JP2018167604A - シートベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動運転の終了が近いタイミングで乗員を適切に保護することができるシートベルト装置を提供する。【解決手段】シートベルト装置1は、例えば、ウェビング10の張力を調整する少なくとも1つの張力調整部を制御し、自動運転の終了が近いことを警告するためのトリガ信号S4の入力によってウェビング10に第1の張力を与えて警告を行った後、予め定められた第1の条件が満たされずに乗員9の拘束性を高める判定を行った場合、ウェビング10に対して第1の張力よりも大きい第2の張力を与えて乗員9の拘束性を高めると共に、第2の張力が与えられている間に予め定められた第2の条件が満たされた場合、第2の張力の付与を停止する制御部24を備えて概略構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、シートベルト装置に関する。
従来の技術として、クルーズコントロールスイッチによって選択される、本装置の起動を待つ自動制御待機モード、セットされた目標車速に一致させるようにエンジン制御機構を制御する定速走行モード、及び先行車との車間距離を保つように制御する追従走行モードを有し、定速走行モード又は追従走行モードの際に車速が所定値を下回ると、運転者の意志に関わらず自動制御待機モードへ遷移する車両用走行制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この車両用走行制御装置は、運転者の意志に関わらず自動制御待機モードへ遷移する場合、警報ブザーの他、シートベルトアクチュエータをパターンにより駆動する。従って車両用走行制御装置は、運転者の意志に関わらず自動制御待機モードへ遷移する場合、運転者が意識低下の状態にあるとしても運転者を運転席に拘束して、より安全側に導くことができる。
特開2007−22285号公報
しかし従来の車両用走行制御装置は、車速が規定値以上であればシートベルトアクチュエータを駆動しないことから自動運転が終了する前後の適切なタイミングで運転席に運転者を拘束できないので、仮に自動運転が終了する前後で他の車両や物体が衝突した場合、運転者(乗員)を適切に保護できない可能性がある。
従って本発明の目的は、自動運転の終了が近いタイミングで乗員を適切に保護することができるシートベルト装置を提供することにある。
本発明の一態様は、ウェビングの張力を調整する少なくとも1つの張力調整部を制御し、自動運転の終了が近いことを警告するためのトリガ信号の入力によってウェビングに第1の張力を与えて警告を行った後、予め定められた第1の条件が満たされずに乗員の拘束性を高める判定を行った場合、ウェビングに対して第1の張力よりも大きい第2の張力を与えて乗員の拘束性を高めると共に、第2の張力が与えられている間に予め定められた第2の条件が満たされた場合、第2の張力の付与を停止する制御部を備えたシートベルト装置を提供する。
本発明によれば、自動運転の終了が近いタイミングで乗員を適切に保護することができる。
図1(a)は、第1の実施の形態に係るシートベルト装置の一例が搭載された車両の側面概略図であり、図1(b)は、シートベルト装置の一例を説明するための概略図である。 図2(a)は、第1の実施の形態に係るシートベルト装置のブロック図の一例であり、図2(b)は、シートベルト装置が含まれる車両通信システムのブロック図の一例である。 図3は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態に係るシートベルト装置の動作の一例を示すフローチャートである。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係るシートベルト装置は、ウェビングの張力を調整する少なくとも1つの張力調整部を制御し、自動運転の終了が近いことを警告するためのトリガ信号の入力によってウェビングに第1の張力を与えて警告を行った後、予め定められた第1の条件が満たされずに乗員の拘束性を高める判定を行った場合、ウェビングに対して第1の張力よりも大きい第2の張力を与えて乗員の拘束性を高めると共に、第2の張力が与えられている間に予め定められた第2の条件が満たされた場合、第2の張力の付与を停止する制御部を備えて概略構成されている。
このシートベルト装置は、自動運転の終了が近いことを示す警告のためにウェビングに第1の張力を与え、さらに乗員の拘束性を高める必要があると判定されると、第2の張力を与えて乗員の拘束性を高めるので、この構成を採用しない場合と比べて、自動運転の終了が近いタイミングで乗員を適切に保護することができる。
[第1の実施の形態]
(シートベルト装置1の概要)
図1(a)は、第1の実施の形態に係るシートベルト装置の一例が搭載された車両の側面概略図であり、図1(b)は、シートベルト装置の一例を説明するための概略図である。図2(a)は、第1の実施の形態に係るシートベルト装置のブロック図の一例であり、図2(b)は、シートベルト装置が含まれる車両通信システムのブロック図の一例である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また図2(a)及び図2(b)では、主な信号や情報の流れを矢印で示している。さらに数値範囲を示す「A〜B」は、A以上B以下の意味で用いるものとする。
シートベルト装置1は、例えば、図1(a)及び図1(b)に示すように、車両8に配置されている。そして車両8は、自身を目的地まで移動させる自動運転可能に構成されている。シートベルト装置1は、この自動運転に関連して乗員9を保護するように構成されている。なおシートベルト装置1は、助手席などに配置されたシートベルト装置と連動し、他の乗員を適切に保護するように構成されても良い。
このシートベルト装置1は、例えば、図1(a)〜図2(b)に示すように、ウェビング10の張力を調整する少なくとも1つの張力調整部を制御し、自動運転の終了が近いことを警告するためのトリガ信号Sの入力によってウェビング10に第1の張力を与えて警告を行った後、予め定められた第1の条件が満たされずに乗員9の拘束性を高める判定を行った場合、ウェビング10に対して第1の張力よりも大きい第2の張力を与えて乗員9の拘束性を高めると共に、第2の張力が与えられている間に予め定められた第2の条件が満たされた場合、第2の張力の付与を停止する制御部24を備えて概略構成されている。
この制御部24は、主に乗員9の上半身を拘束するウェビング10のショルダーベルト部10aの張力Tを調整する第1の張力調整部としての第1のリトラクタ12と、主に乗員9の腰部を拘束するウェビング10のラップベルト部10bの張力Tを調整する第2の張力調整部としての第2のリトラクタ14、及びタングプレート20が結合するバックル22を駆動してラップベルト部10bの張力Tを調整する第3の張力調整部としてのバックル駆動部16の少なくなくとも一方と、を制御して第1の張力及び第2の張力を付与するように構成されている。
トリガ信号Sは、例えば、図2(b)に示すように、自動運転制御装置803から出力される。このトリガ信号Sは、例えば、自動運転の終了が近い場合、センサの故障などにより正常に自動運転ができない場合、目的地までの走行が不可能になる可能性がある場合などに出力される。この警告は、一例として、断続的に数秒間行われる。
つまり制御部24は、自動運転制御装置803から出力された自動運転の終了が近いことを示すトリガ信号S、走行可能距離が現在地から目的地までの距離より短いために自動運転の終了が近いことを示すトリガ信号S、及び車両8の故障の検出によって自動運転の終了が近いことを示すトリガ信号Sの少なくとも1つに基づいて警告を行うように構成されている。
自動運転の終了が近いとは、例えば、自動運転が指示された目的地までの距離が決められた距離より短くなったこと、又は自動運転が終了するまでの時間が決められた時間となったことを示している。
この決められた距離は、例えば、車両8が高速道路を走行している場合、一般道を走行している場合と比べて、長くなる。決められた距離は、一例として、1〜10km程度である。自動運転制御装置803は、一例として、目的地までの距離がおよそ3km未満となると、自動運転の終了が近いとしてトリガ信号Sを出力する。
また決められた時間は、一例として、1〜10分である。自動運転制御装置803は、一例として、目的地に到達するまでの時間がおよそ5分になると、自動運転の終了が近いとしてトリガ信号Sを出力する。
正常に自動運転ができない場合とは、例えば、車両8の速度を計測する車速センサ、ステアリング86の操舵角を検出する操舵角センサ、周囲の車両や物体との距離を測定する車間距離センサなど自動運転において必要な機能が失われたことを示している。なおこの場合、自動運転制御装置803は、必要な機能が失われると直ちに警告する。
目的地までの走行が不可能になる可能性がある場合とは、電気自動車であればバッテリの残量が不足する可能性がある場合、ガソリンや軽油などの燃料を使う自動車であれば燃料の残量が不足する可能性がある場合などである。なおこの場合、自動運転制御装置803は、目的地よりも数km手前で警告しても良い。
自動運転制御装置803は、上述のように、トリガ信号Sを出力することで、乗員9に警告を行うように構成されている。そしてシートベルト装置1は、このトリガ信号Sの入力によってウェビング10に第1の張力を与えて乗員9に警告を与える。なおこの警告は、例えば、第1の張力を決められた時間与えるものでも良いし、第1の張力を決められたパターンに応じて決められた時間、断続的に与えるものであっても良い。本実施の形態の警告は、一例として、第1の張力を決められた時間与えるものであるとする。
制御部24は、他の車両や物体が衝突すると仮定した場合に、乗員9に対する衝撃が緩和される状態にあることを第1の条件としている。
具体的には、制御部24は、予め定められた期間、車両8に搭載された把持センサ805による乗員9のステアリング86の把持が検出されない場合において、車両8に搭載された乗員監視装置804によって乗員9が運転可能状態にあると判定されると共に車両8が予め定められた時間内に停止可能状態にあることを第1の条件としている。シートベルト装置1は、把持の検出結果や乗員9の状態などを車両通信システム800に接続された電子機器から取得する。
なお予め定められた期間とは、一例として、1〜5秒である。
この車両通信システム800は、一例として、シートベルト装置1、車両制御装置801、周囲監視装置802、自動運転制御装置803、乗員監視装置804及び把持センサ805が車両LAN(Local Area Network)806を介して通信するように構成されている。
車両制御装置801は、例えば、車両8に搭載される電子機器や車両LAN806などを総合的に制御する。周囲監視装置802は、例えば、車間距離センサやカメラなどによって車両8に接近する物体までの距離などを算出して車両制御装置801や自動運転制御装置803に出力する。自動運転制御装置803は、例えば、指定された目的地までの自動運転を可能とするように車両8の駆動源などを制御する。乗員監視装置804は、例えば、カメラ804aによって乗員9を撮像し、撮像された画像を解析して乗員9の姿勢などを監視する。把持センサ805は、例えば、ステアリング86に配置され、乗員9によるステアリング86の把持を検出する。
自動運転制御装置803は、例えば、トリガ信号Sと車両情報Sをシートベルト装置1に出力する。車両情報Sは、例えば、車両8が予め定められた時間内に停止可能状態にあるか否か、つまり予め定められた時間内に停止可能な場所に到達できるか否かを示す情報である。この予め定められた時間は、一例として、数分程度である。
(ウェビング10の構成)
ウェビング10は、ポリエステルなどで形成された帯状のベルトである。ウェビング10は、例えば、図1(a)及び図1(b)に示すように、ピラー85内に配置され、このピラー85に取り付けられているアンカ18を通されている。そしてウェビング10には、ウェビング10を自由に移動可能なタングプレート20が取り付けられている。このタングプレート20は、シート80の座部81に配置されたバックル22と結合するように構成されている。
(第1のリトラクタ12の構成)
第1のリトラクタ12は、例えば、図1(a)及び図1(b)に示すように、車両8のピラー85に配置されている。この第1のリトラクタ12は、スプールと、このスプールを回転させるモータと、を備えている。このスプールには、ウェビング10の一方端部が取り付けられている。モータは、スプールを回転させることでウェビング10の巻き取りと送り出しを行うことができる。
第1のリトラクタ12は、例えば、図2(a)に示すように、制御部24から出力された駆動信号Sによってウェビング10の巻き取りと送り出しができるようにされている。第1のリトラクタ12は、このウェビング10の巻き取りと送り出しによって、主にショルダーベルト部10aの張力Tを調整することができる。
乗員9が上半身に感じる荷重Fは、主にショルダーベルト部10aの張力Tに比例する。つまりショルダーベルト部10aの張力Tによって乗員には、シート80のシートバック82に押し付けられるような荷重Fが作用する。
従って第1のリトラクタ12は、ウェビング10を巻き取ることにより張力Tを増加させて荷重Fを増加させ、送り出すことにより張力Tを減少させて荷重Fを減少させる。このように第1のリトラクタ12によって適切な荷重Fを付与することにより、乗員9は、上半身がシートバック82に支持されると共に頭部がヘッドレスト83に支持される。
(第2のリトラクタ14の構成)
第2のリトラクタ14は、例えば、図1(a)及び図1(b)に示すように、シート80の座部81の乗員9の右側に配置されている。この第2のリトラクタ14は、スプールと、このスプールを回転させるモータと、を備えている。このスプールには、ウェビング10の他方端部が取り付けられている。モータは、スプールを回転させることでウェビング10の巻き取りと送り出しを行うことができる。
第2のリトラクタ14は、例えば、図2(a)に示すように、制御部24から出力された駆動信号Sによってウェビング10の巻き取りと送り出しができるようにされている。第2のリトラクタ14は、このウェビング10の巻き取りと送り出しによって、主にラップベルト部10bの張力Tを調整することができる。
乗員9が腰部に感じる荷重Fは、主にラップベルト部10bの張力Tに比例する。つまりラップベルト部10bの張力Tによって乗員には、シート80の座部81に押し付けられるような荷重Fが作用する。従って第2のリトラクタ14は、ウェビング10を巻き取ることにより張力Tを増加させて荷重Fを増加させ、送り出すことにより張力Tを減少させて荷重Fを減少させる。
本実施の形態のシートベルト装置1は、以下に示すように、さらにバックル駆動部16によってもラップベルト部10bの張力Tを調整することができる。
なお第1のリトラクタ12及び第2のリトラクタ14は、例えば、モータの電流の監視などによってウェビング10の張力T及び張力Tを検出するセンサが配置されても良い。
(バックル駆動部16の構成)
バックル駆動部16は、例えば、図1(b)に示すように、ワイヤ16aを介してバックル22と繋がっている。このワイヤ16aは、バックル22から下方に伸びると共にガイド16bに掛けられて車両8の前方に伸びてバックル駆動部16に接続されている。
バックル駆動部16は、例えば、制御部24から出力された駆動信号Sに基づいて車両8の後方に移動してワイヤ16aを押したり、車両8の前方に移動して引いたりしてバックル22を上下させる。バックル22が上方向に移動することにより、ラップベルト部10bの張力Tが減少し、下方向に移動することにより、張力Tが増加する。
なお変形例としてバックル22は、例えば、ガイド16bが車両8の前後方向に移動することにより、自身が前後方向に移動するように構成されても良い。
(制御部24の構成)
制御部24は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部24が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。
制御部24は、第1のリトラクタ12、第2のリトラクタ14及びバックル駆動部16を制御する駆動信号S〜駆動信号Sを生成して出力するように構成されている。
本実施の形態の制御部24は、例えば、トリガ信号Sが入力すると第1のリトラクタ12を制御してショルダーベルト部10aに張力Tを第1の張力として与えて警告するように構成されている。
なお変形例として、制御部24は、第2のリトラクタ12及びバックル駆動部16の少なくとも一方を制御し、ショルダーベルト部10aの張力T、及びラップベルト部10bの張力Tを第1の張力として与えるように構成されても良い。この変形例では、乗員9は、より拘束性が高くなり、乗員9をより適切に保護することができる。
また制御部24は、警告が行われた後、上述の第1の条件が満たされない場合、第1の張力よりも大きい第2の張力をショルダーベルト部10aに与えて乗員9の拘束性を高めるように構成されている。
つまり制御部24は、自動運転中に、乗員9が居眠りや病気などにより意識レベルが低下して運転不能状態にある場合、生じるかも知れない他の車両や物体の衝突による衝撃を和らげるため、乗員9の拘束性を高める。
制御部24は、把持センサ805から取得した把持情報Sに基づいてステアリング86の把持について判定する。この把持情報Sは、例えば、把持が行われているか否かの情報を含んでいる。なお把持センサ805は、例えば、静電容量方式のタッチセンサである。
また制御部24は、乗員監視装置804から取得した乗員情報Sに基づいて運転可能なのか不可能なのかを判定する。乗員監視装置804は、例えば、ステアリング86を把持していてもステアリング86に覆いかぶさるような姿勢であったり、ドアにもたれていたり、助手席側に大きく傾いていたりしていた場合、運転不可能であると判定する。この乗員情報Sには、運転可能な姿勢なのか、運転不可能な姿勢なのかの情報が含まれている。
以下に、本実施の形態のシートベルト装置1の動作の一例について図3のフローチャートに従って説明する。
(動作)
シートベルト装置1の制御部24は、自動運転時、トリガ信号Sが入力するか否か監視する。制御部24は、ステップ1の「Yes」が成立する、つまりトリガ信号Sが入力すると(Step1:Yes)、警告を開始する(Step2)。制御部24は、警告を行うため、第1の張力がショルダーベルト部10aに付与されるように、駆動信号Sを第1のリトラクタ12に出力する。
警告終了後、制御部24は、把持センサ805から出力される把持情報S、乗員監視装置804から出力される乗員情報S、及び自動運転制御装置803から出力される車両情報Sに基づいて第1の条件が成立するか否かを確認する。
制御部24は、第1の条件が成立しない場合、つまり予め定められた期間、乗員9のステアリング86の把持が検出されない場合において、乗員9が運転不可能状態にあると共に車両8が予め定められた時間内に停止可能状態にない場合(Step3:No)、第1の張力より大きい第2の張力がショルダーベルト部10aに付与されるように、駆動信号Sを第1のリトラクタ12に出力する(Step4)。
次に制御部24は、把持センサ805から出力された把持情報S、及び乗員監視装置804から出力された乗員情報Sに基づいて乗員9のステアリング86の把持、又は乗員9の運転可能状態が検出された場合、つまり第2の条件が成立した場合(Step5:Yes)、駆動信号Sの出力を停止して第2の張力の付与を停止して処理を終了する(Step6)。なお制御部24は、例えば、車両8が停止し、第2の条件が成立しなくても、一定時間経過後に第2の張力の付与を停止しても良い。
ここでステップ3において制御部24は、第1の条件が成立した場合(Step3:Yes)、処理を終了する。
またステップ5において制御部24は、第2の条件が成立しない場合(Step5:No)、ステップ4に進んで継続して第2の張力を付与して乗員9を拘束する。
(第1の実施の形態の効果)
本実施の形態のシートベルト装置1は、自動運転の終了が近いタイミングで乗員9を適切に保護することができる。具体的には、シートベルト装置1は、自動運転の終了が近づいたことを示す警告を行った後、乗員9が第1の条件を満たさない場合、乗員9の拘束性を高める。従ってシートベルト装置1は、乗員9がステアリング86を把持せず、また運転不可能状態にあっても適切に乗員9を拘束するので、仮に自動運転の終了が近いタイミングで他の車両や物体が衝突した場合、この構成を採用しない場合と比べて、乗員9を適切に保護することができる。
シートベルト装置1は、ステアリング86に覆いかぶさっているような場合に適正な姿勢に戻すことができるので、この構成を採用しない場合と比べて、衝突に伴うエアバックの作動による衝撃を緩和することができる。
シートベルト装置1は、第2の条件が成立すると、第2の張力の付与を停止するので、この構成を採用しない場合と比べて、乗員9の不快感を抑制することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、ステアリング86が把持されていても姿勢が適正でない場合に拘束性を高める点で第1の実施の形態と異なっている。
本実施の形態の制御部24は、車両8に搭載された乗員監視装置804による乗員9の姿勢の監視結果が適正な姿勢であることを第1の条件としている。つまり制御部24は、例えば、ステアリング86を把持していてもステアリング86に覆いかぶさるような姿勢であったり、ドアにもたれていたり、助手席側に大きく傾いていたりしていた場合、適正な姿勢ではないとして第2の張力により乗員9の拘束性を高める。
以下に本実施の形態のシートベルト装置1の動作の一例について図3のフローチャートに従って説明する。
(動作)
シートベルト装置1の制御部24は、ステップ1の「Yes」が成立してトリガ信号Sが入力すると(Step1:Yes)、警告を開始する(Step2)。
警告終了後、制御部24は、乗員監視装置804から出力される乗員情報Sに基づいて第1の条件が成立するか否かを確認する。
制御部24は、第1の条件が成立しない場合、つまり乗員9が適正な姿勢ではなく運転不可能状態にある場合(Step3:No)、第1の張力より大きい第2の張力がショルダーベルト部10aに付与されるように、駆動信号Sを第1のリトラクタ12に出力する(Step4)。
次に制御部24は、第2の条件が成立した場合(Step5:Yes)、駆動信号Sの出力を停止して第2の張力の付与を停止して処理を終了する(Step6)。
ここでステップ3において制御部24は、第1の条件が成立した場合(Step3:Yes)、処理を終了する。
またステップ5において制御部24は、第2の条件が成立しない場合(Step5:No)、ステップ4に進んで継続して第2の張力を付与して乗員9を拘束する。
(第2の実施の形態の効果)
本実施の形態のシートベルト装置1は、乗員9がステアリング86を把持していてもステアリング86に覆いかぶさるような姿勢であったり、ドアにもたれていたり、助手席側に大きく傾いていたりしても拘束性を高めるので、この構成を採用しない場合と比べて、乗員9を適切に保護することができる。またシートベルト装置1は、ステアリング86に覆いかぶさっているような場合に適正な姿勢に戻すことができるので、この構成を採用しない場合と比べて、衝突に伴うエアバックの作動による衝撃を緩和することができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態は、車両8が停止した後も拘束性を高める点で他の実施の形態と異なっている。
本実施の形態のシートベルト装置1の制御部24は、車両8に搭載された周囲監視装置802によって車両8の停止中に他の車両や物体の接近が検出され、また車両8に搭載された乗員監視装置804による乗員9の姿勢の監視結果が適正な姿勢でない場合、乗員の拘束性を高めるように構成されている。
つまり制御部24は、例えば、第1の実施の形態や第2の実施の形態において第1の条件が成立して第2の張力の付与が行われない状態で車両8が停止しても車両8の周囲の監視と乗員9の監視を継続し、他の車両や物体の接近が検出され、また乗員9の姿勢が適正な姿勢でない場合、乗員9の拘束性を高める。
また変形例として制御部24は、車両8が停止し、付与されていた第2の張力が一定時間経過後に停止された後、他の車両や物体の接近が検出され、また乗員9の姿勢が適正な姿勢でない場合、乗員9の拘束性を高めるように構成されても良い。
(第3の実施の形態の効果)
本実施の形態のシートベルト装置1は、自動運転終了の前後のタイミングで乗員9を適切に拘束することができる。
なお他の実施の形態として、シートベルト装置1は、周囲監視装置802、自動運転制御装置803、乗員監視装置804及び把持センサ805と共にシートベルトシステムとして構成されても良い。
以上述べた少なくとも1つの実施の形態のシートベルト装置1によれば、自動運転の終了が近いタイミングで乗員を適切に保護することが可能となる。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…シートベルト装置、8…車両、9…乗員、10…ウェビング、10a…ショルダーベルト部、10b…ラップベルト部、12…第1のリトラクタ、14…第2のリトラクタ、16…バックル駆動部、16a…ワイヤ、16b…ガイド、18…アンカ、20…タングプレート、22…バックル、24…制御部、80…シート、81…座部、82…シートバック、83…ヘッドレスト、85…ピラー、86…ステアリング、800…車両通信システム、801…車両制御装置、802…周囲監視装置、803…自動運転制御装置、804…乗員監視装置、804a…カメラ、805…把持センサ、806…車両LAN

Claims (7)

  1. ウェビングの張力を調整する少なくとも1つの張力調整部を制御し、自動運転の終了が近いことを警告するためのトリガ信号の入力によって前記ウェビングに第1の張力を与えて警告を行った後、予め定められた第1の条件が満たされずに乗員の拘束性を高める判定を行った場合、前記ウェビングに対して前記第1の張力よりも大きい第2の張力を与えて前記乗員の拘束性を高めると共に、前記第2の張力が与えられている間に予め定められた第2の条件が満たされた場合、前記第2の張力の付与を停止する制御部を備えたシートベルト装置。
  2. 前記制御部は、予め定められた期間、車両に搭載された把持センサによる前記乗員のステアリングの把持が検出されない場合において、前記車両に搭載された乗員監視装置によって前記乗員が運転可能状態にあると判定されると共に前記車両が予め定められた時間内に停止可能であることを前記第1の条件とする、
    請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. 前記制御部は、前記車両に搭載された乗員監視装置による前記乗員の姿勢の監視結果が適正な姿勢であることを前記第1の条件とする、
    請求項1に記載のシートベルト装置。
  4. 前記制御部は、他の車両や物体が衝突すると仮定した場合に、前記乗員に対する衝撃が緩和される状態にあることを前記第1の条件とする、
    請求項1に記載のシートベルト装置。
  5. 前記制御部は、前記車両に搭載された周囲監視装置によって前記車両の停止中に他の車両や物体の接近が検出され、また前記車両に搭載された乗員監視装置による前記乗員の姿勢の監視結果が適正な姿勢でない場合、前記乗員の拘束性を高める、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシートベルト装置。
  6. 前記制御部は、前記車両に搭載された把持センサによる前記乗員のステアリングの把持の検出、又は前記車両に搭載された乗員監視装置による前記乗員の運転可能状態の検出を前記第2の条件とする、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシートベルト装置。
  7. 前記制御部は、前記車両に搭載された自動運転制御装置から出力された前記自動運転の終了が近いことを示す前記トリガ信号、前記自動運転制御装置から出力された走行可能距離が現在地から目的地までの距離より短いために前記自動運転の終了が近いことを示す前記トリガ信号、及び前記自動運転制御装置から出力された前記車両の故障の検出によって前記自動運転の終了が近いことを示す前記トリガ信号の少なくとも1つに基づいて前記警告を行う、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシートベルト装置。
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