JP2017108719A - 魚釣用リール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リール本体と、リール本体に設けられた開口部に装着される保護カバー40と、開口部と保護カバー40との間に挟着される環状のシール部材と、を備えた魚釣用リールであって、開口部の周縁部および保護カバー40の少なくとも一方の周縁部には、シール部材に食い込む突部46が設けられている構成とした。
【選択図】図10
Description
特許文献1の魚釣用スピニングリールでは、リール本体の後部に設けられたカバー装着部に保護カバーが装着されている。保護カバーは、ねじを締め付けることによってリール本体の後部に固定される。
また、リール本体の後部に開口部を設けて、この開口部を保護カバーで塞ぐように構成した場合に、リール本体の後部と保護カバーとの間にシール部材を介設することが検討されている。シール部材を介設することによって、例えば、海水や塵埃等が開口部から侵入するのを防止することができる。
このことは、リール本体の側部に設けられた側部開口部と、この側部開口部に装着される蓋部材と、の間にシール部材を介設する場合等にも、生じるおそれのある共通の課題である。
図1に示すように、主として、魚釣用スピニングリール100は、リール本体1と、リール本体1の前側に回転可能に設けられたロータ2と、ロータ2の回転運動と同期して前後方向移動可能に設けられたスプール3と、を備える。
ボディ10の後部には、シール部材50を介して保護カバー40が装着されている。
なお、図2では蓋部材30の側面形状を簡略化している。
ここで、収容空間S1は、少なくともボディ10の内周壁10f(図8(a)参照)で仕切られている。
ドライブギャ6は、ハンドル軸5の左側に固定されているとともに、前側でピニオンギヤ7aに噛合している。軸筒6aは、ハンドル軸5の右側に固定されているとともに、後側で連動歯車74に噛合している。
このため、ハンドル5dの巻き取り操作が行われると、巻き取り操作による駆動力がハンドル軸5、ドライブギャ6、ピニオンギャ7aを介して駆動軸筒7に伝達し、駆動軸筒7とともにロータ2が回転する。また、これとともにスプール3がスプール軸8やスプール往復動装置70を介して前後往復動される。これにより、釣糸は、ロータ2(図1参照)の図示しない釣糸案内部を介してスプール3の巻回胴部3a(図1参照)に均等に巻回される。
なお、図4に示すように、ハンドル軸5の右端側は、軸受5bを介してボディ10に設けられたハンドル支持部10eに支持されている。
なお、当接面33bは、側部開口部13の内周面13aに対して周方向に間隔を空けて部分的に当接するように構成してもよい。
また、インロー嵌合によって、嵌合部37の側方への突出量が抑えられている。これにより、リール操作時等に釣糸が解れた場合にも、解れた釣糸が蓋部材30の外周縁部に引っ掛かり難くなっている。
なお、同様に、嵌合受部17や嵌合部37に対してグリスやオイル等の潤滑剤を塗布してもよい。
なお、架橋部14は、側部開口部13と同芯円状に形成されたものを示したが、これに限られることはなく、側部開口部13の中心(ハンドル軸5の中心)に対して前側または後側に偏芯したものであってもよい。また、架橋部14は、側面視で外形状が直線状部分を含むものであってもよい。
また、リール本体1(ボディ10)の後部の後方に配置することができるので、リール本体1(ボディ10)の小型化を図ることができる。また、リール本体1(ボディ10)の後部の後方のスペースを有効利用してスプール往復動装置70の前後ストロークを好適に確保することができる。
スプール軸8およびスプール往復動装置70の各部材は、後記するように、後部開口部15を通じてリール本体1の後方から組み付けられる。
固定部材24は、支持部材21を抜け止め固定する部材であり、ボディ10のハンドル支持部10eに螺合により取り付けられている。固定部材24を締め付けることで、環状部24aが支持部材21の内周部22bに当接し、支持部材21が取付部20に固定される。固定部材24の先端部24bには、螺合によりハンドルキャップ25が取り付けられている。
保護カバー40は、図2に示すように、側面視で略三日月形に形成されている。保護カバー40は、図6(b)に示すように、後面視でスプール軸8(図3参照)を通る中心線O2を基準として、中心線O2の左側よりも右側が幅広な形状に形成されている。保護カバー40は、図4に示すように、横断面が凹状に形成されており、ボディ10の収容空間S1に連通する空間部S2を形成している。空間部S2は、保護カバー40の内側の上下方向の略全体に亘って形成されている。保護カバー40は、図8(a)に示すように、その上端部および下端部に設けられたねじ孔40a,40bに挿通した固定ねじ40cを、カバー装着部18の上部ボス部10cおよび下部ボス部10dに締め付けることによってカバー装着部18に取り付けられる。
以上により、後部開口部15を通じてスプール軸8およびスプール往復動装置70を収容空間S1に組み付けることができる。なお、上記組み付け順は一例を示すものであり、適宜状況に応じて変更可能である。
基部41の前端部41cは、図8(a)に示すように、カバー装着部18の下部後壁18aに対応する形状とされており、下部後壁18aに対してシール部材50を挟んで後方から当て付けられる。
前傾部43の上端部43dは、カバー装着部18の上部後壁18bに対応する形状とされており、上部後壁18bに対してシール部材50を挟んで後方から当て付けられる。
なお、突起部46は、環状に形成されたものに限られることはなく、部分的な切れ目を有していてもよい。
シール部材50の上部には、カバー装着部18の上部ボス部10c(図8(a)参照)が挿通される挿通部56が形成されている。挿通部56は、上縁部52と、左縁部54の上部幅広部54bと、右縁部55の上部幅広部55bと、左縁部54と右縁部55とを連結する連結部57と、で囲われて形成されている。
以上のような第一規制部57a,第二規制部57b、第三規制部57c、第四規制部58aおよび第五規制部58bは、カバー装着部18に対するシール部材50の位置ずれを規制する規制部として機能する。
以上のような第六規制部59a、第七規制部59b、第八規制部59c、第九規制部59dおよび第十規制部59eは、シール部材50と保護カバー40との相対的な位置ずれを規制する規制部として機能する。
また、シール部材50の第十規制部59eが保護カバー40の基部41の前端部41cの内側縁部に係止される。これにより、シール部材50の下部と保護カバー40の下部(基部41)とが位置決めされる。
この場合、止めねじ40c,40cの締め付けによって、保護カバー40の前縁部の突起部46が対向するシール部材50の下縁部51、上縁部52、左縁部54および右縁部55に円環状にめり込み、シール部材50と保護カバー40との相対的な位置ずれが防止される(図13(b)参照)。
例えば、図14(a)に示すように、シール部材50の右縁部55の断面をクランク状に形成して、後部開口部15の縁リブ15aに係止される延在部59d1を設けてもよい。延在部59d1を設けることで、縁リブ15aの後面15a1が延在部59d1で覆われ、シール性がさらに向上する。
46 突起部(突部)
13 側部開口部(開口部)
15 後部開口部(開口部)
30 蓋部材(装着部材)
40 保護カバー(装着部材)
50 シール部材
57a〜57c 第一規制部〜第三規制部(規制部)
58a 第四規制部(規制部)
58b 第五規制部(規制部)
59a〜59e 第六規制部〜第十規制部
30 蓋部材(装着部材)
Claims (6)
- リール本体と、前記リール本体に設けられた開口部に装着される装着部材と、前記開口部と前記装着部材との間に挟着される環状のシール部材と、を備えた魚釣用リールであって、
前記開口部の周縁部および前記装着部材の少なくとも一方の周縁部には、前記シール部材に食い込む突部が設けられていることを特徴とする魚釣用リール。 - 前記開口部、前記装着部材、および前記シール部材の少なくとも一つには、前記開口部および前記装着部材に対する前記シール部材の相対移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
- 前記装着部材は、前記リール本体に装着され、前記開口部を覆う保護カバーであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用リール。
- 前記リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転操作によって回転駆動されるドライブギアと、前端側に釣糸が巻回されるスプールが装着されるスプール軸と、前記スプール軸の後端側を支持し、前記ドライブギアの駆動に伴って前記スプール軸を前後方向に往復駆動させるスプール往復動装置と、を備え、
前記リール本体の後部の後方には、前記保護カバーで覆われる空間部が形成されており、
前記スプール往復動装置を構成する部材の少なくとも一部は、前記リール本体の後部に設けられた前記開口部を通じて前記リール本体の後部の後方に突出し、前記空間部に配置されることを特徴とする請求項3に記載の魚釣用リール。 - 前記開口部は、前記リール本体の側部に設けられた側部開口部であり、前記装着部材は、前記リール本体の側部に装着され、前記側部開口部を閉塞する蓋部材であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用リール。
- 前記側部開口部および前記蓋部材は円形であり、前記蓋部材は前記側部開口部に対して螺合により装着されるものであることを特徴とする請求項5に記載の魚釣用リール。
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