JP6028500B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6028500B2
JP6028500B2 JP2012220522A JP2012220522A JP6028500B2 JP 6028500 B2 JP6028500 B2 JP 6028500B2 JP 2012220522 A JP2012220522 A JP 2012220522A JP 2012220522 A JP2012220522 A JP 2012220522A JP 6028500 B2 JP6028500 B2 JP 6028500B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
fixing device
belt
reflecting
reinforcing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012220522A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014074738A (ja
Inventor
裕 内藤
裕 内藤
南野 茂夫
茂夫 南野
智彦 藤井
智彦 藤井
豊田 稔
稔 豊田
藤原 仁
仁 藤原
知哉 足立
知哉 足立
康晴 河原▲崎▼
康晴 河原▲崎▼
哲 毛利野
哲 毛利野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012220522A priority Critical patent/JP6028500B2/ja
Priority to US14/024,900 priority patent/US9182709B2/en
Publication of JP2014074738A publication Critical patent/JP2014074738A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6028500B2 publication Critical patent/JP6028500B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2017Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/01Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
    • G03G2215/0103Plural electrographic recording members
    • G03G2215/0119Linear arrangement adjacent plural transfer points
    • G03G2215/0122Linear arrangement adjacent plural transfer points primary transfer to an intermediate transfer belt
    • G03G2215/0125Linear arrangement adjacent plural transfer points primary transfer to an intermediate transfer belt the linear arrangement being horizontal or slanted
    • G03G2215/0132Linear arrangement adjacent plural transfer points primary transfer to an intermediate transfer belt the linear arrangement being horizontal or slanted vertical medium transport path at the secondary transfer
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2035Heating belt the fixing nip having a stationary belt support member opposing a pressure member

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、記録媒体に画像を定着させる定着装置に関し、特に、プリンタや複写機等の画像形成装置に搭載される定着装置に関する。
従来から、プリンタや複写機等の画像形成装置に使用される定着装置として熱ローラ定着装置が知られている。熱ローラ定着装置では、内部にハロゲンヒータ等の熱源を備え、加熱されながら互いに押付けられて回転する2本の回転体(定着ローラ、加圧ローラ)の接触ニップ部(定着ニップ部)に、未定着トナー像を載せた転写材を通過させ、そこでトナー像を溶融し転写材上に定着させている。
一方、近年装置の省エネ化や、ウェイトタイム短縮に対する要求が高まりから、加熱ローラの代わりにベルトや薄膜フィルム等、無端状のベルト部材を用いた加熱装置を採用することで、定着装置の低熱容量化を実現し、また記録媒体への熱伝達効率の改善を図り、加熱に要する待ち時間(ウォームアップ時間やファーストプリント時間)を大幅に短縮した、いわゆるオンデマンドタイプの定着装置が広く採用されている。
この種の定着装置としては、ベルト部材の内周面に固定部材を接触させつつ動かし、ベルト部材を介して固定部材を回転体に押付けさせることでベルト部材と回転体との間にニップ部を形成する。このニップ部に記録媒体を搬送して記録媒体上にトナー像を定着させる方式としては、ベルト部材への伝熱効率を高めるために、熱源からの輻射熱を反射する反射部材を備えた構成が既に知られている。
例えば、特許文献1には、無端帯状のフィルムを介し加圧ロールに圧せられることにより形成されるニップ部において、フィルムを走行案内しかつ支持するフィルムガイドの反ニップ側の面に向けてハロゲンヒータからの熱を反射板によって反射させる技術が開示されている。この技術によって、反射部材を用いて熱源からの伝熱に指向性を持たせることができる。
しかしながら、このような従来の定着装置においては、上記熱源に対して反射部材を所定の位置に配置する際、例えばねじ等の固定部材を使用して補強部材に対して反射部材を固定していた。
このような場合、反射部材を固定するためには、補強部材にねじ止めのための下穴加工やタップ加工を追加する必要があり、加工費のコストアップが発生することになる。また、定着ベルト内部の狭い空間の中で、他の部材の配置を考慮しながら固定部材を配置しなければならず、部品のレイアウトが限定されたり、固定部材を組付けるための工具が必要となって組付性が悪化したりするという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、反射部材自体の弾性変形や塑性変形を利用して反射部材を補強部材に保持させることで、別途固定部材を使用する必要がなく、組付性が良好でかつ安価に製造可能な定着装置を提供することを目的とする。
本発明に係る定着装置は、上記目的達成のため、内部に熱源を有する無端状ベルト部材と、前記ベルト部材に接触して回転する加圧回転体と、前記ベルト部材の内部に設けられ、前記ベルト部材を前記加圧回転体に押付ける固定部材と、前記ベルト部材の内部に設けられ、前記固定部材に接合して前記固定部材を補強する補強部材と、前記熱源から放射された光を前記ベルト部材の内周面に向けて反射する反射部材とを備え、前記ベルト部材および前記加圧回転体のニップ部に搬送された記録媒体を加熱および加圧することにより、前記記録媒体に画像を定着するようにした定着装置であって、前記反射部材は、前記反射部材自身が弾性変形または塑性変形することにより前記補強部材に保持され、前記反射部材は、前記補強部材と接触して前記補強部材に保持される接触部を有し、前記接触部は、少なくとも一箇所が前記反射部材の前記熱源から放射された光を前記ベルト部材の内周面に向けて反射する面と平行でかつ前記補強部材と接触する前記反射部材の面と前記補強部材を介して対向する位置関係にあることを特徴とする。
反射部材自体の弾性変形や塑性変形を利用して反射部材を補強部材に保持させることで、別途固定部材を使用する必要がなく、組付性が良好でかつ安価に製造可能な定着装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る定着装置を備えたタンデム型カラープリンタの概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の概略断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施形態に係る補強部材と反射部材の固定方法を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る反射部材の熱源によって直接加熱される加熱領域に対する補強部材と反射部材の接触部との位置関係について示す概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る補強部材と反射部材との接触部の詳細について示す概略側面図である。 本発明の実施形態に係る反射部材の変形例を示す概略斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1〜図5は、本発明に係る定着装置および画像形成装置の一実施の形態を示す図であり、画像形成装置をタンデム型カラープリンタに適用した例を示している。
図1は、画像形成装置の構成を示す図である。図1において、画像形成装置1は、各色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K))に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kと、給紙部12と、定着装置20と、中間転写ユニット85と、ボトル収容部101とを備えている。
ボトル収容部101は、画像形成装置1の上方に設けられており、ボトル収容部101内には、各色に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在に設置されている。
中間転写ユニット85は、ボトル収容部101の下方に設けられており、中間転写ベルト78と、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kと、中間転写クリーニング部80と、2次転写バックアップローラ82とを備えている。また、中間転写ユニット85は、クリーニングバックアップローラ83と、テンションローラ84とを備えている。
作像部4Y、4M、4C、4Kは、それぞれ中間転写ベルト78に対向するように並んで設けられている。作像部4Y、4M、4C、4Kは、それぞれ感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kと、帯電部75Y、75M、75C、75Kと、現像部76Y、76M、76C、76Kと、クリーニング部77Y、77M、77C、77Kと、除電部(不図示)とを備えている。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、駆動モータ(不図示)によって図1中時計方向に回転駆動される。感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上では、帯電工程と、露光工程と、現像工程と、転写工程と、クリーニング工程との作像プロセスが実行される。
まず、帯電工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、帯電部75Y、75M、75C、75Kの位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に一様に帯電される。
次に、露光工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、露光部3から発せられるレーザ光Ly、Lm、Lc、Lkの照射位置で、露光走査により感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色に対応した静電潜像が形成される。
次に、現像工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、現像装置76Y、76M、76C、76Kとの対向位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の静電潜像が現像される。これにより、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、各色のトナー像が形成される。
次に、1次転写工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、中間転写ベルト78および第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、わずかではあるが未転写トナーが残る。
次に、クリーニング工程において、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、クリーニング部77Y、77M、77C、77Kとの対向位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残った未転写トナーがクリーニング部77Y、77M、77C、77Kのクリーニングブレードによって機械的に回収される。
そして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、除電部との対向位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。
以上の作像プロセスを経ることにより、カラー画像は、中間転写ベルト78上に形成される。
中間転写ベルト78は、2次転写バックアップローラ82と、クリーニングバックアップローラ83と、テンションローラ84とによって張力を有した状態で支持される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。また、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kには、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
中間転写ベルト78は、2次転写バックアップローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に移動され、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。
これにより、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像は、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。
中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、2次転写バックアップローラ82と2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで形成された2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。
そして、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達し、中間転写ベルト78上に残る記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが回収される。
給紙部12は、画像形成装置1の下方に設けられており、給紙部12には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。
次に、給紙部12から記録媒体Pを搬送するプロセスについて説明する。
まず、給紙部12に収納された中で一番上に位置する記録媒体Pは、給紙ローラ97が図1中反時計方向に回転駆動することにより、レジストローラ98a、98bの間に向けて搬送される。
次に、記録媒体Pは、レジストローラ98a、98bの間に設けられたローラニップの位置で一旦停止する。
そして、記録媒体Pは、中間転写ベルト78上にカラー画像がくるタイミングに合わせて、レジストローラ98a、98bが回転駆動することで、2次転写ニップに向けて搬送される。
これにより、記録媒体P上には、カラー画像が転写される。
2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置20の位置に搬送される。そして、記録媒体P上に転写されたカラー画像は、ベルト部材としての定着ベルト21および加圧回転体としての加圧ローラ31による熱と圧力によって記録媒体P上に定着される。
カラー画像が定着した記録媒体Pは、排紙ローラ99a、99bの間を経て、画像形成装置1の外に排出され、出力画像として、スタック部100上にスタックされる。
以上で、画像形成装置1における、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2は、定着装置20の構成について説明する図である。
図2に示すように、定着装置20は、定着ベルト21と、伝熱部材22と、補強部材23と、反射部材24と、熱源としてのヒータ25と、固定部材26と、加圧ローラ31と、温度センサ40と、加圧レバー51とを備える。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状ベルトであり、図2中の矢印方向に回転する。ここで、無端状とは、ベルトの両端部を接合しかつつなぎ目が存在しない状態をいう。
定着ベルト21は、内周面側から、基材層、弾性層、離型層が順次積層されていて、その全体の厚さが1mm以下に設定されている。
定着ベルト21の基材層は、層厚が30〜100μmであって、ニッケル、ステンレス等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料で形成されている。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
定着ベルト21の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、等のゴム材料で形成されている。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
弾性層を設けることで、定着ベルト21と加圧ローラ31との間に形成されるニップ部において記録媒体Pにカラー画像を定着する場合に、定着ベルト21の表面の微小な凹凸が形成されなくなり、記録媒体P上のカラー画像に均一に熱が伝わる。
これにより、定着装置20は、記録媒体Pに柚子肌画像が発生することを抑止することができる。ここで、柚子肌画像とは、表面に多数の微小な凹凸が形成された画像のことを意味する。
定着ベルト21の離型層は、層厚が10〜50μmであって、PFA(テトラフルオロエチレン‐パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等の材料で形成されている。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
離型層を設けることで、定着ベルト21は、記録媒体P上のカラー画像に対する離型性が確保される。また、定着ベルト21の直径は15〜120mmになるように設定されている。なお、本実施の形態では、定着ベルト21の直径が30mm程度に設定されている。また、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。また、離型とは、接着している物体同士が剥離することを意味し、離型性とは、物体同士の剥離しやすさを意味する。
また、ニップ部の位置で定着ベルト21の外周面に接触する加圧ローラ31は、直径が30〜40mm程度であって、中空構造の芯金32上に弾性層33を形成したものである。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
加圧ローラ31は、定着ベルト21に押付けられ、双方の部材間に所望のニップ部を形成する。
固定部材26は、液晶ポリマー等の耐熱樹脂材料等で構成される。固定部材26と、定着ベルト21との間に、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の弾性部材を設けることにより、定着ベルト21の表面は、ニップ部において記録媒体Pの表面の微小な凹凸に追従することができる。これにより、定着ベルト21は、記録媒体P上のカラー画像に均一に熱を伝えるため、柚子肌画像の発生を防止する効果がある。
固定部材26は、加圧ローラ31側の面が加圧ローラ31の曲率にならうように断面形状が凹形状に形成されている。これにより、記録媒体Pは、加圧ローラ31の曲率にならうようにニップ部から送り出されるために、定着工程後の記録媒体Pが定着ベルト21に吸着して分離しない、というような不具合を抑止することができる。
伝熱部材22は、その幅方向両端部が定着装置20の図示しない側板に固定支持されており、肉厚が0.2mm以下のパイプ状部材である。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。伝熱部材22の材料としては、アルミニウム、鉄、ステンレス等の熱伝導性を有する金属を用いることができる。
伝熱部材22の肉厚を0.2mm以下に設定することで、定着装置20は、定着ベルト21の加熱効率を向上することができる。伝熱部材22は、ニップ部を除く位置で定着ベルト21の内周面に近接もしくは接触するように形成され、ニップ部の位置では、内部に凹形状が形成されるとともに、開口部が形成された凹部が設けられている。
ここで、常温時にニップ部を除く位置における定着ベルト21と伝熱部材22とのギャップは、0mmより大きく1mm以下とすることが好ましい。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
これにより、定着装置20は、伝熱部材22と定着ベルト21とが滑る状態で接触する面積が大きくなり定着ベルト21の摩耗が加速する不具合を抑止することができる。
また、定着装置20は、伝熱部材22と定着ベルト21とが離れ過ぎて定着ベルト21の加熱効率が低下する不具合を抑止することができる。
さらに、定着装置20は、伝熱部材22が定着ベルト21の近くに設けられることで、可撓性を有する定着ベルト21の円形姿勢がある程度維持されるため、定着ベルト21の変形による劣化を軽減することができる。
また、定着装置20は、伝熱部材22と定着ベルト21とが滑りながら動く際の摩擦抵抗を低下させるために、伝熱部材22の滑りながら動く面を摩擦係数の低い材料で形成したり、定着ベルト21の内周面にフッ素を含む材料からなる表面層を形成したりすることもできる。
伝熱部材22は、ハロゲンヒータやカーボンヒータなどにより構成されたヒータ25の輻射熱および輻射光(以下、単に「輻射熱」とする。)により加熱されて定着ベルト21を加熱する。すなわち、定着装置20は、伝熱部材22がヒータ25によって直接的に加熱されて、伝熱部材22を介して定着ベルト21がヒータ25によって間接的に加熱される構成となっている。
伝熱部材22は、内面を黒色に塗装されている。これにより、定着装置20は、反射部材24で反射された赤外線を伝熱部材22が吸熱する効率が高くなり、定着ベルト21への伝熱効率も向上させることができる。
なお、ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21表面に対向する温度センサ40による定着ベルト21の表面温度の検知結果に基づいて行われる。また、このようなヒータ25の出力制御によって、記録媒体P上のカラー画像を定着させる定着ベルト21の定着温度を所望の温度に設定することができる。
このように、定着装置20は、定着ベルト21の一部のみが局所的に加熱されるのではなく、伝熱部材22によって定着ベルト21が周方向にわたってほぼ全体的に加熱される構成となっている。これにより、定着装置20は、装置を高速化した場合であっても、定着ベルト21が充分に加熱されて定着不良の発生を抑止することができる。
補強部材23は、ニップ部を形成する固定部材26を補強、支持するためのもので、定着ベルト21の内周面側に設けられている。補強部材23は、その幅方向両端部が定着装置20の図示しない側板に固定支持されている。
補強部材23は、固定部材26および定着ベルト21を介して加圧ローラ31に接触することで、ニップ部において固定部材26が加圧ローラ31の加圧力を受けて大きく変形する不具合の発生を抑止している。
なお、補強部材23は、上述した機能を満足するために、ステンレスや鉄合金等の機械的強度が高い金属材料で形成することが好ましい。
また、本実施の形態に係る補強部材23においては、部品の材料費と加工費を低減させる目的で、板厚5mmの鋼材をプレス加工で打ち抜いて外形を作成し、高温環境下でも材料が酸化しにくいように表面にめっき処理を施されている。なお、これは例示であって、本発明は、これに限定されるものではない。
反射部材24は、その断面が、長方形の一つの辺を開口にした形状をなしており、反射部材24の一部が補強部材23の上方に回り込み、反射部材24が補強部材23を咥え込むように構成されている。このような断面形状とすることで、補強部材23は、平板の打ち抜き加工のみで作成可能な単純な形状であっても、反射部材24を保持することが可能となる。
ヒータ25がハロゲンヒータなど輻射熱を利用して加熱する方式の熱源である場合には、反射部材24には、ヒータ25に対向する反射面24aに、断熱部材を設けたり、BA(Bright Anneal)処理や鏡面研磨処理を施したりすることもできる。
これにより、ヒータ25から補強部材23に向かう輻射熱は、断熱もしくは反射されて伝熱部材22の加熱に用いられることになり、伝熱部材22の加熱効率がさらに向上するため、定着ベルト21の加熱効率がさらに向上することになる。
加圧ローラ31には不図示の駆動機構の駆動ギヤに噛合するギヤが設置されていて、加圧ローラ31は、図2中の矢印方向に回転駆動される。また、加圧ローラ31は、その幅方向両端部が定着装置20の不図示の側板に軸受を介して回転自在に支持されている。
弾性層33は、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の材料で形成されている。なお、弾性層33の表層にPFA、PTFE等からなる薄肉の離型層を設けることもできる。
また、弾性層33を発泡性シリコーンゴム等のスポンジ状の材料で形成した場合には、ニップ部に作用する加圧力を減ずることができるために、固定部材26に生じる撓みを軽減することができる。この場合、定着ベルト21の加熱効率は、定着ベルト21の熱が加圧ローラ31側に移動しにくくなるため向上する。
定着装置20には、定着ベルト21に対して加圧ローラ31を接触および離隔する加圧レバー51が設けられている。加圧レバー51は、一端側に設けられた支軸51aを中心として定着装置20の図示しない側板に回転自在に支持されている。
加圧レバー51の中央部は、側板に形成された長穴に移動可能に保持されている加圧ローラ31の軸受に接触している。また、加圧レバー51の他端側には、図示しない加圧スプリング等の弾性部材が接続されている。
このような構成により、加圧レバー51は、支軸51aを中心にして回転し、通常の定着動作時において、加圧ローラ31が定着ベルト21を加圧して所望のニップ部を形成する。
これに対して、ジャム処理時等、通常の定着動作時以外のときには、図示しない偏心カムレバー等により、加圧ローラ31は、定着ベルト21から離脱、または、定着ベルト21を減圧する。
次に、上述のように構成された定着装置20の、通常時の動作について簡単に説明する。
画像形成装置1の電源スイッチが投入されると、ヒータ25に電力が供給されるとともに、加圧ローラ31の図2中の矢印方向の回転駆動が開始される。
これにより、加圧ローラ31との摩擦力によって、定着ベルト21も図2中の矢印方向に従動回転する。その後、給紙部12から記録媒体Pが給送されて、2次転写ローラ89の位置で、記録媒体P上に未定着のカラー画像が転写される。
未定着のカラー画像が転写された記録媒体Pは、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印Y10方向に搬送されて、押付けられた状態にある定着ベルト21および加圧ローラ31のニップ部に搬入される。
そして、伝熱部材22を介してヒータ25によって加熱された定着ベルト21による加熱と、補強部材23によって補強された固定部材26および加圧ローラ31による押付ける力とによって、記録媒体Pの表面のカラー画像は、記録媒体Pに定着される。
その後、ニップ部から送り出された記録媒体Pは、矢印Y11方向に搬送される。
図3は、本実施の形態に係る補強部材23と反射部材24との組付け方法について説明する図である。
図3(a)は、補強部材23と反射部材24とが組付け前の状態を示す図であり、互いに接触していない。この状態から、補強部材23は、矢印方向に移動され、反射部材24の開口部に挿入される。
図3(b)は、補強部材23を反射部材24に組込む途中段階を示す図である。補強部材23の挿入に伴い、反射部材24の長手方向端部において、反射部材24の固定部24bが弾性変形して撓みを生じるが、補強部材23は、なおも矢印方向に進行する。
図3(c)は、補強部材23を反射部材24に組込んだ状態を示す図である。補強部材23は、図3(b)の状態からさらに矢印方向に進行する。これにより、反射部材24の固定部24bは、補強部材23を完全に乗り越え、固定部24b自体の弾性力によって元の形状に復元することで、固定部24bが補強部材23に引っ掛かり、組付けが完了する。この状態において、補強部材23は、固定部24bに意図的に外力による変形を加えない限り、反射部材24から抜けない状態となっている。
このような組付け方法により、補強部材23および反射部材24は、部品自体の弾性変形を利用して組付けができるため、ねじなどの固定部材を別途必要とする必要がなく、ねじの下穴加工やタップ加工などの加工工程の増加による部品のコストアップが発生しない。
また、定着装置20は、ねじ頭やねじ先などの設置スペースを考慮する必要がなくなり、定着ベルト21内部の狭い空間においてレイアウトの自由度が高くなるとともに、組立時に別途工具を必要とせず、素手で組付け可能となるため、組付性が良好になる。
図4は、本実施の形態に係る反射部材24のヒータ25によって直接加熱される加熱領域としての直接加熱領域24dに対する補強部材23と反射部材24の接触部24cとの位置関係について説明する図である。
図4において、反射部材24は、長手方向におけるヒータの巻線部の開始端から、図示しない他端の巻線終端部までに対向する反射部材24の反射面24aを直接加熱領域24dと定義する。
反射部材24は、直接加熱領域24dに含まれない領域に、補強部材23との接触部24cを配置する。接触部24cは、補強部材23と反射面24aとの間に所定の空隙Gを形成するとともに、補強部材23との接触面積を微小なものとして、断熱効果を高める目的で設けられた形状である。
このような構成とすることで、定着装置20は、補強部材23と反射面24aの裏面との間に空気層が形成されるため、高い断熱効果が得られ、ヒータ25から発熱された熱量が補強部材23に奪われにくくなり、温度上昇しやすく省エネ性に有利な構成となる。
なお、本実施の形態に係る反射部材24においては、その材質として、反射面24aが鏡面状に表面処理されたアルミの板金によって構成されている。これは、アルミの板金は、曲げや絞りなどの加工が容易で、かつ鏡面処理をしやすいことから、比較的安価に部品を製造できるためである。
また、本実施の形態に係る反射部材24において、反射面24aの熱反射効率は、定着ベルト21の長手方向の位置により異なっており、記録媒体として最も用いられる頻度の高いサイズの記録媒体Pが通過する定着ベルト21の長手方向の位置と対面する反射面24aの位置で最も高くなっている。
これにより、定着装置20は、定着ベルト21のうち加熱が特に必要な記録媒体Pの通る頻度の高い長手方向位置の加熱を効率よく行うことができ、熱効率がよく省エネ性に優れた構成となっている。
図5は、本実施の形態に係る補強部材23と反射部材24との接触部24cの詳細について説明する図である。
反射部材24の接触部24cは、無負荷の状態においては24c'のような姿勢であり、補強部材23に食い込むような寸法関係であるとともに、反射面24aと平行でかつ補強部材23と接触する面と補強部材23を介して対向する位置に存在している。
反射部材24に補強部材23が組込まれると、接触部24cは、24c''のように弾性変形し、補強部材23と接触部24cとの間に微弱な弾性力が働く。これにより、補強部材23と反射部材24とは、接触部24cと補強部材23とが接触する面により拘束され、ヒータ25に対して反射面24aの位置をガタなく固定することができる。
以上のように、本実施の形態に係る定着装置20は、内部にヒータ25を有し両端が接合された定着ベルト21と、定着ベルト21に接触して回転する加圧ローラ31と、定着ベルト21の内部に設けられ、定着ベルト21を加圧ローラ31に押付ける固定部材26と、定着ベルト21の内部に設けられ、固定部材26に接合して固定部材26を補強する補強部材23と、ヒータ25から放射された光を定着ベルト21の内周面に向けて反射する反射部材24とを備え、定着ベルト21および加圧ローラ31のニップ部に搬送された記録媒体Pを加熱および加圧することにより、記録媒体Pに画像を定着するように構成されている。
そして、反射部材24は、反射部材24自身が弾性変形または塑性変形することにより補強部材23に保持されるように構成されている。
このため、定着装置20は、ねじなどの固定部材を用いることなく、補強部材23と反射部材24を固定することができ、ねじの下穴加工やタップ加工などの加工工程の増加による部品のコストアップを防ぐことができる。
また、定着装置20は、ねじなどの固定部材を必要としないため、固定部材の設置スペースを考慮する必要がなくなり、定着ベルト21の内部の狭い空間においてレイアウトの自由度を高くすることができる。
さらに、定着装置20は、組立時に固定部材用の工具を必要としないことから、補強部材23と反射部材24との組付けを容易に行うことができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20は、反射部材24が、板状の材料を加工することで成形されるとともに、補強部材23と接触して補強部材23に保持される接触部24cを有し、接触部24cが、反射部材24に曲げ加工または絞り加工を施すことにより成形されている。
このため、定着装置20は、反射部材24を低コストで製作することができ、また、接触部24cと補強部材23との接触面積を微小なものとして、断熱効果を高めることができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20は、反射部材24が、ヒータ25によって直接加熱される直接加熱領域24dを有するとともに、接触部24cが、直接加熱領域24d外に設けられ、反射部材24が、直接加熱領域24dにおいて補強部材23に対して非接触であるように構成されている。
このため、定着装置20は、補強部材23と反射面24aの裏面との間に空気層が形成されるため、高い断熱効果が得られ、ヒータ25から発熱された熱量が補強部材23に奪われにくくなり、温度上昇しやすく省エネ性に有利な構成とすることができる。
また、定着装置20は、反射部材24がヒータ25によって加熱されても、その熱量が、熱容量の比較的大きな補強部材23には吸収されにくく、熱効率が良く省エネ性に優れた構成となっている。
また、本実施の形態に係る定着装置20は、定着ベルト21の内周面に対向しヒータ25を内部に有するパイプ状の伝熱部材22を備え、伝熱部材22は、内面が黒色に塗装され、ヒータ25からの輻射熱を定着ベルト21に伝熱するように構成されている。
このため、定着装置20は、反射部材24で反射された赤外線を伝熱部材22が吸熱する効率が高くなり、定着ベルト21への伝熱効率も向上させることができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20は、反射部材24が、補強部材23と反射部材24とを組付けた状態において、弾性変形することにより接触部24cに弾性力を加えるように構成されている。
このため、定着装置20は、接触部24cの弾性力により、補強部材23と反射部材24とをガタなく固定することができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20は、直接加熱領域24dにおける反射部材24の熱反射効率が、定着ベルト21の長手方向における位置によって異なるように構成されている。
このため、定着装置20は、定着ベルト21のうち加熱が特に必要な記録媒体Pの通る頻度の高い長手方向位置の加熱を効率よく行うことができ、熱効率がよく省エネ性に優れた構成にすることができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20は、補強部材23が、一枚の板状の材料から成形されている。
このため、定着装置20は、補強部材23の材料費および加工費を低減させることができる。
また、本実施の形態に係る定着装置20は、接触部24cが、少なくとも一箇所が反射部材24の反射面24aと平行でかつ補強部材23と接触する反射部材24の面と補強部材23を介して対向する位置関係にあるように構成されている。
このため、定着装置20は、接触部24cが弾性変形したことにより発生する弾性力と、反射部材24の補強部材23と接触する面とによって、補強部材23を押さえ付けることができるため、補強部材23と反射部材24とをガタなく固定することができる。
なお、図2において、ニップ部を形成する固定部材26の断面形状を凹形状に形成したが、これに限らず、ニップ部を形成する固定部材26の形状を平面状に形成したり、平面から凹形状に連続的に変化するように形成したりすることもできる。
ニップ部の形状が記録媒体Pの画像面に対してほぼ平行となる場合に、固定部材26は、記録媒体にシワが発生するのを防止する効果がある。また、固定部材26の断面形状が凹形状に近づくにつれて、定着ベルト21は、記録媒体Pとの密着性が高くなり、記録媒体P上のカラー画像の定着性が向上する。さらに、ニップ部の出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなるために、定着装置20は、ニップ部から送り出された記録媒体を定着ベルト21から容易に分離することができる。
また、本実施の形態において、伝熱部材22の断面形状は、ほぼ円形になるように形成したが、これに限らず、多角形になるように形成されてもよい。また、加熱源からの熱をベルト部材に均一に伝達し、かつ駆動時のベルト部材の走行安定性を確保する手段が別途用意されている場合には、定着装置20は、伝熱部材22を有さず、ベルトを直接加熱する方式の定着器によって構成されてもよい。
その場合、定着装置20は、定着器全体としての熱容量の内、伝熱部材22の熱容量が排除されるため、より温度上昇しやすく省エネ性能に優れた定着器として構成することができる。
また、本実施の形態において、補強部材23と反射部材24との間の空隙Gには空間が存在する構成となっているが、これに限らず、内部に断熱材を充填してもよい。これにより、定着装置20は、断熱効果を向上させることが可能である。
また、本実施の形態において、加圧ローラ31の内部には芯金32のみを有する構成となっているが、これに限らず、加圧ローラ31の内部に、ハロゲンヒータ等の熱源を設けてもよい。
また、本実施の形態において、定着ベルト21の直径は、加圧ローラ31の直径と同等になるように形成したが、これに限らず、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも小さくなるように形成してもよい。
この場合、ニップ部における定着ベルト21の曲率は、加圧ローラ31の曲率よりも小さくなるため、ニップ部から送出される記録媒体Pが定着ベルト21から分離されやすくなる。
また、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも大きくなるように形成することもできる。
ここで、本実施の形態に係る定着装置20においては、定着ベルト21の直径と加圧ローラ31の直径との関係によらず、加圧ローラ31の加圧力が伝熱部材22に作用しないように構成されている。
また、図4では板状材料の曲げ加工によって接触部24cを形成しているが、これに限らず、図6に示すように、エンボスなどの絞り形状で接触部24cを形成することも可能である。
また、本実施の形態において、補強部材23と反射部材24との固定には反射部材24の弾性変形が用いられているが、これに限らず、図6に示すように、補強部材23と反射部材24との固定方法に、反射部材24の塑性変形を用いてもよい。
以下、補強部材23と反射部材24との固定方法に反射部材24の塑性変形を用いる場合について説明する。
まず、補強部材23は、図6(a)に示すように矢印Y21のように反射部材24に対して斜め上方から挿入され、補強部材23が反射部材24の折り曲げ部24eに突き当たる状態まで挿入される。
次に、補強部材23は、図6(b)に示すように補強部材23を矢印Y22の方向に回転させて、図6(c)に示すように補強部材23の底面と反射部材24の反射面24aの裏面がおおよそ平行になるような位置関係にされる。
そして、図6(d)に示すように、反射部材24の長手方向両端(図中では一端のみ表示されている。)に設けられた固定部24bの先端は、補強部材23の厚みに合わせて矢印Y23方向に折り曲げられ、両部材の相対的な位置関係が固定される。
以上より、補強部材23と反射部材24の固定方法に反射部材24の塑性変形を利用することで、定着装置20は、弾性変形を利用する場合と同様に、固定部材が不要な組付けが可能となる。これにより、定着装置20は、部品のコストアップを防止するとともに、良好な組付性を確保することができる。
1 画像形成装置
20 定着装置
21 定着ベルト(ベルト部材)
22 伝熱部材
23 補強部材
24 反射部材
24a 反射面
24b 固定部
24c 接触部
24d 直接加熱領域(加熱領域)
25 ヒータ(熱源)
26 固定部材
31 加圧ローラ(加圧回転体)
P 記録媒体
特開2002−108119号公報

Claims (10)

  1. 内部に熱源を有する無端状ベルト部材と、
    前記ベルト部材に接触して回転する加圧回転体と、
    前記ベルト部材の内部に設けられ、前記ベルト部材を前記加圧回転体に押付ける固定部材と、
    前記ベルト部材の内部に設けられ、前記固定部材に接合して前記固定部材を補強する補強部材と、
    前記熱源から放射された光を前記ベルト部材の内周面に向けて反射する反射部材とを備え、
    前記ベルト部材および前記加圧回転体のニップ部に搬送された記録媒体を加熱および加圧することにより、前記記録媒体に画像を定着するようにした定着装置であって、
    前記反射部材は、前記反射部材自身が弾性変形または塑性変形することにより前記補強部材に保持され
    前記反射部材は、前記補強部材と接触して前記補強部材に保持される接触部を有し、
    前記接触部は、少なくとも一箇所が前記反射部材の前記熱源から放射された光を前記ベルト部材の内周面に向けて反射する面と平行でかつ前記補強部材と接触する前記反射部材の面と前記補強部材を介して対向する位置関係にあることを特徴とする定着装置。
  2. 前記反射部材は、前記熱源によって直接加熱される加熱領域を有するとともに、前記接触部は、前記加熱領域外に設けられ、
    前記反射部材は、前記加熱領域において前記補強部材に対して非接触であることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 前記反射部材は、板状の材料を加工することで成形されることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記接触部は、前記反射部材に曲げ加工または絞り加工を施すことにより成形されることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  5. 前記加熱領域において、前記反射部材と前記補強部材との間に断熱材が設けられることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  6. 前記ベルト部材の内周面に対向し前記熱源を内部に有するパイプ状の伝熱部材を備え、
    前記伝熱部材は、内面が黒色に塗装され、前記熱源からの輻射熱を前記ベルト部材に伝熱することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記反射部材は、前記反射部材と前記補強部材とを組付けた状態において、弾性変形することにより前記接触部に弾性力を加えることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記加熱領域における前記反射部材の熱反射効率は、前記ベルト部材の長手方向における位置によって異なることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記補強部材は、一枚の板状の材料から成形されていることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2012220522A 2012-10-02 2012-10-02 定着装置および画像形成装置 Active JP6028500B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012220522A JP6028500B2 (ja) 2012-10-02 2012-10-02 定着装置および画像形成装置
US14/024,900 US9182709B2 (en) 2012-10-02 2013-09-12 Fixing device, image forming apparatus with same, and method of assembling fixing device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012220522A JP6028500B2 (ja) 2012-10-02 2012-10-02 定着装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014074738A JP2014074738A (ja) 2014-04-24
JP6028500B2 true JP6028500B2 (ja) 2016-11-16

Family

ID=50385353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012220522A Active JP6028500B2 (ja) 2012-10-02 2012-10-02 定着装置および画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9182709B2 (ja)
JP (1) JP6028500B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5494950B2 (ja) * 2010-03-05 2014-05-21 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6107090B2 (ja) * 2012-12-04 2017-04-05 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP2017096988A (ja) * 2014-03-31 2017-06-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP6337621B2 (ja) 2014-06-03 2018-06-06 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP6589350B2 (ja) * 2014-07-10 2019-10-16 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2016038545A (ja) 2014-08-11 2016-03-22 株式会社リコー 画像形成装置
JP6481958B2 (ja) 2014-10-02 2019-03-13 株式会社リコー ベルト装置、定着装置及び画像形成装置
JP6474029B2 (ja) 2014-12-25 2019-02-27 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6547947B2 (ja) 2015-06-23 2019-07-24 株式会社リコー 分離部材、定着装置及び画像形成装置
JP6579366B2 (ja) 2015-07-02 2019-09-25 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
US10558154B1 (en) 2018-07-27 2020-02-11 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus incorporating pressing device
US10921739B2 (en) 2019-03-07 2021-02-16 Ricoh Company, Ltd. Nip former, fixing device, and image forming apparatus
JP7298379B2 (ja) 2019-08-07 2023-06-27 株式会社リコー 駆動装置、定着装置および画像形成装置
JP7419848B2 (ja) 2020-02-06 2024-01-23 株式会社リコー 液体を吐出する装置、印刷装置

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002108119A (ja) 2000-09-27 2002-04-10 Canon Inc 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
JP2005043741A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Canon Inc 画像定着装置
JP2006251068A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Kyocera Mita Corp 定着装置
TWM291088U (en) * 2005-12-08 2006-05-21 Upec Electronics Corp Illuminating device
JP4818826B2 (ja) * 2006-06-19 2011-11-16 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5038724B2 (ja) * 2007-01-05 2012-10-03 株式会社リコー 定着器およびそれを有する電子写真装置
JP2008224878A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP5549160B2 (ja) * 2009-09-10 2014-07-16 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2011095539A (ja) 2009-10-30 2011-05-12 Brother Industries Ltd 定着装置
JP5263146B2 (ja) 2009-12-28 2013-08-14 ブラザー工業株式会社 定着装置
JP5582410B2 (ja) 2011-01-11 2014-09-03 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5776311B2 (ja) 2011-04-28 2015-09-09 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
JP5850391B2 (ja) 2011-09-12 2016-02-03 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
US9488329B2 (en) * 2012-01-06 2016-11-08 Cree, Inc. Light fixture with textured reflector
US9008561B2 (en) * 2012-03-27 2015-04-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fixing device
JP6069950B2 (ja) * 2012-08-21 2017-02-01 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP6127444B2 (ja) * 2012-10-23 2017-05-17 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9182709B2 (en) 2015-11-10
US20140093288A1 (en) 2014-04-03
JP2014074738A (ja) 2014-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6028500B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6107090B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6127444B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5170842B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6083218B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5348561B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5510721B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5549160B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5408553B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5472605B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
EP2177955B1 (en) Fixing Device and Image Forming Apparatus with Heating Member Heated Uniformly in Circumferential Direction
EP1927902B1 (en) Fixing Device and Image forming Apparatus Including the Fixing Device
JP5556236B2 (ja) 定着装置、及び、これを備える画像形成装置
JP5776311B2 (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP6069950B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2018189902A (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP6111711B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2013178316A (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP2014109756A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6082684B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6094162B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6063849B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2011059387A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5818180B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5381745B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160920

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161003

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6028500

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151