JP2017066439A - 成膜装置およびデータ作成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度で安定的に所望の膜色の成膜処理を実行可能な技術を提供する。【解決手段】成膜装置において、確定部が入力部から入力された色情報を基に対応データを参照して成膜条件を確定する。また、成膜条件には、膜色調整の要素として少なくともガス供給量が含まれる。一般に、成膜処理時に供給されるガスの種類やその供給量が、膜色調整の主な要素となることが知られている。このため、本態様では、成膜装置の操作者の勘や経験則によって成膜条件の調整が行われる態様に比べ、高精度で安定的に所望の膜色の成膜処理を実行可能である。【選択図】図5

Description

本発明は、基材の表面に膜を成膜する成膜装置および該成膜装置で用いるデータの作成方法に関する。
基材の表面に膜を成膜する際の成膜条件を調整することにより、得られる膜の色を調整する技術が知られている。この種の技術として、例えば、特許文献1および特許文献2には、乾式めっき法で赤味を帯びた金合金被膜を得る技術が開示されている。
再表2008−108818号公報 特開2003−82452号公報
ある色の膜を成膜したい場合に、過去に同一色の成膜処理を実行したデータがあれば、そのデータを参照して過去の処理と同一の成膜条件で成膜処理を実行することで、目的の色の膜が得られる。
他方、ある色の膜を成膜したい場合に、過去に同一色の成膜処理を実行したデータがなければ、成膜装置の操作者の勘や経験則によって成膜条件の調整が行われることが一般的である。
しかしながら、この態様においては、操作者ごとの誤差の影響が避けられず、高精度で安定的に所望の膜色の成膜処理を実行することは困難であった。
そこで、本発明は、高精度で安定的に所望の膜色の成膜処理を実行可能な技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる成膜装置は、基材の表面に膜を成膜する成膜装置であって、その内部に処理空間を有する処理チャンバーと、前記処理チャンバー内で前記基材を保持する基材保持部と、前記処理空間にガスを供給するガス供給部と、前記処理チャンバー内の気体を排出する排気部と、前記基材保持部に保持された前記基材の前記表面に成膜処理を実行する成膜処理部と、成膜される前記膜の色情報が入力される入力部と、複数の色に関して、色情報とその色の膜を成膜するための成膜条件とを対応付けた対応データが格納された記憶部と、前記入力部から入力された前記色情報を基に前記対応データを参照して前記成膜条件を確定する確定部と、を備え、前記成膜条件には、膜色調整の要素として少なくともガス供給量が含まれることを特徴とする。
本発明の第2の態様にかかる成膜装置は、本発明の第1の態様にかかる成膜装置であって、前記ガス供給部は前記処理空間に複数種類のガスを供給可能であり、前記ガス供給量とは前記複数種類のガスのうち少なくとも1種類のガスの供給量であることを特徴とする。
本発明の第3の態様にかかる成膜装置は、本発明の第1の態様または第2の態様にかかる成膜装置であって、前記入力部から入力された前記色情報が前記対応データの対応可能範囲に含まれるか否かを判定する判定部と、前記色情報が前記対応可能範囲に含まれない場合に、その旨を装置の操作者に報知する報知部と、をさらに備えることを特徴とする。
本発明の第4の態様にかかる成膜装置は、本発明の第1の態様ないし第3の態様のいずれかにかかる成膜装置であって、前記対応データは、互いに異なる成膜条件の下で成膜された各膜の各光学定数を実測して得られ、各成膜条件と各光学定数とを対応させた第1対応関係と、理論的な計算により得られ、各光学定数と各色情報とを対応させた第2対応関係と、を基に作成されることを特徴とする。
本発明の第5の態様にかかる成膜装置は、本発明の第4の態様にかかる成膜装置であって、前記第1対応関係に補間処理が実行されて、前記対応データは、補間処理後の前記第1対応関係および前記第2対応関係を基に作成されることを特徴とする。
本発明の第6の態様にかかるデータ作成方法は、互いに異なる成膜条件の下で成膜された各膜の各光学定数を実測して、各成膜条件と各光学定数とを対応させた第1対応関係を得る第1対応関係取得工程と、理論的な計算により、各光学定数と各色情報とを対応させた第2対応関係を得る第2対応関係取得工程と、前記第1対応関係および前記第2対応関係を基に、複数の色に関して色情報とその色の膜を成膜するための成膜条件とを対応付けた対応データを作成する作成工程と、を備え、前記成膜条件には、膜色調整の要素として少なくともガス供給量が含まれることを特徴とする。
本発明の第7の態様にかかるデータ作成方法は、本発明の第6の態様にかかるデータ作成方法であって、前記第1対応関係取得工程により得られた前記第1対応関係に補間処理を行う補間処理工程、をさらに備え、前記作成工程では、補間処理後の前記第1対応関係および前記第2対応関係を基に対応データを作成することを特徴とする。
本発明の第1の態様では、成膜装置において、確定部が入力部から入力された色情報を基に対応データを参照して成膜条件を確定する。また、成膜条件には、膜色調整の要素として少なくともガス供給量が含まれる。このため、本発明の第1の態様では、成膜装置の操作者の勘や経験則によって成膜条件の調整が行われる態様に比べ、高精度で安定的に所望の膜色の成膜処理を実行可能である。
特に、本発明の第5の態様および第7の態様では、各成膜条件と各光学定数とを対応させた第1対応関係に補間処理が実行される。そして、対応データが、補間処理後の前記第1対応関係、および、理論的な計算により得られ各光学定数と各色情報とを対応させた第2対応関係、を基に作成される。このように補完処理が実行されるため、実際に光学定数を実測したサンプル数よりも多いバリエーションで対応データが作成され、望ましい。
また、本発明者は、ガス供給量が異なる成膜条件下で複数の色の膜を得た場合、ガス供給量に対して色情報が急峻に変化する区間が存在するのに対し、ガス供給量に対して光学定数の各値は緩やかに変化する、という知見を得た。
本発明の第5の態様および第7の態様では、変化が緩やかな第1対応関係に補間処理を実行することで、変化が急峻な色情報に補完処理を実行する態様に比べて、より少ないサンプリング数で高精度なサンプリングを実行することが可能となる。そして、この補完処理後の第1対応関係と、理論的な計算により得られる第2対応関係と、を基に対応データが作成される。
スパッタリング装置の概略構成を模式的に示す断面模式図である。 スパッター処理部およびその周辺を示す断面模式図である。 誘導結合アンテナの例を示す側面図である。 スパッター処理部およびその周辺を示す斜視図である。 対応データの作成処理の流れを示す図である。 対応データの一例を示す図である。 スパッター処理時の窒素ガス比率と屈折率のスペクトルとの関係を示す図である。 スパッター処理時の窒素ガス比率と消衰係数のスペクトルとの関係を示す図である。 スパッター処理時の窒素ガス比率と反射率スペクトルとの関係を示す図である。 対応データを利用したスパッター処理の流れを示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図面では同様な構成および機能を有する部分に同じ符号が付され、重複説明が省略される。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。また、図面においては、理解容易のため、各部の寸法や数が誇張または簡略化して図示されている場合がある。また、図面には、方向を説明するためにXYZ直交座標軸がふされる場合がある。座標軸における+Z方向は鉛直上方向であり、XY平面は水平面である。
<1 実施形態>
<1.1 スパッタリング装置1の構成>
図1は、スパッタリング装置1の概略構成を模式的に示す断面模式図である。図2は、スパッター処理部50およびその周辺を示す断面模式図である。図3は、誘導結合アンテナ151の例を示す側面図である。また、図4は、スパッター処理部50およびその周辺を示す斜視図である。
スパッタリング装置1は、搬送される基材91の上面に窒化チタン膜(例えば、100nm以下の薄膜)をスパッター成膜する装置である。基材91は、例えば、SUS板などにより構成される。また、成膜処理後の基材91は、例えば、建物のインテリアまたはエクステリアにおける装飾材料として用いられる。
スパッタリング装置1は、チャンバー100(処理チャンバー)と、基材91を搬送する搬送機構30と、搬送される基材91の上面にスパッターにより成膜処理を実行するスパッター処理部50と、スパッタリング装置1の各部を統括制御する制御部190とを備える。チャンバー100は、直方体形状の外形を呈する中空部材である。チャンバー100は、その底板および天板が水平姿勢となるように配置されている。また、X軸およびY軸の各々は、チャンバー100の側壁と平行な軸である。
スパッタリング装置1は、さらに、スパッター処理部50の周囲を取り囲むように配置された筒状の遮蔽部材であるチムニー60を備える。チムニー60は、スパッター処理部50にて発生するプラズマの範囲やターゲットからスパッタされたスパッタ粒子の飛散範囲を制限するシールドとしての機能と、チムニー内部の雰囲気を外部と遮断する雰囲気遮断機能と、を有する。以下では、チャンバー100の内部空間のうち、チムニー60の内側でありスパッター処理が実行される空間を処理空間Vと呼ぶ。
チャンバー100内には、水平な搬送経路面Lがチムニー60の下方に規定されている。搬送経路面Lの延在方向はX軸方向であり、基材91はX軸方向に沿って搬送される。
また、スパッタリング装置1は、チャンバー100内を搬送される基材91を加熱する板状の加熱部40を備える。加熱部40は、例えば、搬送経路面Lの下側に配置されたシースヒータによって構成される。
チャンバー100のうち搬送経路面Lの−X側の端部には、基材91をチャンバー100内に搬入するためのゲート160が設けられる。他方、チャンバー100のうち搬送経路面Lの+X側の端部には、基材91をチャンバー100外に搬出するためのゲート161が設けられている。また、チャンバー100のX方向両端部には、ロードロックチャンバーや、アンロードロックチャンバーなどの他のチャンバーの開口部が気密を保った形態で接続可能に構成されている。各ゲート160、161は、開閉の切替可能に構成される。
また、チャンバー100には、チャンバー100内の気体を排気する排気部170が接続されている。排気部170は、例えば、それぞれ図示省略の真空ポンプと、排気配管と、排気バルブと備える。排気配管は、一端が真空ポンプに接続され、他端がチャンバー100の内部空間に連通接続される。また、排気バルブは、排気配管の経路途中に設けられる。排気バルブは、具体的には、排気配管を流れるガスの流量を自動調整できるバルブである。この構成において、真空ポンプが作動された状態で、排気バルブが開放されると、チャンバー100内の気体が排気され、チャンバー100内が真空状態とされる。制御部190が排気部170による排気を制御することで、チャンバー100内の圧力が特定の値に調整される。
搬送機構30は、チャンバー100の内部で、Y方向において搬送経路面Lを挟んで対向配置された搬送ローラ31の複数の対と、これらを同期させて回転駆動する駆動部(図示省略)とを含んで構成される。搬送ローラ31は、搬送経路面Lの延在方向であるX方向に沿って複数対設けられる。なお、図1では、5対の搬送ローラ31の図示手前側(−Y側)に位置する5つのローラが描かれている。
キャリア90は板状のトレーなどによって構成され、基材91はキャリア90の略水平な上面に着脱可能に保持される。なお、キャリア90における基材91の保持態様は、真空吸着方式により基材91を保持する態様やチャックピン等で機構的に基材91を把持する態様など種々の態様を採用しうる。
基材91が配設されたキャリア90がゲート160を介してチャンバー100内に導入されると、各搬送ローラ31が該キャリア90の端縁(±Y側の端縁)付近に下方から当接する。そして、駆動部(図示省略)によって各搬送ローラ31が同期回転されることによって、キャリア90およびキャリア90に保持される基材91が搬送経路面Lに沿って搬送される。本実施形態では、各搬送ローラ31が時計回りおよび反時計回りの双方に回転可能であり、キャリア90およびキャリア90に保持される基材91が双方向(±X方向)に搬送される態様について説明する。搬送経路面Lは、スパッター処理部50(成膜処理部)に対向した被成膜箇所Pを含む。このため、搬送機構30によって搬送される基材91の上面のうち被成膜箇所Pに配される箇所に成膜処理が行われる。
スパッタリング装置1は、処理空間Vに不活性ガスであるアルゴンガスなどのスパッターガスを供給するスパッターガス供給部510と、処理空間Vに窒素ガスなどの反応性ガスを供給する反応性ガス供給部520とを備える。したがって、スパッターガス供給部510および反応性ガス供給部520の双方がガスを供給した場合には、まず処理空間V内にスパッターガスと反応性ガスとの混合雰囲気が形成され、時間経過とともにチャンバー100の内部空間全体にもこの混合雰囲気が形成される。
スパッターガス供給部510は、具体的には、例えば、スパッターガスの供給源であるスパッターガス供給源511と、配管512とを備える。配管512は、一端がスパッターガス供給源511と接続され、他端が処理空間Vと連通する各ノズル514に接続される。また、配管512の経路途中には、バルブ513が設けられる。バルブ513は、制御部190の制御下で処理空間Vに供給されるスパッターガスの量を調整する。バルブ513は、配管を流れるガスの流量を自動調整できるバルブであることが好ましく、具体的には、例えば、マスフローコントローラ等を含んで構成することが好ましい。
各ノズル514は、回転カソード5、6間に設けられた1列の誘導結合アンテナ151の±X側に設けられ、チャンバー100の天板を貫通して下側に向けて開口している。このため、スパッターガス供給源511から供給されたスパッターガスは、各ノズル514から処理空間Vに導入される。
反応性ガス供給部520は、具体的には、例えば、反応性ガスの供給源である反応性ガス供給源521と、配管522とを備える。配管522は、一端が反応性ガス供給源521と接続され、他端が複数(図4の例では、6つ)に分岐して処理空間Vに設けられた複数のノズル12(図4の例では、+X側と−X側とにそれぞれ3つずつ計6つのノズル12)に接続される。配管522の経路途中には、バルブ523が設けられる。バルブ523は、制御部190の制御下で処理空間Vに供給される反応性ガスの量を調整する。
各ノズル12は、処理空間Vのうち下方の領域においてY方向に延在するように設けられている。配管522の各他端は、各ノズル12のX方向両端面のうち外側の各端面と接続されている。各ノズル12には、当該各端面に開口して配管522の他端と接続されるとともにノズル内部で複数に分岐する各流路が形成されている。各流路の先端はノズル12のX方向両端面のうち内側の各端面に達して開口し、この各端面には複数の吐出口11が形成される。
+X側の各ノズル12の上方には、光ファイバーのプローブ13が設けられる。また、プローブ13に入射するプラズマ発光の分光強度を測定可能な分光器14が設けられている。分光器14は制御部190と電気的に接続されており、分光器14の測定値は制御部190に供給される。制御部190は、分光器14の出力に基づいて、プラズマエミッションモニター(PEM)法によりバルブ523を制御することで、反応性ガス供給部520からチャンバー100内に供給される反応性ガスの導入量を制御する。バルブ523は、配管を流れるガスの流量を自動調整できるバルブであることが好ましく、例えば、マスフローコントローラ等を含んで構成することが好ましい。
スパッタリング装置1が備える各構成要素は、制御部190と電気的に接続されており、当該各構成要素は制御部190により制御される。制御部190は、具体的には、例えば、各種演算処理を行うCPU、プログラム等を記憶するROM、演算処理の作業領域となるRAM、プログラムや各種のデータファイルなどを記憶するハードディスク、LAN等を介したデータ通信機能を有するデータ通信部等がバスラインなどにより互いに接続された、一般的なFAコンピュータにより構成される。また、制御部190は、各種表示を行うディスプレイ、キーボードおよびマウスなどで構成される入力部191と接続されている。入力部191は、例えば、装置の操作者が成膜される膜の色情報を指定して入力する際に用いられる。
スパッター処理部50は、2つの回転カソード5、6と、2つの回転カソード5、6をそれぞれの中心軸線回りに回転させる2つの回転部19と、2つの回転カソード5、6の内部にそれぞれ収容される2つの磁石ユニット21、22と、2つの回転カソード5、6にそれぞれスパッター電力を供給するスパッター用電源163と、を備える。
回転カソード5、6は、処理空間VにおいてX方向に一定距離を隔てて対向配置されて、カソード対として構成される。このように回転カソード5、6が並設されることにより、基材91上の被成膜箇所Pにラジカルがより集中し、スパッター処理により得られる膜の膜質が向上しうる。
スパッター処理部50は、回転カソード5、6間に設けられた1列の誘導結合アンテナ151と、整合回路154と、整合回路154を介して各誘導結合アンテナ151に高周波電力を供給する高周波電源153とをさらに備える。
ここで、1列の誘導結合アンテナ151とは、Y方向に沿って間隔をあけて設けられた5つの誘導結合アンテナ151のことを意味する。
このため、高周波電源153が各誘導結合アンテナ151に高周波電力(例えば、周波数13.56MHzの電力)を供給することにより、チムニー60の内部に設けられた各誘導結合アンテナ151が処理空間V内に誘導結合プラズマを生成する。
各誘導結合アンテナ151は、石英硝子などからなる誘電体の保護部材152によって覆われて、チャンバー100の天板を貫通してチャンバー100の内部空間に突出して設けられる。
各誘導結合アンテナ151は、例えば、図3に示されるように、金属製のパイプ状導体をU字形に曲げたものであり、「U」の字の状態でチャンバー100の天板を貫通してチャンバー100の内部空間に突設されている。誘導結合アンテナ151は、内部に冷却水を循環させるなどして、適宜、冷却されている。
各誘導結合アンテナ151の一端は、整合回路154を介して、高周波電源153に電気的に接続されている。また、各誘導結合アンテナ151の他端は接地されている。この構成において、高周波電源153から誘導結合アンテナ151に高周波電力が供給されると、誘導結合アンテナ151の周囲に高周波誘導磁界が生じ、チャンバー100の内部空間に誘導結合プラズマ(Inductively Coupled Plasma:ICP)が発生する。この誘導結合プラズマは、電子の空間密度が3×1010個/cm以上の高密度プラズマである。
また、本実施形態のようにU字形状の誘導結合アンテナ151は、巻数が一周未満の誘導結合アンテナに相当し、巻数が一周以上の誘導結合アンテナよりもインダクタンスが低い。このため、誘導結合アンテナ151の両端に発生する高周波電圧が低減され、生成するプラズマへの静電結合に伴うプラズマ電位の高周波揺動が抑制される。このため、対地電位へのプラズマ電位揺動に伴う過剰な電子損失が低減され、プラズマ電位が特に低く抑えられる。これにより、基材91上へのダメージを低減することが可能となる。
磁石ユニット21(22)は、回転カソード5(6)の外周面のうち自身の近傍で磁界(静磁場)を形成する。回転カソード5、6間に設けられた1列の誘導結合アンテナ151は、処理空間Vのうち磁石ユニット21、22によって磁界が形成されている部分を含む空間に誘導結合プラズマを発生する。
回転カソード5(6)は、水平面内において搬送方向に垂直なY方向に延設された筒状のベース部材8と、ベース部材8の外周を被覆する筒状のターゲット16とを備えて構成されている。ベース部材8は導電体であり、ターゲット16の材料としては窒化チタン成膜用のチタン(Ti)を含む材料が用いられる。なお、回転カソード5(6)がベース部材8を含まず、円筒状のターゲット16によって構成されてもよい。ターゲット16の形成は、例えば、ターゲット材料の粉末を圧縮成型して筒状に形成し、その後、ベース部材8を挿入する手法などによって行われる。
本明細書では、並設される回転カソード5、6およびそれぞれの内部に配される磁石ユニット21、22を一体的に表現する場合には、マグネトロンカソード対と呼ぶ。
各ベース部材8の中心軸線2(3)方向の両端部は、中央部に円状の開口が設けられた蓋部によってそれぞれ塞がれている。回転カソード5(6)の中心軸線2(3)方向の長さは、例えば、1,400mmに設定され、直径は、例えば、150mmに設定される。
スパッター処理部50は、2対のシール軸受9、10と、2つの円筒状の支持棒7とをさらに備えている。シール軸受9、10の各対は、回転カソード5(6)の長手方向(Y方向)において回転カソード5(6)を挟んで設けられている。シール軸受9、10は、それぞれ、チャンバー100の天板の下面から立設された台部と、台部の下部に設けられた略円筒状の円筒部とを備えている。
各支持棒7の一端はシール軸受9の円筒部に軸受けされ、他端はシール軸受10の円筒部に軸受けされている。各支持棒7は、ベース部材8の一端の蓋部の開口から回転カソード5(6)内に挿入されて、回転カソード5(6)を中心軸線2(3)に沿って貫通し、ベース部材8の他端の蓋部の開口から回転カソード5(6)外に出されている。
磁石ユニット21(22)は、透磁鋼などの磁性材料により形成されたヨーク25(支持板)と、ヨーク25上に設けられた複数の磁石(後述する中央磁石23a、周辺磁石23b)とを備えて構成されている。
ヨーク25は、平板状の部材であり、回転カソード5(6)の内周面に対向して回転カソード5の長手方向(Y方向)に延在している。回転カソード5、6の内周面に対向するヨーク25の表面上には、ヨーク25の長手方向に延在する中央磁石23aが、ヨーク25の長手方向に沿った中心線上に配置されている。ヨーク25の表面の外縁部には、中央磁石23aの周囲を囲む環状(無端状)の周辺磁石23bが、さらに設けられている。中央磁石23a、周辺磁石23bは、例えば、永久磁石によって構成される。
中央磁石23aと周辺磁石23bとのそれぞれのターゲット16側の極性は、互いに異なっている。また、2つの磁石ユニット21、22におけるそれぞれの極性は相補的に構成される。例えば、磁石ユニット21ではターゲット16側における中央磁石23aの極性がN極とされ周辺磁石23bの極性がS極とされる一方で、磁石ユニット22ではターゲット16側における中央磁石23aの極性がS極とされ周辺磁石23bの極性がN極とされる。
ヨーク25の裏面には、固定部材27の一端が接合されている。固定部材27の他端は、支持棒7に接合されている。これにより、磁石ユニット21、22は支持棒7に連結される。本実施形態では、マグネトロンカソード対を構成する磁石ユニット21、22が、互いに向き合う位置から被成膜箇所Pに近づく−Z方向に所定角度だけ回転された状態で固定されている。このため、回転カソード5、6の間でかつ被成膜箇所P側の空間には、磁石ユニット21、22間によって相対的に強い静磁場が形成される。
各シール軸受9の台部には、モータと、モータの回転を伝達するギア(それぞれ図示省略)を備えた回転部19が設けられている。また、回転カソード5、6のベース部材8の+Y側の蓋部の開口部の周囲には、各回転部19のギアと噛み合うギア(図示省略)が設けられている。
各回転部19は、モータの回転によって中心軸線2(3)を中心に回転カソード5(6)を回転させる。より詳細には、回転部19は、回転カソード5、6のそれぞれの外周面のうち互いに対向している部分が下側から上側に向けてそれぞれ移動するように、中心軸線2、3回りで互いに逆方向に回転カソード5、6を回転させる。回転速度は例えば10〜20回転/分に設定され、スパッター処理の期間中は上記した回転速度および回転方向で定速回転される。また、回転カソード5、6は、シール軸受10および支持棒7を介して内部に冷却水を循環させるなどして、適宜、冷却されている。
スパッター用電源163に接続される電線は、2つに分岐して回転カソード5、6の各シール軸受10内に導かれている。各電線の先端には、回転カソード5、6のベース部材8の−Y側の蓋部に接触するブラシが設けられている。スパッター用電源163は、このブラシを介してベース部材8に、スパッター電力を供給する。本実施形態では、スパッター用電源163が回転カソード5、6に負電位の直流電力を供給する。この他にも、例えば、スパッター用電源163が回転カソード5、6に相互に逆位相の交流スパッター電力を供給する態様であっても構わないし、スパッター用電源163が回転カソード5、6に負電位と正電位とからなるパルス状の電力を供給する態様であっても構わない。
各ベース部材8(ひいては、各ターゲット16)にスパッター電力が供給されると、処理空間Vの各ターゲット16の表面にスパッターガスのプラズマが生成される。このプラズマは、磁石ユニット21、22が形成する静磁場によって、回転カソード5、6間でかつ被成膜箇所P側の空間に高密度に閉じ込められる。本明細書では、このように磁界閉じ込め効果によって高密度化されたプラズマをマグネトロンプラズマと呼ぶ。本実施形態のようにマグネトロンカソード対がマグネトロンプラズマを生成する態様では、1つのマグネトロンカソードがマグネトロンプラズマを生成する場合よりもプラズマが高密度化される。このため、本実施形態の態様は成膜レート向上の観点から望ましい。
上述の通り、回転カソード5、6間に設けられた1列の誘導結合アンテナ151は、処理空間Vのうち磁石ユニット21、22によって磁界が形成されている部分を含む空間に誘導結合プラズマを発生する。その結果、マグネトロンカソード対により発生するマグネトロンプラズマと誘導結合アンテナ151によって発生する誘導結合プラズマとが互いに重なり合い、混合プラズマが形成される。誘導結合アンテナ151が発生させた高密度の誘導結合プラズマも、磁石ユニット21、22が回転カソード5、6の外周面の近傍に形成する磁界によるマグネトロンプラズマとともに、ターゲット16のスパッターに寄与する。
このように誘導結合プラズマをスパッターに寄与させる場合、誘導結合プラズマの寄与がない場合に比べて、回転カソード5、6に供給するスパッター電力の大きさが同一でもスパッター電圧を低くすることができる(インピーダンスを低くすることができる)。これにより、ターゲット16から飛翔する反跳アルゴンや負イオンが基材91の被成膜面に与えるダメージが低下しつつ、高成膜レートで成膜処理が実行される。
スパッター処理では、チャンバー100の処理空間Vにスパッターガスとしてアルゴンガスを、反応性ガスとして窒素ガスを導入して、上記混合プラズマの雰囲気において回転カソード5、6の外周を被覆するチタンのターゲット16をスパッターし、当該ターゲット16に対向する基材91上に窒化チタン膜を成膜する。
<1.2 処理例>
<1.2.1 対応データの作成処理>
図5は、対応データの作成処理の流れを示す図である。図6は、対応データの一例を示す図である。図6において、横軸はアルゴンガスと窒素ガスとの混合ガスにおける窒素ガスの比率を示し、図示左側の縦軸はL表色系のa値を示し、図示右側の縦軸はL表色系のL値を示す。
まず、対応データの作成処理が実行される。ここで、対応データとは、複数の色に関して、色情報(例えば、L表色系において特定される一色)とその色の膜を成膜するための成膜条件とを対応付けたデータである。本実施形態では、アルゴンガスの供給量は一定であり窒素ガスの供給量は可変であって、窒素ガスの供給量が膜色調整の要素として用いられる場合について説明する。
まず、装置の操作者が入力部191から各種成膜条件を入力する(ステップST1)。以下では、ステップST1において、成膜条件のうち膜色調整の要素(窒素ガスの供給量)および成膜すべき膜の膜厚が操作者によって指示入力され、成膜条件のうち他の各要素(例えば、スパッター電圧値、高周波電力値、チャンバー内の圧力値など)にはそれぞれ自動的に所定の基準値が指定される態様について説明する。ここで、本実施形態ではアルゴンガスの供給量が一定とされているため、窒素ガスの供給量を入力することはアルゴンガスと窒素ガスとの混合ガスにおける窒素ガスの比率を指定することと同義である。
そして、ステップST1において指定された成膜条件でスパッター処理が行われる(ステップST2)。
まず、スパッターガス供給部510および反応性ガス供給部520により、処理空間V内に指定された窒素ガスの比率における混合雰囲気が形成される。高周波電源153により回転カソード5、6間に配される各誘導結合アンテナ151に高周波電力が供給される。これにより、処理空間Vに誘導結合プラズマが生成される。また、処理空間Vに誘導結合プラズマが生成されると、チャンバー100内でプラズマ処理を行うのに適したプロセス圧に到達するまで、排気部170がチャンバー100内の気体を排気する。チャンバー100内の圧力がプロセス圧に達すると、スパッター用電源163により回転カソード5、6にスパッター電力が供給される。これにより、処理空間VのY方向中央位置にマグネトロンプラズマが生成される。その結果、処理空間VのY方向中央位置に(具体的には、回転カソード5、6間でかつ被成膜箇所P側の空間に)おいて、マグネトロンプラズマと誘導結合プラズマとの混合プラズマが形成される。
この状態で、搬送機構30が、ゲート160から基材91を搬入し、搬送経路面Lに沿って基材91を搬送する。より具体的には、搬送機構30は、基材91が被成膜箇所Pを複数回通過するように、基材91を搬送経路面Lに沿って±X方向に移動させる。また、加熱部40が搬送される基材91を加熱する。その結果、搬送される基材91の上面には、回転カソード5、6のターゲット16からスパッターされた窒化チタン粒子が結晶化して堆積し、窒化チタン膜が成膜される。
その後、所定の処理時間が経過し、成膜された膜の膜厚が入力部191から入力された膜厚に達すると、スパッター処理が終了する。具体的には、スパッター用電源163による回転カソード5、6へのスパッター電圧の印加が停止される。スパッターガス供給源511によるスパッターガスの供給が停止される。また、反応性ガス供給源521による反応性ガスの供給が停止される。また、高周波電源153による各誘導結合アンテナ151への高周波電力の供給が停止される。そして、搬送機構30が成膜後の基材91をゲート161からスパッタリング装置1の外部へと搬出する。
スパッター処理が終了すると、操作者がエリプソメトリー等の測定器を用いて成膜された膜の光学定数を実測する(第1対応関係取得工程:ステップST3)。これにより、膜の屈折率nおよび消衰係数kが得られる。
図7は、スパッター処理時の窒素ガス比率と屈折率nのスペクトルとの関係を示す図である。図7において、横軸は波長を示し、縦軸は屈折率nを示す。図8は、スパッター処理時の窒素ガス比率と消衰係数kのスペクトルとの関係を示す図である。図8において、横軸は波長を示し、縦軸は消衰係数kを示す。以下では、図7および図8に示されるように各成膜条件(本実施形態では、各窒素ガス比率)と各光学定数とを対応させた関係を、第1対応関係と呼ぶ。
また、操作者が測色計を用いて成膜された膜の色情報を実測する(ステップST4)。これにより、膜の色情報(例えば、L表色系におけるL値、a値、およびb値)が得られる。
以上説明したように、ステップST1〜ST4を1回実施することにより、ある特定の窒素ガス比率(例えば、10%)でスパッター処理を行って得られる膜について、第1対応関係(屈折率nのスペクトル、消衰係数kのスペクトル)および対応データ(Lの各値)が得られる。
このため、ステップST5でNoに分岐し、異なる複数の窒素ガス比率(例えば、10%、15%、18%、19%、20%、30%、40%)においてそれぞれステップST1〜ST4を複数回実施することで、該複数の窒素ガス比率でスパッター処理を行って得られる各膜について、第1対応関係(図7、図8)および対応データ(図6)が得られる。
複数の窒素ガス比率においてステップST1〜ST4を複数回実施することにより、所望の実測サンプル数が得られたら、ステップST5でYesに分岐する。
そして、複数回のステップST3により得られた第1対応関係に補間処理が実行される(補完処理工程:ステップST6)。この補間処理としては、例えばスプライン補間処理など種々の処理を適用可能である。これにより、実測していない窒素ガス比率および光学定数についても、第1対応関係が予測的に得られる。
その後のステップST7では、各光学定数と各色情報とを対応させた第2対応関係が用いられる。以下、数1〜数18の各数式を参照しつつ、第2対応関係を得る流れ(第2対応関係取得工程)について説明する。なお、各数式において、下付き文字の「0」は空気を意味し、下付き文字の「1」は成膜される膜を意味し、下付き文字の「2」は基材91を意味する。また、下付き文字の「p」はp偏光を意味し、下付き文字の「s」はs偏光を意味する。
複素屈折率をNとすると、光学定数(屈折率nおよび消衰係数k)および虚数iを用いて、以下の数1が成り立つ。
Figure 2017066439
また、各層への入射角をθとすると、スネルの法則により、以下の数2が成り立つ。
Figure 2017066439
このとき、位相変化をβとすると、以下の数3が成り立つ。
Figure 2017066439
そして、振幅反射係数をrとし、振幅透過係数をtとし、反射率をRとし、成膜される膜の膜厚をdとすると、フレネルの式より、以下の数4〜数9が成り立つ。
Figure 2017066439
Figure 2017066439
Figure 2017066439
Figure 2017066439
Figure 2017066439
Figure 2017066439
図9は、スパッター処理時の窒素ガス比率と反射率スペクトルとの関係を示す図である。図9において、横軸は波長を示し、縦軸は反射率Rを示す。
また、反射率分布をS(λ)とし、XYZ表色系における等色関数をx(λ),y(λ),z(λ)とすると、以下の数10〜数13が成り立つ。
Figure 2017066439
Figure 2017066439
Figure 2017066439
Figure 2017066439
ここで、XYZ表色系からLab表色系に色変換を行うと、以下の数14〜数18が成り立つ。
Figure 2017066439
Figure 2017066439
Figure 2017066439
Figure 2017066439
Figure 2017066439
以上説明したように、理論的な計算により、光学定数と色情報とを一対一に対応付けた第2対応関係が得られる。
そして、補間処理後の第1対応関係および第2対応関係を基に、色情報(例えば、L表色系において特定される一色)とその色の膜を成膜するための成膜条件(本実施形態では、窒素ガスの供給率)とを対応付けた対応データが作成される(作成工程:ステップST7)。作成された対応データは、制御部190の記憶部に格納される。
本実施形態では、ステップST6にて補完処理が実行されるため、実際に光学定数を実測したサンプル数よりも多いバリエーションで対応データが作成される。したがって、後述する<1.2.2 対応データを利用したスパッター処理>において、選択可能な色指定の範囲が大きくなり、望ましい。
また、本実施形態では、複数の窒素ガス供給率における膜の色情報(図6)に補完処理が実行されるのではなく、複数の窒素ガス供給率における第1対応関係(図7、図8)に補間処理が実行される。
ここで、図6から分かるように、窒素ガス供給率に対して色情報が急峻に変化する区間が存在する。具体的には、窒素ガス供給率が16%〜20%の区間において、Lの各値が急峻に変化している。これに対し、図7、図8から分かるように、窒素ガス供給率に対して光学定数の各値は緩やかに変化する。具体的には、窒素ガス供給率が大きくなるにつれて屈折率nおよび消衰係数kの下限を示すピークが緩やかに長波長側にシフトしている。
本実施形態では、このように変化が緩やかな第1対応関係に補間処理を実行することで、変化が急峻な色情報に補完処理を実行する態様に比べて、より少ないサンプリング数で高精度なサンプリングを実行することが可能となる。そして、ステップST7において、この補完処理後の第1対応関係と、理論的な計算により得られる第2対応関係と、を基に対応データが作成される。
このように、本実施形態では、ステップST3で得られる第1対応関係を基に対応データを作成するため、ステップST4で色情報を実測する工程は必須ではない。ただし、ステップST4で得られる色情報を実測しておけば、作成される対応データの正確性を確認する際や、対応データに適宜修正を加える際に該色情報を利用可能である。
<1.2.2 対応データを利用したスパッター処理>
図10は、対応データを利用したスパッター処理の流れを示す図である。
対応データが作成された後は、スパッター処理において、装置の操作者が入力部191から膜色を指定することが可能となる。具体的には、操作者は、色情報(例えば、Lの各値)および膜厚を入力部191に入力する(ステップST11)。
制御部190は、入力部から入力された色情報が対応データの対応可能範囲に含まれるか否かを判定する(ステップST12)。ここで、色情報が対応データの対応可能範囲に含まれる場合には、対応データにおいて入力された色情報と完全に一致する色の膜を成膜可能な成膜条件が存在する場合と、対応データにおいて入力された色情報とのずれが許容範囲の色の膜を成膜可能な成膜条件が存在する場合と、の双方が含まれる。
そして、入力された色情報が対応データの対応可能範囲に含まれる場合には、ステップST12でYesに分岐し、制御部190が入力部191から入力された色情報を基に対応データを参照して、スパッタリング装置1でその色を成膜するための成膜条件を確定する(ステップST13)。その後、ステップST2の説明で上述した際と同様のスパッター処理が実行される(ステップST14)。
他方、入力された色情報が対応データの対応可能範囲に含まれない場合には、ステップST12でNoに分岐し、制御部190がディスプレイへの表示や警告音等を通じてその旨を装置の操作者に報知する(ステップST15)。
このように、制御部190は、装置各部を制御する機能の他に、入力された色を成膜可能か判定する判定部としての機能と、成膜条件を確定する確定部としての機能と、入力された色を成膜できない際にその旨を操作者に知らせる報知部としての機能と、を有する。
本実施形態では、色情報と成膜条件とを対応付けた対応データを参照して成膜条件が確定される。このため、本実施形態の態様では、操作者の勘や経験則によって色と成膜条件とを対応付ける他の態様に比べ、高精度で安定的に所望の膜色の成膜処理を実行可能である。
また、本実施形態では、入力された色情報が対応データの対応可能範囲に含まれない場合に速やかにその旨が操作者に報知される。このため、現時点の対応データで成膜不能な色について操作者が試行錯誤する時間や手間が省略され、望ましい。
また、この場合、装置の操作者は、成膜条件における膜色調整の要素として窒素ガス供給率以外の他の要素各(例えば、スパッター電圧値、高周波電力値、チャンバー内の圧力値など)を変更しながらステップST1〜ST7の処理を行えばよい。これにより、対応データが更新されてそのデータ数が拡大するので、前の時点の対応データでは成膜不能だった色が更新後の対応データでは成膜可能となりうる。
<2 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
また、上記実施形態では、成膜装置としてスパッタリング装置1を用いる態様について説明したが、これに限られるものではない。他の成膜装置(例えば、蒸着装置など)においても、本発明を適用可能である。
また、上記実施形態では、供給ガス(アルゴンガスおよび窒素ガス)のうち窒素ガスの供給量のみが膜色調整の要素として用いられる場合について説明した。一般に、成膜処理時に供給されるガスの種類やその供給量が、膜色調整の主な要素となることが知られている。したがって、膜色調整の要素として少なくともガス供給量が含まれていれば、本発明は適用可能である。ただし、より精密な膜色調整を行う観点で言えば、ガスの供給量以外の各要素(例えば、スパッター電圧値、高周波電力値、チャンバー内の圧力値など)が膜色調整の要素として用いられてもよい。
また、ガス供給部(スパッターガス供給部510、反応性ガス供給部520)が処理空間Vに複数種類のガスを供給可能な場合には、上記実施形態のように、成膜条件に膜色調整の要素として少なくとも1種類のガスの供給量が含まれていれば本発明を適用可能である。
また、上記実施形態では、入力部191に入力される色情報がL表色系における色情報である場合について説明しが、これに限られるものではない。入力部191に入力される色情報は、XYZ表色系などL表色系以外の表色系における色情報であってもかまわない。
また、上記実施形態では、成膜装置たるスパッタリング装置1において対応データが作成される態様について説明したが、成膜装置とは別体の装置において対応データが作成されても構わない。
また、上記実施形態では、基材保持部として基材91を保持しつつ搬送する搬送機構30が用いられる態様について説明したが、基材91を静止状態で保持する基材保持部が用いられても構わない。また、搬送機構30が基材91を搬送する方向についても、上記実施形態のように水平方向の場合の他に、例えば垂直方向であっても構わない。
また、上記実施形態では、各誘導結合アンテナ151がチャンバー100の天板を貫通してチャンバー100の内部空間に突出して設けられる態様について説明したが、これに限られるものではない。各誘導結合アンテナ151がチャンバー100の側壁や底板などを貫通してチャンバー100の内部空間に突出して設けられてもよい。また、各誘導結合アンテナ151が、チャンバー100の内壁(天板、側壁、或いは、底板)に埋め込まれてチャンバー100の内部空間に突出しない態様で設けられてもよい。
また、上記実施形態では、2つの回転カソード5、6を並設する場合について説明しているが、回転カソードは1つでもよい。また、回転カソードを用いるのではなく、平板型のカソードを用いてもよい。
また、上記実施形態では、1列を構成する誘導結合アンテナ151の個数が5個の場合について説明しているが、該個数は回転カソード5(6)の長さに応じて適宜変更すればよい。また、複数列の誘導結合アンテナ151が設けられてもよい。その他にも、各部の位置、個数、長さなどの設計事項は適宜に変更可能である。
また、上記実施形態では、搬送される基材91の表面のうち上面に成膜処理が行われる態様について説明したが、これに限られるものでない。例えば、搬送される基材91の表面のうち他の一面(側面、或いは、下面など)に成膜処理が行われてもよいし、搬送される基材91の表面のうち複数の面(例えば、上面および下面)に同時に成膜処理が行われてもよい。
以上、実施形態およびその変形例に係る成膜装置およびデータ作成方法について説明したが、これらは本発明に好ましい実施形態の例であって、本発明の実施の範囲を限定するものではない。本発明は、その発明の範囲内において、各実施形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施形態において任意の構成要素の増減が可能である。
1 スパッタリング装置
5,6 回転カソード
7 支持棒
8 ベース部材
16 ターゲット
19 回転部
21,22 磁石ユニット
30 搬送機構
31 搬送ローラ
50 スパッター処理部
100 チャンバー
151 誘導結合アンテナ
153 高周波電源
163 スパッター用電源
190 制御部
191 入力部
60 チムニー
90 キャリア
91 基材
510 スパッターガス供給部
520 反応性ガス供給部
V 処理空間

Claims (7)

  1. 基材の表面に膜を成膜する成膜装置であって、
    その内部に処理空間を有する処理チャンバーと、
    前記処理チャンバー内で前記基材を保持する基材保持部と、
    前記処理空間にガスを供給するガス供給部と、
    前記処理チャンバー内の気体を排出する排気部と、
    前記基材保持部に保持された前記基材の前記表面に成膜処理を実行する成膜処理部と、
    成膜される前記膜の色情報が入力される入力部と、
    複数の色に関して、色情報とその色の膜を成膜するための成膜条件とを対応付けた対応データが格納された記憶部と、
    前記入力部から入力された前記色情報を基に前記対応データを参照して前記成膜条件を確定する確定部と、
    を備え、
    前記成膜条件には、膜色調整の要素として少なくともガス供給量が含まれることを特徴とする成膜装置。
  2. 請求項1に記載の成膜装置であって、
    前記ガス供給部は前記処理空間に複数種類のガスを供給可能であり、
    前記ガス供給量とは前記複数種類のガスのうち少なくとも1種類のガスの供給量であることを特徴とする成膜装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の成膜装置であって、
    前記入力部から入力された前記色情報が前記対応データの対応可能範囲に含まれるか否かを判定する判定部と、
    前記色情報が前記対応可能範囲に含まれない場合に、その旨を装置の操作者に報知する報知部と、
    をさらに備えることを特徴とする成膜装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の成膜装置であって、
    前記対応データは、
    互いに異なる成膜条件の下で成膜された各膜の各光学定数を実測して得られ、各成膜条件と各光学定数とを対応させた第1対応関係と、
    理論的な計算により得られ、各光学定数と各色情報とを対応させた第2対応関係と、
    を基に作成されることを特徴とする成膜装置。
  5. 請求項4に記載の成膜装置であって、
    前記第1対応関係に補間処理が実行されて、
    前記対応データは、補間処理後の前記第1対応関係および前記第2対応関係を基に作成されることを特徴とする成膜装置。
  6. 互いに異なる成膜条件の下で成膜された各膜の各光学定数を実測して、各成膜条件と各光学定数とを対応させた第1対応関係を得る第1対応関係取得工程と、
    理論的な計算により、各光学定数と各色情報とを対応させた第2対応関係を得る第2対応関係取得工程と、
    前記第1対応関係および前記第2対応関係を基に、複数の色に関して色情報とその色の膜を成膜するための成膜条件とを対応付けた対応データを作成する作成工程と、
    を備え、
    前記成膜条件には、膜色調整の要素として少なくともガス供給量が含まれることを特徴とするデータ作成方法。
  7. 請求項6に記載のデータ作成方法であって、
    前記第1対応関係取得工程により得られた前記第1対応関係に補間処理を行う補間処理工程、
    をさらに備え、
    前記作成工程では、補間処理後の前記第1対応関係および前記第2対応関係を基に対応データを作成することを特徴とするデータ作成方法。
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