JP7149217B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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本発明は、魚釣用スピニングリールに関する。
従来、魚釣用スピニングリールは、釣糸の巻取駆動機構及びハンドルを備えたリール本体を備えている。また、魚釣用スピニングリールは、釣糸案内部を有し、リール本体の前部に回転可能に設けられるロータと、このロータの回転に連動して前後往復動可能に設けられ、釣糸が巻回されるスプールと、を備えている。
近年、魚釣操作性の向上や携帯性の向上のために、リール本体の小型化及び軽量化を図ることが魚釣用スピニングリールの重要な技術課題となっている。
リール本体の小型化を図る従来技術として、特許文献1に開示されたものが知られている。この特許文献1の魚釣用スピニングリールは、リール本体の限られた内部スペースに、ロータの回転機構やスプール往復動装置等の巻取駆動機構を収容して、スプール軸の軸方向の小型化を図っている。
特許文献1の魚釣用スピニングリールは、リール本体を構成するボディの側部に側部開口部を形成し、この側部開口部を蓋部材で閉塞している。また、リール本体の後部に後部開口部を形成し、この後部開口部を保護カバーで覆っている。後部開口部は、スプール往復動装置の構成部材の少なくとも一部を受け入れている。
また、特許文献1の魚釣用スピニングリールは、ボディと別体に形成され、スプール往復動装置の構成部材の少なくとも一部を支持する支持部材を備えている。支持部材は、ボディの外側部に設けられた取付部に対して取り付けられ、固定部材で抜け止め固定されている。
特開2017-108717号公報
しかしながら、特許文献1の魚釣用スピニングリールは、ボディの外側部の取付部に対して支持部材を取り付け、その外側面をさらに固定部材で抜け止め固定する構成であるため、ボディの側部が厚くなって重量化するおそれがあった。このようにボディの側部が厚くなって重量化すると、重量偏倚の影響で魚釣操作性が低下するおそれがあった。
また、前記構成によって部品点数も多くなり、組立工程も増えることから、製造コストが高くなるという課題もあった。
本発明の課題は、このような課題を解決するために創作されたものであり、ボディの側部の軽量化を図ることができるとともに、製造コストの低減を図ることができる魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の魚釣用スピニングリールは、ボディと、前記ボディの側部に設けられた側部開口部を閉塞する蓋部材と、を有するリール本体を備えている。また、魚釣用スピニングリールは、前記ボディの後部に形成され、前記スプール往復動装置を構成する構成部材の少なくとも一部を受け入れて後方に配置する後部開口部と、前記後部開口部を覆うとともに、前記後部開口部を通じて後方に配置された前記構成部材を覆う保護カバーと、を備えている。前記側部開口部と反対側となる前記ボディの側壁には、ハンドル軸と平行に延在し、前記ボディの内部に備わる内部機構の一部が挿入される貫通孔が形成されており、前記側壁の外側面には、前記貫通孔を通じて前記内部機構の一部が露出している。前記保護カバーは、前記側壁の外側面に向けて前方へ膨出する膨出部を備えている。前記膨出部は、前記外側面に露出した前記内部機構の一部を前記貫通孔の軸方向から覆っている。
この魚釣用スピニングリールでは、ボディの外側面に露出した内部機構の一部を保護カバーの膨出部で覆うことができるため、他の部材でこれを覆う必要がなくなり、ボディの側部を比較的薄く形成することができる。したがって、ボディの側部の軽量化を図れる。
また、保護カバーは、後部開口部を通じて後方に配置されたプール往復動装置の一部を覆ってストローク長を確保できるとともに、膨出部がボディの外側面に露出した内部機構の一部を覆って他の部材の介在を排除できるので、他のボディの前後方向(軸方向)の寸法の短縮化及びボディの左右方向の寸法の短縮化を同時に実現できる。
また、一つの保護カバーで後部開口部及びボディの外側面に露出した内部機構の一部を覆うことができるので、部品点数も少なくなり、組立工程も減少する。したがって製造コストの低減を図ることができる。
また、前記内部機構の一部は、前記スプール往復動装置を構成する構成部材の少なくとも一部であることが好ましい。
このように構成することによって、内部機構の一部を、スプール往復動装置に求められる機能に特化した形状や材質を選択して構成でき、同時にボディの左右方向の寸法の短縮化や、製造コストの低減を図ることができる。
また、前記内部機構の一部は、前記ボディと別体に形成され、前記スプール往復動装置を構成する構成部材の少なくとも一部を支持する支持部材であり、前記膨出部は、前記支持部材の端部を覆うことが好ましい。
このように構成することによって、スプール往復動装置の設計の自由度が高まる。
本発明によれば、ボディの側部の軽量化を図ることができるとともに、製造コストの低減を図ることができる魚釣用スピニングリールが得られる。
本発明の一実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体構成を示す右側面図である。 ボディの内部構造を示す横断面図である。 支持部材および保護カバーの膨出部の近傍を拡大して示す横断面図である。 ボディを示す右側面図である。 (a)はリール本体の後面図、(b)は保護カバーを取り外した状態のリール本体の後面図である。 保護カバーを示す図であり、(a)は前面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図、(d)は下面図、(e)は後面図である。 (a)は図6(a)におけるVI-VI線拡大断面図、(b)は図7(a)におけるVII-VII線断面図である。 変形例における支持部材および保護カバーの膨出部の近傍を拡大して示す横断面図である。
以下、本発明に係る魚釣用スピニングリールの実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明において、「前後」「上下」を言うときは図1に示した方向を基準とし、「左右」を言うときは図2、図5に示す方向を基準とする。
はじめに魚釣用スピニングリール1の基本構造について説明する。
図1に示すように、魚釣用スピニングリール1は、ハンドル5aを備えるリール本体10と、ハンドル5aの巻き取り操作により回転するロータ2と、ハンドル5aの巻き取り操作により前後方向に往復運動するスプール3と、を備えている。
リール本体10は、左側に向って開口する円形の側部開口部13(破線で図示)が形成されたボディ11を備えている。また、リール本体10は、ボディ11から上方に延びて上端に釣竿取付脚12aが形成された脚部12を備えている。側部開口部13には、円形の蓋部材14(図2参照)が螺合されている。
ボディ11の後部には、シール部材31(図2参照)を介して保護カバー30が装着されている。
ボディ11内には、図2に示すように、収容空間S1が形成されている。収容空間S1には、駆動軸筒7及びスプール軸8が挿入されている。駆動軸筒7は、ボディ11に回転自在に支持されている。
駆動軸筒7の前端7a及びスプール軸8の前端8aは、図4に示すように、ボディ11の前部11aの前方に突出している。そして、駆動軸筒7の前端にロータ2(図1参照)が取り付けられ、スプール軸8の前端にスプール3(図1参照)が取り付けられている。
一方、駆動軸筒7の後端7b及びスプール軸8の後端8bは、図2に示すように、ボディ11内に配置されている。また、駆動軸筒7の後部には、ピニオンギャ7cが一体に形成されている。
ボディ11は、左側に向って開口する有底箱状(筒状)に形成されており、筒状の筒部15と、筒部15の右側を閉塞する右壁部21と、を備えている。
筒部15の左端部は、側部開口部13を構成している。側部開口部13の内側には、蓋部材14から右側に突出する円筒状の挿入部14aが挿入されている。側部開口部13の内周面には、雌ねじ部13bが形成されている。また、雌ねじ部13bは、挿入部14aの外周面に形成された雄ねじ部14bと螺合しており、ボディ11と蓋部材14とが一体になっている。
ボディ11内には、ハンドル5aの巻き取り操作により駆動軸筒7とスプール軸8を駆動させるための構成として、左右方向に延在するハンドル軸5と、ハンドル軸5に連結するドライブギャ6及び歯車6aとが収容されている。また、ボディ11内には、スプール往復動装置50が収容されている。
ハンドル軸5は、ボディ11の右壁部21と、蓋部材14とを貫通している。ハンドル軸5の左端部は、ハンドル5aに設けられた連結軸5bと螺合しており、ハンドル5aを巻き取り操作すると、ハンドル軸5が回転軸O1回りに回転する。
ドライブギャ6は、前方に配置されたピニオンギャ7cに噛合する歯車であり、中央部がハンドル軸5に貫通され、ハンドル軸5と一体に回転軸O1回りに回転する。
以上から、ハンドル5aを巻き取り操作すると、ハンドル軸5及びドライブギャ6が回転し、その回転駆動力がピニオンギャ7cに伝達し、駆動軸筒7及びロータ2が回転する。
歯車6aは、ドライブギャ6と一体に形成された歯車である。歯車6aは、スプール往復動装置50の後記する連動歯車54に噛合し、ハンドル5aの巻き取り操作による回転駆動力を連動歯車54に伝達する。
スプール往復動装置50は、摺動子52と、連動歯車54とを備え、ボディ11の前後方向に延びる図示しないガイド軸に沿って、摺動子52が前後方向に移動するように構成されている。摺動子52は、右側面に案内溝53が形成されている。連動歯車54は、案内溝53に係合する偏芯突部55を備えている。スプール軸8の後端8bは、摺動子52に固定されている。これによって、摺動子52とスプール軸8とが一体になっている。
以上から、ハンドル5aの巻き取り操作によってハンドル軸5及び歯車6aが回転すると、連動歯車54が回転する。そして、連動歯車54の偏芯突部55が摺動子52の案内溝53の内面を押圧し、回転運動が前後動に変換されて摺動子52とスプール軸8(スプール3)が前後方向に往復運動する。
連動歯車54は、後記する支持部材40によって回転自在に支持されている。
次に右壁部21とこれに関連する構成について説明する。
図2に示すように、右壁部21は、前後方向及び上下方向に延在する板状の壁部であり、側面視で回転軸O1を中心とする略円形状に形成されている。
右壁部21の内側面(左側面)には、ボディ11の強度を向上させるため、左方に突出するリブ21aが形成されている。リブ21aは、スプール往復動装置50のガイド軸の前端を支持するとともに、軸受7dを介して駆動軸筒7の後端7bを支持している。また、リブ21aは、カラー8cを介してスプール軸8を摺動自在に支持している。
右壁部21には、図4に示すように、左右方向に貫通する軸受孔としての中央孔22と、この中央孔22の径方向の近傍に軸状の支持部材40が挿入される貫通孔17とが形成されている。中央孔22は、回転軸O1を中心とする円形状の孔である。貫通孔17は、中央孔22よりも後側かつ下側に形成される、円形状の孔である。支持部材40は、特許請求の範囲における「内部機構の一部」に相当するものである。
右壁部21の外側面23(右側面)には、中央円筒部24と、環状突部25と、ワッシャ取付部26と、凹部29と、が形成されている。中央円筒部24は、中央孔22の縁部に沿って右側に環状に突出している。中央孔22は、図2に示すように、ハンドル軸5の右部を回転自在に支持する軸受6bを収容する孔である。なお、中央円筒部24の内周面には、雌ねじ部24aが形成されており、この雌ねじ部24aにカバー部材4が螺合している。
ワッシャ取付部26は、図3に示すように、貫通孔17の孔縁部となる部分であり、環状突部25の径方向内側に区画される部分である。ワッシャ取付部26には、ワッシャ26aが取着される。環状突部25は、貫通孔17の縁部(ワッシャ取付部26)に沿って右側に環状に突出している。
凹部29は、右壁部21の後部の外側面23に形成される凹陥部である。凹部29は、図4に示すように、貫通孔17及び環状突部25を径方向外側から囲うように左側に窪んでいる。凹部29には、保護カバー30の後記する膨出部35が配置される(図1参照)。つまり、凹部29は、保護カバー30の膨出部35で覆われている。
図3に示すように、貫通孔17内には、回転軸O2回りに連動歯車54を回転自在に支持する支持部材40が挿入されている。支持部材40は、略円柱状の金属部材である。
支持部材40の軸方向中央部には、外周面から突出するフランジ41が形成されている。フランジ41は右壁部21の内側面(孔縁部)に係止している。
支持部材40の右端部(外側面23に露出される側)には、カシメ部42が形成されている。カシメ部42は、支持部材40の円柱状の端部(頭部)がカシメ加工によって径方向外方に変形した部分である。カシメ部42は、右壁部21の外側面23(ワッシャ26a)に係止している。この係止によって、支持部材40が右壁部21に抜け止め固定されている。なお、ワッシャ26aに対して支持部材40のカシメ部42が当接しているので、カシメ作業によるボディ11の破損が生じ難い。
支持部材40は、軸受55aを介して連動歯車54を回転可能に支持している。支持部材40には、軸受55aおよび連動歯車54の脱落を防止するための抜け止めピン56が螺合されている。
ボディ11の後部には、図2に示すように、ボディ11を貫通する後部開口部18が形成されている。後部開口部18は、収容空間S1に連通している。後部開口部18は、ボディ11内に組み付けられた部品の一部を受け入れてボディ11外に、言い換えると、ボディ11から後方に突出するように配置するための開口部である。
本実施形態では、後部開口部18を通じてスプール往復動装置50の連動歯車54の一部、ストローク位置が最後端位置にあるときの摺動子52の一部が、ボディ11の後部から後方へ突出している。つまり、後部開口部18は、これらの部材が挿通配置される大きさおよび形状を備えている。なお、これらの部材が後部開口部18を通じてボディ11の後方に突出するので、その分、収容空間S1は、コンパクトな大きさとなっている。
なお、後部開口部18の内側には、図5(b)に示すように、スプール往復動装置50の図示しないガイド軸を挿通する挿通孔21gが開口形成されている。
後部開口部18の周りには、カバー装着部18aが形成されている。カバー装着部18aには、シール部材31(図2参照)を介して保護カバー30が取り付けられる。保護カバー30は、図5(a)に示すように、その上端部および下端部に設けられたねじ孔37a,34aに固定ねじ18b1,18c1を挿通し、これを図5(b)に示したカバー装着部18aの上部ボス部18bおよび下部ボス部18cにそれぞれ締め付けることでカバー装着部18aに固定される。
保護カバー30をカバー装着部18aに取り付けると、保護カバー30の内側には、図2に示すように、空間部S2が形成される。空間部S2には、後部開口部18を通じてボディ11の後部から突出した連動歯車54の一部および摺動子52の一部が収容される。なお、空間部S2は、保護カバー30の内側の上下方向の略全体に亘って形成されている。したがって、保護カバー30の内側には、上下方向に亘って広い収容空間部が形成されている。
次に、図6各図及び図7各図を適宜参照して、保護カバー30の詳細について説明する。保護カバー30は、側面視で略三日月形に形成されている。
保護カバー30は、ボディ11の後部下部に配置される基部34と、基部34の後端から後方斜め上方へ延在する後傾部36と、後傾部36の上端から後方斜め前方へ延在する前傾部37と、を備えている。また、保護カバー30は、基部34と後傾部36と前傾部37に亘って形成された左右両側部32,33を備えている。基部34の外面および前傾部37の外面は、後方へ向けて緩やかに膨出する断面湾曲状に形成されている(図7(b)参照)。なお、後傾部36の外面は、断面凹凸状に形成されている(図7(a)参照)。
基部34の前端部には、ボディ11の下部に形成された係合凹部11e(図4参照)に係合可能な、係合凸部34eが形成されている。ボディ11の係合凹部11eに基部34の係合凸部34eを係合することで、基部34の前端部がボディ11の下部に位置決めされる。
後傾部36および前傾部37は、ボディ11の後部開口部18から突出するスプール往復動装置50の連動歯車54や摺動子52に対して接触することのない間隔を空けて配置されている。後傾部36の側方となる右側部33には、膨出部35が形成されている。
膨出部35は、図6(b)に示すように、側面視で略六角形状を呈している。膨出部35は、図6(b)(c)に示すように、右側部33の下部から前側斜め上方に向けて延在している。膨出部35の先端部35aは、ボディ11の右壁部21における中央円筒部24の基端部21eに向けて延在しており、図1、図2に示すように、凹部29に露出している支持部材40の端部を右側方から覆う状態に配置される。これによって、支持部材40の端部が外部に直接露出することが防止されている。
また、膨出部35は、図2に示すように、左右方向に厚みを備えており、支持部材40の端部の右側方に位置することで支持部材40を外部から保護する機能も有する。
膨出部35の先端部35aは、ボディ11の右壁部21における基端部21eの外形状に対応しており、円弧凹状に形成されている。
また、膨出部35は、図6(b)に示すように、前方下方へ向けて延びる前部上縁部35b1、及び前方上方へ向けて延びる前部下縁部35b2を備えている。前部上縁部35b1は、ボディ11の凹部29の上縁部29b1の傾斜形状に対応しており、上縁部29b1に収まるように構成されている。また、前部下縁部35b2は、同じく、凹部29の下縁部29b2の傾斜形状に対応しており、下縁部29b2に収まるように構成されている。
前傾部37は、ボディ11の後部上部を覆っている。前傾部37の内側には、前記したねじ孔37aの他、スプール往復動装置50の図示しないスライド軸の後端部が挿入される挿入受部38が形成されている。
次に、支持部材40を固定するためのカシメ加工作業について説明する。
はじめに、支持部材40のカシメ部42となる右端部(円柱状の外端部)を貫通孔17のボディ11の内部の左側から貫通孔17内に挿入し、その右端部を右壁部21の外側面23よりも外側に突出させる。次に、支持部材40の右端部を図示しない治具で打ち込み、支持部材40の右端部を潰して径方向外方に変形させカシメ部42を形成する。
これによって、支持部材40が右壁部21に固定される。
以上説明した実施形態の魚釣用スピニングリール1によれば、ボディ11の外側面23に露出した内部機構の一部である支持部材40を保護カバー30の膨出部35で覆うことができる。このため、他の部材でこれを覆う必要がなくなり、ボディ11の右壁部21を比較的薄く形成することができる。したがって、ボディ11の右壁部21の軽量化を図れる。
また、保護カバー30は、後部開口部18を通じて後方に配置されたスプール往復動装置50の一部を覆ってストローク長を確保できるとともに、膨出部35がボディ11の外側面に露出した支持部材40の端部を覆って他の部材の介在を排除できるので、ボディ11の前後方向(軸方向)の寸法の短縮化及びボディ11の左右方向の寸法の短縮化を同時に実現できる。
また、一つの保護カバー30で後部開口部18及びボディ11の外側面23に露出した支持部材40の端部を覆うことができるので、部品点数も少なくなり、組立工程も減少する。したがって製造コストの低減を図ることができる。
また、支持部材40は、スプール往復動装置50を構成する構成部材の一部である。したがって、スプール往復動装置50に求められる機能に特化した形状や材質を選択して支持部材40を構成でき、同時にボディ11の左右方向の寸法の短縮化や、製造コストの低減を図ることができる。
また、支持部材40は、スプール往復動装置50を構成する構成部材の少なくとも一部であり、膨出部35は、支持部材40の端部を覆うので、スプール往復動装置50の設計の自由度が高まる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は実施形態で示した例に限定されない。
例えば、図8に示すように、膨出部35の内面35jで支持部材40の大径頭部42Aを右側方から抜け止め保持してもよい。この場合、支持部材40は、フランジ41(図3参照)を排除した形状に形成して、右壁部21の外側面23側から貫通孔17に挿し込み、大径頭部42Aを貫通孔17の開口縁部に当接させる。なお、大径頭部42Aは、環状突部25の内側に収容される大きさに形成する。
このように構成することによって、カシメ加工作業によらずに、支持部材40を組み付けることができる。
前記実施形態では、ボディ11の内部に備わる内部機構の露出する一部として、支持部材40を挙げたが、これに限られることはなく、ボディ11の外側面23に露出する注油孔や、その他の機能部材等を膨出部35で覆うように構成してもよい。
また、膨出部35の内側に衝撃を和らげるための緩衝部材を設けてもよい。
また、保護カバー30の材料としては、金属材や合成樹脂材等、種々のものを採用することができる。
1 魚釣用スピニングリール
10 リール本体
11 ボディ
13 側部開口部
14 蓋部材
18 後部開口部
23 外側面
30 保護カバー
35 膨出部
40 支持部材(内部機構の一部、構成部材)
40A 頭部(支持部材の端部)
42 カシメ部(支持部材の端部)
50 スプール往復動装置

Claims (3)

  1. ボディと、前記ボディの側部に設けられた側部開口部を閉塞する蓋部材と、を有するリール本体を備えた魚釣用スピニングリールであって、
    前記ボディの後部に形成され、スプール往復動装置を構成する構成部材の少なくとも一部を受け入れて後方に配置する後部開口部と、
    前記後部開口部を覆うとともに、前記後部開口部を通じて後方に配置された前記構成部材を覆う保護カバーと、を備え、
    前記側部開口部と反対側となる前記ボディの側壁には、ハンドル軸と平行に延在し、前記ボディの内部に備わる内部機構の一部が挿入される貫通孔が形成されており、
    前記側壁の外側面には、前記貫通孔を通じて前記内部機構の一部が露出しており、
    前記保護カバーは、前記側壁の外側面に向けて前方へ膨出する膨出部を備えており
    記膨出部は、前記外側面に露出した前記内部機構の一部を前記貫通孔の軸方向から覆っていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記内部機構の一部は、前記スプール往復動装置を構成する構成部材の少なくとも一部であることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記内部機構の一部は、前記ボディと別体に形成され、前記スプール往復動装置を構成する構成部材の少なくとも一部を支持する支持部材であり、
    前記膨出部は、前記支持部材の端部を覆うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
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