JP2014177865A - 床材 - Google Patents

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Abstract

【課題】傷や破損が生じた場合などに取り外しが容易な床材を提供する。
【解決手段】隣り合う2辺に雄実2と雌実3が形成されてなる平面視略矩形状の床材1において、雌実の奥部3aから雄実側に2.0(好ましくは8.5)〜15.5mmの位置に床材裏面1b側から表面1a側に向かう溝4,5が形成されることを特徴とする。溝は、雌実の下方突部3bの高さ以上であって且つ上方突部3cの下面には至らない高さまでの深さに形成されることが好ましい。施工されたこの床材を上方に引き上げることにより、雌実の奥方裏面側に形成された溝から雌実の下方突部を含む部分が破断されるので、床材を容易に取り外すことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、傷や破損が生じた場合などに取り外しが容易な床材に関する。
床材を雄実と雌実との嵌合を介して連接施工した後に、傷や破損が生じた一枚または数枚の床材を取り外して新たな床材に取り替えることが必要となる場合がある。このような場合、従来は、取り外そうとする床材の外周縁に沿ってその内側に表面から切り込みを入れて該切り込みの内側の床材部分を取り外した後、該床材に隣接する床材との嵌合部分を取り除いていた。
特開2001−262815号公報
しかしながら、このような従来技術によると、切り込みを形成する際や嵌合部分を取り除く際に隣接する床材を傷付けてしまうことがあった。また、切り込み形成の際に粉塵ゴミが発生し、作業環境を悪化させると共に、発生した粉塵ゴミの掃除も必要となる。床材の裏面の一部に接着剤を点状または線状に塗布することによって床下地に対する接着力を弱めた状態とすることで、床材を剥がしやすいものとすることも提案されている(特許文献1)が、このようにしても嵌合部分(特に雌実の下方突部)が邪魔になって取り外すことができず、結局は前記従来技術と同様に嵌合部分を切除しなければならない。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、傷や破損が生じた床材の取り外しを容易にすると共に取り外しの際に粉塵ゴミなどを発生させないようにすることである。
この課題を解決するため、本発明は、平面視略矩形状であって隣り合う2辺にそれぞれ雄実と雌実が形成され、雄実と雌実との嵌合を介して連接しつつ下地材に施工した後に取り外すことを可能とした床材において、雌実が形成される隣り合う2辺において該雌実の奥部から雄実側に2.0〜15.5mmの位置に床材裏面側から表面側に向けてそれぞれ溝が形成されることを特徴とする。各溝は、雌実を形成する下方突部の高さ以上であって且つ上方突部の下面には至らない高さまでの深さに形成されることが好ましい。
(削除)
本発明によれば、傷や破損が生じた床材を取り外す場合、該床材の雌実に近い部分を上方に引き上げたときに、雌実の奥方裏面側に形成された溝を起点として、雌実の下方突部を含む部分が破断されるので、床材を容易に取り外すことができる。該溝は、雌実の奥部から雄実側に2.0〜15.5mmの位置に形成される。この溝位置が2.0mmより小さいと、雌実側の床材端部からの距離が短すぎることになり、下地に不陸がある場合に施工時に破損したり、強度が不足して基板となる合板やMDFに破損や剥離が生じたりする恐れがあるので、床材全体および雌実の下方突部の強度を確保するために雌実奥部から溝までの距離を2.0mm、好ましくは8.5mm以上とする。一方、この距離が15.5mmを越えると、雌実側の床材端部から離れすぎてしまい、取り外すべき床材を引き上げても破断しにくいものとなると共に、破断後に床下地上に残る部分が大きくなって除去作業が困難または煩雑になる。
さらに、この溝が、床材裏面から雌実を形成する下方突部の高さ以上であって且つ上方突部の下面には至らない高さまでの深さに形成されることにより、取り外すべき床材を引き上げたときに雌実の下方突部を含む部分がより容易に破断されることになる。
本発明によれば、傷や破損が生じた床材を施工後に取り外す際に、床材を引き上げるだけで床材を容易に取り外すことができ、前記従来技術のように内部に切り込みを形成する必要がないので、粉塵ゴミが発生せず、掃除の手間も要しない。
また、床材を取り外す際に、該床材における溝の交点近くの表面側の箇所に係止用治具を取り付け、この係止用治具に工具を係止させて該床材を引き上げるようにすると、スムーズに取り外し作業を行うことができ、作業性が向上する。
本発明の一実施形態による床材の断面図(a)および雌実部拡大断面図(b)である。断面図(a)は図2A−A切断線による断面図である。 この床材の裏面図である。 この床材の施工状態断面図である。 施工された床材を取り外すときの説明図である。 取り外した床材に代えて使用可能な床材の雌実部の構成を例示する拡大断面図である。 図5に例示した床材の施工状態断面図である。 本発明の他実施形態による床材の断面図(a)および雌実部拡大断面図(b)である。 この床材の基材裏面図である。 この床材の施工状態断面図である。 施工された床材を取り外すときの説明図である。 取り外した床材に代えて使用可能な床材の雌実部の構成を例示する拡大断面図である。 図11に例示した床材の施工状態断面図である。 本発明のさらに他実施形態による床材の裏面図である。 本発明のさらに他実施形態による床材の裏面図である。 本発明のさらに他実施形態による床材の裏面図である。 雄実側にも溝を形成した実施形態において床材を取り外すときの該雄実側の破断状態を示す説明図である。 床材を取り外す際に使用される係止用治具の斜視図である。 この係止用治具を取り外すべき床材に取り付ける際の作業を説明する斜視図である。 この係止用治具が取り付けられた状態の部分断面図である。 この係止用治具にバールを当てて床材を引き上げる際の作業を説明する斜視図である。 図20と同様の作業を説明する断面図である。
以下に実施例を挙げて本発明について詳述するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載によって定義される発明の範囲内において様々な変形態様を取り得る。
図1には本発明の一実施形態による床材、すなわち、隣り合う2辺に本実加工による雄実2と雌実3が形成されてなる平面視略矩形状の床材1が示されている。図1は床材1の短手方向(幅方向)に沿って切断した状態の断面図であって該短手方向の両端に形成された雄実2と雌実3が示されているが、長手方向(長さ方向)の両端にも同様に雄実2と雌実3が形成されている(図2)。
床材1の材質は特に限定されるものではなく、合板や木質繊維板、OSBなどの木質基材を単独または任意組み合せてなるものや、これに高密度の軟質樹脂シート、ゴムシート、発泡樹脂シートなどのシート材を任意位置に積層させてなる積層板ないし複合板を用いることができ、施工後に引き上げたときに雌実の下方突部が破断されるものであれば良い。
この床材1において、雌実3の奥部3aから雄実2側に2.0(好ましくは8.5)〜15.5mmの位置に、床材1の長手方向全長に亘って延長する溝4および短手方向全長に亘って延長する溝5が、それぞれ床材裏面1b側から表面1a側に向かって、雌実3を形成する下方突部3bの高さ以上であって且つ上方突部3cの下面には至らない高さまでの深さに形成されている(図1(b))。溝深さは一般に1.5〜8mmの範囲であり、例として、6mm厚の床材では2.5mm、12mm厚の床材では5.5mmの深さを有するものとして溝4,5が形成される。また、溝4,5の幅は1〜5mm程度である。溝4,5の形状は断面コ字形状のほか、断面V字形状や、断面コ字形状の奥部をV字形状に尖らせた形状などであっても良く、特に限定されるものではない。
図3はこの床材1の施工状態断面図であり、接着剤8(図4)を塗布した下地材6に床材1,1を配置して雄実2と雌実3との嵌合を介して連接施工される。より具体的には、既設の床材1(図3右側の床材1)の雄実2を雌実3に嵌合させながら床材1(図3左側の床材1)を接着剤を介して下地材6に取り付けた後、雄実2の突部根元付近から釘7を打ち込んで下地材6に固定する。接着剤に代えて、両面テープや面ファスナーなどを床材裏面1bに取り付けて下地材6に固定しても良い。雄実2の突部表面および/または雌実3の内面に接着剤を塗布して、隣接する床材1,1同士の嵌合を強化することができる。また、釘7に代えてビスやステープルなどを用いることもある。
なお、床材1を下地材6に施工する際に用いる接着剤8としては、ウレタン系接着剤に無機系の充填材を加えたものを使用することが好ましい。充填材を加えることにより、接着力を弱めて床材1の取り外しを容易にすることができると共に、接着剤の増量効果も得られる。充填材としては、たとえば粉状の炭酸カルシウムを用いることができる。また、床材1の層間剥離強度よりも小さい剥離強度を有する接着剤が用いられる。
図3のように施工された床材1に傷や破損が生じて新たな床材との交換のために取り外すことが必要となった場合は、図4に示すように、取り外そうとする床材1(図4中央の床材1)を上方に引き上げることにより、雌実3の奥方裏面側に形成された溝4,5から雌実3の下方突部3bを含む部分3dを破断させて、隣接する床材(図4右側の床材1)の雄実2との嵌合を解除させる。そして、引き上げた床材1を雌実3側に斜めに引き上げることで、雄実2を反対側の隣接床材(図4左側の床材1)の雌実3との嵌合から引き抜いて、該床材1を取り外すことができる。雄実2側から打ち込まれている釘7は、該床材1の引き上げと共に下地材6から引き抜かれる。床材1を引き上げるための具体的作業については後述する。
このようにして床材1を取り外した後、取り外された箇所の床下地6面に残存している接着剤8や両面テープなど、また取り外した際に発生した床材1の破片などを、ヘラなどを用いて除去する。また、取り外した床材1の雌実下方突部3bを含む破断部分3dが、隣接する床材1(図4右側の床材1)の雄実2の突部下方において床下地6に接着された状態で残置されるので、この破断部分3dも同様にヘラなどで除去する。
取り外した床材1に代えて施工する床材としては、図5(a),(b)に例示したような雌実部形状を有する床材9a,9bを使用することができる。この取替え用の床材9a,9bは、取り外した床材1の両側に隣接する既設床材1,1(図4右側および左側の床材1,1)の間に上方から嵌め込むようにして施工しなければならないので、雌実下方突部3bを切除しておく必要がある。
床材9aは、床材1の雌実奥部3aから溝4,5に向けて略水平に切り込みを入れることによって雌実下方突部3bを切除したものであり、雌実上方突部3cの下面から溝4の奥面4aおよび雄実2側の側面4bによって規定される空間10aを形成する。この床材9aは、図6(a)に示すように、床材1の取り外し後に接着剤8などを除去して平滑にされた床下地6面に接着剤を塗布すると共に、図4右側に隣接する床材1の雄実2の突部上面にも接着剤を塗布した後、雄実2(図6(a)には図示せず)を図4左側に隣接する床材1の雌実3に嵌合し、右側隣接床材1の雄実2を雌実下方突部3b切除後の空間10aに収容するようにして雌実上方突部3cを嵌合して、施工することができる。
床材9bは、床材1の雌実下方突部3bの付け根付近の裏面1b側から雌実奥部3aに向けて略垂直に切り込みを入れることによって雌実下方突部3bを切除したものであり、雌実上方突部3cの下面から雌実奥部3aに沿った切り込み面によって規定される空間10bを形成している。この床材9bでは当初の床材1に形成されている溝4,5がそのまま残され、薄板状の下方突部3eを有する。この床材9bも上述の床材9aと同様にして施工することができる(図6(b))。
これらの床材9a,9bには雄実2の下方に嵌合される雌実下方突部3bが切除されているので、施工した後にさらに傷や破損が生じて新たな床材との交換のために取り外すことが必要となった場合には、雌実3側を斜めに引き上げて雄実2を隣接床材の雌実3との嵌合から引き抜くだけで、容易に取り外すことができる。
なお、取り外した床材1の雌実下方突部3bを含む破断部分3dを除去することについて既述したが、必ずしも破断部分3dをすべて除去する(図6(a),(b))必要はなく、床材9a,9bを施工する際に破断部分3dが邪魔にならない(言い換えれば、除去後になお残る部分が空間10a,10bに完全に収容される)程度まで除去すれば実際上十分である。一般に、雌実下方突部3bの裏面には接着剤を塗布せずに施工される場合が多いので、このような場合には破断部分3dを引き抜くことによって簡単に除去することができる。
以上の説明においては、床材1を取り外す作業および取り外した床材1のスペースに取替え用の床材9a,9bを施工する作業について、床材1の短手方向断面を示す図(図4,図6)を参照したが、床材1の長手方向断面においても同様の作業を行うことは言うまでもない。すなわち、既述および図4に示すと同様にして、床材1の短手方向に延長する雌実3側も引き上げて反対側の雄実2を隣接床材の雌実3との嵌合から引き抜くことにより、床材1を取り外す。また、既述および図6に示すと同様にして、取替え用の床材9a,9bの短手方向に延長する雄実2を隣接する床材の雌実3に嵌合させ、雌実上方突部3cを反対側の隣接床材1の雄実2に被せるようにして、該取替え用の床材を施工するものである。
図7には本発明の他の実施形態による床材として、MDFなどの木質基材1の裏面にクッション材12が貼着されてなる防音床材11が示されている。木質基材1は既述実施形態の床材1と略同様の構成を有するので、同一または対応する部分には同一の符号を付してそれらの詳細な説明を割愛する。クッション材12にはポリウレタン発泡体その他の樹脂発泡樹脂シートなどのクッション性に優れた材料が使用され、床材としての防音性を高めている。クッション材12はエポキシ系接着剤などの常用接着剤により木質基材1の裏面に貼着される。また、木質基材1の裏面には、床材取り外しの際に破断の起点となる溝4,5とは別に、木質基材1の剛性を弱めて防音性を向上させるための裏溝13が形成されている(図8)。この例では床材11の短手方向に延長する裏溝13が所定間隔で複数本形成されているが、さらに長手方向に延長する裏溝を形成しても良い。裏溝形成については従来公知であり、且つ、本発明の主題に直接関連しないので、これ以上の詳細な説明を割愛する。
図9はこの床材11の施工状態断面図であり、接着剤(図示せず)を塗布した下地材6に床材11,11を配置して雄実2と雌実3との嵌合を介して連接施工される。この施工状態も既述実施形態と略同様であり、各床材11は木質基材1の雄実2の突部根元付近から打ち込まれた釘7で下地材6に固定される。
このように施工された床材11に傷や破損が生じて新たな床材との交換のために取り外すことが必要となった場合の取り外し作業も既述実施形態と同様にして行うことができる。すなわち、図10に示すように、取り外そうとする床材11(図10中央の床材11)を吸盤器などを用いて上方に引き上げることにより、雌実3の奥方裏面側に形成された溝4,5から雌実3の下方突部3bを含む部分3dを破断させて、隣接する床材11(図10右側の床材11)の雄実2との嵌合を解除する。そして、引き上げた床材11を雌実3側に斜めに引き上げることで、雄実2を反対側の隣接床材(図10左側の床材11)の雌実3との嵌合から引き抜いて、該床材11を取り外すことができる。雄実2側から打ち込まれている釘7は、該床材11の引き上げと共に下地材6から引き抜かれる。
この床材11は、MDFなどの木質基材1の裏面にクッション材12が貼着されてなる防音床材であって基材1の裏面には短手方向に延長する裏溝13が所定間隔で複数本形成されている。このため、長手方向に延長する溝4は裏溝13と直交することになって、この溝4近くの雌実下方突部3bは裏溝13によって複数区画に分断される(図8)。したがって、取り外しの際に床材11を引き上げたときに個々の区画ごとに破断が生ずることになり、より軽微な引き上げ力でも破断させることができ、取り外しをより容易に行うことができる。
そして、取り外された箇所の床下地6面に残存している接着剤8や両面テープなど、また取り外した際に発生した床材11の破片などを、ヘラなどを用いて除去する。また、取り外した床材11の雌実下方突部3bを含む破断部分3d(およびその裏面に貼着されている部分のクッション材12’)が、隣接する床材11(図10右側の床材11)の雄実2の突部下方において床下地6に接着された状態で残置されるので、この破断部分3dも同様にヘラなどで除去する。
取り外した床材11に代えて施工する床材としては、図11(a),(b)に例示したような雌実部形状を有する床材14a,14bを使用することができる。この取替え用の床材14a,14bは、取り外した床材11の両側に隣接する既設床材11,11(図10右側および左側の床材11,11)の間に上方から嵌め込むようにして施工しなければならないので、雌実下方突部3bを切除しておく必要がある。
床材14aは、床材11の雌実奥部3aから溝4,5に向けて略水平に切り込みを入れることによって雌実下方突部3bを切除したものであり、雌実上方突部3cの下面から溝4の奥面4aおよび雄実2側の側面4bによって規定される空間15aを形成する。この床材14aは、図12(a)に示すように、床材11の取り外し後に接着剤8などを除去して平滑にされた床下地6面に接着剤を塗布すると共に、図10右側に隣接する床材11の雄実2の突部上面にも接着剤を塗布した後、雄実2(図12(a)には図示せず)を図10左側に隣接する床材11の雌実3に嵌合し、右側隣接床材11の雄実2を雌実下方突部3b切除後の空間14aに収容するようにして雌実上方突部3cを嵌合して、施工することができる。
床材14bは、床材11の雌実奥部3aから裏面に向けて略垂直に切り込みを入れることによって雌実下方突部3bを切除したものであり、雌実上方突部3cの下面から雌実奥部3aに沿った切り込み面によって規定される空間15bを形成する。この床材14bも上述の床材14aと同様にして施工することができる(図12(b))。
これらの床材14a,14bには雄実2の下方に嵌合される雌実下方突部3bが切除されているので、施工した後にさらに傷や破損が生じて新たな床材との交換のために取り外すことが必要となった場合には、雌実3側を斜めに引き上げて雄実2を隣接床材の雌実3との嵌合から引き抜くだけで、容易に取り外すことができる。
なお、取り外した床材11の雌実下方突部3bを含む破断部分3dおよびクッション材12’を除去する場合、必ずしもこれらの残存部分すべてを除去する(図12(a),(b))必要はなく、床材14a,14bを施工する際に該残存部分が邪魔にならない(言い換えれば、除去後になお残る部分が空間15a,15bに完全に収容される)程度まで除去すれば実際上十分である。
図10では、防音床材11を取り外したときに、雌実3の下方突部3bの裏面側のクッション材12が引きちぎられて雌実下方突部3bの破断部分3dと共に破断部分12’として下地材6上に残るように示されているが、接着剤8の接着強度や接着箇所、クッション材12の密度などによっては、クッション材12の全体が基材1と共に引き抜かれて、雌実3の下方突部3bの破断部分3dのみが残される場合もある。いずれにしても、取替え用の床材14a,14bは雌実下方突部3bが切除されているので、前述のようにして簡単に施工することができる。
以上の説明においては、床材11を取り外す作業および取り外した床材11のスペースに取替え用の床材14a,14bを施工する作業について、床材11の短手方向断面を示す図(図10,図12)を参照したが、床材11の長手方向断面においても同様の作業を行うことは言うまでもない。すなわち、既述および図10に示すと同様にして、床材11の短手方向に延長する雌実3側も引き上げて反対側の雄実2を隣接床材の雌実3との嵌合から引き抜くことにより、床材1を取り外す。また、既述および図12に示すと同様にして、取替え用の床材14a,14bの短手方向に延長する雄実2を隣接する床材の雌実3に嵌合させ、雌実上方突部3cを反対側の隣接床材1の雄実2に被せるようにして、該取替え用の床材を施工するものである。
図13には本発明のさらに他の実施形態による床材が示されている。この床材1は実施例1による床材1(特に図2参照)とほぼ同一の構成であるが、床材1の長手方向全長に亘って延長する溝4と、短手方向全長に亘って延長する溝5とで、それぞれ雌実3,3の奥部3a,3aからの形成位置を異なるものとしている点で相違している。たとえば、6mm厚MDFを基板とする床材1では、長手方向に延長する溝4を雌実奥部3aから11mmの位置に、短手方向に延長する溝4を雌実奥部3aから14.5mmの位置に形成し、12mm厚合板を基板とする床材1では、長手方向に延長する溝4を雌実奥部3aから9.5mmの位置に、短手方向に延長する溝4を雌実奥部3aから13mmの位置に形成することができる。このように、溝4,4の形成位置が雌実奥部3aから2.0(好ましくは8.5)〜15.5mmの範囲内にあれば、各方向の溝の形成位置を変えても良い。A−A断面は図1と同様に表されるので図示省略する。
図14には本発明のさらに他の実施形態による床材が示されている。実施例1による床材1(特に図2参照)ではその裏面側において隣り合う2辺の雌実奥部3aから2.0〜15.5mmの位置にそれぞれ溝4,5が形成されているのに対し、この実施例の床材では、これら溝4,5に加えて、短手方向に延長する雄実2に沿って延長する溝5’が形成され、床材裏面に三方の溝4,5,5’が形成されている点で相違している。溝5’は、雄実2の突部根元から対向する雌実3側に向けて2〜15.5mm、好ましくは8.5〜15.5mmの位置に形成される。
特に床材基板の厚さが厚くなると、釘などの強固な固定手段で床下地に固定されることになるため、隣り合う2辺の雌実裏面側に溝4,5が形成されているだけの場合、これら2辺に沿って溝4,5から雌実下方突部3bを含む端部分3d(図4)を破断させることは比較的容易であるが、溝が形成されていない他の2辺の雄実2,2側で強固に固定されていると、該雄実2,2を取り外すことが困難になる場合がある。そこで、この実施例では、雌実3,3裏面側の溝4,5に加えて、さらに一方の雄実2の裏面側にも溝5’を形成して三方溝とすることによって、上記課題を解決している。
この実施例の床材1を取り外すときは、隣り合う2辺の雌実3,3側において溝4,5から端部にかけての下方突部3b,3bを含む裏面側端部分3dを破断させると共に、溝5’が形成された雄実2側においても該溝5’から端部にかけての部分をも同時に破断させることができるので、床材が厚い場合であっても、取り外し作業が容易である。雌実下方突部3bを含む裏面側端部分3dの破断については実施例1について図4を参照して説明したと同様にして行われる。溝5’が形成された雄実2側においては、図16に示すように、床材1を引き上げたときに該雄実2の突部根元付近に形成された溝5’から該雄実2を含む裏面側部分16が破断する。床板1を取り外した後に、この破断部分16を雌実3から引き抜いて除去する。床材施工時の接着剤は四周縁部を除いた中央領域において下地材6に塗布されるのが通常であり、破断部分16の裏面には接着剤8が塗布されていないので、破断部分16の除去は容易である。図16において符号1cは、雄実2の上方に残された床材上端部である。
図15には本発明のさらに他の実施形態による床材が示されている。実施例1による床材1(特に図2参照)ではその裏面側において隣り合う2辺の雌実奥部3aから2.0〜15.5mmの位置にそれぞれ溝4,5が形成されているのに対し、この実施例の床材では、これら溝4,5に加えて、長手方向に延長する雄実2に沿って延長する溝4’が形成され、床材裏面に三方の溝4,5,4’が形成されている点で相違している。溝4’は、雄実2の突部根元から対向する雌実3側に向けて2〜15.5mm、好ましくは8.5〜15.5mmの位置に形成される。この実施例においても、実施例4と同様に、床材1を取り外す際に、隣り合う2辺の雌実3,3側において溝4,5から端部にかけての下方突部3b,3bを含む裏面側端部分3dを破断させると共に、溝4’が形成された雄実2側においても該溝4’から端部にかけての部分をも同時に破断させることができるので、床材が厚い場合であっても、取り外し作業が容易となる利点がある。また、この実施例において溝4’が形成された雄実2側における破断も、図16を参照して既述したと同様にして行われる。なお、図示しないが、実施例4における溝5’と実施例5における溝4’の両方を形成して各辺に沿って四方溝を形成しても良いことは言うまでもない。
この実施例では、図3のように施工された床材1に傷や破損が生じて新たな床材との交換のために取り外すことが必要となった場合における具体的な取り外し作業について、図17〜図21を参照して説明する。
この取り外し作業には、図17に示すような係止用治具20を使用する。この係止用治具20は、たとえば12mm厚の合板をカットして貼り合わせることにより250mm×75mm×24mm(厚さ)であって裏面側中央に空間21を有する形状に形成され、床材施工現場において余った合板を利用して現場調達することができる。この係止用治具20を、取り外そうとする床材1の雌実3,3に沿った2辺1d,1eの角部近くに載置して、ネジ22で該床材1に固定する(図18,図19)。このとき、ネジ22は床材1を貫通して下地材6に若干(0〜2mm程度)入り込むような深さに打ち込むと良い。
そして、床材1の表面に取り付けた係止用治具20における空間21にバールなどの工具23を挿入して、梃子の要領で床材1を引き上げていく(図20,図21)。このとき、支点となる箇所に当て板24を置いて、取り外そうとする床材以外の床材表面に損傷を与えないようにすると良い。係止用治具20は強固に床材1に取り付けられているので、工具23を用いた引き上げ作業によって、辺1dおよび辺1eに沿って徐々に裏面側の雌実3,3の溝4,5から先端側の部分3dが破断していく。実施例4,5のように三方溝または四方溝を形成した場合には、辺1d,1eの全長に亘ってスムーズに床材の引き上げおよび部分3dの破断を実行することができる。
なお、係止用治具20を固定する箇所は、床材1において雌実3,3が形成されている辺1d,1eの角部近くであり、その箇所での引き上げ作業によって雌実先端部分3dを最も破断させやすいように設定されるが、一般に辺1d,1eから約15mm程度を残すように位置決めされる。
上述した取り外し作業は好ましい実施形態であるが、必ずしもこれに限定されるものではない。たとえば、取り外そうとする床材の雌実形成辺1d,1eの角部や近接箇所に1個または複数個の吸盤器を取り付けて、その減圧吸引力を利用して床材を引き上げる方法なども採用可能である。
1 床材
1a 床材の表面
1b 床材の裏面
1c 雄実側の破断後に残存する上端部
1d 雌実が形成されている短手方向の辺
1e 雌実が形成されている長手方向の辺
2 雄実
3 雌実
3a 雌実の奥部
3b 雌実の下方突部
3c 雌実の上方突部
3d 破断部分
3e 下方突部
4 溝(雌実裏面側において長手方向に延長する溝)
4a 溝の奥面
4b 溝の側面
4’ 溝(雄実裏面側において長手方向に延長する溝)
5 溝(雌実裏面側において短手方向に延長する溝)
5’ 溝(雄実裏面側において短手方向に延長する溝)
6 下地材
7 釘
8 床材取り外し後に下地材面に残存する接着剤
9a,9b 取替え用の床材
10a,10b 雌実裏面側の空間
11 床材
12 クッション材
12’ 破断部分
13 裏溝
14a,14b 取替え用の床材
15a,15b 雌実裏面側の空間
16 雄実側の破断部分
20 係止用治具
21 空間
22 取付ネジ
23 工具
24 当て板

Claims (2)

  1. 平面視略矩形状であって隣り合う2辺にそれぞれ雄実と雌実が形成され、雄実と雌実との嵌合を介して連接しつつ下地材に施工した後に取り外すことを可能とした床材において、雌実が形成される隣り合う2辺において該雌実の奥部から雄実側に2.0〜15.5mmの位置に床材裏面側から表面側に向けてそれぞれ溝が形成されることを特徴とする床材。
  2. 前記各溝は、雌実の下方突部の高さ以上であって且つ上方突部の下面には至らない高さまでの深さに形成されることを特徴とする請求項1記載の床材。
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