JP4206916B2 - インクジェット式記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット式記録装置に係り、特に、静止位置のインクタンクからチューブ等のインク供給管を介して、移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドにインクを供給するインクジェット式記録装置の構造に関するものである。
従来から、カラー記録が可能なように、ブラックインク(BK)、シアンインク(C)、イエローインク(Y)、マゼンタインク(M)等の別の色毎のインクを吐出できるノズル列が備えられた複数の記録ヘッドと、各インク色ごとにインク及び気泡を貯留するバッファタンクとを、移動するキャリッジに搭載し、インクジェットプリンタ本体装置内に静止配置されたインク色毎のインクタンクから可撓性を有するインク供給管(インク供給チューブ)を介して、各バッファタンクにインクをそれぞれ供給するチューブ供給形式のインクジェットプリンタが特許文献1及び2等にて知られている。
これら従来の構成では、大気からインク供給チューブ壁を通して少しずつ空気が侵入したり、インクに溶存した空気が気泡に成長すること等から、各バッファタンクの上方に気泡を溜めて、記録ヘッドへの気泡の侵入を防止している。そして、バッファタンク内の気泡の量がある程度多くなった場合、各バッファタンク毎の上方に連結した排出管を介して排気ポンプにて排気することが開示されている。
一方、インクジェット式記録装置を工場から出荷するに際して、前記インク供給チューブ、バッファタンク及び記録ヘッドからなるインク流路系が空の状態であると、ユーザーが新品のインクジェット式記録装置に初めてインクを充填するとき、流路系に気泡が発生し、インク吐出不良が発生し易い。これを防止するため、通常、工場から出荷前に、前記各インク流路系に保存液(インクの色剤を除いた成分の液)を充満させ、後にインクタンクと接続するインク供給チューブの先端部を液封止シールで閉止している。
従って、ユーザーが新品のインクジェット式記録装置を購入して使用開始するにあたっては(初期導入時)、マニュアルに従い、各色のインクタンクを所定のインク供給チューブの先端部に接続した後、キャリッジの待機位置に備えたメンテナンスユニットを記録ヘッドのノズル面に密着させて、インク流路系に溜まっている保存液を吸引除去するとともに、インクを充満させる処理を行う。
特開2002−240310号公報(図5等参照) 特開2000−309109号公報(図2等参照)
本発明者は、インク流路系にインクを充填するとき、バッファタンクに連結された排気ポンプを駆動して、バッファタンクまでのインク流路系の保存液を吸引除去するとともにインクを充填し、その後、メンテナンスユニットにて記録ヘッド内の保存液を吸引除去してインクを充填することを考えた。この方法によれば、記録ヘッド内の微細な流路の抵抗による影響を受けずにバッファタンクまでのインク流路系にインクを速く充填することができる。
ところで、最近、カラー記録用のインクジェット式記録装置であっても、モノクロ記録の場合の記録速度を高速にしたいという要望に鑑み、ブラックインク用のインクの吐出量が他のカラー(色)インクのものより多くなるように構成することが考えられている。
その場合、ブラックインク用のインク供給チューブの断面積を、他のカラーインク用のインク供給チューブの断面積よりも大きくして、インクタンクからのブラックインクの単位時間当りの供給量を多くして、高速記録に対応できるようにすることが好ましい。
しかしながら、前記インクの色毎のインク供給チューブの長さを等しくし、且つ各バッファタンクの容量も等しく設定していても、チューブ内の保存液の収容量は、断面積に比例するので、前述の初期導入時に、複数のバッファタンクの排出管から同時に保存液を排出させた場合、その複数の排出管での単位時間当りの排出量が互いに等しいとすると、断面積の小さいインク供給チューブ系での保存液の全てが先に排出されて所定の色のインクと入れ替わった時点で、断面積の大きいインク供給チューブ系の保存液は残存していることになる。従って、断面積の大きいインク供給チューブ系の保存液を全て所定の色のインクと入れ替え完了した時点では、断面積の小さいインク供給チューブ系ではそのインクが廃インクとして無駄に外に排出されることになる。
そして、カラー記録用のインクジェット式記録装置であっても、モノクロ記録をする機会が多いことから、ブラックインク用のインクタンクのインク収容量を大きく、他のカラーインク用のインクタンクのインク収容量は小さくすることが行われているから、ブラックインク以外のカラーインクの収容量(残存量)が初期導入の際に既に少なくなってしまい、カラー記録可能な記録量(用紙等の被記録媒体への記録量)が減少してランニングコストが高くつくという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決したインクジェット式記録装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明におけるインクジェット式記録装置は、ノズルからインクを吐出して被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドに供給するインクを貯えた静止位置のインクタンクと、そのインクタンクから前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給管と、インク供給管と記録ヘッドとの間に設けられてインク及び気泡を貯留するバッファタンクと、バッファタンクに前記記録ヘッドを経ることなく連通した流体排出通路を介して外部に流体を排出する排出手段とを、インク色毎に備えたインクジェット式記録装置であって、前記インクタンクとインク供給管との接続部からバッファタンクまでの流路抵抗を1つのインク色と他のインク色とで異なるように設定し、バッファタンクから排出手段までの流路抵抗を、前記インクタンクとインク供給管との接続部からバッファタンクまでの流路抵抗の小さい系で小さく、大きい系で大きく設定したものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット式記録装置において、前記流体排出通路における単位時間当りの流体排出量を前記インク供給管の単位時間当りのインク流量の大きさにほぼ比例するように設定したものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のインクジェット式記録装置において、前記流体排出通路の流路抵抗を、前記インク供給管の単位時間当りのインク流量の大きさにほぼ反比例するように設定したものである。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載のインクジェット式記録装置において、前記1つのインク色と他のインク色とで前記記録ヘッドのノズル数を異ならせ、前記各系のインク供給管の長さはほぼ等しく、且つ前記各系のインク供給管の断面積を前記ノズル数にほぼ比例するように設定したものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェット式記録装置において、被記録媒体に対して移動するキャリッジに、前記記録ヘッドと、前記各インク色毎に対応するように区画され且つ前記インク供給管に連通するバッファタンクと、その各バッファタンクごとにその上部の流体排出通路を介して外部に流体を排出する開閉弁手段とを備えたものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジェット式記録装置において、前記各インク供給管の断面積をインク色に応じて大小に設定し、単位時間当りのインク流量が大きいインク供給管に対応する流体排出通路における単位時間当りの流体排出量を、単位時間当りのインク流量が小さいインク供給管に対応する流体排出通路における単位時間当りの流体排出量より大きくなるように構成したものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジェット式記録装置において、前記インク色毎に対応するインク供給管とバッファタンクとのインク容量の総和が大きい程、対応する流体排出通路の流路抵抗を小さくなるように設定したものである。
請求項1に記載の発明によれば、初期導入時において、吐出量が多い例えばブラックインク(BK)と他のカラーインク(C,Y,M)の各インク供給チューブからの保存液の排出作業を同時に開始したとき、ブラックインク(BK)用の流体排出通路での保存液の単位時間あたりの排出量が、他のカラーインク(C,Y,M)用の流体排出通路での保存液の単位時間あたりの排出量より多くして、全てのインク色のインク供給管及びバッファタンク内の保存液とインクとの入れ替え作業を同時に完了させることができる。従って、従来のように、ブラックインク(BK)用のインク流路系での保存液の入れ替えが遅くなる一方、他のカラーインク(C,Y,M)用のインク流路系での保存液の入れ替えが先に済んでしまって、その色のインクを無駄に排出するという現象を防止できる。
そのために、請求項2のように、流体排出通路における単位時間当りの流体排出量をインク供給管の単位時間当りのインク流量の大きさにほぼ比例するように設定しても良いし、また請求項3のように流体排出通路の流路抵抗を、インク供給管の単位時間当りのインク流量の大きさにほぼ反比例するように設定しても良い。
さらには、請求項4に記載の発明のように、1つのインク色と他のインク色とで記録ヘッドのノズル数を異ならせ、各インク色系のインク供給管の長さはほぼ等しく、且つ前記各系のインク供給管の断面積を前記ノズル数にほぼ比例するように設定することができる。さらには、請求項6のように、完全に比例させなくとも良い。
請求項5に記載の発明によれば、キャリッジに搭載したバッファタンクの上部に流体排出通路を備えるから、キャリッジをコンパクトにできる。
請求項7に記載の発明によれば、バッファタンクのインク収容容量の大小も考慮に入れることで、保存液とインクとの入れ替え作業を同時に完了させることができる。
次に、本発明を具体化した実施形態について説明する。図1に示すように、インクジェットプリンタ(記録装置)は、本体フレーム1に内包されて被記録媒体である用紙Pにインクを吐出させて記録する記録機構部2と、記録機構部2における記録ヘッドユニット3のメンテナンス処理を行うメンテナンスユニット4と、本体フレーム1内に固定して配置される記録ヘッドユニット3に供給するインクを貯留するインクタンク5a〜5d等から構成されている。
フルカラー記録のための複数のインクタンク5(個別の色、即ち、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー用のインクタンクに対しては符号5a〜5dを付する、図1参照)は、インクの消耗に応じて交換することができる。
記録機構部2において、本体フレーム1内に平行状に設けられた左右長手の後ガイドレールと、前ガイドレール7とにキャリッジ9が摺動自在に載置され、該キャリッジ9に記録ヘッドユニット3が一体的に取付けられている。
本体フレーム1の右後側に配置されたキャリッジ駆動モータ10と、無端帯であるタイミングベルト11とによりキャリッジ9は前後ガイドレール6、7に沿って左右方向に往復移動可能に構成されている。他方、図示しないが、公知の用紙搬送機構により、用紙Pは記録ヘッドユニット3の下面側でキャリッジ9の移動方向(主走査方向)と直交する方向(副走査方向)に水平状(図1の矢印A方向)に搬送される。
搬送される用紙Pの幅より外側には、その一端側(実施形態では図1の左端部)に、インク受け部12が設けられており、他端側には、メンテナンスユニット4が配置されている。これにより、記録動作中に定期的に記録ヘッドユニット3はインク受け部12が設けられたフラッシング位置にてノズルの目詰まり防止のためのインク吐出を行い、インク受け部12にてインクを受ける。他端側のヘッド待機位置では、メンテナンスユニット4が配置されている。
メンテナンスユニット4では、ユーザーが新品のインクジェット式記録装置を購入して使用開始するにあたって(初期導入時)、後述するように、マニュアルに従い、各色のインクタンク5a〜5dをインク供給管としての所定のインク供給チューブ14a〜14dの先端部に接続した後、吸引ポンプ74を駆動して後述するバッファ室までの保存液を全て排出し、インクを充満させる作業を実行する。なお、その後、通常、メンテナンスユニット4の吸引キャップを記録ヘッド21のノズル面に密着させて、記録ヘッド21内のインク流路に溜まっている保存液を吸引除去し、インクを充満させる処理を行う。また、メンテナンスユニット4にて定期的に記録ヘッド21のインクを選択的に吸引するための回復処理及びバッファ装置13内の気泡(空気)を除去する除去処理を行う。
図1に示すように、記録ヘッドユニット3の下面のノズル面より下方位置に、個別の色毎のインクタンク5をそれぞれ前方から挿入して装着できるように構成されている。図1において、左側から順に、ブラックインク(BK)用のインクタンク5a,シアンインク(C)用のインクタンク5b、マゼンタインク(M)用のインクタンク5c、イエローインク(Y)用のインクタンク5dは、水平且つ並列状に配置される。
各インクタンク装着部の後側には、各色のインクタンク5の挿入方向(後側壁面)に対向するようにインク供給用中空針(図示せず)を水平状に突設している。各色のインクに対応する中空針の基端部は、対応する可撓性を有するインク供給チューブ14a〜14dを介して記録ヘッドユニット3に接続されている。この場合、ブラック用とシアン用のインク供給チューブ14a,14bの中途部同士、マゼンタ用及びイエロー用のインク供給チューブ14c,14dの中途部同士を上下に重ねて結束している。
次に、キャリッジ9に搭載された記録ヘッドユニット3の第1実施形態を、図2〜図8を参照しながら説明する。本実施形態ではフルカラー記録のために記録ヘッドユニット3は、図2及び図3に示すように、箱状に形成されたヘッドホルダ20と、そのヘッドホルダ20の底板20aの下面側に固定されたインクジェット式の記録ヘッド21と、底板20aの上側に固定されたダンパー装置13及び排気手段としての開閉弁手段26と備える。
記録ヘッド21は、4色のインクのための各記録ヘッドが並列状態に一体に製作されている。記録ヘッド21の下面には、図2(記録ヘッド21を下面からみた図)において左側からブラックインク(BK)用のノズル22aの列と、シアンインク(C)用のノズル22bの列と、イエローインク(Y)用のノズル22cの列と、マゼンタインク(M)用のノズル22dの列とが、キャリッジ9の移動方向(主走査方向)と直交する方向に長く形成されている。そして、用紙Pの上面に対向するように各ノズル22が下向きにて露出している。なお、ブラックインク(BK)用のノズル22aの数は、他のノズルの2倍あり、2列に配置されている。
各インク色の記録ヘッドは、特開2002−67312号公報、特開2001−219560号公報などで公知のものと同様に、上面の一側にインク供給口を有し、その供給口から延びる各インク供給チャンネルを介してそれぞれ多数の圧力室にインクが分配され、各圧力室に対応する圧電素子などのアクチュエータ23の駆動によりノズル22からインクを吐出させるものである。アクチュエータ23の上面には、そのアクチュエータ23に電圧を印加するフレキシブルフラットケーブル24が固定されている。各インク供給口には各インクタンク5からバッファ装置13を介してインクが供給される。
次に、図2〜図8に基づいて、第1実施形態のバッファ装置13及び開閉弁手段26の構成について詳述する。バッファ装置13は、インク色毎に独立した複数のバッファタンクとしてのバッファ室27を、主仕切り壁35を挟んで、かつ主仕切り壁と交差する副仕切り壁35a、30によって区画して備えている。実施形態では、主仕切り壁35の下にブラックインク(BK)用のバッファ室27aの一部が配置され、主仕切り壁35の上にシアンインク(C)用のバッファ室27b、イエローインク(Y)用のバッファ室27c及びマゼンタインク(M)用のバッファ室27dが副仕切り壁35a、30によって区画されて配置され、全体として上下に2層状に構成されている。
具体的には、バッファ装置13における本体ケース25は、矩形筒状の側壁を外周として有し、上下面を開放した箱状の下ケース32と、その下ケース32の上面を覆って固定された上ケース31とから構成される。上ケース31及び下ケース32は共に合成樹脂材料にて射出成形されたものであり、超音波溶着等にて液密的に結合されている。
下ケース32には、その下面にその下面の面積の大部分を開放した開口部が設けられ、その開口部及び上方の開放面からそれぞれ平行に間隔を置いた位置に主仕切り壁35が形成されている。そして、その開口部はバッファ用の可撓性膜(合成樹脂製で空気及び液体非透過性のフィルム)36で封止されている。具体的には、開口部の外周を画定する外周壁37の下端面に、可撓性膜36の外周縁を接着もしくは超音波溶着等により接合する。その可撓性膜36と主仕切り壁35との間にブラックインク(BK)用のバッファ室の第1室27a−1が形成されている。可撓性膜36とヘッドホルダ20の底板20aとの間には、可撓性膜36の変形のための間隙が確保されて、バッファ装置13がヘッドホルダ20に固着されている。
主仕切り壁35の上面には、その主仕切り壁35と交差して一体的に立ち上がった副仕切り壁35aが形成され、下ケース32内の主仕切り壁35よりも上方の部分が、後述する上ケース31と共同して複数のバッファ室として形成されている。実施形態では、2個の副仕切り壁35aが相互に間隔を置いて配置され、下ケース32の側壁と共同してシアンインク(C)、イエローインク(Y)及びマゼンタインク(M)用の3個のバッファ室27b〜27d(詳細にはそのバッファ室の第2室39b〜39d)が形成されている。各副仕切り壁35aは、図6に示すように下ケース32内を全長にわたって延びて形成され、主仕切り壁35の上面から外れた位置においてバッファ室27b〜27d(詳細には第2室39b〜39d)を各インク色毎のインク流出口41b〜41dに連通させている。
さらに追加の副仕切り壁35bが、インク流出口41b〜41d近傍の主仕切り壁35の上面から外れた位置へ延びて形成され、その副仕切り壁35bと下ケース32の側壁との間に、ブラックインク(BK)用のバッファ室の第2室39aが形成されている。その第2室39aの下端は、インク流出口41aに連通している(図3、図6参照)。
ブラックインク(BK)用のバッファ室の第1室27a−1は、第2室39aに、副仕切り壁35bに沿って形成した円筒部内を上下方向に貫通する絞り部としての通路42を介して連通している(図6、図9(b)参照)。通路42は、第1室27a−1よりも断面積を小さく形成され、その第1室27a−1内よりも流路抵抗が大きく設定されている。
上ケース31は、上面に複数の凹部を備えた偏平形状に形成されている。上ケース31には、ブラックインク(BK)用のバッファ室の第1室27a−1とほぼ対応する上方位置に、2個の副仕切り壁30で仕切られたシアンインク(C)、イエローインク(Y)及びマゼンタインク(M)用の3個のバッファ室27b〜27dの第1室27b−1〜27d−1が、上方に開放して形成されている(図4参照)。副仕切り壁30は、下ケース32の副仕切り壁35aの延長面上に位置し、第1室27b−1〜27d−1の底壁29には、絞り部としての多数個の通路孔44が上下に貫通形成され、各第1室27b−1〜27d−1は、その下の室(下ケース32に副仕切り壁35aによって区画された室)すなわち第2室39b〜39dとそれぞれ個別に連通している。
通路孔44は、各第1室27b−1〜27d−1よりも断面積を小さく形成され、その各第1室27b−1〜27d−1よりも流路抵抗が大きく設定されている。
第1室27b−1〜27d−1の上方開放面は、1枚のバッファ用の可撓性膜(合成樹脂製で空気及び液体非透過性のフィルム)43で共通に封止されている。具体的には、各第1室の外周を画定する外周壁及び副仕切り壁30の上端面に、可撓性膜43を接着もしくは超音波溶着等により接合している。
各インク流出口41a〜41dは、図5に示すように下ケース32の下面に並んで位置し、可撓性膜36よりも下方に延長した位置で、下向きに開口している。一方、記録ヘッド21は、上面に各インク色毎のインク供給チャンネル(マニホールド)の端部と連通した複数のインク供給口(図示しない)を、各インク流出口41a〜41dと対向した位置に備えている。各インク流出口41a〜41dは、ヘッドホルダ20の底板20aに設けた開口を貫通し、記録ヘッド21の各インク供給口と、ゴムパッキン等のシール材を介して連通している。
インク流出口41a〜41dと反対側の下ケース32の側面からフランジ状に突出した部分32aには、図3及び図4に示すように各インク色毎のインク流入口47(実施形態では4個、ブラックインク(BK)用、シアンインク(C)用、イエローインク(Y)用及びマゼンタインク(M)用の各インク流入口をそれぞれ47a、47b、47c、47dで示す)が上向きに開口されている。
これらのインク流入口47に、各インク色毎のインク流路を有するジョイント部材45が、各インク流路の下端を対応させパッキン等のシール46を介して接続されている。ジョイント部材45の各インク流路上端には、各インク色のインク供給チューブ14a〜14dの先端が接続されている。
そして、ブラックインク(BK)用のインク流入口47aは、下ケース32の下面に下向き開放状に水平に形成された凹通路48を介して対応するバッファ室27aの第1室に接続されている。他のインク流入口47b〜47dは下ケース32の下面に下向き開放状に水平に形成された凹通路48及び下ケース32の一側壁内に沿って上下方向(主仕切り壁35のなす面とほぼ直交する方向)に延びるように形成された連通路49と、上ケース31に上下に貫通する連通路50とを介して対応するバッファ室27b〜27dの第1室に接続されている(図4、図5、図7(a)、図7(b)及び図8(b)参照)。その場合、連通路50の開口面が可撓性膜43の下面に近接した高さ位置にあるので、バッファ室27b〜27d内に流入されたインクが連通路50の開口面と対峙して接近する可撓性膜43に直接的に衝突できるから、インク供給チューブ14b〜14d内のインクの動圧変動を効率的に吸収緩和(ダンピング)させることができるのである。
各インク流入口47a〜47dおよび凹通路48の開放下面は、可撓性膜36を延長した部分で封止されている。
ブラックインク(BK)用のバッファ室の第1室27a−1の天井面すなわち主仕切り壁35の下面に、凹通路48側の側壁に両端を接続した平面視U字形のリブ35cが、可撓性膜36まで達しない高さに形成されている。このため、U字形のリブ35cに囲まれる部分には、インクが侵入しない空間が確保され、この中の空気と可撓性膜36との共同で後述するインクの圧力変動を吸収するようにしている。
また、上ケース31の上面には、インク流出口41a〜41d近傍の各第2室39a〜39dとそれぞれ対応する位置に、各バッファ室の第3室55a〜55dが互いに独立して凹み形成されている。各第3室55a〜55dは、上ケース31に貫通形成された空気孔54により、対応する第2室39a〜39dとそれぞれ連通している。つまり、各インク色毎のバッファ室27a〜27dは、それぞれ第1室から第3室までの3個の室から構成されている。
ブラックインク(BK)用のバッファ室27aは、ブラックインクのノズル22aの数に対応して他のバッファ室27b(27c、27d)よりもその容量を大きく形成され、ブラックインク(BK)用の流出口47aも他の流出口47b(47c、47d)よりも大きく形成されている。また、ブラックインク(BK)用の供給チューブ14aも他の供給チューブ14b(14c、14d)に対して、各インクのノズルの数にほぼ比例して断面積を大きく形成されている。各インク流入口47a〜47d及び凹通路48も同様にブラックインク(BK)用のものにおいて断面積を大きく形成されている。つまり、ブラックインク(BK)用の供給チューブ14aからバッファ室27aまでの流路抵抗は、他のインク用のそれよりも小さく形成されている。
さらに、上ケース31には、それぞれ第1室と第3室との間において各第2室39a〜39dの上部に連通する排出孔53が貫通形成されている。各排出孔53の上端は、上ケース31の上面に互いに独立して凹み形成された複数の流体排出通路51(ブラックインク(BK)用、シアンインク(C)用、イエローインク(Y)用及びマゼンタインク(M)用の流体排出通路はそれぞれ符号51a,51b,51c,51dで示す)にそれぞれ接続され、各流体排出通路51a,51b,51c,51dは、本体ケースの長手方向(インク流入口47a〜47dとインク流出口41a〜41dを結ぶ方向)と直交する方向でほぼ水平状に延び、その他端が後述する開閉弁手段26に対する接続口52a,52b,52c,52dとそれぞれ接続されている(図4、図7(b)参照)。
各排出孔53は、上ケース31から各第2室39a〜39d内に垂下する筒状壁内に形成され、上ケース31から所定距離置いた位置で各第2室39a〜39d内に開口している。つまり、後述するように排出孔53から第2室39a〜39d内の気泡を排出した状態でも、第2室39a〜39dの上部に筒状壁の垂下高さだけの空気を確保するようにしている。
各バッファ室の第3室55a〜55d及び各流体排出通路51a〜51dは、その開放上面を可撓性膜43を延長した部分で覆われ、その各室及び通路が画定されている。
バッファ装置13は、主仕切り壁35及び可撓性膜36,43が、キャリッジ9の移動方向すなわち記録ヘッド21のノズルの開口面と平行に延在するように、キャリッジ9上に固定されている。
ブラックインク(BK)のバッファ室27aに連通する排出孔53から流体排出通路51a、後述する接続口52a、開閉弁手段26の下端開口部までの流路抵抗は、他のインクの排出孔53から開閉弁手段26の下端開口部までの流路抵抗よりも小さく設定されている。具体的には、流体排出通路51aが他の流体排出通路51b(51c、51d)よりも、長さにおいて短く、断面積において大きく(あるいは長さ、断面積の一方のみでもよい)形成されている。また、排出孔53、接続口52aあるいは開閉弁手段26内の流路の断面積等を変更して流路抵抗を設定することもできる。
上記流路抵抗の設定は、ブラックインク(BK)用の供給チューブ14aからバッファ室27aまでの流路抵抗が、他のインク用のそれよりも小さいことと対応している。これにより、後述するように吸引ポンプ47により各開閉弁手段26を通して全インクを同時に同じ圧力で吸引したとき、各インクとも同じ流速で吸引される。
次に、開閉弁手段26について説明すると、下ケース32の一側(図4及び図8(a)の右端)に一体的に設けられた収納部34には、インク色毎に4つの上下方向に長つ且つ上下に開口する通路孔56が形成されている。各通路孔56は上半の大径部56aと下半の小径通路56bとからなる。大径の弁体57の下端には小径のバルブロッド58が一体的に形成されている。バルブロッド58に被嵌され、且つ弁体57の下端面側にシール用のオーリング等のパッキン59が配置されている。大径部56aにパッキン59及び弁体57が昇降可能に挿入され、バルブロッド58は小径通路56bに挿入されている。このバルブロッド58の下端は小径通路56bの下端開口部近傍まで延びている。大径部56a内に設けたコイルバネ等のばね手段60にて弁体57を常時下向きに押圧している。この状態で、パッキン59が通路孔56の大径部56aの底面に押圧されて、弁閉止となる(図8(a)参照)。
上ケース31の側縁は、収納部34の上端を覆う位置まで延長され、各流体排出通路51a,51b,51c,51dの他端が接続口52a,52b,52c,52dを介して各通路孔56の上端とそれぞれ個別に連通されている。
メンテナンスユニット4は、記録ヘッド21のノズル22の開口面を開閉可能に覆うキャップ部材71と、開閉弁手段26の下端面すなわち各小径部56bの開口面を個別に開閉可能に覆う複数の小キャップ部材72とを備える。両キャップ部材71,72は、公知のメンテナンスユニットと同様の上下移動機構73により、キャリッジ9が待機位置(図1において右端位置)に移動したときに、ノズル22の開口面及び開閉弁手段26の下端面に密着するように上昇し、他の位置ではそれらの面からノズル22の開口面が離隔するように下降する。また、キャップ部材71は、公知のメンテナンスユニットと同様に吸引ポンプ74に接続され、吸引ポンプ74の駆動によりノズル22から増粘したインクや異物が吸引除去される。
各小キャップ部材72は、そのキャップ部材よりも突出した突起部72aをそれぞれ有し、開閉弁手段26の下端面に密着したとき、突起部72aにより、バブルロッド58をばね手段60の付勢力に抗して押し上げ、パッキン59を大径部56aの内底部から離し、弁開放状態にする。また、各小キャップ部材72は共通の流路を介して吸引ポンプ74に接続され、吸引ポンプ74の駆動により各バッファ室の第2室39a〜39d内に蓄積した気泡が一括して吸引排出される。これは、インクタンク5からインク供給チューブ14を通して供給されるインクを第2室39a〜39d内に一旦貯留することで、インク中から気泡を分離浮上させ、第2室39a〜39dの上部に蓄積した気泡を、上記のように、吸引ポンプ74により排出させるのである。
キャップ部材71と小キャップ部材72は、切替弁75により択一的に吸引ポンプ74に接続される。キャップ部材71と小キャップ部材72は、上下移動機構73により、同時にノズル22の開口面及び開閉弁手段26の下端面に密着するが、好適には、まず小キャップ部材72をとおして第2室39a〜39dの上部に蓄積した気泡を排出し、その後、キャップ部材71をとおしてノズル22からインクを排出する。仮にキャップ部材71のみで第2室39a〜39dの気泡を排出しようとすると、多量のインクを排出しなければならないが、上記のようにすることで、少ないインク排出量で、気泡の排出及び記録ヘッドの回復処理を行うことができる。
また、ノズル22からのインク吸引のみ、または第2室39a〜39dの気泡の排出のみを、それぞれ単独に行うこともできる。
なお、上記のように吸引ポンプ74の吸引動作に代えて、インクタンク5側から、インクに正圧を加えて、ノズル22から増粘したインクや異物を吸引除去したり、第2室39a〜39d気泡を排出することもできる。あるいは、吸引動作とインクへの正圧印加を併用することもできる。
図9〜図19は本発明の第2実施形態を示す。この実施形態では、インクの色はブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色であり、記録ヘッド21には、図9に示すように、ブラックインクのノズル22の列を4列、他のインクのノズル22の列を2列ずつ、合計10列を主走査方向(Y方向)に並列状に配置し、ヘッドホルダ20に固定したものである。
まず、記録ヘッド21の構成について説明すると、図9〜図11に示すように、記録ヘッド21は、複数のインク色分の記録ヘッドが並列状態に一体化したもので、複数枚の金属プレートを積層して構成されたキャビティユニット15と、このキャビティユニット15に対して接着剤または接着シートを介して積層されるプレート型の圧電アクチュエータ23と、その背面(上面)に外部機器との電気的接続のために重ね接合されたフレキシブルフラットケーブル24(図示しない積層回路が搭載されている)とにより構成されている。
前記キャビティユニット15は、図11に示すように、下からノズルプレート100、 第1スペーサプレート101、ダンパープレート102、2枚のマニホールドプレート103、104、第2スペーサプレート105、第3スペーサプレート106及びベースプレート107の計8枚の薄い金属板をそれぞれ接着剤にて重ね接合した構造に構成されている。各プレートは、42%ニッケル合金鋼板製で、50μm〜150μm程度の厚さを有する。
この実施形態の記録ヘッド21は、図9(記録ヘッド21の下面から見た図)に示すように、ノズル22がX方向(副走査方向)に沿って多数設けられたノズル列NがY方向(主走査方向)に適宜間隔で10列(個別の列には、符号N1〜N10を付する)に配列されている。
そして、図9において左から順番にノズル列N1〜N10とするとき、ノズル列N1,N2はシアンインク(C)用であり、ノズル列N3及びN8はイエローインク(Y)用であり、ノズル列N4,N5,N6,N7はブラックインク(BK)用であり、ノズル列N9,N10はマゼンタインク(M)用とする。ブラックインクのノズル数は他のインクの2倍としている。
上下マニホールドプレート103、104には、X方向に長いインク通路が各ノズル列N1〜N10に対応して板厚方向に貫通するように形成され、上側の第2スペーサプレート105と下側のダンパープレート102とに挟まれて積層されることにより、前記インク通路が密閉された10列の共通インク室109となる。そして、図11において、左側から第4番目と第5番目の共通インク室109の対、及び第7番目までの共通インク室109の対はブラックインク(BK)用であり、後述する2つのインク供給口115aからインクをそれぞれ供給するため、共通インク室109の対の一端109aを互いに近接させている。
また、下側のマニホールドプレート103の下面に接着されるダンパープレート102の下面側には、各共通インク室109に対応する位置にX方向に長いダンパー室110が下面方向にのみ開放するように凹み形成され、その下面側の第1スペーサプレート101にて塞がれて完全な密閉状のダンパー室110が構成される。
また、ベースプレート107には、各ノズル列N毎に、Y方向に沿って延びる細幅の圧力室113がノズル22の個数に対応して穿設されている。そして、各圧力室113の長手方向の一端は、第3スペーサプレート106に穿設された連通孔114を介して第2スペーサプレート105における細幅の溝状の各絞り部111を介して共通インク室109に連通している。各圧力室113の長手方向の他端は、第1スペーサプレート101、ダンパープレート102、2枚のマニホールド103、104、第2、第3スペーサプレート105、106に突設された貫通孔112を介して各ノズル22に連通している。
そして、図11に示すように、ベースプレート107、第3スペーサプレート106及び第2スペーサプレート105の一端部に穿設されたインク供給口115はインク色毎に2つずつ形成されている。ブラックインク(BK)用は符号115aで示し、シアンインク(C)用は符号115b、イエローインク(Y)用は符号115c、マゼンタインク(M)用は符号115dでそれぞれ示す。
これにより、各インク供給口115から各共通インク通路109内に流入したインクは、絞り部111、連通孔114を通って各圧力室113内に分配されたのち、この各圧力室113内から貫通孔112を通って、この圧力室113に対応するノズル22に至るという構成になっている。
そして、第2実施形態のバッファ装置63は、図9及び図11に示す記録ヘッド21に対して対応する色のインクを供給することになる。即ち、インク流入口47は各色毎に1個であるが、インク流出口41は2個ずつ形成されている。以下、第1実施形態と同じ部品、構成については同じ符号を付して説明する。
第2実施形態のバッファ装置63における本体ケース25は、上ケース31と、下ケース32とからなり、下ケース32の上端に上ケース31を超音波溶着等にて液密的に固定されている。
下ケース32には、前記実施形態とほぼ同様に、主仕切り壁35の下にブラックインク(BK)用のバッファ室の第1室27a−1が形成され、その第1室27a−1が下ケース32の下面の面積の大部分において下方に開放され、その開放面を覆って可撓性膜36が接合されている。また、下ケース32の下面には、第1室27a−1の開放面に隣接して複数のインク流出口41a〜41dが配置されている。この実施形態においてインク流出口は、中央の2個をブラックインク(BK)用のインク流出口41a、その両側の2個をイエローインク(Y)用のインク流出口41c、そして一方の端の2個をシアンインク(C)用のインク流出口41b、他方の端の2個をマゼンタインク(M)用のインク流出口41dとしている。
ブラックインク(BK)用のバッファ室の第2室39aは、平面視において中央の2個のインク流出口41aを囲むように形成された仕切り壁35bによって画定され、主仕切り壁35に貫通形成された絞り部としての通路42によって第1室27a−1と連通している。また、上ケース31の上面に、仕切り壁35bの延長面上に位置する壁30bによって囲まれて形成された第3室55aは、上ケース31に貫通形成された空気孔54によって第2室39aと連通している。
シアンインク(C)、イエローインク(C)及びマゼンタインク(M)用の各バッファ室27b〜27dは、前記実施形態とほぼ同様に、主仕切り壁35の上面に形成された副仕切り壁35a、及びそれの延長面上において上ケース31の上面に形成された副仕切り壁30によって画定されている(図12、図14(a)、図16(a)参照)。各バッファ室27b〜27dは、上ケース31の底壁29の上側を第1室27b−1〜27d−1、下側を第2室39b〜39dとして形成されている。第2室39b〜39dは、下ケース32の長手方向全長にわたって延びインク流出口41b〜41dとそれぞれ連通している。この実施形態においては、イエローインク(C)用の第2室39cが平面視でY字状に形成され、その第2室39cを挟んでシアンインク(C)用の第2室39b、マゼンタインク(M)用の第2室39dが形成されている(図15(a)、図17参照)。
上ケース31上面の各第1室27b−1〜27d−1は対応する第2室の上方に位置しているが、この実施形態においては、前記実施形態のシアンインク(C)、イエローインク(C)及びマゼンタインク(M)用の第3室がない。各第1室の底壁29において、後述する連通路50に近い側には絞り部としての複数の通路孔44が、インク流出口41b〜41dに近い側にも通路孔44がそれぞれ貫通形成され、各第1室と第2室とを連通している(図16(a)、図16(b)参照)。
複数の流体排出通路51(シアンインク(C)、イエローインク(C)及びマゼンタインク(M)用の各流体排出通路は符号51a,51b,51,c,51dで示す)は、上ケース31上面に凹み形成され、一端を各第2室39a〜39dに排出孔53を通して連通し、他端は前記実施形態と同じ構造の開閉弁手段26に対する接続口52a,52b,52c,52dにそれぞれ接続されている(図12、図14(a)、図16(a)参照)。
シアンインク(C)、イエローインク(C)及びマゼンタインク(M)用の排出孔53は、前記実施形態と同様に、第2室39b〜39dの天井面よりも下方に開口し、その第2室の上部に空気を貯めるための空間を確保している。
各第1室27b−1〜27d−1、ブラックインク用の第3室55a及び流体排出通路51a〜51dの上方開放面は、1枚の可撓性膜43によって覆われている(図12参照)。
下ケース32には、前記実施形態とほぼ同様にインク流入口47a〜47dが形成され、ブラックインク(BK)用のインク流入口47aは、凹通路48を介してブラックインク(BK)用のバッファ室27aに接続され、シアンインク(C)、イエローインク(C)及びマゼンタインク(M)用の各インク流入口47b〜47dは、連通路49,50を介して対応するバッファ室27b〜27dにぞれぞれ接続されている。各インク流入口47a〜47dおよび凹通路48の開放下面は、可撓性膜36を延長して封止されている(図10、図19参照)。
上記第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、ブラックインク(BK)用のインク供給チューブ、流入口47a、凹通路48及びバッファ室27aの断面積が、他の各インク用のそれよりも大きく形成され、ブラックインク(BK)用の供給チューブ14aからバッファ室27aまでの流路抵抗は、他のインク用のそれよりも小さく形成されている。また同様に、ブラックインク(BK)のバッファ室27aに連通する排出孔53から流体排出通路51a、接続口52a、開閉弁手段26の下端開口部までの流路抵抗は、他の各インクの排出孔53から開閉弁手段26の下端開口部までの流路抵抗よりも小さく設定されている。第1実施形態と同様に吸引ポンプ47各開閉弁手段26を通して全インクを同時に同じ圧力で吸引したとき、各インクとも同じ流速で吸引されるようにしている。
上記の第1実施形態及び第2実施形態において、記録動作に応じてキャリッジ9が主走査方向(左右方向)に往復移動するにつれて、各インク供給チューブ14も左右方向に移動すると、そのリターン時の慣性力により各インク供給チューブ14内のインクの圧力も大きく変動する。その圧力変動は、インク流入口47を介して各バッファ室27に伝播する。そのとき、各バッファ室27を封止している可撓性膜36、43が撓むことにより、各バッファ室27内のインク圧力の変動を緩和できる。
各バッファ室の第1室27a−1〜27d−1に伝播した圧力変動は、絞り部としての通路孔44や通路42の抵抗作用により、まず第1室27a−1〜27d−1で可撓性膜36,43を大きく撓ませる。さらにシアンインク(C)、イエローインク(C)及びマゼンタインク(M)用の各第室27b−1〜27d−1への各連通路49,50は、可撓性膜43と対峙して近接した位置で開口しているから、圧力変動は、可撓性膜43に直接的に衝突し、早期に吸収緩和される。
また、通常、第2室39a〜39dの上部、第3室55a〜55dには、空気層が確保されるから、この空気によるバッファ作用、さらに第3室55a〜55dを封止する可撓性膜43の変形によって、バッファ室27a〜27d内で生じた圧力変動及び上記のように伝播した圧力変動も吸収緩和され、記録ヘッド21のノズル22での圧力が均一に維持され、記録品質が高められる。
各バッファ室の第1室27a−1〜27d−1に流入したインクは、絞り部としての通路孔44や通路42の抵抗作用によりさらに減速されて、それぞれ対応する第2室39a〜39dに流入する。その第2室39a〜39d内で、インク中に含まれる気泡を浮上させ、気泡が少なくなったインクは、インク流出口41a〜41dから記録ヘッド21に供給される。
前記両実施形態では、記録ヘッドユニット3のノズル面がほぼ水平で、記録ヘッド21のノズル22から下向きにインクを吐出する形態であり、そのため、記録ヘッド21の上方にバッファ装置13を、その主仕切り壁35及び可撓性膜36、43が略水平となるように配置し、下側の可撓性膜36と記録ヘッド21(具体的にはフレキシブルフラットケーブル24)の背面との間には、当該可撓性膜36が変位できる隙間空間が形成されているが、ノズル面を縦向きとした場合、主仕切り壁35及び可撓性膜36、43が縦向きに延びる方向にバッファ装置13を配置しても良い。
ところで、インクジェット式記録装置を工場から出荷するに際して、各インク流路系に保存液(インクの色剤を除いた成分の液)を充満させ、後に各インクタンク5と接続する各インク供給チューブ14の先端部を液封止シールで閉止している。
従って、ユーザーが新品のインクジェット式記録装置を購入して使用開始するにあたっては(初期導入時)、マニュアルに従い、各色のインクタンク5a〜5dを所定のインク供給チューブ14a〜14dの先端部に接続した後、インクジェット式記録装置を起動し、図8(a)、図19(b)及び図20に示すメンテナンスユニット4の箇所にて記録ヘッド21の開口面にキャップ部材71を押し当てると共に、開閉弁手段26の下端面すなわち各小径部56bの開口面を複数の小キャップ部材72にて覆う。切替弁75を小キャップ部材72と吸引ポンプ74とが連通する状態に切替え、吸引ポンプ74を駆動することにより、記録ヘッド21を経由しないで、流体排出通路51a〜51d、開閉弁手段26を介して各チューブからバッファ室までの保存液を全て排出し、所定のインクを充満させる作業を実行する。なお、その後、通常、キャップ部材71側からノズル22を介して記録ヘッド21内のインク流路に溜まっている保存液を吸引除去し、インクを充満させる処理を行う。
一方、最近、カラー記録用のインクジェット式記録装置であっても、モノクロ記録の場合の記録速度を高速にしたいという要望に鑑み、記録ヘッドでのブラックインク用のインクの単位時間当りの吐出量が他のカラー(色)インクのものより多くなるように構成することが考えられている。その場合、各実施形態に示すように、ブラックインク(BK)用のノズルの数を、他のカラーインク用のノズル数より多くする。さらに、それにともないブラックインク用のインク供給チューブ14aの断面積を、他のカラーインク(C,Y,M)用のインク供給チューブ14b〜14dの断面積よりも大きくして、ブラックインク用のインクタンク5aからのブラックインク(BK)の単位時間当りの供給量を、他のカラーインク(C,Y,M)の単位時間当りの供給量よりも多くして、高速記録に対応できるようにしている。
しかしながら、インクの色毎のインク供給チューブの長さを等しくしても、チューブ内の保存液の収容量は、断面積に比例するので、前記の保存液の排出作業(初期導入時)にあたって、全ての流体排出通路51a〜51d及び開閉弁手段26を介して同時に保存液を排出させた場合、その全ての流体排出通路51a〜51dでの単位時間当りの排出量が互いに等しいとすると、断面積の小さいインク供給チューブ系での保存液の全てが先に排出されて所定の色のインクと入れ替わった時点で、断面積の大きいインク供給チューブ系の保存液は残存していることになる。従って、断面積の大きいインク供給チューブ系の保存液を全て所定の色のインクと入れ替え完了した時点では、断面積の小さいインク供給チューブ系ではそのインクが廃インクとして無駄に外に排出されることになる。
そして、カラー記録用のインクジェット式記録装置であっても、モノクロ記録をする機会が多いことから、ブラックインク(BK)用のインクタンク5aのインク収容量を大きく、他のカラーインク(C,Y,M)用のインクタンク5b〜5dのインク収容量は小さくすることが行われているから、カラーインク(C,Y,M)の収容量(残存量)が初期導入の際に既に少なくなってしまい、カラー記録可能な記録量(用紙等の被記録媒体への記録量)が減少してランニングコストが高くつくという問題があった。
そこで、本発明では、インクタンク5a〜5dとインク供給管としてのインク供給チューブ14a〜14dとの接続部からバッファ装置13までの流路抵抗を、1つのインク色と他のインク色とで異なるように設定する一方、バッファタンク(バッファ装置13)から排出手段である開閉弁手段26までの流路の流路抵抗を、前記インクタンクと供給チューブとの接続部からバッファ装置までの流路抵抗の小さい系で小さく、大きい系で大きく設定したものである(図20参照)。
各実施形態のように、ブラックインク(BK)用のノズル数を、他のカラーインク(C,Y,M)用のノズル数の2倍とすると、通常の記録動作時において、ブラックインク(BK)用のノズルからのインクの吐出量(単位時間当り)は他のカラーインク(C,Y,M)用のノズルからのインクの吐出量(単位時間当り)の2倍となる。そこで、ブラックインク(BK)用のインク供給チューブ14aの内径の断面積Abkを、他のカラーインク(C,Y,M)用のインク供給チューブ14b(14c,14d)の内径の断面積Aclの2倍に設定することにより、ブラックインク(BK)用のインク供給チューブ14aでの単位時間当りのインク流量Qbk(以下、単にインク流量という)が他のカラーインク(C,Y,M)用のインク供給チューブ14bのインク流量Qclの2倍になるように設定する。その場合、ブラックインク(BK)用の第3バッファ室39aの排出孔53から開閉弁手段26への接続口52aまでの流体排出通路51aの流路抵抗Rbkを、他のカラーインク(C,Y,M)用の流体排出通路51b(51c,51d)の流路抵抗Rclの半分(2×Rbk =Rcl)になるように設定する。
水力学の管路におけるハーゲンポアズイユの公式から、管路の水圧差=抵抗×流量である。上記構成により、ブラックインクにおけるインク供給チューブ14aから流体排出通路51aまでの系の全体としての抵抗×流量と、他の各インクにおけるインク供給チューブ14b(14c、14d)から流体排出通路51b(51c、51d)までの系の全体としての抵抗×流量とがほぼ等しく設定されている。
この実施形態の前提としては、全てのインク供給チューブ14の長さが等しく、開閉弁手段26での抵抗が各インク色毎に同じであり、吸引ポンプ74による吸引負圧が全てのインク色に対して同じであるとする(図20参照)。
このように構成することにより、初期導入時において、ブラックインク(BK)と他のカラーインク(C,Y,M)の各インク供給チューブからの保存液の排出作業を同時に開始したとき、ブラックインク(BK)用の流体排出通路51aでの保存液の単位時間あたりの排出量が、他のカラーインク(C,Y,M)用の流体排出通路51b(51c,51d)での保存液の単位時間あたりの排出量の2倍となり、かつインク供給チューブから流体排出通路までの系の全体としての各インクの流速がほぼ等しくなり、その結果、全てのインク色のインク供給チューブ14及びバッファ室27内の保存液とインクとの入れ替え作業を同時に完了させることができる。従って、従来のように、ブラックインク(BK)用のインク流路系での保存液の入れ替えが遅くなる一方、他のカラーインク(C,Y,M)用のインク流路系での保存液の入れ替えが先に済んでしまって、その色のインクを無駄に排出するという現象を防止できる。
上記の管路の水圧差=抵抗×流量において、抵抗は、管路長さに比例し、管路の水力半径の4乗に反比例することが知られている。
従って、流体排出通路51aの流路抵抗Rbkが、他のカラーインク(C,Y,M)用の流体排出通路51b(51c,51d)の流路抵抗Rclの半分(2×Rbk =Rcl)になるように設定する手段として、流体排出通路51aの長さを他の流体排出通路51b(51c,51d)の長さより短くし、且つ流体排出通路51aの水力半径m(=流路の断面積/流路の断面の全周長さ)ひいては断面積を大きくするのである。図18(a)に示すように、全ての流体排出通路51a〜51dが矩形断面である場合であって、平面視の流体排出通路の幅寸法を同じに設定したときにはその通路の深さ寸法を変更することにより実現できる。このように通路の深さ寸法の変更により実現するときには、バッファ装置13の平面視の面積を大きくしなくて済み、装置をコンパクトにできる。
インクタンク5a〜5dとインク供給管としてのインク供給チューブ14a〜14dとの接続部からバッファ装置13までの流路抵抗をブラックインクと他のインクとで異なるように設定する一方、流体排出通路51における単位時間当りの流体排出量をインク供給チューブの単位時間当りのインク流量の大きさにほぼ比例するように設定する。その一例として、流体排出通路51の流路抵抗を、インク供給チューブ14の単位時間当りのインク流量の大小に反比例するか、各インク色系のインク供給チューブ14の長さはほぼ等しく、且つ各インク色系のインク供給チューブの断面積をインク吐出量の大きさにほぼ比例するように設定するのである。
そして、キャリッジ9に、記録ヘッド21と、各インク色毎に対応するように区画され且つインク供給チューブ14に連通するバッファタンク(バッファ室27)とを備え、複数のバッファ室(バッファタンク)27を有する本体ケース25に開閉弁手段26への流体排出通路51a〜51dを形成し、さらに、本体ケース25に開閉弁手段26も一体的に組み込めば、初期導入動作時にインク供給チューブ14からバッファ装置13内に収容されている保存液の排出とインクとの入れ替え作業のための構成もキャリッジ9に搭載でき、記録ヘッドユニット3をコンパクトにできるという効果を奏する。特に、流体排出通路51a〜51dを本体ケース25における副仕切り壁30にて区画して並設させ、且つバッファ室27b−1〜27d−1の開口面と同じ向きに開放するように凹み形成したものであれば、1枚の可撓性膜43を本体ケース25の表面に貼着することでバッファ室27と流体排出通路51a〜51dとを同時に区画させて形成でき、製造コストを低減できる。
なお、ブラックインク(BK)用のインク供給チューブ14aとバッファ室(バッファタンク)27とのインク容積の総和が他のカラーインク(C,Y,M)のそれよりも大きい場合も、前述の保存液の排出とインクとの入れ替えを同時に完了するために、インク容量の総和が大きい程、対応する流体排出通路の流路抵抗を小さくなるように設定することが望ましい。
また、本発明では、各インクタンク5に正圧を付与して上流側からインクを押し出して、インク供給チューブ14内の保存液を開閉弁手段26から排出する構成であってもよい。
また、保存液として保存安定性のよい1種類または2種類のカラーインクを用い、初期充填時に所定のインクと入れ替えるようにしても良い。
インクジェットプリンタの記録機構部の平面図である。 第1実施形態のヘッドホルダの下面図である。 図2の III−III 矢視断面図である。 第1実施形態の可撓性膜43を除いた状態のバッファ装置の平面図である。 可撓性膜36を除いた状態のバッファ装置の下面図である。 下ケースの上面図である。 (a)は上ケースのみの平面図、(b)は上ケースのみの下面図である。 (a)は図4の VIIIa−VIIIa 線矢視断面図、(b)は図4の VIIIb−VIIIb 線矢視断面図、(c)は図5の VIIIc−VIIIc 線矢視断面図である。 第2実施形態のヘッドホルダの下面図である。 図9のX−X線矢視断面図である。 第2実施形態の記録ヘッドの分解斜視図である。 第2実施形態のバッファ装置とその可撓性膜の上方斜視図である。 第2実施形態のバッファ装置とその可撓性膜の下方斜視図である。 (a)は第2実施形態の本体ケース(下ケースと上ケースとを合わせた状態)の上方斜視図、(b)は下方斜視図である。 (a)は第2実施形態の下ケースの上方斜視図、(b)は下方斜視図である。 (a)は第2実施形態の上ケースの上方斜視図、(b)は下方斜視図である。 下ケースの平面図である。 (a)は上ケースの正面図、(b)は図18(a)のX VIIIb −XVIIIb線矢視断面図である。 (a)は図18 (a)のXIXa−XIXa線矢視断面図、(b)は図18(a)のXIXb−XIXb線矢視断面図である。 各インク色毎のインクタンク、インク供給チューブ、バッファ室27、流体排出通路、開閉弁手段26、吸引ポンプ74までの経路を示す模式図である。
符号の説明
4 メンテナンスユニット
5、5a〜5d インクタンク
9 キャリッジ
13、63 バッファ装置
14a〜14d インク供給管としてのインク供給チューブ
20 ヘッドホルダ
21 記録ヘッド
22 ノズル
25 本体ケース
26 排出手段としての開閉弁手段
27、27a〜27d バッファ室(バッファタンク)
31 上ケース
32 下ケース
34 収納部
35 仕切り板
36、43 可撓性膜
39、39a〜39d インク流路
41、41a〜41d インク流出口
42 通路
44 通路孔
47、47a〜47d インク流入口
49、50 連通路
51、51a〜51d 流体排出通路
52a〜52d 接続口
53
55a〜55d 空気バッファ室
57 弁体
74 吸引ポンプ

Claims (7)

  1. ノズルからインクを吐出して被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドに供給するインクを貯えた静止位置のインクタンクと、そのインクタンクから前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給管と、インク供給管と記録ヘッドとの間に設けられてインク及び気泡を貯留するバッファタンクと、バッファタンクに前記記録ヘッドを経ることなく連通した流体排出通路を介して外部に流体を排出する排出手段とを、インク色毎に備えたインクジェット式記録装置であって、
    前記インクタンクとインク供給管との接続部からバッファタンクまでの流路抵抗を1つのインク色と他のインク色とで異なるように設定し、
    バッファタンクから排出手段までの流路抵抗を、前記インクタンクとインク供給管との接続部からバッファタンクまでの流路抵抗の小さい系で小さく、大きい系で大きく設定したことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 前記流体排出通路における単位時間当りの流体排出量を前記インク供給管の単位時間当りのインク流量の大きさにほぼ比例するように設定したことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 前記流体排出通路の流路抵抗を、前記インク供給管の単位時間当りのインク流量の大きさにほぼ反比例するように設定したことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 前記1つのインク色と他のインク色とで前記記録ヘッドのノズル数を異ならせ、前記各系のインク供給管の長さはほぼ等しく、且つ前記各系のインク供給管の断面積を前記ノズル数にほぼ比例するように設定したことを特徴とする請求項2または3に記載のインクジェット式記録装置。
  5. 被記録媒体に対して移動するキャリッジに、前記記録ヘッドと、前記各インク色毎に対応するように区画され且つ前記インク供給管に連通するバッファタンクと、その各バッファタンクごとにその上部の流体排出通路を介して外部に流体を排出する開閉弁手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  6. 前記各インク供給管の断面積をインク色に応じて大小に設定し、
    単位時間当りのインク流量が大きいインク供給管に対応する流体排出通路における単位時間当りの流体排出量を、単位時間当りのインク流量が小さいインク供給管に対応する流体排出通路における単位時間当りの流体排出量より大きくなるように構成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  7. 前記インク色毎に対応するインク供給管とバッファタンクとのインク容量の総和が大きい程、対応する流体排出通路の流路抵抗を小さくなるように設定したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
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