JP2014165028A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】相手側と嵌合可能な第2レバー側コネクタL2には、レバー70が対向する側面間に架け渡されて回動可能に装着されている。レバー70は第2レバー側コネクタL2の嵌合面側と電線引き出し面との間を略嵌合方向に沿って回動可能である。電線引き出し面を覆うようにして装着された電線カバー71の矯正部71Aは、基部71Bから中央部に寄った部位から立ち上がり形成され、電線Wを矯正部71Aへ集約化させた状態で収容している。
【選択図】図33
Description
このコネクタハウジングの対向する両側面間に架け渡されるようにしてかつ回動可能に装着されたレバーと、
コネクタハウジングの嵌合面と嵌合方向で対向する面に形成された電線引き出し面を覆いつつコネクタハウジングから嵌合方向外方へ突設され電線引き出し面から引き出された電線の配索方向を矯正するための電線カバーとを備え、
レバーは、コネクタハウジングにおける嵌合面と電線引き出し面との間に位置する各側面のうち対向する側面間に架け渡されて、嵌合面と電線引き出し面との間を略嵌合方向に沿って回動可能であることを特徴とする。
(1)本発明のコネクタは、電線カバーは、コネクタハウジングに取り付け可能で電線引き出し面に向けて開口する基部と、基部の周縁からくびれ部を介して立ち上がることで、内部の空間が前記基部から絞り込まれる矯正部とを有した構成となっていることが好ましい。
このような構成によれば、電線引き出し面から引き出された電線を、電線カバー内における突出側の端部空間で集約された状態で電線カバーから引き出すことができる。したがって、電線カバーの電線引き出し部分においてテープ巻き等の作業を行う作業を容易にすることができる。
(2)電線カバーの前記矯正部は、基部からくびれ部を介してレバーの回動軸線と略平行な方向に延出して突設され、レバーは、コネクタハウジングへ取り付けられる一対のレバープレートと両レバープレートの端部同士を連結する操作部とからなるとともに、レバーは、相手側コネクタとの嵌合前において初期位置に保持されるようにしてあり、この初期位置ではレバーの操作部がくびれ部の近傍においてその延出方向に沿って位置している構成としてもよい。
このような構成によれば、レバーが初期位置にあるときにレバーの操作部をくびれ部の延出方向に沿って位置させるようにしたため、レバーと電線カバーとの干渉を回避することができる。
次に、本発明のコネクタを具体化した実施例について、図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に示すように、本実施例の倍力機構付きコネクタは、基板1上に二つの固定側コネクタ(第1、第2の固定側コネクタF1,F2)が並列して配置された固定側コネクタユニットUと、各固定側コネクタF1,F2に対して嵌合可能な第1、第2のレバー側コネクタL1,L2とから構成されている。
固定側ユニットUは基板1を有し、この基板1上に第1、第2の固定側コネクタF1,F2が装着されている。図3に示すように、第1固定側コネクタF1と第2固定側コネクタF2とは、基板1に対しそれぞれの長辺同士が両固定側コネクタF1,F2の並び方向に沿って同一線上に並ぶようにして装着されている。
第1レバー側コネクタL1には、第1固定側コネクタF1のカムフォロア17に係合する、倍力機構としてのスライダー19が組込まれているとともに(図28、図29等参照)、このスライダー19を移動させるためのレバー20を備えている(図9、図10参照)。本実施例においては、第1レバー側コネクタL1のコネクタハウジングは、図12等に示されるように、外側のケーシングとなるアウタハウジング21と、その内部に組込まれるインナハウジング22とから構成されている。
第2レバー側コネクタL2は、その構成部材としては基本的に第1レバー側コネクタL1と同様である。このため、重複した説明は省略する。主たる相違点は、第2レバー側コネクタL2にはスライダーが備えられていないこと、レバー70の操作方向が第1レバー側コネクタL1とは直交する関係にあること、電線カバー71における電線引き出し口72の開口方向が第1レバー側コネクタL2とは反対方向であることである。以下、これらの相違点に関する構成を説明する。
(1)本実施例では、並列する第1固定側コネクタF1と第2固定側コネクタF2とにおいて、カムフォロア17,18が設けられている面の向きが相互に直交する関係とした。これに伴い、第1レバー側コネクタL1と第2レバー側コネクタL2とではレバー20,70の回動方向もまた相互に直交する関係となる。したがって、レバー20,70の回動方向を相互に平行配置とした場合に比較して、レバー20,70同士が両固定側コネクタF1,F2間で干渉する事態を回避し易く、その分だけ両固定側コネクタF1,F2間の距離を縮めることができるから、固定側コネクタユニットUを小型化することができる。
さらに、両レバー側コネクタL1,L2における電線Wの配索方向を共に両固定側コネクタF1,F2の並び方向外方(反対方向)に設定したため、上記と同様に、両固定側コネクタF1,F2間の距離を縮めることに寄与する。
さらに、第2レバー側コネクタL2において、レバー70が初期位置にあるときに、レバー70の操作部70Bが電線カバー71におけるくびれ部79の近傍で、くびれ部79の延び方向に沿って位置するようにしたため、初期位置にあるレバー70を電線カバー71に干渉させることなく配置させることができる。
さらに、位置決め孔51が、各電線挿通孔45周りの対角位置に配置されるようにしたため、各電線挿通孔45同士のピッチをできるだけ詰めながら、電線Wに対するシール力を周方向へ均一化するのに寄与することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、第1レバー側コネクタL1にスライダー19とレバー20との双方を組み込むようにしたが、いずれか一方を組み込むようにしてもよい。また、逆に、第2レバー側コネクタL2にレバー70とスライダーとの双方を組み込むようにしてもよい。
(2)上記実施例では、第1、第2の両レバー側コネクタL1、L2のコネクタハウジングをアウタ・インナの2部材構成としたが、単一部材で構成してもよい。その場合には、コネクタハウジング(アウタハウジング)の奥壁23を別体に形成しておくとよい。また、かかる構成では別体形成された奥壁23にも位置決めピンを形成しておき、一括ゴム栓39に対しその表裏に形成された位置決め孔51へ位置決めピン48を差し込むようにするとよい。
(4)上記実施例では、リテーナ61を仮係止位置と本係止位置の2位置で保持されるようにしたが、必ずしも仮係止位置を設定する必要はない。
(5)上記実施例では、フロントマスク53をインナハウジング22の前方(嵌合方向に沿う方向)から嵌着する形式を示したが、嵌合方向と直交する方向から組み付けるようにしてもよい。
(6)上記実施例では、リテーナ61の組み付け方向がロック爪58の撓み方向と同方向であったが、直交する方向であってもよい。
70A…レバープレート
70B…操作部
71…電線カバー
71A…矯正部
71B…基部
73…アウタハウジング(コネクタハウジング)
79…くびれ部
K…嵌合面
H…電線引き出し面
Claims (3)
- 相手側と嵌合可能なコネクタハウジングと、
このコネクタハウジングの対向する両側面間に架け渡されるようにしてかつ回動可能に装着されたレバーと、
前記コネクタハウジングの嵌合面と嵌合方向で対向する面に形成された電線引き出し面を覆いつつ前記コネクタハウジングから前記嵌合方向外方へ突設され前記電線引き出し面から引き出された電線の配索方向を矯正するための電線カバーとを備え、
前記レバーは、前記コネクタハウジングにおける前記嵌合面と前記電線引き出し面との間に位置する各側面のうち対向する側面間に架け渡されて、嵌合面と電線引き出し面との間を略嵌合方向に沿って回動可能であることを特徴とするコネクタ。 - 前記電線カバーは、前記コネクタハウジングに取り付け可能で前記電線引き出し面に向けて開口する基部と、前記基部の周縁からくびれ部を介して立ち上がることで、内部の空間が前記基部から絞り込まれる矯正部とを有した構成となっていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記電線カバーの前記矯正部は、前記基部から前記くびれ部を介して前記レバーの回動軸線と略平行な方向に延出して突設され、
前記レバーは、前記コネクタハウジングへ取り付けられる一対のレバープレートと両レバープレートの端部同士を連結する操作部とからなるとともに、前記レバーは、前記相手側コネクタとの嵌合前において初期位置に保持されるようにしてあり、この初期位置では前記レバーの前記操作部が前記くびれ部の近傍においてその延出方向に沿って位置していることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
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