JP2018104974A - 水洗大便器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボウル部の前方側領域において異音の発生を抑制することができる水洗大便器を提供する。【解決手段】本発明による水洗大便器1は、汚物受け面14と、リム部18と、を備えたボウル部20と、汚物を排出する排水路22と、リム部に設けられてボウル部に洗浄水を吐水して旋回流を形成するリム吐水部26と、洗浄水源から供給される洗浄水をリム吐水部に供給する導水路28と、を有し、ボウル部は、前方側領域と後方側領域と、を備え、リム吐水部は、ボウル部のリム部内に形成され導水路から供給された洗浄水を通水するリム通水路24と、このリム通水路の下流端に形成され洗浄水を後方に向けて吐水するリム吐水口26と、を備え、リム通水路は、ボウル部の左右の何れか一方の側のボウル部の前方側領域からリム部の前端部を経てボウル部の左右の何れか他方の側のリム部まで設けられ、リム通水路は、リム部の前端部を含むボウル部の前方側領域において、リム通水路の流れ方向に直交する流路の断面積が一定となる断面積一定区間を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器に関する。
従来から、洗浄水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器として、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されているように、ボウル部の側方のリム部における前後方向の中間領域、或いはそれよりも後方領域の1箇所に配置されたリム吐水口から後方へ向けて吐水するものが知られている。
このような水洗大便器においては、ボウル部の後方側の導水路から洗浄水が供給されるリム通水路が、ボウル部の左側のリム部の内部に形成されており、このリム通水路は、ボウル部のリム部の前端を経てボウル部の右側のリム部のリム吐水口までリム部の周方向の形状に沿って形成されている。
特許5592617号公報 特開2015−183485号公報
しかしながら、上述した特許文献1及び特許文献2に記載されている従来の水洗大便器においては、リム通水路は、ボウル部のリム部の前端を経てボウル部の右側のリム部の吐水口までリム部の周方向の形状に沿って形成されているので、リム通水路の全長が長くなるの。その結果、リム通水路内全体の容積空間も大きくなり、通水時のリム通水路内における洗浄水以外のエア空間も大きくなる。
したがって、リム通水路内全体の容積空間が大きくなる程、通水時にリム通水路内の洗浄水が巻き込む空気量も多くなる。洗浄水が巻き込む空気量が増えると、空気が洗浄水から分離する際に異音が発生しやすくなる。特に、リム部の前端のリム通水路を洗浄水が旋回する際には、リム通水路の曲率半径が小さく、洗浄水の速度や向きが大きく変化するので、空気の分離が生じ易くなり、異音が発生し易くなる。
この問題を解決するために、リム通水路内の洗浄水の流速を低下させると、リム吐水口から吐水される洗浄水によって汚物受け面内を一周旋回するような旋回流を形成できない場合がある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、旋回流の形成に必要な洗浄水の流速を維持しつつ、通水時に空気の分離が発生しやすいリム部の前端部を含むボウル部の前方側領域において異音の発生を抑制することができる水洗大便器を提供することを目的としている。
上述した目的を達成するために、本発明は、洗浄水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上縁に形成されたリム部と、を備えたボウル部と、このボウル部の下方に接続され汚物を排出する排水路と、リム部に設けられてボウル部に洗浄水を吐水して旋回流を形成するリム吐水部と、洗浄水源から供給される洗浄水をリム吐水部に供給する導水路と、を有し、ボウル部は、これを前後方向に二等分する左右方向に延びる中心線に対して前方側である前方側領域と後方側である後方側領域と、を備え、リム吐水部は、ボウル部のリム部内に形成され導水路から供給された洗浄水を通水するリム通水路を備え、洗浄水を後方に向けて吐水するリム吐水口をリム通水路の下流端に形成し、リム通水路は、ボウル部の後方領域の左右の何れか一方の側からリム部の前端部を経てボウル部の左右の他方の側のリム部まで設けられ、リム通水路は、リム部の前端部を含むボウル部の前方側領域において、リム通水路の流れ方向に直交する流路の断面積が一定となる断面積一定区間を備えていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、リム通水路は、リム部の前端部を含むボウル部の前方側領域において、リム通水路の流れ方向に直交する流路断面の断面積が一定となる断面積一定区間を備えるので、リム通水路の断面積一定区間ではリム通水路内の容積変化がなく、洗浄水が流れる空間を一定に保ちつつ、それ以外の空間であるエア空間が途中で増減しないようにすることができる。つまり、リム通水路中で曲率半径が最も小さく、空気の分離の起きやすい箇所であるリム部の前端部を含むボウル部の前方側領域において、無駄な空間が減り、リム通水路内の容積が大きくなるように流れ方向に直交する断面積が変化した場合と比べて通水時に洗浄水が巻き込む空気量を減らすことができる。
そのため、旋回流の形成に必要な洗浄水の流速を維持しつつ、通水時に空気の分離が発生しやすいリム部の前端部を含むボウル部の前方側領域において異音を抑制することができる。
本発明において、好ましくは、リム通水路の断面積一定区間は、ボウル部の前方側領域の左右の何れか一方の側において洗浄水の流れ方向に沿って大きな曲率半径から小さな曲率半径に変化する開始点から、リム部の前端を経て、ボウル部の前方側領域の他方の側において洗浄水の流れ方向に沿って小さな曲率半径から大きな曲率半径に変化する終了点までの区間を含む。
このように構成された本発明においては、リム通水路の曲率半径が小さく遠心力による空気の分離が起きやすいリム部の前端部を含むボウル部の前方側領域にあるリム通水路のすべての区間を断面積一定区間にすることができる。
そのため、通水時に空気の分離が発生しやすいリム部の前端部を含むボウル部の前方側領域においての異音の発生をさらに抑制することができる。
本発明において、好ましくは、リム吐水口は、ボウル部の前方側領域に形成される。
このように構成された本発明においては、リム吐水口は、ボウル部の前方側領域に形成されているので、リム吐水口がボウル部の後方側領域に形成される場合に比べて、リム通水路の全長が短く、リム通水路の容積を削減することができ、リム通水路内の空気量を削減することができる。そのため、空気の分離に起因する異音の発生を抑制することができる。
本発明において、好ましくは、リム通水路は、断面積一定区間からリム吐水口までリム吐水口側へ向けて傾斜している底面を有する。
このように構成された本発明においては、リム通水路は、断面積一定区間からリム吐水口までリム吐水口側へ向けて傾斜している底面を有するので、リム通水路を流れる洗浄水が、リム吐水口からの吐水終了時に断面積一定区間からリム吐水口まで間のリム通水路2に残りにくく、リム通水路内の残水に起因する汚れや臭気の発生を抑制しつつ、通水時に空気の分離が発生しやすいリム部の前端部を含むボウル部の前方側領域において異音の発生を抑制することができる。
本発明の水洗大便器によれば、旋回流の形成に必要な洗浄水の流速を維持しつつ、通水時に空気の分離が発生しやすいリム部の前端部を含むボウル部の前方側領域において異音の発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態による水洗大便器を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の断面図である。 図1に示す本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体の部分平面図である。 図3に示す本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体のボウル部の前方側領域を拡大して示す部分拡大平面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器のリム通水路の曲率半径と位置との関係を示す線図である。 図4のVI−VI線に沿った見たリム部の部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器におけるリム通水路の位置とリム通水路の底面のリム部上面からの高さの関係を示す線図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器について説明する。
まず、図1乃至図3により、本発明の一実施形態による水洗大便器の基本構造を説明する。図1は本発明の一実施形態による水洗大便器を示す斜視図であり、図2は本発明の一実施形態による水洗大便器の断面図であり、図3は図1に示す本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体の部分平面図である。
図1乃至図3に示すように、本発明の実施形態による水洗大便器1は、陶器製の便器本体2と、この便器本体2の上面に上下方向に回動可能に配置された便座4と、この便座4を覆うように上下方向に回動可能に配置された便蓋6と、便器本体2の後方に配置された機能部8と、を備えている。
図2に示すように、機能部8は、便器本体2の後方上部に配置され、使用者の局部を洗浄する衛生洗浄系機能部10と、この衛生洗浄系機能部10に近接して配置され、便器本体2への給水する給水系機能部12と、を備えている。
次に、図1乃至図3に示すように、便器本体2は、ボウル部20を備え、このボウル部20は、ボウル形状の汚物受け面14と、この汚物受け面14の上縁の棚面16から立ち上がるように形成されたリム部18とを備えている。
また、図2に示すように、便器本体2には、ボウル部20内の汚物を排出する排水路である排水トラップ管路22が設けられ、この排水トラップ管路22の入口部22aがボウル部20に接続されている。
ここで、衛生洗浄系機能部10及び給水系機能部12のそれぞれの具体的な構造については、従来のものと同様であるため、これらの説明は省略する。
つぎに、図3に示すように、ボウル部20は、前後方向に二等分する左右方向に延びる中心線Cに対して前方側である前方側領域Fと後方側である後方側領域Rを備えている。このボウル部20のリム部18内部には、リム通水路24が形成されている。
具体的に説明すると、リム通水路24は、便器本体2の前方から見てボウル部20の後方側領域R内の左側のリム部18から、ボウル部20の前方側領域Fのリム部18の前端部18aを経て、便器本体2の前方から見てボウル部20の前方側領域Fの右側のリム部18まで形成されている。また、このリム通水路24の下流端には、リム吐水口26が形成されている。
ここで、リム通水路24及びリム吐水口26は、陶器により便器本体2に一体に形成されている。
さらに、図3に示すように、リム通水路24の上流端は、洗浄水源である水道(図示せず)から供給される洗浄水をリム通水路24に供給する導水路である導水管28に接続されている。また、リム吐水口26の下流側は、リム部18と汚物受け面14との間に形成された棚面16と繋がっている。
導水管28の上流側は、洗浄水源である水道(図示せず)に直結されており、この水道の給水圧力を利用して、導水管28からリム通水路24内に供給された洗浄水は、リム部18の形状に沿って形成されたリム通水路24内を流れ、リム吐水口26まで導かれるようになっている。
そして、リム吐水口26に導かれた洗浄水は、ボウル部20の後方に向けて吐水され、ボウル部20内を旋回することにより、ボウル部20内に旋回流が形成されるようになっている。
なお、リム部18に設けられ洗浄水を吐水してボウル部20内に旋回流を形成する吐水口は、リム吐水口26のみである。
なお、本実施形態の水洗大便器1は、洗浄水がリム通水路24内を反時計回りに流れる形態となっているが、本発明は、このような形態に限らず、洗浄水がリム通水路内を時計回りに流れるようにしてもより。この場合には、ボウル部20の後方側領域R内の右側のリム部18の内部からリム部の形状に沿ってリム通水路24が時計周りに形成され、便器本体2の前方から見てボウル部20の前方側領域Fの左側のリム部18の内部にリム吐水口26が形成され、後方に向けてリム吐水を行う。
要するに、本実施形態においては、リム通水路が、ボウル部20の左右の何れか一方側のリム部18から、リム部18の前端部18aを経て、ボウル部20の左右の何れか他方側のリム部18まで、リム部18の形状に沿って形成されると共に、リム吐水口が、ボウル部20の左右の何れか他方側のリム部18に配置され、ボウル部20の後方に向けてリム吐水を行うような形態であればよい。
つぎに、図4乃至図7を参照して、本発明の実施形態による水洗大便器1のリム通水路24について詳細に説明する。図4は図3に示す本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体のボウル部の前方側領域を拡大して示す部分拡大平面図であり、図5は本発明の一実施形態による水洗大便器のリム通水路の曲率半径と位置との関係を示す線図であり、図6は図4のVI−VI線に沿った見たリム部の部分拡大断面図であり、図7は本発明の一実施形態による水洗大便器におけるリム通水路の位置とリム通水路の底面のリム部上面からの高さの関係を示す線図である。
図4に示すように、このリム通水路24は、ボウル部20の前方側領域Fに位置し、リム部18の前端部18aを含む始点Xsから終点Xeの区間において、断面積一定区間Sを備えている。この断面積一定区間Sとは、リム通水路24の流れ方向に直交する流路の断面積が一定である区間を言う。なお、本実施形態において、終点Xeはリム通水路24の下流端であるリム吐水口26と同じ位置となっている。
リム通水路24の断面積一定区間Sにおいて、リム通水路24内の容積変化がなく、洗浄水が流れる空間を一定に保ちつつ、洗浄水以外の空間であるエア空間が途中で増減しないようになっている。これにより、リム通水路24で曲率半径ρが最も小さく、異音の発生の原因となる空気の分離の起きやすい箇所であるリム部18の前端部18aを含むボウル部20の前方側領域F内の断面積一定区間Sにおいて、リム通水路24内を流れる洗浄水を整流でき、リム通水路24内の容積が大きくなるように流路の断面積が変化した場合と比べて、洗浄水の流速や向きの変化を少なくすることができる。
その結果、旋回流の形成に必要な洗浄水の流速を維持しつつ、通水時に空気の分離が発生しやすいリム部18の前端部18aを含むボウル部20の前方側領域F内の断面積一定区間Sにおいて異音の発生を抑制することができる。
ここで、「断面積が一定」とは、洗浄水の流速や向きの変化を少なくすることができ、異音を抑制できる、「ほぼ一定」も含むものである。
図5に示すように、ボウル部20の前方側領域Fにおいて、リム通水路24の水平方向の曲率半径ρは、リム通水路24を流れる洗浄水の流れ方向に沿って見た場合、始点Xsから徐々に小さくなり、リム部18の前端部18aである中間点Xbで最も小さくなった後、そこから終点Xeまで徐々に大きくなっている。
つまり、リム通水路24の断面積一定区間Sは、ボウル部20の左側の前方側領域Fの大きな曲率半径ρから小さな曲率半径ρに変化する開始点からリム部18の前端部18aボウル部20の右側の前方側領域Fの小さな曲率半径ρから大きな曲率半径ρに変化する終了点までの区間に設けられている。
したがって、洗浄水の速度や向きの変化による空気の分離が起きやすいリム通水路24の曲率半径ρの変化開始点から変化終了点までのボウル部20の前方側領域Fのリム通水路24のすべての区間において、洗浄水を整流でき、リム通水路24内の容積が大きくなるように流路の断面積が変化した場合と比べて、洗浄水の流速や向きの変化を少なくすることができ、異音の発生を抑制することができる。
また、図6に示すように、リム通水路24の断面積一定区間Sは、リム通水路24を形成するリム部18の内壁部30によって形成されている。さらに、リム通水路24の断面積一定区間Sは、リム通水路24と一体であり、リム部18を形成している陶器の一部で形成されている。このように、リム通水路24の断面積一定区間Sは、陶器で形成されているので、別部材で形成された場合と比べて、別部材とリム部18の内壁部30との間に汚れがたまることがなく、衛生性がよい。
なお、リム通水路24の断面積一定区間Sは、リム部18の内壁部30にホースを挿入し、このホースの部分をリム通水路24の一部としてもよい。ホースは、リム通水路24の流れ方向に直交する流路の断面積のばらつきが陶器と比べて比較的少ないので、陶器でリム通水路24の断面積一定区間Sを形成する場合と比べて、容易に断面積一定区間Sを形成できる。
また、リム通水路24の流れ方向に直交する流路の断面形状は、本実施形態においては矩形であるが、例えば、円形でもよい。
次に、図6及び図7に示すように、リム通水路24の底面32からリム部18の上面18bまでの高さをhとすると、リム通水路24の底面32からリム部18の上面18bまでの高さ寸法hは、始点Xsから終点Xeまで徐々に大きくなっている。
換言すれば、リム通水路24の底面32は、リム通水路24の断面積一定区間Sの始点Xsからリム吐水口26の形成された終点Xeまで、リム吐水口26に向けて下方に傾斜している。
具体的には、リム通水路24の底面32は、傾斜角度α1で下方に傾斜し、リム部18の前端18aである中間点Xbから傾斜角度α2で下方に傾斜している。
ここで、傾斜角度α1、α2の大きさについては、それぞれ1°〜5°、1°〜7°に設定されることが好ましく、1.5°〜3°、2°〜4°に設定されることがより好ましい。
リム通水路24をこのように形成したので、リム通水路24を流れる洗浄水が、リム吐水口26からの吐水終了時に、断面積一定区間Sからリム吐水口26まで間のリム通水路24に残りにくくなっている。
そのため、リム通水路24内の残水に起因する汚れや臭気の発生を抑制しつつ、通水時に空気の分離が発生しやすいリム部18の前端部18aを含むボウル部20の前方側領域Fにおいて異音の発生を抑制することができる。
また、傾斜角度はα1<α2であり、リム通水路24の底面32は、下流側の方がより傾斜しているので、洗浄水の勢いがなくなるリム通水路24の下流側において、洗浄水の残水をさらに抑制することができる。
つぎに、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1における作用について説明する。
本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、リム通水路24は、ボウル部20の前方側領域Fにおいて、リム部18の前端部18aを含むリム通水路24の流れ方向に直交する流路の断面積が一定となる断面積一定区間Sを備えるので、リム通水路24の断面積一定区間Sではリム通水路24内の容積変化がなく、洗浄水が流れる空間を一定に保つことができ、それにより、洗浄水から洗浄水に含まれる空気が分離される際に生じる大きな異音の発生を抑制することができる。より具体的に説明すると、リム通水路24中で曲率半径ρが最も小さく空気の分離の起きやすい箇所であるリム部18の前端部18aを含むボウル部20の前方側領域Fにおいて、リム通水路24内を流れる洗浄水を整流でき、リム通水路24内の容積が変化した場合と比べて、洗浄水の流速や向きの変化を少なくすることができる。
その結果、旋回流の形成に必要な洗浄水の流速を維持しつつ、通水時に空気の分離が発生しやすいリム部18の前端部18aを含むボウル部20の前方側領域Fにおいて異音を抑制することができる。
また、本発明の実施形態による水洗大便器1によれば、リム通水路24の断面積一定区間Sが、ボウル部20の左側の前方側領域Fの大きな曲率半径ρから小さな曲率半径ρに変化する開始点からリム部18の前端部18aボウル部20の右側の前方側領域Fの小さな曲率半径ρから大きな曲率半径ρに変化する終了点までの区間を含んでいるので、リム通水路24の曲率半径ρが小さく空気の分離が起きやすい曲率半径ρが変化する箇所における異音の発生をより効果的に抑制することができる。
また、本発明の実施形態による水洗大便器1によれば、リム吐水口26は、ボウル部20の前方側領域Fに形成されているので、リム吐水口26がボウル部20の後方側領域Rに形成される場合に比べて、リム通水路24の全長が短く、リム通水路24の容積を削減することができ、リム通水路24内の空気量を削減することができる。そのため、空気の分離に起因する異音の発生を抑制することができる。
さらに、本発明の実施形態による水洗大便器1によれば、リム通水路24の底面32は、リム通水路24の断面積一定区間Sからリム吐水口26までリム吐水口26側へ向けて傾斜しているので、リム通水路24を流れる洗浄水が、リム吐水口26からの吐水終了時に断面積一定区間Sからリム吐水口26まで間のリム通水路24に残りにくく、リム通水路24内の残水に起因する汚れや臭気の発生を抑制しつつ、通水時に空気の分離が発生しやすいリム部18の前端部18aを含むボウル部20の前方側領域Fにおいて異音の発生を抑制することができる。
1 水洗大便器
2 便器本体
14 汚物受け面
18 リム部
18a リム部の前端部
20 ボウル部
22 排水トラップ管路
24 リム通水路(リム吐水部)
26 リム吐水口(リム吐水部)
28 導水管(導水路)
30 リム部の内壁部
32 リム通水路の底面

Claims (4)

  1. 洗浄水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
    ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上縁に形成されたリム部と、を備えたボウル部と、
    このボウル部の下方に接続され汚物を排出する排水路と、
    上記リム部に設けられて上記ボウル部に洗浄水を吐水して旋回流を形成するリム吐水部と、
    上記洗浄水源から供給される洗浄水を上記リム吐水部に供給する導水路と、を有し、
    上記ボウル部は、これを前後方向に二等分する左右方向に延びる中心線に対して前方側である前方側領域と後方側である後方側領域と、を備え、
    上記リム吐水部は、上記ボウル部の上記リム部内に形成され上記導水路から供給された洗浄水を通水するリム通水路を備え、洗浄水を後方に向けて吐水するリム吐水口をリム通水路の下流端に形成し、
    上記リム通水路は、上記ボウル部の後方領域の左右の何れか一方の側から上記リム部の前端部を経て上記ボウル部の左右の他方の側の上記リム部まで設けられ、
    上記リム通水路は、上記リム部の前端部を含む上記ボウル部の前方側領域において、上記リム通水路の流れ方向に直交する流路の断面積が一定となる断面積一定区間を備えている水洗大便器。
  2. 上記リム通水路の断面積一定区間は、上記ボウル部の前方側領域の左右の何れか一方の側において洗浄水の流れ方向に沿って大きな曲率半径から小さな曲率半径に変化する開始点から、上記リム部の前端を経て、上記ボウル部の前方側領域の他方の側において洗浄水の流れ方向に沿って小さな曲率半径から大きな曲率半径に変化する終了点までの区間を含む請求項1記載の水洗大便器。
  3. 上記リム吐水口は、上記ボウル部の前方側領域に形成される請求項1又は請求項2に記載の水洗大便器。
  4. 上記リム通水路は、上記断面積一定区間から上記リム吐水口まで上記リム吐水口側へ向けて下方に傾斜している底面を備えている請求項3記載の水洗大便器。
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