JP2013533905A - 側鎖を有する脂肪族ジオールとm−ベンゼンジカルボン酸ジエステル−5−スルホン酸ナトリウム又はカリウムとで改質された共重合エステルおよびその繊維の製造方法 - Google Patents
側鎖を有する脂肪族ジオールとm−ベンゼンジカルボン酸ジエステル−5−スルホン酸ナトリウム又はカリウムとで改質された共重合エステルおよびその繊維の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
連続重合の装置で、第一のエステル化オートクレーブに1tのテレフタル酸(PTA)、600kgのエチレングリコール(EG)を入れてエステル化させ、同時にPTAの重量の0.02%に相当の触媒の三酸化アンチモンおよびPTAの重量の0.02%に相当のリン酸トリフェニルを入れ、反応温度が260℃で、エステル化を3時間続けた後、反応物が第二のエステル化オートクレーブに入り、同時にPTAの7mol%に相当の3,3−ジメチル−1,5−ペンタンジオールおよびPTAの1.5mol%に相当のイソフタル酸エチレングリコール−5−スルホン酸ナトリウム(EGを溶媒とする)を導入し、さらにエステル化させ、反応温度が250℃で、2時間反応させた後、反応物が縮合重合オートクレーブに入り、反応温度が275℃で、減圧で縮合重合を3時間させ、共重合エステルの溶融体を得た。固有粘度が0.592で、融点が228℃であった。
連続重合の装置で、第一のエステル化オートクレーブに1tのPTA、410kgのEGを入れてエステル化させ、同時にPTAの重量の0.032%に相当の触媒の三酸化アンチモンおよびPTAの重量の0.0125%に相当のリン酸トリフェニルを入れ、反応温度が260℃で、3時間反応させた後、反応物が第二のエステル化オートクレーブに入り、同時にPTAの17mol%のモル量に相当の3−メチル−3−エチル−1,5−ペンタンジオールおよびPTAの1.8mol%のモル量に相当のイソフタル酸プロピレングリコール−5−スルホン酸ナトリウム(EGを溶媒とする)を導入し、さらにエステル化させ、反応温度が252℃で、3時間反応させた後、反応物が縮合重合オートクレーブに入り、反応温度が275〜286℃で、反応物が入ったら減圧にし、温度が286に上昇した時(約1h)から下がり始まり、3時間反応させ、共重合エステルの溶融体を得た。共重合エステルの固有粘度が0.512で、融点が216℃であった。
連続重合の装置で、第一のエステル化オートクレーブに1tのPTA、800kgのEGを入れてエステル化させ、同時にPTAの重量の0.02%に相当の触媒の三酸化アンチモンおよびPTAの重量の0.02%に相当のリン酸トリフェニルを入れ、反応温度が260℃で、3時間反応させた後、反応物が第二のエステル化オートクレーブに入り、同時にPTAの12mol%に相当の3−エチル−1,5−ペンタンジオールおよびPTAの3mol%のモル量に相当のイソフタル酸エチレングリコール−5−スルホン酸カリウム(EGを溶媒とする)を導入し、さらにエステル化させ、反応温度が250℃で、3時間反応させた後、反応物が縮合重合オートクレーブに入り、反応温度が270〜280℃で、4時間後反応が終了し、共重合エステルを得た。共重合エステルの固有粘度が0.498で、融点が212℃であった。
連続重合を使用し、第一のエステル化オートクレーブに混合したPTAおよびEG(モル比が1.18)を入れて、同時にPTAの重量の0.02%に相当の触媒の三酸化アンチモンおよびPTAの重量の0.02%に相当のリン酸トリフェニルを入れ、反応温度が263℃で、エステル化反応時間が3.5時間であった。続いて、第二のエステル化オートクレーブに入り、同時にPTAの10mol%に相当の2−メチル−1,5−ペンタンジオールおよびPTAの1.5mol%に相当のイソフタル酸エチレングリコール−5−スルホン酸ナトリウム(EGを溶媒とする)を導入し、さらにエステル化させ、反応温度が250℃で、2時間滞留した後、反応物が予備縮合重合オートクレーブIに入り、反応温度が270〜275℃で、反応時間が0.5時間で、そして予備縮合重合オートクレーブIIに入り、反応温度が270〜275℃で、反応時間が1.5時間で、最終縮合重合反応温度が280〜285℃で、反応時間が2時間で、共重合エステルの溶融体の固有粘度が0.6であった。直接ステープルを紡糸し、紡糸スクリュー温度が290℃で、紡糸速度が1300m/minで、予備引張が1.013倍で、第一伸長比が2.9倍で、第二伸長比が1.1〜1.14倍で、引張速度が190m/minで、引張浴温度が60℃で、二回目の引張温度が80℃で、各区域の緩和温度が65℃/65℃/60℃/60℃で、得られた繊維の繊度が1.4dtで、切断長さが38mmで、断裂強度が≧3.98CN/dtで、断裂伸長率が27.5%で、180℃の乾燥熱収縮率が23.3%、欠陥が0であった。紡糸した繊維はカチオンレッドX−5GL染料で、98℃で、常圧での染着率が93.7%であった。さらに、分散性染料であるディスパーズレッド3Bで、常圧、98℃での染着率が90.7%であった。
連続重合を使用し、第一のエステル化オートクレーブに混合したPTAおよびEG(モル比が1.2)を入れて、同時にPTAの重量の0.02%に相当の触媒の三酸化アンチモンおよびPTAの重量の0.03%に相当のリン酸トリフェニルを入れ、反応温度が265℃で、エステル化反応時間が4時間であった。続いて、第二のエステル化オートクレーブに入り、同時にPTAの10mol%に相当の3−ジメチル−1,4−ブタンジオールおよびPTAの2.0mol%に相当のイソフタル酸エチレングリコール−5−スルホン酸ナトリウム(EGを溶媒とする)を導入し、さらにエステル化させ、反応温度が250℃で、2時間滞留した後、反応物が予備縮合重合オートクレーブIに入り、反応温度が270〜275℃で、反応時間が0.5時間で、そして予備縮合重合オートクレーブIIに入り、反応温度が270〜275℃で、反応時間が1.5時間で、最後に最終縮合重合を行い、反応温度が280〜285℃で、反応時間が2時間で、共重合エステルの溶融体の固有粘度が0.53であった。溶融体を直接ステープルに紡糸し、紡糸速度が1300m/minで、予備引張が1.016倍で、第一伸長比が2.95倍で、第二伸長比が1.125倍で、引張速度が190m/minで、引張浴温度が60℃で、二回目の引張温度が80℃で、各区域の緩和温度が80℃/80℃/75℃/75℃で、得られた繊維の繊度が2.03dtで、切断長さが51mmで、断裂強度が≧2.79CN/dtで、断裂伸長率が42.5%で、180℃の乾燥熱収縮率が23.8%、欠陥が≦0.6であった。紡糸した繊維はカチオンイエローX−8GL染料で、常圧、温度95〜100℃での染着率が95.2%であった。さらに、分散性染料であるディスパーズレッド3Bで、常圧、98℃での染着率が92.2%であった。
連続重合を使用し、第一のエステル化オートクレーブに混合したPTAおよびEG(モル比が1.65)を入れて、同時にPTAの重量の0.03%に相当の触媒の三酸化アンチモンおよびPTAの重量の0.04%に相当のリン酸トリフェニルを入れ、反応温度が260℃で、エステル化反応時間が3時間であった。続いて、第二のエステル化オートクレーブに入り、同時にPTAの12mol%に相当の2−メチル−1,3−プロパンジオールおよびPTAの2.5mol%に相当のイソフタル酸エチレングリコール−5−スルホン酸ナトリウム(EGを溶媒とする)を導入し、さらにエステル化させ、反応温度が253℃で、1.5時間滞留した後、反応物が予備縮合重合オートクレーブIに入り、反応温度が268℃で、反応時間が0.5時間で、そして予備縮合重合オートクレーブIIに入り、反応温度が268℃で、反応時間が1時間で、最後に最終縮合重合オートクレーブに入り、反応温度が268℃で、反応時間が2時間で、得られた共重合エステルの固有粘度が0.57であった。溶融体を直接ステープルに紡糸し、紡糸速度が870m/minで、予備引張が1.02倍で、第一伸長比が3倍で、第二伸長比が1.14倍で、引張速度が190m/minで、引張浴温度が65℃で、二回目の引張温度が80℃で、各区域の緩和温度が65℃/65℃/60℃/60℃で、得られた繊維の繊度が3.01dtで、切断長さが38mmで、断裂強度が≧3.28CN/dtで、断裂伸長率が32.5%で、180℃の乾燥熱収縮率が24%、欠陥が≦4.5であった。紡糸した繊維はカチオンピンクX−FG染料で、常圧、温度95〜100℃での染着率が96.5%であった。さらに、分散性染料であるディスパーズレッド3Bで、常圧、98℃で染色し、染着率が93.2%であった。
連続重合を使用し、第一のエステル化オートクレーブに混合したPTAおよびEG(モル比が1.2)を入れて、同時にPTAの重量の0.03%に相当の触媒の三酸化アンチモンおよびPTAの重量の0.03%に相当のリン酸トリフェニルを入れ、反応温度が261℃で、エステル化反応時間が3時間であった。続いて、第二のエステル化オートクレーブに入り、同時にPTAの12mol%に相当の2.3−ジメチル−1,4−ブタンジオールおよびPTAの3mol%に相当のイソフタル酸エチレングリコール−5−スルホン酸ナトリウム(EGを溶媒とする)を導入し、さらにエステル化させ、反応温度が250℃で、2時間滞留した後、反応物が予備縮合重合オートクレーブIに入り、反応温度が270〜275℃で、反応時間が0.5時間で、そして予備縮合重合オートクレーブIIに入り、反応温度が270〜275℃で、反応時間が1.5時間で、最後に最終縮合重合オートクレーブに入り、反応温度が280〜285℃で、反応時間が2時間で、得られた共重合エステルの固有粘度が0.56であった。溶融体を直接中空ステープルに紡糸し、紡糸速度が1100m/minで、予備引張が1.007倍で、第一伸長比が2.95倍で、第二伸長比が1.14倍で、引張速度が128m/minで、引張浴温度が65℃で、各区域の緩和温度が70℃/80℃/80℃/80℃/75℃/70℃/60℃で、中空ステープルの繊度が2.47dtで、切断長さが64mmで、断裂強度が≧3.3CN/dtで、断裂伸長率が32.6%で、180℃の乾燥熱収縮率が25%、繊維中空度が18.43%であった。紡糸した繊維はカチオンバイオレットX−5BLH染料で、常圧、温度95〜100℃での染着率が96.2%であった。さらに、分散性染料であるディスパーズレッド3Bで、常圧、98℃で染色し、染着率が94%であった。
連続重合を使用し、第一のエステル化オートクレーブに混合したPTAおよびEG(モル比が1.15)を入れて、同時にPTAの重量の0.02%に相当の触媒の三酸化アンチモンおよびPTAの重量の0.02%に相当のリン酸トリフェニルを入れ、反応温度が265℃で、エステル化反応時間が4時間であった。続いて、第二のエステル化オートクレーブに入り、同時にPTAの12mol%に相当の2−メチル−1,4−ブタンジオールおよびPTAの2mol%に相当のイソフタル酸エチレングリコール−5−スルホン酸ナトリウム(EGを溶媒とする)を導入し、さらにエステル化させ、反応温度が250℃で、2時間滞留した後、反応物が予備縮合重合オートクレーブIに入り、反応温度が270〜275℃で、反応時間が0.5時間で、そして予備縮合重合オートクレーブIIに入り、反応温度が270〜275℃で、反応時間が1.5時間で、最後に最終縮合重合オートクレーブに入り、反応温度が280〜285℃で、反応時間が2時間で、得られた共重合エステルの溶融体を直接十字異形ステープルに紡糸し、紡糸速度が1150m/minで、予備引張が1.05倍で、第一伸長比が2.8倍で、第二伸長比が1.14倍で、引張速度が128m/minで、引張浴温度が65℃で、各区域の緩和温度が70℃/80℃/80℃/80℃/75℃/70℃/60℃で、得られた繊維の繊度が2.27dtで、切断長さが51mmで、断裂強度が≧2.78CN/dtで、断裂伸長率が34.2%で、180℃の乾燥熱収縮率が25.3%、欠陥が≦4.5であった。繊維の中空度が18.5%で、カチオンX−GRRL染料で、95〜100℃で常圧下の染着率が94.1%であった。さらに、分散性染料であるディスパーズレッド3Bで、常圧、98℃で染色し、染着率が91.4%であった。
連続重合を使用し、第一のエステル化オートクレーブに混合したPTAおよびEG(モル比が1.2)を入れて、同時にPTAの重量の0.02%に相当の触媒の三酸化アンチモンおよびPTAの重量の0.02%に相当のリン酸トリフェニルを入れ、反応温度が265℃で、エステル化反応時間が3時間であった。続いて、第二のエステル化オートクレーブに入り、同時にPTAの15mol%に相当の3−ジメチル−1,4−ブタンジオールおよびPTAの2mol%に相当のイソフタル酸エチレングリコール−5−スルホン酸ナトリウム(EGを溶媒とする)を導入し、さらにエステル化させ、反応温度が250℃で、2時間滞留した後、反応物が予備縮合重合オートクレーブIに入り、反応温度が270〜275℃で、反応時間が0.5時間で、そして予備縮合重合オートクレーブIIに入り、反応温度が270〜275℃で、反応時間が1.5時間で、最後に最終縮合重合オートクレーブに入り、反応温度が280〜285℃で、反応時間が20時間で、得られた共重合エステルの溶融体を直接高速紡糸して、FDYを製造した。紡糸速度が3000m/minで、110dtex/72Fで、断裂強度が2.3cN/dtexで、断裂伸長率が32%で、沸騰水収縮率が16%であった。得られたフィラメント繊維は、カチオンX−GRRL染料で、95〜100℃で常圧下の染着率が93.1%であった。さらに、ディスパーズレッドFX染料で、95〜100℃、常圧での染着率が91.3%であった。
連続重合を使用し、第一のエステル化オートクレーブに混合したPTAおよびEG(モル比が1.15)を入れて、同時にPTAの重量の0.02%に相当の触媒の三酸化アンチモンおよびPTAの重量の0.02%に相当のリン酸トリフェニルを入れ、反応温度が265℃で、エステル化反応時間が3時間であった。続いて、第二のエステル化オートクレーブに入り、同時にPTAの15mol%に相当の2−メチル−1,3−プロパンジオールおよびPTAの2.5mol%に相当のイソフタル酸エチレングリコール−5−スルホン酸ナトリウム(EGを溶媒とする)を導入し、さらにエステル化させ、反応温度が250℃で、2時間滞留した後、反応物が予備縮合重合オートクレーブIに入り、反応温度が270〜275℃で、反応時間が0.5時間で、そして予備縮合重合オートクレーブIIに入り、反応温度が270〜275℃で、反応時間が1.5時間で、最後に最終縮合重合オートクレーブに入り、反応温度が280〜285℃で、反応時間が2時間であった。共重合エステルの溶融体を直接POYに高速紡糸し、紡糸速度が2600m/minで、165dtex/144fで、断裂強度が1.3cN/dtexで、断裂伸長率が115%で、DTYの上オーブン温度が137℃で、下オーブンが120℃で、速度が550m/minで、引張比が1.75倍で、繊維の繊度が90dtex/72fで、断裂強度が2.5cN/dtexで、断裂伸長率が25%で、沸騰水収縮率が8%であった。得られたPOY繊維をカチオンバイオレットX−5BLH染料で、95〜100℃、常圧での染着率が95.1%であった。さらに、分散AC−V染料で、95〜100℃、常圧での染着率が95.2%であった。
Claims (12)
- 側鎖を有する脂肪族ジオールとm−ベンゼンジカルボン酸ジエステル−5−スルホン酸ナトリウム又はカリウムとで改質された共重合エステルの製造方法であって、前記共重合エステルは、テレフタル酸と、エチレングリコールと、m−ベンゼンジカルボン酸ジエステル−5−スルホン酸ナトリウム又はカリウムと、側鎖を有する脂肪族ジオールとを含む単量体を共重合させてなるものである共重合エステルの製造方法。
前記方法は、以下の工程を含む。
共重合エステルの共重合合成:第一のエステル化オートクレーブにエチレングリコールとテレフタル酸とを入れてエステル化させ、次に、反応物を第二のエステル化オートクレーブに入り、m−ベンゼンジカルボン酸ジエステル−5−スルホン酸ナトリウム又はカリウムを投入し、さらにエステル化させ、ここで、側鎖を有する脂肪族ジオールをエチレングリコールおよびテレフタル酸とともに第一のエステル化オートクレーブに投入し、或いは側鎖を有する脂肪族ジオールをm−ベンゼンジカルボン酸ジエステル−5−スルホン酸ナトリウム又はカリウムとともに第二のエステル化オートクレーブに投入し、エステル反応に参与させ、その後、反応物を縮合重合オートクレーブに入り、縮合重合させ、共重合エステルの産物が得られ、共重合において、反応原料であるテレフタル酸と、エチレングリコールと、側鎖を有する脂肪族ジオールと、m−ベンゼンジカルボン酸ジエステル−5−スルホン酸ナトリウム又はカリウムとの仕込み量のモル比が1:1.1〜2.4:0.05〜0.20:0.015〜0.07である。 - 側鎖を有する脂肪族ジオールとm−ベンゼンジカルボン酸ジエステル−5−スルホン酸ナトリウム又はカリウムとで改質された共重合エステル繊維の製造方法であって、連続重合および直紡の方式で行い、前記共重合エステルは、テレフタル酸と、エチレングリコールと、m−ベンゼンジカルボン酸ジエステル−5−スルホン酸ナトリウム又はカリウムと、側鎖を有する脂肪族ジオールとを含む単量体を共重合させてなるものである共重合エステル繊維の製造方法。
前記方法は、以下の工程を含む。
共重合エステルの共重合合成:第一のエステル化オートクレーブにエチレングリコールとテレフタル酸とを入れてエステル化させ、次に、反応物を第二のエステル化オートクレーブに入り、m−ベンゼンジカルボン酸ジエステル−5−スルホン酸ナトリウム又はカリウムを投入し、さらにエステル化させ、ここで、側鎖を有する脂肪族ジオールをエチレングリコールおよびテレフタル酸とともに第一のエステル化オートクレーブに投入し、或いは側鎖を有する脂肪族ジオールをm−ベンゼンジカルボン酸ジエステル−5−スルホン酸ナトリウム又はカリウムとともに第二のエステル化オートクレーブに投入し、エステル反応に参与させ、その後、反応物を縮合重合オートクレーブに入り、縮合重合させ、共重合エステルの産物が得られ、共重合において、反応原料であるテレフタル酸と、エチレングリコールと、側鎖を有する脂肪族ジオールと、m−ベンゼンジカルボン酸ジエステル−5−スルホン酸ナトリウム又はカリウムとの仕込み量のモル比が1:1.1〜2.4:0.05〜0.20:0.015〜0.07である。
紡糸:上記で得られた共重合エステルの産物が直接紡糸装置に入って紡糸を行い、共重合エステルのフィラメントまたはステープルとする。 - 前記m−ベンゼンジカルボン酸ジエステル−5−スルホン酸ナトリウム又はカリウムは、イソフタル酸エチレングリコール−5−スルホン酸ナトリウム、イソフタル酸エチレングリコール−5−スルホン酸カリウム、イソフタル酸プロピレングリコール−5−スルホン酸ナトリウム、イソフタル酸プロピレングリコール−5−スルホン酸カリウム、イソフタル酸ブチレングリコール−5−スルホン酸ナトリウム、イソフタル酸ペンチレングリコール−5−スルホン酸ナトリウム、またはこれらの組合せから選ばれる、ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 前記側鎖を有する脂肪族ジオールは、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,4−ブタンジオール、2,3−ジメチル−1,4−ブタンジオール、3−エチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、3,3−ジメチル−1,5−ペンタンジオール、または3−メチル−3−エチル−1,5−ペンタンジオールから選ばれる、ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 前記の側鎖を有する脂肪族ジオールは、2−メチル−1,3−プロパンジオールで、前記m−ベンゼンジカルボン酸ジエステル−5−スルホン酸ナトリウム又はカリウムは、イソフタル酸エチレングリコール−5−スルホン酸ナトリウムで、
前記共重合エステルのマクロ分子鎖におけるイソフタル酸エチレングリコール−5−スルホン酸ナトリウムの単位のモル含有量は、テレフタル酸の単位のモル含有量に対して、1.5mol%〜7mol%で、2−メチル−1,3−プロパンジオールの単位のモル含有量は、テレフタル酸の単位のモル含有量に対して、5mol%〜20mol%である、ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。 - 前記共重合の工程では、金属Zn、Sb、Mn、CaまたはCoの化合物から選ばれる一種または複数種の二価又は三価金属化合物触媒を、テレフタル酸の重量に対して0.01重量%〜0.08重量%の量で添加し、且つ熱安定剤として、リン酸トリメチルまたはリン酸トリフェニルを、テレフタル酸の重量に対して0.02重量%〜0.06重量%の量で添加する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 前記の共重合および紡糸の工程は、大規模の連続重合−紡糸装置で、順に行う、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 前記の大規模の連続重合−紡糸装置は、順に、第一のエステル化オートクレーブと、第二のエステル化オートクレーブと、縮合重合オートクレーブと、紡糸装置とを含む、ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
- 第一のエステル化オートクレーブにおけるエステル化反応温度が240℃〜270℃で、反応時間が2〜4時間で、第二のエステル化オートクレーブにおける反応温度が240℃〜270℃で、反応時間が1〜3時間で、縮合重合オートクレーブにおける反応温度が270℃〜300℃で、反応時間が2〜4時間である、ことを特徴とする請求項1、2または8に記載の方法。
- 前記の紡糸装置では、紡糸スクリュー温度が270℃〜320℃で、紡糸速度が400〜3200m/minで、引張温度が70℃〜160℃で、引張倍率が1〜4倍である、ことを特徴とする請求項2または8に記載の方法。
- 縮合重合オートクレーブで得られる共重合エステルの産物は、固有粘度が0.4〜0.7で、融点が200℃〜240℃である、ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 得られる共重合エステルのフィラメントまたはステープルは、常圧の沸騰染色の条件下で、カチオン染料または分散性染料を用いて95〜100℃、常圧で深色に染まり、染着率が90%以上である、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
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