JP2013529469A - 香味料組成物およびその製造方法 - Google Patents

香味料組成物およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

通常、長期熟成法後のみに得られる香味料を求めて、香味付加、増強および/または置換するために、食品において、または食品とともに使用するための、伝統的なバルサミコ酢、従来のバルサミコ酢およびパルメザンチーズ香味料組成物を容易に合成するために、これらを合成する方法が提供される。

Description

本発明は、香味料組成物の作製に関する。より詳しくは、本発明は、概して、小さい生産地内に地理的に限られている伝統的な長い工程の代替法として香味料組成物を製造する方法を対象とする。
香味料組成物および香味料特性の発達には、長く、詳細な製造工程が必要であり得る。特に、バルサミコ酢およびチーズのうち、最も人気があり、ますます人気が高まっている形態は、世界の特定の明確に定義された地理的地域内のみでの生産に限られたままであり、伝統的な長い工程でのみ製造され続けている。
一般に、2種類のバルサミコ酢がある。伝統的なバルサミコ酢(TBV)は、開始培養物または任意のその他の添加物を添加しない、ブドウの加熱されたマストのアルコール発酵および酢酸発酵によって得られる、周知の、高品質食品である。TBVは、大きさが漸減する木製の樽のセット中での少なくとも12年の長い熟成工程の後、もっぱら、100mlのみを含有する特別なボトルに入った状態で、100ドル超で始まる価格で販売され、品質および価格は、熟成に伴って増大する。従来のバルサミコ酢(BV)は工業的に製造されるが(毎年、ほんの数ボトルのTBVしか生産されないのに対し)、BVにさえ、長い製造期間を経てきた成分を含むことが必要である。従来のBVは、マストの代わりに大量のより安価なワインビネガーを代用することによって製造され、通常、保存剤および/または着色料および香味料を含有する。TBVでは許可されないワインビネガーは、ワインから製造され、ワインは、加工されたブドウから生じることが知られている。TBVと同様に、ブドウは、酸と糖分の適切なバランスを確実にするために、生活環中の適切な時点だけでなく、1日の中の適切な時間の間に注意深く摘み取られなければならない。また、ブドウは、傷つけないようにやさしく摘み取り、清潔にし、あらゆる害虫、葉、または場合によって茎を取り除くために徹底的な洗浄工程を経なければならない。次いで、ブドウをマストに変え、少なくとも3〜4週間発酵させ、マロラクチック発酵のために特別な細菌とともに樽または大樽中で熟成させる。熟成工程は、9カ月から2年半以上の範囲で変わり得る。より良好な品質のワインビネガーは、木の中で最大2年熟成され、複雑で、まろやかな香味を示す。一部のワインは、熟成段階の前に冷温安定化工程を経なければならない。したがって、TBVおよび従来のBVの両方とも、長い、詳細な工程から得られる。
図は、TBVを製造するために使用される「トッピングアップ」と呼ばれる先行技術の工程を示す。この工程は、おそらく、あらゆる食用製品の製造手順の中でも最も複雑で詳細な製造手順である。イタリアの法律によれば、TBVは、秋に収穫された、イタリアのモデナ地区のトレッビアーノ、スペルゴラ(Spergola)、ランブルスコまたはその他の種類のブドウの加熱されたマストの酢酸発酵によって製造されなくてはならない。製造工程は、トレッビアーノブドウジュースを加熱して、ジュースの水分含量を低減させ、香味が増大したマストと呼ばれるシロップに変えることによって始まる。一般に、マストの調製およびその濃縮は、初期量の約1/3が残るまで、大気圧および80〜90℃で行われる。次いで、加熱されたマストは、次の春まで「母樽(botte madre)」と呼ばれる樽中で維持される。発酵および熟化工程は、図中に表される、バッテリー(battery)と呼ばれる一連の木製の大樽中で実施される。一連のものは、普通、種々の大きさまたは容積およびオーク,クリ、サクラ材、セイヨウトネリコ、クワ、アカシアまたはビャクシンなどの種々の木の5〜10の樽からなる。蒸発の程度およびTBVの芳香は、使用される木の種類によって影響を受ける。熟成の間、各大樽中の液体は、小さ
くなる順に、1つの大樽(cask)から別のものへと特定の量のビネガーを移すことによって一定に維持される。春に、第1の樽10の熟化されたビネガーの半量が取り出され、続く樽12、14,16の各々が、蒸発および微生物の活性のための完全な条件を確立するために、容積の80%まで補充される連続デカント手順が適用される。第5の樽18は、「母樽」からのマストで最終的に補充される(描かれていない)。言い換えれば、少ない割合が、最も小さい大樽ら取り出され、次いで、各大樽が、次の大きい大樽の内容物で「トッピングアップ」される。これは、蒸発およびデカントによる容量減少を補充するために行われる。TBVの製造のためには、ビネガーは、12年熟化して初めて最小の樽10から取り出される。
TBVと同様、パルミジャーノ・レッジャーノチーズは、小さい生産地と長い成熟工程を特徴とするもう1つの人気のあるイタリア製品である。この周知のチーズは、イタリアのパルマ、レッジョ・エミリア、モデナおよびボローニャ付近のその生産地域にちなんで名づけられている。用語パルメザンは、パルミジャーノ・レッジャーノチーズを摸倣するチーズに使用され、パルメザン系チーズとも呼ばれる。これらのチーズは、原材料、製造工程および熟化工程に関して異なっている。
ほとんどのパルメザン系チーズは、低温殺菌され、澄まされたスキムミルクから作られるが、パルミジャーノ・レッジャーノは、ウシの全原乳から作られる。夜の搾乳から得た全原乳を、ステンレス鋼のボウル中で一晩維持し、それによって、自然なクリーミングが起こり、クリームが分離し、少量の酸味が発生する。翌朝、自然に半ば皮の張ったミルクを、新鮮な朝のミルクと組み合わせると、その結果、約2.5%の脂肪含量が得られるが、これがチーズにおける的確な脂肪/タンパク質割合にとって重要である。このミルクを銅の内張りをした大樽(vat)中に投入する(銅は迅速に熱くなり、迅速に冷える)。次いで、好熱性乳酸菌の天然の、極めて複雑な混合物を含有する発酵したホエーを加え、温度を約30℃に上げる。仔ウシのレンネットを加えて、ミルクタンパク質を凝固させ、混合物を10〜12分間凝乳させる。次いで、カードを機械的に小片(およそ米粒の大きさ)に破壊する。次いで、チーズ作製機によって注意深く制御しながら温度を55℃に上げる。カードを45〜60分間沈降させる。圧縮されたカードを1枚のモスリン中に集め、その後、2つに分け、型の中に入れる。型の中に入れると、約12〜24時間軽い圧力をかけて、ホエーの排出を促す。圧力をかけられたカードを、室温で20〜25日間塩化ナトリウム塩水中に入れて塩を吸収させる。塩水につけた後、熟成室と呼ばれる、涼しい、換気された雰囲気(85%相対湿度)中で18カ月間熟化工程を行う。この詳細な伝統的な製造工程によって、パルミジャーノ・レッジャーノチーズが継続して世界中で認められるための最終製品の高品質が確保される。
製造の間に起こっている絶え間ない変化を受け、これらの食品の得られる香味特性は、いくつか例を挙げるなら、酸性化、ブドウの選択、熟化工程および木の種類などの因子のために、極めて複雑で、高度に変わりやすい。さらに、これらの食品の開発には、何カ月、さらには何年もの、長く、広範囲に及ぶ熟成工程が必要である。さらに、その開発は、世界の中の特定の地理的場所に限られたままであり、その結果、低い集中、低い供給力、高い材料費が生じる。これまでの研究によって、これらの製品が、特徴分布において数百種、場合により数千種でさえの化合物をもたらすことが示されたが、これらの香味の製造に対する、より費用効率の高い代替法は依然として必要とされている。また、特別の地域での長い熟成期間が不要である、これらの食品を厳密に摸倣する香味料組成物を製造するための代替時間節約手段も依然として必要とされている。
本発明は、香味料組成物およびその即座の製造方法を提供する。特定の範囲内の香味を
特徴とする限定された数の化合物を組み合わせることによって、伝統的な長期熟成法の代替法が達成される。本明細書に記載された方法および配合物によって、ブドウを入手または栽培する必要のない、発酵、熟化または凝固工程のいずれのためにも待つことのない、香味料組成物の迅速製造が可能になる。必要な化合物が得られると、香味料組成物はほぼ瞬時に得られる。したがって、本発明によって、人気のある、複雑な香味料組成物を製造する費用および時間両方の効率的な方法が可能となる。
1実施態様では、本発明の香味料組成物は、各々、香味料に対して最も影響があると決定された成分からなり、それぞれ、芳香活性(揮発性)化合物および呈味活性(不揮発性)化合物としても知られる、揮発性部分および不揮発性部分の両方からなる。特徴に影響を及ぼす匂い分子が、それ以外には、長期間の発酵後にはじめて生じる感覚をもたらすことができる芳香(揮発性)部分を作製するために、本明細書に開示された量内で組み合わされる。別の実施態様では、芳香部分を、摸倣されている食用製品の擬似基質と一緒に組み合わせることによって、バルサミコ酢香味料が得られる。一般に、本明細書に記載されたように、より多くの芳香活性(揮発性)成分が、本発明の揮発性部分中に組み合わされると、より充実した、より豊かな、全体的により本格的な香味料組成物となる。同様に、より多くの不揮発性または呈味活性成分が、揮発性部分に添加される不揮発性部分中に組み合わされると、より本格的な香味料となる。
本組成物は、それ以外には、長期熟成工程後に形成される製品を厳密に摸倣する、また、さまざまな選択のための増強された望ましい食品添加物を提供する、任意の数の改善された香味特性を提供するよう改変され得る。本発明の香味は、例えば、常温保存可能なスナック食品、ベーカリー製品、サラダドレッシングおよびパスタの香味料または増強された香味料のために、全食品産業を通じて使用され得る。このような香味の濃縮は、強度が最終食品ならびに個人の嗜好に応じて変わるので、幅広いレベルおよび範囲からなる。
本発明の上記のおよびその他の特徴および利点は、以下の説明から明らかとなる。本明細書において、本発明は、特に別に主張されない限り、挙げられた実施例に範囲が制限されないということは理解されるべきである。
本発明に特徴的であると考えられる新規特徴が、添付の特許請求の範囲に示されている。しかし、本発明自体ならびにその好ましい使用様式、さらなる目的および利点は、添付の図面と併せて読む場合に、以下の例示的実施態様の詳細な説明を参照することによって最良に理解される。
本発明の香味料組成物と関連している食品/香味料組成物の製造の先行技術の伝統的な熟成方法を示す図。
摸倣食品のためにいくつかの香味料組成物が提案されている。今日まで、周知の人気のある製品と関連している特徴的な香味をより表現する、したがってより本格的な香味料組成物を製造する方法は依然として必要とされている。本配合物は、伝統的なバルサミコ酢(TBV)、従来のBVおよびパルメザンチーズの香味料の本格的な代替物を提供する。その伝統的な状況では、数カ月または数年の熟成工程後に、これらの製品は、極めて複雑な組成および数百種から、場合により、数千種もの化合物で構成され、これらの天然の香味料に関するいくつかの研究にもかかわらず、その多くが未知のままである。しかし、本発明によって、これらの製品と関連している呈味および芳香感覚を反映するための香味料組成物およびそのほぼ瞬時の調製の方法が可能となる。複雑な、伝統的に製造された香味
料中には、数百種の化合物が存在するにもかかわらず、本明細書に記載された代替香味料によって、香味料、すなわち、香味料を特徴づける呈味および匂いのいずれかまたは両方によって通常生じる1種または複数の感覚をもたらすとわかった限定された数のみの化合物の組合せが可能となる。実際、1実施態様では、本発明の香味料組成物は、46種未満の化合物を使用する方法によって製造され得る。別の実施態様では、香味料組成物は、26種未満の化合物を使用して製造され得る。これらの香味料は、1日未満で製造され得、したがって、数年かかる場合もある伝統的な作製方法と比較して膨大な量の時間を節約する。
一実施態様では、所望の香味料を製造するための第1の工程では、揮発性部分を製造するために特定の揮発性芳香成分が組み合わされる。さらなる実施態様では、同様の、時には、より充実した芳香または香味料感覚を生じさせるために、さらなる芳香成分が添加される場合もある。第2の工程では、組み合わされた揮発性芳香成分は、1種または複数の不揮発性化合物からなる不揮発性部分と一緒に組み合わされる。1実施態様では、この不揮発性部分は、摸倣される食品物質の基質をシミュレートする成分からなる。別の実施態様では、不揮発性部分は、呈味活性成分とも呼ばれる、天然の香味料の呈味を最良に特徴づけるとわかった最大39種の不揮発性成分からなる。したがって、本発明は、それ以外には、製造するための非常に長期間の待ち時間を伴う費用のかかる工程を排除しながら、非常に人気のある、本格的な香味料を作製するための、また食品を増強するための、ほぼ瞬時の、より費用効率の高い方法および配合物を提供する。
本発明は、幾分かは、天然の香味料に大きく影響を及ぼし得るいかなる重要な化合物も見落とさないよう実施された種々のバルサミコ酢およびパルメザンチーズに関する解析的分析によって開発された。さらに、配合の香味組成物を用いる官能実験が、製造された香味料中のいくつかの成分の相対的な重要性を調べるための省略実験と一緒に与えられた。従来のBV、TBVおよびパルメザンチーズの芳香エキス中の認識される匂い分子について、匂い分子のフレーバーダイリューション(FD)−クロマトグラムを得た。FDファクターは、物質がまだ匂う最高希釈を反映し、これらは、通常、芳香エキス希釈分析法(Aroma Extract Dilution Analysis)(AEDA)によって決定される。AEDAは、重要な芳香化合物の検出のために使用される強力なスクリーニング法として公知であり、これは、食品中の匂い分子の効力を調べるための定量的ガスクロマトグラフィーオルファクトメトリー(GCO)手順を組み合わせる。BVについては、FDファクターは、4から4096の範囲であるとわかった。従来のBVでは、60種の臭気の活性領域が認識されたのに対し、TBVでは、AEDAを適用して53種の匂い分子が認識された。しかし、本発明のバルサミコ酢香味料は、37種という少ない揮発性芳香成分を使用して再現され得る。パルメザンチーズ抽出物については、FDファクターは56種の臭気活性領域中で2から8192の範囲であるとわかった。しかし、わずか26種の揮発性芳香化合物を使用することによって、パルメザンチーズ香味料が製造される。より本格的な摸倣香味料の製造のために、揮発性物質が、1種または複数の不揮発性物質と組み合わされることが好ましい。一般に、本明細書において開示された、より多くの不揮発性物質が、本明細書における香味料の不揮発性部分内に組み合わされるほど、より本格的な香味料となる。すなわち、より多くの不揮発性成分が、本明細書に開示される不揮発性部分に添加されるほど、本発明の香味料を、伝統的な長期熟成工程法を用いて製造されたものと区別することがより困難となる。1実施態様では、不揮発性部分は、揮発性物質と関連しているビネガーの基質をシミュレートする約8種の糖および有機酸のグループからなる。別の実施態様では、不揮発性部分は、呈味活性成分としても知られる、関連のある香味料の呈味を最良に特性付けると考えられている化合物を含む。
TBVは、本明細書において、タバコ様、ココナッツ様、木のようなおよびプラム様の臭気ノートを特徴とし、一方で、従来のBVは、本明細書において、よりフルーティーな
、チーズ様の、刺激性の臭気ノートを特徴とする。本明細書において、パルメザンチーズ香味料とは、最初に、チーズ様の香味ノートを主に特徴とし、続いて、刺激性の、シーズニングのような、フルーティーな臭気ノートを特徴とするものである。
本発明の第1の態様では、香味料組成物を作製する方法は、特定の芳香化合物を組み合わせ、それによって、芳香活性成分または揮発性部分を製造することによって始まる。これらの芳香化合物は、出願人によって、それ以外には、長期熟成法によって製造される香味料を最良に摸倣すると見出された。したがって、本発明の方法は、第1の実施態様において、以下のグループ:
グループI:
3−メチルブタン酸エチル;
2−メチルプロパン酸エチル;
2−メチルブタン酸エチル;
ブタン酸エチル;
酢酸エチルフェニル;
酢酸エチル;
グループII:
エタノール;
3−メチル−1−ブタノール;
2−フェニルエタノール;
(S)−2−メチル−1−ブタノール;
グループIII:
2−メチルプロパン酸;
(S)−2−メチルブタン酸;
ブタン酸;
3−メチルブタン酸;
2−フェニル酢酸;
酢酸;
ヘキサン酸;
ドデカン酸;
グループIV:
アセトアルデヒド;
フェニルアセトアルデヒド;
4−ヒドロキシ−3−メトキシ−ベンズアルデヒド;
3−メチルブタナール;
2−メチルプロパナール;
5−(ヒドロキシメチル)−フルフラール;
フルフラール;
グループV:
酢酸2−フェニルエチル;
3−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピラノン;
γ−ノナラクトン;
δ−デカラクトン;
シス−ウィスキーラクトン;
2−エチル−3,5−ジメチルピラジン;
γ−ドデカラクトン;
h)2,3−ブタンジオン;
(E)−β−ダマセノン(damasceone);
j)ワインラクトン;
k)3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2(5H)−フラノン;
l)4−エチルフェノール;および
m)4−メチルフェノール
の各々からの以下の化合物のうち1種または複数を組み合わせる工程からなり、
混合物中の、添加される、グループIからの1種または複数の化合物、グループIIからの1種または複数の化合物、グループIIIからの1種または複数の化合物、グループIVからの1種または複数の化合物およびグループVからの1種または複数の化合物の重量割合は、約0.05〜50:2〜600:100〜4000:2〜600:0.01〜10でなければならない。この混合物は、本明細書に記載された方法の第1の工程において揮発性部分の作製を提供する。別の実施態様では、各グループからの2種以上の化合物が、上記の割合内で一緒に添加される。別の実施態様では、各グループからの3種以上の化合物が、上記の割合内で一緒に添加される。別の実施態様では、各グループからの4種以上の化合物が、上記の割合内で一緒に添加される。別の実施態様では、すべての化合物が、上記の割合内のままで一緒に添加される。一般に、より多くの化合物が揮発性部分中に添加されるほど、得られる香味料は、伝統的な方法を用いて製造されたものにより類似する。1実施態様では、揮発性部分は、上記の芳香化合物のみからなる。この当業者ならば、開示内容を携えれば、任意の数の、伝統的に製造された配合物と同様の香味および芳香特性を有する、適した配合物を製造できる。
例として、表1のおおよその範囲中の以下の芳香化合物のうち複数の組合せが、出願人によって、バルサミコ酢を最良に摸倣する揮発性部分または組成物をもたらすと見出された。本明細書に記載された揮発性部分中にすべてが存在する場合には、各揮発性物質は、以下に示された揮発性部分のおおよそのパーセンテージを構成するはずである。しかし、すべての成分が、本明細書に記載されたバルサミコ酢香味料の作製に必要であるわけではないということは留意されなくてはならない。すべての値は近似値であると考えられなければならず、これは、いくつかの実施態様では、バルサミコ酢の香味料の許容される実施態様を依然として製造しながら、約5%ほど、またはさらに約10%ほど変わり得る。
Figure 2013529469
変動する量の上記の濃度によって、以下でさらに論じられるように、従来のバルサミコ酢の香味料または伝統的なバルサミコ酢の香味料のいずれかの製造が可能になる。上記で開示された範囲の下限または上限側いずれかの10%によって提供される変動する任意の量もまた、さらなる適した実施態様またはバルサミコ酢香味料を提供することは留意されなければならない。なおさらなる実施態様では、濃度はわずか5%程度変わり得る。上記の表を考えると、いくつかの可能性および実施態様があり得る。したがって、当業者ならば、この開示内容を携えれば、すべての提供された化合物のこれらの開示された係数内の適した分散を決定できるであろう。
以下の表2は、TBVおよび従来のBVの両方に共通する成分の適した範囲の全般的な比較を示し、これらは、以下に提供されたおおよその量で使用された場合に、TBVまたはBVいずれかをより良好に摸倣する。
Figure 2013529469
上記の量は、おおよそのものであり、許容される実施態様を依然として製造しながら、幾分か変わり得る。本明細書に開示されたすべての化合物は、任意の数の製造業者から容易に入手可能であるか、または当技術分野で公知の任意の方法によって合成され得る。化合物は、液体または固体形態のいずれかであり得る。すべての化合物が得られると、および/または合成されると、本発明の揮発性部分および香味料が1日未満で製造され得る。一般に、本明細書に記載された香味料のこの部分を作製するには、1種または複数の化合物が、水性系において混合される。例えば、テストランの際に、ガラスフラスコ中で水に化合物を溶解し、マグネチックスターラーを用いて、透明な水性液体まで数分間撹拌した。用語、透明な、は、無色の混合物を表すものではないということは留意されなければならない。当業者ならば、本発明の揮発性部分と一緒に混合するために、その他の方法および設備も使用され得るということは認識するであろう。
先に記載したように、上記の化合物の量を開示された範囲および割合内で変えることによって、実施態様を、TBV香味料またはBV香味料のいずれかに向けることができる。例えば、約8〜約50の高い割合のグループIの1種または複数のエチルエステルは、香味料組成物を、より一層従来のバルサミコ酢として特徴づけ、一方で、約0.05から約8の間の低い割合は、より伝統的なバルサミコ酢香味料をもたらす。同様に、グループIIアルコールの含量が、混合物の割合において約130に増大されると、従来のBV香味料が得られる。同じことが、グループVのアセトアルデヒドおよび3−メチルブタナールなどのアルデヒドのほとんどに当てはまる。しかし、驚くべきことに、約0.0617〜
0.0828mg/kgの多量の2−メチルプロパナールが、改善されたTBVの香味を作り出す。天然では、長期間の熟成が、このアルデヒドの蒸発を促進するはずであるにも関わらずである。TBVの香味料について、さらなる例として、表2に開示されたような、ワインラクトンおよび3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2(5H)−フラノンが多量であるほど、伝統的なバルサミコ酢をより良好に反映する。さらに、本発明の従来のBVについては、より望ましい香味料のために、少量の上記で開示されたブタン酸エチルも添加される。
さらに、上記の芳香揮発性成分を組み合わせることに関しては、1実施態様では、揮発性部分は以下の成分:酢酸エチル、エタノール、酢酸、5−(ヒドロキシメチル)−フルフラールおよび2,3−ブタンジオンからなる。1実施態様では、これらの成分は、前記揮発性部分の約98%から約99.9%の間を構成する。別の実施態様では、これらの成分は、揮発性部分の約99.7%を構成する。
1実施態様では、揮発性部分の配合物は、TBV香味料の製造において約29790mg/kgから約36410mg/kgの間の酢酸を含む。その他のTBVの香味料実施態様では、揮発性部分は、約0.0044から約0.0054mg/kgの3−ブタン酸エチル、約0.0031から約0.0039mg/kgの2−メチルプロパン酸エチル、約0.00041から約0.00055mg/kgの2−メチルブタン酸エチル、約0.025から約0.031mg/kgの酢酸エチルフェニルおよび約16.8から約20.9mg/kgの間の酢酸エチルのうち1種または複数を含む。好ましくは、TBV香味料を摸倣する実施態様では、どれほどのブタン酸エチルも添加されない。さらなる実施態様は、示されたおおよその量でこれらのエチルエステルのうち2種以上を含み得る。さらなる実施態様は、示されたおおよその量でこれらのエチルエステルのうち3種以上を含む。さらに、実施態様は、上記のグループI中にグループ分けされたエチルエステルのうち4種以上を含み得る。1実施態様では、1種の配合物中に、グループIの5種のエチルエステル化合物が添加される。別の実施態様では、本発明の揮発性部分内でグループIの6種すべてのエチルエステルが組み合わされる。したがって、本発明の揮発性部分の適した実施態様は、グループIのエチルエステルの少なくとも1種、最大6種を含む。提供された範囲内でのこれらの成分の添加は、合成されたTBV香味料をもたらすとわかった。
TBVの製造におけるその他の実施態様では、揮発性部分は、以下の成分:約755から約922.9mg/kgの間のエタノール、約0.321mg/kgから約0.392mg/kgの間の3−メチル−1−ブタノール、約10.89から約13.31mg/kgの間の2−フェニルエタノールおよび約0.071から約0.087mg/kgの間の(S)−2−メチル−1−ブタノールのうち1種または複数を含む。揮発性部分のさらなる実施態様は、上記のグループIIのアルコールのうち2種以上を含み得る。1実施態様では、揮発性部分は、開示されたおおよその範囲内のアルコールのうち3種のアルコールを含む。別の実施態様では、揮発性部分は、おおよその開示された範囲中のアルコールのうち4種すべてを含む。したがって、適した実施態様は、グループIIのうち少なくとも1種、最大4種のアルコールを含む。
TBV香味料を製造するためのさらなる実施態様では、揮発性部分は、約4.81から約5.87mg/kgの間の2−メチルプロパン酸、約1.4から約1.95mg/kgの間の(S)−2−メチルブタン酸、約1.98から約2.42mg/kgの間のブタン酸、約12から約16.3mg/kgの間の3−メチルブタン酸、約9.5から約11.7mg/kgの間の酢酸2−フェニル、約0.8442から約1.032の間のヘキサン酸および約0.08mg/kgから約0.98mg/kgの間のドデカン酸のうち1種または複数を含む。さらなる実施態様は、グループIIIのこれらの酸のうち2種以上を含み得る。本発明の揮発性部分のその他の実施態様は、これらの酸のうち3種以上を含む。
その他の実施態様は、これらの酸のうち4種以上を含む。その他の実施態様では、揮発性部分は、酸のうち5種以上を含む。さらなる実施態様では、揮発性部分は、上記のグループIIIの酸のうち6種以上を含む。1実施態様では、揮発性部分は、これらの酸のうち7種を含む。別の実施態様では、揮発性部分は、上記のグループIIIのこれらの酸のうち8種すべてを含む。したがって、本発明の方法の第1の工程において、揮発性部分の適した実施態様は、上記のグループIIIの酸のうち少なくとも1種、最大8種を含む。
その他の実施態様では、本発明の製造されたTBV香味料は、以下のアルデヒド成分:約0.95から約1.81mg/kgの間のアセトアルデヒド、約0.025から約0.031mg/kgのフェニルアセトアルデヒド、約9.54mg/kgから約1.16mg/kgの間の4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド、約0.079から約0.097mg/kgの間の3−メチルブタナール、約0.06mg/kgから約0.08mg/kgの間の2−メチルプロパナール、約4370mg/kgから約5350mg/kgの間の5−(ヒドロキシメチル)−フルフラールおよび約32.22から約39.38mg/kgの間のフルフラールのうち1種または複数を含む。さらなる実施態様は、これらのアルデヒドのうち2種以上を含み得る。その他の実施態様では、揮発性部分は、これらのアルデヒドのうち3種以上を含む。なおさらに、グループIVのアルデヒド成分のうち4種以上が、揮発性部分内に混合され得る。その他の実施態様では、アルデヒド成分のうち5種以上が揮発性部分内に混合される。1実施態様では、グループIVの成分のうち6種が揮発性部分中に含まれる。別の実施態様では、グループIVの成分のうち7種すべてが揮発性部分内に添加される。したがって、TBV香味料の適した実施態様は、開示されたグループIVの成分のうち少なくとも1種、最大7種を有する揮発性部分を含む。
TBV香味料のさらなる実施態様では、揮発性部分は、約0.747から約0.913mg/kgの間の酢酸2−フェニルエチル、1.098mg/kgから1.342mg/kgの間の3−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピラノン、約0.0187から約0.0230mg/kgのγ−ノナラクトン、約0.196から約0.0271mg/kgのδ−デカラクトン、約0.0143から約0.0182mg/kgのシス−ウィスキーラクトン、約0.00121から約0.00149mg/kgの2−エチル−3,5−ジメチルピラジン、約0.0008から約0.001mg/kgのγ−ドデカラクトン、約12.6から約15.5mg/kgの間の2,3−ブタンジオン、0.00055から約0.00114mg/kgの(Ε)−β−ダマセノン、約0.0055から約0.0078mg/kgのワインラクトン、約0.349mg/kgから約0.427mg/kgの間の3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2(5H)−フラノン、約0.129から約0.158mg/kgの4−エチルフェノールおよび約0.03から約0.04mg/kgの4−メチルフェノールのうち1種または複数を含む。TBV香味料の揮発性部分のさらなる実施態様は、上記のグループVの成分のうち2種以上を含む。さらなる実施態様では、揮発性部分は、グループVの成分のうち3種以上を含む。さらなる実施態様では、揮発性部分は、グループVの成分のうち4種以上を含む。その他の実施態様は、揮発性部分中に上記のグループVの成分のうち5種以上を含む。さらなる実施態様は、上記のグループVの成分のうち少なくとも6種を含む。いくつかの実施態様では、揮発性部分は、これらの成分のうち少なくとも7種を含む。いくつかの実施態様では、揮発性部分は、これらの成分のうち少なくとも8種を含む。その他の実施態様では、揮発性部分は、これらの成分のうち少なくとも9種を含む。その他の実施態様では、揮発性部分は、これらの成分のうち少なくとも10種を含む。その他の実施態様では、揮発性部分は、これらの成分のうち少なくとも11種を含む。その他の実施態様では、揮発性部分は、これらの成分のうち少なくとも12種を含む。1実施態様では、揮発性部分は、上記のグループVに列挙される成分のうち13種すべてを含み得る。したがって、適した実施態様では、本発明のバルサミコ酢は、グループVの成分のうち少なくとも1種、最大13種を含み得る。最後に、本明細書に記載されたバルサミコ酢香味料の最も本格的なものでは、1実施態様は、上記で列挙さ
れたグループI〜Vのすべてからのすべての化合物を含む。
場合により、TBV香味料の揮発性部分のなおさらなる実施態様では、本発明の香味料はまた、任意の数の以下の追加の成分:1−オクテン−3−オン、2−イソプロピル−3−メトキシピラジン、2,3−ジエチル−5−メチルピラジン、2−イソブチル−3−メトキシピラジン、プロパン酸、3−メチルブタン酸、3−メチル−2,4−ノナンジオン、トランス−4,5−エポキシ−(E)−2−デセナル、4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3(2H)−フラノン、δ−ノナラクトン、γ−デカラクトン、z−6−ドデセン−γ−ラクトン、3−フェニルプロパン酸、トランス−ウィスキーラクトン、2−メトキシフェニル、2−ヒドロキシ−3−メチル−2−シクロペンテン−1−オンおよび酢酸4−エチルフェニルを含み得る。当業者ならば、この開示内容を読めば、望まれるように、これらの任意選択の成分のいずれの量も調整できる。
従来のBVを表現する実施態様については、揮発性部分は、約45450mg/kgから約55550mg/kgの間の酢酸を含む。1実施態様では、本発明による、従来のBVの揮発性部分は、以下の成分:約0.1026mg/kgから約0.1254mg/kgの間の3−メチルブタン酸エチル、約0.1638mg/kgから約0.2002mg/kgの間の2−メチルプロパン酸エチル、約0.0127mg/kgから約0.0187mg/kgの間の2−メチルブタン酸エチル、約0.0551mg/kgから約0.0772mg/kgの間のブタン酸エチル、約0.0254mg/kgから約0.0310mg/kgの酢酸エチルフェニルおよび約468mg/kgから約572mg/kgの間の酢酸エチルのうち1種または複数をさらに含む。さらなる実施態様は、示されたおおよその量でこれらのエチルエステルのうち2種以上を含み得る。さらなる実施態様は、示されたおおよその量でこれらのエチルエステルのうち3種以上を含む。なおさらなる実施態様は、上記のグループI中にグループ分けされたエチルエステルのうち4種以上を含み得る。1実施態様では、1種の配合物中に、グループIの5種のエチルエステル化合物が添加される。別の実施態様では、グループIの6種すべてのエチルエステルが、本発明の揮発性部分内で組み合わされる。したがって、本発明の揮発性部分の適した実施態様は、グループIのエチルエステルのうち少なくとも1種、最大6種を含む。提供された範囲内でのこれらの成分の添加は、合成ではあるが本格的な従来のBV香味料をもたらすことがわかった。
従来のBVの製造におけるその他の実施態様では、揮発性部分は、以下の成分:約6831mg/kgから約8349mg/kgの間のエタノール、約58.23mg/kgから約71.17mg/kgの間の3−メチル−1−ブタノール、約19.17mg/kgから約23.43mg/kgの間の2−フェニルエタノールおよび約15.57mg/kgから約19.03mg/kgの間の(S)−2−メチル−1−ブタノールのうち1種または複数を含む。揮発性部分のさらなる実施態様は、上記のグループIIのアルコールのうち2種以上を含み得る。1実施態様では、揮発性部分は、開示されたおおよその範囲内のアルコールのうち3種のアルコールを含む。別の実施態様では、揮発性部分は、おおよその開示された範囲中のアルコールのうち4種すべてを含む。したがって、従来のBVの適した実施態様はまた、グループIIのアルコールのうち少なくとも1種、最大4種を含む。
従来のBVの製造におけるその他の実施態様では、揮発性部分は、以下の成分:約8.34mg/kgから約10.2mg/kgの間の2−メチルプロパン酸、約1.26mg/kgから約1.55mg/kgの間の(S)−2−メチルブタン酸、約3.61mg/kgから約4.42mg/kgの間のブタン酸、約8.22mg/kgから約10.04mg/kgの間の3−メチルブタン酸、約1.29mg/kgから約1.58mg/kgの間の酢酸2−フェニル、約1.62mg/kgから約1.99mg/kgの間のヘキサ
ン酸および約0.0505mg/kgから約0.0687mg/kgの間のドデカン酸のうち1種または複数を含む。さらなる実施態様は、グループIIIの酸のうち2種以上を含み得る。本発明の揮発性部分のその他の実施態様は、これらの酸のうち3種以上を含む。その他の実施態様は、これらの酸のうち4種以上を含む。その他の実施態様では、揮発性部分は、グループIIIの酸のうち5種以上を含む。さらなる実施態様では、揮発性部分は、上記のグループIIIの酸のうち6種以上を含む。1実施態様では、揮発性部分は、これらの酸のうち7種を含む。別の実施態様では、揮発性部分は、上記のグループIIIのこれらの酸のうち8種すべてを含む。したがって、揮発性部分の適した実施態様は、本発明の方法の第1の工程において、上記のグループIIIの酸のうち少なくとも1種、最大8種を含む。
いくつかの実施態様では、本発明の製造された従来のBV香味料は、以下のアルデヒド成分:約6.56mg/kgから約8.02mg/kgの間のアセトアルデヒド、約0.0676から約0.0864mg/kgの間のフェニルアセトアルデヒド、約0.0827mg/kgから約0.1011mg/kgの間の4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド、約0.1656から約0.2024mg/kgの間の3−メチルブタナール、約0.0456mg/kgから約0.0558mg/kgの間の2−メチルプロパナール、約1341mg/kgから約1639mg/kgの間の5−(ヒドロキシメチル)−フルフラールおよび約1.773から約2.167mg/kgの間のフルフラールのうち1種または複数を含む。さらなる実施態様は、これらのアルデヒドのうち2種以上を含み得る。その他の実施態様では、揮発性部分は、これらのアルデヒドのうち3種以上を含む。なおさらに、揮発性部分内で、グループIVのアルデヒド成分のうち4種以上が混合され得る。その他の実施態様では、アルデヒド成分の5種以上が揮発性部分内で混合される。1実施態様では、揮発性部分中に、グループIVの成分のうち6種が含まれる。別の実施態様では、グループIVの成分のうち7種すべてが揮発性部分内に添加される。したがって、従来のBV香味料の適した実施態様は、開示されたグループIVの成分のうち少なくとも1種、最大7種を有する揮発性部分を含む。
従来のBV香味料のさらなる実施態様では、揮発性部分は、約1.062mg/kgから約1.298mg/kgの間の酢酸2−フェニル(pheny)エチル、約0.121mg/kgから約0.147mg/kgの間の3−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピラノン、0.0196mg/kgから約0.0243mg/kgのγ−ノナラクトン、約0.0095mg/kgから約0.0116mg/kgのδ−デカラクトン、約0.00623mg/kgから約0.00836mg/kgのシス−ウィスキーラクトン、約0.000272mg/kgから約0.000669mg/kgの2−エチル−3,5−ジメチルピラジン、約0.000369mg/kgから約0.000504mg/kgのγ−ドデカラクトン、約7.26mg/kgから約9.46mg/kgの間の2,3−ブタンジオン、約0.0041mg/kgから約0.005mg/kgの(E)−β−ダマセノン、約0.0015mg/kgから約0.0018mg/kgのワインラクトン、約0.0374mg/kgから約0.0458mg/kgの間の3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2(5H)−フラノン、約0.234mg/kgから約0.298mg/kgの間の4−エチルフェノールおよび約0.00598mg/kgから約0.00732mg/kgの4−メチルフェノールのうち1種または複数を含む。従来のBVの香味料の揮発性部分のさらなる実施態様は、上記のグループVの成分のうち2種以上を含む。さらなる実施態様では、揮発性部分は、グループVの成分のうち3種以上を含む。さらなる実施態様では、揮発性部分は、グループVの成分のうち4種以上を含む。その他の実施態様は、揮発性部分中に上記のグループVの成分のうち5種以上を含む。さらなる実施態様は、上記のグループVの成分のうち少なくとも6種を含む。いくつかの実施態様では、揮発性部分は、これらの成分のうち少なくとも7種を含む。いくつかの実施態様では、揮発性部分は、これらの成分のうち少なくとも8種を含む。その他の実施態様では、揮発性部分は、これら
の成分のうち少なくとも9種を含む。その他の実施態様では、揮発性部分は、これらの成分のうち少なくとも10種を含む。その他の実施態様では、揮発性部分は、これらの成分のうち少なくとも11種を含む。その他の実施態様では、揮発性部分は、これらの成分のうち少なくとも12種を含む。1実施態様では、揮発性部分は、上記のグループV中に列挙された成分のうち13種すべてを含み得る。したがって、適した実施態様では、本発明のバルサミコ酢は、グループVの成分のうち少なくとも1種、最大13種を含み得る。最後に、本明細書に記載されたバルサミコ酢香味料の最も本格的なものでは、1実施態様は、上記で列挙されたグループI〜Vのすべてからのすべての化合物を含む。
さらなる従来のBV実施態様に向けられたさらなる実施態様では、揮発性部分は、以下の化合物、2−メチル−1−プロパノール、1−オクテン−3−オン、2−アセチル−1−ピロリン、ジメチルトリスルフィド、ノナナール、2,3,5−トリメチルピラジン、2−イソプロピル−3−メトキシピラジン、2−エチル−3,6−ジメチルピラジン、2,3−ジエチル−5−メチルピラジン、2−(sec−ブチル)−3−メトキシピラジン、プロパン酸、2−アセチルピラジン、3−メチル−2,4−ノナンジオン、酢酸4−エチルフェニル、2−ヒドロキシ−3−メチル−2−シクロペンテン−1−オン、2−メトキシフェニル、3−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピラノン、トランス−4,5−エポキシ−(E)−2−デセナル、δ−ノナラクトン、γ−デカラクトン、z−6−ドデセン−γ−ラクトンおよび3−フェニルプロパン酸のうち1種または複数をさらに場合により含み得る。当業者ならば、この開示内容を読めば、望まれるように、これらの任意選択の成分のいずれの量も調整できる。
伝統的に製造された、従来のバルサミコ酢および伝統的なバルサミコ酢の両方の香味特性とも極めて複雑であり、数百種もの化合物を含有するが、本発明の組成物は、第1の実施態様では、TBV香味料を製造するためにはわずか37種の化合物を有する揮発性部分を使用して、本明細書に開示された従来のBVを製造できる揮発性部分中にはわずか38種の化合物を使用して、本格的なものとして特徴づけられ得る極めて類似した香味感覚を与えることができる。より少ない化合物を組み込むことでも、バルサミコ酢の香味に特有の許容される実施態様を提供する。
本発明は、以下の実施例によってさらに示され、これでは、量およびパーセンテージは、単に近似値と考えられなければならない。
(実施例1)
従来のバルサミコ酢の芳香部分のサンプル配合物
以下の芳香揮発性物質を、室温および周囲圧力で水性系に混合して、高品質の熟成したバルサミコ酢またはTBVを思わせる香味料組成物を製造した。テストランの際に、おおよそ示された量で以下の化合物各々のエタノール溶液を調製した。各保存溶液のアリコートを水性基質に添加した。表5に関連して以下にさらに記載されるように、すべての主要な糖および有機酸を、ビネガー基質をシミュレートするよう添加した。
Figure 2013529469
(実施例2)
従来のバルサミコ酢の芳香部分のサンプル配合物
従来のバルサミコ酢香味料を製造するために、以下の物質を、室温および周囲圧力で水
性系に混合した。テストランの際に、以下の化合物各々のエタノール溶液をおおよその示された量で調製した。各保存溶液のアリコートを水性基質に添加した。表5に関連して以下にさらに記載されるように、ビネガー基質をシミュレートするために、すべての主要な糖および有機酸を添加した。
Figure 2013529469
本発明の方法は、所望の芳香組合せを調製すると、第1の実施態様において、芳香部分を、所望の香味料の食物基質をシミュレートする組成物と組み合わせることによって、ま
たは第2の実施態様において、所望の香味料の呈味に特有の不揮発性物質を含有する組成物と組み合わせることによって継続する。しかし、これらの部分および/または基質の作製の正確な順序は、重要ではなく、調製の順序は、組成物がその後に一緒に組み合わされる限りは無関係であるということは理解されなければならない。
結果として、所望の芳香部分の調製と同時に、その後に、またはそれに先立ってのいずれかで、ビネガー基質がシミュレートされる。例えば、水にバルサミコ酢の主要な糖および有機酸を添加することによって、バルサミコ酢に適した水性基質が作製されることが知られている;すなわち、グルコース、フルクトースおよびグリセリンが、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、グリコール酸および乳酸と組み合わされる。すべてのこれらの成分は、粉末または液体形態のいずれかで容易に入手可能であり、市販されている。
従来のバルサミコ酢に向けられた1実施態様では、シミュレートされた基質は、約45%から約46%のグルコース、約50%のフルクトース、約1.9%から約2%のグリセリン、約0.5%から約0.6%の酒石酸、約0.1%から約0.2%のクエン酸、約1%のリンゴ酸、約0.1%から約0.2%のグリコール酸および約0.4%の乳酸からなる。TBV香味料を提供する別の実施態様では、シミュレートされた基質は、約50%のグルコース、約44%のフルクトース、約1.8%から約2%のグリセリン、約0.8%から約1%の酒石酸、約0.3%のクエン酸、約2%のリンゴ酸、約0.3%のグリコール酸および約1%の乳酸を含む。これらの化合物は、これらのおおよそのパーセンテージで水に添加され、撹拌することによって一緒に混合される。さらに、スクロースは、上記の糖のいずれかの代替として使用され得る。
テストランの際に、例えば、以下の表5の以下の組成物が組み合わされた。これらの量のおおよその変動も適しており、十分に本発明の範囲内である。
Figure 2013529469
別の実施態様では、所望のビネガーの芳香部分の調製と同時に、その後に、またはそれに先立って、バルサミコ酢の呈味をさらに特徴づけ、洗練するために、所望のビネガーの呈味に最も特徴的であると出願人によって見出された成分を含む不揮発性部分が作製される。やはり、芳香揮発性部分が、呈味活性不揮発性部分と組み合わされる限り、組み合わせるための調製の順序は重要ではないということは理解されなければならない。例えば、
1実施態様では、バルサミコ酢呈味と関連している呈味および香味に特徴的であるとわかった、本明細書に開示された糖、ポリオール、無機陽イオン、酸性陰イオン、有機酸、アミノ酸、フェノール酸および/またはエラジタンニンが組み合わされる。これらの不揮発性物質のいくつかの組合せは、本発明の適した不揮発性部分をもたらす。揮発性部分と同様に、より多くの不揮発性物質が不揮発性部分中に含まれるほど、より本格的な香味料実施態様となり、伝統的に製造された香味料と見分けることが困難である。さらなる添加にもかかわらず、以下に論じられるさらなる実施態様では、本発明は、香味料を摸倣するのに必要な制限された数の化合物に起因する香味料組成物を作製する改善された方法および達成される即座の、一貫性のある配合物を示す。
1実施態様では、本明細書に記載された不揮発性部分を作製するために、以下のグループ:
グループI:
グルコース;
フルクトース;
グリセロール;
イノシトール;
エリスリトール;
キシリトール;
アラビトール;
ソルビトール;
リビトール;
マンニトール;
スクロース;
グループII:
酒石酸;
クエン酸;
リンゴ酸;
グリコール酸;
乳酸;
酢酸;
コハク酸;
グループIII:
塩化物;
シュウ酸;
リン酸;
ナトリウム;
カリウム;
マグネシウム;
カルシウム;
グループIV:
ガスタラギン;
ベスカラジン(vescalagin);
グループV:
p−ヒドロキシ安息香酸;
プロトカテキュ酸;
トランス−p−クマル酸;
バニリン酸エチルエステル;
バニリン酸;
トランス−コーヒー酸;
没食子酸メチルエステル;
フェルラ酸;
シリンガ酸;
バニリン(vanilline);
シリンガアルデヒド;
キナ酸;
没食子酸
の各々からの1種または複数の成分が添加され、
各グループから選択される1種または複数の化合物各々の重量割合が、5〜800:1〜200:0.1〜20:1〜100:0.5〜100である。さらなる実施態様では、少なくとも2種の成分が、組み合わせるために上記のグループの各々から選択される。その他の実施態様は、グループIVからの成分および上記の残りのグループの各々の少なくとも3種の成分の両方を含む。さらなる実施態様は、グループIVからの成分および残りのグループの各々からの少なくとも4種の成分の両方を含む。さらなる実施態様は、グループIVからの成分および残りのグループの各々からの少なくとも5種の成分の両方を含む。さらなる実施態様は、グループIVからの成分および残りのグループの各々からの少なくとも6種の成分の両方を含む。さらなる実施態様は、グループIVからの成分および残りのグループの各々からの少なくとも7種の成分の両方を含む。一般に、より多くの成分が添加されるほど、より本格的な香味料となり、伝統的な方法を使用して製造されたものと区別することが困難である。1実施態様では、不揮発性部分は、上記で列挙される不揮発性成分のみからなる。当業者ならば、この開示内容を携えれば、本発明のバルサミコ酢香味料を作製するために、提供された割合内でこれらの成分を変更する方法を決定できる。以下の実施態様は、本発明の不揮発性部分のさらなる適した実施態様を提供する。
TBVの製造における1実施態様では、不揮発性部分は、約294588mg/kgから約360100mg/kgの間のグルコース、約259370mg/kgから約317010mg/kgの間のフルクトースおよび約11133mg/kgから約13610mg/kgの間のグリセロールのうち1種または複数以上を含む。これらの糖および/またはポリオールは、TBVに特有の甘味を提供する。したがって、スクロースまたは任意のその他の同様の糖は、これらの糖のいずれかの代替として使用され得るということは留意されなければならない。別の実施態様では、以下の有機酸のうち1種または複数が添加され、TBV香味料に酸味を提供する:約4248mg/kgから約5192mg/kgの間の酒石酸、約12950mg/kgから約15829mg/kgの間のリンゴ酸、約1638mg/kgから約2002mg/kgの間のグリコール酸および約30069mg/kgから約36751mg/kgの間の酢酸、約31.68mg/kgから約38.72mg/kgの間のカスタラジンおよび/または約42.48mg/kgから約51.92mg/kgの間のベスカラジン。
さらに、本明細書に記載されたようなTBV香味料のさらなる実施態様では、以下の陽イオンおよび陰イオンの任意の組合せが添加され得る:約189mg/kgから約231mg/kgの間の塩化物、約1791mg/kgから約2189mg/kgの間のシュウ酸、1044mg/kgから約1276mg/kgの間のリン酸、約1989mg/kgから約2431mg/kgのカリウム、約423mg/kgから約517mg/kgのマグネシウム、約153mg/kgから約187mg/kgのナトリウム、および/または約864mg/kgから約1056mg/kgのカルシウム。塩化物、ナトリウムおよび/またはリン酸添加は、香味料中にさらなる塩味成分を提供するが、シュウ酸は、さらなる酸味成分を提供する。カリウム添加は、さらなる塩味/渋味を提供するが、マグネシウムおよび/またはカルシウムはさらなる渋味/苦味を加える。さらなる実施態様では、より酸味を増すために約261mg/kgから約319mg/kgのコハク酸が添加される。より酸味を増すためのさらなる実施態様では、約2061mg/kgから約2519m
g/kgのクエン酸が添加される。これらの量はおおよそのものであり、本発明の範囲内に残りながら、幾分か変わり得る。
従来のBV香味料実施態様では、不揮発性部分は、従来のBVに甘味を提供するために、約104157mg/kgから約127305mg/kgの間のグルコース、約114237mg/kgから約139625mg/kgの間のフルクトースおよび/または約4563mg/kgから約5577mg/kgの間のグリセロール含む。別の実施態様では、従来のBVと関連している酸味を提供するために以下の有機酸のうち1種または複数が添加される:約1377mg/kgから約1685mg/kgの間の酒石酸、約2240mg/kgから約2740mg/kgの間のリンゴ酸、約330mg/kgから約410mg/kgの間のグリコール酸および/または約49770mg/kgから約60830mg/kgの間の酢酸が添加され得る。さらに、さらなる実施態様では、従来のBVの香味を摸倣するために、以下の陽イオンおよび陰イオンの任意の組合せが添加され得る:約117mg/kgから約145mg/kgの塩化物、約1555mg/kgから約1905mg/kgの間のシュウ酸、約630mg/kgから約770mg/kgの間のリン酸、約2690mg/kgから約2992mg/kgの間のカリウム、約170mg/kgから約209mg/kgのマグネシウム、約288mg/kgから約352mg/kgのナトリウムおよび/または約350mg/kgから約430mg/kgのカルシウム。TBV実施態様と同様に、塩化物、ナトリウムおよび/またはリン酸添加は、合成の従来のBV香味料中にさらなる塩味成分を提供するが、シュウ酸は、さらなる酸味成分を提供する。カリウム添加は、さらなる塩味/渋味を提供するが、マグネシウムおよび/またはカルシウムは、さらなる渋味/苦味を加える。さらなる実施態様では、酸味のために、333mg/kgから約410mg/kgのクエン酸が添加され得る。これらの量は、おおよそのものであり、本発明の範囲内に残りながら幾分か変わり得る。
例として、以下の表は、対応する芳香揮発性部分と組み合わせるためのそれぞれの不揮発性部分を作製するために、本発明においてテストランの際に添加された不揮発性成分の量を示す。これらの量はおおよそのものであり、本発明の範囲内にありながら幾分か変わり得る。当業者ならば、この開示内容を携えれば、おおよその量の開示されたようなこれらの成分を使用して、さまざまな摸倣バルサミコ酢香味料が製造され得るということは認識されよう。本発明の不揮発性部分の1実施態様は、TBV香味料を作製するつもりであるか、従来のBV香味料を作製するつもりであるかに応じて、示されたおおよその量で表6の以下の成分の少なくともすべてを含む。
Figure 2013529469
表6の1種または複数の化合物に加えて、本明細書に記載された香味料のさらなる実施態様があり得る。TBVを製造する1実施態様では、不揮発性部分が、さらに、さらなる甘味のためにさらに以下のポリオールのうち1種または複数を含む:約870mg/kgから約1070mg/kgの間のイノシトール、約729mg/kgから約891mg/kgの間のエリスリトール、243mg/kgから約297mg/kgの間のキシリトール、約297mg/kgから約363mg/kgの間のアラビトール、約1728mg/kgから約2112mg/kgの間のソルビトール、約189mg/kgから約231mg/kgの間のリビトールおよび/または約468mg/kgから約572mg/kgの間のマンニトール。さらに、その他の実施態様では、香味料の仕上げにおいて概して渋味のために、以下のフェノール酸のうち1種または複数が添加され得る:約2.097mg/kgから約2.563mg/kgの間のp−ヒドロキシ安息香酸、約1.332mg/kgから約1.628mg/kgの間のプロトカテキュ酸、約5.148mg/kgから約6.292mg/kgの間のトランス−p−クマル酸、約3.06mg/kgから約3.74mg/kgの間のバニリン酸、約4.671mg/kgから約5.709mg/kgの間のトランス−コーヒー酸、約0.549mg/kgから約0.671mg/kgの間の没食子酸−メチルエステル、約0.414mg/kgから約0.506mg/kgの間のフェルラ酸、約5.382mg/kgから約6.578mg/kgの間のシリンガ酸、約0.51mg/kgから約0.63mg/kgの間の没食子酸エチルエステル、約5.29mg/kgから約6.47mg/kgの間のゲンチジン酸、約0.98mg/kgから約1.2mg/kgバニリン(vanilline)、約1.42mg/kgから約1.74mg/kgの間のシリンガアルデヒド、約2.65mg/kgから約3.25mg/kgの間のキナ酸および/または約4.88mg/kgから約5.98mg/kgの没食子酸。
従来のBV香味料を製造するための別の実施態様では、表6の1種または複数の化合物に加えて、不揮発性部分は、さらに、以下の甘味のうち1種または複数を含む:約207
mg/kgから約253mg/kgのイノシトール、約180mg/kgから約220mg/kgのエリスリトール、約45mg/kgから約55mg/kgのキシリトール、約81mg/kgから約99mg/kgのアラビトール、約81mg/kgから約99mg/kgのソルビトール、約63mg/kgから約77mg/kgのリビトールおよび/または約378mg/kgから約462mg/kgの間のマンニトール。さらに、別の実施態様では、概して渋味のために、以下のフェノール酸のうち1種または複数が添加され得る:約2.16mg/kgから約2.64mg/kgの間のp−ヒドロキシ安息香酸、約0.73mg/kgから約0.9mg/kgの間のプロトカテキュ酸、約5.9mg/kgから約7.26mg/kgの間のトランス−p−クマル酸、約0.027mg/kgから約0.033mg/kgのバニリン酸エチルエステル、約2.53mg/kgから約3.1mg/kgの間のバニリン酸、約6.06mg/kgから約7.41mg/kgの間のトランス−コーヒー酸、0.54から約0.66mg/kgの没食子酸−メチルエステル、約0.51mg/kgから約0.63mg/kgの間のフェルラ酸、約4.01mg/kgから約4.91mg/kgの間のシリンガ酸、約8mg/kgから約9.78mg/kgの間の没食子酸エチルエステル、約4.04mg/kgから約4.94mg/kgの間のゲンチジン酸、約0.6mg/kgから約0.74mg/kgの間のバニリン(vanilline)、約0.75mg/kgから約0.92mg/kgの間のシリンガアルデヒド、約1.7mg/kgから約2.08mg/kgの間のキナ酸および/または約4.9mg/kgから約6.08mg/kgの間の没食子酸。
例として、本明細書における範囲を制限するものではないが、以下の表7は、本発明の不揮発性部分に添加され得るさらなる不揮発性成分を示す。これらは、さらなる実施態様において、表6の成分のうち1種または複数と組み合わされ得る。一般に、より多数の不揮発性物質が添加されるほど、より本格的な香味料となる。したがって、すべての成分の添加が、最も本格的な香味を有する実施態様を作り上げる。しかし、1種または複数の化合物を省いても、かなり類似した実施態様をもたらす場合もある。したがって、当業者ならば、この開示内容を携えれば、本発明の範囲内にありながら、摸倣バルサミコ酢香味料の作製では、複数の実施態様が真実味があると想定できる。すべての量がおおよそのものであり、本発明の範囲内にありながら、幾分か変わり得る。
Figure 2013529469
揮発性部分または混合物および不揮発性部分または混合物を調製すると、1実施態様では、次いで、伝統的に調製された食物に特有の香味感覚を有する香味料組成物を作製するために、不揮発性部分が芳香揮発性部分と組み合わされ得る。場合により、芳香部分を、シミュレートされた基質または本明細書に記載されたような不揮発性部分のいずれかと組み合わせた後に、調製された香味料組成物が、食品への添加のために適した担体とさらに組み合わされ得る。バルサミコ酢を製造する方法の1実施態様では、食物へ添加するために、所望のバルサミコ酢香味料を作製するために、上記の化合物が、植物油、中鎖トリグリセリド、プロピレングリコール、エタノールおよび/またはグリセリンなどの1種または複数の液体香味担体と組み合わされる。植物油および/または中鎖トリグリセリドなどの液体担体は、制限するものではないが、ポテトチップ、クラッカー、ウエハース、プレッツェルまたは野菜を始めとするスナック食品上への局所用噴霧剤のために使用するのに適している。
別の実施態様では、上記の化合物(液体香味担体が添加されているか、添加されていない)は、乾燥香味料を作製するために、噴霧乾燥、プレーティングおよび/または混合などの方法によって、塩、糖、多糖、タンパク質、マルトデキストリン、凝固防止剤および
/または酸味料などの乾燥材料とともに組み込まれ得る。その結果、乾燥香味料は、ポテトチップなどのスナック食品上に適用されるのに適している。さらなる実施態様では、ビネガー香味料をさらに差別化するために、上記の組成物にさらなる化合物が添加され得る。
本発明の別の態様では、パルメザンチーズを製造する伝統的な方法によって達成される香味料を同様に厳密に摸倣するパルメザンチーズ香味料が製造される。BV配合物と同様に、本明細書に開示された情報を考えればいくつかの実施態様があり得る。バルサミコ酢を作製するための上記の方法と同様に、第1の工程において、特定の芳香(揮発性)物質が、パルメザンチーズ香味料を製造できる揮発性部分を作り上げるために組み合わされる。1実施態様では、揮発性部分を製造するために、以下のグループ:
グループI:
酢酸;
ブタン酸;
デカン酸;
ヘキサン酸;
オクタン酸;
プロパン酸;
ペンタン酸;
グループII:
3−メチルブタン酸;
2−メチルプロパン酸;
2−メチルブタン酸;
2−フェニル酢酸;
グループIII:
ヘキサン酸エチル;
ブタン酸エチル;
δ−デカラクトン;
γ−ドデカラクトン;
δ−6−ドデセン−γ−ラクトン;
グループIV:
アセトアルデヒド;
2(5)−エチル−4−ヒドロキシ−5(2)−メチル−3(2H)−フラノン;
4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3(2H)−フラノン;
フェニルアセトアルデヒド;
3−メチルブタナール;
3−(メチルチオ)−プロパナール;
メタンチオール;
2,3−ブタンジオン;
3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2(5H)−フラノン;
2−エチル−3,5−ジメチルピラジン;および
2−アセチル−1−ピロリン
の各々からの1種または複数の芳香成分が組み合わされ、
混合物中の、添加される、グループIからの化合物、グループIIからの化合物、グループIIIからの化合物、グループIVからの化合物およびグループVからの化合物の重量割合は、少なくとも200〜4950:0.1〜20:0.4〜50:0.3〜30でなければならない。さらなる実施態様では、各グループからの2種以上の芳香成分が組み合わされる。さらなる実施態様は、各グループからの3種以上の芳香成分を含む。その他の実施態様は、各グループからの4種以上の芳香成分を含む。概して、得られる組成物が開示された割合内に入る限り、各グループからの任意の数の成分が使用され得る。1実施
態様では、パルメザンチーズ香味料実施態様の揮発性部分は、グループI〜IV中に上記で列挙された芳香化合物のみからなる。
1実施態様では、開示された割合内の上記で開示されたようなパルメザンチーズ香味料の配合物は、約1035mg/kgから約1265mg/kgの間の酢酸、約522.9mg/kgから約639.1mg/kgの間のブタン酸、約244.8mg/kgから約299.2mg/kgの間のデカン酸、約118.8mg/kgから約145.2mg/kgの間のヘキサン酸、約73.17mg/kgから約102.4mg/kgの間のオクタン酸、約57.2mg/kgから約69.9mg/kgの間のプロパン酸および約3.8mg/kgから約4.6mg/kgのペンタン酸のうち1種または複数を含む。さらなる実施態様は、上記のグループIのこれらの揮発性成分のうち2種以上を含み得る。その他の実施態様は、上記のグループI中のこれらの揮発性成分のうち3種以上を含み得る。その他の実施態様は、グループIの揮発性物質のうち4種以上を含み得る。なおさらなる実施態様は、パルメザンチーズ香味料の揮発性部分の作製においてグループIの揮発性物質のうち5種以上を含み得る。1実施態様では、本発明のパルメザンチーズ香味料の揮発性部分は、上記のグループIの揮発性成分のうち5種を含む。1実施態様では、本発明のパルメザンチーズ香味料の揮発性部分は、上記のグループIの揮発性成分のうち6種を含む。したがって、本発明のパルメザンチーズ香味料の揮発性部分の適した実施態様は、本明細書に記載されたパルメザンチーズ香味に関して、上記のグループIの揮発性芳香成分のうち少なくとも1種、最大7種を含む。
1種のパルメザンチーズ香味料実施態様では、以下の芳香成分のうち1種または複数が、揮発性部分中に組み合わされ得る:約1.24mg/kgから約1.52mg/kgの間の3−メチルブタン酸、約1.06mg/kgから約1.3mg/kgの間の2−メチルプロパン酸、約0.665mg/kgから約0.777mg/kgの間の2−メチルブタン酸および約0.557から約0.681mg/kgの間の2−フェニル酢酸。さらなる実施態様は、上記で開示されたグループIIの芳香成分のうち2種以上を含む。1実施態様は、これらのグループII芳香成分のうち3種を含む。1実施態様は、本明細書に記載されたパルメザンチーズ香味料の揮発性部分中に、これらのグループII芳香成分のうち4種すべてを含む。したがって、本明細書に開示されたようなパルメザンチーズ香味料の揮発性部分の適した実施態様は、パルメザンチーズ香味に関して上記のグループIIの成分のうち少なくとも1種、最大4種を含む。当業者ならば、この開示内容を読めば、1種または複数のこれらの成分の量を、開示された割合内に入るように調整できる。
1実施態様では、パルメザンチーズ香味料の揮発性部分は、約4.38mg/kgから約5.36mg/kgの間のヘキサン酸エチル、約1.59mg/kgから約1.94mg/kgの間のブタン酸エチル、約2.06mg/kgから約2.57mg/kgの間のδ−デカラクトン、約0.557mg/kgから約0.681mg/kgの間のγ−ドデカラクトンおよび約0.422mg/kgから約0.516mg/kgの間のδ−6−ドデセン−γ−ラクトンのうち1種または複数を含む。さらなる実施態様は、上記で開示されたグループIIIの芳香成分のうち2種以上を含む。その他の実施態様は、これらの揮発性成分のうち3種以上を含む。1実施態様では、グループIIIの成分のうち4種が、開示された割合内で組み合わされる。1実施態様では、5種すべての成分が組み合わされる。したがって、本明細書に開示されたパルメザンチーズ香味料の揮発性部分の適した実施態様は、パルメザンチーズ香味に関して上記のグループIIIの成分のうち少なくとも1種、最大5種を含む。当業者ならば、この開示内容を読めば、1種または複数のこれらの成分の量を、開示された割合内に入るように調整できる。
本発明の適した実施態様は、以下のグループIVの芳香成分のうち1種または複数をさらに含む:約2.7mg/kgから約3.3mg/kgの間のアセトアルデヒド、約1.
23mg/kgから約3.9mg/kgの間の2(5)−エチル−4−ヒドロキシ−5(2)−メチル−3(2H)−フラノン、約1.11mg/kgから約1.71mg/kgの間の4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3(2H)−フラノン、約0.36mg/kgから約0.46mg/kgの間のフェニルアセトアルデヒド、約0.16mg/kgから約0.2mg/kgの間の3−メチルブタナール、約0.0756mg/kgから約0.102mg/kgの間の3−(メチルチオ)−プロパナール、約0.025mg/kgから約0.03mg/kgの間のメタンチオール、約0.29mg/kgから約0.36mg/kgの間の2,3−ブタンジオン、約0.00213mg/kgから約0.00337mg/kgの間の3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2(5H)−フラノン、約0.00131mg/kgから約0.00193mg/kgの間の2−エチル−3,5−ジメチルピラジンおよび約0.000152mg/kgから約0.000188mg/kgの間の2−アセチル−1−ピロリン。本明細書に記載されたパルメザンチーズ香味料の揮発性部分のさらなる実施態様は、グループIVの揮発性成分のうち2種以上を含む。その他の実施態様は、グループIVの揮発性物質のうち3種以上を含む。その他の実施態様は、上記のグループIVの揮発性芳香成分のうち4種以上を含み得る。さらなる実施態様は、これらのグループIV成分のうち5種以上を含み得る。さらなる実施態様は、パルメザンチーズ香味料の製造においてグループIV成分のうち6種以上を含む。さらなる実施態様は、これらのグループIV成分のうち7種以上を含む。その他の実施態様は、これらの成分のうち8種以上を含む。なおさらなる実施態様は、これらの成分のうち9種以上を含む。1実施態様は、グループIVのこれらの化合物のうち10種を含む。最後に、別の実施態様は、本発明のパルメザンチーズ香味料に関連しているグループIVの化合物のうち11種すべてを含む。したがって、パルメザンチーズ香味料に関して本発明の揮発性部分の適した実施態様は、グループIVの成分のうち少なくとも1種、最大11種を含む。当業者ならば、この開示内容を読めば、これらの成分のいずれの量も、開示された割合に適合するよう開示された範囲内に変える方法を認識するであろう。概して、これらの芳香成分のうちより多くが香味料の揮発性部分に添加されるほど、より本格的な香味料となる;すなわち、得られる製造された香味料が、より長い、より伝統的な方法で製造された香味料により類似する。したがって、1実施態様では、列挙されたすべての成分が本発明の揮発性部分中に存在する。
さらなる実施態様では、パルメザンチーズ香味料の許容される実施態様を製造するために、以下の芳香揮発性物質のうち1種または複数がさらに添加され得る:1−オクテン−3−オン;ジメチルトリスルフィド;2,3,5−トリメチルピラジン;2−プロピオニル−1−ピロリン;2−イソプロピル−3−メトキシピラジン;2,3−ジエチル−5−メチルピラジン;2−(sec−ブチル)−3−メトキシピラジン;2−(sec−ブチル)−3−メトキシピラジン;2−イソブチル−3−メトキシピラジン;(E,Z)−2,6−ノナジエナール;3−メチル−2,4−ノナンジオン;ヘプタン酸;トランス−4,5−エポキシ−(E)−2−デセナル;2−メチルブタナール;γ−ノナラクトン;エチル−2−メチルプロパノアート;エチル−2−メチルブタノアート;4−メチルフェノール;ヘキサナール;1−ヘキセン−3−オン;δ−ドデカラクトン;ペンタン酸エチル;2−メチル−1−ブタノール;ドデカン酸;3−メチル−1−ブタノール;オクタナール;3−フェニルプロパン酸、4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド。当業者ならば、この開示内容を読めば、任意のさらなる芳香揮発性物質の量は、所望の得られる呈味に従って変わり得るということを認識するであろう。添加されるいずれか1種の化合物のどんなに少量も、本発明の範囲内にありながら香味料を幾分か変え得る。
例として、本発明の範囲を制限するものではないが、適したパルメザンチーズ香味料の揮発性部分を製造するために、以下の芳香化合物が、以下のおおよその量で、1テストランの際に添加された。以下の化合物からなる実施態様は、本明細書に記載されたような本格的な香味料を提供するための、適した実施態様であるが、当業者ならば、この開示内容
を携えれば、本発明の開示内容を考えれば、任意の数の実施態様が真実味があるということを認識するであろう。
Figure 2013529469
これらの化合物は、任意の数の製造業者から容易に入手できる、あるいは、当技術分野で公知の任意の手段によって調製され得る。1実施態様では、上記のパルメザンチーズの揮発性部分の調製とは別個に、またはそれと同時に、パルメザンチーズの呈味をシミュレートする基質が作製される。テストランの際に、2種の異なる基質を調製した:タンパク質基質(3グラムの水、52グラムのヒマワリ油および45グラムのタンパク質基質)をベースとする第1のものおよび振盪することによって均質化された水およびオイルのみからの第2のもの(28グラムの水および72グラムのヒマワリ油。パルメザンチーズを摸倣する第1の実施態様では、芳香部分は、基質をシミュレートするためにモッツァレラチーズから調製された臭気を含まないタンパク質基質と組み合わされ得る。一般に、この基質は、まず、モッツァレラチーズを凍結乾燥すること、次いで、それを粉にし、続いて、ジエチルエーテルを用いて24時間、ジクロロメタンを用いて24時間およびペンタンを用いて5時間ソックレー抽出することおよびメタノール(2回)次いで水(3回)を用い
る洗浄工程によって調製される。次いで、タンパク質基質は、凍結乾燥され、粉にされ得る。第2の実施態様では、基質は、水および油中のエマルジョンとして調製され、振盪することによって均質化される。テストランの際に、約28:72の水対ヒマワリ油の割合を使用して100グラムを調製した。溶解工程後に、純粋なヒマワリ油および水ならびに上記で示されたようなおおよその量のメタンチオールの不足量を添加した。
化合物のほとんどが、油溶性であり、したがって、ヒマワリ油に溶解されるが、2−フェニル酢酸および4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3(2H)−フラノンは、油溶性ではないので水に溶解される。さらに、メタンチオールは気密性シリンジによって添加される。したがって、油溶性の揮発性物質は、示されたおおよその量またはパーセンテージで油に溶解される。次いで、示された量および/またはパーセンテージの水溶性揮発性物質が、水に溶解され、続いて、水−油混合物を均質化し、最後に、気密性シリンジを使用してメタンチオールを添加する。出願人は、パルメザンチーズに、より特有の香味料を製造するために、ヘキサン酸エチルおよびブタン酸エチルは、2および1.5倍を超える濃度を用いて、当技術分野でこれまでに示唆されたものよりも多い量で香味料組成物に実際により良好に貢献することを見出した。
1実施態様では、揮発性部分および適した基質の両方が得られると、1実施態様では、パルメザンチーズのものと同様の香味特性を有する香味料組成物を作製するために2者が組み合わされる。基質および/または芳香部分を調製する順序は重要ではなく、それらは同時に作製されても別個に作製されてもよいということは理解されなくてはならない。1実施態様では、芳香揮発性部分が、以下にさらに論じられる不揮発性部分と組み合わされる。パルメザンチーズ香味料の香味特性は、極めて複雑であり、数百種の化合物を含有するが、これまでに論じられたように、本発明の組成物は、わずか26種の芳香化合物を使用して同様の香味特性を与えることができる。
伝統的な方法を使用して製造されたチーズを厳密に摸倣するパルメザンチーズ香味料を調製するための本発明の方法は、揮発性芳香部分を調製した後、揮発性部分を、1種または複数の不揮発性成分からなる不揮発性部分と組み合わせる工程をさらに含む。1実施態様では、不揮発性部分は、以下のグループの各々からの1種または複数の成分からなる。別の実施態様では、不揮発性部分は、以下の一覧表からのアミノ酸、有機酸、遊離脂肪酸およびグルタミルペプチド成分のみからなる。やはり、調製の順序は重要ではなく、不揮発性部分は、最初に調製される場合も、揮発性部分と同時に調製される場合もあるということは留意されなければならない。
グループI:
a)グリシン;
b)アラニン;
c)セリン;
d)プロリン;
e)バリン;
f)トレオニン;
g)イソロイシン;
h)アスパラギン;
i)アスパラギン酸;
j)グルタミン;
k)リシン;
l)グルタミン酸;
m)メチオニン;
n)ヒスチジン;
o)フェニルアラニン;
P)アルギニン;
q)チロシン;
r)トリプトファン;
グループII:
a)ナトリウム;
b)カリウム;
c)マグネシウム;
d)カルシウム;
e)塩化物;
f)リン酸;
グループIII:
a)クエン酸;
b)乳酸;
c)酢酸;
グループIV:
a)ヒスタミン;
b)チラミン;
グループV:
a)酪酸;
b)カプロン酸;
c)カプリン酸;
d)ラウリン酸;
e)ミリスチン酸;
f)パルミックアシッド(palmic acid);
g)ステアリン酸;
h)オレイン酸;
グループVI:
a)α−Glu−Gly;
b)α−Glu−Val;
c)γ−Glu−Val;
d)α−Glu−Ala;
e)γ−Glu−Ala;
f)γ−Glu−Tyr;
g)α−Glu−Glu;
h)γ−Glu−Glu;
i)α−Glu−Lys;
j)γ−Glu−Lys;
k)α−Glu−Asp;
l)γ−Glu−Asp;
m)α−Glu−Thr;
n)γ−Glu−Thr;
o)α−Glu−Trp;
p)γ−Glu−Trp;
q)γ−Glu−His;
r)γ−Glu−Phe;
s)γ−Glu−Met;
t)γ−Glu−Leu;および
u)γ−Glu−Gln;
ここで、各グループから選択される1種または複数の化合物各々の重量割合は、5〜9
00:1〜150:0.1〜15:0.01〜2:0.1〜50:0.1〜50である。
1実施態様では、グループIからの以下のアミノ酸のうち1種または複数が組み合わされる:約3.1から約4.3g/kgの間のグリシン、約3.2から約4.6g/kgの間のアラニン、約7.1から約10.5g/kgの間のセリン、約11.4から約16.04g/kgの間のプロリン、8.0から約11.3g/kgの間のバリン、約2.9から約5g/kgの間のトレオニン、約8.2から約11.2g/kgの間のイソロイシン、約9.7から約13.8g/kgの間のロイシン、約3.78から約5.21g/kgの間のアスパラギン、約3.9から約7.01g/kgの間のアスパラギン酸、約0.75から約1.2g/kgのグルタミン、約13.5から約15.5g/kgの間のリシン、約20.02から約25.8g/kgの間のグルタミン酸、約2.6から約3.7g/kgの間のメチオニン、約2.60から約3.73g/kgのヒスチジン、約0.07から約0.1g/kgのフェニルアラニン、約1.9から約4.75g/kgのアルギニン、約1.5から約2.3g/kgの間のチロシンおよび約0.67から約0.91g/kgの間のトリプトファン。グリシン、アラニン、セリン、プロリンおよびメチオニンは、チーズ実施態様に、甘味を提供し、一方で、バリン、イソロイシン、ロイシン、リシン、ヒスチジン、フェニルアラニン、アルギニン、チロシンおよびトリプトファンは、苦味を提供し、アスパラギン、アスパラギン酸およびグルタミン酸は、うま味を提供する。さらなる実施態様では、これらのアミノ酸のうち少なくとも2種が、パルメザンチーズ香味料の不揮発性部分に添加される。さらなる実施態様では、これらのグループIのアミノ酸のうち少なくとも3種が添加される。不揮発性部分のさらなる実施態様は、これらのアミノ酸のうち少なくとも4種を含む。いくつかの実施態様では、これらのアミノ酸のうち少なくとも5種が、不揮発性部分内に組み合わされる。その他の実施態様では、これらのアミノ酸のうち少なくとも6種が、不揮発性部分内に組み合わされる。さらなる実施態様は、パルメザンチーズ香味料の不揮発性部分に、これらのアミノ酸のうち少なくとも7種を含む。不揮発性部分のその他の実施態様は、さらなるパルメザンチーズ香味料実施態様のために、これらのアミノ酸のうち少なくとも8種を含む。不揮発性部分のいくつかの実施態様は、これらのアミノ酸のうち少なくとも9種を含む。その他の実施態様では、これらのアミノ酸のうち少なくとも10種が、パルメザンチーズ香味料実施態様の不揮発性部分内に組み合わされる。さらなる実施態様は、パルメザンチーズ香味料の不揮発性部分に、これらのアミノ酸のうち少なくとも11種を含む。その他の実施態様は、アミノ酸のうち少なくとも12種を含む。なおさらなる実施態様は、アミノ酸のうち少なくとも13種を含み得る。その他の実施態様は、アミノ酸のうち少なくとも14種を含み得る。いくつかの実施態様では、少なくとも15種のアミノ酸が組み合わされる。いくつかの実施態様では、少なくとも16種のアミノ酸が、不揮発性部分内に組み合わされる。さらなる実施態様では、不揮発性部分を作り上げるために添加するために、少なくとも17種のアミノ酸が選択される。その他の実施態様は、不揮発性部分中にアミノ酸のうち18種を含み得る。1実施態様では、グループIのアミノ酸のうち19種すべてが存在する。結果として、不揮発性部分の適した実施態様は、その他の成分と一緒に上記で開示された割合が満たされる限り、アミノ酸のうち少なくとも1種、最大19種を含む。各々の添加される量は、種々の熟成されたチーズを摸倣するであろうということは留意されなければならない。したがって、当業者ならば、この開示内容を携えれば、これらの量の変動が、いくつかの実施態様を提供するであろうということを認識するであろう。開示された割合内で量を変えることによって、より洗練された、本格的なパルメザンチーズ実施態様が製造されるということがわかっている。提供される量の範囲の上端が、より熟成した実施態様を必ずしももたらすわけではないということは留意されなければならない。例として、以下の表は、不揮発性部分中に添加されるグループIのおおよその量を示す。
Figure 2013529469
グループIの開示されたアミノ酸のうちの1種または複数に加えて、以下の陽イオンおよび陰イオンのうちの1種または複数が添加される:約4.86g/kgから約7.01g/kgの間のナトリウム、約0.74から約0.96g/kgの間のカリウム、約0.25から約0.4g/kgの間のマグネシウム、約4.9g/kgから約7.18g/kgの間のカルシウム、約3.30から約4.64g/kgの間の塩化物および約0.8から約1.01g/kgの間のリン酸。当業者ならば、この開示内容を読めば、これらの陽イオンおよび陰イオンの任意の組合せは、適した実施態様を提供し得るということを認識するであろう。開示された割合内に入るように量が添加される限り、本発明の適した実施態様が製造されるであろう。ナトリウム、塩化物およびリン酸は、塩味を提供するが、マグネシウムおよびカルシウムは、望ましい渋味または苦味を提供し、カリウムは、塩味または渋味を提供する。したがって、同様の呈味を提供するその他の代替物が代用されてもよい。本明細書に提供された範囲は、所望の呈味に従って変わり得、増大した量が、より熟成した実施態様を必ずしも提供するわけではないということは留意されなければならない。例として、表13は、出願人によって見出された、熟成した実施態様のサンプル実施態様を示す。
Figure 2013529469
グループI,IIから選択される1種または複数の化合物に加えて、酸味を提供するために、以下のグループIIIからの有機酸のうち1種または複数が添加される:約54.34mg/kgから約66.420mg/kgの間のクエン酸、約1437.12mg/kgから約1756.48mg/kgの乳酸および約194.7mg/kgから約237.9mg/kgの間の酢酸。グループIおよびIIの1種または複数の化合物に加えて、グループIVの化合物の一方または両方が添加される。すなわち、約117.05mg/kgから約143.06mg/kgの間のヒスタミンが、パルメザンチーズ香味料を仕上げるために焦げ味として記載され得るものを提供するために添加され得る。あるいは、約66.7から約81.5mg/kgのチラミンが、香味料実施態様を仕上げるために焦げ味を生じさせるために添加され得る。別の実施態様では、グループIVからの両生体アミンが、本明細書に記載されたようなパルメザンチーズ香味料を製造するために開示された割合内で組み合わされる。提供される量の範囲の上端が、より熟成した実施態様を必ずしももたらすわけではないということは留意されなければならない。例として、以下の表は、テストランの際に添加されたグループIIIおよびIVからの成分の量を示す。
Figure 2013529469
Figure 2013529469
グループI,II,III,IVの各々からの1種または複数の不揮発性成分に加えて、グループVの1種または複数の遊離脂肪酸が、不揮発性部分に添加される。適した実施態様では、以下のうち1種または複数が添加される:約78.4mg/kgから約484.7mg/kgの間の酪酸、約41.58mg/kgから約264.6mg/kgの間のカプロン酸、約42.84mg/kgから約222.86mg/kgの間のカプリル酸、約65.25mg/kgから約363.22の間のカプリン酸、約50.3mg/kgから約245.85mg/kgの間のラウリン酸、約182.34mg/kgから約962.72mg/kgの間のミリスチン酸、約463.41mg/kgから約2418.68mg/kgの間のパルミックアシッド(palmic acid)、約126.18mg/kgから約889.02mg/kgの間のステアリン酸および約782.6mg/kgから約2003.21mg/kgの間のオレイン酸。いくつかの実施態様では、約13カ月熟成させたチーズと関連する香味を有するパルメザンチーズ香味料の作製のために、約78.4mg/kgから約95.8mg/kgの間の酪酸、約41.58mg/kgから約50.8mg/kgの間のカプロン酸、約42.84mg/kgから約52.36mg/kgの間のカプリル酸、約65.25mg/kgから約79.75mg/kgの間のカプリン酸、約50.3mg/kgから約61.49mg/kgの間のラウリン酸、約182.34mg/kgから約222.9mg/kgの間のミリスチン酸、約463.4mg/kgから約566.39mg/kgの間のパルミックアシッド(palmic acid)、約126.18mg/kgから約154.22mg/kgの間のステアリン酸および約782.61mg/kgから約2003.21mg/kgの間のオレイン酸のうち1種または複数が、パルメザンチーズ実施態様の不揮発性部分に添加され得る。24および30カ月熟成させた実施態様を摸倣するその他の実施態様では、パルメザンチーズ香味料の不揮発性部分は、約367.8から約484.7mg/kgの間の酪酸、約189.7から約264.6mg/kgの間のカプロン酸、約160.47mg/kgから約222.86のカプリル酸、約266.67mg/kgから約245.85mg/kgの間のラウリン酸、約769.59mg/kgから約962.72mg/kgの間のミリスチン酸、約1888.38mg/kgから約2418.68mg/kgのパルミックアシッド(palmic acid)、約412.47mg/kgから約889.02mg/kgの間のステアリン酸および約1226.34mg/kgから約2003.21mg/kgの間のオレイン酸のうち1種または複数からなり得る。当業者ならば、この開示内容を携えれば、複数の実施態様があり得るということを認識するであろう。当業者ならば、以下に提供される表を考慮して、量の変動を増大することが、より熟成した実施態様を必ずしも提供するわけではないということも認識するであろう。いくつかの場合には、成分が24カ月熟成された実施態様に的中した後に、一部の実施態様では、各化合物の濃度レベルが減少する傾向がある。これは、以下にさらに論じられるように見られる。さらなる実施態様では、グループVの遊離脂肪酸のうち2種以上が含まれる。その他の実施態様では、3種以上の遊離脂肪酸が使用され得る。その他の実施態様は、グループVの遊離脂肪酸のうち4種以上を含む。いくつかの実施態様は、グループV成分のうち5種以上を含む。さらなる実施態様は、グループV成分のうち6種以上を含む。なおさらなる実施態様では、成分のうち7種以上がグループVから選択される。1実施態様では、不揮発性部分中に組み込むために8種の成分がグループVから選択される。別の実施態様では、9種すべての成
分が選択される。したがって、適した実施態様は、提供された割合の制限が満たされる限り、グループVの1種から最大9種の範囲の遊離脂肪酸を含み得る。提供される量の範囲の上端が、より熟成した実施態様を必ずしももたらすわけではないということは留意されなければならない。
約13カ月熟成されたパルメザンチーズを摸倣するさらなる実施態様では、収れん味または渋味感覚のために、約78.39から約95.81mg/kgの間の酪酸、約41.58から約50.8mg/kgの間のカプロン酸、約42.8から約52.3mg/kgの間のカプリル酸、収れん味感覚のために、約64.95から約79.75mg/kgのカプリン酸、脂肪味感覚として記載され得るもののために約782.6から約956.6mg/kgのオレイン酸のうちの1種または複数が添加される。13カ月熟成されたチーズを摸倣する別の実施態様では、不揮発性部分は、約50.3から約61.5mg/kgの間のラウリン酸、約162.08mg/kgから約182.34mg/kgの間のミリスチン酸、約463.41mg/kgから約566.39mg/kgの間のパルミックアシッド(palmic acid)および約126.18から約155.22mg/kgの間のステアリン酸のうち1種または複数をさらに含み得る。
24から30カ月のより熟成された香味料実施態様のためには、パルメザンチーズ香味料を摸倣するために以下のうち1種または複数が添加される:約367.83から約484.66mg/kgの間の酪酸、約189.7mg/kgから約264.55mg/kgの間のカプロン酸、160.4から約222.86mg/kgのカプリル酸、約185.8から約245.8mg/kgの間のラウリン酸、約769.6から約962.7mg/kgの間のミリスチン酸、約1888.3から約2418.7mg/kgの間のパルミックアシッド(palmic acid)、約412.47から約889.02mg/kgの間のステアリン酸および約1226.34から約2003.2mg/kgの間のオレイン酸。好ましい実施態様では、約412.47から約504.13mg/kgの間のステアリン酸を含む実施態様は、24カ月熟成したチーズをより表現し、一方で約727.4から約889.02mg/kgの間のステアリン酸を含む実施態様は、30カ月熟成したチーズをより表現する。例として、以下の表は、テストランの際に添加されたグループVからの成分の量を示す。
Figure 2013529469
さまざまな熟成のパルメザンチーズに特有の香味料を摸倣するために、上記のグループI〜Vからの1種または複数の成分に加えて、グループVIからの1種または複数のグルタミルペプチドが添加される。1実施態様では、約1.83mg/kgから約5.96mg/kgの間のαGlu−Gly、約74.18から約233.99mg/kgの間のγGlu−Gly、約3.2から約8.79mg/kgの間のαGlu−Val、約74.5から約347.65mg/kgの間のγGlu−Val、約0.86から約1.98の間のαGlu−Ala、約15.06mg/kgから50.81mg/kgの間のγGlu−Ala、約37.67から約62.4mg/kgの間のγ−Glu−Tyr、約11.09から約39.1mg/kgの間のαGlu−Glu、約287.1から約999.2mg/kgの間のγGlu−Glu、約14.45から約54.22mg/kgの間のαGlu−Lys、約65.56から約348.05の間のγGlu−Lys、約1.6から約3.59mg/kgの間のα−Glu−Asp、約15.8から約77.95の間のγGlu−Asp、約2.67から約9.54mg/kgの間のαGlu−Thr、約157.8から約693.06mg/kgの間のγGlu−Thr、約0.48から約0.99mg/kgの間のαGlu−Trp、約5.36から約21.98の間のγGlu−Trp、約494.6から約1907.65mg/kgの間のγGlu−His、約95.9から約371.08mg/kgの間のγGlu−Phe、約79.2から約190.6mg/kgの間のγGlu−Met、約239.9から約426.2mg/kgの間のγGlu−Leuおよび約18.2から約45.05mg/kgの間のγGlu−Glnのうち1種または複数。いくつかの実施態様では、パルメザンチーズ香味料の不揮発性部分は、これらのグルタミル−ペプチドのうち少なくとも2種を含む。いくつかの実施態様では、パルメザンチーズ香味料の不揮発性部分は、これらのグルタミル−ペプチドのうち少なくとも3種を含む。不揮発性部分のいくつかの実施態様は、グループVIのもとに列挙されたこれらのグルタミル−ペプチドのうち少なくとも4種を含む。不揮発性部分のその他の実施態様は、これらのグループVIグルタミル−ペプチドのうち少なくとも5種を含む。不揮発性部分のその他の実施態様は、これらのグルタミル−ペプチドのうち少なくとも6種を含む。いくつかの実施態様では、不揮発性部分は、グループVIからのこれらのグルタミル−ペプチドのうち少なくとも6種を含む。その他の実施態様は、本明細書に記載されたパルメザンチーズ香味料と関連しているグループVIのグルタミルペプチド
のうち少なくとも7種を含む。さらなる実施態様は、グループVIのグルタミルペプチドのうち少なくとも8種を含む。いくつかの実施態様では、不揮発性部分は、グループVIグルタミルペプチドのうち少なくとも9種を含む。その他の実施態様は、グループVIグルタミルペプチドのうち少なくとも9種を含む。なおさらなる実施態様は、列挙されたグループVIのグルタミルペプチドのうち少なくとも10種を含む。いくつかの実施態様では、グルタミルペプチドの少なくとも11種が、不揮発性部分において組み合わせるために選択される。その他の実施態様では、グループVIグルタミルペプチドのうち少なくとも12種が選択される。いくつかの実施態様では、グルタミルペプチドのうち少なくとも13種が選択される。さらなる実施態様では、不揮発性部分内に組み合わせるために、少なくとも14種のグルタミルペプチドが選択される。開示された割合が満たされる限り、グループVIの少なくとも15種のグルタミルペプチドを含むなおさらなる実施態様があり得る。さらに、少なくとも16種のグループVIグルタミルペプチドを含む実施態様も、量が上記で開示された割合内に入る限りあり得る。いくつかの実施態様では、本明細書に記載されたパルメザンチーズ香味料の不揮発性部分は、グループVIグルタミルペプチドの少なくとも17種を含み得る。いくつかの実施態様では、本明細書に記載されたパルメザンチーズ香味料の不揮発性部分は、グループVIグルタミルペプチドのうち少なくとも18種を含み得る。その他の実施態様では、本明細書に記載されたパルメザンチーズ香味料の不揮発性部分は、グループVIグルタミルペプチドのうち少なくとも19種を含み得る。最後に、1実施態様では、本明細書に記載されたパルメザンチーズ香味料の不揮発性部分は、グループVIグルタミルペプチドのうち20種すべてを含む。したがって、適した実施態様は、グループVIグルタミルペプチドの少なくとも1種、最大20種を含む。概して、より多くの成分が存在するほど、より本格的な香味料となり、伝統的な長期熟成工程法を使用して製造されたものと区別することが困難である。しかし、上記で開示された割合が満たされる限り、その他の量で、同様の実施態様があり得る。おおよその量の範囲の上端が、より熟成された実施態様を必ずしももたらすとは限らないということは留意されなければならない。例として、以下の表は、テストランの際に添加されたグループVIからの成分のおおよその量を示す。
Figure 2013529469
1実施態様では、本方法は、本格的なパルメザンチーズ香味料実施態様を製造するために、以下の呈味活性化合物を、先に提供されたような各グループの開示された割合内で芳香部分に添加することを含む:アラニン、セリン、プロリン、イソロイシン、アスパラギン酸、グルタミン酸、メチオニン、チロシン、ナトリウム、カルシウム、塩化物、乳酸、酢酸、ヒスタミン、酪酸、カプロン酸。さらに、以下のグルタミルペプチドのうち1種または複数が、上記の濃度内で組み込まれるべきである:γ−Glu−Glu、γ−Glu−His、γ−Glu−Met、γ−Glu−Leuおよびγ−Glu−Gln。さらなる実施態様では、パルメザンチーズの香味料をさらに発展させるために、香味料を特徴づけるとわかった上記で開示された任意の不揮発性化合物が添加される。
所望のパルメザンチーズ香味料実施態様を最良に特徴づける不揮発性物質の不揮発性部分または混合物を調製すると、所望のパルメザンチーズ香味料を厳密に摸倣する香味料を作製するために、1実施態様では、不揮発性部分が芳香揮発性部分と組み合わされ得る。場合により、調製された香味料は、適した担体とさらに組み合わされ得る。パルメザンチーズ態様の1実施態様では、上記の化合物は、食物へ添加するために、植物油、中鎖トリグリセリド、プロピレングリコール、エタノールおよび/またはグリセリンなどの1種ま
たは複数の液体香味担体と組み合わされる。植物油および/または中鎖トリグリセリドなどの液体担体は、制限するものではないが、ポテトチップ、クラッカー、ウエハース、プレッツェルまたは野菜を始めとするスナック食品上への局所噴霧剤のために使用するのに適している。
別の実施態様では、上記の化合物(液体香味担体が添加されているか、添加されていない)は、乾燥香味料を作製するために、噴霧乾燥、プレーティングおよび/または混合などの方法によって、塩、糖、多糖、タンパク質、マルトデキストリン、凝固防止剤および/または酸味料などの乾燥材料とともに組み込まれ得る。その結果、乾燥香味料は、ポテトチップなどのスナック食品上に適用されるのに適している。さらなる実施態様では、ビネガー香味料をさらに差別化するために、上記の組成物にさらなる化合物が添加され得る。本発明の組成物は、所望の香味の強さに応じて、任意のレベルの強度または所望の強さで、食材に添加され得る。本発明の香味料組成物は、この食物が、食品に香味、呈味、調味料または芳香を送達するよう調製されているので、局所調味料として、または食品成分中に含まれるものとして食品に適用され得る。さらに、本発明の香味料組成物は、わずか1日で作製され得る。上記で開示された成分のいずれも、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、同じ基本効果、芳香または呈味が提供される別の誘導体または同様の成分と置換され得るということは留意されなければならない。

Claims (45)

  1. 以下のグループI〜V、すなわち
    グループI:
    a)3−メチルブタン酸エチル;
    b)2−メチルプロパン酸エチル;
    c)2−メチルブタン酸エチル;
    d)ブタン酸エチル;
    e)酢酸エチルフェニル;
    f)酢酸エチル;
    グループII:
    a)エタノール;
    b)3−メチル−1−ブタノール;
    c)2−フェニルエタノール;
    d)(S)−2−メチル−1−ブタノール;
    グループIII:
    a)2−メチルプロパン酸;
    b)(S)−2−メチルブタン酸;
    c)ブタン酸;
    d)3−メチルブタン酸;
    e)酢酸2−フェニル;
    f)酢酸;
    g)ヘキサン酸;
    h)ドデカン酸;
    グループIV:
    a)アセトアルデヒド;
    b)フェニルアセトアルデヒド;
    c)4−ヒドロキシ−3−メトキシ−ベンズアルデヒド;
    d)3−メチルブタナール;
    e)2−メチルプロパナール;
    f)5−(ヒドロキシメチル)−フルフラール;
    g)フルフラール;
    グループV:
    a)酢酸2−フェニルエチル;
    b)3−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピラノン;
    c)γ−ノナラクトン;
    d)δ−デカラクトン;
    e)シス−ウィスキーラクトン;
    f)2−エチル−3,5−ジメチルピラジン;
    g)γ−ドデカラクトン;
    h)2,3−ブタンジオン;
    i)(E)−β−ダマセノン;
    j)ワインラクトン;
    k)3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2(5H)−フラノン;
    1)4−エチルフェノール;
    m)4−メチルフェノール;
    の各々からの1種または複数の揮発性芳香化合物を組み合わせる工程からなり、
    混合物中の、組み合わされる、グループIからの1種または複数の化合物、グループIIからの1種または複数の化合物、グループIIIからの1種または複数の化合物、グループIVからの1種または複数の化合物、およびグループVからの1種または複数の化合
    物の重量割合が、0.05〜50:2〜600:100〜4000:2〜600:0.01〜10であることによって揮発性部分を製造する、香味料組成物を製造する方法。
  2. 前記揮発性部分を、バルサミコ酢の香味料に特徴的である1種または複数の不揮発性成分からなる不揮発性部分と組み合わせる工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記揮発性部分が、以下の成分:酢酸エチル、エタノール、酢酸、5−(ヒドロキシメチル)−フルフラールおよび2,3−ブタンジオンからなる、請求項1に記載の方法。
  4. 前記成分が、前記揮発性部分の98〜99.9%の間を構成する、請求項3に記載の方法。
  5. 前記揮発性部分が、以下の成分:0.0044〜0.0054mg/kgの3−メチルブタン酸エチル、0.0031〜0.0039mg/kgの2−メチルプロパン酸エチル、0.00041〜0.00055mg/kgの2−メチルブタン酸エチル、0.025〜0.031mg/kgの酢酸エチルフェニルおよび16.8〜20.9mg/kgの酢酸エチルのうち1種または複数を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記揮発性部分が、以下の成分:755〜922.9mg/kgの間のエタノール、0.321〜0.392mg/kgの3−メチル−1−ブタノール、10.89〜13.31mg/kgの2−フェニルエタノールおよび0.071〜0.087mg/kgの(S)−2−メチル−1−ブタノールのうち1種または複数を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記揮発性部分が、4.81〜5.87mg/kgの2−メチルプロパン酸、1.4〜1.95mg/kgの(S)−2−メチルブタン酸、1.98〜2.42mg/kgのブタン酸、12〜16.3mg/kgの3−メチルブタン酸、9.5〜11.7mg/kgの酢酸2−フェニル、0.8442〜1.032のヘキサン酸および0.08〜0.98mg/kgのドデカン酸のうち1種または複数を含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記揮発性部分が、0.95〜1.81mg/kgのアセトアルデヒド、0.025〜0.031mg/kgのフェニルアセトアルデヒド、9.54〜1.16mg/kgの4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド、0.079〜0.097mg/kgの3−メチルブタナール、0.06〜0.08mg/kgの2−メチルプロパナール、4370〜5350mg/kgの5−(ヒドロキシメチル)−フルフラールおよび32.22〜39.38mg/kgの間のフルフラールのうち1種または複数を含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記揮発性部分が、0.747〜0.913mg/kgの酢酸2−フェニルエチル、1.098mg/kg〜1.342mg/kgの3−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピラノン、0.0187〜0.0230mg/kgのγ−ノナラクトン、0.196〜0.0271mg/kgのδ−デカラクトン、0.0143〜0.0182mg/kgのシス−ウィスキーラクトン、0.00121〜0.00149mg/kgの2−エチル−3,5−ジメチルピラジン、0.0008〜0.001mg/kgのγ−ドデカラクトン、12.6〜15.5mg/kgの2,3−ブタンジオン、0.00055〜0.00114mg/kgの(Ε)−β−ダマセノン、0.0055〜0.0078mg/kgのワインラクトン、0.349〜0.427mg/kgの3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2(5H)−フラノン、0.129〜0.158mg/kgの4−エチルフェノールおよび0.03〜0.04mg/kgの4−メチルフェノールのうち1種または複数を含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記揮発性部分が、29790〜36410mg/kgの酢酸を含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記揮発性部分が、45450〜55550mg/kgの酢酸を含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記揮発性部分が、0.1026〜0.1254mg/kgの3−メチルブタン酸エチル、0.1638〜0.2002mg/kgの2−メチルプロパン酸エチル、0.0127〜0.0187mg/kgの2−メチルブタン酸エチル、0.0551〜0.0772mg/kgのブタン酸エチル、0.0254〜0.0310mg/kgの酢酸エチルフェニルおよび468〜572mg/kgの酢酸エチルのうち1種または複数を含む、請求項1に記載の方法。
  13. 前記揮発性部分が、6831〜8349mg/kgのエタノール、58.23〜71.17mg/kgの3−メチル−1−ブタノール、19.17〜23.43mg/kgの2−フェニルエタノールおよび15.57〜19.03mg/kgの(S)−2−メチル−1−ブタノールのうち1種または複数を含む、請求項1に記載の方法。
  14. 前記揮発性部分が、8.34〜10.2mg/kgの2−メチルプロパン酸、1.26〜1.55mg/kgの(S)−2−メチルブタン酸、3.61〜4.42mg/kgのブタン酸、8.22〜10.04mg/kgの3−メチルブタン酸、1.29〜1.58mg/kgの酢酸2−フェニル、1.62〜約1.99mg/kgのヘキサン酸および0.0505〜0.0687mg/kgのドデカン酸のうち1種または複数を含む、請求項1に記載の方法。
  15. 前記揮発性部分が、6.56〜8.02mg/kgのアセトアルデヒド、0.0676〜0.0864mg/kgのフェニルアセトアルデヒド、0.0827〜0.1011mg/kgの4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド、0.1656〜0.2024mg/kgの3−メチルブタナール、0.0456〜0.0558mg/kgの2−メチルプロパナール、1341〜1639mg/kgの5−(ヒドロキシメチル)−フルフラールおよび1.773〜2.167mg/kgのフルフラールのうち1種または複数を含む、請求項1に記載の方法。
  16. 前記揮発性部分が、1.062〜1.298mg/kgの酢酸2−フェニルエチル、0.121〜0.147mg/kgの3−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピラノン、0.0196〜0.0243mg/kgのγ−ノナラクトン、0.0095〜0.0116mg/kgのδ−デカラクトン、0.00623〜0.00836mg/kgのシス−ウィスキーラクトン、0.000272〜0.000669mg/kgの2−エチル−3,5−ジメチルピラジン、0.000369〜0.000504mg/kgのγ−ドデカラクトン、7.26〜9.46mg/kgの2,3−ブタンジオン、0.0041〜0.005mg/kgの(E)−β−ダマセノン、0.0015〜0.0018mg/kgのワインラクトン、0.0374〜0.0458mg/kgの3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2(5H)−フラノン、0.234〜0.298mg/kgの4−エチルフェノールおよび0.00598〜0.00732mg/kgの4−メチルフェノールのうち1種または複数を含む、請求項1に記載の方法。
  17. 前記不揮発性部分が、45〜46%のグルコース、50%のフルクトース、1.9〜2%のグリセリン、0.5〜0.6%の酒石酸、0.1〜0.2%のクエン酸、1%のリンゴ酸、0.1〜0.2%のグリコール酸および0.4%の乳酸からなる、請求項2に記載の方法。
  18. 前記不揮発性部分が、50%のグルコース、44%のフルクトース、1.8〜2%のグリセリン、0.8〜1%の酒石酸、0.3%のクエン酸、2%のリンゴ酸、0.3%のグリコール酸および1%の乳酸からなる、請求項2に記載の方法。
  19. 前記不揮発性部分が、以下のグループI〜V、すなわち、
    グループI:
    a)グルコース;
    b)フルクトース;
    c)グリセロール;
    d)イノシトール;
    e)エリスリトール;
    f)キシリトール;
    g)アラビトール;
    h)ソルビトール;
    i)リビトール;
    j)マンニトール;
    k)スクロース;
    グループII:
    a)酒石酸;
    b)クエン酸;
    c)リンゴ酸;
    d)グリコール酸;
    e)乳酸;
    f)酢酸;
    g)コハク酸;
    グループIII:
    a)塩化物;
    b)シュウ酸;
    c)リン酸;
    d)ナトリウム;
    e)カリウム;
    f)マグネシウム;
    g)カルシウム;
    グループIV:
    a)カスタラジン;
    b)ベスカラジン;
    グループV:
    a)p−ヒドロキシ安息香酸;
    b)プロトカテキュ酸;
    c)トランス−p−クマル酸;
    d)バニリン酸エチルエステル;
    e)バニリン酸;
    f)トランス−コーヒー酸;
    g)没食子酸メチルエステル;
    h)フェルラ酸;
    i)シリンガ酸;
    j)バニリン;
    k)シリンガアルデヒド;
    1)キナ酸;
    m)没食子酸
    の各々からの1種または複数の不揮発性成分からなり、
    各グループから選択される1種または複数の化合物各々の重量割合が、5〜800:1〜200:0.1〜20:1〜100:0.5〜100である、請求項2に記載の方法。
  20. 前記不揮発性部分が、以下の成分:294588〜360100mg/kgのグルコース、259370〜317010mg/kgのフルクトースおよび11133〜13610mg/kgのグリセロールのうち1種または複数を含み、該成分のうち1種または複数がスクロースで置換されてもよい、請求項2に記載の方法。
  21. 前記不揮発性部分が、4248〜5192mg/kgの酒石酸、12950〜15829mg/kgのリンゴ酸、1638〜2002mg/kgのグリコール酸および30069〜36751mg/kgの酢酸のうち1種または複数を含む、請求項2に記載の方法。
  22. 前記不揮発性部分が、31.68〜38.72mg/kgのカスタラジンおよび42.48〜51.92mg/kgのベスカラジンのうち1種または複数を含む、請求項2に記載の方法。
  23. 前記不揮発性部分が、1791〜2189mg/kgのシュウ酸、1044〜1276mg/kgのリン酸、1989〜2431mg/kgのカリウム、423〜517mg/kgのマグネシウムおよび864〜1056mg/kgのカルシウムのうち1種または複数を含む、請求項2に記載の方法。
  24. 前記不揮発性部分が、以下の成分:104157〜127305mg/kgのグルコース、114237〜139625mg/kgのフルクトース、および4563〜5577mg/kgのグリセロールのうち1種または複数を含み、該成分のうち1種または複数がスクロースで置換されてもよい、請求項2に記載の方法。
  25. 前記不揮発性部分が、以下の成分:1377〜1685mg/kgの酒石酸、2240〜2740mg/kgのリンゴ酸、330〜410mg/kgのグリコール酸および49770〜60830mg/kgの酢酸のうち1種または複数を含む、請求項2に記載の方法。
  26. 前記不揮発性部分が、以下の成分:1555〜1905mg/kgのシュウ酸、630〜770mg/kgのリン酸、2690〜2992mg/kgのカリウム、170〜209mg/kgのマグネシウムおよび350〜430mg/kgのカルシウムのうち1種または複数を含む、請求項2に記載の方法。
  27. 液体担体基質に前記バルサミコ酢香味料を添加する工程をさらに含む、請求項2に記載の方法。
  28. 前記香味料をチップ上に噴霧する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  29. 請求項1に記載の方法によって作製された香味料。
  30. 以下のグループI〜IV、すなわち、
    I)グループI:
    a)酢酸;
    b)ブタン酸;
    c)デカン酸;
    d)ヘキサン酸;
    e)オクタン酸;
    f)プロパン酸;
    g)ペンタン酸;
    グループII:
    a)3−メチルブタン酸;
    b)2−メチルプロパン酸;
    c)2−メチルブタン酸;
    d)酢酸2−フェニル;
    グループIII:
    a)ヘキサン酸エチル;
    b)ブタン酸エチル;
    c)δ−デカラクトン;
    d)γ−ドデカラクトン;
    e)δ−6−ドデセン−γ−ラクトン;
    グループIV:
    a)アセトアルデヒド;
    b)2(5)−エチル−4−ヒドロキシ−5(2)−メチル−3(2H)−フラノン;
    c)4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3(2H)−フラノン;
    d)フェニルアセトアルデヒド;
    e)3−メチルブタナール;
    f)3−(メチルチオ)−プロパナール;
    g)メタンチオール;
    h)2,3−ブタンジオン;
    i)3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2(5H)−フラノン;
    j)2−エチル−3,5−ジメチルピラジン;および
    k)2−アセチル−1−ピロリン
    の各々からの1種または複数の揮発性芳香化合物を組み合わせる工程からなり、
    混合物中の、添加される、グループIからの化合物、グループIIからの化合物、グループIIIからの化合物およびグループIVからの化合物の重量割合が、少なくとも200〜4950:0.1〜20:0.4〜50:0.3〜30でなければならず、それによって揮発性部分を製造する、香味料組成物を製造する方法。
  31. 前記揮発性部分を、パルメザンチーズ香味料に特徴的である1種または複数の不揮発性成分からなる不揮発性部分と組み合わせる工程をさらに含む、請求項30に記載の方法。
  32. 前記揮発性部分が、1035〜1265mg/kgの酢酸、522.9〜639.1mg/kgのブタン酸、244.8〜299.2mg/kgのデカン酸、118.8〜145.2mg/kgのヘキサン酸、73.17〜102.4mg/kgのオクタン酸、57.2〜69.9mg/kgのプロパン酸および3.8〜4.6mg/kgのペンタン酸のうち1種または複数を含む、請求項30に記載の方法。
  33. 前記揮発性部分が、1.24〜1.52mg/kgの3−メチルブタン酸、1.06〜1.3mg/kgの2−メチルプロパン酸、0.665〜0.777mg/kgの2−メチルブタン酸および0.557〜0.681mg/kgの2−フェニル酢酸のうちの1種または複数を含む、請求項30に記載の方法。
  34. 前記揮発性部分が、4.38〜5.36mg/kgのヘキサン酸エチル、1.59〜1.94mg/kgのブタン酸エチル、2.06〜2.57mg/kgのδ−デカラクトン、0.557〜0.681mg/kgのγ−ドデカラクトンおよび0.422〜0.516
    mg/kgのδ−6−ドデセン−γ−ラクトンのうち1種または複数を含む、請求項30に記載の方法。
  35. 前記揮発性部分が、2.7〜3.3mg/kgのアセトアルデヒド、1.23〜3.9mg/kgの2(5)−エチル−4−ヒドロキシ−5(2)−メチル−3(2H)−フラノン、1.11〜1.71mg/kgの4−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−3(2H)−フラノン、0.36〜0.46mg/kgのフェニルアセトアルデヒド、0.16〜0.2mg/kgの3−メチルブタナール、0.0756〜0.102mg/kgの3−(メチルチオ)−プロパナール、0.025〜0.03mg/kgのメタンチオール、0.29〜0.36mg/kgの2,3−ブタンジオン、0.00213〜0.00337mg/kgの3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2(5H)−フラノン、0.00131〜0.00193mg/kgの2−エチル−3,5−ジメチルピラジンおよび0.000152〜0.000188mg/kgの2−アセチル−1−ピロリンのうち1種または複数を含む、請求項30に記載の方法。
  36. 前記不揮発性部分が、以下のグループI〜VI、すなわち
    グループI:
    a)グリシン;
    b)アラニン;
    c)セリン;
    d)プロリン;
    e)バリン;
    f)トレオニン;
    g)イソロイシン;
    h)アスパラギン;
    i)アスパラギン酸;
    j)グルタミン;
    k)リシン;
    l)グルタミン酸;
    m)メチオニン;
    n)ヒスチジン;
    o)フェニルアラニン;
    P)アルギニン;
    q)チロシン;
    r)トリプトファン;
    グループII:
    a)ナトリウム;
    b)カリウム;
    c)マグネシウム;
    d)カルシウム;
    e)塩化物;
    f)リン酸;
    グループIII:
    a)クエン酸;
    b)乳酸;
    c)酢酸;
    グループIV:
    a)ヒスタミン;
    b)チラミン;
    グループV:
    a)酪酸;
    b)カプロン酸;
    c)カプリン酸;
    d)ラウリン酸;
    e)ミリスチン酸;
    f)パルミックアシッド(palmic acid);
    g)ステアリン酸;
    h)オレイン酸;
    グループVI:
    a)α−Glu−Gly;
    b)α−Glu−Val;
    c)γ−Glu−Val;
    d)α−Glu−Ala;
    e)γ−Glu−Ala;
    f)γ−Glu−Tyr;
    g)α−Glu−Glu;
    h)γ−Glu−Glu;
    i)α−Glu−Lys;
    j)γ−Glu−Lys;
    k)α−Glu−Asp;
    l)γ−Glu−Asp;
    m)α−Glu−Thr;
    n)γ−Glu−Thr;
    o)α−Glu−Trp;
    p)γ−Glu−Trp;
    q)γ−Glu−His;
    r)γ−Glu−Phe;
    s)γ−Glu−Met;
    t)γ−Glu−Leu;および
    u)γ−Glu−Gln;
    の各々からの1種または複数の不揮発性成分からなり、
    各グループから選択される1種または複数の化合物各々の重量割合が、5〜900:1〜150:0.1〜15:0.01〜2:0.1〜50:0.1〜50である、請求項31に記載の方法。
  37. 前記不揮発性部分が、3.1〜4.3g/kgのグリシン、3.2〜4.6g/kgのアラニン、7.1〜10.5g/kgのセリン、11.4〜16.04g/kgのプロリン、8.0〜11.3g/kgのバリン、2.9〜5g/kgのトレオニン、8.2〜11.2g/kgのイソロイシン、9.7〜13.8g/kgのロイシン、3.78〜5.21g/kgのアスパラギン、3.9〜7.01g/kgのアスパラギン酸、0.75〜1.2g/kgのグルタミン、13.5〜15.5g/kgのリシン、20.02〜25.8g/kgのグルタミン酸、2.6〜3.7g/kgのメチオニン、2.60〜3.73g/kgのヒスチジン、0.07〜0.1g/kgのフェニルアラニン、1.9〜4.75g/kgのアルギニン、1.5〜2.3g/kgのチロシンおよび0.67〜0.91g/kgのトリプトファンのうち1種または複数を含む、請求項31に記載の方法。
  38. 前記不揮発性部分が、4.86〜7.01g/kgのナトリウム、0.74〜0.96g/kgのカリウム、0.25〜0.4g/kgのマグネシウム、4.9〜7.18g/kgのカルシウム、3.30〜4.64g/kgの塩化物および0.8〜1.01g/kgのリン酸のうち1種または複数を含む、請求項31に記載の方法。
  39. 前記不揮発性部分が、54.34〜66.420mg/kgのクエン酸、1437.12〜1756.48mg/kgの乳酸および194.7〜237.9mg/kgの酢酸のうち1種または複数を含む、請求項31に記載の方法。
  40. 前記不揮発性部分が、117.05〜143.06mg/kgのヒスタミンおよび66.7〜81.5mg/kgのチラミンのうち1種または複数を含む、請求項31に記載の方法。
  41. 前記不揮発性部分が、78.4〜484.7mg/kgの酪酸、41.58〜264.6mg/kgのカプロン酸、42.84〜222.86mg/kgのカプリル酸、65.25〜363.22のカプリン酸、50.3〜245.85mg/kgのラウリン酸、182.34〜962.72mg/kgのミリスチン酸、463.41〜2418.68mg/kgのパルミックアシッド、126.18〜889.02mg/kgのステアリン酸および782.6〜2003.21mg/kgのオレイン酸のうち1種または複数を含む、請求項31に記載の方法。
  42. 前記不揮発性部分が、11.09〜39.1mg/kgのαGlu−Glu、287.1〜999.2mg/kgのγ−Glu−Glu、494.6〜1907.65mg/kgのγ−Glu−His、79.2〜190.6mg/kgのγ−Glu−Met、239.9〜426.2mg/kgのγ−Glu−Leuおよび18.2〜45.05mg/kgのγ−Glu−Glnのうち1種または複数を含む、請求項31に記載の方法。
  43. 液体担体基質に前記パルメザンチーズ香味料を添加する工程をさらに含む、請求項32に記載の方法。
  44. チップへの、前記パルメザンチーズ香味料の添加をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  45. 請求項30に記載の方法によって作製された香味料。
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