JP2014085392A - プロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】光源装置の信頼性と各種光学部品の性能および信頼性との双方を満足できるプロジェクターを提供する。
【解決手段】本発明のプロジェクター1は、光を射出する光源装置51と、光源装置51から射出される光を画像信号に基づいて変調する光変調装置55と、光変調装置55により変調された光を投射する投射光学装置56と、光源装置51、光変調装置55、および投射光学装置56を収容する筐体6と、筐体6の内部の空気を外部に排出する排気ファン3(第1のファン)と、排気ファン3を制御するファン制御部と、を備えている。ファン制御部は、光源装置51が画像の通常表示のときに対応する輝度よりも低い輝度で発光するとき、排気ファン3を間欠的に動作させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来から、プロジェクターは、筐体内の空気を排出するための排気ファンを備えている。その理由は、高出力ランプの使用により筐体内の温度が上昇すると、液晶パネル、偏光変換光学系、色分離・色合成光学系などを構成する光学部品の性能が低下するからである。例えば、下記の特許文献1に、排気ファンと吸気ファンとを備え、温度センサーが検出する吸入外気の温度に応じて吸気ファンおよび排気ファンの回転速度を制御するプロジェクターが開示されている。
特開2003−5289号公報
近年、プロジェクターの低消費電力化が進んでいる。これに伴い、非表示時にランプへの供給電力を定格値の2〜3割程度に低減するモード、いわゆる省電力モードを備えたプロジェクターが提供されている。プロジェクターを省電力モードで動作させると、ランプの輝度は低下し、ランプの温度は定常動作時よりも低くなる。そのため、冷却用ファンを定常動作時と同じ回転数で駆動すると、ランプが過冷却される場合がある。その場合、ランプ内の蒸気が凝縮し、ランプの信頼性が低下するという問題が生じる。
そこで、プロジェクターが省電力モードで動作している間、冷却用ファンの回転数を十分に低くすることが好ましい。冷却用ファンを完全に停止させることは、各種光学部品の温度が上昇し、性能や信頼性が確保できなくなるおそれがあり、好ましくないからである。しかしながら、一般に、冷却用ファンの仕様は高温時の冷却能力(高回転側の使用可能限界)で決まる。プロジェクターの設計者が高温時の冷却能力を考慮して冷却用ファンの仕様を決めると、冷却用ファンの低回転側の使用可能限界は自ずと決まる。そのため、設計者は、冷却用ファンの低回転側の仕様を自由に設定することができない。したがって、設計者が、ランプ等の光源装置の信頼性と各種光学部品の性能および信頼性との双方を確保するように、冷却用ファンの低回転側の回転数を設定するのは困難であった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、光源装置の信頼性の確保と各種光学部品の性能および信頼性の確保との双方を満足できるプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様のプロジェクターは、光を射出する光源装置と、前記光源装置から射出される光を画像信号に基づいて変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、前記光源装置、前記光変調装置、および前記投射光学装置を収容する筐体と、前記筐体の内部の空気を外部に排出する第1のファンと、前記第1のファンを制御するファン制御部と、を備え、前記ファン制御部は、前記光源装置が画像の通常表示のときに対応する輝度よりも低い輝度で発光するとき、前記第1のファンを間欠的に動作させることを特徴とする。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいては、光源装置が画像の通常表示のときに対応する輝度よりも低い輝度で発光するとき、ファン制御部が第1のファンを間欠的に動作させる。これにより、第1のファンによる筐体内部の冷却の度合いは、第1のファンを通常表示のときよりも低い回転数で動作させたのと同等になる。第1のファンを低い回転数で動作させることは難しいとしても、間欠動作時の回転/停止のタイミングを最適化すれば、光源装置の温度が低くなり過ぎず、かつ、光学部品の温度が高くなり過ぎないように筐体内部の温度調整を行うことができる。これにより、光源装置の信頼性の確保と各種光学部品の性能および信頼性の確保との双方を満足できるプロジェクターを実現することができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記光源装置を冷却する第2のファンを備え、前記ファン制御部は、前記光源装置が前記通常表示のときに対応する輝度よりも低い輝度で発光するとき、前記第2のファンを停止させる構成としてもよい。
この構成によれば、通常表示のときには第2のファンを動作させることによって光源装置が確実に冷却される。一方、光源装置が通常表示のときに対応する輝度よりも低い輝度で発光するときには第2のファンを停止させることによって光源装置の過冷却を確実に抑えることができる。これにより、光源装置の信頼性をより高めることができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記光源装置が前記通常表示のときに対応する輝度よりも低い輝度で発光するときとは、前記光源装置へ供給される電力が前記通常表示のときに供給される電力よりも低い低電力モードであってもよい。
この構成によれば、光源装置へ供給される電力が通常表示のときに供給される電力よりも低い低電力モードにおいて、光源装置の輝度が低下する。これにより、光変調装置の信頼性を高められ、低消費電力のプロジェクターを実現できる。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記光源装置が前記通常表示のときに対応する輝度よりも低い輝度で発光するときとは、前記光変調装置を非表示状態とするAVミュートモードであってもよい。
この構成によれば、光変調装置を非表示状態とするAVミュートモードにおいて光源装置に供給する電力が低下し、光源装置の輝度が低下する。これにより、光変調装置の信頼性を高めることができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記光源装置の温度を検出する第1の温度センサーと、前記筐体の内部の光学部品の温度を検出する第2の温度センサーと、を備え、前記ファン制御部は、前記第1のファンが間欠的に動作するとき、前記第2の温度センサーにより検出される温度が前記光学部品の許容温度範囲における上限域に対応する場合に前記第1のファンを動作させ、前記第1の温度センサーにより検出される温度が前記光源装置の許容温度範囲における下限域に対応する場合に前記第1のファンを停止させる構成であってもよい。
この構成によれば、第1の温度センサーが光源装置の温度を検出し、第2の温度センサーが筐体内部の光学部品の温度を検出する。第2の温度センサーの検出温度が光学部品の許容温度範囲の上限域に対応する場合に第1のファンを動作させるため、光学部品の温度が許容温度範囲の上限を越えないように的確な温度制御を行うことができる。第1の温度センサーの検出温度が光源装置の許容温度範囲の下限域に対応する場合に第1のファンを停止させるため、光源装置の温度が許容温度範囲の下限を下回らないように的確な温度制御を行うことができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記第1の温度センサーおよび前記第2の温度センサーは、一つの温度センサーであってもよい。
この構成によれば、温度センサーの数を減らすことができ、部品点数の削減が図れる。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記ファン制御部は、前記第1のファンの動作の切り替えプログラムに基づいて、前記第1のファンを間欠的に動作させる構成であってもよい。
この構成によれば、動作の切り替えプログラムを予め用意しておけば、第1のファンの間欠動作が可能となる。プロジェクターは、温度検出を行わないため、温度センサーを備える必要がない。あるいは、プロジェクターが温度センサーを備えていたとしても、温度センサーの温度検出結果を第1のファンの制御に用いる必要がない。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記第1のファンが間欠的に動作するときの最大回転数が、前記通常表示のときの前記第1のファンの回転数よりも低い構成であってもよい。
この構成によれば、通常表示のときの第1のファンの回転数で間欠動作を行った場合に比べて、回転数の振幅が小さくなる。これにより、温度変化が緩やかになり、回転/停止の切り替えの頻度を低減することができる。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成を示す平面図である。 本実施形態のプロジェクターのファン制御系の構成を示すブロック図である。 本実施形態のファンの制御手順を示すフローチャートである。 本実施形態において、(A)ランプおよび光学部品の温度変化を示すタイムチャートであり、(B)排気ファンの回転数変化を示すタイムチャートである。 第2実施形態のファンの制御手順を示すフローチャートである。 本実施形態において、(A)ランプおよび光学部品の温度変化を示すタイムチャートであり、(B)排気ファンの回転数変化を示すタイムチャートである。 第1比較例において、(A)ランプおよび光学部品の温度変化を示すタイムチャートであり、(B)排気ファンの回転数変化を示すタイムチャートである。 第2比較例において、(A)ランプおよび光学部品の温度変化を示すタイムチャートであり、(B)排気ファンの回転数変化を示すタイムチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
本実施形態のプロジェクターは、3組の液晶ライトバルブを備えた、いわゆる3板式の液晶プロジェクターの例である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、光学ユニット2と、排気ファン3と、ランプファン4と、温度センサー5と、筐体6と、ファン制御部7(図2参照)と、を備えている。光学ユニット2は、照明装置8と、色分離光学装置53と、光変調装置55と、色合成光学装置554と、投射光学装置56と、を備える。照明装置8は、光源装置51と、均一照明光学装置52と、から構成されている。
本実施形態の排気ファン3は、特許請求の範囲の「第1のファン」に相当する。本実施形態のランプファン4は、特許請求の範囲の「第2のファン」に相当する。
以下、光学ユニット2について説明する。
光源装置51は、均一照明光学装置52に向けて光を射出する。光源装置51は、光源装置本体51Aと、平行化レンズ513と、ハウジング部材514と、を備える。光源装置本体51Aは、ランプ511と、リフレクター512と、を備える。ランプ511、リフレクター512、および平行化レンズ513は、ハウジング部材514の内部に収納されている。図1中の符号「A」は、ランプ511から射出された光の中心軸を示し、以下の説明では照明光軸と称する。
ランプ511は、リフレクター512の第1焦点近傍に発光中心を有する。ランプ511は、管球部と、一対の封止部と、を有する。一対の封止部は、管球部の両側に延びている。管球部は、石英ガラス製の球体で構成されている。管球部は、球体内に配置された一対の電極と、球体内に封入された水銀、希ガスおよび少量のハロゲンと、を有する。ランプ511としては、例えば超高圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等を採用できる。リフレクター512は、筒状の首状部と、反射面と、を有する。首状部には、ランプ511の一方の封止部が挿通され、固着される。反射面は、ランプ511から放射された光のうち、リフレクター512側に向けて進む光をリフレクター512の第2焦点位置に向けて反射する。
均一照明光学装置52は、光源装置51から射出された光を液晶ライトバルブ551の画像形成領域に略均一に照明するための光学系である。均一照明光学装置52は、第1レンズアレイ521と、第2レンズアレイ522と、偏光変換素子523と、重畳レンズ524と、を備える。
第1レンズアレイ521は、複数の小レンズが照明光軸Aと直交する面内に複数行、複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。第1レンズアレイ521は、平行化レンズ513からの光を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子としての機能を有する。図示による説明は省略するが、小レンズの外形形状は、液晶ライトバルブ551の画像形成領域の外形形状と相似形である。
第2レンズアレイ522は、第1レンズアレイ521と同様、複数の小レンズが照明光軸Aに直交する面内に複数行、複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。第2レンズアレイ522は、重畳レンズ524とともに、第1レンズアレイ521の各小レンズの像を液晶ライトバルブ551の画像形成領域近傍に結像させる機能を有する。
偏光変換素子523は、第1レンズアレイ521により分割された各部分光束の偏光方向を、偏光方向の揃った略1種類の直線偏光として射出する。偏光変換素子523は、偏光分離層と、反射層と、位相差板と、を有する。偏光分離層は、ランプ511からの照明光のうち、一方の偏光(例えばP偏光)を透過し、他方の偏光(例えばS偏光)を照明光軸Aに垂直な方向に向けて反射する。反射層は、偏光分離層で反射された他方の偏光成分を有する光を照明光軸Aに平行な方向に反射する。位相差板は、偏光分離層を透過した一方の偏光成分を有する光を他方の偏光成分を有する光に変換する。
重畳レンズ524は、第1レンズアレイ521、第2レンズアレイ522および偏光変換素子523を経た複数の部分光束を集光して液晶ライトバルブ551の画像形成領域近傍に重畳させるための光学素子である。重畳レンズ524は、重畳レンズ524の光軸と照明装置8の照明光軸Aとが略一致するように配置されている。重畳レンズ524は、複数のレンズを組み合わせた複合レンズで構成されていてもよい。
色分離光学装置53は、第1のダイクロイックミラー531と、第2のダイクロイックミラー532と、反射ミラー533と、を備えている。第1のダイクロイックミラー531および第2のダイクロイックミラー532は、均一照明光学装置52から射出された複数の部分光束を、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。第1のダイクロイックミラー531は、赤色光および緑色光を透過し、青色光を反射する。第2のダイクロイックミラー532は、第1のダイクロイックミラー531を透過した光のうち、赤色光を透過し、緑色光を反射する。
第1のダイクロイックミラー531では、赤色光および緑色光と青色光とが分離される。青色光は、反射ミラー533で反射されて青色光用液晶ライトバルブ551Bへ導かれる。第2のダイクロイックミラー532では、緑色光と赤色光とが分離される。緑色光は、緑色光用液晶ライトバルブ551Gへ導かれる。色分離光学装置53は、さらにリレー光学装置54を備えている。リレー光学装置54は、入射側レンズ541、リレーレンズ543、反射ミラー542、および反射ミラー544を備えている。リレー光学装置54は、他の色光と比べて光路の長い赤色光の損失を防ぐため、色分離光学装置53で分離された赤色光を赤色光用液晶ライトバルブ551Rまで導く機能を有している。フィールドレンズ525は、第2レンズアレイ522から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。
光変調装置55は、3組の液晶ライトバルブ551(赤色光用液晶ライトバルブ551R、緑色光用液晶ライトバルブ551G、青色光用液晶ライトバルブ551B)と、液晶ライトバルブ551の光入射側および光射出側にそれぞれ配置された入射側偏光板552および射出側偏光板553と、を備える。光変調装置55は、照明装置8から射出され入射される光を画像信号に基づいて変調する。
色合成光学装置554は、クロスダイクロイックプリズムによって構成される。色合成光学装置554は、各色の液晶ライトバルブ551で変調された光を合成する。クロスダイクロイックプリズムは、各色光を合成し、カラー画像を形成する光学素子である。クロスダイクロイックプリズムは、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなしている。直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面に誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は青色光を反射し、他方の界面に形成された誘電体多層膜は赤色光を反射する。これらの誘電体多層膜によって青色光および赤色光の光路は折り曲げられ、緑色光の光路と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
投射光学装置56は、色合成光学装置554により合成された光が入射する複数の投射レンズと、複数の投射レンズを収容する投射レンズ筐体と、を含んでいる。
図1に示すように、照明装置8の照明光軸Aと投射光学装置56の投射光軸Bとは、互いに直交している。排気ファン3は、照明装置8と投射光学装置56とにより囲まれた領域に設置されている。排気ファン3は、例えばシロッコファンにより構成される。図1に示すように、排気口10は、下部ケース11の側面のうち、投射光学装置56の側方に設けられている。排気ファン3は、排気口10を通して筐体6の内部の高温の空気を外部に排出する。熱風の流れを符号FEの矢印で示す。
図2に示すように、ランプファン4は、均一照明光学装置52および第1のダイクロイックミラー531との近傍に設置されている。ランプファン4は、例えばシロッコファンにより構成される。ランプファン4は、例えば筐体6の外部の空気を取り込んで光源装置51に向けて冷却風として送り出すことで、ランプ511を含む光源装置51を冷却する。冷却風の流れを符号FLの矢印で示す。
図1に示すように、温度センサー5は、光源装置51と排気ファン3との間に配置されている。温度センサー5が検出する検出温度とランプ511、液晶ライトバルブ551等の各種光学部品の温度との相関関係は予め調べられている。相関データは、例えばルックアップテーブルの形で格納されている。プロジェクター1のファン制御部7は、温度センサー5の検出温度とルックアップテーブルとに基づき、ランプ511、液晶ライトバルブ551等の各種光学部品の温度を把握できる構成となっている。
以下、本実施形態におけるファンの制御について説明する。
ファンの制御には、図2に示すように、ファン制御部7、モード切替スイッチ13、温度センサー5、排気ファン駆動部14、ランプファン駆動部15等が係わる。モード切替スイッチ13は、後述するモード信号をファン制御部7に出力する。温度センサー5は、温度検出結果をファン制御部7に出力する。ファン制御部7は、排気ファン制御信号を排気ファン駆動部14に出力する。ファン制御部7は、ランプファン制御信号をランプファン駆動部15に出力する。
ファン制御部7は、排気ファン3およびランプファン4を制御する。排気ファン駆動部14は、ファン制御部7からの排気ファン制御信号を受けて排気ファン3に供給する電圧を生成し、排気ファン3を駆動する。排気ファン駆動部14は、例えば電圧生成部、排気ファンモーター等を備える。ランプファン駆動部15は、ファン制御部7からのランプファン制御信号を受けてランプファン4に供給する電圧を生成し、ランプファン4を駆動する。ランプファン駆動部15は、例えば電圧生成部、ランプファンモーター等を備える。
本実施形態のプロジェクター1は、排気ファン3、ランプファン4以外にも複数のファンを備えている。ただし、ここでは本発明に係る排気ファン3、ランプファン4についてのみ説明し、他のファンに関する説明を省略する。
モード切替スイッチ13は、定常モード、AVミュートモードのいずれかを使用者が選択し、使用者がその選択結果を入力するためのスイッチである。モード切替スイッチ13は、上記の選択結果をモード信号としてファン制御部7に出力する。モード切替スイッチ13は、使用者が操作しやすいように、例えば筐体6の外面等に設置されている。
定常モードは、光変調装置55が表示状態であり、例えばスクリーン上に通常の表示が行なわれるモードである。AVミュートモードは、光変調装置55が非表示状態であり、例えばスクリーン上に表示が行なわれないモードである。このとき、ランプ511への供給電力を減らし、ランプ511の輝度を低下させる。AVミュートモードにおいて、光変調装置55は黒表示状態となっているため、ランプ511の輝度を低下させると、光変調装置55に照射される光の照度が低下し、光変調装置55の信頼性を高められる。使用者は、例えば会議の場で資料のプレゼンテーションを行う場合、スクリーン上の表示を見ながら説明を行う際に定常モードとし、表示を一旦消して説明を中断する場合にAVミュートモードに切り替える。定常モードでのランプ511への供給電力は例えば200Wであるのに対し、AVミュートモードでのランプ511への供給電力は例えば60〜70W程度である。
排気ファン3の制御の手順について説明する。
図3に示すように、最初に定常モードで排気ファン3が運転されているものとする(図3のステップS1)。
次に、ファン制御部7は、モード切替スイッチ13からのモード信号を受けて、動作モードが定常モードからAVミュートモードに切り替わったか否かを判断する(図3のステップS2)。AVミュートモード信号が入力されない場合(図3のステップS4)、定常モードでの運転を続行する。
AVミュートモード信号が入力された場合(図3のステップS3)、ファン制御部7は、ランプファン駆動部15にランプファン制御信号を出力し、ランプファン4を停止させる(図3のステップS5)。
次に、ファン制御部7は、排気ファン駆動部14に排気ファン制御信号を出力し、排気ファン3を間欠駆動する(図3のステップS6)。
その後、動作モードがAVミュートモードにある間は上記のステップS5〜S6の動作を続行する。動作モードが定常モードに切り替わったら、定常運転に切り替える。
すなわち、ファン制御部7は、ランプ511が通常表示のときに対応する輝度よりも低い輝度で発光するとき、排気ファン3を間欠的に動作させる。「ランプ511が通常表示のときに対応する輝度よりも低い輝度で発光するとき」とは、ランプ511へ供給される電力が通常表示のときに供給される電力よりも低い低電力モードのことである。さらに本実施形態の場合、「ランプ511が通常表示のときに対応する輝度よりも低い輝度で発光するとき(低電力モード)とは、光変調装置55を非表示状態とするAVミュートモードのことである。
本発明者は、本実施形態のプロジェクター1の効果を実証するための各部の温度の実測を行った。
図4(A)は、本実施形態のプロジェクター1において、ランプ511および光学部品の温度変化を示すタイムチャートの一例である。図4(A)の横軸は時間(分)を示し、図4(A)の右側の縦軸はランプ511の温度(℃)を示し、左側の縦軸は光学部品の温度(℃)を示す。ここで言う「光学部品」は、筐体6内の多数の光学部品のうち、最も耐熱性(使用許容温度)の低い光学部品を指す。光学部品の一例として、例えば有機偏光板、筐体6を構成する樹脂製部品等が挙げられる。
本例では、ランプ511の温度下限規格を700℃とする。光学部品の温度上限規格を85℃とする。
図4(B)は、排気ファン3の回転数変化を示すタイムチャートの一例である。図4(B)の横軸は時間(分)を示し、図4(B)の縦軸は排気ファン3の回転数(rpm(回転/分))を示す。本例では、排気ファン3の使用回転数の下限規格を1500rpmとする。
本実施形態の場合、ファン制御部7が、予め設定された排気ファン3の動作(回転/停止)の切り替えプログラムに基づいて、排気ファン3を間欠的に動作させる。切り替えプログラムは、図4(B)のパターンをプログラムとしたものである。したがって、本実施形態の場合、プロジェクター1は温度センサー5を備えているが、温度センサー5の温度検出結果は排気ファン3の制御には用いられない。
図4(B)の例によれば、定常モードでは、排気ファン3の回転数を2000rpmとして定常運転を行う。基準時刻(0分)から5分後に動作モードがAVミュートモードに切り替わったとする。ここで、1分間で排気ファン3の回転数を1500rpmまで直線的に低下させ、その状態で2分間運転する。すなわち、本実施形態の場合、AVミュートモードにおける排気ファン3の最大回転数は、定常モードにおける排気ファン3の回転数よりも低くなっている。次に、1分間で排気ファン3の回転数を0rpmまで直線的に低下させ、排気ファン3の回転を2分間停止させる。次に、1分間で排気ファン3の回転数を1500rpmまで直線的に増加させ、再度排気ファン3の回転数を1500rpmとして2分間運転する。AVミュートモードの間、この動作を繰り返す。
このとき、図4(A)に示すように、ランプ511の温度は、排気ファン3の回転に伴って低下し、排気ファン3の停止に伴って上昇するという動きを繰り返す。同様に、光学部品の温度は、排気ファン3の回転に伴って低下し、排気ファン3の停止に伴って上昇するという動きを繰り返す。ただし、ランプ511の温度が温度下限規格である700℃を下回らないように、かつ、光学部品の温度が温度上限規格である85℃を上回らないように、排気ファン3の動作の切り替えプログラムが予め設定されている。
図7(A)は、後述する第1比較例のプロジェクターにおいて、ランプおよび光学部品の温度変化を示すタイムチャートの一例である。図7(B)は、第1比較例のプロジェクターにおいて、排気ファンの回転数変化を示すタイムチャートの一例である。
図8(A)は、後述する第2比較例のプロジェクターにおいて、ランプおよび光学部品の温度変化を示すタイムチャートの一例である。図8(B)は、第2比較例のプロジェクターにおいて、排気ファンの回転数変化を示すタイムチャートの一例である。
以上、図7(A)、(B)、図8(A)、(B)のタイムチャートの横軸、縦軸は、図4(A)、(B)と同一である。
一般に、排気ファンを例えば100〜200rpmといった低速で安定して回転させるのは難しい。そのため、排気ファンの使用下限回転数は、例えば1500rpmと決められている。ここで、動作モードが定常モードからAVミュートモードに切り替わった場合、ランプへの供給電力が低下する。これに伴って、図7(B)に示すように、排気ファンの回転数を2000rpmから1500rpmに低下させて連続運転することが考えられる。これを比較例1のプロジェクターとする。
比較例1のプロジェクターの場合、AVミュートモードでは排気ファンの回転数を低下させてはいるが、排気ファンは、定常モードと同様、依然として連続的に回転している。そのため、筐体内の熱気が常時排出され、筐体内は冷却され続ける。その結果、ランプは過冷却状態となり、図7(A)に示すように、ランプの温度は、例えば13分後に下限規格である700℃を下回った。これでは、ランプ内の蒸気が凝縮するおそれがあり、ランプの信頼性を確保することができない。
あるいは、ランプが過冷却されないように、図8(B)に示すように、排気ファンを完全に停止させる(排気ファンの回転数を0rpmとする)ことが考えられる。これを比較例2のプロジェクターとする。
比較例2のプロジェクターの場合、排気ファンが停止しているため、筐体内に熱気がこもり、筐体内の温度が上昇する。その結果、光学部品の温度は上昇し、図8(A)に示すように、光学部品の温度は、例えば13分後に上限規格である85℃を上回った。これでは、光学部品の性能や信頼性を確保することができない。
これに対して、本実施形態のプロジェクター1においては、図4(A)、(B)に示したように、排気ファン3を間欠駆動したことにより筐体6内の熱気が適度に排出される。その結果、ランプ511の温度が低下し過ぎたり、光学部品の温度が上昇し過ぎたりすることがない。これにより、ランプ511の信頼性と光学部品の性能および信頼性の双方を確保できる。また、定常モードではランプファン4を動作させることによってランプ511が確実に冷却される。一方、AVミュートモードではランプファン4を停止させることによってランプ511の過冷却を確実に抑えることができる。これにより、ランプ511の信頼性をより高めることができる。
本実施形態の場合、AVミュートモードにおいて、排気ファン3を間欠駆動する際、排気ファン3の最大回転数を1500rpmとし、定常モードの回転数である2000rpmから低下させた。この方法に代えて、間欠駆動時の排気ファン3の最大回転数を定常モードと同じく2000rpmとしてもよい。ただし、本実施形態の方法によれば、定常モードでの最大回転数で間欠動作を行った場合に比べて回転数の振幅(0rpm〜1500rpm)が小さくなる。これにより、ランプ511や光学部品の温度変化が緩やかになり、回転/停止の切り替えの頻度を低減することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図5、図6を用いて説明する。
本実施形態のプロジェクターの基本構成は第1実施形態のプロジェクターと同一である。排気ファンの制御方法が第1実施形態と異なるのみである。
したがって、本実施形態では、プロジェクターの各部の構成に関する説明を省略し、排気ファンの制御方法についてのみ説明する。
第1実施形態では、ファン制御部7が、排気ファン3の動作の切り替えプログラムに基づいて、排気ファン3を間欠的に動作させていた。これに対し、本実施形態では、ファン制御部7が、温度センサー5が検出する温度検出結果に基づき、排気ファン3を間欠的に動作させる。すなわち、第1実施形態では、温度センサー5が検出する温度検出結果が排気ファン3の制御に使われていなかったのに対し、本実施形態では、温度センサー5が検出する温度検出結果が排気ファン3の制御に使われている。
排気ファン3の制御の手順について説明する。
最初に、定常モードで排気ファン3が運転されているものとする(図5のステップS1)。
次に、ファン制御部7は、モード切替スイッチ13からのモード信号を受けて、動作モードが定常モードからAVミュートモードに切り替わったか否かを判断する(図5のステップS2)。AVミュートモード信号が入力されない場合(図5のステップS4)、定常モードの運転を続行する。
AVミュートモード信号が入力された場合(図5のステップS3)、ファン制御部7は、ランプファン駆動部15にランプファン制御信号を出力し、ランプファン4を停止させる(図5のステップS5)。
次に、ファン制御部7は、排気ファン駆動部14に排気ファン制御信号を出力し、排気ファン3の回転数を一旦1500rpmに低下させて所定時間運転した後、排気ファン3を停止させる(図5のステップS6)。
次に、排気ファン3が停止したことで筐体6内の温度が上昇し始める。ファン制御部7は、温度センサー5の温度検出結果から光学部品の温度を求め、光学部品の温度が使用許容温度範囲の上限域に達したか否かを判断する(図5のステップS7)。使用許容温度範囲の上限域は、温度上限規格値から所定の温度マージンを考慮した範囲の領域である。例えば光学部品の温度上限規格値が85℃であり、温度マージンを2℃とした場合、光学部品の温度が83〜85℃の範囲に入ったとき、ファン制御部7は、光学部品の温度が使用許容温度範囲の上限域にあると判断する。
光学部品の温度が使用許容温度範囲の上限域に達した場合(図5のステップS8)、ファン制御部7は、排気ファン駆動部14に排気ファン制御信号を出力し、排気ファン3を駆動する(図5のステップS10)。一方、光学部品の温度が使用許容温度範囲の上限域に達していない場合(図5のステップS9)、排気ファン3を停止したままとする。
次に、排気ファン3を駆動すると、筐体6内の温度が低下し始める。ファン制御部7は、温度センサー5の温度検出結果からランプ511の温度を求め、ランプ511の温度が使用許容温度範囲の下限域に達したか否かを判断する(図5のステップS11)。使用許容温度範囲の下限域は、温度下限規格値から所定の温度マージンを考慮した範囲の領域である。例えばランプ511の温度下限規格値が700℃であり、温度マージンを5℃とした場合、光学部品の温度が700〜705℃の範囲に達したとき、ランプ511の温度が使用許容温度範囲の下限域に達したと判断する。
ランプ511の温度が使用許容温度範囲の下限域に達した場合(図5のステップS12)、ファン制御部7は、排気ファン駆動部14に排気ファン制御信号を出力し、排気ファン3を再度停止させる(図5のステップS6)。一方、ランプ511の温度が使用許容温度範囲の下限域に達していない場合(図5のステップS13)、排気ファン3を駆動したままとする。
動作モードがAVミュートモードにある間は上記の図5のステップS5〜S13の動作を続行する。動作モードが定常モードに切り替わったら、排気ファン3、ランプファン4ともに定常運転に切り替える(図5のステップS1)。
本発明者は、本実施形態のプロジェクター1の効果を実証するための各部の温度の実測を行った。
図6(A)は、本実施形態のプロジェクター1において、ランプ511および光学部品の温度変化を示すタイムチャートの一例である。図6(A)の横軸は時間(分)を示し、図6(A)の右側の縦軸はランプ511の温度(℃)を示し、左側の縦軸は光学部品の温度(℃)を示す。「光学部品」は、第1実施形態と同様、筐体内の多数の光学部品のうち、最も耐熱性(使用許容温度)の低い光学部品である。
図6(B)は、排気ファン3の回転数変化を示すタイムチャートの一例である。図6(B)の横軸は時間(分)を示し、図6(B)の縦軸は排気ファンの回転数(rpm(回転/分))を示す。本例では、排気ファン3の使用回転数の下限規格を1500rpmとする。
図6(A)、(B)の例によれば、定常モードでは、排気ファン3の回転数を2000rpmとして定常運転を行う。基準時刻(0分)から5分後に動作モードがAVミュートモードに切り替わったとする。ここで、1分間で排気ファン3の回転数を直線的に低下させ、排気ファン3を停止させる。すると、図6(A)に示す通り、光学部品の温度は上がり始める。一方、ランプファン4、排気ファン3がともに停止してもランプ511への供給電力が低下するため、ランプ511の温度は低下し続ける。10分の時点で光学部品の温度は約83℃に上がり、光学部品の温度が使用許容温度範囲の上限域に達する。そこで、1分間で排気ファン3の回転数を1500rpmまで直線的に増加させ、この状態で排気ファン3を運転する。
次に、排気ファン3を運転開始したことで光学部品の温度が下がり始め、使用許容温度範囲の上限域から脱する。一方、ランプ511への供給電力が低下したことに加え、排気ファン3を運転開始したことで、ランプ511の温度はさらに低下する。14分の時点でランプ511の温度は約705℃に下がり、ランプ511の温度が使用許容温度範囲の下限域に達する。そこで、1分間で排気ファン3の回転数を0rpmまで直線的に減少させ、排気ファン3を停止する。AVミュートモードの間、この動作を繰り返す。
本実施形態のプロジェクター1においても、排気ファン3を間欠駆動したことにより、ランプ511の信頼性と光学部品の性能および信頼性の双方を確保できる低消費電力のプロジェクターを実現できる、という第1実施形態の同様の効果が得られる。
特に本実施形態の場合、ファン制御部7が、温度センサー5によりランプ511の温度および光学部品の温度を把握するため、排気ファン3をきめ細かく、かつ的確に制御することができる。また、ランプ511の温度検出用センサーと光学部品の温度検出用センサーとを1つの温度センサー5で兼ねているため、温度センサーの数を減らすことができ、部品点数の削減が図れる。ただし、ランプ511の温度検出用センサーと光学部品の温度検出用センサーが別個に備えられていてもよい。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば上記実施形態のプロジェクターにおける光学ユニットの構成は適宜変更が可能である。また、上記実施形態では、3板式の液晶プロジェクターに本発明を適用した例を示したが、本発明のプロジェクターは必ずしも3板式の液晶プロジェクターに限る必要はない。例えばカラーシーケンシャル方式の単板式の液晶プロジェクターに本発明を適用してもよい。また、デジタルマイクロミラー(DMD、米国Texas Instruments社の登録商標)等、液晶ライトバルブ以外の光変調装置を用いたプロジェクターに本発明を適用してもよい。
1…プロジェクター、3…排気ファン(第1のファン)、4…ランプファン(第2のファン)、5…温度センサー(第1の温度センサー、第2の温度センサー)、6…筐体、7…ファン制御部、8…照明装置、51…光源装置、511…ランプ、55…光変調装置、56…投射光学装置。

Claims (8)

  1. 光を射出する光源装置と、
    前記光源装置から射出される光を画像信号に基づいて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、
    前記光源装置、前記光変調装置、および前記投射光学装置を収容する筐体と、
    前記筐体の内部の空気を外部に排出する第1のファンと、
    前記第1のファンを制御するファン制御部と、を備え、
    前記ファン制御部は、前記光源装置が画像の通常表示のときに対応する輝度よりも低い輝度で発光するとき、前記第1のファンを間欠的に動作させることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記光源装置を冷却する第2のファンを備え、
    前記ファン制御部は、前記光源装置が前記通常表示のときに対応する輝度よりも低い輝度で発光するとき、前記第2のファンを停止させることを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクターであって、
    前記光源装置が前記通常表示のときに対応する輝度よりも低い輝度で発光するときとは、前記光源装置へ供給される電力が前記通常表示のときに供給される電力よりも低い低電力モードであることを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクターであって、
    前記光源装置が前記通常表示のときに対応する輝度よりも低い輝度で発光するときとは、前記光変調装置を非表示状態とするAVミュートモードであることを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記光源装置の温度を検出する第1の温度センサーと、
    前記筐体の内部の光学部品の温度を検出する第2の温度センサーと、を備え、
    前記ファン制御部は、前記第1のファンが間欠的に動作するとき、前記第2の温度センサーにより検出される温度が前記光学部品の許容温度範囲における上限域に対応する場合に前記第1のファンを動作させ、前記第1の温度センサーにより検出される温度が前記光源装置の許容温度範囲における下限域に対応する場合に前記第1のファンを停止させることを特徴とするプロジェクター。
  6. 請求項5に記載のプロジェクターであって、
    前記第1の温度センサーおよび前記第2の温度センサーは、一つの温度センサーであることを特徴とするプロジェクター。
  7. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記ファン制御部は、前記第1のファンの動作の切り替えプログラムに基づいて、前記第1のファンを間欠的に動作させることを特徴とするプロジェクター。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記第1のファンが間欠的に動作するときの最大回転数が、前記通常表示のときの前記第1のファンの回転数よりも低いことを特徴とするプロジェクター。
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