JP2015051587A - インクジェットヘッド及び配線基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドチップと配線基板とを接合する接着剤中の凝集した導電性粒子による配線基板上の配線電極同士のショートを防止できるインクジェットヘッドを提供する。【解決手段】複数の接続電極15Aが表面に形成されたヘッドチップ1と、接続電極15Aと電気的に接続されると共にヘッドチップ1との接合領域の外側に延びる複数の配線電極33Aが表面に並設された配線基板3とを有し、ヘッドチップ1の接続電極15Aが形成された面に、導電性粒子Pを含む接着剤を介して配線基板3が接合されることにより、ヘッドチップ1と配線基板3との間から流出した接着剤による接着剤フィレットFが形成されているインクジェットヘッドにおいて、配線基板3に、接合領域の外側の配線電極33Aにおける接着剤フィレットFを通る部位を被覆するように、第1の絶縁膜34を形成する。【選択図】図5

Description

本発明はインクジェットヘッド及び配線基板に関し、詳しくは、ヘッドチップと配線基板とを導電性粒子を含む接着剤によって接合することによって、両者の電極間の電気的接続を行うようにしたインクジェットヘッド及び配線基板に関する。
チャネル内のインクを吐出させることによって各種画像の記録を行うインクジェットヘッドとして、せん断モード型のインクジェットヘッドがある。これは、多数並設されるチャネルの間を区画する隔壁を圧電素子によって形成することで駆動壁としている。駆動壁の両面には駆動電極が形成されており、これら1対の駆動電極に所定電圧の駆動信号を印加することによって駆動壁をせん断変形させ、そのときのチャネルの容積変化による圧力を利用してチャネル内のインクをノズルから吐出させる。
このようなインクジェットヘッドに使用されるヘッドチップとして、いわゆるハーモニカ型のヘッドチップがある。このヘッドチップは一般に六面体形状をしており、相反する前面と後面とにそれぞれインクの出口と入口となるチャネルの開口部が配置され、両開口部に亘るストレート状のチャネルを有している。このようなストレート状のチャネルを有するヘッドチップは、駆動壁両面の駆動電極がチャネルの内部にあって外部に露出していないため、各駆動電極へ電圧印加を行うことが難しい。
このため、従来、ヘッドチップの後面に駆動電極と導通する接続電極をチャネル毎に個別に形成しておくと共に、接続電極と電気的に接続する配線電極が並設された配線基板を、ヘッドチップの後面に接合することにより、配線基板を利用して各駆動電極をヘッドチップの外部に電気的に引き出し、駆動電極への電圧印加の容易化を図る工夫が採られている。配線基板には各チャネルに対応する位置にインク供給用の貫通穴が開設され、配線基板の背面側に接合されるマニホールド内のインクを、この貫通穴を介して各チャネル内に供給できるようにしている(特許文献1)。
ヘッドチップと配線基板との接合時、接続電極と配線電極とが重なり合うことによって、ヘッドチップと配線基板との間には両電極の厚みを足し合わせた分の間隙が形成される。接合に使用される接着剤はこの間隙に存在し、貼り合せ直後の低粘度状態にあるときに間隙内を毛細管力によって流動する。流動した接着剤は、ヘッドチップと配線基板との間のほぼ全域に広がった後、硬化することによって両者が接合される。
この接合時に接着剤が流動することによって、接着剤中の導電性粒子がヘッドチップと配線基板との間で凝集することがある。特に、導電性粒子の凝集は、チャネルの開口部の周囲に多く見られ、これが原因で、ヘッドチップと配線基板との間で近接している電極同士をショートさせることがある。
そこで本願出願人は、導電性粒子の凝集によってヘッドチップ側の電極と配線基板側の電極との間で発生するショートについて、チャネル間のピッチ、配線電極の配置、配線基板の厚みやヤング率等の条件を規定することによって防止する技術を提案している(特許文献2)。
特開2002−178509号公報(図18) 特開2012−16848号公報
本発明者が確認したところ、接着剤中の導電性粒子の凝集によって引き起こされる電極間のショートは、ヘッドチップ側の電極と配線基板側の電極との間で発生するのみならず、配線基板の表面に並設されている隣り合う配線電極の間でも発生する場合があることがわかった。
すなわち、ヘッドチップと配線基板とを接合する際、接着不良の発生を防ぐため、通常はやや多めの接着剤が塗布されている。これにより、ヘッドチップと配線基板との間を外側に向けて流動した接着剤の一部がヘッドチップの外側にはみ出し、ヘッドチップの外周縁に接着剤フィレットを形成する。この接着剤フィレットは、ヘッドチップの側面と配線基板の表面とに亘って形成される。このとき、接着剤が流動するのに伴って多くの導電性粒子が接着剤フィレットに集まり、これが凝集することによって、接着剤フィレットの下を通っている配線電極同士をショートさせるおそれがあった。
そこで、本発明は、ヘッドチップと配線基板とを導電性粒子を含む接着剤によって接合することによって、両者の電極間の電気的接続を行うようにしたインクジェットヘッドにおいて、接着剤中の凝集した導電性粒子による配線基板上の配線電極同士のショートを防止できるようにすることを課題とする。
また、本発明の他の課題は、ヘッドチップを導電性粒子を含む接着剤によって接合することによって、両者の電極間の電気的接続を行う配線基板において、接着剤中の凝集した導電性粒子による配線基板上の配線電極同士のショートを防止できるようにすることにある。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.複数の接続電極が表面に形成されたヘッドチップと、
前記接続電極と電気的に接続されると共に前記ヘッドチップとの接合領域の外側に延びる複数の配線電極が表面に並設された配線基板とを有し、
前記ヘッドチップの前記接続電極が形成された面に、導電性粒子を含む接着剤を介して前記配線基板が接合されることにより、前記ヘッドチップと前記配線基板との間から流出した前記接着剤による接着剤フィレットが形成されているインクジェットヘッドにおいて、
前記配線基板は、前記接合領域の外側の前記配線電極における前記接着剤フィレットを通る部位を被覆するように、第1の絶縁膜が形成されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
2.前記第1の絶縁膜は、前記接合領域の内側に延びるように形成された延出部を有することを特徴とする前記1記載のインクジェットヘッド。
3.前記延出部は、前記配線電極の1本おきに、該配線電極に沿って前記接合領域の内側に延びるように形成されていることを特徴とする前記2記載のインクジェットヘッド。
4.前記導電性粒子の粒子径をX、前記接続電極の厚みをa、前記配線電極の厚みをb、前記第1の絶縁膜の厚みをc1としたとき、c1<a、且つ、X<a+bであることを特徴とする前記3記載のインクジェットヘッド。
5.前記ヘッドチップは、前記接着剤を介して前記延出部と対向して接着される前記ヘッドチップの端部において、前記配線基板との間の間隔を部分的に大となるように当該端部が前記配線基板に対して反対の方向に凹んでいることを特徴とする前記2、3又は4記載のインクジェットヘッド。
6.前記配線基板は、前記延出部が形成されている部位の厚みが、前記ヘッドチップとの間の間隔を部分的に大となるように前記配線基板の当該部位が、前記ヘッドチップに対して反対の方向に凹んでいることを特徴とする前記2、3又は4記載のインクジェットヘッド。
7.前記ヘッドチップは、前記接着剤を介して前記延出部と対向して接着される前記ヘッドチップの端部において、前記配線基板との間の間隔を部分的に大となるように当該端部が前記配線基板に対して反対の方向に凹んでいると共に、
前記配線基板は、前記延出部が形成されている部位の厚みが、前記ヘッドチップとの間の間隔を部分的に大となるように前記配線基板の当該部位が、前記ヘッドチップに対して反対の方向に凹んでいることを特徴とする前記2、3又は4記載のインクジェットヘッド。
8.前記導電性粒子の粒子径をX、前記接続電極の厚みをa、前記配線電極の厚みをb、前記第1の絶縁膜の厚みをc1としたとき、c1<a、且つ、X<a+b−c1であることを特徴とする前記1又は2記載のインクジェットヘッド。
9.前記第1の絶縁膜の材料は、TiO、SiO、Alのいずれかであることを特徴とする前記1〜8のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
10.前記第1の絶縁膜は、CVDにより形成されていることを特徴とする前記1〜9のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
11.前記ヘッドチップは、複数のチャネルが並設されたチャネル列を複数有し、
前記複数の接続電極は、前記複数のチャネルにそれぞれ対応して配置され、
前記配線基板は、前記複数の配線電極のうち、いずれかの前記チャネル列の前記接続電極と電気的に接続される前記配線電極の他端が、他のいずれかの前記チャネル列を跨いで前記接合領域の外側に延びていると共に、前記チャネル列を跨いでいる前記配線電極を被覆するように、前記接合領域の内側に第2の絶縁膜が形成されていることを特徴とする前記1〜10のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
12.前記第2の絶縁膜は、前記配線電極毎に独立して形成されていることを特徴とする前記11記載のインクジェットヘッド。
13.ヘッドチップとの接合領域と、該接合領域の内側から外側に延びるように並設された複数の配線電極とを有すると共に、該接合領域の外側であって該接合領域近傍の前記配線電極を被覆するように、第1の絶縁膜が形成されていることを特徴とする前記1〜12のいずれかに記載のインクジェットヘッドに用いられる配線基板。
14.前記第1の絶縁膜は、前記接合領域の内側に延びるように形成された延出部を有することを特徴とする前記13記載の配線基板。
15.前記延出部は、前記配線電極の1本おきに、該配線電極に沿って前記接合領域の内側に延びるように形成されていることを特徴とする前記14記載の配線基板。
16.前記配線基板は、前記延出部が形成されている部位の厚みが、前記ヘッドチップとの間の間隔を部分的に大となるように前記配線基板の当該部位が、前記ヘッドチップに対して反対の方向に凹んでいることを特徴とする前記14又は15記載の配線基板。
17.前記第1の絶縁膜の材料は、TiO、SiO、Alのいずれかであることを特徴とする前記13〜16のいずれかに記載の配線基板。
18.前記第1の絶縁膜は、CVDにより形成されていることを特徴とする前記13〜17のいずれかに記載の配線基板。
本発明によれば、ヘッドチップと配線基板とを導電性粒子を含む接着剤によって接合することによって、両者の電極間の電気的接続を行うようにしたインクジェットヘッドにおいて、接着剤中の凝集した導電性粒子による配線基板上の配線電極同士のショートを防止することができる。
また、本発明によれば、ヘッドチップを導電性粒子を含む接着剤によって接合することによって、両者の電極間の電気的接続を行う配線基板において、接着剤中の凝集した導電性粒子による配線基板上の配線電極同士のショートを防止することができる。
本発明に係るインクジェットヘッドの第1の実施形態を示す分解斜視図 図1に示すインクジェットヘッドにおけるヘッドチップの部分背面図 ヘッドチップと配線基板との接合状態を配線基板側から見た図 図3の(iv)−(iv)線に沿って切断した断面の一部を示す図 (a)は図4の(va)−(va)線に沿う断面図、(b)は図4の(vb)−(vb)線に沿う断面図 ヘッドチップと配線基板との接合状態を配線基板側から見た図 図6中の(vii)−(vii)線に沿う断面図 本発明に係るインクジェットヘッドの第3の実施形態を示す配線基板の部分平面図 図8における絶縁膜の縁部を拡大して示す部分平面図 本発明に係るインクジェットヘッドの第4の実施形態を示し、図5(a)と同一部位の断面を示す断面図 第4の実施形態の他の態様を示し、図5(a)と同一部位の断面を示す断面図 第4の実施形態の更に他の態様を示し、図5(a)と同一部位の断面を示す断面図 本発明に係るインクジェットヘッドの第5の実施形態を示し、ヘッドチップと配線基板との接合状態を配線基板側から見た図 本発明に係るインクジェットヘッドの第5の実施形態の他の態様を示し、ヘッドチップと配線基板との接合状態を配線基板側から見た図 インクジェットヘッドの製造方法の一例を示す配線基板の平面図 ヘッドチップと配線基板とを一対の加圧板で挟持した状態を示す断面図 ダミーチャネル内の気体を加熱膨張させた状態の説明図
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係るインクジェットヘッドの第1の実施形態を示す分解斜視図、図2はそのインクジェットヘッドにおけるヘッドチップの部分背面図、図3はヘッドチップと配線基板との接合状態を配線基板側から見た図、図4は図3の(iv)−(iv)線に沿って切断した断面の一部を示す図、図5(a)は図4の(va)−(va)線に沿う断面図、(b)は図4の(vb)−(vb)線に沿う断面図である。なお、図1〜図4においてヘッドチップと配線基板との間に存在する接着剤は図示省略している。
図中、1はヘッドチップ、2はヘッドチップ1の前面1aに接合されるノズルプレート、3はヘッドチップ1の後面1bに接合される配線基板、4は配線基板3の端部3aに接続されるFPC(フレキシブル基板)である。
ヘッドチップ1は六面体からなり、A列、B列の2列のチャネル列を有している。ここでは図2に示す下側のチャネル列をA列、上側のチャネル列をB列とする。各チャネル列は、それぞれ駆動チャネル11A、11Bとダミーチャネル12A、12Bとが交互に配置されることによって構成されている。隣り合う駆動チャネル11A又は11Bとダミーチャネル12A又は12Bとの間の隔壁は圧電素子からなる駆動壁13となっている。
各駆動チャネル11A、11B及び各ダミーチャネル12A、12Bは、ヘッドチップ1の前面1aと後面1bとにそれぞれ開口しており、前面1aと後面1bとに亘るストレート状に形成されている。各駆動チャネル11A、11B内及び各ダミーチャネル12A、12B内に臨んでいる壁面のうちの少なくとも駆動壁13の表面には、駆動電極14がそれぞれ形成されている。
ヘッドチップ1は、各チャネル列において駆動チャネル11A、11Bとダミーチャネル12A、12Bとが交互に配置される独立駆動型のヘッドチップであり、各駆動電極14に所定電圧の駆動信号を印加することによって、1対の駆動電極14、14に挟まれた駆動壁13をせん断変形させる。これによって駆動チャネル11A、11B内に供給されたインクに吐出のための圧力変化を与え、ヘッドチップ1の前面1aに接合されたノズルプレート2のノズル21からインク滴として吐出させる。
本発明では、ヘッドチップ1において、ノズル21が配置されてインクが吐出される側の面を「前面」、その反対側の面を「後面」と定義する。また、ヘッドチップ1の前面1a又は後面1bと平行な方向であって該ヘッドチップ1から離れる方向をヘッドチップ1の「側方」と定義する。
また、駆動チャネルとは、画像記録時に画像データに応じてインク吐出を行うチャネルであり、ダミーチャネルとは、画像データに関わらず、常にインク吐出を行わないチャネルである。ダミーチャネル12A、12Bはインク吐出を行う必要がないため、通常、インクが充填されないか、ノズルプレート2にノズル21が形成されない。本実施形態に示すノズルプレート2は、各駆動チャネル11A、11Bに対応する位置のみにノズル21が開設されている。
ヘッドチップ1の後面1bには、駆動チャネル11A、11B及びダミーチャネル12A、12Bに1対1に対応するように接続電極15A、15Bが形成されている。各接続電極15A、15Bの一端は、対応する駆動チャネル11A、11B又はダミーチャネル12A、12B内の駆動電極14と導通している。
A列の駆動チャネル11A及びダミーチャネル12Aに対応する各接続電極15Aの他端は、各チャネル11A、12A内からヘッドチップ1の後面1bにおける一方の端縁1cに向けて延び、該端縁1cとの間に200μm程度の間隔をあけて止まっている。また、B列の駆動チャネル11B及びダミーチャネル12Bに対応する各接続電極15Bの他端は、各チャネル11B、12B内からA列側に向けて延び、該A列のチャネル列との間に200μm程度の間隔をあけて止まっている。従って、接続電極15A、15Bのいずれも、各チャネル11A、11B、12A、12Bから同一方向に向けて延びている。
配線基板3は、ヘッドチップ1の後面1bの面積よりも大きな面積を有する平板状の基板であり、接着剤を介してヘッドチップ1の後面1bに接合されている。接合後の配線基板3の少なくとも一つの端部3aは、ヘッドチップ1が接合される接合領域31(図1中に一点鎖線で示す。)の外側に延びており、ヘッドチップ1のチャネル列の並び方向に沿う側方に大きく張り出している。
なお、この接合領域31は、配線基板3の表面が、接合されたヘッドチップ1によって覆われる領域であり、ヘッドチップ1の後面1bの外周縁から配線基板3に垂下した線によって規定される。
配線基板3の材質は、ガラス、セラミックス、シリコン、プラスチック等の適宜の材料を用いることができる。中でも適度に剛性を備え、安価で加工も容易である点でガラスが好ましい。
配線基板3は、ヘッドチップ1の後面1bに配置される全てのチャネルを覆うように接合されるが、この配線基板3におけるヘッドチップ1の接合領域31内には、ヘッドチップ1の駆動チャネル11A、11Bに対応する位置のみに、配線基板3の背面側からインクを各駆動チャネル11A、11Bに供給するための貫通穴32A、32Bがそれぞれ個別に開設されている。各貫通穴32A、32Bは、ヘッドチップ1側の開口部が、各駆動チャネル11A、11Bの後面1b側の開口部と同一形状となるように形成されている。
一方、配線基板3におけるダミーチャネル12A、12Bに対応する部位にはこのような貫通穴が形成されていない。このため、ダミーチャネル12A、12Bは配線基板3によって塞がれている。
配線基板3のヘッドチップ1との接合面となる表面には、ヘッドチップ1の後面1bに配列されている各接続電極15A、15Bに1対1に対応するように、配線電極33A、33Bが形成されている。配線電極33AはA列のチャネル列の各接続電極15Aに対応し、配線電極33BはB列のチャネル列の各接続電極15Bに対応している。
図3に示すように、配線電極33Aの一端は、対応する駆動チャネル11A及びダミーチャネル12Aの近傍に達し、対応する接続電極15Aと重なり合っていると共に、他端は、ヘッドチップ1の側方へ張り出した配線基板3の同一の端部3aに向けて延びている。また、配線電極33Bの一端は、対応する駆動チャネル11B及びダミーチャネル12Bの近傍に達し、対応する接続電極15Bと重なり合っていると共に、他端は、A列のチャネル列の隣り合う駆動チャネル11A、11A間を通って該A列のチャネル列を跨ぎ、配線電極33Aと同様に、配線基板3の端部3aに向けて延びている。このため、ヘッドチップ1の側方に張り出した配線基板3の表面には、接合領域31の内側から端部3aにかけて、配線電極33A、33Bが交互となるように並設されている。
配線基板3の端部3aには、外部配線部材の一例であるFPC4が、例えばACF(異方性導電フィルム)等を介して接続され、不図示の駆動回路との間を電気的に接続している。これにより、駆動回路からの所定電圧の駆動信号が、FPC4、配線基板3の各配線電極33A、33B、ヘッドチップ1の接続電極15A、15Bを介して、各チャネル11A、11B、12A、12B内の駆動電極14に印加されるようになっている。
ヘッドチップ1と配線基板3との接合に使用される接着剤は、導電性粒子が分散された導電性接着剤である。接着剤としては常温で硬化させる常温硬化型接着剤、加熱によって重合を促進させて硬化させる熱硬化型接着剤、紫外線等の活性エネルギー線の照射によって重合を促進させて硬化させる活性エネルギー線硬化型接着剤等を用いることができる。
中でも熱硬化型接着剤が好ましい。熱硬化型接着剤は、接合後に硬化のために所定温度まで加熱を行うと、接着剤の粘度が一時的に低下して流動し易くなり、これに伴って接着剤中の導電性粒子の流動も活発化することで、ヘッドチップ1からはみ出した接着剤による接着剤フィレット中において導電性粒子による凝集が発生し易い。このため本発明の効果が顕著に得られる。熱硬化型接着剤としてはエポキシ系接着剤が好ましく用いられるが、特に限定されない。
導電性粒子としては、AuやNi等の金属粒子そのものの他、合成樹脂粒子の表面にAuやNi等の金属膜をめっき等によって被覆したもの等があり、本発明ではいずれを用いることもできる。
図5は、ヘッドチップ1と配線基板3とを接着剤によって接合した際に、ヘッドチップ1と配線基板3との間からはみ出した接着剤による接着剤フィレットFが形成された様子を断面で示している。接着剤フィレットFは、配線基板3の接合領域31の外側でヘッドチップ1の外周縁に沿って、ヘッドチップ1の側面と配線基板3の表面とに亘るように形成されている。図中の符号Faは、接着剤フィレットFの形成領域である。
接合領域31の外側に出た配線電極33A、33Bは、この接着剤フィレットFの下を通って配線基板3の端部3aまで延びている。そして、配線基板3の表面には絶縁膜34(第1の絶縁膜)が形成されている。絶縁膜34は、接合領域31の外側の配線電極33A、33Bにおける接着剤フィレットFを通る部位を少なくとも被覆するように形成されている。この絶縁膜34の接合領域31側の縁部34aは、図3に示すように、該接合領域31の縁部31aと接するように、該縁部31aに沿う直線状に形成されている。
このように配線電極33A、33Bは、接合領域31の近傍の接着剤フィレットFを通る部位が絶縁膜34によって被覆されることで、接着剤フィレットF中で凝集した導電性粒子Pと直に接触することが防止される。このため、接着剤フィレットF中で凝集した導電性粒子Pによって引き起こされる配線電極33A、33B同士のショートを防止することができる。
図示する例では、配線基板3の端部3aにおいてFPC4が接続される領域を除き、接合領域31と端部3aとの間の配線電極33A、33Bを全て被覆するように絶縁膜34が形成された態様を示している。従って、この絶縁膜34は、ヘッドチップ1とFPC4との間に露出する配線電極33A、33Bの表面及びそれら配線電極33A、33Bの間を全て覆うため、接着剤フィレットF中で凝集した導電性粒子Pによる配線電極33A、33B同士のショートの防止に加え、配線電極33A、33Bの汚染や、インク等の付着によるショートをも防止することができる。
絶縁膜34は、配線基板3上に絶縁性を付与できる膜であれば使用できる。具体的な絶縁膜34の材料としては、TiO、SiO、Al等が挙げられる。
また、絶縁膜34は、CVD(Chemical Vapor Deposition)により形成されることが好ましい。配線電極33A、33Bは配線基板3の表面から所定の厚みを有して突出しているため、導電性粒子Pが凝集した際に配線電極33A、33Bの側面と接触してショートを引き起こし易い。従って、配線電極33A、33Bの上面のみならず、側面にも絶縁性が付与される必要がある。CVDによれば、この配線電極33A、33Bの側面にも回り込んで均一な絶縁膜を形成できるため、ショートの発生を効果的に防止できる。
導電性粒子Pの粒子径は、接続電極15A、15Bと配線電極33A、33Bとが直に重なり合うことができるように、接続電極15A、15Bの厚みと配線電極33A、33Bの厚みとを足し合わせた寸法よりも小さいものである必要がある。また、絶縁膜34が厚くなると、接続電極15A、15Bと配線電極33A、33Bとが重なり合った後に接合領域31の外側へ向かって流動する接着剤中の導電性粒子Pが、絶縁膜34の縁部34aで漉されて接合領域31の外側に流出せず、絶縁膜34外側の縁部34a近傍で凝集し、接合領域31の内側で隣り合う配線電極33A、33B同士をショートさせてしまうおそれもある。このため、絶縁膜34の厚みをc1、導電性粒子Pの粒子径をX、接続電極15A、15Bの厚みをa、配線電極33A、33Bの厚みをbとしたとき、c1<a、且つ、X<a+b−c1の条件を満たすことが好ましい。なお、導電性粒子Pの粒子径は平均粒子径であり、等体積球相当径によって規定される。
絶縁膜34の厚みと導電性粒子Pの粒子径が上記の条件を満たすことにより、ヘッドチップ1と配線基板3との間から接合領域31の外側に向って流動する接着剤中の導電性粒子Pは、接続電極15A、15Bと配線電極33A、33Bとが完全に重なり合った後でも、隣り合う配線電極33A、33Bの間から縁部34aを越えて絶縁膜34上に流出することができる。従って、絶縁膜34外の縁部34a近傍での導電性粒子Pの凝集を抑制することができる。
(第2の実施形態)
図6、図7は本発明に係るインクジェットヘッドの第2の実施形態を示している。図6はヘッドチップと配線基板との接合状態を配線基板側から見た図、図7は図6中の(vii)−(vii)線に沿う断面図である。第1の実施形態に係るインクジェットヘッドと同一符号の部位は同一構成の部位を示しているため、ここでは相違する構成のみを説明し、その他の説明は第1の実施形態の説明を援用し、記載を省略する。
本実施形態では、絶縁膜34の直線状の縁部34aが、直線状のまま接合領域31の縁部31aを跨いで、接合領域31の内側における接続電極15Aの手前まで延びている。これによって絶縁膜34は接合領域31と重なり合う延出部34bを有している。
これによれば、接合領域31の外側の接着剤フィレットF内のみならず、接合領域31の内側の接着剤フィレットF近傍で導電性粒子Pの凝集が発生しても、延出部34dによって配線電極33A、33B同士のショートを防止できるため、ショート防止効果を高めることができる。
この延出部34bを有する絶縁膜34の縁部34aは、A列のチャネル列から延びる接続電極15Aと重ならないように、ヘッドチップ1の端縁1cから接続電極15Aの手前までの領域内にあればよいが、一般には、接合領域31の内側に100μm〜150μm程度入り込むように形成されていればよい。
この第2の実施形態における絶縁膜34は、延出部34bがヘッドチップ1と配線基板3との間に入り込んでいるため、絶縁膜34の厚みc1は、接続電極15A、15Bの厚みaとの関係でc1<aとする必要があるが、同時に、第1の実施形態と同様に、絶縁膜34外の縁部34a近傍での導電性粒子Pの凝集を抑制する観点から、導電性粒子Pの粒子径X、接続電極15A、15Bの厚みa及び配線電極33A、33Bの厚みbとの関係で、X<a+b−c1の条件を満たすことが好ましい。
(第3の実施形態)
図8、図9は本発明に係るインクジェットヘッドの第3の実施形態を示している。図8は配線基板3の部分平面図、図9は図8における絶縁膜の縁部を拡大して示す部分平面図である。第1の実施形態に係るインクジェットヘッドと同一符号の部位は同一構成の部位を示しているため、ここでは相違する構成のみを説明し、その他の説明は第1の実施形態の説明を援用し、記載を省略する。
図6、図7に示した第2の実施形態における絶縁膜34は、直線状の縁部34aを接合領域31の内側まで入り込ませることによって該接合領域31と重なり合う延出部34bを形成するようにしたが、本実施形態における延出部34bは、絶縁膜34の縁部34aから、部分的に接合領域31の縁部31aを跨いで、該接合領域31内に向けて突出するように延びることで、櫛歯状に形成されている。
延出部34bは、配線基板3上に並設されている配線電極33A、33Bの1本おきに形成されている。ここでは、各延出部34bは配線電極33A、33Bのうちの配線電極33Bを被覆するように形成されている。すなわち、各延出部34bは、配線電極33Bの上面及び側面を被覆し、該配線電極33Bに沿って接合領域31の内側まで延びている。しかし、配線電極33Aとは接しておらず、該配線電極33Aとの間に、導電性粒子Pが通過し得る程度の僅かな隙間を形成している。
本実施形態における絶縁膜34の縁部34aは、ヘッドチップ1の接合領域31と接しておらず、該接合領域31の縁部31aとの間に僅かな距離をおいている。従って、各延出部34bのみが縁部34aから接合領域31の内側に向けて延び、該接合領域31の縁部31aを跨いでいる。絶縁膜34の縁部34aと接合領域31の縁部31aとの間は、導電性粒子Pの粒子径の10倍程度の距離であることが好ましい。
このような絶縁膜34によれば、導電性粒子Pは、図9中の矢印で示すように、ヘッドチップ1と配線基板3との間の接着剤が接合領域31の外側に向って流動するのに伴って接合領域31の外側に向けて流動するが、延出部34bの先端で漉されて停滞してしまうことはなく、延出部34bと配線電極33Aとの間の隙間を流路として接合領域31の外側に流出し、絶縁膜34の縁部34a近傍に受け入れられる。この縁部34a近傍には接着剤フィレットFが形成されており(図5参照)、導電性粒子Pの一部はこの接着剤フィレットF中で凝集する。
このため、延出部34bが接合領域31の内側に延びていても、導電性粒子Pが延出部34bで漉されて接合領域31の内側で凝集してしまうことはなく、接合領域31の内側での配線電極33A、33B同士のショートを防止できる。また、接合領域31の外側に流出した接着剤フィレットF中の導電性粒子Pの一部は、図9に示すように、導電性粒子Pが絶縁膜34の縁部34a近傍のみならず、絶縁膜34の延出部34b上や配線電極33A上にも凝集するが、延出部34bは配線電極33Bの上面及び側面を被覆しているため、このように接着剤フィレットF中の導電性粒子Pが絶縁膜34の延出部34b上や配線電極33A上で凝集しても、隣り合う配線電極33A、33B同士をショートさせてしまうこともない。
また、チップ加工時にヘッドチップ1の後面1bが平坦に切断されないことによって、ヘッドチップ1の端縁1cが配線基板3側に向けて僅かに出っ張る場合があり、その出っ張り部位で、接合領域31の外側に向って流動する導電性粒子Pが漉されるおそれがある。この場合、本実施形態のように接合領域31と櫛歯状に重なり合う延出部34bを形成しておけば、ヘッドチップ1の端縁1c近傍で漉された導電性粒子Pが凝集しても、上記のように隣り合う配線電極33A、33B同士のショートを防止することができる。
本実施形態の絶縁膜34も、櫛歯状の延出部34bがヘッドチップ1と配線基板3との間に入り込んでいるため、絶縁膜34の厚みc1は接続電極15A、15Bの厚みaとの関係でc1<aである必要がある。しかし、導電性粒子Pの粒子径Xは、接続電極15A、15Bの厚みa及び配線電極33A、33Bの厚みbとの関係で、X<a+bの条件を満たしていればよく、必ずしも絶縁膜34の厚みを考慮する必要がない。この条件を満たしていれば、導電性粒子Pは絶縁膜34の延出部34bと配線電極33Aとの間の隙間を流路として流動することが可能となり、上記のように導電性粒子Pが絶縁膜34の縁部34a近傍で凝集しても、隣り合う配線電極33A、33B同士をショートさせてしまうことを防止できるためである。
また、導電性粒子Pの粒子径Xは絶縁膜34の厚みを考慮する必要がないことにより、それだけ粒子径Xを大きくすることができる。導電性粒子Pは大きいほど電気的接続の信頼性が向上するため、本実施形態によれば、電気的接続の信頼性向上を図ることもできる。
なお、櫛歯状の各延出部34bも、A列のチャネル列から延びる接続電極15Aと重ならないように、ヘッドチップ1の端縁1cから接続電極15Aの手前までの領域内にあればよく、一般には、接合領域31内に100μm〜150μm程度入り込むように形成されていればよい。
また、ここでは、各延出部34bを配線電極33Bに沿って突出するように形成したが、これに代えて、配線電極33Aに沿って突出するように形成してもよい。
(第4の実施形態)
図10は本発明に係るインクジェットヘッドの第4の実施形態を示し、図5(a)と同一部位の断面を示す断面図である。第1及び第2の実施形態に係るインクジェットヘッドと同一符号の部位は同一構成の部位を示しているため、ここでは相違する構成のみを説明し、その他の説明は第1及び第2の実施形態の説明を援用し、記載を省略する。
本実施形態における絶縁膜34は、図6、図7に示した第2の実施形態と同様、接合領域31と重なり合う延出部34bが形成されている点で共通しているが、ヘッドチップ1の後面1bは、この延出部34bに対向して接着されるヘッドチップ1の端部が段状に凹んでいることによって凹部16を形成しており、この凹部16において配線基板3との間の間隔が部分的に大となっている点で異なっている。すなわち、凹部16内におけるヘッドチップ1の後面1bと配線基板3の表面との間隔Dは、接続電極15A、15Bの厚みa及び配線電極33A、33Bの厚みbとの関係で、D>a+bとなっている。絶縁膜34の延出部34bは、この凹部16内に配置されている。
図10に示す凹部16の存在によって、接続電極15A、15Bの厚みに関わらず、凹部16内におけるヘッドチップ1の後面1bと配線基板3の表面との間隔Dの範囲内で絶縁膜34の厚膜化が可能となるので、絶縁膜34を厚くして絶縁性を高めることができるという観点から好ましい実施形態である。
凹部16の形状は、ヘッドチップ1の端部を段状に凹ませる他に、図11に示すように、絶縁膜34との干渉を避けるように斜めに切り欠かれたテーパー状に形成してもよい。
また、このように絶縁膜34を厚膜化させる場合、以上のようにヘッドチップ1側に凹部16を形成することに代えて、図12に示すように、延出部34bが形成されている部位の配線基板3の厚みを薄く形成して、配線基板3の当該部位がヘッドチップ1に対して反対の方向に凹んでいるようにすることによって、配線基板3に薄肉部35を形成するようにしても全く同様の効果を得ることができる。
図12では、ヘッドチップ1の接続電極15Aの近傍から端部3aにかけて薄肉部35を形成するようにしたが、薄肉部35は、絶縁膜34の延出部34bが形成されている部位から接着剤フィレットFの形成領域Faにかけて形成されていればよい。
また、図示しないが、図10、図11に示すようにヘッドチップ1の後面1bに凹部16を形成することに加えて、図12に示すように配線基板3の表面に薄肉部35を形成するようにしてもよい。絶縁膜34をより厚膜化することができる。
本実施形態でも、導電性粒子Pの粒子径Xは、接続電極15A、15Bの厚みa及び配線電極33A、33Bの厚みbとの関係で、X<a+bの条件を満たしていればよく、必ずしも絶縁膜34の厚みを考慮する必要がない。これにより、導電性粒子Pの電気的接続の信頼性を向上させることもできる。
また、本実施形態において、絶縁膜34の延出部34bは、図6、図7に示したように、直線状の縁部34aが接合領域31と重なり合うように形成されるものであってもよいし、図8、図9に示したように、配線電極33A、33Bの1本おきに接合領域31内に突出するように延びる櫛歯状に形成されるものであってもよい。
(第5の実施形態)
図13は本発明に係るインクジェットヘッドの第5の実施形態を示し、ヘッドチップと配線基板との接合状態を配線基板側から見た図である。第1の実施形態に係るインクジェットヘッドと同一符号の部位は同一構成の部位を示しているため、ここでは相違する構成のみを説明し、その他の説明は第1の実施形態の説明を援用し、記載を省略する。
この配線基板3には、絶縁膜34に加え、接合領域31の内側に別の絶縁膜36(第2の絶縁膜)が形成されている。この絶縁膜36は、接合領域31内において、ヘッドチップ1のA列の駆動チャネル11A、11A間を通って該A列のチャネル列を跨いでいる配線電極33Bの表面及び隣り合う配線電極33B、33B間を被覆するように帯状に形成されている。絶縁膜36の一方の縁部36aは、B列のチャネル列の接続電極15Bと重ならないように、該接続電極15Bの手前で止まっており、他方の縁部36bは、配線電極33Aを被覆しないように、該配線電極33Aの手前で止まっている。従って、各貫通穴32Aは、この絶縁膜36内に開口している。
このようにチャネル列を跨ぐように配線される配線電極33Bは、チャネル列を跨ぐ部位で近接しているため、その近傍で導電性粒子Pの凝集が発生した場合、隣り合う配線電極33B、33B間でもショートを発生させるおそれがある。しかし、この部位にも絶縁膜36を形成しておくことにより、このような配線電極33B、33B同士のショートを防止することができる。
また、ヘッドチップ1の後面1bに開口する駆動チャネル11Aやダミーチャネル12Aは、その開口部に駆動電極14の縁部が露出しているため、配線電極33Bが駆動チャネル11Aやダミーチャネル12Aの駆動電極14との間で、凝集した導電性粒子Pによってショートが発生するおそれもあるが、絶縁膜36を形成しておくことで、このような配線電極33Bと駆動電極14との間のショートも防止することができる。
絶縁膜36は、絶縁膜34と同一の材料によって形成することができる。また、絶縁膜36は接合領域31内に形成されるため、絶縁膜36の厚みc2は、接続電極15A、15Bの厚みaとの関係で、c2<aとされる必要があるが、絶縁膜36の縁部36a、36bで導電性粒子Pの一部が漉されてしまうことを回避するため、第1の実施形態における絶縁膜34の場合と同様、導電性粒子Pの粒子径X、接続電極15A、15Bの厚みa及び配線電極33A、33Bの厚みbとの関係で、X<a+b−c2の条件を同時に満足することが好ましい。
この絶縁膜36は、以上のようにA列のチャネル列に沿って帯状に形成することに代えて、図14に示すように、配線電極33BがA列のチャネル列を跨いでいる部分のみを個別に覆うように形成してもよい。すなわち、絶縁膜36は、配線電極33B毎に独立して形成される。これによれば、絶縁膜36、36間に隙間が形成されるため、この隙間を接着剤及び導電性粒子Pの流路とすることができる。従って、上記の効果に加えて、絶縁膜36を厚く形成しても、接着剤及び導電性粒子Pの流動を妨げることがない効果が得られる。
なお、本実施形態における絶縁膜34は、図6、図7に示す第2の実施形態の絶縁膜34のように直線状の延出部34bを有するものであってもよいし、図8、図9に示す第3の実施形態の絶縁膜34のように、櫛歯状の延出部34bを有するものであってもよい。また、本実施形態において、第4の実施形態のように、ヘッドチップ1には凹部16が形成されていてもよいし(図10、図11)、配線基板3には薄肉部35が形成されていてもよい(図12)。
(その他の実施形態)
以上の説明では、ヘッドチップ1のチャネルが、駆動チャネル11A、11Bとダミーチャネル12A、12Bとからなるものを例示したが、全てのチャネルがインク吐出を行う駆動チャネルであってもよい。
また、ヘッドチップ1に設けられるチャネル列は2列のものに限らず、1列のみであってもよいし、3列以上であってもよい。例えば、以上説明した2列のチャネル列を有するインクジェットヘッドを、図2、図3において上下対称に形成することにより、4列のチャネル列を有するインクジェットヘッドを構成することができる。
更に、以上の説明では、前面1aと後面1bに各チャネルの開口部が配置されたストレート状のチャネル構造を持ついわゆるハーモニカ型のヘッドチップ1を有するインクジェットヘッドを例示したが、本発明は、複数のチャネルにそれぞれ対応する複数の接続電極が表面に形成されたヘッドチップを有し、接続電極が形成された面に導電性粒子を含む接着剤によって配線基板を接合するようにしたインクジェットヘッドであればよく、ハーモニカ型のヘッドチップを有するものになんら限定されない。
(インクジェットヘッドの製造方法)
以下、インクジェットヘッドの製造方法の一例について、図15〜図17を用いて説明する。ここでは第1の実施形態に示すインクジェットヘッドを例に挙げて説明するが、他の実施形態でも同様に行うことができる。
図15は、配線基板3の表面を示している。まず、貫通穴32A、32B、各配線電極33A、33B及び絶縁膜34が形成された配線基板3の表面に対し、ヘッドチップ1の各接続電極15A、15Bと各配線電極33A、33Bとが重なり合う部分に亘って帯状となるように接着剤5を塗布し、その後、接合領域31にヘッドチップ1を位置決めして貼り合せる。
次いで、ヘッドチップ1における配線基板3との接合面と反対側に位置する前面1aに開口するダミーチャネル12A、12Bを密閉する。
図16は、この密閉状態を形成する際に好ましい方法を示す断面図である。貼り合わされたヘッドチップ1と配線基板3は、上下一対の加圧板6a、6bの間に装着され、両加圧板6a、6b間で挟持することにより所定の圧力をかける。これにより、帯状に塗布された接着剤5は毛細管力によってヘッドチップ1と配線基板3との間を流動していく。なお、図16では接着剤5は図示省略している。
このとき、ダミーチャネル12A、12Bに到達した接着剤5は、その一部が配線基板3を伝ってダミーチャネル12A、12B内部に入り込む。ダミーチャネル12A、12Bの開口部は配線基板3によって閉塞されているためである。一方、駆動チャネル11A、11Bには、その開口部と同一形状で貫通穴32A、32Bが形成されているため、接着剤5は配線基板3を伝って駆動チャネル11A、11Bの開口部から内部に入り込みにくい。
両加圧板6a、6bのうち、ヘッドチップ1の前面1a側に配置される加圧板7aの表面には、弾性材料からなるシート状のシール材7が設けられており、このシール材7がヘッドチップ1の前面1aと当接するようになっている。弾性材料としては一般にはゴムを用いることができ、中でもシリコンゴムが好ましい。
このシール材7を設ける理由は次の通りである。一般にヘッドチップ1は、ダイシングブレード等によってセラミックスをフルカットすることによって作製されるため、フルカット面(前面1a及び後面1b)に切断時の痕跡が微細な凹凸状となって残っていることがある。この状態では、平板状の加圧板6aのみではダミーチャネル12A、12Bを密閉し難いものとなる。この問題はフルカット面を研摩することによって改善されるが、図示するように弾性材料からなるシール材7を間に挟むことによって、ヘッドチップ1の前面1aが凹凸状となっていても、わざわざ研摩作業を行うことなくヘッドチップ1の前面1aの開口部を効果的に密閉することができる。
配線基板3側のダミーチャネル12A、12Bの開口部は、その周囲に流れ込んだ接着剤5と配線基板3とによって密閉状態にある。このため、この配線基板3側の加圧板6bには必ずしもシール材7を設ける必要はない。ヘッドチップ1のダミーチャネル12A、12Bは、加圧板6aのシール材7と配線基板3との間で密閉され、内部に気体(空気)が封入された状態となる。
次いで、この状態でヘッドチップ1と配線基板3を加熱することにより、ダミーチャネル12A、12B内に封入されている気体を膨張させる。
この加熱は、接着剤5が熱硬化型接着剤である場合は加熱硬化時の熱を利用することができる。接着剤5が熱硬化型でない場合は、加圧板6a、6bで挟持された状態でオーブン等の適宜の加熱手段によって加熱すればよい。ここでは接着剤5が熱硬化型であり、加熱硬化時の熱を利用して上記の加熱を行う場合について説明する。
ヘッドチップ1の加熱によってダミーチャネル12A、12B内の気体が膨張すると、図17に示すように、この気体の膨張によってダミーチャネル12A、12B内に入り込んだ接着剤5は、該ダミーチャネル12A、12Bから、ヘッドチップ1の後面1bと配線基板3との間に押し出される。そして、この状態で接着剤5を硬化させることによって、ダミーチャネル12A、12Bの開口部内に残留する接着剤5による接着剤フィレット51を、該開口部の四隅に独立して存在させる。これにより、ダミーチャネル12A、12Bの開口部の周囲は接着剤フィレット51によって取り囲まれ、封止される。また同時に、ダミーチャネル12A、12Bの内部が接着剤5によって閉塞されてしまうことが避けられる。
この加熱膨張によってダミーチャネル12A、12Bから押し出された接着剤5が、ヘッドチップ1と配線基板3との間を広がっていくと、ヘッドチップ1からはみ出した接着剤5によって、図5に示すように接着剤フィレットFが形成される。このようにダミーチャネル12A、12B内から接着剤5を押し出すようにすると、押し出しによる流動によって多くの導電性粒子Pが接着剤フィレットFまで運ばれ易くなり、ここで凝集することによって配線電極33A、33B同士のショートを発生させるおそれはより高くなる。しかし、本発明によれば、絶縁膜34によって接着剤フィレットF中で凝集した導電性粒子Pによる配線電極33A、33B同士のショートを防止できるため、このような製造方法に適用することで特に顕著な効果を得ることができる。
気体を膨張させる際の加熱温度や加熱時間は、接着剤硬化温度にする前にダミーチャネル12A、12B内の気体を適切に膨張させる必要があり、接着剤5の粘度を上昇させすぎず、流動状態を維持し得ると共に、ある程度の流動の後は流動しないレベルとなる程度の温度及び時間である必要がある。具体的な温度や時間は、使用される接着剤5の種類(硬化温度、粘度)、ダミーチャネル12A、12Bの容積、ヘッドチップ1の大きさや熱伝導率等に応じて適宜調整される。
このようにしてヘッドチップ1と配線基板3とを接合した後、ヘッドチップ1の前面1aにノズルプレート2を接合すると共に、配線基板3の背面側に不図示のマニホールドを接合し、更に、配線基板3の端部3aにFPC4を接続することによってインクジェットヘッドが完成する。
なお、駆動電極13の表面にパリレン膜等の保護膜を被覆形成する場合は、このようにヘッドチップ1と配線基板3とを接合した後、ノズルプレート2を接合する前に施工することができる。保護膜を形成する必要がない場合は、ノズルプレート2を接合後のヘッドチップ1と配線基板3とを接合するようにしてもよい。この場合、ヘッドチップ1の前面1a側のダミーチャネル11bの開口部はノズルプレート2によって密閉されるため、シール材7は必ずしも設けなくてもよい。
1:ヘッドチップ
1a:前面
1b:後面
1c:端縁
11A、11B:駆動チャネル
12A、12B:ダミーチャネル
13:駆動壁
14:駆動電極
15A、15B:接続電極
16:凹部
2:ノズルプレート
21:ノズル
3:配線基板
3a:端部
31:接合領域
31a:縁部
32A、32B:貫通穴
33A、33B:配線電極
34:絶縁膜(第1の絶縁膜)
34a:縁部
34b:延出部
35:薄肉部
36:絶縁膜(第2の絶縁膜)
36a、36b:縁部
4:FPC
5:接着剤
51:接着剤フィレット
6a、6b:加圧板
7:シール材
F:接着剤フィレット
Fa:接着剤フィレットの形成領域
P:導電性粒子

Claims (18)

  1. 複数の接続電極が表面に形成されたヘッドチップと、
    前記接続電極と電気的に接続されると共に前記ヘッドチップとの接合領域の外側に延びる複数の配線電極が表面に並設された配線基板とを有し、
    前記ヘッドチップの前記接続電極が形成された面に、導電性粒子を含む接着剤を介して前記配線基板が接合されることにより、前記ヘッドチップと前記配線基板との間から流出した前記接着剤による接着剤フィレットが形成されているインクジェットヘッドにおいて、
    前記配線基板は、前記接合領域の外側の前記配線電極における前記接着剤フィレットを通る部位を被覆するように、第1の絶縁膜が形成されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記第1の絶縁膜は、前記接合領域の内側に延びるように形成された延出部を有することを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記延出部は、前記配線電極の1本おきに、該配線電極に沿って前記接合領域の内側に延びるように形成されていることを特徴とする請求項2記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記導電性粒子の粒子径をX、前記接続電極の厚みをa、前記配線電極の厚みをb、前記第1の絶縁膜の厚みをc1としたとき、c1<a、且つ、X<a+bであることを特徴とする請求項3記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記ヘッドチップは、前記接着剤を介して前記延出部と対向して接着される前記ヘッドチップの端部において、前記配線基板との間の間隔を部分的に大となるように当該端部が前記配線基板に対して反対の方向に凹んでいることを特徴とする請求項2、3又は4記載のインクジェットヘッド。
  6. 前記配線基板は、前記延出部が形成されている部位の厚みが、前記ヘッドチップとの間の間隔を部分的に大となるように前記配線基板の当該部位が、前記ヘッドチップに対して反対の方向に凹んでいることを特徴とする請求項2、3又は4記載のインクジェットヘッド。
  7. 前記ヘッドチップは、前記接着剤を介して前記延出部と対向して接着される前記ヘッドチップの端部において、前記配線基板との間の間隔を部分的に大となるように当該端部が前記配線基板に対して反対の方向に凹んでいると共に、
    前記配線基板は、前記延出部が形成されている部位の厚みが、前記ヘッドチップとの間の間隔を部分的に大となるように前記配線基板の当該部位が、前記ヘッドチップに対して反対の方向に凹んでいることを特徴とする請求項2、3又は4記載のインクジェットヘッド。
  8. 前記導電性粒子の粒子径をX、前記接続電極の厚みをa、前記配線電極の厚みをb、前記第1の絶縁膜の厚みをc1としたとき、c1<a、且つ、X<a+b−c1であることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェットヘッド。
  9. 前記第1の絶縁膜の材料は、TiO、SiO、Alのいずれかであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  10. 前記第1の絶縁膜は、CVDにより形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  11. 前記ヘッドチップは、複数のチャネルが並設されたチャネル列を複数有し、
    前記複数の接続電極は、前記複数のチャネルにそれぞれ対応して配置され、
    前記配線基板は、前記複数の配線電極のうち、いずれかの前記チャネル列の前記接続電極と電気的に接続される前記配線電極の他端が、他のいずれかの前記チャネル列を跨いで前記接合領域の外側に延びていると共に、前記チャネル列を跨いでいる前記配線電極を被覆するように、前記接合領域の内側に第2の絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  12. 前記第2の絶縁膜は、前記配線電極毎に独立して形成されていることを特徴とする請求項11記載のインクジェットヘッド。
  13. ヘッドチップとの接合領域と、該接合領域の内側から外側に延びるように並設された複数の配線電極とを有すると共に、該接合領域の外側であって該接合領域近傍の前記配線電極を被覆するように、第1の絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のインクジェットヘッドに用いられる配線基板。
  14. 前記第1の絶縁膜は、前記接合領域の内側に延びるように形成された延出部を有することを特徴とする請求項13記載の配線基板。
  15. 前記延出部は、前記配線電極の1本おきに、該配線電極に沿って前記接合領域の内側に延びるように形成されていることを特徴とする請求項14記載の配線基板。
  16. 前記配線基板は、前記延出部が形成されている部位の厚みが、前記ヘッドチップとの間の間隔を部分的に大となるように前記配線基板の当該部位が、前記ヘッドチップに対して反対の方向に凹んでいることを特徴とする請求項14又は15記載の配線基板。
  17. 前記第1の絶縁膜の材料は、TiO、SiO、Alのいずれかであることを特徴とする請求項13〜16のいずれかに記載の配線基板。
  18. 前記第1の絶縁膜は、CVDにより形成されていることを特徴とする請求項13〜17のいずれかに記載の配線基板。
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