JP2015066707A - 印刷装置、及び印刷ヘッドユニット - Google Patents

印刷装置、及び印刷ヘッドユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2015066707A
JP2015066707A JP2013200983A JP2013200983A JP2015066707A JP 2015066707 A JP2015066707 A JP 2015066707A JP 2013200983 A JP2013200983 A JP 2013200983A JP 2013200983 A JP2013200983 A JP 2013200983A JP 2015066707 A JP2015066707 A JP 2015066707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
side wall
wall portion
support member
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013200983A
Other languages
English (en)
Inventor
西田 勝紀
Masaki Nishida
勝紀 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2013200983A priority Critical patent/JP2015066707A/ja
Priority to US14/464,239 priority patent/US9033477B2/en
Publication of JP2015066707A publication Critical patent/JP2015066707A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/02Framework
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2107Ink jet for multi-colour printing characterised by the ink properties
    • B41J2/2114Ejecting specialized liquids, e.g. transparent or processing liquids

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】複数の吐出口が配列される吐出面と平行に液体供給流路を支持し、印刷ヘッドユニットを小型化できる印刷装置、及びその印刷ヘッドユニットを提供する。
【解決手段】バッファタンク60と第三筐体33の排出管40とを連結する排出部65は、4つの排出流路部66を備える本体部67と、本体部67から左方に向けて鉤状に突出し、内側に凹部69を備える係合部68を有する。第一筐体31の第一側壁部37は、排出部65の配置される位置において、支持台34から排出部65の係合部68における凹部69の上端部69Aに第一側壁部37の上端部37Aが到達する位置まで延びて設けられる。係合部68は、上側から第一側壁部37の上端部37Aを覆うとともに、第一側壁部37の左側面に引っ掛かかるようにして、排出部65を第一側壁部37に固定する。
【選択図】図8

Description

本発明は、液体を印刷媒体に吐出して印刷を行う印刷装置、及び印刷ヘッドユニットに関する。
従来、ノズルからインクを印刷媒体に吐出して印刷を行うインクジェットプリンタとして、インクジェットヘッドと、インクジェットプリンタ装置に配置されたインクの供給源としてのメインタンクと、インクジェットヘッドとメインタンクとを接続するバッファタンクとを備えたインクジェットプリンタが知られている。インクジェットヘッドにおいて複数のノズルからインクが吐出されることによってインクが消費されると、メインタンクからバッファタンクを介して、インクジェットヘッドにインクが供給される。
ここで、インクジェットヘッドとメインタンクとを接続するバッファタンクにおいては、メインタンクの交換時のエア混入、インク流路系におけるエア透過等の要因によって、外部からのエアの気泡が混入する場合がある。バッファタンクにインクジェットヘッドを経ることなく連通した排出流路を介して、排出流路に連結された排出ポンプを駆動して、バッファタンクまでのインク供給流路のインクをバッファタンクに蓄積された気泡とともに一括して吸引除去するとともにインクを充填するインクジェットプリンタが、特許文献1によって開示されている。バッファタンクの一端部側は、上下方向に伸びる排出流路に固定されることによって、ノズル面に複数のノズルが配列される方向と平行に保持されている。
特開2005−161571号公報
上記の排出流路は、弾性部材で形成される場合がある。バッファタンクの下側には、他の流路や部材が配置される場合もある。この場合、排出流路が上下方向に長くなるにつれて、バッファタンクの水平方向の液体供給流路の重さ、及び排出流路自体の弾性変形によって、バッファタンクを排出流路によってノズル面と平行に支持しづらくなる。インクジェットヘッドを搭載するヘッドユニットは、インクをインクジェットヘッドに供給するための種々の流路及びその他の部材を備えており、バッファタンクを配置するスペースには制限がある。バッファタンクをノズル面に平行に支持できないと、ヘッドユニットが大型化する可能性があった。
本発明は、複数の吐出口が配列される吐出面と平行に液体供給流路を支持し、印刷ヘッドユニットを小型化できる印刷装置、及びその印刷ヘッドユニットを提供することを目的とする。
本発明の第一態様に係る印刷装置は、液体を吐出可能な複数の吐出口が、前記吐出口からの前記液体の吐出方向に交差する方向に沿って配列された吐出面を有する吐出部と、前記液体を貯留する貯留部と前記吐出部との間において前記吐出面と平行に延びて形成され、前記貯留部からの前記液体を前記吐出部に供給する液体供給流路と、底壁部と、前記底壁部の周囲に立ち上がった側壁部を備え、前記吐出面を前記底壁部に固定することによって前記吐出部を支持する箱形状の支持部材と、前記支持部材に設けられ、前記吐出部を経ることなく前記支持部材の外部と連通した排出管と、前記液体供給流路と前記排出管とを連結するとともに、前記支持部材の前記側壁部に係合して自身を前記支持部材に固定する管状の本体部と凹部を有する係合部を備えて上側に前記液体供給流路を支持する弾性部材である排出流路とを備える。
第一態様に係る印刷装置によれば、液体供給流路と排出管とを連結する排出流路は、支持部材の側壁部と係合する係合部において支持部材に固定されるため、複数の吐出口が配列される吐出面と平行に液体供給流路を支持することができる。よって、印刷装置の印刷ヘッドユニットを小型化することができる。
前記支持部材は、前記吐出面側から前記吐出部を支持する第一支持部材と、前記吐出面側とは反対側から前記液体供給流路を覆うように前記吐出部を支持する第二支持部材とによって構成されてもよい。前記排出流路の前記係合部は、前記第一支持部材が備える前記側壁部である第一側壁部に沿って配置されるとともに、前記第一側壁部と前記第二支持部材が備える前記側壁部である第二側壁部との間に挟持されてもよい。
この場合排出流路は、係合部において第一側壁部に支持されるとともに、第一側壁部と第二側壁部とに挟持されるため、より確実に支持部材に固定される。よって排出流路は、液体供給流路をより確実に支持することができる。
前記第一側壁部の上端部が前記凹部の内側に配置されるとともに、前記第二側壁部の下端部が前記凹部の外側に配置されることによって、前記係合部が前記第一側壁部と前記第二側壁部との間に挟持されてもよい。この場合排出流路は、係合部の有する凹部の内側と外側とが、第一側壁部と第二側壁部とに挟持されるため、排出流路が確実に支持部材に固定される。
前記印刷装置は、前記支持部材を印刷媒体に対して前記吐出面に平行な搬送方向に搬送可能な搬送手段を備えてもよい。前記排出流路は、前記液体供給流路の前記搬送方向における一端部側に配置されてもよい。この場合、支持部材の搬送に伴って搬送方向に負荷がかかりやすい液体供給流路は、搬送方向の一端部側において排出流路によって支持される。よって、支持部材の搬送時においても、排出流路は液体供給流路を確実に支持することができる。
前記印刷装置は、前記液体供給流路の延設方向と直交する方向に伸び、前記液体供給流路と前記吐出部とを接続する接続流路と、前記接続流路と前記吐出部とに接続され、前記液体供給流路から前記吐出部に供給される前記液体が通過する経路であって、前記吐出部とは離間して配置され、且つ、屈曲した部位を有する屈曲部と、前記屈曲部に沿って配置され、前記屈曲部を加熱する発熱体とを備えた経路を備えてもよい。前記経路は、前記液体供給流路と前記排出管との間に配置されてもよい。この場合、液体供給流路と排出管との間に経路が配置されることによって、液体供給流路と排出管との間隔が広くなる可能性があるが、排出流路は液体供給流路を確実に支持することができる。
本発明の第二態様に係る印刷ヘッドユニットは、液体を吐出可能な複数の吐出口が、前記吐出口からの前記液体の吐出方向に交差する方向に沿って配列された吐出面を有する吐出部と、前記吐出部より上側において前記吐出面と平行に延びて形成され、前記液体を前記吐出部に供給する液体供給流路と、底壁部と、前記底壁部の周囲に立ち上がった側壁部を備え、前記吐出面を前記底壁部に固定することによって前記吐出部を支持する箱形状の支持部材と、前記支持部材に設けられ、前記吐出部を経ることなく前記支持部材の外部と連通した排出管と、前記液体供給流路と前記排出管とを連結するとともに、前記支持部材の前記側壁部に係合して自身を前記支持部材に固定する管状の本体部と凹部を有する係合部を備えて上側に前記液体供給流路を支持する弾性部材である排出流路とを備える。第二態様に係る印刷ヘッドユニットは、複数の吐出口が配列される吐出面と平行に液体供給流路を支持することができる。よって、印刷ヘッドユニットを小型化することができる。
前記支持部材は、前記吐出面側から前記吐出部を支持する第一支持部材と、前記吐出面側とは反対側から前記液体供給流路を覆うように前記吐出部を支持する第二支持部材とによって構成されてもよい。前記排出流路の前記係合部は、前記第一支持部材が備える前記側壁部である第一側壁部に沿って配置されるとともに、前記第一側壁部と前記第二支持部材が備える前記側壁部である第二側壁部との間に挟持されてもよい。この場合排出流路は、係合部において第一側壁部に支持されるとともに、第一側壁部と第二側壁部とに挟持されるため、より確実に支持部材に固定される。よって印刷ヘッドユニットにおいて、排出流路は、液体供給流路をより確実に支持することができる。
前記第一側壁部の上端部が前記凹部の内側に配置されるとともに、前記第二側壁部の下端部が前記凹部の外側に配置されることによって、前記係合部が前記第一側壁部と前記第二側壁部との間に挟持されてもよい。この場合排出流路は、係合部の有する凹部の内側と外側とが、第一側壁部と第二側壁部とに挟持される。このため、印刷ヘッドユニットにおいて、排出流路が確実に支持部材に固定される。
前記印刷ヘッドユニットは、前記液体供給流路の延設方向と直交する方向に伸び、前記液体供給流路と前記吐出部とを接続する接続流路と、前記接続流路と前記吐出部とに接続され、前記液体供給流路から前記吐出部に供給される前記液体が通過する経路であって、前記吐出部とは離間して配置され、且つ、屈曲した部位を有する屈曲部と、前記屈曲部に沿って配置され、前記屈曲部を加熱する発熱体とを備えた経路を備えてもよい。前記経路は、前記液体供給流路と前記排出管との間に配置されてもよい。この場合、液体供給流路と排出管との間に経路が配置されることによって、液体供給流路と排出管との間隔が広くなる可能性があるが、印刷ヘッドユニットは、排出流路によって液体供給流路を確実に支持することができる。
プリンタ1の斜視図である。 左斜め上方からみたヘッドユニット100の斜視図である。 右斜め下方からみたヘッドユニット100の斜視図である。 左斜め上方からみたヘッドユニット100内部の斜視図である。 図4におけるB−B線の矢視方向断面図である。 図4におけるC−C線の矢視方向断面図である。 メインタンク6、インクチューブ19、バッファタンク60、第一流出部61、4つの排出流路部66、排出ノズル70、排出管40、吸引ポンプ21までの経路を示す模式図である。 図2におけるA−A線の矢視方向断面図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、プリンタ1の概略構成について説明する。なお、図1の上方、下方、右下方、左上方、右上方、及び左下方が、各々、プリンタ1の上方、下方、前方、後方、右方、及び左方である。
図1に示すように、プリンタ1は、印刷媒体であるTシャツ等の布帛(図示外)に対して、液体のインクを吐出することで印刷を行うインクジェットプリンタである。プリンタ1は、紙等を印刷媒体としてもよい。本実施形態においては、プリンタ1は、互いに異なる5種のインク(ホワイト(W)、ブラック(K)、イエロー(Y)、シアン(C)、及びマゼンタ(M))を下方へ向けて吐出することで、印刷媒体にカラー画像の印刷を行うことができる。以下の説明では、5種のインクのうち、ホワイトのインクを白インクといい、ブラック、シアン、イエロー、及びマゼンタの4色のインクを総称する場合はカラーインクという。また、以下の説明では、プリンタ1がインクを吐出する方向(下方向)を第一方向ともいい、第一方向と反対方向(上方向)を第二方向ともいう。
プリンタ1は、ベース2、一対のガイドレール3、駆動モータ4、操作部8、プラテン装置10、2つのメンテナンス機構20、及びヘッドユニット100,200を主に備える。ベース2は、平板状の土台である。一対のガイドレール3は、ベース2の上方において第一方向と直交する方向(左右方向)に延びる軸部材であり、互いに前後方向に離間している。一対のガイドレール3の夫々の両端部は、ベース2の上面から上方へ向かって立設される壁部9によって、支持されている。駆動モータ4は、前後方向における一対のガイドレール3の間に設けられる。駆動モータ4は、正逆回転可能であり、駆動機構(図示外)を介して、ヘッドユニット100,200と連結されている。
操作部8は、ベース2の上面の右前部に設けられている。操作部8は、ディスプレイ8A及び操作ボタン8Bを備える。ディスプレイ8Aは、各種情報を表示する。操作ボタン8Bは、ユーザがプリンタ1の各種動作に関する指示を入力する際に操作される。
プラテン装置10は、ベース2と一対のガイドレール3との上下方向における間に設けられている。プラテン装置10は、一対のガイドレール11、プラテン12、トレイ13、及び枠14を備える。一対のガイドレール11は、前後方向に延びる。一対のガイドレール11は、プラテン12、トレイ13、及び枠14を前後方向に搬送可能に支持する。プラテン12は、平面視五角形状の板状に形成されている。プラテン12の上面には印刷媒体が載置される。プラテン12は、モータ(図示外)によって駆動する駆動機構(図示外)によって、一対のガイドレール11に沿って前後方向に搬送される。トレイ13は、平面視矩形状であり、プラテン12の下方に設けられている。トレイ13は、ユーザがTシャツ等をプラテン12に載置する際に、Tシャツのそで等を受けることで、当該そで等がプリンタ1のベース2に落ちないように保護するためのものである。枠14は、プラテン12の上方に設けられ、トレイ13の外周縁と略同一形状に形成されている。枠14は印刷対媒体をプラテン12に固定する。
2つのメンテナンス機構20は、夫々、一対のガイドレール3の右端部下方に設けられる。2つのメンテナンス機構20は、夫々、ヘッドユニット100,200がパージを行うための機構である。パージとは、ヘッド部120等が異物又は気泡等を含むインクを排出する動作である。
図1から図6を参照し、ヘッドユニット100,200の構成について説明する。ヘッドユニット100,200は、前後方向に並んで設けられ、図示外の連結部材によって連結されている。ヘッドユニット100は、ヘッドユニット200よりも前方に位置する。ヘッドユニット100,200は、一対のガイドレール3に沿って、ベース2の上方を搬送方向(図8に示す矢印X方向)である左右方向に往復移動可能である。ヘッドユニット100はカラーインクを吐出可能であり、ヘッドユニット200は白インクを吐出可能である。
本実施形態では、白インクは、カラーインクが吐出される前に、印刷媒体の色が濃い場合など印刷における下地として、印刷が行われる領域全体もしくは一部に吐出される。即ち、白インクは前処理用のインクである。カラーインクは、印刷が行われる領域全体もしくは一部に白インクが吐出された後、その領域に模様等を描くために使用される。即ち、カラーインクは後処理用のインクである。なお、白インクは模様等を描く後処理用のインクとしても使用される。よってプリンタ1は、印刷媒体の色に関わらず、様々な印刷を行うことができる。
また、前処理用のインク及び後処理用のインクに関して、印刷画像によっては、必ずしも前処理用の白インクが吐出された後に、後処理用のカラーインクが吐出されなくてもよい。より具体的には、前処理用の白インクのみが吐出された領域、又は後処理用のカラーインクのみが吐出された領域があってもよい。また、本実施形態では、前処理用のインクとして白インク、後処理用のインクとしてカラーインクが使用されているが、前処理用のインクと後処理用のインクの組み合わせ及びインクの種類等は適宜変更可能であり、本実施形態の場合に限定されない。
図2から図5を参照し、ヘッドユニット100について説明する。なお、図5では後述するインクチューブ19の図示を省略している。また、ヘッドユニット200については、カラーインクの代わりに白インクを吐出することを除いて、ヘッドユニット100と同様の構成であるため、説明を省略する。
ヘッドユニット100は、筐体30、ヘッド部120、バッファタンク60、排出部65、4つの供給流路部50、第一発熱部71、2つの基板80、第二発熱部72、及び放熱部90を備える。図2及び図3に示すように、筐体30は、ヘッド部120を支持する略箱状の支持体である。筐体30は、支持台34、第一筐体31、第二筐体32、及び第三筐体33を備える。支持台34は、平面視で矩形、且つ枠状の板状部材である。支持台34の中央部には貫通孔(図示外)が形成される。第一筐体31は、支持台34から上方向に延びる第一側壁部37を備える角筒状である。第一筐体31は、筒孔が支持台34の貫通孔と連通する位置で、支持台34の上面に固定されている。第二筐体32は、天面39と、天面39から下方向に伸びる角筒状の第二側壁部38を備え、下側が開口する略箱状であり、第一筐体31の筒孔を吐出面121側とは反対側である上側からバッファタンク60を覆うように設けられる。第三筐体33は、吐出面121を第一方向に露出させる開口部を有する底面35と、底面35の周囲から上方向に延びる角筒状の第三側壁部36を備える略箱状であり、支持台34の下面に固定されている。第三筐体33の筒孔は、支持台34の貫通孔及び第一筐体31の筒孔と連通している。即ち、第一筐体31、第三筐体33及び支持台34が組み合わされることによって、第一筐体31の第一側壁部37と第三筐体33の第三側壁部36は、第三筐体33の底面35の周囲から上方向に立ち上がるように連設される。組み合わされた第一筐体31の第一側壁部37と第三筐体33の第三側壁部36は、吐出面121側からヘッド部120を支持する。なお、第三筐体33の底面35における左端部に設けられる4つの排出管40については後述する。
図3に示すように、ヘッド部120は、底面視で矩形状であり、第三筐体33の底面35の有する開口部を閉塞するように設けられる。図示しないが、ヘッド部120の内部は、カラーインクの夫々に対応して、左右方向に沿って4つに区分されている。ヘッド部120の底面には、水平面と平行な平面状の吐出面121が形成されている。吐出面121には、カラーインクの何れかを第一方向へ向けて吐出可能な微細な吐出口125が複数設けられる。複数の吐出口125は、吐出面121の前側から前後方向に沿って後方へ1列に、且つ左右方向に沿って複数列になって並んでいる。言い換えると、複数の吐出口125は、第一方向に交差する方向である水平方向に沿って、吐出面121に配列されている。複数の吐出口125は、ヘッド部120の内部に設けられる複数の吐出チャンネル(図示外)と対応している。複数の吐出チャンネルは、ヘッド部120の内部に設けられる複数の圧電素子(図示外)が駆動することで、夫々に対応する吐出口125から、カラーインクを第一方向へ向けて吐出可能である。
図4に示すように、バッファタンク60は、ヘッドユニット100(図2参照)内部の上側において、吐出面121と平行(本実施形態では水平方向)に延びて形成される。バッファタンク60は、中空の直方体状である。バッファタンク60の上面後側には、ジョイント63が取り付けられている。ジョイント63には、カラーインクの夫々に対応して設けられる4本のインクチューブ19の一端部が接続されている。4本のインクチューブ19の他端部は、夫々、ベース2(図1参照)の右方に配置される4つのメインタンク6(図7参照)と接続している。4本のインクチューブ19は、メインタンク6からバッファタンク60にカラーインクを供給可能であり、バッファタンク60は、インクチューブ19から供給されるインクを、ヘッド部120に供給するために、色ごとに貯留可能である。言い換えると、バッファタンク60は、メインタンク6とヘッド部120との間において、ヘッド部120に供給するインクを貯留することができる。なお、メインタンク6には、公知のカートリッジ式のインクタンクの他、可撓性を有する樹脂からなるパウチ式のインクパック等を採用できる。また、バッファタンク60の他に、メインタンク6とヘッド部120との間において、可撓性を有する樹脂からなるパウチ式のインクパック等のサブタンクを使用してもよい。
バッファタンク60は、第一流出部61及び第二流出部62を備える。第一流出部61は、バッファタンク60の左端部に設けられ、排出部65と接続している。第二流出部62は、バッファタンク60の前端部に設けられ、上下流路部51に接続して4つの供給流路部50(図5参照)にカラーインクを供給する。
排出部65は、第一流出部61から下方へ向かって延びる略直方体状である。排出部65は、4つの排出流路部66を備える本体部67と、本体部67から左方に向けて鉤状に突出し、内側に凹部69を備える係合部68を有する。4つの排出流路部66は、排出部65を上下方向に貫通する中空状の流路部であり、前後方向に並んで設けられている。4つの排出流路部66は、カラーインクの夫々に対応している。4つの排出流路部66の下端部は、4つの排出ノズル70に夫々接続される。4つの排出流路部66は、バッファタンク60に貯留されるカラーインクのうち、第一流出部61から流出する、気泡を含むインクを、4つの排出ノズル70を介して外部へ向けて排出可能である。なお、バッファタンク60は、上流のメインタンク6側より発生した気泡を貯めて、その気泡を、排出部65を介して排出するために設けられている。また、ヘッドユニット100が搬送されるときに発生する、バッファタンク60に連結されるインクチューブ19からの動圧を吸収するために設けられている。
図5に示すように、4つの供給流路部50は、第二流出部62から流出するカラーインクを、ヘッド部120に供給するための中空状の流路部である。4つの供給流路部50は、バッファタンク60とヘッド部120との間に設けられる。4つの供給流路部50は、左右方向に並んで設けられる。4つの供給流路部50は、カラーインクの夫々に対応している。なお、カラーインクの代わりに白インクを吐出するヘッドユニット200においては、4つの供給流路部50の全てに白インクが供給される。4つの供給流路部50は、同様の構成をしているので、以下の説明ではその1つのみについて説明する。
供給流路部50は、上下流路部51、折返し流路部52、及び接続流路部53を備える。上下流路部51は、第二流出部62から下方へ向かって、バッファタンク60及びヘッド部120の間の上下方向略中央まで延びる。上下流路部51は、バッファタンク60の延設方向と略直交する方向である上下方向に延びる流路部である。上下流路部51の下端部は、折返し流路部52の一端部と接続する。折返し流路部52は、上下流路部51の下端部から前後方向に沿って後方へ延びる流路と、ヘッド部120の後端部略上方で下方へ折れ曲がる部位54と、さらに部位54から上下流路部51の下端部の下方まで前後方向に沿って前方へ延びる流路を備える流路部である。即ち、折返し流路部52は、ヘッド部120と離間して配置される。長手方向に沿ってみた場合、折返し流路部52の断面は、左右方向に長い略矩形状である(図6参照)。接続流路部53は、折返し流路部52の他端部及びヘッド部120に接続し、バッファタンク60の延設方向と略直交する方向である上下方向に延びる流路部である。
第一発熱部71について説明する。第一発熱部71は、シート状のポリイミドヒータである。第一発熱部71は、4つの折返し流路部52の上面、後端面及び下端面の略全体を囲み込むように設けられる。言い換えると、第一発熱部71は、折返し流路部52に沿って、折返し流路部52の第一方向側及び第二方向側の両方に設けられる。また、第一発熱部71は、上下流路部51に対して後側に位置する。第一発熱部71は、4つの折返し流路部52を流れるカラーインクを所定温度(本実施形態では約40度)になるように加熱可能である。上記所定温度は、プリンタ1の使用環境、インクの種類、及び印刷仕上がり等を考慮して定められればよい。
2つの基板80は、折返し流路部52から第一方向に離間する位置に設けられる。2つの基板80は、互いに前後方向に離間している。2つの基板80の上面には、夫々、駆動IC81が設けられている。2つの駆動IC81は、夫々、ヘッド部120の内部に設けられる複数の圧電素子(図示外)に電力を供給することで、複数の吐出口125(図3参照)からのインクの吐出を制御可能である。第二発熱部72は、シート状のポリイミドヒータである。第二発熱部72は、ヘッド部120の第二方向側、且つ2つの基板80の第一方向側に設けられる。第二発熱部72は、吐出面121の周縁部を加熱可能である。
図5及び図6に示すように、放熱部90は、基板80に対して第二方向側に設けられる。放熱部90は、金属材料から形成される。放熱部90は、平板部93及び一対の壁部95を備える。平板部93は、第一発熱部71に対して第一方向に離間して設けられる。平板部93は、第一平板部91及び第二平板部92を有する。第一平板部91は、吐出面121に対して略平行に2つ折り状に延設された平板状の部材である。第一平板部91の下面は、2つの駆動IC81と当接している。第一平板部91が第二発熱部72から第二方向へ離間して設けられることで、第一平板部91と第二発熱部72の間には空間88が形成される。
第二平板部92は、吐出面121に対して略平行な平板状の板状部材であり、第一平板部91の上面と接触して設けられる。一対の壁部95は、第二平板部92における左右方向両端部から上方へ向かって延びる壁部である。一対の壁部95の上端部は、バッファタンク60よりも第二方向側まで延びる。一対の壁部95は、第一発熱部71及び折返し流路部52に対して左右両側に離間して設けられる。言い換えると、一対の壁部95は、第一発熱部71及び折返し流路部52と、第一方向と直交する方向(左右方向)に沿って並んで設けられる。一対の壁部95の一方は右壁部96を備え、他方は左壁部97を備える。右壁部96は第二平板部92の右端部に設けられ、左壁部97は第二平板部92の左端部に設けられる。左壁部97の上端部97Aは、左方へ向かって折れ曲がる。
第二平板部92および一対の壁部95によって囲まれる空間98には、第一発熱部71および折返し流路部52が配置される。また、空間98は、上下流路部51に対して後方に位置する。つまり、空間98は、上下流路部51によっても囲まれる。
図7及び図8を参照して、排出部65について詳細に説明する。前述したメンテナンス機構20は、ヘッド部120をメンテナンスするためのヘッド部120の吸引パージ及びバッファタンク60内に蓄積したエアの気泡を、ヘッド部120を介さずに排出する排気パージを行うための機構である。吸引パージとは、吸引によってヘッド部120から強制的に異物及び気泡等を含むインクを排出させる動作である。排気パージとは、ヘッド部120よりも上流側のインク流路から気泡等を含むインクを排出させる動作である。
排気パージの概要について説明する。図7に模式的に示すように、各色のメインタンク6は、インクチューブ19を介してインクをバッファタンク60へ供給する。4つの排出流路部66は、バッファタンク60の第一流出部61と排出管40とを接続する。排出管40は、第三筐体33の左端部において、第三筐体33を上下方向に貫通する中空状の流路部であり、前後方向に並んで4つ設けられている。排出管40は、ヘッド部120を経由しないでヘッドユニット100,200の外部と連通する。排気パージは、4つの排出流路部66、排出ノズル70を介して、各インクチューブ19からバッファタンク60までのインクを蓄積した気泡とともに排出管40から全て排出し、バッファタンク60にインクを充填する作業である。メンテナンス機構20は、ガイドレール3の右端下方に設けられている。メンテナンス機構20は、吸引ポンプ21を備える。
各色のメインタンク6は、インクチューブ19の先端部に接続される。例えば、インクを初期導入する際に、メンテナンス機構20は、吸引ポンプ21を駆動して、バッファタンク60までのインクを、第一流出部61夫々と接続した4つの排出流路部66を介して全て排出管40から排出し、バッファタンク60にインクを充填させる排気パージを実行する。また、プリンタ1のバッファタンク60には、インクチューブ19等を透過したエア等の要因によって、外部からのエアの気泡がインク内に侵入する場合がある。このため、メインタンク6からインクチューブ19を通して供給されるインクをバッファタンク60内に一旦貯留することによって、インク中から気泡を分離浮上させ、分離浮上させた気泡をバッファタンク60の上部に蓄積する。メンテナンス機構20の吸引ポンプ21が駆動されて、排気パージが実行されることによって、蓄積した気泡は、バッファタンク60内のインクとともに、定期的に(例えば月に1回程度)排出される。なお、排出パージの頻度は、プリンタ1の使用頻度、使用環境等に応じ、適宜変更することが可能である。
前述したように、バッファタンク60の左端部には、4つの排出流路部66と接続される第一流出部61が設けられている。バッファタンク60の内部は、可撓性膜で覆われた4つの空間が画定されており、第一流出部61は、バッファタンク60内部に画定された4つの空間の夫々に1つずつ設けられる。各第一流出部61は、排出部65の上端において、4つの排出流路部66の夫々に接続される。4つの排出流路部66の下端は、排出ノズル70に接続される。排出ノズル70は、第三筐体33に備えられる排出管40と接続された状態で、第三筐体33と超音波溶着によって固定される。排出部65は、バッファタンク60と排出管40とを連結して、バッファタンク60内の気泡を含むインクを、排出管40を介してヘッドユニット100,200の外部へ排出する。
排出部65は、前述した排気パージにおけるインク及び気泡の流路としての役割のほか、バッファタンク60を水平に支持する役割を担う部材である。排出部65の上端は、バッファタンク60の左端部に下側から接続するとともに、排出部65の下端は、排出ノズル70を介して第三筐体33の排出管40に連結される。言い換えると、バッファタンク60の左端部側は、上下方向に伸びる排出部65によって支持されて、第三筐体33に固定される。即ち、排出部65は、バッファタンク60を上側に支持し、バッファタンク60を、ヘッド部120の吐出面121と平行に保持する。
図8に示すように、本実施形態では、バッファタンク60と第三筐体33の排出管40との間に、第一発熱部71を備えた折返し流路部52が配置される。本実施形態では、インクを加熱するための容量を確保することと、折返し流路部52の前後方向の長さを抑制することとの双方を考慮し、供給流路部50に折返し流路部52を設けている。一方、ヘッド部120の周囲には、駆動IC81が配置される(図5参照)。駆動IC81の動作の安全性の観点から、第一発熱部71のような、駆動IC81に影響を及ぼす可能性がある発熱体を、ヘッド部120の周囲に配置することは好ましくない。このため、本実施形態では、第一発熱部71を備えた折返し流路部52は、ヘッド部120の吐出面121と略平行に接続流路部53を介してヘッド部120と離間した位置である、バッファタンク60と第三筐体33の排出管40との間に配置されている。
供給流路部50に折返し流路部52を設けた場合、折返し流路部52を設けない場合に比べて、上下流路部51及び接続流路部53による供給流路部50の上下方向の距離が長くなる。本実施形態では、折返し流路部52は第一発熱部71を備えるため、第一発熱部71の上下方向の長さも、供給流路部50の上下方向の距離に影響する。このため、第一発熱部71を備えた折返し流路部52を設けた場合、折返し流路部52の配置されるバッファタンク60と第三筐体33の排出管40との間の上下方向の距離は、第一発熱部71を備えた折返し流路部52を設けない場合に比べて長くなる。バッファタンク60と排出管40との間の上下方向の距離に応じて、バッファタンク60の左端部の下側と第三筐体33の排出管40とを接続する排出部65の上下方向における長さが決定される。従って、バッファタンク60と排出管40と上下方向における距離が長いほど、バッファタンク60の第一流出部61と排出管40とを連結する排出部65も上下方向に長くなる。
排出部65は、弾性部材で形成される場合がある。本実施形態では、排出部65は、弾性体であるゴムで形成されている。排出部65が上側に支持するバッファタンク60にはインクが充填されているため、排出部65の長さが上下方向に長くなるにつれて、バッファタンク60の重みを支持する排出部65が弾性変形しやすくなる。また、排出部65の長さが上下方向に長くなるにつれて、排出部65自体が自身の重みによって弾性変形しやすくなる。ヘッドユニット100,200内のスペースは限られている。ヘッドユニット100,200を小型化するため、バッファタンク60を水平に保持することが必要である。
本実施形態では、弾性変形しやすい排出部65によってバッファタンク60を吐出面121と平行に支持するため、筐体30に排出部65を固定するための係合部68を、排出部65に設けている。排出部65が支持するバッファタンク60の重み、及びプリンタ1の印刷実行時にヘッドユニット100,200が一対のガイドレール3に沿って、搬送方向である左右方向に往復移動する際の加速度によって、排出部65に応力が加わる。排出部65に応力が加わると、排出部65にひずみによる変形が生ずる。排出部65の弾性変形は、このひずみによる変形から形状が復元される際に生じる。排出部65は、係合部68において筐体30に組み付けられることによって、バッファタンク60の重み及びヘッドユニット100,200の搬送時に加わる加速度によるひずみを生じにくくすることができる。排出部65をひずみにくくすることによって、排出部65に弾性変形が生じにくくすることができる。
図8を参照して、排出部65が係合部68によって筐体30に組み付けられる構造について説明する。第一筐体31の第一側壁部37は、排出部65の左側において、支持台34から排出部65の係合部68における凹部69の上端部69Aに第一側壁部37の上端部37Aが到達する位置まで延びて設けられる。排出部65の本体部67は、係合部が設けられた側である左側面が第一側壁部37の右側面に沿うように配置される。第一側壁部37の上端部37Aと係合部68における凹部69内側の上端部69Aとが対向配置されて、係合部68の凹部69に、第一側壁部37の上端部37Aが嵌め込まれる。言い換えると、係合部68は、上側から第一側壁部37の上端部37Aを覆うとともに、第一側壁部37の左側面に引っ掛かかるようにして、排出部65を第一側壁部37に固定する。この固定により、ヘッドユニット100,200の搬送時において左右方向に加速度が加わった場合でも、排出部65の本体部67は、第一側壁部37の右側面に沿った状態を保つ。従って、ヘッドユニット100,200の搬送によって排出部65が搖動しにくくなり、排出部65に弾性変形が生じにくくすることができる。
第一側壁部37は、第一側壁部37外側面から左方に向けて略垂直に設けられた板状部材である受け部41を備える。受け部41の上面から第一側壁部37の上端部37Aまでの上下方向の長さと、係合部68における凹部69の上端部69Aから係合部68の下端部69Bまでの上下方向の長さは、ほぼ同じである。この係合部68の上下方向の長さは、ヘッドユニット100,200の搬送によって排出部65に左右方向の加速度が加わった場合に、係合部68が第一側壁部37の左側面に引っ掛かかった状態を保つことのできる長さである。受け部41は、第一側壁部37の上端部37Aが係合部68の凹部69に嵌めこまれた状態において、係合部68の下端部69Bを下側から支持することができる。
更に、第一筐体31、第二筐体32、第三筐体33及び支持台34とが組み合わされて一体の筐体30を構成した状態において、第二筐体32の第二側壁部38における下端部38Aは、排出部65の係合部68外側の上端部69Cまで延長されて配置される。これにより、排出部65の係合部68外側の上端部69Cは、第二筐体32の第二側壁部38における下端部38Aに上側から押さえられる一方、係合部68の下端部69Bは、受け部41によって下側から支持される。即ち、排出部65の係合部68は、凹部69の内側と外側とが、第二筐体32の第二側壁部38における下端部38Aと、第一筐体31の第一側壁部37の受け部41との間に上下方向に挟持される。よって、排出部65は、自身を筐体30に確実に固定して、弾性変形の原因となるひずみを生じにくくすることができる。
上記のように筐体30に組み付けられる排出部65は、ヘッドユニット100,200がプリンタ1に設置された状態において、バッファタンク60の左端部側に配置される。プリンタ1の印刷実行時には、ヘッドユニット100,200の搬送方向である左右方向の加速度が、ヘッドユニット100,200にかかりやすくなる。この場合、筐体30に支持されるバッファタンク60にも左右方向の加速度がかかるため、バッファタンク60が左右方向に搖動しやすくなる。排出部65は、バッファタンク60が搖動しやすい左右方向の一方である左端部側において自身を筐体30に固定してバッファタンク60を支持するため、ヘッドユニット100,200の搬送時において、バッファタンク60を効果的に水平に支持することができる。
以上説明したように、プリンタ1及びヘッドユニット100,200によれば、バッファタンク60と第三筐体33の排出管40とを連結する排出部65は、係合部68において第一側壁部37の上端部37Aに引っ掛かるようにして自身を第一筐体31に固定する。このため、排出部65は、バッファタンク60を複数の吐出口125が配列される吐出面121と平行に支持することができる。
排出部65は、係合部68において第一筐体31の第一側壁部37の上端部37Aを上側から覆うようにして固定される。更に、係合部68は、第二筐体32の第二側壁部38における下端部38Aによって上側から押さえられる。係合部68は、第一側壁部37と第二側壁部38とに上下方向に挟持されるため、より確実に筐体30に固定される。よってプリンタ1及びヘッドユニット100,200において、排出部65は、バッファタンク60をより確実に支持することができる。
排出部65は、係合部68の有する凹部69の内側と外側において、第一側壁部37と第二側壁部38とに挟持される。このため、排出部65が確実に筐体30に固定される。
ヘッドユニット100,200の搬送に伴って、搬送方向である左右方向に負荷がかかりやすいバッファタンク60は、搬送方向の一端部側である左端部側において排出部65によって支持される。よって、ヘッドユニット100,200の搬送時においても、排出部65はバッファタンク60を確実に支持することができる。
プリンタ1及びヘッドユニット100,200において、バッファタンク60と排出管40との間に第一発熱部71を備えた折返し流路部52が配置されることによって、バッファタンク60と排出管40との間隔が広くなる可能性があるが、排出部65はバッファタンク60を確実に支持することができる。
本実施形態における吐出口125が、本発明の「吐出口」に相当する。吐出面121が、本発明の「吐出面」に相当する。メインタンク6が、本発明の「貯留部」に相当する。バッファタンク60が、本発明の「液体供給流路」に相当する。底面35が、本発明の「底壁部」に相当する。第一側壁部37、第二側壁部38及び第三側壁部36が、本発明の「側壁部」に相当する。筐体30が、本発明の「支持部材」に相当する。排出管40が、本発明の「排出管」に相当する。本体部67が、本発明の「本体部」に相当する。凹部69が、本発明の「凹部」に相当する。係合部68が、本発明の「係合部」に相当する。排出部65が、本発明の「排出流路」に相当する。プリンタ1が、本発明の「印刷装置」に相当する。
第一筐体31、第三筐体33及び支持台34が、本発明の「第一支持部材」に相当する。第二筐体32が、本発明の「第二支持部材」に相当する。第一側壁部37が、本発明の「第一側壁部」に相当する。第二側壁部38が、本発明の「第二側壁部」に相当する。ガイドレール3及び駆動モータ4が、「搬送手段」に相当する。上下流路部51及び接続流路部53が、本発明の「接続流路」に相当する。折返し流路部52が、本発明の「屈曲部」に相当する。折返し流路部52及び第一発熱部71が、本発明の「経路」に相当する。第一発熱部71が、本発明の「発熱体」に相当する。ヘッドユニット100,200が、本発明の「印刷ヘッドユニット」に相当する。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、プリンタ1において、ヘッドユニット100,200は、前後方向に並んで設けられているが、プリンタ1は2つのヘッドユニット100,200を必ずしも備えなくてもよい。例えば、プリンタ1は、1つのヘッドユニット100のみを備えるものであってもよい。また、ヘッド部120の内部は、カラーインクの夫々に対応して、左右方向に沿って4つに区分されているが、区分の数は適宜変更されてもよい。
ヘッド部120に供給される液体は、上記に例示したインクの他、ゴールド及びシルバー等の他の色のインクであってもよい。また、ヘッド部120に供給される液体は実施形態のインクに限られず、例えば、前処理用のインクに替えて、インクの定着をよくするための処理剤、後処理用の液体としてカラーインクを使用してもよい。例えば、抜染印刷において、前処理用のインクに替えて抜染用の処理剤、後処理用のインクに替えて抜染用のインクを使用してもよい。即ち、ヘッド部120によって吐出可能な液体は、ヘッド部120から吐出可能な粘度等の性質を有する液体であればよい。従って、液体はインクに限らず、例えば、脱色剤等の化学薬剤でもよい。また、他の例では、前処理用の液体と後処理用の液体とが同じ種類の液体であってもよい。
排出部65の形状、材質、個数及び配置の構成は、適宜変更可能である。例えば、排出部65の形状は、略直方体状部材の他、円柱が左右に連なった波板状等であってもよい。排出部65の材質は、合成樹脂等であってもよい。排出部65は、ヘッドユニット100,200の搬送方向である左右方向の一端部側である右端部側において、バッファタンク60を支持してもよい。この場合、ヘッドユニット100,200の搬送時において、左右方向に搖動しやすいバッファタンク60を効果的に水平に支持することができる。
上記の実施形態では、排出部65の係合部68は、凹部69の内側と外側とが、第二側壁部38における下端部38Aと、第一側壁部37の受け部41との間に上下方向に挟持される。凹部69の内側と外側とが挟持される方向は、上下方向に限られない。例えば、第二側壁部38を排出部65の係合部68の左側面に沿って延設し、係合部68の凹部69の内側と外側とを、第一側壁部37と第二側壁部38によって左右方向に挟持することによって、排出部65を筐体30に固定してもよい。
1 プリンタ
3 一対のガイドレール
4 駆動モータ
30 筐体
31 第一筐体
32 第二筐体
33 第三筐体
34 支持台
35 底面
36 第三側壁部
37 第一側壁部
38 第二側壁部
40 排出管
51 上下流路部
53 接続流路部
54 屈曲部
65 排出部
67 本体部
68 係合部
69 凹部
71 第一発熱部
100,200 ヘッドユニット
120 ヘッド部
121 吐出面
125 吐出口

Claims (9)

  1. 液体を吐出可能な複数の吐出口が、前記吐出口からの前記液体の吐出方向に交差する方向に沿って配列された吐出面を有する吐出部と、
    前記液体を貯留する貯留部と前記吐出部との間において前記吐出面と平行に延びて形成され、前記貯留部からの前記液体を前記吐出部に供給する液体供給流路と、
    底壁部と、前記底壁部の周囲に立ち上がった側壁部を備え、前記吐出面を前記底壁部に固定することによって前記吐出部を支持する箱形状の支持部材と、
    前記支持部材に設けられ、前記吐出部を経ることなく前記支持部材の外部と連通した排出管と、
    前記液体供給流路と前記排出管とを連結するとともに、前記支持部材の前記側壁部に係合して自身を前記支持部材に固定する管状の本体部と凹部を有する係合部を備えて上側に前記液体供給流路を支持する弾性部材である排出流路と
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記支持部材は、前記吐出面側から前記吐出部を支持する第一支持部材と、前記吐出面側とは反対側から前記液体供給流路を覆うように前記吐出部を支持する第二支持部材とによって構成され、
    前記排出流路の前記係合部は、前記第一支持部材が備える前記側壁部である第一側壁部に沿って配置されるとともに、前記第一側壁部と前記第二支持部材が備える前記側壁部である第二側壁部との間に挟持されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第一側壁部の上端部が前記凹部の内側に配置されるとともに、前記第二側壁部の下端部が前記凹部の外側に配置されることによって、前記係合部が前記第一側壁部と前記第二側壁部との間に挟持されることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記支持部材を印刷媒体に対して前記吐出面に平行な搬送方向に搬送可能な搬送手段を備え、
    前記排出流路は、前記液体供給流路の前記搬送方向における一端部側に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 前記液体供給流路の延設方向と直交する方向に伸び、前記液体供給流路と前記吐出部とを接続する接続流路と、
    前記接続流路と前記吐出部とに接続され、前記液体供給流路から前記吐出部に供給される前記液体が通過する経路であって、前記吐出部とは離間して配置され、且つ、屈曲した部位を有する屈曲部と、前記屈曲部に沿って配置され、前記屈曲部を加熱する発熱体とを備えた経路を備え、
    前記経路は、前記液体供給流路と前記排出管との間に配置されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 液体を吐出可能な複数の吐出口が、前記吐出口からの前記液体の吐出方向に交差する方向に沿って配列された吐出面を有する吐出部と、
    前記吐出部より上側において前記吐出面と平行に延びて形成され、前記液体を前記吐出部に供給する液体供給流路と、
    底壁部と、前記底壁部の周囲に立ち上がった側壁部を備え、前記吐出面を前記底壁部に固定することによって前記吐出部を支持する箱形状の支持部材と、
    前記支持部材に設けられ、前記吐出部を経ることなく前記支持部材の外部と連通した排出管と、
    前記液体供給流路と前記排出管とを連結するとともに、前記支持部材の前記側壁部に係合して自身を前記支持部材に固定する管状の本体部と凹部を有する係合部を備えて上側に前記液体供給流路を支持する弾性部材である排出流路と
    を備えたことを特徴とする印刷ヘッドユニット。
  7. 前記支持部材は、前記吐出面側から前記吐出部を支持する第一支持部材と、前記吐出面側とは反対側から前記液体供給流路を覆うように前記吐出部を支持する第二支持部材とによって構成され、
    前記排出流路の前記係合部は、前記第一支持部材が備える前記側壁部である第一側壁部に沿って配置されるとともに、前記第一側壁部と前記第二支持部材が備える前記側壁部である第二側壁部との間に挟持されることを特徴とする請求項6に記載の印刷ヘッドユニット。
  8. 前記第一側壁部の上端部が前記凹部の内側に配置されるとともに、前記第二側壁部の下端部が前記凹部の外側に配置されることによって、前記係合部が前記第一側壁部と前記第二側壁部との間に挟持されることを特徴とする請求項7に記載の印刷ヘッドユニット。
  9. 前記液体供給流路の延設方向と直交する方向に伸び、前記液体供給流路と前記吐出部とを接続する接続流路と、
    前記接続流路と前記吐出部とに接続され、前記液体供給流路から前記吐出部に供給される前記液体が通過する経路であって、前記吐出部とは離間して配置され、且つ、屈曲した部位を有する屈曲部と、前記屈曲部に沿って配置され、前記屈曲部を加熱する発熱体とを備えた経路を備え、
    前記経路は、前記液体供給流路と前記排出管との間に配置されることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の印刷ヘッドユニット。
JP2013200983A 2013-09-27 2013-09-27 印刷装置、及び印刷ヘッドユニット Pending JP2015066707A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013200983A JP2015066707A (ja) 2013-09-27 2013-09-27 印刷装置、及び印刷ヘッドユニット
US14/464,239 US9033477B2 (en) 2013-09-27 2014-08-20 Printer and print head unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013200983A JP2015066707A (ja) 2013-09-27 2013-09-27 印刷装置、及び印刷ヘッドユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015066707A true JP2015066707A (ja) 2015-04-13

Family

ID=52739740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013200983A Pending JP2015066707A (ja) 2013-09-27 2013-09-27 印刷装置、及び印刷ヘッドユニット

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9033477B2 (ja)
JP (1) JP2015066707A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6464876B2 (ja) * 2015-03-27 2019-02-06 ブラザー工業株式会社 液体カートリッジ及び液体消費装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4206916B2 (ja) * 2003-11-28 2009-01-14 ブラザー工業株式会社 インクジェット式記録装置
US8511808B2 (en) * 2007-04-20 2013-08-20 Canon Kabushiki Kaisha Liquid-ejecting recording head and liquid-ejecting recording apparatus
JP6079961B2 (ja) * 2013-02-22 2017-02-15 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9033477B2 (en) 2015-05-19
US20150091985A1 (en) 2015-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9981477B2 (en) Liquid ejecting device and head
JP5176967B2 (ja) インクカートリッジ及び画像形成装置
JP5737322B2 (ja) 流体噴射装置及び流体供給方法
JP2009132037A (ja) 液滴噴射装置
JP2006305940A (ja) 液体流路形成体誘導装置
US10766264B2 (en) Tank arrangeable in liquid consuming apparatus
JP2010052210A (ja) 気泡制御ユニット、液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置
JP6784059B2 (ja) 液体噴射装置
JP6281505B2 (ja) 印刷装置
JP5220137B2 (ja) 液体噴射装置
JP2015066707A (ja) 印刷装置、及び印刷ヘッドユニット
JP2011189649A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2008012762A (ja) 液体収容体及び液体噴射装置
JP6337718B2 (ja) 印刷装置
JP2012240292A (ja) 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置
JP6467868B2 (ja) タンク、及びタンクとボトルのセット
JP2013180544A (ja) 液体噴射装置
JP2011161885A (ja) 液体噴射装置
JP2018103491A (ja) 廃液タンク及び液体吐出装置
US10603915B2 (en) Liquid ejecting head and flow passage structure
JP2007030459A (ja) 液体噴射記録ヘッド及び、液体噴射記録装置
JP6056880B2 (ja) 液体噴射装置
JP2016060077A (ja) 液体層分布変換部材、液体噴射ヘッド、液体噴射装置及び液体層分布変換方法
JP2023108261A (ja) フィルターユニット、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP5867378B2 (ja) 液体噴射装置