JP6940257B2 - エレベータおよびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、乗客および/または貨物を輸送するエレベータに関するものである。
エレベータは一般的に、昇降路を上下に移動可能なエレベータ乗りかごおよびカウンタウェイトを有する。これらのエレベータユニットは、巻上索具によって相互に連結される。巻上索具は通常、エレベータユニットを駆動ホイールの両側において懸垂するように配設される。懸垂索具を動かし、それによりエレベータユニットをも動かす力を得るべく、エレベータは巻上索具に係合する駆動ホイールを回転させるモータを有する。モータはエレベータ制御システムによって自動的に制御されることから、エレベータは乗客への自動的な対応に適している。
エレベータにおいて、巻上索具は少なくとも1本の、しかし一般的には互いに並んで走行する数本のエレベータロープを有する。従来型のエレベータは鋼鉄製ロープを有するが、ベルト状の、すなわちベルトの幅がその厚さよりも実質的に大きいロープを有するエレベータもある。ベルト状ロープは、他の種類のロープと同様に、いずれのロープも、そのロープが周回する駆動ホイールに対する(駆動ホイールの軸方向における)位置が、当該ロープの当接を企図した駆動ホイールの周縁面領域から前記軸方向にずれることがないようになっている。
一般的に、従来技術では、駆動ホイールおよび駆動ホイールに係合するロープを畝状または歯状に形成して互いに相補させて、上述の軸方向におけるロープの位置を制御していた。これにより、軸方向におけるロープの移動は機械的形状固定によって阻止される。ベルト状ロープの軸方向における位置を調整する別の方法は、駆動ホイールの周縁面領域を上反り形状にする(凸状としても知られる)方法である。各上反り周縁面領域は、ロープが当接する頂部に向かって凸状になっている。上反り形状によって、同形状の領域を周回するベルト状ロープが頂部に当接するようにロープの位置が維持される。そのため、ロープが頂部の先端部から大きくずれないようにできる。
公知のエレベータでは、所期の走路から外れた軸方向におけるロープの動きに関する問題点、およびこの問題がさらに進行してより危険な状態さえもたらされることを、十分に信頼のおける手法で防止できないという問題点があった。これは、とくに、駆動ホイールと駆動ホイールに係合するロープの間の機械的形状固定の信頼性が十分ではないエレベータ、または駆動ホイールの上反り形状をロープ位置の制御に利用することを優先するなど、何らかの理由によって機械的形状固定を行えないエレベータでは厳しい問題であった。
本発明はこのような課題に鑑み、改良されたエレベータおよび方法を提供することを目的とする。とりわけ、本発明は、上述した公知の方式における問題点、ならびに本発明に係る明細書において後述または暗示している課題を軽減することを目的とする。また、本発明は、駆動ホイール上のロープの位置を容易、確実かつ安全に制御できるエレベータおよび方法を提案することを目的とする。より具体的には、ロープの所期の走路外の走行および、より危険な状態さえもたらすさらなる問題の発生を防止するエレベータを提案する。とりわけ、ロープの位置に関連する問題状況に反応して、エレベータをより安全な状態にでき、さらに、乗客が乗りかごから降りられるようにエレベータを復旧させることさえできる実施例を提示する。また、とりわけ、簡易で信頼性の高い構成を用いて本発明の目的を実現する実施例を提示する。
本発明は上述の課題を解決するために、少なくとも一方は輸送すべき積載物、すなわち貨物および/または乗客を受け入れるエレベータ乗りかごである、昇降路を上下に移動可能な第1のエレベータユニットおよび昇降路を上下に移動可能な第2のエレベータユニットと、第1のエレベータユニットと第2のエレベータユニットを相互に連結させる1または複数のベルト状巻上ロープと、1または複数のベルト状巻上ロープを動かす駆動ホイールを含むロープホイールとを有し、1または複数のベルト状巻上ロープはそれぞれ、駆動ホイールを周回するとともに、駆動ホイールと第1のエレベータユニットの間に延びる第1のロープ部および駆動ホイールと第2のエレベータユニットの間に延びる第2のロープ部を連続的に含む。ロープホイールはさらに、軌道ホイールの近傍に1または複数の非駆動、すなわち自由に回転する上反り転向ホイールを含み、第1のロープ部はそれぞれ、第1の非駆動の上反り転向ホイールを周回するよう構成され、具体的には、上反り転向ホイールの上反り周縁面領域に当接し、エレベータはさらに、第1のロープ部のうちそれぞれの所定区間からロープホイールの軸方向へのずれ、および第2のロープ部のうちそれぞれの所定区間からロープホイールの軸方向へのずれを監視するよう構成されているロープ監視機構を有する。エレベータは、第1および第2のロープ部のうち1または複数が、例えば所定区間を規定する制限位置を超えるなどして所定区間からロープホイールの軸方向にずれると、駆動ホイールの回転を停止させるよう構成されている。この構成により、ロープホイールの軸方向におけるロープの所期の走路外の走行、およびさらなる危険すらもたらす問題のさらなる進行を防止する。監視機構によって、ロープのいずれかのロープ部の位置に関する異常事態を検出して、迅速かつ効果的に対応できる。これによって、システムの安全性および信頼性が高まる。これが重要なことであるのは、ロープ位置の軸方向制御は主に上反りロープホイールの形状に拠るためである。第1および第2ロープ部のどちらのずれも監視することで、例えばどのロープ部がずれているか、または最初にずれたか等の、ずれに関する情報に基づいてエレベータをさらに制御することもできる。
好適な一実施例において、第2のロープ部はそれぞれ第2の非駆動の上反り転向ホイールを周回するように配設され、具体的には、上反り転向ホイールの上反り周縁面領域に当接する。このような構成によって、有利には、駆動方向に関係なく、上反りホイール形状を利用して駆動ホイールに到来するロープ部を事前誘導でき、さらに、上反りホイール形状を利用して駆動ホイールから離脱するロープを事後誘導できる。これにより、ロープが動くどちらの方向に対しても、軸位置を確保できる。なぜならば、軸方向のロープの位置は主にロープが最初に進入する上反り転向ホイールによって制御されるからである。このことは、試験作業および試験解析から判明した。監視機構によって、ロープのいずれかのロープ部の位置に関する異常事態を検出して、迅速かつ効果的に対応できることができる。このため、システムの安全性および信頼性が高まる。これが重要なことであるのは、ロープ位置の軸方向制御は主に上反りロープホイールの形状に拠るためである。
好適な一実施例において、第1および第2のロープ部のうち1または複数が所定区間からずれることによって、駆動ホイールの2方向の回転方向のうち、第1のロープ部がそれぞれ駆動ホイールから第1の上反りホイールに向けて走行する第1の方向への回転が停止されると、エレベータは、駆動ホイールをその回転方向にそれ以上回転させずに、駆動ホイールを低速で逆回転させるように構成されている。上述したように、軸方向におけるロープ位置は、主にロープが最初に進入する上反り転向ホイールによって制御される。逆方向への駆動に移行する際、非駆動型第1上反り転向ホイールが重要な役割を果たし、第1ロープ部を所定区間の方に誘導して引き戻し、エレベータを安全な状態にする。
好適な一実施例において、第2のロープ部のうち1または複数が所定区間からずれることによって、駆動ホイールの2方向の回転方向のうち、第1のロープ部がそれぞれ駆動ホイールから第1の上反り転向ホイールに向けて走行する第1の方向への回転が停止されると、エレベータは、駆動ホイールをその回転方向にそれ以上回転させずに、駆動ホイールを低速で逆回転させるように構成されている。したがって、問題動作が発生していないエレベータの部分に重要な役割が与えられる。
好適な一実施例において、エレベータは、駆動ホイールの低速での逆回転を、逆回転によって乗りかごが移動方向における最寄りの乗り場の高さに至るまで継続させる。さらに好適には、エレベータは乗りかごが乗り場の高さに至ると、乗りかごから乗り場に通じるドアを開くように構成されている。これにより、エレベータを乗客が乗りかごから降りられる状態にできる。
好適な一実施例において、駆動ホイールが低速で逆回転すると、乗りかごはエレベータの定格速度よりも実質的に遅い速度で動く。よって、ロープ速度および
乗りかご速度を比較的安全で遅い速度に維持することができ、さらに急停車を行う必要がある場合に乗客が負傷する危険性を低減する。さらに、駆動ホイールが低速で逆回転する際、駆動ホイールの周縁の速度を一定に維持することが好ましい。
好適な一実施例において、駆動ホイールが低速で逆回転する際、駆動ホイールの周縁の速度は2m/s未満、好適には1m/s未満に制限される。これにより、ロープ速度および乗りかご速度を比較的安全で遅い速度に維持することができ、急停車を行う必要がある場合に乗客が負傷する危険性を低減する。さらに、駆動ホイールが低速で逆回転する際、駆動ホイールの周縁の速度を一定に維持することが好ましい。好適にはエレベータは、乗りかごがエレベータの定格速度で動く場合、駆動ホイールの周縁速度が実質的に上述の(制限)速度よりも速くなるように構成される。
好適な一実施例において、エレベータは非駆動型第2上反り転向ホイールも備え、エレベータは好ましくは、
駆動ホイールを、その2方向の回転方向のうち、第1のロープ部のそれぞれが駆動ホイールから非駆動の上反り転向ホイールに向けて走行し、第2のロープ部のそれぞれが第2の非駆動の上反り転向ホイールから駆動ホイールに向かって走行する第1の回転方向に回転させ、
駆動ホイールがその2方向の回転方向のうちの第1の方向に回転している間、第1のロープ部のうちそれぞれの所定区間からホイールの軸方向へのずれ、および第2のロープ部のうちそれぞれの所定区間からホイールの軸方向へのずれを監視し、
第1および第2のロープ部のうち1または複数が所定区間からロープホイールの軸方向にずれると、駆動ホイールの2方向のうちの第1の方向への回転を停止させ、その後、
駆動ホイールを2方向の回転方向のうちの第1の方向にそれ以上回転させずに、駆動ホイールを低速で逆回転、すなわち2方向の回転方向のうちの第2の方向に回転させるように構成されている。
好適な一実施例において、エレベータは1つ以上の基準が満たされている場合にのみ、上述の記載の通り駆動ホイールを低速で逆回転させるように構成されている。好ましくは、1つ以上の基準は以下の、
− 第1のロープ部はいずれも所定区間からロープホイールの軸方向にずれていない、
− 駆動ホイールの回転方向のうちの第1の方向への回転の停止は、第2のロープ部のうち1または複数が所定区間からずれると実行される、
という基準の少なくとも一方または両方を含む。
好適な一実施例において、本エレベータは、駆動ホイールが回転して乗りかごをその2方向の走行方向(上または下方向)のうちの一方に動かすと、上述の記載のうちいずれか、または本願のどこか他の箇所で規定するような作動をするように構成される。さらにエレベータは、駆動ホイールが回転して乗りかごを2方向の走行方向(上または下方向)のうちの他方に動かすと、同様の方式で作動をするように構成される。
好適な一実施例において、ロープ監視機構は、第1のロープ部のそれぞれに個々に対応する所定区間、および第2のロープ部のそれぞれに個々に対応する所定区間を有する。したがって、第1のロープ部および第2のロープ部のそれぞれは、所定区間のうち1区間内に個々に配置されている。これにより、ロープ部を個々に監視することができる。複数のロープが並走するように配設されている好適な例では、複数の所定区間も互いに隣接している。後述するように、各所定区間は好適には第1および第2の制限位置によって規定される。好ましくは、ロープ部がそのロープ部に対応する所定区間内に完全に収まっている場合、当該ロープ部が周回する上反り転向ホイールの凸形状の頂部にロープ部が配置されるように、各所定区間を規定する。
好適な一実施例において、ロープ監視機構は、第1のロープ部それぞれのずれを少なくとも1つの第1の検出器を用いて定められるように監視し、第2のロープ部それぞれのずれを少なくとも1つの第2の検出器を用いて定められるように監視するよう構成されている。
好適な一実施例において、巻上ロープは第1および第2のエレベータユニットを懸垂するように配設される。
好適な一実施例において、ロープ監視機構は、第1のロープ部それぞれの所定区間からロープホイールの軸方向へのずれを検出するよう構成された少なくとも1つの第1の検出器と、第2のロープ部それぞれの所定区間からロープホイールの軸方向へのずれを検出するよう構成された少なくとも1つの第2検出器とを有する。
好適な一実施例において、第1の検出器はそれぞれ、第1のロープ部のそれぞれが、第1の制限位置を超えて、または第2の制限位置を超えてロープホイールの軸方向にずれるのを検出するよう構成され、第1のロープ部は第1および第2の制限位置の間に配置され、第2の検出器はそれぞれ、第2のロープ部のそれぞれが、第1の制限位置を超えて、または第2の制限位置を超えてロープホイールの軸方向にずれるのを検出するよう構成され、第2のロープ部は第1および第2の制限位置の間に配置される。
好適な一実施例において、それぞれの所定区間は第1および第2の制限位置によって規定される。個別のロープ部(すなわち、1本だけのロープからなるロープ部)は、第1および第2の制限位置の間にある各所定区間内に配置される。
好適な一実施例において、第1のロープ部のうち1または複数が、所定区間を規定する制限位置を超えるなどして所定区間からロープホイールの軸方向へずれるか、または第2のロープ部のうち1または複数が、所定区間を規定する制限位置を超えるなどして所定区間からロープホイールの軸方向へずれることによって、エレベータに駆動ホイールの回転を停止させるように構成されている。
好適な一実施例において、駆動ホイールの回転の停止には機械式ブレーキを用いる回転の制動が含まれる。ブレーキは好適には駆動ホイールに直接働くか、または駆動ホイールに固定されている構成部品に直接働く。
また、本発明は上述の課題を解決するために、エレベータを制御する新規の方法を提案する。本方法は、少なくとも一方がエレベータ乗りかごである、昇降路を上下に移動可能な第1のエレベータユニットおよび昇降路を上下に移動可能な第2のエレベータユニットと、第1および第2のエレベータユニットを相互に連結させる1または複数のベルト状巻上ロープと、1または複数のベルト状巻上ロープを動かす駆動ホイールを含むロープホイールとを有し、1または複数のベルト状巻上ロープはそれぞれ、駆動ホイールを周回するとともに、駆動ホイールと第1のエレベータユニットの間に延びる第1のロープ部および駆動ホイールと第2のエレベータユニットの間に延びる第2のロープ部を連続的に含むエレベータを制御する方法において、ロープホイールはさらに1または複数の非駆動の上反り転向ホイールを含み、第1のロープ部はそれぞれ、第1の非駆動の上反り転向ホイールを周回するよう構成され、具体的には、上反り転向ホイールの上反り周縁面領域に当接し、さらにロープ監視機構を含むエレベータに実施される。上述したように、または本願のどこかで述べるように、具体的にはロープ監視機構は、第1のロープ部のそれぞれの所定区間からロープホイールの軸方向へのずれ、および第2のロープ部のそれぞれの所定区間からロープホイールの軸方向へのずれを検出するよう構成されることが好ましい。本方法は、駆動ホイールをその2方向の回転方向のうちの第1の回転方向に回転させることにより、第1のロープ部のそれぞれを駆動ホイールから第1の上反り転向ホイールに向けて走行させる工程を含む。本方法はさらに、駆動ホイールがその2方向の回転方向のうちの第1の方向に回転している間、例えば所定区間を規定する制限位置を超えるなどの第1のロープ部それぞれの所定区間からロープホイールの軸方向へのずれ、および例えば所定区間を規定する制限位置を超えるなどの第2のロープ部それぞれの所定区間からロープホイールの軸方向へのずれを監視し、例えば所定区間を規定する制限位置を超えるなどして第1および第2のロープ部のうち1または複数が所定区間からロープホイールの軸方向にずれると、駆動ホイールの回転方向のうち第1の方向への回転を停止させる工程を含む。この構成により、上述した目的のうち1つ以上が達成される。
好適な一実施例において、第2のロープ部のそれぞれは第2の非駆動型上反り転向ホイールを周回するように配設され、具体的には転向ホイールの上反り周縁面領域に当接する。この場合、その2方向の回転方向のうちの第1の方向に駆動ホイールが回転しているとき、第2のロープ部のそれぞれは第2の上反りホイールから駆動ホイールに向かって走行する。
好適な一実施例において、本方法は、回転を停止させた後、駆動ホイールを2方向の回転方向のうちの第1の方向にそれ以上回転させずに、駆動ホイールを低速で逆回転、すなわち2方向の回転方向のうち第2の方向に回転させる工程を含む。
好適な一実施例において、本方法は、回転を停止させた後、1つ以上の基準が満たされている場合にのみ、駆動ホイールを2方向の回転方向のうちの第1の方向にはそれ以上回転させずに、駆動ホイールを低速で逆回転、すなわち2方向の回転方向のうち第2の方向に回転させる工程を含む。
好適な一実施例において、1つ以上の基準は以下の、
− 第1のロープ部はいずれも所定区間からロープホイールの軸方向にずれていない、
− 駆動ホイールの回転方向のうちの第1の方向への回転の停止は、第2のロープ部のうち1または複数が所定区間からずれると実行される、
という基準の少なくとも一方または両方を含む。
好適な一実施例においては、駆動ホイールの低速での逆回転を、逆回転によって乗りかごが移動方向における最寄りの乗り場の高さに至るまで継続させ、本方法はさらに好ましくは、乗りかごが乗り場の高さに至ると、乗りかごから乗り場に通じるドアを開く工程を含む。
好適な一実施例において、記載しているように、エレベータは、駆動ホイールが回転すると乗りかごをその2方向の走行方向(上または下方向)のうち一方に動かすように制御される。また同様の方式により、エレベータは、駆動ホイールが回転すると乗りかごを2方向の走行方向(上または下方向)のうち他方に動かすように制御される。
好適な一実施例において、駆動ホイールが低速で逆回転すると、乗りかごはエレベータの定格速度よりも実質的に遅い速度で動く。さらに、好ましくは、駆動ホイールが低速で逆回転する際、駆動ホイールの円周速度は一定に維持される。
好適な一実施例において、駆動ホイールが低速で逆回転する際、駆動ホイールの周縁速度は2m/s未満、好ましくは1m/s未満に制限される。
好適な一実施例において、第1のロープ部それぞれのずれを少なくとも1つの第1の検出器を用いて定められるように監視し、第2のロープ部それぞれのずれを少なくとも1つの第2の検出器を用いて定められるように監視する。
好適な一実施例において、巻上ロープは第1および第2のエレベータユニットを懸垂するように配設される。
好適な一実施例において、駆動ホイールの回転の停止には機械式ブレーキを使用して回転を制動することが含まれる。ブレーキは、駆動ホイールに直接働くか、または駆動ホイールに固定されている構成部品に直接働くことが好ましい。
好適な一実施例において、第1および第2ロープ部のどちらも、駆動ホイールから当該駆動ホイールの同一の側部方向に方向転換する。第1ロープ部aは第1上反り転向ホイールを通過し、具体的には同ホイールの上反り周縁面領域に当接し、そこから第1エレベータユニットに向けて真っ直ぐに下降する。第2ロープ部bは第2上反り転向ホイールを通過し、具体的には同ホイールの上反り周縁面領域に当接し、そこから第2エレベータユニットに向けて真っ直ぐに下降する。上反り転向ホイールの軸方向におけるロープの位置を確実かつ適切に制御するために、ロープと上反り転向ホイールとの間に一定の最小接触長さが必要であることが試験作業および試験解析から判明した。駆動ホイールを転向ホイールに対して位置決めして、記載した方法でロープのロープ部が駆動ホイールから同一の側部方向に向けて方向転換するようにすると、ロープからロープまでのいずれの距離も上反り形状がロープに効果的に影響を及ぼすのに十分な長さにしたうえで、ロープと転向ホイール間の接触長さを支障なく設定できる。このような構成は、ロープからロープまでの距離が駆動ホイールの直径より大きいもののほぼ同じ大きさである場合にも実現できる。したがって、記載したエレベータ構造を用いても、このような構成を安全に実施できる。
好適な一実施例において、第1の転向ホイールおよび第2の転向ホイールはどちらも、完全に駆動ホイールの一方の側部に位置する。
好適な一実施例において、第1および第2の転向ホイールの一方または両方とも、ロープの角度を実質的に90度より大きくそらせる。これにより、ロープと上反り転向ホイールとの接触長さは、上反り転向ホイールの軸方向におけるロープの位置を適切に制御するために確実に十分足りる長さとなる。
好適な一実施例において、駆動ホイールは上反り形状であり、具体的には、1または複数のロープにそれぞれ対応する上反り周縁面領域を含み、当該ロープは周縁面領域に当接するように配設される。
好適な一実施例において、上反り周縁面領域のそれぞれは、1または複数のロープのうちの1本が当接する頂部を有する凸形状をしている。
好適な一実施例において、エレベータユニットの一方はエレベータ乗りかごであり、もう一方はカウンタウェイトまたは第2のエレベータ乗りかごである。
好適な一実施例において、上反り周縁面領域およびこの周縁面領域に当接するロープは、いずれも平滑である。
好適な一実施例において、各ロープはロープホイールを周回し、ロープの幅広側がホイールに当接する。
好適な一実施例において、駆動ホイールは第1および第2の回転方向(時計回り方向および反時計回り方向)を有する。
好適な一実施例において、ロープ軸制御に関する上反り転向ホイールの特有の効果を確実に得るために、各上反り転向ホイールを駆動ホイール近傍に配設して、特に、第1の上反り転向ホイールと駆動ホイールの間を延びる第1のロープ部aの部分長を2メートル未満、より好ましくは1.5メートル未満とする。また、エレベータシステムが第2の上反り転向ホイールを有する場合には、第2の上反り転向ホイールと駆動ホイールの間を延びる第2のロープ部bの部分長を2メートル未満、より好ましくは1.5メートル未満とする。乗りかごは、好適には2階以上の乗り場に応対するように構成される。乗りかごは、好適には、乗り場からの呼びおよび/または乗りかご内での行先指定に応答して、乗り場および/またはエレベータ乗りかご内の人々に対処する。好ましくは、乗りかごは1人または複数の乗客を収容するのに適した内部空間を有し、乗りかごはドアを備えて、閉じた内部空間を形成する。
以下に、本発明について、例を挙げて添付の図面を参照しながら、より詳細に述べる。
好適な実施例によるエレベータを概略的に示す図である。 図1に示すロープホイールの断面を概略的に示す図である。 第1の実施例による検出器を示す図である。 図3の拡大図である。 図3の側面図である。 第2の実施例による検出器を示す図である。 図6に示す検知装置を詳細に示す図である。 図1に示す実施例のさらに好適な要素の詳細を示す図である。
上述の本発明の態様、特徴および利点は、図面および図面に関連する詳細な説明により明らかとなる。
次に、添付図面を参照して本発明によるエレベータの実施例を詳細に説明する。図1は、好適な実施例によるエレベータを示す。エレベータは、昇降路Hと、昇降路Hを上下に移動可能な第1のエレベータユニット1および昇降路Hを上下に移動可能な第2のエレベータユニット2を有する。エレベータユニット1、2のうち少なくとも一方は、輸送すべき積載物、すなわち貨物および/または乗客を収容するエレベータ乗りかごである。他方の装置はカウンタウェイトであることが好ましいが、代替的に第2のエレベータ乗りかごであってもよい。
エレベータはさらに、第1のエレベータユニット1と第2のエレベータユニット2を相互に連結させ、ロープホイール4、5、6を周回する、1または複数のベルト状巻上ロープ3a、3b、3cを含む巻上索具Rを有する。ロープホイール4、5、6は平行な回転軸を有する。
1または複数のベルト状巻上ロープ3a、3b、3cを動かすことによってエレベータユニット1、2をも動かすために、ロープホイール4、5、6は駆動ホイール5を含む。1または複数のベルト状巻上ロープ3a、3b、3cはそれぞれ、駆動ホイール5を周回するものであり、駆動ホイール5と第1のエレベータユニット1の間で延びている第1のロープ部a、および駆動ホイール5と第2のエレベータユニット2の間で延びている第2のロープ部bを連続的に含む。したがって、各ロープの第1のロープ部aは駆動ホイール5の一方の側に、そして各ロープの第2のロープbは駆動ホイール5のもう一方の側(反対側)に配される。エレベータは、1または複数のベルト状巻上ロープ3a、3b、3cと係合する駆動ホイール5を回転させるモータMを有し、これによって、駆動ホイール5の電動による回転が可能となる。エレベータはさらに、モータMを制御するよう配設された自動エレベータ制御装置10を有する。これにより、エレベータユニット1、2の動作を自動的に制御することができる。
また、エレベータは駆動ホイール5の近傍に、非駆動型の、すなわち自由に回転する第1の上反り転向ホイール4を有する。各ロープの第1のロープ部aは第1の非駆動上反り転向ホイール4を周回するように配設されている。具体的には、各ロープ部aは転向ホイール4の上反りしている周縁面領域A、B、Cに当接する。図示の実施例では、エレベータはさらに駆動ホイール5の近傍に、非駆動型の、すなわち自由に回転する第2の上反り転向ホイール6を有する。各ロープの第2のロープ部bは第2の非駆動上反り転向ホイール6を周回するように配設されている。具体的には、各ロープ部bは転向ホイール6の上反りした周縁面領域A、B、Cに当接する。したがって、駆動ホイール5の両側に配されているロープ部は、非駆動転向ホイールによって進路転換されることになる。第1のエレベータユニット1と第2のエレベータユニット2の間を延伸するロープは、第1の非駆動上反り転向ホイール4、駆動ホイール5および第2の非駆動上反り転向ホイール6を、この記載の順序で周回する。そのため、駆動ホイール5へのロープの到来および駆動ホイール5からのロープの離脱を、駆動方向に関係なく軸位置との関連で制御する。
ロープがホイール4、5、6を周回する走路を図2に示す。図2は、ロープが各ホイールに当接する位置にあるときのロープの断面図である。好適な実施例では、駆動ホイール5もまた非駆動上反り転向ホイール4、6と同様に上反りしている。非駆動上反り転向ホイール4、5、6は、1または複数のロープ3a、3b、3cのそれぞれに対しての上反り周縁面領域A、B、Cを含み、当該ロープは上反り周縁面領域A、B、Cに当接するように配設される。このようにして、各ベルト状巻上ロープが周回するホイール4、5、6の軸方向におけるロープの位置を制御する。これらの実施例では、それぞれの上反り周縁面領域A、B、Cは凸形状をしていて、凸型形状部の頂部にロープが掛かっている。ホイールを周回するロープは上反り形状によって頂部に当接する位置に維持され、これによってロープ3a、3b、3cがこの位置から軸方向Xにずれることを防ぐ。
エレベータはさらに、所定の区間Za、Zb、Zcからロープホイール4、5、6の軸方向への第1のロープ部aの各ロープ部のずれ、および所定区間Za、Zb、Zcからホイール4、5、6の軸方向への第2のロープ部bの各ロープ部のずれを監視するよう構成されたロープ監視機構を有する。エレベータは、第1および第2のロープ部a、bのうち1または複数のロープ部が所定区間Za、Zb、Zcからホイール4、5、6の軸方向にずれると、駆動ホイール5の回転を停止させるよう構成される。そのため、駆動ホイール5におけるロープの位置を、容易、確実かつ安全に制御することができる。とりわけ、ロープの所期経路外走行およびさらに危険が増すような異常な状態の進行を、適切かつ迅速な反応をもって防止する。
上述の回転停止を実施すべく、第1のロープ部aのうち1または複数のロープ部が所定区間からホイール4、5、6の軸方向へずれるか、または第2のロープ部bのうち1または複数のロープ部が所定区間からホイール4、5、6の軸方向へずれると、エレベータが駆動ホイール5の回転を停止させるように構成する。
示されている実施例では、巻上ロープ3a、3b、3cはより具体的には懸垂ロープであり、第1および第2のエレベータユニット1、2を懸垂する目的で配設されている。この場合、ロープホイール4、5、6は昇降路Hの上端部またはその近傍に設置され、例えば昇降路Hの上端部の上方または近傍に形成された機械室内に設置される。2つのエレベータユニット1、2は互いに対して釣合い重りとなるため、各装置を効率的に動かすことができる。図1では、機械室MRは、エレベータユニット1および2が走行する昇降路Hの上方に設けられている。点線Iは機械室MRの階床境界線を表す。当然のことながら、機械室を設けずにエレベータを実施することも可能であり、および/またはエレベータユニットが別々の昇降路を走行するようにエレベータを実施することも可能である。
必須ではないものの好ましくは、図示のとおり、ロープ部a、bのどちらも駆動ホイール5からホイールの同一の側部方向に(図1の右方向に)方向転換し、第1のロープ部aは第1の上反り転向ホイール4上を、具体的にはホイール4の上反り周縁面領域A、B、Cに当接して通過し、そこから真っ直ぐに下降して第1のエレベータユニット1に至る。第2のロープ部bは第2の上反り転向ホイール6上を、具体的にはホイール6の上反り周縁面領域A、B、Cに当接して通過し、そこから真っ直ぐに下降して第2のエレベータユニット2に至る。第1のロープホイールと第1のエレベータユニット1の間を延びている垂直に配向されたロープ部と、第2のロープホイールと第2のエレベータユニット2の間を延びる垂直に配向されたロープ部の間の水平距離(距離L)を、符号Lを用いて図面に記す。駆動ホイール5および転向ホイール4、6は、相互に関連し合ってロープのロープ部a、bが駆動ホイール5からホイール5の同一側部の方向に方向転換するように配置され、さらにロープと転向ホイールの接触長さは、ロープ間の距離Lをとれるほど十分に長い。そのため、ロープが駆動ホイール5に到達する起点となる転向ホイール4、6のうち一方の上反り形状は、ロープ3a、3b、3cに有効な影響を与える。
図1に示す実施例では、第1のロープ部aは駆動ホイール5から斜め下方に方向転換して第1の転向ホイール4に至り、第2のロープ部bは駆動ホイール5から斜め下方に方向転換して第2の転向ホイール6に至る。そのため、ロープと駆動ホイール5の接触長さを、大抵のエレベータに対応するのに十分な長さに維持することができる。これにより、ホイール4、5、6の構成も全体的に薄くすることができる。その他にも、傾斜角度を変えても構わない。例えば、どちらのロープ部も駆動ホイール5から水平方向または斜め上方に方向転換してもよく、または上述の選択的手段を組み合わせても構わない。
好ましくは、第1および第2のロープ部a、bのうち1または複数が所定区間Za、Zb、Zcからホイール4、5、6の軸方向にずれることに起因する停止状態から復旧する工程を実行するようにエレベータを構成して、乗客を乗りかごから降ろせるようにする。
このため、好適な実施例では、ロープ部a、bのうち1または複数が所定区間からずれることを契機として、第1のロープ部aのそれぞれを駆動ホイール5から第1の上反りロープホイール4へと走行させる、駆動ホイール5の2方向の回転方向D1、D2のうちの第1の方向D1への駆動ホイールの回転が停止すると、駆動ホイール5が第1の回転方向D1にそれ以上回転せずに低速で逆回転するようにエレベータが構成される。これにより、状態の進行を抑えてさらに回復させることができる。すなわち、ロープの軸方向における走行が所定の区間から外れることを防ぎ、ロープを所定区間に戻らせることができる。したがって、エレベータに自動ロープ再調整機能を設けることも可能である。逆方向への回転中、駆動ホイール5に到達するロープ部aを上反り転向ホイールによって事前に誘導してもよい。駆動ホイール5の両側に上反り転向ホイールを有するエレベータにおいて上述の操作を実施するためには、より具体的に述べると、駆動ホイール5を2方向の回転方向D1、D2のうちの第1の方向D1に回転させるようにエレベータを構成することが好ましい。これによって、第1のロープ部aのそれぞれは駆動ホイール5から第1の上反りホイール4に向けて走行し、第2のロープ部bのそれぞれは第2の上反りホイール6から駆動ホイール5に向けて走行するようにする。駆動ホイール5が2方の回転方向D1、D2のうち第1の方向D1に回転しているときに、制限位置を超えるなど、第1のロープ部のそれぞれが所定区間からロープホイール4、5、6の軸方向への変位、および第2のロープ部のそれぞれが所定区間からロープホイール4、5、6の軸方向への変位を監視し、制限位置を超えるなど、第1および第2のロープ部a、bのうち1または複数が所定区間Za、Zb、Zcからロープホイール4、5、6の軸方向にずれると、駆動ホイール5の第1の回転方向D1への回転を停止させる。その後、駆動ホイール5を2方向の回転方向のうちの第1の方向D1にそれ以上回転させないようにして、2方向の回転方向D1、D2のうちの第2の方向D2に低速で逆回転させる。
どのような状況においても逆回転を行わないことが好ましい。安全性および有効性の点から、上述したように1つ以上の基準を満たした場合にのみ駆動ホイール5を低速で逆方向に回転させるようにエレベータを構成することが好ましい。1つ以上の基準とは、以下で述べる記載、すなわち、
− 第1ロープ部aはいずれも、所定区間からホイール4、5、6の軸方向にずれていない、
− 回転方向D1、D2のうちの第1の方向D1への駆動ホイール5の回転の停止は、第2のロープ部分bのうち1または複数が所定区間からずれることによって引き起こされた、
のうち少なくとも一方を含むものであるが、両方とも含むことが好ましい。
これらの基準は、駆動ホイール5に到来するロープを事前に誘導する上反り転向ホイールは、ロープの軸位置に及ぼす影響の観点から、特に駆動ホイール5から離れるロープを事後に誘導する上反り転向ホイールに対して重要な役割を果たすという発想に基づく。また、軸方向へのロープのずれは、ロープの走行方向においてロープホイール間では減少することにも注目するものである。上述の基準の1つ目の利点は、このような手法で、逆回転が行われる場合に事前誘導の役割を果たす上反り転向ホイールは、当該ホイールを周回するロープに対する完全に機能的な軸方向制御を確実に行うことができるということである。したがって、ロープの軸方向制御に対し重要な役割を果たす転向ホイールは、実際には、ロープを所定区間へ確実に案内することになる。事後誘導転向ホイールを用いる状況であっても、重要な役割を果たす転向ホイールの軸方向制御は有効に使用できる。上述の基準の2つ目の利点は、このような手法で、逆回転が行われる場合に事前誘導の役割を果たす上反り転向ホイールを、最初にずれて、逆回転のときに最もひどくずれてしまったと思われるロープ部の誘導には関与させないということにある。その結果、問題となる動作を招いたロープ部ではなさそうなロープ部aに、最も支配的な事前誘導が行われる。軸方向でのロープのずれはロープの走行方向におけるロープホイール間では減少することを考慮して、ロープの軸方向制御に重要な役割を果たすことになる転向ホイールが、ロープを所定区間に誘導することになる。事後誘導転向ホイールを用いる状況であっても、重要な役割を果たす転向ホイールの軸方向制御は有効に使用できる。
好ましくは、エレベータは、駆動ホイール5の低速逆回転を、乗りかごがこの逆回転によって動く方向における最寄りの乗り場と同じ高さに至るまで継続させ、乗りかごが上記乗り場と同じ高さになると、乗りかごから乗り場に通じるドアを開くように構成されている。
好適な実施例では、ロープ監視機構は、記載しているように第1のロープ部aのそれぞれのずれを少なくとも1つの第1の検出器20a、30aを用いて、さらに、記載しているように第2のロープ部bのそれぞれのずれを少なくとも1つの第2の検出器20b、30bを用いて監視するように構成されている。したがって、第1および第2のロープ部は別々の検出器によって監視される。図1に示すように、ロープ監視機構は、第1のロープ部aのそれぞれにおける所定区間からロープホイール4、5、6の軸方向へのずれを検出するよう構成された第1の検出器20a、30a、および第2のロープ部bのそれぞれにおける所定区間からロープホイール4、5、6の軸方向へのずれを検出するよう構成された第2の検出器20b、30bを有する。
検出器は、必須ではないが好ましくは、第1の検出器20a、30aはそれぞれ、第1の制限位置L1a、L1b、L1cおよび第2の制限位置L2a、L2b、L2cの間に配置されている第1のロープ部aのそれぞれが第1の制限位置L1a、L1b、L1cまたは第2の制限位置L2a、L2b、L2cを超えて軸方向にずれるのを監視するとともに、第2の検出器20b、30bのそれぞれは、第1の制限位置L1a、L1b、L1cおよび第2の制限位置L2a、L2b、L2cの間に配置されている第2のロープ部bのそれぞれが第1の制限位置L1a、L1b、L1cまたは第2の制限位置L2a、L2b、L2cを超えて軸方向にずれるのを監視するように構成されている。このとき、第1および第2の制限位置L1a、L1b、L1cおよびL2a、L2b、L2cは、当該ロープの所定区間Za、Zb、Zcの範囲を定める。この場合、第1のロープ部aのうち1または複数が所定区間Za、Zb、Zcから、具体的には所定区間を定める制限位置を超えてロープホイール4、5、6の軸方向へずれるか、または第2ロープ部bのうち1または複数が所定区間から、具体的には所定区間Za、Zb、Zcを定める制限位置を超えてロープホイール4、5、6の軸方向へずれると、駆動ホイール5の回転を停止させるように構成されている。
一般に、1または複数のベルト状懸垂ロープ3a、3b、3cは、記載のとおり配されたロープのうちの1本のみを有していてもよい。しかしながら好ましくは、1または複数のベルト状巻上ロープは、複数のベルト状巻上ロープを有する。図示の実施例では、少なくとも3本のベルト状巻上ロープが配されている。ロープはベルト状に形成され、ロープの厚さ方向(図2における上向きおよび下向き方向)に対面する2つの幅広面、およびロープの幅方向(図2における左および右方向)に対面する外側の側面を有する。ロープ3a、3b、3cのそれぞれは、転向ホイール4、6および駆動ホイール5を周回し、ロープの幅広面が当該ホイール5に接する。図示のように複数のロープが設けられている場合、ロープ3a、3b、3cは、ホイール4、5、6の軸方向に互いに近接し、かつ、ロープの幅方向wに互いに近接している転向ホイール4、6および駆動ホイール5を周回する。
好ましくは、周縁面領域A、B、Cおよび当該周縁面領域A、B、Cに当接するロープの表面はどちらも平滑であるため、周縁面領域A、B、Cおよびロープのいずれにも、他方の凹部内に延びる突起部は存在しない。そのため、各ロープの軸位置は、ロープが当接する上反り周縁面領域A、B、Cの形状によって制御される。加えて、各ロープの牽引は駆動ホイール5およびロープ間の摩擦接触に基づく。したがって、周縁面領域およびロープ表面のいずれも、V字状や歯状のような係合部を介して相互に係合するように構成する必要はない。
好ましくは、1または複数のロープ3a、3b、3cのそれぞれは、1または複数の連続する荷重支持部材(図示せず)を有し、荷重支持部材はロープ3a、3b、3cの全長にわたってロープ3a、3b、3cの長手方向に延びている。好ましくは、1または複数の連続する荷重支持部材は、ロープの表面を形成する弾性被膜に埋め込まれている。これにより、軸位置制御および牽引の観点からみて、上反りホイールおよび駆動ホイールに対するロープの効果的な摩擦係合を可能にする面がロープに設けられることとなる。被膜は、好ましくはポリウレタンなどのエラストマから形成される。一般に、弾性被膜はロープ3a、3b、3cに良好な摩擦抵抗と保護をもたらし、荷重支持部材同士を隔離する。ロープ3a、3b、3cにエレベータの使用に適した回転半径をもたらすために、ロープの幅/厚さ比を実質的な値とし、具体的には2より大きくし、好適には図示したように4より大きくすることが好ましい。これにより、ロープ3a、3b、3cの適度な曲げ半径を実現できる。
好適な一実施例において、既述のエレベータを制御する。エレベータを制御する方法には、駆動ホイール5を2方向の回転方向D1、D2のうちの第1の方向D1に、具体的には第1のロープ部aのそれぞれが駆動ホイール5から第1の上反りホイール4に向かって走行する方向に回転させることが含まれる。実施例では、上反り転向ホイールは駆動ホイール5の両側に設けられ、第2のロープ部bのそれぞれは第2の転向ホイールから駆動ホイール5に向けて走行する。本方法はさらに、駆動ホイール5が2方の回転方向D1、D2のうちの第1の方向D1に回転しているときに、第1のロープ部aのそれぞれが例えば制限位置を超えて所定区間Za、Zb、Zcからロープホイール4、5、6の軸方向にずれるのを監視するとともに、第2のロープ部bのそれぞれが例えば制限位置を超えて所定区間Za、Zb、Zcからホイール4、5、6の軸方向にずれるのを監視し、第1および第2のロープ部a、bのうち1または複数が例えば所定区間Za、Zb、Zcを規定する制限位置を超えて所定区間Za、Zb、Zcからロープホイール4、5、6の軸方向にずれると、駆動ホイール5の回転方向D1、D2のうちの第1の方向D1への回転を停止させる工程を含む。
上述のとおり、エレベータは好適には、1または複数のロープが所定区間Za、Zb、Zcからずれたことに起因する停止状態から復旧する工程を実行して、乗客が乗りかごから降りることができるように構成されている。このため、本方法は好適には、回転を停止させた後、駆動ホイール5を2方向の回転方向D1、D2のうちの第1の方向D1にそれ以上回転させずに、駆動ホイール5を2方向の回転方向D1、D2のうちの第2の方向D2に低速で逆回転させる工程を含む。
安全性および有効性の点から、本方法は、1つ以上の基準を満たす場合にのみ、回転を停止させた後に、駆動ホイール5を2方向の回転方向D1、D2のうちの第1の方向にそれ以上回転させずに、駆動ホイール5を2方向の回転方向D1、D2のうちの第2の方向に低速で逆回転させる工程を含むことが好ましい。1つ以上の基準とは、以下で述べる記載、すなわち、
− 第1のロープ部aのいずれも所定区間からホイール4、5、6の軸方向にずれていない、
− 第2のロープ部分bのうち1または複数が所定区間Za、Zb。Zcからずれたことに起因して、回転方向D1、D2のうちの第1の方向D1への駆動ホイール5の回転が停止した、
のうち少なくとも一方(いずれか一方)を含むものであるが、両方とも含むことが好ましい。
好ましくは、駆動ホイール5の低速での逆回転は、逆回転によって乗りかごが動く方向における最寄りの乗り場と同じ高さに至るまで継続する。そして本方法は、乗りかごが乗り場と同じ高さになると、乗りかごから乗り場に通じるドアを開く工程を含む。このようなドアには、例えば、乗客が乗りかごから出られるように開放すべき乗りかごドアおよび乗り場階ドアなどが含まれる。
以上、駆動ホイールが回転方向のうちの第1方向に回転して乗りかごを2方向の走行方向のうち一方(上または下方向)に動かす際の、エレベータの動作について述べてきた。上述および図示のように、エレベータは、駆動ホイール5の両側に非駆動の上反り転向ホイール4、6を有することが好ましい。これによりエレベータは駆動ホイールが回転すると上述のような方法で作動して、乗りかごを2方向の走行方向のうちの他方の(上または下方向)に動かすことが可能となる。駆動ホイール5の両側において対称的に作動を行うようにしてもよい。その理由は、第1および第2のロープ部a、bのそれぞれに働く上反り転向ホイールが設けられているうえ、第1および第2のロープ部a、bのそれぞれに注目して監視を行うからである。
好ましくは、第1のロープ部aのそれぞれのずれは、記載のとおり、少なくとも1つの第1の検出器20a、30aを用いて監視するとともに、第2のロープ部bのそれぞれのずれは、記載のとおり、少なくとも1つの第2の検出器20b、30bを用いて監視する。
図3〜図5および図6〜図7は選択的に採り得る検出器の実施例を示し、これらの検出器によって、ロープ監視機構は、第1のロープ部aのそれぞれの所定区間からのずれおよび第2のロープ部bのそれぞれの所定区間からのずれを監視するよう構成されている。これらの例では、各所定区間Za、Zb、Zcは、第1の制限位置L1a、L1b、L1cおよび第2の制限位置L2a、L2b、L2cによってその範囲が定められる。各ロープ部は、第1および第2の制限位置L1a、L1b、L1cおよびL2a、L2b、L2cの間に個別に配される。制限位置は、ロープ部a、bの個々のロープの所定区間Za、Zb、Zcの範囲を規定する。所定区間Za、Zb、Zcは、当該ロープ部がホイール4、5、6の軸方向において移動可能な範囲である。
所定区間Za、Zb、Zcからロープ部が、本例において具体的には制限位置を超えてずれると、駆動ホイール5の回転停止が行われる。このようにして、ロープ3a、3b、3cが横滑りして所期経路からずれると、エレベータは速やかに停止状態になる。制限位置L1a、L2a;L1b、L2b;L1c、L2cは、当該ロープ3a、3b、3cのロープ部a、bが画定された第1および第2の制限位置L1a、L2a;L1b、L2b;L1c、L2c間に完全に収まっている場合、当該ロープ部が周回する上反り転向ホイールの凸状部の頂部にロープ部が位置するように定められることが好ましい。
図3は、検出器20a、20bの好適な第1の実施例を示す。検出器20a、20bは、ホイール4、5、6の軸方向におけるロープ3a、3b、3cの両側に、それぞれのロープ用の第1および第2の検知部材31、32;32、33;33、34を有する。図示の実施例では、ロープが複数本設置されているため、検知部材は互いに隣り合うロープ間に延びて配置されている。それぞれの検知部材は接触面cを有し、検知部材に隣接するロープが軸方向にずれると接触面は当該ロープに接触する。第1の検知部材31、32、33はそれぞれ、当該ロープの第1の制限位置L1a、L1b、L1cに配置され、検知部材の接触面cは制限位置L1a、L1b、L1cの地点に配置される。同様に、第2の検知部材32、33、34はそれぞれ、当該ロープの第2の制限位置L2a、L2b、L2cに配置され、検知部材の接触面cは制限位置L2a、L2b、L2cの地点に配置される。そして、各検知部材31、32;32、33;33、34はそれぞれ、ロープに押されると移動するように構成され、ロープが軸方向にずれると当該検知部材にぶつかって接触する。各検知部材31、32、33、34が移動することで、上述の停止が行われる構成となっている。図4は、図3の一部拡大図を示す。
各検知部材31、32、33、34は、少なくともロープ3a、3b、3cの長手方向に移動可能なため、ロープ3a、3b、3cはエレベータの使用中、具体的には乗りかごの移動中に長手方向に動くときに、軸方向にずれて検知部材31、32、33、34に接触衝突すると、ロープに隣接する検知部材31、32、33、34に関与して、検知部材を少なくともロープ3a、3b、3cの長手方向に押すように配設される。したがって、ロープ3a、3b、3cはロープに隣接する検知部材31、32、33または34に関与して、ロープ3a、3b、3cの動きによって当該検知部材31、32、33、34の位置を動かすことができる。このように、当該検知部材31、32、33または34は、関与の後にロープ3a、3b、3cとともに動くため、ロープ3a、3b、3cおよびロープに係合する検知部材31、32、33または34の間に生じる擦れは、ロープ3a、3b、3cを損傷させるほどの激しさにはならない。上述の関与は、好ましくは摩擦による関与である。各検知部材31、32、33、34の接触面cは軸方向に弾性的に動いて、緩やかな接触を確保するようにすることが好ましい。このため、接触面cを弾性材料で形成する、および/または検知部材を軸方向に弾性的に曲げられるようにする。弾性材料は、ゴム、シリコンまたはポリウレタンなどのエラストマであることが好ましい。また、接触面cの弾性は、ロープ3a、3b、3cと検知部材31、32、33、34の間の摩擦接触を堅固にすることに役立つ。本実施例では、各検知部材31、32、33、34が動くことで、上述の停止が引き起こされるように配置されている。
ロープ3a、3b、3cの少なくとも長手方向への検知部材の移動を可能にするために、好ましくは、各検知部材31、32、33、34は軸aを中心として回転移動可能に取り付けられる。軸aはホイール4、5、6の軸方向と平行である。各検知部材31、32、33、34の回転移動によって、駆動ホイール5の停止が引き起こされるように配置されている。好適な実施例では、検知部材31、32、33、34は、公知の回転移動可能な運搬装置体35を介し、上述の方法によって移動可能に取り付けられる。したがって、個々の検知部材を移動可能にしなくてもよい。このように、本構造は可動部品が少ないため、信頼性が高く、簡素で、製造が容易である。運搬装置体35は、好ましくは固定設置された枠37に回転可能に取り付けられる。
好適な実施例において、各検知部材31、32、33、34は、軸aを中心とする回転方向のどちらか一方に向けて回転移動可能に取り付けられる。したがって、検知部材31、32、33、34はロープ3a、3b、3cと接触して、ロープ3a、3b、3cによってロープの移動方向に関係なく、少なくともロープの長手方向に押されてずれる。
好適な実施例において、ずれを検出する手段30は、移動可能な運搬装置体35の位置を検知するよう構成された、少なくとも1つの電気センサ36を有する。センサは好適には、運搬装置体35の位置を検知する検知突起部40を有するスイッチの形態をとる。また、検出器は、好ましくは運搬装置体35の移動に抵抗する手段39を有する。手段39は、図5に示す実施例では、運搬装置体35の軸回転に抵抗するよう構成された1または複数のばね39の形態をとっている。また、好適には、ばねを用いて検知部材の配置を維持し、検知部材が軸aのどちらか一方に向けて周回することを可能にする。ばねは、好適には、軸aと同軸上に沿って運搬装置体35と枠37の間に取り付けられる螺旋ばねである。駆動ホイール5の回転を停止させるために、エレベータのモータMおよび機械ブレーキに接続されたエレベータ制御装置10にセンサ36を接続することで、停止に関連して必要な工程を実行することができる。別の方法として、センサ36は例えば、エレベータの安全回路の安全スイッチを動作させる中継器を有していてもよく、または中継器と接続してもよい。
図6は、検出器30a、30bの第2の実施例を示す。検出器30a、30bは、制限位置L1a、L2a;L1b、L2b;L1c、L2cから電磁放射線または超音波を受信する検知装置52〜55、および検知装置に接続され、例えば所定許容限度に達する場合、または所定の状況で変化する場合など、1または複数の制限位置L1a、L2a;L1b、L2b;L1c、L2cから受信した電磁放射線または超音波が所定の基準を満たす場合には、駆動ホイール5を停止させるように構成された監視装置51を有する。各検知装置52〜55は、フォトセル、赤外線、マイクロ波またはレーザービーム式のセンサであってもよく、例えば、超音波センサでもよい。検知装置52〜55はそれぞれに、関連付けられている制限位置L1a、L2a;L1b、L2b;L1c、L2cから電磁放射線または超音波を受信する受信器を有する。図7は、検知装置52、53、54、55の好適な構成を示す。好ましくは、受信器56に加えて、各検知装置52〜55は、電磁放射線または超音波(受信機が超音波を受信する受信器の場合)を関連付けられている制限位置L1a、L2a;L1b、L2b;L1c、L2cに向けて送信する送信器を追加的に有し、送信器から制限位置L1a、L2a;L1b、L2b;L1c、L2cに送信された電磁放射線または超音波は、当該制限位置を超えてずれたロープから反射される。受信器が受信した当該制限位置L1a、L2a;L1b、L2b;L1c、L2cに関連付けられている電磁放射線または超音波は、監視装置51を用いて監視されるように構成され、1または複数の制限位置L1a、L2a;L1b、L2b;L1c、L2cから受信した電磁放射線または超音波が所定の基準を満たす場合、監視装置51は回転の停止を実行する。回転停止を実行するために、監視装置51をエレベータのモータMおよび機械ブレーキに接続されたエレベータ制御装置10に接続させてもよい。これによって、停止に関連して必要な工程を実行することができる。また別の方法として、監視装置51は例えば、エレベータの安全回路の安全スイッチを作動させる中継器を有するか、または中継器と接続してもよい。
図6では、検知装置52〜55が電磁放射線または超音波を送信するように構成されている位置、および検知装置52〜55が電磁放射線または超音波を受信するように構成されている位置を、ビームとして点線で示す。送信器を備えずに手段50が設けられる場合、周辺光の状態や音の状態に応じて、受信器による制限位置を超えるロープのずれの測定値を検出できる量の程度まで変化させた電磁放射線や超音波をもたらし、これによって送信器を備えていない装置を実施することができる。
制限位置L1a、L2a;L1b、L2b;L1c、L2cから電磁放射線または超音波を受信する複数の検知装置に代えて、手段50は制限位置L1a、L2a;L1b、L2b;L1c、L2cから電磁放射線または超音波を受信する単一の検知装置、すなわち、複数の制限位置から超音波または電磁放射線を受信する1つの検知装置、および当該1つの検知装置に接続され、制限位置L1a、L2a;L1b、L2b;L1c、L2cのうち1つ以上から受信した超音波または電磁放射線が、例えば所定制限値に達しているか、所定の状態に変化しているなどの所定の基準を満たしている場合に停止動作を始めるように構成された監視装置を有していてもよい。この場合、1または複数の検知装置は、超音波検知器、光学カメラ、スキャナ、機械的視覚装置またはパターン認識装置の方式を採ってもよい。このような場合、検知装置は、超音波または電磁放射線を制限位置L1a、L2a;L1b、L2b;L1c、L2cに送信する1または複数の送信機を有していてもよい。しかしながら、送信機の具備は必須ではない。
図8で示す一実施例では、ロープ監視機構は、第1のロープ部aのそれぞれの所定区間からホイール4、5、6の軸方向へのずれ(とくに制限位置を超えたずれ)を検出するよう構成された2つの第1の検出器20a、30a、および第2のロープ部bのそれぞれの所定区間からホイール4、5、6の軸方向へのずれ(特に、制限位置を超えたずれ)を検出するよう構成された2つの第2の検出器20b、30bを有する。2つの第1の検出器は、第1の転向ホイールの(ロープの長手方向から見た)前後における第1のロープ部のずれを検出することに重点を置いている。2つの第2の検出器は、第2の転向ホイールの(ロープの長手方向から見た)前後における第2のロープ部のずれを検出することに重点を置いている。
各図に示す実施例では、エレベータは、駆動ホイール5の両側に設けられる非駆動の上反り転向ホイール、すなわち、第1のロープ部aの方向を転換させる第1の非駆動の上反り転向ホイール4および第2のロープ部bの方向を転換させる第2の非駆動の上反り転向ホイール6を有する。したがって、駆動ホイールの両側に配されたロープ部は非駆動の上反り転向ホイールによって方向転換される。このような構成は、駆動方向に関係なく本発明の利点を実現するのに好適である。しかしながら、本発明の利点のうち少なくともいくつかは、非駆動の上反り転向ホイールが駆動ホイール5の片側にだけ設けられている場合、例えば、駆動方向の独立性は必要ないと思われる場合に実現できる。
上述の記載ならびに添付の図面は、本発明を例示することのみを目的としていることを理解すべきである。発明の概念は様々な方法で実施可能であることは、当業者には明白であろう。したがって、上述の本発明の実施例は、上述の開示の観点から当業者が理解できるように、発明を逸脱することなく改良または変更されることができる。よって、本発明およびその実施形態は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲内で変更することができる。
1、2 エレベータユニット
3a、3b、3c ベルト状巻上ロープ
4、6 上反り転向ホイール
5 駆動ホイール
20a、20b、30a、30b 検出器
A、B、C 上反り周縁面領域
a、b ロープ部
H 昇降路
L1a、L1b、L1c 第1の制限位置
L2a、L2b、L2c 第2の制限位置
Za、Zb、Zc 所定区間

Claims (14)

  1. 少なくとも一方はエレベータ乗りかごである、昇降路を上下に移動可能な第1のエレベータユニットおよび前記昇降路を上下に移動可能な第2のエレベータユニットと、
    第1のエレベータユニットと第2のエレベータユニットを相互に連結させる1または複数のベルト状巻上ロープと、
    該1または複数のベルト状巻上ロープを動かす駆動ホイールを含むロープホイールとを有し、
    前記1または複数のベルト状巻上ロープはそれぞれ、前記駆動ホイールを周回するとともに、該駆動ホイールと第1のエレベータユニットの間に延びる第1のロープ部および前記駆動ホイールと第2のエレベータユニットの間に延びる第2のロープ部を連続的に含むエレベータにおいて、
    前記ロープホイールはさらに1または複数の非駆動の上反り転向ホイールを含み、該上反り転向ホイールはさらに、該上反り転向ホイールの径方向に垂直な方向に、前記ベルト状巻上ロープ毎が当接する領域に対応して上反りしている上反り周縁面領域を備え、
    前記ベルト状巻上ロープ毎に含まれる第1のロープ部は、第1の非駆動の上反り転向ホイールを周回するよう構成され、具体的には、該上反り転向ホイールの前記上反り周縁面領域に当接し、
    該エレベータはさらに、前記ベルト状巻上ロープ毎に含まれる第1のロープ部の所定区間から前記ロープホイールの軸方向へのずれ、および第2のロープ部の所定区間から前記ロープホイールの軸方向へのずれを監視するよう構成されているロープ監視機構を有し、
    該エレベータは、
    前記駆動ホイールを、前記ベルト状巻上ロープ毎に含まれる第1のロープ部が前記駆動ホイールから第1の非駆動の上反り転向ホイールに向けて走行し前記ベルト状巻上ロープ毎に含まれる第2のロープ部が第2の非駆動の上反り転向ホイールから前記駆動ホイールに向かって走行する第1の回転方向に回転させ、
    前記駆動ホイールが第1の回転方向に回転している間、前記ベルト状巻上ロープ毎に含まれる第1のロープ部の前記所定区間から前記ロープホイールの軸方向へのずれ、および第2のロープ部の前記所定区間から前記ロープホイールの軸方向へのずれを監視し、
    第1および第2のロープ部のうち少なくともいずれかが前記所定区間から前記ロープホイールの軸方向にずれると、前記駆動ホイールの第1の回転方向への回転を停止させ、その後、
    第1または第2のロープ部と前記所定区間との位置関係に関する1つ以上の基準が満たされている場合にのみ、前記駆動ホイールを第1の回転方向にはそれ以上回転させずに、第1の回転方向とは逆である第2の回転方向に前記駆動ホイールを回転させるように構成され、
    前記1つ以上の基準は、少なくとも、前記1または複数のベルト状巻上ロープにおいて、第1のロープ部は前記所定区間から前記ロープホイールの軸方向にずれていないという基準を含むことを特徴とするエレベータ。
  2. 請求項1に記載のエレベータにおいて、第2のロープ部は第2の非駆動の上反り転向ホイールを周回するように配設され、具体的には、該上反り転向ホイールの前記上反り周縁面領域に当接することを特徴とするエレベータ。
  3. 請求項1または2に記載のエレベータにおいて、該エレベータは、前記駆動ホイールの第2の回転方向への回転を、前記乗りかごが最寄りの乗り場の高さに至るまで継続させ、前記乗りかごが前記最寄りの乗り場の高さに至ると、前記乗りかごから前記最寄りの乗り場に通じるドアを開くように構成されていることを特徴とするエレベータ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のエレベータにおいて、前記1つ以上の基準はさらに、前記駆動ホイールの第1の回転方向への回転の停止は、前記1または複数のベルト状巻上ロープにおいて、1以上の第2のロープ部が前記所定区間からずれると実行されるという基準を含むことを特徴とするエレベータ。
  5. 少なくとも一方はエレベータ乗りかごである、昇降路を上下に移動可能な第1のエレベータユニットおよび前記昇降路を上下に移動可能な第2のエレベータユニットと、
    第1のエレベータユニットと第2のエレベータユニットを相互に連結させる1または複数のベルト状巻上ロープと、
    該1または複数のベルト状巻上ロープを動かす駆動ホイールを含むロープホイールとを有し、
    前記1または複数のベルト状巻上ロープはそれぞれ、前記駆動ホイールを周回するとともに、該駆動ホイールと第1のエレベータユニットの間に延びる第1のロープ部および前記駆動ホイールと第2のエレベータユニットの間に延びる第2のロープ部を連続的に含むエレベータにおいて、
    前記ロープホイールはさらに1または複数の非駆動の上反り転向ホイールを含み、該上反り転向ホイールはさらに、該上反り転向ホイールの径方向に垂直な方向に、前記ベルト状巻上ロープ毎が当接する領域に対応して上反りしている上反り周縁面領域を備え、
    前記ベルト状巻上ロープ毎に含まれる第1のロープ部は、第1の非駆動の上反り転向ホイールを周回するよう構成され、具体的には、該上反り転向ホイールの前記上反り周縁面領域に当接し、
    該エレベータはさらに、前記ベルト状巻上ロープ毎に含まれる第1のロープ部の所定区間から前記ロープホイールの軸方向へのずれ、および第2のロープ部の所定区間から前記ロープホイールの軸方向へのずれを監視するよう構成されているロープ監視機構を有し、
    該エレベータは、第1および第2のロープ部のうち少なくともいずれかが前記所定区間から前記ロープホイールの軸方向にずれると、前記駆動ホイールの回転を停止させるよう構成され、
    第1および第2のロープ部のうち少なくともいずれかが前記所定区間からずれることによって、前記駆動ホイールの2方向の回転方向のうち、前記ベルト状巻上ロープ毎に含まれる第1のロープ部が前記駆動ホイールから第1の非駆動の上反り転向ホイールに向けて走行する第1の方向への回転が停止されると、該エレベータは、前記駆動ホイールを第1の回転方向にそれ以上回転させずに、前記駆動ホイールを低速で逆回転させるように構成され、ここで、
    該エレベータは第1または第2のロープ部と前記所定区間との位置関係に関する1つ以上の基準が満たされている場合にのみ前記駆動ホイールを低速で逆回転させるように構成され、
    前記1つ以上の基準は少なくとも前記1または複数のベルト状巻上ロープにおいて、第1のロープ部は前記所定区間から前記ロープホイールの軸方向にずれていないという基準を含むことを特徴とするエレベータ。
  6. 請求項1ないしのいずれかに記載のエレベータにおいて、前記ロープ監視機構は、前記ベルト状巻上ロープ毎に含まれる第1のロープ部のずれを第1の検出器を用いて定められるように監視し、第2のロープ部のずれを第2の検出器を用いて定められるように監視するよう構成されていることを特徴とするエレベータ。
  7. 請求項1ないしのいずれかに記載のエレベータにおいて、前記ロープ監視機構は、
    前記ベルト状巻上ロープ毎に第1のロープ部の前記所定区間から前記ロープホイールの軸方向へのずれを検出するよう構成された少なくとも1つの第1の検出器と、
    前記ベルト状巻上ロープ毎に第2のロープ部の前記所定区間から前記ロープホイールの軸方向へのずれを検出するよう構成された少なくとも1つの第2検出器とを有することを特徴とするエレベータ。
  8. 請求項1ないしのいずれかに記載のエレベータにおいて、第1の検出器は、前記ベルト状巻上ロープ毎に、第1のロープ部が第1の制限位置を超えて、または第2の制限位置を超えて前記ホイールの軸方向にずれるのを検出するよう構成され、第1のロープ部は第1および第2の制限位置の間に配置され、
    第2の検出器は、前記ベルト状巻上ロープ毎に、第2のロープ部が第1の制限位置を超えて、または第2の制限位置を超えて前記ロープホイールの軸方向にずれるのを検出するよう構成され、第2のロープ部は第1および第2の制限位置の間に配置されることを特徴とするエレベータ。
  9. 請求項1ないしのいずれかに記載のエレベータにおいて、前記所定区間はそれぞれ、第1および第2の制限位置によって規定されることを特徴とするエレベータ。
  10. 請求項1ないしのいずれかに記載のエレベータにおいて、第1のロープ部が、前記所定区間を規定する制限位置を超えるなどして前記所定区間から前記ロープホイールの軸方向へずれるか、または第2のロープ部が、前記所定区間を規定する制限位置を超えるなどして前記所定区間から前記ロープホイールの軸方向へずれることによって、該エレベータに前記駆動ホイールの回転を停止させるように構成されていることを特徴とするエレベータ。
  11. 少なくとも一方がエレベータ乗りかごである、昇降路を上下に移動可能な第1のエレベータユニットおよび該昇降路を上下に移動可能な第2のエレベータユニットと、
    第1および第2のエレベータユニットを相互に連結させる1または複数のベルト状巻上ロープと、
    該1または複数のベルト状巻上ロープを動かす駆動ホイールを含むロープホイールとを有し、
    前記1または複数のベルト状巻上ロープはそれぞれ、前記駆動ホイールを周回するとともに、該駆動ホイールと第1のエレベータユニットの間に延びる第1のロープ部および前記駆動ホイールと第2のエレベータユニットの間に延びる第2のロープ部を連続的に含むエレベータの制御方法において、
    前記ロープホイールはさらに1または複数の非駆動の上反り転向ホイールを含み、該上反り転向ホイールはさらに、該上反り転向ホイールの径方向に垂直な方向に、前記ベルト状巻上ロープ毎が当接する領域に対応して上反りしている上反り周縁面領域を備え、
    前記ベルト状巻上ロープ毎に含まれる第1のロープ部は、第1の非駆動の上反り転向ホイールを周回するよう構成され、具体的には、該上反り転向ホイールの前記上反り周縁面領域に当接し、
    前記エレベータはさらにロープ監視機構を含み、
    該方法は、前記駆動ホイールをその2方向の回転方向のうちの第1の回転方向に回転させることにより、前記ベルト状巻上ロープ毎に含まれる第1のロープ部を前記駆動ホイールから第1の非駆動の上反り転向ホイールに向けて走行させ、
    前記駆動ホイールが第1の回転方向に回転している間、前記ベルト状巻上ロープ毎に含まれる第1のロープ部の所定区間から前記ロープホイールの軸方向へのずれ、および第2のロープ部の所定区間から前記ロープホイールの軸方向へのずれを監視し、
    第1および第2のロープ部のうち少なくともいずれかが前記所定区間から前記ロープホイールの軸方向にずれると、前記駆動ホイールの第1の回転方向への回転を停止させ、
    該停止後に、第1または第2のロープ部と前記所定区間との位置関係に関する1つ以上の基準が満たされている場合にのみ、前記駆動ホイールを第1の回転方向にはそれ以上回転させずに、第1の回転方向とは逆である第2の回転方向に前記駆動ホイールを回転させる工程を含み、
    前記1つ以上の基準は、少なくとも、前記1または複数のベルト状巻上ロープにおいて、第1のロープ部は前記所定区間から前記ロープホイールの軸方向にずれていないという基準を含むことを特徴とするエレベータの制御方法。
  12. 請求項11に記載の方法において、前記1つ以上の基準はさらに、前記駆動ホイールの第1の回転方向への回転の停止は、前記1または複数のベルト状巻上ロープにおいて、1以上の第2のロープ部が前記所定区間からずれると実行されるという基準を含むことを特徴とする方法。
  13. 請求項11または12に記載の方法において、前記駆動ホイールの第2の回転方向への回転を、前記乗りかごが最寄りの乗り場の高さに至るまで継続させ、前記方法はさらに、前記乗りかごが前記最寄りの乗り場の高さに至ると、前記乗りかごから前記最寄りの乗り場に通じるドアを開く工程を含むことを特徴とする方法。
  14. 請求項11ないし13のいずれかに記載の方法において、前記ベルト状巻上ロープ毎に含まれる第1のロープ部のずれを第1の検出器を用いて定められるように監視し、第2のロープ部のずれを第2の検出器を用いて定められるように監視する工程を特徴とする方法。
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