JP2013193156A - 研削装置、及び、研削方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】都度、被加工物の厚みを測定する必要がなく、保持テーブルの傾き調整の作業負担を軽減する研削装置及び研削方法を提供する。
【解決手段】制御手段は、高さ位置測定手段で測定した測定データを基準データとして記憶する基準データ記憶部と、所定のタイミングで高さ位置測定手段で保持面の高さ位置を測定した測定データと基準データ記憶部で記憶された基準データとを比較する比較部と、比較部で比較された測定データと基準データに差異がある場合に、傾き変更手段を作用させ保持テーブルの傾きを変更し保持面の高さ位置を基準データにおける高さ位置に倣わせる傾き変更手段制御部と、を有する研削装置が提供される。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体ウェーハなどの被加工物を研削する研削装置、研削方法に関する。
従来、例えば特許文献1に開示されるように、保持テーブル(チャックテーブル)の保持面(チャック面)が回転軸(保持面中心)を頂点に極めて小さい勾配の傾斜面からなる円錐形に構成された研削装置が知られている。
このような研削装置では、スピンドルと、スピンドルに装着された研削砥石を含む研削ホイールとからなる研削ユニットが設けられ、この研削ユニットが保持テーブルに対向して配設される。そして、保持テーブルの保持面が円錐形に構成されるため、保持面中心から外周に至る半径領域が、加工点(研削砥石が被加工物に加工を施す領域)となる。
この加工点において、保持テーブルの保持面と研削砥石の研削面(研削砥石の被加工物に当接する面)とが平行になるように、保持テーブルの回転軸の軸心と研削ユニットのスピンドルの軸心の両者の関係において、角度が形成されるように構成されている。特許文献1の例では、スピンドルの軸心を傾けることによって、略鉛直な保持テーブルの回転軸の軸心との間で角度θが形成される構成について開示している。
特開2000−288881号公報 特開2002−367933号公報
研削装置においては、加工に伴う発熱や、配置されている雰囲気の温度変化等によって、研削装置の各部位が熱膨張することが想定される。この熱膨張により、仮に保持テーブルが傾けて配置される構成の場合には、保持テーブルの傾きが規定の傾きから変化してしまうことが想定される。
そして、傾きが変化した保持テーブルで保持されて研削されてしまうと、研削後の被加工物の厚みばらつきが大きくなってしまい、加工不良となってしまうおそれがある。
このような不具合に対し、従来は、研削後の被加工物の厚みを測定して厚みばらつきが大きい場合に、都度、保持テーブルの傾きを調整していたが、非常に作業が煩雑で調整に時間を要してしまうという問題があった。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、都度、被加工物の厚みを測定する必要がなく、保持テーブルの傾き調整の作業負担を軽減する研削装置及び研削方法を提供することである。
請求項1に記載の発明によると、被加工物を研削する研削装置であって、被加工物を保持する保持面と保持面の中心で保持面を通過する回転軸を有し、保持面が保持面の中心を頂点として円錐形に形成された保持テーブルと、保持テーブルに対向して配設された複数の研削砥石を有する研削ホイールと研削ホイールが回転可能に装着されるスピンドルとを有し、保持テーブルで保持された被加工物に保持面の中心から外周に至る半径領域に研削加工を施す研削手段と、保持テーブルの傾きを変更する傾き変更手段と、保持面の高さ位置を複数点で測定する高さ位置測定手段と、少なくとも保持テーブルと研削手段と傾き変更手段を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、高さ位置測定手段で測定した測定データを基準データとして記憶する基準データ記憶部と、所定のタイミングで高さ位置測定手段で保持面の高さ位置を測定した測定データと基準データ記憶部で記憶された基準データとを比較する比較部と、比較部で比較された測定データと基準データに差異がある場合に、傾き変更手段を作用させ保持テーブルの傾きを変更し保持面の高さ位置を基準データにおける高さ位置に倣わせる傾き変更手段制御部と、を有する研削装置が提供される。
請求項2に記載の発明によると、研削装置で被加工物を研削する研削方法であって、被加工物を保持する保持面と保持面の中心で保持面を通過する回転軸を有し、保持面が保持面の中心を頂点として円錐形に形成された保持テーブルで被加工物を保持する保持ステップと、保持ステップを実施した後、保持テーブルに対向して配設された複数の研削砥石を有する研削ホイールと研削ホイールが回転可能に装着されるスピンドルとを有した研削手段で、保持テーブルで保持された被加工物に保持面の中心から外周に至る半径領域に研削加工を施す研削ステップと、研削ステップを実施した後、被加工物の厚みばらつきを測定する被加工物厚みばらつき測定ステップと、保持ステップを実施する前または研削ステップを実施した後、保持面の高さ位置を複数点で測定する第一保持面測定ステップと、被加工物厚みばらつき測定ステップで測定した被加工物の厚みばらつきが所定値以下のときに第一保持面測定ステップで測定した保持面の高さ位置を基準データとして記憶する基準データ記憶ステップと、基準データ記憶ステップを実施した後、所定のタイミングで保持面の高さ位置を複数点で測定して測定データを取得する第二保持面測定ステップと、第二保持面測定ステップで測定された測定データが基準データと異なったとき、測定データにおける高さ位置を基準データにおける高さ位置に倣うように保持テーブルを傾ける保持テーブル傾斜ステップと、を備える研削方法が提供される。
本発明によると、基準データを一度取得することで、その後においては、所定のタイミングで保持面の高さ位置を測定して保持面の傾きと高さが補正されるため、都度、被加工物の厚みを測定する必要がなくなり、保持面の傾きと高さ調整の作業負担を軽減することが可能となる。これにより、研削後の被加工物の厚みばらつきを低減することができ、加工精度を向上させることができる。
本発明実施形態にかかる研削装置の外観斜視図である。 チャックテーブルの構造について示す断面図である。 チャックテーブルユニットの構造について示す断面図である。 研削ステップについて説明する断面図である。 高さ位置測定装置による保持面の高さ位置の測定について説明する図である。 高さ位置の測定結果について説明するグラフである。 制御装置の概要について示すブロック図である。 被加工物厚みばらつき測定ステップについて説明する図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明実施形態にかかる研削装置2の外観斜視図を示している。研削装置2のハウジング4は、水平ハウジング部分6と、垂直ハウジング部分8から構成される。
垂直ハウジング部分8には上下方向に伸びる1対のガイドレール12,14が固定されている。この一対のガイドレール12,14に沿って研削ユニット(研削手段)16が上下方向に移動可能に装着されている。研削ユニット16は支持部20を介して一対のガイドレール12,14に沿って上下方向に移動する移動基台18に取り付けられている。
研削ユニット16は、支持部20に取り付けられたスピンドルハウジング22と、スピンドルハウジング22中に回転可能に収容されたスピンドル24と、スピンドル24を回転駆動するサーボモータ26を含んでいる。
図2に最も良く示されるように、スピンドル24の先端部にはマウンター28が固定されており、このマウンター28には研削ホイール30がねじ止めされている。研削ホイール30はホイール基台32の自由端部にダイヤモンド砥粒等をレジンボンド、ビトリファイドボンド等の適宜のボンド剤で固めた複数の研削砥石34が固着されて構成されている。
図1を再び参照すると、研削装置2は、研削ユニット16を一対のガイドレール12,14に沿って上下方向に移動する研削ユニット送り機構44を備えている。研削ユニット送り機構44は、ボールねじ46と、ボールねじ46の一端部に固定されたパルスモータ48から構成される。パルスモータ48をパルス駆動すると、ボールねじ46が回転し、移動基台18の内部に固定されたボールねじ46のナットを介して移動基台18が上下方向に移動される。
水平ハウジング部分6の凹部10には、チャックテーブルユニット50が配設されている。チャックテーブルユニット50は、図3に示すように、支持基台52と、支持基台52に回転自在に配設されたチャックテーブル54を含んでいる。
チャックテーブルユニット50は、チャックテーブル移動機構58により研削装置2の前後方向に移動される。チャックテーブル移動機構58は、ボールねじ60と、ボールねじ60のねじ軸62の一端に連結されたパルスモータ64から構成される。
パルスモータ64をパルス駆動すると、ボールねじ60のねじ軸62が回転し、このねじ軸62に螺合したナットを有する支持基台52が研削装置2の前後方向に移動する。よって、チャックテーブル54もパルスモータ64の回転方向に応じて、前後方向に移動する。
図1に示されているように、図3に示した一対のガイドレール66,68及びチャックテーブル移動機構58は蛇腹70,72により覆われている。すなわち、図1に示すように、蛇腹70の前端部は凹部10を画成する前壁に固定され、後端部がチャックテーブル54を挿通する穴を有したカバー56の前端面に固定されている。また、蛇腹72の後端は垂直ハウジング部分8に固定され、その前端はカバー56の後端面に固定されている。
ハウジング4の水平ハウジング部分6には、第1のウェーハカセット74と、第2のウェーハカセット76と、ウェーハ搬送手段78と、ウェーハ仮載置手段80と、ウェーハ搬入手段82と、ウェーハ搬出手段84と、洗浄手段86が配設されている。更に、ハウジング4の前方にはオペレータが研削条件等を入力する操作手段88が設けられている。
また、水平ハウジング部分6の概略中央部には、チャックテーブル54を洗浄する洗浄水噴射ノズル90が設けられている。この洗浄水噴射ノズル90は、チャックテーブルユニット50がウェーハ搬入・搬出領域に位置づけられた状態において、チャックテーブル54に保持された研削加工後のウェーハに向けて洗浄水を噴出する。
このように構成された研削装置2の研削作業について以下に説明する。第1のウェーハカセット74中には、保護テープが表面側(回路が形成されている側の面)に装着された半導体ウェーハが被加工物として収容され、その裏面が上側に位置する状態とされている。このように複数の半導体ウェーハを収容した第1のウェーハカセット74は、ハウジング4の所定のカセット搬入領域に載置される。
そして、カセット搬入領域に載置された第1のウェーハカセット74に収容されていた研削加工前の半導体ウェーハが全て搬出されると、空のウェーハカセット74に変えて複数個の半導体ウェーハを収容した新しい第1のウェーハカセット74が手動でカセット搬入領域に載置される。
一方、ハウジング4の所定のカセット搬出領域に載置された第2のウェーハカセット76に所定枚数の研削加工後の半導体ウェーハが搬入されると、かかる第2のウェーハカセット76は手動で搬出されて、新しい空の第2のウェーハカセット76がカセット搬出領域に載置される。
第1のウェーハカセット74に収容された半導体ウェーハは、ウェーハ搬送手段78の上下動作及び進退動作により搬送され、ウェーハ仮載置手段80に載置される。ウェーハ仮載置手段80に載置されたウェーハは、ここで中心合わせが行われた後にウェーハ搬入手段82の旋回動作によって、ウェーハ搬入・搬出領域に位置せしめられているチャックテーブルユニット50のチャックテーブル54に載置され、チャックテーブル54によって吸引保持される。
このようにチャックテーブル54がウェーハを吸引保持したならば、チャックテーブル移動機構58(図3)を作動して、チャックテーブルユニット50を移動して装置後方の研削領域に位置づける。
チャックテーブルユニット50が研削領域に位置づけられると、チャックテーブル54に保持されたウェーハの中心が研削ホイール30の外周円を僅かに超えた位置に位置づけられる。
次に、チャックテーブル54を例えば100〜300rpm程度で回転し、サーボモータ26を駆動して研削ホイール30を4000〜7000rpmで回転するとともに、研削ユニット送り機構44のパルスモータ48を正転駆動して研削ユニット16を下降させる。
そして、図4に示すように、研削ホイール30の研削砥石34をチャックテーブル54上のウェーハWの裏面Wb(被研削面)に所定の荷重で押圧することにより、ウェーハWの裏面が研削される。このようにして所定時間研削することにより、ウェーハWが所定の厚さに研削される。
研削が終了すると図1に示すように、チャックテーブル移動機構58(図3)を駆動してチャックテーブル54をウェーハ搬入・搬出領域に位置づける。チャックテーブル54がウェーハ搬入・搬出領域に位置づけられたならば、洗浄水噴射ノズル90から洗浄水を噴射してチャックテーブル54に保持されている研削加工されたウェーハWの裏面Wb(被研削面)を洗浄するとともに、ウェーハWが搬出された後のチャックテーブル54が洗浄される。
チャックテーブル54に保持されているウェーハの吸引保持が解除されてから、ウェーハWはウェーハ搬出手段84により洗浄手段86に搬送される。洗浄手段86に搬送されたウェーハは、ここで洗浄されるとともにスピン乾燥される。次いで、ウェーハがウェーハ搬送手段78により第2のウェーハカセット76の所定位置に収納される。
次に、上記の全体構成に加えて、本発明実施形態の研削装置2において特徴的な構成について説明する。
まず、図2及び図4に示すように、被加工物としてのウェーハWを保持する保持面55と保持面55の中心55Cを通過する回転軸54gを有し、保持面55が保持面55の中心55Cを頂点として円錐形に形成された保持テーブルとして、チャックテーブル54が構成される。
チャックテーブル54の本体54aの上面には、凹状の収容部54bが形成されており、収容部54b内には、無数の吸引孔を備えたポーラスなセラミック等からなる多孔性部材である吸着チャック55Kが収容される。収容部54bは、図示せぬ吸引源に接続される吸引経路54cと接続されており、吸着チャック55Kの上面である保持面55には負圧が生じさせられて、ウェーハWが保持面55に吸着保持される。
吸着チャック55Kは、その上面の中心55Cを頂点とする円錐形をなすように構成されており、これにより、保持面55が円錐形をなすように構成されている。この円錐形の保持面55の形状に沿うように、ウェーハWが吸着されることとなる。
また、図2及び図4に示すように、チャックテーブル54に対向して配設された複数の研削砥石34を有する研削ホイール30と研削ホイール30が回転可能に装着されるスピンドル24とを有し、チャックテーブル54で保持されたウェーハWに保持面55の中心55Cから外周に至る半径領域に研削加工を施す研削手段として、研削ユニット16が構成される。
また、図3に示すように、チャックテーブル54の傾きを変更する傾き変更手段として、傾き変更装置51が構成される。本実施例では、支持基台52の上面に、同心円上に120度間隔で3箇所に昇降装置52a,52b,52cが設けられ、これら昇降装置52a,52b,52cにてチャックテーブル54を下側から支持するベーステーブル57が支持される構成としている。
各昇降装置52a,52b,52cは、例えば、空圧、油圧、モータ駆動などの駆動力によってロッド53a,53b,53cを伸縮させる構成としており、ロッド53a,53b,53cの伸縮を制御することにより、ベーステーブル57の上面の角度が調整され、これに伴って、チャックテーブル54の保持面55の角度θ(図2参照)が調整されるようになっている。なお、本実施形態のように3点でベーステーブル57を支持する構成とする場合には、1点を固定し、残りの2点を高さ調整することにより、ベーステーブル57の上面の角度を調整することとしてもよい。
そして、以上のように傾きが変更されるチャックテーブル54の保持面55の高さ位置を複数点で測定するために、図1に示すように、高さ位置測定手段として高さ位置測定装置36が設けられる。
本実施形態の高さ位置測定装置36は、図5に示すように、回動アーム37の先端部に高さ測定器38を設けた構成とし、回動アーム37を所定の角度毎に回動し、所定の測定ポイントP1〜P4において、都度、チャックテーブル54の高さ位置L1〜L4(図6参照)が測定されるようになっている。
図6は、測定された各高さ位置L1〜L4について、縦軸を高さ、横軸を測定位置としてプロットしたグラフを示すものであり、このような測定結果が図示せぬ制御手段のメモリに記憶される。なお、この例では、チャックテーブル54の保持面55の中心55Cと、測定ポイントP4が一致することとなっている。
図7は、研削装置2の制御手段としての制御装置40の構成例について示すものであり、本実施形態では、チャックテーブル(保持テーブル)54と研削ユニット(研削手段)16と傾き変更装置(傾き変更手段)51、などを制御する構成としている。
さらに、制御装置40は、高さ位置測定装置36で測定した測定データ41Sを基準データ41Dとして記憶する基準データ記憶部41を有している。
測定データ41Sは、図6に示すように、各測定ポイントP1〜P4における高さ位置L1〜L4を含むデータであり、例えば、研削装置2の導入時などにおいて初期セッティングがなされる際のタイミングや、特定の枚数のウェーハWの加工を実施した後のタイミングや、特定の連続加工時間を経過した後のタイミングにおいて、都度取得されることが想定されるものである。
そして、このように測定される測定データ41Sにおいて、詳しくは後述するように、所望の加工精度が実現されることにより、厚みばらつきB1が所定値N以下を実現した際の測定データ41Sが、良好な加工精度を実現する基準データ41Dとして記憶される。
また、図7に示すように、制御装置40は、所定のタイミングで高さ位置測定装置36でチャックテーブル54の保持面55の高さ位置L1〜L4を測定した測定データ41Sと基準データ記憶部41で記憶された基準データ41Dとを比較する比較部42を有している。
ここで、所定のタイミングとは、例えば、特定の枚数のウェーハWの加工を実施した後のタイミングや、特定の連続加工時間を経過した後のタイミングなどとすることが考えられる。そして、このように、所定のタイミングにて都度取得される測定データ41Sと、上述した基準データ41Dの差異が、比較部42によって比較される。
また、図7に示すように、制御装置40は、比較部42で比較された測定データ41Sと基準データ41Dに差異がある場合に、傾き変更装置51を作用させチャックテーブル54の傾きを変更しチャックテーブル54の保持面55の高さ位置L1〜L4を基準データ41Dに倣わせる傾き変更手段制御部43を有している。
例えば、図6に示すように、所定のタイミングで測定された測定データ41Sが、高さ位置L1a〜L4aである場合には、各高さ位置L1a〜L4aを各高さ位置L1〜L4(基準データ41D)と一致させるように、チャックテーブル54の傾きが変更され、これにより、チャックテーブル54の傾きと高さが補正されることになる。
次に、以上の装置構成を用いた研削方法の実施形態について説明する。
まず、図4に示すように、被加工物としてのウェーハWを保持する保持面55と保持面55の中心55Cで保持面55に通過する回転軸54gを有し、保持面55が保持面55の中心55Cを頂点として円錐形に形成された保持テーブルとしてのチャックテーブル54でウェーハWを保持する保持ステップを実施する。
この保持ステップにより、円錐形の保持面55の形状に沿うように、ウェーハWが保持面55に吸着されることとなる。
保持ステップを実施した後、チャックテーブル54に対向して配設された複数の研削砥石34を有する研削ホイール30と研削ホイール30が回転可能に装着されるスピンドル24とを有した研削手段としての研削ユニット16で、チャックテーブル54で保持されたウェーハWに保持面55の中心55Cから外周に至る半径領域に研削加工を施す研削ステップが実施される。
図4に示す本実施形態では、保持面55の中心55Cから外周に至る半径領域が加工点KとなってウェーハWの裏面Wbが研削され、ウェーハWが薄化されることとしている。
研削ステップを実施した後、図8に示すように、ウェーハWの厚みばらつきを測定する被加工物厚みばらつき測定ステップが実施される。
本実施形態では、厚み測定用ステージ94に薄化されたウェーハWの裏面Wbが上側となるように載置するとともに、非接触式の厚み測定器92をウェーハWの上方において、ウェーハWの中心を通過するように、ウェーハWの一端側w1から他端側w2まで移動させることにより、ウェーハWの厚みばらつきを測定する。
ここで、「厚みばらつき」とは、例えば、ウェーハWの一端側w1から他端側w2の範囲の複数箇所において、それぞれ測定される厚みの平坦度(TTV(Total Thickness Valiation:厚みの最高値と最低値の差で定義される値)を単位とすることや、複数箇所での各厚みを母集団とした標準偏差により求めることができる。そして、この「厚みばらつき」が小さい場合には、加工精度が良好な状態で薄化がなされており、チャックテーブル54の傾き(角度θ(図2参照))が最適な状態であることになる。
なお、「厚みばらつき」の測定は、図8に示すように非接触式の厚み測定器92を用いるほか、接触式の厚み測定器を用いることとしてもよい。また、厚み測定用ステージ94は、研削装置2に設けることとし、研削装置2において「厚みばらつき」が測定される構成とすることや、研削装置2とは別の箇所に設けることとし、研削装置2から搬出されたウェーハWについて「厚みばらつき」が測定される構成としてもよい。
また、保持ステップを実施する前または研削ステップを実施した後、ウェーハWが保持されていない状態において、保持面55の高さ位置を複数点で測定する第一保持面測定ステップが実施される。
具体的には、図5に示すように、高さ位置測定装置36を用い、図6に示すようにチャックテーブル54の外周から中心に向かって複数(本実施形態では4ポイント)の測定ポイントP1〜P4における高さ位置L1a〜L4aを測定し、測定データ41Sを取得する。
そして、被加工物厚みばらつき測定ステップで測定したウェーハWの厚みばらつきが所定値以下のときに第一保持面測定ステップで測定した保持面55の高さ位置(測定データ41S)を、良好な加工精度を実現する基準データ41Dとして記憶する基準データ記憶ステップが実施される。
具体的には、図6に示すように、例えば、被加工物厚みばらつき測定ステップにおいてウェーハWの厚みばらつきB1が測定されたとして、当該厚みばらつきB1が所定値N以下である場合に、第一保持面測定ステップで測定した保持面55の高さ位置L1〜L4(測定データ41S)が基準データ41Dとして記憶される。
ここで、所定値Nは、ウェーハWについて所望の加工精度(薄化加工の加工精度)において加工が実現された場合の厚みばらつきを意味するものであり、この所定値N以下の厚みばらつきが実現される限りは、所望の加工精度が実現されることを意味するものである。
なお、例えば、研削装置2の導入時などにおいて初期セッティングがなされる際には、基準データ記憶ステップが完了する、つまりは、厚みばらつきB1が所定値N以下となるまで、保持ステップ、研削ステップ、被加工物厚みばらつき測定ステップ、及び、第一保持面測定ステップの一連のステップが複数回実施されることが想定される。また、所定値Nは、上述の平坦度を単位とする場合に、例えば、1μmとすることが考えられる。
また、図5及び図6に示すように、測定ポイントP1〜P4の範囲で取得される高さ位置L1〜L4を元に基準データ41Dとして定義し、当該基準データ41Dを測定データ41S(高さ位置L1a〜L4a)との比較に用いることとするほか、図4及び図6に示される加工点Kの領域の高さ位置を測定し、保持面55の上面形状(加工点Kの領域の形状と高さ)を元に基準データ41Dとして定義してもよい。
基準データ記憶ステップを実施した後、図6に示されるように、所定のタイミングで保持面55の高さ位置を複数点で測定して測定データ41Sを取得する第二保持面測定ステップが実施される。ここで、所定のタイミングとは、例えば、特定の枚数のウェーハWの加工を実施した後のタイミングや、特定の連続加工時間を経過した後のタイミングなどとすることが考えられる。
そして、第二保持面測定ステップで測定された測定データ41Sが基準データ41Dと異なったとき、測定データ41Sにおける高さ位置L1a〜L4aを基準データ41Dにおける高さ位置L1〜L4に倣うように、チャックテーブル54を傾ける保持テーブル傾斜ステップが実施される(図1の矢印G参照)。
例えば、図6の例において、保持面55の高さ位置L1〜L4が基準データ41Dとして定義され記憶されており、第二保持面測定ステップで測定された保持面55の高さ位置L1a〜L4aが測定データ41Sとして定義された場合に、測定データSが基準データD1と異なることになる。このような場合に、保持テーブル傾斜ステップが実施される。
具体的には、図7に示す比較部42において、測定データ41S(高さ位置L1a〜L4a(図6))と基準データ41D(高さ位置L1〜L4(図6))の差異が比較される。そして、傾き変更手段制御部43は、測定データ41Sと基準データ41Dに差異がある場合において、傾き変更装置51を作用させチャックテーブル54の傾きを変更しチャックテーブル54の保持面55の高さ位置L1a〜L4aを基準データ41Dにおける高さ位置L1〜L4に倣わせチャックテーブル54の傾きと高さを補正する。
このようにチャックテーブル54の傾きと高さが補正されることにより、チャックテーブル54の保持面55の傾きと高さについて、所望の加工精度が実現されたときと同一の状況を再現することが可能となり、これにより、所望の加工精度を実現することが可能となる。
そして、以上に説明した実施形態によれば、基準データを一度取得することで、その後においては、所定のタイミングで保持面55の高さ位置を測定してチャックテーブル54の傾きと高さが補正されるため、都度、被加工物であるウェーハWの厚みを測定する必要がなくなり、チャックテーブル54の傾き調整の作業負担を軽減することが可能となる。これにより、研削後のウェーハWの厚みばらつきを低減することができ、加工精度を向上させることができる。
なお、本実施形態では保持テーブルとして一つのチャックテーブル54を備える研削装置の例を用いて説明したが、複数の保持テーブルが備えられる研削装置については、各保持テーブルについて、高さ位置測定装置(高さ位置測定手段)36を設け、各保持テーブルについて、傾きの補正がなされることとしてもよい。
2 研削装置
36 高さ位置測定装置
37 回動アーム
38 測定器
41D 基準データ
41S 測定データ
50 チャックテーブルユニット
51 傾き変更装置
52 支持基台
54 チャックテーブル
55 保持面
55C 中心
55K 吸着チャック
92 測定器
94 測定用ステージ
W ウェーハ
Wb 裏面

Claims (2)

  1. 被加工物を研削する研削装置であって、
    被加工物を保持する保持面と該保持面の中心で該保持面を通過する回転軸を有し、該保持面が該保持面の中心を頂点として円錐形に形成された保持テーブルと、
    該保持テーブルに対向して配設された複数の研削砥石を有する研削ホイールと該研削ホイールが回転可能に装着されるスピンドルとを有し、該保持テーブルで保持された被加工物に該保持面の中心から外周に至る半径領域に研削加工を施す研削手段と、
    該保持テーブルの傾きを変更する傾き変更手段と、
    該保持面の高さ位置を複数点で測定する高さ位置測定手段と、
    少なくとも該保持テーブルと該研削手段と該傾き変更手段を制御する制御手段と、を備え、
    該制御手段は、
    該高さ位置測定手段で測定した測定データを基準データとして記憶する基準データ記憶部と、
    所定のタイミングで該高さ位置測定手段で該保持面の高さ位置を測定した測定データと該基準データ記憶部で記憶された該基準データとを比較する比較部と、
    該比較部で比較された該測定データと該基準データに差異がある場合に、該傾き変更手段を作用させ該保持テーブルの傾きを変更し該保持面の高さ位置を該基準データにおける高さ位置に倣わせる傾き変更手段制御部と、を有する研削装置。
  2. 研削装置で被加工物を研削する研削方法であって、
    被加工物を保持する保持面と該保持面の中心で該保持面を通過する回転軸を有し、該保持面が該保持面の中心を頂点として円錐形に形成された保持テーブルで該被加工物を保持する保持ステップと、
    該保持ステップを実施した後、該保持テーブルに対向して配設された複数の研削砥石を有する研削ホイールと該研削ホイールが回転可能に装着されるスピンドルとを有した研削手段で、該保持テーブルで保持された該被加工物に該保持面の中心から外周に至る半径領域に研削加工を施す研削ステップと、
    該研削ステップを実施した後、被加工物の厚みばらつきを測定する被加工物厚みばらつき測定ステップと、
    該保持ステップを実施する前または該研削ステップを実施した後、該保持面の高さ位置を複数点で測定する第一保持面測定ステップと、
    該被加工物厚みばらつき測定ステップで測定した被加工物の厚みばらつきが所定値以下のときに該第一保持面測定ステップで測定した該保持面の高さ位置を基準データとして記憶する基準データ記憶ステップと、
    該基準データ記憶ステップを実施した後、所定のタイミングで該保持面の高さ位置を複数点で測定して測定データを取得する第二保持面測定ステップと、
    該第二保持面測定ステップで測定された測定データが該基準データと異なったとき、該測定データにおける高さ位置を該基準データにおける高さ位置に倣うように該保持テーブルを傾ける保持テーブル傾斜ステップと、
    を備える研削方法。
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