JP2018168252A - 結着テープ積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物に容易に取り付けることが可能で、連続して取り付け動作を行うことが出来る結着テープ積層体を提供すること。
【解決手段】支持体の一方の面の少なくとも一部に自着用粘着剤層を有し、支持体の他方の面の少なくとも一部に弱粘着剤層を有する結着テープが、複数枚積層されている結着テープ積層体。この結着テープ積層体は、結着テープを積層した際に、弱粘着剤層が隣接する結着テープの自着用粘着剤層と接触するように設けられていても良いし、あるいは、弱粘着剤層が隣接する結着テープの支持体表面に直接接触するように設けられていても良い。また、結着テープ積層体は、板状の治具を有する構成でも良い。
【選択図】図1

Description

本発明は結着テープ積層体に関し、特に、野菜等の植物や生花類、植物のつる等の対象物を結束したり、対象物を識別するために取り付けられる結着テープを積層した結着テープ積層体であって、対象物に連続的に装着可能な結着テープ積層体に関する。
従来から、商品や植物等の対象物にタグを取り付けたり、植物のつる、茎、枝等を支柱や棚に固定することが行われている。例えば植物の受粉日を識別するタグを植物のつる、枝等に取り付ける受粉日マーカーが知られており、この受粉日マーカーは押さえ部材と押さえ部材内に収納されるタグとから構成される(例えば、特許文献1参照)。このタグは、柔軟性を有する短冊形状であって、その表面側の両端部分に、剥離可能な粘着剤が付されて積層されている。
しかしながら、この積層されたタグは、上層から1枚ずつ剥がれるように、上層から下層に向けて粘着強度が順次低下するように積層されており、最下層のタグの裏面がタグ押さえ部材に接着されている。そのため、積層されたタグの数が減少してきてタグの補充が必要になっても、新しいタグの積層体を使い残しタグの上に重ねて補充することはできない、という問題がある。
かかる問題を解決するため、1枚のタグの片面全面にアドヘア糊等の自着性接着剤を設け、他方の面には接着剤を有しない短冊形状のタグが知られている(例えば、特許文献2参照)。ここでは、連続してタグの装着を行うため、特定のタグ取り付け具を使用することが必要であり、そのためタグに貫通孔を形成することも必要である。すなわち、貫通孔に挿通可能な挿通軸をタグの貫通孔に挿通させた状態で、積層された複数のタグを着脱自在に保持するタグ保持手段を備えた特定のタグ取り付け具に、中央に貫通孔が形成されたタグ積層体をセットすることにより、被着体へのタグの装着が行われる。
特開2011−246162号公報 特開2015−160655号公報
このように、従来のタグを対象物に装着するためには、中央に貫通孔が形成されたタグと、特定のタグ取り付け具が必須であるという不便さがあった。この取り付け具には、タグに形成された貫通孔に挿通させた状態でタグを保持させるため、挿通軸とその先端に設けられた複数のブラシ毛を有するタグ保持手段が備えられている。そのため、タグ自体のサイズもある程度以上の大きさが必要であり、また、かかるタグ取り付け具はコンパクトさに欠け、携行に不便であった。
本発明はかかる問題点を解決するためになされたものであり、携行に便利であり、タグを対象物に連続的に容易に装着することができる結着テープを提供することを目的とする。
本発明の結着テープ積層体は、支持体の一方の面の少なくとも一部に自着性粘着剤層を有し、支持体の他方の面の少なくとも一部に弱粘着剤層を有する結着テープを、支持体の一方の面が隣接する支持体の他方の面と重なるように複数枚積層されていることを特徴とする。
本発明においては、結着テープを積層した際に、弱粘着剤層が隣接する結着テープの自着用粘着剤層と接触するように設けられていることができる。
この結着テープは、支持体の一方の面の全面に自着用粘着剤層を有し、支持体の他方の面の少なくとも一部に弱粘着剤層を有することができる。
ここで、弱粘着剤層は支持体の他方の面の中央部に設けられていることができる。
あるいは、弱粘着剤層は支持体の他方の面の一端部に設けられていることができる。
本発明においては、結着テープを積層した際に、弱粘着剤層が隣接する結着テープの支持体表面に直接接触するように設けられていることができる。
この場合、自着用粘着剤層が支持体の一方の面の両端部に設けられており、弱粘着剤層が支持体の他方の面の中央部に設けられていてもよい。
上記結着テープ積層体のいずれかには、さらに板状の治具が積層されていてもよい。
ここで、板状の治具は、平面形状であるか、あるいは、略中央で折り曲げられたU字形状であってもよい。
本発明によれば、複数枚の結着テープを積層することができ、連続して対象物に容易に取り付けることができ、しかも携行に便利な結着テープ積層体を実現することができる。
本発明の結着テープ積層体の第一の実施形態を示す断面図である。 本発明の結着テープ積層体の第二の実施形態を示す断面図である。 本発明の結着テープ積層体の第三の実施形態を示す断面図である。 本発明の結着テープ積層体の第四の実施形態を示す断面図である。 本発明の結着テープ積層体の第五の実施形態を示す断面図である。 本発明の結着テープ積層体を取り付け具に装着して、結着テープを対象物に取り付ける作業の一例を説明するための図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の結着テープ積層体は、支持体の一方の面の少なくとも一部に自着性粘着剤層を有し、他方の面の少なくとも一部に弱粘着性の弱粘着剤層を有する結着テープを積層した積層体である。なお、自着性粘着剤層および弱粘着剤層は、それぞれ、支持体の一方の面の全面に設けられていても良いし、あるいは、一部に設けられていてもよい。
以下に、図面を用いて、本発明を具体的に説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、説明を省略する。ここでは、説明の便宜上、結着テープ4枚を積層した構成を示すが、更に多数の結着テープを積層したものも、あるいは更に少ない枚数のものも本発明に含まれる。結着テープを積層する枚数は、使用用途などに応じて、問題のない範囲で適宜選択される。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る結着テープ積層体の構成を示す図であり、自着性粘着剤層2は支持体1の片面全面に設けられており、支持体1の他方の面の中央部には弱粘着剤層3が設けられている。ここでは、弱粘着剤層3が、隣接する結着テープの自着性粘着剤層2と接するように積層されて積層体4を構成している。弱粘着剤層と自着性粘着剤層とは弱粘着状態で保持されており、結着テープを被着体に取り付けて自着性粘着剤層同士が接着した後は、容易に剥がすことができる。
図2は、本発明の第二の実施形態に係る結着テープ積層体の構成を示す図である。ここでは、弱粘着剤層3が支持体1の他方の面の一端部に設けられている。このような構成で積層された積層体は、弱粘着剤層3が設けられていない他端部から剥離し易い。
図3は、本発明の第三の実施形態に係る結着テープ積層体の構成を示す図である。ここでは、自着性粘着剤層2は、支持体1の片面の一部、すなわち片面の両端部に設けられており、弱粘着剤層3は他方の面の中央に設けられていて、隣接する結着テープの自着性粘着剤層2と弱粘着剤層3とは接触せず、隣接する支持体1の片面の弱粘着剤層が設けられていない部分と接触して積層体を形成する。このような構成の積層体では、弱粘着剤層と自着性粘着剤層と間の粘着強度を考慮する必要がなく、支持体と弱粘着剤層との粘着力を考慮すればよいので選択できる弱粘着剤の種類の幅が広がる。
図4は、本発明の第四の実施形態に係る結着テープ積層体の構成を示す図である。本発明においては、結着テープの積層体(例えば、図1〜3に示す積層体)に更に板状の治具が設けられていてもよい。ここでは、複数枚の結着テープを積層した積層体4に、板状の治具5が設けられた構成を示す。結着テープを対象物に装着する際、板状の治具5の両端が対向するようにして自着性粘着剤層同士が結着するように押し付ければ、結着テープを対象物に容易に取り付けることができる。
ここで、板状の治具は、結着テープの積層体4の自着性粘着剤層2が設けられている面とは反対側の面に配置されており、例えば、弱粘着剤層を全面に設けた積層体の弱粘着剤層と接触するように、あるいは、通常の接着剤6を用いて、積層体と板状治具とは一体化されている。あるいは、積層体4と板状の治具5との間に、紙等の薄い紙(図示せず)を挟んで一体化されていてもよい。また、板状の治具は、結着テープを対象物に装着する際に、使い始めの多数枚積層された積層体では厚みがあり、板状の治具を折り曲げた時に結着テープの端部が流れてはみ出してしまうことを想定し、板状の治具の長さは、結着テープの長さより長めに構成されていることが好ましい。また、結着テープ積層体が片手で操作できるようなサイズである場合には、かかる結着テープ積層体を用いることにより、結着テープを被着体に片手で容易に取り付けることができる。
図5は、本発明の第5の実施形態に係る結着テープの構成を示す図であり、図4に示す板状の治具5が立体的なU字形状に構成されている構造である。ここで、U字形状は先端部がやや開いた状態に構成されていることが好ましい。
結着テープの形状や大きさ等は特に限定されるものではなく、用途等に応じて、適宜決定されるものとする。例えば、短冊形状、楕円形状などが挙げられるが、特に限定されるものではなく、必要に応じて、特殊な形状に形成されていても良い。また、色や柄なども特に限定されるものではなく、用途等に応じて適宜決定されるものとする。
自着性粘着剤は、自着性粘着剤層同士が当接した際に接着するように構成された粘着剤である。本発明においては、例えば図1、図2に示すように、自着性粘着剤層と弱粘着剤層とが接触した場合でも、適度な粘着性と適度な剥離性を有することが必要であり、(自着性粘着剤層同士の粘着力)>(弱粘着剤層と自着性粘着剤層との粘着力)の関係が成り立つことが必要である。また、弱粘着剤層の糊の一部が自着性粘着剤層表面、あるいは、自着性粘着剤の糊の一部が弱粘着剤層表面に付着しないこと等が好ましく、この場合には、弱粘着剤の凝集力および自着性粘着剤の凝集力等を検討する必要がある。ただし、自着性粘着剤層および弱粘着剤層は支持体に強固に固定されるように結着テープは形成されている。かかる関係を満たす限り、自粘着性粘着剤および弱粘着剤は適宜決定することができるし、また、自着性粘着剤層と弱粘着剤層が設けられる面積等も適宜決定することができる。さらにまた、粘着剤と支持体との密着性を向上させるために、必要に応じて、片面又は両面にコロナ処理やプラズマ処理、プライマー処理などの表面処理を施してもよい。
<自着性粘着剤層>
本発明の結着テープに使用される自着性粘着剤としては、ゴム系、アクリル系粘着剤等が挙げられる。本発明においては、ゴム系粘着剤を用いることが好ましい。
本発明に好ましく用いられるゴム系粘着剤について、以下に説明する。
自着性粘着剤層を形成する自着性粘着剤のエラストマーとしては、次のようなものが使用される。このエラストマーは、スチレン含有量が14重量%以上であって19重量%以下のスチレン−イソプレン−スチレンブロックポリマー(SIS)である低スチレンポリマー(低スチレンSIS)と、スチレン含有量が25重量%以上であって50重量%以下のスチレン−イソプレン−スチレンブロックポリマー(SIS)である高スチレンポリマー(高スチレンSIS)の混合物からなる。高スチレンポリマーのスチレン含有量は、30重量%以上であって50重量%以下がより好ましい。
低スチレンポリマーと高スチレンポリマーの混合割合は、低スチレンポリマーを10重量%〜80重量%とし、高スチレンポリマーを20重量%〜90重量%の割合とする。
好ましくは、低スチレンポリマーを20重量%〜70重量%の割合とし、高スチレンポリマーを30重量%〜80重量%の割合とする。
低スチレンポリマーが10重量%以下になると自着保持性が低下するようになり、80重量%を超えた場合にも自着保持性が低下するようになる。
自着性粘着剤としては、上記エラストマーと粘着付与樹脂、充填剤を含有し、必要に応じて、軟化剤、可塑剤、紫外線吸収剤、老化防止剤などの各種添加剤を配合したものが好ましい。
粘着付与樹脂としては、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂などの天然物及びその誘導体、脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、クマロンインデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂などの合成樹脂を挙げることができる。
この粘着付与樹脂は、エラストマー100重量部に対して、通常、4〜150重量部、好ましくは10〜100重量部、より好ましくは15〜70重量部で使用される。粘着付与樹脂を配合することにより、粘着剤成分に常温での自着力を付与することができ、常温及び高温の自着保持性を得ることに寄与できる。
充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、亜鉛華(酸化亜鉛)、けい酸アルミニウム、シリカ、タルク、けい藻土、けい砂、軽石粉、スレート粉、雲母粉、アルミニウムゾル、アルミナホワイト、硫酸アルミニウム、硫酸バリウム、リトポン、硫酸カルシウム、二硫化モリブデン、グラファイト、ガラス繊維、ガラス球、単結晶チタン酸カリ、カーボン繊維、活性亜鉛華、炭酸亜鉛、酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、リサージ、鉛丹、鉛白、水酸化カルシウム、活性化水酸化カルシウム、酸化チタン等が挙げられる。
これらの充填剤の中でも、炭酸カルシウム、亜鉛華、シリカ、酸化チタンなどが好ましい。これらの充填剤を配合すると、粘着剤に適度の凝集性を付与することができる。
充填剤の粒子径の平均値は5μm以下であることが好ましい。この場合、平均粒子径が5μmより小さい小粒子径の微粒子に、平均粒子径が7〜125μmの大粒子径の微粒子の若干量を併用したものにすると、凝集力と粘着力を適度な範囲内に調整することが容易になる。なお、自着粘着力と被着体に対する粘着力等のバランスを考慮して、大粒子径の微粒子は自着性粘着剤層の厚さの70%から250%の粒径のものが混在しているものを選ぶことが望ましい。
上記大粒子径の微粒子としては、有機微粒子、無機微粒子、及びこれらの混合物を使用することができる。有機微粒子としては塩化ビニリデン系、フェノール樹脂系、尿素樹脂系、エポキシ樹脂系などの有機質系マイクロバルーン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレートなどの合成樹脂微粒子、などが代表的なものである。無機微粒子としては、硼ケイ酸ガラス系などの無機質系マイクロバルーン、炭酸カルシウム、シリカなどの無機充填剤などが挙げられる。
充填剤は、上記エラストマー100重量部に対して、1〜230重量部であり、好ましくは75〜215重量部である。75〜215重量部にすると、対SUS粘着力(JIS Z0237に準じて測定)、プローブタックの粘着力(ASTM D2979に準じて測定)、及び自着力が適当な値を取るようになって、誘引結束作業の妨げや植物の成長に悪影響を与えることが一層少なくなる。また、230重量部以上では自着保持性を得難い傾向となる。
大粒子径の微粒子を配合する場合には、自着性粘着剤全量基準で、好ましくは0.1〜5重量%、より好ましくは0.2〜3重量%、特に、特に好ましくは0.3〜2重量%の範囲にするとよい。
軟化剤としては、石油系軟化剤、植物系軟化剤、液状ゴム、液状粘着付与樹脂、合成可塑剤などが挙げられる。軟化剤を配合することにより、凝集性と自着性を調整することができる。
これらの軟化剤は、エラストマー成分などとの相溶性を考慮した上で選択使用される。必要に応じて軟化剤を用いる場合には、自着保持性を損なわない範囲内で使用するとよく、エラストマー成分100重量部に対して、通常、0〜200重量部の割合で使用される。栽培時の植物を結束し、誘引するための植物誘引用の自着性粘着テープのように、自着粘着力を高く、結束対象物への粘着力、タックを低くした方が好ましい場合には、軟化剤は使用しないほうが望ましいことも多い。
紫外線吸収剤としては、サリチル酸誘導体、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、シアノアクリレート系化合物等がある。紫外線吸収剤を使用する場合には、エラストマー成分100重量部に対して、通常、0.1〜5重量部の割合で添加される。
老化防止剤としては、ナフチルアミン系化合物、ジフェニルアミン系化合物、p−フェニレンジアミン系化合物、その他のアミン系化合物、アミン化合物混合物、キノリン系化合物、ヒドロキノン誘導体、モノフェノール系化合物、ビスフェノール系化合物、トリスフェノール系化合物、ポリフェノール系化合物、チオビスフェノール系化合物等が挙げられる。老化防止剤の配合割合は、特に限定されないが、エラストマー成分100重量部に対して、通常、0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜2重量部である。
この自着性粘着剤層は、対SUS粘着力が2.0N/10mm未満であり、プローブタックが2.0N/5mmφ未満となるように形成すると好ましい。対SUS粘着力が2.0N/10mm以上、プローブタックが2.0N/5mmφ以上であると、結束の対象物によっては自着性粘着剤層が付着する傾向が大きくなって、好ましくないことがある。
また、この自着性粘着剤層の自着粘着力(自着力)は7.0N/10mm以上にするとよく、好ましくは10.0N/10mm以上にするとよい。10.0N/10mm以上にすると、良好な自着粘着力が得られるようになる。
<弱粘着剤>
結着テープを構成する弱粘着剤としては、上述した不等式の関係を満たす弱粘着剤であれば特に限定されるものではないが、例えば、弾性微小球及び粘着剤を有する弱粘着剤が挙げられる。弾性微小球は、被着体(例えば、自着性粘着剤層など)に貼付した際、被着体と弱粘着剤層との接着面積をより大ならしめる役割を有する。すなわち、非接着時は弾性微小球が弱粘着剤層表面から突出しているが、被着体に接着させると弾性微小球が弾性変形してより広い弱粘着剤層表面と被着体とが接着できるようになるので強固な接着能が発揮される。しかも弾性微小球体には復元力があるため、弱粘着剤層と被着体との接着が強固になりすぎないようにする作用があり、その結果、容易に剥離することができる。
弾性微小球体としては、通常、ガラス転移点が10℃以下の高分子重合体が用いられる。かかる高分子重合体には、鎖状重合体、グラフト重合体、ブロック重合体及び三次元網状重合体などの共重合体が好適に使用される。本発明においては、例えば、(メタ)アクリル酸エステル90〜99.9重量部とα-オレフィンカルボン酸0.1〜10重量部から得られる共重合体;例えば、2−エチルヘキシルアクリレート/アクリル酸=98/2、メタクリル酸イソノニル/アクリル酸=97/3、イソノニルアクリレート/メタクリル酸=96/4、n-オクチルアクリレート/メタクリル酸=99/1(ここで割合はすべて重量比)等の共重合体及びそれらの架橋物が使用される。
ここで、(メタ)アクリル酸エステルの具体例としては、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレ−ト、2−エチルヘキシルアクリレート、n−ノニルアクリレート、イソノニルアクリレート、ラウリルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、イソノニルメタクリレート、ラウリルメタクリレートが挙げられる。また、2−モノオレフィンカルボン酸の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸が挙げられる。
このほかの重合体としては、例えばカルボキシル基変性液状ポリイソプレンの架橋物、両末端に水酸基を有する液状ポリブタジエンの架橋物、カルボキシル基を有する液状ポリブタジエンの架橋物、両末端にアルコキシリル基を有するポリオキシアルキレン化合物の重合体、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ポリイソプレン、スチレン−イソプレン−スチレンフリック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体などが使用できる。
以上に例示した共重合体からなる弾性微小球としては、通常0.1〜1000μm、好ましくは1〜100μmの粒径(平均粒子径は、通常0.5〜300μm、好ましくは1〜100μm)を有するものを用いる。このような粒径を有する弾性微小球は、水を媒体として懸濁重合法により好適に得られる。
弱粘着剤を構成する粘着剤は、被着体と接着せしめる役割を有しており、常温で粘着性のあるものでなければならない。このような粘着剤としては、例えば、ポリアクリル酸エステル共重合体系粘着剤、ポリイソブチレン系粘着剤、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体系粘着剤等が挙げられる。
弾性微小球と粘着剤とは、重量比で1:0〜10:1、好ましくは1:5〜5:1の割合で配合され、弱粘着剤とされる。弾性微小球の配合割合が粘着剤に対して1/10未満の過小量である場合は弱粘着剤層表面から弾性微小球がさほど突出せず、弱粘着剤層表面がほぼ平滑になるため隣接する結着シートの剥離が困難化し、一方10/1を超えて過剰量となった場合は、弱粘着剤層表面から突出している弾性微小球の突出面が粘着剤で完全には被覆されなくなり、被着体に弱粘着剤層を確実に貼付することが困難になる。
弱粘着剤は、例えば揮発性有機溶媒に、所定量の弾性微小球および粘着剤を分散せしめ、均一に撹拌することにより調製される。揮発性有機溶媒としては、トルエン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、酢酸エチル、メチルエチルケトン等が例示される。弾性微小球及び粘着剤は、弾性微小球の全表面が粘着剤で被覆されるようにするため、5〜40重量%の濃度範囲内に調製することが好ましい。
弱粘着剤は、弱粘着剤層形成面状に、100〜1,000,000個/cmの弾性微小球が均一に分布するように塗布することが好ましい。例えば、弾性微小球の平均粒径が30μm程度の場合には、実用的には、150,000個/cm以下が好ましい。
<支持体>
結着テープを構成する支持体としては、クラフト紙、クレープ紙、和紙などの繊維状物質で形成された多孔性材料や、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂などで形成したプラスチックフィルムなどを適宜使用することができる。多孔性材料を使用する場合には、強度、耐候性、剛性などの特性を調整するために、含浸剤などによって適宜処理することができる。
プラスチックフィルムは、上記したもののほか、生分解性や光分解性のプラスチックフィルムを使用すると環境面から好ましいものとすることができる。また、必要に応じて、多孔性のプラスチックフィルムを用いることもできる。
<板状の治具>
板状の治具は、結着テープ積層体を略中央で折り曲げたときに、ピンセットのように摘まんで開く機能を有するものであり、かかる機能を有するものであれば特に限定されるものではない。例えば、薄い板状の金属、樹脂、紙、竹などの木材などが挙げられる。
本発明の結着テープ積層体を対象物に装着する方法を、図6の(a)〜(c)を用いて説明する。図6の(a)において、取り付け具7は、2つの結着テープ押さえ片8と、2つの結着テープ押さえ片8が回動自在になるように取り付けられた連結部材9とからなる。取り付け具7は、連結された結着テープ押さえ片の先端が開いているU字形状を呈する。本発明の結着テープを、自背面接着層が当接するように、取り付け具7の内側にセットする。ここでは、図5に示した結着テープ積層体を例示してあり、結着テープ積層体の板状の治具5が取り付け具7の内側面に接するように配置する。
図6の(b)に示すように、対象物(図示せず)を、積層体4の自背面接着層の間に挟み込み、2つの結着テープ押さえ片8の腕部分に圧力を加えて合掌貼りを実現する。合掌貼りが終了したら、図6の(c)に示すように、取り付け具7の結着テープ押さえ片の先端を開いて対象物に装着された結着テープを取り出す。この時、装着された結着テープは、結着テープ積層体から剥離される。なお、図6の(c)において、対象物(図示せず)は、合掌貼りされた結着テープの輪の内側に存在している。
図6の(a)〜(c)では、U字形状の板状の治具を備えた結着テープ積層体を装着する場合について説明したが、それ以外の結着テープ積層体でも同様に対象物に装着することができる。すなわち、平面上の板状の治具を備えた結着テープ積層体でも、板状の治具を有していない結着テープ積層体でも、図6に示す取り付け具7を用いて対象物を取り付けることができる。ここで示した取り付け具7は、簡易な構成であり、小型でもある。なお、本発明の結着テープ積層体を装着することができ、対象物に結着テープを取り付けることができるような取り付け具であれば、公知のタグ取り付け具等を使用しても良い。
図4または図5に示したような板状の治具を有する結着テープ積層体の場合には、板状の治具の材料等を適宜選択することにより厚みが多少あって押さえ片の機能を有するように設計されていれば、結着テープ取り付け具を使用しなくても、同様の効果が得られる。
上記したように、本発明の結着テープ積層体は、りんご、梨、葡萄等の果実や、きゅうり、トマト、茄子等の野菜、花などの茎、枝、蔓などの対象物を容易に誘引結束したり、対象物に容易に取り付けたりすることができ、しかも結束等の動作を連続して行うことができる。また、既存の取り付け具を用いて結束等の動作を行うこともできるが、取り付け具がなくても容易に結束等の動作を行うこともできる。本発明の結着テープ積層体はコンパクトであり、携行も容易である。また、本発明によれば結着テープが小さいサイズでも使用可能であり、用途によって小さいサイズに設計することもできるし、例えば、文房具用途などの場合にはペンケース等に収納して携行することもできる。
また、本発明の結着テープ積層体の用途は特に限定されることはないが、対象物としては、例えば、野菜、果物、生花類など、文房具類、手芸品類、などが挙げられる。
1 支持体
2 自着性粘着剤層
3 弱粘着剤層
4 積層体
5 板状の治具
6 接着剤
7 取り付け具
8 結着テープ押さえ片
9 連結部材

Claims (9)

  1. 支持体の一方の面の少なくとも一部に自着用粘着剤層を有し、支持体の他方の面の少なくとも一部に弱粘着剤層を有する結着テープを、支持体の一方の面が隣接する支持体の他方の面と重なるように、複数枚積層されていることを特徴とする結着テープ積層体。
  2. 結着テープを積層した際に、弱粘着剤層が隣接する結着テープの自着用粘着剤層と接触するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の結着テープ。
  3. 結着テープを積層した際に、弱粘着剤層が隣接する結着テープの支持体表面に直接接触するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の結着テープ。
  4. 支持体の一方の面の全面に自着用粘着剤層を有し、支持体の他方の面の少なくとも一部に弱粘着剤層を有する結着テープを、積層したことを特徴とする請求項2に記載の結着テープ積層体。
  5. 弱粘着剤層が支持体の他方の面の中央部に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の結着テープ積層体。
  6. 弱粘着剤層が支持体の他方の面の一端部に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の結着テープ積層体。
  7. 自着用粘着剤層が支持体の一方の面の両端部に設けられており、弱粘着剤層が支持体の他方の面の中央部に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の結着テープ積層体。
  8. さらに板状の治具が積層されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の結着テープ積層体。
  9. 板状の治具が平面形状であるか、あるいは、略中央で折り曲げられたU字形状であることを特徴とする請求項8に記載の結着テープ積層体。
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