JP2013248979A - 助手席用エアバッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】膨張初期の展開形状を規制できて、迅速に膨張を完了させることが可能な助手席用エアバッグを提供すること。
【解決手段】エアバッグ21が、バッグ本体22と、バッグ本体22内に配置される縦テザー41と、を備える。バッグ本体22が、膨張完了時に乗員側に配設される乗員側壁部36の左右方向の略中央に、前方側に凹ませるような凹部37を、上下方向に略沿って配設させて構成される。縦テザー41が、膨張完了時の凹部37の前端37a側を前方に引っ張るように、バッグ本体22内に配置される。バッグ本体22の左壁部と右壁部27とを連結して、バッグ本体22の膨張完了時に、左右方向に略沿って配置されて左壁部と右壁部27との離隔距離を規制する横テザー48を、備える。横テザー48が、縦テザー41を間にして、縦テザー41の上方となる領域と下方となる領域との2箇所に、配設される。
【選択図】図15

Description

本発明は、車両の助手席前方におけるインストルメントパネルに折り畳まれて収納され、内部に膨張用ガスを流入させて、車両の後方側へ展開膨張する構成とされて、バッグ本体と、バッグ本体内に配置されてバッグ本体の膨張完了形状を規制するテザーと、を備える構成の助手席用エアバッグに関する。
従来、バッグ本体の内部にテザーを配設させた構成の助手席用エアバッグとしては、下記に示す構成のものがあった。バッグ本体は、膨張完了時の後端側に配置される乗員側壁部の左右方向の略中央を、上下の略全域にわたって前方側に凹ませて構成されており、このバッグ本体の内部に、膨張完了時の凹部の前端側を前方に引っ張るようなテザーを配設させていた(例えば、特許文献1参照)。
この従来の助手席用エアバッグでは、バッグ本体内に、凹部の前端側を前方に引っ張るようなテザーを配置させることにより、バッグ本体の膨張初期において、乗員側壁部が乗員側に向かって突出する際に、凹部の前端側の部位(突出頂部)が、乗員側壁部の突出に伴って、大きく乗員側へ突出することを抑制している。
特開2008−254500公報
しかしながら、従来の助手席用エアバッグでは、バッグ本体の膨張初期に、乗員側に向かって後方に大きく突出することは抑制できるものの、迅速な膨張完了を阻害することとなる左右に過度に広がるような膨張を抑制できず、左右に過度に広がるように膨張することを抑制する点に、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膨張初期の展開形状を規制できて、迅速に膨張を完了させることが可能な助手席用エアバッグを提供することを目的とする。
本発明に係る助手席用エアバッグは、車両の助手席前方におけるインストルメントパネルに折り畳まれて収納され、内部に膨張用ガスを流入させて、車両の後方側へ展開膨張する構成のバッグ本体と、
バッグ本体内に配置されて、バッグ本体の膨張完了形状を規制する縦テザーと、
を備えて、
バッグ本体が、膨張完了時の形状を、頂部を前端側に配設させた略四角錐形状として、膨張完了時に乗員側となる後端側において略鉛直方向に沿って配設される乗員側壁部と、乗員側壁部の周縁から前方側に延びるとともに前端側にかけて収束される先細り形状の周壁部と、を備えて、膨張完了時の前端付近となる位置に、内部に膨張用ガスを流入可能に開口したガス流入口を配設させて構成されるとともに、乗員側壁部において、膨張完了時の左右方向の略中央に、前方側に凹ませるような凹部を、上下方向に略沿って配設させて構成されて、
縦テザーが、膨張完了時の凹部の前端側を前方に引っ張るように、バッグ本体内に配置される構成の助手席用エアバッグであって、
周壁部の左右方向側で対向する左壁部と右壁部とを連結して、バッグ本体の膨張完了時に、左右方向に略沿って配置されて左壁部と右壁部との離隔距離を規制する横テザーを、備える構成として、
横テザーが、バッグ本体の膨張完了時において、縦テザーを間にして、縦テザーの上方となる領域と下方となる領域との2箇所に、配設されていることを特徴とする。
本発明の助手席用エアバッグでは、バッグ本体内に、凹部の前端側とガス流入口周縁とを連結する縦テザーと、周壁部の左右方向側で対向する左壁部と右壁部とを連結する横テザーと、が、配置されていることから、膨張初期において、バッグ本体が、凹部の前端側を前方に引っ張るように作用する縦テザーによって、凹部の前端側の領域の乗員側への過度の突出を抑制された状態で、膨張した後に、この横テザーによって、左右に過度に広がるように膨張することも、抑制することができる。詳細には、バッグ本体は、内部に膨張用ガスを流入させて膨張する際に、まず、後方に突出するように展開するが、本発明の助手席用エアバッグでは、バッグ本体の内部に縦テザーを配置させていることから、バッグ本体の後方への突出は、縦テザーが張った状態となることにより、止まり、その後、バッグ本体は、縦テザーが反動で前方へ引っ張られるような態様となることにより、この反動を受けて左壁部と右壁部とを離隔させるように左右に広がることとなる。このとき、横テザーが配置されていなければ、バッグ本体は、左壁部と右壁部とを大きく離隔させるように左右に大きく広がった後、再度、反動を受けて前後に大きく広がるように後方へ大きく突出する態様となり、このような後方への突出と左右への広がりとのリバウンド現象を繰り返して揺動しつつ膨張することとなる。しかしながら、本発明の助手席用エアバッグでは、左壁部と右壁部とを連結するような横テザーが、バッグ本体内に配置されていることから、左壁部と右壁部との過度の離隔が横テザーにより抑制されることとなり、バッグ本体が、後方への突出と左右への広がりとを繰り返すようなリバウンド現象を起こすことを極力抑制されて、揺動を抑制された状態で、膨張することとなる。
特に、本発明の助手席用エアバッグでは、横テザーが、縦テザーを間にして、縦テザーの上方と下方との2箇所に、配設されていることから、左壁部と右壁部との離隔距離を、上下の広い範囲にわたって、的確に規制することができる。そのため、本発明の助手席用エアバッグでは、膨張初期に、縦テザーによって、後方側への大きな突出を抑制でき、かつ、横テザーによって、左右に過度に広がるような膨張も抑制できることから、膨張初期の形状を安定させることができて、迅速にバッグ本体を膨張させることができる。
したがって、本発明の助手席用エアバッグでは、膨張初期の展開形状を規制できて、迅速に膨張を完了させることができる。
また、本発明の助手席用エアバッグにおいて、テザーを、略帯状の可撓性を有したシート材から構成し、
横テザーにおいて、縦テザーの上方に配置されている上側横テザーを、バッグ本体の膨張完了時に、側方から見て後端を前端よりも上方に位置させるように、前後方向に対して傾斜して配置させ、
横テザーにおいて、縦テザーの下方に配置されている下側横テザーを、バッグ本体の膨張完了時に、側方から見て後端を前端よりも下方に位置させるように、前後方向に対して傾斜して配置させる構成とすることが、好ましい。
助手席用エアバッグを上記構成とすれば、左壁部と右壁部とを、略帯状とされる横テザーによって、幅広い範囲で連結させることができることから、容積を小さくすることができて、膨張完了までの時間を短縮化できる。また、上記構成の助手席用エアバッグでは、縦テザーの上方に配置される上側横テザーが、前後方向に対して前下がりに傾斜して配置され、縦テザーの下方に配置される下側横テザーが、前後方向に対して後下がりに傾斜して配置されていることから、バッグ本体の膨張初期において、ガス流入口から内部に流入した膨張用ガスを、上側横テザーと下側横テザーとに沿うようにして、乗員側壁部側へ、後上方と後下方とに向かうように、流入させることができ、バッグ本体を、迅速に上下に広く展開させることができる。また、一旦、バッグ本体内に流入した膨張用ガスも、前方に向かうように戻る際に、上側横テザーや下側横テザーに沿うようにして、戻ることから、バッグ本体内での膨張用ガスの流れを整流させることができる。
さらに、上記構成の助手席用エアバッグにおいて、上側横テザーを、バッグ本体の膨張完了時に、インストルメントパネル上方のウィンドシールドに略沿うように、配置させる構成とすれば、バッグ本体内に流入した膨張用ガスを、ウィンドシールドに略沿うように、上側横テザーと、周壁部における上側の領域と、の間を通るように流入させることができ、乗員側に向かうように流入することを抑制できて、好ましい。
さらにまた、上記構成の助手席用エアバッグにおいて、下側横テザーを、バッグ本体の膨張完了時に、後方に向かって突出するように湾曲しているインストルメントパネルの後面において、バッグ本体と接触する領域の湾曲の略中央の接線方向に略沿うように、配置させる構成とすれば、バッグ本体内に流入した膨張用ガスを、インストルメントパネルの後面に略沿うように、下側横テザーと、周壁部における下側の領域と、の間を通るように流入させることができ、乗員側に向かうように流入することを抑制できて、好ましい。
本発明の一実施形態である助手席用エアバッグを使用した助手席用エアバッグ装置が搭載される付近を示す概略図である。 実施形態のエアバッグ装置の左右方向の概略拡大断面図である。 実施形態のエアバッグ装置において使用されるエアバッグを単体で膨張させた状態の斜視図である。 図3のエアバッグの車両前後方向に沿った断面において、右側を見た概略断面図である。 図3のエアバッグの車両前後方向に沿った断面において、左側を見た概略断面図である。 図3のエアバッグの略上下方向に沿った概略断面図である。 図4のエアバッグにおけるVII−VII部位の端面図である。 実施形態のエアバッグに使用される縦テザーの前側部位を示す部分拡大概略斜視図である。 実施形態のエアバッグを構成する基布を示す平面図である。 実施形態のエアバッグの製造工程を示す概略図である。 実施形態のエアバッグの製造工程を示す概略図であり、図10の後の工程を示す図である。 実施形態のエアバッグの製造工程を示す概略図であり、図11の後の工程を示す図である。 実施形態のエアバッグを使用した助手席用エアバッグ装置において、エアバッグの膨張過程を説明する模式図である。 実施形態のエアバッグを使用した助手席用エアバッグ装置において、エアバッグの膨張過程を説明する模式図である。 実施形態のエアバッグを使用した助手席用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を示す前後方向の概略断面図である。 実施形態のエアバッグを使用した助手席用エアバッグ装置において、エアバッグが閉塞モードで膨張を完了させた状態を示す左右方向の概略断面図である。 実施形態のエアバッグを使用した助手席用エアバッグ装置において、エアバッグが閉塞モードで膨張を完了させた状態を示す前後方向の概略断面図である。 実施形態のエアバッグを使用した助手席用エアバッグ装置において、エアバッグが開口モードで膨張を完了させた状態を示す左右方向の概略断面図である。 実施形態のエアバッグを使用した助手席用エアバッグ装置において、エアバッグが開口モードで膨張を完了させた状態を示す前後方向の概略断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の助手席用エアバッグ(以下、単に「エアバッグ」と省略する)21は、図1に示すように、インストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)1の上面2の内部に配置されるトップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置Mに使用されるものであり、詳細には、助手席SEに着座している乗員MPの体格差や着座位置等に応じてエアバッグ21の膨張モードを変更可能なタイプの助手席用エアバッグ装置Mに使用されている。
なお、本明細書での上下、前後、及び、左右の方向は、特に断らない限り、車両の上下、前後、及び、左右の方向に一致するものである。
助手席用エアバッグ装置Mは、図1,2に示すように、折り畳まれたエアバッグ21と、エアバッグ21に膨張用ガスを供給するインフレーター8と、エアバッグ21及びインフレーター8を収納保持するケース12と、エアバッグ21及びインフレーター8をケース12に取り付けるためのリテーナ9と、折り畳まれたエアバッグ21を覆うエアバッグカバー6と、エアバッグ21に形成される排気孔34を開閉可能な開閉部材84と、開閉部材84の開閉を制御する制御機構と、を備えている。実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、制御機構として、エアバッグ21の排気孔34周縁に配置される開閉部材84から延びる連結部材85を係止させる係止部材15が、配設されている。そして、実施形態の場合、インフレーター8と係止部材15とは、図1に示す制御装置87により、作動を制御される。
制御装置87は、図1に示すように、助手席SEに着座した乗員MPの体格やインパネ1と乗員MPとの離隔距離を検知可能な位置検知センサ88、乗員MPの重量を検知可能な重量検知センサ89、及び、車両の加速度や加速の方向を検知可能な衝突検知センサ90等からの電気信号を入力させて、インフレーター8を作動させるとともに、好適な膨張モードでエアバッグ21を膨張させるように、係止部材15の作動を制御する。
エアバッグカバー6は、合成樹脂製のインパネ1と一体的に形成されて、エアバッグ21の展開膨張時に、前後二枚の扉部6a,6bを、エアバッグ21に押されて開くように、構成されている。また、エアバッグカバー6における扉部6a,6bの周囲には、ケース12に連結される連結壁部6cが、形成されている。
インフレーター8は、複数のガス吐出口8bを有した略円柱状の本体部8aと、インフレーター8をケース12に取り付けるためのフランジ部8cと、を備えて構成されている。
ケース12は、上端側に略長方形状の開口を有した板金製の略直方体状に形成され、インフレーター8を下方から挿入させて取り付ける略長方形板状の底壁部13と、底壁部13の外周縁から上方に延びてエアバッグカバー6の連結壁部6cを係止する周壁部14と、を備えて構成されている。底壁部13には、インフレーター8を挿通させるための挿通孔13aと、リテーナ9の各ボルト9aを挿通させる挿通孔(図符号省略)と、が、形成されている。また、底壁部13において、インフレーター8を挿通させる挿通孔13aの左側には、連結部材85の先端85a側の部位を挿通可能とする貫通孔13bが、形成されている(図2参照)。
また、底壁部13の下部側であって、貫通孔13bの近傍となる部位には、制御機構としての係止部材15が、配設されている。この係止部材15は、開閉部材84から延びる連結部材85の先端85a側を連結するもので、図2に示すように、連結部材85の先端85a側に形成される係止孔85bに挿通されて連結部材85の先端85a側を係止する係止ピン16と、底壁部13の下面側に固着されて係止ピン16を引き込み可能に作動するアクチュエータ17と、係止ピン16の先端側において底壁部13から下方に延びるように構成されて係止ピン16の先端側を支持可能とされる支持ブラケット18と、を備えて構成されている。アクチュエータ17が係止ピン16を引き込ませるように作動すると、係止ピン16が、連結部材85の先端85a側を係止している状態から係止を解除する状態に移行する。アクチュエータ17は、制御装置87からの電気信号により係止ピン16を移動できれば、油圧・水圧・空気圧、あるいは、インフレーター等の膨張するガス圧を発生させる場合を含めた流体圧を利用するピストンシリンダ、それらの流体圧や電気を利用したモータ、電磁ソレノイド、復元時の付勢力を利用するばね等を、使用することができる。なお、アクチュエータ17の非作動時には、係止時における係止ピン16からの連結部材85の先端85a側の部位の抜けを防止するように、係止ピン16は、先端側を支持ブラケット18により支持されている。
実施形態の場合、エアバッグ21とインフレーター8とは、エアバッグ21内に配置させたリテーナ9の各ボルト9aを、エアバッグ21におけるガス流入口29の周縁、ケース12の底壁部13、及び、インフレーター8のフランジ部8cを、貫通させて、ナット10止めさせることにより、ケース12に取り付けられている。
エアバッグ21は、図3〜7に示すように、バッグ本体22と、バッグ本体22内に配置されてバッグ本体22の膨張完了形状を規制する縦テザー41,横テザー48と、バッグ本体22に形成される排気孔34を開閉可能な開閉部材84と、を備えて構成されている。
バッグ本体22は、実施形態の場合、図15に示すように、膨張完了時に、インパネ1の上面2とインパネ1上方のウィンドシールド4との間を塞ぐように配置可能な略袋状として構成されている。具体的には、バッグ本体22は、図3,4に示すように、膨張完了時の形状を、頂部を前端側に配置させた略四角錐形状とされるもので、膨張完了時に乗員MP側となる乗員側壁部36と、乗員側壁部36の周縁から前方に延びるとともに前端側にかけて収束される先細り形状の周壁部23と、を備えている。
周壁部23は、エアバッグ21の膨張完了時に、主に、インパネ1の上面2とインパネ1上方のウィンドシールド4との間を塞ぐように配置される部位であり、上下両側で略左右方向に沿って配置される上壁部24,下壁部25と、左右両側で略前後方向に沿って配置される左壁部26,右壁部27と、を備えている。バッグ本体22の膨張完了時の前端付近となる周壁部23の下壁部25の前端近傍において、左右の中央となる位置には、内部に膨張用ガスを流入可能に略円形に開口して、周縁をケース12の底壁部13に取り付けられるガス流入口29が、形成されている。ガス流入口29の周縁には、リテーナ9のボルト9aを挿通させて、ガス流入口29の周縁をケース12の底壁部13に取り付けるための複数(実施形態の場合、4個)の取付孔30が、形成されている。また、ガス流入口29の左側には、開閉部材84から延びる連結部材85の先端85aを挿通可能なスリット状の挿通孔31が、形成されている。さらに、周壁部23における左壁部26と右壁部27とには、バッグ本体22内に流入した余剰の膨張用ガスを排気するためのベントホール33が、略円形に開口して、形成されている。実施形態の場合、詳細には、ベントホール33は、図4,5に示すように、各左壁部26,右壁部27における左後側パネル55,右後側パネル59の領域内であって、上下の略中央となる位置に、形成されている。さらに、左壁部26には、図3,5に示すように、開閉部材84により開閉可能とされる排気孔34が、形成されている。排気孔34は、後述するように、左壁部26を構成する左前側パネル54と左後側パネル55との境界部位に、形成されるもので、すなわち、ベントホール33より前方となる位置に、配置されている。
乗員側壁部36は、バッグ本体22の膨張完了時に、助手席SEに着座した乗員MPと対向するように、乗員MP側となるバッグ本体22の後端側において略鉛直方向に沿って配設される。乗員側壁部36は、バッグ本体22の膨張完了時において、左右方向の略中央となる位置に、前方側に凹ませるような凹部37を、上下方向に略沿って、配設させた構成とされている。この凹部37は、実施形態の場合、乗員側壁部36の上下の略全域にわたって、配設されている。そして、乗員側壁部36において凹部37の左右両側には、相対的に後方に突出する突出部38L,38Rが、配設されている。すなわち、実施形態のバッグ本体22の乗員側壁部36には、バッグ本体22の膨張完了時に、左右方向の中央で凹む凹部37と、凹部37の左右両側に配置される突出部38L,38Rと、が、上下方向に沿って連続的に配設されている(図4〜6参照)。具体的には、実施形態の場合、左右の突出部38L,38Rの***した状態と凹部37の凹んだ状態とは、乗員側壁部36の上下の略全域にわたって、略同一として、周壁部23における上壁部24,下壁部25の領域内において、ガス流入口29側にかけて凹凸を収束させるような形状とされている(図4,5参照)。そして、実施形態のバッグ本体22では、凹部37における凹みの先端(前端37a)は、乗員側壁部36を構成する後述する内左パネル64,内右パネル65の内周縁64b,65b相互を縫着させて形成される縫合部位74から、構成され、各突出部38L,38Rにおける突出頂部38aは、後述する左後側パネル55,右後側パネル59の後縁55b,59bと、内左パネル64,内右パネル65の外周縁64a,65aと、を、それぞれ縫着させて形成される縫合部位75L,75Rから、構成されている。
バッグ本体22内に配置される縦テザー41は、可撓性を有したシート材から構成されるもので、膨張完了時の凹部37の前端37a側を前方に引っ張るように、バッグ本体22内に、配置されている。詳細には、実施形態の場合、縦テザー41は、図4〜6に示すように、周壁部23側となる前側部位42と、乗員側壁部36側となる後側部位46と、を備えて構成されている。
前側部位42は、実施形態の場合、図8に示す前側部位用素材70を折って構成されるもので、ガス流入口29を中心とした左右対称形として、バッグ本体22の膨張完了時における外形形状を、前端側を略左右方向に沿わせ、後端側を略上下方向に沿わせるような略三角錐形状に近似した立体形状とされている(図8参照)。実施形態の場合、前側部位42は、前端側の領域を、バッグ本体22への連結部43として、この連結部43に、ガス流入口29、取付孔30、及び、挿通孔31に対応する開口43a,43b,43cを配置させて、ガス流入口29の周縁となる領域で、全周にわたる(左右にわたる)エリアで、バッグ本体22に結合(縫着)され、ガス流入口29から後方に延びる領域を、本体部44として、この本体部44の外形形状を略三角錐形状に近似した立体形状としている。詳細には、本体部44は、図4,5に示すように、下方を開口させ上方を閉塞させるように構成されるもので、後側部位46の前端46a側に縫着(連結)される後端44a側の上下の幅寸法を、後側部位46の前端46a側の上下の幅寸法と、略一致させるように構成されている。
後側部位46は、シート状として、実施形態の場合、バッグ本体22における乗員側壁部36を構成する内右パネル65の内周縁65bから延びて、内右パネル65と一体的に構成されることにより、後端46b側を、乗員側壁部36の凹部37の前端37a側に結合されている(図9参照)。詳細には、実施形態の場合、後側部位46は、前側部位42に連結される前端46a側の領域を略帯状として、後端46b側の領域を、内右パネル65の内周縁65bに向かって上下に拡開するような幅広として、構成されている。
横テザー48は、図4,5,7に示すように、バッグ本体22の膨張完了時において、縦テザー41を間にして、縦テザー41の上方となる領域と下方となる領域との2箇所に、配設されるもので、それぞれ、左壁部26と右壁部27とを連結して、バッグ本体22の膨張完了時に、左右方向に略沿って配置される。
横テザー48において、縦テザー41の上方に配置されている上側横テザー49は、長手方向を左右方向に略沿わせた略帯状の可撓性を有したシート材から構成されて、バッグ本体22の膨張完了時に、側方から見て後端49bを前端49aよりも上方に位置させるように、前後方向に対して傾斜して配置されている(図4,5参照)。詳細には、実施形態の場合、上側横テザー49は、前後方向に対する傾斜を、バッグ本体22の膨張完了時に、インパネ1上方のウィンドシールド4に略沿わせるような傾斜として、バッグ本体22の膨張完了時に、ウィンドシールド4に略沿うように、配置されることとなる(図15,17参照)。また、実施形態の場合、上側横テザー49は、左右で2分割されるように、2枚の上側横テザー素材71,71から構成されるもので、この上側横テザー素材71の一端側を、それぞれ、左壁部26,右壁部27を構成する各左後側パネル55,右後側パネル59に結合させ、他端相互を結合させて、構成されている(図7参照)。
横テザー48において、縦テザー41の下方に配置されている下側横テザー50は、長手方向を左右方向に略沿わせた略帯状の可撓性を有したシート材から構成されて、バッグ本体22の膨張完了時に、側方から見て後端50bを前端50aよりも下方に位置させるように、前後方向に対して傾斜して配置されている(図4,5参照)。詳細には、実施形態の場合、下側横テザー50は、前後方向に対する傾斜を、バッグ本体22の膨張完了時に、インパネ1の後面3においてバッグ本体22と接触する領域の湾曲の略中央の接線方向D1に略沿わせるような傾斜として、バッグ本体22の膨張完了時に、この接線方向D1に略沿うように、配置されることとなる(図15参照)。また、下側横テザー50も、左右で2分割されるように、2枚の下側横テザー素材72,72から構成されるもので、この下側横テザー素材72の一端側を、それぞれ、左壁部26,右壁部27を構成する各左後側パネル55,右後側パネル59に結合させ、他端相互を結合させて、構成されている(図7参照)。なお、実施形態では、下側横テザー50は、幅寸法を、上側横テザー49の幅寸法の1.5倍程度に、幅広に構成されている。
実施形態の場合、上側横テザー49及び下側横テザー50は、図4,5に示すように、左壁部26,右壁部27を構成する各左後側パネル55,右後側パネル59の領域内に、両端を結合させており、換言すれば、排気孔34よりも乗員側壁部36側となる位置に、配置されている。さらに詳細には、実施形態の場合、上側横テザー49を各左壁部26,右壁部27に縫着(結合)させる縫合部位79は、前端79a側を、左壁部26において、左前側パネル54と左後側パネル55とを縫着(結合)させている略直線状に配置される縫合部位76(結合部位)、若しくは、右壁部27において、右前側パネル58と右後側パネル59とを縫着させている縫合部位77に近接させて、これらの縫合部位76,77と略直交して後上方に延びるように形成されている(図10のB参照)。また、下側横テザー50を各左壁部26,右壁部27に縫着(結合)させる縫合部位80は、縫合部位76,77に近接して、この縫合部位76,77に略沿って、後下方に延びるように形成されている(図10のB参照)。換言すれば、実施形態の場合、上側横テザー49を各左壁部26,右壁部27に結合させる縫合部位79と、下側横テザー50を各左壁部26,右壁部27に結合させる縫合部位80と、は、バッグ本体22を平らに展開した状態において、交差角度を略直交させるように、構成されている。また、これらの縫合部位79,80は、応力集中が生じるのを防止するために、外形形状を、扁平な略長円状とされている(図4,5参照)。
実施形態のバッグ本体22では、左壁部26の領域に配置される排気孔34は、左壁部26を構成する左前側パネル54と左後側パネル55との境界部位となる左前側パネル54と左後側パネル55とを縫着(結合)させる縫合部位(結合部位)76を、分断させて非縫合とされる部位から、構成されている。詳細には、縫合部位76を分断させた非縫合の部位(排気孔34)は、縫合部位76の中央付近から前方にかけて、開口幅寸法を縫合部位76の全長の略1/3程度とした領域から、構成されている。また、この排気孔34は、膨張完了時のバッグ本体22において、前端近傍であって上下の中央より下方となる位置(車両搭載時におけるインパネ1の上面2近傍となる位置)に、配置されることとなる(図5,17参照)。そして、実施形態では、左壁部26を構成する左前側パネル54と左後側パネル55とは、縫合部位76からバッグ本体22の内方側に延びる延設部54b,55cを有する構成とされている。これらの延設部54b,55cは、図9に示すように、外形形状を一致させて構成されるとともに、先端側を全域にわたって相互に結合させない非結合の状態とされており、実施形態では、この2枚の延設部54b,55cが、排気孔34を開閉可能な開閉部材84を構成することとなる。
開閉部材84を係止部材15に連結させる連結部材85は、バッグ本体22と別体とされて、可撓性を有した帯状の布材から構成されるもので、各延設部54b,55cから延びるように、2つ配設されて、それぞれ、元部側を、各延設部54b,55cにおける排気孔34近傍となる位置に縫着させている(図5,6参照)。連結部材85の先端85a側には、係止部材15の係止ピン16を挿通可能な係止孔85bが、形成されている。この連結部材85は、長さ寸法を、係止孔85bに係止ピン16を挿通させて係止ピン16との係止を維持されて、開閉部材84をバッグ本体22内に引き込むような閉塞モードでエアバッグ21が膨張する際にも、エアバッグ21が支障なく膨張を完了可能な寸法に、設定されている。そして、実施形態の助手席用エアバッグ装置Mでは、エアバッグ21が、連結部材85が係止部材15との係止を維持された閉塞モードで膨張する場合には、延設部54b,55cを連結部材85により内方に引き込まれた状態で、エアバッグ21が膨張することとなり、延設部54b,55cがバッグ本体22内に流入した膨張用ガスの内圧を受けて相互に圧接されるような態様となって、排気孔34が開くことが抑制される(図16,17参照)。また、エアバッグ21が、連結部材85の係止部材15との係止を解除された開口モードで膨張する場合には、バッグ本体22の膨張に伴って、延設部54b,55cは、相互に離隔するような態様となって、排気孔34が開口することとなる(図18,19参照)。
バッグ本体22は、所定形状の基布の周縁相互を結合させて袋状に構成されるもので、実施形態の場合、図9に示すように、主に周壁部23側を構成する周壁パネル部52と、主に乗員側壁部36側を構成する乗員側パネル部63と、から構成されている。周壁パネル部52は、主に左壁部26を構成する左側パネル部53と、主に右壁部27を構成する右側パネル部57と、上壁部24の前側の領域から下壁部25の前側の領域にかけてを構成する前側パネル部61と、から構成されている。乗員側パネル部63は、主に乗員側壁部36を構成する左右一対の内左パネル64,内右パネル65から構成されている。
左側パネル部53及び右側パネル部57は、図10のCに示すように、左右対称の略扇形状として、ガス流入口29の周縁部位を構成する元部側部位53a,57aと、元部側部位53a,57aから拡開して形成される先端側部位53b,57bと、を備えている。各先端側部位53b,57bは、それぞれ、左壁部26及び右壁部27から乗員側壁部36における各突出部38L,38Rの突出頂部38aまでの領域を構成する部位である。また、実施形態の場合、左側パネル部53及び右側パネル部57は、先端側部位53b,57bの領域を前後で2分割するように、前後で2つに分割されている。左側パネル部53は、左前側パネル54と左後側パネル55とから構成され、右側パネル部57は、右前側パネル58と右後側パネル59とから構成されている(図9参照)。なお、左側パネル部53を構成する左前側パネル54及び左後側パネル55と、右側パネル部57を構成する右前側パネル58及び右後側パネル59と、も、実施形態の場合、左右対称形とされている。
実施形態の場合、左前側パネル54と左後側パネル55とは、左前側パネル54の後縁54aと左後側パネル55の前縁55aとの外形形状を、一致させるように構成され、この後縁54aと前縁55aとを重ね合わせるようにして、後縁54a,前縁55aから僅かに離隔した位置において、略直線状の縫合部位76を、排気孔34を構成する非縫合の領域を除いて、前後の全域にわたって、設けるように、縫合糸を用いて縫着させて、左側パネル部53を、構成している。この左前側パネル54及び左後側パネル55において、縫合部位76の内側の領域が、延設部54b,55bとして、開閉部材84を構成することとなる。また、右前側パネル58及び右後側パネル59も、左側パネル部53と同様に、外形形状を一致させている右前側パネルの後縁58aと右後側パネル59の前縁59aとを重ね合わせるようにして、縫合部位77を形成するように縫着されて、右側パネル部57を構成しているが、この縫合部位77は、左側パネル部53を縫着させている縫合部位76と同様に、非縫合の領域を有しており、右前側パネル58と右後側パネル59とは、後縁59b,前縁59a相互を全域にわたって結合させるような縫合部位78により、さらに縫着されて、この縫合部位77の非縫合の領域を閉塞させている。
前側パネル部61は、略帯状として、周壁部23において、上壁部24の前側の部位から、ガス流入口29の周縁の領域を経て、下壁部25の前側の部位にかけての領域を、構成している。
内左パネル64及び内右パネル65は、乗員側壁部36における各突出部38L,38Rの突出頂部38a,38a間の領域を、構成している。詳細には、内左パネル64及び内右パネル65は、周壁部23における上壁部24の後側の部位から、乗員側壁部36における各突出部38L,38Rの突出頂部38a,38a間を経て、周壁部23における下壁部25の後側の部位にかけての領域を構成するもので、この領域を、凹部37の先端(前端37a)となる位置で、左右に2分割し、それぞれ、凹部37の前端37aから左側の突出部38Lの突出頂部38aまでの領域と、凹部37の前端37aから右側の突出部38Rの突出頂部38aまでの領域と、を構成するように、略C字形状に湾曲した左右一対とされている。換言すれば、各内左パネル64,内右パネル65は、外周縁64a,65a及び内周縁64b,65bを、それぞれ、後方側に向かって凸状に湾曲させた略帯状とされている。実施形態の場合、内右パネル65の内周縁65b側には、縦テザー41の後側部位46を構成する延設部65eが、形成されている。また、内左パネル64,内右パネル65は、平らに展開した状態において、外周縁64a,65aを、左後側パネル55,右後側パネル59における後縁55b,59bの湾曲形状に略沿わせるように、構成されている。
また、実施形態のバッグ本体22には、ガス流入口29の周縁を補強する2枚の補強布67,68が、配設されている。補強布67は、図4,5に示すように、バッグ本体22内におけるガス流入口29周縁の上に配置されるもので、ガス流入口29から前方に延びる延設部67aを、備えている。この延設部67aは、図4,5に示すように、エアバッグ21の膨張完了時に、後述する縫合部位81の内周側を覆って、縫合部位81に、ガス流入口29から内部流入した膨張用ガスが直接当たるのを防止している。補強布68は、図9に示すように、略円環状として、ガス流入口29の周縁を補強するために、補強布67の上に配置されている。
実施形態では、バッグ本体22を構成する左側パネル部53(左前側パネル54,左後側パネル55)、右側パネル部57(右前側パネル58,右後側パネル59)、前側パネル部61、内左パネル64、内右パネル65、補強布67,68、縦テザー41を構成する前側部位用素材70、上側横テザー49を構成する上側横テザー素材71、及び、下側横テザー50を構成する下側横テザー素材72は、それぞれ、ポリエステル糸やポリアミド糸等からなる可撓性を有した織布から形成されている。実施形態の場合、バッグ本体22、縦テザー41、及び、横テザー48(上側横テザー49,下側横テザー50)は、シリコン等のコーティング剤を塗布しないノンコート布から、構成されている。
次に、エアバッグ21の製造について述べる。なお、内左パネル64と内右パネル65とは、平らに展開した状態で、外周縁64a,65a相互を一致させるように重ね、内周縁64b,65b相互を、縫合糸を用いて縫着させて、縫合部位74を形成しておく(図11のC参照)。
まず、図10のAに示すように、左側パネル部53,右側パネル部57を構成する左後側パネル55,右後側パネル59に、それぞれ、縫合部位79,80を形成するようにして、上側横テザー素材71,下側横テザー素材72の一端側を、縫合糸を用いて縫着させる。その後、図10のBに示すように、左後側パネル55と左前側パネル54とを、縫合部位76を形成するように、縫合糸を用いて縫着させ、左側パネル部53を形成すると同時に、左壁部26に形成される排気孔34を形成する。また、このとき、左前側パネル54と左後側パネル55との延設部54b,55cに、連結部材85の元部側を縫着させる。また、右後側パネル59と右前側パネル58とを、縫合部位77,78を形成するように、縫合糸を用いて縫着させて、右側パネル部57を形成する。
次いで、図10のCに示すように、縫合部位を76,77を中心として開くように、それぞれ平らに展開した状態の左側パネル部53,右側パネル部57を、元部側部位53a,57a相互を重ね、さらに、前側パネル部61を重ねて、元部側部位53a,57aと重なっている前側パネル部61の左右の側縁61a近傍の部位で、左側パネル部53,右側パネル部57の元部側部位53a,57aと、前側パネル部61と、を、縫合糸を用いて縫着させる(図11のA参照)。次いで、前側パネル部61上に、補強布67.68,68と、前側部位用素材70とを順に重ね(図11のB参照)、ガス流入口29の周縁の部位で、縫合糸を用いて縫着させ、その後、孔明け加工により、ガス流入口29,取付孔30,挿通孔31を形成する(図11のC参照)。
次いで、図12のAに示すように、内左パネル64,内右パネル65を、前縁64c,65c相互を離すように開き、開いた前縁64c,65cを、前側パネル部61の前縁61bに、縫合糸を用いて縫着させて、縫合部位81を形成し、同様に、開いた状態の内左パネル64,内右パネル65の後縁64d,65dを、前側パネル部61の後縁61cに縫着させる。その後、前側パネル部61の左右の側縁61aにおける上側の部位を、左側パネル部53,右側パネル部57における左前側パネル54,右前側パネル58の上縁54c,58bに縫合糸を用いて縫着させ、前側パネル部61の側縁61aにおける下側の部位を、左前側パネル54,右前側パネル58の下縁54d,58cに縫着させる。そして、内左パネル64の外周縁64aと左後側パネル55の後縁55bとを、縫合糸を用いて縫着させて、縫合部位75Lを形成し、同様に、内右パネル65の外周縁65aと右後側パネル59の後縁59bとを、縫合糸を用いて縫着させて、縫合部位75Rを形成する(図12のB参照)。
その後、図8に示すように、前側部位用素材70を、折目CL1,CL2部位で折り曲げて本体部44を形成し、折り曲げた状態の後端44aを、内右パネル65の延設部65eから構成される後側部位46の前端46a側に、縫合糸を用いて縫着させて、縦テザー41を形成する。次いで、上側横テザー素材71,71の端部相互と、下側横テザー素材72,72の端部相互と、を、それぞれ、縫合糸を用いて縫着させて、上側横テザー49,下側横テザー50を、形成する。その後、ガス流入口29を利用して、縁部の縫い代が外部に露出しないように反転させれば、図12のCに示すように、エアバッグ21を製造することができる。
そして、エアバッグ21の製造後、各取付孔30からボルト9aを突出させるようにして、内部にリテーナ9を配置させた状態で、エアバッグ21を、ケース12内に収納可能に折り畳み、周囲を、折り崩れ防止用の破断可能なラッピング材(図符号省略)により、くるんでおく。このとき、開閉部材84から延びる連結部材85の先端85a側を、バッグ本体22に形成される挿通孔31から突出させておく。その後、折り畳まれたエアバッグ21を、ボルト9aを底壁部13の挿通孔から突出させるようにして、予め係止部材15を取り付けておいたケース12内に収納させる。そして、係止部材15の係止ピン16を、底壁部13に形成される貫通孔13bから突出させた連結部材85の係止孔85bに挿通させ、係止ピン16の先端を支持ブラケット18に支持させるようにして、連結部材85の先端85a側を係止部材15に係止させる。次いで、底壁部13から下方に突出している各ボルト9aを、インフレーター8のフランジ部8cに挿通させて、インフレーター8のフランジ部8cから突出した各ボルト9aにナット10を締結させれば、折り畳まれたエアバッグ21とインフレーター8とを、ケース12に取り付けることができる。
その後、車両に搭載されたインパネ1におけるエアバッグカバー6の連結壁部6cに、ケース12の周壁部14を係止させ、ケース12に設けられた図示しないブラケットを、車両のボディ側の部材に固定させ、インフレーター8と係止部材15とを、制御装置87に電気的に接続させれば、助手席用エアバッグ装置Mを車両に搭載することができる。
助手席用エアバッグ装置Mの車両への搭載後、車両の前面衝突を検知すれば、制御装置87がインフレーター8に作動信号を出することとなって、インフレーター8が、ガス吐出口8bから膨張用ガスを吐出させて、エアバッグ21が、内部に膨張用ガスを流入させて膨張し、エアバッグカバー6の扉部6a,6bを、図15に示すように、押して開かせることとなる。そして、エアバッグ21は、エアバッグカバー6の扉部6a,6bを押し開いて形成される開口を経て、ケース12から上方へ突出するとともに、車両の後方側に向かって突出しつつ展開膨張して、図1の二点鎖線及び図15,16に示すように、インパネ1の上面2とインパネ1上方のウィンドシールド4との間を塞ぐように、膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態のエアバッグ21では、バッグ本体22内に、凹部37の前端37a側とガス流入口29周縁とを連結する縦テザー41と、周壁部23の左右方向側で対向する左壁部26と右壁部27とを連結する横テザー48と、が、配置されていることから、膨張初期において、バッグ本体22が、凹部37の前端37a側を前方に引っ張るように作用する縦テザー41によって、凹部37の前端37a側の領域の乗員MP側への過度の突出を抑制された状態で、膨張した後に、この横テザー48によって、左右に過度に広がるように膨張することを抑制することができる。詳細には、バッグ本体22は、内部に膨張用ガスを流入させて膨張する際に、まず、図13の二点鎖線に示すように、内部に膨張用ガスをあまり流入させない薄い状態で、後方に突出するように展開するが、実施形態のエアバッグ21では、バッグ本体22の内部に縦テザー41を配置させていることから、バッグ本体22の後方への突出は、縦テザー41が張った状態となることにより、止まり、その後、バッグ本体22は、この反動を受けて縦テザー41が反動で前方へ引っ張られるような態様となることによって、左壁部26と右壁部27とを離隔させるように左右に広がることとなる。このとき、横テザーが配置されていなければ、バッグ本体は、左壁部と右壁部とを大きく離隔させるように左右に大きく広がった後、再度、反動を受けて前後に大きく広がるように後方へ大きく突出する態様となり、このような後方への突出と左右への広がりとのリバウンド現象を繰り返して揺動しつつ膨張することとなる。しかしながら、実施形態のエアバッグ21では、左壁部26と右壁部27とを連結するような横テザー48が、バッグ本体22内に配置されていることから、図13に示すように、左壁部26と右壁部27との過度の離隔が横テザー48により抑制されることとなり、バッグ本体22が、後方への突出と左右への広がりを繰り返すようなリバウンド現象を起こすことを極力抑制されて、揺動を抑制された状態で、膨張することとなる。
特に、実施形態のエアバッグ21では、横テザー48が、縦テザー41を間にして、縦テザー41の上方と下方との2箇所に、配設されていることから、左壁部26と右壁部27との離隔距離を、上下の広い範囲にわたって、的確に規制することができる。そのため、実施形態のエアバッグ21では、膨張初期に、縦テザー41によって、後方側への大きな突出を抑制でき、かつ、横テザー48(上側横テザー49,下側横テザー50)によって、左右に過度に広がるような膨張も抑制できることから、膨張初期の形状を安定させることができて、迅速にバッグ本体22を膨張させることができる。
したがって、実施形態のエアバッグ21では、膨張初期の展開形状を規制できて、迅速に膨張を完了させることができる。
また、実施形態のエアバッグ21では、横テザー48(上側横テザー49,下側横テザー50)を、略帯状の可撓性を有したシート材から構成していることから、左壁部26と右壁部27とを、横テザー48(上側横テザー49,下側横テザー50)によって、幅広い範囲で連結させることができて、容積を小さくすることができて、膨張完了までの時間を短縮化できる。また、実施形態のエアバッグ21では、図15に示すように、縦テザー41の上方に配置されている上側横テザー49を、バッグ本体22の膨張完了時に、側方から見て後端49bを前端49aよりも上方に位置させるように、前後方向に対して傾斜して配置させ、縦テザー41の下方に配置されている下側横テザー50を、バッグ本体22の膨張完了時に、側方から見て後端50bを前端50aよりも下方に位置させるように、前後方向に対して傾斜して配置させている。そのため、バッグ本体22の膨張初期において、ガス流入口29から内部に流入した膨張用ガスGを、図14のAに示すように、上側横テザー49と下側横テザーと50に略沿わせるようにして、後上方と後下方とに向かうように、乗員側壁部36側へ流入させることができ、バッグ本体22を、迅速に上下に広く展開させることができる。また、一旦、バッグ本体22内に流入した膨張用ガスも、前方に向かうように戻る際に、図14のBに示すように、上側横テザー49や下側横テザー50に略沿うようにして、戻ることから、バッグ本体22内での膨張用ガスの流れを整流させることができる。その結果、実施形態のエアバッグ21では、従来のエアバッグで使用されていた整流布を使用しなくともよく、部品点数を低減させることもできる。
なお、このような点を考慮しなければ、テザーを、帯状のシート材ではなく、紐状部材から構成してもよく、また、上側横テザーや下側横テザーの配置方向も、実施形態に限らず、例えば、上側横テザーを側方から見て後下がりに傾斜させ、下側横テザーを側方から見て後上がりに傾斜させるように、配置させてもよい。また、実施形態では、上側横テザー及び下側横テザーは、膨張完了時のバッグ本体の側方から見て、略直線状に配置されているが、前端側から面状に連なる構成であれば、図15の二点鎖線に示すように、膨張完了時のバッグ本体の側方から見て、後端側を下方に向けるように、屈曲させて配置させてもよい。テザーをこのような構成とする場合、一旦乗員側壁部側に向かうように流入した膨張用ガスを、再度、前方に向かわせる際の整流効果は少ないものの、テザーの左壁部及び右壁部との連結部位の長さ寸法を長くできることから、一層容積を減少させることができる。
さらに、実施形態のエアバッグ21では、上側横テザー49を、バッグ本体22の膨張完了時に、インパネ1上方のウィンドシールド4に略沿うように、配置させていることから、バッグ本体22内に流入した膨張用ガスGを、ウィンドシールド4に略沿うように、上側横テザー49と、周壁部23における上側の領域(上壁部24)と、の間を通るように流入させることができて、乗員側に向かうように流入することを抑制できる。勿論、このような点を考慮しなければ、上側横テザーを、ウィンドシールドに対して交差させるように、傾斜させてもよい。
さらにまた、実施形態のエアバッグ21では、下側横テザー50を、バッグ本体22の膨張完了時に、後方に向かって突出するように湾曲しているインパネ1の後面3において、バッグ本体22と接触する領域の湾曲の略中央の接線方向D1に略沿うように、配置させていることから、バッグ本体22内に流入した膨張用ガスGを、インパネ1の後面3に略沿うように、下側横テザー50と、周壁部23における下側の領域(下壁部25)と、の間を通るように流入させることができ、乗員側に向かうように流入することを抑制できる。勿論、このような点を考慮しなければ、下側横テザーを、インパネの接線方向に対して交差させるように、傾斜させてもよい。
なお、実施形態では、エアバッグ21に、開閉部材84により開閉を規制される排気孔34が、形成されており、エアバッグ21が、排気孔34を開口させた開口モードと、排気孔34を閉塞させた閉塞モードと、の2つのモードで、膨張を完了させることとなる。そのため、エアバッグ21の膨張完了時の内圧を調整することができる。
具体的には、実施形態のエアバッグ装置Mでは、所定のセンサ88,89,90からの信号を入力させている制御装置87が、例えば、小柄乗員MP1の着座を検知したり、乗員MPがインパネ1に近接した位置に着座していることを検知した場合には、インフレーター8の作動と略同時に、係止部材15のアクチュエータ17に作動信号を出力させて、係止ピン16を引き込むように作動されることとなる。そして、エアバッグ21は、図18,19に示すように、排気孔34を開口させるような開口モードで膨張することとなり、排気孔34から余剰の膨張用ガスGを排気させるようにして、膨張を完了させることとなる。そのため、エアバッグ21が、排気孔34から余剰の膨張用ガスGを排気させて、内圧上昇を抑制された状態で膨張を完了させることから、小柄乗員MP1やインパネ1に近接して着座している乗員を、内圧を低く設定されたエアバッグ21により、必要以上に押圧することを抑えて、ソフトに保護することができる。
逆に、制御装置87が、例えば、大柄乗員MP2の着座を検知したり、乗員MPがインパネ1から離れた位置に着座していることを検知した場合には、制御装置87からアクチュエータ17に作動信号が出力されず、エアバッグ21は、図16,17に示すように、排気孔34を閉塞させるような閉塞モードで膨張することとなり、排気孔34の閉塞状態を維持されたままで、膨張を完了させることとなる。そのため、エアバッグ21が、排気孔34から膨張用ガスを排気させない内圧の高い状態で膨張を完了させることから、大柄乗員MP2やインパネ1から離隔して着座している乗員を、充分な内圧を確保して、クッション性よく膨張したエアバッグ21により、底付きすることなく、的確に保護することができる。
勿論、実施形態は、このようなエアバッグに限られるものではなく、内圧調整機構を備えないタイプのエアバッグにも、適用可能である。なお、実施形態では、エアバッグ21を、排気孔34を有して、2つのモードで膨張させる構成としていても、上側横テザー49と下側横テザー50とが、ともに、両端側を、左壁部26,右壁部27において、排気孔34より後方(乗員側壁部36側)となる領域に、結合されていることから、開口モードで膨張した場合にも、閉塞モードで膨張した場合にも、上側横テザー49と下側横テザー50とによって、左壁部26と右壁部27との離隔距離を的確に規制することができて、バッグ本体22が、展開膨張時に左右に大きく広がることを抑制できる。なお、実施形態のエアバッグ21では、左壁部26と右壁部27とを連結する上側横テザー49と下側横テザー50とを配設させることによって、横テザーを備えない従来のエアバッグと比較して、容積を低減できることから、膨張完了までの時間を、従来のエアバッグの4〜5割程度低減させることができ、迅速に膨張を完了させることができる。また、実施形態のエアバッグ21では、横テザー48は、周壁部23の領域に配置されることから、膨張完了時に実際に乗員を保護することとなる乗員保護エリア(乗員側壁部)を減少させることなく、容積を低減させることができる。
なお、実施形態のエアバッグ21では、縦テザー41を、周壁部23側となる前側部位42と、乗員側壁部36側となる後側部位46と、の2つの部材から構成し、前側部位42を、ガス流入口29の周縁となる領域で、全周にわたる(左右にわたる)エリアで、バッグ本体22に結合(縫着)させていることから、バッグ本体22の膨張初期に、凹部37の前端37a側の部位が、乗員側壁部36の突出に伴って、大きく後方に引っ張られることとなっても、この引張力を、左右に広いエリアにわたってバッグ本体22側に結合される前側部位42の前端側の部位によって、受け止めることができる。そのため、縦テザー41自体が、乗員側壁部36の突出に伴って、乗員側に大きく移動することを抑制できて、凹部37の前端37a側が、大きく後方移動することも、的確に防止できる。この縦テザー41の前側部位42のバッグ本体側への結合位置は、ガス流入口周縁に限られるものではなく、例えば、縦テザーを、後側部位との連結部位から二又に分岐させ、それぞれ、前端側を、ガス流入口周縁における左右にわたるエリアで、周壁部における左壁部と右壁部とに結合させるように、構成してもよい。
また、実施形態では、トップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置に使用されるエアバッグを例に採り説明しているが、本発明の助手席用エアバッグは、これに限られるものではなく、ミッドマウントタイプの助手席用エアバッグのエアバッグにも適用可能である。
1…インストルメントパネル(インパネ)、
2…上面、
3…後面、
4…ウィンドシールド、
21…エアバッグ、
22…バッグ本体、
23…周壁部、
26…左壁部、
27…右壁部、
29…ガス流入口、
36…乗員側壁部、
37…凹部、
37a…前端、
38L,38R…突出部、
41…縦テザー、
42…前側部位、
44a…後端、
46…後側部位、
46a…前端、
48…横テザー、
49…上側横テザー、
49a…前端、
49b…後端、
50…下側横テザー、
50a…前端、
50b…後端、
M…助手席用エアバッグ装置。

Claims (4)

  1. 車両の助手席前方におけるインストルメントパネルに折り畳まれて収納され、内部に膨張用ガスを流入させて、車両の後方側へ展開膨張する構成のバッグ本体と、
    該バッグ本体内に配置されて、前記バッグ本体の膨張完了形状を規制する縦テザーと、
    を備えて、
    前記バッグ本体が、膨張完了時の形状を、頂部を前端側に配設させた略四角錐形状として、膨張完了時に乗員側となる後端側において略鉛直方向に沿って配設される乗員側壁部と、該乗員側壁部の周縁から前方側に延びるとともに前端側にかけて収束される先細り形状の周壁部と、を備えて、膨張完了時の前端付近となる位置に、内部に前記膨張用ガスを流入可能に開口したガス流入口を配設させて構成されるとともに、前記乗員側壁部において、膨張完了時の左右方向の略中央に、前方側に凹ませるような凹部を、上下方向に略沿って配設させて構成されて、
    前記縦テザーが、膨張完了時の前記凹部の前端側を前方に引っ張るように、前記バッグ本体内に配置される構成の助手席用エアバッグであって、
    前記周壁部の左右方向側で対向する左壁部と右壁部とを連結して、前記バッグ本体の膨張完了時に、左右方向に略沿って配置されて前記左壁部と前記右壁部との離隔距離を規制する横テザーを、備える構成として、
    該横テザーが、前記バッグ本体の膨張完了時において、前記縦テザーを間にして、前記縦テザーの上方となる領域と下方となる領域との2箇所に、配設されていることを特徴とする助手席用エアバッグ。
  2. 前記横テザーが、略帯状の可撓性を有したシート材から構成され、
    前記横テザーにおいて、前記縦テザーの上方に配置されている上側横テザーが、前記バッグ本体の膨張完了時に、側方から見て後端を前端よりも上方に位置させるように、前後方向に対して傾斜して配置され、
    前記横テザーにおいて、前記縦テザーの下方に配置されている下側横テザーが、前記バッグ本体の膨張完了時に、側方から見て後端を前端よりも下方に位置させるように、前後方向に対して傾斜して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ。
  3. 前記上側横テザーが、前記バッグ本体の膨張完了時に、前記インストルメントパネル上方のウィンドシールドに略沿うように、配置されることを特徴とする請求項2に記載の助手席用エアバッグ。
  4. 前記下側横テザーが、前記バッグ本体の膨張完了時に、後方に向かって突出するように湾曲している前記インストルメントパネルの後面において、前記バッグ本体と接触する領域の湾曲の略中央の接線方向に略沿うように、配置されていることを特徴とする請求項2に記載の助手席用エアバッグ。
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