JP6763405B2 - 防塵装置、画像表示システム、及び制御方法 - Google Patents

防塵装置、画像表示システム、及び制御方法 Download PDF

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Description

本技術は、プロジェクタ等への塵埃等の影響を防ぐ防塵装置、当該防塵装置と画像表示装置とを含む画像表示システム、及び防塵装置の制御方法に関する。
特許文献1には、その図1に示されるように、劣悪な環境下に設置されたプロジェクタ3への塵埃や煤煙等の影響を防止するためのフィルタ装置2について記載されている。フィルタ装置2は、フィルタユニット14に覆われた吸気窓10、プロジェクタ3に冷却空気を吹き付けるファン15、及びプロジェクタ3の排気口6の正面に配置される排気窓11がそれぞれ設けられた外部筐体13を有する。当該外部筐体13にプロジェクタ3が設置され、これらが天吊り具に接続された蓋板部(ともに符号なし)に取付けられる(特許文献1の明細書段落[0013][0017][0023]等)。
特許文献2には、その図5に示されるように、内部の空間が通気口3及び通気用ファン5を含む第1空間H1と、排気口4及び排気用ファン6を含む第2空間H2とに分断された投影装置用ケース1Aについて記載されている。この投影装置用ケース1Aでは、外部温度と、第2空間H2との温度差をもとに、通気用ファン5及び排気用ファン6が制御される。これにより投影装置の稼働状態に合わせて駆動状態を制御することが可能となり、ランニングコストを抑えることが可能となる(特許文献2の明細書段落[0018][0021]等)
特開2003−162005号公報 特開2015−36789号公報
防塵装置に収容される画像表示装置を効果的に冷却するためには、防塵装置が有するファン機構を、画像表示装置の駆動に応じて適正に制御することが必要である。必要のないときに無駄にファン機構が駆動してしまうと、消費電力の増加や騒音等の問題が発生する。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、画像表示装置の駆動に応じてファン部を適正に制御することが可能な防塵装置、画像表示システム、及び制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る防塵装置は、筐体部と、ファン部と、センサ部と、制御部とを具備する。
前記筐体部は、画像表示装置を収容可能であり、吸気口と、前記吸気口から吸入された空気を排出する排気口とを有する。
前記ファン部は、前記排気口又は前記吸気口に設けられる。
前記センサ部は、前記吸気口の付近の前記空気の温度である第1の温度、及び前記排気口の付近の前記空気の温度である第2の温度をそれぞれ測定可能である。
前記制御部は、前記センサ部により測定された前記第1及び前記第2の温度の温度差をもとに、前記ファン部の駆動を制御する。
この防塵装置では、吸気口付近の第1の温度と、排気口付近の第2の温度の差をもとに、ファン部の駆動が制御される。これにより画像表示装置の駆動に応じてファン部を適正に制御することが可能となり、消費電力の節約や騒音の抑制を実現することが可能となる。
前記制御部は、前記温度差の時間的な変化をもとに、前記ファン部の駆動を制御してもよい。
これにより画像表示装置の駆動に応じて精度よくファン部を制御することが可能となる。
前記制御部は、前記温度差が第1の閾値以上となる場合に前記ファン部の駆動を開始し、前記温度差が前記第1の閾値未満となる場合に前記ファン部の駆動を停止してもよい。
これにより画像表示装置の駆動に応じてファン部を適正に制御することが可能となる。
前記制御部は、前記ファン部が駆動している状態で、前記温度差の単位時間あたりの減少量が所定の閾値以上となる場合に、前記ファン部の駆動を停止してもよい。
これにより画像表示装置の駆動の停止に応じて速やかにファン部の駆動を停止すること可能となる。この結果、消費電力の節約や騒音の抑制を実現することが可能となる。
前記制御部は、前記ファン部が駆動している状態で、所定のタイミングの前記温度差に対する、前記所定のタイミングから所定の時間の経過後の前記温度差の減少量が、第2の閾値以上となる場合に、前記ファン部の駆動を停止してもよい。
これにより温度差の時間的な変化をもとにして簡単にファン部を制御することが可能となる。
前記第2の閾値は、最も輝度が高い高輝度モードにて動作する前記画像表示装置を最も輝度が低い低輝度モードに切替えたタイミングの前記温度差に対する、その切替えたタイミングから前記所定の時間の経過後の前記温度差の減少量をもとに設定されてもよい。
これにより輝度モードの切替えの影響を受けることなく、画像表示装置の駆動に応じて、ファン部を適正に制御することが可能となる。
前記画像表示装置は、光源を含む光学系に前記空気を供給するための第1の供給口と、前記光源を冷却するための冷却部に前記空気を供給するための第2の供給口とを有してもよい。この場合、前記防塵装置は、さらに、前記筐体部の内部空間を、前記第1の供給口が含まれる第1の領域と、前記第2の供給口が含まれる第2の領域とに分割する分割部を具備してもよい。また前記センサ部は、前記第2の領域に設けられてもよい。
この防塵装置では、筐体部の内部空間が、光学系に空気を供給するための第1領域と、冷却部に空気を供給するための第2の領域とに分割される。センサ部を第2の領域に設けることで、画像表示装置の駆動に応じて発生する温度差を高精度に測定することが可能となる。この結果、画像表示装置の駆動に応じて精度よくファン部を制御することが可能となる。
前記吸気口は、前記第1の供給口に対向して配置され前記第1の領域に前記空気を吸入する第1の吸気領域と、前記第2の供給口に対向して配置され前記第2の領域に前記吸気を吸入する第2の吸気領域とを有してもよい。この場合、前記筐体部は、前記第1の吸気領域に設けられるフィルタ部を有してもよい。また前記センサ部は、前記第2の吸気領域の付近に設けられる第1の温度センサと、前記排気口の付近に設けられる第2の温度センサとを有してもよい。
第1の吸気領域にフィルタ部が設けられることで、光学系に清浄な空気を供給することが可能となる。一方、第2の吸気領域を介して冷却部に高い流量で空気を供給することが可能である。当該第2の吸気領域に第1の温度センサを設けることで、高精度に第1の温度を測定することが可能となる。
前記画像表示装置は、前記第1の供給口から吸入された空気を排出するための第1の排気口と、前記第2の供給口から吸入された空気を排出するための第2の排気口を有してもよい。この場合、前記分割部は、前記第1の排気口が前記第1の領域に含まれ、前記第2の排気口が前記第2の領域に含まれるように、前記第1及び前記第2の領域を互いに分割してもよい。また前記第2の温度センサは、前記排気口と前記第2の排気口との間に設けられてもよい。
第2の温度センサが、第2の排気口の付近に設けられるので、冷却部により暖められた空気の温度が、第2の温度として測定される。これにより画像表示装置の駆動に応じて発生する温度差を高精度に測定することが可能となる。
前記ファン部は、前記排気口と前記第1の排気口との間に設けられてもよい。この場合、前記第2の温度センサは、前記ファン部に吸入される空気の流路から外れた位置に設けられてもよい。
これにより第2の温度センサにより、精度よく第2の温度を測定することが可能となる。
本技術の一形態に係る画像表示システムは、画像表示装置と、前記防塵装置とを具備する。
本技術の一形態に係る制御方法は、画像表示装置を収容可能な防塵装置の吸気口の付近の空気の温度である第1の温度と、前記吸気口から吸入された空気を排出する前記防塵装置の排気口の付近の空気の温度である第2の温度とを測定することを含む。
前記測定された第1及び第2の温度の温度差をもとに、前記防塵装置の前記排気口又は前記吸気口に設けられたファン部の駆動が制御される。
以上のように、本技術によれば、画像表示装置の駆動に応じてファン部を適正に制御することが可能となる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の一実施形態に係る画像表示システムの外観例を示す概略図である。 画像表示システムの防塵装置のトップカバーの一部を省略した図である。 画像表示装置の構成例を示す概略図である。 防塵装置のベース部及びトップカバーの各々の構成例を示す図である。 トップカバーの構成例を示す概略図である。 分割クッション部の構成例を示す概略図である。 分割クッション部の構成例を示す概略図である。 分割クッション部の構成例を示す概略図である。 防塵装置内の構成を簡略化して示す図である。 本制御方法を実現するための機能的な構成例を示すブロック図である。 第1の制御方法の一例を示すフローチャートである。 画像表示装置の駆動に応じた温度差の時間的な変化を示すグラフである。 第2の制御方法のOFFフローを示すフローチャートである。 第2の閾値の設定方法の一例を説明するためのグラフである。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
[画像表示システムの構成]
図1は、本技術の一実施形態に係る画像表示システムの外観例を示す概略図である。図2は、画像表示システムの防塵装置のトップカバーの一部を省略した図である。図1及び図2に示すように、画像表示システム100は、防塵装置10と、防塵装置10に収容される画像表示装置20とを含む。
図1Aに示すように、画像表示システム100は、天井1に設置された状態で使用される。以下、画像が投射される投射側から見て、幅方向、奥行き方向、及び高さ方向を定める。また投射側から見て、画像表示システム100の各面を、前方面101a、後方面101b、右側面101c、左側面101d、下面101e、及び設置面101fとする。またこれら面が位置する側を、それぞれ前方側、後方側、右側、左側、下側、及び上側として、説明を行う。
図1Bは、画像表示システム100を、設置面101f側(上側)から見た図である。防塵蔵置10は、板状部のベース部40と、ベース部40に取付けられるトップカバー70とを有する。トップカバー70がベース部40に取付けられることで、図2に示す画像表示装置20が収容される内部空間が形成される。本実施形態では、トップカバー70及びベース部40により筐体部が構成される。
上記した設置面101fはベース部40の一部となり、前方面101a、後方面101b、右側面101c、左側面101d、及び下面101eは、トップカバー70の一部となる。図2A及びBに示すように、ベース部40の設置面101fとは反対側の支持面42(図4も参照)上に、画像表示装置20が配置される。そして画像表示装置20を覆うように、トップカバー70がベース部40に取付けられる。
トップカバー70の左側面101dには、吸気口71が形成される。またトップカバー70の右側面101cには、吸気口71から吸入された空気を排出する排気口73が形成される。図2Bに示すように、排気口73には、ファン機構45が設けられる。ファン機構45が動作することで、吸気口71から外部の空気が冷却風として吸入され、画像表示装置20の内部に供給される。画像表示装置20の内部を冷却して暖かくなった空気は、排気口73から外部に排出される。
図3は、画像表示装置20の構成例を示す概略図である。画像表示装置20は、例えばプレゼンテーション用、デジタルシネマ用、その他種々の用途に用いられるプロジェクタである。その他の画像表示装置にも、本技術は適用可能である。
画像表示装置20は、防塵装置10を取付けることなく、単体でも使用可能である。また画像表示装置20は、チルトフリー設計となっており、上下の向きを反対にして使用可能である。例えば画像表示装置20が天井1に設置される場合には、上下の向きを反対にして使用される。本実施形態のように防塵装置10とともに天井1に設置される場合も、上下の向きは反対にされる。
天井1に設置された状態を基準として、画像表示装置20の各面を、前方面21a、後方面21b、右側面21c、左側面21d、下面21e、及び設置面21fと記載する。前方面21aの中央部分には、画像を投射するための投射レンズ22を含む投射部23が設置される。また設置面21fの略中央には、ベース部40に設置される接続金具51との接続用のネジ孔35、及びベース部40のガイド金具56と係合する取付孔26が形成される。
左側面21dには、画像表示装置20の内部に空気を吸入するための吸気口27が設けられる。右側面21cには、暖められた空気を排出するための排気口28(図2B参照)が設けられる。吸気口27にはフィルタ(図示省略)が設けられ、排気口28にはファン機構(図示省略)が設けられる。
図3Bに示すように、設置面21fの中央から左側面21dにかけて凹部29が形成されており、凹部29の側面29aには、電源ケーブル、DVI端子ケーブル又はHDMI(登録商標)端子ケーブル等が接続可能な複数の端子30が設置される。なお図中では端子が設置される孔のみが図示されており、当該孔に端子30の符号が付されている。
凹部29の側面29aの奥側(右側面21c側)や凹部29の底面29bの下側(下面21e側)が、画像表示装置20の内部空間となる。底面29bは、吸気口27の上部側に接続されており、吸気口27を通る空気は、底面29bの下方を通って、画像表示装置20の内部を進む。
画像表示装置20の内部には、例えばレーザ光源等を含む光源部、照明光学系、液晶パネル等の光調素子(ともに図示省略)、及び投射部23等が構成されている。光源部は、白色光を生成して照明光学系に出射する。照明光学系は、白色光をRGBの各色光に分割し、各色用の光変調素子に導く。光変調素子は、外部から入力される画像情報をもとに、RGBの各色光を変調する。
各色の変調光(画像光)は、照明光学系が有するダイクロイックプリズム等により合成され、投射部23に出射される。投射部23は、投射レンズ22等により、合成された画像光をスクリーン等に投射する。これによりカラー画像が生成される。光源部や照明光学系等の具体的な構成は限定されない。また画像を生成するための他の構成が採用されてもよい。
本実施形態では、光源から投射レンズ22までの光学系が、画像表示装置20内の所定の領域に収容されて構成されている。当該領域は、光路上に塵埃等が侵入しないように、周囲が筐体構造体(図示省略)により囲まれている。一方、当該領域から空間的に隔てられた領域の、光源部の背後にあたる位置には、光源から発生する熱を冷却するためにヒートシンク等の冷却部が配置される。レーザ光源が用いられる場合には、高輝度化が実現するが、熱の処理が重要となる。すなわち光源を冷却する冷却部の熱を、効率的に冷却することが重要となる。
図3A及びBに示すように、吸気口27には、光学系に空気を供給するための第1の供給口27aと、冷却部に空気を供給するための第2の供給口27bとが設けられる。左側面21dの略中央部分が第1の供給口27aとなり、後方側の部分が第2の供給口27bとなる。吸気口27が第1及び第2の供給口27a及び27bに分割されているともいえる。
第1の供給口27aは、光学系を収容する領域に連通されている。光学系に塵埃等が侵入すると、輝度の低下等の不具合につながる可能性が高くなるので、ここには清浄な空気を供給する必要がある。従って第1の供給口27aにはフィルタ(図示省略)が設けられる。光学系に供給された冷却風は、ファン機構の近傍に設置された排出側の流路孔から排出され、そのまま排気口28(第1の排気口28a)から排出される。
一方、ヒートシンク等の冷却部には、塵埃を含む空気が供給されてもよい。当該空気は、光学系を収容する領域に侵入することはないからである。従って第2の供給口27bには、フィルタが設けられず、庇状の羽根34が固定されている。フィルタが設けられないので、第2の供給口27bから流入する空気の流量が制限されることがない。これにより冷却風を高い流量で供給することが可能となり、冷却部を効率的に冷却することが可能となる。第2の供給口27bから供給された空気は、ファン機構により、排気口28(第2の排気口28b)から排出される。
図2Bに示すように、排気口28には、第1の排気口28aと、第2の排気口28bとが設けられる。第1の排気口28aは、第1の供給口27aから光学系に供給された空気を排出するために設けられる。また第2の排気口28bは、第2の供給口27bから冷却部に供給された空気を排出するために設けられる。
なお冷却部に供給される空気が光学系に逆流しないのであれば、第1及び第2の排気口28a及び28bに向けて、完全に流路が分割されてなくてもよい。主に光学系に供給された空気を排出するために第1の排気口28aが設けられ、主に冷却部に供給された空気を排出するために第2の排気口28bが設けられればよい。
画像表示装置20が駆動すると画像表示装置20の内部で熱が発生するので、吸気口27に吸入される空気の温度に対して、排気口28から排出される空気の温度が高くなる。特に光源部を冷却する冷却部に供給される空気については、その温度差が高くなる。すなわち第2の供給口27bに吸入される空気の温度と、第2の排気口28bから排出される空気の温度との温度差は大きくなる。従ってこの温度差を測定することで、画像表示装置20の駆動状態を精度よく検出することが可能となる。この点については、後に詳しく説明する。
図4は、防塵装置10のベース部40及びトップカバー70の各々の構成例を示す図である。図4Aに示すベース部40は、画像表示装置20を支持する支持面42が上向きとなるように図示されている。
図4Aに示すように、ベース部40は、高さ方向から見て略矩形状を有し、材料としては例えばアルミニウム等の金属材料が用いられる。ベース部40の周囲の4辺部を、トップカバー70の各面の名称に合わせて、前辺部41a、後辺部41b、右辺部41c、及び左辺部41dと記載する。
ベース部40の支持面42側には、画像表示装置20を保持する保持機構43、開口44、ファン機構45、制御部46、センサ保持部47、センサ部48、仮止機構49、ガイド板50、及び空気分離部57が設けられる。図1Bに示す設置面101f側には、天吊り金具(図示省略)と接続される接続金具51、外部側から開口44を覆う開口カバー52、及びACアダプタ55が設置される。
保持機構43は、設置面101f側に設置される接続金具51と、支持面42の略中央に設置されたガイド金具56とを有する。図1Bに示すように、接続金具51には、三角形の各頂点の位置に、ネジ孔が形成されたボス66が設けられる。図4Aに示すように、接続金具51が設置されると、ボス66が支持面42を貫通して突出する。
ボス66と図3Bに示すネジ孔35が合わせられネジ止めされることで、ベース部40に画像表示装置20が取付けられる。三角形の各頂点に位置する3点にてネジ止めされることで、安定して、画像表示装置20を保持することが可能となる。ガイド金具56は、ベース部40と画像表示装置20との組み立て時のガイドをする部品である。
空気分離部57は、略U字形状を有し、後辺部41bに沿って設置された底面分離部57aと、その両端から垂直方向に延在する2つの側面分離部57b及び57cとを有する。空気分離部57は、本実施形態において、分割部の一部として機能するが、この点については、後に詳しく説明する。
空気分離部57は、例えばABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂等の汎用樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂、ABSとPCの混合樹脂等のエンジニアリングプラスチック等からなる。これに限定されず、例えばアルミニウム等の金属材料が用いられてもよい。
空気分離部57は、画像表示装置20の後方側の部分を保持する(図6等参照)。その際には、スポンジやウレタン等からなるクッション部材により、空気分離部57と画像表示装置20との間が密閉される。クッション部材に代わる密閉部材として、ゴム等の弾性部材が用いられてもよい。
ファン機構45は、右辺部41cに沿って配置され、ファン保持部45a、及び3つのファン58(図6B参照)を有する。ファン保持部45aは、空気分離部57の右側の側面分離部57bよりも前方側に、支持面42から垂直方向に立ち上がって設けられる。ファン保持部45aは、例えばABS等の樹脂材料(プラスチック)や金属材料等からなる。ファン機構45は、本実施形態において、ファン部に相当する。
図2Bにも示すように、ファン機構45は、トップカバー70に形成された排気口73と、画像表示装置20の第1の排気口28aとの間に形成される。換言すれば、画像表示装置20の排気口28のうちの光学系に供給された空気が排出される第1の排気口28aを覆うように、ファン機構45が設けられる。
従って光学系に供給された空気は、第1の排気口28aからファン機構45に吸入され、ファン機構45を介して排気口73から外部に排出される。一方、冷却部に供給された空気は、第2の排気口28bからファン機構45を介さずに排気口73に進み、外部に排出される。図2Bに示すファン保持部45aの後端部から後方側の領域Sは、ファン機構45に吸入される空気の流路からは外れた領域となる。
図4Aに示すように、ファン保持部45aの下方側から、各ファンに接続されるケーブルが制御部46に向けて配線される。またファン保持部45aの前方側には、ファン58の駆動状態を示すインジケータとなるLED59が配置される。当該LED59からも制御部46に向けてケーブルが配線される。
制御部46は、後辺部41b及び左辺部42dに挟まれた角に形成される。制御部46は、空気分離部57の左側の側面分離部57cの後方側のスペースに配置される。制御部46は、カバー46aとカバー内に収容された図示しない基板を有する。基板には、電源回路、ファン58やLED59等を制御する制御回路等が形成されている。
これらの回路は、例えば所定のIC(集積回路)や、CPU、メモリ(RAM、ROM)、I/O等が1チップに収められたマイコン(マイクロコンピュータ)により実現される。またFPGA(Field Programmable Gate Array)等のPLD(Programmable Logic Device)、その他ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のデバイスが用いられてもよい。
制御部46には、図1Bに示す設置面101fに設けられたACアダプタ55が接続される。ACアダプタ55には、図示しないコンセントケーブルが接続され、天井1等に設置されたコンセントに接続される。制御部46は、当該ACアダプタ55を介して電力を受け取り、種々の動作を実行する。
センサ部48は、左辺部41dの近傍に配置される第1の温度センサ48aと、右辺部41cの近傍に配置される第2の温度センサ48bとを有する。各温度センサとしては、周知のものを含めて任意のものが用いられてもよい。また第1及び第2の温度センサ48a及び48bとして、同じ温度センサが用いられてもよいし、異なる種類の温度センサが用いられてもよい。
図4Aに示すように、左辺部41dの後方側に、制御部46に隣接して、板状のセンサ保持部47が設置される。垂直方向に立ち上がって構成されたセンサ保持部47の先端に、第1の温度センサ48aが設置される。一方、第2の温度センサ48bは、右辺部41cの後方側に配置され、ファン保持部45aに設置される。支持面42から見て、第1及び第2の温度センサ48a及び48bは、互いに略等しい高さに設定される。もちろんこれに限定されず、温度感知性に応じて設置位置を異ならせてもよい。各温度センサ48a及び48bからは制御部46に向けてケーブルが配線される。
本技術に係る制御方法として、制御部46により、第1及び第2の温度センサ48a及び48bの測定値をもとに、ファン機構45のファン58の駆動が制御される。当該制御方法については、後に詳しく説明する。
開口44は、画像表示装置20に接続される電源ケーブル等を、外部に引き出すために形成される。開口44が開口カバー52に覆われること、電源ケーブル等が引き出される引出口61が形成される。引出口61には、スポンジ等からなる防塵構造部53が設置され、外部の塵埃等の侵入が防止されている。
ガイド板50は、後辺部41b及び左辺部41dに挟まれた角と、これと対角線上の位置である、前辺部41a及び右辺部41cに挟まれた角にそれぞれ設置される。ガイド板50により、トップカバー70をベース部40に取付ける際に、互いの位置関係がガイドされる。またトップカバー70の強度も補強される。
仮止機構49は、前辺部41a及び左辺部41dに挟まれた角と、これと対角線上の位置である、後辺部41b及び右辺部41cに挟まれた角にそれぞれ設置される。仮止機構49は、画像表示装置20が保持された状態で天井1に設置されたベース部40に、トップカバー70を取付ける際に機能する。すなわち取付け中に、トップカバー70が落下しないように、これを仮止めする。
図4B及び図5を参照して、トップカバー70について説明する。トップカバー70は、吸気口71、フィルタブロック72、排気口73、係合部74、フロントカバー75、及び分割クッション部79を有する。
トップカバー70は、例えばABS樹脂等の汎用樹脂、PC樹脂、ABSとPCの混合樹脂等のエンジニアリングプラスチック等からなる。樹脂材料を用いることで、トップカバー70の軽量化を図ることができる。もちろん他の材料が用いられてもよい。
フロントカバー75は、画像表示装置20の投射レンズ22(投射部23)を覆うように、前面部101aの中央部分に配置される。フロントカバー75は、枠部75aと、枠部75aにより形成される開口部分を密閉する例えばガラス等からなる透光カバー75bとを有する。投射レンズ22から投射される画像光は、透光カバー75bを介してスクリーン等に投射される。
図5Aに示すように、フロントカバー75は、前方面101aに対して、開閉可能に設けられる。前方面101aの中央部分には開口80が形成されており、フロントカバー75は、当該開口80を密閉するように構成される。図5Aに示す開状態では、開口80を介して外部から投射部23へアクセスが可能である。これにより例えば手動によるフォーカス調整や、投射レンズ22の交換等を、防塵装置10を取外すことなく容易に行うことが可能となる。
排気口73は、右側面101cのほぼ全領域にわたって形成される。排気口73は、ベース部40に設置されるファン機構45に対向して設けられる。排気口73は、ベース部40に保持される画像表示装置20の排気口28と同じ向きに、すなわち右側に設けられる。画像表示装置20の排気口28から排出された空気は、トップカバー70の排気口73から外部へ排出される。図4Bに示すように排気口73には、庇状の羽根81が取付けられる。
吸気口71は、左側面101dのほぼ全領域わたって形成される。図5Bに示すように、左側面101dには、フィルタブロック72が取外し可能に取付けられる。左側面101dにフィルタブロック72が取付けられると、フィルタブロック72の吸入口72aが、吸気口71の一部となる。当該フィルタブロック72の吸入口72aの部分が、本実施形態において、吸気口71の第1の吸気領域71aとなる。一方、左側面101dの後方側に固定して形成された部分が、吸気口71の第2の吸気領域71bとなる。
フィルタブロック72が取付けられると、第1の吸気領域71aと、図3に示す第1の供給口27aとが対向することになり、フィルタブロック72の排出口72bと、第1の供給口27aとが連通される。第1の吸気領域71aから吸入された空気は、第1の供給口27aを介して、光源を含む光学系に供給される。
フィルタブロック72の内部には、例えば折り込まれた濾紙からなるフィルタ部分を有するフィルタが2枚重ねられて収容される。これにより塵埃等が十分に除去された清浄な空気を光学系に供給することが可能となる。なおフィルタの構成は限定されず、スポンジタイプのものや帯電タイプのものが用いられてもよい。フィルタブロック72に収容されるフィルタは、本実施形態において、フィルタ部に相当する。
第2の吸気領域71bは、図3に示す第2の供給口27bと対向する。第2の吸気領域71bには、フィルタは設けられないので、第2の吸気領域71bから流入する空気の流量が制限されることがない。従って第2の吸気領域71b、及び第2の供給口27bを介して、勢いよく冷却風をヒートシンク等の冷却部に供給することが可能となる。この結果、冷却部を効率的に冷却することが可能となる。
係合部74は、ベース部40に設置された仮止機構49と係合する部分である。係合部74は、トップカバー70内の前方面101a及び左側面101dに挟まれた角と、これと対角線上の位置である、後方面101b及び右側面101cに挟まれた角にそれぞれ設置される。
本実施形態では、ベース部40に設置された仮止機構49と、トップカバー70に設置され係合部74とにより仮止めが可能である。これにより画像表示装置20が保持された状態のベース部40に対してトップカバー70を取付ける際に、トップカバー70の落下を防止しつつ安全に取付けを行うことが可能となる。この結果、天井1への取付けに関して高い作業性を発揮することができる。
図6−図8は、分割クッション部79を説明するための図である。図4Bに示すように、分割クッション部79は、トップカバー70の内側面85に設置される。ベース部40に保持された画像表示装置20を覆うように、トップカバー70が取付けられると、図6及び図7に示すように、分割クッション部79が、画像表示装置20の下面21eや、ファン保持部45aに密着することになる。
図6及び図7に示すように、分割クッション部79は、第1−第3のクッション部材79a−79cを有する。第1のクッション部材79aは、画像表示装置20の下面21eの後方側を、左側面21dから右側面21cの全体にわたって密着する。
第2のクッション部材79bは、ファン保持部45aの上側(設置時には下側)の面全体に密着する。第3のクッション部材79cは、略L字形状を有し、第2のクッション部材79b上の全領域、及び第1のクッション部材79aの左端の領域の上に重ねられる。第1のクッション部材79aの左端以外の領域と、第3のクッション部材79cの全領域とが、トップカバー70の内側面85に当接する部分である。
分割クッション部79は、上記した空気分離部57と同様に、本実施形態において、分割部の一部として機能する。分割部は、図8に示すように、内部空間を、第1の領域である清浄空気エリアCAと、第2の領域である通常空気エリアNAに分割する機能を有する。図8では、両エリアの境界が、L字のラインLにより表現されている。画像表示装置20の大部分を含むラインLに囲まれた領域が清浄空気エリアCAとなる。ラインLの外側の領域が通常空気エリアNAとなる。なお清浄空気エリアCA及び通常空気エリアNAは、ベース部40に画像表示装置20が保持され、トップカバー70が取付けられることで、空間的に隔てられる。
図6及び図7に示すように、空気分離部57に、画像表示装置20の後方側の部分が設置される。図6Aに示すように画像表示装置20は、空気分離部57の左側の側面分離部57cが、第1及び第2の供給口27a及び27bの境界の位置に合わせられる。図7に示すように、後方から見ると、画像表示装置20と空気分離部57とは、間に設置されたクッション部材により、隙間なく密着して設置される。
図6Aに示す側面分離部57cの前方側が清浄空気エリアCAとなり、後方側が通常空気エリアNAとなる。すなわち分割部は、第1の供給口27aが清浄空気エリアCAに含まれ、第2の供給口27bが通常空気エリアNAに含まれるように、両エリアを分割する。
なお側面分離部57cの前方側の左辺部41dの近傍や、側面分離部57cと左辺部41dとの間のスペースには、フィルタブロック72が配置されるので、清浄空気エリアCAと通常空気エリアNAは適正に隔てられる。なお側面分離部57cの根元の部分から左辺部41dにかけて、両エリアを分割するためのクッション部材86が設置されている。
図6Bに示すように、空気分離部57の右側の側面分離部57bが、第1及び第2の排気口28a及び28bの境界の位置に合わせられる(第2の排気口28bのみ図示)。右側の側面分離部57bの前方側であって、ファン機構45よりも内部側の領域が、清浄空気エリアCAとなる。側面分離部57bの後方側(領域S)と、ファン機構45から排気口73までの領域は、通常空気エリアNAとなる。
従って分割部は、第1の排気口28aが清浄空気エリアCAに含まれ、第2の排気口28bが通常空気エリアNAに含まれるように、両エリアを分割する。なおファン58が動作するので、塵埃等がファン58を逆流して清浄空気エリアCAに侵入することはない。
図7に示すように、トップカバー70が取付けられると、画像表示装置20は、左右の側面分離部57b及び57c、底面分離部57a、及び第1のクッション部材79aにより周囲が囲まれる。これらの部材により、清浄空気エリアCAと通常空気エリアNAとは、適正に分離される。
本実施形態では、図6Aに示すクッション部材86、ファン機構45やフィルタブロック72の一部も、分割部として機能する。
図8に示すように、空気清浄エリアCAには、フィルタブロック72により塵埃等が除去された清浄な空気W1が吸入され、第1の供給口27aを介して光学系に供給される。通常空気エリアNAには、第2の吸気領域71bを介して流量の高い空気W2が供給され、冷却部が効率よく冷却される。このように清浄な空気を供給すべきエリアを限定し、通常の空気の供給でも問題ないエリアと分割することで、フィルタブロック72内のフィルタ部の負担を軽減することが可能となる。すなわちフィルタ部(フィルタブロック72)の小型化を図ることができ部品コストを減らすことができる。またフィルタ部の寿命を延ばすことが可能となる。
[ファン機構の制御方法]
制御部46によるファン機構45の制御について、本技術に係る複数の制御方法を説明する。図9は、防塵装置10内の構成を簡略化して示す図である。図9では、直線L'により、清浄空気エリアCAと、通常空気エリアNAとの境界が表現されている。図10は、本制御方法を実現するための機能的な構成例を示すブロック図である。
図9に示すように、第1及び第2の温度センサ48a及び48bは、ともに通常空気エリアNAに設けられる。第1の温度センサ48aは、トップカバー70の吸気口71の第2の吸気領域71bと、画画像表示装置20の第2の供給口27bとの間に設けられる。第1の温度センサ48aにより、吸気口71の付近の温度である第1の温度が測定される。本実施形態では、第2の供給口27bに進入する空気の温度、すなわち冷却部が配置される領域への吸気温度が第1の温度として測定される。
第2の温度センサ48bは、トップカバー70の排気口73と、画像表示装置20の第2の排気口28bとの間に設けられる。第2の温度センサ48bにより、排気口73の付近の温度である第2の温度が測定される。本実施形態では、第2の排気口28bから排出される空気の温度、すなわち冷却部が配置される領域からの排気温度が第2の温度として測定される。
図10に示すように、第1及び第2の温度センサ48a及び48bから出力される第1及び第2の温度の測定値をもとに、制御部46は、ファン機構45のファン58の駆動を制御する。例えば制御部46により、所定の駆動電流がファン58に出力される。第1及び第2の温度センサ48a及び48bからの測定値の出力は、所定の間隔で実行される。所定の間隔は限定されず、例えば2秒間隔で各々の測定値が制御部46に出力される。
(第1の制御方法)
ファン58を駆動するための第1の制御方法について説明する。第1の制御方法では、第1の温度及び第2の温度の温度差Δt(℃)をもとに、ファン58の駆動が制御される。具体的には、温度差Δtが所定の閾値である第1の閾値以上となる場合に、ファン58の駆動を開始する。また温度差Δtが第1の閾値未満となる場合に、ファン58の駆動を停止する。なお温度差Δtは第2の温度(排気温度)−第1の温度(吸気温度)により算出される。
図11は、第1の制御方法の一例を示すフローチャートである。図11Aに示すONフローは、停止しているファン58の駆動を開始する際のフローチャートである。図11Bに示すOFFフローは、駆動しているファン58の駆動を停止する際のフローチャートである。ファン58の駆動状態は、制御部46により検出可能である。
図11Aに示すように、ファン58が停止している状態で、制御部46により温度差Δtが算出される(ステップ101)。温度差Δtが第1の閾値として設定された2℃以上であるか否かが判定される(ステップ102)。なお第1の閾値は2℃に限定されず、適宜設定されてよい。
温度差Δtが2℃以上でない場合(ステップ102のNo)、ステップ101に戻り、所定の間隔にてΔtが監視される。所定の間隔は限定されず、例えば第1及び第2の温度センサ48a及び48bからの測定値の出力間隔(測定間隔)に合わせられてもよい。
温度差Δtが2℃以上となる場合(ステップ102のYes)、ファン58の駆動が開始され、60秒待機した後に、図11Bに示すOFFフローに処理が移行される(ステップ103)。
図11Bに示すように、ファン58が駆動している状態で温度差Δtが算出される(ステップ201)。温度差Δtが第1の閾値である2℃未満であるか否かが判定される(ステップ202)。温度差Δtが2℃未満ではない場合(ステップ202のNo)、ステップ201に戻り、温度差Δtが監視される。
温度差Δtが2℃未満となる場合(ステップ202のYes)、ファン58の駆動が停止され、60秒待機した後に、図11Aに示すONフローに処理が移行される(ステップ203)。
このように第1の制御方法では、吸気口71付近の第1の温度と、排気口73付近の第2の温度の温度差Δtをもとに、ファン58の駆動が制御される。これにより画像表示装置20の駆動に応じてファン58を適正に制御することが可能となるので、必要のない時に無駄にファン58を駆動させてしまうことを防止することができる。この結果、消費電力を節約することが可能となり、また騒音の発生を防止することが可能となる。
また温度差Δtを監視することで、制御部46と画像表示装置20とが電気的に接続されていなくても、画像表示装置20の駆動状態を判定することができる。この結果、制御部46と画像表示装置20とを接続するための機構等を省略することが可能となり、コストを抑えることができる。また接続作業を省略することが可能となり、防塵装置10の取付けに関する作業性を向上させることができる。
また本実施形態では、冷却部に供給される空気に関して、その吸気温度と排気温度との差が、温度差Δtとして算出される。これにより画像表示装置20の駆動状態を精度よく検出することが可能となる。すなわち画像表示装置20の駆動に応じて発生する温度差Δtを高精度に検知することが可能となる。この結果、画像表示装置20の駆動に応じて精度よくファン58を制御することが可能となる。
また図9に示すように、第2の温度センサ48bは、ファン58に吸入される空気の流路から外れた位置に設けられる。これによりファン58の駆動の影響をほとんど受けることなく、第2の温度を精度よく安定して測定することが可能となる。
なお図のステップ103及び203にて、60秒の待機時間が設定されている。これにより第1及び第2のセンサ48a及び48bの温度測定の揺れによるチャタリングを防止することができる。すなわち温度差Δtの測定結果が第1の閾値である2℃付近で揺れることで、ファン58の駆動の開始及び停止が細かく繰り返されてしまうことを防止することが可能である。この結果、電力の無駄な消費を抑えることが可能となり、騒音による不快感を抑制することも可能となる。なお待機時間は限定されず、適宜設定されてよい。
ファン58のチャタリングを防止するために、第1の閾値にチャタリング防止用のマージンが設定されてもよい。すなわち第1の閾値が幅を持って設定されてもよい。例えば図11Aに示すステップ102において、温度差Δtが2.1℃以上であるか否かが判定されてもよい。あるいは図11Bに示すステップ202において、温度差Δtが1.9℃未満であるか否かが判定されてもよい。これによりファン58のONとOFFの繰り返しを防止することができる。なおチャタリング防止用のマージンは0.1℃に限定されず、適宜設定されてよい。
(第2の制御方法)
ファン58を駆動するための第2の制御方法について説明する。第2の制御方法では、第1の制御方法と比べて、OFFフローが異なる。
図12は、画像表示装置の駆動に応じた温度差Δtの時間的な変化を示すグラフである。図12Aは、画像表示装置20の駆動後の温度差Δtを示すグラフである(0秒が駆動開始のタイミング)。図12Bは、画像表示装置20の停止後の温度差Δtを示すグラフである(0秒が駆動停止のタイミング)。
グラフ内の点線で示すように、第1の制御方法と同様に第1の閾値として2℃が設定される。図12Aに示すように、ONフローでは、画像表示装置20の駆動後、温度差Δtが2℃以上となる時間T1(約25秒後)にて、ファン58の駆動が開始される。
一方、図12Bに示すように、画像表示装置20の停止後、温度差Δtが2℃未満となる時間T2は、約390秒後である。従って第1の制御方法では、画像表示装置20の駆動が停止してから約390秒後に、ファン58の駆動が停止されることになる。
画像表示装置20の駆動に応じて速やかにファン58を駆動させるためには、第1の閾値を低めに設定することが有効である。しかしながらその場合、画像表示装置20が停止してからファン58が停止するまでに、若干時間がかかってしまう場合が起こり得る。
そこでは本発明者は、OFFフローにおいて、温度差Δtの時間的な変化をもとに、ファン58の駆動を制御する第2の制御方法を考案した。本制御方法では、ファン58が駆動している状態で、温度差Δtの単位時間あたりの減少量が所定の閾値以上となる場合に、ファン58の駆動が停止される。
図13は、第2の制御方法のOFFフローを示すフローチャートである。ファン58が駆動している状態で、制御部46により、温度差Δtが算出される(ステップ301)。温度差Δtが第1の閾値である2℃未満であるか否かが判定される(ステップ302)。Δtが2℃未満となる場合(ステップ302のYes)、ファン58の駆動が停止され、60秒待機した後にONフローに処理が移行される(ステップ303)。
温度差Δtが2℃未満ではない場合(ステップ302のNo)、温度差Δtが、60秒前に測定された温度差Δtと比較される(ステップ304)。なお過去に測定された温度差Δtは、制御部46のメモリに記憶されている。例えば任意の間隔でΔtが監視される場合には、各監視タイミングにおける温度差Δtがメモリに記憶される。その記憶された各タイミングにおける温度差Δtの中から、60秒前の温度差Δtが適宜読み出される。
処理がONフローからOFFフローに移行した場合等において、図11Aに示すステップ103における60秒の待機前の温度差Δt、すなわちステップ101にて算出された温度差Δtが、ステップ304における60秒前の温度差Δtになることも有り得る。
温度差Δtが60秒前の温度差Δtと比べて、2℃以上減少しているか否かが判定される(ステップ305)。すなわち60秒前の温度差Δt−現状の温度差Δtが2℃以上であるか否かが判定される。なお判定の基準となる2℃は、第2の閾値として予め設定された値である。温度差Δtが2℃以上減少していない場合には(ステップ305のNo)、ファン58の駆動は停止されず、ステップ301に戻り、温度差Δtが監視される。
温度差Δtが60秒前の温度差Δtと比べて2℃以上減少している場合には(ステップ305のYes)、ファン58の駆動が停止され60秒の待機時間となる。またそのときの温度差Δtが、停止時の温度差Δt(off)として記憶される(ステップ306)。
このように第2の制御方法では、所定のタイミングの温度差Δtに対する60秒経過後の温度差Δtの減少量が、2秒以上となる場合にファン58が停止される。図12Bに示すように、画像表示装置20が停止した後は、温度差Δtは急激に減少し、60秒後には約17℃から約6℃に減少する。
例えばステップ301にて温度差Δtが測定されるタイミングが、画像表示装置20の停止後の10秒後だった場合、その60秒前の温度差Δtとの差は2℃(第2の閾値)以上となる。従ってそのタイミングにて、ファン58の駆動を停止させることが可能となる。すなわち第1の制御方法と比べて、ファン58の停止のタイミングを、大幅に短縮することが可能となり、消費電力の節約及び騒音問題の防止等を実現することが可能となる。
なお60秒は、本実施形態において、減少量を判定するための単位時間に相当し、また「所定の時間」に相当する。単位時間及び第2の閾値は限定されず、任意に設定されてよい。本実施形態では、チャタリングを防止するための待機時間と、減少量を判定するための単位時間とが同一に設定されている。これにより処理の簡素化を図ることが可能となる。
図14は、第2の閾値の設定方法の一例を説明するためのグラフである。プロジェクタ等の画像表示装置20では、画像の輝度を切替えて表示することが可能な場合が多い。すなわち画像表示の輝度に関するモードとして、最も輝度が高い高輝度モードと最も輝度が低い低輝度モードとを切替えることが可能な場合がある。
高輝度モードでは光源から発生する熱量が多くなるので、温度差Δtは大きくなる。一方低輝度モードでは、光源からの熱量が小さくなるので、温度差Δtも小さくなる。従って輝度モードの切替えに応じて、温度差Δtは変動する。
図14にて一点鎖線で示すグラフは、高輝度モードから低輝度モードへ切替えてから、単位時間である60秒間の温度差Δtの時間的な変化を示すグラフである(0秒がモード切替のタイミング)。一方、実線で示すグラフは、高輝度モードで駆動する画像表示装置が停止してから60秒間の温度差Δtの時間的な変化を示すグラフである(0秒が駆動停止のタイミング)。
高輝度モードから低輝度モードに切替えると、60秒の間に温度差Δtが約1.8℃減少する。一方、画像表示装置20が停止してから60秒後では、温度差Δtは約11℃減少している。この差を考慮して、第2の閾値を、約1.8℃よりも大きく、約11℃よりも小さい値に設定する。これにより輝度モードの切替えによる温度差Δtの減少により、誤ってファン58の駆動を停止してしまうことを防止することができる。すなわち輝度モードの切替えの影響を受けることなく、画像表示装置20の駆動の停止を高精度に判定することが可能となる。
なお上記の範囲において、第2の閾値を十分に小さくすることで、画像表示装置20の駆動の停止に合わせて速やかにファン58を停止することが可能である。この点も考慮して、本実施形態では、第2の閾値として2℃が設定されている。なおステップ302に示す第1の閾値について、第1の制御方法の説明でも述べたように、チャタリング防止用のマージンが設定されてもよい。
図13のOFFフローに戻り、60秒の待機後に温度差Δtが測定され(ステップ307)、停止時の温度差Δt(off)よりも大きいか否かが判定される(ステップ308)。温度差Δtが温度差Δt(off)よりも大きい場合には(ステップ308のYes)、再び画像表示装置20が駆動したと判定し、ファン58の駆動が開始される。そして60秒の待機後、ステップ301に戻る(ステップ309)。
温度差Δtが温度差Δt(off)よりも大きくない場合には(ステップ308のNo)、温度差Δtが第1の閾値である2℃未満であるか否かが判定される(ステップ310)。温度差Δtが2℃未満ではない場合は(ステップ310のNo)、ステップ307に戻り温度差Δtが監視される。
温度差Δtが2℃未満となる場合は(ステップ308のYes)、処理がONフローに移行される。ステップ307以降の処理により、温度差Δtが第1の閾値よりも高い状態である場合にも、画像表示装置20の駆動に応じてファン58を精度よく制御することができる。また温度差Δtが第1の閾値未満となった場合に、スムーズにONフローに処理を移行させることができる。
<その他の実施形態>
本技術は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態を実現することができる。
上記では単位時間におけるΔtの減少量として、単位時間の経過前の温度差Δtと単位時間の経過後の温度差Δtの差が算出された(単位時間の経過前の温度差Δt−単位時間の経過後の温度差Δt)。これにより時間的な変化をもとに簡単にファンを制御することが可能である。これに代えて温度差Δtの減少量として、単位時間の経過前の温度差Δtに対する単位時間の経過後の温度差Δtの割合が算出されてもよい。その他、温度差Δtの減少量を算出するための任意の方法が用いられてよい。
上記では、防塵装置の排気口にファン機構が設けられた。これに代えて、またはこれに加えて、防塵装置の吸気口にファン機構が設けられてもよい。当該ファン機構の駆動を、第1及び第2の温度差Δt、及び温度差Δtの時間的な変化をもとに制御することで、消費電力の節約や騒音の抑制を実現することが可能となる。
上記では画像表示装置を収容する防塵装置を例にして説明した。しかしながら本技術は、画像表示装置が単体で使用される場合にも適用可能である。すなわち画像表示装置の内部に、吸気口付近の第1の温度を測定する第1の温度センサと、排気口付近の第2の温度を測定する第2のセンサが設けられる。そして第1及び第2の温度差Δt、及び温度差Δtの時間的な変化をもとに、画像表示装置内に設けられたファンの駆動が制御される。これにより例えば画像表示装置内の温度に応じたフレキシブルなファン制御が可能となる。
例えば画像の生成及び表示動作が終了したタイミングから、予め定められた所定の時間だけファンを駆動させて、その後にファンを停止させるとする。この場合、画像表示装置の停止後速やかに内部温度を下げることが可能となる。しかしながらこの方法では、動作終了後の画像表示装置内の温度は考慮されない。
これに対して本制御方法を適用させることで、動作終了後の画像表示装置内の温度に応じたファン駆動が可能となり、例えば装置内の温度が所望の温度となるように、ファンの回転を最適化することも可能となる。これによりファンの無駄な動作を防止可能となり、ファンの寿命を延ばすことが可能となる。
本技術に係る防塵装置は、プロジェクタ等の画像表示装置以外の装置にも適用可能である。また本技術に係る画像表示システムが設置される対象は天井に限定されるわけではなく、所定の装置の下面等に設置される場合等も有り得る。
防塵装置の取付について、本技術に係る防塵装置では、ベース部に画像表示装置が保持された状態で、これをひっくり返し天井に設置することが可能である。そしてその後に、画像表示装置を覆うようにトップカバーがベース部に取付けられる。これにより例えばシーリングライトの取付けと略同様の方法及び感覚で、画像表示システムを天井に設置することが可能となる。この結果、画像表示システムの設置に関して、非常に高い作業性を発揮することができる。
以上説明した本技術に係る特徴部分のうち、少なくとも2つの特徴部分を組み合わせることも可能である。すなわち各実施形態で説明した種々の特徴部分は、各実施形態の区別なく、任意に組み合わされてもよい。また上記で記載した種々の効果は、あくまで例示であって限定されるものではなく、また他の効果が発揮されてもよい。
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)画像表示装置を収容可能であり、吸気口と、前記吸気口から吸入された空気を排出する排気口とを有する筐体部と、
前記排気口又は前記吸気口に設けられるファン部と、
前記吸気口の付近の前記空気の温度である第1の温度、及び前記排気口の付近の前記空気の温度である第2の温度をそれぞれ測定可能なセンサ部と、
前記センサ部により測定された前記第1及び前記第2の温度の温度差をもとに、前記ファン部の駆動を制御する制御部と
を具備する防塵装置。
(2)(1)に記載の防塵装置であって、
前記制御部は、前記温度差の時間的な変化をもとに、前記ファン部の駆動を制御する
防塵装置。
(3)(1)又は(2)に記載の防塵装置であって、
前記制御部は、前記温度差が第1の閾値以上となる場合に前記ファン部の駆動を開始し、前記温度差が前記第1の閾値未満となる場合に前記ファン部の駆動を停止する
防塵装置。
(4)(2)又は(3)に記載の防塵装置であって、
前記制御部は、前記ファン部が駆動している状態で、前記温度差の単位時間あたりの減少量が所定の閾値以上となる場合に、前記ファン部の駆動を停止する
防塵装置。
(5)(4)に記載の防塵装置であって、
前記制御部は、前記ファン部が駆動している状態で、所定のタイミングの前記温度差に対する、前記所定のタイミングから所定の時間の経過後の前記温度差の減少量が、第2の閾値以上となる場合に、前記ファン部の駆動を停止する
防塵装置。
(6)(5)に記載の防塵装置であって、
前記第2の閾値は、最も輝度が高い高輝度モードにて動作する前記画像表示装置を最も輝度が低い低輝度モードに切替えたタイミングの前記温度差に対する、その切替えたタイミングから前記所定の時間の経過後の前記温度差の減少量をもとに設定される
防塵装置。
(7)(1)から(6)のうちいずれか1つに記載の防塵装置であって、
前記画像表示装置は、光源を含む光学系に前記空気を供給するための第1の供給口と、前記光源を冷却するための冷却部に前記空気を供給するための第2の供給口とを有し、
前記防塵装置は、さらに、前記筐体部の内部空間を、前記第1の供給口が含まれる第1の領域と、前記第2の供給口が含まれる第2の領域とに分割する分割部を具備し、
前記センサ部は、前記第2の領域に設けられる
防塵装置。
(8)(7)に記載の防塵装置であって、
前記吸気口は、前記第1の供給口に対向して配置され前記第1の領域に前記空気を吸入する第1の吸気領域と、前記第2の供給口に対向して配置され前記第2の領域に前記吸気を吸入する第2の吸気領域とを有し、
前記筐体部は、前記第1の吸気領域に設けられるフィルタ部を有し、
前記センサ部は、前記第2の吸気領域の付近に設けられる第1の温度センサと、前記排気口の付近に設けられる第2の温度センサとを有する
防塵装置。
(9)(8)に記載の防塵装置であって、
前記画像表示装置は、前記第1の供給口から吸入された空気を排出するための第1の排気口と、前記第2の供給口から吸入された空気を排出するための第2の排気口を有し、
前記分割部は、前記第1の排気口が前記第1の領域に含まれ、前記第2の排気口が前記第2の領域に含まれるように、前記第1及び前記第2の領域を互いに分割し、
前記第2の温度センサは、前記排気口と前記第2の排気口との間に設けられる
防塵装置。
(10)(9)に記載の防塵装置であって、
前記ファン部は、前記排気口と前記第1の排気口との間に設けられ、
前記第2の温度センサは、前記ファン部に吸入される空気の流路から外れた位置に設けられる
防塵装置。
CA…清浄空気エリア
NA…通常空気エリア
10…防塵装置
20…画像表示装置
27…吸気口
27a…第1の供給口
27b…第2の供給口
28…排気口
28a…第1の供給口
28b…第2の供給口
40…ベース部
45…ファン機構
46…制御部
48…センサ部
48a…第1の温度センサ
48b…第2の温度センサ
57…空気分離部
70…トップカバー
71…吸気口
71a…第1の吸気領域
71b…第2の吸気領域
72…フィルタブロック
73…排気口
79…分割クッション部
100…画像表示システム

Claims (10)

  1. 画像表示装置を収容可能であり、吸気口と、前記吸気口から吸入された空気を排出する排気口とを有する筐体部と、
    前記排気口又は前記吸気口に設けられるファン部と、
    前記吸気口の付近の前記空気の温度である第1の温度、及び前記排気口の付近の前記空気の温度である第2の温度をそれぞれ測定可能なセンサ部と、
    前記センサ部により測定された前記第1及び前記第2の温度の温度差をもとに、前記ファン部の駆動を制御する制御部と
    を具備し、
    前記制御部は、前記温度差の時間的な変化をもとに前記ファン部の駆動を制御し、前記ファン部が駆動している状態で前記温度差の単位時間あたりの減少量が所定の閾値以上となる場合に前記ファン部の駆動を停止する
    防塵装置。
  2. 請求項1に記載の防塵装置であって、
    前記制御部は、前記温度差が第1の閾値以上となる場合に前記ファン部の駆動を開始し、前記温度差が前記第1の閾値未満となる場合に前記ファン部の駆動を停止する
    防塵装置。
  3. 請求項1又は2に記載の防塵装置であって、
    前記制御部は、前記ファン部が駆動している状態で、所定のタイミングの前記温度差に対する、前記所定のタイミングから所定の時間の経過後の前記温度差の減少量が、第2の閾値以上となる場合に、前記ファン部の駆動を停止する
    防塵装置。
  4. 請求項に記載の防塵装置であって、
    前記第2の閾値は、最も輝度が高い高輝度モードにて動作する前記画像表示装置を最も輝度が低い低輝度モードに切替えたタイミングの前記温度差に対する、その切替えたタイミングから前記所定の時間の経過後の前記温度差の減少量をもとに設定される
    防塵装置。
  5. 請求項1から4のうちいずれか1項に記載の防塵装置であって、
    前記画像表示装置は、光源を含む光学系に前記空気を供給するための第1の供給口と、前記光源を冷却するための冷却部に前記空気を供給するための第2の供給口とを有し、
    前記防塵装置は、さらに、前記筐体部の内部空間を、前記第1の供給口が含まれる第1の領域と、前記第2の供給口が含まれる第2の領域とに分割する分割部を具備し、
    前記センサ部は、前記第2の領域に設けられる
    防塵装置。
  6. 請求項に記載の防塵装置であって、
    前記吸気口は、前記第1の供給口に対向して配置され前記第1の領域に前記空気を吸入する第1の吸気領域と、前記第2の供給口に対向して配置され前記第2の領域に前記吸気を吸入する第2の吸気領域とを有し、
    前記筐体部は、前記第1の吸気領域に設けられるフィルタ部を有し、
    前記センサ部は、前記第2の吸気領域の付近に設けられる第1の温度センサと、前記排気口の付近に設けられる第2の温度センサとを有する
    防塵装置。
  7. 請求項に記載の防塵装置であって、
    前記画像表示装置は、前記第1の供給口から吸入された空気を排出するための第1の排気口と、前記第2の供給口から吸入された空気を排出するための第2の排気口を有し、
    前記分割部は、前記第1の排気口が前記第1の領域に含まれ、前記第2の排気口が前記第2の領域に含まれるように、前記第1及び前記第2の領域を互いに分割し、
    前記第2の温度センサは、前記排気口と前記第2の排気口との間に設けられる
    防塵装置。
  8. 請求項に記載の防塵装置であって、
    前記ファン部は、前記排気口と前記第1の排気口との間に設けられ、
    前記第2の温度センサは、前記ファン部に吸入される空気の流路から外れた位置に設けられる
    防塵装置。
  9. 画像表示装置と、
    前記画像表示装置を収容可能であり、吸気口と、前記吸気口から吸入された空気を排出する排気口とを有する筐体部と、
    前記排気口又は前記吸気口に設けられるファン部と、
    前記吸気口の付近の前記空気の温度である第1の温度、及び前記排気口の付近の前記空気の温度である第2の温度をそれぞれ測定可能なセンサ部と、
    前記センサ部により測定された前記第1及び前記第2の温度の温度差をもとに、前記ファン部の駆動を制御する制御部と
    を有する防塵装置と
    を具備し、
    前記制御部は、前記温度差の時間的な変化をもとに前記ファン部の駆動を制御し、前記ファン部が駆動している状態で前記温度差の単位時間あたりの減少量が所定の閾値以上となる場合に前記ファン部の駆動を停止する
    画像表示システム。
  10. 画像表示装置を収容可能な防塵装置の吸気口の付近の空気の温度である第1の温度と、前記吸気口から吸入された空気を排出する前記防塵装置の排気口の付近の空気の温度である第2の温度とを測定する測定ステップと、
    前記測定された第1及び第2の温度の温度差をもとに、前記防塵装置の前記排気口又は前記吸気口に設けられたファン部の駆動を制御する制御ステップと
    を含み、
    前記制御ステップは、前記温度差の時間的な変化をもとに前記ファン部の駆動を制御し、前記ファン部が駆動している状態で前記温度差の単位時間あたりの減少量が所定の閾値以上となる場合に前記ファン部の駆動を停止する
    制御方法。
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