JP2017203472A - 油圧供給装置 - Google Patents

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大輔 飯村
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Abstract

【課題】車両の駆動源によって駆動される主ポンプにおける損失を抑制すると共に、主ポンプを補助する電動オイルポンプにおける損失を抑制することが可能な油圧供給装置を提供する。
【解決手段】油圧供給装置10は、車両に搭載されたエンジン101によって駆動されるメカオイルポンプ13と、電動モータ部3及びポンプ2を組み合わせてなる第1及び第2の電動オイルポンプ14a,14bと、メカオイルポンプ13から吐出される作動油12の一部を第2の電動オイルポンプ14bに供給することが可能な油路10dと、第2の電動オイルポンプ14bに供給された作動油12によって第2の電動オイルポンプ14bを逆回転させて発電した電力を利用して第1の電動オイルポンプ14aを駆動する制御を行うECU17とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の駆動源によって駆動される主ポンプと、主ポンプを補助する補助ポンプとを用いて油圧供給対象に油圧を供給する油圧供給装置に関する。
近年、車両の燃費性能の向上を目的として、車両が信号待ち等により一時的に停止した際にエンジンを停止する所謂アイドリングストップ機能を備えた車両が普及しつつある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両は、駆動力を発生する駆動源としてのエンジンと、変速比を連続的に変更可能な変速機構と、エンジンの駆動力を変速機構に連結するクラッチと、エンジンの駆動力により駆動されてクラッチ及び変速機構に作動油を供給するメカオイルポンプと、アイドリングストップ時に作動油をクラッチ及び変速機構に供給する電動ポンプとを備える。この車両では、アイドリングストップ機能によりエンジンが停止すると、メカオイルポンプも停止する。そこで、メカオイルポンプの停止状態において、電動オイルポンプによって作動油の供給を継続することで作動油の油圧を維持し、再発進時のクラッチの円滑な連結を可能にしている。
特開2010−78088号公報
エンジンによって駆動されるポンプが吐出する作動油は、クラッチ及び変速機構だけでなく、車両各部の潤滑や冷却等にも使用されているため、一般に大容量のものが用いられており、駆動時における損失(エネルギーロス)が大きい。このため、車両の燃費性能について、なお改善の余地を残すものとなっていた。
そこで、本発明は、車両の駆動源によって駆動される主ポンプにおける損失を抑制すると共に、主ポンプを補助する電動オイルポンプにおける損失を抑制することが可能な油圧供給装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、車両の駆動源の駆動力によって駆動され、作動油を吐出する主ポンプと、前記主ポンプよりも容量が小さい補助ポンプに電動モータを組み合わせてなる第1及び第2の電動オイルポンプと、前記主ポンプから吐出された前記作動油の一部を前記第2の電動オイルポンプに供給することが可能な油路と、前記油路を介して前記第2の電動オイルポンプに供給された前記作動油によって前記第2の電動オイルポンプの前記補助ポンプを回転させて発電した電力を利用して前記第1の電動オイルポンプを駆動する制御を行う制御部と、を備えた油圧供給装置を提供する。
本発明によれば、車両の駆動源によって駆動される主ポンプにおける損失を抑制すると共に、主ポンプを補助する電動オイルポンプにおける損失を抑制することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る油圧供給装置が適用された車両の構成例を示す構成図である。 油圧回路の詳細な構成を示す構成図である。 デュアル電動オイルポンプの断面図である。 デュアル電動オイルポンプのポンプ部の構成を示す図である。 アイドリングストップ時の油圧回路の概略の動作を示す図である。 アイドリングストップ時の油圧回路の詳細な動作を示す図である。 走行中かつエンジン停止の場合の油圧回路の概略の動作を示す図である。 走行中かつエンジン停止の場合の油圧回路の詳細な動作を示す図である。 エンジンが作動している場合の油圧回路の概略の動作を示す図である。 エンジンが低速で回転している場合の油圧回路の動作を示す図である。 エンジンが高速で回転している場合の油圧回路の動作を示す図である。
[実施の形態]
本発明の実施の形態について、図1乃至図11を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係る油圧供給装置が適用された車両(自動車)の要部の構成例を示す構成図である。
車両100は、走行用の駆動源としてのエンジン101と、エンジン101から出力されるトルクを増幅して後段に伝達するトルクコンバータ(T/C)102と、トルクコンバータ102から伝達されたトルクの後段への伝達又は遮断を行うクラッチ103と、変速比を連続的に変更可能なCVT(Continuously Variable Transmission:無段変速機)110と、CVT110から伝達されたトルクをフロントアスクルシャフト104を介して左右の駆動輪としての前輪106(図1では一方の前輪のみを図示)に分配するフロントディファレンシャル105と、クラッチ103及びCVT110等に作動油を供給する油圧供給装置10とを備える。
CVT110は、溝幅が可変可能なプライマリプーリ111及びセカンダリプーリ112と、プライマリプーリ111及びセカンダリプーリ112に張架された伝達ベルト113とを備える。CVT110は、プライマリプーリ111及びセカンダリプーリ112の溝幅を変更して有効径を変化させることで、変速比を連続的に変更することが可能になっている。
油圧供給装置10は、オイルパン11に貯留された作動油12を吸入油路131及び吐出油路134,135を介して油圧回路15に供給する主ポンプとしてのメカオイルポンプ(MOP)13と、オイルパン11に貯留された作動油12を油路10a〜10eを介して油圧回路15に供給するデュアル電動オイルポンプ14と、メカオイルポンプ13及びデュアル電動オイルポンプ14から供給された作動油12の油路を切り換えて作動油12を油路15aを介してクラッチ103に供給すると共に、油路15b,15cを介してCVT110のプライマリプーリ111及びセカンダリプーリ112に供給する油圧回路15と、油路10dに設けられた逆止弁16と、デュアル電動オイルポンプ14を制御する制御部としてのECU17とを備える。
図2は、油圧回路15の詳細な構成を示す図である。油圧回路15は、制御バルブ150と、一次圧力調整弁151と、高圧回路152と、低圧回路153とを備える。
制御バルブ150は、吐出油路134に接続されたAポートと、油路153bに接続されたBポートと、油路152aに接続されたCポートとを有する三方弁である。制御バルブ150は、ECU17の制御によりAポートとBポート又はCポートとが接続される。
一次圧力調整弁151は、高圧回路152に供給される作動油12を分岐させて油路151aを介して導入し、所定の圧力に低下させて油路153aを介して低圧回路153に供給する。
高圧回路152は、メカオイルポンプ13及びデュアル電動オイルポンプ14から供給された作動油12をクラッチ103及びCVT110に供給する。低圧回路153は、一次圧力調整弁151から油路153aを介して供給された作動油12、又はメカオイルポンプ13から供給された作動油12をトルクコンバータ102や潤滑部等に供給する。
メカオイルポンプ13は、ポンプロータ130の回転により作動油12を吸入油路131,132,133を介して第1吸入ポート132a及び第2吸入ポート133aから吸入し、第1吐出ポート134a及び第2吐出ポート135aに吐出する。第1吐出ポート134a及び第2吐出ポート135aに吐出された作動油12は、それぞれ吐出油路134,135を介して油圧回路15に供給される。
ECU17は、エンジン101の作動状態(停止又は低速もしくは高速で回転している状態)及び車両の走行状態(停車状態又は走行している状態)に応じて後述する第1の電動オイルポンプ14a及び第2の電動オイルポンプ14bを選択的に駆動して作動油12を油圧回路15に供給する。具体的には、ECU17は、エンジン101が停止し、かつ車両が停止しているとき(アイドリングストップ時)は、第1の電動オイルポンプ14aのみを駆動するように制御する。また、ECU17は、エンジン101が停止し、かつ車両が走行しているときは、第1及び第2の電動オイルポンプ14a,14bの両方を駆動するように制御する。
さらに、ECU17は、エンジン101が低速(例えば2000rpm未満)で回転している走行時には、第2の電動オイルポンプ14bを作動油12によって逆回転させて得られる電力を利用して第1の電動オイルポンプ14aを駆動するように制御する。また、このときECU17は、メカオイルポンプ13の一対の吐出ポート134a,135aから吐出される作動油12を互いに合流させて高圧回路152側に供給するように油路の切替え制御を行う。
またさらに、ECU17は、エンジン101が高速(例えば2000rpm以上)で回転しているときは、第1及び第2の電動オイルポンプ14a,14bの両方の駆動を停止し、メカオイルポンプ13の一対の吐出ポートから吐出される作動油12を分流させて一方を高圧回路152、他方を低圧回路153に供給するように油路の切替え制御を行う。
図3は、デュアル電動オイルポンプ14の断面図である。デュアル電動オイルポンプ14は、2つの電動オイルポンプ(第1及び第2の電動オイルポンプ14a,14b)を有し、ロータシャフト32等を共通化して一体化された構造を有する。デュアル電動オイルポンプ14は、略中心部分までオイルパン11に貯留された作動油12に油没した状態で支持されている。
第1及び第2の電動オイルポンプ14a,14bは、それぞれがメカオイルポンプ13よりも容量(吐出容量)が小さい補助ポンプとしてのポンプ部2に電動モータ部3を組み合わせてなる。
具体的には、デュアル電動オイルポンプ14が、ロータシャフト32の回転によってオイルの吸入及び吐出を行う一対のポンプ部2,2と、ポンプ部2,2を作動させる回転駆動力を発生する一対の電動モータ部3,3と、ポンプ部2を収容するポンプ室40が側面4aに凹陥形成される一対のポンプハウジング4,4と、モータハウジング81にボルト61によって締結された一対のポンププレート6,6と、各電動モータ部3,3を制御するコントローラ7と、各電動モータ部3,3を収容するモータハウジング81と、モータハウジング81の開口部を閉塞する蓋部材82とを備えて構成されている。
それぞれのポンププレート6には、ポンプ室40に連通する入力ポート601が形成され、同じくポンプ室40に連通すると共に油路10c又は10dに接続された出力ポート602が形成されている。第1の電動オイルポンプ14aにおけるポンププレート6は、入力ポート601が油路10aに連通し、出力ポート602が油路10cに連通している。第2の電動オイルポンプ14bにおけるポンププレート6は、入力ポート601が油路10bに連通し、出力ポート602が油路10dに連通している。ポンプハウジング4及びポンププレート6は、例えばアルミニウム合金からなり、アルミダイキャストにより形成されている。
(電動モータ部の構成)
電動モータ部3は、複数のティースを有する軟磁性金属からなるステータコア30と、ステータコア30の内側に配置されたロータコア31及びロータシャフト32と、ロータコア31に固定された複数の永久磁石33とを有している。デュアル電動オイルポンプ14は、ロータシャフト32の回転軸線Oが水平となるように配置される。
ステータコア30には、複数のティースにコイル巻線34が巻き回されている。コイル巻線34には、コントローラ7から励磁電流が供給される。コントローラ7は、基板70と、基板70に搭載された複数の電子部品71とからなり、蓋部材82に設けられたコネクタ部813を介してECU17から制御信号を受信し、この制御信号に応じてコイル巻線34に電流を供給する。
なお、本実施の形態では、第1及び第2の電動オイルポンプ14a,14bがロータシャフト32を共有しているが、第1の電動オイルポンプ14a側と第2の電動オイルポンプ14b側とで、ロータシャフト32を分割してもよい。また、第1及び第2の電動オイルポンプ14a,14bのそれぞれを別個独立したものとしてもよい。
(モータハウジングの構成)
モータハウジング81は、ステータコア30をコイル巻線34と共に内側に保持する非磁性の樹脂部材であり、ステータコア30及びコイル巻線34を囲む円筒状の円筒部811と、ポンププレート6への固定のための複数のフランジ部812とを一体に有している。フランジ部812は、円筒部811の外周側に突出している。モータハウジング81の素材としては、例えばPA66(ナイロン66)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の熱可塑性樹脂材料を用いることができる。
モータハウジング81は、トランスミッションケース120の内部に取り付けられ、モータハウジング81の開口部は、樹脂からなる蓋部材82によって閉塞されている。蓋部材82の外周面82aには、モータハウジング81との間を封止するOリング53を収容する環状溝820が形成されている。コントローラ7の基板70は、モータハウジング81と蓋部材82との間に配置されている。
モータハウジング81の側面81aには、トランスミッションケース120との間を封止するOリング52を収容する環状溝810が形成されている。モータハウジング81は、複数のボルト121によってトランスミッションケース120に締結されている。ポンププレート6は、ポンプハウジング4と共に、複数のボルト61によってモータハウジング81に締結されている。
(ポンプ部の構成)
図4に示すように、本実施の形態ではポンプ部2が内接ギヤポンプによって構成されている。図4では、ポンプ部2をポンプハウジング4の側面4aと共に図示している。ポンプハウジング4の側面4aは、ポンププレート6に対向する平面からなる平坦面である。
ポンプ部2は、複数の内歯210を有する環状のアウタロータ21と、複数の外歯220を有する円板状のインナロータ22とを備えている。インナロータ22は、アウタロータ21の内周側に配置されている。アウタロータ21は、インナロータ22の外歯220の数よりも1つ多い数の内歯210を有し、インナロータ22の回転中心に対して偏心した位置を中心に、ポンプ室40内で回転自在となるように配置されている。
インナロータ22は、複数の外歯220のうち一部の外歯220がアウタロータ21の内歯210に噛み合うと共に、それぞれの外歯220がアウタロータ21の内面に内接しながら回転する。また、インナロータ22は、電動モータ部3のロータコア31及びロータシャフト32と連結され、ロータコア31及びロータシャフト32と共に回転する。
ロータシャフト32が回転駆動されると、ポンプ部2のアウタロータ21の内歯210とインナロータ22の外歯220とによって区画される複数の区画室の容積がインナロータ22の回転によって拡大と縮小を繰り返すので、これらの区画室に通じる入力ポート601から吸入された作動油12を、出力ポート602から油路10c,10dを介して油圧回路15に向けて送り出すポンプ動作が行われる。
インナロータ22の中心部に形成された貫通孔には、ロータコア31が圧入され、ロータコア31の中心部に形成された貫通孔には、ロータシャフト32が圧入されている。ロータシャフト32の両端部はインナロータ22によりも外側に突出しており、その突出部は、一対のポンププレート6に嵌合して回転可能に支持されている。これにより、ロータシャフト32は、ロータコア31と共にインナロータ22と一体に回転する。
(油圧供給装置の動作)
次に、油圧供給装置10の動作例について説明する。
(1)アイドリングストップ(走行停止かつエンジン停止)の場合
図5及び図6は、アイドリングストップ時の状態を示す。車両100が走行停止し、かつエンジン101が停止したアイドリングストップ時には、メカオイルポンプ13も停止する。このとき、ECU17は、第1の電動オイルポンプ14aを駆動するようにコントローラ7を制御する。コントローラ7は、第1の電動オイルポンプ14aのコイル巻線34に図略の蓄電池(バッテリー)から励磁電流を供給して第1の電動オイルポンプ14aを駆動する。このとき、第2の電動オイルポンプ14bは、コイル巻線34に励磁電流が供給されないため、ポンプとしては駆動されない。
図5及び図6に示すように、第1の電動オイルポンプ14aの駆動によって、オイルパン11に貯留されている作動油12が油路10a,10c,152aを介して油圧回路15の高圧回路152に供給されると共に、油路151a、一次圧力調整弁151、及び油路153aを介して低圧回路153に供給される。高圧回路152は、作動油12をクラッチ103及びCVT110等の油圧供給対象に供給する。低圧回路153は、作動油12をトルクコンバータ102や潤滑部等の油圧供給対象に供給する。なお、各部に供給された作動油12は、図略の環路によってオイルパン11に還流する。
(2)走行中かつエンジン停止の場合
図7及び図8は、走行中かつエンジン101停止の場合を示す。燃費改善のために走行中にエンジン101を停止する場合は、アイドリングストップ時と同様にメカオイルポンプ13も停止する。このとき、ECU17は、第1の電動オイルポンプ14a及び第2の電動オイルポンプ14bを共に駆動するようにコントローラ7を制御する。コントローラ7は、第1及び第2の電動オイルポンプ14a,14bの両方のコイル巻線34に励磁電流を供給して第1及び第2の電動オイルポンプ14a,14bを駆動する。
図7及び図8に示すように、第1の電動オイルポンプ14aの駆動によって、オイルパン11に貯留されている作動油12が油路10a,10c,152aを介して油圧回路15の高圧回路152に供給されると共に、油路151a、一次圧力調整弁151、及び油路153aを介して低圧回路153に供給される。また、第2の電動オイルポンプ14bの駆動によって、オイルパン11に貯留されている作動油12が油路10b,10d,10e、一次圧力調整弁151、及び油路153aを介して低圧回路153に供給される。すなわち、低圧回路153には、第1及び第2の電動オイルポンプ14a,14bの両方の駆動によって作動油12が供給される。高圧回路152は、作動油12をクラッチ103及びCVT110に供給する。低圧回路153は、作動油12をトルクコンバータ102や潤滑部に供給する。
(3)エンジン101が低速(例えば2000rpm未満)で回転している場合
図9は、エンジン101が作動している場合の油圧回路15の概略の動作を示し、図10は、エンジン101が低速で回転している場合の油圧回路15の詳細の動作を示す。エンジン101が低速で回転している場合は、図9に示すように、メカオイルポンプ13の駆動によってオイルパン11に貯留されている作動油12が吸入油路131、吐出油路134,135を介して油圧回路15に供給される。また、エンジン101が低速で回転している場合、ECU17は、第1の電動オイルポンプ14aを駆動すると共に、制御バルブ150を制御してAポートとCポートとを接続し、作動油12のクラッチ103及びCVT110への供給量を多くするように制御する。
ここで、メカオイルポンプ13の動作を詳細に説明する。図10に示すように、吸入油路131,132,133を介して第1吸入ポート132a及び第2吸入ポート133aに吸入された作動油12は、第1吐出ポート134aから吐出通路134に供給され、また第2吐出ポート135aから吐出油路135に供給される。ECU17の制御により制御バルブ150のAポートとCポートとが接続されているので、メカオイルポンプ13の第1吐出ポート134aから吐出された作動油12は、吐出油路134、制御バルブ150のAポート及びCポート、及び油路152aを介して高圧回路152に供給され、さらに油路151a、一次圧力調整弁151、油路153aを介して低圧回路153に供給される。すなわち、メカオイルポンプ13の一対の吐出ポート134a,135aから吐出された作動油12は、油路152aにおいて互いに合流して高圧回路152及び低圧回路153に供給される。
また、低圧回路153に供給された作動油12のうち、トルクコンバータ102や潤滑部等への油圧供給対象に供給されず、調圧により不要となった潤滑油12は、油路10d、及び逆止弁16を介して第2の電動オイルポンプ14bに供給される。これにより第2の電動オイルポンプ14bのポンプ部2が逆回転し、電動モータ部3が発電を行う。第1の電動オイルポンプ14aは、第2の電動オイルポンプ14bにおいて発電された電力により補助的に駆動され、オイルパン11から作動油12が油路10a,152aを介して高圧回路152に供給されると共に、油路151a、一次圧力調整弁151、及び油路153aを介して低圧回路153に供給される。このように、エンジンが低速で回転しているときは、第1の電動オイルポンプ14aの駆動によって高圧回路152及び低圧回路153への作動油12の供給量を補うことができる。
(4)エンジン101が高速(例えば2000rpm以上)で回転している場合
図11は、エンジン101が高速で回転している場合の油圧回路15の詳細の動作を示す。エンジン101が高速で回転している場合は、図9に示すように、メカオイルポンプ13の駆動によってオイルパン11に貯留されている作動油12が吸入油路131、吐出油路134,135を介して油圧回路15に供給される。また、エンジン101が高速で回転している場合、ECU17は、制御バルブ150を制御してAポートとBポートとを接続して作動油12の低圧回路153への供給量が多くなるように制御するが、第1及び第2の電動オイルポンプ14a,14bは駆動しない。
メカオイルポンプ13の詳細な動作は、エンジン101が低速で回転している場合と同様、図10に示すように、吸入油路131,132,133を介して第1吸入ポート132a及び第2吸入ポート133aに吸入された作動油12は、第1吐出ポート134aから吐出通路134に供給され、また吐出ポート135aから吐出油路に供給される。また、ECU17の制御により制御バルブ150のAポートとBポートとが接続されているので、メカオイルポンプ13の第1吐出ポート134aから吐出された作動油12は、吐出油路134、制御バルブ150のAポート及びBポート、及び油路153bを介して低圧回路153に供給される。
低圧回路153に供給された作動油12のうち、トルクコンバータ102や潤滑部等への油圧供給対象に供給されず、調圧により不要となった潤滑油12は、油路10dを介して第2の電動オイルポンプ14bに供給され、第2の電動オイルポンプ14bのポンプ部2が逆回転するが、第1の電動オイルポンプ14aの駆動は停止しているため、第2の電動オイルポンプ14bで発生した電力は使用されない。
(実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、以下に述べる効果が得られる。
(1)メカオイルポンプ13を補助する電動オイルポンプとして、第1及び第2の電動オイルポンプ14a,14bの両方を使用した場合に高出力が可能となるので、メカオイルポンプ13として小型のものを使用でき、メカオイルポンプ13における損失を抑制することができる。
(2)アイドリングストップ中は、一方の第1の電動オイルポンプ14aのみを駆動しているため、第1及び第2の電動オイルポンプ14a,14bの両方を用いた場合と比べて、エネルギーの損失を抑制することができる。
(3)走行中にエンジン101を停止する制御を行った場合は、第1及び第2の電動オイルポンプ14a、14bの両方を駆動して作動油を必要な箇所に供給することができる。
(4)エンジン101の低速回転時は、第2の電動オイルポンプ14bの逆回転駆動により発生した回生エネルギーを利用して第1の電動オイルポンプ14aを駆動して作動油をクラッチ及びCVT110に供給することができ、省電力化を図ることができる。
(5)デュアル電動オイルポンプ14は、2つの第1及び第2の電動オイルポンプ14a,14bをロータシャフト32等を共通化して一体化された構造を有するので、電動オイルポンプの小型化を図ることができる。
以上、本発明の電動ポンプ制御装置を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。
10…油圧供給装置
12…作動油
13…メカオイルポンプ(主ポンプ)
14a…第1の電動オイルポンプ
14b…第2の電動オイルポンプ
15…油圧回路
17…ECU(制御部)
100…車両
101…エンジン(駆動源)
2…ポンプ部
3…電動モータ部

Claims (5)

  1. 車両の駆動源の駆動力によって駆動され、作動油を吐出する主ポンプと、
    前記主ポンプよりも容量が小さい補助ポンプに電動モータ部を組み合わせてなる第1及び第2の電動オイルポンプと、
    前記主ポンプから吐出された前記作動油の一部を前記第2の電動オイルポンプに供給することが可能な油路と、
    前記油路を介して前記第2の電動オイルポンプに供給された前記作動油によって前記第2の電動オイルポンプの前記補助ポンプを回転させて発電した電力を利用して前記第1の電動オイルポンプを駆動する制御を行う制御部と、
    を備えた油圧供給装置。
  2. 前記制御部は、前記駆動源の作動状態及び前記車両の走行状態に応じて前記第1及び第2の電動オイルポンプを選択的に駆動して油圧供給対象に前記作動油を供給する制御を行う、
    請求項1に記載の油圧供給装置。
  3. 前記制御部は、前記駆動源が停止し、かつ前記車両が走行しているとき、前記第1及び第2の電動オイルポンプの両方を駆動する制御を行う、
    請求項2に記載の油圧供給装置。
  4. 前記制御部は、前記駆動源が所定の回転速度よりも低い速度で回転しているとき、前記油路を介して前記第2の電動オイルポンプに供給された前記作動油によって前記第2の電動オイルポンプの前記補助ポンプを回転させて発電した電力を利用して前記第1の電動オイルポンプを駆動する制御を行う、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の油圧供給装置。
  5. 前記主ポンプは、複数の吐出ポートを有し、
    前記制御部は、前記駆動源が作動し、かつ前記駆動源が前記所定の回転速度よりも高い速度で回転しているとき、前記主ポンプの前記複数の吐出ポートから吐出される前記作動油を互いに合流させて油圧供給対象に供給するように油路の切替え制御を行う、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の油圧供給装置。
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