JP2017142513A - 表示システム - Google Patents
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Abstract
【課題】収容時に開口部を遮蔽するシャッターが小型で装置全体として低コストなコンバイナシステム提供する。
【解決手段】
画像を表示する表示装置(210)がその使用位置と収容位置とが異なるように構成された表示システムにおいて、その開口部の幅が前記表示の幅よりも大きな第1シャッター(231)及び第2シャッター(232)と、を備え、前記表示が使用位置にあっては、前記表示位置の少なくても一部が前記第1シャッター(231)および前記第2シャッター(232)の表側に位置すると共に、前記第1シャッター(231)もしくは前記第2シャッター(232)の少なくても一方が閉状態である。
【選択図】図6
【解決手段】
画像を表示する表示装置(210)がその使用位置と収容位置とが異なるように構成された表示システムにおいて、その開口部の幅が前記表示の幅よりも大きな第1シャッター(231)及び第2シャッター(232)と、を備え、前記表示が使用位置にあっては、前記表示位置の少なくても一部が前記第1シャッター(231)および前記第2シャッター(232)の表側に位置すると共に、前記第1シャッター(231)もしくは前記第2シャッター(232)の少なくても一方が閉状態である。
【選択図】図6
Description
本発明は、表示システムに関する。具体的には、例えばヘッドアップディスプレイ(HUD)装置における表示システムに関する。
従来、ヘッドアップディスプレイの1つとして、フロントガラスとは別のコンバイナと、表示器とを有する構成のものがある。これは、ハーフミラー等により構成された表示装置(コンバイナ)をインストルメントパネル(ダッシュボード)の上面に配置し、フロントガラスよりも運転者側に位置するこのコンバイナに対して、液晶表示器等の表示器から光を投射することで、コンバイナによって虚像を表示するものである。
コンバイナは使わないときは収容されていることが望ましい。このようなヘッドアップディスプレイとしては、収容時にはコンバイナを倒し使用時にはコンバイナに像が表示されるようにコンバイナを起きあがらせる、いわゆるポップアップタイプのものが開示されている(特許文献1参照)。
このコンバイナシステムは、シャッターが閉じた状態では、コンバイナが倒れた状態でケース内に収納されており、シャッターが開くと、コンバイナが、開口部から起き上がり突出するように起立するものである。コンバイナがポップアップすると大きな面積の開口部ができるので、美感上や埃対策として、コンバイナを収納するコンバイナシステムの上面には開口部を開閉するシャッター(カバー)が備えられている。
ポップアップ式のコンバイナは、収容時にコンバイナシステムに収容されていたコンバイナが、使用時にディスプレイが見やすい位置まで立ち上がる。コンバイナが収容位置から使用位置へ回動して立ち上がる方式では、コンバイナの面積以上に大きな面積の開口部が必要になり、さらに開口部を覆うシャッター(カバー)が求められる。しかしながらコンバイナよりも大きな面積のシャッターを駆動する駆動機構は大きなものとなり装置の大型化やコストアップの要因となる。
開口部を小さくするには、コンバイナを鉛直方向へ移動させればよいが、下方への突き出し距離が大きくなり、エアコンなどのダクトの走るダッシュボードには空間的に余裕が無いので、コンバイナの収容時は水平方向へ置くことが望ましい。
そこで、本発明の目的は、コンバイナが収容時に水平で使用時に鉛直に立設させ得るとともに、収容時に開口部を遮蔽するシャッターが小型で装置全体として低コストなコンバイナシステム提供することにある。
前述した課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の表示システムは、画像を表示する表示装置がその使用位置と収容位置とが異なるように構成され、その開口部の幅が前記表示装置の幅よりも大きな第1及び第2シャッターと、を備え、前記表示装置が使用位置にあっては、前記表示装置の少なくても一部が前記第1および前記第2シャッターの上側に位置すると共に、前記第1もしくは前記第2シャッターの少なくても一方が閉状態であることを特徴としている。
以下、本発明の一実施形態にかかる表示システム(コンバイナシステム)を説明する。本発明の一実施形態にかかる表示システムは、画像を表示する表示装置がその使用位置と収容位置とが異なるように構成されている。収容時は使用者から見えない位置に移動するので美感上好ましい。また、本発明の一実施形態にかかる表示システムは、使用位置と収容位置との間の開口部の幅が前記表示装置の幅よりも大きな第1及び第2シャッターと、を備え、前記表示装置が使用位置にあっては、前記表示装置の少なくても一部が前記第1および前記第2シャッターの上側に位置すると共に、前記第1もしくは前記第2シャッターの少なくても一方が閉状態であるので、表示装置の使用時は不要な開口部が狭くなり美感上や埃対策から好ましい。
また、前記第1および第2シャッターは、前記第1シャッターの前記開口部と前記第2シャッターの前記開口部とは連続した開口部であるので、連動した動きをすることで不要な開口を厳密に狭くすることができる。
また、前記表示装置が使用位置にあるときは、前記第2シャッターは開状態であり、該第2シャッターの開口部には前記表示装置の一部が位置していることで、開口部の制御が柔軟に行える。
また、前記表示装置が使用位置にあっては、前記表示装置は略鉛直状態に立設されているので、使用者にとって使いやすい。
そして、前記表示装置が使用位置にあっては、前記第1シャッターは閉状態であるので、使用状態では不要な開口を遮蔽することができる。
また、前記表示装置が使用位置にあっては、前記第1および第2シャッターの開閉方向と前記表示装置の立設方向とは略直角であるので、表示装置の移動に必要な開口の確保が少ないシャッターの動きで実現できる。
前記表示装置が収容位置にあっては、前記第1および第2シャッターが閉状態であるので、美感上、埃対策上好ましい。
また、前記表示装置が収容位置にあっては、前記表示装置は前記第1シャッターおよび前期第2シャッターの下側に位置するので、表示システムを使わないときは表示装置が視界を妨げることが無い。
また、前記表示装置が収容位置にあっては、略水平方向に寝かせて収容されているので、下方向に空き空間が狭い場所への取付けが可能になる。
また、前記表示装置が前記収容位置から前記使用位置へと移動するにあたっては、前記第1シャッターが前記第2シャッターよりも先に開状態になるので、表示装置の移動に必要な空間の確保に無駄が生じない。
また、前記表示装置が前記使用位置から前記収容位置へと移動するにあたっては、前記第2シャッターが前記第1シャッターよりも先に閉状態になるので表示装置の移動に必要な空間の確保に無駄が生じない。
また、前記第1シャッター及び前記第2シャッターの少なくとも一方が、所定の軸を中心にして回動することで開閉されるので、シャッターの駆動が容易である。
また、前記表示装置は、視認側の面に投射された光を使用者側に反射することで、その光が描く画像を前記使用者の視界に投影するコンバイナであるので、使用者はコンバイナを通して虚像をみることができる。
また、前記表示装置は、視認側の面に投射された光を運転席側に反射することで、その光が描く画像を運転席に着座する使用者の視界に投影するコンバイナであるので、本願発明に係る表示システムが自動車など移動体に装着される場合は、運転者は、コンバイナによる虚像と外部の景色を同時に見ることができる。
本発明の実施例に係る表示システム(コンバイナシステム)について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例に係るコンバイナシステムを搭載したヘッドアップディスプレイを示す模式図である。図1は、コンバイナがダッシュボードから表出して略鉛直状態に立設されて、車両の運転席に着座する使用者が使用する状態に位置(使用位置)している様子が描かれている。
この図1のヘッドアップディスプレイ1は、車両の運転席に着座する使用者に、ナビゲーション情報等の各種の情報を、フロントガラスFGの前方の外景に重畳して視認させるものであり、表示器10、コンバイナシステム20、及び不図示の操作部を備えている。また、コンバイナシステム20は、コンバイナ210、シャッター機構230及び図1においては図面上に現れないポップアップ機構220を備えている。
表示器10は、ナビゲーション情報等の各種の情報を表す画像を描く光を、コンバイナシステム20のコンバイナ210における視認側の面に向けて投射する。
コンバイナ210は、湾曲した透明な樹脂板の凹面に、錫や銀などの光半透過膜が蒸着され、この凹面が反射面(視認側の面)210aとなった周知のハーフミラーである。図1に示される使用位置では、コンバイナ210が水平面に対して立った状態で、且つ、凹面が表示器10及び使用者側を向く状態に保持されている。
コンバイナ210は、表示器10から投射された光を反射面210aで使用者側へと反射することで、その光が描く、ナビゲーション情報等の各種の情報を表す画像を使用者の視界に投影する。上記のようにコンバイナ210はハーフミラーであるので、乗員には、その投影された画像が、虚像としてフロントガラスFGの前方の外景に重畳されてコンバイナ210越しに視認される。また、コンバイナ210が湾曲していることから、使用者には、その画像が、凡そ2〜3m前方に浮かんで拡大されて視認されることとなる。
図2は、コンバイナシステム20におけるコンバイナ210及びポップアップ機構220を説明するための模式図である。
図2に示されているように、コンバイナ210は、概ね長方形の板が上下方向及び左右方向に湾曲した形状を有している。コンバイナ210は、その使用状態における下端がコンバイナ保持部材221に取り付けられ保持されている。使用状態における上下方向に言う、コンバイナ保持部材221の下端近傍には、円柱突起状の駆動ピン222aが左右側面から突出して設けられ、その上端近傍には、同様な形状の姿勢ピン222bが左右側面から突出して設けられている。コンバイナ保持部材221の左右に一対ずつ設けられたこれらピンは、高さ方向位置がそれぞれ一致している。
コンバイナ保持部材221の左右両側には、一対のガイド部材224,224’が配されている。当該一対のガイド部材224,224’には、向かい合う表面に溝状の駆動レール223a及び姿勢レール223bが設けられている。この駆動レール223a及び姿勢レール223bにそれぞれ駆動ピン222a及び姿勢ピン222bが嵌合し、駆動レール223a及び姿勢レール223b内を移動することで、コンバイナ保持部材221で保持されたコンバイナ210が、姿勢を変えつつ移動する。
図3は、コンバイナ210の反射面210aに向かって右側のガイド部材224のレールが設けられた面の正面図である。不図示の駆動手段により駆動ピン222aを駆動レール223a内で移動するように駆動する。駆動ピン222aと姿勢ピン222bとの距離は固定なので、駆動レール223a内を駆動ピン222aが移動すると、それに応じて、両ピン間の距離が一定に保たれる姿勢レール223b内の位置に姿勢ピン222bが移動する。すると、両者の位置関係に応じて、コンバイナ210の位置と姿勢が変化する。そして、コンバイナ210が、使用位置と収容位置との間を移動する。図3を用いて、この移動の経過を説明する。
まず、コンバイナ210が収容位置に収容された収容状態においては、駆動ピン222aは駆動レール223aの運転席側の端部である点Aに位置し、姿勢ピン222bは同様に姿勢レール223bの運転席側の端部である点aに位置する。この位置では、使用位置よりも下方かつ運転席側の収容位置においてコンバイナ210が略水平方向に寝かせられてコンバイナ収容部に収容された状態となっている。コンバイナ収容部は、ダッシュボード内で、コンバイナ210の上方を含む周囲全体が大略覆われて保護された状態になる場所に位置する。
不図示の駆動手段により駆動ピン222aを駆動レール223a内でフロントガラス側の方向に移動させると、コンバイナ210は運転席側からフロントガラス側に後退しながら、上方を向いていた反射面210aが運転席側に漸次傾いてゆく。例えば、駆動ピン222aが点Bに位置する時には、姿勢ピン222bは点bに位置し、コンバイナ210の反射面210aがやや運転席側に傾いた状態となっている。
さらに駆動ピン222aを移動させて点Cの位置まで来ると、姿勢ピン222bは点cに位置し、コンバイナ210の反射面210aがより運転席側に傾いて、ここからの移動は、コンバイナ210の上昇を伴うものとなる。駆動ピン222aが点Dの位置まで来ると、姿勢ピン222bは点dに位置し、コンバイナ210の反射面210aは略運転席側を向いた状態となり、ここからの移動は、コンバイナ210の反射面210aの角度が保たれたまま、コンバイナ210が上昇するものとなる。
そして、駆動ピン222aが点E1まで来ると姿勢ピン222bは点eに位置し、コンバイナ210の反射面210aがダッシュボード上に露出し、運転席側を向いた略鉛直状態となる。
点E1と点E2との間の駆動レール223aの形状は、点eを軸とする円の円弧状となっており、駆動ピン222aが点E1と点E2との間を移動する際には、姿勢ピン222bが点eに位置し続けて、ここを軸として駆動ピン222aが回動するようになり、コンバイナ210の反射面210aの角度が、上下方向で変化する。使用者は、その体型や運転姿勢、ドライビングポジション等によって目の位置(前後方向及び高さ方向)が異なるため、駆動ピン222aの位置を点E1と点E2との間で適宜選択することによって、コンバイナ210の反射面210aの角度を自らに最適な位置に調整することができる。
以上、図3を用いて、コンバイナ210が収容位置から使用位置まで移動する経緯を説明したが、使用位置から収容位置までの移動はちょうど逆方向への移動であり、説明を省略する。
駆動ピン222aを駆動レール223a内で移動させる駆動手段としては、特に制限はなく、従来公知の方法や本発明の実施のために開発した種々の駆動手段を適宜採用することができる。例えば、コンバイナ210の下端乃至その近傍にワイヤを繋げて、運転席側またはフロントガラスFG側から巻き取ることで駆動ピン222aを駆動させてもよいし、駆動ピン222aに外歯ギアを設けるとともにこれに歯合するギア(直線ギア、外歯ギア及び内歯ギアの組み合わせ)を駆動レール223aに沿って縁在させて駆動ピン222aを直接駆動させてもよい。
なお、コンバイナ210の反射面210aの角度としては、駆動ピン222aの位置を点E1と点E2との間で適宜選択する調整範囲については全て、本発明に言う「略鉛直状態」及び「略運転席側を向いた状態」の範疇に含まれるものとする。
図4は、本実施例のコンバイナシステム20において、収容位置から使用位置までの間コンバイナ210が移動した際のコンバイナ210の軌跡を示すコンバイナ210の反射面210aに向かって右側から見た概略図である。図4に示されるように、コンバイナ210の移動先端(使用時における上端)は、一旦、フロントガラスFG側の空間を移動しつつ立ち上がり、運転席側に寄った使用位置で略鉛直状態となる。そのため、収容位置から使用位置までの間コンバイナ210が移動する際に、およそ図4中A1に示す領域が開口している必要があり、これを覆うシャッターを設ける場合には、これと同サイズ乃至それ以上のサイズの物が求められる。
しかし、使用時においては、コンバイナ210の反射面210aの角度調整も考慮して、図4中A2に示す領域が開口していることが求められる一方、そのフロントガラスFG側のA3に示す領域については、開口していないことが望ましい。外部からの塵埃の侵入をできる限り抑制する意味もあるが、当該位置はフロントガラスFGから侵入する日光に直接晒される領域であり、ダッシュボード内に位置するコンバイナシステム20の各種部品やその他各種部品等を日光の紫外線から守るためにも、A3に示す領域について開口していないことが望まれる。そのため、本実施例においては、図4中A2に示す領域を開閉する第1シャッターと、A3に示す領域を開閉する第2シャッターの2つのシャッターによりシャッター機構(開閉シャッター)230が構成される。
即ち、コンバイナ210が使用位置にある時に、コンバイナ210よりフロントガラスFG側に位置する第1シャッターと、コンバイナ210の下方に位置する第2シャッターの2つのシャッターからシャッター機構230が構成され、かつ、両シャッターが独立に適宜開閉するように構成されることで、簡単でコンパクトながら、適切な開閉状態を実現することができる。即ち、本実施例の構成によれば、コンバイナ210が使用位置にある際(使用時)には必要な領域以外が遮蔽され、使用位置及び収容位置の間で移動する際(移動時)には必要な領域が開放され、収容位置にある際(収容時、格納時)には全ての開口が遮蔽されるようになる。
図5〜図7を用いて、シャッター機構230について詳細に説明する。図5は、本実施例のコンバイナシステム20から、シャッター機構230及びその周辺部材のみを抜き出して描いた概略斜視図である。当該図5は、コンバイナ210が収容位置にあって、閉状態にあるシャッター機構を表すものである。図5に示されるように、ダッシュボードの上面233には、コンバイナ210が出没するための開口部234が設けられており、当該開口部234を開閉するためのシャッター機構230は、第1シャッター231と第2シャッター232とから構成される。
第1シャッター231は、閉状態において、コンバイナ210が使用位置にある時(図1に示される状態)に、当該コンバイナ210よりフロントガラスFG側に位置する。第1シャッター231は、その下方で、反射面(視認側の面)210aの中心と平行な軸235aに一端が車両側と回転自在に固定された第1アーム235の他端と接続され、第1アーム235が、軸235aを中心として矢印B方向に回動することで、開口部234のフロントガラスFG側の領域(以下、「領域D」と称する。)が第1シャッター231により開閉可能に構成されている。
一方、第2シャッター232は、コンバイナ210が使用位置にある時(図1に示される状態)に、当該コンバイナ210の下方に位置する。第2シャッター232は、その下方で、一端が軸236aで車両側と回転自在に固定された第2アーム236の他端と接続されており、第2アーム236が、軸236aを中心として矢印C方向に回動することで、開口部234の運転席側の領域(以下、「領域E」と称する。)が第2シャッター232により開閉可能に構成されている。
第1シャッター231及び第2シャッター232を開閉する第1アーム235及び第2アーム236の回動の駆動は、従来公知の方法で行えばよく、例えば、軸235aや軸236aに外歯ギアを取り付けて、これを動力装置で回転させて駆動させればよい。 次に、シャッター機構230の開閉の経過について説明する。まず、コンバイナ210が収容位置から使用位置へと移動する際の経過について説明する。
図6は、本実施例のコンバイナシステム20において、収容位置から使用位置までの間コンバイナ210が移動する際のシャッター機構230の動きを工程ごとに順を追って示す概略説明図である。また、図7は、本実施例のコンバイナシステム20において、シャッター機構230の開閉状態の例を示す上面図である。
図6(1)は、図5と同様、コンバイナ210が収容位置に収容された収容状態であって、閉状態にあるシャッター機構を表すものである。この状態にあっては、コンバイナ210の駆動ピン222aが駆動レール223aの運転席側の端部である点Aに位置し、姿勢ピン222bが同様に姿勢レール223bの運転席側の端部である点aに位置する。この位置では、使用位置よりも下方かつ運転席側の収容位置においてコンバイナ210が略水平方向に寝かせられてコンバイナ収容部に収容された状態となっている。また、図7(a)に示されるように、第1シャッター231及び第2シャッター232は、共に閉状態となり、開口部234全面積が遮蔽される。
コンバイナ210が収容位置から使用位置へと移動する際、図6(2)に示されるように、まず、第1シャッター231が開状態になる。第1シャッター231は、第1アーム235が下方に回動することで開状態になり、開口部234の領域Dが開口する。これにより、コンバイナ210の前半の移動経路が確保される。
そして、コンバイナ210がさらに移動して、図6(3)に示されるように、コンバイナ210の移動先端(使用時における上端)が領域Dから上方に露出し始める。おおよそ、この状態が、図4に示される駆動ピン222aが点Bに、姿勢ピン222bが点bにそれぞれ位置する状態である。
次に、図6(4)に示されるように、第2シャッター232が開状態になる。第2シャッター232は、第2アーム235が運転席側へ回動することで開状態になり、開口部234の領域Eが開口する。これにより、コンバイナ210の移動経路が全て確保される。
コンバイナ210がさらに移動して、コンバイナ210のどの部位も閉状態の第1シャッター231位置より運転席側または上方に移動して閉状態の第1シャッターに接触しない位置へ移動後、図6(5)に示されるように、第1シャッター231が閉状態になる。本実施形態において、図6(5)に示される状態は、コンバイナ210が既に略鉛直状態に立設された使用位置に達している。この状態が、図4に示される駆動ピン222aが点E1に、姿勢ピン222bが点eにそれぞれ位置する状態である。
なお、第1シャッター231は、コンバイナ210が使用位置に達していなくても、コンバイナ210のどの部位も閉状態の第1シャッター231位置より運転席側または上方に移動した後であれば、つまり、コンバイナが閉状態の第1シャッターに接触しない位置であればいつでも閉状態にすることが出来る。
図6(1)の状態から図6(5)の状態までのコンバイナ210の移動は、1つの操作信号で自動的に為される。この時、第1シャッター231及び第2シャッター232は、コンバイナ210の移動の移動に連動して駆動される。
図6(5)に示される状態から、さらにコンバイナ210を移動させることで、図6(6)に示される状態までコンバイナ210の反射面210aの角度を倒すことができる。この状態が、図4に示される駆動ピン222aが点E2に、姿勢ピン222bが点eにそれぞれ位置する状態であり、当該状態におけるコンバイナ210の位置も使用位置の範疇に含まれる。
使用者は、図6(5)に示される状態から図6(6)に示される状態まで、適宜、コンバイナ210の反射面210aの角度を自らに最適な位置に調整することができる。このコンバイナ210の駆動は、図6(1)の状態から図6(5)の状態までのコンバイナ210の一連の移動が終了した後、使用者が微調整ボタンを適宜押し続けることで、あるいは、微調整つまみを適宜回転させることで等、適当な調整手段によって使用者が最適な位置に調整する。使用者が一旦決めた最適な位置の情報を別途記憶手段に記憶させて、使用時に当該記憶手段から読み出した位置情報に応じて、コンバイナ210の反射面210aの角度を最適な位置に調整することもできる。
図7(b)は、図6(6)に示される状態におけるコンバイナ210周辺の上面図であり、図7(c)は、その第1シャッター231及び第2シャッター232の状態を説明するために、図7(b)からコンバイナ210を除した上面図である。コンバイナ210が使用位置にある際には、第1シャッター231は閉状態になり、コンバイナ210の反射面210aの角度を微調整する際にコンバイナ210が移動する領域Eのみを確保するため第2シャッター232のみが解放される。そのため、ダッシュボード上面233における開口が、可及的に小面積となる。二つのシャッターが連動して動くことで開放される部分をコンバイナに接触しない範囲で狭くすることができる。
以上のようにして、コンバイナ210は、収容位置から使用位置へと移動する。なお、第2シャッター232が開状態に向かって動きはじめるのは、上記例では、コンバイナ210の移動先端(使用時における上端)が領域Dから上方に露出し始めた(図6(3)の状態)後に為されるが、それよりも前に、さらには第1シャッター231が開状態に向かって動きはじめるのと同時に為されても構わない。コンバイナ210が領域Eに進入するよりも前に解放されれば、第2シャッター232の開状態に向かって動き始めるタイミングに制限は無い。
コンバイナ210が使用位置から収容位置へと移動する際の経過は、以上の説明と、基本的に逆の経過を辿る。まず、図6(5)に示される状態から図6(6)に示される状態までの間で、反射面210aの角度が調整されたコンバイナ210は、図6(5)に示される状態まで戻され(運転席側に移動され)、第1シャッター231が開状態になる。第1シャッター231を開状態にする機構は、収容位置から使用位置への移動の経過を説明した既述の場合と同様である。以下、第1シャッター231の開閉や、第2シャッター232の開閉のそれぞれの機構についても、収容位置から使用位置への移動の経過を説明した既述の場合と同様である。そして、コンバイナ210がさらに移動して図6(4)に示される状態となる。シャッターの動きは、コンバイナの移動を妨げない事を要件にして任意に定めることができる。
次に、本実施形態では、図6(3)に示されるように、第2シャッター232が閉状態になる。なお、本発明において、第2シャッター232を閉状態にするのは、コンバイナ210がどの部位も閉状態の第2シャッター232位置よりも下方またはフロントガラス側に移動した後、すなわち、コンバイナが第2シャッター232に接触しない位置へ移動後に為されればよい。そのため、第2シャッター232を閉状態にするのは、後述する第1シャッター232閉状態にする前後や、さらには、コンバイナ210が収容位置に達した後に為されても構わないのでタイミングは任意である。
本実施形態では、さらに、コンバイナ210が移動して、コンバイナ210が収容位置に達すると、第1シャッター231が閉状態になる。なお、本発明において、第1シャッター231を閉状態にするのは、コンバイナ210がどの部位も閉状態の第1シャッター231位置よりも下方に移動した後、すなわち、コンバイナが第1シャッター231に接触しない位置へ移動後に為されればよい。そのため、本実施例のようにコンバイナ210が収容位置に達した後のみならず、それよりも前に為されても構わないので、タイミングは任意である。
以上説明した本実施例のコンバイナシステムによれば、コンバイナ収容部が、使用位置よりも下方かつ運転席側の収容位置で、コンバイナ210を略水平方向に寝かせて収容する構成であり、ダッシュボードの下方への突き出しがなく、比較的に空間的余裕が残されているダッシュボード上辺近傍にコンバイナ収容部が位置するため、スペース効率に優れている。また、本実施例のコンバイナシステムは、反射面(視認側の面)210aの向きを運転席側と上方との間で漸次変えながら、略鉛直状態の使用位置と水平状態の収容位置との間を移動するように構成されているので、収容位置から使用位置まで回動により立ち上がらせる従来の構成に比して、コンバイナ210の露出のための移動経路となる開口部を小さくすることができるため、それを覆うシャッター機構を小型化乃至簡素化することができ、延いては低コスト化をも実現できる。
また、本実施例のコンバイナシステムによれば、シャッター機構(開閉シャッター)230を、コンバイナ210が使用位置にある時に、当該コンバイナ210よりフロントガラスFG側に、閉状態の第1シャッター231と、当該コンバイナ210の下方に、閉状態の第2シャッター232の2つのシャッターで構成されているため、シャッターの開閉タイミングの適切化を図りやすく、コンバイナ210の収容時に開口部234全体を遮蔽できる。また、第1シャッター231と第2シャッター232の2つのシャッターを同時に連動して精密に制御すると使用時の開口面積を可及的に小さくすることができ、外部からの塵埃や日光による紫外線の侵入を厳密に抑制することができる。
本実施例においては、第1シャッター231及び第2シャッター232の双方とも、コンバイナ210の反射面(視認側の面)210aの中心と平行な所定の軸(235a,236a)を中心、すなわち、コンバイナの移動方向の変化する面に垂直に回動することで開閉される構成であるが、本発明において各シャッターは、本実施例の構成には限定されず、例えば、スライド板方式のシャッターや巻き取り方式のシャッター等従来公知のシャッターを採用することができる。使用位置と収容位置との間のコンバイナの移動を妨げず、シャッターが閉状態の時に開口を遮蔽できる機能さえ有していれば、如何なる構成でもよい。
ただし、本実施形態のように、所定の軸を中心にして回動することで開閉されるシャッターであれば、簡素な構造で低コスト化を実現できるとともに、使用位置と収容位置との間のコンバイナの移動を妨げないように配置を設計することが比較的容易であり、設計の自由度が高いため、好ましい。また、シャッターの開閉時の駆動がスムーズかつ機敏であり、この点においても本実施形態の構成を有するシャッターが好ましい。
特に、第1シャッター231よりも運転席側に位置する、コンバイナ210の反射面(視認側の面)210aの中心と平行な軸、すなわちコンバイナの移動方向の変化する面に垂直な軸、を中心にして下方に回動することで開閉される本実施形態の第1シャッター231は、簡素な構成ながら駆動が機敏で、使用位置と収容位置との間のコンバイナの移動経路を確保し易いため、好ましい。
以上、本発明について、好ましい実施例及び変形例を挙げて説明したが、本発明のコンバイナシステムは上記実施例及び変形例の構成に限定されるものではない。
例えば、上記実施例及び変形例においては、コンバイナの移動と姿勢を制御する機構として、一対のガイド部材224,224’と、該一対のガイド部材224,224’に設けられた一対の駆動レール223a及び姿勢レール223bに嵌合して移動する一対の駆動ピン222a及び姿勢ピン222bとの組み合わせを例示したが、本発明においては当該構成に限定されず、コンバイナが、その視認側の面の向きを運転席側と上方との間で漸次変えながら、使用位置と収容位置との間を移動するように構成されていれば、他の如何なる構成をも採用し得る。例えば、コンバイナの下端に軸着した移動部材を運転席側とフロントガラス側とにスライド可能に駆動し得るスライド手段と、コンバイナの下端の前記軸を回転軸としてコンバイナを直接回動させることでコンバイナの姿勢を水平方向から鉛直方向に変え得る回動手段とを組み合わせて、両者を連動させることで、目的のコンバイナの移動の構成を実現することができ、本発明において採用可能である。
また、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明のコンバイナシステムを適宜改変することができる。かかる改変によってもなお本発明のコンバイナシステムの構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
以上では自動車で用いるコンバイナシステムについて記載したが、本発明は画像を表示する表示装置がその使用位置と収容位置とが異なるように構成された表示システム全般に用いることが出来る。具体的には例えば、使用する場合には使用者が見やすい位置に表示装置を設置し、使用しない場合には使用者から見えない位置に表示装置を収容するような表示システムやゲーム機システム等にも用いることが出きる。
10:表示器
20:コンバイナシステム
210:コンバイナ
210a:反射面(視認側の面)
220:ポップアップ機構
221:コンバイナ保持部材
222a:駆動ピン
222b:姿勢ピン
223a:駆動レール
223b:姿勢レール
224,224’:ガイド部材
230:シャッター機構(開閉シャッター)
231:第1シャッター
232:第2シャッター
233:ダッシュボード上面
234:開口部
235:第1アーム
236:第2アーム
20:コンバイナシステム
210:コンバイナ
210a:反射面(視認側の面)
220:ポップアップ機構
221:コンバイナ保持部材
222a:駆動ピン
222b:姿勢ピン
223a:駆動レール
223b:姿勢レール
224,224’:ガイド部材
230:シャッター機構(開閉シャッター)
231:第1シャッター
232:第2シャッター
233:ダッシュボード上面
234:開口部
235:第1アーム
236:第2アーム
Claims (1)
- 画像を表示する表示装置がその使用位置と収容位置とが異なるように構成された表示システムにおいて、
その開口部の幅が前記表示の幅よりも大きな第1及び第2シャッターと、
を備え、
前記表示が使用位置にあっては、
前記表示装置の少なくても一部が前記第1および前記第2シャッターの上側に位置すると共に、
前記第1もしくは前記第2シャッターの少なくても一方が閉状態であることを特徴とする表示システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017050982A JP2017142513A (ja) | 2017-03-16 | 2017-03-16 | 表示システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017050982A JP2017142513A (ja) | 2017-03-16 | 2017-03-16 | 表示システム |
Related Parent Applications (1)
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JP2015509730A Division JP6114380B2 (ja) | 2013-04-01 | 2013-04-01 | 表示システム |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017050982A Pending JP2017142513A (ja) | 2017-03-16 | 2017-03-16 | 表示システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017142513A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006065092A (ja) * | 2004-08-27 | 2006-03-09 | Denso Corp | ヘッドアップディスプレイ |
JP2006123883A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-05-18 | Nishikawa Kasei Co Ltd | 車両用ディスプレイの収納装置及び車両用収納ボックス |
JP2006327407A (ja) * | 2005-05-26 | 2006-12-07 | Calsonic Kansei Corp | 車両用表示器 |
-
2017
- 2017-03-16 JP JP2017050982A patent/JP2017142513A/ja active Pending
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20180807 |