JP2014087261A - パン製造方法及び自動製パン機 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーズンや野菜等を入れたおいしいパンの作り方を提供する。
【解決手段】本発明は、レーズンや野菜等を入れたパンをおいしく作るためのパン製造方法を提供することを目的としており、その具体的な内容は、穀物粒を液体の中に漬ける浸水工程と、穀物粒を粉砕する粉砕工程と、当該粉砕工程で粉砕した穀物粒を冷却するねかし工程と、パン材料を練る練り工程と、発酵工程と、焼成工程と、を実行するパン製造方法であり、ねり工程の最後の段階、より具体的には、ねり工程の終了から約3分前から、ねり工程の終了までの間でレーズンを投入する。
【選択図】図10

Description

本発明は、レーズンや野菜等の入ったパンの製造方法及び、自動製パン機に関する。
近年、米粒などの穀物粒から直接パンを製造する自動製パン機が普及してきている。この種の自動製パン機としては、例えば、特許文献1(特開2011−45414号公報)に開示されたものがある。
特許文献1には、調理容器の底部に設けたブレード回転軸と、ブレード回転軸に対し回転不能に取り付けられた粉砕ブレード(ミル羽根ともいう)と、混練ブレード(練り羽根ともいう)を備えたドーム状カバーと、ドーム状カバーとブレード回転軸とを連結又は非連結状態にするクラッチとを備える自動製パン機が開示されている。
特許文献1の自動製パン機においては、クラッチによりドーム状カバーとブレード回転軸とが非連結状態にされた状態でブレード回転軸が回転されたとき、粉砕ブレードのみが回転する。この粉砕ブレードの回転により、調理容器に入れられた穀物粒を粉砕して製パン原料を製造することができる。一方、クラッチによりドーム状カバーとブレード回転軸とが連結状態にされた状態でブレード回転軸が回転されたとき、粉砕ブレード及び混練ブレードが回転する。この粉砕ブレード及び混練ブレードの回転により、調理容器内の製パン原料とドライイーストなどの副材料とを混練してパン生地を製造することができる。特許文献1の自動製パン機は、このようにして製造したパン生地を調理容器内に入れたまま焼成することにより、パンを焼き上げるように構成されている。
また、特許文献2(特許第4799693号)には、粉砕後の練り工程において、混練ブレードがゆっくりと回転しているとき、又は、混練ブレードが回転停止状態であるときに、粉体パン原料がパン容器に自動投入される技術が記載されている。
特開2011−45414号公報 特許第4799693号公報
上述した特許文献1と特許文献2には、米粒といった穀物粒からパンを製造する技術が開示されているが、レーズン入りのパンや、野菜が入ったパンといったパンの製造方法に関しては詳細に開示されていない。
本願発明は、レーズン入りのパンや野菜が入ったパンをおいしく作ることを目的としている。
請求項1に記載の発明は、穀物粒を液体の中に漬ける浸水工程と、穀物粒を粉砕する粉砕工程と、当該粉砕工程で粉砕した穀物粒を冷却するねかし工程と、パン材料を練る練り工程と、発酵工程と、焼成工程と、を実行し、前記ねかし工程の最初の段階で前記野菜或いは海草を投入することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、穀物粒を液体の中に漬ける浸水工程と、穀物粒を粉砕する粉砕工程と、当該粉砕工程で粉砕した穀物粒を冷却するねかし工程と、パン材料を練る練り工程と、発酵工程と、焼成工程と、を実行し、前記ねり工程の最後の段階でレーズンを投入することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、穀物粒からパンを製造可能な自動製パン器であって、パン容器が入れられる本体と、前記本体内に入れられた前記パン容器内で、穀物粒を液体に浸漬し、穀物粒を粉砕するための粉砕手段と、前記本体内に入れられた前記パン容器内のパン原料を生地に練り上げるための混練手段と、を備え、穀物粒を液体と混合して前記粉砕手段で粉砕する粉砕工程と、当該粉砕工程によって得られた粉砕粉を含むパン原料を冷却するねかし工程と、冷却したパン原料を、前記混練手段を使用してパン生地に練り上げる練り工程と、を実行し、前記ねかし工程の最初の段階で、野菜或いは海草をする工程を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の自動製パン機であり、ねかし工程において、前記混練手段を駆動させた後に生地を冷却させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、穀物粒からパンを製造可能な自動製パン器であって、パン容器が入れられる本体と、前記本体内に入れられた前記パン容器内で、穀物粒を液体に浸漬し、穀物粒を粉砕するための粉砕手段と、前記本体内に入れられた前記パン容器内のパン原料を生地に練り上げるための混練手段と、前記パン容器に自動投入されるドライイースト或いはグルテンを収納する第1の収納容器と、前記パン容器に自動投入されるレーズンを収納する第2の収納容器と、を備え、穀物粒を液体と混合して前記粉砕手段で粉砕する粉砕工程と、当該粉砕工程によって得られた粉砕粉を含むパン原料を冷却するねかし工程と、冷却したパン原料を、前記混練手段を使用してパン生地に練り上げる練り工程と、を実行し、前記練り工程の最初の段階で前記第1の収納容器に収納されたドライイースト或いはグルテンを前記パン容器に自動投入し、前記練り工程の最後の段階で前記第2の収納容器に収納されたレーズンを前記パン容器に自動投入することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の自動製パン機であり、更に、前記ねかし工程の最初の段階で、野菜或いは海草を投入する工程を有することを特徴とする。
本発明によると、レーズンを入れてもおいしいパンを作ることができる。
本発明によると、野菜或いは海草を入れてもおいしいパンを作ることができる。
請求項1及び3に記載の発明によると、ねかし工程の最初の段階で前記野菜或いは海草を投入するため、生地にまんべんなく野菜を混ぜ込ませることが可能となり、おいしい野菜パンを作ることが可能である。
請求項2に記載の発明によると、ねり工程の最後の段階でレーズンを投入するため、レーズンが調理容器からとび散ることがなく、まんべんなくレーズンを生地にまぜることが可能である。
請求項4に記載の発明によると、ねかし工程において、混練手段を駆動させた後に生地を冷却させるため、生地をまんべんなく冷却することが可能である。
請求項5に記載の発明によると、ねり工程の最後の段階でレーズンを投入するため、レーズンが調理容器からとび散ることがなく、まんべんなくレーズンを生地にまぜることが可能である。
請求項6に記載の発明によると、請求項5の記載の構成に更に、ねかし工程の最初の段階で前記野菜或いは海草を投入するため、生地にまんべんなくレーズンと野菜を混ぜ込ませることが可能となり、おいしいレーズン入り野菜パンを作ることが可能である。
本発明を適用してなる実施例装置である自動製パン機の斜視図である。 本実施例装置の蓋体を開けた状態を示す斜視図である。 本実施例装置の断面図である。 本実施例装置のインバータモータに関連する部品の構成を示す断面図である。 本実施例装置の羽根ユニットの斜視図である。 本実施例装置のインバータモータの出力軸が正方向に回転したときに同様に正方向に回転する部品を示す断面図である。 本実施例装置のインバータモータの出力軸が逆方向に回転したときに同様に逆方向に回転する部品を示す断面図である。 ドーム状カバーに対するミル羽根の相対位置を示す底面図である。 本実施例装置によって実行される製パンコースの流れを示す模式図である。 本実施例装置によって実行される製パンコースの流れを示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、以下に説明する実施例はあくまで現在考えられる最良の一実施形態であり、本発明が以下に示す実施形態に限定されるものではない。
本発明を適用してなるパン製造方法を実現するための自動製パン機についてまず説明する。図1は、本本実施例にかかる自動製パン機の斜視図であり、図2は、当該自動製パン機の蓋体を開けた状態を示す斜視図である。図3は、本本実施例にかかる自動製パン機の断面図である。図4は、本本実施例にかかる自動製パン機の一部拡大断面図である。
図1〜3において、本本実施例にかかる自動製パン機1は、略直方体形状の機器本体10を備えている。機器本体10の上面の一部には、操作部20が設けられている。
操作部20は、操作キー群と、表示部とによって構成されている。操作キー群には、例えば、スタートキー、取り消しキー、タイマーキー、予約キー、パンの調理コースなどを選択する選択キー等が含まれる。調理コースには、例えば、米粒を出発原料に用いてパンを製造するコース、米粉を出発原料に用いてパンを製造するコース、小麦粉を出発原料に用いてパンを製造するコースなどが含まれる。表示部は、例えば、液晶表示パネル等によって構成され、時間、操作キー群によって設定された内容、エラー等を表示するものである。
機器本体10の内部には、焼成室30が設けられている。焼成室30は、上面が開口した箱形状に形成されている。焼成室30の内部には、パン生地、ケーキ、餅などの調理材料を収容する調理容器40が着脱自在に収納される。
また、焼成室30の内部には、図3に示すように、調理容器40を加熱する加熱部の一例であるシーズヒータ31と、焼成室30内の温度を検知する温度検知部の一例である温度センサ32とが設けられている。
シーズヒータ31は、焼成室30に収容された調理容器40の下部を、隙間を空けて包囲するように配置されている。温度センサ32は、焼成室30内の平均的な温度を検知することができるように、シーズヒータ31から少し離れた位置に配置されている。
焼成室30の上面開口部は、機器本体10の上部に設けられた蓋50によって開閉される。蓋50は、機器本体10の上方後部(図3の右上側)に設けられたヒンジ部10Aに回動自在に取り付けられている。蓋50は、蓋本体51と、外蓋52とを備えている。蓋本体51には、グルテンやドライイーストなどの粉状の副材料を収容する副材料容器53と、レーズン、ナッツなどの比較的体積の大きな副材料を収容する副材料容器54とが取り付けられている。副材料容器53,54は、一面が開口した有底箱であり、調理容器40の上方に配置されている。
副材料容器53の開口面は、開閉板53aで構成されている。開閉板53aは、副材料容器53内の副材料を調理容器40内に投入することができるように回動可能に構成されている。同様に、副材料容器54の開口面は、開閉板54aで構成されている。開閉板54aは、副材料容器54内の副材料を調理容器40内に投入することができるように回動可能に構成されている。開閉板53a,54aの開閉のタイミングは、後述する制御部90により制御される。
また、焼成室30の底壁30aの略中心部には、調理容器支持部11が設けられている。調理容器支持部11は、図4に示すように、略筒状に形成され、焼成室30の底壁30aから下方に離れるに従って、内径が段階的に小さくなるように形成されている。調理容器支持部11の外周面の下端部には、ベアリング12を介して第1のプーリ61が設けられている。
調理容器支持部11の下部の中心穴には、略円筒形の第3のワンウェイクラッチ13が設けられている。第3のワンウェイクラッチ13の内側には、略円筒形の本体側練り軸16Aが垂直方向に延在するように設けられている。第3のワンウェイクラッチ13は、本体側練り軸16Aの正方向(例えば、時計回り)の回転を許容する一方、本体側練り軸16Aの逆方向(例えば、反時計回り)の回転を規制するように構成されている。
本体側練り軸16Aの外周下部には、第2のワンウェイクラッチ15が設けられている。第2のワンウェイクラッチ15は、ハウジング15Aを介して第1のプーリ61と係合するように設けられている。第2のワンウェイクラッチ15は、第1のプーリ61が正方向に回転するとき、本体側練り軸16Aを正方向に回転させる一方、第1のプーリ61が逆方向に回転するとき、本体側練り軸16Aが逆方向に回転しないように本体側練り軸16Aの回転を規制するように構成されている。
本体側練り軸16Aの内部には、略円柱状の本体側ミル軸14Aが垂直方向に延在するように設けられている。本体側ミル軸14Aは、本体側練り軸16Aに対して相対回転可能に設けられている。本体側ミル軸14Aの下端部には、第2のプーリ62が固定されている。
また、焼成室30の外側であって機器本体10の内部には、モータの一例であるインバータモータ70が設けられている。インバータモータ70は、出力軸71の単位時間当たりの回転数及び回転方向(正方向、逆方向)を自在に変更することができるモータである。
インバータモータ70の出力軸71の外周上部には、第3のプーリ63が固定されている。第3のプーリ63と第1のプーリ61には、第1のベルト65が架け回されている。インバータモータ70が駆動されて出力軸71が回転するとき、当該出力軸71の回転力は、第3のプーリ63、第1のベルト65を介して第1のプーリ61に伝達される。
また、インバータモータ70の出力軸71の外周下部には、ベアリング67を介して第4のプーリ64が設けられている。第4のプーリ64と第2のプーリ62には、第2のベルト66が架け回されている。
また、インバータモータ70の出力軸71の外周面において第3のプーリ63と第4のプーリ64との間には、第1のワンウェイクラッチ68がハウジング68Aを介して第4のプーリ64と係合するように設けられている。第1のワンウェイクラッチ68は、出力軸71が逆方向に回転するとき、第4のプーリ64を逆方向に回転させる一方、出力軸71が正方向に回転するとき、第4のプーリ64が正方向に回転しないように第4のプーリ64の回転を規制する。
また、本体側ミル軸14Aの上端部には、本体側コネクタ17Aが固定されている。本体側コネクタ17Aは、略円柱形の容器側ミル軸14Bの下端部に固定された容器側コネクタ17Bと係合可能に構成されている。本体側コネクタ17Aと容器側コネクタ17Bとが係合した状態で、本体側ミル軸14Aが回転したとき、容器側ミル軸14Bが回転する。
また、本体側練り軸16Aの上端部には、係合片16Aaが設けられている。係合片16Aaは、略円筒形の容器側練り軸16Bの下端部に固定された係合片16Baと係合可能に構成されている。本体側練り軸16Aが回転するとき、係合片16Aaが係合片16Baに係合し、容器側練り軸16Bが回転する。
容器側ミル軸14Bは、容器側練り軸16Bの内側に円筒形の軸受け18を介して設けられている。容器側ミル軸14Bと容器側練り軸16Bとは、調理容器40が焼成室30内にセットされたとき、調理容器40の底部の中心部に設けられた貫通穴を通じて調理容器40内に突出するように設けられている。
調理容器40の底部には、図3に示すように、有底筒状の凹部41が形成されている。また、調理容器40の底部外面には、容器側練り軸16Bを取り囲むように筒状の台座42が設けられている。調理容器40は、台座42が調理容器支持部11に載置され、本体側コネクタ17Aと容器側コネクタ17Bとが係合されることで焼成室30内にセットされる。一方、調理容器40は、本体側コネクタ17Aと容器側コネクタ17Bとの係合が外されることで、焼成室30内から取り外すことができる。なお、台座42は、調理容器40とは別に形成してもよいし、調理容器40と一体的に形成してもよい。
容器側ミル軸14B及び容器側練り軸16Bの調理容器40の内部に突出する部分には、羽根ユニット80が着脱自在に取り付けられている。
羽根ユニット80は、キャップ81と、ミル羽根82と、ドーム状カバー83と、練り羽根84と、セーフティカバー85とを備えている。
キャップ81は、容器側ミル軸14Bの先端部に着脱自在に設けられている。ミル羽根82は、キャップ81の外周面から外方に突出するように設けられている。ミル羽根82は、米粒などの穀物粒を粉砕して製パン原料を製造するための羽根である。調理容器40が焼成室30内にセットされるとともにキャップ81が容器側ミル軸14Bに取り付けられた状態において、ミル羽根82は、概ね調理容器40の凹部41内に位置するように設けられている。ミル羽根82の具体的構成や好ましい形状等については、後で詳しく説明する。
ドーム状カバー83は、ミル羽根82を上方から覆うように形成されている。ドーム状カバー83には、図5に示すように、ドーム状カバー83の内側の空間とドーム状カバー83の外側の空間とを連通する複数の窓部83aが設けられている。ミル羽根82の回転により製造された製パン原料は、複数の窓部83aを通じてドーム状カバー83の内側の空間とドーム状カバー83の外側の空間に排出される。
練り羽根84は、ドーム状カバー83の外面に垂直方向に立設するように設けられている。練り羽根84は、調理容器40内の製パン原料を混練してパン生地を製造するための羽根である。
セーフティカバー85は、ドーム状カバー83の下端部に取り付けられ、ミル羽根82を下方から覆うように形成されている。また、セーフティカバー85は、その一部が容器側練り軸16Bの内面に嵌合するように、容器側練り軸16Bに取り付けられている。容器側練り軸16Bが回転するとき、セーフティカバー85、ドーム状カバー83、及び練り羽根84が一体的に回転する。調理容器40が焼成室30内にセットされるとともにセーフティカバー85が容器側練り軸16Bに取り付けられた状態において、ミル羽根82は、概ね調理容器40の凹部41よりも上方に位置するように設けられている。また、セーフティカバー85には、調理容器40内に入れられた米粒や水などの材料をドーム状カバー83内に取り込むための開口部(図示せず)が設けられている。
また、機器本体10の操作部20の下方には、各部の駆動を制御する制御部90が設けられている。制御部90には、複数の調理コースに対応する調理シーケンスが記憶されている。調理シーケンスとは、浸水、ミル、冷却、練り、発酵、焼成などの各製造工程を順に行うにあたって、各製造工程においてシーズヒータ31の通電時間、温調温度、インバータモータ70の回転方向、回転速度、開閉板53a,54aの開閉のタイミングなどが予め決められている調理の手順のプログラムをいう。制御部90は、操作部20にて選択された特定の調理コースに対応する調理シーケンスと温度センサ32の検知温度に基づいて、インバータモータ70、シーズヒータ31、開閉板53a,54aの駆動を制御する。
次に、図6を用いて、インバータモータ70の出力軸71が正方向に回転されたときの動作について説明する。図6は、インバータモータ70に関連する部品の構成を示す断面図である。図6において、斜線部は、正方向に回転する部品を示している。
図6に示すように、インバータモータ70の出力軸71が正方向に回転されたとき、当該出力軸71の回転力が、第3のプーリ63及び第1のワンウェイクラッチ68に伝達され、これらの部品が正方向に回転する。
第3のプーリ63の回転力は、第1のベルト65、第1のプーリ61、第2のワンウェイクラッチ15に伝達され、これらの部品が正方向に回転する。第2のワンウェイクラッチ15は、第1のプーリ61が正方向に回転するので、本体側練り軸16Aを正方向に回転させる。このとき、第3のワンウェイクラッチ13は、本体側練り軸16Aの正方向の回転を許容する。本体側練り軸16Aの回転力は、容器側練り軸16B、セーフティカバー85、ドーム状カバー83、及び練り羽根84に伝達され、これらの部品が正方向に回転する。
一方、第1のワンウェイクラッチ68は、出力軸71が正方向に回転するので、第4のプーリ64が正方向に回転しないように第4のプーリ64の回転を規制する。
すなわち、インバータモータ70の出力軸71が正方向に回転されたときは、練り羽根84が正方向に回転する一方で、ミル羽根82は回転しないようになっている。
次に、図7を用いて、インバータモータ70の出力軸71が逆方向に回転されたときの動作について説明する。図7は、インバータモータ70に関連する部品の構成を示す断面図である。図7において、斜線部は、逆方向に回転する部品を示している。
図7に示すように、インバータモータ70の出力軸71が逆方向に回転されたとき、当該出力軸71の回転力が、第3のプーリ63及び第1のワンウェイクラッチ68に伝達され、これらの部品が逆方向に回転する。
第3のプーリ63の回転力は、第1のベルト65、第1のプーリ61、第2のワンウェイクラッチ15に伝達され、これらの部品が逆方向に回転する。第2のワンウェイクラッチ15は、第1のプーリ61が逆方向に回転するので、本体側練り軸16Aが逆方向に回転しないように本体側練り軸16Aの回転を規制する。
一方、第1のワンウェイクラッチ68は、出力軸71が逆方向に回転するので、第4のプーリ64を逆方向に回転させる。この第4のプーリ64の回転力は、第2のベルト66、第2のプーリ62、本体側ミル軸14A、容器側ミル軸14B、キャップ81、ミル羽根82に伝達され、これらの部品が逆方向に回転する。なお、このとき、第3のワンウェイクラッチ13は、本体側ミル軸14Aの回転力により、本体側練り軸16Aが逆方向に回転(いわゆる、共回り)することを規制する。
すなわち、インバータモータ70の出力軸71が逆方向に回転されたときは、ミル羽根82が逆方向に回転する一方で、練り羽根84は回転しないようになっている。
なお、本本実施例において、第1のプーリ61は、第2〜第4のプーリ62〜64に比べて大きな直径を有するように構成されている。これにより、インバータモータ70の出力軸71の回転速度に対する練り羽根84の回転速度を低速(例えば、250rpm)にするとともに、高トルクが得られるようにしている。また、練り羽根84の回転速度に対するミル羽根82の回転速度を高速(例えば、4000rpm)にするようにしている。
なお、本本実施例において、「ミル軸」は、本体側コネクタ17Aと容器側コネクタ17Bとが係合されることにより連結された本体側ミル軸14Aと容器側ミル軸14Bとにより構成されている。また、「練り軸」は、係合片16Aaと係合片16Baとが係合されることにより連結された本体側練り軸16Aと容器側練り軸16Bとにより構成されている。また、ミル羽根82の回転中心となるミル軸の中心軸と、練り羽根84の回転中心となる練り軸の中心軸とは、同一軸上に位置するように設けられている。
また、本本実施例において、「駆動力切換部」は、ベアリング12,67、第1〜第4のプーリ61〜64、第1及び第2のベルト65,66、第1〜第3のワンウェイクラッチ68,15,13により構成されている。「駆動力切換部」は、ミル軸及び練り軸へのモータ70の回転駆動力の伝達経路を切り換えるものである。
次に、図8を用いて、ミル羽根82の好ましい形状等について説明する。図8は、ドーム状カバー83に対するミル羽根82の相対位置を示す底面図である。
図8に示すように、ミル羽根82の両端部は、穀物粒を切るのではなく、すり潰すように形成されている。具体的には、ミル羽根82の両端部は、平面視においてドーム状カバー83の内周端部に沿うように、一定の長さのすり潰し領域82Aを有するように形成されている。これにより、穀物粒を効率良く製パン原料にすることができ、ミル羽根82の回転速度を低下させることができる。その結果、穀物粒を製パン原料にする際、すなわちミルする際に発生する音を低減することができる。
また、ミル羽根82の両端部のエッジは、波形状に形成されている。これにより、当該エッジと穀物粒との接触面積を増やし、穀物粒のすり潰し効果を向上させることができる。また、好ましくは、ミル羽根82の両端部のエッジは、正弦波状(曲線で構成される波状)に形成される。これにより、ユーザがミル羽根82に触れることにより、ユーザの指が切れることを抑えることができる。
また、ミル羽根82の両端部のエッジは、一定の厚さ(例えば、1.5mm)を有する(すなわち、刃先を有しない)ように構成されている。これにより、ユーザがミル羽根82に触れることにより、ユーザの指が切れることをより一層抑えることができる。また、当該エッジと穀物粒との接触面積を増やし、穀物粒のすり潰し効果を向上させることができる。また、ミル羽根82の全体としての強度を確保することができる。なお、ミル羽根82は、エッジを含めて均一な厚さに構成されてもよい。
<<通常の製パンコース>>
次に、図9を用いて、本本実施例にかかる自動製パン機1によって実行される通常の米粒用製パンコースの流れの一例を説明する。
図9は、本本実施例にかかる自動製パン機1によって実行される通常の米粒用製パンコースの流れを示す模式図である。
図9に示すように、米粒用製パンコースにおいては、浸水工程と、ミル工程と、ねかし工程と、練り工程と、発酵工程と、焼成工程とが順次に実行される。
米粒用製パンコースを開始するにあたって、ユーザは、以下の動作を行う。
まず、ユーザは、容器側ミル軸14Bにキャップ81を取り付けるとともに、セーフティカバー85の一部を容器側練り軸16Bの内面に嵌合させる。これにより、羽根ユニット80が、図3に示すように、調理容器40内にセットされる。
その後、ユーザは、米粒、水、調味料(例えば、食塩、砂糖、ショートニング)等の主材料を調理容器40内に入れるとともに、パンの製造工程の途中で自動投入するドライイースト、グルテン、などの副材料を副材料容器53,54に入れる。
その後、ユーザは、調理容器40を焼成室30内にセットし、蓋50により焼成室30の上面開口部を閉じる。その後、ユーザは、操作部20によって米粒用製パンコースを選択し、スタートキーを押す。これにより、制御部90が、米粒を出発原料に用いてパンを製造する米粒用製パンコースの制御動作を開始する。
米粒用製パンコースがスタートされると、制御部90の指令によって浸水工程が開始される。浸水工程は、米粒に水を含ませることによって、その後に行われるミル工程において、米粒を芯まで粉砕しやすくするための工程である。浸水工程では、調理容器40に予め投入された主材料の静置状態が所定時間(本本実施例では30分)維持される。
浸水工程の開始から所定時間が経過すると、制御部90の指令によって浸水工程が終了され、ミル工程が開始される。ミル工程は、調理容器40内に入れられた米粒を粉砕して製パン原料を製造する工程である。ミル工程において、制御部90は、インバータモータ70を制御して出力軸71を逆方向に回転させ、図7を用いて上述したように、米粒と水とが含まれる混合物の中でミル羽根82を回転(例えば、4000rpm)させる。これにより、米粒が粉砕される。
粉砕された米粒と水とが含まれる混合物は、ドーム状カバー83の複数の窓部83aを通じてドーム状カバー83の外側の空間に排出される。これに伴い、調理容器40の凹部41内の米粒と水とを含む混合物がセーフティカバー85に設けられた開口部(図示せず)からドーム状カバー83の内側の空間に取り込まれる。このようにして、次々に米粒がミル羽根82によって粉砕され、その結果、ペースト状の粉砕粉を含む製パン原料が製造される。
なお、ミル羽根82と衝突する米粒の大きさが大きいときは、大きな衝突音が発生する。このため、制御部90は、ミル工程の開始から所定時間(例えば、5分間)は、ミル羽根82を低速回転させ、その後、ミル羽根82を高速回転させるようにインバータモータ70を制御することが好ましい。これにより、ミル工程における大きな衝突音の発生を抑えることができる。
ミル工程の開始から所定時間(本本実施例では70分)経過すると、制御部90の指令によってミル工程が終了され、ねかし工程が開始される。ねかし工程は、ミル工程によって上昇した調理容器40内の製パン原料の温度を、ドライイーストが活発に働く温度(例えば、30℃前後)まで下げる工程である。ねかし工程において、制御部90は、インバータモータ70の駆動を停止させる。
ねかし工程の開始から所定時間(本本実施例では32分)経過すると、制御部90の指令によってねかし工程が終了され、練り工程が開始される。練り工程は、製パン原料にドライイースト、グルテン、ナッツなどの副材料を投入し、これらを混練して、パン生地を製造する工程である。練り工程において、制御部90は、開閉板53a,54aを開放して調理容器40内に副材料を投入するとともに、インバータモータ70を制御して出力軸71を正方向に回転させ、図6を用いて上述したように、製パン原料と副材料とが含まれる混合物の中で練り羽根84を低速回転(例えば、250rpm)させる。これにより、製パン原料と副材料とが含まれる混合物が混練され、所定の弾力を有するパン生地が製造される。
なお、練り工程の間、練り羽根84を同じ速度で継続して回転させると、特に製パン原料と副材料とが含まれる混合物の混練が進んでいない練り工程の初期において、製パン原料や副材料が調理容器40の外側に飛び散るおそれがある。このため、制御部90は、例えば練り工程が進むに連れて練り羽根84の回転数が徐々に増加するようにインバータモータ70を制御することが好ましい。これにより、練り工程において、製パン原料や副材料が調理容器40の外側に飛び散ることを抑えることができる。
練り工程の開始から所定時間(本本実施例では23分)経過すると、制御部90の指令によって練り工程が終了され、発酵工程が開始される。発酵工程は、パン生地を発酵させる工程である。発酵工程において、制御部90は、シーズヒータ31を制御して、焼成室30の温度を、発酵が進む温度(例えば、38℃)に維持する。
発酵工程の開始から所定時間(本本実施例では75分)経過すると、制御部90の指令によって発酵工程が終了され、焼成工程が開始される。焼成工程は、発酵したパン生地を焼成してパンを焼き上げる工程である。焼成工程において、制御部90は、シーズヒータ31を制御して、焼成室30の温度を、パン焼きを行うのに適した温度(例えば、125℃)まで上昇させる。
焼成工程の開始から所定時間(本本実施例では40分)経過すると、制御部90の指令によって焼成工程が終了される。これにより、全ての製パン工程が終了する。全ての製パン工程が終了したことは、例えば、操作部20の液晶パネルの表示や報知音などにより、ユーザに知らされる。
このような順序で米粒等の穀物粒からパンを製造することが可能である。
<<お米食パンアレンジ生地コース>>
次に、野菜入りのパンを作る場合の製造工程について説明する。図10(a)は、野菜入りのパンを作る場合の工程を示している。尚、本実施例では、野菜入りのパンを作るコースをお米食パンアレンジ生地コースと称している。
まず、ユーザは、容器側ミル軸14Bにキャップ81を取り付けるとともに、セーフティカバー85の一部を容器側練り軸16Bの内面に嵌合させる。これにより、羽根ユニット80が、図3に示すように、調理容器40内にセットされる。
その後、ユーザは、米粒、水、調味料(例えば、食塩、砂糖、バター)等の主材料を調理容器40内に入れるとともに、パンの製造工程の途中で自動投入するドライイースト、グルテン、等の副材料を副材料容器53に入れる。
尚、この時、のちほどねかし工程の初めに投入する野菜は、ミキサー等で粉砕しすぎると水分が出て水状になるために、包丁等で切り刻むか、すりおろすか、ミキサーで軽く粉砕する等して、予め用意すると良い。
また、この時に入れる水は、通常の製パンコースよりも少なめに入れる方が良い。例えば、通常の製パンコースでは、米220グラムに水200グラムを足した約420グラムの主材料を入れるが、野菜などの副材料を入れる場合には、水を例えば10〜20グラム少なめに足して調理容器40に入れる。ここで、水が少なすぎると、野菜がミル後の例えばペースト状やスラリー状のパン材料にまんべんなく浸透できない場合や、水が少ないためにミルが上手くできない場合がある。逆に水が多すぎると、野菜の水分も追加され発酵工程でパンが正常に膨らまないといった事態や、焼成後に上部がつぶれたパンが出来上がるといった事態が発生する。このような理由から、水は約10グラム〜20グラムの範囲内で減らしても良いが、10グラムくらい減らすと最適である。
また、途中で投入する野菜の水分が発生するために野菜20グラム投入に対して水を10グラム少なくした方が良い。
また、野菜は最大20グラム程度にした方が良い。野菜が多すぎると、パン生地に対して野菜の分量が多くなり、野菜の水分によりパンが上手く焼きあがらないといった問題が生じるからである。
その後、ユーザは、調理容器40を焼成室30内にセットし、蓋50により焼成室30の上面開口部を閉じる。その後、ユーザは、操作部20によってお米食パンアレンジ生地コースを選択し、スタートキーを押す。これにより、制御部90が、米粒を出発原料に用いてパンを製造する米粒用製パンコースの制御動作を開始する。
野菜入り米粒用製パンコースがスタートされると、制御部90の指令によって浸水工程が開始される。浸水工程は、米粒に水を含ませることによって、その後に行われるミル工程において、米粒を芯まで粉砕しやすくするための工程である。浸水工程では、調理容器40に予め投入された主材料の静置状態が所定時間(本本実施例では30分)維持される。
浸水工程の開始から所定時間が経過すると、制御部90の指令によって浸水工程が終了され、ミル工程が開始される。ミル工程は、調理容器40内に入れられた米粒を粉砕して製パン原料を製造する工程である。ミル工程において、制御部90は、インバータモータ70を制御して出力軸71を逆方向に回転させ、図7を用いて上述したように、米粒と水とが含まれる混合物の中でミル羽根82を回転(例えば、4000rpm)させる。これにより、米粒が粉砕される。
粉砕された米粒と水とが含まれる混合物は、ドーム状カバー83の複数の窓部83aを通じてドーム状カバー83の外側の空間に排出される。これに伴い、調理容器40の凹部41内の米粒と水とを含む混合物がセーフティカバー85に設けられた開口部(図示せず)からドーム状カバー83の内側の空間に取り込まれる。このようにして、次々に米粒がミル羽根82によって粉砕され、その結果、ペースト状の粉砕粉を含む製パン原料が製造される。
なお、ミル羽根82と衝突する米粒の大きさが大きいときは、大きな衝突音が発生する。このため、制御部90は、ミル工程の開始から所定時間(例えば、5分間)は、ミル羽根82を低速回転させ、その後、ミル羽根82を高速回転させるようにインバータモータ70を制御することが好ましい。これにより、ミル工程における大きな衝突音の発生を抑えることができる。
ミル工程の開始から所定時間(本本実施例では70分)経過すると、制御部90の指令によってミル工程が終了され、ねかし工程が開始される。ねかし工程は、ミル工程によって上昇した調理容器40内の製パン原料の温度を、パン生地を作るのに適した温度(例えば、30℃前後)まで下げる工程である。
ねかし工程において、制御部90は、インバータモータ70の駆動を停止させ、ねかし工程の開始と共に蓋体の開閉を可能にし、使用者が野菜を調理容器40内に投入可能な状態にする。この野菜投入は、ねかし工程中であればどのタイミングで入れても良いが、野菜材料をねかし工程の最初の段階(ねかし工程の開始タイミングも含む)で入れることが好ましい。このように、ねかし工程の最初に野菜材料を投入することにより、ねかし工程中に、粉砕後のパン材料に十分に野菜を浸透させることが可能となる。
また、制御部90は、練り羽根を10分間の生地ねかし中の内1分間回転させることにより、生地をまんべんなく冷却することが可能である。尚、この練り羽根の回転は、制御部90が、蓋体が閉じていることを判定している時のみ動作させることにより、使用者の指が練り羽根にからまるといった事態を回避することができる。
また、野菜はミル工程中やミル工程前では入れない方が良い。ミル工程で野菜を入れると、ミル羽根と軸との間の隙間や、ドーム状カバー83内に野菜が詰まり、ミル工程が正常に行われない可能性があるからである。
このように、ねかし工程の最初の段階で野菜を投入し、野菜がパン材料によく浸透した後にねり工程を実行することが好ましい。
ねかし工程の開始から所定時間(本本実施例では32分)経過すると、制御部90の指令によってねかし工程が終了され、練り工程が開始される。練り工程は、製パン原料にドライイースト、グルテン、ナッツなどの副材料を投入し、これらを混練して、パン生地を製造する工程である。練り工程において、制御部90は、開閉板53aを開放して調理容器40内に副材料を投入するとともに、インバータモータ70を制御して出力軸71を正方向に回転させ、図6を用いて上述したように、製パン原料と副材料とが含まれる混合物の中で練り羽根84を低速回転(例えば、250rpm)させる。これにより、製パン原料と副材料とが含まれる混合物が混練され、所定の弾力を有するパン生地が製造される。
なお、練り工程の間、練り羽根84を同じ速度で継続して回転させると、特に製パン原料と副材料とが含まれる混合物の混練が進んでいない練り工程の初期において、製パン原料や副材料が調理容器40の外側に飛び散るおそれがある。このため、制御部90は、例えば練り工程が進むに連れて練り羽根84の回転数が徐々に増加するようにインバータモータ70を制御することが好ましい。これにより、練り工程において、製パン原料や副材料が調理容器40の外側に飛び散ることを抑えることができる。
練り工程の開始から所定時間(本本実施例では23分)経過すると、制御部90の指令によって練り工程が終了され、発酵工程が開始される。発酵工程は、パン生地を発酵させる工程である。発酵工程において、制御部90は、シーズヒータ31を制御して、焼成室30の温度を、発酵が進む温度(例えば、38℃)に維持する。
発酵工程の開始から所定時間(本本実施例では75分)経過すると、制御部90の指令によって発酵工程が終了され、焼成工程が開始される。焼成工程は、発酵したパン生地を焼成してパンを焼き上げる工程である。焼成工程において、制御部90は、シーズヒータ31を制御して、焼成室30の温度を、パン焼きを行うのに適した温度(例えば、125℃)まで上昇させる。
焼成工程の開始から所定時間(本本実施例では40分)経過すると、制御部90の指令によって焼成工程が終了される。これにより、全ての製パン工程が終了する。全ての製パン工程が終了したことは、例えば、操作部20の液晶パネルの表示や報知音などにより、ユーザに知らされる。
尚、このようにパンの主材料に野菜を混ぜたが、同様にして海草をパンにまぜることも可能である。
<<お米食パンレーズン入りパンコース>>
次に、レーズン入りのパンを作る場合の製造工程について説明する。図10(b)は、レーズン入りのパンを作る場合の工程を示している。尚、本実施例では、レーズン入りのパンをつくるコースを、お米食パンレーズン入りパンコースと称している。
まず、ユーザは、容器側ミル軸14Bにキャップ81を取り付けるとともに、セーフティカバー85の一部を容器側練り軸16Bの内面に嵌合させる。これにより、羽根ユニット80が、図3に示すように、調理容器40内にセットされる。
その後、ユーザは、米粒、水、調味料(例えば、食塩、砂糖、バター)等の主材料を調理容器40内に入れるとともに、パンの製造工程の途中で自動投入するドライイースト、グルテン、等の副材料を副材料容器53に入れ、さらに、レーズンなどの副材料を副材料容器54に入れる。
又、この時に入れる水は、通常の製パンコースよりも多めに入れる方が良い。例えば、通常の製パンコースでは、米220グラムに水200グラムを足した約420グラムの主材料を入れるが、レーズンなどの副材料を入れる場合には、水を例えば10グラム多めに足して調理容器40に入れる。ここで、水が少なすぎると、レーズンがパン材料にまんべんなく混ざらない場合があり、逆に水が多すぎると、発酵工程でパンが正常に膨らまないといった事態が発生する。このような理由から、水は約10グラム〜20グラムの範囲内で多めに入れても良いが、10グラムくらい多めに入れると最適である。
その後、ユーザは、調理容器40を焼成室30内にセットし、蓋50により焼成室30の上面開口部を閉じる。その後、ユーザは、操作部20によってお米食パンレーズン入り製パンコースを選択し、スタートキーを押す。これにより、制御部90が、米粒を出発原料に用いてパンを製造する米粒用製パンコースの制御動作を開始する。
野菜入り米粒用製パンコースがスタートされると、制御部90の指令によって浸水工程が開始される。浸水工程は、米粒に水を含ませることによって、その後に行われるミル工程において、米粒を芯まで粉砕しやすくするための工程である。浸水工程では、調理容器40に予め投入された主材料の静置状態が所定時間(本本実施例では30分)維持される。
浸水工程の開始から所定時間が経過すると、制御部90の指令によって浸水工程が終了され、ミル工程が開始される。ミル工程は、調理容器40内に入れられた米粒を粉砕して製パン原料を製造する工程である。ミル工程において、制御部90は、インバータモータ70を制御して出力軸71を逆方向に回転させ、図7を用いて上述したように、米粒と水とが含まれる混合物の中でミル羽根82を回転(例えば、4000rpm)させる。これにより、米粒が粉砕される。
粉砕された米粒と水とが含まれる混合物は、ドーム状カバー83の複数の窓部83aを通じてドーム状カバー83の外側の空間に排出される。これに伴い、調理容器40の凹部41内の米粒と水とを含む混合物がセーフティカバー85に設けられた開口部(図示せず)からドーム状カバー83の内側の空間に取り込まれる。このようにして、次々に米粒がミル羽根82によって粉砕され、その結果、ペースト状の粉砕粉を含む製パン原料が製造される。
なお、ミル羽根82と衝突する米粒の大きさが大きいときは、大きな衝突音が発生する。このため、制御部90は、ミル工程の開始から所定時間(例えば、5分間)は、ミル羽根82を低速回転させ、その後、ミル羽根82を高速回転させるようにインバータモータ70を制御することが好ましい。これにより、ミル工程における大きな衝突音の発生を抑えることができる。
ミル工程の開始から所定時間(本本実施例では70分)経過すると、制御部90の指令によってミル工程が終了され、ねかし工程が開始される。ねかし工程は、ミル工程によって上昇した調理容器40内の製パン原料の温度を、ねりに最適な温度(例えば、30℃前後)まで下げる工程である。ねかし工程において、制御部90は、インバータモータ70の駆動を停止させる。
ねかし工程の開始から所定時間(本本実施例では32分)経過すると、制御部90の指令によってねかし工程が終了され、練り工程が開始される。練り工程は、製パン原料にドライイースト、グルテン、ナッツなどの副材料を投入し、これらを混練して、パン生地を製造する工程である。練り工程の最初の段階(例えば、練り工程開始と同時或いは練り工程開始から約1分の間)において、制御部90は、開閉板53aを開放して調理容器40内に副材料を投入するとともに、インバータモータ70を制御して出力軸71を正方向に回転させ、図6を用いて上述したように、製パン原料と副材料とが含まれる混合物の中で練り羽根84を低速回転(例えば、250rpm)させる。これにより、製パン原料と副材料とが含まれる混合物が混練され、所定の弾力を有するパン生地が製造される。
なお、練り工程の間、練り羽根84を同じ速度で継続して回転させると、特に製パン原料と副材料とが含まれる混合物の混練が進んでいない練り工程の初期において、製パン原料や副材料が調理容器40の外側に飛び散るおそれがある。このため、制御部90は、例えば練り工程が進むに連れて練り羽根84の回転数が徐々に増加するようにインバータモータ70を制御することが好ましい。これにより、練り工程において、製パン原料や副材料が調理容器40の外側に飛び散ることを抑えることができる。
ねり工程の終わりが近づくと、副材料容器54に入っているレーズンが自動的に調理容器40内に投入される。この自動投入は、ねり工程の終わりごろであればどのタイミングで入れても良いが、ねり工程が終了する3分前からねり工程終了までの間に入れることが好ましい。
仮にねり工程の最初にレーズンを入れると、レーズンが潰れることや、レーズンが調理容器40から飛び出してヒータの上に乗り、発煙する可能性があるために好ましくない。
ねり工程の終わりごろにレーズンを投入しているが、通常の製パンコースよりも水を多めに入れているために、レーズンがパン材料全体にまざることが可能である。
練り工程の開始から所定時間(本本実施例では23分)経過すると、制御部90の指令によって練り工程が終了され、発酵工程が開始される。発酵工程は、パン生地を発酵させる工程である。発酵工程において、制御部90は、シーズヒータ31を制御して、焼成室30の温度を、発酵が進む温度(例えば、38℃)に維持する。
発酵工程の開始から所定時間(本本実施例では75分)経過すると、制御部90の指令によって発酵工程が終了され、焼成工程が開始される。焼成工程は、発酵したパン生地を焼成してパンを焼き上げる工程である。焼成工程において、制御部90は、シーズヒータ31を制御して、焼成室30の温度を、パン焼きを行うのに適した温度(例えば、150℃)まで上昇させる。
焼成工程の開始から所定時間(本本実施例では40分)経過すると、制御部90の指令によって焼成工程が終了される。これにより、全ての製パン工程が終了する。全ての製パン工程が終了したことは、例えば、操作部20の液晶パネルの表示や報知音などにより、ユーザに知らされる。
尚、本実施例では、米粒等の穀物粒を水に漬けた後に穀物粒を粉砕する製パン機において実施したが、通常の製パン機のように、市販の米粉や小麦粉等を用いてパンを作る製パン機においても同様に実施することが可能である。
例えば、レーズン入りのパンを作る場合には、パン生地を練る練り工程と、パン生地を発酵させる発酵工程と、発酵させたパン生地を焼成する焼き工程と、を実行し、練り工程が終了する3分前から練り工程の終了までの段階でレーズンを投入するようにすることも可能である。この場合でも、本実施例と同様に通常の製パンコースに比べて加える水量を多くすることが好ましい。
また、野菜や海草等が入ったパンを作る場合には、練り工程前に、野菜や海草等を小麦粉や米粉等の材料と一緒に入れた後に、パン生地を練る練り工程と、パン生地を発酵させる発酵工程と、発酵させたパン生地を焼成する焼き工程と、を実行することも可能である。この場合でも、本実施例と同様に通常の製パンコースに比べて加える水量を少なくすることが好ましい。
また、使用者が野菜と投入する工程と、レーズンを自動投入する工程を1つの調理コース内で実施しても良い。例えば、ねかし工程の最初に使用者が野菜を投入し、ねかし工程が終了しねり工程に入り、ねり工程の終わりごろにレーズンを投入するようにしても良い。このように、1つの調理コース内で、野菜の投入工程とレーズンの投入工程を入れることにより、レーズンと野菜の入ったおいしいパンを作ることが可能となる。
本発明にかかる自動製パン機は、野菜やレーズン等の材料を入れた場合でもおいしいパンを作ることが可能であり、特に一般家庭で使用される自動製パン機として有用である。
1 自動製パン機
10 機器本体
10A ヒンジ部
11 調理容器支持部
12 ベアリング
13 第3のワンウェイクラッチ
14A 本体側ミル軸
14B 容器側ミル軸
15 第2のワンウェイクラッチ
16A 本体側練り軸
16Aa 係合片
16B 容器側練り軸
16Ba 係合片
17A 本体側コネクタ
17B 容器側コネクタ
18 軸受け
20 操作部
30 焼成室
30a 底壁
31 シーズヒータ(加熱部)
32 温度センサ
40 調理容器
41 凹部
42 台座
50 蓋
51 蓋本体
52 外蓋
53,54 副材料容器
53a,54a 開閉板
61 第1のプーリ
62 第2のプーリ
63 第3のプーリ
64 第4のプーリ
65 第1のベルト
66 第2のベルト
67 ベアリング
68 第1のワンウェイクラッチ
70 インバータモータ
71 出力軸
80 羽根ユニット
81 キャップ
82 ミル羽根
82A すり潰し領域
83 ドーム状カバー
83a 窓部
84 練り羽根
85 セーフティカバー
90 制御部

Claims (6)

  1. 穀物粒を液体の中に漬ける浸水工程と、穀物粒を粉砕する粉砕工程と、当該粉砕工程で粉砕した穀物粒を冷却するねかし工程と、パン材料を練る練り工程と、発酵工程と、焼成工程と、を実行し、
    前記ねかし工程の最初の段階で前記野菜或いは海草を投入することを特徴とする、パン製造方法。
  2. 穀物粒を液体の中に漬ける浸水工程と、穀物粒を粉砕する粉砕工程と、当該粉砕工程で粉砕した穀物粒を冷却するねかし工程と、パン材料を練る練り工程と、発酵工程と、焼成工程と、を実行し、
    前記ねり工程の最後の段階でレーズンを投入することを特徴とする、パン製造方法。
  3. 穀物粒からパンを製造可能な自動製パン器であって、
    パン容器が入れられる本体と、
    前記本体内に入れられた前記パン容器内で、穀物粒を液体に浸漬し、穀物粒を粉砕するための粉砕手段と、
    前記本体内に入れられた前記パン容器内のパン原料を生地に練り上げるための混練手段と、を備え、
    穀物粒を液体と混合して前記粉砕手段で粉砕する粉砕工程と、当該粉砕工程によって得られた粉砕粉を含むパン原料を冷却するねかし工程と、冷却したパン原料を、前記混練手段を使用してパン生地に練り上げる練り工程と、を実行し、
    前記ねかし工程の最初の段階で、野菜或いは海草をする工程を有することを特徴とする自動製パン機。
  4. 請求項3に記載の自動製パン機であり、ねかし工程において、前記混練手段を駆動させた後に生地を冷却させることを特徴とする自動製パン機。
  5. 穀物粒からパンを製造可能な自動製パン器であって、
    パン容器が入れられる本体と、
    前記本体内に入れられた前記パン容器内で、穀物粒を液体に浸漬し、穀物粒を粉砕するための粉砕手段と、
    前記本体内に入れられた前記パン容器内のパン原料を生地に練り上げるための混練手段と、
    前記パン容器に自動投入されるドライイースト或いはグルテンを収納する第1の収納容器と、
    前記パン容器に自動投入されるレーズンを収納する第2の収納容器と、を備え、
    穀物粒を液体と混合して前記粉砕手段で粉砕する粉砕工程と、当該粉砕工程によって得られた粉砕粉を含むパン原料を冷却するねかし工程と、冷却したパン原料を、前記混練手段を使用してパン生地に練り上げる練り工程と、を実行し、
    前記練り工程の最初の段階で前記第1の収納容器に収納されたドライイースト或いはグルテンを前記パン容器に自動投入し、
    前記練り工程の最後の段階で前記第2の収納容器に収納されたレーズンを前記パン容器に自動投入することを特徴とする自動製パン機。
  6. 請求項5に記載の自動製パン機であり、
    更に、前記ねかし工程の最初の段階で、野菜或いは海草を投入する工程を有することを特徴とする自動製パン機。
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