JP2017009824A - 分離部材、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

分離部材、定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】記録媒体が定着ニップを抜け出た後も定着回転体に接触又は近接して搬送されることで、定着回転体から与えられる熱量が多くなり、ホットオフセットや光沢低下などの不具合が発生するといった課題がある。【解決手段】内周面側に配置されたニップ形成部材23に対して摺動する無端状の定着回転体21の外周面に対して、少なくとも記録媒体P上の画像形成領域が通過する範囲において非接触に配置され、定着回転体21とこれに接触する対向回転体22との間に形成された定着ニップNを通過した記録媒体Pを定着回転体21から分離させる分離部材29であって、定着回転体21の外周面に対して先端部が近接して配置される分離部材本体50と、分離部材本体50の記録媒体搬送路側の面から記録媒体搬送路側に突出すると共に、定着ニップNを通過した記録媒体Pに接触して回転する分離補助回転体51と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、定着ニップを通過した記録媒体を定着回転体から分離させる分離部材、当該分離部材を備える定着装置及び画像形成装置に関する。
プリンタや複写機等の画像形成装置に搭載される定着装置として、複数のローラ等の張架部材を用いずに、円筒状のパイプやフランジ等によって無端状の定着ベルトを回転可能に支持する一軸回転ベルト方式ものが知られている。
斯かる定着装置においては、定着ローラを用いたローラ方式の定着装置と同様、記録媒体としての用紙が定着回転体に巻き付く場合がある。そのため、一軸回転ベルト方式の定着装置においても、定着ベルトから用紙を分離させる分離部材を設けることが提案されている{特許文献1(特開2014−174473号公報)参照}。
一般に、分離部材には、その先端部が定着回転体に対して接触する接触式のものと、接触しない非接触式のものとがある。接触式のものは、非接触式のものに比べて、より確実に用紙を分離することができるが、定着回転体の外周面が分離部材との接触によって摩耗するため、画像に光沢スジが生じるなどの欠点がある。一方、非接触式のものは、接触式のものほど確実な分離性は得られ難いものの、光沢スジ等の画質低下の問題は生じない利点がある。
ところで、一軸回転ベルト方式の場合、図20に示すように、定着ベルト100は定着ニップNの用紙搬送方向下流側(図の上側)で外側(外径側)へ膨らむ傾向がある。このため、定着ニップNの出口近傍の箇所(図20中の点線Aで囲む箇所)では、定着ベルト100が大きな曲率で湾曲せず、定着ベルト100の曲率による用紙の分離性は得られ難い。従って、仮に、この曲率が小さい箇所に非接触式の分離部材200を配置すると、図21に示すように、用紙Pが分離部材200と定着ベルト100との間を通過して分離できない虞がある。特に、定着ニップNが直線状に形成されている場合は、定着ニップNの用紙搬送方向下流側における定着ベルト100の軌道も直線状に近くなるため、なおさら分離性が得られ難い状況となる。
そこで、良好な分離性を確保するため、一軸回転ベルト方式の定着装置において非接触式の分離部材を用いる場合は、図22に示すように、分離部材200を定着ベルト100の曲率が大きくなる箇所(図22中の点線Bで囲む箇所)に配置することが望ましい。このような箇所に分離部材200を配置することで、図23に示すように、用紙Pが定着ベルト100の大きな曲率でもって分離されやすくなるため、用紙Pの先端が分離部材200に接触して確実に分離することができるようになる。
しかしながら、上記のように、定着ベルトの曲率が大きくなる箇所に分離部材を配置した場合(図22に示す例の場合)、用紙に過剰な熱が与えられることによるホットオフセットや光沢低下などの問題が生じた。すなわち、この場合、分離部材の先端部が定着ニップの出口から離れた位置に配置されるため、用紙が定着ニップを抜け出た後、分離部材の先端部に至るまで定着ベルトに接触又は近接して搬送された場合に、定着ニップを抜け出た直後に定着ベルトから分離される用紙に比べて、定着ベルトから与えられる熱量が多くなる。その結果、用紙上のトナーに過剰な熱が与えられ、用紙上のトナーが定着ベルトに付着してしまうホットオフセットや光沢低下などの問題が発生する。また、このような問題は、特に低融点のトナーを用いた場合に顕著になると考えられる。
上記課題を解決するため、本発明は、内周面側に配置されたニップ形成部材に対して摺動する無端状の定着回転体の外周面に対して、少なくとも記録媒体上の画像形成領域が通過する範囲において非接触に配置され、前記定着回転体とこれに接触する対向回転体との間に形成された定着ニップを通過した記録媒体を前記定着回転体から分離させる分離部材であって、前記定着回転体の外周面に対して先端部が近接して配置される分離部材本体と、前記分離部材本体の記録媒体搬送路側の面から記録媒体搬送路側に突出すると共に、前記定着ニップを通過した記録媒体に接触して回転する分離補助回転体と、を備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、分離部材本体に記録媒体搬送路側に突出する分離補助回転体を設けることで、定着ニップを通過した記録媒体は、分離補助回転体に接触して定着回転体から離れる方向に搬送される。これにより、定着ニップを通過した記録媒体が定着回転体に接触又は近接した状態で搬送されるのを回避することができ、記録媒体に過剰な熱量が付与されることによるホットオフセットや光沢低下などの発生を防止することができる。
本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成を示す側面図である。 本実施形態に係る定着装置の概略構成を示す側面図である。 本実施形態に係る定着装置の概略構成を示す側面図である。 本実施形態に係る定着装置の概略構成を示す斜視図である。 (a)は、分離補助ローラの突出量が小さい場合の例を示す図、(b)は、分離補助ローラの突出量が大きい場合の例を示す図である。 (a)は、リブを設けた構成における用紙の挙動を示す図、(b)は、本実施形態に係る構成における用紙の挙動を示す図である。 本実施形態に係る分離部材の平面図である。 本実施形態に係る分離部材の幅方向の一端部側を用紙搬送路側から見た斜視図である。 分離板の斜視図である。 分離補助ローラの斜視図である。 (a)は、保持部材を用紙搬送路側から見た斜視図、(b)は、保持部材を同図(a)とは反対側から見た斜視図である。 (a)は、分離板に保持部材を組み付ける途中の状態を示す側面図、(b)は、同図(a)の斜視図である。 (a)は、分離板に保持部材を組み付ける途中の状態を示す側面図、(b)は、同図(a)の斜視図である。 (a)は、分離板に保持部材を組み付けた状態を示す側面図、(b)は、同図(a)の斜視図である。 分離板に組み付けられた保持部材に、さらに分離補助ローラを組み付けた状態を示す側面図である。 分離板の幅方向中央側と両端部とに分離補助ローラを配置した実施形態を示す概略図である。 両端部側の分離補助ローラを中央部側の分離補助ローラよりも大きく突出させた実施形態を示す概略図である。 表面に多数の繊維を植毛した分離補助ローラの斜視図である。 直接加熱方式で、かつ、一軸回転ベルト方式の定着装置の概略構成を示す側面図である。 定着ニップの出口近傍の箇所に分離部材の先端部を配置した定着装置の側面図である。 図20に示す定着装置の定着ニップの出口付近を拡大して示す図である。 定着ニップの出口から離れた箇所に分離部材の先端部を配置した定着装置の側面図である。 図22に示す定着装置の定着ニップの出口付近を拡大して示す図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
まず、図1を参照して、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。
図1に示す画像形成装置1は、カラーレーザープリンタであり、その装置本体の中央には、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kが設けられている。各作像部4Y,4M,4C,4Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的に、各作像部4Y,4M,4C,4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8などを備える。なお、図1では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに符号を付しており、その他の作像部4Y,4M,4Cにおいては符号を省略している。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配置されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射する。
また、各作像部4Y,4M,4C,4Kの上方には、転写装置3が配置されている。転写装置3は、中間転写体としての中間転写ベルト30と、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ31と、二次転写手段としての二次転写ローラ36と、二次転写バックアップローラ32と、クリーニングバックアップローラ33と、テンションローラ34と、ベルトクリーニング装置35とを備える。
中間転写ベルト30は、無端状のベルトであり、二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33及びテンションローラ34によって張架されている。ここでは、二次転写バックアップローラ32を回転駆動することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)する。
4つの一次転写ローラ31は、それぞれ、各感光体5との間で中間転写ベルト30を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ31には、電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加される。
二次転写ローラ36は、二次転写バックアップローラ32との間で中間転写ベルト30を挟み込んで二次転写ニップを形成している。また、上記一次転写ローラ31と同様に、二次転写ローラ36にも電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加される。
画像形成装置本体の上部には、ボトル収容部2が設けられており、ボトル収容部2には、補給用のトナーを収容する4つのトナーボトル2Y,2M,2C,2Kが着脱可能に装着されている。各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kと上記各現像装置7との間に設けた補給路を介して、各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kから各現像装置7にトナーが補給される。
一方、画像形成装置本体の下部には、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から用紙Pを搬出する給紙ローラ11等が設けられている。なお、記録媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、手差し給紙機構が設けてあってもよい。
画像形成装置本体内には、用紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが形成されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向上流側には、搬送タイミングを計って用紙Pを二次転写ニップへ搬送するタイミングローラとしての一対のレジストローラ12が配置されている。
また、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pに転写された未定着画像を定着するための定着装置20が配置されている。さらに、定着装置20よりも搬送路Rの用紙搬送方向下流側には、用紙を装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が配置されている。また、装置本体の上面部には、装置外に排出された用紙をストックするための排紙トレイ14が設けてある。
続いて、図1を参照して、本実施形態に係るプリンタの基本的動作について説明する。
作像動作が開始されると、各作像部4Y,4M,4C,4Kにおける各感光体5が図の時計回りに回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体5の表面には、露光装置9からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、二次転写バックアップローラ32が図の反時計回りに回転駆動し、中間転写ベルト30を図の矢印で示す方向に周回走行させる。また、各一次転写ローラ31に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ31と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
その後、各感光体5の回転に伴い、感光体5上の各色のトナー画像が一次転写ニップに達したときに、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体5上のトナー画像が中間転写ベルト30上に順次重ね合わせて転写される。かくして、中間転写ベルト30の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、中間転写ベルト30に転写しきれなかった各感光体5上のトナーは、クリーニング装置8によって除去される。
プリンタの下部では、給紙ローラ11が回転駆動を開始し、給紙トレイ10から用紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙Pは、レジストローラ12によって搬送が一旦停止される。
その後、所定のタイミングでレジストローラ12の回転駆動を開始し、中間転写ベルト30上のトナー画像が二次転写ニップに達するタイミングに合わせて、用紙Pを二次転写ニップへ搬送する。このとき、二次転写ローラ36には、中間転写ベルト30上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、この転写電界によって、中間転写ベルト30上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。また、このとき用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト30上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置35によって除去される。
その後、用紙Pは定着装置20へと搬送され、定着装置20によって用紙P上のトナー画像が当該用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ13によって装置外へ排出され、排紙トレイ14上にストックされる。
以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
図2は、本実施形態に係る定着装置の概略構成を示す側面図である。
以下、図2に基づき、定着装置20の基本構成について説明する。
図2に示すように、定着装置20は、定着回転体としての定着ベルト21と、定着ベルト21の外周面に接触して定着ニップNを形成する対向回転体としての加圧ローラ22と、加圧ローラ22と対向する位置で定着ベルト21の内周面に接触するニップ形成部材23と、ニップ形成部材23を支持する支持部材24と、定着ベルト21の内周面に対向するように配置された加熱部材25と、加熱部材25を介して定着ベルト21を加熱する加熱源としてのヒータ26と、定着ベルト21の温度を検知する温度検知手段としての温度センサ27と、加圧ローラ22を定着ベルト21側へ加圧する加圧手段28と、定着ニップNを通過した用紙Pを定着ベルト21から分離させる分離部材29と、を備える。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状ベルトで構成され、その内周面側に配置された加熱部材25によって回転可能に支持されている。また、定着ベルト21は、内周面側から、基材層、弾性層、離型層が順次積層されていて、その全体の厚さが1mm以下に設定されている。本実施形態では、定着ベルト21の基材層が、層厚が30〜100μmであって、ポリイミド等の樹脂材料で形成されている。その他、基材層の材料として、ニッケル、ステンレス等の金属材料を適用してもよい。定着ベルト21の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム等のゴム材料で形成されている。弾性層を設けることで、定着ニップNにおける定着ベルト21の表面の微小な凹凸が形成されなくなり、用紙P上のトナー画像Tに均一に熱が伝わり不良画像の発生が抑止される。定着ベルト21の離型層は、層厚が10〜50μmであって、PFA(テトラフルオロエチレン‐パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)等の材料で形成されている。離型層を設けることで、トナーT(トナー画像)に対する離型性(剥離性)が確保される。また、定着ベルト21の直径は15〜120mmになるように設定されている。なお、本実施形態では、定着ベルト21の直径が30mm程度に設定されている。
加圧ローラ22は、直径が30〜40mm程度であって、中空構造の芯金22a上に弾性層22bを形成したものである。加圧ローラ22の弾性層22bは、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の材料で形成されている。なお、弾性層22bの表層にPFA、PTFE等からなる薄肉の離型層を設けることもできる。加圧ローラ22は、定着ベルト21に圧接して、双方の部材間に所望の定着ニップNを形成する。加圧ローラ22は、その幅方向両端部が定着装置20の側板に軸受を介して回転可能に支持されている。また、加圧ローラ22には駆動機構の駆動ギアに噛合するギアが設置されていて、加圧ローラ22は図2中の矢印方向(時計回り)に回転駆動される。加圧ローラ22が回転駆動することで、定着ベルト21は同図中の矢印方向(反時計回り)に従動回転する。
加圧ローラ22の内部には、ハロゲンヒータ等の加熱源を配置することもできる。また、加圧ローラ22の弾性層22bを発泡性シリコーンゴム等のスポンジ状の材料で形成した場合には、定着ニップNに作用する加圧力を減ずることができるため、ニップ形成部材23に生じる撓みを軽減することができる。さらに、加圧ローラ22の断熱性が高められて、定着ベルト21の熱が加圧ローラ22側に移動しにくくなるために、定着ベルト21の加熱効率が向上する。また、図2では、定着ベルト21の直径が加圧ローラ22の直径と同等になるように形成したが、定着ベルト21の直径が加圧ローラ22の直径よりも小さくなるように形成することもできる。その場合、定着ニップNにおける定着ベルト21の曲率が加圧ローラ22の曲率よりも小さくなるために、定着ニップNから送出される用紙Pが定着ベルト21から分離され易くなる。また、定着ベルト21の直径が加圧ローラ22の直径よりも大きくなるように形成することもできるが、定着ベルト21の直径と加圧ローラ22の直径との関係によらず、加圧ローラ22の加圧力が加熱部材25に作用しないように構成されている。
ニップ形成部材23は、液晶ポリマー等の耐熱樹脂材料等で構成され、定着ベルト21の幅方向(軸方向)に連続して延びる板状の部材である。ニップ形成部材23と定着ベルト21との間に、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の弾性部材を設けることにより、定着ニップNにおいて用紙Pの表面の微小な凹凸にベルト表面が追従して、用紙P上のトナー画像Tに均一に熱が伝わり不良画像の防止に効果がある。本実施形態では、ニップ形成部材23の定着ベルト21と接触する面は平面に形成されている。なお、これに限らず、ニップ形成部材23の定着ベルト21と接触する面は、加圧ローラ22の曲率にならうように断面形状が凹状に形成されたり、平面から凹形状に連続的に変化するように形成したり、任意の形状とすることができる。
支持部材24は、定着装置20の側板によって定着ベルト21の内周面側に固定されている。支持部材24の幅方向の長さは、ニップ形成部材23と同等となるように形成されていて、支持部材24がニップ形成部材23の定着ベルト21と接触する面とは反対側の面に接触することでニップ形成部材23が支持されている。これにより、加圧ローラ22による加圧力でニップ形成部材23に撓みが生じるのを防止し、定着ベルト21と加圧ローラ22の対向領域の軸方向全体で均一なニップ幅を形成することができる。支持部材24は、ニップ形成部材23の撓み防止機能を満足するために、ステンレス等の鋼材をはじめとする金属材料で形成されるが、撓み防止に十分な効果があれば樹脂材料で支持部材24を形成することもできる。
また、ヒータ26がハロゲンヒータなど輻射熱を利用して加熱する方式の熱源である場合は、支持部材24におけるヒータ26に対向する面の一部又は全部に、断熱部材を設けたり、BA処理や鏡面研磨処理を施したりすることもできる。これにより、ヒータ26から支持部材24に向かう輻射熱(支持部材24を加熱する熱)が加熱部材25の加熱に用いられることになるため、定着ベルト21(加熱部材25)の加熱効率がさらに向上することになる。
加熱部材25は、肉厚が0.2mm以下の円筒状部材である。加熱部材25の材料としては、アルミニウム、鉄、ステンレス等の熱伝導性を有する金属材料を用いることができる。加熱部材25は、その幅方向両端部が定着装置20の側板に固定支持され、定着ニップNを除く位置で定着ベルト21の内周面に近接もしくは接触するように配置されている。また、加熱部材25は、定着ニップNの位置では内部に凹状に形成されると共に開口部が形成された凹部が設けられている。
加熱部材25は、ヒータ26の輻射熱(輻射光)により加熱されて定着ベルト21を加熱する。すなわち、加熱部材25がヒータ26によって直接的に加熱されて、加熱部材25を介して定着ベルト21がヒータ26によって間接的に加熱されることになる。このように、本実施形態に係る定着装置20は、定着ベルト21の一部のみが局所的に加熱されるのではなく、加熱部材25によって定着ベルト21が周方向に渡ってほぼ全体的に加熱されることになるために、装置を高速化した場合であっても定着ベルト21が充分に加熱されて定着不良の発生を抑止することができる。また、加熱部材25の肉厚を0.2mm以下に設定することで、定着ベルト21(加熱部材25)の加熱効率を向上することが可能である。
ここで、常温時における定着ベルト21と加熱部材25とのギャップ(定着ニップNを除く位置のギャップである。)は、0mmより大きく1mm以下とすることが好ましい。これにより、加熱部材25と定着ベルト21とが摺接する面積が大きくなって定着ベルト21の磨耗が加速する不具合を抑止すると共に、加熱部材25と定着ベルト21とが離れ過ぎて定着ベルト21の加熱効率が低下する不具合を抑止することができる。さらに、加熱部材25が定着ベルト21に近設されることで、可撓性を有する定着ベルト21の円形姿勢がある程度維持されるため、定着ベルト21の変形による劣化・破損を軽減することができる。また、加熱部材25と定着ベルト21との摺動抵抗を低下させるために、加熱部材25の摺接面を摩擦係数の低い材料で形成したり、定着ベルト21の内周面にフッ素を含む材料からなる表面層を形成したりすることもできる。
なお、図2では、加熱部材25の断面形状がほぼ円形になるように形成しているが、加熱部材25の断面形状が多角形になるように形成することもできる。また、ヒータ26からの熱を定着ベルト21に均一に伝達し、かつ駆動時の定着ベルト21の回転安定性を確保する手段が別途用意されている場合には、加熱部材25を有さず、定着ベルト21を直接加熱する方式の定着装置を構成することも可能である。その場合は、定着装置全体としての熱容量の内、加熱部材25の熱容量が排除されるため、より昇温性能や省エネ性能に優れた定着装置を構成できる利点がある。
本実施形態では、ヒータ26としてハロゲンヒータを用いているが、これに限定されるものではなく、例えば誘導加熱方式の加熱源を有する定着装置であってもよい。ヒータ26の出力制御は、サーミスタ等の温度センサ27によるベルト表面温度の検知結果に基づいて行われる。また、このようなヒータ26の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定することができる。
加圧手段28は、加圧レバー40と加圧スプリング41とで構成される。加圧レバー40は、一端側に設けられた支軸40aを中心として定着装置20の側板に回転可能に支持されている。加圧レバー40の中央部は、加圧ローラ22の軸受に当接している。また、加圧レバー40の他端側には加圧スプリング41が接続されている。このような構成により、加圧レバー40が支軸40aを中心にして回転して、加圧ローラ22が図2中の横向き矢印方向に移動し、加圧ローラ22の軸受が軸間突き当て部材に突き当たることで、加圧ローラ22の位置が決まる。また、通常の定着工程時には、加圧ローラ22は定着ベルト21を加圧して所望の定着ニップNを形成し、通常の定着工程時以外のとき(ジャム処理時や待機時等である。)には、加圧ローラ22は定着ベルト21から離間する(又は、定着ベルト21を減圧する)。
分離部材29は、定着ニップNよりも用紙搬送方向下流側で、定着ベルト21の外周面に対向して配置されている。ここで、分離部材29は、定着ベルト21の外周面に対して、少なくとも用紙P上の画像形成領域が通過する範囲において非接触に配置されている。これにより、この範囲において定着ベルト21の外周面に分離部材29との接触による摩耗が生じることがないので、画像に光沢スジが生じる不具合を防止できる。
以下、上述のように構成された定着装置20の、通常時の動作について簡単に説明する。
画像形成装置1の電源スイッチが投入されると、ヒータ26に電力が供給されると共に、加圧ローラ22の図2中の矢印方向の回転駆動が開始される。これにより、加圧ローラ22との摩擦力によって、定着ベルト21も図2中の矢印方向に従動回転する。その後、給紙トレイ10から用紙Pが給送されて、二次転写ローラ36の位置で、用紙P上に未定着のカラー画像が担持(転写)される。未定着画像T(トナー画像)が担持された用紙Pは、図2中の矢印D1方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ22の定着ニップNに送入される。そして、ニップ形成部材23に対して摺動しながら加熱部材25(ヒータ26)によって加熱される定着ベルト21の熱と、支持部材24によって支持されたニップ形成部材23と加圧ローラ22との加圧力とによって、用紙Pの表面にトナー画像Tが定着される。その後、用紙Pは、定着ニップNから送り出され、分離部材29によって定着ベルト21から分離された後、図2中の矢印D2方向に搬送される。
ところで、上記本発明の実施形態に係る定着装置20は、定着ベルト21が複数の張架部材を用いずに円筒状の加熱部材25で支持される一軸回転ベルト方式であるため、回転中の定着ベルト21の軌道は、非回転時に比べて、定着ニップNの用紙搬送方向下流側において外側(外径側)へ膨らむように変化する。特に、本実施形態では、定着ベルト21の基材層が樹脂材料で形成されているため、基材層が金属材料で形成されたものに比べて変形しやすく、外側への定着ベルト21の膨らみが顕著となる。このように、定着ベルト21が定着ニップNの用紙搬送方向下流側において外側へ膨らんだ状態では、定着ニップNの出口近傍で定着ベルト21の大きな曲率は得られない。しかも、本実施形態では、ニップ形成部材23の定着ベルト21に接触する接触面が平面部を有しているため、定着ニップNの断面形状(特に、定着ニップ出口側)が直線状となり、定着ニップNの出口近傍における定着ベルト21の軌跡は直線状に近くなる。
斯かる構成の定着装置20に非接触式の分離部材29を設置するにあたっては、用紙の分離性を確保するため、図2に示すように、定着ベルト21の大きな曲率が得られる定着ニップNの出口から離れた位置に、分離部材29の先端部を配置することが望ましい。しかしながら、このような位置に分離部材29の先端部を配置すると、用紙Pが定着ニップNを抜け出た後に定着ベルト21に接触又は近接して搬送された場合に、用紙Pに付与される熱量が過多となり、ホットオフセットや光沢低下などの問題が生じる可能性がある。そこで、この問題に対し、本実施形態に係る定着装置20においては、以下のように対策を講じている。
具体的に、本実施形態では、図3及び図4に示すように、分離部材29の分離部材本体としての分離板50に、分離補助回転体としての分離補助ローラ51を設けている。分離板50は、定着ベルト21の幅方向に渡って連続して延びる板状の部材であり、その先端部(図3における下端部)50bは、定着ベルト21の外周面に対して近接して配置される。分離補助ローラ51は、分離板50の用紙搬送路側の面50aから用紙搬送路側に突出するように設けられ、定着ベルト21の幅方向を向く軸を中心に回転可能に保持されている。
このように、分離板50に用紙搬送路側に突出する分離補助ローラ51を設けることで、定着ニップNを通過した用紙Pは、分離補助ローラ51に接触して定着ベルト21から離れる方向に搬送される。これにより、定着ニップNを通過した用紙Pが定着ベルト21に接触又は近接した状態で搬送されるのを回避することができ、用紙Pに過剰な熱量が付与されることによるホットオフセットや光沢低下などの発生を防止することができる。
さらに、本実施形態では、分離補助ローラ51を、分離板50の用紙搬送方向と交差する幅方向の両端部側にそれぞれ配置しているため、用紙Pが各分離補助ローラ51に接触することで、用紙Pは幅方向に渡って撓んだ状態で搬送される。このように、用紙Pが撓んだ状態となることで、用紙Pのコシが強くなり、用紙Pが定着ベルト21側へ倒れるのを防止することができる。これにより、定着ベルト21に用紙Pが接触又は近接して搬送されることによる熱量過多をより確実に防止できる。
また、本実施形態では、用紙Pが分離補助ローラ51に接触した際、分離補助ローラ51が用紙Pの搬送に伴って回転するため、用紙P上のトナー画像が分離補助ローラ51に接触した際の擦れを抑制することができ、画像不良の発生を防止できる。なお、分離板50と分離補助ローラ51を含む分離部材29を構成する全ての部材は、いずれも、定着ベルト21の少なくとも用紙上の画像形成領域が通過する範囲においては非接触であるので、これらの部材が定着ベルト21の外周面に接触することによる光沢スジ等の画像不良も生じることはない。また、用紙が補助ローラ51に接触した場合に、用紙から分離補助ローラ51へトナーが付着して汚れるのを低減するため、分離補助ローラ51にはトナーに対する離型性(剥離性)のよいPFA等の材料を適用することが望ましい。
また、上記のような分離補助ローラ51による効果(用紙Pを定着ベルトから遠ざかる効果)をより確実に発揮できるようにするには、図5(a)に示す場合よりも同図(b)に示す場合の方が好ましい。すなわち、分離板50に対する分離補助ローラ51の突出量(用紙搬送経路側への突出量)が大きい方がよい。そのため、図5(b)に示すように、定着ニップNの記録媒体搬送方向下流端Neから分離補助ローラ51の用紙搬送路側に最も突出した部分Eを通るように延びる仮想直線Lが、定着ニップNよりも用紙搬送方向下流側における定着ベルト21の回転軌跡と重ならない又は交差しないように、分離補助ローラ51を配置することが望ましい。
ここで、定着ニップNから送り出される用紙Pを定着ベルト21から遠ざけるように搬送するには、本実施形態のように分離補助ローラ51を分離板50から突出するように設ける以外に、回転しないリブを分離板50から突出するように設けることも考えられる。しかしながら、リブの場合は、用紙Pが接触した際の抵抗が大きくなるため、図6(a)に示すように、用紙Pとリブ52との接触箇所の用紙搬送方向上流側で用紙Pが定着ベルト21側へ撓むようになる。このため、用紙Pを定着ベルト21から効果的に遠ざけることができず、定着ベルト21からの熱の影響を低減する効果が十分に得られ難い。
これに対し、分離補助ローラ51を用いた場合は、図6(b)に示すように、用紙Pの搬送に伴って分離補助ローラ51が回転することで、用紙Pは接触抵抗をあまり受けず、上記リブ52を用いた場合のような用紙Pの撓みはほとんど生じない。このため、用紙Pを定着ベルト21から効果的に遠ざけることができ、定着ベルト21からの熱の影響を低減する効果が十分に得られる。このように、分離補助ローラ51を用いた本実施形態によれば、リブ52を用いた構成に比べて、定着ベルト21から受ける熱量過多を効果的に防止することができる。
下記表1に、本発明の効果を確認するために行った試験結果を示す。
この試験では、上述の本発明の実施形態と同様に分離板に分離補助ローラを設けた実施例と、分離補助ローラの代わりにリブを設けた比較例1と、分離補助ローラもリブも設けない比較例2を用意した。なお、分離板に対する分離補助ローラとリブのそれぞれの用紙搬送路側への最大突出量は同じとした。そして、これらの例において、定着ベルトの温度を160℃〜190℃の間で5℃ずつ変化させ、各温度条件下で、先端にベタ画像(トナー付着量:5g/m2)を形成した用紙を通紙し、画質の良否について評価した。画質の評価は、最も画質が良いものを「5」とする「1」〜「5」の5段階で評価し、評価が「3」以上のものを許容範囲と判断した。
Figure 2017009824
上記表1に示すように、分離補助ローラもリブも有しない比較例2の場合は、定着ベルトの温度が175℃以上になると評価が「2」の許容範囲外となり、3つの例の中で、最も結果が悪かった。これに比べ、リブを設けた比較例1は、良い評価結果が得られ、温度が175℃でも評価が「3」であった。また、分離補助ローラを設けた本発明の実施例は、さらに良い評価結果が得られ、温度が180℃でも評価が「4」であった。
上記試験結果から、本発明の実施例によれば、比較例1や比較例2に比べて、高い温度においても、許容範囲内の画質が得られることが確認できた。また、同じ温度環境下、例えば170℃で比べた場合、評価が、本発明の実施例では「5」、比較例1では「4」、比較例2では「3」となり、本発明の実施例が、比較例1や比較例2よりも、より良好な画像が得られることが確認できた。
また、この試験結果から推察すると、比較例1は、リブを設けたことで、分離補助ローラもリブも有しない比較例2に比べて、用紙を定着ベルトから少なからず遠ざけることができ、その結果、定着ベルトの熱の影響を低減する一定の効果が得られたと言える。しかしながら、比較例1では、上述のように、用紙とリブとの接触抵抗により用紙が定着ベルト側へ撓むことから、本発明の実施例ほど良好な効果は得られなかったものと考えられる。これに対し、本発明の実施例では、分離補助ローラが回転することで、用紙は接触抵抗をあまり受けないため、用紙の撓みはほとんど生じず、用紙を定着ベルトから効果的に遠ざけることができ、定着ベルトからの熱の影響をより低減できたと考えられる。
以下、本実施形態に係る分離部材29の詳細な構成について説明する。
図7に示すように、本実施形態に係る分離部材29は、上述の分離板50、及びこれに設けられる分離補助ローラ51に加え、分離補助ローラ51を回転可能に保持して分離板50に取り付ける保持部材53を備える。
図8は、本実施形態に係る分離部材29の幅方向の一端部側を用紙搬送路側から見た斜視図、図9〜図11は、順に分離板50、分離補助ローラ51、保持部材53のそれぞれ単体の斜視図である。なお、図11において、(b)は、保持部材53を同図(a)とは反対側(用紙搬送路側とは反対側)から見た斜視図である。分離部材29は、左右対称の構成となっているので、説明を簡略化するため、図8〜図11に示す一方の端部側の構成についてのみ説明する。
図8及び図9に示すように、分離板50の幅方向の端部側には、保持部材53及び分離補助ローラ51が配置される装着孔54と、保持部材53の後述の突起を挿入するための一対の挿入孔55とが形成されている。
分離板50の装着孔54よりも幅方向の端部側には、分離板50の用紙搬送路側の面50aと直交又は交差する方向に配置された腕部56が設けられている。腕部56は、略C型に形成されており、その中央部に定着装置20の側板等に設けられた支軸が挿通されることで、この支軸を中心に分離板50は回動可能に支持される。これにより、分離板50の先端部50bは定着ベルト21の外周面に対して接近離間するように構成されている。
また、腕部56と装着孔54との間の位置には、当接部57が設けられている。分離板50は、バネ等の付勢手段によって先端部50bが定着ベルト21側へ接近するように付勢されており、この付勢力によって当接部57が定着ベルト21の外周面に当接する。このように、当接部57が定着ベルト21の外周面に当接することで、分離板50の先端部50bは、定着ベルト21の外周面に対して所定の間隔を介し、少なくとも用紙P上の画像形成領域が通過する範囲において非接触に配置される。なお、当接部57は、用紙P上の画像形成領域が通過する範囲の外側に配置されているので、定着ベルト21の外周面に当接しても光沢スジ等の画像不良の要因となることはない。
図8及び図10に示すように、分離補助ローラ51は、軸方向に間隔をあけて並んで配置される2つのローラ部58と、各ローラ部58の回転中心を通るように設けられた軸部59とで構成されている。なお、ローラ部58の個数は、1つ又は3つ以上であってもよい。軸部59のうち、各ローラ部58間に配置される中間軸部59aは、各ローラ部58の軸方向外側に配置される端部軸部59bよりも太く(大きい径で)形成されており、強度を向上させている。
図8及び図11に示すように、保持部材53は、分離補助ローラ51の各ローラ部58の周囲を囲むような略矩形の枠体60で構成されている。枠体60は、各ローラ部58よりも用紙搬送方向上流側に配置され、各ローラ部58の軸方向に延びる上流部60aと、各ローラ部58の軸方向外側に配置され、上流部60aの両端部に接続された一対のサイド部60bと、各ローラ部58よりも用紙搬送方向下流側に配置され、各サイド部60bを連結する下流部60c等で構成される。
各サイド部60bには、分離補助ローラ51の各端部軸部59bを回転可能に保持する軸受部61が設けられている。また、これらの軸受部61よりも用紙搬送方向上流側と、上流部60aの中間部には、それぞれ用紙を分離補助ローラ51側へ案内するガイド面62が設けられている。各ガイド面62は、分離補助ローラ51を保持部材53に組み付けた状態で、分離補助ローラ51の中間軸部59a及び端部軸部59bの用紙搬送方向上流側に配置される(図8参照)。また、各ガイド面62は、分離補助ローラ51を保持する保持部材53を分離板50に組み付けた状態で、分離板50の用紙搬送路側の面50aに対して用紙搬送方向下流側に向かって高くなるように用紙搬送路側へ突出している。
上流部60a(特にその用紙搬送方向上流側の端部)は、上記分離板50の装着孔54の用紙搬送方向上流側の縁54aと係合する上流側係合部63として機能する。一方、下流部60cには、装着孔54の用紙搬送方向下流側の縁54bと係合する一対の下流側係合部64が設けられている。各下流側係合部64は、下流部60cから用紙搬送路とは反対側へ延びるように設けられた爪状の部分であり、用紙搬送方向の上流側及び下流側に弾性変位可能に構成されている。また、各サイド部60bの用紙搬送方向下流側には、上記分離板50の各挿入孔55に挿入される突起65が設けられている。各突起65は、サイド部60bから用紙搬送路とは反対側へ突出するピンで構成されている。
次に、分離板50に対する保持部材53の組付方法について説明する。
保持部材53を分離板50へ組み付けるには、まず、図12に示すように、保持部材53の上流側係合部63を、分離板50の用紙搬送経路側から装着孔54に挿入する。このとき、上流側係合部63を装着孔54の用紙搬送方向上流側の縁54aに突き当てる。
次いで、図13に示すように、上流側係合部63を装着孔54の用紙搬送方向上流側の縁54aに突き当てた状態で、この突き当て箇所を回転軸として保持部材53を図の矢印に示す方向に回転させる。この回転によって、保持部材53の一対の突起65が分離板50の一対の挿入孔55に挿入され、分離板50に対する保持部材53の位置が決定される。
そして、図14に示すように、保持部材53の用紙搬送方向下流側を図の矢印の方向へ押し込むことにより、保持部材53の各下流側係合部64が、装着孔54の用紙搬送方向下流側の縁54b{図12(b)参照}に当接しながら弾性変位し、当該縁54bを乗り越えた時点で弾性復帰することで係合される。また、これと同時に、反対側の上流側係合部63が、装着孔54の用紙搬送方向上流側の縁54aに係合する。これにより、保持部材53は、用紙搬送方向の上流側と下流側とで分離板50に対して離脱しないように係合され、分離板50に対する保持部材53の組付が完了する。
その後、図15に示すように、分離補助ローラ51の端部軸部59bを保持部材53の軸受部61に嵌め込むことで、保持部材53を介して分離補助ローラ51が分離板50に組み付けられる。本実施形態において、分離補助ローラ51が分離板50に組み付けられた状態では、端部軸部59bの中心線(回転中心)が分離板50の用紙搬送路側の面50aとほぼ同一面上に配置される。また、この状態で、分離補助ローラ51のローラ部58は、分離板50の用紙搬送路側の面50aから用紙搬送路側へ突出するように配置される。さらに、ローラ部58は、ガイド面62よりも用紙搬送路側へ突出するように配置される。このように、用紙搬送方向上流側から順に、ガイド面62、ローラ部58が段階的又は連続的に突出することで、用紙がローラ部58に引っ掛かることなく円滑に案内することができる。
なお、上述の組付手順では、分離板50に保持部材53を組み付けてから分離補助ローラ51を組み付ける場合を例に説明したが、先に分離補助ローラ51を保持部材53に組み付けてから、その保持部材53を分離板50に組み付けてもよい。
以下、本発明の他の実施形態の構成について説明する。
なお、以下の説明では、主に上記実施形態と異なる点について説明し、それ以外の上記実施形態と重複する点については説明を省略する。
上述の本発明の実施形態では、分離補助ローラ51を分離板50の幅方向両端部側のみに設けているが、分離補助ローラ51の配置はこれに限らない。例えば、図16に示すように、分離板50の幅方向両端部側に加えて中央部側にも分離補助ローラ51を配置してもよい。この場合、中央部側における分離性を向上させることができる。
図16に示す例では、両端部側と中央部側の各分離補助ローラ51は、それぞれ同じ量だけ用紙搬送路側へ突出しているが、図17に示す例のように、両端部側の分離補助ローラ51を中央部側の分離補助ローラ51よりも大きく突出させてもよい。言い換えると、両端部側と中央部側とに配置された3つの分離補助ローラ51のうち、両端部側に配置された分離補助ローラ51の突出量を最も大きくしてもよい。これにより、中央部側での分離性を向上させることができると共に、用紙Pを幅方向に渡って撓ませて搬送することができるため、用紙Pを定着ベルト21側へ倒れにくくすることができる。
また、図18に示すように、分離補助ローラ51のローラ部58の表面(外周面)に、多数の繊維66を植毛してもよい。本実施形態では、ナイロン、アラミド、ポリウレタン等の耐熱性の繊維66を予めシートに植毛したものを、ローラ部58の表面に接着している。このように、ローラ部58の表面に繊維66を植毛することで、用紙が分離補助ローラ51に接触した場合の用紙から分離補助ローラ51へのトナーの付着を低減したり、用紙への擦れ跡や光沢スジの発生を抑制したりすることができる。さらに、用紙からの水蒸気が分離補助ローラ51に付着したとしても繊維66に吸収され、用紙や画像に水滴となって水滴跡が発生することを抑制することができる。なお、繊維66に吸収された水分は、定着装置全体が暖まることで蒸発するため、水分吸収効果を繰り返し発揮することが可能である。また、これらの機能をより効果的に発揮するには、繊維66の長さは0.8mm以上、繊維66の植毛密度は10000本/cm2以上、繊維径は1.5d(デニール)以下とするのが好ましい。
また、繊維66を静電植毛によりローラ部58の表面に植毛してもよい。ローラ部58の表面に予め接着剤を塗布し、この接着剤に多数の繊維66を植毛した状態でローラ部58を静電帯電させる。これにより、静電気力によって繊維66同士が反発し合うことで各繊維66がローラ部58の表面に対して垂直に立ち、この状態で接着剤が固化するまで保持する。この場合、繊維66を植毛したシートを接着する場合とは異なり、継ぎ目から剥れる虞はないので耐久性がよい。また、シートの場合はそれ自体の寸法上のバラツキや貼り付け誤差があるため、ローラ部58に対する貼り付け範囲を全周面とすることができず、バラツキや誤差を見込んである程度貼り付け範囲を縮小せざるを得ないが、静電植毛ではローラ部58の全周面をそのまま貼り付け範囲として使用することができる。このため、同じ寸法のローラ部58で比較すると、シートを貼り付けたものよりも用紙との接触面積を増大させることができる。これにより、擦れ跡又は光沢スジの発生をより確実に抑制することができる。
以上、本発明の実施形態に係る分離部材について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。上述の実施形態では、分離部材本体が定着ベルトの幅方向に渡って連続して延びる分離板50であるが、これよりも短い楔形の分離爪を分離部材本体として有する分離部材に本発明を適用することも可能である。また、上述の実施形態では、分離補助回転体としての分離補助ローラ51を用いているが、分離補助回転体はローラ形状のもの以外に例えば球形のものを用いてもよい。
また、本発明に係る分離部材を適用する定着装置は、図2に示すような定着ベルト21の内周側に円筒状の加熱部材25を配置したものに限らない。例えば、図19に示すように、加熱部材25を備えない定着装置にも本発明に係る分離部材を適用可能である。
図19に示す定着装置20は、定着ベルト21と、定着ベルト21の外周面に接触する加圧ローラ22と、加圧ローラ22と対向する位置で定着ベルト21の内周面に接触するニップ形成部材23と、ニップ形成部材23を支持する支持部材24と、定着ベルト21を加熱するヒータ26等を備えている。定着ベルト21は、その両端部側で筒状又は円筒状のベルト端部保持部材(フランジ部材)によって回転可能に保持されている。すなわち、図19に示す定着装置20は、上記図2に示す定着装置20と比べて、一軸回転ベルト方式である点で共通するが、定着ベルト21がその端部以外の部分で、加熱部材25にガイドされず、ニップ形成部材23のみによってガイドされる点で異なっている。
このように、図19に示す定着装置20では、定着ベルト21の内周面側に上述の加熱部材25を配置しないことで、ヒータ26からの輻射熱によって定着ベルト21を直接加熱できるようにしている。これにより、さらなるウォームアップ時間(電源投入時など、常温状態から印刷可能な所定の温度までに要する時間)や、ファーストプリント時間(印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでの時間)の短縮化を図れる。
上記のような直接加熱方式で、かつ、一軸回転ベルト方式の定着装置においても、定着ベルト21が、非回転時よりも回転時において定着ニップNの用紙搬送方向下流側で外径側へ膨らむように変形する。このため、斯かる定着装置においては、上述の実施形態に係る定着装置と同様に、分離部材29の先端部を定着ニップNの出口から離れた位置に配置することが望ましく、そうすると用紙に付与される熱量が過多となる問題が発生し得る。特に、定着ベルト21が張架されない状態で回転可能に支持されていると、定着ベルト21が定着ニップNの出口近傍で外側に膨らむように変形しやすい。そのため、斯かる定着装置においても、分離部材29に上述の各実施形態のいずれかの分離補助回転体(分離補助ローラ51)を設けることで、定着ニップNを通過した用紙が定着ベルト21に接触又は近接した状態で搬送されるのを回避することができ、用紙に過剰な熱量が付与されることによるホットオフセットや光沢低下などの発生を防止することが可能となる。
また、本発明に係る定着装置を搭載する画像形成装置は、図1に示すようなカラープリンタに限らない。本発明に係る定着装置を搭載する画像形成装置は、モノクロプリンタや、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
20 定着装置
21 定着ベルト(定着回転体)
22 加圧ローラ(対向回転体)
23 ニップ形成部材
26 ヒータ(加熱源)
29 分離部材
50 分離板(分離部材本体)
51 分離補助ローラ(分離補助回転体)
53 保持部材
54 装着孔
62 ガイド面
66 繊維
E 分離補助ローラの用紙搬送路側に最も突出した部分
L 仮想直線
N 定着ニップ
Ne 定着ニップの記録媒体搬送方向下流端
P 用紙(記録媒体)
R 搬送路
特開2014−174473号公報

Claims (17)

  1. 内周面側に配置されたニップ形成部材に対して摺動する無端状の定着回転体の外周面に対して、少なくとも記録媒体上の画像形成領域が通過する範囲において非接触に配置され、
    前記定着回転体とこれに接触する対向回転体との間に形成された定着ニップを通過した記録媒体を前記定着回転体から分離させる分離部材であって、
    前記定着回転体の外周面に対して先端部が近接して配置される分離部材本体と、
    前記分離部材本体の記録媒体搬送路側の面から記録媒体搬送路側に突出すると共に、前記定着ニップを通過した記録媒体に接触して回転する分離補助回転体と、
    を備えることを特徴とする分離部材。
  2. 前記分離補助回転体を、前記分離部材本体の記録媒体搬送方向と交差する幅方向の両端部側に少なくとも配置し、
    幅方向の両端部側に配置された前記分離補助回転体の前記分離部材本体からの突出量を最も大きくした請求項1に記載の分離部材。
  3. 前記分離補助回転体を、前記分離部材本体の記録媒体搬送方向と交差する幅方向の中央部側と両端部側とに配置した請求項1又は2に記載の分離部材。
  4. 前記定着ニップの記録媒体搬送方向下流端から前記分離補助回転体の記録媒体搬送路側に最も突出した部分を通るように延びる仮想直線が、前記定着ニップよりも記録媒体搬送方向下流側における前記定着回転体の回転軌跡と重ならない又は交差しないようにした請求項1から3のいずれか1項に記載の分離部材。
  5. 前記分離補助回転体の表面に多数の繊維を植毛した請求項1から4のいずれか1項に記載の分離部材。
  6. 前記繊維を静電植毛により前記分離補助回転体の表面に植毛した請求項5に記載の分離部材。
  7. 前記繊維の長さが0.8mm以上である請求項5又は6に記載の分離部材。
  8. 前記繊維の植毛密度が10000本/cm2以上である請求項5から7のいずれか1項に記載の分離部材。
  9. 前記繊維がナイロン製である請求項5から8のいずれか1項に記載の分離部材。
  10. 前記ニップ形成部材は、前記定着回転体との接触面に平面部を有する請求項1から9のいずれか1項に記載の分離部材。
  11. 前記分離部材本体に形成された装着孔に装着されると共に、前記分離補助回転体を回転可能の保持する保持部材を備える請求項1から10のいずれか1項に記載の分離部材。
  12. 前記保持部材は、前記分離補助回転体よりも記録媒体搬送方向上流側に、記録媒体を前記分離補助回転体へ案内するガイド面を有する請求項11に記載の分離部材。
  13. 前記定着回転体は、一軸を中心に回転するものである請求項1から12のいずれか1項に記載の分離部材。
  14. 前記定着回転体は、非回転時よりも回転時において前記定着ニップの記録媒体搬送方向下流側で外径側へ膨らむように変形する請求項1から13のいずれか1項に記載の分離部材。
  15. 前記定着回転体は、張架されない状態で回転可能に支持される請求項1から14のいずれか1項に記載の分離部材。
  16. 無端状の定着回転体と、前記定着回転体の外周面に接触して定着ニップを形成する対向回転体と、前記対向回転体と対向する位置で前記定着回転体の内周面に接触するニップ形成部材と、前記定着回転体を加熱する加熱源と、前記定着ニップを通過した記録媒体を前記定着回転体から分離させる分離部材と、を備える定着装置において、
    前記分離部材として、請求項1から15のいずれか1項に記載の分離部材を用いたことを特徴とする定着装置。
  17. 請求項16に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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