JP2014099267A - レバー式コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーを円滑に装着することができ、かつコネクタハウジングに対する保持力を高める。
【解決手段】カバー3に装着されたレバー4を待機位置に保持し、その状態でコネクタハウジング1に対し不整合となる位置で嵌合方向から嵌め込む。この位置では、レバー4のギヤとスライダー2のラック歯とが干渉せず噛み合わない状態である。次に、コネクタハウジング1のガイド受け部9とカバー3側にコの字状に形成されたガイド部15との嵌め合いによる案内作用を通じて、カバー3を嵌合方向と直交する方向に沿って移動させれば、カバー3は円滑に正規の装着位置で取り付けられる。このときには、ガイド部15がガイド受け部9を上下から挟み込むため、カバー3が上方へ外れてしまうことはない。
【選択図】図9

Description

本発明はレバー式コネクタに関するものである。
下記特許文献1に開示されたコネクタは、レバーとスライダーによる倍力機構を備えた形式である。スライダーはコネクタのハウジング内部に設けられ、相手コネクタとの嵌合方向と直交する方向へ移動可能となっている。また、ハウジングにはこのハウジングから引き出される電線を収容するためのカバーが装着され、カバーには回動操作可能にレバーが取付けられている。レバーにはギヤが形成され、スライダーにはギヤに噛み合うラックが形成されている。また、スライダーには、相手コネクタに設けられたカムピンを案内するカム溝が形成されている。
かくして、両コネクタを浅く嵌合させた状態でレバーを回動操作すると、ギヤとラックとの噛み合いを通じてスライダーが移動するとともに、カムピンがカム溝による案内作用を受けて両コネクタが嵌合状態となる。
特開2009−266383号公報
ところで、上記したカバーの装着は、上方からコネクタハウジングに対して被せ付け、カバーに設けられた複数の弾性片をコネクタハウジングに対して係止させることによってなされる。しかし、カバーの装着の際に、スライダーとレバーとの間で相対的な位置ずれが生じていると、レバーのギヤとスライダーのラックとの噛み合いがスムーズになされず、干渉によってカバーが容易に装着できない、という問題があった。また、カバーの保持力は弾性片の弾性力に依存しているため、保持力向上の観点からすれば、上記した構造のものでは改善の余地が十分にあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、カバーの装着を円滑に行うことができるとともに、カバーにおける保持力の向上を図ることができるレバー式コネクタを提供することを目的とする。
本発明のレバー式コネクタは、レバーの回動操作によってコネクタ同士を嵌合させるレバー式コネクタであって、
端子金具を収容するキャビティが形成され相手コネクタと嵌合可能なコネクタハウジングと、
このコネクタハウジングにおける嵌合面と反対側の面に装着され前記コネクタハウジングから引き出された電線を覆うカバーと、
前記カバーに回動可能に取付けられその回動中心周りの縁部にギヤが形成されたレバーと、
前記コネクタハウジング内において嵌合方向と交差する方向に変位可能に収容され、前記レバーと対向する部位に前記ギヤと噛み合い可能なラック歯が形成されるとともに、前記相手コネクタに設けられたカムピンを案内して前記コネクタ同士を嵌合状態に至らしめるカム溝が形成されたスライダーとを備え、
前記カバーにはガイド部が、前記コネクタハウジングにはガイド受け部が前記嵌合方向と交差する方向に沿って設けられるとともに、前記ガイド部と前記ガイド受け部とは、前記カバーが前記コネクタハウジングに対し前記嵌合方向に沿う方向から不整合状態となる位置であって前記ギヤと前記ラック歯とが噛み合わない噛み合い不能位置に組み付けられた後、相互に係合して前記嵌合方向と交差する方向に沿いつつ前記コネクタハウジングに対し整合状態となる位置であって、前記ギヤと前記ラック歯とが噛み合い可能となる噛み合い可能位置まで前記カバーの移動動作を案内可能に形成され、
かつ前記ガイド部は前記カバーに対し撓み不能に形成され、前記ガイド受け部は前記コネクタハウジングに対し撓み不能に形成され、かつ前記ガイド部と前記ガイド受け部とは相互に嵌合方向で当接し合う部分を有することで、前記カバーが前記嵌合方向に外れ止めされる構成となっていることを特徴とする。
本発明によれば、レバーが取付けられた状態のカバーをコネクタハウジングに装着する場合には、まずカバーをコネクタハウジングと不整合の状態で対向させ、嵌合方向から接近させて当接させる。このとき、カバーはレバーのギヤとスライダーのラック歯とは噛み合い不能な噛み合い不能位置にある。続いて、カバーとコネクタハウジングとが整合状態となるよう、カバーを嵌合方向と交差する方向に相対移動させ噛み合い可能位置へと至らせる。この噛み合い可能位置では、コネクタハウジング側のガイド受け部とカバー側のガイド部とが、撓み不能な状態でかつ嵌合方向で係止し合っている。つまり、カバーは弾性力による係止ではなく、撓み不能なロック手段によって係止されるため、カバーの保持力を高めることができる。
また、カバーはコネクタハウジングに対して2方向(嵌合方向およびこれと交差する方向)に移動させるようにし、ギヤとラック歯とが噛み合わない非干渉の状態から噛み合い可能な状態へと移行させて装着がなされるようにしたため、カバーの装着を円滑に行うことができる。
レバーが待機位置(嵌合完了位置)にあるときのレバー式コネクタの側面図 コネクタハウジングを嵌合面側から見た図 レバー式コネクタの側断面図 同じく底面図 図4のA−A線断面図 スライダーの側面図 図6に示されたスライダーを裏側から見た側面図 カバーの装着手順を示す図であって、カバー側がコネクタハウジング側と分離されている状態を示す側断面図 同じくカバー側が噛み合い不能位置にあるときの状態を示す側断面図 同じくカバー側が噛み合い可能位置にあるときの状態を示す側断面図 スライダーが第1位置にあるときの状態を示す正断面図 スライダーが第2位置にあるときの状態を示す正断面図 コネクタの嵌合動作順を示す図であって、コネクタ嵌合前の状態を示す側断面図 同じくコネクタ同士を浅く嵌め込んだ状態を示す側断面図 同じくレバー操作後の嵌合の途上を示す側断面図 同じく嵌合が完了した状態を示す側断面図
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
(1)本発明のレバー式コネクタは、前記カバーが前記噛み合い不能位置から前記噛み合い可能位置へ移動する際、前記レバーは前記ギヤを前記ラック歯と干渉しない高さ位置とする待機位置に保持され、前記スライダーは前記コネクタハウジングに形成されたスライダー収容室内において前記カバーの移動方向前方に離間した第1位置に保持され、
前記レバーには、前記カバーが噛み合い可能位置にあり、かつ前記レバーが待機位置にある状態で、前記第1位置にあるスライダーのラック歯のうち前記カバーの移動方向に関して先頭に対面して位置するラック歯と当接することで、スライダーが前記カバーの移動方向と反対方向へ移動するのを阻止するストッパ歯が形成されている構成としてもよい。
このようにすれば、スライダーが第1位置にあるときに、万一、スライダーに外力が加わったとしても、スライダーがカバーの移動方向と反対方向へ誤って移動してしまう事態を回避することができる。
(2)前記ストッパ歯は、前記ギヤの並び方向端部に配されるとともに、前記ストッパ歯とこれに隣接する前記ギヤとの間の間隔は、他のギヤ間の間隔よりも広く設定されている構成としてもよい。
このような構成であれば、カバーをコネクタハウジングに対し不整合状態で組付けたときに、スライダーのラック歯との干渉をより確実に回避することができる。
(3)前記第1位置では、前記スライダーは前記スライダー収容室に対し外方へ非突出状態で収容されている構成としてもよい。
このような構成であれば、スライダーが外力を受けにくく、異物によって損傷・変形されてしまうような事態も未然に回避することができる。
(4)前記レバーは、前記ギヤと前記ラック歯との一方の噛み合いのストローク端である前記待機位置と他方の噛み合いのストローク端である初期位置との間を回動可能であり、前記スライダーは前記ギヤと前記ラック歯との噛み合いに伴い前記第1位置と前記第2位置との間を移動可能であり、
かつ前記スライダーの前記カム溝は、前記スライダーが前記第2位置にあるときに前記相手コネクタに形成されたカムピンを導入可能となっており、
かつ前記スライダーと前記コネクタハウジングとの間、あるいは前記レバーと前記カバーとの間の少なくともいずれかには、前記スライダーを前記第2位置において解除可能に仮保持する仮保持手段が設けられている構成としてもよい。
このような構成であれば、スライダーとコネクタハウジングとの間、及びレバーとカバーとの間の少なくともいずれかに設けられた仮保持手段によってスライダーは第2位置に保持される。したがって、コネクタハウジングの嵌合の際にカムフォロアをカム溝の入口に円滑に誘導することができる。
次に、本発明のレバー式コネクタを具体化した実施例について、図面を参照しつつ説明する。
本実施例のレバー式コネクタは、雌型のコネクタハウジング1と、その内部に移動可能に組み込まれたスライダー2と、コネクタハウジング1から引き出される電線Wを覆うカバー3と、カバー3に回動可能に取り付けられたレバー4とを備えて構成されている。
なお、以下の説明中、「上下」及び「左右」に関する呼称は、図1を基準とする。
(コネクタハウジング1)
コネクタハウジング1は合成樹脂製であり、図2に示すように、角筒状の外筒部5と、外筒部5の内側に設けられた内筒部6とからなっていて、両筒部の間における内筒部6周りのスペースが相手側コネクタが嵌合する嵌合空間Sとなる。内筒部6の内部には、図2、図3に示すように、端子金具Tを収容するための複数のキャビティ7A〜7Cが形成されている。これらキャビティ7A〜7Cは嵌合方向(上下両方向)へ開口しており、上方(嵌合面と反対側の方向)から端子金具Tを挿入可能であり、嵌合面側である下方から相手コネクタ(雄コネクタM)内に収容された相手側の端子金具が進入可能である。
図2に示すように、本実施例のキャビティ7A〜7Cは大きさの異なる3種類が混在して設けられている。同図に示すように、コネクタハウジング1の長辺側の両端部には大中のキャビティ7A,7Bが縦並びの配置で設けられ、これらの間に挟まれる領域には小型の端子金具Tを収容する複数の小型キャビティ7Cが複数配置されている。
図4に示すように、外筒部5における両長辺側は内外壁による中空構造となっている。この中空部はスライダー2を収容するスライダー収容室8となっている。同図に示すように、両スライダー収容室8を構成する壁面の上縁部は内筒部6の上面よりも上方へ突出して形成されている。そして、この突出した部分における内側の壁面には相互に向き合うようにして一対のガイド受け部9が図示横向きに張り出し形成されている。両ガイド受け部9はコネクタハウジング1の左右方向に沿って延出形成されている。
図5、図13等に示すように、ガイド受け部9において、左右方向に関する中央部には張出し方向のほぼ全範囲でかつ所定幅範囲に亘って切り欠き部10が切り欠き形成されている。後述するように、レバー4に形成されたギヤ11A〜11Cおよびストッパ歯12はこの切り欠き部10を通してスライダー収容室8内に進入可能である。また、図5に示すように、ガイド受け部9には切り欠き部10を挟んで一対の逃がし部13が左右対称位置に切り欠き形成されている。両逃がし部13は長手方向に関する寸法が切り欠き部10に比較して短く形成されているとともに、図5、図8等に示すように、逃がし部13の左右開口縁には一対の突縁14が上方へ向けて突出している。両逃がし部13は、カバー3をコネクタハウジング1に対し不整合状態で組み付けるときにカバー3側のガイド部15との干渉を回避する役割りと、カバー3をコネクタハウジング1に整合状態で組み付けたときにカバー3の装着片16を逃がし部13の開口縁および突縁14に係止させる役割(図5参照)を果たすものである。本実施例において逃がし部13が左右対称位置に設けられているのは、カバー3をコネクタハウジング1に対し左右いずれの向きでも装着を可能にするためである。
前記した両スライダー収容室8は長辺側の両端部がそれぞれ開口し、スライダー2を両開口から選択的に差し込み可能としている。図11、図12に示すように、両スライダー収容室8を構成する外壁側の内面下部で長さ方向の中央部には、左右対称に一対の第1係止凹所17が凹み形成されている。また、両第1係止凹所17の長さ方向両端部には緩やかな傾斜面が形成され、その間は長さ方向に沿ったストレート面となっている。
さらに、両第1係止凹所17を長さ方向から挟んだ両側には、一対の第2係止凹所18が凹み形成されている。この第2係止凹所18は第1係止凹所17と同一高さ位置に配され、かつ第1係止凹所17と同様に、スライダー収容室8内において左右対称位置に配されている。第2係止凹所18は第1係止凹所17に比べて短く形成されるとともに、長さ方向の両端部は嵌合方向と直交する方向に関してほぼ直角面をなした起立面が形成されている。
図4に示すように、両スライダー収容室8を構成する外壁の内面であって、カバー3側の端部寄りの位置には嵌合方向と直交する方向に沿って案内溝20が凹み形成されている。この案内溝20はスライダー2のスライド動作を案内する役割りを果たす。
また、図4に示すように、コネクタハウジング1の上面における左右両端部には幅方向に離間して一対のストッパ壁19が上方へ突出して形成されている。図5に示すように、両ストッパ壁19は、カバー3がコネクタハウジング1に正規の整合状態で組み付けられたときに、カバー3の短辺側の内面と当接してカバー3の一方向(図示右方)への移動を阻止する。
(スライダー2:図6、図7参照)
両スライダー2は合成樹脂製の平板材によって形成されている。スライダー2は、その表面側(図6に示される側の面)をスライダー収容室8を構成する外壁内面に対向させた状態でスライダー収容室8へ収容される。図6に示すように、スライダー2の表面側であって、上縁部には長手方向(嵌合方向と直交する方向)に沿って摺動縁21がリブ状に突出形成されている。この摺動縁21は、図4に示すように、スライダー収容室8の案内溝20に嵌合してスライダー2の移動動作を案内することができる。また、スライダー2には所定形状のカム溝22が貫通して形成されている。カム溝22の一端側はスライダー2の下縁であって長手方向の一方の端部寄りの位置に開口し、相手側コネクタの外面に突出するカムピン23を受け入れることができる。但し、カム溝22の開口端はブリッジ片24によって連結され、開き変形が防止されている。カム溝22は開口端から一旦上方(嵌合方向)へ立ち上がった後、スライダー2における長手方向の他端側へ向け斜め上方に延出するように形成されている。
スライダー2における下縁でかつ長手方向の中央部には係止爪25が横向きに形成されている。図11、図12に示すように、係止爪25の裏面側は徐肉されて薄肉になっている。このことによって、係止爪25は徐肉部分に向けて撓み変形可能である。また、係止爪25の先端部にはスライダー収容室8を構成する外壁内面に向けて突出する爪部25Aが形成されている。爪部25Aの先端面はスライダー2の移動方向と直交する起立した面となっているが、反対側の面は傾斜面となっている。
このため、スライダー2が図11に示す位置(第1位置)にあるときには、片側(図11では左側)の第2係止凹所18における図示左端部と平面同士が当たり合うことで、スライダー2が図示左方、つまりスライダー収容室8から抜け出ないように阻止している。しかし、上記したように、爪部25Aの反対側は傾斜面となっている。つまり、スライダー2の図示右方への移動は緩く規制されているだけであり、所定の力が加えられれば、係止状態が解除されて第2係止凹所18から脱することができる。また、スライダー2が図12に示す位置(第2位置)にあるときには、爪部25Aは、反対側(図示右側)の第1係止凹所17内に移動し、第1係止凹所17の図示左端部の傾斜面に係止している。このことによって、スライダー2は第2位置から第1位置への戻りが緩く規制されているに過ぎず、所定の力を受けると係止が解除されてこの第1係止凹所17から比較的容易に脱することができる。
図7に示すように、スライダー2の裏面側の上縁部には長手方向に沿って図示4個のラック歯26A〜26Dが、一定ピッチ間隔でかつ表面側の肉を残した状態で形成されている。
図11、図16に示すように、スライダー2が第1位置にあるときには、スライダー2の図示左端はスライダー収容室8における左側の開口端面とほぼ面一の状態にありコネクタハウジング1から外方へ突出していない。そして、図16に示すように、スライダー2が第1位置にあるときには、ラック歯26A〜26Dのうち先頭の歯26A(図示左端の歯)の全体およびこれに隣接する2番目の歯26Bの一部が切り欠き部10に臨むようにしてある。一方、図12乃至図14に示すように、第2位置にあるときにはスライダー2の図示右端はスライダー収容室8の右側の開口端面からやや内方に引っ込んで位置している。そして、図13に示すように、スライダー2が第2位置にあるときには、ラック歯26A〜26Dのうち先頭の歯26Aを除く3つのラック歯26B〜26Dが切り欠き部10内に臨んでいる。
(カバー3)
カバー3は、コネクタハウジング1を上方から覆うような形状に形成され、コネクタハウジング1と対向する側の面と図示左側の側面とが開口するように形成されている。カバー3はコネクタハウジング1の上面から引き出された電線束を内部に収容することができる。前述したように、カバー3はコネクタハウジング1に対し左右方向の向きを変えて装着することができ、これによってカバー3はその装着方向にしたがって電線Wの配索方向を選択的に向き換えする機能が発揮される。
図4、図8に示すように、カバー3の長手方向の両側面において、その下縁部には長手方向に沿ってガイド部15が設けられている。ガイド部15の内側には、図4に示すように、外方へ向けて開口する断面略C字状をなす摺動溝27が形成されている。摺動溝27はコネクタハウジング1のガイド受け部9を同ガイド受け部9に沿って移動できるように嵌め込んでいる。つまり、ガイド部15はガイド受け部9を摺動溝27内に上下から挟み込んだ状態で、カバー3を嵌合方向と直交する方向へ移動案内することができる。
また、図8に示すように、摺動溝27内の中央部でやや図示左寄りの位置には装着片16が横向きに設けられている。装着片16は左右方向に沿って片持ち状に延出し、肉厚方向(紙面の奥行方向)へ撓み可能に形成されている。装着片16はカバー3がコネクタハウジング1に対して不整合の状態(図9に示す状態)から整合する状態(図10に示す状態)になったときに一方の逃がし部13の開口縁および突縁14に係止することによってカバー3が図示右方へ移動するのを阻止する。
図8に示すように、ガイド部15の下面には、コネクタハウジング1に対しカバー3を不整合状態での組み付けを可能にするために、複数の干渉回避部28A〜28Cが切欠き形成されている。すなわち、干渉回避部28B,28Cはガイド受け部9における切り欠き部10と両逃がし部13との間の両部位B1へ嵌め込み可能で、干渉回避部28Aはガイド受け部9の左右両端部B2を嵌め込み可能な長さ寸法をもって貫通して形成されている。したがって、カバー3は、図9に示すように、コネクタハウジング1への組み付けの過程で、対応するもの同士を嵌め合わせることで、コネクタハウジング1に対し不整合状態で組付け可能とすることができる(図9参照)。なお、この不整合状態のときのカバー3の位置はレバー4のギヤとスライダー2のラックとが噛み合うことのない位置であり、以後、このときのカバー3の位置を噛み合い不能位置と呼ぶ。
図8等に示すように、カバー3の長手方向の両側面にはレバー4を取り付けるための一対の支軸29が一体に突出形成されている。カバー3の上面の図示右側はレバー4が待機位置にあるときの干渉を回避するために、緩やかな下り勾配をもって形成されており、その下部にはレバー4を待機位置でロックするためのレバーロック部30が突設されている。このレバーロック部30には、図3に示すように、図示右側面にロック爪30Aが一体に突出形成されている。
また、カバー3の長手方向の両側面でレバーロック部30とは反対側の部位には、レバー4を、図13、図14に示す位置(レバー4の初期位置)で保持するための係止突起31が突出形成されている。また、図15に示すように、カバー3の外面には同位置でレバー4の側縁に沿って当接する当て止め縁32も形成されている。
(レバー4)
図1に示すように、レバー4は一対の側板4Aと両側板4Aの先端部同士を連結する操作部4Bとから構成されている。両側板4Aの中央部には取付孔33が貫通し、支軸29へ嵌め込まれることにより、レバー4は抜け止めされた状態で支軸29周りに回動操作可能となっている。本実施例の場合、レバー4は、図13に示すように、相手コネクタとの嵌合開始の際に保持される位置(初期位置)と、図1に示すように、コネクタ全体を搬送する際および相手コネクタとの嵌合完了の際に保持される位置(待機位置:嵌合完了位置でもある)との間を回動可能となっている。
操作部4Bの幅方向中央には弾性係止爪34が撓み可能に形成され、レバー4が待機位置にあるときに、レバーロック部30のロック爪30Aに弾性的に係止可能となっている。また、レバー4の両側板4Aにおいて操作部4B寄りの位置には窓部35が開口して形成されており、この窓部35がカバー3の係止突起31に解除可能に係止することによってレバー4を初期位置に緩く保持することができる。
レバー4の側板4Aの外縁はレバー4の回動中心を中心とする円弧形状に形成されている。また、両側板4Aの外面側の周縁部には内面側の肉を残しつつ計3つのギヤ(第1ギヤから第3ギヤ11A〜11C)が均一ピッチで刻設されている。また、各ギヤ11A〜11Cと同一周面上で第1ギヤ11Aに隣接した位置にはストッパ歯12が形成されている。このストッパ歯12は、図16に示すように、レバー4が待機位置にあるときにスライダー2のラック歯のうち先頭の歯26Aと当接することで、スライダー2が第1位置から第2位置(図13、図14に示す位置)へ不用意に移動しないようにスライダー2の移動を阻止している。
また、ストッパ歯12と第1ギヤ11Aとの間のピッチは、各ギヤ11A〜11C間のピッチよりも広い寸法に設定されている。前述したように、カバー3をコネクタハウジング1に組み付ける際には、レバー4を待機位置に保持しつつカバー3は一旦コネクタハウジング1に対し噛み合い不能位置に保持される。このときには、図9に示すように、レバー4の各ギヤ11A〜11Cのうち最もコネクタハウジング1に近い位置にある第1ギヤ11Aの先端はラック歯のうち先頭に位置している歯26Aに接近した位置にあるものの、ラック歯の先頭の歯26Aの先端よりも上方に位置している。
カバー3は噛み合い不能位置から図10に示すように、図示左方向へ嵌合方向と直交する方向に沿って移動して最終的な組み付けがなされる。第1ギヤ26Aとストッパ歯12との間隔は、カバー3が最終的な組み付け位置(以後、このときのカバー3の位置を噛み合い可能位置と呼ぶ。)に至った時にストッパ歯12の図示左側面がラック歯の先頭の歯26Aの図示右側面にほぼ当接し、かつ第1ギヤ11Aがラック歯の先頭の歯26Aとこれに隣接する2番目の歯26Bとの間で2番目の歯26B寄りの上方に位置し、レバー4が初期位置へ向けて回動されると、レバー4の各ギヤ11A〜11Cとラック歯の各歯26A〜26Dとが噛み合いが開始可能となる寸法に設定されている。
次に、上記のように構成された本実施例の作用効果を説明する。まず、レバー4を装着した状態でのカバー3の取付け作業を説明する(図8〜図10参照)。
最初に、レバー4を待機位置へ向けて移動させレバー4の弾性係止爪34をカバー3のレバーロック部30のロック爪30Aに係止させる。こうして、レバー4を待機位置に保持しておく。この状態で、図8に示すように、カバー3全体をコネクタハウジング1の上面側に対し図示右側へ寄った位置で対面させる。その後、カバー3全体を嵌合方向に沿ってコネクタハウジング1へ接近させる。そして、図9に示すように、ガイド受け部9における切り欠き部10と両逃がし部13との間の両部位B1、及びガイド受け部9の図示右側の端部B2を、対応する干渉回避部にそれぞれ適合させて押し込むことで、カバー3をコネクタハウジング1に対し不整合状態となる位置、つまり噛み合い不能位置で嵌め合わせる。このときには、前述したように、レバー4の第1ギヤ11Aの先端の位置はラック歯26A〜26Dよりも上方に位置し、ストッパ歯12はラック歯の先頭の歯26Aの図示右方に離間して位置している。
次に、カバー3をコネクタハウジング1に対し図示左方(嵌合方向と直交する方向)に移動させる。このときには、コネクタハウジング1のガイド受け部9がカバー3の摺動溝27に嵌合して移動動作が案内される。この間、装着片16は内方へ撓みつつガイド受け部9の内側面に摺接しカバー3がコネクタハウジング1に対して整合状態となる位置、つまり噛み合い可能位置に達すると、弾性復帰して図示左方の逃がし部13の開口縁に係止することで、図10、図11に示すように、カバー3が戻り方向(図示右方へ)へ移動するのが阻止される。同時に、カバー3の短辺側(電線Wが引き出されるのと反対側)の内面がコネクタハウジング1の図示右端部に位置している一対のストッパ壁19に当接することで、カバー3が噛み合い可能位置を越えて図示左方へ移動するのも阻止される。
このように、カバー3は嵌合方向、及びこれに続く嵌合方向と直交する方向の二方向の操作によってコネクタハウジング1に装着される。すなわち、カバー3を嵌合方向に沿ってコネクタハウジング1に当接させる際には、カバー3とコネクタハウジング1とは不整合状態であるため、レバー4の各ギヤとスライダー2のラックとが突き当たるようなことはない。また、レバー4が待機位置にあるときには、ギヤの第1ギヤの先端がラックの先頭の歯よりも上方に位置しており、かつ第1ギヤとストッパ歯12との間も広めのピッチにしてあるため、カバー3が噛み合い不能位置から噛み合い可能位置へと移動する間も、ギヤとラックとの干渉を回避しつつ相互が噛み合い可能な状況を実現することができる。
また、カバー3が噛み合い可能位置においてコネクタハウジング1に正規に組み付けられた状態では、カバー3のガイド部15の摺動溝27とガイド受け部9との嵌り合いによって上方への抜け止めがなされている。このように、本実施例のカバー3の抜け止め構造は、従来のような弾性力を利用した抜け止め構造ではなく、弾性を伴わない抜け止め構造、すなわちガイド受け部9に対する摺動溝27による上下方向からの挟み付けによる支持構造であるため、カバー3の上方への抜け止めを確実に達成することができる。
次に、コネクタの嵌合作業について説明する(図13乃至図16参照)。まず、嵌合の開始にあたり、レバー4を待機位置(図16に示す位置)から初期位置(図13に示す位置)への移動がなされる。その場合、待機位置にあるレバー4の操作部4Bに図示反時計方向へ強めの力を加える。すると、レバー4の弾性係止爪34とカバー3側のレバーロック部30のロック爪30Aとの係止が強制的に解除される。これにより、レバー4を図示反時計周りに回動させることができる。これに伴い、レバー4の第1ギヤ11Aがスライダー2のラック歯26A〜26Dとの噛み合いを開始する。すなわち、レバー4の第1ギヤ11Aがラック歯の先頭の歯26Aの側面を押す。このときには、図11に示すように、スライダー2の係止爪25は図示左側の第2係止凹所18に嵌まり込んでいるものの、係止爪25の爪部25Aが傾斜面となっているため、上記の力が作用することで、係止爪25は第2係止凹所18を脱することができる。以後は、レバー4の回動操作の進行に伴うレバー4の各ギヤとラックとの噛み合いの結果、図13に示すように、スライダー2は第2位置へ移動するとともに、レバー4は初期位置へと移動する。同位置において、レバー4は窓部35内に係止突起31が嵌り込むことで、レバー4は初期位置に緩く保持される。また、この間、スライダー2は図12に示すように、係止爪25は一旦は弾性復帰して図示左側の第1係止凹所17内に嵌まり込むが、ここを通過した後、図示右側の第1係止凹所17に至って弾性復帰しその図示左端部に緩く係止した状態に保持されている。
図13に示すように、レバー4が初期位置にあり、スライダー2が第2位置にあるときには、カム溝22の入口はコネクタハウジング1の長手方向(左右方向)の中央に位置している。したがって、コネクタハウジング1の嵌合空間内に相手コネクタを緩く嵌合させると、図14に示すように、カムピン23はカム溝22内に導入される。その後、操作部4Bを操作してレバー4を図示時計周りに回動すると、レバー4の各ギヤ11A〜11Cとスライダー2のラック歯26A〜26Dとの噛み合いを通じてスライダー2が第1位置へ向けて変位する。その結果、カムピン23はカム溝22内を奥方へと移動するため、コネクタ同士の嵌め合いが進行する(図15状態)。そして、図16に示すように、レバー4が待機位置に至ると、スライダー2は第1位置に至り、その結果、カムピン23はカム溝22の奥端に至り、コネクタ同士は完全嵌合状態となる。
以上のように、本実施例のコネクタはカバー3の装着にあたり、コネクタハウジング1に対し嵌合方向に沿って一旦、不整合となる位置で嵌め合わせるようにしている。したがって、この時点でレバー4側の各ギヤとスライダー2のラックとの干渉を確実に回避することができる。カバー3は上記不整合状態での嵌め合わせの後、嵌合方向と交差する方向に移動させて各ギヤ11A〜11Cとラック歯26A〜26Dとの噛み合いが可能となる状態で装着が完了する。そして、カバー3の装着状態では、従来のように弾性係止片によって保持されるのでなく、ガイド受け部9をガイド部15の摺動溝27内において上下から挟み込む方式で保持されるようにしたため、カバー3の上方への外れに関し大きな保持力を得ることができる。
また、例えば、コネクタが嵌合作業現場へ搬入される途上の状態では、レバー4は待機位置にあり、この状態は初期位置のようにレバー4がコネクタから大きく突出することもなく、コンパクトな状態となっている。このことは、コネクタを小さな孔を通した後に嵌合作業を強いられるような場合に有効である。また、レバー4が待機位置にあるときには、スライダー2は第1位置にあってスライダー収容室8内に全体が収容され、コネクタハウジング1から外方に突出していない。したがって、スライダー2が外力を受けて不用意に第2位置へ移動することはなく、また仮に外力を受けたとしても、ロック状態にあるレバー4のストッパ歯12とラックの先頭の歯とがほぼ面当たり状態で当接しているため、スライダー2の移動は確実に阻止される。
また、本実施例では相手コネクタのカムピン23をカム溝22に受け入れる際に、レバー4については初期位置に、スライダー2については第1位置にそれぞれ保持するための仮保持構造を有している。つまり、レバー4についてはカバー3側の係止突起31とレバー4側の窓部35とが緩く係止し合うようにしてあり、スライダー2についてはスライダー2の係止爪25がコネクタハウジング1側の第1係止凹所17の端部の傾斜面に係止するようにしてある。これらの仮保持手段によって、カム溝22はカムピン23を確実に受け入れるように位置決めされるため、コネクタ同士の嵌合を円滑に行うことができる。そして、これらの仮保持手段の解除はやや強めにレバー4操作を行うことで比較的容易に解除することができるため、操作性に何ら影響を与えない。
また、スライダー2の仮保持手段である係止爪25は、第2凹所へと係合位置を変えることによってスライダー2が第1位置からコネクタハウジング1の外方への抜けを確実に規制する手段としても併用されるようにしたため、構成の簡素化にも寄与することができる。
さらに、本実施例の場合、レバー4の待機位置はコネクタ同士の嵌合が完了する嵌合完了位置でもあるため、コネクタの回動範囲は初期位置と待機位置(嵌合完了位置)との2位置の間となる。仮に、待機位置と嵌合完了位置とを別個の位置に設定したとすれば、レバー4の回動範囲はコネクタの嵌合に必要な初期位置と嵌合完了位置との間の範囲に加え、さらに待機位置への回動範囲が付加されることになるため、レバー4の操作部4Bの周辺領域の確保、及びギヤとラックとの噛み合いストロークの拡大に伴うコネクタの大型化等といった問題を生じるが、本実施例ではかかる問題を有効に回避することができる。
さらにまた、本実施例ではカバー3の装着方向及びスライダー2の装着方向を左右いずれの方向に切り替えることができ、電線Wの配索方向等の必要に応じて選択することができる、という効果も得られる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例ではカバー3側に設けたガイド部15の摺動溝27内に、コネクタハウジング1側に設けたガイド受け部9を嵌め込むようにして、カバー3のスライド動作を案内するようにしたが、これとは逆に、コネクタハウジング1側にガイド部15を設け、カバー3側にガイド受け部9を設けるようにしてもよい。
(2)上記実施例ではレバー4を初期位置に保持する仮保持手段(係止突起31と窓部35)とスライダー2を第1位置に保持する仮保持手段(係止爪25と第1係止凹所17)とを別個に設けたが、いずれか一方だけでも良い。
(3)上記実施例ではスライダー2を2部材に分離して用いたが、双方の端部同士を連結して1部材化して用いるようにしてもよい。
(4)上記実施例では、コネクタハウジング1に対するカバー3とスライダー2との装着方向を選択することができる形式としたが、装着方向はいずれか一方のみに固定されている形式であってもよい。
(5)上記実施例では、コネクタ同士の嵌合の開始に当たり、レバー4とスライダー2の仮保持手段の解除は、レバー4の操作部4Bにやや強めの力を加えることによって行われるものであったが、これに代えてコネクタの嵌合に伴って自動的に解除される形式としてもよい。
1…コネクタハウジング
2…スライダー
3…カバー
4…レバー
7…キャビティ
8…スライダー収容室
9…ガイド受け部
11A〜11C…ギヤ
12…ストッパ歯
15…ガイド部
17…第1係止凹所(仮保持手段)
22…カム溝
23…カムピン
25…係止爪(仮保持手段)
26A〜26D…ラック歯
31…係止突起(仮保持手段)
35…窓部(仮保持手段)

Claims (5)

  1. レバーの回動操作によってコネクタ同士を嵌合させるレバー式コネクタであって、
    端子金具を収容するキャビティが形成され相手コネクタと嵌合可能なコネクタハウジングと、
    このコネクタハウジングにおける嵌合面と反対側の面に装着され前記コネクタハウジングから引き出された電線を覆うカバーと、
    前記カバーに回動可能に取付けられその回動中心周りの縁部にギヤが形成されたレバーと、
    前記コネクタハウジング内において嵌合方向と交差する方向に変位可能に収容され、前記レバーと対向する部位に前記ギヤと噛み合い可能なラック歯が形成されるとともに、前記相手コネクタに設けられたカムピンを案内して前記コネクタ同士を嵌合状態に至らしめるカム溝が形成されたスライダーとを備え、
    前記カバーにはガイド部が、前記コネクタハウジングにはガイド受け部が前記嵌合方向と交差する方向に沿って設けられるとともに、前記ガイド部と前記ガイド受け部とは、前記カバーが前記コネクタハウジングに対し前記嵌合方向に沿う方向から不整合状態となる位置であって前記ギヤと前記ラック歯とが噛み合わない噛み合い不能位置に組み付けられた後、相互に係合して前記嵌合方向と交差する方向に沿いつつ前記コネクタハウジングに対し整合状態となる位置であって、前記ギヤと前記ラック歯とが噛み合い可能となる噛み合い可能位置まで前記カバーの移動動作を案内可能に形成され、
    かつ前記ガイド部は前記カバーに対し撓み不能に形成され、前記ガイド受け部は前記コネクタハウジングに対し撓み不能に形成され、かつ前記ガイド部と前記ガイド受け部とは相互に嵌合方向で当接し合う部分を有することで、前記カバーが前記嵌合方向に外れ止めされる構成となっていることを特徴とするレバー式コネクタ。
  2. 前記カバーが前記噛み合い不能位置から前記噛み合い可能位置へ移動する際、前記レバーは前記ギヤを前記ラック歯と干渉しない高さ位置とする待機位置に保持され、前記スライダーは前記コネクタハウジングに形成されたスライダー収容室内において前記カバーの移動方向前方に離間した第1位置に保持され、
    前記レバーには、前記カバーが噛み合い可能位置にあり、かつ前記レバーが待機位置にある状態で、前記第1位置にあるスライダーのラック歯のうち前記カバーの移動方向に関して先頭に対面して位置するラック歯と当接することで、スライダーが前記カバーの移動方向と反対方向へ移動するのを阻止するストッパ歯が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のレバー式コネクタ。
  3. 前記ストッパ歯は、前記ギヤの並び方向端部に配されるとともに、前記ストッパ歯とこれに隣接する前記ギヤとの間の間隔は、他のギヤ間の間隔よりも広く設定されていることを特徴とする請求項2記載のレバー式コネクタ。
  4. 前記第1位置では、前記スライダーは前記スライダー収容室に対し外方へ非突出状態で収容されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のレバー式コネクタ。
  5. 前記レバーは、前記ギヤと前記ラック歯との一方の噛み合いのストローク端である前記待機位置と他方の噛み合いのストローク端である初期位置との間を回動可能であり、前記スライダーは前記ギヤと前記ラック歯との噛み合いに伴い前記第1位置と前記第2位置との間を移動可能であり、
    かつ前記スライダーの前記カム溝は、前記スライダーが前記第2位置にあるときに前記相手コネクタに形成されたカムピンを導入可能となっており、
    かつ前記スライダーと前記コネクタハウジングとの間、あるいは前記レバーと前記カバーとの間の少なくともいずれかには、前記スライダーを前記第2位置において解除可能に仮保持する仮保持手段が設けられていることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のレバー式コネクタ。
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