JP2016138631A - 自動変速機の制御装置及び自動変速機の変速方法 - Google Patents

自動変速機の制御装置及び自動変速機の変速方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016138631A
JP2016138631A JP2015015086A JP2015015086A JP2016138631A JP 2016138631 A JP2016138631 A JP 2016138631A JP 2015015086 A JP2015015086 A JP 2015015086A JP 2015015086 A JP2015015086 A JP 2015015086A JP 2016138631 A JP2016138631 A JP 2016138631A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle speed
shift
automatic transmission
downshift
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015015086A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6531405B2 (ja
Inventor
俊介 大西
Shunsuke Onishi
俊介 大西
壮史 岡本
Masashi Okamoto
壮史 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2015015086A priority Critical patent/JP6531405B2/ja
Publication of JP2016138631A publication Critical patent/JP2016138631A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6531405B2 publication Critical patent/JP6531405B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】自動変速時に運転者の意図したキックダウン操作による頻繁な変速を抑制して、燃費及びドライバビリティを向上する自動変速機の制御装置及び自動変速機の変速方法を提供する。【解決手順】自動変速機14の制御装置20を、シフトマップM1に設定されているアップシフト線Luにおけるアクセル開度Aoの全開(100%)のときの車速である高開度車速Vu2から低車速側に、予め設定された車速軸Lb方向の車速幅Δdを有した不感帯Rを設け、不感帯Rでキックダウンスイッチ24がオンになった場合には、変速段のダウンシフトを禁止する制御を行い、不感帯Rの範囲より低車速でキックダウンスイッチ24がオンになった場合には、変速段のダウンシフトを実行する制御を行うように構成される。にした。【選択図】図2

Description

本発明は、自動変速機の制御装置及び自動変速機の変速方法に関し、より詳細には、自動変速時にキックダウン操作による頻繁な変速を抑制して、燃費及びドライバビリティを向上する自動変速機の制御装置及び自動変速機の変速方法に関する。
自動変速機の変速操作の一つに、運転者が加速しようとアクセルペダルを踏み込んだときに変速段を一段下げる、つまり変速段をダウンシフトするキックダウン操作がある。
これに関して、アクセル開度の全開を超えてアクセルペダルの更なる踏み込み操作を検出するキックダウンスイッチを備えて、運転者にキックダウンの意図がある場合、すなわちアクセルペダルの更なる踏み込み操作があった場合にその踏み込み操作をキックダウン操作として、ダウンシフトを行える装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この装置は、キックダウンスイッチを用いることで、運転者の意図するキックダウン操作が可能になるが、一方、車速やアクセル開度がアップシフト線の付近にある状況で、キックダウン操作が行われると、ダウンシフトした後に直ぐにアップシフトする、所謂シフトビジーの状態が発生するので、燃費及びドライバビリティが悪化するという問題がある。
特開2013−87782号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その課題は、自動変速時にキックダウン操作による頻繁な変速を抑制して、燃費及びドライバビリティを向上する自動変速機の制御装置及び自動変速機の変速方法を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明の自動変速機の制御装置は、車速及びアクセルペダルのアクセル開度に基づいたアップシフト線及びダウンシフト線が変速段ごとに設定されたシフトマップを有して、自動変速時に、該シフトマップを用いて自動変速機の変速段のアップシフト及びダウンシフトを実行する制御を行うと共に、前記アクセル開度が全開を超えても踏み込み可能に構成されたアクセルペダルに設けられたキックダウンスイッチと接続されて、該アクセルペダルに前記アクセル開度の全開を超えて踏み込まれるキックダウン操作が生じて、該キックダウンスイッチがオンになった場合に、変速段のダウンシフトを実行する制御を行う自動変速機の制御装置において、前記アップシフト線における前記アクセル開度の全開のときの車速である高開度車速から低車速側に、予め設定された車速軸方向の車速幅を有した不感帯を設け、前記不感帯で前記キックダウンスイッチがオンになった場合には、変速段のダウンシフトを禁止する制御を行い、前記不感帯の範囲より低車速で前記キックダウンスイッチがオンになった場合には、変速段のダウンシフトを実行する制御を行う構成にしたことを特徴とするものである。
また、上記の課題を解決するための本発明の自動変速機の変速方法は、自動変速時に、車速及びアクセル開度に基づいたシフトマップに設定されたダウンシフト線及びアップシ
フト線に基づいて自動変速機の変速段をアップシフトする及びダウンシフトする自動変速機の変速方法において、車速が前記ダウンシフト線を超えて減速する場合には、前記ダウンシフト線に基づいて変速段をダウンシフトし、それ以外の場合には、アクセルペダルに前記アクセル開度の全開を超えて踏み込まれるキックダウン操作が、前記アップシフト線における前記アクセル開度の全開のときの車速である高開度車速から低車速側に設けた不感帯の範囲より低車速で生じたときに限って、変速段をダウンシフトすることを特徴とする方法である。
本発明の自動変速機の制御装置及び自動変速機の変速方法によれば、シフトマップに設定されているアップシフト線の高開度車速から低車速側に設けた不感帯で、キックダウン操作が生じた場合には、変速段をダウンシフトしないので、ダウンシフトした後に直ぐにアップシフトすることを回避できる。これにより、自動変速時に運転者の意図したキックダウン操作による頻繁な変速を抑制して、燃費及びドライバビリティを向上できる。
本発明の自動変速機の制御装置の実施形態を例示する説明図である。 図1のシフトマップの説明図である。
以下、本発明の自動変速機の制御装置及び自動変速機の変速方法について説明する。図1は、本発明の自動変速機14の制御装置20の実施形態の構成を例示している。この制御装置20は、自動変速時に、シフトマップM1とキックダウンスイッチ24とに基づいて自動変速機の変速段のアップシフト及びダウンシフトを実行する制御を行うものである。
図1に示すように、自動変速機14を備えた車両10においては、エンジン11の動力が、フルードカップリング(流体継手)12に伝達され、フルードカップリング12からクラッチ(摩擦係合要素)13を経由して自動変速機14に伝達されている。そして、自動変速機14から推進軸(プロペラシャフト)15を介して差動装置(デファレンシャルギア)16に伝達され、差動装置16より駆動軸(ドライブシャフト)17を介して駆動輪18に伝達されている。なお、自動変速機14としては、AMTを例に説明するが、AMTに限定されずに、例えば、トルクコンバータ式ATでもよい。
自動変速機14は変速比の異なる複数の変速段(後退用変速段も含む)を有しており、図示しないシフトレバーにより手動変速モードが選択されている場合には、運転者によるそのシフトレバーの操作に基づいて制御装置20により変速段のアップシフト及びダウンシフトが実行されている。また、この自動変速機14は、シフトレバーにより自動変速モードが選択されている場合には、車速センサ21の検出する車速V、及びアクセル開度センサ22の検出するアクセルペダル23のアクセル開度Aoに基づいて制御装置20により変速段のアップシフト及びダウンシフトが実行されている。
制御装置20は、自動変速機14の変速段の変速制御とクラッチ13の断接制御とを行うものであり、図示しないエンジン11を制御するエンジン制御装置と通信接続されている。この制御装置20は、シフトレバーにより自動変速モードが選択された場合に用いるシフトマップM1を有している。シフトマップM1は車速V及びアクセル開度Aoに基づいたアップシフト線Lu及びダウンシフト線Ldが変速段ごとに設定されている。
アクセルペダル23は、アクセル開度Aoが全開(100%)を超えても踏み込み可能に構成されたペダルであり、アクセル開度センサ22によりアクセル開度Aoを検出して
エンジン11の燃料噴射量などが電子制御される電子制御式で構成されている。なお、実施形態のアクセルペダル23は、吊り下げ式のペダルを例に説明するが、オルガン式のペダルで構成してもよい。また、このアクセルペダル23においては、アクセル開度Aoが全開を超えてキックダウンスイッチ24がオンになるまでに踏み込みに対する抵抗を徐々に大きくする、あるいは全開になったときに踏み込みの感覚を異ならせると共に全開を超えてキックダウンスイッチ24がオンになったときに更に感覚を異ならせるように構成することが好ましい。これにより、アクセル開度Aoが全開になったことを、更に、アクセル開度Aoが全開を超えたときには、キックダウンスイッチ24がオンになったことを運転者に知らせることができる。
このアクセルペダル23には、アクセル開度Aoを検出するアクセル開度センサ22に加えて、キックダウンスイッチ24が設けられている。キックダウンスイッチ24は、アクセルペダル23が踏み込まれた場合に、アクセル開度Aoが全開を超えない場合にはオフになり、アクセル開度Aoが全開を超えた場合にはオンになるオンオフスイッチで構成されている。
なお、この実施形態では、キックダウンスイッチ24を用いて、アクセル開度Aoが全開を超えたことを検出する構成を例にしたが、キックダウンスイッチ24の代わりに、設定が変更されたアクセル開度センサを用いてもよい。このキックダウンスイッチ24の代わりのアクセル開度センサにおいては、アクセル開度Aoの全閉(0%)から全開(100%)を超えた値(例えば、110%)まで検出すると共に、検出したアクセル開度Aoの全閉を全閉として出力し、全開を全開未満の値(例えば、90%)として出力し、及び全開を超えた値を全開として出力するように設定される、つまり、従来では、0%〜100%を使用していたところを、0%〜90%の範囲に置き換え、90%を超えたときに100%を出力するように設定される。また、キックダウンスイッチ24の代わりに設定が変更されたアクセル開度センサを用いる場合には、その設定の変更と同様に制御装置20の設定も変更する。
このアクセルペダル23をアクセル開度Aoの全開を超えて踏み込んで、キックダウンスイッチ24をオンにするキックダウン操作を行うと、制御装置20は、自動変速機14の選択されている変速段を一段高い変速比の変速段に変速するダウンシフトを実行する制御を行う。
このように、全開を超えても踏み込み可能に構成されたアクセルペダル23に設けられたキックダウンスイッチ24がオンになったときに、キックダウン操作が生じたことを検出するので、運転者の意図したキックダウン操作を正確に反映したダウンシフトを実行できる。
従来技術の制御装置においては、車速やアクセル開度がアップシフト線の付近にある状況で、キックダウン操作が行われると、ダウンシフトした後に直ぐにアップシフトする、所謂シフトビジーの状態が発生するので、燃費及びドライバビリティが悪化していた。
そこで、本発明の制御装置20においては、シフトマップM1に設定されているアップシフト線Luにおけるアクセル開度Aoの全開(100%)のときの車速である高開度車速Vu2から低車速側に、予め設定された車速軸Lb方向の車速幅Δdを有した不感帯Rを設け、不感帯Rでキックダウンスイッチ24がオンになった場合には、変速段のダウンシフトを禁止する制御を行い、不感帯Rの範囲より低車速でキックダウンスイッチ24がオンになった場合には、変速段のダウンシフトを実行する制御を行うように構成される。
図2は、シフトマップM1を示している。シフトマップM1は、車速Vとアクセル開度
Aoに基づいた複数のダウンシフト線Ld及び複数のアップシフト線Luが変速段ごとに設定されている。例えば、自動変速機14が1〜6速までの変速段を有している場合には、シフトマップM1には、5本のダウンシフト線Ldと5本のアップシフト線Luが設定される。
ダウンシフト線Ldは、ダウンシフト線Ldにおける高開度側の車速を低開度車速Vd1に近づけた形状、この実施形態においては、アクセル開度軸Laに対して平行な直線形状に設定される。低開度車速Vd1は、アクセル開度Aoの全閉(0%)に設定された車速であり、高開度側の車速は、アクセル開度Aoの全開(100%)に設定された車速であり、それぞれは、予め実験や試験により求められた車速である。
このように高開度側の車速を低開度車速Vd1に近づけると、車速Vがダウンシフト線Ldを超えて減速する場合、並びに、車速Vが低開度車速Vd1及び高開度側の車速の間でアクセル開度Aoが全開付近に到達した場合には、そのダウンシフト線Ldに基づいて変速段G2を変速段G1にダウンシフトし、それ以外の場合には、アクセルペダル23にアクセル開度Aoの全開を超えて踏み込まれるキックダウン操作が生じたときに限って、すなわちキックダウンスイッチ24がオンになったときに限って、変速段をダウンシフトするようになるので、運転者の意図しないキックダウン操作の発生を抑制して、意図しないキックダウンによるダウンシフトの回数を減少でき、燃費及びドライバビリティの向上に有利になる。
また、自動変速モードで走行中に、運転者の意図したキックダウン操作により自動変速機14の変速段をダウンシフトできるので、上記のシフトマップM1を平坦路用に作成したものを使用しても、坂路では、そのキックダウン操作を利用することができる。その結果、シフトマップM1の他に坂路用のシフトマップを使用しなくても、坂路を走行することができるようになり、自動変速機14の制御の複雑化を回避できる。
ダウンシフト線Ldにおいては、ダウンシフト線Ldにおける車速Vの上限値である高開度側の車速を、アップシフト線Luにおける車速Vの下限値である低開度車速Vu1未満に設定されることが望ましい。このように設定することで、高開度側の車速から低開度車速Vu1までの間における運転者の意図に反した変速段のダウンシフトを抑制できる。
また、この高開度側の車速は、低開度車速Vd1に対して近づく程、運転者の意図に反した変速段のダウンシフトを抑制できるので、この実施形態のように、アクセル開度Aoの全閉(0%)から全開(100%)までの車速を一定にする、つまり、シフトマップM1におけるアクセル開度軸Laに対して平行な直線形状に設定されることがより望ましい。
このようにダウンシフト線Ldを直線形状に設定することで、ダウンシフト線Ldの近傍で、アクセルペダル23にアクセル開度Aoの全開以下のアクセル操作が生じた場合でも、確実にキックダウンによるダウンシフトを回避できるので、運転者の意図しないキックダウンの発生の抑制に有利になる。また、ダウンシフト線Ldを低開度車速Vd1に対してフラットな形状に形成して、アップシフト線Luの高開度車速Vu2をより低車速側に下げることができるので、早期のアップシフトを図ることができる。これにより、燃料消費率(SFC)が高い領域でエンジン11を運転する機会が増加するので、燃費向上にも有利になる。
従って、制御装置20は、このダウンシフト線Ldに基づいて、シフトマップM1の右方から左方へ車速Vがダウンシフト線Ldを超えて減速したときに、すなわちダウンシフト線Ldが右方から左方へ横切られたときに現在選択されている変速段よりも一段高い変
速比の変速段にダウンシフトし、ダウンシフト線Ldとアップシフト線Luにおける低開度車速Vu1との間の範囲で車速Vが変化しても変速段をダウンシフトさせずに、キックダウンスイッチ24がオンになった場合に限って、現在選択されている変速段よりも一段高い変速比の変速段にダウンシフトする。
アップシフト線Luは、アクセル開度Aoの高開度側の高開度車速Vu2が低開度側の低開度車速Vu1よりも高車速側になるように設定され、詳しくは、アクセル開度Aoが低開度の部分では、変速段に基づいて設定された低開度車速Vu1を示す線に対して略重なり、高開度になるに連れて車速Vのより高速側に高開度車速Vu2なるように湾曲した形状に設定されている。
従って、制御装置20は、このアップシフト線Luに基づいて、シフトマップM1の左方から右方へ車速Vがアップシフト線Luを超えて増加したときに、及びシフトマップM1の上方から下方へアクセル開度Aoがアップシフト線Luを超えて閉じる方向に戻ったときに現在選択されている変速段よりも一段低い変速比の変速段にアップシフトする。
不感帯Rは、アップシフト線Luにおけるアクセル開度Aoの全開のときの車速である高開度車速Vu2から低車速側に設けられる。不感帯Rの車速軸Lb方向の車速幅Δdの値は、予め実験や試験により、アクセルペダル23がアクセル開度Aoの全開を超えて踏み込まれて、キックダウンスイッチ24がオンになり、キックダウン操作による変速段のダウンシフトを実行した際に、ダウンシフトの直後にアップシフト線Luを超えて変速段のアップシフトが実行されない範囲に設定されることが好ましい。
次に、制御装置20の行う自動変速機14の変速方法について説明する。ここで、自動変速機14の複数の変速段のうちの一つをG1、その変速段G1よりも一段低い変速比を有する変速段をG2として、ダウンシフト線Ldを変速段G2から変速段G1へのダウンシフト線とし、アップシフト線Luを変速段G1から変速段G2へのアップシフト線とする。また、シフトマップM1における運転状況、つまりアクセルペダル23の踏み込み操作を点A1〜A9で示す。
変速段G2が選択されている場合で、点A1から点A2にアクセルペダル23を踏み込んだ場合には、ダウンシフト線Ldを横切っていない、且つキックダウンスイッチ24がオフになっているため、制御装置20は自動変速機14の変速段G2を変速しない。
変速段G2が選択されている場合で、点A1から点A3にアクセルペダル23を踏み込んだ場合には、ダウンシフト線Ldを横切っていないが、アクセル開度Aoが全開(100%)を超えて、且つ不感帯Rの範囲より低車速でキックダウンスイッチ24がオンになるため、制御装置20は自動変速機14の変速段G2を変速段G1にダウンシフトする。
変速段G2が選択されている場合で、点A4から点A5に車速Vが減速した場合には、キックダウンスイッチ24はオフになっているが、ダウンシフト線Ldを横切るため、制御装置20は自動変速機14の変速段G2を変速段G1にダウンシフトする。
変速段G1が選択されている場合で、点A6から点A7に車速Vが加速し、アップシフト線Luを横切るため、制御装置20は自動変速機14の変速段G1を変速段G2にアップシフトする。
変速段G2が選択されている場合で、点A8から点A9にアクセルペダル23を踏み込んだ場合には、アクセル開度Aoが全開(100%)を超えてキックダウンスイッチ24がオンになるが、点A8及び点A9が不感帯Rの範囲内のため、制御装置20は自動変速
機14の変速段G2を変速しない。
このように、この自動変速機14の変速方法においては、自動変速モードでの走行中に、車速Vがダウンシフト線Ldを超えて減速する場合には、ダウンシフト線Ldに基づいて変速段G2を変速段G1にダウンシフトし、それ以外の場合には、アクセルペダル23にアクセル開度Aoの全開を超えて踏み込まれるキックダウン操作が、アップシフト線Luの近傍に設けた不感帯Rの範囲より低車速で生じたときに限って、変速段G2を変速段G1にダウンシフトする。
図2の一点鎖線の点A9から点A10は、従来技術の不感帯Rを設けていない場合、つまり不感帯Rで生じたキックダウン操作により変速段のダウンシフトを実行した直後の状態を示している。従来技術においては、変速段G2が選択されている場合で、点A8から点A9にアクセルペダル23を踏み込んだ場合には、アクセル開度Aoが全開(100%)を超えてキックダウンスイッチ24がオンになるため、制御装置20は自動変速機14の変速段G2を変速段G1にダウンシフトしてしまう。そして、点A9から点A10に車速Vが増加すると共に、アクセル開度Aoが戻るので、アップシフト線Luを横切るため、制御装置20は自動変速機14の変速段G1を変速段G2にアップシフトする。このように、従来技術においては、不感帯Rでキックダウン操作が生じた場合には、シフトビジーとなる。
一方、上記の制御装置20においては、変速段G2が選択されている場合で、点A8から点A9にアクセルペダル23を踏み込んだ場合でも、前述した通り、自動変速機14の変速段G2を変速させずにそのまま維持する。
つまり、本発明の自動変速機14の制御装置20及びその変速方法によれば、シフトマップM1に設定されているアップシフト線Luの高開度車速Vu2から低車速側に不感帯Rを設けることで、その不感帯Rでキックダウン操作が生じた場合には、変速段をダウンシフトしないようにできるので、ダウンシフトした後に直ぐにアップシフトすることを回避できる。これにより、自動変速モードで走行中にキックダウン操作による頻繁な変速を抑制して、燃費及びドライバビリティを向上できる。
上記の制御装置20においては、不感帯Rの車速幅Δdが、不感帯Rで変速段のダウンシフトが実行されたと仮定した場合の加速度に基づいて設定されることがより望ましい。
キックダウンスイッチ24をオンにするキックダウン操作による変速段のダウンシフトを実行すると、現在選択されている変速段よりも一段高い変速比の変速段にダウンシフトする。従って、そのときの車速Vは、ダウンシフトされた変速段による駆動力に基づいた加速度により増加する。なお、加速度は駆動力及び走行抵抗の差分を車重で除算して求めることができる。
この車速Vの増加分によりキックダウン操作後に直ぐにアップシフト線Luを超えない範囲は、予め実験や試験により求めておくことができ、その範囲を不感帯Rの車速幅Δdの値とすることで、より確実にシフトビジーを回避しながら、運転者の意図によるキックダウン操作を反映し易くできる。この不感帯Rの車速幅Δdの値は、変速比の高い変速段からのアップシフト線Luに対しては広くし、変速比の低い変速段からのアップシフト線Luに対しては狭くすることが好ましい。
10 車両
14 自動変速機
20 制御装置
21 車速センサ
22 アクセル開度センサ
23 アクセルペダル
24 キックダウンスイッチ
Ao アクセル開度
La アクセル開度軸
Lb 車速軸
Ld ダウンシフト線
Lu アップシフト線
M1 シフトマップ
V 車速
Vd1 低開度車速
Vu2 高開度車速
R 不感帯

Claims (4)

  1. 車速及びアクセルペダルのアクセル開度に基づいたアップシフト線及びダウンシフト線が変速段ごとに設定されたシフトマップを有して、自動変速時に、該シフトマップを用いて自動変速機の変速段のアップシフト及びダウンシフトを実行する制御を行うと共に、
    前記アクセル開度が全開を超えても踏み込み可能に構成されたアクセルペダルに設けられたキックダウンスイッチと接続されて、該アクセルペダルに前記アクセル開度の全開を超えて踏み込まれるキックダウン操作が生じて、該キックダウンスイッチがオンになった場合に、変速段のダウンシフトを実行する制御を行う自動変速機の制御装置において、
    前記アップシフト線における前記アクセル開度の全開のときの車速である高開度車速から低車速側に、予め設定された車速軸方向の車速幅を有した不感帯を設け、
    前記不感帯で前記キックダウンスイッチがオンになった場合には、変速段のダウンシフトを禁止する制御を行い、
    前記不感帯の範囲より低車速で前記キックダウンスイッチがオンになった場合には、変速段のダウンシフトを実行する制御を行う構成にしたことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 前記車速幅を、前記不感帯で変速段のダウンシフトが実行されたと仮定した場合の加速度に基づいて設定した請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
  3. 前記ダウンシフト線を、前記ダウンシフト線における高開度側の車速を低開度側の車速に近づける形状に設定した請求項1又は2に記載の自動変速機の制御装置。
  4. 自動変速時に、車速及びアクセル開度に基づいたシフトマップに設定されたダウンシフト線及びアップシフト線に基づいて自動変速機の変速段をアップシフトする及びダウンシフトする自動変速機の変速方法において、
    車速が前記ダウンシフト線を超えて減速する場合には、前記ダウンシフト線に基づいて変速段をダウンシフトし、
    それ以外の場合には、アクセルペダルに前記アクセル開度の全開を超えて踏み込まれるキックダウン操作が、前記アップシフト線における前記アクセル開度の全開のときの車速である高開度車速から低車速側に設けた不感帯の範囲より低車速で生じたときに限って、変速段をダウンシフトすることを特徴とする自動変速機の変速方法。
JP2015015086A 2015-01-29 2015-01-29 自動変速機の制御装置及び自動変速機の変速方法 Active JP6531405B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015015086A JP6531405B2 (ja) 2015-01-29 2015-01-29 自動変速機の制御装置及び自動変速機の変速方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015015086A JP6531405B2 (ja) 2015-01-29 2015-01-29 自動変速機の制御装置及び自動変速機の変速方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016138631A true JP2016138631A (ja) 2016-08-04
JP6531405B2 JP6531405B2 (ja) 2019-06-19

Family

ID=56559070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015015086A Active JP6531405B2 (ja) 2015-01-29 2015-01-29 自動変速機の制御装置及び自動変速機の変速方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6531405B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108333921A (zh) * 2017-09-27 2018-07-27 长春工业大学 基于动态规划算法的汽车换挡规律优化方法
CN111365451A (zh) * 2020-04-10 2020-07-03 中国北方车辆研究所 一种自动变速器换挡策略修正方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62278351A (ja) * 1986-05-23 1987-12-03 Toyota Motor Corp 自動変速機の制御装置
JPH1148830A (ja) * 1997-08-05 1999-02-23 Nissan Motor Co Ltd エンジン・自動変速機の総合制御装置
JPH11344108A (ja) * 1998-06-01 1999-12-14 Toyota Motor Corp 自動変速機の制御装置
JP2008309269A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Jatco Ltd 自動変速機の変速制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62278351A (ja) * 1986-05-23 1987-12-03 Toyota Motor Corp 自動変速機の制御装置
JPH1148830A (ja) * 1997-08-05 1999-02-23 Nissan Motor Co Ltd エンジン・自動変速機の総合制御装置
JPH11344108A (ja) * 1998-06-01 1999-12-14 Toyota Motor Corp 自動変速機の制御装置
JP2008309269A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Jatco Ltd 自動変速機の変速制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108333921A (zh) * 2017-09-27 2018-07-27 长春工业大学 基于动态规划算法的汽车换挡规律优化方法
CN111365451A (zh) * 2020-04-10 2020-07-03 中国北方车辆研究所 一种自动变速器换挡策略修正方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6531405B2 (ja) 2019-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4123289B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP4584856B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP4125067B2 (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JP4857518B2 (ja) 車両の制御装置
JP4639834B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP5244875B2 (ja) 無段変速機及びその制御方法
US20170299052A1 (en) Control device for automatic transmission
JP5780104B2 (ja) 車両の制御装置
JP3797096B2 (ja) 駆動力制御装置
JP5308232B2 (ja) キックダウン制御装置
JP2002181183A (ja) 自動変速機の変速制御システム及びその方法
WO2015053073A1 (ja) 副変速機付き無段変速機の制御装置
JP6531405B2 (ja) 自動変速機の制御装置及び自動変速機の変速方法
JP6528422B2 (ja) 自動変速機の制御装置及び自動変速機の変速方法
JP2017207122A (ja) 車両の変速指示装置
JP6447182B2 (ja) 自動変速機の制御装置及び自動変速機の変速方法
JPH03121354A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP5488672B2 (ja) 車両のエンジンブレーキ制御装置
JP3915442B2 (ja) 手動変速モード付き無段変速機の変速制御システム
KR20150080056A (ko) 시프트 맵을 이용한 자동화 수동변속기의 변속방법
JP7315015B2 (ja) 車両の定速走行制御方法及び車両の定速走行制御装置
JP4415310B2 (ja) 自動変速制御装置
JP5010932B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP6561594B2 (ja) 車両の変速指示装置
JP4265747B2 (ja) 多段変速機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6531405

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150