JP2008180931A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】遮光部材によって遮蔽された光を有効に利用することが可能なプロジェクタを提供する。
【解決手段】被照明領域側に照明光束を射出する光源装置110を有する照明装置100と、照明装置100からの照明光束を画像情報に応じて変調する液晶装置400R,400G,400Bと、液晶装置400R,400G,400Bによって変調された光を投写する投写光学系600と、第1レンズアレイ120と第2レンズアレイ130との間に配置され、照明光束を部分的に遮蔽する遮光部材700と、遮光部材700の遮蔽状態を制御することにより照明光束の通過光量を調整する制御部800とを備えるプロジェクタ1000。遮光部材700は、太陽電池706を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクタに関する。
従来、光源装置からの照明光束を部分的に遮蔽する遮光部材を備えるプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
従来のプロジェクタによれば、光源装置からの照明光束を遮光部材で部分的に遮蔽することにより照明光束の光量調整を行うことができるため、表示するコンテンツの内容やプロジェクタの使用環境にあわせて照明光束の光量を適切に調整することにより、投写画像のコントラスト特性及び階調特性を向上することが可能となる。
特開2006−106691号公報
しかしながら、従来のプロジェクタにおいては、遮光部材によって遮蔽された光は利用されることなく捨てられており、そのような光の有効利用を図る工夫は何らなされていなかった。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、遮光部材によって遮蔽された光を有効に利用することが可能なプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明のプロジェクタは、被照明領域側に照明光束を射出する光源装置を有する照明装置と、前記照明装置からの照明光束を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、前記電気光学変調装置によって変調された光を投写する投写光学系と、前記光源装置から前記電気光学変調装置までの光路内又は前記投写光学系の内部に配置され、照明光束を部分的に遮蔽する遮光部材と、前記遮光部材の遮蔽状態を制御することにより照明光束の通過光量を調整する制御部とを備え、前記遮光部材は、太陽電池を有することを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクタによれば、遮光部材は太陽電池を有するため、遮光部材によって遮蔽された光の光エネルギーを電気エネルギーに変換することが可能となる。すなわち、本発明のプロジェクタによれば、遮光部材によって遮蔽された光を電気エネルギーとして有効に利用することが可能となる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記遮光部材を冷却するファンをさらに備え、前記制御部は、前記太陽電池で発電された電力を前記ファンに供給する機能をさらに有することが好ましい。
このように構成することにより、従来は利用されることのなかった光エネルギーをファン駆動用の電気エネルギーとして有効に利用することが可能となる。また、ファンを駆動することによって遮光部材の過度な温度上昇を抑制することが可能となる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記制御部は、前記遮光部材で遮蔽される照明光束の光量に基づいて前記ファンの回転数を制御する機能をさらに有することが好ましい。
ところで、遮光部材で遮蔽される照明光束の光量が比較的大きい(遮光部材を通過する照明光束の通過光量が比較的小さい)にもかかわらずファンの回転数が小さい場合は、遮光部材が高温状態になり、結果として遮光部材が劣化する場合がある。反対に、遮光部材で遮蔽される照明光束の光量が比較的小さい(遮光部材を通過する照明光束の通過光量が比較的大きい)にもかかわらずファンの回転数が大きいことは、必要以上にファンを回転させることであるから、電気エネルギーを無駄に消費するため好ましくない。また、ファンの回転数が大きくなるのに比例してファンの騒音も大きくなるため、必要も無いのにファンの回転数を大きくすることは好ましいことではない。
これに対し、本発明のプロジェクタによれば、制御部は、遮光部材で遮蔽される照明光束の光量に基づいてファンの回転数を制御する機能を有するため、遮光部材が高温状態になるのを抑制することが可能となり、熱によって遮光部材が劣化するのを抑制することが可能となる。また、必要以上にファンを回転させることもないため、電気エネルギーの無駄な消費を抑制することができ、ファンの低騒音化を図ることが可能となる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記遮光部材の温度を検出する温度検出部をさらに備え、前記制御部は、前記温度検出部で検出された前記遮光部材の温度情報に基づいて前記ファンの回転数を制御する機能をさらに有することが好ましい。
ところで、遮光部材の温度が比較的高いにもかかわらずファンの回転数が小さい場合は、遮光部材が高温状態になり、結果として遮光部材が劣化する場合がある。反対に、遮光部材の温度が比較的低いにもかかわらずファンの回転数が大きいことは、必要以上にファンを回転させることであるから、電気エネルギーを無駄に消費するため好ましくない。また、ファンの回転数が大きくなるのに比例してファンの騒音も大きくなるため、必要も無いのにファンの回転数を大きくすることは好ましいことではない。
これに対し、本発明のプロジェクタによれば、制御部は、温度検出部で検出された遮光部材の温度情報に基づいてファンの回転数を制御する機能を有するため、遮光部材の温度状態に応じてファンの回転数を制御することが可能となる。このため、遮光部材が高温状態になるのを抑制することが可能となり、熱によって遮光部材が劣化するのを抑制することが可能となる。また、必要以上にファンを回転させることもないため、電気エネルギーの無駄な消費を抑制することができ、ファンの低騒音化を図ることが可能となる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記照明装置は、前記光源装置からの照明光束を複数の部分光束に分割する複数の第1小レンズを有する第1レンズアレイと、前記複数の第1小レンズに対応する複数の第2小レンズを有する第2レンズアレイと、前記第2レンズアレイからの各部分光束を被照明領域上で重畳する重畳レンズとをさらに有し、前記遮光部材は、前記第1レンズアレイと前記第2レンズアレイとの間に照明光束を挟んで対向配置され、それぞれ回動可能な複数の遮光板であり、前記制御部は、前記複数の遮光板の回動状態を制御する機能を有し、前記複数の遮光板は、太陽電池を有することが好ましい。
本発明のプロジェクタにおいては、前記照明装置は、前記光源装置からの照明光束を複数の部分光束に分割する複数の第1小レンズを有する第1レンズアレイと、前記複数の第1小レンズに対応する複数の第2小レンズを有する第2レンズアレイと、前記第2レンズアレイからの各部分光束を被照明領域上で重畳する重畳レンズとをさらに有し、前記遮光部材は、前記第1レンズアレイと前記第2レンズアレイとの間に照明光束を挟んで対向配置され、照明光軸に垂直な仮想平面内でそれぞれ移動可能に構成された複数の遮光板であり、前記制御部は、前記複数の遮光板の移動状態を制御する機能を有し、前記複数の遮光板は、太陽電池を有することも好ましい。
本発明のプロジェクタにおいては、前記照明装置は、前記光源装置からの照明光束を複数の部分光束に分割する複数の第1小レンズを有する第1レンズアレイと、前記複数の第1小レンズに対応する複数の第2小レンズを有する第2レンズアレイと、前記第2レンズアレイからの各部分光束を被照明領域上で重畳する重畳レンズとをさらに有し、前記遮光部材は、前記光源装置と前記第1レンズアレイとの間に照明光束を挟んで対向配置され、照明光軸に垂直な仮想平面内でそれぞれ移動可能に構成された複数の遮光板であり、前記制御部は、前記複数の遮光板の移動状態を制御する機能を有し、前記複数の遮光板は、太陽電池を有することも好ましい。
遮光部材として上述の構成を有する複数の遮光板を用いたプロジェクタにおいて、複数の遮光板は太陽電池を有するため、複数の遮光板によって遮蔽された光の光エネルギーを電気エネルギーに変換することが可能となる。すなわち、上述の構成を有する複数の遮光板を用いたプロジェクタのいずれにおいても、複数の遮光板によって遮蔽された光を電気エネルギーとして有効に利用することが可能となる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記プロジェクタは、バッテリー駆動型のプロジェクタであることが好ましい。
バッテリー駆動型のプロジェクタは、AC駆動型のプロジェクタと比較して、電源コンセントが不要であるという利点があるが、バッテリー容量の都合上、連続使用時間がそれほど長くないという欠点がある。しかしながら、本発明のプロジェクタによれば、遮光部材によって遮蔽された光を電気エネルギーとして有効に利用することが可能となるため、プロジェクタの連続使用時間を長くすることが可能となる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記太陽電池で発電された電力を蓄える二次電池をさらに備えることが好ましい。
ところで、遮光部材によって遮蔽された光から変換された電力は電圧変動が大きいという欠点がある。しかしながら、上記のように構成することにより、遮光部材によって遮蔽された光から変換された電力を一旦二次電池に蓄えてから使用することが可能となるため、電圧変動の小さな電力を使用することが可能となる。
なお、プロジェクタがバッテリー駆動型のプロジェクタである場合には、上記のように構成することにより、バッテリー寿命の延命化を図ることができ、プロジェクタの連続使用時間をさらに長くすることが可能となる。
以下、本発明のプロジェクタについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[実施形態1]
図1及び図2は、実施形態1に係るプロジェクタ1000を説明するために示す図である。図1(a)はプロジェクタ1000の光学系を上面から見た図であり、図1(b)はプロジェクタ1000の光学系を側面から見た図であり、図1(c)は遮光部材700の斜視図である。
なお、以下の説明においては、互いに直交する3つの方向をそれぞれz軸方向(図1(a)における照明光軸OC方向)、x軸方向(図1(a)における紙面に平行かつz軸に直交する方向)及びy軸方向(図1(a)における紙面に垂直かつz軸に直交する方向)とする。
実施形態1に係るプロジェクタ1000は、図1及び図2に示すように、照明装置100と、照明装置100からの照明光束を赤色光、緑色光及び青色光の3つの色光に分離して被照明領域に導光する色分離導光光学系200と、色分離導光光学系200で分離された3つの色光のそれぞれを画像情報に応じて変調する電気光学変調装置としての3つの液晶装置400R,400G,400Bと、3つの液晶装置400R,400G,400Bによって変調された色光を合成するクロスダイクロイックプリズム500と、クロスダイクロイックプリズム500によって合成された光をスクリーンSCR等の投写面に投写する投写光学系600と、照明装置100の内部に配置される遮光部材700と、遮光部材700の遮蔽状態を制御することにより照明光束の通過光量を調整する制御部800と、後述する遮光板702の回動角を検出する回動角検出部810と、遮光部材700を冷却するファン820と、二次電池830とを備えるプロジェクタである。なお、実施形態1に係るプロジェクタ1000は、AC駆動型のプロジェクタである。
照明装置100は、被照明領域側に照明光束を射出する光源装置110と、光源装置110から射出される照明光束を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズ122(図示せず。)を有する第1レンズアレイ120と、第1レンズアレイ120の複数の第1小レンズ122に対応する複数の第2小レンズ132(図示せず。)を有する第2レンズアレイ130と、第2レンズアレイ130からの各部分光束を偏光方向の揃った略1種類の直線偏光光に変換して射出する偏光変換素子140と、偏光変換素子140から射出される各部分光束を被照明領域で重畳させるための重畳レンズ150とを有する。
光源装置110は、楕円面リフレクタ114と、楕円面リフレクタ114の第1焦点近傍に発光中心を有する発光管112と、発光管112から被照明領域側に向けて射出される光を発光管112に向けて反射する副鏡116と、楕円面リフレクタ114からの集束光を略平行光として射出する凹レンズ118とを有する。光源装置110は、照明光軸OCを中心軸とする光束を射出する。
発光管112は、管球部と、管球部の両側に延びる一対の封止部とを有する。管球部は、球状に形成された石英ガラス製であって、この管球部内に配置された一対の電極と、管球部内に封入された水銀、希ガス及び少量のハロゲンとを有する。発光管112としては、種々の発光管を採用でき、例えば、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ等を採用できる。
楕円面リフレクタ114は、発光管112の一方の封止部に挿通・固着される筒状の首状部と、発光管112から放射された光を第2焦点位置に向けて反射する反射凹面とを有する。
副鏡116は、発光管112の管球部の略半分を覆い、楕円面リフレクタ114の反射凹面と対向して配置される反射手段である。副鏡116は、発光管112の他方の封止部に挿通・固着されている。副鏡116は、発光管112から放射された光のうち楕円面リフレクタ114に向かわない光を発光管112に戻し楕円面リフレクタ114に入射させる。
凹レンズ118は、楕円面リフレクタ114の被照明領域側に配置されている。そして、楕円面リフレクタ114からの光を第1レンズアレイ120に向けて射出するように構成されている。
第1レンズアレイ120は、凹レンズ118からの光を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子としての機能を有し、複数の第1小レンズ122が照明光軸OCと直交する面内に複数行・複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。図示による説明は省略するが、第1小レンズ122の外形形状は、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域の外形形状に関して相似形である。
第2レンズアレイ130は、重畳レンズ150とともに、第1レンズアレイ120の各第1小レンズ122の像を液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍に結像させる機能を有する。第2レンズアレイ130は、第1レンズアレイ120と略同様な構成を有し、複数の第2小レンズ132が照明光軸OCに直交する面内に複数行・複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。
偏光変換素子140は、第1レンズアレイ120により分割された各部分光束の偏光方向を、偏光方向の揃った略1種類の直線偏光として射出する偏光変換素子である。
偏光変換素子140は、光源装置110からの照明光束のうち一方の偏光成分(例えばP偏光成分)を有する光を透過し他方の偏光成分(例えばS偏光成分)を有する光を照明光軸OCに垂直な方向に反射する偏光分離層と、偏光分離層で反射された他方の偏光成分を有する光を照明光軸OCに平行な方向に反射する反射層と、偏光分離層を透過した一方の偏光成分を有する光を他方の偏光成分を有する光に変換する位相差板とを有する。
重畳レンズ150は、第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130及び偏光変換素子140を経た複数の部分光束を集光して液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍に重畳させるための光学素子である。重畳レンズ150の光軸と照明装置100の照明光軸OCとが略一致するように、重畳レンズ150が配置されている。なお、重畳レンズ150は、複数のレンズを組み合わせた複合レンズで構成されていてもよい。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210,220と、反射ミラー230,240,250と、入射側レンズ260と、リレーレンズ270とを有する。色分離導光光学系200は、重畳レンズ150から射出される照明光束を、赤色光、緑色光及び青色光の3つの色光に分離して、それぞれの色光を照明対象となる3つの液晶装置400R,400G,400Bに導く機能を有する。
液晶装置400R,400G,400Bは、画像情報に応じて照明光束を変調するものであり、照明装置100の照明対象となる。
液晶装置400R,400G,400Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像情報に従って、後述する入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
液晶装置400R,400G,400Bの光路前段には、集光レンズ300R,300G,300Bが配置されている。
また、ここでは図示を省略したが、集光レンズ300R,300G,300Bと各液晶装置400R,400G,400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が介在配置され、各液晶装置400R,400G,400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板が介在配置されている。これら入射側偏光板、液晶装置400R,400G,400B及び射出側偏光板によって入射する各色光の光変調が行われる。
クロスダイクロイックプリズム500は、射出側偏光板から射出された各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は、青色光を反射するものである。これらの誘電体多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で大画面画像を形成する。
遮光部材700は、図1に示すように、第1レンズアレイ120と第2レンズアレイ130との間に照明光束を挟んで対向配置され、それぞれ回動可能な2つの遮光板702,702と、2つの遮光板702,702をそれぞれ回動する2つの回動装置704,704と、遮光板702の片面にそれぞれ配置される太陽電池706,706とを有する。
遮光板702は、図1(c)に示すように、板状の部材であり、照明光束を部分的に遮蔽する機能を有する。遮光板702は、例えば、アルミニウム合金からなる金属板である。遮光板702は、回動端部が第1レンズアレイ120側に位置し、かつ、回動中心が第2レンズアレイ130側に位置している。なお、遮光板702が、最も光を遮蔽する際に第1レンズアレイ120よりも第2レンズアレイ130に近い所に位置するように、遮光板702の回動機構を構成するのが好ましい。
なお、ここでは図示を省略したが、遮光板702における太陽電池706が配置されていない側の面(遮光板702における照明光束が照射される面とは反対の面)には、互いに平行に形成された複数の凹凸の溝からなる放熱部が形成されている。これにより、照明光束を遮蔽した際に生じた熱を速やかに放出することができる。また、放熱部は、互いに平行とされた複数の凹凸の溝から形成されているため、放熱部の構造を簡易なものとすることができる。
遮光板702は、回動装置704のモータ軸に連結されており、回動装置704の駆動によって照明光束の光量を調整するための回動動作が行われるように構成されている。
回動装置704は、ステッピングモータを有する。ステッピングモータは、パルス信号が入力されるごとに一定角度ずつ回転するように構成されている。なお、ステッピングモータ以外のモータを用いてもよく、例えば、超音波モータを用いることにより、遮光板702の回動動作を高速に行うことが可能となる。
太陽電池706は、遮光板702における照明光束が照射される面に配置されている。太陽電池706としては、シリコン系の太陽電池(単結晶シリコン型、多結晶シリコン型、アモルファスシリコン型など)、化合物系の太陽電池(GaAs系、CIS系(カルコパイライト系)など)、有機系の太陽電池などを好適に用いることができる。
制御部800(図2参照。)は、遮光板702の回動状態を制御することにより照明光束の通過光量を調整する機能(遮蔽状態制御機能)と、遮光板702で遮蔽される照明光束の光量に基づいてファン820の回転数を制御する機能(ファン制御機能)と、太陽電池706で発電された電力をファン820に供給する機能(電力供給機能)とを有する。
回動角検出部810は、遮光板702の回動角を検出する機能を有する。回動角検出部810で検出された遮光板702の回動角に関する情報は、制御部800に出力される。制御部800は、回動角検出部810からの当該出力情報に基づいてファン820の回転数を制御する。
ファン820は、例えばシロッコファンである。プロジェクタ1000の外部から取り込まれた空気は、ファン820及び冷却風流路によって遮光部材700(遮光板702や回動装置704など)内を通過した後、外部へと排出される。なお、ファン820について、遮光部材700のみを冷却するファン(専用ファン)としてもよいし、遮光部材700に加えて他の装置も冷却するファン(兼用ファン)としてもよい。
二次電池830は、太陽電池706で発電された電力を蓄える機能を有する。二次電池830としては、公知である種々の二次電池を用いることができ、例えば、ニッケル・カドミウム電池を好適に用いることができる。
以上のように構成された実施形態1に係るプロジェクタ1000によれば、遮光部材700は太陽電池706を有するため、遮光板702によって遮蔽された光の光エネルギーを電気エネルギーに変換することが可能となる。すなわち、実施形態1に係るプロジェクタ1000によれば、遮光板702によって遮蔽された光を電気エネルギーとして有効に利用することが可能となる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、遮光部材700を冷却するファン820をさらに備え、制御部800は、太陽電池706で発電された電力をファン820に供給する機能を有するため、従来は利用されることのなかった光エネルギーをファン駆動用の電気エネルギーとして有効に利用することが可能となる。また、ファン820を駆動することによって遮光部材700の過度な温度上昇を抑制することが可能となる。
ところで、遮光板702で遮蔽される照明光束の光量が比較的大きい(遮光部材700を通過する照明光束の通過光量が比較的小さい)にもかかわらずファン820の回転数が小さい場合は、遮光部材700が高温状態になり、結果として遮光部材700が劣化する場合がある。反対に、遮光板702で遮蔽される照明光束の光量が比較的小さい(遮光部材700を通過する照明光束の通過光量が比較的大きい)にもかかわらずファン820の回転数が大きいことは、必要以上にファン820を回転させることであるから、電気エネルギーを無駄に消費するため好ましくない。また、ファン820の回転数が大きくなるのに比例してファン820の騒音も大きくなるため、必要も無いのにファン820の回転数を大きくすることは好ましいことではない。
これに対し、実施形態1に係るプロジェクタ1000によれば、制御部800は、遮光板702で遮蔽される照明光束の光量に基づいてファン820の回転数を制御する機能を有するため、遮光部材700が高温状態になるのを抑制することが可能となり、熱によって遮光部材700が劣化するのを抑制することが可能となる。また、必要以上にファン820を回転させることもないため、電気エネルギーの無駄な消費を抑制することができ、ファン820の低騒音化を図ることが可能となる。
[実施形態2]
図3は、実施形態2に係るプロジェクタ1002を説明するために示す図である。なお、図3において、図2と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態2に係るプロジェクタ1002は、基本的には実施形態1に係るプロジェクタ1000とよく似た構成を有するが、実施形態1で説明した回動角検出部に代えて温度検出部を備える点で、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは異なる。
すなわち、実施形態2に係るプロジェクタ1002においては、図3に示すように、遮光部材700の温度を検出する温度検出部812を備える。
また、実施形態2に係るプロジェクタ1002においては、回動角検出部810に代えて温度検出部812を備えることにともない、実施形態1で説明した制御部800に代えて制御部802を備える。
制御部802は、基本的には実施形態1で説明した制御部800が有する機能と同様の機能を有するが、ファン制御機能として、温度検出部812で検出された遮光部材700の温度情報に基づいてファン820の回転数を制御する機能を有する。
このように、実施形態2に係るプロジェクタ1002は、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは、回動角検出部に代えて温度検出部を備える点で異なるが、実施形態1に係るプロジェクタ1000の場合と同様に、遮光部材700は太陽電池706を有するため、遮光板702によって遮蔽された光の光エネルギーを電気エネルギーに変換することが可能となる。すなわち、実施形態2に係るプロジェクタ1002によれば、遮光板702によって遮蔽された光を電気エネルギーとして有効に利用することが可能となる。
実施形態2に係るプロジェクタ1002は、回動角検出部に代えて温度検出部を備える点以外の点では、実施形態1に係るプロジェクタ1000と同様の構成を有するため、実施形態1に係るプロジェクタ1000が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
[実施形態3]
図4は、実施形態3に係るプロジェクタ1004を説明するために示す図である。図4(a)はプロジェクタ1004の光学系を上面から見た図であり、図4(b)はプロジェクタ1004の光学系を側面から見た図であり、図4(c)は遮光部材710の正面図であり、図4(d)は遮光部材710の背面図である。
なお、図4において、図1と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態3に係るプロジェクタ1004は、基本的には実施形態1に係るプロジェクタ1000とよく似た構成を有するが、遮光部材の構成が、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは異なる。
すなわち、実施形態3に係るプロジェクタ1004においては、図4に示すように、遮光部材として、第1レンズアレイ120と第2レンズアレイ130との間に照明光束を挟んで対向配置され、照明光軸OCに垂直な仮想平面内でそれぞれ移動可能に構成された2つの遮光板714,714を有する遮光部材710を用いている。
遮光部材710は、図4に示すように、中央部に開口部が形成された板状部材712と、照明光束を挟んで対向配置され照明光軸OCに垂直な仮想平面内でそれぞれ移動可能に構成された一対の遮光板714,714と、一対の遮光板714,714を上下動させるための遮光板駆動機構716と、一対の遮光板714,714における照明光束が照射される面にそれぞれ配置される太陽電池718,718とを有する。遮光部材710は、第1レンズアレイ120と第2レンズアレイ130との間に配置されている。
板状部材712は、例えばアルミニウム合金からなる金属を好適に用いることができる。板状部材712の開口部の平面形状は、第1レンズアレイ120及び第2レンズアレイ130の平面形状と略同一である。
遮光部材駆動機構716は、一対の遮光板714,714を同期して上下動させる機能を有する。遮光板駆動機構716には、図示しないモータが配設されている。
実施形態3に係るプロジェクタ1004においては、遮光部材の構成が異なることにともない、実施形態1で説明した制御部800に代えて制御部804(図示せず。)を備える。
制御部804は、基本的には実施形態1で説明した制御部800が有する機能と同様の機能を有するが、遮蔽状態制御機能として、一対の遮光板714,714の移動状態を制御する機能を有する。
このように、実施形態3に係るプロジェクタ1004は、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは、遮光部材の構成が異なるが、実施形態1に係るプロジェクタ1000の場合と同様に、遮光部材710は太陽電池718を有するため、遮光板714によって遮蔽された光の光エネルギーを電気エネルギーに変換することが可能となる。すなわち、実施形態3に係るプロジェクタ1004によれば、遮光板714によって遮蔽された光を電気エネルギーとして有効に利用することが可能となる。
実施形態3に係るプロジェクタ1004は、遮光部材の構成が異なる点以外の点では、実施形態1に係るプロジェクタ1000と同様の構成を有するため、実施形態1に係るプロジェクタ1000が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
[実施形態4]
図5は、実施形態4に係るプロジェクタ1006を説明するために示す図である。図5(a)はプロジェクタ1006の光学系を上面から見た図であり、図5(b)はプロジェクタ1006の光学系を側面から見た図であり、図5(c)は遮光部材720の正面図であり、図5(d)は遮光部材720の背面図である。
なお、図5において、図1及び図4と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態4に係るプロジェクタ1006は、基本的には実施形態3に係るプロジェクタ1004とよく似た構成を有するが、遮光部材の配置位置が、実施形態3に係るプロジェクタ1004とは異なる。
すなわち、実施形態4に係るプロジェクタ1006においては、図5に示すように、遮光部材720が、光源装置110と第1レンズアレイ120との間に配置されている。
なお、実施形態4に係るプロジェクタ1006における遮光部材720は、図5(c)及び図5(d)に示すように、実施形態3に係るプロジェクタ1004における遮光部材710と同様の構成を有するため、詳細な説明は省略する。
このように、実施形態4に係るプロジェクタ1006は、実施形態3に係るプロジェクタ1004とは、遮光部材の配置位置が異なるが、実施形態1及び3に係るプロジェクタ1000,1004の場合と同様に、遮光部材720は太陽電池728を有するため、遮光板724によって遮蔽された光の光エネルギーを電気エネルギーに変換することが可能となる。すなわち、実施形態4に係るプロジェクタ1006によれば、遮光板724によって遮蔽された光を電気エネルギーとして有効に利用することが可能となる。
実施形態4に係るプロジェクタ1006は、遮光部材の配置位置が異なる点以外の点では、実施形態3に係るプロジェクタ1004と同様の構成を有するため、実施形態1及び3に係るプロジェクタ1000,1004が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
[実施形態5]
図6は、実施形態5に係るプロジェクタ1008を説明するために示す図である。図6(a)はプロジェクタ1008の光学系を上面から見た図であり、図6(b)はプロジェクタ1008の光学系を側面から見た図であり、図6(c)は遮光部材730を含む光学要素を上から見た図であり、図6(d)は遮光部材730の正面図である。
なお、図6において、図1と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態5に係るプロジェクタ1008は、基本的には実施形態1に係るプロジェクタ1000とよく似た構成を有するが、遮光部材の構成及び配置位置が、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは異なる。
すなわち、実施形態5に係るプロジェクタ1008においては、図6に示すように、遮光部材として、偏光変換素子140の光入射側に配置され、照明光軸OCに垂直な仮想平面内でそれぞれ移動可能に構成された2つの遮光板732,732を有する遮光部材730を用いている。
遮光部材730は、図6に示すように、照明光軸OCに垂直な仮想平面内で移動可能に構成された2つの遮光板732,732と、2つの遮光板732,732を保持する保持部材738と、2つの遮光板732,732をそれぞれ移動させるための2つのモータ742,742と、2つの遮光板732,732における照明光束が照射される面にそれぞれ配置される太陽電池746,746とを有する。遮光部材730は、偏光変換素子140の光入射側に配置されている。
遮光板732は、平面視略矩形状の板状部材であり、偏光変換素子140の偏光分離層142に対応する位置に開口部734が形成されている(図6(c)及び図6(d)参照。)。遮光板732は、例えば、アルミニウム合金からなる金属板である。
遮光板732の下端部には、モータ742のモータ軸に形成されたギア部744と係合する係合部736が形成されている。これにより、モータ742の駆動を係合部736を介して遮光板732に伝達することができる。
保持部材738の上部には図示しないスライド部が設けられており、このスライド部に遮光板732の上端部が係合している。これにより、遮光板732は、保持部材738のスライド部に沿って、すなわちx軸方向に沿って移動することが可能となる。
モータ742としては、例えば、ガルバノモータ(ガルバノミラーやガルバノスキャナに用いられるモータ)を用いることができる。なお、ガルバノモータ以外のモータを用いてもよく、例えば、超音波モータを用いることにより、遮光板732の移動時における加速及び減速を高速に行うことが可能となる。また、モータを2つ用いる必要はなく、1つのモータを用いて2つの遮光板732,732を移動させることも可能である。この場合には、モータ742の駆動を2つの遮光板732,732に伝達するための公知の駆動伝達手段を用いることが好ましい。
なお、遮光板732をx軸方向に沿って移動させるための手段としては、上述の構成によるものに限られず、他の公知の手段を用いてもよい。
実施形態5に係るプロジェクタ1008においては、遮光部材の構成及び配置位置が異なることにともない、実施形態1で説明した制御部800に代えて制御部806(図示せず。)を備える。
制御部806は、基本的には実施形態1で説明した制御部800が有する機能と同様の機能を有するが、遮蔽状態制御機能として、2つの遮光板7324,732の移動状態を制御する機能を有する。
このように、実施形態5に係るプロジェクタ1008は、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは、遮光部材の構成及び配置位置が異なるが、実施形態1に係るプロジェクタ1000の場合と同様に、遮光部材730は太陽電池746を有するため、遮光板732によって遮蔽された光の光エネルギーを電気エネルギーに変換することが可能となる。すなわち、実施形態5に係るプロジェクタ1008によれば、遮光板732によって遮蔽された光を電気エネルギーとして有効に利用することが可能となる。
実施形態5に係るプロジェクタ1008は、遮光部材の構成及び配置位置が異なる点以外の点では、実施形態1に係るプロジェクタ1000と同様の構成を有するため、実施形態1に係るプロジェクタ1000が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
[実施形態6]
図7は、実施形態6に係るプロジェクタ1010を説明するために示す図である。図7(a)はプロジェクタ1010の光学系を上面から見た図であり、図7(b)は遮光部材750及び投写光学系600を上から見た図であり、図7(c)は遮光部材750の正面図である。
なお、図7(a)において、図1(a)と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態6に係るプロジェクタ1010は、基本的には実施形態1に係るプロジェクタ1000とよく似た構成を有するが、遮光部材の構成及び配置位置が、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは異なる。
すなわち、実施形態6に係るプロジェクタ1010においては、図7に示すように、遮光部材として、投写光学系600の内部に配置され、照明光束の光量を絞るように構成された遮光部材750を用いている。
遮光部材750は、図7に示すように、複数の絞り羽根752と、複数の絞り羽根752を保持する保持枠754と、複数の絞り羽根752における照明光束が照射される面にそれぞれ配置される太陽電池756とを有する。遮光部材750は、投写光学系600を構成するレンズ606とレンズ608との間に配置されている。
投写光学系600は、図7(b)に示すように、5枚のレンズ602〜610と、鏡筒612とを有する。5枚のレンズ602〜610は、光軸方向に並列し、鏡筒612内にレンズ枠(図示せず。)を介して配置されている。鏡筒612は、プロジェクタ1010の筐体前面部に取り付けられている。
実施形態6に係るプロジェクタ1010においては、遮光部材の構成及び配置位置が異なることにともない、実施形態1で説明した制御部800に代えて制御部808(図示せず。)を備える。
制御部808は、基本的には実施形態1で説明した制御部800が有する機能と同様の機能を有するが、遮蔽状態制御機能として、遮光部材750の絞り状態を制御する機能を有する。
このように、実施形態6に係るプロジェクタ1010は、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは、遮光部材の構成及び配置位置が異なるが、実施形態1に係るプロジェクタ1000の場合と同様に、遮光部材750は太陽電池756を有するため、遮光部材750によって遮蔽された光の光エネルギーを電気エネルギーに変換することが可能となる。すなわち、実施形態6に係るプロジェクタ1010によれば、遮光部材750によって遮蔽された光を電気エネルギーとして有効に利用することが可能となる。
実施形態6に係るプロジェクタ1010は、遮光部材の構成及び配置位置が異なる点以外の点では、実施形態1に係るプロジェクタ1000と同様の構成を有するため、実施形態1に係るプロジェクタ1000が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
実施形態6に係るプロジェクタ1010においては、遮光部材750は、投写光学系600における第2次光源像が形成される位置の近傍に配置されているため、結像面であるスクリーンSCR面において投写画像の全面にわたって均質に光量を絞ることができる開口絞りとして作用するようになる。このため、投写画像におけるフレアの発生及び輝度むらの発生を抑制しながら照明光束の光量を調整することができるという効果もある。
なお、投写光学系600にズームレンズを採用することも可能であり、その場合には、投写光学系における第2次光源像が形成される位置は動いてしまうこととなるが、投写画像におけるフレアの発生及び輝度むらの発生を抑制しながら照明光束の光量を調整できる範囲内で第2次光源像が形成される位置の近傍に遮光部材750を配置すればよい。
以上、本発明のプロジェクタを上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記各実施形態に係るプロジェクタ1000〜1010は、AC駆動型のプロジェクタであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、バッテリー駆動型のプロジェクタに本発明を適用することも可能である。バッテリー駆動型のプロジェクタは、AC駆動型のプロジェクタと比較して、電源コンセントが不要であるという利点があるが、バッテリー容量の都合上、連続使用時間がそれほど長くないという欠点がある。しかしながら、バッテリー駆動型のプロジェクタに本発明を適用することにより、遮光板によって遮蔽された光を電気エネルギーとして有効に利用することが可能となるため、プロジェクタの連続使用時間を長くすることが可能となる。また、プロジェクタがバッテリー駆動型のプロジェクタである場合には、二次電池を備えることにより、バッテリー寿命の延命化を図ることができ、プロジェクタの連続使用時間をさらに長くすることが可能となる。
(2)上記各実施形態に係るプロジェクタ1000〜1010においては、制御部800〜808は、ファン制御機能として、遮光部材で遮蔽される照明光束の光量に基づいてファン820の回転数を制御する機能又は温度検出部812で検出された遮光部材の温度情報に基づいてファン820の回転数を制御する機能を有していたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、太陽電池とファン820とを直接接続してファン820を駆動制御してもよい。この場合、遮光部材で遮蔽される照明光束の光量が多い時には、太陽電池における発電量が多くなることからファン820の回転数が大きくなり、また、遮光部材で遮蔽される照明光束の光量が少ないときには、太陽電池における発電量が少なくなることからファン820の回転数が小さくなるため、遮光部材を効率よく冷却することが可能となる。
(3)上記各実施形態に係るプロジェクタ1000〜1010においては、二次電池を備えるプロジェクタを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、二次電池を備えないプロジェクタに本発明を適用することも可能である。
(4)上記各実施形態に係るプロジェクタ1000〜1010においては、遮光板又は絞り羽根と太陽電池とが別体として構成されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遮光板又は絞り羽根と太陽電池とが一体として構成されていてもよい。
(5)上記各実施形態に係るプロジェクタ1000〜1010においては、発光管に配設される反射手段として副鏡を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、反射手段として反射膜を用いることも好ましい。また、上記各実施形態に係るプロジェクタ1000〜1010においては、発光管に反射手段としての副鏡が配設されたプロジェクタを例示して説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、副鏡が配設されていないプロジェクタに本発明を適用することも可能である。
(6)上記各実施形態に係るプロジェクタ1000〜1010においては、光源装置として、楕円面リフレクタ及び凹レンズからなる光源装置を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、放物面リフレクタからなる光源装置を用いることも好ましい。
(7)上記各実施形態に係るプロジェクタ1000〜1010は透過型のプロジェクタであるが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は反射型のプロジェクタにも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、透過型の液晶装置等のように光変調手段としての電気光学変調装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、反射型の液晶装置等のように光変調手段としての電気光学変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。反射型のプロジェクタにこの発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクタと同様の効果を得ることができる。
(8)上記各実施形態に係るプロジェクタ1000〜1010においては、3つの液晶装置400R,400G,400Bを用いたプロジェクタを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つ、2つ又は4つ以上の液晶装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。
(9)上記各実施形態に係るプロジェクタ1000〜1010においては、電気光学変調装置として液晶装置を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。電気光学変調装置としては、一般に、画像情報に応じて入射光を変調するものであればよく、マイクロミラー型光変調装置などを利用してもよい。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
(10)本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクタに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクタに適用する場合にも可能である。
実施形態1に係るプロジェクタ1000を説明するために示す図。 実施形態1に係るプロジェクタ1000を説明するために示す図。 実施形態2に係るプロジェクタ1002を説明するために示す図。 実施形態3に係るプロジェクタ1004を説明するために示す図。 実施形態4に係るプロジェクタ1006を説明するために示す図。 実施形態5に係るプロジェクタ1008を説明するために示す図。 実施形態6に係るプロジェクタ1010を説明するために示す図。
符号の説明
100…照明装置、110…光源装置、112…発光管、114…楕円面リフレクタ、116…副鏡、118…凹レンズ、120…第1レンズアレイ、130…第2レンズアレイ、140…偏光変換素子、142…偏光分離層、144…反射層、146…位相差板、150…重畳レンズ、200…色分離導光光学系、210,220…ダイクロイックミラー、230,240,250…反射ミラー、260…入射側レンズ、270…リレーレンズ、300R,300G,300B…集光レンズ、400R,400G,400B…液晶装置、500…クロスダイクロイックプリズム、600…投写光学系、602,604,606,608,610…レンズ、612…鏡筒、700,710,720,730,750…遮光部材、702,714,724,732…遮光板、704…回動装置、706,718,728,746,756…太陽電池、712,722…板状部材、716,726…遮光板駆動機構、734…開口部、736…係合部、738…保持部材、742…モータ、744…ギア部、752…絞り羽根、754…保持枠、800,802…制御部、810…回動角検出部、812…温度検出部、820…ファン、830…二次電池、1000,1002,1004,1006,1008,1010…プロジェクタ、OC…照明光軸、SCR…スクリーン

Claims (9)

  1. 被照明領域側に照明光束を射出する光源装置を有する照明装置と、
    前記照明装置からの照明光束を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、
    前記電気光学変調装置によって変調された光を投写する投写光学系と、
    前記光源装置から前記電気光学変調装置までの光路内又は前記投写光学系の内部に配置され、照明光束を部分的に遮蔽する遮光部材と、
    前記遮光部材の遮蔽状態を制御することにより照明光束の通過光量を調整する制御部とを備え、
    前記遮光部材は、太陽電池を有することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記遮光部材を冷却するファンをさらに備え、
    前記制御部は、前記太陽電池で発電された電力を前記ファンに供給する機能をさらに有することを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記制御部は、前記遮光部材で遮蔽される照明光束の光量に基づいて前記ファンの回転数を制御する機能をさらに有することを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記遮光部材の温度を検出する温度検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記温度検出部で検出された前記遮光部材の温度情報に基づいて前記ファンの回転数を制御する機能をさらに有することを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記照明装置は、前記光源装置からの照明光束を複数の部分光束に分割する複数の第1小レンズを有する第1レンズアレイと、前記複数の第1小レンズに対応する複数の第2小レンズを有する第2レンズアレイと、前記第2レンズアレイからの各部分光束を被照明領域上で重畳する重畳レンズとをさらに有し、
    前記遮光部材は、前記第1レンズアレイと前記第2レンズアレイとの間に照明光束を挟んで対向配置され、それぞれ回動可能な複数の遮光板であり、
    前記制御部は、前記複数の遮光板の回動状態を制御する機能を有し、
    前記複数の遮光板は、太陽電池を有することを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記照明装置は、前記光源装置からの照明光束を複数の部分光束に分割する複数の第1小レンズを有する第1レンズアレイと、前記複数の第1小レンズに対応する複数の第2小レンズを有する第2レンズアレイと、前記第2レンズアレイからの各部分光束を被照明領域上で重畳する重畳レンズとをさらに有し、
    前記遮光部材は、前記第1レンズアレイと前記第2レンズアレイとの間に照明光束を挟んで対向配置され、照明光軸に垂直な仮想平面内でそれぞれ移動可能に構成された複数の遮光板であり、
    前記制御部は、前記複数の遮光板の移動状態を制御する機能を有し、
    前記複数の遮光板は、太陽電池を有することを特徴とするプロジェクタ。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記照明装置は、前記光源装置からの照明光束を複数の部分光束に分割する複数の第1小レンズを有する第1レンズアレイと、前記複数の第1小レンズに対応する複数の第2小レンズを有する第2レンズアレイと、前記第2レンズアレイからの各部分光束を被照明領域上で重畳する重畳レンズとをさらに有し、
    前記遮光部材は、前記光源装置と前記第1レンズアレイとの間に照明光束を挟んで対向配置され、照明光軸に垂直な仮想平面内でそれぞれ移動可能に構成された複数の遮光板であり、
    前記制御部は、前記複数の遮光板の移動状態を制御する機能を有し、
    前記複数の遮光板は、太陽電池を有することを特徴とするプロジェクタ。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記プロジェクタは、バッテリー駆動型のプロジェクタであることを特徴とするプロジェクタ。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記太陽電池で発電された電力を蓄える二次電池をさらに備えることを特徴とするプロジェクタ。
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