JP2014005815A - 車両用熱管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数個のポンプ毎に独立した熱媒体回路を形成する場合と、複数個のポンプ同士が互いに直列に接続された熱媒体回路を形成する場合とを切り替え可能にする。
【解決手段】第1ポンプ用流路14と第2ポンプ用流路15とを連通する連通流路19を備え、流路群の流路34C〜34Fのうち少なくとも1つの流路について、熱媒体入口側および熱媒体出口側の両方が第1ポンプ用流路14と連通し、流路群の流路34C〜34Fのうち少なくとも他の1つの流路について、熱媒体入口側および熱媒体出口側の両方が第2ポンプ用流路15と連通する2系統モードと、流路群の流路34C〜34Fのうち少なくとも1つの流路について、熱媒体入口側が第1ポンプ用流路14および第2ポンプ用流路15のうち一方の流路と連通し、熱媒体出口側が第1ポンプ用流路14および第2ポンプ用流路15のうち他方の流路と連通する1系統モードとが実施される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に用いられる熱管理システムに関するものである。
従来、特許文献1には、目標冷却水温が高いエンジン冷却系と、目標冷却水温が中程度のモータ冷却系と、目標冷却水温が低いバッテリ冷却系とを備えるハイブリッド電気自動車の冷却装置が記載されている。
この従来技術では、エンジン冷却系およびバッテリ冷却系にウォーターポンプが配置され、エンジン冷却系にエンジンが配置され、モータ冷却系に電動モータおよび蓄熱装置が配置されている。
さらに、この従来技術では、エンジン冷却系とモータ冷却系とが冷却水配管および三方弁で繋がれており、三方弁を制御することによって、エンジン冷却系とモータ冷却系とを切り離した状態と連結した状態とを切り替えることができるようになっている。
特開平11−200858号公報
しかしながら、上記従来技術では、ウォーターポンプが配置されているエンジン冷却系と、ウォーターポンプが配置されていないモータ冷却系とを連結できるようになっているに過ぎず、ウォーターポンプが配置されている冷却系同士、すなわちエンジン冷却系とバッテリ冷却系とを連結することができない。
そのため、エンジン冷却系のウォーターポンプおよびバッテリ冷却系のウォーターポンプのうちいずれかのウォーターポンプが故障した場合、ウォーターポンプが故障した方の冷却系では機器の冷却が不可能になってしまう等の問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、複数個のポンプ毎に独立した熱媒体回路を形成する場合と、複数個のポンプ同士が互いに直列に接続された熱媒体回路を形成する場合とを切り替えることのできる車両用熱管理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
熱媒体を吸入して吐出する第1ポンプ(11)および第2ポンプ(12)と、
第1ポンプ(11)が配置された第1ポンプ用流路(14)と、
第2ポンプ(12)が配置された第2ポンプ用流路(15)と、
熱媒体が流通する複数個の流路(34C、34D、34E、34F)で構成された流路群と、
第1ポンプ用流路(14)の熱媒体出口側および第2ポンプ用流路(15)の熱媒体出口側が互いに並列に接続され且つ流路群の各流路(34C、34D、34E、34F)の熱媒体入口側が互いに並列に接続され、流路群の各流路(34C、34D、34E、34F)について第1ポンプ用流路(14)と連通する場合と第2ポンプ用流路(15)と連通する場合とを切り替える第1切替弁(31)と、
第1ポンプ用流路(14)の熱媒体入口側および第2ポンプ用流路(15)の熱媒体入口側が互いに並列に接続され且つ流路群の各流路(34C、34D、34E、34F)の熱媒体出口側が互いに並列に接続され、流路群の各流路(34C、34D、34E、34F)について第1ポンプ用流路(14)と連通する場合と第2ポンプ用流路(15)と連通する場合とを切り替える第2切替弁(32)と、
第1ポンプ用流路(14)のうち第1ポンプ(11)よりも熱媒体流れ上流側部位と、第2ポンプ用流路(15)のうち第2ポンプ(12)よりも熱媒体流れ下流側部位とを連通する第1連通流路(19)とを備え、
流路群の流路(34C、34D、34E、34F)のうち少なくとも1つの流路について、熱媒体入口側および熱媒体出口側の両方が第1ポンプ用流路(14)と連通し、流路群の流路(34C、34D、34E、34F)のうち少なくとも他の1つの流路について、熱媒体入口側および熱媒体出口側の両方が第2ポンプ用流路(15)と連通するように第1切替弁(31)および第2切替弁(32)が作動する2系統モードと、
流路群の流路(34C、34D、34E、34F)のうち少なくとも1つの流路について、熱媒体入口側が第1ポンプ用流路(14)および第2ポンプ用流路(15)のうち一方の流路と連通し、熱媒体出口側が第1ポンプ用流路(14)および第2ポンプ用流路(15)のうち他方の流路と連通するように第1切替弁(31)および第2切替弁(32)が作動する1系統モードとが実施されることを特徴とする。
これによると、2系統モードでは、第1ポンプ用流路(14)を含む熱媒体回路と、第2ポンプ用流路(15)を含む熱媒体回路とが互いに独立して形成され、1系統モードでは、第1ポンプ用流路(14)と第2ポンプ用流路(15)とが直列に接続された熱媒体回路が形成される。
したがって、第1ポンプ(11)および第2ポンプ(12)毎に独立した熱媒体回路を形成する場合と、第1ポンプ(11)および第2ポンプ(12)が互いに直列に接続された熱媒体回路を形成する場合とを切り替えることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態における車両用熱管理システムの全体構成図である。 図1の車両用熱管理システムにおける冷凍サイクルの構成図である。 図1の車両用熱管理システムにおける電気制御部を示すブロック図である。 図1の車両用熱管理システムにおける1系統モードを示す構成図である。 図1の車両用熱管理システムにおける2系統モードを示す構成図である。 第2実施形態における車両用熱管理システムの全体構成図である。 第3実施形態における車両用熱管理システムの全体構成図である。 第4実施形態における車両用熱管理システムの全体構成図である。 図8の車両用熱管理システムにおける1系統モードを示す構成図である。 図8の車両用熱管理システムにおける2系統モードを示す構成図である。 図8の車両用熱管理システムにおける3系統モードを示す構成図である。 第5実施形態における車両用熱管理システムの全体構成図である。 図12の車両用熱管理システムにおける1系統モードを示す構成図である。 図12の車両用熱管理システムにおける2系統モードを示す構成図である。 図12の車両用熱管理システムにおける3系統モードを示す構成図である。 第6実施形態における車両用熱管理システムの全体構成図である。 図16の車両用熱管理システムにおける四方弁を示す斜視図である。 図17の四方弁の断面図である。 図16の車両用熱管理システムにおける1系統モードを示す構成図である。 図17の四方弁の1系統モードにおける作動状態を示す断面図である。 図16の車両用熱管理システムにおける1系統バイパスモードを示す構成図である。 図17の四方弁の1系統バイパスモードにおける作動状態を示す断面図である。 図16の車両用熱管理システムにおける2系統モードを示す構成図である。 図17の四方弁の2系統モードにおける作動状態を示す断面図である。 図17の四方弁の1系統モード、1系統バイパスモードまたは2系統モードにおける作動状態を示す断面図である。 第7実施形態における車両用熱管理システムの全体構成図である。 図26の車両用熱管理システムにおける第1電池冷却モードを示す構成図である。 図26の車両用熱管理システムにおける第2電池冷却モードを示す構成図である。 図26の車両用熱管理システムにおける第1電池暖機モードを示す構成図である。 図26の車両用熱管理システムにおける第2電池暖機モードを示す構成図である。 図26の車両用熱管理システムにおけるインバータ強冷却モードを示す構成図である。 第8実施形態における車両用熱管理システムの全体構成図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1に示す車両用熱管理システム10は、車両が備える各種機器(冷却または加熱を要する機器)や車室内を適切な温度に調整するために用いられる。
本実施形態では、熱管理システム10を、エンジン(内燃機関)および走行用モータから車両走行用の駆動力を得るハイブリッド自動車に適用している。
本実施形態のハイブリッド自動車は、車両停車時に外部電源(商用電源)から供給された電力を、車両に搭載された電池(車載バッテリ)に充電可能なプラグインハイブリッド自動車として構成されている。電池としては、例えばリチウムイオン電池を用いることができる。
エンジンから出力される駆動力は、車両走行用として用いられるのみならず、発電機を作動させるためにも用いられる。そして、発電機にて発電された電力および外部電源から供給された電力を電池に蓄わえることができ、電池に蓄えられた電力は、走行用モータのみならず、冷却システムを構成する電動式構成機器をはじめとする各種車載機器に供給される。
図1に示すように、熱管理システム10は、第1ポンプ11および第2ポンプ12を備えている。第1ポンプ11および第2ポンプ12は、冷却水を吸入して吐出する電動ポンプである。
第1ポンプ11は第1ポンプ用流路14(第1経路)に配置されている。第2ポンプ12は第2ポンプ用流路15(第2経路)に配置されている。
第1ポンプ用流路14にはラジエータ17(第1経路用ラジエータ)が配置されている。ラジエータ17は、冷却水と車室外空気(以下、外気と言う。)とを熱交換することによって冷却水の熱を外気に放熱させる放熱器(室外熱交換器)である。
ラジエータ17への外気の送風は室外送風機18によって行われる。ラジエータ17は車両の最前部に配置されているので、車両の走行時にはラジエータ17に走行風を当てることができる。
第1ポンプ用流路14のうち第1ポンプ11よりも上流側の部位と、第2ポンプ用流路15のうち第2ポンプ12よりも下流側の部位との間には、連通流路19(第1連通流路)が接続されている。連通流路19には、冷却水を溜めることのできる密閉式のリザーブタンク20が配置されている。
リザーブタンク20は密閉式であるので、第1ポンプ11および第2ポンプ12の揚程が大幅に異なるような作動状態においてもタンク内の液面変動を最小限に留める作用が期待できる。
第1ポンプ用流路14の下流側は、第1切替弁31の第1入口31aに接続されている。第2ポンプ用流路15の下流側は、第1切替弁31の第2入口31bに接続されている。
第1切替弁31は、冷却水が流入する複数個の出口31c、31d、31e、31fを有している。第1切替弁31は、各出口31c、31d、31e、31fから流出する冷却水が、第1入口31aから流入した冷却水および第2入口31bから流入した冷却水のいずれかとなるように冷却水の流れを切り替える弁体を有している。
第1ポンプ用流路14の上流側は、第2切替弁32の第1出口32aに接続されている。第2ポンプ用流路15の上流側は、第2切替弁32の第2出口32bに接続されている。
第2切替弁32は、冷却水が流出する複数個の入口32c、32d、32e、32fを有している。第2切替弁32は、各入口32c、32d、32e、32fから流入した冷却水が、第1出口32aおよび第2出口32bのいずれかから流出するように冷却水の流れを切り替える弁体を有している。
第1切替弁31の各出口と第2切替弁32の各入口との間には、流路群34C、34D、34E、34Fが接続されている。流路群34C、34D、34E、34Fには熱交換対象機器群36、37、38、39、40が配置されている。
流路34C(第1流路)には、熱交換対象機器であるインバータ36が配置されている。インバータ36は、電池から供給された直流電力を交流電圧に変換して走行用モータに出力する電力変換装置である。インバータ36の内部には、冷却水が流れる流路が形成されている。インバータ36は、その内部を流れる冷却水によって冷却される。
流路34D(第2流路)には、熱交換対象機器である冷却水加熱用熱交換器37および空気加熱用熱交換器38が直列に配置されている。
流路34E(第3流路)には、冷却水冷却用熱交換器39(熱媒体冷却用熱交換器)が配置されている。冷却水加熱用熱交換器37は、冷凍サイクルの高圧側熱交換器であり、冷凍サイクルの高圧冷媒と冷却水とを熱交換させることによって冷却水を加熱する。空気加熱用熱交換器38は、車室内への送風空気と冷却水とを熱交換させて送風空気を加熱する。冷却水加熱用熱交換器37(熱媒体加熱用熱交換器)は、冷凍サイクルの低圧側熱交換器であり、冷凍サイクルの低圧冷媒と冷却水とを熱交換させることによって冷却水を冷却する。
流路34F(第4流路)には、熱交換対象機器である電池40が配置されている。電池40の内部には、冷却水が流れる流路が形成されている。電池40は、その内部を流れる冷却水によって冷却される。電池40の代わりに電池用熱交換器が流路34Fに配置されていてもよい。電池用熱交換器は、電池と冷却水とを間接的に熱交換させるための熱交換器である。
図2に示すように、冷凍サイクル44は、冷却水加熱用熱交換器37および冷却水冷却用熱交換器39の他に、圧縮機45および膨張弁46を有している。冷凍サイクル44は、蒸気圧縮式冷凍機であり、本例では冷媒としてフロン系冷媒を用いている。したがって、冷凍サイクル44は、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない亜臨界冷凍サイクルを構成している。
圧縮機45は、電池から供給される電力によって駆動される電動圧縮機であり、気相冷媒を吸入して圧縮して吐出する。圧縮機45は、プーリー、ベルト等を介してエンジンにより回転駆動されるようになっていてもよい。
圧縮機45から吐出された高温高圧の気相冷媒は、高圧側熱交換器である冷却水加熱用熱交換器37で冷却水と熱交換することによって吸熱されて凝縮する。
膨張弁46は、冷却水加熱用熱交換器37で凝縮された液相冷媒を減圧膨張させる減圧手段であり、絞り開度を変えることのできる可変絞りで構成されている。膨張弁46を通過した冷媒は、低圧側熱交換器である冷却水冷却用熱交換器39で冷却水と熱交換することによって冷却水から吸熱して蒸発する。冷却水冷却用熱交換器39で蒸発した気相冷媒は圧縮機45に吸入されて圧縮される。
冷却水冷却用熱交換器39では冷凍サイクル44の低圧冷媒によって冷却水を冷却するのに対し、上述のラジエータ17では外気によって冷却水を冷却する。このため、冷却水冷却用熱交換器39で冷却された冷却水の温度を、ラジエータ17で冷却された冷却水の温度に比べて低くすることが可能である。
次に、熱管理システム10の電気制御部を図3に基づいて説明する。制御装置50は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成され、そのROM内に記憶された空調制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い、出力側に接続された第1ポンプ11、第2ポンプ12、圧縮機45、第1切替弁31の弁体を駆動する第1切替弁用アクチュエータ機構51、および第2切替弁32の弁体を駆動する第2切替弁用アクチュエータ機構52等の作動を制御する制御手段である。
制御装置50は、その出力側に接続された各種制御対象機器を制御する制御手段が一体に構成されたものであるが、それぞれの制御対象機器の作動を制御する構成(ハードウェアおよびソフトウェア)が、それぞれの制御対象機器の作動を制御する制御手段を構成している。
本実施形態では、特に第1切替弁用アクチュエータ機構51および第2切替弁用アクチュエータ機構52の作動を制御する構成(ハードウェアおよびソフトウェア)を切替弁制御手段50aとする。もちろん、切替弁制御手段50aを制御装置50に対して別体で構成してもよい。
制御装置50の入力側には、内気センサ55、外気センサ56、第1水温センサ57、第2水温センサ58、電池温度センサ59、インバータ温度センサ60等の各種センサの検出信号が入力される。
内気センサ55は、内気温(車室内温度)を検出する検出手段(内気温度検出手段)である。外気センサ56は、外気温を検出する検出手段(外気温度検出手段)である。
第1水温センサ57は、第1ポンプ用流路14を流れる冷却水の温度を検出する温度検出手段である。第2水温センサ58は、第2ポンプ用流路15を流れる冷却水の温度を検出する温度検出手段である。
電池温度センサ59は、電池40から流出した冷却水の温度を検出する電池温度検出手段である。インバータ温度センサ60は、インバータ36から流出したインバータの温度を検出する電池温度検出手段である。
制御装置50の入力側には、車室内前部の計器盤付近に配置された操作パネル61に設けられた各種空調操作スイッチからの操作信号が入力される。操作パネル61に設けられた各種空調操作スイッチとしては、エアコンスイッチ、オートスイッチ、室内送風機51の風量設定スイッチ、車室内温度設定スイッチ等が設けられている。
エアコンスイッチは、空調(冷房または暖房)の作動・停止(オン・オフ)を切り替えるスイッチである。オートスイッチは、空調の自動制御を設定または解除するスイッチである。車室内温度設定スイッチは、乗員の操作によって車室内目標温度を設定する目標温度設定手段である。
制御装置50の入力側には、エンジン21の作動状態を表す信号や、電池40の残り容量(蓄電残量)を表す信号等も入力される。
次に、上記構成における作動を説明する。熱管理システム10は、制御装置50が第1、第2切替弁31、32(具体的には第1、第2アクチュエータ機構51、52)の作動を制御することによって、図4に示す1系統モードまたは図5に示す2系統モードに切り替えられる。理解を容易にするために、図4および図5では、図1の車両用熱管理システム10の構成を簡略化して示している。
図4に示す1系統モードでは、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の各流路34C〜34Fのうち少なくとも1つの流路(図4の例では流路34C、34D)について、その上流側を第1ポンプ用流路14と連通させるとともに、その下流側を第2ポンプ用流路15と連通させ、かつ流路群の各流路34C〜34Fのうち他の流路については冷却水の流れを遮断する。
これにより、太実線に示す1系統の冷却水回路が形成される。この冷却水回路では、第2切替弁32から第2ポンプ用流路15に流入した冷却水が、連通流路19、第1ポンプ用流路14、第1切替弁31の順番に流れる。すなわち、冷却水が第1ポンプ11と第2ポンプ12とを直列に流れる。
図5に示す2系統モードでは、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の各流路34C〜34Fのうち少なくとも1つの流路(図5の例では流路34C)について、その上流側および下流側の両方を第1ポンプ用流路14と連通させ、かつ流路群の各流路34C〜34Fのうち少なくとも他の1つの流路(図5の例では流路34D)について、その上流側および下流側の両方を第2ポンプ用流路15と連通させる。
これにより、太実線に示す第1冷却水回路および太一点鎖線に示す第2冷却水回路の2系統の冷却水回路が形成される。第1冷却水回路は、第1ポンプ11から吐出された冷却水が循環する回路である。第2冷却水回路は、第2ポンプ12から吐出された冷却水が循環する回路である。
第1冷却水回路および第2冷却水回路は、閉ループ系であるので、それらの回路を繋ぐ連通流路19を設けても、それらの回路において定常的な冷却水の循環がされている場合には連通流路19には流れが発生しない。
すなわち、連通流路19に流れが発生するためには連通流路19の上流側と下流側とで圧力差が必要であるが、このような回路構成の場合、連通流路19の途中で両回路の圧力が釣り合うため、差圧が発生せず流れも発生しない。
ポンプ出力の変動や温度変化により圧力が変動する過渡期には差圧が発生してしまい、連通流路19に若干量の冷却水が流れてしまうが、全体的に見れば極少量である。しかも、連通流路19にリザーブタンク20が配置されているので、第1冷却水回路の冷却水と第2冷却水回路の冷却水とが混ざり合うことを防ぐことができる。
連通流路19に定常的に流れが発生している場合を考えると、流し込まれる方の回路の圧力が低く、吸い込まれる方の回路の圧力が高いという圧力関係が常に成り立っている必要がある。しかし、冷却水が新たに生成されたり補給されるようなことのない閉じた冷却水回路の場合、冷却水が流し込まれると圧力は上昇し、吸い込まれると圧力が低下することは明白であり、無限に等しいほど多い容量の冷却水が存在する回路でない限り、いつかは差圧が付かなくなる。乗用車に適用した場合、各回路の冷却水量は多くとも6リットル程度であるため、ポンプ出力変動時に差圧が付いたとしても、連通流路19に冷却水が流れる時間は極僅かとなる。
1系統モードは、例えば、第1ポンプ11または第2ポンプ12が故障したと推定される場合に実施される。すなわち、1系統モードでは、第1ポンプ11と第2ポンプ12とが直列に接続されるので、第1ポンプ11または第2ポンプ12が故障した場合であっても、故障していない方のポンプによって冷却水の循環を継続することができる。
なお、ポンプの故障を推定する手法としては、ポンプ自身に設置した故障検知手段を備えて制御装置50にポンプ故障の発生を伝える事(例えば制御装置50からの駆動指令に対してポンプの回転数が所定の範囲を逸脱している場合や、制御装置50からの駆動指令に対して作動電流値が所定の範囲を逸脱している場合において、制御装置50へ故障発生を伝達する)で検知する手法や、ポンプの回転数信号を制御装置50へ伝達する手段を備えた上で、制御装置50からポンプに対して出された駆動指令に対して、ポンプの回転数が正常な範囲を逸脱している場合に制御装置50の内部ロジックにてポンプの故障を推定する手法などがある。
1系統モードによると、第1ポンプ11および第2ポンプ12の2つのポンプで冷却水を循環させるので、第1ポンプ11および第2ポンプ12のうち1つのポンプで冷却水を循環させる場合と比較して冷却水の圧送能力を向上させることができる。
このため、例えば、車両の始動時において外気温が所定温度以下で、かつ冷却水の温度が所定温度よりも低い場合に1系統モードを実施すれば、冷却水の粘度が高くなる低温時であっても冷却水を支障なく循環させることができる。その後、冷却水の温度が所定温度以上になったら1系統モードから2系統モードに移行させればよい。
1系統モードでは、冷却水の全量がリザーブタンク20を通過すること、ならびに第1ポンプ11および第2ポンプ12の2つのポンプで直列的に冷却水を循環させることによってポンプが生み出す揚程が2倍程度となって冷却水回路を流れる冷却水の流量が増加することから、冷却水のエア抜け性を高めることができる。
例えば、メンテナンスや故障部品交換に伴って冷却水を交換した後に行う空気抜き作動(冷却水に混入した空気を抜くために第1ポンプ11および第2ポンプ12のオン・オフを短時間に繰り返したり、吐出能力を最大にしたりする作動)を行う場合、1系統モードを実施すれば、冷却水交換後のエア抜き(気泡抜き)を良好に行うことができる。
2系統モードでは、冷却水が定常的に循環している場合はリザーブタンク20に冷却水は流れないが、冷却水の温度上昇に伴って冷却水が膨張して圧力が高まった際にはリザーブタンク20に余分な冷却水が流れるため、系統圧力を適正に保つことができる。
ここで、第1ポンプ11および第2ポンプ12の作動開始時や流量変動時(ポンプ出力変動時)には第1冷却水回路と第2冷却水回路系統との間に圧力差が生じるため、連通流路19に冷却水が流れる。このとき、リザーブタンク20にてエア抜きが行われることとなる。すなわち、2系統モードにおいても、第1ポンプ11および第2ポンプ12を交互に断続的に出力変動させることによって、エア抜きを行うことができる。
また、第1ポンプ11および第2ポンプ12の作動開始時や流量変動時のような過渡期に連通流路19に冷却水が流れても、連通流路19に配置されたリザーブタンク20によって、第1冷却水回路の冷却水と第2冷却水回路の冷却水とが混ざり合うことを防ぐことができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、密閉式のリザーブタンク20が連通流路19に配置されているが、本第2実施形態では、図6に示すように、密閉式のリザーブタンク20は、第1ポンプ用流路14および第2ポンプ用流路15に配置されていてもよい。理解を容易にするために、図6では、図4および図5と同様に、車両用熱管理システム10の構成を簡略化して示している。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、連通流路19にリザーブタンク20が配置されているが、本第3実施形態では、図7に示すように、連通流路19に開閉弁70が配置されている。理解を容易にするために、図7では、図4および図5と同様に、車両用熱管理システム10の構成を簡略化して示している。
開閉弁70は、連通流路19を開閉することによって連通流路19における冷却水の流れを遮断できるようにする遮断機構であり、2系統モード時に連通流路19を閉じ、1系統モード時に連通流路19を開ける。
これにより、2系統モード時に連通流路19における冷却水の流れを遮断することができるので、リザーブタンクを連通流路19に設置しない場合でも第1冷却水回路の冷却水と第2冷却水回路の冷却水とが混ざり合うことを確実に防ぐことができる。なお、図7の例では、リザーブタンク20が第1ポンプ用流路14に接続されている。
(第4実施形態)
上記第1実施形態では、第1ポンプ11および第2ポンプ12に対して冷却水が並列に流れる場合と直列に流れる場合とを切り替え可能になっているが、本第4実施形態では、図8〜図11に示すように、第1ポンプ11、第2ポンプ12および第3ポンプ13に対して冷却水が並列に流れる場合と直列に流れる場合とを切り替え可能になっている。理解を容易にするために、図8〜図11では、図4および図5と同様に、車両用熱管理システム10の構成を簡略化して示している。
図8に示すように、第3ポンプ13は第3ポンプ用流路16(第3経路)に配置されている。第3ポンプ用流路16の両端部、および第1ポンプ用流路14のうち第1ポンプ11と第1切替弁31との間の部位には四方弁71が接続されている。
四方弁71は、第3ポンプ用流路16および第1ポンプ用流路14に対して冷却水の流れを切り替える切替手段である。
具体的には、四方弁71は、第1ポンプ用流路14のうち第1切替弁31側の流路14a(以下、第1切替弁側流路と言う。)と第3ポンプ用流路16の上流側とを連通させ、かつ第1ポンプ用流路14のうち第1切替弁31側の流路14b(以下、第1切替弁側流路と言う。)と第3ポンプ用流路16の下流側とを連通させる第1状態(図8に示す状態)と、第1ポンプ用流路14同士を連通させ、かつ第3ポンプ用流路16同士を連通させる第2状態とを切り替え可能になっている。
熱管理システム10は、制御装置50が第1、第2切替弁31、32および四方弁71の作動を制御することによって、図9に示す1系統モード、図10に示す2系統モードまたは図11に示す3系統モードに切り替えられる。
図9に示す1系統モードでは、第1切替弁31および第2切替弁32は、上記第1実施形態の1系統モード(図4)と同様に作動し、四方弁71は上述の第1状態となるように作動する。
すなわち、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の各流路34C〜34Fのうち少なくとも1つの流路(図9の例では流路34C、34D)について、その上流側を第1ポンプ用流路14と連通させるとともに、その下流側を第2ポンプ用流路15と連通させ、かつ流路群の各流路34C〜34Fのうち他の流路については冷却水の流れを遮断する。四方弁71は、第1ポンプ側流路14aと第3ポンプ用流路16の上流側とを連通させ、かつ第1切替弁側流路14bと第3ポンプ用流路16の下流側とを連通させる。
これにより、太実線に示す1系統の冷却水回路が形成される。この冷却水回路では、第2切替弁32から第2ポンプ用流路15に流入した冷却水が、連通流路19、第1ポンプ側流路14a、四方弁71、第3ポンプ用流路16、四方弁71、第1切替弁側流路14b、第1切替弁31の順番に流れる。すなわち、冷却水が第1ポンプ11と第2ポンプ12と第3ポンプ13とを直列に流れる。
図10に示す2系統モードでは、第1切替弁31および第2切替弁32は、上記第1実施形態の2系統モード(図5)と同様に作動し、四方弁71は上述の第1状態となるように作動する。
すなわち、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の各流路34C〜34Fのうち少なくとも1つの流路(図10の例では流路34C)について、その上流側および下流側の両方を第1ポンプ用流路14と連通させ、かつ流路群の各流路34C〜34Fのうち少なくとも他の1つの流路(図5の例では流路34D)について、その上流側および下流側の両方を第2ポンプ用流路15と連通させる。四方弁71は、第1ポンプ側流路14aと第3ポンプ用流路16の上流側とを連通させ、かつ第1切替弁側流路14bと第3ポンプ用流路16の下流側とを連通させる。
これにより、太実線に示す第1冷却水回路および太一点鎖線に示す第2冷却水回路の2系統の冷却水回路が形成される。第1冷却水回路では、第2切替弁32から第1ポンプ側流路14aに流入した冷却水が、四方弁71、第3ポンプ用流路16、四方弁71、第1切替弁側流路14b、第1切替弁31の順番に流れる。すなわち、冷却水が第1ポンプ11と第3ポンプ13とを直列に流れる。第2冷却水回路は、第2ポンプ12から吐出された冷却水が循環する回路である。
図11に示す3系統モードでは、第1切替弁31および第2切替弁32は、上記第1実施形態の2系統モード(図5)と同様に作動し、四方弁71は上述の第2状態となるように作動する。
すなわち、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の各流路34C〜34Fのうち少なくとも1つの流路(図11の例では流路34C)について、その上流側および下流側の両方を第1ポンプ用流路14と連通させ、かつ流路群の各流路34C〜34Fのうち少なくとも他の1つの流路(図11の例では流路34D)について、その上流側および下流側の両方を第2ポンプ用流路15と連通させる。四方弁71は、第1ポンプ用流路14同士を連通させ、かつ第3ポンプ用流路16同士を連通させる。
これにより、太実線に示す第1冷却水回路、太一点鎖線に示す第2冷却水回路および太二点鎖線に示す第3冷却水回路の3系統の冷却水回路が形成される。第1冷却水回路は、第1ポンプ11から吐出された冷却水が循環する回路である。第2冷却水回路は、第2ポンプ12から吐出された冷却水が循環する回路である。第3冷却水回路は、第3ポンプ13から吐出された冷却水が循環する回路である。
なお、本実施形態では、四方弁71は第1ポンプ用流路14と第3ポンプ用流路16との間に配置されて第1ポンプ用流路14と第3ポンプ用流路16とを連通させるようになっているが、四方弁71は第2ポンプ用流路15と第3ポンプ用流路16との間に配置されて第2ポンプ用流路15と第3ポンプ用流路16とを連通させるようになっていてもよい。
(第5実施形態)
上記第4実施形態では、第1ポンプ11、第2ポンプ12および第3ポンプ13に対する並列・直列の切り替えを行う切替手段として四方弁71を用いているが、本第5実施形態では、図12〜図15に示すように、当該切替手段として、2つの連通流路72、73および2つの開閉弁74、75を用いている。理解を容易にするために、図12〜図15では、図4および図5と同様に、車両用熱管理システム10の構成を簡略化して示している。
第3ポンプ用流路16は環状に形成されている。連通流路72(第2連通流路)は、第1ポンプ用流路14のうち第1ポンプ11よりも下流側の部位と、第3ポンプ用流路16のうち第3ポンプ用流路16よりも上流側の部位とを連通している。連通流路73(第3連通流路)は、第2ポンプ用流路15のうち連通流路19が接続された部位よりも下流側の部位と、第3ポンプ用流路16のうち連通流路72が接続された部位よりも上流側の部位とを連通している。
開閉弁74(第1開閉弁)は、第2ポンプ用流路15を開閉する流路遮断機構であり、第2ポンプ用流路15のうち連通流路19が接続された部位と連通流路73が接続された部位との間に配置されている。開閉弁75(第2開閉弁)は、第3ポンプ用流路16を開閉する流路遮断機構であり、第3ポンプ用流路16のうち連通流路72が接続された部位と連通流路73が接続された部位との間に配置されている。
第1ポンプ用流路14には、冷却水がラジエータ17をバイパスして流れるラジエータバイパス流路76が接続されている。第1ポンプ用流路14とラジエータバイパス流路76との接続部には三方弁77が配置されている。三方弁77は、冷却水がラジエータ17を流れる場合とラジエータバイパス流路76を流れる場合とを切り替えるバイパス切替手段である。
第3ポンプ用流路16には、エンジン21およびエンジンラジエータ22(第3経路用ラジエータ)が直列に配置されている。エンジン21の内部には、冷却水が流れる流路が形成されている。エンジン21は、その内部を流れる冷却水によって冷却される。エンジンラジエータ22は、冷却水と車室外空気(以下、外気と言う。)とを熱交換することによって冷却水の熱を外気に放熱させる放熱器(室外熱交換器)である。
第3ポンプ用流路16には、冷却水がエンジンラジエータ22をバイパスして流れるエンジンラジエータバイパス流路78が接続されている。第3ポンプ用流路16とエンジンラジエータバイパス流路78との接続部には、冷却水がエンジンラジエータ22を流れる場合とエンジンラジエータバイパス流路78を流れる場合とを切り替える三方弁79が配置されている。
熱管理システム10は、制御装置50が第1、第2切替弁31、32および開閉弁74、75の作動を制御することによって、図13に示す1系統モード、図14に示す2系統モードまたは図15に示す3系統モードに切り替えられる。
図13に示す1系統モードでは、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の各流路34C〜34Fのうち少なくとも1つの流路(図13の例では流路34C、34D)について、その上流側および下流側の両方を第2ポンプ用流路15と連通させ、かつ流路群の各流路34C〜34Fのうち他の流路については冷却水の流れを遮断する。開閉弁74は第2ポンプ用流路15を閉じ、開閉弁75は第3ポンプ用流路16を閉じる。
これにより、太実線に示す1系統の冷却水回路が形成される。この冷却水回路では、第2切替弁32から第2ポンプ用流路15に流入した冷却水が、連通流路19、第1ポンプ用流路14、連通流路72、第3ポンプ用流路16、連通流路73、第2ポンプ用流路15、第1切替弁31の順番に流れる。すなわち、冷却水が第1ポンプ11と第2ポンプ12と第3ポンプ13とを直列に流れる。
1系統モードは、例えば、第1ポンプ11、第2ポンプ12および第3ポンプ13のうちいずれかのポンプが故障した場合に実施される。すなわち、1系統モードでは、第1ポンプ11と第2ポンプ12と第3ポンプ13とが直列に接続されるので、第1ポンプ11、第2ポンプ12および第3ポンプ13のうちいずれかのポンプが故障した場合であっても、故障していない他のポンプによって冷却水の循環を継続することができる。
1系統モードは、例えば、プラグインハイブリッド車で、エンジンプレ暖機(エンジン21の始動前に行われるエンジン暖機)が必要な場合に実施される。1系統モードによると、熱交換対象機器の廃熱を利用してエンジン暖機を行うことができる。
1系統モードは、例えば、極低温時に実施される。1系統モードによると、第1ポンプ11、第2ポンプ12および第3ポンプ13の3つのポンプで冷却水を循環させるので、第1ポンプ11、第2ポンプ12および第3ポンプ13のうち1つのポンプで冷却水を循環させる場合と比較して冷却水の圧送能力を向上させることができるので、冷却水の粘度が高くなる極低温時であっても冷却水を支障なく循環させることができる。
具体的には、外気温が所定温度以下であり、かつ第1ポンプ用流路14または第2ポンプ用流路15における冷却水の温度が所定温度以下である場合、1系統モードが実施され、その後、エンジン21が始動する等して第3ポンプ用流路16における冷却水の温度が所定温度以上になった場合、1系統モードから3系統モードに移行するようにすればよい。
図14に示す2系統モードでは、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の各流路34C〜34Fのうち少なくとも1つの流路(図14の例では流路34C)について、その上流側を第1ポンプ用流路14と連通させるとともに、その下流側を第2ポンプ用流路15と連通させ、かつ流路群の各流路34C〜34Fのうち他の流路については冷却水の流れを遮断する。開閉弁74は第2ポンプ用流路15を閉じ、開閉弁75は第3ポンプ用流路16を開ける。
これにより、太実線に示す第1冷却水回路および太一点鎖線に示す第2冷却水回路の2系統の冷却水回路が形成される。第1冷却水回路では、第2切替弁32から第2ポンプ用流路15に流入した冷却水が、連通流路19、第1ポンプ用流路14、第1切替弁31の順番に流れる。すなわち、冷却水が第1ポンプ11と第2ポンプ12とを直列に流れる。第2冷却水回路は、第3ポンプ13から吐出された冷却水が循環する回路である。
第1冷却水回路および第2冷却水回路は閉ループ系であるので、それらの回路を繋ぐ連通流路72を設けても、それらの回路において定常的な冷却水の循環がされている場合には連通流路72には流れが発生しない。
2系統モードは、例えば、第1ポンプ11または第2ポンプ12が故障した場合に実施される。すなわち、2系統モードでは、第1ポンプ11と第2ポンプ12とが直列に接続されるので、第1ポンプ11または第2ポンプ12が故障した場合であっても、故障していない方のポンプによって冷却水の循環を継続することができる。
2系統モードは、例えば、極低温時に実施される。2系統モードによると、第1ポンプ11および第2ポンプ12の2つのポンプで冷却水を循環させるので、第1ポンプ11および第2ポンプ12のうち1つのポンプで冷却水を循環させる場合と比較して冷却水の圧送能力を向上させることができるので、冷却水の粘度が高くなる極低温時であっても冷却水を支障なく循環させることができる。
図15に示す3系統モードでは、第1切替弁31および第2切替弁32は、上記第4実施形態の3系統モード(図11)と同様に作動する。
すなわち、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の各流路34C〜34Fのうち少なくとも1つの流路(図11の例では流路34C)について、その上流側および下流側の両方を第1ポンプ用流路14と連通させ、かつ流路群の各流路34C〜34Fのうち少なくとも他の1つの流路(図11の例では流路34D)について、その上流側および下流側の両方を第2ポンプ用流路15と連通させる。
開閉弁74は第2ポンプ用流路15を開け、開閉弁75は第3ポンプ用流路16を開ける。
これにより、太実線に示す第1冷却水回路、太一点鎖線に示す第2冷却水回路および太二点鎖線に示す第3冷却水回路の3系統の冷却水回路が形成される。第1冷却水回路は、第1ポンプ11から吐出された冷却水が循環する回路である。第2冷却水回路は、第2ポンプ12から吐出された冷却水が循環する回路である。第3冷却水回路は、第3ポンプ13から吐出された冷却水が循環する回路である。
第1冷却水回路、第2冷却水回路および第3冷却水回路は閉ループ系であるので、それらの回路を繋ぐ連通流路72、73を設けても、それらの回路において定常的な冷却水の循環がされている場合には連通流路72、73には流れが発生しない。
3系統モードは、例えば、第1ポンプ11、第2ポンプ12および第3ポンプ13が正常に作動している場合や、気温が極低温でない場合等の通常時に実施される。
本実施形態の熱管理システム10が適用されるハイブリッド自動車が、電池40の残り容量に応じてエンジン21を作動あるいは停止させるようになっている場合、1系統モードと3系統モードとを適切なタイミングで切り替えることによって、エンジンプレ暖機を効果的に行うことができる。
例えば、エンジン21が停止しており且つ電池40の残り容量が所定値を下回った場合(数分後にエンジン21が始動すると推定されるほど電池40の残り容量が少なくなった場合)、1系統モードが実施されるとともに、冷却水がラジエータバイパス流路76、78を流れるように三方弁77、79が作動し、その後、エンジン21が始動して第3ポンプ用流路16における冷却水の温度が所定温度以上になった場合、1系統モードから3系統モードに移行する。
これにより、エンジン21が始動する数分前からラジエータ17およびエンジンラジエータ22での放熱を遮断して、エンジン21を適度に暖機しておくことが可能になる。
(第6実施形態)
上記第3実施形態では、連通流路19に対する冷却水の流れの断続を開閉弁70によって行うが、本第6実施形態では、図16〜図25に示すように、連通流路19に対する冷却水の流れの断続を四方弁80によって行う。理解を容易にするために、図16〜図25では、図4および図5と同様に、車両用熱管理システム10の構成を簡略化して示している。
四方弁80は、第1ポンプ用流路14と連通流路19との接続部に配置されている。四方弁80は、冷却水が流入または流出する第1ポート80a、第2ポート80b、第3ポート80cおよび第4ポート80dを有している。
第1ポート80aには、第1ポンプ用流路14のうち第2切替弁側流路14aが接続されている。第2ポート80bには連通流路19が接続されている。第3ポート80cには、第1ポンプ用流路14のうち第1切替弁側流路14bが接続されている。第4ポート80dにはラジエータバイパス流路81の上流側が接続されている。
ラジエータバイパス流路81は、冷却水がラジエータ17をバイパスして流れる流路である。ラジエータバイパス流路81の下流側は、第1ポンプ用流路14のうちラジエータ17よりも下流側の部位に接続されている。
四方弁80の斜視図を図17に示し、四方弁80の断面図を図18に示す。四方弁80は、第1ポート80a、第2ポート80b、第3ポート80cおよび第4ポート80dが形成されたケーシング80eを有している。ケーシング80eには弁体80fが格納されている。弁体80fは、第2ポート80b、第3ポート80cおよび第4ポート80dを切替開閉する。
ケーシング80eにはモータ82とギア格納ボックス83とが取り付けられている。モータ82は、弁体80fを駆動する弁体駆動手段である。ギア格納ボックス83には、モータ82の駆動力を弁体80fに伝達するギアが格納されている。
熱管理システム10は、制御装置50が第1、第2切替弁31、32および四方弁80の作動を制御することによって、1系統モード、1系統バイパスモードまたは2系統モードに切り替えられる。
図19に示す1系統モードでは、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の各流路34C〜34Fのうち少なくとも1つの流路(図19の例では流路34C、34D)について、その上流側を第1ポンプ用流路14と連通させるとともに、その下流側を第2ポンプ用流路15と連通させ、かつ流路群の各流路34C〜34Fのうち他の流路については冷却水の流れを遮断する。四方弁80は、図20に示すように、第2ポート80bおよび第3ポート80cが開けられ、第4ポート80dが閉じられる位置に弁体80fが回転操作される。
これにより、太実線に示す1系統の冷却水回路が形成される。この冷却水回路では、第2切替弁32から第2ポンプ用流路15に流入した冷却水が、連通流路19、四方弁80、第1ポンプ用流路14、第1切替弁31の順番に流れる。すなわち、冷却水が第1ポンプ11と第2ポンプ12とラジエータ17とを直列に流れる。
1系統モードは、例えば、第1ポンプ11および第2ポンプ12のうちいずれかのポンプが故障した場合等、熱交換対象機器の廃熱をラジエータ17で外気に放熱したい場合に実施される。
図21に示す1系統バイパスモードでは、第1切替弁31および第2切替弁32は、図19に示す1系統モードと同様に作動する。四方弁80は、図22に示すように、第2ポート80bおよび第4ポート80dが開けられ、第3ポート80cが閉じられる位置に弁体80fが回転操作される。
これにより、太実線に示す1系統の冷却水回路が形成される。この冷却水回路では、第2切替弁32から第2ポンプ用流路15に流入した冷却水が、連通流路19、四方弁80、ラジエータバイパス流路81、第1ポンプ用流路14のうちラジエータ17よりも下流側の流路、第1切替弁31の順番に流れる。すなわち、冷却水がラジエータ17をバイパスして第1ポンプ11と第2ポンプ12とを直列に流れる。
1系統バイパスモードは、例えば、低外気温時等、熱交換対象機器の廃熱を他の熱交換対象機器に利用したい場合に実施される。
図23に示す2系統モードでは、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の各流路34C〜34Fのうち少なくとも1つの流路(図23の例では流路34C)について、その上流側および下流側の両方を第1ポンプ用流路14と連通させ、かつ流路群の各流路34C〜34Fのうち少なくとも他の1つの流路(図23の例では流路34D)について、その上流側および下流側の両方を第2ポンプ用流路15と連通させる。四方弁80は、図24に示すように、第3ポート80cが開けられ、第2ポート80bおよび第4ポート80dが閉じられる位置に弁体80fが回転操作される。
これにより、太実線に示す第1冷却水回路および太一点鎖線に示す第2冷却水回路の2系統の冷却水回路が形成される。第1冷却水回路は、第1ポンプ11から吐出された冷却水が循環する回路である。第2冷却水回路は、第2ポンプ12から吐出された冷却水が循環する回路である。
2系統モードにおいて、四方弁80が第3ポート80cを開けて第4ポート80dを閉じて、ラジエータバイパス流路81に冷却水が流れるようにしてもよい。
上述の1系統モード、1系統バイパスモードまたは2系統モードにおいて、図25に示すように、四方弁80が第3ポート80cおよび第4ポート80dを所定の開度割合で開けるようにすれば、ラジエータ17を流れる冷却水とラジエータバイパス流路81を流れる冷却水との流量割合を所定の割合に調整することができる。
(第7実施形態)
本第7実施形態では、図26に示すように、上記第1実施形態に対して、熱交換対象機器の配置を変更している。
具体的には、第1ポンプ用流路14にはインバータ36が配置され、第2ポンプ用流路15には電池40が配置されている。流路群の流路34Cおよび流路35Dにはそれぞれラジエータ91、92が配置されている。流路群の流路34Eには、冷却水冷却用熱交換器39が配置されている。流路群の流路34Fには冷却水加熱ヒータ93が配置されている。
冷却水加熱ヒータ93は、電力を供給されることによって発熱して冷却水を加熱する電気ヒータである。
第1切替弁31は、各出口31c、31d、31e、31fを個別に閉じる機能を有している。第2切替弁32は、各入口32c、32d、32e、32fを個別に閉じる機能を有している。換言すれば、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の各流路34C〜34Fを個別に遮断する機能を有している。
熱管理システム10は、制御装置50が第1、第2切替弁31、32の作動を制御することによって、図27に示す第1電池冷却モード、図28に示す第2電池冷却モード、図29に示す第1電池暖機モード、図30に示す第2電池暖機モードまたは図31に示すインバータ強冷却モードに切り替えられる。
図27に示す第1電池冷却モードでは、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の流路34Cの上流側および下流側を第1ポンプ用流路14と連通させ、流路群の流路34Dの上流側および下流側を第2ポンプ用流路15と連通させ、流路群の流路34E、34Fの上流側および下流側を遮断する。
これにより、太実線に示す第1冷却水回路および太一点鎖線に示す第2冷却水回路の2系統の冷却水回路が形成される。第1冷却水回路では、第1ポンプ11から吐出された冷却水がインバータ36およびラジエータ91を循環する。このため、インバータ36の廃熱を外気に放熱して、インバータ36を冷却することができる。第2冷却水回路では、第2ポンプ12から吐出された冷却水が電池40およびラジエータ92を循環する。このため、電池の廃熱を外気に放熱して、電池を冷却することができる。
図28に示す第2電池冷却モードでは、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の流路34Cの上流側および下流側を第1ポンプ用流路14と連通させ、流路群の流路34Eの上流側および下流側を第2ポンプ用流路15と連通させ、流路群の流路34D、34Fの上流側および下流側を遮断する。
これにより、太実線に示す第1冷却水回路および太一点鎖線に示す第2冷却水回路の2系統の冷却水回路が形成される。第1冷却水回路では、第1ポンプ11から吐出された冷却水がインバータ36およびラジエータ91を循環する。このため、インバータ36の廃熱を外気に放熱して、インバータ36を冷却することができる。第2冷却水回路では、第2ポンプ12から吐出された冷却水が電池40および冷却水冷却用熱交換器39を循環する。このため、冷却水冷却用熱交換器39で冷却された冷却水によって電池を冷却することができる。
図29に示す第1電池暖機モードでは、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の流路34Cの上流側および下流側を第1ポンプ用流路14と連通させ、流路群の流路34Fの上流側および下流側を第2ポンプ用流路15と連通させ、流路群の流路34D、34Eの上流側および下流側を遮断する。
これにより、太実線に示す第1冷却水回路および太一点鎖線に示す第2冷却水回路の2系統の冷却水回路が形成される。第1冷却水回路では、第1ポンプ11から吐出された冷却水がインバータ36およびラジエータ91を循環する。このため、インバータ36の廃熱を外気に放熱して、インバータ36を冷却することができる。第2冷却水回路では、第2ポンプ12から吐出された冷却水が電池40および冷却水加熱ヒータ93を循環する。このため、冷却水加熱ヒータ93で加熱された冷却水によって電池を暖める(暖機する)することができる。
図30に示す第2電池暖機モードでは、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の流路34Fの上流側および下流側を第1ポンプ用流路14と連通させ、流路群の流路34C、34D、34Eの上流側および下流側を遮断する。
これにより、太実線に示す1系統の冷却水回路が形成される。この冷却水回路では、第1ポンプ11および第2ポンプ12から吐出された冷却水がインバータ36、電池40および冷却水加熱ヒータ93を循環する。このため、インバータ36の廃熱および冷却水加熱ヒータ93で加熱された冷却水によって電池を暖める(暖機する)することができる。
第2電池暖機モードによると、第1ポンプ11および第2ポンプ12の2つのポンプで冷却水を循環させるので、第1ポンプ11および第2ポンプ12のうち1つのポンプで冷却水を循環させる場合と比較して冷却水の圧送能力を向上させることができるので、冷却水の粘度が高くなる極低温時であっても冷却水を支障なく循環させることができる。
図31に示すインバータ強冷却モードでは、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の流路34C、34Dの上流側および下流側を第1ポンプ用流路14と連通させ、流路群の流路34Eの上流側および下流側を第2ポンプ用流路15と連通させ、流路群の流路34Fの上流側および下流側を遮断する。
これにより、太実線に示す第1冷却水回路および太一点鎖線に示す第2冷却水回路の2系統の冷却水回路が形成される。第1冷却水回路では、第1ポンプ11から吐出された冷却水がインバータ36、ラジエータ91およびラジエータ92を循環する。このため、インバータ36の廃熱を2つのラジエータで外気に放熱して、インバータ36を冷却することができるので、インバータ36の廃熱を1つのラジエータで外気に放熱する場合と比較してインバータ36の冷却効率を高めることができる。第2冷却水回路では、第2ポンプ12から吐出された冷却水が電池40および冷却水冷却用熱交換器39を循環する。このため、冷却水冷却用熱交換器39で冷却された冷却水によって電池を冷却することができる。
なお、図26〜図31の括弧内の符号に示すように、第1ポンプ用流路14に配置される機器はインバータ36に限定されるものではなく、外部電力で電池を充電する際に用いられる充電器94や、車両走行用の駆動力を発生する走行用モータ95が第1ポンプ用流路14に配置されていてもよい。
(第8実施形態)
上記第7実施形態では、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の各流路34C〜34Fを個別に遮断する機能を有している場合の構成例を示したが、本第8実施形態では、第1切替弁31および第2切替弁32は、流路群の各流路34C〜34Fを個別に遮断する機能を有していない場合の構成例を示す。
図32に示すように、冷却水加熱ヒータ93は第2ポンプ用流路15に配置されている。流路群の流路34Fには熱交換対象機器が配置されていない。したがって、流路群の流路34Fは、冷却水が熱交換対象機器をバイパスして流れるバイパス流路を構成している。
これによると、第1ポンプ用流路14と第2ポンプ用流路15とを直列的に接続して1系統の冷却水回路を形成した場合、流路群の流路34Fの流水抵抗は、他の流路34C〜34Eの流水抵抗よりも小さくなる。すなわち、熱交換対象機器が配置されていない流路34Fは、熱交換対象機器が配置されている流路34C〜34Eと比較して流水抵抗が小さくなる。そのため、冷却水回路を循環する冷却水の大半は流路34Fにながれ、流路34C〜34Eにはほとんど流れなくなる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
(1)熱交換対象機器として種々の機器を用いることができる。例えば、乗員が着座するシートに内蔵されて冷却水によりシートを冷却・加熱する熱交換器を被熱交換機器として用いてもよい。熱交換対象機器の個数は、複数個(2個以上)であるならば何個でもよい。
(2)上記各実施形態において、熱交換対象機器に冷却水を間欠的に循環させることによって熱交換対象機器に対する熱交換能力を制御するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、冷却水を冷却する冷却手段として、冷凍サイクル44の低圧冷媒で冷却水を冷却する冷却水冷却用熱交換器39を用いているが、ペルチェ素子を冷却手段として用いてもよい。
(4)上記各実施形態では、熱媒体として冷却水を用いているが、油などの各種媒体を熱媒体として用いてもよい。
(5)冷却水(熱媒体)として、ナノ流体を用いてもよい。ナノ流体とは、粒子径がナノメートルオーダーのナノ粒子が混入された流体のことである。ナノ粒子を冷却水に混入させることで、エチレングリコールを用いた冷却水(いわゆる不凍液)のように凝固点を低下させる作用効果に加えて、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、特定の温度帯での熱伝導率を向上させる作用効果、冷却水の熱容量を増加させる作用効果、金属配管の防食効果やゴム配管の劣化を防止する作用効果、および極低温での冷却水の流動性を高める作用効果を得ることができる。
このような作用効果は、ナノ粒子の粒子構成、粒子形状、配合比率、付加物質によって様々に変化する。
これによると、熱伝導率を向上させることができるので、エチレングリコールを用いた冷却水と比較して少ない量の冷却水であっても同等の冷却効率を得ることが可能になる。
また、冷却水の熱容量を増加させることができるので、冷却水自体の蓄冷熱量(顕熱による蓄冷熱)を増加させることができる。
ナノ粒子のアスペクト比は50以上であるのが好ましい。十分な熱伝導率を得ることができるからである。なお、アスペクト比は、ナノ粒子の縦×横の比率表す形状指標である。
ナノ粒子としては、Au、Ag、CuおよびCのいずれかを含むものを用いることができる。具体的には、ナノ粒子の構成原子として、Auナノ粒子、Agナノワイヤー、CNT(カーボンナノチューブ)、グラフェン、グラファイトコアシェル型ナノ粒子(上記原子を囲むようにカーボンナノチューブ等の構造体があるような粒子体)、およびAuナノ粒子含有CNTなどを用いることができる。
(6)上記各実施形態の冷凍サイクル44では、冷媒としてフロン系冷媒を用いているが、冷媒の種類はこれに限定されるものではなく、二酸化炭素等の自然冷媒や炭化水素系冷媒等を用いてもよい。
また、上記各実施形態の冷凍サイクル44は、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない亜臨界冷凍サイクルを構成しているが、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超える超臨界冷凍サイクルを構成していてもよい。
(7)上記各実施形態では、本発明の車両用冷却システムをハイブリッド自動車に適用した例を示したが、エンジンを備えず走行用電動モータから車両走行用の駆動力を得る電気自動車や、燃料電池を走行用エネルギー発生手段とする燃料電池自動車等に本発明を適用してもよい。
11 第1ポンプ
12 第2ポンプ
14 第1ポンプ用流路
15 第2ポンプ用流路
34C 第1流路(流路群)
34D 第2流路(流路群)
34E 第3流路(流路群)
34F 第4流路(流路群)
31 第1切替弁
32 第2切替弁
19 連通流路(第1連通流路)
20 リザーブタンク

Claims (16)

  1. 熱媒体を吸入して吐出する第1ポンプ(11)および第2ポンプ(12)と、
    前記第1ポンプ(11)が配置された第1ポンプ用流路(14)と、
    前記第2ポンプ(12)が配置された第2ポンプ用流路(15)と、
    前記熱媒体が流通する複数個の流路(34C、34D、34E、34F)で構成された流路群と、
    前記第1ポンプ用流路(14)の熱媒体出口側および前記第2ポンプ用流路(15)の熱媒体出口側が互いに並列に接続され且つ前記流路群の各流路(34C、34D、34E、34F)の熱媒体入口側が互いに並列に接続され、前記流路群の各流路(34C、34D、34E、34F)について前記第1ポンプ用流路(14)と連通する場合と前記第2ポンプ用流路(15)と連通する場合とを切り替える第1切替弁(31)と、
    前記第1ポンプ用流路(14)の熱媒体入口側および前記第2ポンプ用流路(15)の熱媒体入口側が互いに並列に接続され且つ前記流路群の各流路(34C、34D、34E、34F)の熱媒体出口側が互いに並列に接続され、前記流路群の各流路(34C、34D、34E、34F)について前記第1ポンプ用流路(14)と連通する場合と前記第2ポンプ用流路(15)と連通する場合とを切り替える第2切替弁(32)と、
    前記第1ポンプ用流路(14)のうち前記第1ポンプ(11)よりも熱媒体流れ上流側部位と、前記第2ポンプ用流路(15)のうち前記第2ポンプ(12)よりも熱媒体流れ下流側部位とを連通する第1連通流路(19)とを備え、
    前記流路群の流路(34C、34D、34E、34F)のうち少なくとも1つの流路について、熱媒体入口側および熱媒体出口側の両方が前記第1ポンプ用流路(14)と連通し、前記流路群の流路(34C、34D、34E、34F)のうち少なくとも他の1つの流路について、熱媒体入口側および熱媒体出口側の両方が前記第2ポンプ用流路(15)と連通するように前記第1切替弁(31)および前記第2切替弁(32)が作動する2系統モードと、
    前記流路群の流路(34C、34D、34E、34F)のうち少なくとも1つの流路について、熱媒体入口側が前記第1ポンプ用流路(14)および前記第2ポンプ用流路(15)のうち一方の流路と連通し、熱媒体出口側が前記第1ポンプ用流路(14)および前記第2ポンプ用流路(15)のうち他方の流路と連通するように前記第1切替弁(31)および前記第2切替弁(32)が作動する1系統モードとが実施されることを特徴とする車両用熱管理システム。
  2. 前記第1ポンプ(11)および前記第2ポンプ(12)のうちいずれかのポンプに異常が発生したと推定される場合、前記1系統モードが実施されることを特徴とする請求項1に記載の車両用熱管理システム。
  3. 車両の始動時において外気温が所定温度以下で、かつ前記熱媒体の温度が所定温度よりも低い場合、前記1系統モードが実施され、
    その後、前記熱媒体の温度が所定温度以上になったら前記1系統モードから前記2系統モードに移行されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用熱管理システム。
  4. 前記第1ポンプ(11)および前記第2ポンプ(12)は、前記熱媒体に混入した空気を抜くための空気抜き作動を行うことができるようになっており、
    前記第1ポンプ(11)および前記第2ポンプ(12)が前記空気抜き作動を行なう場合、前記1系統モードが実施されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用熱管理システム。
  5. 前記第1連通流路(19)には、前記熱媒体を溜めることのできるリザーブタンク(20)が配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用熱管理システム。
  6. 前記第1連通流路(19)には、前記熱媒体の流れを遮断することのできる遮断機構(70)が配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用熱管理システム。
  7. 前記第1ポンプ用流路(14)に配置され、前記熱媒体と外気とを熱交換することによって前記熱媒体の熱を外気に放熱させるラジエータ(17)と、
    前記熱媒体が前記ラジエータ(17)をバイパスして流れるラジエータバイパス流路(81)と、
    前記第1ポンプ用流路(14)と前記第1連通流路(19)との接続部に配置され、前記第1ポンプ用流路(14)のうち前記第1切替弁(31)側の流路である第1切替弁側流路(14b)、前記第1連通流路(19)、前記第1ポンプ用流路(14)のうち前記第2切替弁(32)側の流路である第2切替弁側流路(14a)、および前記ラジエータバイパス流路(81)が接続された四方弁(80)とを備え、
    前記1系統モードでは、前記四方弁(80)は、前記第1切替弁側流路(14b)および前記ラジエータバイパス流路(81)のうち少なくとも一方の流路と前記第2切替弁側流路(14a)と前記第1連通流路(19)とを連通させ、
    前記2系統モードでは、前記四方弁(80)は、前記第1連通流路(19)を遮断し、前記第1切替弁側流路(14b)および前記ラジエータバイパス流路(81)のうち少なくとも一方の流路と前記第2切替弁側流路(14a)とを連通させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用熱管理システム。
  8. 前記四方弁(80)は、前記1系統モードおよび前記2系統モードにおいて、前記ラジエータ側流路(14a)と前記ラジエータバイパス流路(81)とに対する前記熱媒体の流量比率を変化させることができるようになっていることを特徴とする請求項7に記載の車両用熱管理システム。
  9. 熱媒体を吸入して吐出する第3ポンプ(13)と、
    前記第3ポンプ(13)が配置された第3ポンプ用流路(16)と、
    前記第1ポンプ用流路(14)および前記第2ポンプ用流路(15)のうち少なくとも1つの流路と前記第3ポンプ用流路(16)とが連通する状態と連通しない状態とを切り替える切替手段(71、72、73、74、75)とを備え、
    前記流路群の流路(34C、34D、34E、34F)のうち少なくとも1つの流路について、熱媒体入口側および熱媒体出口側の両方が前記第1ポンプ用流路(14)と連通し、前記流路群の流路(34C、34D、34E、34F)のうち少なくとも他の1つの流路について、熱媒体入口側および熱媒体出口側の両方が前記第2ポンプ用流路(15)と連通するように前記第1切替弁(31)側および前記第2切替弁(32)が作動し、かつ前記第1ポンプ用流路(14)および前記第2ポンプ用流路(15)のうち少なくとも1つの流路と前記第3ポンプ用流路(16)とが連通しないように前記切替手段(71、72、73、74、75)が作動する3系統モードが実施され、
    前記1系統モードでは、前記流路群の流路(34C、34D、34E、34F)のうち少なくとも1つの流路について、熱媒体入口側が前記第1ポンプ用流路(14)および前記第2ポンプ用流路(15)のうち一方の流路と連通し、熱媒体出口側が前記第1ポンプ用流路(14)および前記第2ポンプ用流路(15)のうち他方の流路と連通するように前記第1切替弁(31)側および前記第2切替弁(32)が作動し、かつ前記第3ポンプ用流路(16)と前記第1ポンプ用流路(14)および前記第2ポンプ用流路(15)のうち少なくとも1つの流路とが連通するように前記切替手段(71、72、73、74、75)が作動することを特徴とする請求項1に記載の車両用熱管理システム。
  10. 前記切替手段は、前記第3ポンプ用流路(16)の中間部と、前記第1ポンプ用流路(14)および前記第2ポンプ用流路(15)のうち少なくとも1つの流路の中間部とに配置された四方弁(71)であることを特徴とする請求項9に記載の車両用熱管理システム。
  11. 前記切替手段は、
    前記第1ポンプ用流路(14)のうち前記第1ポンプ(11)よりも下流側の部位と前記第3ポンプ用流路(16)との間に接続された第2連通流路(72)と、
    前記第1ポンプ用流路(14)のうち前記第1ポンプ(11)よりも下流側の部位と、前記第2ポンプ用流路(15)のうち前記第1連通流路(19)が接続された部位よりも下流側の部位と前記第3ポンプ用流路(16)のうち前記第2連通流路(72)が接続された部位よりも上流側の部位との間に接続された第3連通流路(73)と、
    前記第2ポンプ用流路(15)のうち前記第1連通流路(19)が接続された部位と前記第3連通流路(73)が接続された部位との間に配置されて前記第2ポンプ用流路(15)を開閉する第1開閉弁(74)と、
    前記第3ポンプ用流路(16)のうち前記第2連通流路(72)が接続された部位と前記第3連通流路(73)が接続された部位との間に配置されて前記第3ポンプ用流路(16)を開閉する第2開閉弁(75)とを有していることを特徴とする請求項9に記載の車両用熱管理システム。
  12. 走行用モータに電力を供給する電池(40)の残り容量に応じてエンジン(21)を作動あるいは停止させるハイブリッド自動車に適用される車両用熱管理システムであって、
    前記第1ポンプ用流路(14)および前記第2ポンプ用流路(15)のうち少なくとも1つの流路に配置され、前記熱媒体と外気とを熱交換することによって前記熱媒体の熱を外気に放熱させるラジエータ(17、22)と、
    前記熱媒体が前記ラジエータ(17)をバイパスして流れるラジエータバイパス流路(76、78)と、
    前記熱媒体が前記ラジエータ(17)を流れる場合と前記ラジエータバイパス流路(76、78)を流れる場合とを切り替えるバイパス切替手段(77、79)とを備え、
    前記第3ポンプ用流路(16)は、前記エンジン(21)の内部に形成された前記熱媒体の流路を含んでおり、
    前記エンジン(21)が停止しており且つ前記電池(40)の残り容量が所定値を下回った場合、前記1系統モードが実施されるとともに、前記熱媒体が前記ラジエータバイパス流路(81)を流れるように前記バイパス切替手段(77、79)が作動し、
    その後、前記エンジン(21)が始動して前記第3ポンプ用流路(16)における前記熱媒体の温度が所定温度以上になった場合、前記1系統モードから前記3系統モードに移行することを特徴とする請求項9ないし11のいずれか1つに記載の車両用熱管理システム。
  13. 前記第3ポンプ用流路(16)は、前記エンジン(21)の内部に形成された前記熱媒体の流路を含んでおり、
    外気温が所定温度以下であり、かつ前記第1ポンプ用流路(14)または前記第2ポンプ用流路(15)における前記熱媒体の温度が所定温度以下である場合、前記1系統モードが実施され、
    その後、前記第3ポンプ用流路(16)における前記熱媒体の温度が所定温度以上になった場合、前記1系統モードから前記3系統モードに移行することを特徴とする請求項9ないし11のいずれか1つに記載の車両用熱管理システム。
  14. 前記第1ポンプ用流路(14)には、電池から供給された直流電力を交流電圧に変換するインバータ(36)、外部電力で前記電池を充電する際に用いられる充電器(94)、車両走行用の駆動力を発生する走行用モータ(95)のうち少なくとも1つの機器が配置され、
    前記第2ポンプ用流路(15)には、前記走行用モータに電力を供給する電池(40)、および電力を供給されることによって発熱して冷却水を加熱する電気ヒータ(93)のうち少なくとも1つが配置され、
    前記流路群は、第1流路(34C)、第2流路(34D)、第3流路(34E)および第4流路(34F)を含んでおり、
    前記第1流路(34C)および前記第2流路(34D)には、前記熱媒体と外気とを熱交換することによって前記熱媒体の熱を外気に放熱させるラジエータ(91、92)が配置され、
    前記第3流路(34E)には、冷凍サイクル(44)の低圧冷媒と前記熱媒体とを熱交換させることによって前記熱媒体を冷却する熱媒体冷却用熱交換器(39)が配置されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の車両用熱管理システム。
  15. 前記第1ポンプ用流路(14)には、電池から供給された直流電力を交流電圧に変換するインバータ(36)、外部電力で前記電池を充電する際に用いられる充電器(94)、車両走行用の駆動力を発生する走行用モータ(95)のうち少なくとも1つが配置され、
    前記第2ポンプ用流路(15)には、前記走行用モータに電力を供給する電池(40)が配置され、
    前記流路群は、第1流路(34C)、第2流路(34D)、第3流路(34E)および第4流路(34F)を含んでおり、
    前記第1流路(34C)および前記第2流路(34D)には、前記熱媒体と外気とを熱交換することによって前記熱媒体の熱を外気に放熱させるラジエータ(91、92)が配置され、
    前記第3流路(34E)には、冷凍サイクル(44)の低圧冷媒と前記熱媒体とを熱交換させることによって前記熱媒体を冷却する熱媒体冷却用熱交換器(39)が配置され、
    前記第4流路(34F)には、電力を供給されることによって発熱して冷却水を加熱する電気ヒータ(93)が配置されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の車両用熱管理システム。
  16. 前記2系統モードでは、前記第2ポンプ用流路(15)と前記第3流路(34E)とが連通し且つ前記第1ポンプ用流路(14)と前記第1流路(34C)と前記第2流路(34D)とが連通するように前記第1切替弁(31)および前記第2切替弁(32)が作動することを特徴とする請求項14または15に記載の車両用熱管理システム。
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