JP2018066912A - 対物レンズ - Google Patents

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健一朗 阿部
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宏一 小西
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正洋 坂倉
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隆 笠原
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suketaka Fujita
祐崇 藤田
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Abstract

【課題】色収差と像面湾曲を良好に補正した広視野で且つ高NAを有する対物レンズを提供する。【解決手段】物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、第1レンズ群よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群G2からなり、第1の負レンズL5を有し、do1を第1の負レンズL5の光軸上の厚さとし、ho1を第1の負レンズL5の物体側のレンズ面における軸上マージナル光線高さとし、hminを第2レンズ群G2における軸上マージナル光線高さの最小値とし、hlを対物レンズ1の最も像側のレンズ面での軸上マージナル光線高さとし、Lを対物レンズ1の全長とし、fを対物レンズ1の焦点距離とするとき、次の条件式を満たす。0.005≦do1/ho1≦0.1(1)、0.005≦hmin/hl≦0.72(2)、10mm≦L≦100mm(3)、0.1≦L/f≦31(4)【選択図】図1

Description

本発明は、対物レンズに関する。
近年、撮像素子の高画素化が著しく、顕微鏡分野においても、広視野と高分解能とを両立した観察及び画像取得が可能な顕微鏡装置への期待が高まっている。これに伴い、そのような顕微鏡装置の実現のため、倍率が中倍から低倍までの範囲内にある広視野で且つ高い開口数(以降、NAと記す)を有する対物レンズが求められている。
従来技術における倍率が中倍から低倍までの範囲内にある高NAを有する対物レンズは、例えば、特許文献1、特許文献2に記載されている。
独国特許出願公開第102005027423号明細書 特開2006−113486号公報
しかしながら、上述した特許文献1、2に記載された対物レンズは、色収差と像面湾曲の補正が十分ではない。
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、色収差と像面湾曲を良好に補正した広視野で且つ高NAを有する対物レンズを提供することである。
本発明の一態様に係る対物レンズは、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群と、前記第1レンズ群よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群からなり、前記対物レンズは、第1の負レンズを有する。その対物レンズは、do1を前記第1の負レンズの光軸上の厚さとし、ho1を前記第1の負レンズの物体側のレンズ面における軸上マージナル光線高さとし、hminを前記第2レンズ群における軸上マージナル光線高さの最小値とし、hを前記対物レンズの最も像側のレンズ面での軸上マージナル光線高さとし、Lを前記対物レンズの全長とし、fを前記対物レンズの焦点距離とするとき、以下の条件式を満たす。
0.005 ≦ do1/ho1 ≦ 0.1 (1)
0.005 ≦ hmin/h≦ 0.72 (2)
10mm ≦ L ≦ 100mm (3)
0.1 ≦ L/f ≦31 (4)
上記の態様によれば、色収差と像面湾曲を良好に補正した広視野で且つ高NAを有する対物レンズを提供することができる。
実施例1に係る対物レンズ1の断面図である。 結像レンズ10の断面図である。 対物レンズ1と結像レンズ10からなる光学系の収差図である。 実施例2に係る対物レンズ2の断面図である。 対物レンズ2と結像レンズ10からなる光学系の収差図である。 実施例3に係る対物レンズ3の断面図である。 対物レンズ3と結像レンズ10からなる光学系の収差図である。 実施例4に係る対物レンズ4の断面図である。 対物レンズ4と結像レンズ10からなる光学系の収差図である。
本願の一実施形態に係る対物レンズについて説明する。本実施形態に係る対物レンズ(以降、単に対物レンズと記す)は、結像レンズと組み合わせて使用される無限遠補正型の顕微鏡対物レンズである。対物レンズは、乾燥系対物レンズであっても液浸対物レンズであってもよい。なお、対物レンズが液浸対物レンズである場合に使用される浸液は、標本内部の屈折率に近い屈折率を有する媒質であり、例えば、水、オイルなどである。
対物レンズは、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する正の屈折力を有する第1レンズ群と、第1レンズ群よりも像側に配置された負の屈折力を有する第2レンズ群からなる。第1レンズ群の最も像側のレンズ成分は、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換し、その収斂光線束を出射するように作用する最も物体側のレンズ成分である。即ち、収斂光線束を出射するレンズ面が対物レンズ中に複数存在する場合には、それらのレンズ面のうちの最も物体側のレンズ面が第1レンズ群の最も像側のレンズ面である。第1レンズ群と第2レンズ群の境界は、上記の特徴によって特定することができる。
なお、本明細書において、光線束(pencil of light)とは、物体の一点(物点)から出射した光線の束のことである。また、レンズ成分とは、単レンズ、接合レンズを問わず、物点からの光線が通るレンズ面のうち物体側の面と像側の面の2つの面のみが空気(又は浸液)と接する一塊のレンズブロックのことである。
第1レンズ群は、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換して、第2レンズ群に入射させる。第2レンズ群は、第1レンズ群からの収斂光線束を平行光線束に変換する。第1レンズ群が物点からの発散光線束を第1レンズ群で一旦収斂光線束に変換してから第2レンズ群に入射させることにより、第2レンズ群内部でのマージナル光線高さを第1レンズ群内部でのマージナル光線高さよりも低くすることができる。これにより、負の屈折力を有する第2レンズ群でペッツバール和を効果的に補正することが可能となり、その結果、広視野に渡り像面湾曲を良好に補正することが可能となっている。
対物レンズは、負レンズ(第1の負レンズと記す。)を含み、以下の条件式(1)を満たすように構成されている。
0.005 ≦ do1/ho1 ≦ 0.1 (1)
但し、do1は第1の負レンズの光軸上の厚さである。ho1は第1の負レンズの物体側のレンズ面における軸上マージナル光線高さである。なお、軸上マージナル光線とは、光軸上の物点からの発散光線束に含まれる、対物レンズの射出瞳の最も光軸から離れた位置(つまり、最も外側)を通過する光線のことである。
対物レンズが第1の負レンズを含むことで、軸上色収差の補正が可能となる。なお、軸上色収差をより効果的に補正するためには、第1の負レンズは、マージナル光線高さが高い領域に配置されることが望ましい。
条件式(1)は、主に、軸上色収差と倍率色収差を良好に補正するための条件式である。do1/ho1が上限値を超えないことにより、第1の負レンズが厚くなりすぎることを防ぐことができる。また、第1の負レンズに入射するマージナル光線高さを十分に大きくすることができる。このため、対物レンズを所定の大きさを越えないように構成しながら、軸上色収差と倍率色収差を良好に補正することができる。また、do1/ho1が下限値を下回らないことにより、第1の負レンズが薄くなりすぎることを防ぐことができる。このため、レンズ枠への接着時や組み立て時にレンズへ応力が掛かることによる収差発生を防ぐことができる。
対物レンズは、さらに、以下の条件式(2)を満たすように構成されている。
0.005 ≦ hmin/h≦ 0.72 (2)
但し、hminは第2レンズ群における軸上マージナル光線高さの最小値である。hを対物レンズの最も像側のレンズ面での軸上マージナル光線高さである。
条件式(2)は、主に、像面湾曲とコマ収差を良好に補正するための条件式である。hmin/hが上限値を超えないことにより、第2レンズ群内部でのマージナル光線高さを射出瞳径よりも十分に小さくすることができる。そのため、第2レンズ群内部においてペッツバール和を効果的に補正することが可能となり、広視野に渡り像面湾曲を良好に補正することが可能となる。hmin/hが下限値を下回らないことにより、第2レンズ群内部でのマージナル光線高さが小さくなりすぎることを防ぐことができる。このため、第2レンズ群が大きくなりすぎずに、かつ、対物レンズ終端部付近での光線束の発散が適度に抑えられるため、対物レンズ終端部で光線束を平行光に変換する際に、極端に強い正の屈折力を必要としない。従って、平行光に変換する際に生じるコマ収差を小さくすることができる。
なお、対物レンズは、条件式(1)と条件式(2)の両方を満たすことにより、軸外の収差性能を良好に補正することができる。このため、広視野にわたり高精細な観察が可能となる。
対物レンズは、さらに、以下の条件式(3)及び(4)を満たすように構成されている。
10mm ≦ L ≦ 100mm (3)
0.1 ≦ L/f ≦31 (4)
但し、Lは対物レンズの全長である。fは対物レンズの焦点距離である。なお、対物レンズの全長とは、対物レンズの最も物体側のレンズ面から最も像側面までの光軸上の長さのことである。
条件式(3)は、対物レンズの全長に関する条件式である。条件式(3)を満たすように対物レンズを設計することで、対物レンズの同焦距離を所定の距離にすることが可能になる。また、Lが下限値を下回らないことにより、対物レンズの光学系が収差補正を行うのに十分な空間を持つことが可能となる。このため、色収差や像面湾曲などの諸収差を良好に補正することが可能となる。
条件式(4)は、所定の同焦距離を維持しながら広視野を確保するための条件式である。条件式(4)を満たすように対物レンズを設計することで、対物レンズの同焦距離が所定の距離を超えることなく、且つ、広視野での観察に対応することが可能となる。L/fが上限値を超えないことにより、対物レンズの同焦距離が所定の距離を超えないようにしながら、対物レンズの焦点距離が短くなり過ぎることを防ぐことができる。これにより、対物レンズと所定の焦点距離を有する結像レンズとの組み合わせである顕微鏡光学系の倍率が高くなりすぎることを防ぐことができる。このため、広視野の観察に対応することが可能となる。L/fが下限値を下回らないことにより、顕微鏡光学系の倍率が低くなりすぎることを防ぐことができる。このため、高精細な観察に対応することが可能となる。
以上のように構成された対物レンズによれば、色収差と像面湾曲を良好に補正しながら、広視野で且つ高NAを有することができる。
なお、対物レンズは、条件式(1)の代わりに下記の条件式(1−1)乃至条件式(1−3)のいずれかを満たすように構成されてよい。また、対物レンズは、条件式(2)の代わりに下記の条件式(2−1)乃至条件式(2−3)のいずれかを満たすように構成されてよい。また、対物レンズは、条件式(3)の代わりに下記の条件式(3−1)乃至条件式(3−3)のいずれかを満たすように構成されてよい。また、対物レンズは、条件式(4)の代わりに下記の条件式(4−1)乃至条件式(4−3)のいずれかを満たすように構成されてよい。
0.01 ≦ do1/ho1 ≦ 0.095 (1−1)
0.02 ≦ do1/ho1 ≦ 0.087 (1−2)
0.03 ≦ do1/ho1 ≦ 0.08 (1−3)
0.01 ≦ hmin/h≦ 0.7 (2−1)
0.02 ≦ hmin/h≦ 0.67 (2−2)
0.03 ≦ hmin/h≦ 0.63 (2−3)
20mm ≦ L ≦ 85mm (3−1)
30mm ≦ L ≦ 65mm (3−2)
40mm ≦ L ≦ 50mm (3−3)
0.27 ≦ L/f ≦31 (4−1)
1 ≦ L/f ≦ 25 (4−2)
2.5 ≦ L/f ≦20 (4−3)
以下、対物レンズの更に望ましい構成について説明する。
第1レンズ群は、最も物体側に配置された第1レンズ成分と、第1レンズ成分の像側に第1レンズ成分と隣り合って配置された第2レンズ成分と、を含むことが望ましい。ここで、第1レンズ成分は、物体側に凹面を向けた第1のメニスカスレンズを含んでいる。また、第2レンズ成分は、物体側に凹面を向けた正の屈折力を有する第2のメニスカスレンズを含んでいる。
マージナル光線高さが低い物体側付近の領域に、第1のメニスカスレンズを含む第1レンズ成分が配置されることで、ペッツバール和を効果的に補正することが可能となる。また、物体側に凹面を向けた正の屈折力を有する第2のメニスカスレンズを含む第2レンズ成分が第1レンズ成分と隣り合うように配置されることで、第2レンズ成分での球面収差やコマ収差の発生量を小さく抑えながら、光線束の発散を小さくすることができる。
対物レンズが液浸対物レンズである場合には、第1レンズ成分は、物体側に平面又は略平面を向けた平凸形状のレンズを有してもよい。対物レンズの最も物体側のレンズ面を平面又は略平面とすることで、浸液と対物レンズとの間に気泡を溜まりにくくすることが可能となる。
第1レンズ群は、3枚接合レンズからなる色消しレンズ成分(以降、第1の色消しレンズ成分と記す。)を含むことが望ましい。ここで、色消しレンズ成分とは、その色消しレンズ成分を構成する正レンズよりも負レンズの方が小さいアッベ数を有するレンズ成分のことである。つまり、負レンズが正レンズの硝材が有するアッベ数よりも小さいアッベ数を有する硝材からなるレンズ成分のことを指す。また、正レンズと負レンズが複数含まれる場合には、そのレンズ成分を構成する正レンズのアッベ数の最小値がそのレンズ成分を構成する負レンズのアッベ数の最大値よりも大きいレンズ成分のことを指す。
第1レンズ群が第1の色消しレンズ成分を含むことで、スペースを効率的に使用しながら効果的に色収差補正を行うことが可能となる。特に、マージナル光線高さが高い第1レンズ群に第1の色消しレンズ成分が含まれることで、より効果的な色収差補正が可能になる。また、マージナル光線高さが高いことにより必然的に大きな有効径を有することとなる領域において、レンズ成分が3枚接合の形態を取ることで、そのレンズ成分の剛性を強く保つことができる。
第1の色消しレンズ成分は、第1レンズ群の最も像側に配置されることが望ましい。その理由は、第1の色消しレンズ成分でのマージナル光線高さがより高くなり、色収差の補正効果がさらに高まるからである。
第1の色消しレンズ成分は、負レンズの両隣に正レンズを配置した構成を有すること、つまり、正負正の3枚接合レンズであることが望ましい。その理由は、負レンズの両レンズ面で色収差の補正作用がはたらくことになるため、より効率的に色収差を補正することが可能となるからである。
第1の色消しレンズ成分は、条件式(1)を満たす第1の負レンズを含むことが望ましい。その理由は、第1の負レンズがマージナル光線高さの高い領域に配置される第1の色消しレンズ成分に含まれることで、第1の負レンズによる軸上色収差の補正をより効果的に行うことが可能となるからである。
第2レンズ群は、第1レンズ群に近い領域に配置された、3枚接合レンズからなる色消しレンズ成分(以降、第2の色消しレンズ成分と記す。)を含むことが望ましい。なお、第1レンズ群に近い領域とは、具体的には、第1レンズ群の最も像側のレンズ面と第2の色消しレンズの最も物体側のレンズ面との光軸上の距離が第2の色消しレンズ成分の光軸上の厚さよりも小さいという条件を満たす領域のことである。
第2レンズ群が第1レンズ群に近い領域に配置された第2の色消しレンズ成分を含むことで、第2の色消しレンズ成分でのマージナル光線高さが高くなる。このため、第1の色消しレンズ成分と同様の効果を得ることができる。
第2の色消しレンズ成分は、第2レンズ群の最も物体側に配置されることが望ましい。その理由は、第2の色消しレンズ成分でのマージナル光線高さがより高くなり、色収差の補正効果がさらに高まるからである。
第2の色消しレンズ成分は、負レンズの両隣に正レンズを配置した構成、つまり、正負正の3枚接合レンズであってもよい。その理由は、負レンズの両レンズ面で色収差の補正作用がはたらくことになるため、より効率的に色収差を補正することが可能となるからである。また、第2の色消しレンズ成分は、正レンズの両隣に負レンズを配置した構成、つまり、負正負の3枚接合レンズであってもよく、特に、高いNAを有する対物レンズで球面収差やコマ収差を広い波長域に渡って補正する場合に好適である。その理由は、高分散の負レンズによって短波長域での球面収差やコマ収差が過剰に補正されることを避けることができるため、広い波長域での適度な球面収差補正が可能となるからである。
第2の色消しレンズ成分は、後述する第2の負レンズを含むことが望ましい。その理由は、第2の負レンズがマージナル光線高さの高い領域に配置される第2の色消しレンズ成分に含まれることで、第2の負レンズによる軸上色収差の補正をより効果的に行うことが可能となるからである。
対物レンズは、第1の負レンズとは異なる負レンズ(第2の負レンズと記す。)を含み、以下の条件式(5)を満たすように構成されることが望ましい。
0.005 ≦ do2/ho2≦ 0.17 (5)
但し、do2は第2の負レンズの光軸上の厚さである。ho2は第2の負レンズの物体側のレンズ面における軸上マージナル光線高さである。
対物レンズが第2の負レンズを含むことで、軸上色収差を更に良好に補正することが可能となる。軸上色収差をより効果的に補正するためには、第2の負レンズは、第1の負レンズと同様に、マージナル光線高さが高い領域に配置されることが望ましい。条件式(5)の意味するところは、対象が第1の負レンズではなく第2の負レンズである点を除き、条件式(1)と同様である。このため、条件式(5)についての説明を割愛する。
なお、対物レンズは、条件式(5)の代わりに下記の条件式(5−1)乃至条件式(5−3)のいずれかを満たすように構成されてよい。
0.01 ≦ do2/ho2 ≦ 0.15 (5−1)
0.02 ≦ do2/ho2 ≦ 0.12 (5−2)
0.03 ≦ do2/ho2 ≦ 0.1 (5−3)
対物レンズは、正の屈折力を有するメニスカスレンズ(以降、第3のメニスカスレンズともいう。)を含み、以下の条件式(6)を満たすように構成されることが望ましい。
0.02 ≦ dm1/hm1≦ 0.45 (6)
但し、dm1は正の屈折力を有するメニスカスレンズの光軸上の厚さである。hm1は正の屈折力を有するメニスカスレンズの物体側のレンズ面における軸上マージナル光線高さである。
対物レンズが、発散光が入射する側に凹面を向けて配置された正の屈折力を有するメニスカスレンズを含むことで、段階的に光線束の発散を抑えることが可能であり、球面収差やコマ収差の発生量を小さくしながら発散光線を平行光または収斂光に変換することができる。
条件式(6)は、主に、球面収差とコマ収差を良好に補正するための条件式である。dm1/hm1が上限値を超えないことにより、メニスカスレンズを狭いスペースに配置することが可能となる。このため、対物レンズを所定の大きさを越えないように構成しながら、球面収差とコマ収差を良好に補正することができる。また、dm1/hm1が下限値を下回らないことにより、メニスカスレンズが薄くなりすぎることを防ぐことができる。このため、レンズ枠への接着時や組み立て時にレンズへ応力が掛かることによる収差発生を防ぐことができる。
条件式(6)を満たすメニスカスレンズは、第1レンズ群内に配置されても、第2レンズ群内に配置されても良い。球面収差をより良好に補正するためには、そのメニスカスレンズは第1レンズ群内であって第1の負レンズよりも物体側に配置されることが望ましい。その理由は、標本からの光線束が発散している第1の負レンズよりも物体側の領域にメニスカスレンズを配置することで、球面収差の発生量を抑える上述した効果がより顕著に生じ得るからである。また、コマ収差と像面湾曲をより良好に補正するためには、そのメニスカスレンズは第2レンズ群の像側付近の領域に配置されていることが望ましい。第2レンズ群内でのマージナル光線高さを小さくすると像面湾曲をより効果的に補正することが可能であるが、それ以降の光学系へ入射する際の光線束の発散が大きくなるため、コマ収差が大きくなりやすくなる。この点に関して、第2レンズ群の像側付近にメニスカスレンズを配置することで、コマ収差の発生量を小さく抑えながら光線束を平行光に段階的に変換することが可能となるため、コマ収差と像面湾曲の両方を良好に補正することができる。ここで、第2レンズ群の像側付近とは、マージナル光線高さが第2レンズ群内で最小になる位置よりも像側の領域のことを指す。
なお、対物レンズは、条件式(6)の代わりに下記の条件式(6−1)乃至条件式(6−3)のいずれかを満たすように構成されてよい。
0.05 ≦ dm1/hm1≦ 0.41 (6−1)
0.07 ≦ dm1/hm1≦ 0.35 (6−2)
0.1 ≦ dm1/hm1 ≦ 0.28 (6−3)
対物レンズは、以下の条件式(7)から(13)を満たすように構成されることが望ましい。
2.3 ≦ (hmax/f)×NAob ≦ 6.5 (7)
0.7 ≦ ((hmax-hmin)/f)×NAob ≦ 3.6 (8)
-3 ≦ R21/Do21 ≦ -0.8 (9)
3.3 ≦ (R21+R22)/(R21-R22) ≦ 100 (10)
1.75 ≦ n≦ 1.9 (11)
0.88 ≦ n/n≦ 1.1 (12)
0.1 ≦ (f/f)/NAob ≦ 2.5 (13)
但し、hmaxは対物レンズにおける軸上マージナル光線高さの最大値である。NAobは対物レンズの開口数である。R21は第2のメニスカスレンズの物体側のレンズ面の曲率半径である。R22は第2のメニスカスレンズの像側のレンズ面の曲率半径である。Do21は対物レンズの焦点面から第2のメニスカスレンズの物体側のレンズ面までの光軸上の距離である。nは第1のメニスカスレンズの屈折率である。nは第2のメニスカスレンズの屈折率である。fは第1レンズ成分の焦点距離である。なお、対物レンズの焦点面とは、像側から平行光線束を入射したときの集光面のことであり、通常はカバーガラスの物体側の表面と一致しているため、物体面ともいう。
条件式(7)は、主に、像面湾曲を良好に補正するための条件式である。条件式(7)を条件式(2)とともに満たすことで、対物レンズを所定の大きさを越えないように構成しながら、像面湾曲を良好に補正することができる。(hmax/f)×NAobが上限値を超えないことにより、マージナル光線高さが高くなりすぎることを防ぐことができるため、球面収差やコマ収差などの諸収差の発生量を小さくすることが可能となる。また、(hmax/f)×NAobが下限値を下回らないことにより、第1レンズ群で十分なマージナル光線高さを確保できるため、第2レンズ群でのマージナル光線高さを相対的に小さくすることができる。そのため、像面湾曲をより効果的に補正することが可能となる。
条件式(8)は、主に、像面湾曲を良好に補正するための条件式である。条件式(8)を満たすことで、対物レンズを所定の大きさを越えないように構成しながら、像面湾曲を良好に補正することができる。((hmax-hmin)/f)×NAobが上限値を超えないことにより、第2レンズ群内部でのマージナル光線高さを十分に低くすることができる。これにより、第2群レンズでペッツバール和を効果的に補正することが可能となり、その結果、広視野に渡り像面湾曲を良好に補正することが可能となる。また、((hmax-hmin)/f)×NAobが下限値を下回らないことにより、第2レンズ群内部でのマージナル光線高さが低くなりすぎることを防ぐことができる。このため、第2レンズ群が大きくなりすぎることを防ぐことができる。これに伴い、対物レンズ終端部付近での光線束の発散が適度に抑えられるため、対物レンズ終端部で光線束を平行光に変換する際に、極端に強い正の屈折力を必要としない。従って、平行光に変換する際に生じるコマ収差を小さくすることができる。
条件式(9)は、主に、球面収差、軸上色収差、コマ収差を良好に補正するための条件式である。条件式(9)を満たすことで、これらの収差を良好に補正することが可能となる。R21/Do21が上限値を超えないことにより、第2のメニスカスレンズの物体側のレンズ面の負の曲率半径の絶対値が小さくなりすぎることを防ぐことができる。これにより、第2のメニスカスレンズへの光線の入射角が大きくなりすぎることを防ぐことができるため、球面収差やコマ収差の発生を抑制することが可能となる。また、R21/Do21が下限値を下回らないことにより、第2のメニスカスレンズの物体側のレンズ面で光線束がさらに発散することを避けることができる。このため、それ以降の光学系での光線高さが高くなりすぎず、それ以降の光学系での球面収差やコマ収差の発生を抑制することが可能となる。
条件式(10)は、主に、球面収差、軸上色収差、コマ収差を良好に補正するための条件式である。条件式(10)を満たすことで、これらの収差を良好に補正することが可能となる。なお、(R21+R22)/(R21-R22)は、第2のメニスカスレンズのシェーピングファクターを表している。(R21+R22)/(R21-R22)が上限値を超えないことにより、第2のメニスカスレンズが過剰に湾曲した形状を有することを避けることができるため、レンズ枠への接着時や組み立て時にレンズへ応力が掛かることによる収差発生を防ぐことができる。また、 (R21+R22)/(R21-R22)が下限値を下回らないことにより、第2のメニスカスレンズが物体側に凹面を向けた十分に湾曲したメニスカス形状をすることになる。このため、第2のメニスカスレンズへの光線の入射角が大きくなりすぎることを防ぐことができるため、球面収差やコマ収差の発生を抑制することが可能となる。
条件式(11)は、主に、高次の球面収差、高次のコマ収差、倍率色収差を良好に補正するための条件式である。条件式(11)を満たすことで、これらの収差を良好に補正することが可能となる。一般に、屈折率の高い硝材は高分散を有している。これを考慮すると、nが上限値を超えないことにより、高分散硝材を物体側に配置することを避けることができるため、倍率色収差の発生を小さくすることができる。また、nが下限値を下回らないことにより、第1レンズ成分の像側のレンズ面の曲率半径を小さくしすぎることなく所定の正の屈折力が得ることができる。このため、光学系全体での高次の球面収差、高次のコマ収差の発生を抑えることができる。さらに、対物レンズが液浸対物レンズの場合には、第1のメニスカスレンズの物体側のレンズ面における屈折率差を大きくすることができるため、効果的にペッツバール和を補正することが可能となる。
条件式(12)は、第1のメニスカスレンズと第2のメニスカスレンズの屈折率比の範囲を規定した条件式である。条件式(12)を満たすことで、第1のメニスカスレンズと第2のメニスカスレンズが類似した光学特性を有する硝材により構成される。このため、第1のメニスカスレンズと第2のメニスカスレンズが有する光線の発散を抑える作用を、これら2枚のレンズにバランスよく分散して持たせることが可能となる。その結果、諸収差を良好に補正することが可能となる。
条件式(13)は、主に、球面収差、軸上色収差、コマ収差を良好に補正するための条件式である。条件式(13)を満たすことで、これらの収差を良好に補正することが可能となる。(f/f)/NAobが上限値を超えないことにより、第1レンズ成分の屈折力が弱くなりすぎることを防ぐことが可能であり、第1レンズ成分から射出される光線束の発散を十分に小さくすることができる。そのため、それ以降の光学系へ入射する際の光線高さが高くなりすぎることを防ぐことができる。その結果、高NAの対物レンズにおいても球面収差やコマ収差を良好に補正することが可能となる。また、(f/f)/NAobが下限値を下回らないことにより、第1レンズ成分の屈折力が強くなりすぎることを防ぐことができる。そのため、それ以降の光学系での光線高さが低くなりすぎることを防ぐことが可能となり、それ以降の光学系で軸上色収差を効果的に補正することができる。
なお、対物レンズは、条件式(7)の代わりに下記の条件式(7−1)乃至条件式(7−3)のいずれかを満たすように構成されてよい。また、対物レンズは、条件式(8)の代わりに下記の条件式(8−1)乃至条件式(8−3)のいずれかを満たすように構成されてよい。また、対物レンズは、条件式(9)の代わりに下記の条件式(9−1)乃至条件式(9−3)のいずれかを満たすように構成されてよい。また、対物レンズは、条件式(10)の代わりに下記の条件式(10−1)乃至条件式(10−3)のいずれかを満たすように構成されてよい。また、対物レンズは、条件式(13)の代わりに下記の条件式(13−1)乃至条件式(13−3)のいずれかを満たすように構成されてよい。
2.7 ≦ hmax/NAob ≦ 6 (7−1)
3.5 ≦ hmax/NAob ≦ 5 (7−2)
4 ≦ hmax/NAob ≦ 4.5 (7−3)
1.4 ≦ ((hmax-hmin)/f)×NAob ≦ 3.4 (8−1)
2.3 ≦ ((hmax-hmin)/f)×NAob ≦ 3.2 (8−2)
2.5 ≦ ((hmax-hmin)/f)×NAob ≦ 3 (8−3)
-2.67 ≦ R21/Do21 ≦ -1 (9−1)
-2.34 ≦ R21/Do21 ≦ -1.1 (9−2)
-2.18 ≦ R21/Do21 ≦ -1.2 (9−3)
3.6 ≦ (R21+R22)/(R21-R22) ≦ 80 (10−1)
4.4 ≦ (R21+R22)/(R21-R22) ≦ 50 (10−2)
5.5 ≦ (R21+R22)/(R21-R22) ≦ 25 (10−3)
0.3 ≦ (f/f)/NAob ≦ 2 (13−1)
0.7 ≦ (f/f)/NAob ≦ 1.7 (13−2)
1 ≦ (f/f)/NAob ≦ 1.3 (13−3)
以下、上述した対物レンズの実施例について説明する。
[実施例1]
図1は、本実施例に係る対物レンズ1の断面図である。対物レンズ1は、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群G2からなる顕微鏡用の液浸対物レンズである。
第1レンズ群G1は、物体側から順に配置された、物体側に平面を向けた接合レンズCL1(第1レンズ成分)と、物体側に凹面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズL3(第2レンズ成分)と、接合レンズCL2と、からなる。
最も物体側に配置された接合レンズCL1は、第1レンズ成分であり、物体側に平面を向けた平凸レンズL1と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL2(第1のメニスカスレンズ)からなる。メニスカスレンズL3(第2のメニスカスレンズ、第3のメニスカスレンズ)は、接合レンズCL1の像側に接合レンズCL1と隣り合って配置された第2レンズ成分であり、正の屈折力を有している。接合レンズCL2は、正負正の3枚接合レンズからなる第1の色消しレンズ成分であり、両凸レンズL4と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL5(第1の負レンズ)と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL6からなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に配置された、接合レンズCL3と、両凸レンズL10と、像側に凹面を向けたメニスカス形状を有する接合レンズCL4と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する接合レンズCL5からなる。
接合レンズCL3は、負正負の3枚接合レンズからなる第2の色消しレンズ成分であり、像側に凹面を向けたメニスカスレンズL7(第2の負レンズ)と、両凸レンズL8と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL9からなる。接合レンズCL3は、第1レンズ群G1の近くに、より具体的には、第1レンズ群G1の最も像側のレンズ面s12と接合レンズCL3の最も物体側のレンズ面s13との光軸上の距離が接合レンズCL3の光軸上の厚さよりも小さくなる位置に、配置されている。接合レンズCL4は、両凸レンズL11と両凹レンズL12からなる。接合レンズCL5は、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL13と物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL14からなる。
対物レンズ1のレンズデータは、以下のとおりである。なお、レンズデータ中のINFは無限大(∞)を示している。
対物レンズ1
s r d nd νd
1 INF 0
2 INF 0.17 1.52397 54.41
3 INF 0.152 1.51495 41
4 INF 0.756 1.51633 64.14
5 -3.0323 3.649 1.883 40.76
6 -3.3067 0.1
7 -10 1.306 1.883 40.76
8 -7.6719 0.15
9 13.0236 7.376 1.43875 94.93
10 -8.042 0.573 1.738 32.26
11 -28.0828 3.659 1.43875 94.93
12 -10.2544 0.311
13 45.4925 0.565 1.63775 42.41
14 14.4615 7.275 1.43875 94.93
15 -7.8092 0.564 1.63775 42.41
16 -32.0204 0.25
17 12.2183 5.141 1.43875 94.93
18 -24.5259 0.15
19 6.3796 5.386 1.43875 94.93
20 -12.7768 0.578 1.63775 42.41
21 3.7146 4.272
22 -3.3463 4.361 1.7725 49.6
23 -11.08 2.719 1.7847 26.29
24 -7.3475
ここで、sは面番号を、rは曲率半径(mm)を、dは面間隔(mm)を、ndはd線に対する屈折率を、νdはアッベ数を示す。これらの記号は、以降の実施例でも同様である。なお、面番号s1,s2は物体面且つカバーガラスCGの物体側の表面を示している。面番号s3,s4,s24が示す面は、それぞれカバーガラスCGの像側の表面、対物レンズ1の最も物体側のレンズ面、対物レンズ1の最も像側のレンズ面である。屈折率nd3は、浸液IMの屈折率を示している。また、例えば、面間隔d1は、面番号s1が示す面から面番号s2が示す面までの光軸上の距離を示している。
対物レンズ1の各種データは、以下のとおりである。なお、βは対物レンズの倍率、FNは視野数、WDは作動距離である。その他のパラメータは、上述したとおりである。
β=60、FN=22、WD=0.152mm、do1=0.573mm、ho1=6.942mm、hmin=2.363mm、h=4.37mm、L=49.139mm、f=3mm、do2=0.565mm、ho2=7.314mm、dm1=1.306mm、hm1=5.024mm、hmax=8.072mm、NAob=1.5、R21=-10mm、Do21=4.827mm、R22=-7.6719mm、n=1.883、n=1.883、f=4.792mm
対物レンズ1は、以下に示すように、条件式(1)から条件式(13)を満たしている。
(1)do1/ho1=0.083
(2)hmin/h=0.54
(3)L=49.139mm
(4)L/f=16.4
(5)do2/ho2=0.077
(6)dm1/hm1=0.26
(7)(hmax/f)×NAob=4.04
(8)((hmax-hmin)/f)×NAob=2.85
(9)R21/Do21=-2.07
(10)(R21+R22)/(R21-R22)=7.59
(11)n=1.883
(12)n/n=1
(13)(f/f)/NAob=1.06
図2は、対物レンズ1と組み合わせて使用される結像レンズ10の断面図である。結像レンズ10は、無限遠補正型の対物レンズと組み合わせて物体の拡大像を形成する顕微鏡結像レンズである。結像レンズ10は、両凸レンズL1と、両凸レンズの像側に配置された物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL2と、からなる接合レンズCL1である。結像レンズ10は、対物レンズ1の最も像側のレンズ面s24から結像レンズ10の最も物体側のレンズ面s1までの光軸上の距離が133mmになるように、配置されている。なお、結像レンズ10の焦点距離は180mmである。
結像レンズ10のレンズデータは、以下のとおりである。
結像レンズ10
s r d nd νd
1 193.123 5.5 1.48749 70.23
2 -61.238 4.6 1.72047 34.71
3 -105.391
図3は、対物レンズ1と結像レンズ10からなる光学系の収差図であり、対物レンズ1と結像レンズ10が形成する像面における収差を示している。図3(a)は球面収差図であり、図3(b)は正弦条件違反量を示した図であり、図3(c)は非点収差図であり、図3(d)はコマ収差図である。なお、図中の“M”はメリディオナル成分、“S”はサジタル成分を示している。図3に示されるように、本実施例では、広い視野に渡って収差が良好に補正されている。
[実施例2]
図4は、本実施例に係る対物レンズ2の断面図である。対物レンズ2は、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群G2からなる顕微鏡用の液浸対物レンズである。
第1レンズ群G1は、物体側から順に配置された、物体側に平面を向けた接合レンズCL1(第1レンズ成分)と、物体側に凹面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズL3(第2レンズ成分)と、接合レンズCL2と、からなる。
最も物体側に配置された接合レンズCL1は、第1レンズ成分であり、物体側に平面を向けた平凸レンズL1と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL2(第1のメニスカスレンズ)からなる。メニスカスレンズL3(第2のメニスカスレンズ、第3のメニスカスレンズ)は、接合レンズCL1の像側に接合レンズCL1と隣り合って配置された第2レンズ成分であり、正の屈折力を有している。接合レンズCL2は、正負正の3枚接合レンズからなる第1の色消しレンズ成分であり、両凸レンズL4と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL5(第1の負レンズ)と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL6からなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に配置された、接合レンズCL3と、両凸レンズL10と、像側に凹面を向けたメニスカス形状を有する接合レンズCL4と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL13と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL14からなる。
接合レンズCL3は、負正負の3枚接合レンズからなる第2の色消しレンズ成分であり、像側に凹面を向けたメニスカスレンズL7(第2の負レンズ)と、両凸レンズL8と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL9からなる。接合レンズCL3は、第1レンズ群G1の近くに、より具体的には、第1レンズ群G1の最も像側のレンズ面s12と接合レンズCL3の最も物体側のレンズ面s13との光軸上の距離が接合レンズCL3の光軸上の厚さよりも小さくなる位置に、配置されている。接合レンズCL4は、両凸レンズL11と両凹レンズL12からなる。
対物レンズ2のレンズデータは、以下のとおりである。
対物レンズ2
s r d nd νd
1 INF 0
2 INF 0.17 1.52397 54.41
3 INF 0.143 1.51495 41
4 INF 0.6 1.51633 64.14
5 -2.9657 4.088 1.883 40.76
6 -3.4989 0.1
7 -10 1.597 1.883 40.76
8 -7.2578 0.15
9 12.6465 7.37 1.43875 94.93
10 -8.042 0.523 1.738 32.26
11 -75.5769 4.357 1.43875 94.93
12 -10.1926 0.283
13 45.2348 0.523 1.63775 42.41
14 14.1108 6.542 1.43875 94.93
15 -8.2794 0.475 1.63775 42.41
16 -48.0863 0.25
17 12.1423 4.759 1.43875 94.93
18 -34.4139 0.15
19 6.4418 5.523 1.43875 94.93
20 -13.6512 0.597 1.63775 42.41
21 3.8526 4.37
22 -3.4655 3.461 1.7725 49.6
23 -10.3549 0.5
24 -12 2.536 1.80518 25.42
25 -7.3961
面番号s4,s25が示す面は、それぞれ対物レンズ2の最も物体側のレンズ面、対物レンズ2の最も像側のレンズ面である。
対物レンズ2の各種データは、以下のとおりである。
β=60、FN=22、WD=0.143mm、do1=0.523mm、ho1=6.858mm、hmin=2.519mm、h=4.532mm、L=48.755mm、f=3.003mm、do2=0.523mm、ho2=7.181mm、dm1=1.597mm、hm1=5.258mm、hmax=7.973mm、NAob=1.5、R21=-10mm、Do21=5.101mm、R22=-7.2578mm、n=1.883、n=1.883、f=5.09mm
対物レンズ2は、以下に示すように、条件式(1)から条件式(13)を満たしている。
(1)do1/ho1=0.076
(2)hmin/h=0.56
(3)L=48.755mm
(4)L/f=16.2
(5)do2/ho2=0.073
(6)dm1/hm1=0.30
(7)(hmax/f)×NAob=3.98
(8)((hmax-hmin)/f)×NAob=2.72
(9)R21/Do21=-1.96
(10)(R21+R22)/(R21-R22)=6.29
(11)n=1.883
(12)n/n=1
(13)(f/f)/NAob=1.13
図5は、対物レンズ2と結像レンズ10からなる光学系の収差図であり、対物レンズ2と結像レンズ10が形成する像面における収差を示している。なお、結像レンズ10は、対物レンズ2の最も像側のレンズ面s25から結像レンズ10の最も物体側のレンズ面s1までの光軸上の距離が133mmになるように、配置されている。図5(a)は球面収差図であり、図5(b)は正弦条件違反量を示した図であり、図5(c)は非点収差図であり、図5(d)はコマ収差図である。図5に示されるように、本実施例では、広い視野に渡って収差が良好に補正されている。
[実施例3]
図6は、本実施例に係る対物レンズ3の断面図である。対物レンズ3は、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群G2からなる顕微鏡用の液浸対物レンズである。
第1レンズ群G1は、物体側から順に配置された、物体側に平面を向けた接合レンズCL1(第1レンズ成分)と、物体側に凹面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズL3(第2レンズ成分)と、両凸レンズL4と、接合レンズCL2と、からなる。
最も物体側に配置された接合レンズCL1は、第1レンズ成分であり、物体側に平面を向けた平凸レンズL1と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL2(第1のメニスカスレンズ)からなる。メニスカスレンズL3(第2のメニスカスレンズ、第3のメニスカスレンズ)は、接合レンズCL1の像側に接合レンズCL1と隣り合って配置された第2レンズ成分であり、正の屈折力を有している。接合レンズCL2は、正負正の3枚接合レンズからなる第1の色消しレンズ成分であり、両凸レンズL5と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL6(第1の負レンズ)と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL7からなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に配置された、接合レンズCL3と、両凸レンズL11と、像側に凹面を向けたメニスカス形状を有する接合レンズCL4と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する接合レンズCL5からなる。
接合レンズCL3は、負正負の3枚接合レンズからなる第2の色消しレンズ成分であり、像側に凹面を向けたメニスカスレンズL8(第2の負レンズ)と、両凸レンズL9と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL10からなる。接合レンズCL3は、第1レンズ群G1の近くに、より具体的には、第1レンズ群G1の最も像側のレンズ面s14と接合レンズCL3の最も物体側のレンズ面s15との光軸上の距離が接合レンズCL3の光軸上の厚さよりも小さくなる位置に、配置されている。接合レンズCL4は、両凸レンズL12と両凹レンズL13からなる。接合レンズCL5は、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL14と物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL15からなる。
対物レンズ3のレンズデータは、以下のとおりである。
対物レンズ3
s r d nd νd
1 INF 0
2 INF 0.17 1.52397 54.41
3 INF 0.144 1.51495 41
4 INF 0.667 1.51633 64.14
5 -2.8462 3.705 1.883 40.76
6 -3.2561 0.1
7 -10 0.924 1.883 40.76
8 -8.8357 0.15
9 49.7862 1.2 1.883 40.76
10 -132.2999 0.15
11 16.1699 6.797 1.43875 94.93
12 -8.042 0.474 1.738 32.26
13 -30.4208 3.517 1.43875 94.93
14 -10.5162 0.366
15 36.573 0.502 1.63775 42.41
16 11.4502 7.533 1.43875 94.93
17 -8.6066 0.485 1.63775 42.41
18 -27.1528 0.249
19 10.3799 5.468 1.43875 94.93
20 -35.9049 0.15
21 7.0141 5.038 1.43875 94.93
22 -10.4018 0.57 1.63775 42.41
23 4.175 4.018
24 -3.1086 4.346 1.7725 49.6
25 -9.9919 2.737 1.7847 26.29
26 -7.1561
面番号s4,s26が示す面は、それぞれ対物レンズ3の最も物体側のレンズ面、対物レンズ3の最も像側のレンズ面である。
対物レンズ3の各種データは、以下のとおりである。
β=60、FN=22、WD=0.144mm、do1=0.474mm、ho1=6.895mm、hmin=2.336mm、h=4.507mm、L=49.143mm、f=3.001mm、do2=0.502mm、ho2=7.549mm、dm1=0.924mm、hm1=4.883mm、hmax=8.009mm、NAob=1.5、R21=-10mm、Do21=4.786mm、R22=-8.8357mm、n=1.883、n=1.883、f=4.737mm
対物レンズ3は、以下に示すように、条件式(1)から条件式(13)を満たしている。
(1)do1/ho1=0.069
(2)hmin/h=0.52
(3)L=49.143mm
(4)L/f=16.4
(5)do2/ho2=0.066
(6)dm1/hm1=0.19
(7)(hmax/f)×NAob=4.00
(8)((hmax-hmin)/f)×NAob=2.84
(9)R21/Do21=-2.09
(10)(R21+R22)/(R21-R22)=16.18
(11)n=1.883
(12)n/n=1
(13)(f/f)/NAob=1.05
図7は、対物レンズ3と結像レンズ10からなる光学系の収差図であり、対物レンズ3と結像レンズ10が形成する像面における収差を示している。なお、結像レンズ10は、対物レンズ3の最も像側のレンズ面s26から結像レンズ10の最も物体側のレンズ面s1までの光軸上の距離が133mmになるように、配置されている。図7(a)は球面収差図であり、図7(b)は正弦条件違反量を示した図であり、図7(c)は非点収差図であり、図7(d)はコマ収差図である。図7に示されるように、本実施例では、広い視野に渡って収差が良好に補正されている。
[実施例4]
図8は、本実施例に係る対物レンズ4の断面図である。対物レンズ4は、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群G2からなる顕微鏡用の液浸対物レンズである。
第1レンズ群G1は、物体側から順に配置された、物体側に平面を向けた接合レンズCL1(第1レンズ成分)と、物体側に凹面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズL3(第2レンズ成分)と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL4と、接合レンズCL2と、からなる。
最も物体側に配置された接合レンズCL1は、第1レンズ成分であり、物体側に平面を向けた平凸レンズL1と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL2(第1のメニスカスレンズ)からなる。メニスカスレンズL3(第2のメニスカスレンズ)は、接合レンズCL1の像側に接合レンズCL1と隣り合って配置された第2レンズ成分であり、正の屈折力を有している。接合レンズCL2は、正負正の3枚接合レンズからなる第1の色消しレンズ成分であり、両凸レンズL5と、両凹レンズL6(第1の負レンズ)と、両凸レンズL7からなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に配置された、接合レンズCL3と、像側に凹面を向けたメニスカス形状を有する接合レンズCL4と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL13と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL14(第3のメニスカスレンズ)と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズL15からなる。
接合レンズCL3は、正負正の3枚接合レンズからなる第2の色消しレンズ成分であり、両凸レンズL8と、両凹レンズL9(第2の負レンズ)と、両凸レンズL10からなる。接合レンズCL3は、第1レンズ群G1の近くに、より具体的には、第1レンズ群G1の最も像側のレンズ面s14と接合レンズCL3の最も物体側のレンズ面s15との光軸上の距離が接合レンズCL3の光軸上の厚さよりも小さくなる位置に、配置されている。接合レンズCL4は、両凸レンズL11と両凹レンズL12からなる。
対物レンズ4のレンズデータは、以下のとおりである。
対物レンズ4
s r d nd νd
1 INF 0
2 INF 0.17 1.52397 54.41
3 INF 0.157 1.51495 41
4 INF 0.6 1.51633 64.14
5 -1.02 2.631 1.883 40.76
6 -3.9162 0.15
7 -5.7317 2.935 1.883 40.76
8 -4.9331 0.15
9 -2928.3365 3.75 1.56907 71.3
10 -12.1444 0.15
11 20.6252 5.875 1.43875 94.93
12 -12.0683 0.8 1.673 38.15
13 21.5942 5.284 1.56907 71.3
14 -15.7804 0.2
15 18.4334 3.762 1.43875 94.93
16 -21.3625 0.7 1.63775 42.41
17 8.5254 4.314 1.43875 94.93
18 -50.5554 0.15
19 7.1635 5.372 1.56907 71.3
20 -18.2659 1 1.63775 42.41
21 4.4581 4.233
22 -4.2567 3.119 1.883 40.76
23 -11.442 0.748
24 -11.142 1.42 1.72916 54.68
25 -8.595 0.15
26 -13.348 1.691 1.84666 23.88
27 -9.52
面番号s4,s27が示す面は、それぞれ対物レンズ4の最も物体側のレンズ面、対物レンズ4の最も像側のレンズ面である。
対物レンズ4の各種データは、以下のとおりである。
β=40、FN=26.5、WD=0.157mm、do1=0.7mm、ho1=7.684mm、hmin=3.381mm、h=6.183mm、L=49.185mm、f=4.504mm、do2=0.8mm、ho2=8.324mm、dm1=1.42mm、hm1=5.343mm、hmax=8.882mm、NAob=1.38、R21=-5.7317mm、Do21=3.708mm、R22=-4.9331mm、n=1.883、n=1.883、f=-48.223mm
対物レンズ4は、以下に示すように、条件式(1)から条件式(12)を満たしている。
(1)do1/ho1=0.091
(2)hmin/h=0.55
(3)L=49.185mm
(4)L/f=10.9
(5)do2/ho2=0.096
(6)dm1/hm1=0.27
(7)(hmax/f)×NAob=2.72
(8)((hmax-hmin)/f)×NAob=1.69
(9)R21/Do21=-1.55
(10)(R21+R22)/(R21-R22)=13.35
(11)n=1.883
(12)n/n=1
(13)(f/f)/NAob=-7.76
図9は、対物レンズ4と結像レンズ10からなる光学系の収差図であり、対物レンズ4と結像レンズ10が形成する像面における収差を示している。なお、結像レンズ10は、対物レンズ4の最も像側のレンズ面s27から結像レンズ10の最も物体側のレンズ面s1までの光軸上の距離が133mmになるように、配置されている。図9(a)は球面収差図であり、図9(b)は正弦条件違反量を示した図であり、図9(c)は非点収差図であり、図9(d)はコマ収差図である。図9に示されるように、本実施例では、広い視野に渡って収差が良好に補正されている。
1、2、3、4・・・対物レンズ、10・・・結像レンズ、G1・・・第1レンズ群、G2・・・第2レンズ群、CG・・・カバーガラス、IM・・・浸液

Claims (12)

  1. 対物レンズであって、
    物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群からなり、
    前記対物レンズは、第1の負レンズを有し、
    o1を前記第1の負レンズの光軸上の厚さとし、ho1を前記第1の負レンズの物体側のレンズ面における軸上マージナル光線高さとし、hminを前記第2レンズ群における軸上マージナル光線高さの最小値とし、hを前記対物レンズの最も像側のレンズ面での軸上マージナル光線高さとし、Lを前記対物レンズの全長とし、fを前記対物レンズの焦点距離とするとき、以下の条件式
    0.005 ≦ do1/ho1 ≦ 0.1 (1)
    0.005 ≦ hmin/h≦ 0.72 (2)
    10mm ≦ L ≦ 100mm (3)
    0.1 ≦ L/f ≦ 31 (4)
    を満たすことを特徴とする対物レンズ。
  2. 請求項1に記載の対物レンズにおいて、
    前記対物レンズは、前記第1の負レンズとは異なる第2の負レンズを有し、
    o2を前記第2の負レンズの光軸上の厚さとし、ho2を前記第2の負レンズの物体側のレンズ面における軸上マージナル光線高さとするとき、以下の条件式
    0.005 ≦ do2/ho2≦ 0.17 (5)
    を満たすことを特徴とする対物レンズ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の対物レンズにおいて、
    前記第1レンズ群は、3枚接合レンズからなる第1の色消しレンズ成分を含む
    ことを特徴とする対物レンズ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれ1項に記載の対物レンズにおいて、
    前記第2レンズ群は、3枚接合レンズからなる第2の色消しレンズ成分を含み、
    前記第1レンズ群の最も像側のレンズ面と前記第2の色消しレンズ成分の最も物体側のレンズ面との光軸上の距離は、前記第2の色消しレンズ成分の光軸上の厚さよりも小さい
    ことを特徴とする対物レンズ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれ1項に記載の対物レンズにおいて、
    前記対物レンズは、正の屈折力を有するメニスカスレンズを含み、
    m1を前記メニスカスレンズの光軸上の厚さとし、hm1を前記メニスカスレンズの物体側のレンズ面における軸上マージナル光線高さとするとき、以下の条件式
    0.02 ≦ dm1/hm1≦ 0.45 (6)
    を満たすことを特徴とする対物レンズ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれ1項に記載の対物レンズにおいて、
    maxを前記対物レンズにおける軸上マージナル光線高さの最大値とし、NAobを前記対物レンズの開口数とするとき、以下の条件式
    2.3 ≦ (hmax/f)×NAob ≦ 6.5 (7)
    を満たすことを特徴とする対物レンズ。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれ1項に記載の対物レンズにおいて、
    maxを前記対物レンズにおける軸上マージナル光線高さの最大値とし、NAobを前記対物レンズの開口数とするとき、以下の条件式
    0.7 ≦ ((hmax-hmin)/f)×NAob ≦ 3.6 (8)
    を満たすことを特徴とする対物レンズ。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれ1項に記載の対物レンズにおいて、
    前記第1レンズ群は、最も物体側に配置された第1レンズ成分と、前記第1レンズ成分の像側に前記第1レンズ成分と隣り合って配置された第2レンズ成分と、を含み、
    前記第1レンズ成分は、物体側に凹面を向けた第1のメニスカスレンズを含み、
    前記第2レンズ成分は、物体側に凹面を向けた正の屈折力を有する第2のメニスカスレンズを含む
    ことを特徴とする対物レンズ。
  9. 請求項8に記載の対物レンズにおいて、
    21を前記第2のメニスカスレンズの物体側のレンズ面の曲率半径とし、Do21を前記対物レンズの焦点面から前記第2のメニスカスレンズの物体側のレンズ面までの光軸上の距離とするとき、以下の条件式
    -3 ≦ R21/Do21 ≦ -0.8 (9)
    を満たすことを特徴とする対物レンズ。
  10. 請求項8または請求項9に記載の対物レンズにおいて、
    21を前記第2のメニスカスレンズの物体側のレンズ面の曲率半径とし、R22を前記第2のメニスカスレンズの像側のレンズ面の曲率半径とするとき、以下の条件式
    3.3 ≦ (R21+R22)/(R21-R22) ≦ 100 (10)
    を満たすことを特徴とする対物レンズ。
  11. 請求項8乃至請求項10のいずれか1項に記載の対物レンズにおいて、
    を前記第1のメニスカスレンズの屈折率とするとき、以下の条件式
    1.75 ≦ n≦ 1.9 (11)
    を満たすことを特徴とする対物レンズ。
  12. 請求項8乃至請求項11のいずれか1項に記載の対物レンズにおいて、
    を前記第1のメニスカスレンズの屈折率とし、nを前記第2のメニスカスレンズの屈折率とするとき、以下の条件式
    0.88 ≦ n/n≦ 1.1 (12)
    を満たすことを特徴とする対物レンズ。
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