JP2013001499A - 乗客コンベア - Google Patents

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Abstract

【課題】踏段の異常をすばやく検知する踏段傾き検出装置を備えた乗客コンベアを提供する。
【解決手段】乗客コンベアはセンサ部7と反射板6と制御装置とからなる踏段傾き検出装置を備え、センサ部7は、上下階の乗降床付近を通過する踏段の反射板6に対して媒体を発信すると共に、反射板6から反射された媒体を受信することにより踏段の異常の有無を検出し、その検出結果に基づいた応答信号を制御装置に送信し、制御装置は、センサ部7から送信される応答信号により踏段1の走行状態を確認すると共に応答信号に異常が出現した場合には、踏段の走行を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、乗客コンベアに関する。
エスカレータなどの乗客コンベアには踏段異常検知装置が設置されており、踏段の浮き上がりや傾きを検知している。また、踏段を案内するガイドレールが直線部から曲線部に変化するところでは、押さえレールを取り付けて構造的にも踏段の浮き上がりや傾きが生じるのを防いでいる。
しかしながら、従来の押さえレールと踏段異常検知装置とを使用した場合では、踏段異常検知装置が押さえレールに取り付けられているため、押さえレール内を踏段後輪が通過しないと踏段異常検知装置が作動しない。例えば踏段後輪が何らかの衝撃等により浮き上がり、押さえレールを乗り越えた場合は、従来の踏段異常検知装置では、これを検知することができなかった。踏段が故障し、浮き上がった状態や傾いた状態で踏段が走行を続けると、踏段が他の機器と接触したり、衝突することにより乗客コンベアに大きな損傷が発生し、乗客コンベアを長期間停止して修理せねばならなくなる。そのため、踏段の走行異常をすばやく検知し、故障を最小限に抑える必要があった。
本発明の実施形態は、このような課題に着目したもので、踏段の異常をすばやく検知する踏段傾き検出装置を備えた乗客コンベアを提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る乗客コンベアは、無端状に連結されて循環移動する踏段チェーンと、前輪軸を有する一対の前輪と、後輪軸を有する一対の後輪とをそれぞれ備え、前輪軸が前記踏段チェーンに連結されて前記踏段チェーンの循環移動に同期して上下階の乗降床の間を循環走行する複数の踏段と、前記踏段の前輪と後輪のそれぞれを案内支持する一対のガイドレールとを備えた乗客コンベアにおいて、センサ部と反射板と制御装置とからなり、センサ部は、上下階の乗降床付近を通過する前記踏段の反射板に対して媒体を発信すると共に、反射板から反射された媒体を受信し、媒体の発信及び受信に基づいた応答信号を制御装置に送信し、反射板は、前記踏段に取り付けられ、センサ部から発信される媒体を反射し、制御装置は、前記センサ部から送信される応答信号により前記踏段の走行状態を確認すると共に応答信号に異常が出現した場合には、踏段の走行を制御する
踏段傾き検出装置を備えていることを特徴とするものである。
本発明の実施形態に係るエスカレータの上階部の概要を示す一部省略側面図である。 本発明の実施例1に係るエスカレータにおける踏段の正常な状態の反射板とセンサ部の位置関係を示し、図中(a)は一部省略側面図であり、図中(b)は一部省略正面図である。 本発明の実施例1に係るエスカレータにおける踏段が幅方向に傾いた状態の反射板とセンサ部の位置関係を示す一部省略正面図である。 本発明の実施例1に係るエスカレータにおいて、反射板から反射された媒体を受信したセンサ部の検出信号の例であって、図中(a)は平常時の走行状態を示し、図中(b)は異常時の走行状態を示す。 本発明の実施例2及び実施例3に係るエスカレータにおける反射板の斜視図である。 本発明の実施例2に係るエスカレータにおける踏段の正常な状態の反射板とセンサ部の位置関係を示し、図中(a)は一部省略側面図であり、図中(b)は一部省略正面図である。 本発明の実施例2に係るエスカレータにおける踏段が幅方向に僅かに傾いた状態の反射板とセンサ部の位置関係を示す一部省略正面図である。 本発明の実施例3に係るエスカレータにおける踏段の正常な状態の反射板とセンサ部の位置関係を示し、図中(a)は一部省略側面図であり、図中(b)は一部省略正面図である。 本発明の実施例3に係るエスカレータにおける踏段が前後方向に僅かに傾いた状態の反射板とセンサ部の位置関係を示す一部省略側面図である。 本発明の実施例4に係るエスカレータにおける反射板の斜視図である。 本発明の実施例4に係るエスカレータにおける踏段の正常な状態の反射板とセンサ部の位置関係を示し、図中(a)は一部省略側面図であり、図中(b)は一部省略正面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る乗客コンベアの実施例について、図面を参照して説明する。なお、実施例2〜実施例4は実施例1における反射板の変更例である。
図1はエスカレータの概要を示し、図2〜図4は本発明の第一の実施の形態を示す。図1において、Aはエスカレータを示し、エスカレータAは複数の踏段1が無端状に連結され、踏段1の移動方向に沿って、踏段1の両側に欄干A1が立設されており、欄干A1の下部にはスカートガードA2が設けられている。踏段1は、不図示の駆動源により所定の軌道を循環移動するように構成されており、踏段1の循環移動により、踏段1が下階側から上階側へ、また、上階側から下階側へ移行すると共に踏段1に乗った乗客が上下階に移動できるようになっている。すなわち、踏段1は、前輪軸を介してその両端に配した一対の前輪1aと、後輪軸を介してその両端に配した一対の後輪1bとをそれぞれ備えており、前輪軸は、無端状に連結されて駆動源により循環移動する踏段チェーンに連結されている。また、前輪1a及び後輪1bのそれぞれを上下階に循環走行するように案内支持する一対のガイドレール2a,2bが配されている。したがって、踏段チェーンの循環移動に同期して、前輪1aがガイドレール2aに沿って、また後輪1bがガイドレール2bに沿って走行することにより、踏段1は上下階の乗降床の間を循環走行することになる。3a,3bは踏段1が水平移動する部分に設けた補助ガイドレールであって、補助ガイドレール3a,3bは踏段1の浮き上がりや傾きが生じるのを防止する。4はコムであって、コム4は乗降床5に設置されたコムプレートの先端に取り付けられており、踏段1の踏み面のクリートがすり抜けるように複数のスリットが形成されたものである。
エスカレータAには、踏段傾き検出装置が備えられている。踏段傾き検出装置は、センサ部7と反射板6と不図示の制御装置とから構成される。
センサ部7は、上下階の乗降床付近を通過する踏段1の反射板6に対して媒体を発信する機能を備えている。また、センサ部7は、反射板6から反射された媒体を受信する機能を備えている。さらに、センサ部7は、センサ部7による媒体の発信及び受信に基づいた応答信号を制御装置に送信する機能を備えている。センサ部7に使用するセンサは本実施例においては、例えば回帰反射光を感知する光センサを用いる。反射板6により反射が可能な媒体であれば光センサに限られるものではなく、超音波やレーザーを感知するセンサを用いてもよく、その際には、反射板として超音波やレーザー等の媒体を反射する反射板を使用する。センサ部7は、図2(a)(b)に示すように、センサ部7から発信された光が正常時に反射板6から反射して回帰する反射光8を受信する位置で、かつガイドレール2a,2bが直線部から曲線部に変化する上階の乗降床5の付近に固定設置する。
反射板6は、センサ部7から発信される媒体を反射するためのものであって、図2(a)(b)に示すように、ガイドレール2a,2b上を移動している踏段1の踏み面の裏側中央に取り付けられる。本実施例における反射板6は、センサ部7から発信される媒体として光を使用するので鏡面体を使用し、特に本実施例においては反射面がフラットな鏡面体を使用している。
制御装置は、センサ部7から送信される応答信号により踏段1の走行状態が正常であるか異常であるかを検出する。また、応答信号により異常を検出し、踏段1の走行状態が異常と判断した場合には、踏段1の走行が停止又は低速運転に切り替わるようにエスカレータAの駆動を制御する。なお、制御装置が応答信号により異常を検出した場合に、制御装置に異常発生を通報する機能を備えさせてもよい。
上記構成の踏段傾き検出装置の作用について説明すると、センサ部7は常に光を発信しており、センサ部7の投光線上には踏段1の裏面に取り付けられた反射板6が通過するように構成されている。そのため踏段1がセンサ部7の投光線上を通過すると、センサ部7が発信した光が反射板6により反射され、正常時においては、図2(a)(b)に示すように、反射光8がセンサ部7に回帰してセンサ部7により受信され、センサ部7による光の発信及び受信に基づいた応答信号をセンサ部7が制御装置に送信する。
したがって、踏段1に異常がない場合、踏段1は乗客コンベアの回転速度が一定であれば常に等間隔で循環移動しているので、センサ部7には一定時間毎に発信した光が反射して回帰してくる。その場合には、図4(a)に示すような規則正しい応答信号となり、制御装置は、この規則正しい応答信号を検出することにより、正常な通常の走行状態であると判断して踏段1の走行を続行する。しかし、踏段1が傾いて走行している場合、例えば踏段後輪1bがガイドレール2bから浮き上がっている場合には、図3に示すようにセンサ部7に反射光8が回帰しない。その場合には、図4(b)に示すように、その傾いた踏段1が通過した際は、センサ部7は反射光8を受信しないため制御装置に送信しないので、その箇所のパルスが一部欠落した異常な応答信号となり、制御装置は、この異常な応答信号を検出することにより、走行状態が異常であると判断し、エスカレータAを停止又は低速運転に切り替わるように制御する。このように踏段1に何らかの異常、例えば傾いたまま走行している場合や踏段1が欠損している場合は正常な波形が示されず、その際にはエスカレータAを停止又は低速運転させる。
以上のように、本実施例に係るエスカレータAは、踏段傾き検出装置を備えているため、踏段1が上階に達するまでに、例えば図3に示すように踏段後輪1bがガイドレール2bから浮き上がる等の踏段1の異常を検出することができるので、エスカレータAを停止又は低速運転させることにより、コム4に踏段1が衝突するなどの他の機器に損傷を与えることが防止でき、故障を最小限に抑えることができる。
図5〜図7に本発明の第二の実施の形態を示す。本実施の形態は上記実施例1における反射板6を、図5に示すように円弧状に加工した反射板6aに変更したものであり、それ以外の構成は実施例1と同一構成である。したがって、反射板6a以外は実施例1の説明を援用する。
本実施例におけるエスカレータAに備えられる踏段傾き検出装置は、センサ部7と反射板6aと不図示の制御装置とから構成される。
センサ部7は、上下階の乗降床付近を通過する踏段1の反射板6aに対して媒体を発信する機能を備えている。また、センサ部7は、反射板6aから反射された媒体を受信する機能を備えている。さらに、センサ部7は、センサ部7による媒体の発信及び受信に基づいた応答信号を制御装置に送信する機能を備えている。センサ部7に使用するセンサは本実施例においては、例えば回帰反射光を感知する光センサを用いる。反射板6aにより反射が可能な媒体であれば光センサに限られるものではなく、超音波やレーザーを感知するセンサを用いてもよく、その際には、反射板として超音波やレーザーを反射する反射板を使用する。センサ部7は、図6(a)(b)に示すように、センサ部7から発信された光が正常時に反射板6aから反射して回帰する反射光8を受信する位置で、かつガイドレール2a,2bが直線部から曲線部に変化する上階の乗降床5の付近に固定設置する。
反射板6aは、センサ部7から発信される媒体を反射するためのものであって、図6(a)(b)に示すように、ガイドレール2a,2b上を移動している踏段1の踏み面の裏側中央に取り付けられる。本実施例における反射板6aは、センサ部7から発信される媒体として光を使用するので鏡面体を使用し、特に本実施例における反射板6aは、その断面が円弧状の凹曲面になるように加工が施されており、円弧の中心軸が踏段1の前輪軸及び後輪軸と直交するように取り付けられている。
制御装置は、センサ部7から送信される応答信号により踏段1の走行状態が正常であるか異常であるかを検出する。また、応答信号により異常を検出し、踏段1の走行状態が異常と判断した場合には、踏段1の走行が停止又は低速運転に切り替わるようにエスカレータAの駆動を制御する。なお、制御装置が応答信号により異常を検出した場合に、制御装置に異常発生を通報する機能を備えさせてもよい。
上記構成の踏段傾き検出装置の作用について説明すると、センサ部7は常に光を発信しており、センサ部7の投光線上には踏段1の裏面に取り付けられた反射板6aが通過するように構成されている。そのため踏段1がセンサ部7の投光線上を通過すると、センサ部7が発信した光が反射板6aにより反射され、正常時においては、図6(a)(b)に示すように、反射光8がセンサ部7に回帰してセンサ部7により受信され、センサ部7による光の発信及び受信に基づいた応答信号をセンサ部7が制御装置に送信する。
したがって、踏段1に異常がない場合、踏段1は乗客コンベアの回転速度が一定であれば常に等間隔で循環移動しているので、センサ部7には一定時間毎に発信した光が反射して回帰してくる。その場合には、実施例1における図4(a)に示すような規則正しい応答信号となり、制御装置は、この規則正しい応答信号を検出することにより、正常な通常の走行状態であると判断して踏段1の走行を続行する。しかし、踏段1が傾いて走行している場合、例えば実施例1における図3に示すように、踏段後輪1bがガイドレールから明確に浮き上がっている場合には、図3に示すようにセンサ部7に反射光8が回帰しない。その場合には、実施例1における図4(b)に示すように、その傾いた踏段1が通過した際は、センサ部7は反射光8を受信しないため制御装置に送信しないので、その箇所のパルスが一部欠落した異常な応答信号となり、制御装置は、この異常な応答信号を検出することにより、走行状態が異常であると判断し、エスカレータAを停止又は低速運転に切り替わるように制御する。このように踏段1に何らかの異常、例えば傾いたまま走行している場合や踏段1が欠損している場合は正常な波形が示されず、その際にはエスカレータAを停止又は低速運転させる。
実施例1における反射板6は反射面がフラットな鏡面体を使用しているので、少しでも踏段1が傾くと、例えば片側前後輪の微少な浮き上がりなどにより踏段1が傾いた場合に、その傾きが異常発生ではなく許容範囲内のものであっても、図3に示すように、センサ部7に反射光8が回帰せず、正常な走行でないと判断してしまう。
そこで本実施例においては、反射板6aを、その断面が円弧状の凹曲面になるように加工を施し、円弧の中心軸が踏段1の前輪軸及び後輪軸と直交するように取り付ける構成とした。このように構成したことにより、図7に示すように、踏段1に異常発生ではない踏段1の幅方向の微少な傾きが生じた場合であれば、センサ部7に反射光8が回帰してセンサ部7が受信するので、制御装置は正常な走行と判断するように対応することができる。
図8及び図9に本発明の第三の実施の形態を示す。本実施の形態は上記実施例1における反射板6を、図5に示すように円弧状に加工した反射板6aに変更すると共に実施例2における反射板6aの取付方向を変更したものであり、それ以外の構成は実施例1及び実施例2と同一構成である。したがって、反射板6aの取付方向を変更した以外は実施例1及び実施例2の説明を援用する。
本実施例におけるエスカレータAに備えられる踏段傾き検出装置は、センサ部7と反射板6aと不図示の制御装置とから構成される。
センサ部7は、上下階の乗降床付近を通過する踏段1の反射板6aに対して媒体を発信する機能を備えている。また、センサ部7は、反射板6aから反射された媒体を受信する機能を備えている。さらに、センサ部7は、センサ部7による媒体の発信及び受信に基づいた応答信号を制御装置に送信する機能を備えている。センサ部7に使用するセンサは本実施例においては、例えば回帰反射光を感知する光センサを用いる。反射板6aにより反射が可能な媒体であれば光センサに限られるものではなく、超音波やレーザーを感知するセンサを用いてもよく、その際には、反射板として超音波やレーザーを反射する反射板を使用する。センサ部7は、図8(a)(b)に示すように、センサ部7から発信された光が正常時に反射板6aから反射して回帰する反射光8を受信する位置で、かつガイドレール2a,2bが直線部から曲線部に変化する上階の乗降床5の付近に固定設置する。
反射板6aは、センサ部7から発信される媒体を反射するためのものであって、図8(a)(b)に示すように、ガイドレール2a,2b上を移動している踏段1の踏み面の裏側中央に取り付けられる。本実施例における反射板6aは、センサ部7から発信される媒体として光を使用するので鏡面体を使用し、特に本実施例における反射板6aは、その断面が円弧状の凹曲面になるように加工が施されており、円弧の中心軸が踏段1の前輪軸及び後輪軸に平行に取り付けられている。
制御装置は、センサ部7から送信される応答信号により踏段1の走行状態が正常であるか異常であるかを検出する。また、応答信号により異常を検出し、踏段1の走行状態が異常と判断した場合には、踏段1の走行が停止又は低速運転に切り替わるようにエスカレータAの駆動を制御する。なお、制御装置が応答信号により異常を検出した場合に、制御装置に異常発生を通報する機能を備えさせてもよい。
上記構成の踏段傾き検出装置の作用について説明すると、センサ部7は常に光を発信しており、センサ部7の投光線上には踏段1の裏面に取り付けられた反射板6aが通過するように構成されている。そのため踏段1がセンサ部7の投光線上を通過すると、センサ部7が発信した光が反射板6aにより反射され、正常時においては、図8(a)(b)に示すように、反射光8がセンサ部7に回帰してセンサ部7により受信され、センサ部7による光の発信及び受信に基づいた応答信号をセンサ部7が制御装置に送信する。
したがって、踏段1に異常がない場合、踏段1は乗客コンベアの回転速度が一定であれば常に等間隔で循環移動しているので、センサ部7には一定時間毎に発信した光が反射して回帰してくる。その場合には、実施例1における図4(a)に示すような規則正しい応答信号となり、制御装置は、この規則正しい応答信号を検出することにより、正常な通常の走行状態であると判断して踏段1の走行を続行する。しかし、踏段1が傾いて走行している場合、例えば左右の後輪1bがガイドレールから明確に浮き上がっている場合には、センサ部7に反射光8が回帰しない。その場合には、実施例1における図4(b)に示すように、その傾いた踏段1が通過した際は、センサ部7は反射光8を受信しないため制御装置に送信しないので、その箇所のパルスが一部欠落した異常な応答信号となり、制御装置は、この異常な応答信号を検出することにより、走行状態が異常であると判断し、エスカレータAを停止又は低速運転に切り替わるように制御する。このように踏段1に何らかの異常、例えば傾いたまま走行している場合や踏段1が欠損している場合は正常な波形が示されず、その際にはエスカレータAを停止又は低速運転させる。
実施例1における反射板6は反射面がフラットな鏡面体を使用しているので、少しでも踏段1が傾くと、例えば片側前後輪の微少な浮き上がりなどにより踏段1が傾いた場合に、その傾きが異常発生ではなく許容範囲内のものであっても、図3に示すように、センサ部7に反射光8が回帰せず、正常な走行でないと判断してしまう。また、実施例2における反射板6aは、その断面が円弧状の凹曲面になるように加工を施し、円弧の中心軸が踏段1の前輪軸及び後輪軸と直交するように取り付ける構成であるから、踏段1に異常発生ではない幅方向の微少な傾きが生じた場合であれば、センサ部7に反射光8が回帰してセンサ部7が受信するので、制御装置は正常な走行と判断するように対応することができるが、踏段1が、例えば左右の後輪1bの微少な浮き上がりなどにより傾いた場合に、その傾きが異常発生ではなく許容範囲内のものであっても、センサ部7に反射光8が回帰せず、正常な走行でないと判断してしまう。
そこで本実施例においては、反射板6aを、その断面が円弧状の凹曲面になるように加工を施し、円弧の中心軸が踏段1の前輪軸及び後輪軸と平行に取り付ける構成とした。このように構成したことにより、図9に示すように、踏段1に異常発生ではない踏段1の前後方向の微少な傾きが生じた場合であれば、センサ部7に反射光8が回帰してセンサ部7が受信するので、制御装置は正常な走行と判断するように対応することができる。
図10及び図11に本発明の第四の実施の形態を示す。本実施の形態は上記実施例1における反射板6を、図10に示すように球面状に加工した反射板6bに変更したものであり、それ以外の構成は実施例1と同一構成である。したがって、反射板6b以外は実施例1の説明を援用する。
本実施例におけるエスカレータAに備えられる踏段傾き検出装置は、センサ部7と反射板6bと不図示の制御装置とから構成される。
センサ部7は、上下階の乗降床付近を通過する踏段1の反射板6bに対して媒体を発信する機能を備えている。また、センサ部7は、反射板6bから反射された媒体を受信する機能を備えている。さらに、センサ部7は、センサ部7による媒体の発信及び受信に基づいた応答信号を制御装置に送信する機能を備えている。センサ部7に使用するセンサは本実施例においては、例えば回帰反射光を感知する光センサを用いる。反射板6bにより反射が可能な媒体であれば光センサに限られるものではなく、超音波やレーザーを感知するセンサを用いてもよく、その際には、反射板として超音波やレーザーを反射する反射板を使用する。センサ部7は、図11(a)(b)に示すように、センサ部7から発信された光が正常時に反射板6bから反射して回帰する反射光8を受信する位置で、かつガイドレール2a,2bが直線部から曲線部に変化する上階の乗降床5の付近に固定設置する。
反射板6bは、センサ部7から発信される媒体を反射するためのものであって、図11(a)(b)に示すように、ガイドレール2a,2b上を移動している踏段1の踏み面の裏側中央に取り付けられる。本実施例における反射板6bは、センサ部7から発信される媒体として光を使用するので鏡面体を使用し、特に本実施例における反射板6bは、球面状の凹曲面になるように加工が施されている。
制御装置は、センサ部7から送信される応答信号により踏段1の走行状態が正常であるか異常であるかを検出する。また、応答信号により異常を検出し、踏段1の走行状態が異常と判断した場合には、踏段1の走行が停止又は低速運転に切り替わるようにエスカレータAの駆動を制御する。なお、制御装置が応答信号により異常を検出した場合に、制御装置に異常発生を通報する機能を備えさせてもよい。
上記構成の踏段傾き検出装置の作用について説明すると、センサ部7は常に光を発信しており、センサ部7の投光線上には踏段1の裏面に取り付けられた反射板6bが通過するように構成されている。そのため踏段1がセンサ部7の投光線上を通過すると、センサ部7が発信した光が反射板6bにより反射され、正常時においては、図11(a)(b)に示すように、反射光8がセンサ部7に回帰してセンサ部7により受信され、センサ部7による光の発信及び受信に基づいた応答信号をセンサ部7が制御装置に送信する。
したがって、踏段1に異常がない場合、踏段1は乗客コンベアの回転速度が一定であれば常に等間隔で循環移動しているので、センサ部7には一定時間毎に発信した光が反射して回帰してくる。その場合には、実施例1における図4(a)に示すような規則正しい応答信号となり、制御装置は、この規則正しい応答信号を検出することにより、正常な通常の走行状態であると判断して踏段1の走行を続行する。しかし、踏段1が傾いて走行している場合、例えば実施例1における図3に示すように、踏段後輪1bがガイドレールから明確に浮き上がっている場合には、図3に示すようにセンサ部7に反射光8が回帰しない。その場合には、実施例1における図4(b)に示すように、その傾いた踏段1が通過した際は、センサ部は反射光8を受信しないため制御装置に送信しないので、その箇所のパルスが一部欠落した異常な応答信号となり、制御装置は、この異常な応答信号を検出することにより、走行状態が異常であると判断し、エスカレータAを停止又は低速運転に切り替わるように制御する。このように踏段1に何らかの異常、例えば傾いたまま走行している場合や踏段1が欠損している場合は正常な波形が示されず、その際にはエスカレータAを停止又は低速運転させる。
実施例1における反射板6は反射面がフラットな鏡面体を使用しているので、少しでも踏段1が傾くと、例えば片側前後輪の微少な浮き上がりなどにより踏段1が傾いた場合に、その傾きが異常発生ではなく許容範囲内のものであっても、図3に示すように、センサ部7に反射光8が回帰せず、正常な走行でないと判断してしまう。また、実施例2における反射板6aは、その断面が円弧状の凹曲面になるように加工を施し、円弧の中心軸が踏段1の前輪軸及び後輪軸と直交するように取り付ける構成であるから、踏段1に異常発生ではない幅方向の微少な傾きが生じた場合であれば、センサ部7に反射光8が回帰してセンサ部7が受信するので、制御装置は正常な走行と判断するように対応することができるが、踏段1が、例えば左右の後輪1bの微少な浮き上がりなどにより傾いた場合に、その傾きが異常発生ではなく許容範囲内のものであっても、センサ部7に反射光8が回帰せず、正常な走行でないと判断してしまう。さらに、実施例3における反射板6aは、その断面が円弧状の凹曲面になるように加工を施し、円弧の中心軸が踏段1の前輪軸及び後輪軸と平行に取り付ける構成であるから、踏段1に異常発生ではない前後方向の微少な傾きが生じた場合であれば、センサ部7に反射光8が回帰してセンサ部7が受信するので、制御装置は正常な走行と判断するように対応することができるが、踏段1に異常発生ではない幅方向の微少な傾きが生じた場合に、その傾きが異常発生ではなく許容範囲内のものであっても、センサ部7に反射光8が回帰せず、正常な走行でないと判断してしまう。
そこで本実施例においては、反射板6bを球面状の凹曲面になるように加工を施して取り付ける構成とした。このように構成したことにより、踏段1がどの方向であっても異常発生ではなく微少に傾いた場合であれば、センサ部7に反射光8が回帰してセンサ部7が受信するので、制御装置は正常な走行と判断するように対応することができる。このように、反射板6bを球面に加工しているため、例えば車輪一箇所の微少な浮き上がりなど様々な傾きに対応し、異常発生ではないとしてセンサ部7に光を回帰させることができる。
なお、本実施例はエスカレータについて説明したが、動く歩道における踏段に対しても適用できるものである。また、実施の形態は例示であり、発明の範囲は実施の形態に限られるものではない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
A・・・・エスカレータ
A1・・・欄干
A2・・・スカートガード
1・・・・踏段
1a・・・踏段の前輪
1b・・・踏段の後輪
2a・・・ガイドレール
2b・・・ガイドレール
3a・・・補助ガイドレール
3b・・・補助ガイドレール
4・・・・コム
5・・・・乗降床
6・・・・反射板
6a・・・反射板
6b・・・反射板
7・・・・センサ部
8・・・・反射光

Claims (4)

  1. 無端状に連結されて循環移動する踏段チェーンと、
    前輪軸を有する一対の前輪と、後輪軸を有する一対の後輪とをそれぞれ備え、前輪軸が前記踏段チェーンに連結されて前記踏段チェーンの循環移動に同期して上下階の乗降床の間を循環走行する複数の踏段と、
    前記踏段の前輪と後輪のそれぞれを案内支持する一対のガイドレールと
    を備えた乗客コンベアにおいて、
    センサ部と反射板と制御装置とからなり、
    センサ部は、上下階の乗降床付近を通過する前記踏段の反射板に対して媒体を発信すると共に、反射板から反射された媒体を受信し、媒体の発信及び受信に基づいた応答信号を制御装置に送信し、
    反射板は、前記踏段に取り付けられ、センサ部から発信される媒体を反射し、
    制御装置は、前記センサ部から送信される応答信号により前記踏段の走行状態を確認すると共に応答信号に異常が出現した場合には、踏段の走行を制御する
    踏段傾き検出装置を備えている
    ことを特徴とする乗客コンベア。
  2. 前記反射板において、該反射板は、その断面が円弧状の凹曲面になるように加工が施されており、円弧の中心軸が前記踏段の前輪軸及び後輪軸と直交するように取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア。
  3. 前記反射板において、該反射板は、その断面が円弧状の凹曲面になるように加工が施されており、円弧の中心軸が前記踏段の前輪軸及び後輪軸に平行に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア。
  4. 前記反射板において、該反射板が球面状の凹曲面になるように加工が施されていることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア。
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