JP2014158638A - ネイルプリント装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネイルサロンで施されるのと同様のバリエーション豊富で美しい仕上がりのネイルプリントを、簡易な構成により実現することのできるネイルプリント装置を提供する。
【解決手段】ネイルプリント装置に、描画を施す爪の印刷指を載置する指載置部116aと、指載置部116aに載置された印刷指の爪に描画を施すペン41を装着する描画ヘッド42と、描画ヘッド42をX方向及びY方向に駆動するヘッド駆動部と、ヘッド駆動部を制御する描画制御部とを備え、ペン41は、爪の表面形状に追従して、XY平面に直交するZ方向に移動可能に構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ネイルプリント装置に関するものである。
従来、インクジェット方式で印刷を行う印刷ヘッドを備え、人の指の爪の表面に色や絵柄等のデザイン画像を印刷するネイルプリント装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
インクジェット方式の印刷ヘッドは、印刷対象に対向する面に設けられたノズルからインクを吐出して記録媒体上に着弾、定着させることにより印刷を行うようになっている。
特表2003−534083号公報
しかしながら、インクジェット方式の印刷ヘッドは、ノズルの穴径が小さいため、粒径の大きな色材のインクではノズルが詰まったり、色材が沈殿してしまったりするため、粒径の小さな色材を含むインクしか使用できない。このため、例えば、粒径の小さな色材を使った金色や銀色や白色のインク等では、発色が悪く、ラメ入りのネイルデザインを実現できない等、印刷できるネイルデザインに限界があった。
また、インクジェット方式の印刷ヘッドでは、粘性の高いインクを吐出させることが難しいという原理的な問題があり、粘性の高いインクを使用できなかった。このため、色が薄く発色が悪かったり、厚み感が無く、仕上がりに高級感が無いという問題がある。
さらに、インクジェット方式の場合、本来紙等の白地の上に印刷することが予定されているため、下地として白色を塗らなければ本来のインクの色を十分に発色させることができない。このため、クリアな爪を生かしたデザインを印刷することができなかった。
また、上述のようにインクジェット方式の印刷ヘッドでは、白色のような比較的粒径の大きな色材を含むインクを用いることができないため、下地としての白色は、ユーザが自分の手で塗らなければならない。このため、手間がかかる上に、下地がはみ出したり、塗り残し部分があったり、色むらが生じて印刷後にもむらが残ってしまう等により、美しい仕上がりにならないという問題もあった。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、ネイルサロンで施されるのと同様のバリエーション豊富で美しい仕上がりのネイルプリントを、簡易な構成により実現することのできるネイルプリント装置を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明のネイルプリント装置は、
描画を施す爪の指をXY平面上に載置する指載置部と、
前記指載置部に載置された前記指の爪に描画を施すペンを装着する描画ヘッドと、
前記描画ヘッドをX方向及びY方向に駆動するヘッド駆動部と、
前記ヘッド駆動部を制御する制御部と、
を備え、
前記ペンは、前記爪の表面形状に追従して、前記XY平面に直交するZ方向に移動可能に構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、指載置部に載置された指の爪にペンを装着した描画ヘッドによって描画を施す。
これにより、ネイルサロンで施されるのと同様のバリエーション豊富で美しい仕上がりのネイルプリントを、簡易な構成により実現することができる。
第1の実施形態におけるネイルプリント装置を概念的に示した斜視図で、蓋体を開いた状態を示している。 図1のネイルプリント装置の装置本体を概念的に示した斜視図である。 図1のネイルプリント装置の装置本体の正面図である。 図3におけるIV−IV線に沿う断面図である。 図3におけるV−V線に沿う断面図である。 図3におけるVI−VI線に沿う断面図である。 非描画状態におけるペンキャリッジ及びこれに支持されたペンを拡大した図であり、(a)は、ペンキャリッジ及びペンの側面図であり、(b)は、(a)のペンキャリッジ及びペンを矢視b方向から見た上面図であり、(c)は、(a)のペンキャリッジ及びペンを矢視c方向から見た正面図である。 描画状態におけるペンキャリッジ及びこれに支持されたペンを拡大した図であり、(a)は、ペンキャリッジ及びペンの側面図であり、(b)は、(a)のペンキャリッジ及びペンを矢視b方向から見た上面図であり、(c)は、(a)のペンキャリッジ及びペンを矢視c方向から見た正面図である。 (a)は、爪の低い部分に描画している状態のペンの断面図であり、(b)は、爪の高い部分に描画している状態のペンの断面図である。 本実施形態に係るネイルプリント装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 (a)〜(i)は、第1の実施形態におけるネイルプリント装置による描画例を示した爪の平面図である。 第2の実施形態におけるネイルプリント装置の装置本体の正面図である。 図12におけるXIII−XIII線に沿う断面図である。 第2の実施形態における描画ヘッドを拡大した図であり、(a)は、描画ヘッドの上面図であり、(b)は、(a)の描画ヘッドを矢視b方向から見た上面図であり、(c)は、(a)の描画ヘッドを矢視c方向から見た正面図である。 (a)は、第2の実施形態におけるペンの平面図であり、(b)は、(a)のペンの断面図である。 (a)は、非描画状態のペンの断面図であり、(b)は、爪の低い部分に描画している状態のペンの断面図であり、(c)は、爪の高い部分に描画している状態のペンの断面図である。 (a)及び(b)は、第2の実施形態におけるネイルプリント装置による描画例を示した爪の平面図である。 第2の実施形態の一変形例における描画ヘッドを拡大した図であり、(a)は、描画ヘッドの上面図であり、(b)は、(a)の描画ヘッドを矢視b方向から見た上面図であり、(c)は、(a)の描画ヘッドを矢視c方向から見た正面図である。
[第1の実施形態]
図1から図11を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置1の第1の実施形態について説明する。なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本実施形態におけるネイルプリント装置1の外観を示す斜視図であり、図2は、ネイルプリント装置1の内部構成を示す斜視図である。
図1に示すように、このネイルプリント装置1は、ケース本体2及び蓋体4を備えている。蓋体4は、ケース本体2の上面(天板)の後端部に設けたヒンジ3を介して、ケース本体2に回動可能に連結されている。蓋体4は、ヒンジ3を支点として、ケース本体2の天板に重ねられた状態からケース本体2の天板に対して立てられた状態(図1参照)まで回動可能となっている。
上記ケース本体2は上方から平面視した場合にほぼ長円状に形成されている。このケース本体2の前側には開閉板5が起倒可能に設けられている。この開閉板5は、ケース本体2の前面下端部に設けられたヒンジ(図示せず)を介して、ケース本体2に連結されている。この開閉板5は、ケース本体2の前面を開閉するためのものである。
なお、ケース本体2及び蓋体4の形状、構成はここに例示したものに限定されない。
図1及び図2に示すように、ケース本体2の前面のほぼ中央部には、描画対象である爪Tに対応する指(以下「印刷指U1」という。)が挿入される印刷指挿入口21が形成されている。印刷指挿入口21は後述する指受入部31に通じる挿入口である。また、ケース本体2の前面であってこの印刷指挿入口21の下方には、描画対象でない爪T(すなわち、描画待ちの爪Tや描画済み等の爪T)に対応する指(以下「非印刷指U2」という。)が挿入される非印刷指挿入口22が形成されている。非印刷指挿入口22は後述する指退避部32に通じる挿入口である。
また、ケース本体2の前面上部一端には、後述する描画部40のペン41を交換するために開閉可能に構成されたペン交換用蓋部23が設けられている。ペン交換用蓋部23は、例えばヒンジ等を介して、図4に示すように閉状態から開状態まで回動自在となっている。
さらに、ケース本体2の一側面(本実施形態では、図3において左側面)であって後述するペン慣書部61に対応する位置には、ペン慣書部61に載置される被描画媒体61aを入れ替え可能な媒体挿出口24(図3参照)が形成されている。
ケース本体2の上面(天板)には操作部25が設置されている。
操作部25は、ユーザが各種入力を行う入力部である。
操作部25には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪Tに描画するデザイン画像を選択するデザイン選択釦、描画開始を指示する描画開始釦等、各種の入力を行うための操作釦251が配置されている。
また、ケース本体2の上面(天板)のほぼ中央部には表示部26が設置されている。
表示部26は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。本実施形態において、この表示部26には、例えば、指U1を撮影した画像(以下「指画像」という。)、この指画像中に含まれる爪画像(爪Tの輪郭線等の画像)、爪Tに描画すべきデザイン画像を選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面等が適宜表示される。
なお、表示部26の表面にタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合には、例えば、先の尖った棒状の筆記具様であってタッチパネル表面に押し当てることにより筆記する図示しないスタイラスペンや、指先等によって表示部26の表面をタッチするタッチ操作によっても各種の入力を行うことができるように構成される。
また、ケース本体2にはネイルプリント装置1の装置本体10が収容されている。
図3は、本実施形態における装置本体の正面図であり、図4は図3に示されたIV−IV線に沿った断面を矢印方向に見て示した断面図である。
図2から図4に示すように、装置本体10は、ほぼ箱状に形成され、ケース本体2の内部下方に設置された下部機枠11と、この下部機枠11の上方で且つケース本体2の内部上方に設置されている上部機枠12とを備えている。
まず、下部機枠11について説明する。
図3及び図4に示すように、下部機枠11は、背面板111、底板112、左右一対の側板113a,113b、X方向移動ステージ収容部114、Y方向移動ステージ収容部115及び隔壁116を有する。
側板113a,113bの下端部は、底板112の左右両端部にそれぞれ連結され、側板113a,113bが底板112に対して立てられた状態に設けられている。
背面板111の下部は、前方(指挿入方向手前側)に向かって2段に窪むように形成されている。背面板111の下端部は底板112の前端部に連結されており、背面板111は、底板112と側板113a,113bによって囲われた領域を前後に区切っている。
この窪んだ背面板111の後ろ側に形成される空間がX方向移動ステージ収容部114、Y方向移動ステージ収容部115(図4参照)となっている。X方向移動ステージ収容部114内には、描画部40が前方(指挿入方向手前側)に移動した際に描画部40のX方向移動ステージ45が収容される。また、Y方向移動ステージ収容部115内には、描画部40のY方向移動ステージ47が配置されている。
また、隔壁116は、下部機枠11の内部前方側の空間(背面板111、底板112及び側板113a,113bによって囲われた指挿入方向手前側の空間)を上下に区切るように下部機枠11の内側に設けられている。隔壁116はほぼ水平に設けられ、隔壁116の左右両端部が側板113a,113bにそれぞれ連結され、隔壁116の後端部が背面板111に連結されている。
この下部機枠11には、指固定部30が一体的に設けられている。
図3から図6を参照して、指固定部30について説明する。
図5は図3に示されたV−V線に沿った断面を矢印方向に見て示した断面図であり、図6は図3に示されたVI−VI線に沿った断面を矢印方向に見て示した断面図である。
指固定部30は、描画を施す爪Tに対応する指(以下、これを「印刷指U1」という。)を受け入れる指受入部31と、この印刷指U1以外の指(以下、これを「非印刷指U2」という。)を退避させる指退避部32とから構成されている。
指受入部31は、隔壁116の上側であって前述の印刷指挿入口23に対応する位置(下部機枠11の幅方向のほぼ中間)に配置されている。また、隔壁116によって下部機枠11の下側に区分けられた空間が指退避部32を構成している。
例えば、薬指の爪Tに描画を施す場合には、図5に示すように、指受入部31に印刷指U1としての薬指を挿入し、非印刷指U2であるその他の4指(親指、人差し指、中指、小指)を指退避部32に挿入する。
指受入部31は、下部機枠11の前面側(手前側、ケース本体2の印刷指挿入口23側)に開口しており、下側が隔壁116の一部を構成する指載置部116a、両側が仕切り31a,31b、奥側が仕切り31cによって区画されている。指載置部116aは、描画を施す爪Tの指(印刷指U1)をXY平面上に載置するものである。
また、指受入部31の上側は天井部31dによって区画されている。天井部31dには、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tを露出させるための窓31eが形成されている。
また、隔壁116の上面であって下部機枠11の前面側の両側部には、下部機枠11の前面側を塞ぐ前壁31fが立設されている。また、隔壁116の上面には、この前壁31fの中央部寄りの端部から前記指受入部31に向けて狭窄し、印刷指U1を指受入部31内に案内する一対のガイド壁31gが立設されている。
ユーザは指受入部31に挿入した印刷指U1と指退避部32に挿入した非印刷指U2との間に隔壁116を挟むことができる。そのため、指受入部31内に挿入された印刷指U1が安定して固定される。
なお、本実施形態では、隔壁116の前端部に下方向に張り出した突出部116bが形成されている。突出部116bは、手前側に向かうにつれてその厚さが漸減し、奥側に向かうにつれて漸増するテーパー部となっていてもよいし、突出部116bの厚さが、隔壁116の奥側の窪みに対して全体が厚い構造になっていてもよい。隔壁116の前端部に突出部116bが形成されていることにより、非印刷指U2が指退避部32に挿入された際、描画済みの指の爪Tと隔壁116との間に空間が確保され、爪Tが隔壁116の下面に接触して装置側にインクが付着したり、爪Tに描画された絵柄が擦れて損なわれたりするのを防止することができる。
隔壁116の上面であって、指受入部31の横(ケース本体2の媒体挿出口24に対応する位置であり、本実施形態では、図6において左側)には、後述する描画ヘッド42による描画可能範囲内に、後述するペン41の慣らし書きをするためのペン慣書部61が設けられている。なお、ペン慣書部61は、印刷指U1が指受入部31に挿入された際の爪Tの高さとほぼ同じとなる高さに設けられていることが好ましい。
ペン慣書部61は、平板状の部分であり、前述のケース本体2の媒体挿出口24から挿入された被描画媒体61aが載置されるようになっている。
ペン慣書部61に載置される被描画媒体61aは、ペン先412を慣らすことができるものであればよく、例えば紙片である。
ペン慣書部61は、ペン先412が乾いていたりインクの乗りが悪い等により書き始めがかすれたりするのを防止するために、爪Tに画像データによる描画を開始する前に被描画媒体61aの上にペン41を下ろして「○」や「∞」等の所定の画像を描画して慣らし書きを行い、ペン先412の状態を良好にするためのものである。慣らし書きを行う際に描画する所定の画像は特に限定されないが、インクを無駄に使いすぎないよう、「○」や「∞」等の単純な画像であることが好ましい。「○」や「∞」等の慣らし書きは、ペン慣書部61の範囲内で毎回少しづつずらしながら書くようにすることが好ましい。なお、被描画媒体61aのほぼ全面に書いてしまったときには、表示部26に「紙を交換して下さい」等の被描画媒体61aの交換を促す表示画面を表示させるようにする。この場合、ユーザが媒体挿出口24から被描画媒体61aを取り出して新しいものと交換することにより新しい被描画媒体61aに慣らし書きができる状態となる。もし、被描画媒体61aがロール紙である場合は、印刷スペースが無くなったときには、ロール紙から被描画媒体61aを繰り出し、新しい印刷面に慣らし書きを行えるようにする。
また、本実施例ではゴム製のペンキャップ62がペン慣書部61の前方(指挿入方向の手前側、図6において下側)に設置されている。ペンキャップ62は、描画部40に装着されるペン41に対応する数(本実施形態では4つ)だけ設けられており、描画部40にペン41を装着後であって描画を行っていないときには、ペンキャップ62の真上にペン41を移動した後、後述するソレノイド435を引いてペン41を下降させ、ペン先412をペンキャップ62内に収容することで、非描画時におけるペン先412の乾燥を防止できるようになっている。なお、ペンキャップ62の形状等は図示例に限定されず、例えば、描画部40に装着される全てのペン41のペン先412を受け入れることのできる長尺な溝状のペンキャップ等であってもよい。
なお、本実施形態では、このように、ペンキャップ62がペン慣書部61の傍に設けられているので、描画を開始するときには、ペン41を上昇させてすぐ傍のペン慣書部61で慣らし書きを行い、描画を開始することができる。このため、ペン41の移動等にかかる時間を最小限に抑えることができ、迅速な描画動作を行うことができる。
描画部40は、描画用のペン41を備える描画ヘッド42、描画ヘッド42を支持するユニット支持部材44、描画ヘッド42をX方向(図3及び図6におけるX方向、ネイルプリント装置1の左右方向)に移動させるためのX方向移動ステージ45、X方向移動モータ46、描画ヘッド42をY方向(図4及び図6におけるY方向、ネイルプリント装置1の前後方向)に移動させるためのY方向移動ステージ47、Y方向移動モータ48等を備えて構成されている。
本実施形態において、描画ヘッド42は、それぞれ1本ずつペン41を保持するペンキャリッジ43を4つ備えている。
図7(a)〜図7(c)は、非描画状態におけるペンキャリッジ43及びこれに支持されたペン41を拡大した図であり、図8(a)〜図8(c)は、描画状態におけるペンキャリッジ43及びこれに支持されたペン41を拡大した図である。
図7(a)及び図8(a)は、ペンキャリッジ43及びペン41の側面図であり、図7(b)及び図8(b)は、図7(a)及び図8(a)のペンキャリッジ43及びペン41を矢視b方向から見た上面図であり、図7(c)及び図8(c)は、図7(a)及び図8(a)のペンキャリッジ43及びペン41を矢視c方向から見た正面図である。
図7(a)〜図7(c)及び図8(a)〜図8(c)に示すように、各ペンキャリッジ43に保持されるペン41は、ペン軸部411の先端側にペン先412が設けられたものである。ペン軸部411の内部は、各種インクを収容するインク収容部となっている。ペン軸部411の内部に収容されるインクは、粘度や色材の粒径(粒子の大きさ)等は特に限定されず、例えば、金銀のラメ入りのインクや白色のインク、UV硬化型のインクやジェルネイル、アンダーコート用、トップコート用やマニキュア等も用いることが出来る。
ペン軸部411の他端側には、ペン軸部411よりも外側に張り出した鍔部413が形成された蓋部414が取り付けられている。ペン軸部411及び蓋部414を形成する材料は特に限定されないが、ペン41を軽量化するために樹脂等で形成されていることが好ましい。
本実施形態において、蓋部414の上部には、手やピンセット等でつまみ易いようにつまみ部415が設けられており、さらに、このつまみ部415には磁石に吸着するように小さな鉄片416が埋設、貼着等により設けられている。
ペン41は、例えばペン先412を爪Tの表面に押し当てることでペン軸部411内に収容されているインクが染み出して描画する、ペン先412がボールペンタイプとなったペンである。なお、ペン41は、ボールペンタイプのものに限定されず、例えばフェルト状のペン先にインクを染み込ませて描画するサインペンタイプや、束ねた毛にインクを染み込ませて描画する筆ペンタイプのもの等であってもよい。また、ペン先412の太さも各種のものを用意することができる。
各ペンキャリッジ421に保持されるペン41は、同じタイプのペン先412を有するペンでもよいし、異なるタイプのペン先412を有するペンであってもよい。
ペン41は後述するようにペンキャリッジ43のペン保持部437d及びペンホルダ431に上方から挿通するだけで保持されているため、ケース本体2に設けられているペン交換用蓋部23を開けて、例えば手やピンセットでつまみ部415を摘む、若しくは、図示しない棒状部材の先に磁石を取り付けたものをつまみ部415に近づけて鉄片416を磁石に吸着させて引き上げる等の手法により、簡易に交換が可能である。このため、ユーザは、各ペンキャリッジ43に装着するペン41を、描画したいネイルデザインに応じてペン先412の種類やインクの種類の異なるペン41に適宜入れ替えることで、幅広いネイルデザインを実現することができる。
なお、本実施形態では、ペン41を保持するペンキャリッジ43が装置の幅方向(左右方向、図3等におけるX方向)に4つ並んでいるため、ペン先412の位置がX方向(装置の左右方向)にずれているが、このずれは描画動作における1ステップの整数倍になっており、描画に使われるペン41に応じて当該ずれている分のステップ数だけ補正して描画を行うため、4つのペン41は、同じ位置に描画を行うことができるようになっている。
各ペンキャリッジ43には、ペン41をほぼ垂直に保持するペンホルダ431と、ペン41を上下移動させるためのペン上下機構432が設けられている。
ペンホルダ431は、内部にペン先412及びペン軸部411が挿通され、ペン41を保持する筒状の部分である。
ペン上下機構432は、ばね433によって前方(図4、図7(a)及び図8(a)における右側方向)に付勢されており、ピストンのように往復運動をする円筒形のプランジャ434と、このばね433の付勢力に抗してプランジャ434を後方(図4、図7(a)及び図8(a)における左側方向)に保持し、コイルから磁性体を押し出すプッシュ型又はコイルが磁性体を吸引するプル型のソレノイド435と、プランジャ434の移動端側に取り付けられたレバー支持軸436と、このレバー支持軸436を介してプランジャ434と連結されているペン上下レバー437と、ペン上下レバー437が上昇しすぎるのを抑制するストッパ438と、を備えている。
ペン上下レバー437は、図7(a)及び図8(a)に示すように、短アーム437aと長アーム437bとがほぼ直角に交わるL字状の部材であり、短アーム437aの先端側にレバー支持軸436に係止される長孔437cが形成されている。また、長アーム437bの先端側には、ペン41が挿通されるペン保持部437dが設けられている。ペン保持部437dは、ペン41のペン軸部411及びペン先412の径よりも大きく、ペン41の鍔部413の径よりも小さい内径を有するリング状に形成されており、ペン軸部411及びペン先412を挿通させるとともに鍔部413を下側から支持するように係止している。
ペン上下レバー437における短アーム437aと長アーム437bとの交点には、ペンキャリッジ43側から回転軸439が挿通されている。
本実施形態において、ソレノイド435が駆動されている状態では、図8(a)に示すように、ばね433の付勢力に抗してプランジャ434が後方に引かれた状態となり、プランジャ434のレバー支持軸436に係止されているペン上下レバー437は長アーム437bがほぼ水平となる位置で保持される。この状態において、ペン41のペン先は、ペンキャリッジ43のペンホルダ431よりも下方に下りた状態となり、爪Tの表面や被描画媒体61aと接触可能な描画状態となる。また、ソレノイド435が開放された状態では、図7(a)に示すように、ばね433の付勢力によってプランジャ434が前方に突出する。このとき、プランジャ434のレバー支持軸436に係止されているペン上下レバー437は回転軸439を支点として上方向(反時計方向)に回動し、長アーム437bがストッパ438に当接して止まる。これにより、ペン41の鍔部413が、ペン上下レバー437によって上方向に跳ね上げられる。この状態において、ペン41のペン先は、ペンキャリッジ43のペンホルダ431よりも上方に上がった状態となり、爪Tの表面や被描画媒体61aと接触しない非描画状態となる。
このように、ソレノイド435によるプランジャ434を前後移動させる力は、回転軸439及びこれを支点として回動するペン上下レバー437によってペン41を上下移動させる力に変換される。
なお、ペン41は、ペンキャリッジ43のペンホルダ431に挿通されて保持されているのみであり、ペン上下レバー437等に固定されていないため、自重によって下方に付勢されている。これにより、ペン41は、鍔部413がペン保持部437dの上面に接触する位置まで、ペンホルダ431に沿って自由に下降できるとともに、爪Tの表面や被描画媒体61aに突き当たると、ペン先412が爪Tの表面や被描画媒体61aに押し当てられるようになっている。
すなわち、爪Tにペン41で描画する場合、ペン先412は、爪Tの表面形状(表面の起伏等)に追従して(爪Tの曲面や高さに合わせて)、印刷指U1が載置されているXY平面に直交するZ方向(すなわち上下方向)に自由に移動可能に構成されている。
例えば、爪Tの高さの低い部分(例えば爪Tの幅方向の両端部等)に描画する場合には、図9(a)に示すように、ペン41は、鍔部413がペン保持部437dの上面に接触する位置近くまで下降し、爪Tの高さの高い部分(例えば、爪Tの幅方向の中央部等)に描画する場合には、図9(b)に示すように、ペン41は、爪Tの高さに追従して上昇し、鍔部413がペン保持部437dの上面から離間する。
ペン41の重量は数十グラムと極めて軽量であるため、ペン先412が爪Tに突き当たってもユーザが痛みを感じることはなく、また自重によりペン41の筆圧は確保されるため爪Tの上等にネイルデザインを描くことができる。
本実施形態では、このペン上下機構432を構成する部材のうち、回転軸436及びストッパ438は、ステンレス等の金属で形成されており、それ以外の部材は、樹脂等の軽量で磁石に反応しない材料で形成されている。なお、ペン上下機構432を構成する部材の材料は、ここに例示したものに限定されない。
また、本実施形態では、ペン41を上下させるためのアクチュエータとしてソレノイド435を用いているが、ペン41を上下させるためのアクチュエータは、ソレノイド435に限定されない。ペン41は軽量であるため、ソレノイドの他、各種小型の駆動装置によりペン41を上下させるためのアクチュエータを構成することができる。
描画ヘッド42を支持するユニット支持部材44は、X方向移動ステージ45に取り付けれたX方向移動部451に固定されている。X方向移動部451は、X方向移動モータ46の駆動によりX方向移動ステージ45上を図示しないガイドに沿ってX方向に移動するようになっており、これにより、描画ヘッド42がX方向(図3及び図6におけるX方向、ネイルプリント装置1の左右方向)に移動するようになっている。
また、X方向移動ステージ45は、Y方向移動ステージ47のY方向移動部471に固定されている。Y方向移動部471は、Y方向移動モータ48の駆動によりY方向移動ステージ47上を図示しないガイドに沿ってY方向に移動するようになっており、これにより、描画ヘッド42がY方向(図4及び図6におけるY方向、ネイルプリント装置1の前後方向)に移動するようになっている。
なお、本実施形態において、X方向移動ステージ45及びY方向移動ステージ47は、ステップモータであるX方向移動モータ46、Y方向移動モータ48と、図示しないボールネジ及びガイドとを組み合わせることで構成されている。
本実施形態では、X方向移動モータ46及びY方向移動モータ48により、爪Tに描画を施すペン41を備える描画ヘッド42をX方向及びY方向に駆動するヘッド駆動部49が構成されている。
X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48は、例えばステップモータである。なお、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48は、描画ヘッド42を前後左右に随意に動かせるものであればよく、特に限定されない。ステップモータ以外に、例えば、サーボモータ等を適用してもよい。
描画部40におけるペン41を上下移動させるためのソレノイド435、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48は、後述する制御装置80の描画制御部815(図10参照)に接続され、該描画制御部815によって制御されるようになっている。
図2から図4に示すように、撮影部50は、上部機枠12に設けられている。
すなわち、上部機枠12には基板13が設置されており、この基板13の中央部下面には、カメラ51が設置されている。カメラ51は、例えば200万画素程度以上の画素を有するものであることが好ましい。
カメラ51は、指挿入部31内に挿入されている印刷指U1の爪T(爪Tを含む印刷指U1)を撮影する撮像装置である。
また、基板13には、カメラ51を囲むように白色LED等の照明灯(照明装置)52が設置されている。照明灯52は、カメラ51による撮影の際に、印刷指U1の爪Tを照明するものである。撮影部50は、このカメラ51及び照明灯52を備えて構成されている。
本実施形態では、撮像装置としてのカメラ51によって取得された印刷指U1の爪Tの画像(爪画像を含む指画像)に基づいて、後述する爪情報検出部812(図10参照)が、爪Tの形状、爪Tの位置(爪Tの高さ方向の位置を含む)等の爪情報を検出するようになっている。
この撮影部50は、後述する制御装置80の撮影制御部811(図10参照)に接続され、該撮影制御部811によって制御されるようになっている。
撮影部50によって撮影された画像の画像データは、後述する記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。
また、制御装置80は、例えば上部機枠12に配置された基板13等に設置されている。
図10は、本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置80は、図10に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成される制御部81と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。
記憶部82には、ネイルプリント装置1を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
具体的には、記憶部82のROMには、爪画像から爪Tの形状や位置等の爪情報を検出するための爪情報検出プログラム、描画データを生成するための描画データ生成プログラム、描画処理を行うための描画プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御装置80によって実行されることによって、ネイルプリント装置1の各部が統括制御されるようになっている。
また、本実施形態において記憶部82には、撮影部50によって取得されたユーザの印刷指U1の爪Tの爪画像を記憶する爪画像記憶領域821、爪情報検出部812によって検出された爪情報が記憶される爪情報記憶領域822、及び爪Tに描画されるネイルデザインの画像データを記憶するネイルデザイン記憶領域823が設けられている。
制御部81は、機能的に見た場合、撮影制御部811、爪情報検出部812、描画データ生成部813、表示制御部814、描画制御部815等を備えている。これら撮影制御部811、爪情報検出部812、描画データ生成部813、表示制御部814、描画制御部815等としての機能は、制御部81のCPUと記憶部82のROMに記憶されたプログラムとの共働によって実現される。
撮影制御部811は、撮影部50のカメラ51及び照明灯52を制御してカメラ51により、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの画像を撮影させるものである。
本実施形態において、撮影制御部811は、撮影部50のカメラ51及び照明灯52を制御して、図6において窓31eから露出する印刷指U1の爪Tについて撮影を行い、爪Tの画像を取得する。
爪情報検出部812は、カメラ51によって撮影された指挿入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの上面及びプリズム35を介して映し出される印刷指U1の爪Tの正面の画像に基づいて、印刷指U1の爪Tについての爪情報を検出するものである。
ここで、爪情報とは、爪Tの輪郭(爪形状、爪Tの水平位置)、爪Tの高さ(爪Tの垂直方向の位置、以下「爪Tの垂直位置」又は単に「爪Tの位置」ともいう。)、爪Tの曲率(爪曲率)であり、爪情報検出部812は、これら爪Tの形状、爪Tの位置、爪Tの曲率のうち、少なくともいずれか1つを爪情報として検出する。本実施形態では、爪情報検出部812は、爪画像に基づいて爪Tの形状、爪Tの位置、爪Tの曲率を全て検出するようになっている。
具体的には、爪情報検出部812は、カメラ51により取得された印刷指U1の爪Tの爪画像を含む指画像から、爪Tの輪郭(形状や大きさ)、位置を検出し、この輪郭をx,y座標等で表される情報として取得する。爪情報検出部812は、例えば、カメラ51により取得された印刷指U1の爪Tの爪画像を含む指画像から爪Tとそれ以外の指部分との色の違い等に基づいて爪Tの輪郭(形状)を検出するものである。なお、爪情報検出部812が爪Tの輪郭(形状)を検出する手法は特に限定されず、ここに挙げたものに限られない。
また、爪情報検出部812は、カメラ51によって撮影された爪Tの画像に基づいて、爪Tについて爪高さを検出する。ここで、爪高さとは、爪Tの垂直方向の位置である。
さらに、爪情報検出部812は、カメラ51によって撮影された爪Tの画像に基づいて、爪Tについて爪曲率を検出する。爪曲率とは、爪Tの幅方向における曲率である。
例えばカメラ51によって2つの異なる角度から爪Tを撮影させることにより、爪情報検出部812は、爪画像に現われる陰影の変化等から爪Tについての爪高さや爪曲率を推定することができる。
なお、爪情報検出部812が爪Tの爪高さや爪曲率を検出する手法は特に限定されず、ここに挙げたものに限られない。
描画データ生成部813は、爪情報検出部812により検出された爪情報に基づいて、印刷ヘッド46により印刷指U1の爪Tに施される描画用のデータ生成する。
具体的には、描画データ生成部813は、爪情報検出部812により検出された爪Tの形状等に基づいてネイルデザインの画像データを拡大、縮小、切出し等による合せ込み処理を行い、爪Tに描画を施すためのデータを生成する。
表示制御部814は、表示部26を制御して表示部26に各種の表示画面を表示させるものである。本実施形態では、表示制御部814は、例えばネイルデザインの選択画面やデザイン確認用のサムネイル画像、印刷指U1を撮影した指画像や指画像に含まれる爪画像、各種の指示画面等を表示部26に表示させるようになっている。
描画制御部815は、描画データ生成部813によって生成された描画データを描画部40に出力し、爪Tに対してこの描画データにしたがった描画を施すように描画部40のソレノイド435、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48を制御する。
次に、本実施形態におけるネイルプリント装置1の動作及び使用方法について説明する。
このネイルプリント装置1により描画を行う場合、ユーザはまず、電源スイッチを入れて制御装置80を起動させる。
表示制御部814は、表示部26にデザイン選択画面を表示させる。ユーザは操作部25の操作釦251等を操作して、デザイン選択画面に表示された複数のネイルデザインの中から所望のネイルデザインを選択し、これにより、操作部25から選択指示信号が出力されて爪Tに描画すべきネイルデザインが選択される。
ネイルデザインが選択されると、制御部81は、当該選択されたネイルデザインを描画するのに必要なペン41を描画ヘッド42の所定のペンキャリッジ43にセットするよう促す指示画面を表示部26に表示させる。例えば、赤インク、ラメ入り金インクが必要であるときは、どのペンキャリッジ43にどのインクのペン41を装着すべきかを表示部26において指示する。ユーザは表示画面に表示された指示にしたがって、所定のペンキャリッジ43に所定の種類のペン41をセットする。なお、ユーザがあえて指示と異なるペン41をセットして、好みの色や質感のネイルデザインを実現するようにしてもよい。
なお、ペンキャリッジ43にどの種類のペン41がセットされているかをバーコード等により制御部81が読み取ることができるように構成してもよく、この場合には、ペンキャリッジ43にセットされているペン41によって描画できるネイルデザインを表示部26のデザイン選択画面を表示させ、ユーザにその中からネイルデザインを選択させるようにしてもよい。
次に、ユーザは、印刷指U1を指受入部31に挿入し、非印刷指U2を指退避部32に挿入して、印刷指U1を固定した上で、描画スイッチを操作する。
例えば、図5及び図6では、左手の薬指が印刷指U1として指受入部31に挿入され、その他の指が非印刷指U2として指退避部32に挿入されている例を示している。
描画スイッチから指示が入力されると、描画動作を開始する前に、まず撮影制御部811が撮影部50を制御して、照明灯52により印刷指U1を照明しながらカメラ51により印刷指U1を撮影させる。これにより、撮影制御部811は、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの画像を取得する。
次に、爪情報検出部812は、爪Tの画像に基づいて爪Tの輪郭(爪形状や大きさ)、爪の位置(爪の水平及び垂直位置を含む)、爪曲率を検出(算出)する。
爪情報検出部812により爪Tの形状、爪Tの位置、爪Tの曲率が検出されると、これらの爪情報に基づいて、描画データ生成部813が、ネイルデザインの画像データの爪Tへの合せ込み処理を行う。また、描画データ生成部813は、これら爪情報に基づいて、ネイルデザインの画像データにつき曲面補正を行う。これにより描画データが生成される。
また、描画制御部815は、爪Tへの描画開始前に、描画部40をペン慣書部61に移動させて、ペン41を保持するペンキャリッジ43のソレノイド435を駆動させ、ペン41を描画可能状態とする。そして、被描画媒体に「○」や「∞」等の所定の画像を描く慣らし書きを行う。なお、慣らし書きは、選択されたネイルデザインを描画するのに必要なペン41についてのみ行ってもよいし、全てのペン41について行ってもよい。
描画データが生成され、慣らし書きも完了すると、描画制御部815は、描画データを描画部40に出力し、描画に必要なペン41を保持するペンキャリッジ43のソレノイド435を駆動させてペン41を描画可能状態とするとともに、描画データに基づいて描画ヘッド42をXY方向に適宜移動させて爪Tに描画を行わせる。このとき、ペン41は自重により爪Tの表面に押し当てられ、爪Tの表面形状に追従して上下動しながら描画を行う。
なお、複数の指の爪Tに描画を施す場合には、1つの指の爪Tについて描画処理が終了した後、当該描画済みの爪Tの指を指受入部31から抜いて次に描画すべき爪Tの指を印刷指U1として指受入部31に挿入し、当該爪Tの爪画像を取得して、上記の処理を繰り返す。
なお、ペン41を交換する場合には、描画制御部815は、描画ヘッド42をペン交換用蓋部23に対応する位置まで移動させる。この状態でユーザがペン交換用蓋部23を開けることにより、ペン41の取り出し、交換が可能となる。
図11(a)から図11(i)は、本実施形態におけるネイルプリント装置1によって爪Tに描画することのできるネイルデザインの例を示したものである。
本実施形態におけるネイルプリント装置1には、前述のように、各種のペン先412のペン41を適用可能であることから、例えば、ペン先412の太いボールペンタイプやサインペンタイプ、筆ペンタイプ等のペン41を用いて、図11(a)に示すように爪Tの全体をむらなく塗ることができる。また、透明のベースコートやトップコート等を爪Tの全体に塗ることもできる。また、粒径の大きな発色のよいインクを用いることができるため、図11(b)に示すように何も塗らない素の爪Tや、透明のマニュキュアをコートした上に爪先だけ色を塗ってフレンチネイルとすることもできる。また、先の細いペン先412のペン41を用いれば、図11(c)に示すレース模様のような繊細な柄を描画することもできる。また、図11(d)、図11(e)に示すように何も塗らない素の爪Tや、透明のマニュキュアをコートした上に、地の色を生かしつつ、金色や銀色のインク等により、星柄や花柄等のモチーフを描画することもできる。さらに、白インク等を用いることもできるため、図11(f)、図11(g)に示すように、爪Tの全体に色を塗った上で、白インクによりリボン柄や花柄等のモチーフを描画することもできる。また、描画ヘッド42には、複数のペンキャリッジ43が設けられ、複数種類(本実施形態では、最大で4種類)のペン41を装着することができるため、例えば、図11(h)、図11(i)に示すように、3色以上の色を使ったデザインや、爪T全体にペン先412の太いペン41でインクを塗った上にペン先412の細いペン41を用いて「金ラメ」や「銀ラメ」等を使った豪華なラインストーン柄等の繊細な絵柄を描画する等のネイルデザインも実現することができる。
なお、アンダーコート用のインク、トップコート用のインクを備えるペン41をペンキャリッジ43に装着して、アンダーコートやトップコートもネイルプリント装置1によって行うようにしてもよいし、ネイルプリント装置1で描画を施した後、これを乾かしてからユーザがトップコートを塗ってネイルアートを仕上げるようにしてもよい。
以上のように、本実施形態のネイルプリント装置1によれば、爪Tに描画を施すペン41を備える描画ヘッド42をX方向及びY方向に移動させて爪Tに描画を施すことができる。このため、従来のインクジェット方式の印刷ヘッドを用いる場合と比較して、粘度の高いインクや金銀のラメ入りのインクや白色のインク等のような各種の色材を含むインクを広く用いることができる。これにより、白色等の下地を塗らなくてもインクの色を綺麗に発色させることができ、下地を塗る手間を省くことができるとともに、爪Tの地の色等を生かしたデザインも描画することができるため、描画できるネイルデザインの幅が広がる。
また、アンダーコートやトップコート等を塗る場合や、爪Tの全体に色を塗りたい場合にも、ペン先412の太いペン41や筆ペンタイプのペン41等を用いれば、迅速かつむらなく塗ることができるため、ユーザが自分で下地等を塗る手間を省くことができるとともに、塗り残しや塗りむら等の発生による画質の低下が生じず、ネイルアートを美しく仕上げることができる。
また、使用できるインクが限定されないため、ラメ入りのインクを用いた豪華なデザインや、厚み感や光沢感があり、仕上がりに高級感があるデザイン等、ネイルサロンで施されるのと同様のバリエーション豊富で美しい仕上がりのネイルプリントをネイルプリント装置1によって簡易に爪Tに施すことができる。
また、例えばUV硬化型のジェルネイル等の粘度の高いインクもが使用できるため、ネイルサロンで施されるような、持ちがよく仕上がりの美しいネイルアートを実現することができる。
また、爪情報検出部812により、爪画像に基づいて、爪情報として爪の形状、爪の位置のうち、少なくともいずれか1つ(本実施形態では、これら全て)を検出するため、ユーザの爪Tに合わせて描画を施すことができ、塗り残しやはみ出しのないきれいなネイルアートを実現することができる。
また、ペン41は、爪Tの表面形状に追従して、XY平面に直交するZ方向(上下方向)に移動可能に構成されている。このため、爪Tの高さの高い部分にも低い部分にもペン先412が適度に押し当てられ、ペン41による描画が可能となる。
また、ペン41は自重によって爪Tの表面に押し当てられ、所定の筆圧を確保することができるため、簡易な構成とすることができる。
また、描画ヘッド42による描画可能範囲内には爪T以外の慣らし書き用の被描画媒体61aが備えられ、爪Tにネイルデザインの画像データによる描画を施す前に、「○」等の所定の画像をこの被描画媒体61aに描画させるようになっている。このため、爪Tへの書き始めにインクがかすれたりすることなく、良好な状態で描画を施すことができる。
また、被描画媒体61aを入れ替え可能な媒体挿出口24を備えているため、慣らし書き用の被描画媒体61aが汚れて十分に慣らし書きの機能を果たせなくなったときには、新たな被描画媒体61aに取り替えて、再度慣らし書きを行うことのできる状態にすることができる。
[第2の実施形態]
次に、図12から図17を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置1の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態は、ネイルプリント装置1の描画ヘッドの構成のみが第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
図12は、本実施形態におけるネイルプリント装置1の装置本体の正面図であり、図13は、図12におけるXIII−XIII線に沿った断面を矢印方向に見て示した断面図である。
図12及び図13に示すように、本実施形態のネイルプリント装置1は、第1の実施形態とほぼ同様の構成のケース本体2と、下部機枠11及び上部機枠12を備える装置本体10を備えている。
ケース本体2の一側面であって後述する描画ヘッド70に対応する位置には、ペン71を交換するために開閉可能に構成されたペン交換用蓋部23が設けられている。ペン交換用蓋部23は、例えばヒンジ等を介して、図12に示すように閉状態から開状態まで回動自在となっている。
さらに、ケース本体2の一側面(本実施形態では、図12において左側面)には、第1の実施形態と同様に、ペン慣書部61に載置され、図6に示す被描画媒体61aを入れ替え可能な媒体挿出口24(図12参照)が形成されている。
また、下部機枠11の隔壁116の上面であって、指受入部31の横(ケース本体2の媒体挿出口24に対応する位置)には、後述する描画ヘッド70による描画可能範囲内に、第1の実施形態と同様に、ペン71の慣らし書きをするためのペン慣書部61が設けられている。なお、図示は省略するが、第1の実施形態と同様に、ペン慣書部61の近傍に図6に示すようなペンキャップ62を配置してもよい。
また、装置本体10内には、描画部7が設けられている。
描画部7は、描画ヘッド70、描画ヘッド70を支持するユニット支持部材44、描画ヘッド70をX方向(図12におけるX方向、ネイルプリント装置1の左右方向)に移動させるためのX方向移動ステージ45、X方向移動モータ46、描画ヘッド70をY方向(図13におけるY方向、ネイルプリント装置1の前後方向)に移動させるためのY方向移動ステージ47、Y方向移動モータ48等を備えて構成されている。
図14(a)は、描画ヘッド70の上面図であり、図14(b)は、図14(a)の描画ヘッド70を矢視b方向から見た正面図であり、図14(c)は、図14(a)の描画ヘッド70を矢視c方向から見た側面図である。
図14(a)から図14(c)に示すように、本実施形態において、描画ヘッド70は、複数のペン71を保持可能な回転式のペンキャリッジ72、ペンキャリッジ72を回転させるキャリッジ回転機構73、ペンキャリッジ72に保持されたペン71を上下移動させるためのペン上下機構74を備えている。
本実施形態のペンキャリッジ72は、円盤状に形成され、周に沿って8つのペン保持部721が配置されたキャリッジ本体722を備えている。なお、ペン保持部721の数は特に限定されず、8つよりも多くてもよいし、これより少なくてもよい。多くのペン保持部721を備えるほど、より複数のインクを用いた複雑なネイルデザインを描画することが可能となる。
なお、全てのペン保持部721にペン71が保持されている必要はなく、図14(a)及び図14(c)では、8つのペン保持部721のうちの2つにペン71が保持されている例を示している。
キャリッジ本体722の外周面には、歯車723が形成されている。
また、ペンキャリッジ72のほぼ中央部には、回転軸724が設けられており、ペンキャリッジ72は、この回転軸724を中心としてほぼ水平に回転可能に構成されている。
ペンキャリッジ72のキャリッジ本体722の外周面の所定位置(例えば、所定のペン保持部721に対応する位置等)には、ペンキャリッジ72の回転の基準位置を示すための基準指標725が設けられている。基準指標725は、例えば、フォトリフレクタによって読取可能な反射布や反射シート等であり、キャリッジ本体722の外周面に貼付等により固定されている。
図14(c)に示すように、キャリッジ回転機構73は、ステップモータ731と、このステップモータ731に回転軸732を介して接続されキャリッジ本体722の歯車723と噛み合う歯車733を備えている。
本実施形態において、ステップモータ731の駆動により回転軸732が回転し、回転軸732に取り付けられている歯車733が回転すると、この歯車733と噛み合っているキャリッジ本体722の歯車723が回転し、ペンキャリッジ72が所定方向に回転するようになっている。なお、ステップモータ731は、正逆回転可能に構成されていてもよい。
また、キャリッジ回転機構73は、ペンキャリッジ72の基準指標725を読み取るための指標読取部734を備えている。指標読取部734は、例えば、反射布や反射シート等で構成されている基準指標725を読み取ることのできるフォトリフレクタ等で構成される。指標読取部734は、基準指標725を読み取る毎にその読取結果を描画制御部815に出力するようになっている。
ペン上下機構74は、バネ741により上方向(図14(b)において上方向)に付勢されたプランジャ742と、バネ741の付勢力に抗してプランジャ742を下方向に押し下げるソレノイド743を備えている。
プランジャ742の下端部には、ペン71の軸部712aの先端部を受ける凹部742aが形成されている。後述のように、軸部712aの先端部は、半球状又は錘状等に形成されているため、これを凹部742aで受けることにより、軸部712a及びこれを有するペン71自体を安定して垂直方向に押し下げることができるようになっている。
図15(a)は、本実施形態において、図14に示すようなペン保持部721に保持されるペン71の外観を示した側面図であり、図15(b)は、図15(a)に示すペン71の断面図である。
図15(a)及び図15(b)に示すように、ペン71は、外筒711と、外筒711内に収容された内筒712と、内筒712内に収容されたペン本体713とを備えている。
外筒711は、上下に開口し、上部開口711aには、内向きフランジ711cが形成されている。また、下部開口711bには、内向きフランジ711dが形成されている。
内筒712は、上部に外筒711の上部開口711aから突出する軸部712aを有している。軸部712aの先端部は、半球状又は錘状等に形成されている。また、内筒712は、下部に開口部712bを有する。開口部712bには、内向きフランジ712cが形成されている。また、内筒712の内部上方には、内筒712の内側に張り出す内向きフランジ712dが形成されている。さらに、内筒712の外部上方には、内筒712の外側に張り出す外向きフランジ712eが形成されている。
内筒712の外径は、外筒711の下部開口711bの内径よりも小さく、内筒712は、外筒711の下部開口711bから突出可能となっている。
ペン本体713は、ペン軸部713aの先端側(図15(a)等において下側)にペン先713bが設けられたものである。ペン軸部713aの内部は、各種インクを収容するインク収容部となっている。
ペン軸部713aのとペン先713bとの間には、外側に張り出す鍔部713cが設けられている。鍔部713cの外径は、内筒712の開口部712bの内径よりも大きく、内筒712に収容されたペン本体713は、鍔部713cが内筒712の開口部712bに形成された内向きフランジ712cに突き当てられて、下方から抜け落ちないように保持される。
ペン本体713の外周にはコイルバネ714が巻回されている。コイルバネ714の一端側は鍔部713cの上面に当接し、他端側は内筒712の内向きフランジ712dの下面に当接している。ペン本体713は、このコイルバネ714により、ペン先713bを内筒712の開口部712bから突出させる方向(図15(a)及び図15(b)において下方向)に付勢されている。なお、ペン本体713は自重によっても下方向に付勢されるものであるため、コイルバネ714は極僅かな付勢力を付与するもので足りる。
また、内筒712の外周にはコイルバネ715が巻回されている。コイルバネ715の一端側は外筒711の下部開口711bに形成された内向きフランジ711dの上面に当接し、他端側は内筒712の外向きフランジ712eの下面に当接している。内筒712は、このコイルバネ715により、外筒711の上部開口711aに形成された内向きフランジ711cの下面に突き当てられる方向(図15(a)及び図15(b)において上方向)に付勢されている。
図14(b)に示すように、ペン71は、当該ペン71を保持するペン保持部721がペン上下機構74の下方に位置したときに、内筒712に設けられている軸部712aの先端部がプランジャ742の下端部に形成された凹部742aと対向する位置に配置されるようになっている。
図16(a)から図16(c)は、ペン上下機構74の動作とペン71の上下移動との関係を示した図である。
非描画時においては、図16(a)に示すように、ペン上下機構74のプランジャ742がペン71の軸部712aと接触しないようになっており、ペン71の内筒712が、コイルバネ715の付勢力により、上方向に押し上げられ、ペン先713bが下方に突出しないようになっている。
これに対して、描画時には、ペン上下機構74のソレノイド743が動作することにより、プランジャ742が押し下げられる。これにより、図16(b)及び図16(c)に示すように、プランジャ742の先端部がペン71の軸部712aに当接し、バネ741の付勢力に抗して内筒712を下方向に押し下げる。この結果、ペン先713bが爪T等の表面に接触する。ペン本体713は、コイルバネ714によって下方向に付勢されており、ペン先713bが爪T等の表面に適度な力で押圧されることで、描画可能な状態となる。
なお、コイルバネ714の付勢力は僅かなものであるため、図16(c)に示すように、爪T等の表面が高い場合にはペン本体713はコイルバネ714の付勢力に反して爪T等の表面により上側に押し上げられる。このように、ペン本体713は爪T等の表面形状に追従して、XY平面に直交するZ方向(すなわち、図16(c)等に示す上下方向)に移動可能に構成されている。
また、本実施形態のネイルプリント装置1は、第1の実施形態とほぼ同様の制御装置を備えている。
本実施形態の描画制御部815は、第1の実施形態と同様に描画ヘッド70をX方向に移動させるX方向移動モータ46、描画ヘッド70をY方向に移動させるY方向移動モータ48の駆動を制御する他、描画ヘッド70のペンキャリッジ72を回転させるキャリッジ回転機構73のステップモータ731及びペンキャリッジ72に保持されたペン71を上下移動させるペン上下機構74のソレノイド743の動作を制御する。
また、本実施形態において、描画制御部815には、指標読取部734による基準指標725の読取結果が出力されるようになっており、描画制御部815は、指標読取部734により基準指標725が読み取られる毎にペンキャリッジ72が1回転したものとしてイニシャライズするとともに、読み取られた基準指標725からの移動量によって、ペンキャリッジ72の回転量を、ペンキャリッジ72の回転の基準位置からのずれ量として把握する。
描画制御部815は、このペンキャリッジ72の回転量に応じて、ステップモータ731の駆動を制御し、描画に必要なペン71が、所定位置(すなわち、ペン上下機構74の設けられている位置)に移動するまでペンキャリッジ72を回転させる。
なお、ステップモータ731として、正逆回転可能に構成されたモータを用いている場合には、例えば、描画に必要なペン71を所定位置に移動させるためにより回転量の少なくてすむ方向に回転させることで迅速にペン71をセットすることができる。
なお、その他の構成は、第1の実施形態と同様であることから、同一部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
次に、本実施形態におけるネイルプリント装置1の動作及び使用方法について説明する。
このネイルプリント装置1により描画を行う場合、ユーザはまず、電源スイッチを入れて制御装置80を起動させる。
表示制御部814は、表示部26にデザイン選択画面を表示させる。ユーザは操作部25の操作釦251等を操作して、デザイン選択画面に表示された複数のネイルデザインの中から所望のネイルデザインを選択し、これにより、操作部25から選択指示信号が出力されて爪Tに描画すべきネイルデザインが選択される。
ネイルデザインが選択されると、制御部81は、当該選択されたネイルデザインを描画するのに必要なペン71を描画ヘッド70のペンキャリッジ72の所定のペン保持部721にセットするよう促す(すなわち、どのペン保持部721にどの色やインクのペン71を装着すべきかを示す)指示画面を表示部26に表示させる。なお、どのペン保持部721にどの種類のペン71がセットされているかをバーコード等により制御部81が読み取ることができるように構成してもよく、この場合には、ペンキャリッジ72のペン保持部721にセットされているペン71によって描画できるネイルデザインを表示部26のデザイン選択画面を表示させ、ユーザにその中からネイルデザインを選択させるようにしてもよい。
次に、ユーザは、印刷指U1を指受入部31に挿入し、非印刷指U2を指退避部32に挿入して、印刷指U1を固定した上で、描画スイッチを操作する。
描画スイッチから指示が入力されると、描画動作を開始する前に、まず撮影制御部811が撮影部50を制御して、照明灯52により印刷指U1を照明しながらカメラ51により印刷指U1を撮影させる。これにより、撮影制御部811は、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの画像を取得する。
次に、爪情報検出部812は、爪Tの画像に基づいて爪Tの輪郭(爪形状や大きさ)、爪の位置(爪の水平、垂直位置を含む)、爪曲率を検出(算出)する。
爪情報検出部812により爪Tの形状、爪Tの位置、爪Tの曲率が検出されると、これらの爪情報に基づいて、描画データ生成部813が、ネイルデザインの画像データの爪Tへの合せ込み処理を行う。また、描画データ生成部813は、これら爪情報に基づいて、ネイルデザインの画像データにつき曲面補正を行う。これにより描画データが生成される。
また、描画制御部815は、描画部7をペン慣書部61に移動させて被描画媒体に「○」等の所定の画像を描く慣らし書きを行う。
描画データが生成され、慣らし書きも完了すると、描画制御部815は、描画データを描画部7に出力し、この描画データに基づいて描画ヘッド70による描画を行わせる。
具体的には、まず、描画制御部815は、指標読取部734による基準指標725の読取結果からペンキャリッジ72の回転量を把握し、このペンキャリッジ72の回転量に応じて、ステップモータ731の駆動を制御し、描画に必要なペン71が、ペン上下機構74の設けられている位置に移動するまでペンキャリッジ72を回転させる。さらに、描画ヘッド70をXY方向に適宜移動させて描画位置まで移動させ、ソレノイド743を動作させてペン71のペン先713bを爪Tの表面に押し当てる。このとき、ペン先713bは、コイルバネ714により適度な押圧力で下方向に付勢され、爪Tの表面形状に追従して上下動しながら爪Tの表面に描画を行う。
なお、複数の指の爪Tに描画を施す場合には、1つの指の爪Tについて描画処理が終了した後、当該描画済みの爪Tの指を指受入部31から抜いて次に描画すべき爪Tの指を印刷指U1として指受入部31に挿入し、当該爪Tの爪画像を取得して、上記の処理を繰り返す。
なお、ペン71を交換する場合には、描画制御部815は、描画ヘッド70をペン交換用蓋部23に対応する位置まで移動させるとともに、交換したいペン71がペン交換用蓋部23に対応する位置にくるまでペンキャリッジ72を回転させる。この状態でユーザがペン交換用蓋部23を開けることにより、ペン71の取り出し、交換が可能となる。
図17(a)及び図17(b)は、本実施形態におけるネイルプリント装置1によって爪Tに描画することのできるネイルデザインの例を示したものである。
本実施形態におけるネイルプリント装置には、前述のように、複数種類(本実施形態では最大8種類)のペン71を同時に保持させて描画を行うことができるため、例えば、図17(a)のように、7色のインクを必要とするレインボー柄や、図17(b)のように、段階的に濃さの異なる複数のインクを必要とするグラデーション柄等、多色を必要とする複雑かつ繊細なデザインでも簡易に描画することができる。
なお、その他の点については、第1の実施形態と同様であることから、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得られる他、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態のネイルプリント装置1によれば、複数のペン保持部721(本実施形態では8つ)を備えているため、ネイルプリント装置1により多くの種類のペン71を一度に保持させることができる。
これにより、多くの色で構成される複雑なネイルデザインを描くことが可能となる他、白色インクを有するペンや透明なジェル状のインクを有するペン等をペン保持部721に保持させることにより、絵柄の他にアンダーコートやトップコートまでネイルプリント装置1で行いたいとのユーザの要請にも応えることができる。すなわち、例えば本実施形態のように、8つのペン保持部721を有する場合、アンダーコートやトップコート用のインクで描画を行うペン71を備えた場合でも、これらの他に6種類のペン71をペンキャリッジ72に装着することができるため、十分にバリエーション豊かな絵柄のネイルデザインを描画することができる。
また、本実施形態では、ペン71を装着するペンキャリッジ72を回転式としている。このため、このようにペンキャリッジ72に装着可能なペン71の数を多くしても、ペン71を上下移動させるペン上下機構74は1つ設ければ足り、動作に必要なソレノイドの数自体は第1の実施形態よりも少なくて済む。これにより、装置を大型化させることなく、描画可能なネイルデザインの多様化を実現することができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記第2の実施形態では、ペン本体713の外周にコイルバネ714が巻回されている場合を例示したが、コイルバネ714を備えない構成としてもよい。ペン本体713は自重によっても下方向に付勢されるものであり、ペン本体713にある程度の重量がある場合には、コイルバネ714を備えなくても自重による付勢力のみによって爪T等の表面に描画可能な程度の適度な押圧力を得ることができる。
また、上記第1の実施形態の構成において、ペン41を下方に付勢するバネを設けて筆圧を高める構成をとってもよい。
また、第2の実施形態では、内筒712に設けられている軸部712aの先端部が半球状又は錘状等となっており、プランジャ742の下端部に凹部742aが形成されている場合をれいとしたが、軸部712a及びプランジャ742の先端形状はこれに限定されない。例えば、プランジャ742の下端部が半球状又は錘状等となっており、軸部712aの先端部側にこれを受ける凹部が形成されていてもよい。
また、第2の実施形態では、描画ヘッド70のペンキャリッジ72を回転させるキャリッジ回転機構73の駆動手段としてステップモータ731を用いる例を示したが、キャリッジ回転機構73の構成はこれに限定されない。
例えば、図18(a)及び図18(b)に示すように、描画ヘッド90のペンキャリッジ92を回転させるキャリッジ回転機構93を、ラチェット機構とソレノイド等で構成してもよい。
この場合、具体的には、ペンキャリッジ92のキャリッジ本体922の外周面に歯車923を設け、キャリッジ回転機構93をプランジャ931を前後移動させるソレノイド932、プランジャ931に連結された爪部933等を備えて構成し、ソレノイド932の動作により、爪部933が歯車923を係止してペンキャリッジ92を所定方向(図18(a)では時計回り方向)に回転させる。この場合、図18(a)に示すように、キャリッジ回転機構93に逆止バネ934を設けることで、ペンキャリッジ92が逆方向に回転することを防止することが好ましい。
なお、この場合にも、キャリッジ本体922の外周面の所定位置(例えば、所定のペン保持部921に対応する位置等)に、ペンキャリッジ92の回転の基準位置を示すための基準指標725が設けられ、これをフォトリフレクタ等の指標読取部734によって読み取ることで、ペンキャリッジ92の回転の基準位置及び回転量を把握できるようにする。
なお、キャリッジ回転機構の構成はこれに限定されず、ここに例示したものの他、例えば、サーボモータやDCモータを用いた構成でもよい。
この場合、ペンキャリッジの回転の基準位置を把握するためのセンサ等を適宜設ける。
なお、ペンに種類を示すバーコード等の識別指標を付しておき、第1の実施形態における各ペンキャリッジ43に保持されているペン71の種類、第2の実施形態における各ペン保持部721に保持されているペン91の種類が、この識別指標を検出することで判別できるように構成してもよい。この場合には、識別指標に基づいて、描画に使用するペンを特定し、当該ペンを描画位置まで移動させた上で描画を行えばよく、第2の実施形態に示したようなペンキャリッジの回転の基準位置を把握するための構成等を設ける必要はない。
また、上記各実施形態では、ペンを上下移動させるペン上下機構としてソレノイドを用いた構成を例示しているが、ペン上下機構の構成はこれに限定されない。例えば、ステップモータ、DCモータ、モータ及びボールネジ等により構成してもよい。
また、上記各実施形態では、描画ヘッドを移動させるためのX方向移動ステージ45及びY方向移動ステージ47を、ステップモータであるX方向移動モータ46、Y方向移動モータ48と、図示しないボールネジ及びガイドとの組み合わせにより構成する例を示したが、描画ヘッドを移動させるための構成はこれに限定されない。
例えば、従来の安価なプリンタ等に用いられているようなシャフトやガイドとワイヤーで構成された機構を用いた構成でもよいし、サーボモータ等を用いた構成でもよい。
また、本実施形態では、ペンとしてインクにより描画するものを例示したが、描画ヘッドに装着されるペンは、インクを描画するものに限定されない。
例えば、無色や有色透明の液状糊を収容したペンを描画ヘッドに装着し、これを用いて描画した後、糊が乾く前に粉状のラメ等をふり掛けたり、ラインストーン等を貼着することにより、より豪華なネイルデザインを実現することもできる。
また、香料を含んだ液体等を収容したペンを描画ヘッドに装着し、これを用いて描画を行い、香り付きのネイルプリントを楽しむことができるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、4本や8本等、複数のペンを描画ヘッドに同時に装着できるものを例示したが、例えば、描画ヘッドに装着可能なペンを1本のみとし、必要に応じて適宜ユーザが手動でペンを交換する方式としてもよい。このようにすればペンを備えるネイルプリント装置1を安価に実現することができる。
また、描画ヘッドに装着するペンを自動で交換する機構を実装してもよい。この場合には、例えば複数のペンを待機スペースに保持しておき、ここから自動でペンを選択して描画ヘッドに装着する。このような構成とすれば、更に装置に保持できるペンの本数を増やすことも可能となる。
また、上記各実施形態では、ペンの慣書用に紙片である被描画媒体61aを用いる場合を例示したが、被描画媒体61aは紙に限定されない。また、被描画媒体61aはロール状のものを用いてもよい。この場合には、自動又は手動により被描画媒体61aを送り出すとともに巻き取る媒体送り機構を設ける。また、被描画媒体61aはロール状のものである場合には、媒体挿出口24に代えてロール状の被描画媒体61aを着脱するための媒体着脱口を設ける。
また、上記各実施形態では、描画データ生成部813が、ネイルデザインの画像データについて曲面補正を行い、描画データを生成する場合を例としたが、描画データ生成部813が描画データを生成することは本発明の必須の構成要素ではない。例えば、描画データを別途生成せずに、描画制御部815において、ネイルデザインの画像データをLUT(Lookup Table)等により適宜変換しつつ描画ヘッドに出力して爪形状に合った描画を行うように描画制御を行ってもよい。
また、上記各実施形態では、爪Tの形状等の爪情報を検出し、これに基づいて描画データを生成する場合を例としたが、爪情報を検出することは本発明の必須の構成要素ではない。例えば、爪Tの中程にワンポイント柄を描画する場合のように、描画を行う上で爪Tの輪郭を抽出することが必須でない場合であれば、正確に爪Tの形状等を認識する必要はなく、爪情報の検出を行うことなく描画を行うことができる。
また、撮像装置は、静止画を撮影するカメラ51に限定されず、動画を撮影可能なものであってもよい。この場合、カメラによって動画を撮影し、撮影された動画から、爪Tの上面の画像を適宜切り出して、爪情報の検出に用いる。
また、上記各実施形態では、爪画像記憶領域821、爪情報記憶領域822、ネイルデザイン記憶領域823が制御装置80の記憶部82内に設けられている場合を例としたが、爪画像記憶領域821、爪情報記憶領域822、ネイルデザイン記憶領域823は制御装置80の記憶部82に設けられている場合に限定されず、別途記憶部が設けられていてもよい。
また、上記各実施形態では、指を1本ずつ装置に挿入して順次印刷を行うネイルプリント装置1を例としたが、複数本の指に対して同時に印刷を行うことのできる装置に本発明を適用することも可能である。
例えば、ペンの稼動範囲を広げて描画可能範囲を大きくすることにより、複数の印刷指U1に同時に描画を施すことも可能となる。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
描画を施す爪の指をXY平面上に載置する指載置部と、
前記指載置部に載置された前記指の爪に描画を施すペンを装着する描画ヘッドと、
前記描画ヘッドをX方向及びY方向に駆動するヘッド駆動部と、
前記ヘッド駆動部を制御する制御部と、
を備え、
前記ペンは、前記爪の表面形状に追従して、前記XY平面に直交するZ方向に移動可能に構成されていることを特徴とするネイルプリント装置。
<請求項2>
前記ペンは、自重により前記爪の表面に押し当てられ、前記爪の表面形状に追従して、前記Z方向に移動可能となっていることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
<請求項3>
前記指の爪を撮影して爪画像を得る撮像装置と、
前記撮像装置によって取得された前記爪画像に基づいて、爪の形状、爪の位置のうち、少なくともいずれか1つを爪情報として検出する爪情報検出部と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記爪情報検出部により検出された前記爪情報に基づいて、前記描画ヘッドにより前記指の爪に描画させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のネイルプリント装置。
<請求項4>
前記描画ヘッドによる描画可能範囲内に前記爪以外の被描画媒体を備え、
前記制御部は、前記爪に画像データによる描画を施す前に、所定の画像を前記被描画媒体に描画させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
<請求項5>
前記被描画媒体を入れ替え可能な媒体挿出口を備えていることを特徴とする請求項4に記載のネイルプリント装置。
<請求項6>
前記描画ヘッドは、前記ペンを保持するペンキャリッジを複数備えており、
前記ペンキャリッジには、内部に前記ペンが挿通され、前記ペンを保持するペンホルダと、前記ペンを上下移動させるためのペン上下機構が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
<請求項7>
前記描画ヘッドは、複数のペンを保持可能な回転式のペンキャリッジを備えていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
1 ネイルプリント装置
2 ケース本体
31 指受入部
40 描画部
41 ペン
42 描画ヘッド
43 ペンキャリッジ
46 X方向移動モータ
48 Y方向移動モータ
49 ヘッド駆動部
50 撮影部
51 カメラ
52 照明灯
80 制御装置
81 制御部
82 記憶部
116 隔壁
811 撮影制御部
812 爪情報検出部
813 描画データ生成部
814 表示制御部
815 描画制御部
821 爪画像記憶領域
822 爪情報記憶領域
823 デザイン画像記憶領域
T 爪
U1 印刷指
U2 非印刷指

Claims (7)

  1. 描画を施す爪の指をXY平面上に載置する指載置部と、
    前記指載置部に載置された前記指の爪に描画を施すペンを装着する描画ヘッドと、
    前記描画ヘッドをX方向及びY方向に駆動するヘッド駆動部と、
    前記ヘッド駆動部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記ペンは、前記爪の表面形状に追従して、前記XY平面に直交するZ方向に移動可能に構成されていることを特徴とするネイルプリント装置。
  2. 前記ペンは、自重により前記爪の表面に押し当てられ、前記爪の表面形状に追従して、前記Z方向に移動可能となっていることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
  3. 前記指の爪を撮影して爪画像を得る撮像装置と、
    前記撮像装置によって取得された前記爪画像に基づいて、爪の形状、爪の位置のうち、少なくともいずれか1つを爪情報として検出する爪情報検出部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記爪情報検出部により検出された前記爪情報に基づいて、前記描画ヘッドにより前記指の爪に描画させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のネイルプリント装置。
  4. 前記描画ヘッドによる描画可能範囲内に前記爪以外の被描画媒体を備え、
    前記制御部は、前記爪に画像データによる描画を施す前に、所定の画像を前記被描画媒体に描画させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
  5. 前記被描画媒体を入れ替え可能な媒体挿出口を備えていることを特徴とする請求項4に記載のネイルプリント装置。
  6. 前記描画ヘッドは、前記ペンを保持するペンキャリッジを複数備えており、
    前記ペンキャリッジには、内部に前記ペンが挿通され、前記ペンを保持するペンホルダと、前記ペンを上下移動させるためのペン上下機構が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
  7. 前記描画ヘッドは、複数のペンを保持可能な回転式のペンキャリッジを備えていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
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