JP6590769B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents
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上記するボディ及び蓋部材に関し、安価かつ軽量であることから、合成樹脂(以下「樹脂」という)で形成される場合がある。また、近年では、内部に炭素繊維、ガラス繊維などの強化繊維が入った繊維強化樹脂によりボディ及び蓋部材が形成される場合がある。
以上から、ボディ(側部開口部)と蓋部材とにねじ部を形成し、側部開口部に蓋部材自体を螺合させ、ハンドル操作時の荷重が側部開口部の全周に作用(分散)するように設計することが検討されている。
この結果、巻取機構の歯車の安定した噛合状態が維持されなかったり、蓋部材の取付強度の低下を招いて高負荷の巻取りに充分耐えられなかったりなど、強度、耐久性の面において課題を残している。
また、側部開口部と蓋部材との少なくとも一方のねじ部が金属で形成されるため(請求項2においては蓋部材のねじ部が金属で形成されるため)、ねじ部にヒケが発生するおそれがない。つまり、ねじ部同士の噛み合い精度が高いことから、蓋部材の取付強度の向上を図ることができる。
さらに、ねじ部以外が樹脂で形成されているため(請求項2においてはボディが樹脂で形成されているため)、リール本体の軽量化を図れる。
つまり、樹脂製のボディに蓋部材を螺合一体化してリール本体を構成するにあたり、結合する部分が円形の金属製の螺合部で形成することにより、変形を抑え、高精度でかつ、軽量で安価なリール本体(ハウジング構造)の実現が可能となる。
図1に示すように、魚釣用スピニングリール100は、ハンドル5aを備えるリール本体1と、ハンドル5aの巻き取り操作により回転するロータ2と、ハンドル5aの巻き取り操作により前後方向に往復運動するスプール3と、を備える。
ボディ10と脚部11とボディ前部12とは、樹脂により一体に形成された樹脂成形品である。また、蓋部材30と保護カバー40とのそれぞれも樹脂により形成されており、これらの表面には塗装やメッキ等の適宜表面処理が施されている。
図3に示すように、ドライブギャ6は、駆動軸筒7の後部に形成されたピニオンギャ7aに噛合している。
以上から、ハンドル5aの巻き取り操作による駆動力は、ハンドル軸5及びドライブギャ6を介してピニオンギャ7a(駆動軸筒7)に伝達し、ロータ2が回転する。
摺動子72には、スプール軸8の後端部8aから後方に突出する突出部8bが差し込まれ、ねじSにて抜け止め固定されて摺動子72とスプール軸8が一体になっている。
以上から、ハンドル5aの巻き取り操作の駆動力は、ハンドル軸5及び歯車6aを介して連動歯車74に伝達し、連動歯車74が回転する。そして、連動歯車74の偏芯突部75が摺動子72の案内溝73の側面を押圧し、回転運動を前後動に変換されて摺動子72とスプール軸8(スプール3)が前後方向に往復運動する。
右側中央孔23は、ハンドル軸5を貫通させるための孔であり、右壁部21の中央部に設けられている。また、右側中央孔23はハンドル軸5よりも大径に形成され、右側中央孔23内にハンドル軸5を回転自在に支持するための軸受(不図示)が嵌め込まれている。
より詳細に説明すると、筒部22の内周面22aは、ハンドル軸5が貫通し支持される右側中央孔23の中心O1を基点とする円形状に形成されている。筒部22の外周面22bは、右側中央孔23を中心とする略円形状に形成されている。
つまり、本実施形態の筒部22の厚み(径方向の肉厚)は、周方向に略均一に形成されている。このため、実施形態の筒部22は、雌ねじ部が形成された従来の筒部よりも小型化している。
図7(a)に図示のように、側部開口部13の内周側には、環状の金属部材80がインサート成形されている。
このため、図7(b)に示すように、金属部材80の内周面82は、側部開口部13の内周面13aを構成している。そして、金属部材80の内側には、蓋部材30の後述する円筒部33が挿入されている。
この金属部材80は、断面視L字状を呈している。言い換えると、金属部材80の外周面には、径方向外側に突出するフランジ81が形成され、ボディ10から金属部材80が脱落しないように強固に一体化されている。
また金属部材80の内周面82の内側の右側寄りに、側部開口部13を周回する雌ねじ部91が形成されている。
後部開口部15は、筒部22において左右方向の中央部のみを貫通しており、左右方向の両端部が残っている。このため、後部開口部15の開口(孔)と側部開口部13の開口(孔)とが連続しないようになっている。
言い換えると、側部開口部13と後部開口部15との間には、側部開口部13と後部開口部15とのそれぞれの開口の端縁を構成する円弧状の架橋部14が延在している。
このため、本実施形態によれば、後部開口部15の開口(孔)と側部開口部13の開口(孔)とが連続する場合よりも、筒部22の強度が向上している。
また、架橋部14の内部に金属部材80が延在しているため、樹脂のみで形成される場合よりも架橋部14の強度が向上している。
保護カバー40の前面は、後方に凹状に形成され、保護カバー40の前面側に収容空間が形成されている。よって、後部開口部15を介してボディ10内から後方に突出する部品の一部を保護カバー40内に収容することができる。
また、保護カバー40とボディ10との間には、シール部材50が設けられ、保護カバー40とボディ10との合わせ面から内部に水が浸入しないようになっている。
そして、図6(a)に示すように、ガイド軸71に沿って移動する摺動子72が後方へ移動すると、摺動子72の一部が保護カバー40内に入り込む。このため、摺動子72の移動範囲はボディ10内に限定されず、摺動子72の移動範囲が効果的に確保されている。
蓋部31の内面(右面)の中央部には、円筒状のハンドル軸支持部34が形成されている。ハンドル軸支持部34には、ハンドル軸5を回転自在に支持する軸受5dを嵌め込まれている(図4参照)。よって、ハンドル5aの巻き取り操作時、ハンドル軸5を支持するハンドル軸支持部34には、ハンドル軸5を中心として径方向外側に向う荷重が作用する。
また、外周部31aの底面(右面)31bは、金属部材80の端面84に当接しており、蓋部材30と側部開口部13との間が封止されている。
なお、本実施形態では、外周部31aの底面31bが当接する部位が金属部材80の端面84により構成されている。よって、端面が樹脂で構成される場合よりも平面度が高い。この結果、蓋部材30と側部開口部13(金属部材80)との間に隙間が形成され難く、防水性が極めて高い。
なお、雌ねじ部91を構成する部材が金属材料で形成されるため、樹脂で形成される場合よりもねじ溝、ねじ山等の精度が高く、かつ、摩耗等し難い。この結果、蓋部材30を側部開口部13に螺合させる際の作業が円滑となるとともに、雌ねじ部91と雄ねじ部92との緩みが発生し難く蓋部材30の取付強度が高い。
また、樹脂製のボディ10の側部開口部13に金属部材80がインサート成形により一体化されるので、安価で軽量な樹脂製のボディ10の強度アップが図られ、剛性が飛躍的に向上する。樹脂成形時の収縮による凹み
さらに、ボディ10の側部開口部13は、金属部材80がインサートされているため、樹脂成形時の収縮(変形)が抑え、高精度とすることができる。
これによれば、ハンドル軸5の右側を支持するボディ10の右側中央孔23(図5(a)参照)と、ハンドル軸5の左側を支持する蓋部材30のハンドル軸支持部34との中心が一致し、同芯度が得られる。
また、内周面82を構成する部材が金属材料で形成されるため、樹脂で形成される場合よりも内周面82の真円の精度が高く、同芯度が極めて高い。
この結果、ハンドル軸5は、リール本体1に対して左右方向に延在するように支持され、ハンドル軸5の回転がスムーズとなる。
しかしながら、本実施形態によれば、雄ねじ92と当接面37とを介して、円筒部33の全周が円形の側部開口部13(金属部材80)により支持されている。
このため、蓋部材30に作用した荷重は、側部開口部13(金属部材80)の全周に均一に分散し、蓋部材30の締結強度が低下し難い。よって、本実施形態の蓋部材30の取付強度は、従来の固定構造よりも向上している。
また、リール本体1において側部開口部13の一部(金属部材80)以外が樹脂により形成されため、安価かつ軽量とすることができる。
実施形態では、金属部材80の内周面82に雌ねじ部91を形成した例を挙げているが、本発明はこれに限定されない。
例えば、図8に示すように、側部開口部13Aの左側面から左側に突出するように金属部材80Aを設け、金属部材80Aの外周面に雄ねじ92Aを形成してもよい。
この場合の蓋部材30Aの円筒部33Aの内径を金属部材80Aの外径よりも大径とし、円筒部33Aの内周面に雌ねじ部91Aが形成される。
図9に示すように、側部開口部13Bに形成されたねじ部が樹脂製の雌ねじ部91Bの場合、金属部材80Bの外周面が露出するように設け、その外周面に雄ねじ部92Bが形成される。
一方で、図10に示すように、側部開口部13Cに形成されたねじ部が樹脂製の雄ねじ92Cの場合、金属部材80Cの内周面が露出するように設け、その内周面に雌ねじ部91Cが形成される。
そのほか、特に図示しないが、ボディ10と蓋部材30との両方に金属部材を設けてもよい。これによれば、蓋部材の取付強度が更に高まり、ハンドル操作をより円滑にすることができる。
更にまた、蓋部材30、30Aの全体を金属材で形成して、樹脂製のボディ10の側部開口部13、13Aにインサート成形された金属部材80、80Aに螺合一体化しても良い。
このような変形例であっても、ボディ10D全体を金属材料で形成する場合よりも軽量化する。また、蓋部材30Dの蓋部31Dが金属材料で形成されるため、ハンドル5a操作時の荷重により変形し難いため、蓋部材30Dに支持されるハンドル軸5の支持精度が向上する。
また、本実施形態のスプール往復動装置70は、歯車6aと連動歯車74を用いた例を挙げているが、螺軸(ウォームシャフト)を用いてもよい。
5 ハンドル軸
6 ドライブギャ
6a 歯車
7 駆動軸筒
8 スプール軸
10,10D ボディ
13,13A,13B,13C 側部開口部
13a 内周面(当接部)
30,30A,30B,30C,30D 蓋部材
33,33A,33B,33C 円筒部
34 ハンドル軸支持部
37 当接面(当接部)
40 保護カバー
70 スプール往復動装置
80,80A,80B,80C 金属部材
82 内周面(当接部)
91,91A,91B,91C,91D 雌ねじ部(ねじ部)
92,92A,92B,92C,92D 雄ねじ部(ねじ部)
100 魚釣用スピニングリール
Claims (4)
- 側部開口部が形成された樹脂製のボディと、前記側部開口部を閉塞しハンドル軸を回転自在に支持する蓋部材と、を有するリール本体を備え、
前記ボディと前記蓋部材とには、前記側部開口部を周回し、互いに螺合し合うねじ部が形成され、
前記側部開口部に対し前記蓋部材自体が螺合することにより、前記ボディに前記蓋部材が締結固定され、
前記側部開口部と前記蓋部材とのうち少なくとも一方には、インサート成形された環状の金属部材が設けられており、
前記金属部材に前記ねじ部が形成されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。 - 側部開口部が形成された樹脂製のボディと、前記側部開口部を閉塞しハンドル軸を回転自在に支持する金属製の蓋部材と、を有するリール本体を備え、
前記側部開口部と前記蓋部材とには、前記側部開口部を周回し、互いに螺合し合うねじ部が形成され、
前記側部開口部に対し前記蓋部材自体が螺合することにより、前記ボディに前記蓋部材が締結固定されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。 - 前記側部開口部と前記蓋部材との間には、シール部材が介在していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
- 前記蓋部材と前記側部開口部には、螺合により互いに当接し、同芯度を得るための当接部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
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