JP6772610B2 - 油圧供給装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施の形態に係る油圧供給装置が適用された車両(自動車)の要部の構成例を示す構成図である。
メカオイルポンプ4は、エンジン101からの駆動力によってスプロケット40を介して回転する第1ロータシャフト41と、第1ロータシャフト41の回転によって作動油Lの吸入及び吐出を行う第1のポンプ部42と、第1のポンプ部42を収容する第1ポンプハウジング43と、第1ロータシャフト41を回転可能に支持する第1ポンププレート44とを備える。
図3は、第1のポンプ部42の構成例を示す構成図である。本実施の形態では、第1のポンプ部42が内接ギヤポンプとして構成されている。第1のポンプ部42は、複数の内歯を有する環状のアウタロータ420と、複数の外歯を有する円板状のインナロータ421とを備えている。インナロータ421は、アウタロータ420の内周側に配置されている。アウタロータ420は、インナロータ421の外歯の数よりも1つ多い数の内歯を有し、インナロータ421の回転中心に対して偏心した位置を中心に回転自在となるように配置されている。
電動オイルポンプ5は、第2ロータシャフト50の回転によって作動油Lの吸入及び吐出を行う第2のポンプ部51と、第2のポンプ部51を作動させる回転駆動力を発生する電動モータ52と、第2のポンプ部51を収容する第2ポンププレート53と、電動モータ52を収容する内側ポンプハウジング54及び外側ポンプハウジング55とを備える。なお、第2のポンプ部51が作動油Lを油圧回路12側に吐出する方向の回転を正回転、この逆方向の回転を逆回転という。
電動モータ52は、複数のティースを有する軟磁性金属からなるステータコア521と、ステータコア521の内側に配置されたロータコア522と、ロータコア522に固定された複数の永久磁石523とを有している。ロータコア522は、第2ロータシャフト50に固定されている。
内側ポンプハウジング54及び外側ポンプハウジング55は、ステータコア521をコイル巻線524と共に内側に保持する非磁性の樹脂部材である。内側ポンプハウジング54及び外側ポンプハウジング55は、第2ポンププレート53と共に、ボルト56によって油路形成部材30に取り付けられている。内側ポンプハウジング54には、第2ロータシャフト50を回転可能に支持する貫通穴540が形成されている。外側ポンプハウジング55には、第2ロータシャフト50を回転可能に支持する穴550が形成されている。
第2のポンプ部51は、第2のポンプ部42と同様に内接ギヤポンプとして構成され、複数の内歯を有する環状のアウタロータ510と、複数の外歯を有する円板状のインナロータ511とを備えている。インナロータ511は、アウタロータ510の内周側に配置されている。アウタロータ510は、インナロータ511の外歯の数よりも1つ多い数の内歯を有し、インナロータ511の回転中心に対して偏心した位置を中心に回転自在となるように配置されている。
制御部2は、エンジン101が停止しているとき(アイドリングストップ時)は、電動オイルポンプ5の電動モータ52にモータ電流を供給する。また、制御部2は、エンジン101が低速(例えば2000rpm未満)で回転している場合は、メカオイルポンプ4による作動油Lの供給量を補うため、電動オイルポンプ5を高速で駆動するように制御する。
図4は、油路形成部材30の図2に示すA方向矢視図である。図5は、油路形成部材30の図2に示すB方向矢視図である。
次に、油圧供給装置10の動作例について説明する。
車両100が走行停止し、かつエンジン101が停止したアイドリングストップ時には、メカオイルポンプ4も停止する。このとき、制御部2は、電動モータ52のコイル巻線524に図略の蓄電池(バッテリー)からモータ電流を供給し、電動オイルポンプ5の第2のポンプ部51を駆動する。
エンジン101が低速(例えば2000rpm未満)で回転している場合は、エンジン101の駆動力によってメカオイルポンプ4が駆動される。メカオイルポンプ4が駆動されると、第1のポンプ部42が正回転し、オイルパン11に貯留されている作動油Lが、ストレーナ120、油路121、供給油路31、及び供給連通穴431を介して第1のポンプ部42に吸入される。また、第1のポンプ部42から吐出される作動油Lが吐出連通穴432、吐出油路33、及び油路122を介して油圧回路12に供給される。またさらに、メカオイルポンプ4による作動油Lの供給量を補うため、制御部2は、第2のポンプ部51が高速で正回転するように電動モータ52にモータ電流を供給する。これにより、第1のポンプ部42から吐出された作動油Lと第2のポンプ部51から吐出された作動油Lとが吐出油路33で合流し、油圧回路12に供給される。
エンジン101が高速(例えば2000rpm以上)で回転している場合は、メカオイルポンプ4によって油圧回路12に作動油Lが供給される。この際、制御部2は、吐出油路33から逆流する作動油Lによって第2のポンプ部51が逆回転しないように、電動モータ52にモータ電流を供給する。この制御部2の動作により、メカオイルポンプ4及び電動オイルポンプ5で吐出油路33を共有しながらも、逆止弁等を設けることなく、メカオイルポンプ4から油圧回路12に作動油Lを供給することができる。
本実施の形態によれば、第2のポンプ部51の非駆動状態において第1のポンプ部42が駆動されるとき、制御部2が電動モータ52にモータ電流を供給するので、吐出油路33から第2のポンプ部51に流入する作動油による第2のポンプ部51の逆回転が抑制される。このため、第1のポンプ部42から吐出された作動油Lが、第2のポンプ部51から供給油路31に逆流してしまうことが抑制され、ポンプ効率の低下が抑えられる。また、吐出油路33から第2のポンプ部51への作動油Lの流入を抑止するための逆止弁を設ける必要がないので、油圧供給装置10の小型化を図ることが可能となる。
以上、本発明の電動ポンプ制御装置を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、第1のポンプ部42及び第2のポンプ部51をギヤポンプとして構成した場合について説明したが、これに限らず、第1のポンプ部42及び第2のポンプ部51をベーンポンプとして構成してもよい。
2…制御部 30…油路形成部材
31…供給油路 33…吐出油路
42…第1のポンプ部 51…第2のポンプ部
52…電動モータ L…作動油
Claims (3)
- 車両の駆動源の駆動力によって駆動される第1のポンプ部と、
モータ電流の供給を受けてトルクを発生する電動モータと、
前記第1のポンプ部の回転中心と同軸の回転中心を有し、前記電動モータによって駆動される第2のポンプ部と、
前記第1のポンプ部と前記第2のポンプ部との間に配置され、前記第1のポンプ部及び前記第2のポンプ部に作動油を供給する共通の供給油路、及び前記第1のポンプ部及び前記第2のポンプ部から作動油が吐出される共通の吐出油路が形成された油路形成部材と、
前記電動モータに前記モータ電流を供給する制御部とを備え、
前記制御部は、前記第2のポンプ部の非駆動状態において前記駆動源によって前記第1のポンプ部が駆動されるとき、前記吐出油路から前記第2のポンプ部に流入する作動油による前記第2のポンプ部の逆回転を抑制するように前記電動モータにモータ電流を供給する、
油圧供給装置。 - 前記制御部は、前記第2のポンプ部の非駆動状態において前記駆動源によって前記第1のポンプ部が駆動されるとき、前記第2のポンプ部を逆回転させないために必要な電流以上のモータ電流を前記電動モータに供給する、
請求項1に記載の油圧供給装置。 - 前記制御部は、前記第2のポンプ部の非駆動状態において前記駆動源によって前記第1のポンプ部が駆動されるとき、前記駆動源の回転数が高いほど前記電動モータに供給するモータ電流を大きくする、
請求項1又は2に記載の油圧供給装置。
Priority Applications (1)
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JP2016140008A JP6772610B2 (ja) | 2016-07-15 | 2016-07-15 | 油圧供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016140008A JP6772610B2 (ja) | 2016-07-15 | 2016-07-15 | 油圧供給装置 |
Publications (2)
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ID=60994268
Family Applications (1)
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JP2016140008A Active JP6772610B2 (ja) | 2016-07-15 | 2016-07-15 | 油圧供給装置 |
Country Status (1)
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2016
- 2016-07-15 JP JP2016140008A patent/JP6772610B2/ja active Active
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