JP2009292292A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグ本体の乗員に対する上下両方向のずれ移動を可能にし、かつ、そのずれ移動距離を容易に大きく確保できて、エアバッグの乗員への負荷の抑制効果を向上できるエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】エアバッグ装置M1は、エアバッグ30を備え、エアバッグは、展開膨張完了時に、乗員側に配置される乗員側壁部33を有したエアバッグ本体31と、乗員側壁部の外表面側に配設されるスリップ布50とを備えて構成される。スリップ布50は、左右方向を軸方向とするループ状とされるとともに、乗員側に配置される正面パネル部51と、正面パネル部の上端51aから下方へ延びる上側背面パネル部52と、正面パネル部51の下端51bから上方へ延びる下側背面パネル部53と、を備える。上側背面パネル部の下端52a側と下側背面パネル部の上端53a側とは、相互に接近されて、乗員側壁部に連結されている。
【選択図】図10

Description

本発明は、エアバッグ装置、特に、展開膨張途中のエアバッグが乗員と接触した際の乗員に対する負荷を抑えるエアバッグ装置に関する。
従来、展開膨張途中のエアバッグが乗員と接触した際の乗員に対する負荷を抑えるエアバッグ装置としては、エアバッグ本体に対して移動可能な柔軟外皮を、エアバッグ本体の外部に配設させて、乗員の顔面が柔軟外皮とともにエアバッグ本体の表面を摺動して、擦過傷を負うのを防止するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、エアバッグ装置としては、エアバッグ本体と当て布とを有するエアバッグを備えて、当て布が、少なくとも乗員側壁部の表面を覆うように配設され、エアバッグ本体の展開膨張途中において、乗員と接触した際に、エアバッグ本体の乗員側壁部に対して移動可能とされているエアバッグ装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。このエアバッグ装置は、エアバッグが展開膨張途中に乗員と接触しても、当て布は、乗員と接触して移動せず、乗員側壁部が、当て布に対して円滑に移動して、エアバッグが乗員に与える負荷を抑えるものであった。
実開昭62−43056号公報 特開2003−170795号公報
しかしながら、特許文献2のエアバッグ装置では、当て布の上端側若しくは下端側の一方が、乗員側壁部に固定され、当て布が乗員側壁部の表面を覆うよう構成されていた(特許文献2の図4,図14〜図16参照)。または、当て布の左右両端側が乗員側壁部の左右両縁側付近に固定される構成とされていた(特許文献2の図17参照)。
そのため、当て布の上端側若しくは下端側の一方が乗員側壁部に固定されているエアバッグ装置では、当て布が乗員側壁部に対して移動できる方向は、固定された側の一方向に限られており、乗員側壁部の乗員に対する上下の移動方向によっては、エアバッグの乗員に与える負荷を、的確に抑えることが難しかった。
また、当て布の左右両端側が乗員側壁部に固定されているエアバッグ装置では、当て布が乗員側壁部に対して移動できる距離が短く、乗員側壁部に対して大きなずれ移動を許容する点に改善の余地があった。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、エアバッグ本体の乗員に対する上下両方向のずれ移動を可能にし、かつ、そのずれ移動距離を容易に大きく確保できて、エアバッグの乗員への負荷の抑制効果を向上できるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグ装置は、折り畳まれて収納されて、インフレーターから吐出される膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグを備え、
エアバッグが、展開膨張完了時に、乗員側に配置される乗員側壁部を有したエアバッグ本体と、乗員側壁部の外表面側に配設されるスリップ布と、を備えて構成されるエアバッグ装置であって、
スリップ布が、
左右方向を軸方向とするループ状とされるとともに、
乗員側に配置される正面パネル部と、
正面パネル部の背面側で乗員側壁部側に配置されて、正面パネル部の上端から下方へ延びる上側背面パネル部と、
正面パネル部の背面側で乗員側壁部側に配置されて、正面パネル部の下端から上方へ延びる下側背面パネル部と、を備えて構成され、
上側背面パネル部の下端側と下側背面パネル部の上端側とが、相互に接近されて、乗員側壁部に結合されていることを特徴とする。
本発明に係るエアバッグ装置では、作動時、エアバッグが、展開膨張途中で乗員と接触した場合、エアバッグ本体の乗員側壁部が、乗員と直接接触せず、スリップ布の正面パネル部が、乗員と接触する。そして、乗員側壁部が、乗員に対して上下にずれ移動しようとする際、正面パネル部における乗員と接触している接触部は、摩擦抵抗等により乗員と一体化されて移動しないものの、その接触部の背面側の上側背面パネル部や下側背面パネル部は、正面パネル部に対して、上下にずれ移動することができる。換言すれば、乗員側壁部が乗員に対して上下にずれ移動しようとする際、スリップ布は、上側背面パネル部や下側背面パネル部の乗員側壁部への結合部を、乗員側壁部とともに上下に移動させ、かつ、正面パネル部の乗員との接触部に対して、ずれ移動させることとなり、その結果、乗員側壁部は、乗員に対して、負荷を与えずに、上下にずれ移動できる。そして、乗員側壁部が、膨張途中にスリップ布を介在させて乗員と当接しても、乗員に対して上下にずれ移動して、エアバッグ本体が、円滑に膨張を完了させる。そのため、乗員は、膨張を完了させたエアバッグ本体により、好適に保護可能となり、例えば、当接当初の乗員が乗員側壁部に対して上下に片寄った位置でスリップ布を介在させて当接しても、円滑に、エアバッグ本体が膨張を完了させて、乗員は、クッション性良く、展開を完了させた乗員側壁部に受け止められることとなる。
そして、このスリップ布は、上側背面パネル部の下端側と下側背面パネル部の上端側とを、相互に接近させたループ状とされて、乗員側壁部に連結されている。そのため、正面パネル部を乗員に接触させた状態で、例えば、乗員側壁部が上方へずれ移動しようとする際には、当初の正面パネル部の下端が、当初の背面側の下側背面パネル部のエリアに進入し、かつ、当初の上側背面パネル部の上端が、当初の正面側の正面パネル部のエリアに進入するように、スリップ布が乗員側壁部の表面上で転動する。逆に、乗員側壁部が下方へずれ移動しようとする際には、当初の正面パネル部の上端が、当初の背面側の上側背面パネル部のエリアに進入し、かつ、当初の下側背面パネル部の下端が、当初の正面側の正面パネル部のエリアに進入するように、スリップ布が乗員側壁部の表面を転動する。そして、スリップ布の上下に転動できる距離は、上側背面パネル部や下側背面パネル部の乗員側壁部への結合部が、ループ状のスリップ布の最上端位置から最下端位置に配置されるまでの距離となって、スリップ布の周長の1/2周程度の距離を、乗員側壁部と乗員との間で転動でき、スリップ布の周長を長くさせることに比例させて、容易に、乗員側壁部の乗員に対する上下方向のずれ移動距離を大きく確保することができる。
したがって、本発明に係るエアバッグ装置では、エアバッグ本体の乗員に対する上下両方向のずれ移動を可能にし、かつ、そのずれ移動距離を容易に大きく確保できて、エアバッグの乗員への負荷の抑制効果を向上できる。
そして、スリップ布は、正面パネル部、上側背面パネル部及び、下側背面パネル部が、それぞれの左右方向の幅寸法を、スリップ布の上端から下端にかけて略同一として、
上側背面パネル部の下端側と下側背面パネル部の上端側とを、左右方向の略全域にわたって、乗員側壁部に結合する構成とすることができる。
このように構成したエアバッグ装置では、スリップ布の、左右方向の幅寸法が周方向にわたって略同一とされ、上下の背面パネル部が左右方向の略全域にわたって乗員側壁部に結合されていることにより、エアバッグ装置の組立時におけるエアバッグを折り畳む際に、スリップ布が乗員側壁部に対して左右方向にずれることがなく、容易に組立作業を行なうことができる。
さらに、スリップ布は、上下の背面パネル部に加えて、正面パネル部の背面側で乗員側壁部側に配置されて、正面パネル部の左端から右方へ延びる左側背面パネル部と、正面パネル部の背面側で乗員側壁部側に配置されて、正面パネル部の右端から左方へ延びる右側背面パネル部と、を備えて構成され、
左側背面パネル部の右端側と右側背面パネル部の左端側とが、上側背面パネル部の下端側と下側背面パネル部の上端側とともに、正面パネル部の背面側の中央付近で、相互に接近されて、乗員側壁部に結合されている構成とすることができる。
このような構成のエアバッグ装置によれば、スリップ布は、エアバッグの展開膨張に伴って、乗員側壁部の表面を左右方向にも転動できるため、乗員側壁部に対して、上下方向だけでなく、左右方向にも、左右方向の周長の1/2周程度と大きくずれ移動可能である。
したがって、展開膨張途中のエアバッグが乗員と接触する際、乗員側壁部は、乗員に対して、上下両方向のみならず、左右の両方向へもずれ移動することができる。そして、乗員が、膨張途中のエアバッグ本体の乗員側壁部に対し、上下のみならず、左右に片寄って、スリップ布を介して当接しても、円滑に、エアバッグ本体が膨張を完了させて、乗員は、クッション性良く、展開を完了させた乗員側壁部に受け止められることとなる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、本発明の一実施形態である助手席用エアバッグ装置(以下「エアバッグ装置」と略す)M1は、図1,2に示すように、インストルメントパネル(以下「インパネ」と略す)1の表面における上面1aの内部に配置されるトップマウントタイプである。このエアバッグ装置M1は、折り畳まれたエアバッグ30と、エアバッグ30に膨張用ガスを供給するインフレーター9と、エアバッグ30及びインフレーター9を収納保持するケース10と、エアバッグ30をケース10に取り付けるためのリテーナ8と、折り畳まれたエアバッグ30を覆うエアバッグカバー21と、エアバッグカバー21をケース10に強固に連結させるための2つの押え板19と、を備えて構成されている。
なお、本明細書での前後左右は、直進状態の車両にエアバッグ装置M1を搭載した状態を基準に、その車両の前後左右に対応する方向とし、本明細書での上下は、エアバッグ30の展開膨張完了時の状態を基準としている。
エアバッグ30をケース10に取り付けるリテーナ8は、四角環状の板金製として、所定位置に下方へ伸びる複数のボルト8aを備えて構成されている。リテーナ8は、各ボルト8aを、エアバッグ30の後述する取付孔44(図3参照)に挿通させるとともに、ケース10の後述する底壁部17や押え板19の後述する横板部19aに挿通させて、各ボルト8aにナット8bを螺合させることにより、ケース10に取り付けられることとなる。
インフレーター9は、シリンダタイプとして、ケース10の後述する下部室15内に収納保持されている。
エアバッグカバー21は、ポリオレフィン系やポリエステル系等の熱可塑性エラストマー等から形成されて、インパネ1の長方形状に開口する開口2を塞ぐように配置される天井壁部22と、天井壁部22の下面から下方へ延びる略四角筒形状の側壁部25と、から構成されている。天井壁部22は、側壁部25に囲まれた内側に、周囲に薄肉の破断予定部24を配置させて、前後2つの扉部23を配設させている。破断予定部24は、天井壁部22の上方から見て、略H字形状に配置されている。各扉部23は、膨張時のエアバッグ30に押されて破断した際、図2の二点鎖線で示すように、破断予定部24から離れた前後方向の端部側をヒンジ部23aとして、車両の前後方向両側に開くこととなる。また、天井壁部22の車両前後方向の縁には、下方へ突出する複数の係止脚22aが形成されている。各係止脚22aは、インパネ1の開口2の周縁に段差を有して設けられたフランジ部3の下面側に、係止されている。側壁部25には、車両の前後方向の部位に、車両の前後方向に貫通する複数の係止孔25aが、形成されており、これらの係止孔25aと押え板19とを使用して、側壁部25がケース10の後述する上部室11に連結されている。
押え板19は、板金から形成されるとともに、横板部19aと横板部19aの端部から上方へ延びる縦板部19bとを備えた断面L字形として、ケース10の車両の前後方向の部位に、それぞれ、配置されている。そして、各横板部19aには、リテーナ8の各ボルト8aを挿通させる貫通孔(図符号省略)が形成され、各縦板部19bの上端は、ケース10の後述する係止突起12aに挿通可能に形成されている。
ケース10は、板金製として、上方を開口させた直方体形状の上部室11と、上部室11と連通するように、ケース10の下部側に配置される下部室15と、から構成されている。
上部室11は、略四角筒形状の周壁部12と、周壁部12の下部に配置される底壁部13と、から構成されている。周壁部12には、エアバッグカバー側壁部25の各係止孔25aに挿入される係止突起12aが、外側に突出するように複数形成されている。底壁部13には、リテーナ8の各ボルト8aを挿通させるための貫通孔(図符号省略)が形成され、車両の前後方向の部位の下面には、それぞれ、押え板19の横板部19aが当接して配置されることとなる。
下部室15は、底壁部13の内側端部から下方へ延びるような略四角筒形状の周壁部16と、周壁部16の下端を塞ぐ底壁部17と、を備えて構成されている。底壁部17には、ケース10をボディ5に取り付けるためのナット17aが取り付けられている。底壁部17は、ボディ5側のリインフォース5aから延びるブラケット5bに取り付けられるものであり、ボルト6を、ブラケット5bに設けられた連結孔(図符号省略)を経て、ナット17aに螺合させることにより、ブラケット5bに取り付けられている。
エアバッグ30は、図3〜5に示すように、エアバッグ本体31と、エアバッグ本体31の外表面側に配設されるスリップ布50と、を備えて構成される。エアバッグ本体31は、展開膨張完了時の形状として、乗員側で略鉛直方向に沿って配置される乗員側壁部33と、乗員側壁部33の外周縁から車両前方側に略四角錐状に狭まる周壁部40と、を備える形状としている。展開膨張完了時の周壁部40における下部側となる下部側周壁41の前部側には、膨張用ガスG(図5参照)をエアバッグ本体31内に流入させるように、長方形状に開口するガス流入口42が、設けられている。
また、実施形態の場合、エアバッグ本体31の内部には、ガス流入口42を覆うように、エアバッグ本体31内に流入する膨張用ガスGの流れを前後方向両側に変える整流布84が、配設されている。
そして、ガス流入口42の開口周縁43には、複数の取付孔44が貫通されており、これらの取付孔44には、リテーナ8の各ボルト8aが挿通されて、エアバッグ本体31(エアバッグ30)が、ケース10の底壁部13に保持されることとなる。また、周壁部40の左右の側面部位には、それぞれ、余剰の膨張用ガスを排気するベントホール48が設けられている。さらに、エアバッグ本体31の内周面側におけるガス流入口42周縁の取付孔44付近には、略四角環状のポリエステルやポリアミド等の糸から織成された補強布82が配設されている。
そして、エアバッグ本体31がリテーナ8によってケース底壁部13に保持され、ケース10がボディ5に取り付けられて、エアバッグ装置M1が車両に搭載された際には、ガス流入口42の開口面は、開口周縁43の前縁43a側が後縁43b側より若干高くなって、開口周縁43とともに、略水平方向に沿うように、配置されることとなる(図10参照)。
さらに、エアバッグ本体31は、図6に示すように、ポリエステルやポリアミド等の糸から織成された第1基布80,第2基布81の周縁相互を縫合して製造されている。第1基布80は、略正六角形状の2つの布材(上側部80aと下側部80b)を連結させた形状として、中央付近の左右両縁を凹ませた瓢箪形に形成されている。第2基布81は、略正六角形状に近似した略円形状に形成されている。これらの基布80,81は、平面的な縫合作業によって立体的なエアバッグ本体31を縫製できるように、設定されている。
なお、第2基布81は、エアバッグ本体31の乗員側壁部33の略全域を構成し、第1基布80は、エアバッグ本体31の周壁部40の略全域を構成することとなる。第1基布80の上側部80aは、周壁部40の上部側となる上部側周壁46の略全域を構成し、第1基布80の下側部80bは、周壁部40の下部側となる下部側周壁41の略全域を構成することとなる(図3〜5参照)。
スリップ布50は、実施形態の場合、膨張を完了させたエアバッグ本体31の乗員側壁部33を覆うように配設されるもので、図4,5に示すように、乗員側に配置される正面パネル部51と、この正面パネル部51の背面側の乗員側壁部33側に配置されて、正面パネル部51の上端51aから下方へ延びる上側背面パネル部52と、この正面パネル部51の背面側で乗員側壁部33側に配置されて、正面パネル部51の下端51bから上方へ延びる下側背面パネル部53と、を備えて、左右方向を軸方向とするループ状に構成されている。
この正面パネル部51と、上側背面パネル部52と、下側背面パネル部53とは、後述する一枚の略長方形状のスリップ布素材85(図6参照)から形成され、各パネル部51,52,53の左右方向の幅寸法D1,D2,D3を、スリップ布50の上端50aから下端50bにかけて略同一として構成されている。
そして、スリップ布50は、上側背面パネル部52の下端52a側と下側背面パネル部53の上端53a側とを、正面パネル部51の背面側の上下方向中央付近で相互に接近させて重ねて、左右方向の略全域にわたって、乗員側壁部33の上下方向中央付近に対し縫合糸Sにより縫着し、左右方向に沿う縫合ラインの結合部56を設けて、結合されている。
なお、図4、図8に示すように、正面パネル部51は、スリップ布50と乗員側壁部33との結合部56を上下方向の中心として、上側部51cと下側部51dとが略均等となるように配置されて、エアバッグ本体31とともに折り畳まれて収納されている(図2参照)。そして、スリップ布50をループ状として平らに展開させた状態では、上側背面パネル部52の上端52bから下側背面パネル部53の下端53bまでの上下方向の長さ寸法L1は、正面パネル部51の上端51aから下端51bまでの上下方向の長さ寸法L2と略一致することとなる(図4参照)。
また、実施形態では、正面パネル部51の上下方向の長さ寸法L2は、乗員側壁部33の上下方向の長さ寸法L3(図4参照)に対して、8割程度とされている。また、正面パネル部51の左右方向の幅寸法D1は、乗員側壁部33の左右方向の幅寸法D4に対して、8割程度とされている。なお、正面パネル部51の長さ寸法L2及び幅寸法D1は、エアバッグ装置M1の作動時、乗員側壁部33が乗員と接触せずに、スリップ布50が乗員と接触可能な長さ寸法及び幅寸法に設定されていれば、実施形態よりも大きな寸法で構成しても、小さな寸法で構成してもよい。
さらに、スリップ布50を形成するスリップ布素材85は、図6に示すように、ポリエステルやポリアミド等の糸から織成された織布により構成されている。スリップ布素材85は、上下方向の長さ寸法L4を、エアバッグ本体31の乗員側壁部33を構成する第2基布81の上下方向の長さ寸法L5より大きく(実施形態では2倍程度に)設定されている。また、スリップ布素材85は、左右方向の幅寸法D5を、第2基布81の上縁付近における左右方向の幅寸法D6の8割程度に設定されている。なお、第2基布81の上縁付近における左右方向の幅寸法D6は、乗員側壁部33の左右方向の幅寸法D4(図4参照)と略一致する。
整流布84は、図3,5に示すように、エアバッグ本体31内でガス流入口42を覆い可能に、ガス流入口42の前後左右の寸法より大きな形状として、かつ、エアバッグ本体31の展開膨張時に、ガス流入口42の中央付近と対向する前後方向の断面形状を、ガス流入口42から離れる上方向へ膨らむ円弧状の曲線状としている。
実施形態の場合、整流布84は、図6に示すように、エアバッグ本体31に取り付ける前の状態では、ポリエステルやポリアミド等の糸から織成された整流布素材83として構成されている。整流布素材83は、ガス流入口42に対応した開口83aを備えるとともに、開口83aの車両左右方向両側から延びる帯部83b,83bを備え、帯部83b,83b先端相互を縫合して、整流布84が形成されている。なお、整流布素材83には、取付孔44に対応する孔(図符号省略)も配設されている。
次に、エアバッグ30の製造について述べる。まず、エアバッグ本体31の製造は、第1基布80におけるエアバッグ本体31の内周面側となるガス流入口42の開口周縁43に、縫合糸Sを利用して、補強布82と整流布素材83とを縫合し、整流布素材83の左右の帯部相互83b,83bを縫合して、整流布84を所定形状に形成する。その後、第1基布80を上側部80aと下側部80bとの間で折り、重ねた開口83aの近傍の左右両縁相互を縫合し、縫合していない部位を相互に離すように開く。そして、その外周縁と、予めスリップ布50を縫着させておいた第2基布81との外周縁とを縫合すれば、エアバッグ本体31を袋状に形成することができる。なお、エアバッグ本体31の製造前に予め、スリップ布50を、平面に展開されたスリップ布素材85から、上端50aと下端50bとを相互に接近させたループ状として、第2基布81の展開膨張時に乗員側となる外表面側に、両端部50a,50b相互を重ねて縫合糸Sにより縫着しておく。そして、エアバッグ本体31を袋状に形成した後には、各部位を縫合した縫い代が、エアバッグ本体31の外表面側に露出しないように、ガス流入口42を利用して、エアバッグ本体31を裏返せば、エアバッグ30を形成することができる。
上記のように製造したエアバッグ30の車両への搭載を説明すると、まず、各取付孔44からボルト8aを突出させるように、内部にリテーナ8を配設させた状態で、エアバッグ30を折り畳み、さらに、折り崩れしないように、折り畳んだエアバッグ30を破断可能な図示しないラッピングシートでくるんでおく。
そして、このエアバッグ30の折り畳みは、予備折り工程を経た後、左右方向に沿う折目を付けるような折り畳みとして、前後方向の長さ寸法を狭める横折り工程と、前後方向に沿う折目を付けるような折り畳みとして、左右方向の幅寸法を狭める縦折り工程と、を経て、折り畳む。
予備折り工程では、図7,8に示すような予備折りエアバッグ90を形成することとなる。この予備折りでは、乗員側壁部33における上縁34付近をガス流入口42と上下方向で対向するように、ガス流入口42の上方位置に、配置させて、乗員側壁部33を周壁部40の下部側周壁41に重ねて平らにした形状としている。さらに、実施形態の場合には、周壁部40側を折り畳んで、乗員側壁部33の略全域が、平らに展開されるように、予備折りしている。ここで、スリップ布50は、結合部56が正面パネル部51の背面側の上下方向中央に位置するように整えて、エアバッグ本体31の乗員側壁部33表面33aを覆うように、配置させておく。
そして、このように予備折りした後には、図9のA,Bに示すように、予備折りエアバッグ90におけるガス流入口42の後方側部位91と前方側部位92とについて、左右方向に沿う折目をつけて、端部91a,92aをガス流入口42に接近させるように、横折りを行う。実施形態の場合、後方側部位91は、後端91aを下部側周壁41側(インパネ1側)に巻いて、乗員側壁部33の上に載せるロール折りとしている。また、前方側部位92は、蛇腹折りとしている。このとき、スリップ布50は、正面パネル部51の下端51b側を、エアバッグ本体31の乗員側壁部33における下縁近傍部位35となる後方側部位91の後端91aとともに下部側周壁41側に巻いて、エアバッグ本体31とともにロール折りし、かつ、正面パネル部51の上端51a側を、前方側部位92とともに蛇腹折りする。
横折りを行った後には、図9のC,Dに示すように、横折り工程後のエアバッグ30におけるガス流入口42の左方側部位93と右方側部位94とについて、前後方向に沿う折目を付けて、端部93a,94aをガス流入口42に接近させるように、縦折りを行う。実施形態の場合、左方側部位93,右方側部位94は、端部93a,94a側を下部側周壁41側に折り返した後、乗員側壁部33側の上に載せる蛇腹折りとしている。
縦折り工程を経てエアバッグ30の折り畳みが完了したならば、折り崩れしないように、折り畳んだエアバッグ30を破断可能な図示しないラッピングシートでくるんでおく。
そして、ケース10の下部室15内にインフレーター9を収納させておくとともに、リテーナ8の各ボルト8aをケース10の各底壁部13から突出させるように、折り畳んだエアバッグ30を上部室11内に収納させ、さらに、上方から、エアバッグカバー21の側壁部25を上部室11に外装し、側壁部25の各係止孔25aに周壁部12の係止突起12aを挿入させる。
次いで、各縦板部19bの上端を、側壁部25から突出している係止突起12aに挿通させるとともに、各横板部19aにボルト8aを挿通させて、ケース10の前後部位に押え板19,19を配置させ、さらに、各ボルト8aにナット8bを螺合させれば、エアバッグ装置M1を組み立てることができる。
そして、このように組み立てたエアバッグ装置M1は、車両に組み付けた状態のインパネ1の開口2から挿入させて、エアバッグカバー21の各係止脚22aをフランジ部3に係止させるとともに、ブラケット5bを経て、ナット17aにボルト6を螺合させ、ケース10をボディ5に連結すれば、車両に搭載することができる。
エアバッグ装置M1の車両への搭載後、インフレーター9から膨張用ガスGが吐出されれば、エアバッグ30が、横折りや縦折りの折目を解消しつつ展開膨張して、図示しないラッピングシートを破断するとともに、エアバッグカバー21の破断予定部24を破断させて扉部23,23を図2の二点鎖線や図10,12に示すように開かせることにより、ケース上部室11から、インパネ1の開口2を経て、大きく突出する。このとき、エアバッグ30のスリップ布50は、エアバッグ本体31の乗員側壁部33の後面側において、正面パネル部51の略全域を乗員P1,P2に対向させて展開する。
そのため、エアバッグ装置M1では、図10Aに示すように、インパネ1に接近している小柄な乗員P1がいる場合、エアバッグ本体31の乗員側壁部33が、乗員P1と直接接触せず、スリップ布50の正面パネル部51の下方側が、乗員P1と接触し、エアバッグ本体31は、上部側の部位(周壁部40の上部側周壁46等)の折りを解消するように、乗員P1の頭部PHの上方側における大きなスペースSU側に膨張する。すなわち、エアバッグ本体31の乗員側壁部33は、エアバッグ30の展開膨張に伴って、乗員P1に対して上方にずれ移動しようとする。
この際、図10A,10Bに示すように、正面パネル部51における乗員P1と接触している接触部59は、摩擦抵抗等により乗員P1と一体化されて移動せず、その接触部59の背面側の上側背面パネル部52及び下側背面パネル部53は、正面パネル部51に対して、上方にずれ移動する。
換言すれば、乗員側壁部33が乗員P1に対して上方にずれ移動しようとする際、スリップ布50は、上側背面パネル部52や下側背面パネル部53の乗員側壁部33への結合部56を、乗員側壁部33とともに上方に移動させ、かつ、正面パネル部51の乗員P1との接触部59に対してずれ移動させる。すなわち、スリップ布50は、当初の正面パネル部51の下端51b側を、当初の背面側の下側背面パネル部53のエリアBA(図5参照)に進入させ、かつ、当初の上側背面パネル部52の上端52b側を、当初の正面側の正面パネル部51のエリアFA(図5参照)に進入させるように、乗員側壁部33の表面33a上を転動することとなる。
その後は、図10B,11Aに示すように、エアバッグ本体31は、下部側の部位(周壁部40の下部側周壁41や乗員側壁部33の下縁近傍部位35側)の折りを解消させるように、乗員P1の胸部PBとインパネ1の後面1bとの間のスペースSD側へ膨張する。
このとき、乗員側壁部33は、エアバッグ30の展開膨張に伴って、乗員P1に対して下方にずれ移動しようとするため、スリップ布50は逆に、結合部56を、乗員側壁部33とともに下方に移動させ、かつ、接触部59に対してずれ移動させる。すなわち、スリップ布50は、当初の正面側の正面パネル部51のエリアFAに進入していた上側背面パネル部52の上端52b側を、当初の背面側の上側背面パネル部52のエリアBAに戻すように移動させ、かつ、当初の背面側の下側背面パネル部53のエリアBAに進入していた正面パネル部51の下端51b側を、当初の正面側の正面パネル部51のエリアFAに戻すように移動させるように、乗員側壁部33の表面33a上で転動することとなる。
そして、図11A,11Bに示すように、エアバッグ本体31は、インパネ1と乗員P1との間へ進入するように、円滑に膨張を完了させて、乗員P1の正面側に乗員側壁部33を配置させる。そのため、小柄な乗員P1は、エアバッグ30の膨張初期時に、乗員側壁部33に対して下方に片寄った位置でスリップ布50を介して当接しても、膨張を完了させたエアバッグ本体31の乗員側壁部33にクッション性良く受け止められて、好適に保護されることとなる。
また、エアバッグ装置M1では、図12Aに示すように、インパネ1に接近している大柄な乗員P2がいる場合、エアバッグ本体31の乗員側壁部33が、乗員P2と直接接触せず、スリップ布50の正面パネル部51の上方側が、乗員P2と接触し、エアバッグ本体31は、下部側の部位(周壁部40の下部側周壁41や乗員側壁部33の下縁近傍部位35側)の折りを解消させるように、乗員P2の胸部PBとインパネ1の後面1bとの間のスペースSD側へ膨張する。すなわち、エアバッグ本体31の乗員側壁部33は、エアバッグ30の展開膨張に伴って、乗員P2に対して下方にずれ移動しようとする。
この際、図12A,12Bに示すように、正面パネル部51における乗員P2と接触している接触部59は、摩擦抵抗等により乗員P2と一体化されて移動せず、その接触部59の背面側の上側背面パネル部52及び下側背面パネル部53は、正面パネル部51に対して、下方にずれ移動する。
換言すれば、乗員側壁部33が乗員P2に対して下方にずれ移動しようとする際、スリップ布50は、結合部56を、乗員側壁部33とともに下方に移動させ、かつ、接触部59に対してずれ移動させる。すなわち、スリップ布50は、当初の正面パネル部51の上端51a側を、当初の背面側の上側背面パネル部52のエリアBA(図5参照)に進入させ、かつ、当初の下側背面パネル部53の下端53b側を、当初の正面側の正面パネル部51のエリアFA(図5参照)に進入させるように、乗員側壁部33の表面33aを転動することとなる。
その後、図12B,13Aに示すように、エアバッグ本体31は、上部側の部位(周壁部40の上部側周壁46等)の折りを解消するように、乗員P2の頭部PHの上方側におけるスペースSU側に膨張する。
このとき、乗員側壁部33は、エアバッグ30の展開膨張に伴って、乗員P2に対して上方にずれ移動しようとするため、スリップ布50は逆に、結合部56を、乗員側壁部33とともに上方に移動させ、かつ、接触部59に対してずれ移動させる。すなわち、スリップ布50は、当初の正面側の正面パネル部51のエリアFAに進入していた下側背面パネル部53の下端53b側を、当初の背面側の下側背面パネル部53のエリアBAに戻すように移動させ、かつ、当初の背面側の上側背面パネル部52のエリアBAに進入していた正面パネル部51の上端51a側を、当初の正面側の正面パネル部51のエリアFAに戻すように移動させるように、乗員側壁部33の表面33a上で転動することとなる。
そして、図13A,13Bに示すように、エアバッグ本体31は、インパネ1と乗員P2との間へ進入するように、円滑に膨張を完了させて、乗員P2の正面側に乗員側壁部33を配置させる。そのため、大柄な乗員P2は、エアバッグ30の膨張初期時に、乗員側壁部33に対して上方に片寄った位置でスリップ布50を介して当接しても、膨張を完了させたエアバッグ本体31の乗員側壁部33にクッション性良く受け止められて、好適に保護されることとなる。
なお、エアバッグ装置M1では、スリップ布50が乗員側壁部33の表面33a上で転動できる距離は、上側背面パネル部52や下側背面パネル部53の乗員側壁部33への結合部56が、ループ状のスリップ布50の最上端位置から最下端位置に配置されるまでの距離となるため(図5参照)、スリップ布50は、周長の1/2周程度の距離を、乗員側壁部33と乗員との間で転動できることとなる。そのため、エアバッグ装置M1では、スリップ布50の周長を長くさせることに比例させて、容易に、乗員側壁部33の乗員に対する上下方向のずれ移動距離を大きく確保することができる。
以上述べたように、第1実施形態のエアバッグ装置M1では、エアバッグ本体31の乗員P1,P2に対する上下両方向のずれ移動を可能にし、かつ、そのずれ移動距離を容易に大きく確保できて、エアバッグ30の乗員P1,P2への負荷の抑制効果を向上することができる。
さらに、第1実施形態のエアバッグ装置M1では、スリップ布50は、正面パネル部51及び上下の背面パネル部52,53の左右方向の幅寸法D1,D2,D3を周方向にわたって略同一とし、上下の背面パネル部52,53が左右方向の略全域にわたって乗員側壁部33に結合されていることから、エアバッグ装置M1の組立時におけるエアバッグ30を折り畳む際に、スリップ布50が乗員側壁部33に対して左右方向にずれることがなく、容易に組立作業を行なうことができる。
なお、上記の点を考慮しなければ、スリップ布50は、平面に展開した状態で、上側背面パネル部52の下端52aの左右方向の幅寸法D2及び下側背面パネル部53の上端53aの左右方向の幅寸法D3が、正面パネル部51の左右方向の幅寸法D1に対して、幅狭となるようなテーパを有したスリップ布としてもよい。
また、第1実施形態のエアバッグ装置M1では、スリップ布50は、左右方向の略全域にわたって、乗員側壁部33に縫着されて結合される構成としたが、スリップ布50の左右方向の略全域を結合せずに、一部の領域(例えば、点状に縫着等)で結合するものであってもよい。
また、第1実施形態のエアバッグ装置M1では、スリップ布50は、上側背面パネル部52の下端52a側と、下側背面パネル部53の上端53a側とを、正面パネル部51の背面側の上下方向中央付近で、相互に接近させて重ねて縫着する構成としたが、スリップ布50が乗員側壁部33を転動する領域を阻害しない程度であれば、上側背面パネル部52の下端52aと、下側背面パネル部53の上端53aとを、重ねず、相互に接近させた状態で、各端部52a,53a側が別々に乗員側壁部33に対して、縫着されて結合される構成としてもよい。
また、第1実施形態のエアバッグ装置M1では、エアバッグ30の製造工数の効率を考慮して、スリップ布50は、上側背面パネル部52の下端52a側と、下側背面パネル部53の上端53a側と、乗員側壁部33の上下方向中央付近とを、重ねてまとめて縫着する構成としたが、この点を考慮しなければ、予め、上側背面パネル部52の下端52a側と、下側背面パネル部53の上端53a側とを縫合させておき、スリップ布50を、周方向の任意の位置で乗員側壁部33と縫合して結合してもよい。この際、両端部52a,53a側の結合部が乗員と接触しないことが好ましいことから、結合部は、乗員側となる正面パネル部側に配置されないように、スリップ布を配設することが望ましい。
上述してきた第1実施形態のエアバッグ装置M1では、スリップ布50は、略長方形状のスリップ布素材85を左右方向を軸方向とするループ状として、乗員側壁部33に対して、左右方向の略全域にかけてを、線状に縫着する構成としたが、図14〜図20に示す第2実施形態のように、スリップ布60が、左右方向を軸方向とするループに加えて、さらに上下方向を軸方向とするループを備える構成としてもよい。
図14〜図20に示す第2実施形態のエアバッグ装置M2(図19参照)では、スリップ布60は、正面パネル部61、上側背面パネル部62、下側背面パネル部63に加えて、さらに、正面パネル部61の背面側で乗員側壁部33側に配置されて、正面パネル部61の左端61cから右方へ延びる左側背面パネル部64と、正面パネル部61の背面側で乗員側壁部33側に配置されて、正面パネル部61の右端61dから左方へ延びる右側背面パネル部65と、を備えて構成されている。
この正面パネル部61と、各背面パネル部62,63,64,65とは、図15に二点鎖線で示すように、一枚の略正方形状のスリップ布素材86から、対角線をスリップ布60の上下方向及び左右方向に沿わせるようにして、形成される。なお、第2実施形態ではスリップ布素材86の各辺86aはそれぞれ同一の長さ寸法として構成されている。
そして、スリップ布60は、図14,15,17,18に示すように、左側背面パネル部64の右端64a側と、右側背面パネル部65の左端65a側とを、上側背面パネル部62の下端62a側と、下側背面パネル部63の上端63a側とともに、正面パネル部61の背面側の中央付近で、相互に接近させて重ねて、乗員側壁部33に縫合糸Sにより縫着して、結合されている。なお、この第2実施形態では、各背面パネル部62,63,64,65が重なる中央部67を、乗員側壁部33の上下左右方向の中央付近に、点状に結合している。
また、第2実施形態では、正面パネル部61の上下方向の長さ寸法L6は、乗員側壁部33の上下方向の長さ寸法L3に対して、8割程度とされている。また、正面パネル部61の左右方向の幅寸法D7は、乗員側壁部33の左右方向の幅寸法D4に対して、8割程度とされている。なお、正面パネル部61の長さ寸法L6及び幅寸法D7は、エアバッグ装置M2の作動時、乗員側壁部33が乗員と接触せずに、スリップ布60が乗員と接触可能な長さ寸法及び幅寸法に設定されていれば、実施形態よりも大きな寸法で構成しても、小さな寸法で構成してもよい。
なお、第2実施形態のエアバッグ装置M2では、スリップ布60には、各背面パネル部62,63,64,65の端部62a,63a,64a,65aを相互に接近させる際、各背面パネル部62,63,64,65の各縁部62b,63b,64b,65b相互が重なる重なり部68ができるが、図16に示すように、各辺87aを円弧状に切り欠いた構成のスリップ布素材87から、重なり部68が小さいスリップ布70を形成して、エアバッグ装置M2を構成してもよい。このように、重なり部68が小さいスリップ布70で構成したエアバッグ装置では、エアバッグをコンパクトに折り畳むことができるため、エアバッグ装置の大きさを小型化することが可能となる。
そして、このように構成したエアバッグ装置M2によれば、スリップ布60は、エアバッグ30Aの展開膨張に伴って、乗員側壁部33の表面33aを左右方向にも転動できるため、乗員側壁部33に対して、図17に二点鎖線で示すように、上下方向へ、スリップ布60の上下方向の周長の1/2周程度と大きくずれ移動可能なだけでなく、図18に二点鎖線で示すように、左右方向にも、スリップ布60の左右方向の周長の1/2周程度と大きくずれ移動可能である。
具体的に説明すれば、例えば、図19A,19Bに示すように、エアバッグ30Aの展開膨張初期に、インパネ1に接近した状態で左側に寄っている乗員P3が、スリップ布60の正面パネル部61の左方側に接触した場合、エアバッグ本体31は、右部側の部位を大きく展開するように、乗員P3の右方側における大きなスペースSR側に膨張する。すなわち、エアバッグ本体31の乗員側壁部33は、エアバッグ30の展開膨張に伴って、乗員P3に対して右方にずれ移動しようとする。
この際、正面パネル部61における乗員P3と接触している接触部69は、摩擦抵抗等により乗員P3と一体化されて移動せず、その接触部69の背面側の左側背面パネル部64及び右側背面パネル部65は、上側背面パネル部62及び下側背面パネル部63は、正面パネル部61に対して、右方にずれ移動する。
換言すれば、乗員側壁部33が乗員P3に対して右方にずれ移動しようとする際、スリップ布60は、左側背面パネル部64、右側背面パネル部65、上側背面パネル部62、下側背面パネル部63の乗員側壁部33への結合部66を、乗員側壁部33とともに右方に移動させ、かつ、正面パネル部61の乗員P3との接触部69に対してずれ移動させる。すなわち、スリップ布60は、当初の正面パネル部61の左端61c側を、当初の背面側の左側背面パネル部64のエリアBA(図18参照)に進入させ、かつ、当初の右側背面パネル部65の右端65c側を、当初の正面側の正面パネル部51のエリアFA(図18参照)に進入させるように、乗員側壁部33の表面33a上を転動することとなる。
その後は、図19B,20Aに示すように、エアバッグ本体31は、左部側の部位を、乗員P3の左半身PLを覆うように膨張させる。
このとき、乗員側壁部33は、エアバッグ30の展開膨張に伴って、乗員P3に対して左方にずれ移動しようとするため、スリップ布60は逆に、結合部66を、乗員側壁部33とともに左方に移動させ、かつ、接触部69に対してずれ移動させる。すなわち、スリップ布60は、当初の正面側の正面パネル部61のエリアFAに進入していた右側背面パネル部65の右端65c側を、当初の背面側の右側背面パネル部65のエリアBAに戻すように移動させ、かつ、当初の背面側の左側背面パネル部64のエリアBAに進入していた正面パネル部61の左端61c側を、当初の正面側の正面パネル部61のエリアFAに戻すように移動させるように、乗員側壁部33の表面33a上で転動することとなる。
そして、図20A,20Bに示すように、エアバッグ本体31は、インパネ1と乗員P3との間へ進入するように、円滑に膨張を完了させて、乗員P3の正面側に乗員側壁部33を配置させる。そのため、左側に片寄って位置していた乗員P3は、エアバッグ30の膨張初期時に、乗員側壁部33に対して左方に片寄った位置でスリップ布60を介して当接しても、膨張を完了させたエアバッグ本体31の乗員側壁部33にクッション性良く受け止められて、好適に保護されることとなる。
したがって、第2実施形態のエアバッグ装置M2では、展開膨張途中のエアバッグ30が乗員P3と接触する際、乗員側壁部33は、乗員P3に対して、上下両方向のみならず、左右の両方向へもずれ移動することができる。そして、乗員P3が、膨張途中のエアバッグ本体31の乗員側壁部33に対し、上下のみならず、左右に片寄って、スリップ布60を介して当接しても、円滑に、エアバッグ本体31が膨張を完了させて、乗員P3は、クッション性良く、展開を完了させた乗員側壁部33に受け止められることとなる。
なお、第2実施形態のエアバッグ装置M2では、左側背面パネル部64の右端64a側と右側背面パネル部65の左端65a側とを、上側背面パネル部62の下端62a側と下側背面パネル部63の上端63a側とともに、正面パネル部61の背面側の中央付近で、相互に接近させて重ねて縫着する構成としたが、スリップ布60が乗員側壁部33を転動する領域を阻害しない程度であれば、各端部62a,63a,64a,65aを重ねず、相互に接近させた状態で、各端部62a,63a,64a,65a側が別々に乗員側壁部33に対して、縫着されて結合される構成としてもよい。
また、第2実施形態のエアバッグ装置M2では、エアバッグ30の製造工数の効率を考慮して、左側背面パネル部64の右端64a側と右側背面パネル部65の左端65a側とを、上側背面パネル部62の下端62a側と下側背面パネル部63の上端63a側とともに、乗員側壁部33の中央付近と、重ねてまとめて縫着する構成としたが、この点を考慮しなければ、予め、各背面パネル部62,63,64,65の各端部62a,63a,64a,65a側を縫合してスリップ布60をループ状としておき、このスリップ布60を、外表面上の任意の位置で乗員側壁部33と縫合して結合してもよい。
また、第2実施形態のエアバッグ装置M2では、略正方形状のスリップ布素材86からスリップ布60を形成して構成したが、スリップ布素材は四角形でなくても、五角形や六角形などの多角形状のスリップ布素材の各頂点部近傍を、正面パネル部の背面側の中央付近で相互に接近させる構成としてもよい。
さらにまた、各実施形態のエアバッグ装置M1、M2では、スリップ布50,60は、乗員側壁部33の中央付近で、乗員側壁部33に結合される構成としたが、エアバッグ30,30Aの展開膨張時に乗員側壁部33が乗員P1,P2,P3に接触せずに、スリップ布50,60が乗員P1,P2,P3に接触可能であれば、スリップ布50,60が乗員側壁部33に結合される位置は、乗員側壁部33の中央からずれて構成されていてもよい。
また、各実施形態のエアバッグ装置M1、M2では、スリップ布50,60は、各パネル部51,52,53,61,62,63,64,65を一枚のスリップ布素材85,86から形成したが、勿論、各パネル部51,52,53,61,62,63,64,65を、複数のスリップ布素材を結合させて形成される構成としてもよい。
また、各実施形態のエアバッグ装置M1、M2では、スリップ布50,60は、ポリエステルやポリアミド等の糸から織成されたスリップ布素材85,86により形成したが、スリップ布50,60は、織布に限らず、不織布や合成樹脂製のシート材など他の素材で構成してもよい。なお、スリップ布は、正面パネル部と各背面パネル部との相互にずれ移動する接触面が移動しやすいように、摩擦抵抗の低い素材により形成されることが望ましい。
なお、実施形態では、助手席前方のインストルメントパネル1の上面1a側の部位に折り畳まれて収納されるエアバッグ30,30Aを備えたトップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置M1,M2について説明したが、インパネ1の側面側の部位に折り畳まれて収納されるエアバッグを備えたミッドマウントタイプの助手席用エアバッグ装置に適用してもよい。さらに、本発明は、助手席用エアバッグ装置に限定されるものではなく、ステアリングホイール等に搭載されるエアバッグ装置に適用してもよい。
本発明の第1実施形態である助手席用エアバッグ装置が搭載されたインパネを示す斜視図である。 第1実施形態の助手席用エアバッグ装置を示す車両前後方向の断面図である。 第1実施形態に使用するエアバッグを単体で膨張させた状態の車両前方側から見た斜視図である。 第1実施形態に使用するエアバッグを単体で膨張させた状態の車両後方側から見た斜視図である。 第1実施形態に使用するエアバッグを単体で膨張させた状態の車両前後方向の断面図であり、図4のV−V部位に対応する。 第1実施形態に使用するエアバッグを構成する部材を示す平面図である。 第1実施形態に使用するエアバッグを予備折りした後を示すもので、ガス流入口側から見た図である。 第1実施形態に使用するエアバッグを予備折りした後を示すもので、乗員側壁部側から見た図である。 第1実施形態に使用するエアバッグの予備折り後の折り畳み工程を示す図である。 第1実施形態の作動時を説明する図であり、車両の側方から見た状態であって、乗員が小柄乗員である場合を示す。 第1実施形態の作動時を説明する図であり、車両の側方から見た状態であって、図10の後の状態を示す。 第1実施形態の作動時を説明する図であり、車両の側方から見た状態であって、乗員が大柄乗員である場合を示す。 第1実施形態の作動時を説明する図であり、車両の側方から見た状態であって、図12の後の状態を示す。 本発明の第2実施形態であるエアバッグを単体で膨張させた状態の斜視図である。 第2実施形態に使用するスリップ布を構成する部材を示す平面図である。 スリップ布を構成する部材の変形例を示す平面図である。 第2実施形態に使用するエアバッグを単体で膨張させた状態の車両前後方向の断面図であり、図14のXVII−XVII部位に対応する。 第2実施形態に使用するエアバッグを単体で膨張させた状態の車両左右方向の断面図であり、図14のXVIII−XVIII部位に対応する。 第2実施形態のエアバッグを用いたエアバッグ装置の作動図を説明する図であり、車両の上方から見た状態を示す。 第2実施形態のエアバッグを用いたエアバッグ装置の作動図を説明する図であり、図19の後の状態を示す。
符号の説明
9…インフレーター、
30,30A…エアバッグ、
31…エアバッグ本体、
33…乗員側壁部、
50,60,70…スリップ布
50a…上端、
50b…下端、
51,61…正面パネル部
51a…上端、
51b…下端、
61c…左端、
61d…右端、
52,62…上側背面パネル部、
52a,62a…下端、
53,63…下側背面パネル部、
53a,63a…上端、
64…左側背面パネル部、
64a…右端、
65…右側背面パネル部、
65a…左端、
G…膨張用ガス、
P1,P2,P3…乗員、
M1,M2…助手席用エアバッグ装置。

Claims (3)

  1. 折り畳まれて収納されて、インフレーターから吐出される膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグを備え、
    前記エアバッグが、展開膨張完了時に、乗員側に配置される乗員側壁部を有したエアバッグ本体と、該乗員側壁部の外表面側に配設されるスリップ布と、を備えて構成されるエアバッグ装置であって、
    前記スリップ布が、
    左右方向を軸方向とするループ状とされるとともに、
    乗員側に配置される正面パネル部と、
    該正面パネル部の背面側で前記乗員側壁部側に配置されて、前記正面パネル部の上端から下方へ延びる上側背面パネル部と、
    前記正面パネル部の背面側で前記乗員側壁部側に配置されて、前記正面パネル部の下端から上方へ延びる下側背面パネル部と、を備えて構成され、
    前記上側背面パネル部の下端側と前記下側背面パネル部の上端側とが、相互に接近されて、前記乗員側壁部に結合されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記正面パネル部、前記上側背面パネル部及び、前記下側背面パネル部が、それぞれの左右方向の幅寸法を、前記スリップ布の上端から下端にかけて略同一とされ、
    該上側背面パネル部の下端側と該下側背面パネル部の上端側とが、左右方向の略全域にわたって、前記乗員側壁部に結合されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記スリップ布が、
    前記正面パネル部の背面側で前記乗員側壁部側に配置されて、前記正面パネル部の左端から右方へ延びる左側背面パネル部と、
    前記正面パネル部の背面側で前記乗員側壁部側に配置されて、前記正面パネル部の右端から左方へ延びる右側背面パネル部と、を備えて構成され、
    前記左側背面パネル部の右端側と前記右側背面パネル部の左端側とが、前記上側背面パネル部の下端側と前記下側背面パネル部の上端側とともに、前記正面パネル部の背面側の中央付近で、相互に接近されて、前記乗員側壁部に結合されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
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