JP2019022920A - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アイドリング運転後の一枚目のウエーハの加工時の研磨レートと連続加工時の研磨レートとのばらつきを抑制することができるウエーハの加工方法を提供すること。【解決手段】ウエーハの加工方法は、研削研磨装置の研磨ユニットを駆動させるアイドリングステップST1と、アイドリングステップST1の実施後に、研削研磨装置のチャックテーブルに保持されたウエーハを研磨パッドで研磨する研削研磨ステップST2とを少なくとも備える。研削研磨ステップST2における研磨条件は、一枚目のウエーハを研磨する初期加工時の回転軸の傾きと、二枚目以降のウエーハを研磨する連続加工時の回転軸の傾きとの二種類が設定されている。初期加工時の回転軸の傾きは、初期加工時の回転軸の傾きで一枚目のウエーハを研磨した際の研磨レートと、連続加工時の回転軸の傾きで二枚目以降のウエーハを研磨した際の研磨レートと、が同一になるように設定される。【選択図】図9

Description

本発明は、ウエーハを加工するウエーハの加工方法に関する。
半導体デバイスが表面に形成されたシリコンなどからなる半導体ウエーハや、光デバイスが形成されたサファイア、SiC(炭化ケイ素)などからなる光デバイスウエーハなどの各種ウエーハは、裏面側が研削砥石で研削されて薄化された後(例えば、特許文献1参照)、裏面が研磨される。
特開2013−119123号公報
ウエーハの裏面を研磨する研磨装置は、フルオートで連続加工したウエーハと、加工を一時中断しアイドリング運転後の一枚目に加工したウエーハとでは、研磨による除去量の分布が異なる。例えば、研磨装置は、アイドリング運転後の一枚目のウエーハを加工した時の方が連続加工した時と比較して、中心部分の除去量(研磨レートともいう)が減少し外周部の除去量が増加するという問題がある。この現象の一因は、アイドリング運転後の一枚目のウエーハの加工時に発生する熱が連続加工時と比較して少ないためと思われる。
本発明は、アイドリング運転後の一枚目のウエーハの加工時の研磨レートと連続加工時の研磨レートとのばらつきを抑制することができるウエーハの加工方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のウエーハの加工方法は、ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された該ウエーハを研磨する研磨パッドと、該研磨パッドが装着されるスピンドル及び該スピンドルを回転駆動するモータとを含む研磨手段と、該研磨手段を加工送りする加工送り手段と、を備えた研磨装置を用いるウエーハの加工方法であって、該研磨手段を駆動させるアイドリングステップと、該アイドリングステップの実施後に、該チャックテーブルに保持されたウエーハを該研磨パッドで研磨する研磨ステップと、を少なくとも備え、該研磨ステップにおける研磨条件は、一枚目のウエーハを研磨する初期加工条件と、二枚目以降のウエーハを研磨する連続加工条件との二種類が設定され、該初期加工条件は、該初期加工条件で一枚目のウエーハを研磨した際の研磨レートと、該連続加工条件で二枚目以降のウエーハを研磨した際の研磨レートと、が同一になるように設定されることを特徴とする。
前記ウエーハの加工方法において、該チャックテーブルは、外周部が中心に比べて僅かに低い円錐状の保持面と、該保持面の中心を通る回転軸と、該回転軸の傾きを調整する傾き調整手段と、を少なくとも備え、該初期加工条件は、加工点において該研磨パッドと該チャックテーブルとの成す角度が該連続加工条件より大きくなるように該回転軸の傾きが設定されても良い。
本願発明のウエーハの加工方法は、アイドリング運転後の一枚目のウエーハの加工時の研磨レートと連続加工時の研磨レートとのばらつきを抑制することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態1に係るウエーハの加工方法の加工対象のウエーハの斜視図である。 図2は、図1に示すウエーハの表面に保護部材が貼着された状態の斜視図である。 図3は、実施形態1に係るウエーハの加工方法で用いられる研削研磨装置の構成例の斜視図である。 図4は、図3に示された研削研磨装置のチャックテーブルと研磨ユニット等を示す側面図である。 図5は、図3に示された研削研磨装置の傾き調整機構を示す側面図である。 図6は、初期加工時及び連続加工時のウエーハの単位時間当たりの除去量を測定した測定ポイントを説明する平面図である。 図7は、図6に示された各測定ポイントの初期加工時の単位時間当たりの除去量の測定結果を示す図である。 図8は、図6に示された各測定ポイントの連続加工時の単位時間当たりの除去量の測定結果を示す図である。 図9は、実施形態1に係るウエーハの加工方法の流れを示すフローチャートである。 図10は、図9に示されたウエーハの加工方法の研削研磨ステップの初期加工時を示す側断面図である。 図11は、図9に示されたウエーハの加工方法の研削研磨ステップの連続加工時を示す側断面図である。 図12は、実施形態2に係るウエーハの加工方法の初期加工時の回転軸の傾きを説明する図である。 図13は、実施形態1及び実施形態2の変形例に係るウエーハの加工方法で用いられる研磨装置の構成例の斜視図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係るウエーハの加工方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係るウエーハの加工方法の加工対象のウエーハの斜視図である。図2は、図1に示すウエーハの表面に保護部材が貼着された状態の斜視図である。
実施形態1に係るウエーハの加工方法は、図1に示すウエーハ200の裏面201を研削及び研磨する加工方法であって、ウエーハ200の所定の仕上げ厚さに薄化する方法である。実施形態1に係るウエーハの加工方法の加工対象であるウエーハ200は、シリコンを母材とする円板状の半導体ウエーハやサファイア、SiC(炭化ケイ素)などを母材とする光デバイスウエーハである。ウエーハ200は、図1に示すように、表面202に形成された格子状の分割予定ライン203に区画された複数の領域にデバイス204が形成されている。ウエーハ200は、図2に示すように、表面202に保護部材205が貼着された状態で裏面201に研削などが施されて、所定の厚さまで薄化された後に、裏面201に研磨が施される。保護部材205は、ウエーハ200と同じ大きさの円板状に形成され、可撓性を有する合成樹脂により構成されている。
実施形態1に係るウエーハの加工方法は、図3に示す研磨装置である研削研磨装置1を用いてウエーハ200の裏面201を研削する。図3は、実施形態1に係るウエーハの加工方法で用いられる研削研磨装置の構成例の斜視図である。図4は、図3に示された研削研磨装置のチャックテーブルと研磨ユニット等を示す側面図である。図5は、図3に示された研削研磨装置の傾き調整機構を示す側面図である。
研削研磨装置1は、図3に示すように、装置本体2と、第1の研削ユニット3と、第2の研削ユニット4と、研磨手段である研磨ユニット5と、加工送り手段である加工送りユニット12と、ターンテーブル6上に設置されかつウエーハ200を保持する例えば4つのチャックテーブル7と、カセット8,9と、位置合わせユニット10と、搬入ユニット11と、洗浄ユニット13と、搬出入ユニット14と、制御装置100とを主に備えている。
第1の研削ユニット3は、スピンドル31の下端に装着された研削砥石を有する研削ホイール32が研削水を供給されつつモータ33により回転されながら粗研削位置102のチャックテーブル7に保持されたウエーハ200の裏面201に鉛直方向Zに沿って押圧されることによって、ウエーハ200の裏面201を粗研削するためのものである。同様に、第2の研削ユニット4は、スピンドル41の下端に装着された研削砥石を有する研削ホイール42が研削水を供給されつつモータ43により回転されながら仕上げ研削位置103に位置するチャックテーブル7に保持された粗研削済みのウエーハ200の裏面201にZ軸方向に沿って押圧されることによって、ウエーハ200の裏面201を仕上げ研削するためのものである。なお、実施形態1において、第1の研削ユニット3及び第2の研削ユニット4の研削ホイール32,42の回転中心である軸心と、チャックテーブル7の図4に示す回転軸72とは、水平方向に間隔をあけて配置されている。
研磨ユニット5は、図4に示すように、研磨パッド51と、スピンドル52と、図3に示すモータ53とを含む。研磨パッド51は、チャックテーブル7に保持されたウエーハ200を研磨するものであり、研磨工具54の円盤状の支持基台55の下面に取り付けられているとともにウエーハ200と対向する研磨面56が水平方向と平行である。スピンドル52は、下端に研磨工具54の支持基台55が取り付けられる工具装着部材57が取り付けられて、支持基台55を介して下端に研磨パッド51が装着される。モータ53は、スピンドル52を回転駆動して、研磨パッド51を軸心58回りに回転させる。加工送りユニット12は、研磨ユニット5を鉛直方向Zに沿ってチャックテーブル7に保持されたウエーハ200に向けて加工送りするものである。研磨ユニット5は、研磨工具54が回転されながら、研磨位置104に位置するチャックテーブル7の保持面71で保持された仕上げ研削済みのウエーハ200の裏面201に鉛直方向Zに沿って加工送りユニット12により押圧される。研磨ユニット5は、研磨工具54の研磨パッド51がウエーハ200の裏面201にZ軸方向に沿って押圧されることによって、ウエーハ200の裏面201を研磨するためのものである。
なお、実施形態1において、研磨ユニット5のスピンドル52及び研磨パッド51の回転中心である軸心58は鉛直方向Zと平行に配置されている。研磨ユニット5のスピンドル52及び研磨パッド51の回転中心である軸心58と、チャックテーブル7の図4に示す回転軸72とは、水平方向に間隔をあけて配置されている。また、実施形態1において、研磨ユニット5は、研磨時に加工液供給ユニット15から研磨液と洗浄液とが選択的に供給される。加工液供給ユニット15は、加工液供給経路16を介して、研磨ユニット5の上端部と連結され、研磨ユニット5に研磨液又は洗浄液を供給する。
ターンテーブル6は、装置本体2の上面に設けられた円盤状のテーブルであり、水平面内で回転可能に設けられ、所定のタイミングで回転駆動される。このターンテーブル6上には、例えば4つのチャックテーブル7が、例えば90度の位相角で等間隔に配設されている。
チャックテーブル7は、図2に示すように、ウエーハ200の表面202側を保護部材205を介して保持する保持面71と、保持面71の中心711を通る図4中に一点鎖線で示す回転軸72と、図3に示す傾き調整手段である傾き調整機構73とを備える。チャックテーブル7は、保持面71に真空チャックを備えたチャックテーブル構造のものであり、保持面71に載置されたウエーハ200を真空吸着して保持する。
保持面71は、図4に示すように、外周部712が中心711に比べて僅かに低い円錐状に形成されている。即ち、保持面71は、中心711を頂点とした円錐面に形成されて、中心711から外周部712に向けて下降する傾斜を有する斜面に形成されている。チャックテーブル7は、加工対象のウエーハ200を保持面71の円錐面にならって保持する。なお、図4は、保持面71の円錐面の傾斜を誇張して示しているが、保持面71の円錐面の傾斜は、実際には肉眼では認識できないほどの僅かな傾斜である。
回転軸72は、チャックテーブル7の回転中心である。回転軸72は、鉛直方向Zに対して僅かに傾いて配置される。このために、保持面71の円錐面の一部分713は、図4に示すように、水平方向に沿って配置される。なお、保持面71の円錐面の水平方向に沿う一部分713と、研磨面56の一部分713と鉛直方向Zに対向する一部分561とは、ウエーハ200の裏面201を研磨パッド51が研磨する加工点である。なお、図4は、回転軸72の鉛直方向Zに対する傾きθを誇張して示しているが、この傾きθは、実際には肉眼では認識できないほどの僅かな角度である。
傾き調整機構73は、各チャックテーブル7に取り付けられている。傾き調整機構73は、回転軸72の鉛直方向Zに対する傾きθを変更(調整)するためのものである。傾き調整機構73は、図5に示すように、支持台74と、支持台74に連結された位置調整ユニット75とを備える。支持台74は、図示しない軸受を介してチャックテーブル7を回転自在に支持する円筒状に形成された支持筒部741と、支持筒部741から拡径したフランジ部742とを備える。傾き調整機構73は、フランジ部742の傾きを調整することにより、回転軸72の傾きθを調整する。
図5に示した位置調整ユニット75は、フランジ部742の円弧に沿って、等間隔に2つ以上設けられている。実施形態1において、傾き調整機構73は、120度間隔で2つの位置調整ユニット75と、フランジ部742を固定する図示しない固定部とを配置しているが、本発明では、位置調整ユニット75を3つ以上配置しても良い。
位置調整ユニット75は、図5に示すように、ターンテーブル6に固定された筒部751と、筒部751を貫通するシャフト752と、シャフト752の下端に連結された駆動部753と、シャフト752の上端においてフランジ部742に固定された固定部754とを備える。駆動部753は、シャフト752を回転させるモータ755と、シャフト752の回転速度を弱めるとともにターンテーブル6に固定された減速機756とを備える。
固定部754は、シャフト752の上端部に形成された図示しない雄ねじが螺合する。位置調整ユニット75は、モータ755が減速機756を介してシャフト752を軸心回りに回転することで、回転軸72の傾きθを調整する。また、ターンテーブル6には、チャックテーブル7を回転軸72を中心に回転するモータ76が取り付けられている。
チャックテーブル7は、研削時及び研磨時には、回転軸72を中心として、モータ76により回転駆動される。このようなチャックテーブル7は、ターンテーブル6の回転によって、搬入搬出位置101、粗研削位置102、仕上げ研削位置103、研磨位置104、搬入搬出位置101に順次移動される。
カセット8,9は、複数のスロットを有するウエーハ200を収容するための収容器である。一方のカセット8は、研削研磨前の表面202に保護部材205が貼着されたウエーハ200を収容し、他方のカセット9は、研削研磨後のウエーハ200を収容する。また、位置合わせユニット10は、カセット8から取り出されたウエーハ200が仮置きされて、その中心位置合わせを行うためのテーブルである。
搬入ユニット11は、吸着パッドを有し、位置合わせユニット10で位置合わせされた研削研磨前のウエーハ200を吸着保持して搬入搬出位置101に位置するチャックテーブル7上に搬入する。搬入ユニット11は、搬入搬出位置101に位置するチャックテーブル7上に保持された研削研磨後のウエーハ200を吸着保持して洗浄ユニット13に搬出する。
搬出入ユニット14は、例えばU字型ハンド141を備えるロボットピックであり、U字型ハンド141によってウエーハ200を吸着保持して搬送する。具体的には、搬出入ユニット14は、研削研磨前のウエーハ200をカセット8から位置合わせユニット10へ搬出するとともに、研削研磨後のウエーハ200を洗浄ユニット13からカセット9へ搬入する。洗浄ユニット13は、研削研磨後のウエーハ200を洗浄し、研削及び研磨された加工面に付着している研削屑及び研磨屑等のコンタミネーションを除去する。
制御装置100は、研削研磨装置1を構成する上述した各構成要素をそれぞれ制御するものである。即ち、制御装置100は、ウエーハ200に対する研削研磨動作を研削研磨装置1に実行させるものである。制御装置100は、コンピュータプログラムを実行可能なコンピュータである。制御装置100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インタフェース装置とを有する。制御装置100のCPUは、ROMに記憶されているコンピュータプログラムをRAM上で実行して、研削研磨装置1を制御するための制御信号を生成する。制御装置100のCPUは、生成した制御信号を入出力インタフェース装置を介して研削研磨装置1の各構成要素に出力する。また、制御装置100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される図示しない表示ユニットや、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力ユニットと接続されている。入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等とのうち少なくとも一つにより構成される。
制御装置100は、以下の表1に示す研磨条件を記憶している。表1に示す研磨条件は、初期加工条件である初期加工時の研磨位置104における回転軸72の傾きθ1と、連続加工条件である連続加工条件時の研磨位置104における回転軸72の傾きθ2との二種類が設定されている。
Figure 2019022920
制御装置100は、加工の一次中断などのウエーハ200の研削研磨を行っていない状態から研削研磨加工を開始する研削研磨装置1の立ち上げ時にアイドリング運転(暖機運転)を実施する。制御装置100は、アイドリング運転では、ウエーハ200を研削研磨することなく、チャックテーブル7を研削研磨加工時同一の回転速度で回転させ、所定の温度に調温された研削水を供給しながら研削ユニット3,4の研削ホイール32,42を研削加工時と同一の回転速度で回転させるとともに、研磨ユニット5の研磨工具54を研磨加工時と同一の回転速度で回転させる空運転を実施する。アイドリング運転は、研削研磨装置1の各部位をウエーハ200を研削研磨する時と同様の温度に整え、所定の精度で研削研磨が実施できるよう準備するための運転である。制御装置100は、所定時間(例えば、30分)アイドリング運転を実施した後、実際にウエーハ200の研削研磨を実施する。
表1に示された初期加工は、アイドリング運転後の一枚目のウエーハ200を研磨する加工である。初期加工時の回転軸72の傾きθ1は、アイドリング運転後の一枚目のウエーハ200を研磨する際の回転軸72の傾きθであり、ウエーハ200を所定の精度に形成するための傾きθである。即ち、初期加工時の回転軸72の傾きθ1は、アイドリング運転後の一枚目のウエーハ200の厚さのばらつき等を所定の精度以下に抑制するための傾きθである。
表1に示された連続加工は、アイドリング運転後の二枚目以降のウエーハ200を研磨する加工である。連続加工時の回転軸72の傾きθ2は、アイドリング運転後の二枚目以降のウエーハ200を研磨する際の回転軸72の傾きθであり、ウエーハ200を所定の精度に形成するための傾きθである。即ち、連続加工時の回転軸72の傾きθ2は、アイドリング運転後の二枚目以降のウエーハ200の厚さのばらつき等を所定の精度以下に抑制するための傾きθである。
このように、表1に示された本発明のウエーハの加工方法の研磨条件は、アイドリング運転後の一枚目のウエーハ200を研磨する初期加工条件と、アイドリング運転後の二枚目以降のウエーハ200を研磨する連続加工条件との二種類が設定されている。
初期加工時の回転軸72の傾きθ1は、連続加工時の回転軸72の傾きθ2よりも小さく、例えば、以下のように設定される。図6は、初期加工時及び連続加工時のウエーハの単位時間当たりの除去量を測定した測定ポイントを説明する平面図である。図7は、図6に示された各測定ポイントの初期加工時の単位時間当たりの除去量の測定結果を示す図である。図8は、図6に示された各測定ポイントの連続加工時の単位時間当たりの除去量の測定結果を示す図である。
なお、単位時間当たりの除去量は、単位時間当たりに減少(薄化)されるウエーハ200の厚さを示している。図6に示す測定ポイントのうち測定ポイント「1」及び「9」は、ウエーハ200の外縁部に配置し、測定ポイント「5」は、ウエーハ200の中心に配置した。図6に示す測定ポイントは、測定ポイント「5」から測定ポイント「1」に向かって等間隔に測定ポイント「4」、「3」及び「2」を配置し、測定ポイント「5」から測定ポイント「9」に向かって等間隔に測定ポイント「6」、「7」及び「8」を配置した。また、図7は、回転軸72の傾きθを表1に示された連続加工条件の回転軸72の傾きθ2とした時の初期加工時の各測定ポイントの単位時間当たりの除去量を示し、図8は、回転軸72の傾きθを表1に示された連続加工条件の回転軸72の傾きθ2とした時の連続加工時の各測定ポイントの単位時間当たりの除去量を示している。
図7及び図8によると、初期加工時の測定ポイント「5」の単位時間当たりの除去量は、連続加工時の測定ポイント「5」の単位時間当たりの除去量よりも少ない。このために、初期加工時の測定ポイント「5」の単位時間当たりの除去量を連続加工時の測定ポイント「5」の単位時間当たりの除去量に近付けるためには、初期加工時の測定ポイント「5」の研磨パッド51に接触する圧力を連続加工時の測定ポイント「5」の研磨パッド51に接触する圧力よりも高くする必要が生じ、初期加工時の傾きθ1を連続加工時の傾きθ2よりも小さくする必要が生じる。なお、測定ポイント「5」即ちウエーハ200の中心の単位時間当たりの除去量は、請求項1に記載された研磨レートに相当する。
このように、表1に示された本発明のウエーハの加工方法の研磨条件の初期加工条件は、初期加工条件でアイドリング運転後の一枚目のウエーハ200を研磨した際の研磨レートと、連続加工条件でアイドリング運転後の二枚目以降のウエーハ200を研磨した際の研磨レートとが同一になるように設定されている。即ち、初期加工条件でアイドリング運転後の一枚目のウエーハ200を研磨した際の研磨レートと、連続加工条件でアイドリング運転後の二枚目以降のウエーハ200を研磨した際の研磨レートとが同一になるように設定されているとは、図7に示された測定ポイント「5」の除去量を図8に示された測定ポイント「5」の除去量に近付けることをいう。初期加工条件でアイドリング運転後の一枚目のウエーハ200を研磨した際の研磨レートと、連続加工条件でアイドリング運転後の二枚目以降のウエーハ200を研磨した際の研磨レートとが同一になるように設定されているとは、初期加工条件でアイドリング運転後の一枚目のウエーハ200を研磨した際の各測定ポイントの除去量と連続加工条件でアイドリング運転後の二枚目以降のウエーハ200を研磨した際の各測定ポイントの除去量とが完全に一致することに限定されない。
次に、実施形態1に係るウエーハの加工方法について説明する。図9は、実施形態1に係るウエーハの加工方法の流れを示すフローチャートである。図10は、図9に示されたウエーハの加工方法の研削研磨ステップの初期加工時を示す側断面図である。図11は、図9に示されたウエーハの加工方法の研削研磨ステップの連続加工時を示す側断面図である。
実施形態1に係るウエーハの加工方法(以下、単に加工方法と記す)は、研削研磨装置1がウエーハ200に粗研削、仕上げ研削、及び研磨を順に施す方法である。加工方法は、図9に示すように、アイドリングステップST1と、研磨ステップである研削研磨ステップST2とを少なくとも備える。加工方法は、オペレータが研削研磨前の保護部材205が表面202に貼着されたウエーハ200を収容したカセット8と、ウエーハ200を収容していないカセット9を装置本体2に取り付ける。加工方法は、オペレータが加工情報を制御装置100に登録し、オペレータから研削研磨装置1に加工動作の開始指示が入力されると、アイドリングステップST1と、研削研磨ステップST2とが順に実施される。
アイドリングステップST1は、研磨ユニット5等を駆動(空運転)させる、即ちアイドリング運転を所定時間実施するステップである。アイドリングステップST1では、制御装置100は、研削研磨装置1の各構成要素を所定時間アイドリング運転する。加工方法は、各構成要素を所定時間アイドリング運転すると、研削研磨ステップST2に進む。
研削研磨ステップST2は、アイドリングステップST1の実施後に、チャックテーブル7に保持されたウエーハ200を研磨パッド51で研磨するステップである。研削研磨ステップST2では、研削研磨装置1の制御装置100は、搬出入ユニット14にカセット8からウエーハ200を取り出させ、位置合わせユニット10へ搬出させ、位置合わせユニット10にウエーハ200の中心位置合わせを行わせ、搬入ユニット11に位置合わせされたウエーハ200の表面202側を搬入搬出位置101に位置するチャックテーブル7上に搬入する。
研削研磨ステップST2では、研削研磨装置1の制御装置100は、ウエーハ200の表面202側を保護部材205を介してチャックテーブル7に保持し、裏面201を露出させて、ターンテーブル6でウエーハ200を粗研削位置102、仕上げ研削位置103、研磨位置104及び搬入搬出位置101に順に搬送し、租研削、仕上げ研削、研磨を順に施して、ウエーハ200の裏面201を高精度に平坦化する。なお、研削研磨ステップST2では、研削研磨装置1は、ターンテーブル6が90度回転する度に、研削研磨前のウエーハ200が搬入搬出位置101のチャックテーブル7に搬入される。
制御装置100は、研削研磨ステップST2における研摩条件を表1に示された研磨条件に設定する。即ち、研削研磨ステップST2における研磨条件は、アイドリング運転後の一枚目のウエーハ200を研磨する初期加工条件である初期加工時の回転軸72の傾きθ1と、アイドリング運転後の二枚目以降のウエーハ200を研磨する連続加工条件である連続加工時の回転軸72の傾きθ2との二種類が設定されている。また、初期加工時の回転軸72の傾きθ1が、前述したように設定されているので、初期加工条件である初期加工時の回転軸72の傾きθ1は、初期加工時の回転軸72の傾きθ1でアイドリング運転後の一枚目のウエーハ200を研磨した際の研磨レートと、連続加工時の回転軸72の傾きθ2でアイドリング運転後の二枚目以降のウエーハ200を研磨した際の研磨レートとが同一になるように設定されている。
研削研磨ステップST2では、制御装置100は、研磨位置104のチャックテーブル7の回転軸72の傾きθを調整する傾き調整機構73を制御して、アイドリング運転後の一枚目のウエーハ200を研磨する際には、図10に示すように、研磨位置104のチャックテーブル7の回転軸72の傾きθを傾きθ1に調整して研磨を実施する。研削研磨ステップST2では、制御装置100は、研磨位置104のチャックテーブル7の回転軸72の傾きθを調整する傾き調整機構73を制御して、アイドリング運転後の二枚目以降のウエーハ200を研磨する際には、図11に示すように、研磨位置104のチャックテーブル7の回転軸72の傾きθを傾きθ2に調整して研磨を実施する。
このように、研削研磨ステップST2では、制御装置100は、アイドリングステップST1の実施後に研削研磨ステップST2の一枚目のウエーハ200を研磨する際の傾きθ1を二枚目以降のウエーハ200を研磨する際に傾きθ2よりも小さくする。こうして、初期加工条件は、研磨パッド51の研磨面56の加工点である一部分561と保持面71の一部分713とにおいて、図10に示す研磨パッド51とチャックテーブル7とのなす角度θ3が図11に示す連続加工条件よりも大きくなるように、回転軸72の傾きθ1が設定されている。なお、図10及び図11は、図4と同様に、保持面71の円錐面の傾斜、傾きθ1,θ2及び角度θ3を誇張して示しているが、これらは実際には肉眼では認識できないほどの僅かな傾斜、傾き及び角度である。
研削研磨装置1は、研磨ユニット5により研磨されたウエーハ200を搬入搬出位置101に位置付け、搬入ユニット11により洗浄ユニット13に搬入し、洗浄ユニット13で洗浄し、洗浄後のウエーハ200を搬出入ユニット14でカセット9へ搬入する。研削研磨装置1は、カセット8内の全てのウエーハ200に研削研磨を施すと、加工方法を終了する。
以上のように、実施形態1に係る加工方法は、初期加工時の回転軸72の傾きθ1が、初期加工時の回転軸72の傾きθ1でアイドリング運転後の一枚目のウエーハ200を研磨した際の研磨レートと、連続加工時の回転軸72の傾きθ2でアイドリング運転後の二枚目以降のウエーハ200を研磨した際の研磨レートとが同一になるように設定されているので、アイドリング運転後の一枚目のウエーハ200の研磨レートと二枚目以降のウエーハ200の研磨レートの差を抑制することができる。その結果、実施形態1に係る加工方法は、アイドリング運転後の一枚目のウエーハ200の加工時の研磨レートと連続加工時の研磨レートとのばらつきを抑制することができる、という効果を奏する。
また、実施形態1に係る加工方法は、初期加工時の回転軸72の傾きθ1が、研磨パッド51の研磨面56の加工点である一部分561と保持面71の一部分713とにおいて、研磨パッド51とチャックテーブル7とのなす角度θ3が連続加工条件よりも大きくなるように設定されているので、アイドリング運転後の一枚目のウエーハ200の研磨レートと二枚目以降のウエーハ200の研磨レートの差を抑制することができる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係るウエーハの加工方法を図面に基づいて説明する。図12は、実施形態2に係るウエーハの加工方法の初期加工時の回転軸の傾きを説明する図である。
実施形態2に係るウエーハの加工方法(以下、単に加工方法と記す)は、制御装置100が図12に示す直前の加工からの待機時間と初期加工時の回転軸72の傾きθ1との関係300を記憶しておき、アイドリングステップST1の実施後に研削研磨ステップST2の一枚目のウエーハ200を研磨する際の傾きθ1を直前の加工からの待機時間に応じて変更する。実施形態2に係る加工方法は、アイドリングステップST1の実施後に研削研磨ステップST2の一枚目のウエーハ200を研磨する際の傾きθ1を直前の加工からの待機時間が長くなるのにしたがって小さくする。なお、直前の加工とは、直前の加工の開始時でも良く、直前の加工の終了時でも良い。また、待機時間とは、待機状態を維持した時間をいい、待機状態は、加工していない全ての状態(アイドリング運転している状態、及びアイドリング運転を停止している状態との双方を含む)をいう。
以上のように、実施形態2に係る加工方法は、実施形態1と同様に、初期加工時の回転軸72の傾きθ1が、初期加工時の回転軸72の傾きθ1でアイドリング運転後の一枚目のウエーハ200を研磨した際の研磨レートと、連続加工時の回転軸72の傾きθ2でアイドリング運転後の二枚目以降のウエーハ200を研磨した際の研磨レートとが同一になるように設定されているので、アイドリング運転後の一枚目のウエーハ200の研磨レートと二枚目以降のウエーハ200の研磨レートの差を抑制することができる。その結果、実施形態2に係る加工方法は、アイドリング運転後の一枚目のウエーハ200の加工時の研磨レートと連続加工時の研磨レートとのばらつきを抑制することができる、という効果を奏する。
また、実施形態2に係る加工方法は、アイドリングステップST1の実施後に研削研磨ステップST2の一枚目のウエーハ200を研磨する際の傾きθ1を直前の加工からの待機時間が長くなるのにしたがって小さくするので、アイドリング運転後の一枚目のウエーハ200の研磨レートと二枚目以降のウエーハ200の研磨レートの差を抑制することができる。
〔変形例〕
本発明の実施形態1及び実施形態2の変形例に係るウエーハの加工方法を図面に基づいて説明する。図13は、実施形態1及び実施形態2の変形例に係るウエーハの加工方法で用いられる研磨装置の構成例の斜視図である。なお、図13は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態1及び実施形態2の変形例に係るウエーハの加工方法(以下、単に加工方法と記す)は、図13に示す研磨装置を用いる。図13に示す研磨装置1−1は、第1の研削ユニット3及び第2の研削ユニット4を備えずに、研磨ユニット5のみを備えている点を除いて、研削研磨装置1と構成が同等である。
変形例に係る加工方法は、実施形態1と同様に、初期加工時の回転軸72の傾きθ1が、初期加工時の回転軸72の傾きθ1でアイドリング運転後の一枚目のウエーハ200を研磨した際の研磨レートと、連続加工時の回転軸72の傾きθ2でアイドリング運転後の二枚目以降のウエーハ200を研磨した際の研磨レートとが同一になるように設定されているので、アイドリング運転後の一枚目のウエーハ200の研磨レートと二枚目以降のウエーハ200の研磨レートの差を抑制することができる。その結果、変形例に係る加工方法は、アイドリング運転後の一枚目のウエーハ200の加工時の研磨レートと連続加工時の研磨レートとのばらつきを抑制することができる、という効果を奏する。
なお、前述した実施形態1に係る加工方法によれば、以下の研磨装置が得られる。
(付記1)
ウエーハを保持するチャックテーブルと、
該チャックテーブルに保持された該ウエーハを研磨する研磨パッドと、該研磨パッドが装着されるスピンドル及び該スピンドルを回転駆動するモータとを含む研磨手段と、
該研磨手段を加工送りする加工送り手段と、
各構成要素を制御する制御装置と、を備えた研磨装置であって、
該チャックテーブルは、該ウエーハを保持する保持面の中心を通る回転軸の傾きを調整する傾き調整手段を備え、
該制御装置は、研磨手段を駆動させるアイドリングステップの実施後に、該チャックテーブルに保持されたウエーハを該研磨パッドで研磨する研磨ステップの一枚目のウエーハを研磨する際の該回転軸の鉛直方向に対する傾きを、二枚目以降のウエーハを研磨する際の該回転軸の鉛直方向に対する傾きよりも小さくすることを特徴とする研磨装置。
上記研磨装置は、実施形態1に係る加工方法と同様に、初期加工条件が、初期加工条件でアイドリング運転後の一枚目のウエーハを研磨した際の研磨レートと、連続加工条件でアイドリング運転後の二枚目以降のウエーハを研磨した際の研磨レートとが同一になるように設定されているので、アイドリング運転後の一枚目のウエーハの研磨レートと二枚目以降のウエーハの研磨レートの差を抑制することができる。その結果、上記研磨装置は、アイドリング運転後の一枚目のウエーハの加工時の研磨レートと連続加工時の研磨レートとのばらつきを抑制することができる、という効果を奏する。
なお、本発明は上記実施形態及び変形例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 研削研磨装置(研磨装置)
1−1 研磨装置
7 チャックテーブル
5 研磨ユニット(研磨手段)
12 加工送りユニット(加工送り手段)
51 研磨パッド
52 スピンドル
53 モータ
561 一部分(加工点)
71 保持面
72 回転軸
73 傾き調整機構(傾き調整手段)
711 中心
712 外周部
713 一部分(加工点)
200 ウエーハ
θ 回転軸の傾き
θ1 初期加工時の回転軸の傾き(初期加工条件)
θ2 連続加工時の回転軸の傾き(連続加工条件)
θ3 角度
ST1 アイドリングステップ
ST2 研削研摩ステップ(研磨ステップ)

Claims (2)

  1. ウエーハを保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルに保持された該ウエーハを研磨する研磨パッドと、該研磨パッドが装着されるスピンドル及び該スピンドルを回転駆動するモータとを含む研磨手段と、
    該研磨手段を加工送りする加工送り手段と、を備えた研磨装置を用いるウエーハの加工方法であって、
    該研磨手段を駆動させるアイドリングステップと、
    該アイドリングステップの実施後に、該チャックテーブルに保持されたウエーハを該研磨パッドで研磨する研磨ステップと、
    を少なくとも備え、
    該研磨ステップにおける研磨条件は、
    一枚目のウエーハを研磨する初期加工条件と、
    二枚目以降のウエーハを研磨する連続加工条件との二種類が設定され、
    該初期加工条件は、
    該初期加工条件で一枚目のウエーハを研磨した際の研磨レートと、
    該連続加工条件で二枚目以降のウエーハを研磨した際の研磨レートと、が同一になるように設定されることを特徴とするウエーハの加工方法。
  2. 該チャックテーブルは、
    外周部が中心に比べて僅かに低い円錐状の保持面と、
    該保持面の中心を通る回転軸と、
    該回転軸の傾きを調整する傾き調整手段と、を少なくとも備え、
    該初期加工条件は、
    加工点において該研磨パッドと該チャックテーブルとの成す角度が該連続加工条件より大きくなるように該回転軸の傾きが設定されていることを特徴とする、
    請求項1に記載のウエーハの加工方法。
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