JP2017537118A - Rsウイルス(rsv)複製の阻害活性を有するピペリジン置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体 - Google Patents

Rsウイルス(rsv)複製の阻害活性を有するピペリジン置換ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、抗ウイルス活性を有する式(I)の新規の二環式置換ピラゾロピリミジン化合物、特に、RSウイルス(RSV)複製の阻害活性を有する置換ピラゾロピリミジン化合物に関する。本発明は、さらに、そのような新規の化合物の製造、これらの化合物を含む組成物、およびRSウイルス感染症の治療に使用するための化合物に関する。【化1】

Description

本発明は、抗ウイルス活性を有する新規の二環式置換ピラゾロピリミジン化合物、特に、RSウイルス(RSV)複製の阻害活性を有する置換ピラゾロピリミジン化合物に関する。本発明は、さらに、そのような新規の化合物の製造、これらの化合物を含む組成物、およびRSウイルス感染症の治療に使用するための化合物に関する。
ヒトRSVまたはRSウイルスは、ウシRSVウイルスとともにパラミクソウイルス(Paramyxoviridae)科、ニューモウイルス(pneumoviridae)亜科に属する大型のRNAウイルスである。ヒトRSVは、世界中の全年齢の人々において、様々な呼吸器疾患の原因となる。ヒトRSVは、幼児および小児期の下気道疾患の主因である。全幼児のうち半数を超える幼児が、生後1年以内にRSVに遭遇し、ほぼ全ての幼児が生後2年以内にRSVに遭遇する。幼児期の感染は、長年続く肺障害を引き起こす可能性があり、その後の人生における慢性肺疾患(慢性喘鳴、喘息)の原因となることがある。年長児および成人は、RSV感染による(悪性の)風邪に罹ることが多い。高齢者においては、罹患率が再び増大し、RSVは、高齢者では肺炎発生に関連することが多く、結果として著しく高い死亡率となる。
所与の部分群からのウイルスによる感染が、次の冬季に同一の部分群からのRSV単離株によるその後の感染を防ぐことはない。したがって、2つの亜型、AとBしか存在しないにもかかわらず、RSVによる再感染が多発する。
現在のところ、3種の薬剤のみが、RSV感染に対しての使用に承認されている。1番目の薬剤は、入院中の子供達における重篤なRSV感染症に対してエアロゾル治療を提供するヌクレオシドアナログであるリバビリンである。エアロゾルの投与経路、毒性(催奇形性のリスク)、コストおよび著しくばらつきがある効力により、その使用は、制限される。その他の2種の薬剤、RespiGam(登録商標)(RSV−IG)およびSynagis(登録商標)(パリビズマブ)、ポリクローナルおよびモノクローナル抗体免疫賦活薬は、予防的に使用されることが意図されている。両薬剤とも非常に高価であり、非経口投与を必要とする。
安全でかつ有効なRSVワクチンを開発する他の試みは、これまでのところ全て失敗に終わっている。不活化ワクチンは、疾患を防御できず、実際には、その後の感染期間中に、疾患を増強させる場合もあった。弱毒性生ワクチンが、ある程度の成果を伴って試されている。RSV複製に対して有効で無毒でかつ投与し易い薬剤が必要なことは明白である。特に、経口投与され得る、RSV複製に対する薬剤を提供することが好ましいであろう。
抗RSV活性を示す化合物が国際公開第2011/163518号パンフレット、国際公開第2013/096681号パンフレットおよび国際公開第2013/158776号パンフレットに開示されている。
本発明は、立体化学的異性体形態を含む式(I)の化合物:
(式中、
は、水素原子、水酸基、C1〜4アルキル基、モノもしくはジ(C1〜4アルキル)アミノ基、またはヘテロシクリル基であり、
は、水素原子またはC1〜4アルキル基であり;
は、C1〜4アルキル基、ハロ原子、C3〜6モノもしくはジ(C1〜4アルキル)アミノ基、またはヘテロシクリル基であり;
は、水素原子、C1〜6アルキル基、水酸基、またはハロ原子であり;
ヘテロシクリル基アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基またはモルホリニル基であって、各ヘテロシクリル基は、任意選択的にC1〜4アルキル基、水酸基、ハロ原子、ポリハロC1〜4アルキル基、C1〜4アルキルオキシカルボニル基、アミノ基、C1〜4アルキルアミノカルボニル基またはC1〜4アルキルスルホニル基から選択される1つもしくは2つの置換基で置換され;
ヘテロシクリル基は、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基またはモルホリニル基であって、各ヘテロシクリル基は、任意選択的にC1〜4アルキル基、水酸基、ハロ原子、ポリハロC1〜4アルキル基、C1〜4アルキルオキシカルボニル基、アミノ基、C1〜4アルキルオキシカルボニルアミノ基、またはC1〜4アルキルスルホニル基から選択される1つもしくは2つの置換基で置換され;
Hetは、フラニル基、チオフェニル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、キノリル基、イソキノリル基、シンノリニル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、1,5−ナフチリジニル基、1,6−ナフチリジニル基、1,7−ナフチリジニル基、1,8ナフチリジニル基、ピリド[2,3−d]ピリミジニル基、ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、9H−プリニル基、チアゾロ[5,4−d]ピリミジニル基、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジニル基、オキサゾロ[5,4−d]ピリミジニル基、チエノ[2,3−d]ピリミジニル基、またはチエノ[3,2−d]ピリミジニル基から選択され、各Hetは、任意選択的に、ハロ原子、C1〜4アルキル基、C1〜4アルキルオキシ基、C1〜4アルキルチオ基、水酸基、アミノ基、モノもしくはジ(C1〜4アルキル)アミノ基、ヒドロキシカルボニル基、C1〜4アルキルオキシカルボニル基、C1〜4アルキルスルホニルアミノ基、アミノカルボニル基、トリフルオロメチル基、C1〜4アルキルオキシカルボニルアミノ基、ジ(C1〜4アルキルオキシカルボニル)アミノ基、C1〜4アルキルスルホニルアミノカルボニル基、C1〜4アルキルアミノカルボニル基、C1〜4アルキルオキシC1〜6アルキルオキシカルボニルアミノ基、ジ(C1〜4アルキル)アミノスルホニルアミノカルボニル基、C3〜6シクロアルキルスルホニルアミノカルボニル基、HO−NH−(C=NH)−、それぞれ任意選択的に1つもしくは2つのC1〜4アルキル基で置換されるオキサゾリル基もしくはトリアゾリル基からそれぞれ独立して選択される、1つ、2つもしくは3つの置換基で置換される)、
またはその薬学的に許容される酸付加塩に関する。
上記の定義において使用される際:
−ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードの総称であり;
−C1〜4アルキル基は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、1−メチルエチル基、2−メチルプロピル基などの1〜4個の炭素原子を有する直鎖状および分枝鎖状飽和炭化水素基を定義し;
−C1〜6アルキル基は、C1〜4アルキル基、および5個もしくは6個の炭素原子を有するその高級ホモログ、例えば、2メチルブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などを包含するものとし;
−C3〜6シクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基およびシクロヘキシル基の総称であり;
−ポリハロC1〜4アルキル基は、ポリハロ置換C1〜4アルキル基、特に、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチルなどの2〜6個のハロゲン原子で置換されたC1〜4アルキル基(上記に定義した通り)であると定義される。
本明細書で使用する「本発明の化合物」という用語は、式(I)の化合物、ならびにその塩および溶媒和物を含むものとする。
本明細書で使用される場合、実線のくさび形結合または破線のくさび形結合としてではなく実線としてのみ示される結合を有する任意の化学式、あるいは1個または複数の原子の周りに特定の配置(例えば、R、S)を有するものとして別の方法で示される化学式は、それぞれあり得る立体異性体、または2つ以上の立体異性体の混合物を考慮している。
以上または以下の記載において、「式(I)の化合物」および「式(I)の合成の中間体」という用語は、その立体異性体およびその互変異性体形態を含むものとする。
以上または以下の記載において、「立体異性体」、「立体異性体形態」または「立体化学的異性体形態」という用語は、互換的に使用される。
本発明は、純粋な立体異性体として、または2つ以上の立体異性体の混合物として、本発明の化合物の全ての立体異性体を含む。エナンチオマーは、重ね合わせることができない互いの鏡像となっている立体異性体である。1対のエナンチオマーの1:1混合物は、ラセミ体またはラセミ混合物である。ジアステレオマー(またはジアステレオ異性体)は、エナンチオマーではない立体異性体であり、すなわち、鏡像の関係にない。化合物が二重結合を含有する場合、置換基は、E配置またはZ配置となり得る。二価の環状(部分的)飽和基上の置換基は、シス配置またはトランス配置を有し得る。例えば、化合物が二置換のシクロアルキルを含有する場合、置換基はシス配置またはトランス配置であり得る。したがって、本発明は、化学的に可能な場合は常に、エナンチオマー、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、シス異性体、トランス異性体、およびこれらの混合物を含む。
その全ての用語、すなわち、エナンチオマー、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、シス異性体、トランス異性体およびこれらの混合物の意味は、当業者には知られている。
絶対配置は、カーン・インゴルド・プレローグ表示法にしたがって特定される。不斉原子における配置は、RまたはSによって特定される。絶対配置が不明の分割立体異性体は、これらが平面偏光を回転させる方向に応じて(+)または(−)によって示すことができる。例えば、絶対配置が不明の分割エナンチオマーは、これらが平面偏光を回転させる方向に応じて(+)または(−)で示すことができる。特定の立体異性体が同定される場合、これは、前記立体異性体が他の立体異性体を実質的に含まない、すなわち他の立体異性体を、50%未満、好ましくは20%未満、より好ましくは10%未満、さらにより好ましくは5%未満、特に2%未満、最も好ましくは1%未満しか伴わないことを意味する。したがって、式(I)の化合物が例えば(R)と特定される場合、これは、この化合物が(S)異性体を実質的に含まないことを意味し、式(I)の化合物が例えばEと特定される場合、これは、化合物がZ異性体を実質的に含まないことを意味し、式(I)の化合物が例えばシスと特定される場合、これは、化合物がトランス異性体を実質的に含まないことを意味する。
式(I)の化合物の一部はまた、その互変異性体形態で存在する場合もある。そのような形態が存在し得る限り、それは、上記の式(I)に明確に示されてはいなくても、本発明の範囲内に含まれるものとする。
したがって、1つの化合物が、立体異性体形態でも互変異性体形態でも存在し得るということになる。
疑義が生ずるのを避けるために、式(I)の化合物は、記載した原子をそれらの天然または非天然の同位体の形態で含み得る。これに関し、記載され得る本発明の実施形態は、(a)式(I)の化合物がその任意の原子に関して同位体濃縮または同位体標識されていないもの、および(b)式(I)の化合物がその1個以上の原子に関して同位体濃縮または同位体標識されているものを含む。(化合物の1個以上の原子に関して)1個以上の安定な同位体で濃縮または標識されている式(I)の化合物は、例えば、デューテリウム、13C、14C、14N、15Oなどの原子の1個以上で同位体濃縮または同位体標識されている式(I)の化合物を含む。
前述の薬学的に許容される酸付加塩は、式(I)の化合物から生成できる治療活性を有する無毒の酸付加塩の形態を含むものとする。これらの薬学的に許容される酸付加塩は、塩基の形態をそのような適切な酸で処理することにより容易に得ることができる。適切な酸としては、例えば、ハロゲン化水素酸、例えば塩酸または臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸;または、例えば、酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸(すなわちエタン二酸)、マロン酸、コハク酸(すなわちブタン二酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモ酸などの有機酸が挙げられる。
逆に、前記塩の形態は、適切な塩基で処理することにより遊離塩基形態に変換することができる。
式(I)の化合物は、溶媒和されていない形態と溶媒和された形態の両方で存在し得る。「溶媒和物」という用語は、本明細書では、本発明の化合物と、1種以上の薬学的に許容される溶媒分子、例えば、水またはエタノールとを含む分子会合を説明するために使用される。「水和物」という用語は、前記溶媒が水である場合に使用される。
式(I)の興味深い化合物は、以下の制限の1つ以上が該当する式(I)の化合物である:
a)Rは、水素原子である;あるいは
b)Rは、C1〜4アルキル基、モノもしくはジ(C1〜4アルキル)アミノ基、またはヘテロシクリル基である;あるいは
c)Rは、ヘテロシクリル基である;あるいは
d)Rは、水素原子である;または
e)Rは、C1〜4アルキル基である;あるいは
f)Rは、C3〜6シクロアルキル基である;あるいは
g)Rは、C1〜4アルキル基、モノもしくはジ(C1〜4アルキル)アミノ基である;あるいは
h)Rは、ヘテロシクリル基である;あるいは
i)Rは、水素原子である;あるいは
j)ヘテロシクリル基は、C1〜4アルキル基、水酸基、ハロ原子、ポリハロC1〜4アルキル基、C1〜4アルキルオキシカルボニル基、アミノ基、C1〜4アルキルアミノカルボニル基、C1〜4アルキルスルホ二ル基から選ばれる1つの置換基で任意選択的に置換されるピペラジニル基である;あるいは
k)ヘテロシクリル基は、C1〜4アルキル基、水酸基、ハロ原子、ポリハロC1〜4アルキル基、C1〜4アルキルオキシカルボニル基、アミノ基C1〜4アルキルアミノカルボニル基、またはC1〜4アルキルスルホ二ル基から選ばれる1つの置換基で任意選択的に置換されるモルホリニル基である;あるいは
l)Hetは、任意選択的に、ハロ原子、C1〜4アルキル基、C1〜4アルキルオキシ基、C1〜4アルキルチオ基、水酸基、アミノ基、モノもしくはジ(C1〜4アルキル)アミノ基、ヒドロキシカルボニル基、C1〜4アルキルオキシカルボニル基、C1〜4アルキルスルホニルアミノ基、アミノカルボニル基、トリフルオロメチル基、C1〜4アルキルオキシカルボニルアミノ基、ジ(C1〜4アルキルオキシカルボニル)アミノ基、C1〜4アルキルスルホニルアミノカルボニル基、C1〜4アルキルアミノカルボニル基、C1〜4アルキルオキシC1〜6アルキルオキシカルボニルアミノ基、ジ(C1〜4アルキル)アミノスルホニルアミノカルボニル基、C3〜6シクロアルキルスルホニルアミノカルボニル基、HO−NH−(C=NH)−、それぞれ任意選択的に1つもしくは2つのC1〜4アルキル基で置換されるオキサゾリル基もしくはトリアゾリル基からそれぞれ独立して選択される、1つ、2つもしくは3つの置換基で置換されるキナゾリニル基である。
第1の実施形態においては、本発明は、その任意の立体化学的異性体形態を含む式(I)の化合物(式中、
は、水素原子、C1〜4アルキル基、モノもしくはジ(C1〜4アルキル)アミノ基、またはヘテロシクリル基1であり;
は、水素原子、またはC1〜4アルキル基であり;
は、C3〜6シクロアルキル基、またはヘテロシクリル基であり;
は、水素であり;
ヘテロシクリル基は、ピペラジニル基またはモルホリニル基であって、各ヘテロシクリル基は、任意選択的に、C1〜4アルキルオキシカルボニル基、C1〜4アルキルアミノカルボニル基、またはC1〜4アルキルスルホニル基から選択される1つの置換基で置換され;
ヘテロシクリル基は、アゼチジニルまたはピロリジニル基であって、各ヘテロシクリル基は、任意選択的に、水酸基またはアミノ基から選択される1つの置換基で置換され;
Hetは、キナゾリニル基、ピリド[2,3−d]ピリミジニル基、チアゾロ[5,4−d]−ピリミジニル基、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジニル基、オキサゾロ[5,4−d]ピリミジニル基、またはチエノ[2,3−d]ピリミジニル基から選択され、各Hetは、任意選択的に、ハロ原子、C1〜4アルキル基、C1〜4アルキルオキシ基、C1〜4アルキルチオ基、水酸基、ヒドロキシカルボニル基、C1〜4アルキルオキシカルボニル基、C1〜4アルキルスルホニルアミノ基、アミノカルボニル基、トリフルオロメチル基、C1〜4アルキルオキシカルボニルアミノ基、ジ(C1〜4アルキルオキシカルボニル)アミノ基、C1〜4アルキルスルホニルアミノカルボニル基、C1〜4アルキルアミノカルボニル基、C1〜4アルキルオキシC1〜6アルキルオキシカルボニルアミノ基、ジ(C1〜4アルキル)アミノスルホニルアミノカルボニル基、C3〜6シクロアルキルスルホニルアミノカルボニル基、HO−NH−(C=NH)−、それぞれ任意選択的に1つもしくは2つのC1〜4アルキル基で置換されるオキサゾリル基もしくはトリアゾリル基からそれぞれ独立して選択される、1つ、2つもしくは3つの置換基で置換される)、
またはその薬学的に許容される酸付加塩に関する。
式(I)の化合物の第1の群は、Rがヘテロシクリル基であり、Rが水素原子であり、かつRがヘテロシクリル基式(I)の化合物である。
式(I)の化合物の第2の群は、Rが水素原子であり、RがC1〜4アルキル基であり、かつRがヘテロシクリル基である式(I)の化合物である。
式(I)の化合物の第3の群は、Rが水素原子であり、Rが水素原子であり、かつRがヘテロシクリル基である式(I)の化合物である。
式(I)の化合物の第4の群は、RがC1〜4アルキル基であり、Rが水素原子であり、かつRがヘテロシクリル基である式(I)の化合物である。
式(I)の化合物の第5の群は、Rが水素原子であり、Rが水素原子であり、かつRがC1〜4アルキル基である式(I)の化合物である。
式(I)の化合物の第6の群は、Rが水素原子であり、Rが水素原子であり、かつRがC3〜6シクロアルキル基である式(I)の化合物である。
式(I)の化合物の第7の群は、Hetがキナゾリニル基である式(I)の化合物である。
式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩は、有機化学の分野で知られた合成法、またはその当業者によく知られた修飾や誘導体化の方法を用いて、本明細書の以下で説明する反応スキームにしたがって調製することができる。本明細書で使用される出発物質は、商業的に入手可能であり、または当該技術分野で知られた一般的な方法、例えば、標準の参考図書に開示されている方法などにより、調製してもよい。好ましい方法として、以下に記載の方法が挙げられるが、これらに限定されない。
以下の任意の合成順序の間に、関与しているいずれかの分子の感応基もしくは反応性基を保護することが、要求および/または所望されることがある。これは、当業者であれば、よく知られた従来の保護基によって達成することができる。
特に明記しない限り、スキームにおける置換基は、上述の通りに定義される。生成物の単離および精製は、標準の手順により達成され、その手順は、通常技量の化学者には知られている。
一般スキーム1〜3は、本発明の化合物の調製に使用された方法を記載する。これらのスキームに記載された一般的方法はまた、本発明のさらなる化合物の調製にも使用することができる。
出発物質Iは、好ましくは(s)立体化学を有する、環の窒素原子に隣接する炭素原子にカルボキシ基を有する、保護された(PG)ピペロジンである。このピペリジンは異なる基で置換することもできる。ピペリジン環の窒素原子上の保護基は、好ましくは、BOCまたはCBZであり、Green and Wutts,protecting groups in Organic Synthesis 3rd Editionに記載の方法を用いて、合成中に導入または脱離させることができる。スキーム1において、環状のアミノ複素環化合物のカルボン酸基がまず脱離基で活性化される。一般的な脱離基はアルキルエステル(例えば、メチルエステルまたはエチルエステル)であり、これらは非水系もしくは低水系の酸性条件下でカルボン酸を適切なアルコールで処理するか、または、炭酸セシウムなどの存在下でカルボン酸をヨウ化メチルで処理することにより生成される。あるいは、酸は標準的なペプチドカップリング手順、例えば、EDCI/HOBT、HATU、DCCなどを使用してワインレブアミドとして活性化することができる。酸をエステルまたはワインレブアミドIIとして活性化したなら、直ちにアセトニトリルアニオンを添加する。アセトニトリルから生成されたアニオン、および強塩基、例えば、ヘキサメチルジシラザンリチウムもしくはヘキサメチルジシラザンナトリウム(LiHMDS)、またはアルキルリチウム塩基、例えば、nBuLiを、エステルまたはワインレブアミドと反応させると、シアノケトンIIIが生成する。その後、シアノケトンをヒドラジン酢酸塩と反応させると、アミノピラゾール中間体IVが生成する。これは、異なる縮合反応で異なる側鎖を有する二環式複素環化合物VIを生成するうえでカギとなる中間体である。アミノピラゾールIVとマロン酸エステルの縮合により、二環式アナログVIが生成する。その後、高温下、VIを純POClにより処理することによって(ある場合には、ジイソプロピルエチルアミンまたはトリエチルアミンなどの有機塩基により反応を促進することができる)、ジクロリドVIIが得られる。POCl条件下で、酸性の不安定な保護基、例えば、BOCは、通常、脱離するが、これが不完全であれば、酸、例えば4NのHCl(ジオキサン中)によるさらなる処理を使用することによって、残りのBOC保護物質を除去することができる。他の保護基を使用している場合には、Green and Wutts,Protecting groups in Organic Synthesis 3rdEditionに記載の手順を用いて保護基を除去することができる。VIIの橋頭の窒素原子に隣接するクロリドの置換は、求核試薬VIIIを、通常、室温で作用させることによって行われ、IXを得ることができる。一般的な求核試薬VIIIは、トリエチルアミンなどの塩基の存在下または非存在下で反応し得るアミンであろう。その後、第2の反応性の低いクロリドを、通常、50℃を超える高温で、置換させる。これらの求核試薬アミンによる置換によって、構造XIの化合物が得られる(スキーム1)。
本明細書に記載の実施形態にしたがい、アミノ基XIを有する化合物および複素環式ハロゲン化合物XIIから、化合物XIIIを合成することができる。反応は、塩基、および第8〜10族の遷移金属の触媒の存在下に行うことができる。複素環式ハロゲン化合物とアミンとの反応によりN−複素環式アミン化合物を生成する一例は、スキーム2で示し得る。要約すれば、複素環式ハロゲン化物XIIを、アミン化合物XIと、塩基、およびキレート配位子(LL)を含む第8〜10族遷移金属(M)錯体の存在下に反応させて、N−アリールアミン化合物を生成する。本明細書に記載の実施形態における遷移金属触媒は、第8〜10族遷移金属錯体である。ある特定に実施形態では、第8〜10族遷移金属は、パラジウム、白金およびニッケルの少なくとも1種を含む。いくつかの実施形態では、第8〜10族遷移金属は、パラジウムである。
本発明の方法で使用される複素環化合物は、式XIIで示される任意の複素環化合物である:
Het――X 式XII
式XIIの化合物の好ましい複素環基:
式XII中、Xは、任意のハロゲン原子(F、Cl、Br、I)、または当該技術分野で知られている任意の硫黄含有脱離基(例えば、トリフラート、スルホナート、トシラートなど)であり得る。本発明の方法においては、特に塩化物が好ましい。
酸(酢酸)の存在下、高温で、ベータ−ケトエステルVIX(例えば、2−メチルアセトアセテート)を使用して行うアミノピラゾールIVの代替の縮合法では、ピラゾ−ピリミジノン骨格が生成される。その後、高温下、XVを純POClにより処理することによって(ある場合には、ジイソプロピルエチルアミンなどのヒンダード塩基により反応を促進することができる)、ジクロリドXVIが得られる。POCl条件下で、酸性の不安定な保護基、例えばBOCは、通常、脱離するが、これが不完全であれば、酸、例えば4NのHCl(ジオキサン中)によるさらなる処理を使用することによって、残りのBOC保護物質を除去することができる。他の保護基を使用している場合には、Green and Wutts,Protecting groups in Organic Synthesis 3rdEditionに記載の手順を用いて保護基を除去することができる。XVIの橋頭の窒素原子に隣接するクロリドの置換は、求核試薬VIIIを、通常、室温で作用させることによって行われ、XVII型の化合物を得ることができる。一般的な求核試薬は、トリエチルアミンなどの塩基の存在下または非存在下で反応し、その後、遊離アミンXVIIを、スキーム2に記載したような種々の複素環化合物によってアルキル化することによって、最終化合物XVIIIを生成し得るアミンであろう(スキーム3)。
アミノピラゾールIVのさらなる代替の環化は、塩基、例えば炭酸セシウムの存在下、加熱しながら、アクリル酸エステル、例えばXIXにより処理してXXを生成することを含む。OHを脱離基として活性化するためのXXのさらなる処理は、POClおよび熱による塩化物XXIへの転換を含み得る。酸性の保護基、例えばBOCは、POCl条件下で除去することができ、除去されない場合には、その後に、Green and Wurtts,Protecting groups in Organic Synthesis 3rdEditionに概説されている手順を行うことによって、いかなる保護基も除去することができる。クロリドを求核試薬Xによって置換して、化合物XXIIを生成することができる。最終的に、遊離NH化合物XXIIを、その後、スキーム2において前述したようにアルキル化して、XXIII型の化合物を得る(スキーム4)。
式(I)の化合物は、さらに式(I)の化合物を、当該技術分野で知られる基変換反応により相互変換させることによって調製することもできる。
出発物質および中間体のいくつかは既知の化合物であり、商業的に入手できるか、または当該技術分野で一般に知られる従来の反応手順にしたがって製造することができる。
前述の方法で製造される式(I)の化合物はエナンチオマーのラセミ混合物の形態で合成することができ、それらは当該技術分野で既知の分割手順にしたがって互いに分離することができる。ラセミ形態で得られるそれらの式(I)の化合物は、好適なキラル酸との反応により、対応するジアステレオマー塩の形態に変換されてよい。前記ジアステレオマー塩の形態は、その後、例えば、選択的または分別結晶化により分離され、それからエナンチオマーがアルカリで遊離される。式(I)の化合物のエナンチオマーの形態を分離する代替方法には、キラル固定相を使用する液体クロマトグラフィーが含まれる。前記の純粋な立体化学的異性体形態はまた、反応が立体特異的に起こるならば、適切な出発物質の対応する純粋な立体化学的異性体形態から誘導することもできる。好ましくは、特定の立体異性体が所望される場合、前記化合物は立体特異的な製造方法により合成されるであろう。これらの方法は、エナンチオマーとして純粋な出発物質を使用するのが有利であろう。
式(I)の化合物は、抗ウイルス性を示す。本発明の化合物および方法を使用して治療可能なウイルス感染症として、オルトミクソウイルスおよびパラミクソウイルス、特に、ヒトおよびウシのRSウイルス(RSV)によって引き起こされるそれらの感染症が挙げられる。本発明の化合物の多くは、さらにRSVの変異型株に対して活性である。さらに、本発明の化合物の多くは、薬物動態的に有利な特徴を示し、生物学的利用能の観点から魅力的な特性を有しており、その特性として、許容できる半減期、AUC値およびピーク値、ならびに例えば不十分な速やかな発現および組織保持などの不都合な事象の欠如が挙げられる。
本発明の化合物のRSVに対するインビトロの抗ウイルス活性は、本明細書の実験の部に記載した試験において試験され、ウイルス産生量減少アッセイにおいても実証され得る。本発明の化合物のRSVに対するインビボの抗ウイルス活性は、Wyde et al.in Antiviral Research,38,p.31−42(1998)に記載されたコトンラットを用いる試験モデルで実証され得る。
さらに、本発明は、少なくとも1種の薬学的に許容される担体、および治療有効量の式(I)の化合物を含む医薬組成物を提供する。
本発明の医薬組成物を製造するために、有効成分として塩基付加塩または酸付加塩の形態の特定の化合物を有効量、少なくとも1種の薬学的に許容される担体と均質な混合物に混合するが、この担体は、投与に望ましい製剤の形態に応じて様々な形態をとり得る。これらの医薬組成物は、望ましくは、好ましくは経口投与、直腸投与、経皮投与または非経口注射に好適な単一剤形である。
例えば、経口剤形の組成物の調製において、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤、および溶液剤などの経口液体製剤の場合、例えば、水、グリコール、油、およびアルコールなどの通常の液体医薬担体を;または、散剤、丸剤、カプセル剤、および錠剤の場合、デンプン、糖類、カオリン、滑沢剤、結合剤、および崩壊剤などの固体医薬担体を使用することができる。投与が容易であるため、錠剤およびカプセル剤が最も有利な経口単位剤形であり、この場合、明らかに固体医薬担体が使用される。非経口注射組成物では、医薬担体は主として滅菌水を含むが、有効成分の溶解度を改善するために、他の成分を含んでもよい。注射用溶液剤は、例えば、生理食塩水、グルコース溶液またはこれらの両方の混合物を含む医薬担体を使用することにより調製することができる。注射用懸濁剤はまた、適切な液体担体、懸濁化剤などを使用することにより調製することができる。経皮投与に好適な組成物では、医薬担体は、浸透促進剤および/または好適な湿潤剤を任意選択的に含み、任意選択的に、これに、皮膚に対する顕著な有害作用を引き起こさない好適な添加剤が少量配合され得る。前記添加剤は、皮膚への有効成分の投与を促進するように、かつ/または所望の組成物の調製に有用となるように選択することができる。これらの局所組成物は、様々な方法で、例えば、経皮パッチ、スポット・オン製剤(spot−on)または軟膏として投与することができる。式(I)の化合物の付加塩は、対応する塩基の形態より水に対する溶解度が高いため、明らかに水性組成物の調製により適している。
投与の容易さと投与量の均一性のため、本発明の医薬組成物を単位剤形に製剤化することがとりわけ有利である。本明細書で使用する場合、「単位剤形」とは、単位投与量として好適な物理的に個別の単位を指し、各単位は、所望の治療効果をもたらすように計算された所定量の有効成分を必要な医薬担体と共に含有する。そのような単位剤形の例としては、錠剤(割線入り錠剤またはコーティング錠を含む)、カプセル剤、丸剤、散剤分包(powder packet)、カシェ剤、注射用溶液剤または懸濁剤、小さじ量、および大さじ量など、ならびにこれらのそれぞれの倍数(segregated multiples thereof)がある。
経口投与用に、本発明の医薬組成物は、結合剤(例えば、アルファ化トウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなど)、賦形剤(例えば、ラクトース、微結晶セルロース、リン酸カルシウムなど)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、シリカなど)、崩壊剤(例えば、馬鈴薯デンプン、デンプングリコール酸ナトリウムなど)、湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)などの薬学的に許容される医薬品添加物および担体を用いて従来の手段で製造される固体剤形、例えば、錠剤(嚥下用とチュアブルの両方の形態)、カプセル剤またはジェルキャップ剤(gelcap)の形態を取り得る。このような錠剤はまた、当該技術分野で知られる方法でコーティングされてもよい。
経口投与用の液体製剤は、例えば、溶液剤、シロップ剤もしくは懸濁剤の形態を取る得、またはそれらは、使用前に水および/または別の好適な液体担体と混合される乾燥品として製剤化されてもよい。そのような液体製剤は、任意選択的に、懸濁化剤(例えば、ソルビトールシロップ、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースまたは硬化食用油脂)、乳化剤(例えば、レシチンまたはアラビアゴム)、非水性担体(例えば、アーモンド油、油性エステルまたはエチルアルコール)、甘味剤、香味剤、マスキング剤および保存剤(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはp−ヒドロキシ安息香酸プロピル、またはソルビン酸)などの他の薬学的に許容される添加剤を用いて従来の手段で調製されてもよい。
本発明の医薬組成物に有用な薬学的に許容される甘味剤は、好ましくは、例えばアスパルテーム、アセスルファムカリウム、シクラミン酸ナトリウム、アリテーム、ジヒドロカルコン甘味剤、モネリン、ステビオシド、スクラロース(4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース)、または、好ましくはサッカリン、サッカリンナトリウムもしくはサッカリンカルシムなどの少なくとも1種の強力な甘味剤、および、任意選択により、ソルビトール、マンニトール、フルクトース、スクロース、マルトース、イソマルト、グルコース、還元グルコースシロップ、キシリトール、カラメルまたは蜂蜜などの少なくとも1種のバルク甘味剤を含む。強力な甘味剤は、好都合には、低濃度で使用される。例えば、サッカリンナトリウムの場合、前記濃度は、最終製剤の約0.04%〜0.1%(重量/体積)の範囲であり得る。バルク甘味剤は、約10%〜約35%、好ましくは約10%〜15%(重量/体積)の比較的高濃度で有効に使用することができる。
低投与量製剤中の苦み成分をマスキングすることができる薬学的に許容される香味剤は、好ましくは、チェリーフレーバー、ラズベリーフレーバー、クロスグフレーバーリ、またはストロベリーフレーバーなどのフルーツフレーバーである。2種類の香味剤の組み合わせにより非常に良好な結果を得ることができる。高用量製剤では、キャラメルチョコレート(Caramel Chocolate)、ミントクール(Mint Cool)、およびファンタジー(Fantasy)などの比較的強力な薬学的に許容される香味剤を必要とすることがある。各香味剤は、最終組成物中に約0.05%〜1%(重量/体積)の範囲の濃度で含まれ得る。前記強力香味剤の組み合わせを使用することが有利である。製剤化中に味および/または色の変化または低下が起こらない香味剤を使用することが好ましい。
式(I)の化合物は、注射、好都合には静脈内注射、筋肉内注射、または皮下注射による、例えば、ボーラス注射または連続的静脈内注入による非経口投与用に製剤化されてもよい。注射用製剤は、単位剤形で、例えば、保存剤が添加されたアンプルまたは多用量容器で提供されてもよい。それらは、油性または水性溶媒で調製した懸濁剤、溶液剤、または乳剤などの形態を取ってもよく、等張化剤、懸濁化剤、安定剤および/または分散剤などの製剤化剤を含有してもよい。あるいは、有効成分は、使用前に、好適なビヒクル、例えば、パイロジェン非含有滅菌水と混合するための粉末形態で存在してもよい。
式(I)の化合物は、例えば、カカオ脂および/または他のグリセリドなどの従来の坐剤基剤を含有する、坐剤または停留浣腸剤などの直腸組成物に製剤化されてもよい。
一般に、抗ウイルス剤として有効な一日当たりの量は、0.01mg/kg〜500mg/kg体重、より好ましくは0.1mg/kg〜50mg/kg体重であろうと考えられる。必要な用量を2、3、または4以上のサブ用量として、1日の間に適切な間隔をおいて投与することが適切な場合がある。前記サブ用量は、例えば、単位剤形当たり1〜1000mg、特に、5〜200mgの有効成分を含有する単位剤形として製剤化され得る。
正確な投与量および投与頻度は、当業者によく知られているように、使用される式(I)の特定の化合物、治療される特定の病態、治療される病態の重症度、特定の患者の年齢、体重、性別、障害の程度および全身の健康状態、ならびにその個体が摂取している可能性がある他の医薬に依存する。さらに、前記有効1日量が、治療対象の応答に応じて、および/または本発明の化合物を処方する医師の評価に応じて、減少または増加され得ることは明らかである。したがって、前述の有効1日量の範囲は、ガイドラインに過ぎない。
また、別の抗ウイルス剤と式(I)の化合物の組み合わせも、医薬として使用できる。したがって、本発明はまた、抗ウイルス治療での同時使用、別々の使用または逐次使用のための組み合わせ製剤として、(a)式(I)の化合物、および(b)別の抗ウイルス性化合物を含有する製品に関する。種々の薬剤が薬学的に許容される担体と一緒に単一の製剤中に組み合わされてもよい。例えば、本発明の化合物は、RSV感染症を治療または予防するために、インターフェロンベータまたは腫瘍壊死因子アルファと組み合わされてもよい。
本発明は、下記に、以下の非限定の実施例に関して例証されるであろう。
実験の部
略語
(M+H)プロトン化分子イオン
aq. 水性の
Boc tert−ブチルオキシカルボニル
br 広い
CHC クロロホルム
CHCN アセトニトリル
CHOH メタノール
CHONa ナトリウムメタノラート
d 二重線
DCM ジクロロメタン
DIEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DIPE ジイソプロピルエーテル
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
Et エチル
eq. 当量
EtOAc 酢酸エチル
HOAc 酢酸
LiHMDS リチウムビス(トリメチルシリル)アミド
m/z: 質量電荷比
Me メチル
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール
EtOH エタノール
MHz メガヘルツ
min 分
窒素
NaSO硫酸ナトリウム
NMR 核磁気共鳴(分光法)
Pd(OAc)2 酢酸パラジウム(II)
Ph フェニル
q 四重項
RT 室温
s 一重項
sat 飽和
t 三重項
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
NMR
多数の化合物に対して、H NMRスペクトルを、溶媒としてクロロホルム−d(重水素化クロロホルム、CDCl)またはDMSO−d(重水素化DMSO、ジメチル−d6スルホキシド)を使用して、400MHzで作動するBruker DPX−400分光計上、または360MHzで作動するBruker DPX−360上で記録した。化学シフト(δ)は、内部標準として使用したテトラメチルシラン(TMS)に対する百万分率(ppm)で報告する。
旋光度:
旋光度は、Perkin Elmer 341旋光計を用いて測定した。[α] 20は、20℃の温度で、ナトリウムD線の波長(589nm)の光を用いて測定された旋光度を示す。セル経路長は1dmである。実測値の後に、旋光度の測定に使用した溶液の濃度および溶媒を記載する。
実験の部
A.式(I)の中間体および化合物の化学
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(6−クロロキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP1の合成
工程1:(S)−1−tert−ブチル2−メチルピペリジン−1,2−ジカルボキシラート2の合成
炭酸カリウム(108.50g、785.09mmol)を(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−2−カルボン酸1(90g、392.55mmol)のDMF(900ml)溶液に添加した。ヨードメタン(83.58g、588.82mmol)を混合物に添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。酢酸エチルを反応混合物に添加した。得られた混合物を水および塩水で洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、中間体2(90g、収率:85%)を得た。
m/z=244(M+H)
工程2:tert−ブチル2−(2−シアノアセチル)ピペリジン−1−カルボキシラート3の合成
CHCN(1.30ml、24.66mmol)の乾燥THF(40ml)溶液に、LiHMDS(22.61ml、22.61mmol)を−78℃で滴下した。この溶液を−78℃で20分間撹拌した。2(5g、22.55mmol)の乾燥THF(10ml)溶液を混合物に滴下した。得られた混合物を2時間撹拌した。その後、混合物−78℃にまで冷却し、HOAc(5ml、76.67mmol)のTHF(50ml)溶液をその混合物に滴下した。溶液を室温にまで加温した。溶媒を減圧下で除去した。残渣を酢酸エチルに溶解し、塩水で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗中間体3(4g、収率:69%)を得た。
m/z=253(M+H)
工程3:tert−ブチル2−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート4
ヒドラジン水和物(100ml)およびエタノール(500ml)を中間体3(80g、317.70mmol)に添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残渣を酢酸エチルに溶解し、塩水で洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、中間体4(80g、収率:76%)を得た。
m/z=267(M+H)
工程4:tert−ブチル2−(7−ヒドロキシ−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート5の合成
中間体4(70g、262.82mmol)をメタノール(700ml)に溶解し、その後、この溶液にマロン酸ジメチル(85.19g、394.23mmol)を添加し、続いて、CHONaのCHOH(25%、85.19g、394.23mmol)溶液を加えた。この反応混合物を終夜加熱還流した。溶媒を減圧下で除去した。残渣に水を加え、酢酸の添加によってpHを6〜7に調節し、この混合物を酢酸エチルで抽出し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して中間体5(85g、収率:63%)を得、これを次の反応にそのまま使用した。
m/z=335(M+H)
工程5:5,7−ジクロロ−2−(ピペリジン−2−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン6の合成
中間体5(25g、74.77mmol)を純POCl(100ml)に添加した。反応混合液を100℃にまで3時間加熱した。溶媒を蒸発させて中間体6(15g、収率:63%)を得、次の反応にそのまま使用した。
m/z=272(M+H)
工程6:4−(5−クロロ−2−(ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリン7の合成
中間体6(35g、129.08mmol)をCHCN(100ml)およびHO(100ml)に加えた。上記混合物に、NaHCO(21.69g、258.16mmol)およびモルホリン(11.25g、129.08mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、その後、溶媒を蒸発させ、ジクロロメタンを加え、混合物を濾過し、濾液を蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン:酢酸エチル1:0〜0:1)により精製して、中間体7(25g、収率:51%)を得た。
m/z=322(M+H)
工程7:4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリン8の合成
アゼチジン塩酸塩(29.07g、310.75mmol)およびTEA(62.89g、621.49mmol)を中間体7(20g、62.15mmol)のエタノール(1000ml)溶液に加えた。得られた混合物を80℃で2時間加熱した。溶媒を蒸発させた。得られた粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:メタノール/酢酸エチル1/10)により精製した。回収した画分を減圧下で濃縮した。残渣をCHCN(200ml)に溶解した。KCO(100g、723.54mmol)を溶液に加えた。この混合物を室温で終夜撹拌した。得られた混合物を濾過し、減圧で蒸発させて溶媒を除去した。残渣を凍結乾燥させた。中間体8を単離した(6g、収率:27%)。
m/z=343(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d3)δ ppm 1.52−−1.66(m,4H)1.90(m,1H)1.97−1(m,−2.40H)2−2.79(m,1H)3.31(m,1H)3.55(m,4H)3.81(m,1H)4−4.09(m,4H)5.09(s,1H)6.04(s,1H).
工程8:4,6−ジクロロキナゾリン9の合成
6−クロロキナゾリン−4−オール9−bの合成
2−アミノ−5−クロロ安息香酸9−a(5g、29mmol)をホルムアミド(30ml)に加えた。反応混合物を100℃で3時間加熱した。固形物を濾過により回収した。固形物をエタノールで数回洗浄して、中間体9−bを得た(5g、86%)。m/z=181(M+H)
4,6−ジクロロキナゾリン9の合成
中間体9−b(3g、16.61mmol)をCHCl(30mL)に溶解した。オキサリルクロリド(2.8g、33.22mmol)およびDMF(0.1ml)を加えた。混合物を100℃にまで3時間加熱した。
溶媒を蒸発させて中間体9を得た(2.5g、収率:68%)。
m/z=200(M+H)
工程9:4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(6−クロロキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP1の合成
中間体8のTFA塩(400mg、0.87mmol)をメトキシエタノール(20mL)に溶解し、中間体9(235mg、1.18mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.6mL、3.5mmol)を加えた。得られた混合物を50℃で24時間撹拌した。混合物を氷入りの水溶液に注ぎ入れ、15分間撹拌した。続いて固形物を濾別し、水で洗浄し、ジクロロメタンに溶解し、MgSOで脱水し、濾過した。得られた溶液を濃縮し、固形物をオーブンで乾燥して、黄色味を帯びた固体化合物P1を得た(380mg、85%)。
m/z=506(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.66−1.86(m,5H),1.99−2.12(m,1H),2.25−2.37(m,3H),3.47−3.58(m,6H),3.63−3.75(m,5H),3.96−4.07(m,5H),4.21(d,J=13.4Hz,1H),5.25(s,1H),5.81−5.86(m,1H),5.89(s,1H),7.72(dd,J=9.0,2.2Hz,1H),7.78(d,J=9.0Hz,1H),8.07(d,J=2.2Hz,1H),8.57(s,1H)
(S)−4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(6−クロロキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP2および(R)−4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(6−クロロキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP3の合成
工程1:4−(5−クロロ−2−(1−(6−クロロキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリン10の合成
中間体7(1g、3.11mmol)および中間体9(0.62g、3.11mmol)のDMF(20ml)溶液にKCO(2.15g、15.54mmol)を添加した。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を塩水で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:酢酸エチル10:1〜0:1)により精製して、中間体10を得た(450mg、収率:27%)。
m/z=485(M+H)
工程2:(S)−4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(6−クロロキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP2および(R)−4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(6−クロロキナゾリン−4−yl)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP3の合成
アゼチジン塩酸塩(0.39g、4.13mmol)およびTEA(0.84g、8.26mmol)を中間体10(0.4g、0.83mmol)のエタノール(50ml)溶液に添加した。この溶液を2時間80℃にまで加熱した。溶媒を蒸発させた。残渣をSFCにより精製した。所望の画分を回収し、蒸発させた。残渣を凍結乾燥させて化合物P2(44.10mg、収率:10%)および化合物P3(43.30mg、収率:10%)を得た。
m/z=506(M+H)
H NMR(400MHz,CDCl)δ ppm 1.79−1.83(m,4H)2.01−2.06(m,1H)2.37−2.49(m,3H)3.45−3.49(m,3H)3.55−3.63(m,2H)3.80−3.90(m,4H)4.15(m,4H)4.25(m,1H)5.10(s,1H)5.90(s,1H)6.10(s,1H)7.61(dd,J1=9.2Hz,J2=2.4Hz,1H)7.80(d,J=9.2Hz,2H)8.03(d,J=2.0Hz,1H)8.68(s,1H).
P2:[α] 20=−280.83°(589nm、c=0.24w/v%、DMF、20℃)
P3:[α] 20=+270°(589nm、c=0.24w/v%、DMF、20℃)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(6−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP4の合成
工程1:4−(5−クロロ−2−(1−(6−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリン11の合成
6−メチルキナゾリン−4−オール12−bの合成
2−アミノ−5−メチル安息香酸12−a(5g、33.08mmol)をホルムアミド(30ml)に添加した。反応混合液を100℃にまで6時間加熱した。固形物を濾過によって回収し、エタノールで数回洗浄して、中間体12−b(4.5g、76%)を得た。
m/z=161(M+H)
4−クロロ−6−メチルキナゾリン12の合成
中間体12−b(2.1g、13.11mmol)をCHCl(30ml)に溶解した。オキサリルクロリド(1.97g、23.26mmol)およびDMF(0.1ml)を添加した。混合物を100℃にまで3時間加熱した。溶媒を蒸発させて中間体12(1.5g、58%)を得た。
m/z=179(M+H)
中間体7(0.5g、1.55mmol)および中間体12(0.28g、1.55mmol)のCHCN(10ml)溶液にKCO(1.07g、7.77mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で72時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をCHClに溶解した。得られた混合物を濾過し、濾液を蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:酢酸エチル0:1〜1:1)により精製して、中間体11(350mg、収率:44%)を得た。
m/z=464(M+H)
工程2:4−(5−クロロ−2−(1−(6−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP4の合成
アゼチジン塩酸塩(0.30g、3.24mmol)およびTEA(0.66g、6.47mmol)を中間体11(0.3g、0.65mmol)のエタノール(10ml)溶液に添加した。溶液を2時間80℃にまで加熱した。溶剤を蒸発させた。残渣をHPLCにより精製した。所望の画分を回収し、NaHCO溶液でpH=8〜9に調節し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過した。減圧下で濾液を濃縮した。残渣を凍結乾燥して、化合物P4(111.00mg、35%)を得た。
m/z=485(M+H)
H NMR(400MHz,CDCl)δ ppm 1.67−1.79(m,4H)2.17(m,1H)2.42(m,6H)3.43−3.45(m,3H)3.60−3.61(m,2H)3.81(m,4H)4.11(m,4H)4.23(m,1H)5.09(s,1H)5.89(s,1H)6.15(s,1H)7.52(d,J=9.2 Hz,1H)7.76−7.78(m,2H)8.66(s,1H).
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(2−クロロ−6−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP5の合成
中間体8(500mg、1.460mmol、1eq.)、商業的に入手可能な2,4−ジクロロ−6−メチルキナゾリン13(622mg、2.920mmol、2eq.)およびEtN(443mg、4.38mmol、3eq.)のエタノール(20ml)を80℃で16時間撹拌した。この混合物を室温にまで冷却した。沈殿物を濾過し、回収した。固形物を洗浄し、冷エタノールで洗浄して(2×3ml)、化合物P5(540mg、69%)を得た。
m/z=520(M+H)
H NMR(400MHz,CDCl)δ ppm 1.66−1.88(m,4H)1.97−2.13(m,1H)2.32−2.54(m,6H)3.38−3.52(m,3H)3.55−3.68(m,2H)3.86(m,4H)4.13(t,J=7.53Hz,4H)4.34(d,J=12.80Hz,1H)5.10(s,1H)5.96(br.s.,1H)6.13(s,1H)7.51(dd,J1=8.53,J2=1.51Hz,1H)7.69(d,J=8.53Hz,1H)7.74(s,1H).
N−(4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−6−メチルキナゾリン−2−イル)メタンスルホンアミドP6の合成
酢酸パラジウム(8.6mg、0.038mmol、0.1eq.)を、化合物P5(200mg、0.385mmol、1eq.)、メタンスルホンアミド(73mg、0.77mmol、2eq.)、キサントホス(22mg、0.038mmol、0.1eq.)およびCsCO(250mg、0.77mmol、2eq.)のジオキサン(6ml)中混合物に添加した。得られた混合物を90℃で1.5時間撹拌した。沈殿物を濾過し、酢酸エチルで洗浄して、標記化合物P6(98mg、42.34%)を得た。
m/z=578(M+H)
HNMR(400MHz,CDCl):δ ppm 1.89(m,4H)1.90(m,1H)2.31(s,3H)2.40(m,2H)2.51(m,1H)3.20(s,3H)3.50(m,3H)3.68(m,1H)3.89(m,4H)4.13(m,4H)4.62(br,1H)5.13(s,1H)6.12(s,1H)7.41−7.43(d,J=8.4Hz,1H)7.46−7.49(d,J=8.8Hz,1H)7.66(s,1H).
(R)−N−(4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−6−メチルキナゾリン−2−イル)メタンスルホンアミドP7および(S)−N−(4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−6−メチルキナゾリン−2−イル)メタンスルホンアミドP8
分取SFC(固定相:Chiralpak Diacel AS 20×250mm、移動相:CO2、iPrNH2を0.2%含有するEtOH)により精製を行い、両相対エナンチオマーを得た。
m/z=578(M+H)
HNMR(400MHz,CDCl):δ ppm 1.89(m,4H)1.90(m,1H)2.31(s,3H)2.40(m,2H)2.51(m,1H)3.20(s,3H)3.50(m,3H)3.68(m,1H)3.89(m,4H)4.13(m,4H)4.62(br,1H)5.13(s,1H)6.12(s,1H)7.41−7.43(d,J=8.4Hz,1H)7.46−7.49(d,J=8.8Hz,1H)7.66(s,1H).
N−(4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−)ピペリジン−1−イル)−5−メチルキナゾリン−2−イル)メタンスルホンアミドP9の合成
2,4−ジクロロ−5−メチルキナゾリン14の合成
工程1:5−メチルキナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン14−bの合成
2−アミノ−6−メチル安息香酸14−a(10g、66.15mmol)および尿素(39.73g、661.54mmol)を160℃にまで加熱し、6時間撹拌し、この反応混合物を100℃に冷却し、40mlのHOを加えた。得られた懸濁液を10分間撹拌したままとし、室温にまで冷却した。沈殿物を濾別し、0.2Mの水酸化ナトリウム水溶液(100ml)に溶解した。この溶液を100℃に5分間加熱し、白色の沈殿物を生成させた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、溶液を濃HClで中和してpH=7とし、白色の固形物を濾別した。得られた固形物を水で洗浄し、熱い酢酸エチル(100ml)で沈澱させ、室温にまで冷却した。濾液を回収し、減圧下で乾燥させて中間体14−b(6.4g、収率:49%)を得た。
m/z=177(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 2.64(s,3H)6.93(d,J=7.48Hz,1H)7.01(d,J=8.14Hz,1H)7.44(t,J=7.81Hz,1H)10.99(s,1H)11.03(br.s.,1H)
工程2:2,4−ジクロロ−5−メチルキナゾリン14の合成
中間体14−b(1g、5.68mmol)およびジエチルアニリン(2.267ml、14.19mmol)のPOCl(5ml)中混合物を2時間還流した。この混合物を砕いた氷の上に慎重に注いだ。混合物を飽和NaHCOで中和してpH=7とした。得られた混合物をCHClで抽出した(2×15ml)。まとめた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、中間体14(950mg、収率:68%)を得た。
m/z=214(M+H)
工程3:4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(2−クロロ−6−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリン15の合成
中間体8(500mg、1.46mmol)、中間体14(933.13mg、4.38mmol)およびトリエチルアミン(443.21mg、4.38mmol)のEtOH(20ml)中混合物を80℃で16時間撹拌した。この混合物を室温まで冷却した。沈殿物を濾過し、回収した。固形物を冷エタノールで洗浄して(2×5ml)、所期の化合物15を得た(400mg、48%)。
m/z=520(M+H)
工程4:N−(4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−5−メチルキナゾリン−2−イル)メタンスルホンアミドP9の合成
化合物15(200mg、0.385mmol)、メタンスルホンアミド(73.24mg、0.77mmol)、キサントホス(23.15mg、0.04mmol)およびCsCO(250.88mg、0.77mmol)のジオキサン(6ml)中混合物に、Pd(OAc)(9mg、0.04mmol)を加えた。得られた混合物を、マイクロ波の下、120℃で1.5時間撹拌した。混合物を濾過した。沈殿物をMeOHで処理し、濾過した。濾液をまとめ、減圧下で濃縮した。残渣を精製し、生成物を含有する画分のpHを飽和NaHCOで7〜8に調節した。有機溶媒を減圧下で蒸発させた。水性濃縮物をCHCl(30ml)で抽出した。有機層を減圧下で濃縮して、化合物P9(105mg、収率:45%)を得た。
m/z=578(M+H)
H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.55−1.85(m,4H)2.10−2.62(m,5H)2.69−2.85(m,5H)3.35(s,3H)3.59−3.86(m,8H)4.07−4.17(m,4H)5.21(s,1H)5.75(s,1H)7.17−7.23(m,2H)7.55−7.58(m,1H).
N−(4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−2−イル)メタンスルホンアミドP10の合成
工程1:4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(2−クロロキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリン16の合成
8(250mg、0.73mmol、1eq.)、2,4−ジクロロキナゾリン(290mg、1.46mmol、2eq.)およびトリエチルアミン(221mg、2.19mmol、3eq.)のエタノール中混合物を90℃で4時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(50%EtOAc(石油エーテル中))により精製して、16を純度75%で得た。EtOAcおよび石油エーテルから結晶化した後、白色固体として標記の中間体16(160mg、43.42%)を得た。
m/z=506(M+H)
H NMR(CDCl 400MHz)δ ppm 1.72−1.84(m,4H)2.03(m,1H)2.38−2.50(m,3H)3.47−3.52(m,3H)3.61−3.68(m,2H)3.84−3.93(m,4H)4.12−4.15(t,J =7.4Hz,4H)4.41−4.45(d,J=12.80Hz,1H)5.11(s,1H)5.96(br.s,1H)6.15(s,1H)7.29−7.33(m,1H)7.66−7.70(m,1H)7.78−7.80(d,J=8.5Hz,1H)7.98−8.00(d,J=8.3Hz,1H).
工程2:N−(4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)キノゾリン−2−イル)メタンスルホンアミドP10
中間体16(60mg、119umol、1eq.)、メタンスルホンアミド(34mg、357umol、3eq.)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(14mg、0.2eq.)、酢酸パラジウム(II)(5.3mg、0.2eq.)および炭酸セシウム(116mg、357umol、3eq.)の1,4−ジオキサン(5mL)中混合物を、N下、110℃で18時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。有機層をまとめて濃縮した。残渣をHPLCにより精製し、画分を凍結乾燥した。この固体をSAX−SPEで処理して、黄色固体として化合物P10(24mg、34%)を得た。
m/z=564(M+H)
H NMR(400MHz,CDOD,):δ ppm 1.89(br,4H)2.22(m,1H)2.58(m,3H)3.08(s,3H)3.59(br,1H)3.89(d,4H)3.91(m,4H)4.38(t,J=7.5Hz,4H)4.62(br,1H)5.27(s,1H)6.29(s,1H)6.33(br,1H)7.39(t,J=7.3Hz,1H)7.49(d,J=8.5Hz,1H)7.79(t,J=7.3Hz,1H)8.01(d,J=8Hz,1H).
4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−6−メチルキナゾリンP11の合成
工程1:tert−ブチル2−(6−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート18の合成
中間体4(5.00g、18.08mmol)を乾燥DMF(112ml)に溶解し、その後、CsCO(9.00g、27.62mmol)および(E)−エチル3−エトキシ−2−メチルアクリレート17(4.30g、27.18mmol)を添加し、この混合物を130℃で3日間加熱した。DMFを蒸発させ、暗褐色の油状物を氷水に注いだ。室温にまで加温した後、生成物をEtOAc(3回)で抽出した。有機層をNaSOで脱水し、濾過し、蒸発させ、得られた残渣を、カラムクロマトグラフィーにより、0%〜10%MeOH/ジクロロメタンの勾配を用いて溶出して精製した。関係する画分を蒸発させることにより、黄色固体として中間体18(1100mg、18%)が得られる。
H NMR(400MHz,CDCl)δ ppm 1.35−1.71(m,13H)1.73−1.88(m,1H)2.09(d,J=1.10Hz,3H)2.32(d,J=13.64Hz,1H)2.70−2.92(m,1H)3.93−4.13(m,1H)5.35−5.54(m,1H)5.71(s,1H)7.99(s,1H)10.56−10.76(m,1H)
m/z=333.20(M+H)
工程2:5−クロロ−6−メチル−2−(ピペリジン−2−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン19の合成
POCl(6.15ml、66.19mmol)を中間体18(1100mg、3.31mmol)に室温で加え、その後、この混合物を100℃で1.5時間加熱した。反応混合物を室温にまで冷却し、POClを蒸発させた。残渣をトルエンで3回共蒸発させて、褐色の泡状の中間体19を得、これを次の工程にそのまま使用した。
m/z=250.96(M+H)
工程3:4−(6−メチル−2−(1−(6−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)モルホリン20の合成
粗中間体19(150mg、0.30mmol)および4−クロロ−6−メチルキナゾリン12(107mg、0.60mmol)を2−メトキシエタノール(3.79ml)に溶解し、その後、ジイソプロピルエチルアミン(619μl、3.59mmol)を加えた。この溶液を100℃で終夜加熱した。加熱を止め、混合物を室温にまで冷却した。反応混合物にモルホリン(1.035ml、11.97mmol)を加え、この混合物を70℃で3時間加熱した。その後、蒸発乾固させた。得られた残渣を、カラムクロマトグラフィーにより、2.5%(MeOH/NH)およびジクロロメタンで溶出して精製した。得られた油状物をジイソプロピルエーテル中で再結晶化した。生成したオフホワイト色の結晶を濾過して中間体20(52mg、38%)を得た。
m/z=444.25(M+H)
融点=180.64℃。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.57−1.80(m,4H)1.92−2.08(m,1H)2.24(s,3H)2.34−2.46(m,4H)3.20−3.28(m,4H)3.45(br.t,J=11.20,11.20Hz,1H)3.67−3.83(m,4H)4.21(br.d,J=13.90Hz,1H)5.85(br.s.,1H)6.20(s,1H)7.64(br.d,J=8.40Hz,1H)7.71(d,J=8.58Hz,1H)7.83(br.s,1H)8.56(s,1H)8.71(s,1H)
工程4:4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−6−メチルキナゾリンP11の合成
中間体20(145mg、0.37mmol)、アゼチジン塩酸塩(69mg、0.74mmol)およびジイソプロピルエチルエーテル(191μl、1.11mmol)のEtOH(10ml)溶液を65℃で3.5時間加熱した。全ての溶媒を蒸発させ、黄色の湿った固形物をアセトニトリル中で還流した。残った不溶固体を高温のまま濾別し、濾液を室温にまで冷却した。混合物を終夜撹拌した。結晶を濾別し、アセトニトリルで洗浄した。生成物をMeOHおよびアセトニトリル中で再び再結晶化した。白色の結晶を濾過し、アセトニトリルで洗浄して、標記の生成物P11(72mg、47%)を得た。
m/z=414.12(M+H)
融点=205.49℃。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.58−1.79(m,4H)1.88−2.03(m,1H)2.15(d,J=0.88Hz,3H)2.27(quin,J=7.59Hz,2H)2.32−2.40(m,1H)2.42(s,3H)3.37−3.49(m,1H)4.15−4.28(m,5H)5.77−5.84(m,1H)5.96(s,1H)7.63(dd,J=8.58,1.76Hz,1H)7.71(d,J=8.58Hz,1H)7.82(br.s,1H)8.40−8.45(m,1H)8.56(s,1H)
1−(6−メチル−2−(1−(6−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−オールP12の合成
出発物質として中間体20およびアゼチジン−3−オールを用いて、化合物P11と同様にして、化合物P12を調製した。
m/z=430.12(M+H)
融点=233.08℃。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.53−1.80(m,4H)1.87−2.03(m,1H)2.14(s,3H)2.31−2.40(m,1H)2.42(s,3H)3.38−3.50(m,1H)3.93(dd,J=9.13,4.73Hz,2H)4.16−4.28(m,1H)4.32−4.44(m,2H)4.46−4.59(m,1H)5.61−5.71(m,1H)5.76−5.84(m,1H)5.98(s,1H)7.58−7.67(m,1H)7.67−7.75(m,1H)7.83(br.s,1H)8.45(br.s,1H)8.56(s,1H)
1−(6−メチル−2−(1−(6−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−アミンP13の合成
工程1:tert−ブチル1−(6−メチル−2−(1−(6−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−イルカルバメート21の合成
出発物質として中間体20およびtert−ブチルアゼチジン−3−イルカルバメートを用いて、化合物P11と同様にして、化合物P21を調製した。
m/z=529.25(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.40(s,9H)1.67−1.89(m,4H)1.98−2.11(m,1H)2.15(d,J=0.88Hz,3H)2.41−2.46(m,4H)3.60−3.74(m,1H)4.02−4.11(m,2H)4.27−4.37(m,1H)4.37−4.46(m,2H)4.61−4.75(m,1H)6.12(s,1H)6.22−6.35(m,1H)7.10−7.30(m,1H)7.80−7.88(m,2H)7.97(br.s,1H)8.37(s,1H)8.74(s,1H)
工程2:1−(6−メチル−2−(1−(6−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−アミンP13の合成
中間体21(215mg、0.39mmol)と4MのHClを含むジオキサン(6ml、24mmol)溶液を室温で2時間撹拌した。ジオキサンを蒸発させ、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、0.5%〜10%(MeOH/NH)/ジクロロメタンの勾配を用いて溶出して精製した。溶媒を蒸発させることにより、白色固体として標記の化合物P13(18mg、10%)が得られる。
m/z=429.20(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.57−1.75(m,4H)1.88−2.03(m,1H)2.11−2.20(m,3H)2.31−2.40(m,1H)2.42(s,3H)3.37−3.49(m,1H)3.70−3.89(m,3H)4.16−4.27(m,1H)4.29−4.39(m,2H)5.76−5.84(m,1H)5.96(s,1H)7.63(dd,J=8.58,1.76Hz,1H)7.71(d,J=8.36Hz,1H)7.82(br.s,1H)8.42−8.46(m,1H)8.55(s,1H).
2−メトキシエチル4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−6−モルホリノキノゾリン−2−イルカルバメートP14の合成
メチル(4−クロロ−6−モルホリノキノゾリン−2−イル)カルバメート22の合成
工程1:エチル5−モルホリノ−2−ニトロベンゾエート22−aの合成
エチル5−フルオロ−2−ニトロベンゾエート(5g、23.46mmol)をDMF(150ml)に溶解し、その後、モルホリン(6.13g、70.37mmol)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、粗生成物をジクロロメタンに再溶解し、1M HCl溶液で洗浄し、MgSOで脱水し、蒸発乾固させて中間体22−aを得た。
工程2:エチル2−アミノ−5−モルホリノベンゾエート22−bの合成
エチル5−モルホリノ−2−ニトロベンゾエート22−a(6.574g、23.46mmol)をEtOH(150ml)とTHF(250ml)の混合物に溶解し、その後、Pd/C(10%)(2.496g、2.35mmol)を加え、反応混合物を水素雰囲気下に2時間置いた。反応混合物をジカライト(dicalite)で濾過し、濾液を蒸発乾固させて、褐色固体として所望の中間体22−b(6.24g、定量的)を得た。
工程3:メチル4−ヒドロキシ−6−モルホリノキノゾリン−2−イルカルバメート22−cの合成
エチル2−アミノ−5−モルホリノベンゾエート22−b(6.24g、24.93mmol)、1,3−ビス(メトキシ−カルボニル)−2−メチル−2−チオプソイド尿素(5.91g、28.67mmol)および酢酸(7.14ml、124.65mmol)を100mlのMeOHに溶解し、75℃で終夜撹拌した。追加の酢酸(1ml、17.47mmol)を加え、反応混合物を75℃で7日間撹拌した。pHを酢酸により5とした。揮発性物質を蒸発乾燥させた。その後、残渣を15mlのMeOHに再溶解し、100mlの水を加えた.沈殿物を濾別し、ジエチルエーテルで洗浄して、褐色固体として標記の中間体22−c(5.28g、70%)を得た。
工程4:メチル4−クロロ−6−モルホリノキノゾリン−2−イルカルバメート22の合成
メチル(4−ヒドロキシ−6−モルホリノキノゾリン−2−イル)カルバメート22−c(1.00g、3.29mmol)を乾燥アセトニトリル(12.38ml)に懸濁させ、その後、POCl(1.15ml、12.4mmol)を室温で添加し、混合物を4.5時間還流した。室温にまで冷却した後、反応混合物を蒸発乾固させた。残渣をトルエンで共蒸発させた。粗生成物をDCMに溶解し、それを飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、濾過し、蒸発させた。残渣をジイソプロピルエーテル中で沈澱させた。固形物を濾別し、暗褐色の固体として標記の中間体22を得た。
m/z=323.15(M+H)
工程5:2−メトキシエチル4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−6−モルホリノキノゾリン−2−イルカルバメートP14の合成
中間体8(80mg、0.23mmol)、メチル(4−クロロ−6−モルホリノ−キノゾリン−2−イル)カルバメート22(152mg、0.23mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(117μl、0.68mmol)の2−メトキシエタノール(1.79ml)溶液を100℃で終夜加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィーにより、0.5%〜10%MeOH/DCMの勾配を用いて溶出して精製した。溶媒を蒸発させることにより、油状物が得られ、それをジイソプロピルエーテル中で沈澱させ、懸濁液を5分間超音波処理した。固形物を濾過し、いくらかのジイソプロピルエーテルで洗浄して、褐色の粉末として化合物P14(38mg、24%)を得た。
m/z=673.34(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.58−1.80(m,4H)1.93−2.06(m,1H)2.24−2.40(m,3H)2.95−3.11(m,4H)3.28(s,3H)3.30−3.34(m,1H)3.42−3.59(m,6H)3.64−3.75(m,8H)4.01(t,J=7.37Hz,4H)4.14−4.22(m,2H)4.22−4.32(m,1H)5.33(s,1H)5.70−5.81(m,1H)6.00(s,1H)7.17(d,J=2.20Hz,1H)7.51(d,J=9.24Hz,1H)7.56(dd,J=9.68,2.64Hz,1H)9.83(br.s.,1H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(2−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP15の合成
4−クロロ−2−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン23の合成
2−メチル−3H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4(7H)−オン23−a(10.54g、70.6mmol)を不活性雰囲気下、トルエン(20mL)に溶解した。DIPEA(24mL、141mmol、2eq.)およびPOCl(19.5mL、212mmol、3eq.)を70℃で滴下し、この混合物を、その後、106にまで加熱した。16時間後、溶液を減圧下で濃縮し、酢酸エチルで抽出し、飽和NaHCO溶液で洗浄した。有機層をまとめてNaSOで脱水し、減圧下で濃縮して、灰色の油状物を得、それを水/ヘプタンに懸濁させて、白色固体の中間体23(5.9g、50%)を得た。
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(2−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP15の合成
密封した圧力管内で、中間体8(100mg、0.28mmol)のイソプロパノール(3mL)溶液に中間体23(47mg、0.28mmol、1eq.)およびEtN(0.118mL、0.84mmol、3eq.)を添加した。この溶液を140にまで加熱し、16時間撹拌した。室温にまで冷却した後、溶液を減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、標記の化合物P15(36mg、27%)を得た。
m/z=474(M+H)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ ppm 1.52−1.58(m,1H)1.58−1.69(m,2H)1.73(d,J=11.74Hz,1H)1.91(br.s.,1H)2.24−2.32(m,2H)2.32−2.38(m,1H)2.36(s,3H)3.27(t,J=12.03Hz,1H)3.47(br.s.,4H)3.58−3.68(m,4H)3.97(t,J=7.34Hz,4H)4.61(d,J=11.74Hz,1H)5.23(s,1H)5.71(s,1H)6.21(br.s.,1H)6.42(br.s.,1H)6.98(br.s.,1H)11.17(br.s.,1H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(2−エトキシピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP16の合成
工程1:4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(2−クロロピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリン25の合成
中間体8(200mg、0.584mmol)をエタノール(10mL)に溶解し、その後、2,4−ジクロロピリド[2,3−d]ピリミジン24(117mg、0.58mmol)およびトリエチルアミン(177mg、1.75mmol)を添加した。得られた混合物を90℃で12時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。この粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:メタノール/酢酸エチル 1/10)により精製した。得られた残渣を凍結乾燥して白色固体(78.3mg、27%)を得た。
工程2:4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(2−エトキシピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP16の合成
中間体25(67mg、0.13mmol)のEtOH(10mL)溶液に100μLのHCl.iPrOH(6N)を添加し、この溶液を40℃に16時間加熱した。得られた溶液を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより、0%〜10%MeOH/DCMの勾配を用いて溶出して精製した。蒸発させることにより、標記の化合物P16(20mg、25%)が得られた。
m/z=516(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.33(t,J=7.04Hz,3H)1.71(br.s.,4H)1.92−2.11(m,1H)2.23−2.39(m,3H)3.40−3.58(m,5H)3.61−3.74(m,4H)4.01(t,J=7.37Hz,4H)4.20(br.d,J=13.90Hz,1H)4.40(q,J=7.00Hz,2H)5.28(s,1H)5.79−5.88(m,1H)5.91(s,1H)7.19(dd,J=8.58,4.40Hz,1H)8.38(dd,J=8.14,1.54Hz,1H)8.76−8.82(m,1H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP17の合成
4−クロロ−5−メチルキナゾリン26の合成
工程1:5−メチルキナゾリン−4−オール26−bの合成
2−アミノ−6−メチル安息香酸26−a(4g、26mmol)を10mLのホルムアミドに溶解し、この溶液を120℃にまで加熱した。4時間後、水を加え、固形物を濾別した。さらに、固形物を水で洗浄し、オーブンで乾燥させて、中間体26−b(3.25g、77%)を得た。
m/z=160(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 2.77(s,3H)7.25(d,J=7.48Hz,1H)7.46(d,J=7.70Hz,1H)7.62(t,J=7.90Hz,1H)7.98(s,1H)11.89(br.s,1H)
工程2:4−クロロ−5−メチルキナゾリン26の合成
中間体26−b(100mg、0.62mmol)のアセトニトリル(2mL)溶液にDIPEA(0.23mL、1.88mmol、3eq.)を添加した。得られた溶液を70℃にまで加熱し、10分間撹拌した。その後、POClを溶液に滴下した。16時間後、溶液を減圧下で濃縮して中間体26を得た。
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP17の合成
密封した管内の中間体8(230mg、0.67mmol)のCHCN(10mL)溶液に、DIPEA(2.3mL、13.4mmol、20eq.)および4−クロロ−5−メチルキナゾリン26(120mg、0.67mmol、1eq.)を加えた。この溶液を120℃にまで加熱し、16時間撹拌した。室温にまで冷却した後、溶液を減圧下で濃縮し、粗生成物を分取HPLCにより精製して化合物P17(28mg、9%)を得た。
m/z=485(M+H)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ ppm 1.54−1.86(m,4H)2.08−2.13(m,2H)2.28−2.33(m,2H)2.86(s,3H)3.28−3.31(m,2H)3.39−3.44(m,2H)3.49−3.54(m,2H)3.62−3.69(m,4H)4.00(t,J=7.41Hz,4H)5.31(s,1H)5.75(t,J=4.40Hz,1H)5.97(s,1H)7.37(d,J=6.90Hz,1H)7.60−7.63(m,1H)7.67−7.71(m,1H)8.53(s,1H)
(R)−4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP18および(S)−4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP19の合成
分取SFC(固定相:Chiralpak Diacel AS 20×250mm、移動相:CO2、iPrNH2を0.2%含有するEtOH)により精製を行い、両相対エナンチオマーを得た。
P18:[α] 20=+210.64℃(589nm、c=0.3855w/v%、DMF、20℃)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP20の合成
7−クロロ−2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン27の合成
工程1:5−アミノ−6−クロロピリミジン−4−チオール27−bの合成
(2.48g、33.54mmol)スルファニルの水(6mL)溶液に、MeOH(50mL)および4,6−ジクロロピリミジン−5−アミン27−a(5g、30.49mmol)を加えた。得られた混合物を1時間還流し、周囲温度で終夜撹拌した。この混合物を蒸発させ、残渣を真空乾燥して、中間体27−b(3.63g、74%)を得た。
m/z=161(M+H)
工程2:7−クロロ−2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン27の合成
5−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−チオール27−b(4.7g、29.1mmol)のオルト酢酸トリエチル(150mL)溶液を150℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温にまで冷却し、その後、蒸発乾固させた。残渣を、アセトニトリルをいくらか含むジイソプロピルエーテル中で沈澱させた。沈殿物を濾過によって回収し、真空乾燥して、中間体27(0.9g、4.85mmol)を得た。
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(2−メチルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)−ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP20の合成
中間体8(378.9mg、1mmol)、7−クロロ−2−メチル−チアゾロ[5,4−d]ピリミジン27(185.6mg、1mmol)、ヒューニッヒ塩基(0.7mL、4.22mmol)および2−メトキシエタノール(10mL)の溶液を100℃で終夜撹拌した。この混合物を蒸発させ、残渣をジクロロメタンに溶解し、水で2回洗浄した。有機層をMgSO4で脱水し、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカで、ジクロロメタン/メタノール 100/0〜95/5を勾配として用いて精製した。相当する画分を蒸発させた。残渣をジイソプロピルエーテルおよび10%アセトニトリル中で結晶化した。濾過によって白色の結晶を回収し、真空乾燥して、化合物P20(163mg、33%)を得た。
m/z=491.62(M+H)
融点:229.8℃。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.48−1.83(m,2H),1.91−2.06(m,1H),2.29(quin,J=7.5Hz,1H),2.39(d,J=13.7Hz,1H),2.72(s,3H),3.21(m,J=2.4Hz,1H),3.42−3.54(m,4H),3.56−3.70(m,4H),3.98(t,J=7.5Hz,4H),5.16−5.30(m,2H),5.73(s,1H),6.98(br.s.,1H),8.32(s,1H)
4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル)−6−メチルキナゾリンP21の合成
工程1:7−メチル−2−(ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5(4H)−オン29の合成
商業的に入手可能な(Z)−エチル3−エトキシブタ−2−エノアート28(33g、208.60mmol)およびCsCO(54g、165.74mmol)を、中間体4(30g、112.64mmol)のDMF(180ml)溶液に加えた。この混合物を110℃で12時間撹拌した。沈殿物を濾別し、酢酸エチル(100ml)で洗浄した。減圧下で濾液を濃縮した。残渣を酢酸エチル(300ml)に溶解し、塩水(2×100ml)で洗浄した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をイソプロピルエーテル(200ml)で洗浄し、その後、乾燥(減圧、45℃、1時間)して、中間体29(25g、65.37%)を得た。
m/z=233(M+H)
工程2:5−クロロ−7−メチル−2−(ピペリジン−2−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン30の合成
中間体29(22.5g、67.69mmol)のPOCl(377.5g)中混合物を100℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。アセトニトリル(200ml)を添加した。この混合物をNH(7M、メタノール中)で中和してpH=8とした。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/メタノール 10/1)により精製して、中間体30(13.97g、80.47%)を得た。
m/z=251(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.52−1.73(m,4H)1.76−1.86(m,1H)1.99−2.02(m,1H)2.70(s,3H)2.83−2.88(m,1H)3.15−3.18(d,J=12.0Hz,1H)4.14−4.17(dd,J1=10.8,J2=2.8Hz,1H)6.81(s,1H)7.14(s,1H)
工程3:4−(2−(5−クロロ−7−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−6−メチルキナゾリン31の合成
中間体30(501.5mg、2mmol)および4−クロロ−6−メチルキナゾリン12(535.9mg、3mmol)のメトキシエタノール(5mL)溶液を120℃で終夜撹拌した。この混合物を蒸発させ、残渣をジクロロメタンに溶解し、水で2回洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカで、ジクロロメタン/メタノール−NH3 98/2を用いて精製した。相当する画分を蒸発させ、残渣を、アセトニトリルを10%含有するジイソプロピルエーテル中で結晶化させた。緑色を帯びた沈殿物を濾別し、真空乾燥して、中間体31(645mg、82%)を得た。
m/z=392.9(M+H)
融点:154.2℃。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.62−1.81(m,2H),2.45(s,3H),2.69(s,2H),4.16(br.s.,1H),5.95(br.s.,1H),6.60(s,1H),7.00(s,1H),7.63(d,J=1.6Hz,1H),7.66−7.79(m,1H),7.86(s,1H),8.55(s,1H)
4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−6−メチルキナゾリンP21の合成
中間体31(196.45mg、0.5mmol)、アゼチジン塩酸塩(93.56mg、1mmol)、ヒューニッヒ塩基(0.26mL、1.5mmol)およびエタノール(5mL)の溶液を60℃で週末にかけて撹拌した。この混合物を蒸発させ、残渣を水中で沈澱させ、1時間撹拌した。沈殿物を濾別し、アセトニトリル中で再結晶化させた。濾過によって白色の結晶を回収し、真空乾燥して、化合物P21(175mg、84%)を得た。
m/z=413.5(M+H)
融点:192.43℃
H NMR(360MHz,DMSO−d)δ ppm 1.58−1.78(m,4H),1.90−2.05(m,1H),2.25−2.39(m,3H),2.43(s,3H),2.54(s,3H),4.03(t,J=7.5Hz,4H),5.80(br.s.,1H),6.00(s,1H),6.12(d,J=1.1Hz,1H),7.65(d,J=1.8Hz,1H),7.68−7.74(m,1H),7.89(s,1H),8.57(s,1H)
4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−6−メチル−7−(ピペリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−6−メチルキナゾリンP22の合成
工程1:tert−ブチル2−(7−ヒドロキシ−6−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾロ[1,5a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート33の合成
新たに調製したナトリウムメタノラート(50ml、93.87mmol)を、中間体4(5g、18.77mmol)および2−メチルマロン酸ジエチル32(3.93g、22.53mmol)のメタノール(50ml)溶液に加えた。この溶液を15時間還流した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣に水を加え、酢酸の添加により溶液をpH=4〜5に調節した。混合物を酢酸エチル(3×300ml)で抽出し、まとめた有機層を塩水(2×100ml)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮して、粗中間体33(8.5g、収率:91%)を得た。
m/z=349(M+H)
工程2:5,7−ジクロロ−6−メチル−2−(ピペリジン−2−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン34
三塩化リン(30ml)を0℃で中間体33(6.5g、18.66mmol)に添加した。この混合物を100℃で15時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をCHCN(30ml)に溶解した。アンモニア・メタノール溶液の添加により、溶液をpH=7に調節した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/メタノール 20/1(0.5%アンモニア・メタノール溶液))により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エチルで洗浄した。固形物を真空乾燥させて中間体34(1.12g、21%)を得た。
m/z=286(M+H)
H NMR(400MHz,CDCl)δ ppm 1.22−1.25(m,1H)1.65−1.68(m,2H)2.04−2.08(m,1H)2.24−2.28(m,2H)2.53(s,3H)3.08(br.s.,1H)3.57(br.s.,1H)3.69−3.80(m,1H)4.48(br.s.,1H)7.21(s,1H).
工程3:5−クロロ−6−メチル−7−(ピペリジン−1−イル)−2−(ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン35の合成
中間体34(1120mg、3.93mmol)、モルホリン(377mg、4.32mmol)、ヒューニッヒ塩基(1.35mL、7.85mmol)のエタノール(25mL)溶液を室温で終夜撹拌した。この混合物を蒸発させ、残渣を、アセトニトリルを約50%含有するジイソプロピルエーテル中で結晶化させた。結晶を濾過によって回収し、真空乾燥して、中間体35(1060mg、80%)を得た。
m/z=335.8(M+H)
工程4:4−(2−(5−クロロ−6−メチル−7−(ピペリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−6−メチルキナゾリン36
中間体35(1060mg、3.16mmol)、4−クロロ−6−メチルキナゾリン12(845.7mg、4.73mmol)、ヒューニッヒ塩基(1.1mL、6.32mmol)および2−メトキシエタノール(20mL)の溶液を100℃で終夜撹拌した。この混合物を蒸発させ、残渣を水に取り、ジクロロメタンで3回抽出した。続いて、有機層をまとめてMgSO4で脱水し、濾過し、蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、ジクロロメタン/メタノール(98/2)を溶離液として用いて精製した。相当する画分を蒸発させて、中間体36(1400mg、92%)を得た。
工程5:4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−6−メチル−7−(ピペリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−6−メチルキナゾリンP22の合成
出発物質として中間体36を用いて、化合物P21と同様にして、化合物P22を調製した。
m/z=498.6(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.58−1.87(m,4H)1.98−2.06(m,1H)2.07(s,3H)2.24(quin,J=7.57Hz,2H)2.34−2.40(m,1H)2.42−2.46(m,3H)3.34−3.40(m,4H)3.49(br ddd,J=13.62,10.60,3.63Hz,1H)3.64−3.71(m,4H)4.10(t,J=7.67Hz,4H)4.19(br d,J=14.13Hz,1H)5.81−5.88(m,1H)5.92(s,1H)7.59(dd,J=8.48,1.61Hz,1H)7.65−7.73(m,1H)7.86(s,1H)8.53(s,1H)
1−(6−メチル−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−オールP23の合成
P24:[α] 20=+251.32℃(589nm、c=0.3975w/v%、DMF、20℃)
P25:[α] 20=−264.8℃(589nm、c=0.375w/v%、DMF、20℃)
工程1:4−(2−(5−クロロ−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−5−メチルキナゾリン37の合成
中間体19(500mg、1.72mmol)を2−メトキシエタノール(30mL)に溶解した。この溶液にDIPEA(0.89mL、5.17mmol、3eq.)および4−クロロ−5−メチルキナゾリン26(324.26mg、1.72mmol、1eq.)を添加し、80℃にまで加熱した。16時間撹拌した後、溶液を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM/(NH/MeOH)7N):9/1)により精製して、所望の中間体37(735mg、86%)を得た。
LCMS m/z=393(M+H)
工程2:1−(6−メチル−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−オールP23の合成
中間体37(735mg、1.5mmol)をEtOH(50mL)に溶解した。アゼチジン−3−オール塩酸塩(327mg、3mmol、2eq.)およびDIPEA(0.77mL、4.5mmol、3eq.)を添加し、溶液を16時間加熱還流した。この溶液を、その後、室温にまで冷却し、氷を加え、溶液を1時間撹拌した。固形物を濾別し、オーブンに入れて乾燥して、化合物P23(440mg、68%)を得た。
LCMS m/z=430(M+H)
H NMR(400MHz,420K,DMSO−d)δ ppm 1.41−1.70(m,3H)1.76−1.89(m,1H)2.11(d,J=1.21Hz,3H)2.13−2.31(m,2H)2.81(s,3H)3.42−3.60(m,2H)3.90(dd,J=9.28,4.84Hz,2H)4.34(t,J=8.10Hz,2H)4.46−4.55(m,1H)4.73−5.12(m,1H)5.47−5.58(m,1H)5.64(br.s.,1H)7.21−7.33(m,1H)7.46−7.63(m,2H)8.10(s,1H)8.45(s,1H)
(R)−1−(6−メチル−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−オール P24および(S)−1−(6−メチル−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−オールP25
これらの2つのエナンチオマーを、化合物P23を用いてSFC分離により分離した。分取SFC(固定相:Chiralpak Diacel AS 20×250mm、移動相:CO2、iPrNH2を0.2%含有するEtOH)により精製を行い、両相対エナンチオマーを得た。
1−(6−メチル−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−アミンP26の合成
工程1:tert−ブチル(1−(6−メチル−2−(ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート38の合成
中間体19(1300mg、5.185mmol)、tert−ブチルアゼチジン−3−イルカルバメート(1786mg、10.37mmol)およびヒューニッヒ塩基(2ml、11.606mmol)のEtOH(30ml)溶液を70℃で3時間加熱した。室温にまで冷却した後、ジカライト(dicalite)を加え、混合物を蒸発乾固させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製した。カラムは100%DCMから10%MeOHおよび90%DCMへの勾配を用いて溶出した。生成物を含む画分を蒸発させ、残渣をACN中で再結晶化させた。濾過により、白色の結晶からなる固体が得られる。これは、所望の標記中間体38と出発試薬のtert−ブチルアゼチジン−3−イルカルバメート(2204mg)の混合物であり、これをそのまま次の工程に使用した。
m/z=387.26(M+H)
工程2:tert−ブチル(1−(6−メチル−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート39の合成
工程1で生成された粗生成物、中間体38(250mg、0.647mmol)、4−クロロ−5−メチルキナゾリン26(182mg、0.97mmol)およびヒューニッヒ塩基(368μ、2.135mmol)を2−メトキシエタノール(4.36ml)中で混合し、100℃で3時間加熱した。反応混合物を蒸発させ、残渣を、カラムクロマトグラフィーにより、100%DCMから5%MeOHおよび95%DCMへの勾配を用いて溶出して精製した。生成物を含むすべての画分を蒸発させて、純度が52%に過ぎない黄色の泡状物(315mg)を得た。粗生成物をそのまま工程3で使用した。
m/z=529.28(M+H)
工程3:1−(6−メチル−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−アミンP26
工程2で生成された粗生成物、中間体39(157mg、0.297mmol)をDCM(1.9ml)に溶解した。その後、TFA(227μl、2.97mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物を7M NH・MeOHにより塩基性とし、全ての溶媒を蒸発させた。残渣を水中で沈澱させ、生成した固形物を濾別し、カラムクロマトグラフィーにより精製した。カラムは100%DCMから10%(MeOHNH)および90%DCMへの勾配を用いて溶出した。全ての純画分を蒸発させて、白色固体として標記の生成物P26(76mg、59%)を得た。
m/z=429.30(M+H)
融点=221.07℃
H NMR @150℃(400MHz,DMSO−d)δ ppm 8.46(s,1H),8.10(s,1H),7.64−7.53(m,2H),7.28(d,J=5.9Hz,1H),5.75−5.37(m,2H),4.41−4.22(m,2H),3.87−3.71(m,3H),3.60−3.37(m,2H),2.81(s,3H),2.31−2.12(m,2H),2.10(s,3H),1.94−1.32(m,6H)
1−(2−(1−(2,5−ジメチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−アミンP27の合成
4−クロロ−2,5−ジメチルキナゾリン40の合成
工程1:2,5−ジメチル−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オン40−bの合成
2−アミノ−6−メチル安息香酸40−a(20.0g、132mmol)の無水酢酸(100ml)溶液を140℃で3時間撹拌した。この混合物を減圧下で濃縮して、標記の中間体40−b(20.0g、77.7%)を得た。
工程2:2,5−ジメチルキナゾリン−4(3H)−オン40−cの合成
中間体40−b(20.0g、114mmol)と水酸化アンモニウム(50ml)の混合物を終夜還流した。この混合物を25℃にまで冷却した。濾過によって固形物を回収し、水で洗浄した。フィルタケーキを40℃で1時間真空乾燥して、標記の中間体40−c(20g、90.5%)を得た。
工程3:4−クロロ−2,5−ジメチルキナゾリン40の合成
トリエチルアミン(5.05g、49.9mmol)を中間体40−c(2.90g、16.7mmol)とオキシ塩化リン(108g、709mmol)の混合物に0℃で添加した。この混合物を3時間還流した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をトルエン(50ml)に溶解し、この溶液を氷水(50g)に加えた。有機層を分離し、水(2×50ml)、10%NaHCO水溶液(2×50ml)、水(2×50ml)、塩水(50ml)で順次洗浄した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して中間体40(1.91g、58.61%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ ppm 2.80(s,3H)3.00(s,3H)7.41(d,J=7.28Hz,1H)7.68−7.76(m,1H)7.78−7.85(m,1H).
工程4:tert−ブチル(1−(2−(1−(2,5−ジメチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−イル)カルバメート41の合成
粗中間体38(250mg、0.647mmol)、中間体40(190mg、0.97mmol)およびヒューニッヒ塩基(368μl、2.135mmol)を2−メトキシエタノール(4.36ml)中で混合し、100℃で3時間加熱した。反応混合物を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィーにより、100%DCMから5%MeOHおよび95%DCMへの勾配を用いて溶出して精製した。生成物を含むすべての画分を蒸発させて、純度が55%に過ぎない黄色の泡状物(427mg)を得た。粗生成物をそのまま工程5に使用する。
m/z=543.36(M+H)
工程 5:1−(2−(1−(2,5−ジメチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−アミンP27の合成
粗中間体41(427mg(僅かに純度55%)、0.433mmol)を4MのHClのジオキサン(21.64ml、86.551mmol)溶液に溶解し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、その後、飽和NaCO溶液で塩基性化した。生成物をジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。有機層をNaSOで脱水し、濾過し、蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製した。シリカカラムを、100%DCMから4%(MeOH/NH)および96%DCMへの勾配を用いて溶出した。全ての純画分を蒸発させた。残渣をDIPE中で沈澱させて、白色固体として生成物P27(11mg、6%)を得た。
m/z=443.6(M+H)
融点=176.85℃
H NMR @150℃(400MHz,DMSO−d)δ ppm 8.10(s,1H),7.56−7.43(m,2H),7.19(d,J=6.8Hz,1H),5.74−5.44(m,2H),4.39−4.25(m,2H),3.83−3.71(m,3H),3.53−3.38(m,2H),2.79(s,3H),2.45(s,3H),2.26−2.13(m,2H),2.11(s,3H),1.94−1.38(m,6H)
ジメチル(4−{2−[5−(アゼチジン−1−イル)−7−(モルホリン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]ピペリジン−1−イル}−5−メチルキナゾリン−2−イル)イミドジカルボナートP28の合成
工程1:4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−5−メチルキナゾリン−2−アミン42の合成
中間体15(1031mg、1.902mmol)の7MのNH・MeOH(25ml、175mmol)溶液中の懸濁液を、密封した金属反応器において、120℃で4日間加熱した。蒸発後、HPLC精製法により精製した。精製生成物をDCMとDIPEとの混合物に溶解し、この溶液を再び蒸発させて、白色固体として標記の中間体42(473mg、47%)を得た。
m/z=500.3(M+H)
融点=252.24℃
H NMR @150℃(400MHz,DMSO−d)δ ppm 7.36−7.27(m,1H),7.16−7.10(m,1H),6.90−6.83(m,1H),5.71−5.60(m,1H),5.54−5.41(m,2H),5.31−5.22(m,1H),5.17(s,1H),3.98(t,J=7.5Hz,4H),3.78−3.28(m,10H),2.76(s,3H),2.28(quin,J=7.4Hz,2H),2.21−2.07(m,2H),1.90−1.44(m,4H)
工程2:ジメチル(4−{2−[5−(アゼチジン−1−イル)−7−(モルホリン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]ピペリジン−1−イル}−5−メチルキナゾリン−2−イル)イミドジカルボナートP28の合成
中間体42(100mg、0.188mmol)をDCM(2.21mL)に溶解した。その後、DIPEA(117μl、0.678mmol)およびクロロギ酸メチルメチル(cas=79−22−1、29μl、0.376mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。DCMを蒸発させ、残渣を水中で沈澱させた。この懸濁液を30分間超音波処理し、室温で終夜撹拌した。固形物を濾過し、水およびDIPEで洗浄して、白色粉末として標記の化合物P28(40mg、31%)を得た。
m/z=616.6(M+H)
融点=136.62℃
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 7.79−7.66(m,1H),7.65−7.55(m,1H),7.48−7.39(m,1H),6.05−4.99(m,3H),4.09−3.02(m,20H),2.89−2.73(m,3H),2.38−1.94(m,4H),1.87−1.40(m,4H)
メチル(4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−5−メチルキナゾリン−2−イル)カルバメートP29の合成
化合物P28(200mg、0.279mmol)をMeOH(6.0ml)およびTHF(6.0ml)に溶解した。その後、LiOH(17mg、0.722mmol)の水(4.3ml)溶液を添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。その後、1M HCl溶液で中和し、いくらかの水で希釈した。この懸濁液を室温で終夜撹拌した。白色の固形物を濾過によって回収し、所望の生成物を真空炉内で終夜乾燥して、白色固体P29(71mg、43%)を得た。
H NMR @80℃(400MHz,DMSO−d)δ ppm 9.70−9.32(m,1H),7.53(dd,J=7.3,8.1Hz,1H),7.38(d,J=8.1Hz,1H),7.14(d,J=7.0Hz,1H),6.25−4.79(m,3H),3.99(t,J=7.4Hz,4H),3.80−3.67(m,5H),3.65(s,3H),3.60−3.32(m,5H),2.77(s,3H),2.35−2.13(m,4H),1.91−1.33(m,4H)
m/z=558.3(M+H)
4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−N−ヒドロキシ−5−メチルキナゾリン−2−カルボキシイミドアミドP30の合成
工程1:4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−5−メチルキナゾリン−2−カルボニトリル43の合成
15(2000mg、3.689mmol)、シアン化亜鉛(cas=557−21−1、521mg、4.433mmol)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ1,1’−フェロセン(cas=12150−46−8、372mg、0.671mmol)のNMP(44.6ml)黄色溶液をNで30分間脱ガスした。その後、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(cas=51364−51−3、327mg、0.357mmol)を添加し、反応容器を密封し、90℃で20時間加熱した。反応混合物に水(176ml)を加えて反応を停止させ、直ちに沈殿物を生成させた。この懸濁液を室温で終夜撹拌した。固形物を濾過し、水で洗浄して、暗褐色の固体を得た。湿った褐色の固体をDCMに溶解し、残った水を分離し、NaSOで脱水して除去した。残渣をACN中で再結晶化させ、その混合物を終夜撹拌した。黒色の結晶を濾過し、CANおよびMeOHで洗浄して、紫色/灰色の結晶を得た。固形物を再びCAN中で再結晶化させ、6時間撹拌した。その後、生成した紫色の結晶の中間体43を濾過し、少量のACNで洗浄し、真空炉内で乾燥させた(1685mg、81%)。
m/z=510.3(M+H)
工程2:4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−N−ヒドロキシ−5−メチルキナゾリン−2−カルボキシイミドアミドP30の合成
ヒドロキシルアミン塩酸塩(3753mg、54mmol)の水(12.5ml)溶液に、NaCO(625mg、5.9mmol)を加え、この混合物を30分間撹拌した。その後、中間体43(1132mg、2mmol)のEtOH(50ml)懸濁液を室温で加えた。得られた混合物を16時間撹拌した。氷水を加えた。2時間撹拌後、ベージュ色の固形物を濾過し、DIPEで洗浄した。粗生成物を95%DCMおよび5%MeOHの混合物に懸濁させ、残った沈殿物を濾別した。濾液をカラムクロマトグラフィーにより精製した。シリカカラムは100%DCMから10%(MeOH/NH)および90%DCMへの勾配を用いて溶出した。純画分を蒸発させることにより、ベージュ色の固体として所望の生成物P30(38mg、3%)が得られる。
m/z=543.6(M+H)
融点=205.46℃
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 9.82−9.46(m,1H),7.71−7.56(m,2H),7.32(dd,J=1.4,6.3Hz,1H),5.97−5.40(m,4H),5.20(s,1H),3.98(t,J=7.4Hz,4H),3.81−3.29(m,10H),2.84(s,3H),2.28(quin,J=7.4Hz,2H),2.23−2.11(m,2H),1.90−1.38(m,4H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(2−エトキシ−5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP31の合成
中間体15(150mg、0.277mmol)のEtOH(2.39ml)懸濁液をNaOEt(21%、EtOH中)(525μl、1.407mmol)で処理した。試料をNでフラッシュし、密封し、80℃で48時間加熱した。反応混合物を蒸発乾固し、残渣をカラムクロマトグラフィーにより、100%DCMから10%MeOHおよび90%DCMへの勾配を用いて溶出し精製した。生成物を含む全ての画分を蒸発させて、白色の泡状物を得た。泡状物をDIPEおよび5%ACNで再結晶化させ、混合物を3日間撹拌した。濾過によって、白色の結晶の標記の化合物P31(46mg、29%)を得た。
m/z=529.3(M+H)
融点=186.90℃
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 7.52−7.42(m,1H),7.35(d,J=8.1Hz,1H),7.09(d,J=7.0Hz,1H),5.70−5.58(m,1H),5.41−5.28(m,1H),5.18(s,1H),4.39−4.27(m,2H),4.05−3.90(m,4H),3.74−3.57(m,4H),3.56−3.37(m,6H),2.80(s,3H),2.35−2.23(m,2H),2.22−2.11(m,2H),1.94−1.40(m,4H),1.27(t,J=6.9Hz,3H)
(S)−N−(4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−6−クロロキナゾリン−2−イル)メタンスルホンアミドP32の合成
P33:[α] 20=−209.83℃(589nm、c=0.3765w/v%、DMF、20℃)
P34:[α] 20=+192.15℃(589nm、c=0.242w/v%、DMF、20℃)
工程1:4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(2,6−ジクロロキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリン45の合成
中間体8(1341mg、2.92mmol)、2,4,6−トリクロロキナゾリン44(cas=20028−68−6、768mg、2.83mmol)およびDIPEA(cas=7087−68−5、1.24ml、7.183mmol)を2−メトキシエタノール(14.7ml)中で混合し、60℃で2時間加熱した。冷却した反応混合物を氷水に徐々に添加し、この混合物を室温にまで加温した。生成した鮮黄色の沈殿物に、濾過、水およびDIPEによる洗浄、真空炉内での乾燥を連続して行った。生成物をカラムクロマトグラフィーにより、100%DCMから5%MeOHおよび95%DCMへの勾配を用いて溶出し精製した。画分を蒸発させて、黄色の泡状物を中間体45(781mg、49%)として分離した。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 8.12(d,J=2.2Hz,1H),7.85(dd,J=2.2,9.0Hz,1H),7.74(d,J=8.8Hz,1H),6.07(s,1H),5.97−5.88(m,1H),5.35(s,1H),4.34−4.20(m,1H),4.02(t,J=7.5Hz,4H),3.77−3.60(m,4H),3.59−3.34(m,5H),2.42−2.22(m,3H),2.09−1.93(m,1H),1.79−1.59(m,4H)
m/z=539.3(M+H)
工程2:N−(4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−6−クロロキナゾリン−2−イル)メタンスルホンアミドP32の合成
中間体45(750mg、1.39mmol)、メタンスルホンアミド(264mg、2.781mmol)、炭酸セシウム(cas=534−17−8、1132mg、3.476mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(cas=161265−03−8、241mg、0.417mmol)および酢酸パラジウム(II)(cas=3375−31−3、94mg、0.417mmol)をジオキサン(10ml)中で混合した。この懸濁液をNで10分間脱ガスした。反応容器を密封した後、マイクロ波オーブン中、110℃で30分間加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を蒸発乾固させ、カラムクロマトグラフィーにより、100%DCMから10%(MeOH/NH)および90%DCMへの勾配を用いて溶出し精製した。相当する画分を蒸発させることにより、褐色の固体として標記の生成物P32(507mg、59%)が得られる。
m/z=598.2(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 12.06(br.s.,1H),8.13−7.91(m,1H),7.76(dd,J=2.2,9.0Hz,1H),7.41(d,J=8.8Hz,1H),6.38−5.80(m,2H),5.37(s,1H),4.56−4.30(m,1H),4.03(t,J=7.5Hz,4H),3.79−3.64(m,4H),3.60−3.35(m,5H),3.11−2.87(m,3H),2.44−2.25(m,3H),2.09−1.89(m,1H),1.82−1.60(m,4H)
工程3:(S)−N−(4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−6−クロロキナゾリン−2−イル)メタンスルホンアミドP33および(R)−N−(4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−6−クロロキナゾリン−2−イル)メタンスルホンアミドP34の合成
化合物P32(400mg、0.669mmol)をSFCによって精製して、標記の化合物である、純エナンチオマーP33(173mg、43%)を黄色味を帯びた固体として、また純エナンチオマーP34(187mg、46%)を黄色味を帯びた固体として得た。
P33、SFC:純度100%、R=1.94min
m/z=598.2(M+H)
P34、SFC:純度98.65%、1.35% R=1.89minおよび98.65% R=2.74min。
m/z=598.2(M+H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5−クロロキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP35の合成
中間体8(300mg、0.63mmol)の2−メトキシエタノール(20mL)溶液に、4,5−ジクロロキナゾリン46(CAS:2148−55−2、1.1eq.、139mg、0.7mmol)およびDIPEA(3eq.、0.33mL、1.9mmol)を添加した。この溶液を16時間80℃まで加熱した。溶液を減圧下で濃縮し、DCMで抽出し、水で洗浄した。有機物質をまとめて回収し、MgSO4で脱水し、濾別し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、0%〜10%MeOH/DCMの勾配を用いて溶出し精製した。蒸発後、化合物P35(190mg、57%)が得られた。
LCMS m/z=505(M+H)
H NMR(400MHz,420K,DMSO−d)δ ppm 1.48−1.90(m,4H)2.22−2.35(m,4H)3.43−3.56(m,5H)3.64−3.76(m,4H)3.84(d,J=13.89Hz,1H)3.93−4.04(m,4H)5.18(s,1H)5.62(s,1H)5.66(br.s.,1H)7.51(dd,J=7.16,1.61Hz,1H)7.61−7.66(m,1H)7.67−7.70(m,1H)8.45(s,1H)
4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(N,N−ジメチルスルファモイル)キナゾリン−2−カルボキシアミドP36の合成
工程1:エチル4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−2−カルボキシラート48の合成
中間体8(1.2g、3.4mmol)の2−メトキシエタノール(40mL)に、エチル4−クロロキナゾリン−2−カルボキシラート47(0.97g、4.06mmol)およびDIPEA(3eq.、1.75mL、10mmol)を加えた。この溶液を80℃で48時間攪拌した。室温にまで冷却した後、溶液を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより、0%〜10%MeOH/DCMの勾配を用いて溶出して精製し、中間体48(998mg、純度75%、収率40%)を得、これをそのまま次の工程に使用した。
LCMS m/z=543(M+H)
工程2:4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−2−カルボン酸49の合成
中間体48(998mg、純度75%、1.3mmol)の25mlTHF/水(3/1)溶液にLiOH(3eq.、93mg、3.9mmol)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。その後、溶液をpH=6に調節し、混合物を減圧下で濃縮して、中間体49(828mg、純度76%、収率94%)を得、これをそのまま次工程に使用した。
LCMS m/z=515(M+H)
工程3:4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(N,N−ジメチルスルファモイル)キナゾリン−2−カルボキシアミドP36の合成
中間体49(300mg、0.37mmol)溶液にCDI(120mg、0.73mmol)の3mLTHF/DMF(1/1)溶液を加えた。この溶液を50℃にまで加熱し、1時間撹拌した。N,N−ジメチルスファミド(136mg、1.1mmol)およびDBU(0.165mL、1.1mmol)を溶液に添加し、50℃でさらに1時間撹拌した。この溶液をDCMで抽出し、水で洗浄した。まとめた有機物質をMgSOで脱水し、減圧下で濃縮した。粗生成物をさらにカラムクロマトグラフィーにより、0%〜10%MeOH/DCMの勾配を用いて溶出し精製した。蒸発させた後、粗生成物を水中に取り、固形物を濾別し、オーブンに入れて乾燥させて、白色固体として化合物P36(53mg、22%)を得た。
LCMS m/z=621(M+H)
H NMR(400MHz,360K,DMSO−d)δ ppm 1.69−1.81(m,4H)2.02−2.13(m,1H)2.26−2.35(m,3H)2.35−2.42(m,1H)2.90(s,6H)3.49−3.57(m,5H)3.62−3.72(m,4H)4.01(t,J=7.48Hz,4H)4.37(d,J=13.42Hz,1H)5.27(s,1H)5.94(s,1H)6.05(br.s,1H)7.57−7.61(m,1H)7.83−7.88(m,1H)7.93(dd,J=8.36,1.10Hz,1H)8.15(d,J=8.58Hz,1H)
1−(2−(1−(2,5−ジメチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−オールP37の合成
工程1:4−(2−(5−クロロ−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−2,5−ジメチルキナゾリン50の合成
中間体19(200mg、0.58mmol)の2−メトキシエタノール(40mL)溶液に、4−クロロ−2,5−ジメチルキナゾリン40(1eq.、114mg、0.58mmol、CAS nr.147006−57−3)およびDIPEA(3eq.、0.3mL、1.7mmol)を加えた。この溶液を16時間80℃まで加熱した。室温にまで冷却した後、溶液を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより、0%〜10%MeOH/DCMの勾配を用いて溶出して精製した。蒸発後、粗生成物をジエチルエーテルで沈澱させて、中間体50(140mg、純度90%、収率53%)を得た。固体をそのまま次の工程に使用した。
LCMS m/z=407(M+H)
工程2:1−(2−(1−(2,5−ジメチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−オールP37の合成
中間体50(140mg、0.31mmol)を室温で5mL EtOHに溶解した。その後、アゼチジン−3−オール塩酸塩(68mg、0.62mmol)およびDIPEA(0.16mL、0.92mmol)を添加した。得られた溶液を16時間還流した。この混合物を、その後、減圧下で濃縮して、水/EtOH(3/1)に取り、オーブンに入れて乾燥させて化合物P37(65mg、48%)を得た。
LCMS m/z=444(M+H)
H NMR(400MHz,420K,DMSO−d)δ ppm 1.41−1.70(m,3H)1.76−1.89(m,1H)2.12(d,J=0.81Hz,3H)2.23−2.33(m,2H)2.49(s,3H)2.75(s,3H)3.53−3.64(m,2H)3.94(dd,J=9.69,4.04Hz,2H)4.36(t,J=8.10Hz,2H)4.48−4.56(m,1H)5.74(br.s.,1H)5.79(br.s.,1H)7.27(d,J=7.27Hz,1H)7.43−7.54(m,1H)7.55−7.63(m,1H)8.12(s,1H)
化合物P37(400mg、0.669mmol)をSFCにより精製して、標記の化合物である、純エナンチオマーP38(44mg):
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.47−1.77(m,4H)1.86−2.00(m,1H)2.13(d,J=0.66Hz,3H)2.25−2.43(m,4H)2.50(s,3H)3.32−3.46(m,1H)3.92(dd,J=9.79,4.73Hz,2H)4.20(d,J=12.76Hz,1H)4.28−4.42(m,2H)4.43−4.57(m,1H)5.65(d,J=6.16Hz,1H)5.78(br.s,1H)5.96(s,1H)7.56(dd,J=8.80,1.76Hz,1H)7.60(d,J=8.36Hz,1H)7.76(s,1H)8.45(s,1H)
および純エナンチオマーP39(55mg):
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.45−1.77(m,4H)1.89−2.03(m,1H)2.15(s,3H)2.28−2.43(m,4H)2.51(br.s.,3H)3.35−3.47(m,1H)3.94(dd,J=9.79,4.73Hz,2H)4.23(d,J=12.76Hz,1H)4.38(t,J=8.80Hz,2H)4.45−4.62(m,1H)5.62(br.s,1H)5.83(br.s.,1H)5.98(s,1H)7.57(dd,J=8.58,1.32Hz,1H)7.62(d,J=8.58Hz,1H)7.78(s,1H)8.46(s,1H)を得た。
N−(4−(2−(5−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−5−メチルキナゾリン−2−イル)メタンスルホンアミドP41の合成
工程1:1−(6−メチル−2−(ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−オール51の合成
中間体19(4.1g、11.9mmol)のEtOH(50mL)溶液に、アゼチジン−3−オール塩酸塩(1.04g、14.3mmol、1.2eq.)およびDIPEA(10.2mL、60mmol、5eq.)を加え、この溶液を終夜還流した。周囲温度にまで冷却後、溶液を減圧下で濃縮した。粗生成物をDCM/MeOH(9/1)に溶解し、塩を濾別した。濾液を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM/NH(MeOH 7N):9/1)により精製して、中間体51(1.9g、56%)を得た。
LCMS m/z=288(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.56−1.84(m,5H)1.96−2.07(m,1H)2.16(d,J=0.88Hz,3H)2.82−2.96(m,1H)3.16−3.23(m,1H)3.95(dd,J=9.57,4.95Hz,2H)4.12(dd,J=11.11,2.97Hz,1H)4.34−4.44(m,2H)4.48−4.58(m,1H)6.16(s,1H)8.40(s,1H).
工程2:1−(2−(1−(2−クロロ−5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−オールP40の合成
中間体51(500mg、1.74mmol)の2−メトキシエタノール(30mL)溶液に、2,4−ジクロロ−5−メチルキナゾリン14(1.2eq.、808mg、2.08mmol)およびDIPEA(3eq.、0.9mL、5.2mmol)を加えた。この溶液を50℃で2時間撹拌し、この混合物を減圧下で濃縮し、DCMで抽出し、水で洗浄した。まとめた有機物質をMgSOで脱水し、減圧下で濃縮した。HPLCで精製して、粗生成物をさら標記の生成物P40(130mg、16%)を得た。
LCMS m/z=464(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.39−1.55(m,1H)1.55−1.70(m,2H)1.73−1.89(m,1H)2.05−2.20(m,4H)2.23−2.32(m,1H)3.43−3.70(m,2H)3.89−3.98(m,2H)4.32−4.41(m,2H)4.47−4.56(m,1H)5.06−5.18(m,1H)5.59−5.68(m,1H)5.68−5.79(m,1H)7.25−7.33(m,1H)7.44−7.52(m,1H)7.58−7.66(m,1H)8.11−8.19(m,1H)
工程3:N−(4−(2−(5−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−5−メチルキナゾリン−2−イル)メタンスルホンアミドP41の合成
密封した管において、化合物P40(130mg、0.28mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)溶液に、メタンスルホンアミド(2eq.、53mg、0.56mmol)、炭酸セシウム(2.5eq.、0.7mmol、228mg)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(0.3eq.、48.6mg、0.084mmol)およびPd(OAc)(0.3eq.、18.87mg、0.084mmol)を加えた。混合物を、マイクロ波オーブン中、5分間、120℃にまで加熱した。この溶液をジカライト(dicalite)で濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、減圧下で濃縮した。粗生成物をHPLCでさらに精製して、白色粉末として化合物P41(42mg、30%)を得た。
LCMS m/z=523(M+H)
H NMR(400MHz,420K,DMSO−d)δ ppm 1.46(m,J=9.46Hz,1H)1.62(m,2H)1.80(m,1H)2.07−2.18(m,4H)2.24−2.36(m,1H)2.63(s,3H)2.97(s,3H)3.57(m,1H)3.68−3.80(m,1H)3.90−3.98(m,2H)4.33−4.41(m,2H)4.45−4.59(m,1H)5.05(br.s.,1H)5.82(br.s.,1H)5.94(br.s.,1H)7.05(d,J=7.04Hz,1H)7.22(d,J=8.14Hz,1H)7.47(t,J=7.05Hz,1H)8.16(s,1H)9.88−11.04(m,1H).
1−(2−(1−(2,6−ジメチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−オールP42の合成
4−クロロ−2,6−ジメチルキナゾリン52の合成
工程1:2,6−ジメチルキナゾリン−4−オール52−bの合成
2−アミノ−5−メチル安息香酸52−a(8g、53mmol)を無水酢酸(80mL)に溶解し、130℃で2時間加熱した。その後、溶液を減圧下で濃縮して、固体の中間体を得、これをさらにEtOH(100mL)とNH3.H2O(80mL)との溶液に溶解し、80℃にまで加熱した。48時間後、溶液を冷却し、固形物を濾別し、オーブンで乾燥して、2,6−ジメチルキナゾリン−4−オール52−b(6.3g、70%)を得た。
LCMS m/z=175(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 2.32(s,3H)2.41(s,3H)7.46(d,J=8.36Hz,1H)7.56(dd,J=8.14,1.98Hz,1H)7.76−7.92(m,1H)11.91(br.s,1H)
工程2:4−クロロ−2,6−ジメチルキナゾリン52の合成
2,6−ジメチルキナゾリン−4−オール52−b(500mg、2.87mmol)のトルエン(10mL)溶液に、DIPEA(0.989mL、5.74mmol、2eq.)およびPOCl(0.4mL、4.3mmol、1.5eq.)を加えた。この溶液を80℃にまで加熱し、2時間撹拌した。この混合物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンで希釈し、その後、NaHCOの飽和水溶液で洗浄した。まとめた有機物質をMgSOで脱水し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(ヘプタン/EtOAc:1/1)により精製して、中間体52(300mg、純度90%、48%)を得た。
LCMS m/z=193(M+H)
工程3:1−(2−(1−(2,6−ジメチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−オールP42の合成
中間体51(240mg、0.83mmol)を、4−クロロ−2,6−ジメチルキナゾリン52(1.7eq.、300mg、1.4mmol)およびDIPEA(3eq.0.43mL、2.5mmol)の2−メトキシエタノール(5mL)溶液に添加した。この溶液を140℃で加熱し、16時間撹拌した。周囲温度にまで冷却後、混合物をDCMで抽出し、水で洗浄した。有機物質をまとめて回収し、MgSO、濾別し、減圧下で濃縮した。粗生成物をさらにHPLCにより精製して化合物P42(167mg、45%)を得た。
LCMS m/z=444(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.56−1.75(m,4H)1.88−2.02(m,2H)2.14(s,3H)2.34(s,1H)2.39(s,3H)3.94(dd,J=9.46,5.28Hz,2H)4.20(d,J=12.76Hz,1H)4.37(t,J=8.10Hz,2H)4.51(br.s,1H)5.54−5.72(m,1H)5.81(br.s,1H)5.96(s,1H)7.53−7.63(m,2H)7.77(s,1H)8.45(s,1H)
(S)−1−(2−(1−(2,6−ジメチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−オールP43および(R)−1−(2−(1−(2,6−ジメチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アゼチジン−3−オールP44の合成
分取SFC(固定相:chiralpak Diacel AS 20×250mm、移動相:CO、iPrNHを0.2%含有するEtOH)によりさらに精製して、両相対エナンチオマーを得た:
P43:
LCMS m/z=444(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.68(s,4H)1.89−2.03(m,1H)2.15(s,3H)2.28−2.43(m,4H)2.51(br.s.,3H)3.35−3.47(m,1H)3.94(dd,J=9.79,4.73Hz,2H)4.23(d,J=12.76Hz,1H)4.38(t,J=8.80Hz,2H)4.45−4.62(m,1H)5.62(br.s,1H)5.83(br.s.,1H)5.98(s,1H)7.57(dd,J=8.58,1.32Hz,1H)7.62(d,J=8.58Hz,1H)7.78(s,1H)8.46(s,1H)
P44:
LCMS m/z=444(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.47−1.77(m,4H)1.86−2.00(m,1H)2.13(d,J=0.66Hz,3H)2.25−2.43(m,4H)2.50(s,3H)3.32−3.46(m,1H)3.92(dd,J=9.79,4.73Hz,2H)4.20(d,J=12.76Hz,1H)4.28−4.42(m,2H)4.43−4.57(m,1H)5.65(d,J=6.16Hz,1H)5.78(br.s,1H)5.96(s,1H)7.56(dd,J=8.80,1.76Hz,1H)7.60(d,J=8.36Hz,1H)7.76(s,1H)8.45(s,1H)
P43:[α] 20=+295.23℃(589nm、c=0.377w/v%、DMF、20℃)
P44:[α] 20=−269.05℃(589nm、c=0.378w/v%、DMF、20℃)
4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−5−メチルキナゾリン−2−オールP45の合成
中間体15(100mg、0.193mmol)の酢酸溶液を70℃にまで3時間加温した。反応混合物を室温にまで冷却し、水を加えた。得られた混合物をジクロロメタンで希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層をMgSO4で脱水し、溶媒を蒸発させて、生成物P45(80mg、80%)を得た。
m/z=501.6(M+H)
融点=223.59℃
H NMR @100℃(400MHz,DMSO−d)δ ppm 10.31(br.s.,1H),7.35(t,J=7.7Hz,1H),7.02(d,J=8.1Hz,1H),6.90(d,J=7.5Hz,1H),6.24−5.34(m,2H),5.24(s,1H),4.10−3.43(m,14H),2.65(s,3H),2.37−2.06(m,4H),1.89−1.39(m,4H)
4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−5−メチルキナゾリン−2−カルボキサミドP46の合成
密封した管において、中間体43(100mg、0.17mmol)のDMF(5mL)溶液に、NaOH(1M、HO中)10mLを加えた。この溶液を、マイクロ波オーブン中、130℃にまで10分間加熱した。その後、溶液を、1モル濃度の塩酸水溶液を用いてpH=6〜7に調節した。この溶液をさらにDCMで抽出し、まとめた有機物質を飽和NaHCO溶液および塩水で洗浄した。有機層をMgSO4で脱水し、減圧下で濃縮した。得られた物質をHPLCで精製して、化合物P46(68mg、73%)を得た。
LCMS m/z=528(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.14−1.87(m,4H)1.98−2.41(m,4H)2.84(s,3H)3.19−3.27(m,2H)3.40−3.83(m,7H)3.85−4.28(m,5H)5.12−5.44(m,2H)5.87(s,1H)7.38−7.50(m,1H)7.55−7.81(m,3H)7.89−8.03(m,1H).
4−(5−シクロプロピル−6−メチル−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP47の合成
工程1:5−シクロプロピル−6−メチル−2−(ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール54の合成
中間体4(16g、60mmol)の酢酸(100mL)に、メチル3−シクロプロピル−2−メチル−3−オキソプロピオナート53(30g、180mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で終夜撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣(46g、98%)をそのまま次の工程に使用した。
工程2:7−クロロ−5−シクロプロピル―6−メチル−2−(ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン55の合成
中間体54(45g、79mmol)およびホスホリルトリクロリド(220g)を110℃で1時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣を氷水溶液に溶解し、炭酸ナトリウム(19.8g、238mmol)を添加して塩基性化した。この溶液をそのまま次の工程に使用した。
工程3:4−(5−シクロプロピル−6−メチル−2−(ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリン56の合成
中間体55の溶液に、アセトニトリル(250mL)およびモルホリン(20.7g、238mmol)を加えた。得られた混合物を終夜還流した。反応混合物を室温にまで冷却し、溶媒を減圧下で除去した。得られた水溶液をジクロロメタンで抽出し、有機層をNa2SO4で脱水し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで、ジクロロメタンおよびメタノールを溶離液として用いて精製した。中間体56(2g、7%)を単離した。
工程4:4−(5−シクロプロピル−6−メチル−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP47の合成
中間体56(200mg、0.56mmol)の2−メトキシエタノール(5mL)溶液に、4−クロロ−5−メチルキナゾリン26(1.2eq.、126mg、0.67mmol)およびDIPEA(3eq.、0.289mL、1.68mmol)を加えた。この溶液を80℃で48時間攪拌した。室温にまで冷却した後、溶液を減圧下で濃縮し、HPLCにより精製して、標記の生成物P47(110mg、41%)を得た。
LCMS m/z=484(M+H)
H NMR(400MHz,420K,DMSO−d)δ ppm 0.90−1.11(m,4H)1.50−1.61(m,1H)1.61−1.76(m,2H)1.80−1.92(m,1H)2.07−2.18(m,1H)2.20−2.32(m,2H)2.35(s,3H)2.84(s,3H)3.28−3.40(m,4H)3.47−3.65(m,2H)3.66−3.78(m,4H)5.56−5.67(m,1H)6.00(br.s.,1H)7.30(d,J=6.46Hz,1H)7.55−7.66(m,2H)8.46(s,1H)
(3S)−1−(6−メチル−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)ピロリドン−3−アミンP48の合成
工程1:tert−ブチル2−(5−ヒドロキシ−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート58の合成
中間体4(14.43g、54.18mmol)のDMF(270ml)溶液に、(E)−エチル3−エトキシ−2−メチルアクリレート57(9.00g、56.9mmol)およびCsCO(26.48g、81.27mmol)を加えた。得られた混合物を130℃で12時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣に対し、酢酸エチル(300ml)への溶解、NHCl飽和水溶液による洗浄、塩水による洗浄、およびNaSOによる脱水を連続的に行った。濾過後、濾液を減圧下で100mLにまで濃縮した。16時間後、沈殿物を濾別した。フィルタケーキを酢酸エチル(2×30ml)で洗浄し、乾燥して(真空、45℃、1時間)、中間体58(11.80g、65.52%)を得た。
工程2:5−クロロ−6−メチル−2−(ピペリジン−2−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン59の合成
中間体58(11.80g、35.50mmol)のホスホリルトリクロリド(178ml)中混合物を80℃で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をアセトニトリル(200ml)に溶解した。この混合物をアンモニア(7M、メタノール中)でpH=7〜8に中和した。沈殿物を濾別し、濾液を濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/1%NH・メタノール 10/1)により精製した。画分を回収し、濃縮して、中間体59(3.715g、40.44%)を得た。
工程3:tert−ブチル((3S)−1−(6−メチル−2−(ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)ピロリジン−3−イル)カルバメート61の合成
中間体59(3.58g、10.0mmol、純度70%)、(S)−tert−ブチル−ピロリジン−3−イルカルバメート60(2.33g、12.5mmol)およびEtN(3.04g、30.0mmol)のMeOH(50ml)溶液を70℃で終夜撹拌した。この混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をCHClに溶解し、塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/AcOEt 10/1)により精製した。濃縮後、粗生成物をCHCNで沈澱させた。固形物を濾過し、CHCNで洗浄して、標記の中間体62(768mg、収率12%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ ppm 1.45(s,9H)1.62(m,1H)1.90(m,3H)2.16(m,3H)2.26(s,3H)3.12(m,1H)3.47(m,1H)3.49(s,3H)3.65(m,1H)3.72(m,1H)3.84(m,1H)4.26(m,1H)4.37(m,1H)4.90(d,1H,J=6.8 Hz) 6.39(s,1H)7.99(d,1H,J=4.8 Hz).
工程4:tert−ブチル((3S)−1−(6−メチル−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)ピロリジン−3−イル)カルバメート62の合成
中間体61(300mg、0.694mmol)、4−クロロ−5−メチルキナゾリン26(170mg、0.902mmol)およびヒューニッヒ塩基(395μl、2.291mmol)を2−メトキシエタノール(4.7ml)中で混合し、80℃で2時間加熱した。室温にまで冷却した後、反応混合物を氷水溶液に徐々に加えた。この懸濁液を室温で2時間撹拌した。生成した沈殿物を濾別し、水で洗浄し、その後、真空炉内で16時間乾燥した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、100%DCMから10%MeOHおよび90%DCMへの勾配を用いて溶出し精製した。純画分を蒸発させることにより、標記の中間体62(238mg)が得られる。
m/z=543.4(M+H)
工程5:(3S)−1−(6−メチル−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)ピロリジン−3−アミンP48の合成
中間体62(238mg、0.386mmol)をDCM(2.5ml)に溶解し、トリフルオロ酢酸(295μl、3.859mmol)を添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を冷却したNaHCOの飽和溶液に滴下した。生成物をDCM(3回)で抽出した。有機層をNaSOで脱水し、濾過し、蒸発乾固させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、100%DCMから10%(MeOH/NH)および90%DCMへの勾配を用いて溶出し精製した。純画分を蒸発させ、黄色の泡状物を単離した。泡状物をジエチルエーテル中で沈澱させて、白色固体として生成物P48(152mg、85%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 8.46(s,1H),8.15(s,1H),7.68−7.51(m,2H),7.29(d,J=6.4Hz,1H),5.79−5.42(m,2H),3.85−3.19(m,7H),2.80−2.75(m,3H),2.28(s,3H),2.25−1.28(m,8H)
m/z=443.3(M+H)
融点=124.92℃
(3S)−1−(2−(1−(6−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)ピロリジン−3−アミンP49の合成
工程1:tert−ブチル2−(5−ヒドロキシピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート64の合成
中間体4(5.00g、18.8mmol)および1,3−ジメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン63(2.90g、20.7mmol)のエタノール(50mL)溶液に、ナトリウムエトキシド(22ml、66mmol)を添加した。得られた溶液を終夜還流した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣に水を加え、pHをHCl(1N)で4〜5に調節した。この混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を塩水で洗浄し、NaSO4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗中間体64(5g、75%)を得た。
工程2:5−クロロ−2−(ピペリジン−2−イル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン65の合成
中間体64(5g、15.7mmol)のPOCl(50ml)中混合物を100℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をtert−ブチルメチルエーテルで洗浄して、中間体65(4.5g、19mmol)を得た。
工程3:tert−ブチル((3S)−1−(2−(ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)ピロリジン−3−イル)カルバメート66の合成
中間体65(4.5g、19mmol)、(S)−tert−ブチルピロリジン−3−イルカルバメート60(7.0g、38mmol)およびトリエチルアミン(7.7g、76mmol)のメタノール(50ml)中混合物を終夜還流した。この混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をCHCNに溶解し、KCO(5.0g、38mmol)と共に撹拌した。この混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をHOおよびCHClで処理した。有機層を分離し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、中間体66(1.65g、22%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ ppm 1.45(s,9H)1.51−1.72(m,1H)1.83−1.93(m,2H)1.94−2.07(m,3H)2.20−2.39(m,1H)2.73−2.93(m,1H)3.11−3.28(m,1H)3.35−3.49(m,1H)3.53−3.74(m,1H)3.75−3.95(m,1H)4.24−4.45(m,1H)4.59−4.90(m,1H)5.96−6.19(m,1H)8.12−8.30(m,1H).
工程4:tert−ブチル((3S)−1−(2−(1−(6−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)ピロリジン−3−イル)カルバメート67の合成
中間体66(250mg、0.624mmol)、4−クロロ−6−メチルキナゾリン12(145mg、0.811mmol)およびDIPEA(355μl、2.058mmol)を2−メトキシエタノール(4.2ml)中で混合し、80℃で16時間、さらに90℃で1時間加熱した。室温にまで冷却した後、反応混合物を氷水に徐々に添加したこの懸濁液を室温で終夜撹拌した。褐色の沈殿物を濾別し、水で洗浄し、その後、16時間真空炉内で乾燥した。標記の中間体67(250mg)の粗生成物をそのまま次の工程で使用した。
m/z=529.4(M+H)
工程5:(3S)−1−(2−(1−(6−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)ピロリジン−3−アミンP49の合成
中間体67(250mg、0.473mmol)をDCM(3.0ml)に溶解し、TFA(362μl、4.729mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。NaCOの飽和溶液で反応混合物の反応を停止させ、生成物をDCMで3回抽出した。有機層を蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーにより、100%DCMから10%(MeOH/NH)および90%DCMへの勾配を用いて溶離し精製した。純画分を蒸発させることにより、黄色の泡状物として所望の生成物P49(122mg、56%)が得られる。
m/z=429.3(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 8.63−8.53(m,2H),7.82(br.s,1H),7.71(d,J=8.6Hz,1H),7.63(dd,J=1.5,8.6Hz,1H),6.30(d,J=7.7Hz,1H),5.91(s,1H),5.84−5.77(m,1H),4.29−4.17(m,1H),3.72−2.99(m,6H),2.47−1.58(m,13H)
H NMR @100℃(400MHz,DMSO−d)δ ppm 8.52(s,1H),8.42(dd,J=0.7,7.7Hz,1H),7.86−7.81(m,1H),7.68(d,J=8.8Hz,1H),7.58(dd,J=1.8,8.6Hz,1H),6.24(d,J=7.7Hz,1H),5.86(s,1H),5.84−5.79(m,1H),4.26−4.18(m,1H),3.66−3.43(m,5H),3.19−3.12(m,1H),2.42(s,3H),2.40−2.30(m,1H),2.14−1.92(m,3H),1.86−1.59(m,6H)
(S)−1−(2−((R)−1−(6−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5a]ピリミジン−5−イル)ピロリジン−3−アミンP50の合成
生成物P49(100mg、0.233mmol)をSFCにより精製して、標記の化合物、純エナンチオマーを、オフホワイト色の固体P50(51mg、51%)として得た。
SFC:R=2.64minで純度100%
m/z=429.2(M+H)
P50:[α] 20=−268.64℃(589nm、c=0.354w/v%、DMF、20℃)
(S)−1−(2−((S)−1−(6−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)ピロリジン−3−アミンP51の合成
生成物P49(100mg、0.233mmol)をSFCにより精製して、標記の化合物、純エナンチオマーを、オフホワイト色の固体(17mg、17%)として得た。
SFC:R=3.68minで純度100%
m/z=429.3(M+H)
tert−ブチル4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートP52の合成
工程1:tert−ブチル4−(5−クロロ−2−(ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシラート69の合成
中間体6(40.0g、125mmol)、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシラート68(25.7g、138mmol)およびNAHCO(26.30g、313.5mmol)のCHCN(300ml)およびHO(300ml)中混合物を室温で1時間撹拌した。減圧下で溶媒を濃縮した。濃縮物をCHCl(500ml)で処理した。有機層を分離し、塩水(200ml)で洗浄し、濾過し、減圧下で濃縮して、標記の中間体69(40g、収率:68%)を得た。
工程2:tert−ブチル4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシラート70の合成
中間体69(40g、95mmol)、アゼチジン塩酸塩(47.7g、510mmol)およびTEA(155.0g、1530mmol)のエタノール(500ml)中混合物を終夜還流した。この混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をCHClおよびHOで処理した。有機層を分離し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/メタノール(TEAを1%含有)=15/1)により精製した。生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させて、標記の中間体70(17.96g、収率42.71%)を得た。
m/z=515(M+H)
H NMR(400MHz,CDCl)δ ppm 1.49(s,9H)1.52−1.68(m,4H)1.91−2.05(m,4H)2.37−2.41(m,2H)2.78−2.83(m,1H)3.16−3.18(m,1H)3.51−3.53(m,4H)3.67−3.68(m,4H)3.79−3.82(m,1H)4.09−4.4.13(m,4H)5.10(s,1H)6.04(s,1H).
工程3:tert−ブチル4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)ピペラジン−1−カルボキシラートP52の合成
中間体70(3g、5.83mmol)、中間体26(1.56g、8.75mmol)の混合物を2−メトキシエタノール(100mL)に溶解し、その後、ジイソプロピルエチルアミン(2mL、11.66mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で3日間撹拌した。この混合物を室温にまで冷却し、氷入りの水溶液に注いだ。得られた混合物を氷が全て溶けるまで撹拌し、その後、得られた固形物を濾別した。固形物に対し、水による洗浄、ジクロロメタンへの溶解、MgSO4による脱水、および濃縮を連続して行った。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーで、ジクロロメタンおよびメタノールを用いて精製して、白っぽい淡黄色の固形物としてP52(3.3g、87%)を得た。
m/z=584(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.39−1.49(m,9H),1.53−1.91(m,4H),2.03−2.36(m,4H),2.87(s,3H),3.29−3.51(m,8H),3.53−3.67(m,4H),3.90−4.04(m,2H),5.40−5.51(m,1H),5.64(s,1H),6.25(br.s.,1H),7.27−7.42(m,1H),7.52−7.70(m,2H),8.47(s,1H).
4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−(ピペラジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−5−メチルキナゾリンP53の合成
化合物P52(3g、5.139mmol)をDCM(150ml)に溶解し、TFA(4ml、51mmol)を加えた。この反応混合物を室温で5日間撹拌した。NaCOの飽和溶液で反応混合物の反応を停止させ、生成物をDCMで3回抽出した。有機層を蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーにより、100%DCMから10%(MeOH/NH)および90%DCMへの勾配を用いて溶離し精製した。関係する画分を蒸発させることにより、黄色の泡状物として所望の生成物P53(2.3g、92%)が得られる。
m/z=484(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.57(br.s.,1H),1.63−1.76(m,2H),1.80−1.95(m,1H),2.15−2.27(m,2H),2.32(quin,J=7.4Hz,2H),2.90−3.08(m,5H),3.42−3.67(m,7H),3.77−3.96(m,1H),4.02(t,J=7.4Hz,4H),5.20(s,1H),5.52(br.s.,1H),5.63(s,1H),7.28−7.39(m,1H),7.57−7.68(m,2H),8.49(s,1H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−N−イソプロピルピペラジン−1−カルボキサミドP54の合成
化合物P53(550mg、1.058mmol)をジオキサンに懸濁させ、ヒューニッヒ塩基を添加した。得られた混合物を10分間撹拌した。その後、室温で、2−イソシアナートプロパン(125μL、1.269mmol)を加えた。この混合物を室温で終夜撹拌した。この溶液に過剰のMeOHを添加し、この混合物を終夜撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をジクロロメタン(50ml)に溶解し、得られた溶液を水で3回(20ml)洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出した。有機層をまとめてMgSO4で脱水させ、濾過した。溶媒を除去し、残渣をジエチルエーテル中で沈澱させ、この溶媒で終夜撹拌した。この白色粉末を濾過し、50℃の炉で乾燥させて、生成物P54(85mg、14%)を得た。
m/z=569(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.11(d,J=6.4Hz,6H),1.52(br.s.,1H),1.66(d,J=9.9Hz,2H),1.84(br.s.,1H),2.21(br.s.,2H),2.28(dt,J=14.5,7.2Hz,2H),2.85(br.s,3H),3.30−3.62(m,10H),3.73−3.86(m,1H),3.98(t,J=7.3Hz,4H),5.19(s,1H),5.42−5.81(m,3H),7.30(d,J=5.7Hz,1H),7.50−7.70(m,2H),8.46(s,1H)
4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−5−メチルキナゾリンP55の合成
化合物P53(500g、1.03mmol)をジクロロメタン(25mL)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(0.445μL、2.58mmol)を添加した。得られた混合物を室温で10分間撹拌し、その後、メタンスルホニルクロリド(0.2mL、1.55mmol)を添加した。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。得られた混合物を水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、MgSO4で脱水し、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーにより、溶離液としてジクロロメタンおよびメタノールを用いて精製して、純度71%の化合物P55を得た。これをさらにHPLCにより精製して、白色固体として化合物P55(28mg、5%)を得た。
m/z=562(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.58(br.s.,1H),1.65−1.77(m,2H),1.78−1.94(m,1H),2.20−2.27(m,2H),2.27−2.38(m,2H),2.87(s,3H),2.91(s,3H),3.22−3.35(m,4H),3.44−3.68(m,6H),4.02(t,J=7.4Hz,4H),5.26(s,1H),5.49(br.s.,1H),5.67(br.s.,1H),7.30−7.36(m,1H),7.58−7.67(m,2H),8.49(s,1H)
7−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−2−メチルオキサゾロ[5,4−d]ピリミジンP56の合成
7−クロロ−2−メチルオキサゾロ[5,4−d]ピリミジン71の合成
工程1:2−メチルオキサゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−オール71−bの合成
5−アミノピリミジン−4,6−ジオール71−a(5g、39mmol)の無水酢酸(80mL)溶液を120℃で16時間加熱した。その後、この溶液を冷却し、固形物を濾別し、EtOで沈澱させた。濾過後、固形物を炉内で乾燥して、中間体71−b(4g、68%)を得た。
m/z=152(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 2.54(s,3H)8.18(s,1H)12.84(br.s.,1H)
工程2:7−クロロ−2−メチルオキサゾロ[5,4−d]ピリミジン71の合成
中間体71−b(100mg、0.66mmol)を不活性雰囲気下でアセトニトリル(20mL)に溶解した。DIPEA(0.28mL、2.5eq.)およびPOCl(0.15mL、2.5eq.)を滴下し、この混合物を70℃にまで加熱した。3時間後、溶液を減圧下で濃縮し、酢酸エチルで抽出し、NaHCOの飽和溶液で洗浄した。有機層をまとめてMgSOで脱水し、濾過し、そのまま次の工程に使用した。
LCMS m/z=170(M+H)
7−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−2−メチルオキサゾロ[5,4−d]ピリミジンP56の合成
中間体71(20mg、0.12mmol)のiPrOH(2mL)を溶液に、トリエチルアミン(0.05mL、0.35mmol、3eq.)および中間体8(40mg、0.12mmol、1eq.)を加えた。この溶液に120℃で3時間、マイクロ波照射を行った。得られた溶液を減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、標記の化合物P56(21mg、37%)を白色固体として得た。
m/z=476(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.49−1.79(m,4H)1.84−2.02(m,1H)2.20−2.34(m,2H)2.40(br.s.,1H)2.53(s,3H)3.15−3.27(m,1H)3.36−3.54(m,4H)3.55−3.69(m,4H)3.99(t,J=7.70Hz,4H)4.99(d,J=13.32Hz,1H)5.22(s,1H)5.73(s,1H)6.53(d,J=5.65Hz,1H)8.24(s,1H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(6−メチル−2−(メチルチオ)キナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP57
中間体8(1000mg、2.41mmol)、4−クロロ−6−メチル−2−(メチルチオ)キナゾリン72(649.2mg、2.89mmol)およびDIPEA(0.83ml、4.8mmol)を2−メトキシエタノール(30ml)中で混合し、50℃で16時間加熱した。反応混合物を室温にまで冷却し、氷入りの水溶液に注いだ。精製した固形物を濾別した。この固形物をジクロロメタンに溶解し、得られた溶液に対し、MgSO4による脱水および濃縮を連続し行った。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、P57(1.2g、純度78%)を得た。
m/z=531(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.69(br.s.,4H),2.04(dd,J=13.1,5.2Hz,1H),2.24−2.38(m,3H),2.40(s,3H),2.48(s,3H),3.37−3.41(m,1H),3.49(t,J=4.5Hz,4H),3.62−3.76(m,4H),4.00(t,J=7.5Hz,4H),4.13(d,J=13.2Hz,1H),5.30(s,1H),5.82(d,J=2.2Hz,1H),5.93(s,1H),7.76(s,1H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5−エチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP58の合成
4−クロロ−5−エチルキナゾリン73の合成
工程1:5−エチルキナゾリン−4−オール73−bの合成
2−アミノ−6−エチル安息香酸73−a(18.0g、109mmol)のホルムアミド(200ml)中混合物を130℃で16時間撹拌した。この混合物を室温まで冷却した。沈殿物を濾去し、水で洗浄した。フィルタケーキを真空中、45℃で1時間乾燥した。生成された固形の中間体73−bを回収した(8.5g、純度:90%、収率:40.3%)。
工程2:4−クロロ−5−エチルキナゾリン73の合成
トリエチルアミン(19.51ml、140.0mmol)を、5−エチルキナゾリン−4オール73−b(7.0g、40mmol)のホスホラスオキシクロリド(100ml)中混合物に0℃で添加した。得られた混合物を3時間還流した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をトルエン(100ml)に溶解し、この混合物を氷(100g)に滴下した。有機層を、水(2×100ml)、10%重炭酸ナトリウム溶液(2×100ml)、水(2×100ml)および塩水(1×100ml)で順次洗浄した。有機層を脱水し(NaSO)、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル 10/1)で精製して、中間体73(3.313g、純度:96%、収率:41.37%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ ppm 1.39(t,J=7.46Hz,3H)3.48(q,J=7.34Hz,2H)7.56(d,J=7.34Hz,1H)7.84(t,J=7.83Hz,1H)7.95(d,J=8.31Hz,1H)8.96(s,1H)
工程3:4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5−エチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP58の合成
中間体8HCl塩(500mg、1.2mmol)および中間体73(348mg、1.5mmol)の混合物を2−メトキシエタノール(15ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.415ml、2.4mmol)を加えた。得られた混合物を50℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温にまで冷却し、氷入りの水溶液に注いだ。得られた混合物を氷が溶解するまで撹拌し、その後、濾別し、固形物を水で洗浄した。固形物をジクロロメタンに溶解し、MgSO4で脱水し濃縮した。固形物を、カラムクロマトグラフィーで、ジクロロメタンおよびメタノールを用いて精製して、白色粉末としてP58(400mg、63%)を得た。
m/z=499(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.05−1.23(m,3H),1.42−1.57(m,1H),1.66(d,J=8.1Hz,2H),1.73−1.91(m,1H),2.06−2.35(m,4H),3.10−3.41(m,3H),3.40−3.55(m,5H),3.58−3.78(m,5H),3.89−4.06(m,4H),5.18(s,1H),5.35−5.66(m,2H),7.37(d,J=7.0Hz,1H),7.50−7.68(m,2H),8.43(s,1H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5,7−ジメチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP59の合成
4−クロロ−5,7−ジメチルキナゾリン74の合成
工程1:(E)−N−(3,5−ジメチルフェニル)−2−(ヒドロキシイミノ)アセタミド74−bの合成
硫酸ナトリウム(390.7g、2.750mol)を抱水クロラール(76.5g、0.520mol)の水(1500mL)溶液に室温で添加した。その後、塩酸ヒドロキシルアミン(91.8g、1.32mol)、3,5−ジメチルアニリン74−a(50g、0.41mol)および濃塩酸(36.5%、50mL)の懸濁液を添加した。この混合物を45℃で1.5時間、次いで75℃で1時間加熱した。この反応混合物を室温にまで冷却した。沈澱した褐色の固形物を濾過し、冷水およびヘキサンで洗浄した。粗化合物を減圧下で乾燥して中間体74−b(70g、収率:83.78%)を得た。
工程2:4,6−ジメチルインドリン−2,3−ジオン74−cの合成
中間体74−b(15.00g、78.04mmol)を濃硫酸(75ml)に溶解した。この混合物を80℃で30分間撹拌した。その後、この混合物を室温にまで冷却し、氷水中に注いだ。中間体75−cを沈澱させ、濾過し、水で洗浄した(8.50g、49.74%)。
工程3:2−アミノ−4,6−ジメチル安息香酸74−dの合成
(123.7g、1200mmol)を、中間体74−C(35.00g、199.8mmol)のNaOH溶液(1225mL、0.33g/mL)中混合物に、70℃で5分かけて添加した。この混合物をさらに15分間加熱し、次いで、15℃にまで冷却した。この混合物に氷を加えた。得られた混合物を、酢酸エチル(300mL×2)で抽出した。濃HClを0℃で添加して、この溶液のpHを8に調節し、そして、酢酸でpH〜6に酸性化した。この混合物を酢酸エチル(300mL×2)で抽出した。有機層をまとめ、塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過した。濾液を濃縮して、中間体74−d(17g、収率:41.20%)を得た。
工程4:5,7−ジメチルキナゾリン−4−オール74−eの合成
中間体74−d(15.0g、90.8mmol)およびホルムアミジン酢酸塩(94.5g、908mmol)を150℃で5時間撹拌した。この混合物にHOを添加し、室温で10分間撹拌した。沈殿物を濾別し、水で洗浄した。フィルタケーキを減圧下で乾燥して、中間体74−e(17.5g、収率:39.83%)を得た。
工程5:4−クロロ−5,7−ジメチルキナゾリン74の合成
トリエチルアミン(30.50ml、301.4mmol)を、中間体74−e(17.50g、100.5mmol)のPOCl(300g、1.96mol)中混合物に0℃で添加した。得られた混合物を3時間還流し、その後、氷水に注いだ。得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層をNaHCO溶液(1%)および塩水で洗浄し、MgSOで脱水し、濾過した。濾液を濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル 0/1〜1:1)により精製した。所望の画分を回収し、濃縮して、中間体74を得た(4.806g、23.69%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 2.53(s,3H)3.00(s,3H)7.34(s,1H)7.71(s,1H)8.90(s,1H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5,7−ジメチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP59の合成
中間体8のTFA塩(300mg、0.66mmol)および中間体74(177mg、0.92mmolの混合物を2−メトキシエタノール(15ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.34ml、1.97mmol)を加えた。得られた混合物を50℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温にまで冷却し、氷入りの水溶液に注いだ。得られた混合物を氷が溶解するまで撹拌し、次いで、濾別し、固形物を水で洗浄した。固形物をジクロロメタンに溶解し、MgSO4で脱水し、濃縮した。固形物を、カラムクロマトグラフィーで、ジクロロメタンおよびメタノールを使用して精製して、白色粉末としてP59(212mg、64%)を得た。
m/z=499(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.52(br.s.,1H),1.65(d,J=5.1Hz,2H),1.74−1.90(m,1H),2.17(br.s.,2H),2.28(quin,J=7.3Hz,2H),2.41(s,3H),2.80(s,3H),3.35−3.58(m,6H),3.60−3.77(m,4H),3.98(t,J=7.3Hz,4H),5.17(s,1H),5.41(br.s.,1H),5.53−5.73(m,1H),7.14(s,1H),7.38(s,1H),8.42(s,1H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5−フルオロキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP60の合成
中間体8のTFA塩(400mg、0.87mmol)および4−クロロ−5−フルオロキナゾリン75(208mg、1.14mmol)の混合物を2−メトキシエタノール(20ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.604ml、3.5mmol)を加えた。得られた混合物を50℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温にまで冷却し、氷入りの水溶液に注いだ。得られた混合物を氷が溶解するまで撹拌し、次いで、濾別し、固形物を水で洗浄した。固形物をジクロロメタンに溶解し、MgSO4で脱水し、濃縮して、白色固体P60(145mg、34%)を得た。
m/z=489(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.57−1.90(m,4H),2.06−2.20(m,1H),2.26−2.43(m,3H),3.38−3.51(m,1H),3.54(br.s.,4H),3.65−3.79(m,4H),3.92(d,J=12.8Hz,1H),4.02(t,J=7.4Hz,4H),5.23(s,1H),5.75(s,1H),5.80(br.s.,1H),7.23(dd,J=11.7,7.9Hz,1H),7.61(d,J=8.4Hz,1H),7.68−7.79(m,1H),8.51(s,1H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5−エトキシキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP61の合成
4−クロロ−5−エトキシキナゾリン76の合成
工程1:5−エトキシキナゾリン−4−オール76−bの合成
水素化ナトリウム(8.00g、200mmol、60%鉱油中)をエタノール(300ml)の0℃で添加した。0℃で30分間撹拌後、5−ブロモキナゾリン−4−オール76−a(15.00g、66.65mmol)および銅(1.70g、26.7mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で18時間撹拌し、次いで、室温にまで冷却した。混合物をCeliteパッドで濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を水に取り、37%塩酸溶液の添加によってpHを8に調節した。この溶液をCHClで抽出した。有機層をNaSOで脱水し、濾過し、減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル 2/1)により精製して、中間体76−b(5g、収率:35%)を得た。
工程2:4−クロロ−5−エトキシキナゾリン76の合成
オキサリルクロリド(12.5mmol)を中間体76−b(5.00g、26.3mmol)およびDMF(2.5ml)のCHCl(100ml)溶液に添加した。この溶液を終夜還流した。この反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、ガラスフィルター上のシリカゲルで精製した(溶離液:CHCl/酢酸エチル 1/1)。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させて、中間体77(2.81g、収率:49%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 1.34−1.48(m,3H)4.14−4.23(m,2H)7.15−7.23(m,1H)7.27−7.36(m,1H)7.77−7.87(m,1H)8.90(s,1H)
中間体8のTFA塩(500mg、1.1mmol)および4−クロロ−5−エトキシキナゾリン76(320mg、1.5mmol)の混合物を2−メトキシエタノール(20ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.566ml、3.3mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で4日間撹拌した。反応混合物を室温にまで冷却し、氷入りの水溶液に注いだ。得られた混合物を氷が溶解するまで撹拌し、次いで、濾別し、固形物を水で洗浄した。固形物をジクロロメタンに溶解し、MgSO4で脱水し、濃縮して、残渣を得、これを分取HPLCにより精製して、白色固体としてP61(76mg、13%)を得た。
m/z=515(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.33−1.49(m,3H),1.51−1.92(m,4H),2.08−2.24(m,1H),2.25−2.43(m,3H),3.27−3.47(m,1H),3.48−3.63(m,4H),3.65−3.82(m,4H),3.87−4.10(m,5H),4.15−4.35(m,2H),5.22(s,1H),5.67(br.s.,1H),5.83(br.s.,1H),6.98(d,J=7.7Hz,1H),7.31(d,J=8.1Hz,1H),7.55−7.69(m,1H),8.38(br.s.,1H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP62の合成
4−クロロ−5−(トリフルオロメチル)キナゾリン77の合成
工程1:5−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4(3H)−オン77−bの合成
2−アミノ−6−(トリフルオロメチル)安息香酸77−a(9.00g、43.9mmol)およびホルムアミジン酢酸塩(22.84g、219.4mmol)のn−ブタノール(180ml)中混合物を100℃で5時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をエタノール(2×50ml)で洗浄し、次いで、減圧下、45℃で1時間乾燥させて、中間体77−b(9g、収率:91%)を得た。
工程2:4−クロロ−5−(トリフルオロメチル)キナゾリン77の合成
トリエチルアミン(29.3ml、210mmol)を、中間体77−b(8.00g、37.4mmol)のホスホラスオキシクロリド(331g、2.16mol)中混合物中に0℃で添加した。この混合物を2時間還流した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エチル(200ml)に溶解し、混合物を氷(200g)に加えた。有機層を分離し、水(1×100ml)、10%重炭酸ナトリウム水溶液(2×100ml)、水(1×100ml)および塩水(1×100ml)で順次洗浄した。分離した有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル、1/0〜1/1)により精製して、中間体77(7.97g、91.38%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ ppm 7.89−8.06(m,1H)8.22(d,J=7.50Hz,1H)8.31(d,J=8.38Hz,1H)9.11(s,1H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5−(トリフルオロメチル)キナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP62の合成
中間体8のTFA塩(300mg、0.65mmol)、中間体77(183mg、0.78mmol)の混合物を2−メトキシエタノール(20mL)に溶解し、その後、ジイソプロピルエチルアミン(0.45mL、2.6mmol)を加えた。得られた混合物を50℃で終夜撹拌した。この混合物を室温にまで冷却し、氷入りの水溶液に注いだ。得られた混合物を全ての氷が溶解するまで撹拌し、得られた固形物を濾別した。固形物に対し、水による洗浄、ジクロロメタンへの溶解、MgSO4による脱水、および濃縮を連続して行い、白色固体としてP62(250mg、70%)を得た。
m/z=539(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.37−1.60(m,1H),1.69(br.s.,2H),1.82(d,J=11.9Hz,1H),2.07−2.40(m,4H),3.32−3.59(m,5H),3.62−3.80(m,5H),4.02(t,J=7.4Hz,4H),5.20(s,1H),5.46−5.70(m,2H),7.81−7.91(m,2H),7.94−8.01(m,1H),8.49(s,1H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル−2−(1−(6−エチル−5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP63の合成
4−クロロ−6−エチル−5−メチルキナゾリン78の合成
工程1:ヨード−5−メチルキナゾリン−4−オール78−bの合成
6−アミノ−3−ヨード−2−メチル安息香酸78−a(35.0g、126mmol)およびホルムアミジン酢酸塩(59.0g、567mmol)のEtOH(500ml)溶液を終夜還流した。沈殿物を濾別し、エタノールで洗浄して、中間体78−b(21g、収率52%)を得た。
工程2:5−メチル−6−ビニルキナゾリン−4−オール78−cの合成
中間体78−b(15.0g、52.4mmol)、カリウムビニルトリフルオロボラート(10.6g、79.0mmol)、Pd(dppf)Cl(1.7g、2.6mmol)およびKCO(21.74g、157.3mmol)のEtOH(150ml)溶液を終夜還流した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をHOおよびCHClで処理した。有機層を分離してMgSO4で脱水し、濾過し、減圧下で蒸発させた。残渣をSYNERGIによる高速液体クロマトグラフィー(溶離液:TFA水/アセトニトリル 30/70v/v)で精製した。生成物画分を集め、有機溶媒を蒸発させた。pHを飽和NaHCOを用いて7に調節した。水性濃縮物をCHClで抽出した。有機層を分離し、減圧下で濃縮して、中間体78−c(3g、収率29%)を得た。
工程3:6−エチル−5−メチルキナゾリン−4−オール78−dの合成
Pd/C(0.6g)を触媒として用いて、中間体78−c(3.0g、16mmol)およびHCl(11.5ml)のMeOH(30ml)溶液に、室温(50psi)で15時間水素添加した。H(32.50mg、16.11mmol)を取り込んだ後、触媒を濾別し、メタノールで洗浄した。溶媒を減圧下で蒸発させて、中間体78−d(2.1g、収率66%)を得た。
工程4:4−クロロ−6−エチル−5−メチルキナゾリン78の合成
中間体78−d(1.80g、9.56mmol)、トリエチルアミン(2.220ml、15.95mmol)およびホスホラスオキシクロリド(60ml)の混合物を2時間還流した溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エチル(200ml)に溶解し、その混合物を氷(200g)に滴下した。有機層を分離し、水(1×100ml)、10%重炭酸ナトリウム水溶液(2×100ml)、水(1×100ml)および塩水(1×100ml)で順次洗浄した。有機層を脱水し(MgSO)、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル 1/0〜5/1)により精製して、中間体78(1.434g、68.94%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ ppm 1.27(t,J=7.65Hz,3H)2.88(q,J=7.53Hz,2H)2.94(s,3H)7.75(d,J=8.53Hz,1H)7.87(d,J=8.53Hz,1H)8.89(s,1H)
工程5:4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(6エチル−5−メチルキナゾリン−4−イル)−ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP63の合成
中間体8のTFA塩(400mg、0.87mmol)、中間体78(235mg、1.14mmol)を2−メトキシエタノール(20mL)に溶解し、その後、ジイソプロピルエチルアミン(0.604mL、3.5mmol)を加えた。得られた混合物を50℃で4日間撹拌した。この混合物を室温にまで冷却し、氷入り水溶液に注いだ。得られた混合物を全ての氷が溶解するまで撹拌し、その後、得られた固形物を濾別した。固形物に対し、水による洗浄、ジクロロメタンへの溶解、MgSO4による脱水、および濃縮を連続して行い、残渣を分取HPLCにより精製して、白色固体としてP63(198mg、44%)を得た。
m/z=513(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.26(t,J=7.5Hz,3H),1.37−1.58(m,1H),1.67(br.s.,2H),1.77−1.94(m,1H),2.12−2.39(m,6H),2.75−2.89(m,6H),3.52(br.s.,5H),3.65−3.80(m,4H),4.02(t,J=7.4Hz,4H),5.21(s,1H),5.61(s,2H),7.49−7.63(m,2H),8.40(s,1H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5,6−ジメチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP64の合成
4−クロロ−5,6−ジメチルキナゾリン79の合成
工程1:5,6−ジメチルキナゾリン−4−オール79−aの合成
PdCl(dppf)(114mg、0.180mmol)およびPPh(183mg、0.700mmol)を、中間体78−b(1.0g、3.5mmol)、MeSn(940mg、5.20mmol)およびCuI(67mg、0.35mmol)のNMP(15ml)中混合物にN下で添加した。混合物を、マイクロ波の照射下、150℃で0.5時間撹拌した。得られた混合物を水に注ぎ入れた。沈殿物を濾別し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:メタノール/酢酸エチル 1/10)により精製して、中間体79−a(0.7g、収率:27%)を得た。
工程2:4−クロロ−5,6−ジメチルキナゾリン79の合成
中間体79−a(700mg、4.02mmol)、ホスホラスオキシクロリド(20ml)およびトリエチルアミン(2.80ml、20.1mmol)の混合物を2時間還流した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エチル(50ml)に溶解し、この混合物を氷(20g)に加えた。有機層を分離し、水(1×20ml)、10%重炭酸ナトリウム溶液(2×20ml)、水(1×20ml)および塩水(1×20ml)で順次洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル 1/0〜10/1)により精製して、中間体79(598.30mg、73%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 2.53(s,3H)2.92(s,3H)7.68−7.78(m,1H)7.80−7.89(m,1H)8.89(s,1H).
工程3:4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5,6−ジメチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP64の合成
中間体8のTFA塩(300mg、0.65mmol)、中間体79(183mg、0.95mmol)の混合物を2−メトキシエタノール(15mL)に溶解し、その後、ジイソロピルエチルアミン(0.45mL、2.6mmol)を加えた。得られた混合物を50℃で3日間撹拌した。この混合物を室温にまで冷却し、氷入り水溶液に注いだ。得られた混合物を全ての氷が溶解するまで撹拌し、その後、得られた固形物を濾別した。固形物に対し、水による洗浄、ジクロロメタンへの溶解、MgSO4による脱水、および濃縮を連続して行い、白色固体として化合物P64(150mg、45%)を得た。
m/z=499(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.67(br.s.,3H),1.82(d,J=11.7Hz,1H),2.09−2.37(m,4H),2.41(s,3H),2.67−2.86(m,4H),3.52(br.s.,5H),3.65−3.83(m,4H),4.02(t,J=7.4Hz,4H),5.21(s,1H),5.40−5.90(m,2H),7.48−7.59(m,2H),8.40(s,1H)
7−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−2−メチルオキサゾロ[5,4−d]ピリミジンP65の合成
中間体71(20mg、0.12mmol)のiPrOH(2mL)溶液に、トリエチルアミン(0.05mL、0.35mmol、3eq.)および中間体8(40mg、0.12mmol、1eq.)を加えた。この溶液に120℃で3時間マイクロ波を照射した。得られた溶液を減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、白色の固体として標記の化合物P65(21mg、37%)を得た。
m/z=476(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.49−1.79(m,4H)1.84−2.02(m,1H)2.20−2.34(m,2H)2.40(br.s.,1H)2.53(s,3H)3.15−3.27(m,1H)3.36−3.54(m,4H)3.55−3.69(m,4H)3.99(t,J=7.70Hz,4H)4.99(d,J=13.32Hz,1H)5.22(s,1H)5.73(s,1H)6.53(d,J=5.65Hz,1H)8.24(s,1H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5,8−ジメチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP66の合成
中間体8のTFA塩(300mg、0.65mmol)、4−クロロ−5,8−ジメチルキナゾリン80(175mg、0.9mmol)の混合物を2−メトキシエタノール(15mL)に溶解し、その後、ジイソプロピルエチルアミン(0.45mL、2.6mmol)を加えた。得られた混合物を50℃で3日間撹拌した。この混合物を室温にまで冷却し、氷入り水溶液に注いだ。得られた混合物を全ての氷が溶解するまで撹拌し、その後、得られた固形物を濾別した。固形物は純粋ではなく、それをジクロロメタンに溶解し、水層をジクロロメタンで抽出し、全ての有機物質をまとめてMgSO4で脱水した。
溶媒を除去し、残渣をカラムクロマトグラフィーにより、ジクロロメタンおよびメタノールを用いて精製した。白色固体として化合物P66(150mg、46%)を得た。
m/z=499(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.51(br.s.,1H),1.64(d,J=7.7Hz,2H),1.82(d,J=7.9Hz,1H),2.18(br.s.,2H),2.28(quin,J=7.4Hz,2H),2.56(s,3H),2.78(s,3H),3.35−3.56(m,6H),3.61−3.74(m,4H),3.98(t,J=7.4Hz,4H),5.17(s,1H),5.46(br.s.,1H),5.62(br.s.,1H),7.18(d,J=7.3Hz,1H),7.46(d,J=7.3Hz,1H),8.50(s,1H)
メチル4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−5−メチルキナゾリン−2−カルボキシラートP67の合成
オートクレーブで、中間体15(100mg、0.13mmol)を30mLのTHF/MeOH(3/1)に溶解した。酢酸カリウム(20mg、0.20mmol、1.5eq.)、Pd(OAc)(3mg、0.013mmol、0.1eq.)および1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(11mg、0.027mmol、0.2eq.)を添加した。オートクレーブは、一酸化炭素による50barの加圧下、8時間、120℃にまで加熱した。室温にまで冷却した後、溶液を減圧下で濃縮し、DCMで希釈し、次いで、NaHCO飽和溶液で洗浄した。有機物質をまとめてMgSOにより脱水し濾別し、減圧下で濃縮した。粗生成物をHPLCによりさらに精製して、メチル化合物P67(43mg、60%)を得た。
m/z=543(M+H)
H NMR(400MHz,420K,DMSO−d)δ ppm 1.42−1.59(m,1H)1.62−1.70(m,2H)1.77−1.88(m,1H)2.14−2.33(m,4H)2.80(s,3H)3.43−3.55(m,5H)3.64−3.74(m,5H)3.85(s,3H)3.99(t,J=7.41Hz,4H)5.18(s,1H)5.61(m,J=3.98Hz,1H)5.66(s,1H)7.39(t,J=4.22Hz,1H)7.66(d,J=4.30Hz,2H)
4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−5−メチルキナゾリン−2−カルボン酸P68の合成
30mLのTHF/水(3/1)に化合物P67(300mg、0.38mmol)を溶解した溶液中に、LiOH(28mg、1.16mmol、3eq.)を添加した。反応混合物を室温で2日間撹拌した。その後、反応混合物を、HCl(1M 水中)を用いてpH=6に調節し、減圧下で濃縮した。粗生成物をHPLCにより精製して、化合物P68(110mg、53%)を得た。
m/z=529(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.44−1.62(m,1H)1.64−1.76(m,2H)1.78−1.91(m,1H)2.16−2.37(m,4H)3.24(s,3H)3.46−3.59(m,5H)3.68−3.77(m,5H)4.02(t,J=7.37Hz,4H)5.22(s,1H)5.54−5.88(m,2H)7.39−7.44(m,1H)7.68−7.73(m,2H)
4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−5−メチル−N−(メチルスルホニル)キナゾリン−2−カルボキシアミドP69の合成
化合物P68(150mg、0.28mmol)を10mLのTHFに溶解し、CDI(92mg、0.56mmol、2eq.)を加えた。この混合物を50℃にまで加熱し、1時間撹拌した後、この溶液にDBU(0.08mL、0.56mmol、2eq.)およびメチルスルホンアミド(70mg、0.74mmol、2.6eq.)を添加した。50℃で1時間撹拌した後、溶液を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより、0%〜10%MeOH/DCMの勾配を用いて溶出して精製し、化合物P69(65mg、38%)を得た。
m/z=606(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.46−1.60(m,1H)1.62−1.73(m,2H)1.77−1.89(m,1H)2.15−2.38(m,4H)2.80(s,3H)3.27(s,3H)3.42−3.60(m,5H)3.64−3.77(m,5H)4.00(t,J=7.42Hz,4H)5.20(s,1H)5.68−5.77(m,2H)7.38−7.47(m,1H)7.65−7.76(m,2H)
4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−N,5−ジメチルキナゾリン−2−カルボキサミドP70の合成
化合物P68(240mg、0.45mmol)のDMF(5mL)の溶液にDIPEA(0.23mL、1.36mmol、3eq.)、メチルアミン(0.08mL、0.90mmol、2eq.)およびHATU(431.5mg、1.135mmol、2.5eq.)を加えた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。水(5mL)を添加し、溶液を減圧下で濃縮し、HPLCで精製して、化合物P70(87mg、36%)を得た。
m/z=542(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.45−1.60(m,1H)1.67(br.s.,2H)1.76−1.90(m,1H)2.10−2.24(m,2H)2.28(quin,J=7.37Hz,2H)2.79−2.87(m,6H)3.35−3.62(m,6H)3.61−3.75(m,4H)3.98(t,J=7.37Hz,4H)5.19(s,1H)5.54(br.s.,1H)5.68(br.s.,1H)7.29−7.42(m,1H)7.58−7.72(m,2H)8.04(br.s.,1H)
4−(2−(5−(アゼチジン−1−イル)−7−モルホリノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)−N−(シクロプロピルスルホニル)−5−メチルキナゾリン−2−カルボキサミドP71の合成
化合物P68(150mg、0.28mmol)を10mLのTHFに溶解し、CDI(92mg、0.56mmol、2eq.)を添加した。この混合物を50℃にまで加熱し、1時間撹拌した後、この溶液にDBU(0.12mL、0.85mmol、3eq.)およびシクロプロピルスルホンアミド(85mg、0.709mmol、2.5eq.)を添加した。50℃で1時間撹拌した後、溶液を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより、0%〜10%MeOH/DCMの勾配を用いて溶出して精製し、さらに、HPLCにより精製して、化合物P71(65mg、44%)を得た。
m/z=632(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 0.99−1.10(m,2H)1.13−1.26(m,2H)1.44−1.93(m,4H)2.12−2.35(m,4H)2.81(s,3H)2.95−3.02(m,1H)3.41−3.60(m,5H)3.63−3.75(m,5H)3.99(t,J=7.42Hz,4H)5.19(s,1H)5.65−5.77(m,2H)7.42(d,J=6.67Hz,1H)7.67−7.75(m,2H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(2−(イソキサゾール−4−イル)−5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP72の合成
中間体15(200mg、0.369mmol)、イソキサゾール−4−イルボロン酸(cas=1008139−25−0、83mg、0.738mmol)およびKCO(cas=584−08−7、102mg、0.738mmol)を1,4−ジオキサン(3ml)および水(0.3ml)により溶解した。この溶液をNで5分間脱ガスした。反応管を密封し、混合物をマイクロ波オーブン中、120℃で30分間攪拌した。その後、溶液をDCMおよび水で希釈した。生成物を、DMCで2回抽出した。有機層をNaSOで脱水し、濾過し、蒸発乾固し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより、MeOH/DCM(0%〜5%MeOH)の勾配を用いて溶出して精製した。関係する画分を蒸発させることにより、褐色の固体が得られる。固体を熱DIPE中で沈澱させた。室温にまで冷却後、沈殿物を濾過した。生成物がまだ純粋でないため、褐色固体を熱DIPEで再度沈澱させた。冷却後、濾過によって、標記の化合物P72(21mg、10%)を得た。
m/z=552.3(M+H)。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.25−2.46(m,8H)2.66(s,3H)3.24−4.72(m,14H)5.09−9.25(m,8H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(2−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−メチルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP73の合成
出発物質として中間体15および1,4−ジメチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−1,2,3−トリアゾールを用いて、化合物P72と同様にして、化合物P73を調製した。
m/z=580(M+H)。
融点:238.91℃。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 1.29−2.05(m,4H)2.12−2.49(m,4H)2.55−2.76(m,3H)2.82−3.00(m,3H)3.13−4.16(m,14H)4.30−4.49(m,3H)4.93−6.11(m,3H)7.27−7.34(m,1H)7.53−7.79(m,2H)
4−(5−(アゼチジン−1−イル)−2−(1−(5−メトキシキナゾリン−4−イル)ピペリジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリンP74の合成
中間体8のTFA塩(300mg、0.65mmol)、4−クロロ−5−メトキシ−キナゾリン81(153mg、0.78mmol)の混合物を2−メトキシエタノール(15mL)に溶解し、その後、ジイソプロピルエチルアミン(0.45mL、2.6mmol)を加えた。得られた混合物を50℃で終夜撹拌した。この混合物を室温にまで冷却し、氷入り水溶液に注いだ。得られた混合物を全ての氷が溶解するまで撹拌し、その後、得られた固形物を濾別した。固形物に対し、水による洗浄、ジクロロメタンへの溶解、MgSO4による脱水、および濃縮を連続して行い、白色固体としてP74(267mg、81%)を得た。
m/z=501(M+H)。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 1.58−1.82(m,4H),2.02−2.14(m,1H),2.22−2.39(m,3H),3.28−3.41(m,1H),3.45−3.56(m,4H),3.66−3.75(m,4H),3.92(s,3H),3.99(t,J=7.5Hz,5H),5.18(s,1H),5.63(s,1H),5.68(br.s.,1H),6.95(d,J=7.5Hz,1H),7.28(d,J=8.4Hz,1H),7.59(t,J=8.1Hz,1H),8.35(s,1H).
B.薬理学的実施例
B.1抗ウィルス活性
echo liquid handler(Labcyte、Sunnyvale、California)を用い、音響液滴吐出によって、黒、384ウェル、クリアボトム、マイクロタイタ―プレート(Corning、Amsterdam、The Netherlands)に充填した。200nLの化合物原液(100%DMSO)をアッセイプレートにトランスファーした。化合物に対し9回の4倍段階希釈を行い、四分円当たり同じ化合物濃度を形成した。各ウェルに10μLの培地((フェノールレッドを含まないRPMI培地、10%FBS−熱による不活性化、0.04%ゲンタマイシン(50mg/mL))を加えることによりアッセイを開始した。添加工程は全て、multidrop ディスペンサー(Thermo Scientific、Erembodegem、Belgium)を用いて行った。次に、培地で希釈したrgRSV224ウイルス(MOI=1)をプレートに加えた。rgRSV224ウイルスは付加GFP遺伝子を含む遺伝子組換えウイルスであり(Hallak LK,Spillmann D,Collins PL,Peeples ME.Glycosaminoglycan sulfation requirements for respiratory syncytial virus infection;Journal of virology(2000),74(22),10508−13)NIH(Bethesda,MD,USA)からライセンスを受けて導入された。最後に、20μLのHeLa細胞懸濁液(3,000細胞/ウェル)をプレーティングした。培地、ウイルス感染および偽感染の対照が、各試験に含まれた。ウェルは1体積当たり0.05%のDMSOを含む。37℃、5%のCO2雰囲気において細胞をインキュベートした。MSMレーザ顕微鏡(Tibotec、Beerse、Belgium)により、細胞でのGFP発現を測定することにより、ウイルス暴露3日後のウイルスの複製を定量した。GFP発現に対する50%の阻害濃度として、EC50を定義した。並行して、化合物を3日間、一連の白色384ウェルのマイクロタイタープレート(Corning)内でインキュベートし、HeLa細胞内の化合物の細胞毒性をATPliteキット(Perkin Elmer、Zaventem、Belgium)を製造者の使用説明書にしたがって使用して細胞のATP含量を測定することによって決定した。CC50細胞毒性に対する50%濃度と定義した。
C.組成物の仮想的実施例
これらの実施例全体を通して使用される「有効成分」は、式(I)の最終化合物、薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、およびその立体化学的異性体型およびその互変異性体に関する。
本発明の製剤の処方の代表例は以下の通りである。
C.1.錠剤
有効成分 5〜50mg
リン酸二カルシウム 20mg
ラクトース 30mg
タルク 10mg
ステアリン酸マグネシウム 5mg
ジャガイモデンプン 合計で200mgになるまで
この例において、有効成分は、同量の本発明による化合物のいずれかに、特に同量の例示した化合物のいずれかに変更することができる。
C.2.懸濁剤
経口投与用の水性懸濁剤を、1ミリリットル当たり、活性化合物の1種1〜5mg、カルボキシメチルセルロースナトリウム50mg、安息香酸ナトリウム1mg、ソルビトール500mg、および水1mlまでの残部を含有するように調製する。
C.3.注射剤
非経口組成物を、プロピレングリコールの10体積%水溶液中に1.5重量%の本発明の有効成分を撹拌することによって調製する。
C.4.軟膏剤
有効成分 5〜1000mg
ステアリルアルコール 3g
ラノリン 5g
白色ワセリン 15g
水 合計で100gになるまで
この例において、有効成分は、同量の本発明による化合物のいずれかに、特に同量の例示した化合物のいずれかに変更することができる。
穏当な変動は、本発明の範囲から逸脱しているとみなすべきではない。以上のように記載された本発明が当業者によって多数の方法で変更されてよいことは明らかであろう。

Claims (13)

  1. 立体化学的異性体形態を含む式(I)の化合物:
    (式中、
    は、水素原子、水酸基、C1〜4アルキル基、モノもしくはジ(C1〜4アルキル)アミノ基、またはヘテロシクリル基であり、
    は、水素原子またはC1〜4アルキル基であり;
    は、C1〜4アルキル基、ハロ原子、C3〜6モノもしくはジ(C1〜4アルキル)アミノ基、またはヘテロシクリル基であり;
    は、水素原子、C1〜6アルキル基、水酸基、またはハロ原子であり;
    ヘテロシクリル基は、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基またはモルホリニル基であって、各ヘテロシクリル基は、任意選択的にC1〜4アルキル基、水酸基、ハロ原子、ポリハロC1〜4アルキル基、C1〜4アルキルオキシカルボニル基、アミノ基、C1〜4アルキルアミノカルボニル基またはC1〜4アルキルスルホニル基から選択される1つもしくは2つの置換基で置換され;
    ヘテロシクリル基は、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基またはモルホリニル基であって、各ヘテロシクリル基は、任意選択的にC1〜4アルキル基、水酸基、ハロ原子、ポリハロC1〜4アルキル基、C1〜4アルキルオキシカルボニル基、アミノ基、C1〜4アルキルオキシカルボニルアミノ基、またはC1〜4アルキルスルホニル基から選択される1つもしくは2つの置換基で置換され;
    Hetは、フラニル基、チオフェニル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、キノリル基、イソキノリル基、シンノリニル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、1,5−ナフチリジニル基、1,6−ナフチリジニル基、1,7−ナフチリジニル基、1,8ナフチリジニル基、ピリド[2,3−d]ピリミジニル基、ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、9H−プリニル基、チアゾロ[5,4−d]ピリミジニル基、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジニル基、オキサゾロ[5,4−d]ピリミジニル基、チエノ[2,3−d]ピリミジニル基、またはチエノ[3,2−d]ピリミジニル基から選択され、各Hetは、任意選択的に、ハロ原子、C1〜4アルキル基、C1〜4アルキルオキシ基、C1〜4アルキルチオ基、水酸基、アミノ基、モノもしくはジ(C1〜4アルキル)アミノ基、ヒドロキシカルボニル基、C1〜4アルキルオキシカルボニル基、C1〜4アルキルスルホニルアミノ基、アミノカルボニル基、トリフルオロメチル基、C1〜4アルキルオキシカルボニルアミノ基、ジ(C1〜4アルキルオキシカルボニル)アミノ基、C1〜4アルキルスルホニルアミノカルボニル基、C1〜4アルキルアミノカルボニル基、C1〜4アルキルオキシC1〜6アルキルオキシカルボニルアミノ基、ジ(C1〜4アルキル)アミノスルホニルアミノカルボニル基、C3〜6シクロアルキルスルホニルアミノカルボニル基、HO−NH−(C=NH)−、それぞれ任意選択的に1つもしくは2つのC1〜4アルキル基で置換されるオキサゾリル基もしくはトリアゾリル基からそれぞれ独立して選択される、1つ、2つもしくは3つの置換基で置換される)、
    またはその薬学的に許容される酸付加塩。
  2. は、水素原子、C1〜4アルキル基、モノもしくはジ(C1〜4アルキル)アミノ基、またはヘテロシクリル基であり、
    は、水素原子またはC1〜4アルキル基であり;
    は、C3〜6シクロアルキルまたはヘテロシクリル基であり;
    は、水素原子であり;
    ヘテロシクリル基は、ピペラジニル基またはモルホリニル基であって、各ヘテロシクリル基は、任意選択的にC1〜4アルキルオキシカルボニル基、C1〜4アルキルアミノカルボニル基またはC1〜4アルキルスルホニル基から選択される1つの置換基で置換され;
    ヘテロシクリル基は、アゼチジニル基またはピロリジニル基であって、各ヘテロシクリル基は、任意選択的に水酸基またはアミノ基から選択される1つの置換基で置換され;
    Hetは、キナゾリニル基、ピリド[2,3−d]ピリミジニル基、チアゾロ[5,4−d]ピリミジニル基、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジニル基、オキサゾロ[5,4−d]ピリミジニル基、またはチエノ[2,3−d]ピリミジニル基から選択され、各Hetは、任意選択的に、ハロ原子、C1〜4アルキル基、C1〜4アルキルオキシ基、C1〜4アルキルチオ基、水酸基、ヒドロキシカルボニル基、C1〜4アルキルオキシカルボニル基、C1〜4アルキルスルホニルアミノ基、アミノカルボニル基、トリフルオロメチル基、C1〜4アルキルオキシカルボニルアミノ基、ジ(C1〜4アルキルオキシカルボニル)アミノ基、C1〜4アルキルスルホニルアミノカルボニル基、C1〜4アルキルアミノカルボニル基、C1〜4アルキルオキシC1〜6アルキルオキシカルボニルアミノ基、ジ(C1〜4アルキル)アミノスルホニルアミノカルボニル基、C3〜6シクロアルキルスルホニルアミノカルボニル基、HO−NH−(C=NH)−、それぞれ任意選択的に1つもしくは2つのC1〜4アルキル基で置換されるオキサゾリル基もしくはトリアゾリル基からそれぞれ独立して選択される、1つ、2つもしくは3つの置換基で置換される、
    請求項1に記載の化合物。
  3. がヘテロシクリル基であり、Rが水素原子であり、かつRがヘテロシクリル基である、請求項1に記載の化合物。
  4. が水素原子であり、RがC1〜4アルキル基であり、かつRがヘテロシクリル基である、請求項1に記載の化合物。
  5. が水素原子であり、Rが水素原子であり、かつRがヘテロシクリル基である、請求項1に記載の化合物。
  6. がC1〜4アルキル基であり、Rが水素原子であり、かつRがヘテロシクリル基である請求項1に記載の化合物。
  7. が水素原子であり、Rが水素原子であり、かつRがC1〜4アルキル基である、請求項1に記載の化合物。
  8. が水素原子であり、Rが水素原子であり、かつRがC3〜6シクロアルキル基である、請求項1に記載の化合物。
  9. Hetがキナゾリニル基である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 薬学的に許容される担体および治療活性量の請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。
  11. 治療活性量の請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物を薬学的に許容される担体と均質に混合する、請求項8に記載の医薬組成物の製造方法。
  12. 医薬品として使用するための請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
  13. RSウイルス感染症の治療において使用するための請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物、または請求項10に記載の医薬組成物。
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