JP2015072998A - 強誘電体メモリ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】強誘電体メモリ及びその製造方法に関し、水素の発生によるキャパシタ誘電体膜の劣化を抑制する。【解決手段】強誘電体キャパシタ3の下部電極4に達するコンタクトホールの側壁を水透過防止膜9で覆ったのち、導電部材で埋め込んで下部電極用プラグ12を形成する。下部電極に対するコンタクトホールを形成する際に、下部電極に達しないようにコンタクトホールを形成して、その側壁に水透過防止膜を形成したのち、下部電極を露出させているので、下部電極由来のPt再付着膜がコンタクトホールの側壁に付着しても水透過防止膜が存在するので、層間絶縁膜のH2Oと反応して強誘電体キャパシタの劣化の原因となるHが発生することがない。【選択図】図1

Description

本発明は、強誘電体メモリ及びその製造方法に関するものであり、例えば、水素の発生によるキャパシタ誘電体膜の劣化を抑制した強誘電体メモリ及びその製造方法に関する。
電源を切ってもデータが消失しない不揮発性メモリとして、フラッシュメモリや強誘電体メモリ(FeRAM:Ferroelectric Random Access Memory)が知られている。強誘電体メモリは、フラッシュメモリと比較して消費電力が小さく、高速動作が可能であるという利点がある。
強誘電体メモリに用いられる強誘電体キャパシタは、下部電極と上部電極との間に強誘電体膜を挟んだ構造を有する。強誘電体膜は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の強誘電体特性(分極特性)を有する強誘電体により形成されている。
強誘電体メモリでは、上部電極と下部電極との間に所定の電圧を印加して強誘電体膜に分極を発生させる。この状態で電圧の印加を停止しても、強誘電体膜には印加電圧に応じた分極(残留分極)が残る。強誘電体膜には、印加電圧に応じた2つの安定な分極状態があり、一方の分極状態を“0”に対応させ、他方の分極状態を“1”に対応させることにより、強誘電体メモリにデータを記録している(例えば、特許文献1参照)。
ところが、酸化物強誘電体は、水素等の還元性物質によって容易に還元し、残留分極等の強誘電体特性が著しく劣化してしまう。特に、層間絶縁膜に用いられる酸化シリコン膜は、その成膜雰囲気中にHOが含まれるため、HOが分解して発生する水素からキャパシタ誘電体膜を保護する構造が必要となる。そのため、強誘電体キャパシタを水素バリア膜で被覆することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
ここで、図7を参照して、従来の強誘電体メモリを構成する強誘電体キャパシタの一例を説明する。図7は従来の強誘電体キャパシタの概略的断面図であり、層間絶縁膜61上にAl膜からなる密着層62、Ptからなる下部電極63、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)からなる強誘電体膜64及びIrOからなる上部電極65を順次堆積する。次いで、上部電極65乃至密着層62を順次エッチングすることにより、下部電極63/強誘電体膜64/上部電極65からなる強誘電体キャパシタ66を形成する。なお、ここでは、上部電極65が島状に形成されていて1つの上部電極が1つのキャパシタに対応しており、実際にはキャパシタは数10個並んでいる。
次いで、Al膜からなる保護膜67を介してテトラエチルオルソシリケート(TEOS:Si(OC)ガスを反応ガスとするCVD(気相成長)法によりSiOからなる層間絶縁膜68を形成する、次いで、この層間絶縁膜68及び保護膜67をエッチングして上部電極65及び下部電極63に達するコンタクトホールを形成する。
次いで、コンタクトホールをTi膜/TiN膜からなるバリアメタル69を介してW膜70で埋め込むことによって引出電極となる下部電極用プラグ71及び上部電極用プラグ72を形成する。次いで、Ti膜73、Al膜74及びTi膜75を順次堆積させ、所定形状にエッチングことにより下部電極用プラグ71及び上部電極用プラグ72に接続する金属配線を形成することで、図に示す強誘電体キャパシタが得られる。
特開2003−197742号公報 特開2010−212574号公報
このような強誘電体キャパシタにおいて、一部のキャパシタにおいて残留分極が減少するという現象が発生している。ここで、下部電極用プラグを調査した結果、コンタクトホールの側壁部に下部電極の再付着物が付着していたので、その状況を図8を参照して説明する。図8は従来の強誘電体キャパシタ下部電極用プラグ近傍の状況の説明図である。
図8(a)及び図8(b)に示すように、下部電極用プラグ71を埋め込むコンタクトホールの壁面に下部電極63を成分であるPt再付着膜78が存在することが確認された。図8(a)に示すように、コンタクトホールの壁面に保護膜67の成分であるAl再付着膜77が存在するときは残留分極は減少しない。一方、図8(b)に示すように、コンタクトホールの壁面にAl再付着膜77が存在しておらず、Pt再付着膜78のみが存在するときに残留分極が減少していることがわかった。因みに、図8(a)におけるAl再付着膜77の平均厚さは7nmであった。
ここで、図9を参照して、従来の強誘電体キャパシタの劣化原因を説明する。図8(a)に示すように、下部電極用プラグ71を埋め込むコンタクトホールの壁面にAl再付着膜77が存在するとPt再付着膜78と層間絶縁膜68は接触しない。しかし、図8(b)に示すように、Al再付着膜77が存在しないとPt再付着膜78と層間絶縁膜68が接触する。
そうすると、図9に示すように層間絶縁膜68の中に存在する水(HO)からプラチナの触媒効果により水素(H)が発生し、発生したHが層間絶縁膜68中または保護膜67/下部電極63の界面を拡散して強誘電体膜64に到達して強誘電体膜64を還元して劣化させたと考えられる。
したがって、強誘電体メモリ及びその製造方法において、水素の発生によるキャパシタ誘電体膜の劣化を抑制することを目的とする。
開示する一観点からは、半導体基板と、前記半導体基板の上方に形成された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上に形成され、前記第1絶縁膜側から順に積層された下部電極/強誘電体膜/上部電極を備えた強誘電体キャパシタと、前記強誘電体キャパシタの側面及び上面を被覆する第2絶縁膜と、を有し、前記第2絶縁膜に設けられ、前記下部電極に達するコンタクトホールと、前記コンタクトホールの壁面を覆う水透過防止膜と、前記コンタクトホール内に前記水透過防止膜を介して埋め込まれた引出電極とを有することを特徴とする強誘電体メモリが提供される。
また、開示する別の観点からは、半導体基板の上方に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜の上に、前記第1絶縁膜側から順に下部電極、強誘電体膜及び上部電極を積層して強誘電体キャパシタを形成する工程と、前記強誘電体キャパシタを覆う保護膜を形成する工程と、前記保護膜を覆う第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜上にマスク膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜及び前記マスク膜を選択的にエッチングしてコンタクトホールを形成する工程と、前記コンタクトホールの内面及び前記マスク膜を覆う水透過防止膜を形成する工程と、前記コンタクトホールの底の前記保護膜及び前記水透過防止膜と、前記第2絶縁膜上の前記水透過防止膜及び前記マスク膜をエッチングして除去する工程と、前記コンタクトホール内に、前記下部電極と電気的に接続する導電性部材を形成する工程とを有することを特徴とする強誘電体メモリの製造方法が提供される。
開示の強誘電体メモリ及びその製造方法によれば、水素の発生によるキャパシタ誘電体膜の劣化を抑制することが可能になる。
本発明の実施の形態の強誘電体キャパシタの概略的要部断面図である。 本発明の実施例1の強誘電体キャパシタの製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の強誘電体キャパシタの製造工程の図2以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の強誘電体キャパシタの製造工程の図3以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の強誘電体キャパシタの製造工程の図4以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の強誘電体キャパシタの製造工程の図5以降の説明図である。 従来の強誘電体キャパシタの概略的断面図である。 従来の強誘電体キャパシタの下部電極用プラグ近傍の状況の説明図である。 従来の強誘電体キャパシタの劣化原因の説明図である。
ここで、図1を参照して、本発明の実施の形態の強誘電体メモリを説明するが、ここでは、選択トランジスタ等の図示は省略して強誘電体キャパシタ近傍のみを図示する。図1は、本発明の実施の形態の強誘電体メモリの概略的要部断面図である。半導体基板(図示は省略)と、半導体基板の上方に第1絶縁膜1を形成する。この第1絶縁膜1の上に下部電極4/強誘電体膜5/上部電極6を順次成膜して強誘電体キャパシタ3とする。この強誘電体キャパシタ3の側面及び上面を保護膜7を介して第2絶縁膜8で被覆する。
この第2絶縁膜8に下部電極4に達するコンタクトホールを設けたのち、コンタクトホールの壁面を覆う水透過防止膜9を設け、水透過防止膜9を介して引出電極となる下部電極用プラグ12を形成する。なお、通常は、同時に上部電極6に達するコンタクトホールを設けたのち、コンタクトホールの壁面を覆う水透過防止膜9を設け、水透過防止膜9を介して引出電極となる上部電極用プラグ13を形成する。次いで、下部電極用プラグ12及び上部電極用プラグ13に接続する配線14を形成する。
下部電極4としてはPtが典型的なものであり、強誘電体膜5としてはPZT膜が典型的なものであり、また、上部電極6としてはIrOが典型的なものであるが、必ずしもこれらの材料に限られるものではない。例えば、上部電極6としてPtを用いても良く、この場合には、上部電極用プラグを形成するためのコンタクトホールの壁面に水透過防止膜9を設けることが必須になる。また、強誘電体膜5も(Bi,Ln)Ti12(Ln = La,Nd,Pr等)のBi系の強誘電体膜を用いても良い。なお、強誘電体膜5の成膜方法としては、スパッタ法の他に、MOCVD(Metal Organic CVD)法、ゾル・ゲル法を用いても良い。
また、水透過防止膜9及び保護膜7としてはAl膜が典型的なものであるが、水透過防止膜9にはSiN膜、Ti膜、TiN膜、TiAlN膜或いはTaN膜等を用いても良い。また、下部電極用プラグ12及び上部電極用プラグ13はバリアメタル10を介して導電体膜を埋め込んで形成するものであり、バリアメタルとしてはTiN、TaN或いはTi/TiN積層膜が典型的なものであり、導電体膜としてはWが典型的なものである。また、配線の材料も任意であるが、典型的にはTi膜15/Al膜16/Ti膜17の積層楮を用いるが、ダマシン法により形成した埋込Cu配線を用いても良い。
また、第2絶縁膜8としては、テトラエチルオルソシリケート(TEOS:Si(OC)ガスを反応ガスとするCVD(気相成長)法に形成したSiO膜が典型的なものであるが、TEOS−CVD膜に限られるものではなく、製法由来のHOを含む絶縁膜に適用される。
次に、図2及び図6を参照して、本発明の実施例1の強誘電体メモリの製造工程を説明するが、図4(e)乃至図5(g)については強誘電体キャパシタの近傍のみの断面図を示す。まず、図2(a)に示すように、シリコン基板21に素子分離用の溝を形成し、その溝に活性領域を画定する素子分離絶縁膜22としてSiO膜を埋め込む。このような素子分離構造はSTI(Shallow Trench Isolation)と呼ばれるが、これに代えてLOCOS(Local Oxidation of Silicon)により素子分離を行っても良い。
次いで、活性領域にp型不純物をイオン注入してp型ウェル領域23を形成する。次いで、p型ウェル領域23の表面を熱酸化して熱酸化膜からなるゲート絶縁膜24を形成する。次いで、ゲート絶縁膜24上に、CVD法によりゲート電極25となるポリシリコン膜とコバルトシリサイド膜とをこの順に形成し、この上にSiN膜からなる保護膜26を形成する。これらの膜をパターニングしてゲート電極25を形成する。
次いで、ゲート電極25をマスクにし、p型ウェル領域23にn型不純物をイオン注入して、低濃度のn型のエクステンション領域27を形成する。次いで、シリコン基板21の上側全面にSiO等の絶縁膜をCVD法により形成し、その絶縁膜をエッチバックしてゲート電極25の側面にサイドウォール28を形成する。
次いで、サイドウォール28及びゲート電極25をマスクとして、p型ウェル領域23にn型不純物をイオン注入することにより、高濃度のn型ドレイン領域29及びn型ソース領域30を形成する。以上により、DDD(Double Doped Drain)構造を有する選択用のMOSトランジスタが形成されたことになる。次いで、図示は省略するが、全面にCo膜を堆積させたのち、熱処理することによってCoシリサイドからなるソース電極及びドレイン電極を形成し、未反応のCo膜を除去する。
次いで、全面に、CVD法によりカバー絶縁膜31と第1層間絶縁膜32とをこの順に形成し、第1層間絶縁膜32の上面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨して平坦化する。なお、カバー絶縁膜31としては、例えば厚さ約200nmの酸窒化シリコン(SiON)膜を用い、第1層間絶縁膜32としては、例えば厚さ約300nmの酸化シリコン膜を用いる。
次いで、第1層間絶縁膜32上にスパッタ法を用いて厚さが20nmのAl膜を密着層33として形成する。次いで、密着層33上にスパッタ法を用いて下部電極34となる厚さが150nmのPt膜を形成する。次いで、下部電極34上にスパッタ法を用いてキャパシタ誘電体膜となる厚さが90nmのCa、SrとLaが添加されたチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)膜からなる強誘電体膜35を形成する。次いで、強誘電体膜35上にスパッタ法を用いて上部電極36となる厚さが200nmのIrO膜を形成する。
次いで、図2(b)に示すように、上部電極36上に強誘電体キャパシタの上部電極のパターン形状を有するレジストパターン(図示せず)を形成し、このレジストパターンをマスクとして上部電極36をエッチングする。次に、レジストパターンを除去し、強誘電体キャパシタの強誘電体膜35のパターン形状を有するレジストパターン(図示せず)を新たに形成し、このレジストパターンをマスクとして強誘電体膜35をエッチングする。さらに、にレジストパターンを除去し、強誘電体キャパシタの下部電極34のパターン形状を有するレジストパターン(図示せず)を新たに形成し、このレジストパターンをマスクとして下部電極34及び密着層33をエッチングする。この結果、図2(b)に示すような形状の強誘電体キャパシタ37が形成される。
次いで、図3(c)に示すように、スパッタ法により保護膜38となる厚さが50nmのAl膜を形成する。次いで、全面にTEOS−CVD法を用いて1500nmのSiO膜を堆積させたのち、CMP法により上面を平坦化して第2層間絶縁膜39とする。次いで、図3(d)に示すように、スパッタ法を用いてマスク膜40となる厚さが50nmのAl膜を形成する。
次いで、図4(e)に示すように、コンタクトホール用の開口部を有するレジストパターン41を設け、このレジストパターン41をマスクとしてCFを用いたドライエッチングを行うことにより下部電極側において、保護膜38に達する第1コンタクトホール42を形成する。この時、下部電極34は露出していないので、第1コンタクトホール42の側壁にPt再付着膜が付着することはない。一方、上部電極側においては、上部電極36に達する第2コンタクトホール43が同時に形成される。
次いで、図4(f)に示すように、レジストパターン41を除去したのち、スパッタ法を用いて全面にHO透過防止膜44となるAl膜を形成する。この時、第1コンタクトホール42の側壁における厚さが7nmになるようにAl膜を堆積させる。なお、第1コンタクトホール42のアスペクト比が大きい場合は、スパッタ法の代わりに原子層堆積法を用いても良い。
次いで、図5(g)に示すように、全面でドライエッチングを行い、第1コンタクトホール42と第2コンタクトホール43の底のHO透過防止膜44と保護膜38を除去し、第1コンタクトホール42を下部電極34まで到達させる。この時、マスク膜40と保護膜38は同じ厚さなので、第2層間絶縁膜39上のHO透過防止膜44とマスク膜40は除去されるが、ドライエッチングには異方性があるので第1コンタクトホール42の壁面のHO透過防止膜44は除去されずに残る。ここで、下部電極34の表面がエッチングされるのでPt再付着膜が生じる可能性があるが、第1コンタクトホール42の壁面にはHO透過防止膜44が存在するのでPt再付着膜が第2層間絶縁膜39と接触することはない。
次いで、図5(h)に示すように、ソース/ドレイン領域に対するコンタクトホールに対応する開口部を有するレジストパターン45を形成する。このレジストパターン45をマスクとして、第2層間絶縁膜39乃至カバー絶縁膜31をエッチングしてn型ドレイン領域29及びn型ソース領域30に達するコンタクトホール46を形成する。
次いで、図6(i)に示すように、第1コンタクトホール42、第2コンタクトホール43及びコンタクトホール46内にバリアメタル47としてTi膜及びTiN膜を形成した後、更にW膜を埋め込む。次いで、これらの導電膜に対してCMPを行うことにより表面を平坦化して、下部電極用プラグ49、上部電極用プラグ50、ドレイン電極用プラグ51及びソース電極用プラグ52を形成する。
次いで、図6(j)に示すように、全面にTi膜53、Al膜54及びTi膜55を順次堆積させ、所定形状にエッチングして金属配線56とすることで、本発明の実施例1の強誘電体メモリの基本構造は完成する。なお、上部電極用プラグ50はドレイン電極用プラグ51に接続するように金属配線56を形成する。
このように、本発明の実施例1においては、下部電極に対するコンタクトホールを形成する際に、下部電極に達しないようにコンタクトホールを形成して、その側壁にHO透過防止膜を形成したのち、下部電極を露出させている。したがって、下部電極由来のPt再付着膜がコンタクトホールの側壁に付着してもHO透過防止膜が存在するので、第2層間絶縁膜に由来するHOと反応して強誘電体キャパシタの劣化の原因となるHが発生することがない。
ここで、実施例1を含む本発明の実施の形態に関して、以下の付記を付す。
(付記1)半導体基板と、前記半導体基板の上方に形成された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上に形成され、前記第1絶縁膜側から順に積層された下部電極/強誘電体膜/上部電極を備えた強誘電体キャパシタと、前記強誘電体キャパシタの側面及び上面を被覆する第2絶縁膜と、を有し、前記第2絶縁膜に設けられ、前記下部電極に達するコンタクトホールと、前記コンタクトホールの壁面を覆う水透過防止膜と、前記コンタクトホール内に前記水透過防止膜を介して埋め込まれた引出電極とを有することを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記2)前記水透過防止膜はAl膜であることを特徴とする付記1に記載の強誘電体メモリ。
(付記3)前記下部電極はPtからなることを特徴とする付記1または付記2に記載の強誘電体メモリ。
(付記4)前記第2絶縁膜はSi(OCを原料ガスとした気相成長方法により形成された酸化シリコン膜であることを特徴とする付記1乃至付記3のいずれか1に記載の強誘電体メモリ。
(付記5)前記第2絶縁膜と少なくとも前記下部電極との間にAl膜からなる保護膜が介在していることを特徴とする付記4に記載の強誘電体メモリ。
(付記6)半導体基板の上方に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜の上に、前記第1絶縁膜側から順に下部電極、強誘電体膜及び上部電極を積層して強誘電体キャパシタを形成する工程と、前記強誘電体キャパシタを覆う保護膜を形成する工程と、前記保護膜を覆う第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜上にマスク膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜及び前記マスク膜を選択的にエッチングしてコンタクトホールを形成する工程と、前記コンタクトホールの内面及び前記マスク膜を覆う水透過防止膜を形成する工程と、前記コンタクトホールの底の前記保護膜及び前記水透過防止膜と、前記第2絶縁膜上の前記水透過防止膜及び前記マスク膜をエッチングして除去する工程と、前記コンタクトホール内に、前記下部電極と電気的に接続する導電性部材を形成する工程とを有することを特徴とする強誘電体メモリの製造方法。
(付記7)前記水透過防止膜はAl膜であることを特徴とする付記6に記載の強誘電体メモリの製造方法。
(付記8)前記下部電極はPtからなることを特徴とする付記6または付記7に記載の強誘電体メモリの製造方法。
(付記9)前記保護膜はAl膜であることを特徴とする付記1乃至付記3のいずれか1に記載の強誘電体メモリの製造方法。
(付記10)前記第2絶縁膜の形成工程が、Si(OCを原料ガスとした気相成長方法により酸化シリコン膜を形成する工程であることを特徴とする付記6乃至付記9のいずれか1に記載の強誘電体メモリの製造方法。
1 第1絶縁膜
2 密着層
3 強誘電体キャパシタ
4 下部電極
5 強誘電体膜
6 上部電極
7 保護膜
8 第2絶縁膜
9 水透過防止膜
10 バリアメタル
11 埋込導電体膜
12 下部電極用プラグ
13 上部電極用部プラグ
14 配線
15 Ti膜
16 Al膜
17 Ti膜
21 シリコン基板
22 素子分離絶縁膜
23 p型ウェル領域
24 ゲート絶縁膜
25 ゲート電極
26 保護膜
27 エクステンション領域
28 サイドウォール
29 n型ドレイン領域
30 n型ソース領域
31 カバー絶縁膜
32 第1層間絶縁膜
33,62 密着層
34,63 下部電極
35,64 強誘電体膜
36,65 上部電極
37,66 強誘電体キャパシタ
38,67 保護膜
39 第2層間絶縁膜
40 マスク膜
41 レジストパターン
42 第1コンタクトホール
43 第2コンタクトホール
44 HO透過防止膜
45 レジストパターン
46 コンタクトホール
47,69 バリアメタル
48,70 W膜
49,71 下部電極用プラグ
50,72 上部電極用プラグ
51 ドレイン電極用プラグ
52 ソース電極用プラグ
53,73 Ti膜
54,74 Al膜
55,75 Ti膜
56,76 金属配線
61,68 層間絶縁膜
77 Al再付着膜
78 Pt再付着膜

Claims (5)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上方に形成された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜の上に形成され、前記第1絶縁膜側から順に積層された下部電極/強誘電体膜/上部電極を備えた強誘電体キャパシタと、
    前記強誘電体キャパシタの側面及び上面を被覆する第2絶縁膜と、を有し、
    前記第2絶縁膜に設けられ、前記下部電極に達するコンタクトホールと、
    前記コンタクトホールの壁面を覆う水透過防止膜と、
    前記コンタクトホール内に前記水透過防止膜を介して埋め込まれた引出電極と
    を有することを特徴とする強誘電体メモリ。
  2. 前記水透過防止膜はAl膜であることを特徴とする請求項1に記載の強誘電体メモリ。
  3. 前記下部電極はPtからなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の強誘電体メモリ。
  4. 半導体基板の上方に第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜の上に、前記第1絶縁膜側から順に下部電極、強誘電体膜及び上部電極を積層して強誘電体キャパシタを形成する工程と、
    前記強誘電体キャパシタを覆う保護膜を形成する工程と、
    前記保護膜を覆う第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜上にマスク膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜及び前記マスク膜を選択的にエッチングしてコンタクトホールを形成する工程と、
    前記コンタクトホールの内面及び前記マスク膜を覆う水透過防止膜を形成する工程と、
    前記コンタクトホールの底の前記保護膜及び前記水透過防止膜と、前記第2絶縁膜上の前記水透過防止膜及び前記マスク膜をエッチングして除去する工程と、
    前記コンタクトホール内に、前記下部電極と電気的に接続する導電性部材を形成する工程と
    を有することを特徴とする強誘電体メモリの製造方法。
  5. 前記水透過防止膜はAl膜であることを特徴とする請求項4に記載の強誘電体メモリの製造方法。
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