JP2008068767A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外来光が透明パネルで反射して運転者の眼に到達することを防止可能且つインストルメントパネル上面の見映えが良好なヘッドアップディスプレイ装置を提供する
【解決手段】開口部12aに対応し且つ透明パネル4のフロントウィンドシールド11側に、面沿いに軸52を有しこの軸52の周りに回転可能なルーバ51を複数個、各軸52を平行に配置してなるシャッター5を配置した。これにより、外来光が透明パネルで反射して運転者の眼に到達することをシャッター5で防止しつつ、シャッター5の開状態における各ルーバ51の長さ、つまりインストルメントパネル12からフロントウィンドシールド11へ向かう方向の長さを短くできるので、インストルメントパネル12周辺の見映えを良好なものにできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用のヘッドアップディスプレイ装置に関するものであり、たとえば自動車等に用いて好適である。
従来のヘッドアップディスプレイ装置として、たとえば表示器を車両のインストルメントパネル内に設置された表示器からの映像をインストルメントパネル表面に設けた開口部を介してフロントガラスに投影するものであって、この開口部を塞ぐように透明パネルが配置され、且つフロントガラスを透過して車室内に入射した外来光が透明パネルで反射して運転者の眼に到達することを防止する防止手段を有する構造のものがある(特許文献1参照)。
この従来のヘッドアップディスプレイ装置において、透明パネルは、開口部を介してインストルメントパネルの内部に埃や水滴が侵入することを防止している。
他の従来のヘッドアップディスプレイ装置として、表示器を車両のインストルメントパネル内に設置された表示器からの映像をインストルメントパネル表面に設けた開口部を介してフロントガラスに投影するものであって、この開口部を覆うシャッターを配置し、ヘッドアップディスプレイ装置使用時には開口部を開状態とし、ヘッドアップディスプレイ装置非使用時には開口部を閉状態とするものがある(特許文献2参照)。
特公平7−90728号公報 特開2003−237411号公報
特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置における外来光の透明パネル表面からの反射光が運転者の眼に到達することを防止する防止手段は、インストルメントパネルに設けた突起部、あるいは透明パネルに設けた断面鋸歯状の拡散反射部である。前者は外観的に見映えが悪く、後者はフロントガラスに投影される画像が歪む恐れがある。また、特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置においては、車室内に入射した外来光が開口部より表示器を直射して、表示器が劣化する恐れがある。
一方、特許文献2に記載のヘッドアップディスプレイ装置においては、シャッターを設けヘッドアップディスプレイ装置非使用時にシャッターを閉じることにより、外来光に直射されて表示器が劣化することを防止できる。しかし、特許文献には、ヘッドアップディスプレイ装置使用時に外来光が透明パネルで反射して運転者の眼に到達することを防止する方策に関する記載はない。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、ヘッドアップディスプレイ装置の構成に工夫を凝らして、外来光が透明パネルで反射して運転者の眼に到達することを防止可能且つインストルメントパネル上面の見映えが良好なヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成する為、以下の技術的手段を採用する。
本発明の請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置は、制御部により駆動される表示器に表示される表示画像を車両のフロントウィンドシールドに向けて投影しフロントウィンドシールド前方に結像される表示画像の虚像を運転者に視認させるヘッドアップディスプレイ装置であって、表示器は車両のインストルメントパネル内に設置され、インストルメントパネルの表面に設けられ表示器からフロントウィンドシールドへ向かう光を通過させる開口部と、開口部を塞ぐように配置された透光性部材と、面沿いに軸を有し該軸の周りに回転可能な板部材複数個を各軸を平行にして配置されてなるシャッターとを備え、シャッターは開口部に対応し且つ透光性部材のフロントウィンドシールド側に配置され、シャッターは各板部材が常に互いに平行である関係を維持しつつ各軸が回転駆動され、シャッターの全閉状態において各板部材は隣接す板部材と部分的に重なり、シャッターは各軸をインストルメントパネルの表面と略平行且つ車両の幅方向と略平行として配置されることを特徴としている。
開口部に設けられた透光性部材に入射した外来光の反射光が運転者の眼に入射することを抑制する方策としては、運転者の眼に向かう反射光を途中で遮る、あるいは、外来光を透光性部材に入射させないように、透光性部材の手前で遮ることが考えられる。同時に、このような遮光手段が開口部からフロントウィンドシールドへ向かう表示器からの光を遮ることがないようにしなければならない。
上述した構成においては、シャッターを構成する複数の板部材は互いに平行に配置されている。シャッターが開状態のとき、つまりヘッドアップディスプレイ装置の使用時には、各板部材は、開口部を通過してフロントウィンドシールドへ向かう表示器からの光の進行方向とほぼ平行な姿勢となっている。言い換えると、開口部の透光性部材の表面が、各板部材により複数の区画に仕切られた状態となっている。すなわち、透光性部材の各区画のフロントウィンドシールド側に板部材が壁状に配置された状態となっている。これにより、フロントウィンドシールドを通って車室内に入射した外来光がインストルメントパネルの開口部に到達すると、板部材により遮られて透光性部材表面に入射しない、または透光性部材に入射しても板部材により遮られて、そこでの反射光が運転者の眼に向かうあるいはフロントウィンドシールドに入射しそこで反射して運転者の眼に向かうことが抑制される。
ところで、各板部材は、透光性部材の表面全体ではなく、透光性部材表面の板部材と板部材とに囲まれたに部分に対して上述した機能を果たせばよい。したがって、各板部材の長さ、つまりインストルメントパネルからフロントウィンドシールドへ向かう方向の長さを短くすることができる。これにより、各板部材が開口部を通過してフロントウィンドシールドへ向かう表示器からの光を妨げることを最小限度に抑えることができる。さらに、各板部材の上述した長さが短くできることから、ヘッドアップディスプレイ装置使用時におけるインストルメントパネル周辺の見映えを良好なものにできる。
また、上述した構成においては、シャッターの全閉状態において各板部材は隣接す板部材と部分的に重なる。したがって、ヘッドアップディスプレイ装置非使用時において、開口部は完全に塞がれ、外来光により直射されて表示器が劣化することを確実に防止できる。
以上により、開口部に設けられた透光性部材に入射した外来光の反射光が運転者の眼に入射することを抑制可能且つインストルメントパネル上面の見映えが良好なヘッドアップディスプレイ装置を提供することができる。
本発明の請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ装置は、シャッターの全閉状態においてシャッターの各板部材はインストルメントパネル表面と同一面上あるいはその下側にあることを特徴としている。
このような構成によれば、ヘッドアップディスプレイ装置非使用時にシャッターが全閉されたときにシャッターがインストルメントパネル表面から突き出さないので、インストルメントパネル周辺の見映えを良好なものにできる。
本発明の請求項3に記載のヘッドアップディスプレイ装置は、シャッターの各軸を回転させてシャッターを開閉動作させる駆動手段と、シャッターの各軸を回転させてシャッターを開閉動作させる駆動手段と、駆動手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、表示器の使用状態に応じて前記シャッターを開閉するように駆動手段を制御することを特徴としている。
このような構成によれば、運転者が手動で微調整する手間を不要として、自動的にシャッター位置を最適位置、すなわち開口部に設けられた透光性部材に入射した外来光の反射光が運転者の眼に入射することを抑制でき且つヘッドアップディスプレイ装置の良好な視認性を維持できる位置とすることができる。
本発明の請求項4に記載のヘッドアップディスプレイ装置は、車両の運転者の眼球位置を検出する検出手段を備え、制御手段は検出手段からの検出信号に基づいてシャッターを開閉するように駆動手段を制御することを特徴としている。
インストルメントパネルの開口部と運転者の眼球との位置関係は、運転者の体格、着座姿勢等により変動するため、シャッター部における表示器からの表示光の光路、つまり反射鏡からフロントウィンドシールドへ向かう表示光の光路もそれに連れて変化する。このため、ヘッドアップディスプレイ装置により形成される虚像の視認性を良好に維持する、つまり虚像の明るさを高く維持するために、シャッターの各板部材を表示光と平行な姿勢としていた部材が表示光を遮らないようにする必要がある。そこで、本発明の請求項4に記載のヘッドアップディスプレイ装置のような構成とすれば、運転者の眼球の位置が変動しても、常にシャッター姿勢を自動的に最適に制御して、虚像の視認性を良好に維持することができる。
以下、本発明によるヘッドアップディスプレイ装置を、自動車に搭載されるヘッドアップディスプレイ装置1に適用した場合を例に図面に基づいて説明する。
ヘッドアップディスプレイ装置1は、自動車の運転席前方に配置されたインストルメントパネル12の内側に、図1に示すようにフロントウィンドシールド11に対向して配置されている。なお、本発明の一実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置1は、たとえば自動車の走行速度をデジタル表示する速度計として用いられている。
以下に、本発明の一実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置1の構成について説明する。
表示器である液晶表示器2は、たとえばドットマトリクスタイプの液晶表示器が用いられ、その画面上に当該自動車の走行速度指示する数字を表示画像として形成する。この表示画像はバックライト(図示せず)からの光により透過照明されて、図1の左方向に放射される。
反射鏡3は、液晶表示器2から放射された表示画像光をフロントウィンドシールド11に向けて反射するものである
これら液晶表示器2、反射鏡3等は、たとえば樹脂材質等から形成されたケーシング10内に、所定の位置関係を維持しつつ固定されている。そして、ケーシング10は、図1に示すように、インストルメントパネル12内に収容固定されている。
インストルメントパネル12の上面には、インストルメントパネル12内に配置された液晶表示器2からの光をフロントウィンドシールド11に入射させるために開口部12aが設けられている。
インストルメントパネル12の開口部12aの内側(図1において下側)には、開口部12aを塞ぐように透光性部材である透明パネル4が配置されている。透明パネル4は、たとえば無色透明のガラス板あるいはポリカーボネート樹脂板等から形成されている。透明パネル4を設けることにより、液晶表示器2からの光をフロントウィンドシールド11に向けて透過させつつ、開口部12aを通って異物、たとえば埃、硬貨、水滴等がケーシング10内に侵入することを防止できる。
透明パネル4のフロントウィンドシールド11側には、図1に示すように、シャッター5が配置されている。以下に、シャッター5の構造について説明する。
シャッター5は、複数個の板部材であるルーバ51を複数個配列して形成されている。ルーバ51は、樹脂材料、あるいは金属材料から、図1において紙面垂直方向に伸びる略長方形状に形成されている。ルーバ51は、その面沿い、すなわち図1において紙面垂直方向の軸52を有している。ルーバ51は、この軸52の周りに回転運動可能に支持されている。シャッター5を構成する複数個のルーバ51は、互いに平行且つ各軸52を平行として配置されている。さらに、各軸52は、インストルメントパネル12の表面に平行、詳しくは開口部12aの周縁を含むような仮想平面に平行且つ当該自動車の幅方向に平行に配置されている。当該自動車の幅方向に平行とは、言い換えると運転者がヘッドアップディスプレイ装置1により形成される虚像Kを見る視認方向と直交する方向のことである。
シャッター5を構成するすべてのルーバ51は、互いの平行関係を維持しつつ各軸52の周りに回転駆動される。図1は、ヘッドアップディスプレイ装置1の使用状態を示しており、各ルーバ51は、図1に示すように、液晶表示器2からの表示光Pがフロントウィンドシールド11へ向かって進行可能な姿勢に保持されている。一方、ヘッドアップディスプレイ装置1が非使用状態にあるときは、各ルーバ51は、図2に示すように、開口部12aを覆うような全閉姿勢となっている。このシャッター5の全閉状態において、各ルーバ51は、図2に示すように、隣接するルーバ51と部分的に重なっている。これにより、外来光、例えば太陽光を遮断して、太陽光に照射されて液晶表示器2が劣化することを防止できる。なお、本発明の一実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置1においては、シャッター5は、その開状態(図1参照)および閉状態(図2参照)の両方において、インストルメントパネル12表面の下側に位置している。
次に、シャッター5における、各ルーバ52の駆動手段、つまり駆動メカニズムについて、主に図3に基づいて説明する。
各ルーバ51は、図示しないフレームに軸52の周りに回転可能に保持されている。ここで、軸52はルーバ51の回転中心を意味しており、その実体は、ルーバ51とは別部品として形成されてルーバ51の固定される構成でもよいし、あるいはルーバ51と一体的に形成される構成であってもよい。本発明の一実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置1においては、ルーバ51は、その両端部、つまり図3において紙面垂直方向の両端部において図示しないフレームに支持されている。各軸52は、図3に示すように、同一直線上に配置されている。
軸52の一方の端部には、図3に示すように、軸52と同軸上にギヤ53が固定されている。ギヤ53としては、平歯車が用いられている。すべてのルーバ51のギヤ53は、同一仕様、つまりモジュール、歯数等が同じである。ここで、ギヤ53は、樹脂材料あるいは金属材料から形成されている。なお、ルーバ51を樹脂材料による成型加工で製作するとともにギヤ53をルーバ51と一体的に成型してもよい。図示しないフレームには、コントロールラック6がすべてのギヤ53と噛合い且つ図3中の左右方向に移動可能に保持されている。コントロールラック6の歯61は、ギヤ53と噛合い可能、つまり同一モジュールで形成されている。コントロールラック6が図3中の左右方向に移動すると、歯車61と噛合うすべてのギヤ53が同一角度回転し、それによりすべてのルーバ51が同一角度だけ軸52の周りに回転する。したがって、すべてのルーバ51が、互いの平行関係を維持しつつ各軸52の周りに回転駆動される。
インストルメントパネル12の内側且つ開口部12aの外側には、図3に示すように、コントロールラック6の歯61と噛合うアイドラギヤ8、およびアイドラギヤ8と噛合うギヤ72が配置されている。さらに、ギヤ72は、モータ7のシャフト71に固定されている。モータ7が通電されて回転トルクを発生すると、そのトルクは、ギヤ72、ギヤ8およびコントロールラック6を介してギヤ53に伝達され、ギヤ53が回転すると同時にルーバ51が回転する。すなわち、ギヤ53、コントロールラック6、アイドラギヤ8、ギヤ72およびモータ7が、シャッター5の駆動手段を構成している。ここで、モータ7としては、一般的な直流モータ、あるいはステッピングモータ等が用いられる。
次に、本発明の一実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置1の電気回路構成、および作動について、図4に基づいて説明する
図4の電気回路構成ブロック図に示すように、制御手段であるコントローラ9には、バッテリ16から電力が常時供給されている。また、コントローラ9は、イグニッションスイッチ15が、その作動状態(ONまたはOFF)を検出可能に接続されている。
コントローラ9には、当該自動車の走行速度を検出する速度センサ14が検出信号を入力可能に接続されている。速度センサ14としては、たとえば変速機の出力軸であるプロペラシャフト(図示せず)の回転速度を検出するもの等が用いられている。また、コントローラ9には、運転者の眼球E位置を検出する検出手段であるアイポジションセンサ13が検出信号を入力可能に接続されている。アイポジションセンサ13は、たとえば、CCDイメージセンサ(Charge Coupled Devise Image Sensor)が用いられている。アイポジションセンサ13は、車室内において運転者の顔と対向する位置、たとえばインストルメントパネル12上等に設置されている。なお、運転者の眼球E位置を検出する手段をアイポジションセンサ13に限定する必要は無く、他の種類の検出手段を用いても良い。たとえば、運転席の自動車の前後方向における位置および背もたれの角度を検出し、これらの検出データに基づいて運転者の眼球E位置を算出してもよい。
一方、コントローラ9には、その制御対象である液晶表示器2およびモータ7が接続されている。
(1)イグニッションスイッチ15がOFF状態のとき。
この場合、コントローラ9はイグニッションスイッチ15がOFFであることを検出し、液晶表示器2の表示駆動を停止する。同時に、コントローラ9は、シャッター5が閉位置、すなわち図2に示すような位置になるまでモータ7へ通電した後通電を停止する。
(2)イグニッションスイッチ15がONされた場合。
運転者によりイグニッションスイッチ15がONされると、コントローラ9はそれを検知して、ヘッドアップディスプレイ装置1の表示制御を開始する。
コントローラ9は、モータ7へ通電して、それまで閉位置にあったシャッター5を開位置へ駆動する。シャッター5が開位置になると、各ルーバ51は、液晶表示器2からの表示光Pとほぼ平行な姿勢となる。同時に、コントローラ9は、速度センサ14からの検出信号に基づき当該自動車の走行速度を算出し、算出した走行速度を数字で表示するように液晶表示器2を駆動する。このため、液晶表示器2からの表示光Pがフロントウィンドシールド11へ向かって進行し、フロントウィンドシールド11で反射して運転者の眼球Eに入射する。これにより、フロントウィンドシールド11前方(図1において左方)に液晶表示器2の反射虚像Kが結像され、運転者はこの虚像Kをデジタルスピードメータとして視認する。
ところで、運転者の眼球Eの位置が変化すると、それに伴い運転者の眼球Eに入射する表示光Pのフロントウィンドシールド11上の入射点が移動して、反射鏡3からフロントウィンドシールド11へ至る表示光Pの光路も変わる。ルーバ51と表示光Pとが平行でない場合は、表示光Pの一部がルーバ51で遮られ、虚像Kが暗くなる、あるいは虚像K中にルーバ51の影が映る等により虚像の視認性が低下する。このため、ヘッドアップディスプレイ装置1により形成される虚像Kの視認性を良好に維持するために、ルーバ51の姿勢を、常に、反射鏡3からフロントウィンドシールド11へ至る表示光Pと平行とする必要がある
そこで、本発明の一実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置1においては、アイポジションセンサ13により運転者の眼球E位置を検出し、コントローラ9は、それに基づいてルーバ51の最適位置を算出し、ルーバ51が最適位置となるようにモータ7を駆動している。
(3)イグニッションスイッチ15がOFFされた場合。
運転者によりイグニッションスイッチ15がOFFされると、コントローラ9は、そのことを検知して、液晶表示器2の駆動を停止するとともに、モータ7に通電してシャッター5を閉位置まで駆動する。
以上説明したように、本発明の一実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置1においては、インストルメントパネル12内に設置された液晶表示器2からの表示光Pを、インストルメントパネル12の開口部12aを通過させてフロントウィンドシールド11へ入射させ、開口部12aを塞ぐように透明パネル4を配置し、面沿いに軸52を有しこの軸52の周りに回転可能なルーバ51を複数個、各軸52を平行に配置してなるシャッター5を備えている。さらに、シャッター5は開口部12aに対応し且つ透明パネル4のフロントウィンドシールド11側に配置され、シャッター5は各ルーバ51が常に互いに平行である関係を維持しつつ各軸52が回転駆動され、シャッター5の全閉状態において各ルーバ51は隣接するルーバ51と部分的に重なり、シャッター5は各軸52をインストルメントパネルの12表面と略平行且つ車両の幅方向と略平行として配置されている。
シャッター5を、互いに平行な複数のルーバ51から構成したことにより、シャッター5の開状態における各ルーバ51の長さ、つまりインストルメントパネル12からフロントウィンドシールド11へ向かう方向の長さを短くすることができる。これにより、シャッター5の開状態におけるインストルメントパネル12からフロントウィンドシールド11へ向かう方向の長さ、言い換えると自動車の上下方向における長さを短くすることができるので、開状態のシャッター5を目立たなくすることができ、ヘッドアップディスプレイ装置1使用時におけるインストルメントパネル12周辺の見映えを良好なものにできる。
また、シャッター5の全閉状態において各ルーバ51が隣接するルーバ51と部分的に重なるようにしたことにより、ヘッドアップディスプレイ装置1の非使用時において、外来光に照射されて液晶表示器2が劣化することを確実に防止できる。
ここで、開口部12aつまり透明カバー4は運転者の前方にあるので、自動車前上方からの外来光が開口部12aに入射し透明カバー4で反射する場合が、運転者にとって最も眩しく感じられ場合である。本発明の一実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置1においては、シャッター5を、ルーバ51の軸52をインストルメントパネルの12表面と略平行且つ車両の幅方向と略平行として配置している。これにより、自動車前上方からの外来光の透明カバー4上での反射光を効果的に遮断して、運転者の眼に入射することを阻止できる。
また、本発明の一実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置1においては、シャッター5を、その開状態(図1参照)および閉状態(図2参照)のいずれにおいてもインストルメントパネル12表面の下側となるように設置している。これにより、インストルメントパネル12の表面を平坦なものとして、インストルメントパネル12の見映えを良好なものにできる。
また、本発明の一実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置1においては、シャッター5の開閉動作を、コントローラ9によりモータ7を駆動して行うとともに、アイポジションセンサ13により運転者の眼球E位置を検出し、それに基づいてルーバ51の姿勢を最適位置、つまり反射鏡3からフロントウィンドシールド11へ至る表示光Pと平行な姿勢に制御する構成としている。これにより、表示光Pの一部がルーバ51で遮られ、虚像Kが暗くなる、あるいは虚像K中にルーバ51の影が映る等により虚像の視認性が低下することを防止して、虚像Kの視認性を常に良好に維持することができる。
以上により、開口部12aに設けられた透明パネル4に入射した外来光の反射光が運転者の眼に入射することを抑制可能且つインストルメントパネル12上面の見映えが良好なヘッドアップディスプレイ装置1を提供することができる。
なお、以上説明した本発明の一実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置1においては、シャッター5の開閉作動の駆動源としてモータ7を用いているが、モータ7に限る必要はなく、他の種類のアクチュエータ、たとえば、リニアソレノイド、流体圧力による直動シリンダ等を用いてもよい。
また、以上説明した本発明の一実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置1においては、表示情報を自動車の走行速度としているが、これに限る必要はなく、他の種類の情報を表示してもよい。たとえば、ナビゲーションシステムの走行指示表示等であってもよい。特に、自動車運転中に運転者が頻繁に確認する必要がある情報を本発明の一実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置1表示すれば、ヘッドアップディスプレイ装置としてのメリット、すなわち、走行中における前方注視状態からわずかの視線移動で情報を確認できるというメリットを活かしつつ、ヘッドアップディスプレイ装置1の使用中において、外来光が透明パネル4で反射して運転者の眼に到達することを防止可能且つインストルメントパネル12上面の見映えが良好なヘッドアップディスプレイ装置1を提供することができる。
本発明の一実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置1の使用時(シャッター開状態)における断面図である。 本発明の一実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置1の非使用時(シャッター全閉状態)における断面図である。 図1中のIII部拡大図である。 本発明の一実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置1の電気回路構成ブロック図である。
符号の説明
1 ヘッドアップディスプレイ装置
2 液晶表示器(表示器)
3 反射鏡
4 透明パネル(透光性部材)
5 シャッター
51 ルーバ(板部材)
52 軸
53 ギヤ(駆動手段)
6 コントロールラック(駆動手段)
61 歯
7 モータ(駆動手段)
71 シャフト
72 ギヤ(駆動手段)
8 アイドラギヤ(駆動手段)
9 コントローラ(制御手段)
10 ケーシング
11 フロントウィンドシールド
12 インストルメントパネル
12a 開口部
13 アイポジションセンサ
14 速度センサ
15 イグニッションスイッチ
16 バッテリ
E 眼球
K 虚像
P 表示光
Q 太陽光

Claims (4)

  1. 制御部により駆動される表示器に表示される表示画像を車両のフロントウィンドシールドに向けて投影し前記フロントウィンドシールド前方に結像される前記表示画像の虚像を運転者に視認させるヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記表示器は車両のインストルメントパネル内に設置され、
    前記インストルメントパネルの表面に設けられ前記表示器から前記フロントウィンドシールドへ向かう光を通過させる開口部と、
    前記開口部を塞ぐように配置された透光性部材と、
    面沿いに軸を有し該軸の周りに回転可能な板部材複数個を各前記軸を平行にして配置されてなるシャッターとを備え、
    前記シャッターは前記開口部に対応し且つ前記透光性部材の前記フロントウィンドシールド側に配置され、
    前記シャッターは各前記板部材が常に互いに平行である関係を維持しつつ各前記軸が回転駆動され、
    前記シャッターの全閉状態において各前記板部材は隣接する前記板部材と部分的に重なり、
    前記シャッターは各前記軸を前記インストルメントパネルの表面と略平行且つ車両の幅方向と略平行として配置されることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記シャッターの全閉状態において前記シャッターの各前記板部材は前記インストルメントパネル表面と同一面上あるいはその下側にあることを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記シャッターの前記各軸を回転させて前記シャッターを開閉動作させる駆動手段と、
    前記シャッターの前記各軸を回転させて前記シャッターを開閉動作させる駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記表示器の使用状態に応じて前記シャッターを開閉するように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 車両の運転者の眼球位置を検出可能な検出手段を備え、
    前記制御手段は前記検出手段からの検出信号に基づいて前記シャッターを開閉するように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項3に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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