JP5165195B2 - 液浸系顕微鏡対物レンズ - Google Patents

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Description

本発明は顕微鏡対物レンズに関するもので、特に、NAが1.46を超えるような高開口数を有し、アポクロマートの性能を持つ液浸系顕微鏡対物レンズに関するものである。
近年、生物学の分野で、全反射型蛍光顕微鏡法( Toatal Internal Reflection Fluorescence Microscopy:以下、TIRFMと称する)を用いて生体細胞内の運動や活性の観察が行なわれている。このTIRFMでの観察の場合、照明光をカバーガラスと試料との境界面にて全反射させる必要があるため、生体試料面にて全反射させ得るような、大きな開口数(NA)の対物レンズを使用する必要がある。
更に、前記観察方法で、バックグランドノイズの少ない観察を行なうためには、エバネッセント光の染み出しの深さを小さくしたいという要求がある。
このような要求を満足するためには、対物レンズのNAをより大きくすることが望まれ、NAが1.4を超える対物レンズが望まれている。
このような、開口数NAが1.4を超える対物レンズの従来例として下記文献に記載されている対物レンズが知られている。
特許第3457992号公報(特開平7−281097号公報) 特開2002−098903号公報 特開2002−350734号公報 特開2003−021786号公報 特開2003−233012号公報 特表2004−522185号公報(優先権主張番号DE10108796) 特開2003−015046号公報 これら文献に記載されている対物レンズのうち、特許文献1、5に記載されている対物レンズは、屈折率ndが1.78035のオイルと、屈折率ndが1.7865のカバーガラスを用い、また倍率が100×で、開口数NAが1.65である。
また、特許文献2に記載されている対物レンズは、屈折率ndが1.80711のオイルと、屈折率ndが1.804のカバーガラスを用い、倍率が100×で、開口数NAが1.65〜0.67の対物レンズである。
また、特許文献3に記載されている対物レンズは、倍率が60×で、開口数NAが1.45の対物レンズおよび倍率が100×で開口数NAが1.45〜1.46である。
また、特許文献4、6に記載されている対物レンズは、倍率が100×で、開口数NAが1.45である。
更に、特許文献7に記載されている対物レンズは、倍率が55.9×や59.6×で、開口数NAが1.4の対物レンズである。
以上のように、特許文献1、2、5に記載されている従来の対物レンズは、いずれも高い屈折率の特殊なオイルやカバーガラスを使用する。
このような、特殊なオイルやカバーガラスは、入手や価格や使い勝手の点で問題がある。
また、特許文献3.4.6に記載されている従来の対物レンズは、開口数NAが最大で1.46であって、十分大であるとはいえない。
更に、特許文献7に記載されている対物レンズは、観察NAが1.4であり、照明光に使用できるNAであっても1.46であって、十分大きなNAとはいえない。
このように、上記文献の従来例は、いずれも、前記の要求を満たすものとはいえない。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、特殊なオイルやカバーガラスを用いることなしに開口数NAが1.46を超える高開口数であって、球面収差、色収差が良好に補正されたアポクロマート液浸系顕微鏡対物レンズを提供するものである。
本発明の顕微鏡対物レンズは、物体側より順に、物体側に平面を向けた平凸レンズと物体側に凹面を向けたメニスカスレンズとを接合した接合レンズからなる第1レンズ群と、1枚または2枚のレンズからなる第2レンズ群と、少なくとも二つの接合レンズを含む第3レンズ群と、像側に強い凹面を向けた負レンズからなる第4レンズ群と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズを含む第5レンズ群からなり、次の条件(1)を満足するものである。
(1) 0.9≦|f12/f|≦1.3
ただし、f12は第1レンズ群と第2レンズ群の合成の焦点距離、fは対物レンズ全系の焦点距離である。
また、本発明の対物レンズは、前記の通りのレンズ構成であり、条件(1)に加えて更に条件(2)、(3)を満足するものである。
(2) 0.7≦|R12/R13|≦1.4
(3) 0.7≦|R12/f|≦1.3
ただし、R12は第1レンズ群の接合面の曲率半径、R13は第1レンズ群の像側の面の曲率半径である。
本発明の対物レンズは、第1レンズ群を平凸レンズと物体側に凹面を向けたメニスカスレンズを接合した接合レンズにて構成して接合面を物体側に凹面を向けた面とし、この接合面の負の屈折力によりベッツバール和を補正するようにした。
また、本発明の対物レンズは、高いNAを有するため、第1レンズ群の像側の凸面が半球または半球を少し超える球面とし、これによりこの凸面の曲率が浮遊条件(アプラナティックな条件)を満足するようにして、球面収差やコマ収差が発生するのを抑えるようにしている。
また、第2レンズ群は、正の屈折力を持ち光線をその発散を小さくして第3レンズ群に導くようにしている。そのため、この第2レンズ群は、1枚または2枚の正の単レンズを有する必要がある。また、これら単レンズは、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズまたは物体側の面が平面である平凸レンズ、あるいは両凸レンズとすることが望ましい。
また、第3レンズ群は、少なくとも二つの接合レンズを含む構成とし、球面収差、色収差を補正するようにしている。本発明の対物レンズのように、高いNAのアポクロマート対物レンズは、この第3レンズ群に3枚接合レンズを用いればより望ましい。
また、第4レンズ群は、像側に強い凹面を向けた負のレンズ成分にて構成した。この負のレンズ成分は、強い負の屈折力を持ち、これにより、ペッツバール和を補正すると共に球面収差、コマ収差も良好に補正し得る。この負のレンズ成分は、色収差を更に良好に補正するために、正レンズと負レンズとを接合した接合レンズにすることが望ましい。
更に、第5レンズ群は、物体側に凹面を向けたメニスカス状のレンズ成分を含む構成とした。
この第5レンズ群は、物体側の凹面の負の屈折力により。ペッツバール和を良好に補正すると共に、諸収差を良好に補正している。また、この第5レンズ群に含まれるメニスカス形状のレンズ成分により、対物レンズより射出する光線の光線高や角度を調整する機能を有している。更に、このメニスカス形状のレンズ成分を正レンズと負レンズとを接合した接合レンズとすれば倍率の色収差を補正し得るので望ましい。
また、本発明の顕微鏡対物レンズは、NAが1.46を超える高開口数にするために、前記条件(1)を満足するようにした。
この条件(1)は、第1レンズ群と第2レンズ群の合成の焦点距離f12を規定するものである。第1レンズ群と第2レンズ群とを合わせた正の屈折力を、従来の対物レンズより強くするためにこの条件(1)を満足するようにした。光線高が高くなれば球面収差や軸上色収差が増大する。そのため本発明の対物レンズは、第1レンズ群と第2レンズ群を合わせた屈折力を強くし、第3レンズ群に入射する光線高を抑え、NAが1.46を超えるような光線であっても球面収差や軸上色収差を良好に補正し得るようにした。
|f12/f|の値が、条件(1)の下限値の0.9より小になると第1レンズ群と第2レンズ群のパワーが強くなりすぎ第3レンズ群に入射する光線の光線高が低くなる。その場合、第3レンズ群以降での像面湾曲を補正する目的で光線を上げ下げする余地がなくなり、実質上好ましい範囲まで像面湾曲を補正することが困難になる。
また、|f12/f|の値が、条件(1)の上限値の1.3を超えると、第3レンズ群へ入射する光線高が高くなる。その場合、NAが1.46を超えるような光線の球面収差や軸上収差を良好に補正することができなくなる。
なお、文献1〜7に記載されている対物レンズは、いずれも|f12/f|の値が1.4を超える値である。
次に、上記本発明の顕微鏡対物レンズにおいて、条件(1)に加え条件(2)、(3)を満足することが次の理由から望ましい。
条件(2)は、第1レンズ群の接合レンズの接合面の曲率半径と像側の面の曲率半径との比を規定するもので、それはNAが大きい光線を捕捉するために必要とする条件であると共に実用的な作動距離を得るために必要な条件である。
|R12/R13|の値が、条件(2)の下限値の0.7よりも小になると、接合面の曲率がきつくなり、その結果、第1面の有効径を確保できなくなり、NAの大きい光線を捕捉できなくなる。
また、|R12/R13|の値が上限値の1.4を超えると、前記の接合レンズの像側の凸面の曲率がきつくなる。その結果、浮遊条件を満足するためには、対物レンズの作動距離を極端に短くせざるを得なくなり、実用的な作動距離を得ることが困難になる。
また、条件(3)は、第1レンズ群の接合面の曲率半径R12と対物レンズの全系の焦点距離fとの比|R12/f|を規定するもので、諸収差をバランスよく補正するための条件である。
この条件(3)において、|R12/f|の値が下限値の0.7より小になると、前記接合面の曲率がきつくなり、球面収差、コマ収差が悪化する。また|R12/f|の値が上限値の1.3を超えると前記接合面の曲率が緩くなり、ペッツバール和の補正量が不足し、像面湾曲が悪化する。
本発明は、特殊なオイルやカバーガラスを使用せず標準的なオイルやカバーガラスを使用しても、NAが1.46を超える高開口数で、球面収差、色収差等の諸収差が良好に補正された高開口数のアポクロマート液浸系顕微鏡対物レンズを実現し得るという効果を有する。
次に本発明の実施の形態を各実施例にもとづいて説明する。
本発明の実施例1の液浸系顕微鏡対物レンズは、図1に示す通りの構成であって、下記データを有するレンズ系である。

倍率60×、NA1.48、視野数22、WD0.15
R12=r2=−2.6547
R13=r3=−2.5373
f=3
f12=3.03
f1=3.65
f2=17.27
f3=15.39
f4=−32.62
f5=−49.87
|f12/f|=1.01 条件(1)
|R12/R13|=|r2/r3|=1.05 条件(2)
|R12/f|=|r2/f|=0.88 条件(3)

番号 r d nd νd
1 INF 0.8000 1.51633 64.14 L1
2 -2.6547 2.4984 1.88300 40.76 L2
3 -2.5373 0.1000
4 47.6732 1.8000 1.88300 40.76 L3
5 -22.0319 0.2000
6 12.2714 5.9531 1.49700 81.54 L4
7 -7.0761 1.0000 1.73800 32.26 L5
8 21.2676 5.4885 1.43875 94.93 L6
9 -8.8207 0.2000
10 21.2722 1.0000 1.61336 44.49 L7
11 12.9696 5.7718 1.43875 94.93 L8
12 -7.3922 1.0000 1.77250 49.60 L9
13 -29.9163 0.2000
14 15.5341 3.1803 1.43875 94.93 L10
15 -28.1567 0.6000
16 9.2626 4.7832 1.60300 65.44 L11
17 -9.5374 1.0000 1.67300 38.15 L12
18 5.7707 4.6044
19 -5.2804 5.1425 1.60300 65.44 L13
20 14.9668 3.2178 1.71736 29.52 L14
21 -13.3762

なおデータ中の「番号」はレンズ系において物体側(標本側)より順に付した番号であり、またr,d,nd,νdは曲率半径、面間隔(レンズの肉厚および空気間隔)、d線の屈折率、d線におけるアッベ数、それらはいずれも物体側より順に記載したものである。
したがって、番号1、2、・・・のr,d,・・・は夫々図における面r1,r2,・・・における局率半径、d1,d2,・・・における面間隔を示し、nd,νdは対応するレンズの屈折率を示す。
本発明の上記実施例1は、図1に示すように、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4、第5レンズ群G5よりなり、第1レンズ群G1が物体側に凹面を向けた接合面r2を有する接合レンズL1、L2(r1〜r3)よりなり、第2レンズ群G2は、1枚の正レンズL3(r4〜r5)よりなり、第3レンズ群G3は全体として正の屈折力を有し、凸凹凸の3枚接合レンズL4、L5、L6(r6〜r9)と凹凸凹の3枚接合レンズL7、L8、L9(r10〜r13)の二つの3枚接合レンズと正レンズL10(r14〜r15)よりなり、第4レンズ群G4は、全体として正の屈折力を有し、像側に凹面を向けた接合メニスカスレンズL11、L12(r16〜r18)からなり、第5レンズ群は全体として負のパワーを有し、物体側に凹面を向けた接合メニスカスレンズL13、L14(r19〜r21)よりなる。
この実施例1の対物レンズは、データに示すように、条件(1)、(2)、(3)を満足する。
本発明の実施例2は、図2に示す通りの構成であって、下記データを有する。

倍率60×、NA1.48、視野数22、WD0.15
R12=r2=−3.0948
R13=r3=−2.6321
f=3
f12=3.24
f1=3.92
f2=15.7
f3=15.15
f4=−27.7
f5=−63.69
|f12/f|=1.08 条件(1)
|R12/R13|=|r2/r3|=1.18 条件(2)
|R12/f|=|r2/f|=1.03 条件(3)

番号 r d nd νd
1 INF 0.8000 1.51633 64.14 L1
2 -3.0948 2.6875 1.80400 46.57 L2
3 -2.6321 0.1000
4 INF 1.8000 1.75500 52.32 L3
5 -11.8564 0.2000
6 14.6612 5.8013 1.49700 81.54 L4
7 -6.8647 1.0000 1.67300 38.15 L5
8 63.6424 5.4381 1.43875 94.93 L6
9 -9.5708 0.2000
10 20.1407 1.0000 1.61336 44.49 L7
11 10.7554 6.5836 1.43875 94.93 L8
12 -6.9608 1.0000 1.63775 42.41 L9
13 -38.7752 0.2000
14 16.7280 1.6894 1.43875 94.93 L10
15 -120.5347 0.6000
16 9.7467 4.6630 1.60300 65.44 L11
17 -8.0837 1.0000 1.67300 38.15 L12
18 5.8307 4.6577
19 -5.2834 5.8611 1.60300 65.44 L13
20 16.6902 2.9042 1.73800 32.26 L14
21 -13.4830

本発明の上記実施例2の対物レンズは、図2に示すように、物体側より順に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4と、第5レンズ群G5の五つのレンズ群にて構成されている。
そして、第1レンズ群G1は全体として正の屈折力を有し、物体側に凹面を向けた接合面r2を有する平凸接合レンズL1、L2(r1〜r3)よりなり、第2レンズ群G2は、1枚の正レンズL3(r4〜r5)よりなり、第3レンズ群G3は全体として正のパワーを有し、凸凹凸の3枚接合レンズL4、L5、L6(r6〜r9)と凹凸凹の3枚接合レンズL7、L8、L9(r10〜r13)と正レンズL10(r14〜r15)とよりなり、第4レンズ群G4は、全体として負の屈折力を有し、像側に凹面を向けた接合メニスカスレンズL11、L12(r16〜r18)からなり、第5レンズ群G5は全体として負のパワーを有し、物体側に凹面を向けた接合メニスカスレンズL13、L14(r19〜r21)よりなる。
この実施例2も、データ中に示すように、条件(1)、(2)、(3)を満足する。
本発明の実施例3の対物レンズは、図3に示す通りのレンズ構成であって、次のデータを有するレンズ系である。

倍率60×、NA1.48、視野数22、WD0.15
R12=r2=−3.0558
R13=r3=−2.8215
f=3
f12=3.72
f1=4.34
f2=13.45
f3=25.95
f4=−128.53
f5=−44.9
|f12/f|=1.24 条件(1)
|R12/R13|=|r2/r3|=1.08 条件(2)
|R12/f|=|r2/f|=1.02 条件(3)

番号 r d nd νd
1 INF 0.7000 1.51633 64.14 L1
2 -3.0558 3.1300 1.77250 49.60 L2
3 -2.8215 0.1400
4 -14.6318 1.9000 1.56907 71.30 L3
5 -7.3349 0.2000
6 31.2166 4.2475 1.43875 94.93 L4
7 -21.9219 0.1000
8 10.8530 6.3968 1.43875 94.93 L5
9 -14.8866 1.0000 1.67300 38.15 L6
10 12.3589 3.1351 1.43875 94.99 L7
11 -46.6847 0.3000
12 18.3790 1.0000 1.63775 42.41 L8
13 7.1356 5.9316 1.43875 94.99 L9
14 -24.7148 0.2000
15 INF 1.1000 1.67300 38.15 L10
16 12.6163 3.2446 1.43875 94.99 L11
17 -18.7213 0.2000
18 9.0969 5.1442 1.43875 94.99 L12
19 -101.6701 1.0000 1.61336 44.49 L13
20 8.9722 4.0950
21 -4.7658 2.7900 1.60300 65.44 L14
22 13.7835 2.8326 1.73800 32.26 L15
23 -11.2491

即ち、実施例3は、物体側より順に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4と、第5レンズ群G5とより構成されている。
そして、第1レンズ群G1は、物体側に凹面を向けた接合面(r2)を有する平凸接合レンズL1、L2(r1〜r3)よりなり、第2レンズ群G2は、2枚の正レンズL3、L4(r4〜r5、r6〜r7)からなり、第3レンズ群G3は全体として正の屈折力を有しており、凸凹凸の3枚接合レンズL5、L6、L7(r8〜r11)と凹凸の接合レンズL8、L9(r12〜r14)と凹凸の接合レンズL10、L11(r15〜r17)よりなり、第4レンズ群G4は、全体として負の屈折力を有し、像側に凹面を向けた接合メニスカスレンズL12、L13(r18〜r20)からなり、第5レンズ群G5は全体として負の屈折力を有し、物体側に凹面を向けた接合メニスカスレンズL14、L15(r21〜r23)とよりなる。
この実施例3も、データ中に示すように、条件(1)、(2)、(3)を満足する。
本発明の実施例4の対物レンズは、図4に示す通りのレンズ構成であって、下記の通りのデータを有する。

倍率60×、NA1.48、視野数22、WD0.15
R12=r2=−2.3456
R13=r3=−2.407
f=3
f12=2.8
f1=3.5
f2=14.33
f3=15.73
f4=−39.64
f5=−36.9
|f12/f|=0.93 条件(1)
|R12/R13|=|r2/r3|=0.97 条件(2)
|R12/f|=|r2/f|=0.78 条件(3)

番号 r d nd νd
1 INF 0.6800 1.51633 64.14 L1
2 -2.3456 2.4611 1.88300 40.76 L2
3 -2.4070 0.1000
4 26.7849 1.8000 1.88300 40.76 L3
5 -23.2348 0.2000
6 18.8405 5.7745 1.49700 81.54 L4
7 -5.7635 1.0000 1.73800 32.26 L5
8 44.2904 5.4936 1.43875 94.93 L6
9 -8.1486 0.2000
10 33.5309 1.0000 1.61336 44.49 L7
11 13.6060 5.7494 1.43875 94.93 L8
12 -7.6815 1.0000 1.77250 49.60 L9
13 -24.1850 0.2000
14 14.7280 3.1664 1.43875 94.93 L10
15 -30.1450 0.6000
16 8.2907 4.7445 1.60300 65.44 L11
17 -12.0370 1.0000 1.67300 38.15 L12
18 5.3610 4.3186
19 -4.8977 5.8879 1.60300 65.44 L13
20 16.9759 3.1640 1.72825 28.46 L14
21 -14.1543

この実施例例4の対物レンズは、図示するように、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4と、第5レンズ群G5とより構成されている。
そして、第1レンズ群G1は、物体側に凹面を向けた接合面(r2)を有する平凸接合レンズL1、L2(r1〜r3)と、第2レンズ群G2は1枚の正レンズL3(r4〜r5)からなり、第3レンズ群G3は全体として正の屈折力を有するレンズ群で、凸凹凸の3枚接合レンズL4、L5、L6(r6〜r9)と凹凸凹の3枚接合レンズL7、L8、L9(r10〜r13)と正レンズL10(r14〜r15)よりなり、第4レンズ群G4は、全体として負の屈折力を有するレンズ群で、像側に凹面を向けた接合メニスカスレンズL11、L12(r16〜r18)からなり、第5レンズ群G5は全体として負の屈折力を有するレンズ群であって、物体側に凹面を向けた接合メニスカスレンズL13、L14(r19〜r21)とよりなる。
この実施例4の対物レンズも、上記データに示すように、条件(1)、(2)、(3)を満足する。
本発明の実施例5の対物レンズは、図5に示す通りのレンズ構成であって、下記の通りのデータを有するレンズ系である。

倍率60×、NA1.48、視野数22、WD0.15
R12=r2=−3.5871
R13=r3=−2.6944
f=3
f12=3.02
f1=3.68
f2=17.08
f3=13.97
f4=−22.99
f5=−45.58
|f12/f|=1.01 条件(1)
|R12/R13|=|r2/r3|=1.33 条件(2)
|R12/f|=|r2/f|=1.2 条件(3)

番号 r d nd νd

1 INF 0.8000 1.51633 64.14 L1
2 -3.5871 2.5787 1.88300 40.76 L2
3 -2.6944 0.1000
4 21.7926 1.8000 1.88300 40.76 L3
5 -47.1096 0.2000
6 15.9174 5.8105 1.49700 81.54 L4
7 -7.0662 1.0000 1.73800 32.26 L5
8 21.9651 5.5975 1.43875 94.93 L6
9 -9.0082 0.2000
10 17.1629 1.0000 1.61336 44.49 L7
11 14.1749 6.3342 1.43875 94.93 L8
12 -7.7450 1.0000 1.77250 49.60 L9
13 -24.4287 0.2000
14 13.0557 3.7780 1.43875 94.93 L10
15 -57.8878 0.6000
16 8.7883 4.4483 1.60300 65.44 L11
17 -12.4876 1.0000 1.67300 38.15 L12
18 4.8256 3.4411
19 -5.3141 5.1244 1.60300 65.44 L13
20 18.2004 1.8273 1.76182 26.52 L14
21 -32.7452 0.2000
22 68.0322 2.0000 1.71736 29.52 L15
23 -37.0389

この実施例例5の対物レンズは、図5に示す通り、物体側より順に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4と、第5レンズ群G5とより構成されている。
そして、第1レンズ群G1は、物体側に凹面を向けた接合面(r2)を有する平凸接合レンズL1、L2(r1〜r3)よりなり、第2レンズ群G2は1枚の正レンズL3(r4〜r5)よりなり、第3レンズ群G3は全体として正の屈折力を有するレンズ群であって、凸凹凸の3枚接合レンズL4、L5、L6(r6〜r9)と凹凸凹の3枚接合レンズL7、L8、L9(r10〜r13)と正レンズL10(r14〜r15)とよりなり、第4レンズ群G4は、全体として負の屈折力を有するレンズ群であって、像側に凹面を向けた接合メニスカスレンズL11、L2(r16〜r18)よりなり、第5レンズ群G5は全体として負の屈折力を有し、物体側に凹面を向けた接合メニスカスレンズL13、L14(r19〜r21)と正レンズL15(r22〜r23)よりなる。
この実施例5の対物レンズは、データに示す通り、条件(1)、(2)、(3)を満足する。
以上述べた実施例1〜実施例5は、いずれも下記のカバーガラスおよびオイルを用いている。
カバーガラス d=0.17mm, nd=1.521, νd=56
オイル nd=1.51548, νd=43.1
また、上記実施例は、いずれも対物レンズからの射出光が平行光束である無限遠設計の対物レンズである。そのため、対物レンズ自体では結像しない。したがって、上記実施例の対物レンズは、例えば図11に示すレンズ構成で、下記データを有する結像レンズと組み合わせて使用する。

番号 r d nd νd
1 68.7541 7.7321 1.48749 70.23
2 -37.5679 3.4742 1.80610 40.92
3 -102.8477 0.6973
4 84.3099 6.0238 1.83400 37.16
5 -50.7100 3.0298 1.64450 40.82
6 40.6619

上記データ中r,d,nd,νdは曲率半径、面間隔、d線の屈折率、d線に対するアッベ数で、対物レンズ側から順に記載してある。
この結像レンズの焦点距離は、F=180であり、対物レンズ(各実施例)と組み合わせる際の両レンズ系の間の間隔は、50mm〜170mmの間のいずれかであればよい。
尚、実施例、結像レンズ等のデータにおける長さの単位はmmである。
以上述べた各実施例の結像レンズと組み合わせた時(両者の間隔が120mm)の収差状況は、夫々図6、図7、図8、図9、図10に示す通りである。
これら収差図6〜10に示すように、いずれの実施例も球面収差、色収差等が良好に補正されている。
本発明の液浸系顕微鏡対物レンズは、特殊なオイルやカバーガラスを使用せずに、標準的なオイルやカバーガラスを使用しても、NAが1.46を超える高開口数で、球面収差、色収差が良好に補正されている。
本発明の対物レンズの実施例1の断面図 本発明の対物レンズの実施例2の断面図 本発明の対物レンズの実施例3の断面図 本発明の対物レンズの実施例4の断面図 本発明の対物レンズの実施例5の断面図 本発明の対物レンズの実施例1の収差図 本発明の対物レンズの実施例2の収差図 本発明の対物レンズの実施例3の収差図 本発明の対物レンズの実施例4の収差図 本発明の対物レンズの実施例5の収差図 上記実施例と組み合わせ用いる結像レンズの一例を示す断面図

Claims (1)

  1. 物体側より順に、物体側に平面を向けた平凸レンズと物体側に凹面を向けたメニスカスレンズとを接合した接合レンズからなる第1レンズ群と、1枚または2枚のレンズからなる第2レンズ群と、少なくとも二つの接合レンズを含む第3レンズ群と、像側に面を向けた負の接合レンズからなる第4レンズ群と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の接合レンズ含む第5レンズ群からなり、次の条件(1)、(2)、(3)を満足する液浸系顕微鏡対物レンズ。
    (1) 0.9≦|f12/f|≦1.3
    (2) 0.7≦|R12/R13|≦1.4
    (3) 0.7≦|R12/f|≦1.3
    ただし、f12は第1レンズ群と第2レンズ群の合成の焦点距離、R12は第1レンズ群の接合面の曲率半径、R13は第1レンズ群の像側の面の曲率半径、fは対物レンズ全系の焦点距離である。
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