JP6464782B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の各種画像形成装置に用いられる定着装置として、薄肉で筒状の定着ベルトを備えたものが知られている。
薄肉の定着ベルトは熱容量が低いため、電源投入時など、常温状態から定着可能な所定の温度までに要するウォームアップ時間や、印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでのファーストプリント時間の短縮化を図れる。
特許文献1には、定着ベルトの内部に定着ベルトの軸方向に延びる板状のニップ形成部材を配置し、定着ベルトの外部から加圧ローラでニップ形成部材に対向する部位を押圧してニップを形成する定着装置が記載されている。
定着ベルトの内部におけるニップ形成部材の反対側には、発光部の長さが定着ベルトの軸方向で異なる複数のハロゲンヒータが設けられており、用紙サイズに応じて各ハロゲンヒータのON・OFFを制御するようになっている。
ところで、ハロゲンヒータは発光部の端部ほど発光強度が低下する特性を有しているため、発光部の長さを通紙領域と同じ範囲に設定すると、ウォームアップ完了時や、通紙開始時の通紙領域端部の温度分布は、中央に比べて落ち込んでしまう。
そのため、ハロゲンヒータの発光部の長さを用紙の最大通紙幅を超えるように延長し、発光強度が一定である部分が通紙領域と一致するように配設することで、通紙1枚目においても用紙端部の定着性を確保することができる。
しかしながら、用紙を連続通紙した場合には、延長した発光部の発熱量は小さくても用紙による吸熱が行われないため、定着ベルトの延長発光部に対応する部分が過剰に温度上昇し、耐熱温度を超えてしまう場合がある。
この問題を解決するため、特許文献1では、ハロゲンヒータと定着ベルトとの間に、ハロゲンヒータからの熱を遮蔽する遮蔽部材を設けている。
近年では、A3サイズよりも一回り大きく、A3ノビと称されるサイズや12又は13インチサイズといった広幅サイズ(特殊サイズ)の用紙も使用される場合がある。
このような広幅サイズの用紙に対応した配光分布を有するハロゲンヒータを別途設けようとしても、小型化に基づく定着ベルトの径サイズの制約があり、困難である。
特許文献1の定着装置では、A3ノビ等の広幅サイズの用紙でも用紙端部における十分な定着性を確保するために、A3サイズ等の用紙に対応するハロゲンヒータの発光部の長さをさらに延長する構成となっている。
上記遮蔽部材は、基本的に、使用頻度の高い常用サイズであるA3サイズやA4横サイズにおける端部の温度落ち込みを抑制するための発光部の延長部分による定着ベルトの過昇温を防止するために設けられている。
このため、A3ノビ等の広幅サイズの用紙を通紙する場合には、A3サイズ等に対応した遮蔽部分が広幅サイズの用紙に必要な光を遮り、用紙の端部側で定着不良が発生する虞がある。
特許文献1ではA3サイズ等に対応した遮蔽部分を斜めにカットして遮蔽面積を変化させ、用紙端部の定着不良を改善するようにしているが、遮蔽部材の形状だけでは用紙端部の定着性を十分にコントロールすることはできなかった。
本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、A3ノビ等の広幅サイズの用紙にも対応できるとともに、用紙サイズに拘わらず十分な定着性を得ることができる定着装置の提供を、その主な目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の定着装置は、可撓性を有し回転可能に支持された無端状の定着部材と、前記定着部材の外部に配置され、該定着部材に対向する対向部材と、前記定着部材の内部に設けられ、前記定着部材と前記対向部材との間に記録媒体を挟持して搬送するニップを形成するためのニップ形成部材と、前記ニップとは異なる箇所で前記定着部材を加熱する第一加熱源と、少なくとも記録媒体の最大通過領域の外側において、前記定着部材と第一加熱源との間を遮蔽する遮蔽部材と、を備え、前記遮蔽部材に、前記最大通過領域の外側で前記定着部材を加熱可能な第二加熱源が設けられており、第二加熱源は、前記定着部材の軸方向における内側の第二加熱源と外側の第二加熱源とに分離して設けられており、供給される記録媒体の通紙幅が第一の所定の通紙幅よりも大きい場合、供給される記録媒体の通紙幅が第二の所定の通紙幅以下であるか否かを判断し、第二の所定の通紙幅以下である場合は内側の第二加熱源をオンし、第二の所定の通紙幅よりも大きい場合は内側の第二加熱源と外側の第二加熱源とをオンする
本発明によれば、A3ノビサイズ等の広幅サイズの用紙にも対応できるとともに、用紙サイズに拘わらず十分な定着性を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置としてのカラーレーザープリンタの概要構成図である。 定着装置の概要断面図である。 定着装置における定着ベルト側の構成を示す斜視図である。 ハロゲンヒータの発光部と遮蔽部材の位置関係を示す側面図である。 定着装置における定着ベルト側の概要断面図である。 遮蔽部材の有無及び第二加熱源の有無による定着ベルトの端部の温度変化を示すグラフである。 第2の実施形態の定着装置における定着ベルト側の構成を示す斜視図である。 第3の実施形態における第二加熱源の配置構成を示す要部斜視図である。 第3の実施形態における定着動作を示すフローチャートである。 ハロゲンヒータの本数に係る定着装置の変形例を示す概要断面図である。 ハロゲンヒータの本数に係る定着装置の他の変形例を示す概要断面図である。 従来の定着装置における定着ベルト側の構成を示す斜視図である。 従来の定着装置における定着ベルト側の概要断面図である。 従来の定着装置におけるハロゲンヒータの発光部と遮蔽部材の位置関係を示す側面図である。 従来の定着装置におけるハロゲンヒータの照射範囲を示す概要断面図である。 従来の定着装置における遮蔽部材の有無による定着ベルトの端部の温度変化を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。
図1乃至図6に基づいて第1の実施形態を説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る画像形成装置としてのカラーレーザープリンタの全体構成及び動作について説明する。
カラーレーザープリンタ1の装置本体(以下、「プリンタ本体」という)の中央には、4つの作像部4Y、4M、4C、4Kが設けられている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的には、各作像部4Y、4M、4C、4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8などを備えている。
図1では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに符号を付しており、その他の作像部4Y、4M、4Cにおいては符号を省略している。
各作像部4Y、4M、4C、4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射するようになっている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3は、転写体としての中間転写ベルト30と、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ31と、二次転写手段としての二次転写ローラ36と、二次転写バックアップローラ32と、クリーニングバックアップローラ33と、テンションローラ34と、ベルトクリーニング装置35とを備える。
中間転写ベルト30は、無端状のベルトであり、二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33及びテンションローラ34によって張架されている。
ここでは、二次転写バックアップローラ32が回転駆動することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に回転するようになっている。
4つの一次転写ローラ31は、それぞれ、各感光体5との間で中間転写ベルト30を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ31には電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が印加されるようになっている。
二次転写ローラ36は、二次転写バックアップローラ32との間で中間転写ベルト30を挟み込んで二次転写ニップを形成している。一次転写ローラ31と同様に、二次転写ローラ36にも電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が印加されるようになっている。
ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードを有する。
ベルトクリーニング装置35から伸びた廃トナー移送ホースは、廃トナー収容器の入り口部に接続されている。
プリンタ本体の上部には、ボトル収容部2が設けられており、ボトル収容部2には補給用のトナーを収容した4つのトナーボトル2Y、2M、2C、2Kが着脱可能に装着されている。
各トナーボトル2Y、2M、2C、2Kと上記各現像装置7との間には補給路が設けてあり、この補給路を介して各トナーボトル2Y、2M、2C、2Kから各現像装置7へトナーが補給されるようになっている。
プリンタ本体の下部には、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から用紙Pを搬出する給紙ローラ11等が設けてある。
記録媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、コート紙やアート紙等の塗工紙、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。
手差し給紙機構により給紙する構成としてもよい。
プリンタ本体内には、用紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向上流側には、二次転写ニップへ用紙Pを搬送する搬送手段としてのレジストローラ対12が配設されている。
二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pに転写された未定着画像を定着するための定着装置20が配設されている。
定着装置20よりも搬送路Rの用紙搬送方向下流側には、用紙を装置外へ排出するための排紙ローラ対13が設けられている。
プリンタ本体の上面部には、装置外に排出された用紙をストックするための排紙トレイ14が設けてある。
カラーレーザープリンタ1の基本的動作について説明する。
作像動作が開始されると、各作像部4Y、4M、4C、4Kにおける各感光体5が図示しない駆動装置によって時計回り方向に回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。
帯電された各感光体5の表面には、露光装置9からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。
各感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
作像動作が開始されると、二次転写バックアップローラ32が反時計回り方向に回転駆動し、中間転写ベルト30を図の矢印で示す方向に回転させる。
各一次転写ローラ31に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ31と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
その後、各感光体5の回転に伴い、感光体5上の各色のトナー画像が一次転写ニップに達したときに、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体5上のトナー画像が中間転写ベルト30上に順次重ね合わせて転写される。
かくして中間転写ベルト30の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。
中間転写ベルト30に転写しきれなかった各感光体5上のトナーは、クリーニング装置8によって除去される。その後、図示しない除電装置によって各感光体5の表面が除電され、表面電位が初期化される。
カラーレーザープリンタ1の下部では、給紙ローラ11が回転駆動を開始し、給紙トレイ10から用紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙Pは、レジストローラ対12によってタイミングを計られて、二次転写ローラ36と二次転写バックアップローラ32との間の二次転写ニップに送られる。
二次転写ローラ36には、中間転写ベルト30上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。
中間転写ベルト30の回転に伴って、中間転写ベルト30上のトナー画像が二次転写ニップに達したときに、上記二次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト30上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。
用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト30上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置35によって除去され、除去されたトナーは廃トナー収容器へと搬送され、回収される。
用紙Pは定着装置20へと搬送され、定着装置20によって用紙P上のトナー画像が用紙Pに定着される。用紙Pは、排紙ローラ対13によって装置外へ排出され、排紙トレイ14上にスタックされる。
以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y、4M、4C、4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
次に、図2に基づいて定着装置20の構成について説明する。
定着装置20は、可撓性を有し回転可能に支持された無端状の定着部材としての定着ベルト21と、定着ベルト21の外部に配置され、定着ベルト21に対向する対向部材としての加圧ローラ22とを備えている。
また、定着装置20は、定着ベルト21を加熱する第一加熱源としての2本のハロゲンヒータ23A、23Bと、定着ベルト21の内部に設けられ、定着ベルト21と加圧ローラ22との間に用紙Pを挟持して搬送するニップを形成するためのニップ形成部材24と、ニップ形成部材24を支持する支持部材としてのステー25とを備えている。
2本のハロゲンヒータ23A、23Bは、ニップとは異なる箇所、ここではニップの反対側で定着ベルト21を加熱する。
また、定着装置20は、各ハロゲンヒータ23A、23Bから放射される光を定着ベルト21へ反射する反射部材26と、定着ベルト21の温度を検知する温度検知手段としてのサーモパイル27と、加圧ローラ22の温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ29と、定着ベルト21から用紙を分離する分離部材28と、加圧ローラ22を定着ベルト21へ加圧する加圧手段等を備えている。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。詳しくは、定着ベルト21は、ニッケルもしくはSUS等の金属材料又はポリイミド(PI)などの樹脂材料で形成された内周側の基材と、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで形成された外周側の離型層とによって構成されている。
基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等のゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。
加圧ローラ22は、芯金22aと、芯金22aの表面に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等から成る弾性層22bと、弾性層22bの表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層22cとによって構成されている。
加圧ローラ22は上記加圧手段によって定着ベルト21側へ加圧され、定着ベルト21を介してニップ形成部材24に当接している。
加圧ローラ22と定着ベルト21とが圧接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層22bが押しつぶされることで、用紙搬送方向に所定の幅を有するニップNが形成されている。
加圧ローラ22は、プリンタ本体に設けられたモータ等の駆動源によって回転駆動するように構成されている。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力がニップNで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転するようになっている。
本実施形態では、加圧ローラ22を中空のローラとしているが、中実のローラであってもよい。加圧ローラ22の内部にハロゲンヒータ等の加熱源を配設してもよい。
弾性層22bが無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着トナーを押しつぶして定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラが生じる可能性がある。
これを防止するには、厚さ100μm以上の弾性層を設けることが望ましい。厚さ100μm以上の弾性層を設けることで、弾性層の弾性変形により微小な凹凸を吸収することができるので、光沢ムラの発生を回避することができる。
弾性層22bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ22の内部に加熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルト21の熱が奪われにくくなるのでより望ましい。
定着部材と対向部材は、互いに圧接する場合に限らず、加圧を行わず単に接触させるだけの構成とすることも可能である。
各ハロゲンヒータ23A、23Bは、それぞれの両端部が定着装置20の側板に固定されている。各ハロゲンヒータ23A、23Bは、プリンタ本体に設けられた電源部により出力制御されて発熱するように構成されており、その出力制御は、サーモパイル27による定着ベルト21の表面温度の検知結果に基づいて行われる。
ハロゲンヒータ23A、23Bの出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定できるようになっている。定着ベルト21を加熱する加熱源は、ハロゲンヒータ以外の発熱体であってもよい。
ニップ形成部材24は、ベースパッド241と、ベースパッド241の表面に設けられた摺動シート(低摩擦シート)240とを有する。ベースパッド241は、定着ベルト21の軸方向又は加圧ローラ22の軸方向に亘って連続して配設されており、加圧ローラ22の加圧力を受けてニップNの形状を決めるものである。
ベースパッド241は、ステー25によって固定支持されている。これにより、加圧ローラ22による圧力でニップ形成部材24に撓みが生じるのを防止し、加圧ローラ22の軸方向に亘って均一なニップ幅が得られるようにしている。
ステー25は、ニップ形成部材24の撓み防止機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが望ましい。ベースパッド241も、強度確保のためにある程度硬い材料で構成されていることが望ましい。
ベースパッド241の材料としては、液晶ポリマー(LCP)等の樹脂や、金属、あるいはセラミックなどを採用することができる。ベースパッド241は、耐熱温度200℃以上の耐熱性部材で構成されている。
これにより、トナー定着温度域で、熱によるニップ形成部材24の変形を防止し、安定したニップNの状態を確保して、出力画質の安定化を図っている。
ベースパッド241には、ポリエーテルサルフON(PES)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの一般的な耐熱性樹脂を用いることが可能である。
摺動シート240は、ベースパッド241の少なくとも定着ベルト21と対向する表面に配設されていればよい。定着ベルト21が回転する際、この低摩擦シートに対し定着ベルト21が摺動することで、定着ベルト21に生じる駆動トルクが低減され、定着ベルト21への摩擦力による負荷が軽減される。
摺動シート240を有しない構成とすることも可能である。
反射部材26は、ステー25とハロゲンヒータ23A、23Bとの間に配設されている。反射部材26の材料としては、アルミニウムやステンレス等が挙げられる。
反射部材26を配設していることにより、ハロゲンヒータ23A、23Bからステー25側に放射された光が定着ベルト21へ反射される。これにより、定着ベルト21に照射される光量を多くすることができ、定着ベルト21を効率良く加熱することが可能となる。
反射部材26によりハロゲンヒータ23A、23Bからの輻射熱がステー25等に伝達されるのを抑制することができるので、省エネルギー化も図れる。
本実施形態に係る定着装置20は、さらなる省エネルギー性及びファーストプリントタイムなどの向上のために、種々の構成上の工夫が施されている。
具体的には、ハロゲンヒータ23A、23Bによって定着ベルト21をニップN以外の箇所において直接加熱できるようにしている。以下、直接加熱方式という。
本実施形態では、ハロゲンヒータ23A、23Bと定着ベルト21の図2の左側の部分の間に何も介在させないようにし、その部分においてハロゲンヒータ23A、23Bからの輻射熱を定着ベルト21に直接与えるようにしている。
定着ベルト21の低熱容量化を図るために、定着ベルト21を薄くかつ小径化している。具体的には、定着ベルト21を構成する基材、弾性層、離型層のそれぞれの厚さを、20〜50μm、100〜300μm、10〜50μmの範囲に設定し、全体としての厚さを1mm以下に設定している。
定着ベルト21の直径は、20〜40mmに設定している。さらに低熱容量化を図るためには、望ましくは、定着ベルト21全体の厚さを0.2mm以下にするのがよく、さらに望ましくは、0.16mm以下の厚さとするのがよい。また、定着ベルト21の直径は、30mm以下とするのが望ましい。
本実施形態では、加圧ローラ22の直径を20〜40mmに設定しており、定着ベルト21の直径と加圧ローラ22の直径とを同等となるように構成している。ただし、この構成に限定されるものではない。
例えば、定着ベルト21の直径が加圧ローラ22の直径よりも小さくなるように形成してもよい。その場合、ニップNにおける定着ベルト21の曲率が加圧ローラ22の曲率よりも小さくなるため、ニップNから排出される用紙が定着ベルト21から分離されやすくなる。
上記のように定着ベルト21を小径化した場合、定着ベルト21の内側のスペースが小さくなるが、本実施形態では、ステー25を両端側を折り曲げて凹状に形成し、その凹状に形成した部分の内側にハロゲンヒータ23A、23Bを収容することで、小さいスペース内でもステー25やハロゲンヒータ23A、23Bの配設を可能にしている。
定着ベルト21の内方の小さいスペース内でもステー25をできるだけ大きく配設するために、ニップ形成部材24を反対にコンパクトに形成している。具体的には、ベースパッド241の用紙搬送方向の幅を、ステー25の用紙搬送方向の幅よりも小さく形成している。
さらに、ベースパッド241の用紙搬送方向上流側端部24a及び下流側端部24bにおけるそれぞれのニップN又はその仮想延長線Eに対する高さをh1、h2とし、上流側端部24a及び下流側端部24b以外のベースパッド241の部分におけるニップN又はその仮想延長線Eに対する最大高さをh3とすると、h1≦h3、h2≦h3となるように構成している。
このように構成することで、ベースパッド241の上流側端部24aと下流側端部24bは、ステー25の用紙搬送方向上流側及び下流側の各折り曲げ部と定着ベルト21との間に介在しないので、ステー25の各折り曲げ部を定着ベルト21の内周面に近づけて配設することができる。
これにより、定着ベルト21内の限られたスペース内でステー25をできるだけ大きく配設できるようになり、ステー25の強度を確保することができるようになる。
その結果、加圧ローラ22によるニップ形成部材24の撓みを防止でき、定着性の向上を図れる。
ステー25の強度を確保するために、本実施形態では、ステー25を、ニップ形成部材24と接触し用紙搬送方向に延びるベース部25aと、ベース部25aの用紙搬送方向上流側と下流側の各端部から加圧ローラ22の加圧方向に向かって延びる立ち上がり部25bとを有するように構成している。
すなわち、ステー25に立ち上がり部25bを設けることで、ステー25が加圧ローラ22の加圧方向に延びる横長の断面を有するようになり、断面係数が大きくなって、ステー25の機械的強度を向上させることが可能となる。
立ち上がり部25bを加圧ローラ22の加圧方向により長く形成する方が、ステー25の強度が向上する。従って、立ち上がり部25bの先端は、定着ベルト21の内周面に対し、できる限り近接していることが望ましい。
しかし、回転中、定着ベルト21には大小なりとも振れ(挙動の乱れ)が生じるので、立ち上がり部25bの先端を定着ベルト21の内周面に近づけすぎると、定着ベルト21が立ち上がり部25bの先端に接触する虞がある。
特に、本実施形態のように、薄い定着ベルト21を用いている構成においては、定着ベルト21の振れ幅が大きいので、立ち上がり部25bの先端の位置設定には注意が必要である。
本実施形態の場合、立ち上がり部25bの先端と定着ベルト21の内周面との加圧ローラ22の加圧方向の距離dは、少なくとも2.0mm、望ましくは3.0mm以上に設定するのが好ましい。
定着ベルト21にある程度の厚みがあって振れがほとんど無い場合は、距離dは0.02mmに設定することが可能である。
立ち上がり部25bの先端を定着ベルト21の内周面に対し可能な限り近接するように配設することで、立ち上がり部25bを加圧ローラ22の当接方向に長く配設することができる。これにより、小径の定着ベルト21を用いた構成においても、ステー25の機械的強度を向上させることが可能となる。
以下、本実施形態に係る定着装置20の基本動作について説明する。
プリンタ本体の電源スイッチが投入されると、ハロゲンヒータ23A、23Bに電力が供給されると共に、加圧ローラ22が時計回り方向に回転駆動を開始する。これにより、定着ベルト21は、加圧ローラ22との摩擦力によって、反時計回り方向に従動回転する。
その後、上述の画像形成工程により未定着のトナー画像Tが担持された用紙Pが、ガイド板37に案内されながら矢印A1方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ22のニップNに送入される。
ハロゲンヒータ23A、23Bによって加熱された定着ベルト21による熱と、定着ベルト21と加圧ローラ22との間の加圧力とによって、用紙Pの表面にトナー画像Tが定着される。
トナー画像Tを定着された用紙Pは、ニップNから矢印A2方向に搬出される。このとき、用紙Pの先端が分離部材28の先端に接触することにより、用紙Pが定着ベルト21から分離される。
分離された用紙Pは、上述のように、排紙ローラ対13によって機外に排出され、排紙トレイ14にスタックされる。
本実施形態における定着ベルト21側の構成を詳細に説明する前に、図12乃至図16に基づいて、従来の構成とその問題点について説明する。
図12に示すように、定着ベルト21の両端部にはそれぞれベルト保持部材40が挿入されており、これらベルト保持部材40によって定着ベルト21の各端部は回転可能に保持されている。
各ベルト保持部材40は、定着装置の側板に固定されている。ここでは、上記のニップ形成部材24、ステー25、反射部材26等は省略している。
定着ベルト21の各端面とそれに対向するベルト保持部材40の各対向面との間には、定着ベルト21の端部を保護する保護部材としてのスリップリング41が設けられている。これにより、定着ベルト21に軸方向の寄りが生じた場合に、定着ベルト21の端部がベルト保持部材40に直接当接するのを防止することができ、端部の摩耗や破損を防ぐことができる。
スリップリング41は、ベルト保持部材40に外周に対し余裕を持って嵌められている。このため、定着ベルト21の端部がスリップリング41に接触した際に、スリップリング41は定着ベルト21と連れ回り可能となっているが、スリップリング41が連れ回りせずに静止していても構わない。
スリップリング41の材料としては、耐熱性に優れたいわゆるスーパーエンジニアリングプラスチック、例えば、PEEK、PPS、PAI、PTFE等を採用することが好ましい。
定着ベルト21の両端部には、ハロゲンヒータ23A、23Bからの熱を遮蔽する遮蔽部材42が配設されている。
各遮蔽部材42は、定着ベルト21とハロゲンヒータ23A、23Bとの間に介在している。各遮蔽部材42の一部は、ベルト保持部材40内に挿入されており、ベルト保持部材40とハロゲンヒータ23A、23Bとの間にも介在している。
遮蔽部材42は、図13に示すように、ハロゲンヒータ23A、23Bに対してステー25とは反対側に配設され、反射部材26に固定されている。
図14において、下側のハロゲンヒータ23Aを第1ハロゲンヒータ、上側のハロゲンヒータ23Bを第2ハロゲンヒータと便宜的に称すると、第1ハロゲンヒータ23Aと第2ハロゲンヒータ23Bとでは、それぞれの発熱部(発光部)の位置が異なっている。
第1ハロゲンヒータ23Aは、その長手方向中央部から所定範囲に亘って配設された主発熱部44aと、長手方向両端側にそれぞれ配設された微小発熱部45aとを有する。
本実施形態では、主発熱部44aは、第1ハロゲンヒータ23Aの長手方向中央部を対称軸として200〜220mmの範囲内に配設されており、その範囲の外側にそれぞれ微小発熱部45aが配設されている。
第2ハロゲンヒータ23Bは、第1ハロゲンヒータ23Aとは反対に、その長手方向中央部を対称軸として200〜220mmの範囲内に2つの微小発熱部45bを有し、その範囲の外側にそれぞれ主発熱部44bを有している。各主発熱部44bの外側の端部は、中央部を対称軸に300〜330mmの範囲内に配設されている。
第1ハロゲンヒータ23A及び第2ハロゲンヒータ23Bの主発熱部44a、44bは、主として発光し発熱する部分である。それぞれの微小発熱部45a,45bは、ハロゲンヒータのフィラメントをガラス管に対して支持するために設けられたサポート部であり、多少の発熱をする。
本実施形態では、微小発熱部45a、45bは、ハロゲンヒータの全長の5%以下の長さの発光長となっている。
この従来例では、定着ベルト21の温度を検知するサーモパイル27を2つ設けている。図14に示すように、1つのサーモパイル27Aは、定着ベルト21の軸方向中央部に配設され、もう1つのサーモパイル27Bは、定着ベルト21の軸方向端部側に配設されている。
中央部のサーモパイル27Aは、第1ハロゲンヒータ23Aの主発熱部44aに対応した部分の温度を検知するために設けられ、端部側のサーモパイル27Bは、第2ハロゲンヒータ23Bの主発熱部44bに対応した部分の温度を検知するために設けられている。
図14において、符号W1で示す領域は、A3サイズの用紙を縦方向に通紙する際、又はA4サイズの用紙を横方向に通紙する際に、用紙が通過する最大通過領域を示している。
換言すれば、領域W1は、使用頻度の高いA3サイズ等の常用サイズの用紙の最大通過領域である。
符号W2で示す領域は、A3縦又はA4横の通紙幅よりも広い12〜13インチサイズやA3ノビサイズ等の広幅サイズの用紙を通紙する際の広幅サイズ通過領域を示している。
最大通過領域W1の幅は、定着ベルト21の軸方向中央部を対称に297mmである。
広幅サイズ通過領域W2に対応する12インチサイズの用紙幅は、定着ベルト21の中央部を対称に304.8mm、広幅サイズ通過領域W2に対応する13インチサイズの用紙幅は、定着ベルト21の中央部を対称に330.2mm、広幅サイズ通過領域W2に対応するA3ノビサイズの用紙幅は、定着ベルト21の中央部を対称に332.9mmである。
各遮蔽部材42は、最大通過領域W1よりも定着ベルト21の軸方向外側に配設されている。詳しくは、各遮蔽部材42は、最大通過領域W1を超えて外側に配設された発熱部、すなわち第2ハロゲンヒータ23Bの主発熱部44bの最大通過領域W1を超えた部分を覆うように配設されている。
遮蔽部材42のうち、広幅サイズ通過領域W2よりも内側に配設された部分Dには、定着ベルト21の端部側から中央部側に向けて切り欠かれた切り欠き部53が設けられている。
遮蔽部材42の一部に切り欠き部53を設けることにより、その部分において、遮蔽部材42の定着ベルト21の内周面に対向する面積を、切り欠き部53が設けられていない部分である広幅サイズ通過領域W2よりも外側に配設された部分Eよりも小さくなるようにしている。
すなわち、切り欠き部53が設けられた部分Dでは、切り欠き部53が設けられていない部分Eに比べて、ハロゲンヒータ23A、23Bからの光を遮蔽する範囲が少なくなっており、第2ハロゲンヒータ23Bの主発熱部44bの部分Dに対応する部分が定着ベルト21に対して露出している。
切り欠き部53が設けられていない部分Eでは、遮蔽部材42と反射部材26とによってハロゲンヒータ23A、23Bが全周に亘って囲まれているが(図13参照)、切り欠き部53が設けられた部分Dでは、図15に示すように、切り欠き部53によってその一部分Jで開口している。
切り欠き部53が設けられた部分Dでは、その開口部からハロゲンヒータ23A、23Bの光が定着ベルト21に照射される。
図14に示すように、切り欠き部53には、定着ベルト21の軸方向に対して傾斜する傾斜部43が形成されている。
図14では、傾斜部43は、最大通過領域W1の内方に向かって下がるように傾斜している。すなわち、傾斜部43を形成した部分では、遮蔽部材42の定着ベルト21の内周面に対向する面積(遮蔽領域)が、定着ベルト21の軸方向内方に向かって漸減するようになっている。
図15に示すように、切り欠き部53における定着ベルト21の周方向の断面において、ハロゲンヒータ23A、23Bの発熱中心から定着ベルト21に向かって光が反射部材26等を介さずに直接照射される範囲を直接照射範囲と定義する。
ハロゲンヒータを2本設けているので、切り欠き部53における直接照射範囲は、各ハロゲンヒータ23A、23Bの直接照射範囲Q1、Q2を合わせた範囲Q3となる。
切り欠き部53には傾斜部43が設けられているため、直接照射範囲Q3は傾斜部43の傾斜に伴って変化する。この場合、直接照射範囲Q3は、定着ベルト21の中央部に向かって漸増し、定着ベルト21に照射される光量が多くなる。
以下、各種サイズの用紙を通紙する際の遮蔽部材42の作用・効果について説明する。
A3サイズの用紙を縦方向に通紙する場合、又はA4サイズの用紙を横方向に通紙する場合は、第1ハロゲンヒータ23Aと第2ハロゲンヒータ23Bの両方をONする。
このときの発光長(発光部の長さ)は300〜330mmの範囲に設定され、A3縦又はA4横の通紙幅(297mm)よりも長くしている。
一般にハロゲンヒータは発光部の端部ほど発光強度が低下するため、発光長を通紙領域と同じ範囲に設定すると、ウォームアップ完了時や、通紙開始時の通紙領域端部の温度分布は、中央に比べて落ち込んでしまうからである。
そのため、ハロゲンヒータの発光長を記録媒体の通紙幅よりも延長させ、発光強度が一定である部分が通紙領域と一致するように発光部を配設することで、通紙1枚目においても端部の定着性を確保している。
第2ハロゲンヒータ23Bの主発熱部44bのうち、部分Dに対応する部分は最大通過領域W1の端部の温度低下を抑制するための補助発熱部となる。
第2ハロゲンヒータ23Bの主発熱部44bのうち、部分Eに対応する部分は広幅サイズ通過領域W2の端部の温度低下を抑制するための補助発熱部となる。
しかしながら、一般に、常用サイズの最大通過領域W1の外側にまで発光部を配設すると、A3縦又はA4横の用紙を連続通紙した場合に、最大通過領域W1の外側では延長した発光部の発熱量は小さくても、定着ベルト21の熱が用紙によって奪われないため、過剰に温度上昇し、定着ベルト21の耐熱温度を超えてしまうという問題がある。
このため、最大通過領域W1の外側に遮蔽部材42を配設することによって、ハロゲンヒータ23A、23Bの延長した発光部から定着ベルト21へ照射される光を遮蔽している。
これにより、通紙1枚目においても端部の定着性を確保しつつ、A3縦又はA4横を連続通紙した場合の最大通過領域W1外における定着ベルト21の過昇温を抑制することができる。
上記のように、ハロゲンヒータ23A、23Bは、フィラメントをガラス管に対して支持するために微小発熱部45a、45bを有しているが、この微小発熱部45a、45bからの発熱は、温度分布のばらつきや過剰な温度上昇を引き起こす要因となる場合がある。
そこで、図14に示すように、第1ハロゲンヒータ23Aにおける端部側の微小発熱部45aと定着ベルト21との間にも遮蔽部材42を配設することで、微小発熱部45aからの光を遮蔽部材42によって遮蔽し、上記不具合の発生を抑制又は防止するようにしている。
図16は、遮蔽部材を設けた場合と設けていない場合とでの定着ベルトの温度変化を示す図である。
図16において、太い実線は、遮蔽部材有りの場合の図14における定着ベルトの端部側の位置Xの温度変化を示し、細い実線は、遮蔽部材無しの場合の端部側の位置Xにおける温度変化を示す。点線は、図14のベルト中央部の位置Yの温度変化を示している。
遮蔽部材有りの場合は、遮蔽部材無しの場合に比べて、A3縦又はA4横の通紙領域W1外における定着ベルトの温度上昇を抑制することができている。
遮蔽部材無しの場合は、定着ベルトの温度がその耐熱温度である220℃を超えてしまっているが、遮蔽部材有りの場合は、定着ベルトの温度を耐熱温度よりも低い温度に抑えることができている。
13インチサイズ等の広幅サイズの用紙を通紙する場合は、A3縦又はA4横の通紙時と同様に、両方のハロゲンヒータ23A、23BをONする。
図14に示すように、遮蔽部材42は、その一部である符号Dの範囲で広幅サイズ通過領域W2の端部と重なっているため、その重なっている部分においてハロゲンヒータ23A、23Bからの光が遮られる。
その結果、広幅サイズの用紙の通紙時に定着ベルトの端部における加熱が不足し、用紙の端部側で定着不良が発生する虞がある。
上記重なっている部分で切り欠き部53を形成して定着ベルト21へ照射する光量を多くすることにより、用紙端部の定着不良を改善することができるが、用紙端部のみに限定した温度制御ができないため、特に定着される紙厚などの影響を受けることにより、用紙端部の定着性をコントロールするには不十分であった。
上記従来の問題点を解消できる本実施形態の構成を詳細に説明する。
従来構成で説明した部分と変わりがない構成上及び機能上の説明は適宜省略する。
図3に示すように、各遮蔽部材42の定着ベルト21の内周面に対向する面には、最大通過領域W1の外側で定着ベルト21を加熱可能な第二加熱源としての面状発熱体23C、23D(メッシュ表示)が遮蔽部材42の表面に沿って固定されている(図2では省略)。
常用サイズであるA3サイズの用紙を縦方向に又はA4サイズの用紙を横方向に通紙する場合は、第1ハロゲンヒータ23A及び第2ハロゲンヒータ23BをONとし、面状発熱体23C、23DはOFFとすることにより、最大通過領域W1の外側の過昇温を防止できると共に用紙端部の定着性を十分に確保できる。
13インチサイズ等の広幅サイズの用紙を通紙する場合には、第1ハロゲンヒータ23A及び第2ハロゲンヒータ23Bと共に、面状発熱体23C、23DをONとすることにより広幅サイズの用紙に対しても定着性を十分に確保できる。
面状発熱体23C、23Dを備えることにより、広幅サイズ通過領域W2の定着性が確保できるので、主として定着ベルト21の端部を加熱する第2ハロゲンヒータ23Bは最端部まで主発熱部44bを延ばす必要がない。
図4に示すように、切り欠き部53が設けられていない広幅サイズ通過領域W2よりも外側の部分Eの範囲分、フィラメント(発光部)を短くすることが可能となる。
換言すれば、図14で示した部分Eの補助発熱部による加熱を面状発熱体23C、23Dが担っている。
従って、第2ハロゲンヒータ23Bの発光部の長さは、A3等の常用サイズの用紙の端部の定着性を確保できる長さのみでよい。
遮蔽部材42は、図5に示すように、定着ベルト21と面状発熱体23C、23Dとの距離を近づけてより伝熱しやすくなるように、従来例(図13)に比べてより定着ベルト21に沿った形状にしても良い。
図16と同一条件での、本実施形態の構成での定着ベルトの温度変化を図6に示す。
太い実線は遮蔽部材有りで第二加熱源が無い場合の図14のベルト端部側の位置Xの温度変化を示し、細い実線は遮蔽部材無しで第二加熱源が無い場合の図14のベルト端部側の位置Xにおける温度変化を示し、幅の広い点線は、本実施形態(本発明)でのベルト端部側の位置Xにおける温度変化を示している。
点線は、図4のベルト中央部の位置Yの温度変化を示している。
本実施形態の構成の場合、遮蔽部材有りで第二加熱源が無い場合に比べて、A3縦又はA4横の通紙領域外における定着ベルトの温度上昇を抑制することができている。
本実施形態では第二加熱源として面状発熱体を設ける構成としたが、図7に示すように、固体発熱体23E、23Fを設ける構成としてもよい(第2の実施形態)。
A3サイズの用紙を縦方向に、又はA4サイズの用紙を横方向に通紙する場合は、第1ハロゲンヒータ23A及び第2ハロゲンヒータ23BをONとして、固体発熱体23E、23FはOFFとすることにより、最大通過領域W1外の過昇温を防止できると共に用紙の定着性を十分に確保できる。
13インチサイズ等の広幅サイズの用紙を通紙する場合には、第1ハロゲンヒータ23A及び第2ハロゲンヒータ23Bと共に、固体発熱体23E、23FをONとすることにより広幅サイズの用紙に対しても定着性を十分に確保できる。
図8及び図9に基づいて第3の実施形態を説明する。
本実施形態では遮蔽部材42に設けられた面状発熱体23C、23Dが、用紙の幅方向(定着ベルトの軸方向)に分離して複数設けられていることを特徴とする。
図8(a)は、図3で示した面状発熱体23Cを用紙の幅方向(定着ベルトの軸方向)に、23C1、23C2として分離した構成を示している。面状発熱体23C1、23C2は電圧印加回路からそれぞれを独立して通電制御できる構成となっている。他端側の面状発熱体23Dも同様である。
面状発熱体23Cではハロゲンヒータのような発光部の端部における温度低下特性はないため、面状発熱体23C1、23C2の端部と通紙幅とはほぼ一致する。
図8において、符号A3はA3通紙幅を、12INは12インチ通紙幅を、13INは13インチ通紙幅をそれぞれ示している。
A3サイズの用紙を縦方向に、又はA4サイズの用紙を横方向に通紙する場合は面状発熱体23C1、23C2共にOFFで、遮蔽部材42の遮光効果によって定着ベルト21の端部の過昇温が抑制される。
12インチサイズの用紙を通紙する場合には、面状発熱体23C1のみをONとすることで用紙端部まで十分な定着性を得ることができると共に、不必要な範囲は加熱されないので、通紙領域外の過昇温も発生しない。
同様に13インチサイズの用紙を通紙する場合には、面状発熱体23C1、23C2の両方をONとすることで用紙端部まで十分な定着性を得ることができ、かつ通紙領域外の不必要な過昇温も防止することができる。
遮蔽部材42の傾斜部43を最大通過領域(ここでは13インチ幅)まで設けず、図8(b)に示すように、傾斜を中央部に向けて緩やかな形状にしても良い。
面状発熱体を備えていない従来の構成では、傾斜部の形状によって最大通過領域までの定着性を制御しなくてはならないが、面状発熱体を備えた本発明の構成では、最大通過領域までの定着性は面状発熱体で制御することができるため、より積極的に定着ベルト21の端部を遮光できるからである。
面状発熱体23C1、23C2は用紙端部の定着性を確保するための熱量を得られるものであれば良く、作像線速や定着ベルト21の厚み等を考慮した発熱量の発熱体を用いて、常時ONとしても良い。
用紙が通過するタイミングのみONで紙間はOFFとする制御を用いても良く、温度検知手段からの検知情報に基づいた温度制御を行っても良い。
固体発熱体23E、23Fも面状発熱体23Cと同様に分割して、それぞれを単独に制御することが可能であり、その効果は前述した面状発熱体23Cと同様である。
本実施形態における定着動作の制御を図9に基づいて説明する。図9では面状発熱体をヒータと表示する。
印刷ジョブを受信した場合(S1)、ウォームアップ動作を開始し、各ハロゲンヒータ23A、23Bを点灯させる(S2)。
印刷ジョブの情報から、供給される用紙の通紙幅が297mm以下であるか否かを確認する(S3)。通紙幅が297mm以下である場合、例えばA3縦サイズ又はA4横サイズ(297mm)である場合は、ウォームアップ時間(定着ベルトの加熱時間)が10秒経過したか否かを判断し(S4)、10秒経過したら作像動作を開始し、通紙を開始する(S6)。
あるいは、中央部のサーモパイルと端部側のサーモパイルの各検知温度が共に150℃に達したか否かを判断し(S5)、各検知温度が共に150℃に達したら作像動作を開始し、通紙を開始する(S6)。
通紙時の定着ベルトの目標温度は、中央部のサーモパイルと端部側のサーモパイルの各検知温度が共に150℃となるように維持され、用紙の線速度(搬送速度)は250mm/secに設定される。
S3において、通紙幅が297mmよりも大きい場合は、さらに12インチサイズ(304.8mm)以下であるか否かを確認する(S7)。
12インチサイズ以下である場合は、面状発熱体23C1をONした後、ウォームアップ時間が10秒経過したか否かを判断し(S8)、10秒経過したら中央部のサーモパイルの検知温度が150℃、端部側のサーモパイルの検知温度が150℃に達したときに線速度250[mm/sec]で通紙を開始する。
S7において、通紙幅が12インチサイズよりも大きい場合は、面状発熱体23C1、23C2を共にONした後、ウォームアップ時間が10秒経過したか否かを判断し(S9)、10秒経過したら中央部のサーモパイルの検知温度が150℃、端部側のサーモパイルの検知温度が150℃に達したときに線速度250[mm/sec]で通紙を開始する。
これにより、画像端部にトナーの付着量が多い画像の場合でも、良好な定着性が得られるようになる。
このように、12インチサイズもしくはそれ以上に広幅の用紙を通紙する場合は、A3縦又はA4横の用紙を通紙する場合とは、画像の定着条件を異ならせることで、定着に必要な熱量を十分に確保することができ、良好な画像を得ることができる。
また、ウォームアップ時間は面状発熱体23C1、23C2等の発熱量や定着装置の性能等に応じて適宜に設定することが可能である。
用紙の線速度とサーモパイルの目標温度を変更して画像端部の定着性を確保する方法を用いても良い。
本実施形態では面状発熱体23C1、23C2を用いて説明したが、他端側の面状発熱体23Dや固体発熱体23E、23Fを用いた場合も同様の制御を行うことで良好な定着性が得られる。
上記各実施形態では第一加熱源としてのハロゲンヒータを2本備えた構成としたが、図10に示すように1本のハロゲンヒータ23を備えた構成としてもよく、図11に示すように3本のハロゲンヒータ23A、23B、23Gを備えた構成としてもよい。
ハロゲンヒータの本数にかかわらず、上記各実施形態と同様に、遮蔽部材42、面状発熱体23C、23D、固体発熱体23E、23Fを設けることが可能である。
上記各実施形態では傾斜部43を直線状としているが、傾斜部43を曲線状やその他の形状に形成してもよい。
本発明の遮蔽部材による光又は熱の遮蔽は、加熱源からの光又は熱を完全に遮る場合にかぎらず、遮蔽部材の材質又は構造等により光又は熱の一部を透過し一部を遮る場合であってもよい。
また、遮蔽部材42のハロゲンヒータ23A、23Bとの対向面を鏡面処理したり、あるいは、その対向面に反射部材を設けたりして、反射面を設けてもよい。
この場合、反射面によってハロゲンヒータ23A、23Bからの光を反射することができるので、遮蔽部材42自身の過剰な温度上昇を抑制することができると共に、遮蔽部材42から周囲の部材への熱の伝達も低減することが可能となる。
ニップ形成部材24に第二加熱源を設けることも考えられるが、ニップ形成部材24には加圧ローラ22から高い面圧がかかり、変形しやすい。このため、ベースパッド241に発熱体を設けるための厚みや形状を変更する必要があり、摺動シート240の捲き方にも制約が生じる。
本発明の如く、遮蔽部材42に第二加熱源を設ける構成とすれば、ニップ形成部材24の強度を容易に確保できるとともに、摺動シート240の捲き方の制約も生じない。
以上のように、本発明によれば、第一加熱源が最大通過領域W1外に発熱部を有する場合であっても、少なくとも最大通過領域W1外において遮蔽部材42を配設することにより、非通紙領域での定着ベルトの不要な加熱を抑制することができる。
これにより、非通紙領域における定着ベルトの過剰な温度上昇を抑制することが可能である。また、面状発熱体23C、23D、もしくは固体発熱体23E、23Fを設けて制御することにより、広幅サイズの用紙においても良好な定着性を得ることができる。
定着ベルトの加熱温度をその耐熱温度以下に抑えることができるので、定着ベルトの熱による劣化や損傷を防止することができる。
上記各実施形態では、第2ハロゲンヒータ23Bの主発熱部44bを部分Dに対応する補助発熱部を有する長さとしたが、主発熱部44bの長さを最大通過領域W1までとし、最大通過領域W1における補助発熱部の機能や、広幅サイズ通過領域W2での加熱及び補助発熱部の機能を遮蔽部材42に切り欠き部53を設けずに単数又は複数の第二加熱源で担うようにしてもよい。
上述の実施形態では、A3縦又はA4横のサイズ(297mm)と12インチサイズ(304.8mm)〜13インチサイズ(330.2mm)の用紙の使用比率が高い画像形成装置を例に挙げて説明したが、例えば、A4縦サイズ(210mm)とレター縦サイズ(215.9mm)の用紙の使用比率が高い画像形成装置や、レター横サイズ(279.4mm)とダブルレター縦サイズ(279.4mm)の使用比率が高い画像形成装置などにおいても同様に実施することができる。
また、上述の実施形態の定着装置では、各種サイズの用紙の幅方向中央を定着ベルトの軸方向中央に揃えて搬送する方式(センター基準方式)を採用しているが、用紙の幅方向一端を定着ベルトの軸方向端部側で揃えて搬送する方式(端部基準方式)を採用している定着装置においても同様に実施することができる。
また、本発明に係る定着装置は、図1に示すカラーレーザープリンタに限らず、モノクロ画像形成装置や、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等に搭載することも可能である。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
20 定着装置
21 定着部材としての定着ベルト
22 対向部材としての加圧ローラ
23A、23B 第一加熱源としてのハロゲンヒータ
23C、23D 第二加熱源としての面状発熱体
23E、23F 第二加熱源としての固体発熱体
24 ニップ形成部材
42 遮蔽部材
N ニップ
P 記録媒体としての用紙
W1 最大通過領域
特開2013−164430号公報

Claims (8)

  1. 可撓性を有し回転可能に支持された無端状の定着部材と、
    前記定着部材の外部に配置され、該定着部材に対向する対向部材と、
    前記定着部材の内部に設けられ、前記定着部材と前記対向部材との間に記録媒体を挟持して搬送するニップを形成するためのニップ形成部材と、
    前記ニップとは異なる箇所で前記定着部材を加熱する第一加熱源と、
    少なくとも記録媒体の最大通過領域の外側において、前記定着部材と第一加熱源との間を遮蔽する遮蔽部材と、
    を備え、
    前記遮蔽部材に、前記最大通過領域の外側で前記定着部材を加熱可能な第二加熱源が設けられており、
    第二加熱源は、前記定着部材の軸方向における内側の第二加熱源と外側の第二加熱源とに分離して設けられており、
    供給される記録媒体の通紙幅が第一の所定の通紙幅よりも大きい場合、供給される記録媒体の通紙幅が第二の所定の通紙幅以下であるか否かを判断し、第二の所定の通紙幅以下である場合は内側の第二加熱源をオンし、第二の所定の通紙幅よりも大きい場合は内側の第二加熱源と外側の第二加熱源とをオンする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    第一加熱源は前記最大通過領域の外側に補助発熱部を有し、第二加熱源は前記補助発熱部のさらに外側に配置されている定着装置。
  3. 請求項2に記載の定着装置において、
    前記遮蔽部材は、前記定着部材に対して前記補助発熱部が露出する形状を有している定着装置。
  4. 請求項3に記載の定着装置において、
    前記遮蔽部材は、遮蔽領域が前記定着部材の軸方向の内側に向かって漸減する形状を有している定着装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の定着装置において、
    内側の第二加熱源と外側の第二加熱源、それぞれ独立して通電制御される定着装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の定着装置において、
    第二加熱源は、前記遮蔽部材の表面に沿って設けられた面状発熱体である定着装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の定着装置において、
    第二加熱源は、固体発熱体である定着装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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