JP2016123432A - 描画装置及び描画装置の描画制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】爪T表面に描画を施す少なくとも一つのペン71が装着されるキャリッジ70と、ペン71の試し書きを行う試書部61と、ペン71によって試書部61に描画された検査対象を撮影して検査対象画像を得る撮影部500と、撮影部500によって撮影された検査対象画像からユーザが選択したデザイン画像を爪Tに描画するのに必要なペン71がキャリッジ70に装着されているか否かを判定する描画用具判定部813と、を備えている。
【選択図】図5
Description
このような装置を用いれば、ネイルサロン等を利用することなく、簡易にネイルプリントを楽しむことができる。
プロッタ方式の描画装置をネイルプリント装置として採用した場合には、粒径の大きな顔料(色材)やラメ等を含むインクや粘度の高いインク等、インクジェット方式の場合には用いることが難しかった各種のインクを用いることができる。このため、「ベースコート(白色下地)」や「受容層」、「トップコート」等についてもユーザによる手作業ではなく描画装置を用いて塗布することができ、ネイルサロン等で施されるネイルアートにより近い仕上がりのネイルプリントを実現することができる。
このため、ペンホルダに装着されているペンの種類を装置側で検出可能とし、描画前に適切なペンが装着されているか否かを確認することが好ましい。
ペンの種類を検出できる場合でも、検出する手法は、例えばペンに種類識別用のバーコード等を付けてそれをセンサで読み取ったり、ペンに種類を示す表示等を印刷した部分を設けてこれをセンサで読み取ったりする等によりペンの種類を判断するものだった。このため、ペンのコストが高くなったり、プロッタにセンサ等を搭載する必要があるため、プロッタが高価になったりする問題があった。
しかし、機械的手法でペンの位置を正確に合わせるためには、ペンの取付機構やペンの形状等に高い精度が要求され、装置やペンが高価になってしまうという問題がある。
その上、装置の移動機構の経年変化やペンの製造バラツキ等を完全になくすことはできない。このため、装置やペンに高い精度のものを用いたとしても、こうした各種の要因により爪の上で各ペンの位置に想定した位置からのずれが生じて、例えば絵柄の途中で色が変わる場合に当該箇所でのつながりが僅かにずれて、絵柄が歪んでしまう等の状態が発生して、高精細な仕上がりを実現することが難しい場合があった。
描画対象物に描画を施す少なくとも一つの描画用具が装着されるキャリッジと、
前記描画対象物とは異なる位置に設けられる描画媒体に、前記描画用具による描画を行う試書部と、
前記描画媒体の前記描画用具による描画が行われた領域から取得される検査対象画像から、使用者により選択された特定のデザイン画像を前記描画対象物に描画するのに必要な特定の描画用具が前記キャリッジに装着されているか否かを判定する描画用具判定部と、
を備えていることを特徴としている。
なお、以下の実施形態では、ネイルプリント装置1は手の指の爪を描画対象物とし、爪の表面を描画対象面として、これに描画するものとして説明するが、本発明の描画対象物は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪を描画対象物としてもよい。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施形態におけるネイルプリント装置(描画装置)1は、描画ヘッド70が印刷指U1の爪Tに描画を施すペン71を備えるプロッタ方式のプリント装置である。
このネイルプリント装置1は、ケース本体2と、このケース本体2に収容される装置本体10とを備えている。
さらに、ケース本体2の一側面(本実施形態では、図1(a)において左側面)であって後述する試書部61に対応する位置には、試書部61に載置される描画媒体61a(図4(a)及び図4(b)参照)を入れ替え可能な媒体挿出口24が形成されている。
操作部25は、ユーザが各種入力を行う入力部である。
操作部25には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪Tに描画するデザイン画像を選択するデザイン選択釦、描画開始を指示する描画開始釦等、各種の入力を行うための図示しない複数の操作釦が配置されている。
表示部26は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。
本実施形態において、この表示部26には、例えば、印刷指U1を撮影して得た指画像(爪Tの画像を含む画像)、この指画像中に含まれる爪Tの輪郭線等の画像、爪Tに描画すべきデザイン画像を選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面等が適宜表示される。
なお、表示部26の表面にタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合には、図示しない指先や、スタイラスペン等の先の尖った棒状のものによって表示部26の表面をタッチするタッチ操作によっても各種の入力を行うことができるように構成される。
下部機枠11は、背面板111、底板112、左右一対の側板113a,113b、X方向移動ステージ収容部114、Y方向移動ステージ収容部115及び隔壁116を有する。
側板113a,113bの下端部は、底板112の左右両端部にそれぞれ連結され、側板113a,113bが底板112に対して立てられた状態に設けられている。
背面板111の下部は、前方(指挿入方向手前側)に向かって2段に窪むように形成されている。背面板111の下端部は底板112の前端部に連結されており、背面板111は、底板112と側板113a,113bによって囲われた領域を前後に区切っている。
この窪んだ背面板111の後ろ側に形成される空間がX方向移動ステージ収容部114、Y方向移動ステージ収容部115(図1(b)参照)となっている。X方向移動ステージ収容部114内には、描画部7が前方(指挿入方向手前側)に移動した際に描画部7のX方向移動ステージ45が収容される。また、Y方向移動ステージ収容部115内には、描画部7のY方向移動ステージ47が配置されている。
また、隔壁116は、下部機枠11の内部前方側の空間(背面板111、底板112及び側板113a,113bによって囲われた指挿入方向手前側の空間)を上下に区切るように下部機枠11の内側に設けられている。隔壁116はほぼ水平に設けられ、隔壁116の左右両端部が側板113a,113bにそれぞれ連結され、隔壁116の後端部が背面板111に連結されている。
指固定部30は、描画を施す爪Tを有する指(以下、これを「印刷指U1」という。)を受け入れる指受入部31と、印刷指U1を有する手の印刷指U1以外の指(以下、これを「非印刷指U2」という。)を退避させる指退避部32とから構成されている。
指受入部31は、隔壁116の上側であって下部機枠11の幅方向のほぼ中央部に配置されている。また、隔壁116によって下部機枠11の下側に区分けられた空間が指退避部32を構成している。
例えば、薬指の爪Tに描画を施す場合には、指受入部31に印刷指U1としての薬指を挿入し、非印刷指U2であるその他の4指(親指、人差し指、中指、小指)を指退避部32に挿入する(図3参照)。
指受入部31は、下部機枠11の前面側(印刷指挿入方向の手前側)に開口しており、下側が隔壁116の一部を構成する指載置部116a、両側が仕切り31a、奥側が仕切り31cによって区画されている(図3参照)。指載置部116aは、描画を施す爪Tの指(印刷指U1)をXY平面上に載置するものである。
また、指受入部31の上側は天井部31dによって区画されている。天井部31dには、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tを露出させるための窓31eが形成されている(図3参照)。
ユーザは指受入部31に挿入した印刷指U1と指退避部32に挿入した非印刷指U2との間に隔壁116を挟むことができる。そのため、指受入部31内に挿入された印刷指U1が安定して固定される。
なお、本実施形態では、隔壁116の前端部に下方向に張り出した突出部116bが形成されている。突出部116bは、手前側に向かうにつれてその厚さが漸減し、奥側に向かうにつれて漸増するテーパー部となっていてもよいし、突出部116bの厚さが、隔壁116の奥側の窪みに対して全体が厚い構造になっていてもよい。隔壁116の前端部に突出部116bが形成されていることにより、図3に示すように、非印刷指U2が指退避部32に挿入された際、描画済みの指の爪Tと隔壁116との間に空間が確保され、爪Tが隔壁116の下面に接触して装置側にインクが付着したり、爪Tに描画された絵柄が擦れて損なわれたりするのを防止することができる。
なお、試書部61は、下部機枠11の上面の一部が掘り下げられて形成されており、試書部61の高さが、印刷指U1が指受入部31に挿入された際の爪Tの高さとほぼ同じとなるように設けられていることが好ましい。
試書部61は、平板状の部分であり、前述のケース本体2の媒体挿出口24から挿入された描画媒体61aが載置されるようになっている。
試書部61に載置される描画媒体61aは、ペン先(先端部)713を慣らして試し書きを行うことができるものであればよく、例えば紙片である。
図4(a)及び図4(b)は、試書部61に載置される描画媒体61aに慣らし書きと試し書きを行った場合に、描画媒体61aに描画される図形の一例を示したものであり、図4(c)は検査対象となる図形と本来の描画位置との位置ずれを説明する説明図である。
ここで、ペン71の種類とは、ペン71に保持されているインクの種類であり、具体的には、インクの色やラメを含むか否かの等である。なお、試書部61に描画された図形に基づいて判定されるペン71の種類はインクの種類に限定されない。例えば、ペン71のペン先713(図2(b)、図(c)等)の太さ等をも含んでいてもよい。
なお、試し書きで描画する図形は「+」に限定されず、例えば「○」や「・」等でもよい。ペン71により少なくとも一点が描画されればペン71の種類及び描画位置を判定することが可能である。ただし、ペン71によっては書き出す際に多少かすれることもあり、一点描画したのみでは、当該点を描く際に僅かでもかすれるとペン71の種類及び描画位置を判定することができなくなってしまう。このため、確実にペン71の種類及び描画位置を判定するためには、ある程度の長さの線とその交点とが描画される「+」等の図形を試し書きとして描画することが好ましい。
また、本実施形態では、後述するように、ペンキャリッジ72に用意されているペン保持部(本実施形態では、後述するペン用円筒部材761、図2(a)参照)の全て(本実施形態では後述するように8つ)について、ペン71が実際に装着されているか否かにかかわらず順次試し書きを行い、その後、試し書きされた図形を検査対象として撮影部500のカメラ501で撮影する。このため、カメラ501によって1度に撮影することのできる範囲内に全ての試し書きの図形(例えば「+」)が描画されることが好ましい。
なお、「+」等の試し書きは、試書部61の範囲内で、過去に描画されたものと重なり合わないように、少しずつずらしながら書くようにすることが好ましい。
慣らし書きを行う際に描画する所定の図形は特に限定されないが、ペン先の全周囲を使い、なおかつインクを無駄に使いすぎないよう、「○」や「∞」等の単純な図形であることが好ましい。「○」や「∞」等の慣らし書きは、試書部61の範囲内で、慣らし書きを行う度に少しずつずらしながら書くようにすることが好ましい。
なお、図4(a)に破線で示すように、慣らし書きとしての「○」を、描画媒体61aの一端側から他端側に向かって少しずつ位置をずらしながら書いていき、試し書きとしての「+」を、描画媒体61aの他端側から一端側に向かって少しずつ位置をずらしながら書いていき、当該列に空白部分が無くなったときには、例えばX方向(例えば、図4(a)においてX方向右側)に位置をずらして、同様に慣らし書きとしての「○」と試し書きとしての「+」とを、描画媒体61aの一端側と他端側からそれぞれ位置をずらしながら書いていく。
なお、慣らし書きとして「○」等の図形と試し書きとして「+」等の図形を描画する位置はこれに限定されない。例えば、図4(b)に示すように、慣らし書きとして「○」等の図形と試し書きとして「+」等の図形とを特に領域を分けずに、空白部分が無くなるまで描画していってもよい。
描画媒体61aのほぼ全面に「○」や「+」を書いて空白部分が無くなってしまったときには、表示部26に「紙を交換して下さい」等の描画媒体61aの交換を促す表示画面を表示させる。この場合、ユーザが媒体挿出口24から描画媒体61aを取り出して新しいものと交換することにより新しい描画媒体61aに試し書きや慣らし書きができる状態となる。例えば、描画媒体61aがロール紙である場合は、描画スペースが無くなったときには、ロール紙から描画媒体61aを繰り出し、新しい描画面に試し書きや慣らし書きを行うことができるようにする。
図2(b)は、図2(a)の描画ヘッド70を矢視b方向から見た正面図である。
図2(c)は、図2(a)の描画ヘッド70を矢視c方向から見た側面図である。
図2(a)から図2(c)に示すように、本実施形態において、描画ヘッド70は、複数のペン71を保持可能な回転式のペンキャリッジ72、ペンキャリッジ72を回転させるキャリッジ回転機構73、ペンキャリッジ72に保持されたペン71を上下移動させるためのペン押圧機構(描画用具押圧機構)74を備えている。
ユニット支持部材44の上端部は、ネイルプリント装置1の手前側(図1(b)において左側)にほぼL字型に張り出す梁部441となっており、描画ヘッド70は梁部441に設けられている。
3枚の円板状部材721〜723(第1の円板状部材721、第2の円板状部材722、第3の円板状部材723)は、ほぼ同じ大きさに形成された円盤状の部材であり、下から第1の円板状部材721、第2の円板状部材722、第3の円板状部材723の順に重ねられている。
一番上に配置される第3の円板状部材723の外周面には、キャリッジ回転機構73の歯車733と噛み合う歯が形成されており、第3の円板状部材723は歯車として機能する。また、第2の円板状部材722の外周面の所定位置(例えば、所定のペン用円筒部材761に対応する位置等)には、ペンキャリッジ72の回転の基準位置を示すための基準指標728が設けられている。
基準指標728は、例えば、フォトリフレクタによって読取可能な反射布や反射シート等であり、本実施形態では、第2の円板状部材722の外周面に貼付等により固定されている。
なお、ペンキャリッジ72に設けられるペン用円筒部材761の数は特に限定されず、8つよりも多くてもよいし、これより少なくてもよい。多くのペン用円筒部材761を備えるほど、より複数のペン71を同時に保持することができ、多様なインクを用いた複雑なネイルデザインを描画することが可能となる。
なお、全てのペン用円筒部材761にペン71が保持されている必要はない。図2(a)等では、8つのペン用円筒部材761のうちの4つにペン71が保持されている例を示している。
また、第1の円板状部材721及び第2の円板状部材722におけるペン用の貫通孔の両側部には、支柱725を挿通させる補助軸用の貫通孔(図示せず)が形成されている。
ペン先固定部材720は、描画用具であるペン71のペン軸部711における先端側を固定する固定部材である。
ペン先固定部材720には、ペン71のペン軸部711と平行するように固定されペン71とともに上下動する支柱725と、外力が加わらない状態において支柱725を上方向に付勢する補助軸付勢部材としてのコイルバネ726とが設けられている。
支柱725は、ペン71のペン軸部711と平行するようにペン先固定部材720に固定される。
Eリング727の外径は、第2の円板状部材722における支柱用の貫通孔の内径より、コイルバネ726の外形よりも大きく形成されている。
ペン71の外周であって、Eリング727と第2の円板状部材722の上面との間には、コイルバネ726が巻回されている。
このコイルバネ726は、外力が加わらない状態において支柱725を上方向に付勢するものである。
本実施形態では、補助軸付勢部材としてのコイルバネ726は、ペン71の外周に配置され、ペン71が外力により下方向に押圧された際に押し縮められ、外力に抗して元の状態に戻ろうとする復元力を有する弾性部材である。
コイルバネ726の一端側はEリング727の下面に当接し、他端側は第2の円板状部材722の上面に当接している。
コイルバネ726は、非描画状態においてペン71の位置を、ペン先713が爪Tに当接しない位置に保持する。すなわち、上述のように、支柱725は、このコイルバネ726により、上方向(図2(b)において上方向)に付勢され、外力が加わらない状態において、支柱725の上端部が第3の円板状部材723の下面に当接する位置に保持されている。この状態において、ペン先713は第1の円板状部材721の下面に近い位置にあり、指受入部31の上方をペンキャリッジが移動しても、ペン先713が爪Tに当接しないようになっている。
回転軸用円筒部材762には、梁部441から垂設された回転軸724が挿通されており、ペンキャリッジ72は、この回転軸724を中心としてほぼ水平に回転可能に構成されている。
なお、回転軸724にはペンキャリッジ72の上下を挟むようにワッシャーが設けられ、回転軸724の下端には抜け止めのためのEリング等が設けられていることが好ましい。これにより、ペンキャリッジ72は、回転軸724を中心としてより円滑に回転することができる。
描画用具としてのペン71は、棒状のペン軸部711の先端側(図2(b)において下側)にペン先713が設けられたものである。
本実施形態では、ペン軸部711の先端側に、ペン軸部711よりも径の細い嵌合部712が設けられている。嵌合部712は、ペン先固定部材720に嵌め込まれる部分であり、嵌合部712をペン先固定部材720に嵌め込むことにより、ペン先713が良好に固定され、ペン先713のぶれ等が生じにくくなる。なお、嵌合部712にペン軸部711を嵌め込む構成でなくとも、ねじ等により両者を固定する構成であってもよい。
また、ペン軸部711の上部には、棒状の突起部714が設けられており、突起部714は、後述するスライドピン77によって押圧される部分である。また、突起部714は、ペン71の交換等を行う場合に、ユーザがペン71を取り出す際に指等で摘む摘み部としても機能する。なお、本実施形態では、突起部714の先端部が半球状である場合を図示しているが、突起部714の先端部の形状は、安定して押圧されることができ、またユーザが摘みやすい形状であればよく、図示例に限定されない。例えば、球状としてもよく、平らな板状としてもよい。
ペン軸部711の内部に収容されるインクとしては、各種のインクが適用可能である。インクの粘度や色材の粒径(粒子の大きさ)等は特に限定されず、例えば、金銀のラメ入りのインクや白色のインク、UV硬化型のインクやジェルネイル、アンダーコート用、トップコート用やマニキュア等も用いることができる。
なお、ペン71は、ボールペンタイプのものに限定されない。例えばフェルト状のペン先にインクを染み込ませて描画するサインペンタイプや、束ねた毛にインクを染み込ませて描画する筆ペンタイプのもの等であってもよい。
また、ペン先713の太さも各種のものを用意することができる。
ペンキャリッジ72に保持されるペン71は、全て同じタイプのペン先713を有するペンでもよいし、異なるタイプのペン先713を有するペンであってもよい。
ペン71はペンキャリッジ72のペン用円筒部材761に上方から挿通するだけで保持されている。このため、ケース本体2に設けられているペン交換用蓋部23を開けて、例えば手やピンセットで突起部714を摘む等の手法により、容易に交換が可能である。
これにより、ユーザは、ペンキャリッジ72に装着するペン71を、描画したいネイルデザインに応じて色やペン先713の種類やインクの種類の異なるペン71に適宜入れ替えることで、幅広いネイルデザインを実現することができる。
本実施形態において、モータ731の駆動により回転軸732が回転し、回転軸732に取り付けられている歯車733が回転すると、この歯車733と噛み合っている歯車723が回転する。これにより、ペンキャリッジ72が左右に回転するようになっている。
また、キャリッジ回転機構73は、ペンキャリッジ72の基準指標728を読み取るための指標読取部734を備えている。指標読取部734は、例えば、反射布や反射シート等で構成されている基準指標728を読み取ることのできるフォトリフレクタ等で構成される。指標読取部734は、基準指標728を読み取る毎にその読取結果を描画制御部815に出力するようになっている。
本実施形態において、ペン押圧機構74は、ペン上下用のモータ741と、マイクロスイッチ742と、板バネ(押圧部材)746とを備えている。
また、固定部744の下側には、マイクロスイッチ742のレバー745が位置している。これにより固定部744の下方向への回動に応じて固定部744がマイクロスイッチ742のレバー745に接触して、マイクロスイッチ742が動作することになる。
本実施形態の板バネ746は、平板状のバネであり、自由端側がスライドピン77の上方に位置するように配置されている。
板バネ746は、スライドピン77に対して充分な長さと幅を有しているため、板バネ746がスライドピン77から外れることがなく、これに当接されたペン71を安定して垂直方向に押し下げることができる。
なお、板バネ746を形成する材料はここに例示したものに限定されない。板バネ746による押圧力は、バネの撓み量と板バネ746の長さ(すなわち、基端から押圧対象に対して作用を与える自由端までの距離)に関係し、板バネ746の長さが短ければ柔らかめの材料を用いても十分な押圧力を得ることができ、板バネ746の長さが長ければ、硬めの材料を用いなければ十分な押圧力を得ることができない。板バネ746を形成するのに用いる材料と、板バネ746の形状(長さ及び幅等)、によって決まるバネ定数により調整することが可能であり、板バネ746の配置スペース等に応じて適宜設定される。
具体的には、本実施形態では、スライドピン77は、ピン軸部771と、このピン軸部771の上端部に設けられ、ピン軸部771より大きい直径を有してピン軸部771より外側に張り出すピン頭772と、を有し、ピン軸部771の下端部はペン71の上部に当接可能な押圧部となっている。押圧部は、ペン71の突起部714を受けるように、例えば円錐の凹部状等に形成されている。
なお、コイルバネ78以外でも、スライドピン77が外力により下方向に押圧された際に押し縮められ、外力に抗して元の状態に戻ろうとする復元力を有する弾性部材であれば適用可能である。
スライドピン77及びコイルバネ78は、ピン取付部材79により、梁部441の上に取り付けられている。
ピン軸部771の外周に設けられたコイルバネ78は、一端側がピン取付部材79の上面に係止され、他端側がピン頭772の下面に突き当たって係止されており、スライドピン77が外力により下方向に押圧された際には、ピン取付部材79の上面とピン頭772の下面との間で押し縮められる。
なお、板バネ746のバネ定数はそれ程大きくなく、このバネ定数は、板バネ746による押圧力(外力)が爪Tにかかったときに爪Tに痛みなどを感じることがない程度の値に設定されている。また、板バネ746が適度に撓むことによりペン71の上下動による衝撃が吸収されるとともに、ペン先713に概ね一定の適度な筆圧がかかった状態で、綺麗に描画を施すことができる。
また、X方向移動ステージ45は、Y方向移動ステージ47のY方向移動部471に固定されている。Y方向移動部471は、Y方向移動モータ48の駆動によりY方向移動ステージ47上を図示しないガイドに沿ってY方向に移動するようになっており、これにより、ユニット支持部材44に取り付けられている描画ヘッド70が、Y方向(図1(b)におけるY方向、ネイルプリント装置1の前後方向)に移動するようになっている。
なお、本実施形態において、X方向移動ステージ45及びY方向移動ステージ47は、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48と、図示しないボールネジ及びガイドとを組み合わせることで構成されている。
本実施形態では、X方向移動モータ46及びY方向移動モータ48等により、爪Tに描画を施すペン71を備える描画ヘッド70をX方向及びY方向に移動させるヘッド移動部49が構成されている。
また、本実施形態では、ヘッド移動部49による描画ヘッド70の移動に伴い、撮影部500も移動可能となっている。すなわち、ヘッド移動部49は、描画ヘッド70及び撮影部500をともに移動させる手段として機能する。
また、本実施形態において、撮影部(画像取得部)500は、描画用具であるペン71によって試書部61に描画された検査対象(すなわち、本実施形態では「+」の図形)を撮影して検査対象画像を取得するようになっている。
本実施形態では、撮影部500は、カメラ501及び照明灯502を備えて構成されており、撮影部500は、描画ヘッド70の側方に固定配置されている。
すなわち、図2(a)及び図2(b)に示すように、描画ヘッド70の上面には、描画ヘッド70の側方に張り出すように支持部材504が設けられており、支持部材504の自由端側には、基板503が固定されている。基板503の下面には、隔壁116に対向するように配置されたカメラ501と、カメラ501を挟むように配置された照明灯502が設けられている。
本実施形態において、撮影部500のカメラ501は、前述のように、ペンキャリッジ72に設けられている全てのペン保持部(本実施形態では、8つのペン用円筒部材761)について、実際にペン71が装着されているか否かにかかわらず順次試し書きを行い、その試し書きの結果である検査対象(例えば「+」等の図形)をカメラ501によって1度に撮影するようになっている。
また、撮影部500は、描画ヘッド70を移動させるヘッド移動部49により、描画ヘッド70とともに移動可能となっており、少なくとも2つの異なった位置・角度から爪Tを撮影して、少なくとも2枚の爪画像を取得可能となっている。異なる位置・角度から爪Tの爪画像を複数枚撮影することにより、後述する爪情報検出部812は、取得された複数の爪画像から爪Tの輪郭(爪Tの形状)や水平位置の他、爪Tの湾曲形状、垂直位置(高さ)等をも正確に検出することができる。
照明灯502は、例えば、白色LED等で構成されており、カメラ501による爪Tの撮影の際に、印刷指U1の爪Tを照明するものである。
撮影部500は、後述する制御装置80の撮影制御部811(図5参照)に接続され、該撮影制御部811によって制御されるようになっている。
撮影部500によって撮影された爪画像の画像データは、後述する記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。また、撮影部500によって撮影された検査対象画像の画像データは、後述する描画用具判定部813及び描画位置補正部814(図5参照)に送られる。
図5は、本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置80は、図5に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成される制御部81と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。
具体的には、記憶部82のROMには、指画像から爪Tの形状や爪Tの輪郭等の爪情報を検出するための爪情報検出プログラム、ペン71の種類を判定するための描画用具判定プログラム、描画位置を補正するための描画位置補正プログラム、描画データを生成するための描画データ生成プログラム、描画処理を行うための描画プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御装置80によって実行されることによって、ネイルプリント装置1の各部が統括制御されるようになっている。
また、本実施形態において記憶部82には、撮影部50によって取得されたユーザの印刷指U1の爪Tの指画像を記憶する爪画像記憶領域821、爪情報検出部812によって検出された爪情報(爪Tの輪郭や爪Tの傾斜角度等)が記憶される爪情報記憶領域822、及び爪Tに描画されるネイルデザインの画像データを記憶するネイルデザイン記憶領域823が設けられている。
本実施形態では、撮影制御部811は、カメラ501を移動させることによって異なる位置・角度(例えば、爪Tの真上と爪Tの斜め上方等)から少なくとも2枚の指画像を取得させる。
すなわち、撮影制御部811は、例えば、爪Tの真上からの画像と爪Tの斜め上方向からの画像とをカメラ501により取得させる。
撮影部50により取得された指画像の画像データは、記憶部82に記憶されてもよい。
前述のように、ペンキャリッジ72に複数のペン用円筒部材761が設けられている場合には、全てのペン用円筒部材761に対応した複数の検査対象(すなわち、「+」等の図形)が描画されるが、撮影制御部811は、これらの検査対象をカメラ501によって1度の撮影で撮影させ、1つの検査対象画像を取得する。
なお、全ての検査対象を1枚の画像に収めることは必須ではなく、例えば各ペン用円筒部材761毎に1回撮影し複数の検査対象画像を取得してもよい。
ここで、爪情報とは、例えば、爪Tの輪郭(爪形状、爪Tの水平位置)、爪Tの高さ(爪Tの垂直方向の位置、以下「爪Tの垂直位置」又は単に「爪Tの位置」ともいう。)の爪Tの輪郭内の分布、爪Tの表面の、XY平面に対する傾斜角度(爪Tの傾斜角度、爪曲率)の、爪Tの輪郭内の分布である。
爪情報検出部812は、例えば、カメラ501により取得された印刷指U1の指画像から爪Tとそれ以外の指部分との色の違い等に基づいて爪Tの輪郭(形状)を検出するものである。なお、爪情報検出部812が爪Tの輪郭(形状)を検出する手法は特に限定されず、ここに挙げたものに限られない。
また、爪情報検出部812は、カメラ501によって撮影された少なくとも2つの指画像に基づいて、爪Tの傾斜角度(爪曲率)を検出する。
前述のように本実施形態では、爪Tを異なる位置・角度(例えば、爪Tの真上と爪Tの斜め上方等)から少なくとも2回撮影して複数枚の指画像を取得する。爪情報検出部812はこれらの画像に現われる位置、形状の違い等からユーザの爪Tの輪郭内について傾斜角度(爪曲率)の分布を検出する。なお、爪情報検出部812が爪Tの傾斜角度(爪曲率)を検出する手法は特に限定されず、ここに挙げたものに限られない。
なお、爪情報検出部812が検出する爪情報の内容はここに例示したものに限定されない。上記の項目のうちの一部のみ(例えば爪Tの輪郭等)を爪情報として検出してもよいし、上記以外の他の項目を爪情報として検出してもよい。
具体的には、描画用具判定部813は、検査対象画像に含まれる、各ペン用円筒部材761に対応する部分の画像を分析する。そして、ペン用円筒部材761に対応する位置に何も描画されていない場合には、描画用具判定部813は、当該ペン用円筒部材761にペン71が装着されていないか又は装着されていてもインクが出ない状態であり描画に使用できないものと判定する。また、ペン用円筒部材761に対応する位置に「+」等の図形が描画されている場合には、描画用具判定部813は、当該「+」等の図形からペン71の種類(当該ペン71で描画できる色等)を判断し、当該ペン71の種類を当該ペン用円筒部材761と対応付けて記憶する。例えば、本実施形態のように、ペンキャリッジ72に8つのペン用円筒部材761がある場合には、それぞれに対応する8か所について画像を分析・判断し、各判断結果をペン用円筒部材761と対応付けて記憶する。なお、描画用具判定部813が判断するペン71の種類は色に限定されず、ペン71で描かれた線の太さ等もペン71の種類として判断してもよい。
なお、絵柄を描くのに必要でないインクを保持するペン71がいずれかのペン用円筒部材761に装着されていても(上記例では第3、第7のペン用円筒部材761)、これを描画に使用しなければよいため、絵柄を描画するのに必要なすべてのペン71がいずれかのペン用円筒部材761に装着されていれば、それ以外のペン71が混ざっていても、描画用具判定部813は、ペン71が絵柄に対応していると判断する。
なお、描画用具判定部813によってペンキャリッジ72に装着されているペン71が絵柄に対応していないと判断された場合には、後述のように、表示部26にその旨等が表示される。
図4(c)に示す例では、左上の検査対象画像「+」は、本来あるべき正規の描画位置からX方向に−1ドット,Y方向に−1ドットずれており(X=−1,Y=−1)、この場合、描画位置補正部814は、描画の際に、この分だけ当該ペン71の描画位置をずらすように(すなわち、X方向に+1ドット,Y方向に+1ドット)、補正値を算出する。また、右上の検査対象画像「+」は、本来あるべき正規の描画位置からX方向に+1ドットずれており、Y方向にはずれていない(X=+1,Y2=0)。この場合、描画位置補正部814は、描画の際に、X方向のみ当該ペン71の描画位置をずらすように(すなわち、X方向に−1ドット,Y方向には補正量0)、補正値を算出する。また、左下の検査対象画像「+」は、本来あるべき正規の描画位置からX方向にはずれがなく、Y方向に−2ドットずれており(X=0,Y=−2)、この場合、描画位置補正部814は、描画の際に、この分だけ当該ペン71の描画位置をずらすように(すなわち、X方向には補正量0,Y方向に+2)、補正値を算出する。同様に、右下の検査対象画像「+」は、本来あるべき正規の描画位置からX方向に1ドット,Y方向に1ドットずれており(X=1,Y=1)、この場合、描画位置補正部814は、描画の際に、この分だけ当該ペン71の描画位置をずらすように(すなわち、X方向に−1ドット,Y方向に−1ドット)、補正値を算出する。
なお、ペン71がペン先713の太い種類であって、描画された検査対象の線が太い場合には、線の中心を抽出する細線化処理を行い、この線の中心位置を基準としてずれ量を検出し、補正値の算出を行う。
具体的には、描画データ生成部815は、爪情報検出部812により検出された爪Tの形状等に基づいてネイルデザインの画像データを拡大、縮小、切出し等による合せ込み処理を行い、爪Tに描画を施すためのデータを生成する。
また、本実施形態では、描画データ生成部815は、爪情報検出部812により検出された爪情報に応じて、ネイルデザインの画像データを爪Tの形状に合わせ込み、適宜曲面補正等を行う。
さらに、描画位置補正部814によって、ペン71の描画位置について補正値が算出された場合には、当該補正値を画像データに反映させる。
これにより、ネイルデザインの描画用のデータが生成される。
また、この場合に、表示制御部816は、現状のままのペン71で描画を行った場合の絵柄(ネイルデザイン)の仕上がりイメージを表示部26に表示させてもよい。この場合、表示部26はイメージ表示手段として機能する。
例えば、絵柄(ネイルデザイン)にピンク色のインクを塗るべき個所があるが、ピンク色のインクを描画するペン71がない場合、ピンク色のインクを塗るべき個所に赤色のインクや、ラメ入りの白インク、黄色のインク、緑のインクの何れかを塗布した場合のイメージを表示部26に表示させる。この場合、これらのうちのいずれかを表示させてもよいし、現状のままのペン71で描画することができる組み合わせを全て表示させ、その中からユーザが選択できるようにしてもよい。
なお、このとき、このまま描画処理を開始するか否かをユーザに確認するメッセージ等をともに表示させてもよい。
さらに、描画用具判定部813によって、ペンキャリッジ72に装着されているペン71が絵柄に対応していないと判断された場合に、表示制御部816は、現在ペンキャリッジ72に装着されているペン71の種類に対応する絵柄の候補を表示部26に表示させてもよい。
すなわち、ペンキャリッジ72に赤色のインク、ラメ入りの白インク、黄色のインク、緑のインクを描画するペン71が装着されている場合、赤色のインク、ラメ入りの白インク、黄色のインク、緑のインクの4種類の範囲内で描画することができる絵柄(ネイルデザイン)をネイルデザイン記憶領域823に記憶されている中から抽出し、表示部27に表示させる。この場合は、表示部27は、候補表示手段として機能する。
なお、表示制御部816は、上記全てを表示部26に表示させてもよいし、いずれか1つ又はこれらを組み合わせて表示させてもよい。
前述のように、本実施形態では、描画用具判定部813によって、ペンキャリッジ72に装着されているペン71の種類が判定され、当該ペン71が装着されているペン用円筒部材761とペン71の種類とが対応付けられて記憶されるようになっている。描画制御部817は、このペン用円筒部材761とペン71の種類との対応関係に基づいて、いずれのペン用円筒部材761に装着されているペン71で絵柄(ネイルデザイン)におけるいずれの色の部分を描画するのかを判断し、これに基づいて描画部7を制御する。
表示制御部814は、表示部26にデザイン選択画面を表示させる(ステップS2)。ユーザは操作部25の操作釦等を操作して、デザイン選択画面に表示された複数のネイルデザインの中から所望の絵柄(ネイルデザイン)を選択し、これにより、操作部25から選択指示信号が出力されて爪Tに描画すべき絵柄(ネイルデザイン)が選択される(ステップS3)。
ネイルデザインが選択されると、制御部81は、当該選択されたネイルデザインを描画するのに必要なペン71を描画ヘッド70の所定のペンキャリッジ72にセットするよう促す指示画面を表示部26に表示させる(ステップS4)。
制御部81は、セット完了信号が出力されたか否かを判断し(ステップS5)、信号が出力されていない場合(ステップS5;NO)にはこの判断を繰り返す。他方、セット完了信号が出力された場合(ステップS5;YES)には、描画制御部815は、爪Tへの描画開始前に、描画部7を試書部61に移動させて、ペン71を保持するペンキャリッジ72のペン押圧機構74のモータ741を駆動させ、板バネ746によりペン71を押し下げ、ペン71を描画可能状態とする。そして、描画媒体61aに「○」や「∞」等の所定の図形を描く慣らし書きを行う(ステップS6)。なお、慣らし書きは、選択されたネイルデザインを描画するのに必要なペン71についてのみ行ってもよいし、全てのペン71について行ってもよい。
そして、描画用具判定部813は、ペンキャリッジ72に装着されているペン71が、爪Tに描画するものとして選択された特定の絵柄(ネイルデザイン)の描画に必要なペン71であるか否かを判定し(ステップS11)、必要なペン71ではないないと描画用具判定部813が判断した場合(ステップS11;NO)には、表示制御部816が表示部26を制御して、その旨を報知する報知画面を表示させたり、現状のままのペン71で描画を行った場合のイメージを表示させたり、現状においてペンキャリッジ72に装着されているペン71で描画することのできるネイルデザインの候補を表示させ(ステップS12)、ユーザに描画処理を続行するか否かの確認を促す。ユーザは、現状のままのペン71で描画を行う場合には、操作部25等から描画処理を続行する指示を入力する。制御部81は、描画処理を続行する指示が入力されたか否かを判断し(ステップS13)、指示が入力されない場合や描画処理を中止する指示が入力された場合(ステップS13;NO)には、当該描画処理を中止させる。この場合、ユーザはペンキャリッジ72に装着されているペン71を選択した絵柄に合ったペン71に交換する等した上で再度描画開始スイッチを操作する。これにより、ステップS1から再度描画処理が開始される。
例えば、左手の薬指を印刷指U1として指受入部31に挿入した場合には、その他の指を非印刷指U2として指退避部32に挿入する。
指固定完了スイッチが操作され、印刷指U1のセットが完了した旨の信号が入力されると(ステップS17)、描画動作を開始する前に、まず撮影制御部811が撮影部50を制御して、照明灯52により印刷指U1を照明しながらカメラ51により印刷指U1を撮影させる。これにより、撮影制御部811は、指受入部31に挿入された印刷指U1の指画像を少なくとも2つ取得する(ステップS18)。
次に、爪情報検出部812は、指画像に基づいて爪Tの輪郭(爪形状)や爪Tの高さ、傾斜角度(爪曲率)の爪Tの輪郭内の分布等の爪情報を検出する(ステップS19)。
また、描画データ生成部813は、画像データの補正を行う(ステップS21)。具体的には、描画データ生成部813は、爪情報に基づいて、ネイルデザインの画像データにつき曲面補正を行う。さらに、描画位置補正部814によって補正値が算出されている場合には、この補正値を画像データに反映させる。これにより描画データが生成される。
具体的には、まず、描画制御部815は、指標読取部734による基準指標728の読取結果からペンキャリッジ72の回転量を把握し、このペンキャリッジ72の回転量に応じて、モータ731の駆動を制御し、描画に必要なペン71が、ペン押圧機構74の設けられている位置に移動するまでペンキャリッジ72を回転させる。さらに、描画ヘッド70をXY方向に適宜移動させて描画位置まで移動させる。そして、描画制御部815は、爪情報における爪Tの高さの、爪Tの輪郭内の分布に基づいて、ペン先713が爪Tに当接する当接位置の高さを認識し、その高さに応じたステップ数でモータ741を駆動する。これにより、ペン押圧機構74が動作するため、板バネ746により支柱725を下方向に押圧する。そして、ペン71が下方に押し下げられ、ペン71のペン先713が爪Tの表面に押し当てられる。このとき、ペン先713は、板バネ746により適度な押圧力で下方向に付勢され、爪Tの表面形状に追従して上下動しながら爪Tの表面に描画を行う。
なお、ペン71を交換する場合には、描画制御部815は、描画ヘッド70をペン交換用蓋部23に対応する位置まで移動させる。この状態でユーザがペン交換用蓋部23を開けることにより、ペン71の取り出し、交換が可能となる。
また、ペン71の種類の判定は、試し書きされた「+」等の図形(検査画像)を撮影して画像解析することにより行われるため、ペン71の種類を判定するために別途センサ等を設ける必要がなく、装置構成が簡易になるとともに、装置コストを低く抑えることが可能である。
また、ペン71の側にも識別用のバーコード等を貼付する必要等がなく、ペン71の製造コストを低く抑えることもできる。
また、ペンキャリッジ72に装着されているペン71が爪Tに絵柄を描画するのに適していない場合に、その旨を表示部26に表示させる等により報知させる場合には、ユーザが描画前に、現状のペン71では所望の絵柄を描画することができないことに気づくことができ、選択した絵柄の描画に必要なものとは異なる種類のペン71を間違えて装着して描画してしまう等の失敗を防止することができる。
さらに、現状のままのペン71で描画を行った場合のイメージを表示部26に表示させることとした場合には、ペン71を入れ替えて絵柄の描画に本来必要とされているペン71により描画を行うか、現状のままのペン71でモデルデザインとは一部色の異なるネイルプリントを描画するかをユーザが選ぶことができる。また、現状のペン71を用いて描画を行う場合についても、色違いのバリエーションがいくつかあり得る場合にはそれらを複数表示させることで、ユーザにより自分の望むイメージに近い描画を選択させることができる。
さらに、現状のままのペン71を用いて描画することのできるネイルデザインの候補を表示部26に表示させるとした場合には、ユーザが選択したデザイン以外であっても、より現状のペン71に適したデザインを装置側から提案することができる。
ペン71の種類は多種多様であることから、全てのペン71をユーザが揃えることは難しい。この点、このように、現状装置に装着されているペン71だけで描画できるネイルデザインを提案することで、新たにペン71を買い足す等しなくても、できるだけ好ましいネイルデザインを選んでネイルプリントを楽しむことができる。
また、本実施形態では、試書部61に描画された検査対象を撮影した検査対象画像に基づいて、ペン71による描画位置にずれがないかを判定する。そして、位置ずれがあると判断される場合には、これを補正する補正値が算出される。このため、位置ずれの判定に新たな部材や機構を搭載する必要がない。そして、位置ずれがある場合には算出された補正値に基づく補正を行い、適切な位置に描画することができる。このため、位置ずれを防止するための機械的な機構を装置側に備えることなく、簡易かつ安価な手法により、位置ずれのない高精度の描画を実現することができる。
例えば、図7に示すように、ペン90を収容するペンホルダ91を備えるペンキャリッジ92の上にペン90を押し下げることが可能なソレノイド93を設け、ソレノイド93によってペン90を押し下げるとともに、ペン90の内部等に設けた図示しないバネの反発力によりペン90が上下動する構成としてもよい。
例えば、図8に示すように、描画ヘッド42が、それぞれ1本ずつペン41を保持するペンキャリッジ43を備えていてもよい。
このような構成の場合、例えば、ペン41を係止するレバー43aを図示しないソレノイド等で可動させることでペン41を上下動させる。この場合、ペンキャリッジ43やペン41の構成を簡易なものとすることができる。
なお、図8では4つのペンキャリッジ43が装置の幅方向(左右方向、図8におけるX方向)に4つ並んでいる例を示しているが、描画ヘッド42に設けられるペンキャリッジ43の数は特に限定されない。
例えば、1本のペン41を保持するペンキャリッジ43を1つ設けるとともに、必要に応じて適宜ユーザが手動でペン41を交換する方式としてもよい。このようにすればペン41を備えるネイルプリント装置1を安価に実現することができる。
また、描画ヘッドに装着するペン41を自動で交換する機構を実装してもよい。この場合には、例えば複数のペン41を待機スペースに保持しておき、ここから自動でペン41を選択して描画ヘッドに装着する。このような構成とすれば、更に装置に保持できるペン41の本数を増やすことも可能となる。
例えば、描画ヘッド70を移動させる機構とは別に撮影部を移動させる移動機構を別途設けてもよい。
また、例えば図9に示すように、ネイルプリント装置の上部にカメラ51と照明灯52とを備える撮影部を固定的に設けてもよい。
この場合には、指受入部31の上方位置に配置され爪T(印刷指U1)を撮影する撮影部50aとは別に、検査対象画像を取得するためのカメラ51と照明灯52とを備える撮影部50bを試書部61の上方位置に配置する。
なお、このように、撮影部を固定配置する場合には、爪T(印刷指U1)を撮影する撮影部50aには、異なる角度から爪Tを撮影できるように異なる位置に2つのカメラ501を配置することが好ましい。
例えば、インクジェット方式とプロッタ方式の両方を備えるハイブリットタイプのネイルプリント装置に対しても本発明の構成を適用可能である。
図10は、描画ヘッドの変形例を示す説明図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。
図10に示すように、描画ヘッド70Aには、インクカートリッジ780を保持するインクホルダ781と、ペン782を保持するペンホルダ783とが隣り合って配置されている。ペンホルダ783は、ペン782にねじ等により固定されてペン782とともに上下動する補助部材785を有し、補助部材785は、ペン782の軸中心から離れる方向に突出する突起784を有している。また、ペンホルダ783は、補助部材785を上方向に付勢するコイルバネ786を有している。
ペンの昇降機構は、補助部材785に設けられた突起784を、突起784に係合した板バネ790で直接押し下げることにより、ペン782を押し下げるように構成されている。この構成により、ペン782の交換を容易に行うことができとともに、ペン昇降機構の高さを比較的低く抑えることができる。
ここで、ペンホルダ783の近傍には、ステッピングモータからなるモータ787と、モータ787の回転軸に取り付けられた歯車788に歯合するギア789と、このギア789の回転に追従して回動する板バネ790とが設けられている。板バネ790は、突起784に係合して、ペン782を下方へと押し下げることができるようになっている。
モータ787の回転に伴って板バネ790が回動して、板バネ790が突起784に係合し、突起784を下方へと押し下げると、ペン782はコイルバネ786の付勢力に抗って下方へと押し下げられる。
この構成においても、描画用具であるペン782について絵柄(ネイルデザイン)の描画に必要なペン782が装着されているか否かの判定、及びペン782の描画位置にずれかあるか否かの判定やずれがある場合の補正値の算出について、本発明を適用することができる。
この場合、慣らし書きとして「+」等の図形を描画する。各線をある程度長く引くことにより、書き始めが多少かすれたとしても、検査対象となる図形の描画が可能となる。この場合には、慣らし書きと試し書きを1回の描画で行うことができ、時間の短縮ができるとともに、インクの消費量を最小限度に抑えることが可能となる。
また、本実施形態では描画用具であるペン71の種類の判定と描画位置の判定、補正値の算出の両方を行うものとしたが、両方を行うことは必須ではなく、いずれか一方のみを行うものとしてもよい。
例えば、いずれのペン用円筒部材761にペン71が装着されているかが予め分かっている場合には、当該ペン用円筒部材761についてのみ試し書きを行うようにしてもよい。
このようにした場合には、ペン71が装着されているものについてのみ効率よく試し書きを行うことができ、検査対象画像を取得するまでの時間を短縮することができる。また、検査対象画像に含まれる検査対象(すなわち、「+」等の図形)の数も実際にペンキャリッジ72に装着されているペン71の数のみになるため、描画用具判定部813や描画位置補正部814による処理時間も短縮することができる。
このような構成をとる場合、いずれのペン用円筒部材761にペン71が装着されているかの判断は、例えば、ペン71をセットする際、基準指標728を読み取り、何本分のペン71のセット動作が行われたかを装置側で把握して、ペン71のセット動作が行われたペン用円筒部材761を特定する。
また、ハーフステップ駆動可能なステッピングモータや、ステップ角の細かいステッピングモータを用いることも可能である。
さらにステッピングモータ以外にも、サーボモータや、DCモータを用いることも可能である。この場合、モータの回転角度を検出するためのロータリーエンコーダを採用することが好ましい。
X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48は、描画ヘッド70を前後左右に随意に動かせるものであればよく、例えば、従来の安価なプリンタ等に用いられているようなシャフトやガイドとワイヤーで構成された機構を用いた構成でもよいし、サーボモータ等を用いた構成でもよい。
例えば、ペン71の稼動範囲を広げて描画可能範囲を大きくすることにより、複数の印刷指U1に連続的に描画を施すことも可能となる。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
描画対象物に描画を施す少なくとも一つの描画用具が装着されるキャリッジと、
前記描画対象物とは異なる位置に設けられる描画媒体に、前記描画用具による描画を行う試書部と、
前記描画媒体の前記描画用具による描画が行われた領域から取得される検査対象画像から、使用者により選択された特定のデザイン画像を前記描画対象物に描画するのに必要な特定の描画用具が前記キャリッジに装着されているか否かを判定する描画用具判定部と、
を備えていることを特徴とする描画装置。
<請求項2>
描画対象物に描画を施す少なくとも一つの描画用具が装着されるキャリッジと、
前記描画対象物とは異なる位置に設けられる描画媒体に、前記描画用具による描画を行う試書部と、
前記描画媒体の前記描画用具による描画が行われた領域から取得される検査対象画像から、使用者により選択された特定のデザイン画像を前記描画対象面に描画するのに必要な特定の描画用具が前記キャリッジに装着されているか否かを判定する描画用具判定部と、
前記検査対象画像から、前記描画用具による描画位置が本来あるべき正規の描画位置からずれているか否かを判定し、前記描画位置がずれていると判定した場合に、前記描画位置を前記正規の描画位置に補正するための補正値を算出する描画位置補正部と、
を備えていることを特徴とする描画装置。
<請求項3>
前記描画用具判定部によって前記キャリッジに前記特定の描画用具が装着されていないと判定された場合に、前記キャリッジに装着されている前記描画用具によって前記特定のデザイン画像を描画した場合のイメージを表示させるイメージ表示手段、及び、前記キャリッジに装着されている前記描画用具に対応するデザイン画像の候補を表示させる候補表示手段、の少なくとも何れかを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
<請求項4>
描画対象物に描画を施す少なくとも一つの描画用具が装着されるキャリッジと、
前記描画対象物とは異なる位置に設けられる描画媒体に、前記描画用具による描画を行う試書部と、
前記描画媒体の前記描画用具による描画が行われた領域から取得される検査対象画像から、前記描画用具による描画位置が本来あるべき正規の描画位置からずれているか否かを判定し、前記描画位置がずれていると判定した場合に、前記描画位置を前記正規の描画位置に補正するための補正値を算出する描画位置補正部と、
を備えていることを特徴とする描画装置。
<請求項5>
描画装置の描画制御方法であって、
前記描画装置は、
描画対象物に描画を施す少なくとも一つの描画用具が装着されるキャリッジと、
前記描画対象物とは異なる位置に設けられる描画媒体に、前記描画用具による描画を行う試書部と、
を備え、
前記試書部において、前記描画用具により前記描画媒体への描画を行い、
前記描画媒体の前記描画用具による描画が行われた領域から検査対象画像を取得し、
前記検査対象画像から、使用者により選択された特定のデザイン画像を前記描画対象面に描画するのに必要な特定の描画用具が前記キャリッジに装着されているか否かを判定することを特徴とする描画装置の描画制御方法。
<請求項6>
描画装置の描画制御方法であって、
前記描画装置は、
描画対象物に描画を施す少なくとも一つの描画用具が装着されるキャリッジと、
前記描画対象物とは異なる位置に設けられる描画媒体に、前記描画用具による描画を行う試書部と、
を備え、
前記試書部において、前記描画用具により前記描画媒体への描画を行い、
前記描画媒体の前記描画用具による描画が行われた領域から検査対象画像を取得し、
前記検査対象画像から、使用者により選択された特定のデザイン画像を前記描画対象面に描画するのに必要な特定の描画用具が前記キャリッジに装着されているか否かを判定し、
前記検査対象画像から、前記描画用具による描画位置が本来あるべき正規の描画位置からずれているか否かを判定し、前記描画位置がずれていると判定した場合に、前記描画位置を前記正規の描画位置に補正するための補正値を算出することを特徴とする描画装置の描画制御方法。
<請求項7>
描画装置の描画制御方法であって、
前記描画装置は、
描画対象物の表面に描画を施す少なくとも一つの描画用具が装着されるキャリッジと、
前記描画対象物とは異なる位置に設けられる描画媒体に、前記描画用具による描画を行う試書部と、
を備え、
前記試書部において、前記描画用具により前記描画媒体への描画を行い、
前記描画媒体の前記描画用具による描画が行われた領域から検査対象画像を取得し、
前記検査対象画像から、前記描画用具による描画位置が本来あるべき正規の描画位置からずれているか否かを判定し、前記描画位置がずれていると判定した場合に、前記描画位置を前記正規の描画位置に補正するための補正値を算出することを特徴とする描画装置の描画制御方法。
2 ケース本体
31 指受入部
46 X方向移動モータ
48 Y方向移動モータ
49 ヘッド駆動部
61 試書部
61a 描画媒体
80 制御装置
81 制御部
82 記憶部
116 隔壁
500 撮影部
501 カメラ
502 照明灯
811 撮影制御部
812 爪情報検出部
813 描画用具判定部
814 描画位置補正部
815 描画データ生成部
816 表示制御部
817 描画制御部
821 爪画像記憶領域
822 爪情報記憶領域
823 デザイン画像記憶領域
T 爪
U1 印刷指
Claims (7)
- 描画対象物に描画を施す少なくとも一つの描画用具が装着されるキャリッジと、
前記描画対象物とは異なる位置に設けられる描画媒体に、前記描画用具による描画を行う試書部と、
前記描画媒体の前記描画用具による描画が行われた領域から取得される検査対象画像から、使用者により選択された特定のデザイン画像を前記描画対象物に描画するのに必要な特定の描画用具が前記キャリッジに装着されているか否かを判定する描画用具判定部と、
を備えていることを特徴とする描画装置。 - 描画対象物に描画を施す少なくとも一つの描画用具が装着されるキャリッジと、
前記描画対象物とは異なる位置に設けられる描画媒体に、前記描画用具による描画を行う試書部と、
前記描画媒体の前記描画用具による描画が行われた領域から取得される検査対象画像から、使用者により選択された特定のデザイン画像を前記描画対象面に描画するのに必要な特定の描画用具が前記キャリッジに装着されているか否かを判定する描画用具判定部と、
前記検査対象画像から、前記描画用具による描画位置が本来あるべき正規の描画位置からずれているか否かを判定し、前記描画位置がずれていると判定した場合に、前記描画位置を前記正規の描画位置に補正するための補正値を算出する描画位置補正部と、
を備えていることを特徴とする描画装置。 - 前記描画用具判定部によって前記キャリッジに前記特定の描画用具が装着されていないと判定された場合に、前記キャリッジに装着されている前記描画用具によって前記特定のデザイン画像を描画した場合のイメージを表示させるイメージ表示手段、及び、前記キャリッジに装着されている前記描画用具に対応するデザイン画像の候補を表示させる候補表示手段、の少なくとも何れかを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
- 描画対象物に描画を施す少なくとも一つの描画用具が装着されるキャリッジと、
前記描画対象物とは異なる位置に設けられる描画媒体に、前記描画用具による描画を行う試書部と、
前記描画媒体の前記描画用具による描画が行われた領域から取得される検査対象画像から、前記描画用具による描画位置が本来あるべき正規の描画位置からずれているか否かを判定し、前記描画位置がずれていると判定した場合に、前記描画位置を前記正規の描画位置に補正するための補正値を算出する描画位置補正部と、
を備えていることを特徴とする描画装置。 - 描画装置の描画制御方法であって、
前記描画装置は、
描画対象物に描画を施す少なくとも一つの描画用具が装着されるキャリッジと、
前記描画対象物とは異なる位置に設けられる描画媒体に、前記描画用具による描画を行う試書部と、
を備え、
前記試書部において、前記描画用具により前記描画媒体への描画を行い、
前記描画媒体の前記描画用具による描画が行われた領域から検査対象画像を取得し、
前記検査対象画像から、使用者により選択された特定のデザイン画像を前記描画対象面に描画するのに必要な特定の描画用具が前記キャリッジに装着されているか否かを判定することを特徴とする描画装置の描画制御方法。 - 描画装置の描画制御方法であって、
前記描画装置は、
描画対象物に描画を施す少なくとも一つの描画用具が装着されるキャリッジと、
前記描画対象物とは異なる位置に設けられる描画媒体に、前記描画用具による描画を行う試書部と、
を備え、
前記試書部において、前記描画用具により前記描画媒体への描画を行い、
前記描画媒体の前記描画用具による描画が行われた領域から検査対象画像を取得し、
前記検査対象画像から、使用者により選択された特定のデザイン画像を前記描画対象面に描画するのに必要な特定の描画用具が前記キャリッジに装着されているか否かを判定し、
前記検査対象画像から、前記描画用具による描画位置が本来あるべき正規の描画位置からずれているか否かを判定し、前記描画位置がずれていると判定した場合に、前記描画位置を前記正規の描画位置に補正するための補正値を算出することを特徴とする描画装置の描画制御方法。 - 描画装置の描画制御方法であって、
前記描画装置は、
描画対象物の表面に描画を施す少なくとも一つの描画用具が装着されるキャリッジと、
前記描画対象物とは異なる位置に設けられる描画媒体に、前記描画用具による描画を行う試書部と、
を備え、
前記試書部において、前記描画用具により前記描画媒体への描画を行い、
前記描画媒体の前記描画用具による描画が行われた領域から検査対象画像を取得し、
前記検査対象画像から、前記描画用具による描画位置が本来あるべき正規の描画位置からずれているか否かを判定し、前記描画位置がずれていると判定した場合に、前記描画位置を前記正規の描画位置に補正するための補正値を算出することを特徴とする描画装置の描画制御方法。
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