JP2012501983A - 4−アルキル−置換ジアミノピリミジン類 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)
Figure 2012501983

〔式中、RからR13並びにX及びXは、明細書中で示されている意味を有する。〕の4−アルキル−置換ジアミノピリミジン類及びそれらの農薬的に有効な塩の殺真菌剤としての使用、並びに、植物の内部及び/若しくは表面上又は植物の種子の内部及び/若しくは表面上に存在する植物病原性の有害な真菌類を防除するための方法及び作用剤、そのような作用剤を調製する方法、並びに、処理された種子、並びに、農業において、園芸において、森林において、材料物質の保護において、家庭内及び衛生の分野において、植物病原性の有害な真菌類を防除するためにそれらの使用に関する。本発明は、さらに、式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)のジアミノピリミジンを調製する方法にも関する。

Description

本発明は、4−アルキル−置換ジアミノピリミジン類及びそれらの農薬的に活性な塩、それらの使用、並びに、植物の内部及び/若しくは表面上又は植物の種子の内部及び/若しくは表面上に存在する植物病原性の有害な真菌類を防除するための方法及び組成物、そのような組成物を調製する方法、並びに、処理された種子、並びに、農業において、園芸において、森林において、材料物質(materials)の保護において、家庭内及び衛生の分野において、植物病原性の有害な真菌類を防除するためにそれらの使用に関する。本発明は、さらに、4−アルキル−置換ジアミノピリミジン類を調製する方法にも関する。
特定のアルキニル−置換ジアミノピリミジン類を殺真菌性作物保護剤として使用することができることは既に知られている(DE 4029650 A1を参照されたい。)。しかしながら、特に低施用量においては、それら化合物の殺真菌活性は必ずしも満足のいくものとは限らない。
現代の殺真菌剤に求められる生態学的及び経済学的な要求、例えば、活性スペクトル、毒性、選択性、施用量、残留物の形成及び望ましい製造方法などに関する要求は、継続的に増大しており、また、例えば耐性に関する問題も存在し得るので、少なくとも一部の領域において既知作物保護剤よりも有利な新規作物保護剤(特に、殺真菌剤)を開発することが絶えず求められている。
驚くべきことに、本発明の4−アルキル−置換ジアミノピリミジン類が、上記目的の少なくとも幾つかの面を解決し、作物保護剤として、特に、殺真菌剤として、使用するのに適しているということが分かった。
これらの4−アルキル−置換ジアミノピリミジン類のうちの一部は、医薬活性化合物として既に知られている(例えば、以下のものを参照されたい: WO 07/003596、WO 06/087230、WO 05/111022、WO 05/111023、WO 05/037800、WO 04/065378、WO 04/056786、WO 04/056807、WO 04/048343、WO 03/032997、WO 03/030909、WO 02/096888)が、それらの驚くべき殺真菌活性については知られていない。
独国特許出願公開第4029650号明細書 国際公開第07/003596号 国際公開第06/087230号 国際公開第05/111022号 国際公開第05/111023号 国際公開第05/037800号 国際公開第04/065378号 国際公開第04/056786号 国際公開第04/056807号 国際公開第04/048343号 国際公開第03/032997号 国際公開第03/030909号 国際公開第02/096888号
本発明は、殺真菌剤としての、式(I)の化合物の使用
Figure 2012501983
〔式中、記号は以下で定義されるとおりである:
は、窒素又はCRを表し;
は、窒素又はCRを表し;
ここで、XとXが両方とも窒素を表すことはなく;
及びRは、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ又はハロゲンを表し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、ヒドロキシル、OR12、OCON(R12、COR12、CR12=NOR12、SF、SR12、SOR12、SO12、CO12、N(R12、NR12COR12又はNR12CO13を表し;
及びRは、互いに独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、3から8員の置換されていないか又は置換されている飽和又は不飽和の、N、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を含んでいないか又は最大で4個まで含んでおり、その際、2個の酸素原子が隣接することはない単環、OR12、OCON(R12、OCOR13、SF、SR12、SOR12、SO12、SON(R13、C=OR12、CO(CHCN、CR12=NOR12、CON(R12、COOR12、NR12COR12、NR12CSR13、NR12COOR13、NR12(C=S)OR13、N(R12、NR12SO13、[C(R12CN、(CHSON(R12、(CHSON(R12、(CR12SON(R12、(CHCOOR12、(CHCOR12、[C(R12COR12、(CHCON(R12、[C(R12CON(R12、(CHNR12COR12、(CHNR(12、(CHNR12COOR13、[C(R12NR12COR12、[C(R12NR12COOR13、置換されていないか又は置換されているC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルキルを表し、ここで、m=1〜4であり;
ここで、さらに、RとRは、適切な場合にはR12とR13を介して、一緒に、5から8員の置換されていないか又は置換されている飽和又は不飽和の、N、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を含んでいなくてもよいか又は最大で4個まで含んでいてもよく、その際、2個の酸素原子が隣接することはない単環を形成することもでき;
ここで、置換基は、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル、オキソ、C−C−ハロアルキル、(C−C−アルキル)カルボニル又はシアノからなる群から選択され;
は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−(C−C)−アルキル、ホルミル、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルケニルオキシ)カルボニル、(C−C−シクロアルキル)カルボニル、(ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、(C−C−ハロアルコキシ)カルボニル、ベンジルオキシカルボニル、置換されていないか若しくは置換されているベンジル、置換されていないか若しくは置換されているベンゾイル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−アルケニル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−アルキニル、C−C−アルキルスルフィニル又はC−C−アルキルスルホニルを表し;
ここで、置換基は、は、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル、C−C−ハロアルキル及びシアノからなる群から選択され;
は、水素、C−C−アルキル、シアノ又はC−C−ハロアルキルを表し;
は、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、メチル、SMe、SOMe、SOMe、CF、CCl、CFH又はCFHを表し;
は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−(C−C)アルキル、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル又はフッ素−、塩素−、臭素−、シアノ−若しくはCF−で置換されていてもよいC−C−アルケニルを表し;
10は、式
Figure 2012501983
[式中、記号は以下で定義されているとおりであり、並びに#は窒素原子への結合点を表す:
11aは、水素又はメチルを表し;
11bは、水素又はC−C−アルキルを表し;
11cは、水素、C−C−アルキル、CN、CHCN、CH(Me)CN、C(Me)CN、CHOH、CHO−(C−C−アルキル)、CHO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)HOH、C(Me)OH、C(Me)HO−(C−C−アルキル)、C(Me)O−(C−C−アルキル)、C(Me)HO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)O−(C−C−ハロアルキル)、CHS−(C−C−アルキル)、C(Me)HS−(C−C−アルキル)、C(Me)S−(C−C−アルキル)、Si(C−C−アルキル)又はC−Cアルケニル(ここで、これらは、ハロゲン又はCFで置換されていてもよい。)を表す。]
の基E1を表し;
又は、
10は、CN、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキルで一置換又は多置換されていてもよいシクロペンチル環又はシクロヘキシル環を表し
12は、同一であるか又は異なっており、そして、水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−シクロアルキル、C−C−トリアルキルシリル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−アルケニル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−アルキニル、置換されていないか若しくは置換されているフェニル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、置換されていないか若しくは置換されているベンジル又は3から7員の置換されていないか若しくは置換されている飽和若しくは不飽和の、N、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を含んでいなくてもよいか又は最大で4個まで含んでいてもよく、その際、2個の酸素原子が隣接することはない環であり;
又は、
2つの基R12が1個の窒素原子に結合している場合、2つの基R12は、3から7員の置換されていないか若しくは置換されている飽和若しくは不飽和の、N、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を最大で4個まで含むことができ、その際、2個の酸素原子が隣接することはない環を形成することができ;
又は、
2つの基R12が、基NR12COR12、NR12SOR12、NR12SO12、NR12SONR12、NR12SONR12の中で隣接している場合、2つの基R12は、3から7員の置換されていないか若しくは置換されている飽和若しくは不飽和の、N、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を最大で4個まで含むことができ、その際、2個の酸素原子が隣接することはない環を形成することができ;
13は、同一であるか又は異なっており、そして、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−トリアルキルシリル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−アルケニル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−アルキニル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−シクロアルキル、置換されていないか若しくは置換されているアリール、C−C−アルコキシ−(C−C)アルキル、置換されていないか若しくは置換されているベンジル又は3から7員の置換されていないか若しくは置換されている飽和若しくは不飽和の、N、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を含んでいなくてもよいか又は最大で4個まで含んでいてもよく、その際、2個の酸素原子が隣接することはない環であり;
ここで、2つのR13は、3から7員の置換されていないか若しくは置換されている飽和若しくは不飽和の、N、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を最大で4個まで含むことができ、その際、2個の酸素原子が隣接することはない環を形成することができ;及び、
ここで、可能な置換基は以下のリストから選択される:
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、CF、CFH、CFH、C、CCl、ヒドロキシル、OMe、OEt、OPr、OisoPr、OBu、OsecBu、OisoBu、OtertBu、O(CHOCH、O(CHOCH、O−シクロペンチル、O−フェニル、OCF、OCFH、OCFCF、OCFCFH、SH、SMe、SEt、SCF、SCFH、SPh、SCF、SOMe、SOCF、SOMe、SOEt、COH、COCH、COEt、COPr、COisoPr、COtertBu、COMe、COCF、NH、NHMe、NMe、NHEt、NEt、NHPr、NHisoPr、NHnBu、NHtertBu、NHisoBu、NHsecBu、シクロプロピルアミノ、ホルミル、CHCN、CHMeCN、CHCOCH、CHOMe、(CHOMe、(CHOMe、CHOH、CHSMe、(CHSMe、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、シクロプロピル、1−メトキシシクロプロピル、1−クロロシクロプロピル、シクロブチル、3−ジメチルブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、ネオペンチル、プロパ−2−エン−1−イル、1−メチルプロパ−2−エン−1−イル、ブタ−3−エン−1−イル、(トリメチルシリル)メチル、フェニル、ベンジル、−CHCH=CH、−CH(CH)CH=CH、−CHC≡CH〕
及びその農薬的に活性な塩を提供する。
本発明による式(I)のジアミノピリジン及びそれらの農薬的に活性な塩は、殺有害生物剤として使用するのに、特に、植物病原性の有害な真菌類を防除するのに、非常に適している。上記で記載した本発明の化合物は、特に、強力な殺真菌活性を有しており、作物保護において、家庭内及び衛生の分野において、並びに、材料物質の保護において、使用することができる。
式(I)の化合物は、純粋な形態でも存在し得るし、並びに、種々の可能な異性体形態の混合物として、特に、立体異性体(例えば、E及びZ、トレオ及びエリトロ)の混合物として、及び、さらに、光学異性体(例えば、R及びS異性体又はアトロプ異性体)の混合物として、及び、適切な場合には、さらに、互変異性体の混合物としても存在し得る。特許請求されているのは、E異性体とZ異性体の両方、並びに、トレオとエリトロの両方、さらに、光学異性体、これら異性体の任意の混合物、及び、さらに、可能な互変異性体である。
当該記号のうちの1つ以上が下記で定義されているとおりである式(I)の化合物及びそれら化合物の農薬的に活性な塩を殺真菌剤としての使用するのが好ましい:
は、窒素又はCRを表し;
は、窒素又はCRを表し;
ここで、XとXが両方とも窒素を表すことはなく;
及びRは、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、F、Cl又はBrを表し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、O−(C−C−アルケニル)、O−(C−C−アルキニル)、OCONH−(C−C−アルキル)、OCON−(C−C−アルキル)、C−C−ハロアルコキシ、COH、CO−(C−C−アルキル)、C(=NOH)Me、C(=NO)−(C−C−アルキル)Me、CH(=NO)−(C−C−アルキル)、SF、S−(C−C)−アルキル、S−(C−C)−ハロアルキル、SO−(C−C−アルキル)、SO−(C−C−アルキル)、CO−(C−C−アルキル)、NH、NH−(C−C−アルキル)、N−(C−C−アルキル)、NHCO−(C−C−アルキル)、NHCOH、NMeCO−(C−C−アルキル)又はNHCO−(C−C−アルキル)を表し;
及びRは、互いに独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、O−(C−C)−アルキル、O−(C−C−シクロアルキル)、O−(C−C−ハロアルキル)、OCONH−(C−C−アルキル)、OCON−(C−C−アルキル)、OCO−(C−C−アルキル)、SH、SF、S−(C−C−アルキル)、S−(C−C−ハロアルキル)、SPh、SO−(C−C−アルキル)、SO−(C−C−アルキル)、SO−(C−C−アルケニル)、SO−(C−C−アルキニル)、SO−(C−C−ハロアルキル)、SON−(C−C−アルキル)、ホルミル、CO−(C−C−アルキル)、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、COCHCN、CONH−(C−C−アルキル)、CON−(C−C−アルキル)、CONH−(C−C−ハロアルキル)、CONH−(C−C−アルケニル)、CONH−(C−C−アルキニル)、CONH−(C−C−シクロアルキル)、CONHCH(CH)CHOCH、CONH(CHO−(C−C−アルキル)、CONHPh、ピペリジン−1−イルカルボニル、モルホリン−4−イルカルボニル、(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル、ピロリジン−1−イルカルボニル、アゼチジン−1−イルカルボニル、アジリジン−1−イルカルボニル、ヘキサメチレンイミン−1−イルカルボニル、モルホリン−1−イルカルボニル、チオモルホリン−1−イルカルボニル、COOH、(C−C−アルコキシ)カルボニル、CO(CHO−(C−C−アルキル)、NHCO−(C−C−アルキル)、NHCO−(C−C−ハロアルキル)、N−(C−C−アルキル)−CO−(C−C−アルキル)、N−(C−C−アルキル)−CS−(C−C−アルキル)、NHCO−(C−C−アルケニル)、NH(C=S)O−(C−C−アルキル)、NHCOPh、NHCO(CHO−(C−C−アルキル)、NHCHO、N−(C−C−アルキル)CHO、NHCO−(C−C−アルキル)、NHCOPh、NHCO−(C−C−ハロアルキル)、N−(C−C−アルキル)−CO−(C−C−アルキル)、NH、NH−(C−C−アルキル)、N−(C−C−アルキル)、シクロプロピルアミノ、NHCH(CH)CHOCH、アセチル(シクロプロピル)アミノ、[(1−メチルシクロプロピル)カルボニル]アミノ、モルホリン−1−イル、モルホリン−4−イルメチル、NHSO−(C−C−アルキル)、CHCN、CHMeCN、CHSONH−(C−C−アルキル)、CHSON−(C−C−アルキル)、C(Me)HSON−(C−C−アルキル)、CHCO−(C−C−アルキル)、CH(CH)COCH、CHCO−(C−C−シクロアルキル)、CHCONH−(C−C−アルキル)、CHCO−(C−C−アルキル)、CHNHCOO−(C−C−アルキル)、CH=NO−(C−C−アルキル)、C(CH)=NO−(C−C−アルキル)、CHNHCO−(C−C−アルキル)、CHNHCO−(C−C−ハロアルキル)、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、1−メトキシシクロプロピル、1−クロロシクロプロピル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルキル、モルホリン−4−イルスルホニル、(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)、3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)メチル、ピペリジン−1−イルスルホニル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イル、3,5−ジメチルピペリジン−1−イル、4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル、5−エトキシ−3,4−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル、アセチル(シクロヘキシル)アミノ、2−フロイルアミノ、5−エトキシ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル、3−(2−クロロエチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル、1,1−ジオキシドテトラヒドロチオフェン−2−イル、4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル、3−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル、2−オキソシクロペンチル、2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル、1−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−3−オキソピラゾリジン−4−イル、テトラヒドロフラン−2−イル、フラン−2−イル、5−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル、(ベンジルスルファモイル)メチル、(フラン−2−イルカルボニル)アミノ、[(1−フェニルエチル)スルファモイル]メチル、5−オキソ−3−(プロパン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、1H−テトラゾール−5−イル、(シクロプロピル−カルボニル)アミノ、4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル、2,3−ジメチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、5−チオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル、3−(1−メチルエチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、3−(2−メチルプロピル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、2−オキソ−3−プロパ−2−エン−1−イルイミダゾリジン−1−イル、3−tert−ブチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、ピロリジン−1−イルスルホニル、2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル、(モルホリン−4−イルスルホニル)メチル、(ピペリジン−1−イルスルホニル)−メチル、(ピロリジン−1−イルスルホニル)メチル、2−オキソイミダゾリジン−1−イル、3−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、3,4−ジメチル−5−オキソ−4、5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、1−メチルシクロペンチル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、3,3−ジメチル−2−オキソシクロペンチル、3−オキソ−4,5−ジメチル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−2−イル、3−オキソ−4−エチル−5−メチル−2,4−ジヒドロピラゾール−2−イル、3−オキソ−5−トリフルオロメチル−2,4−ジヒドロピラゾール−2−イル、3−オキソ−5−イソプロピル−2,4−ジヒドロピラゾール−2−イル、3,5−ジオキソ−4,4−ジメチルピラゾリジン−1−イル、3,5−ジオキソ−4−エチルピラゾリジン−1−イル、3−オキソ−4,4−ジメチルピラゾリジン−1−イル、2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、3−オキソブチル、4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル、1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、シクロプロピル(トリフルオロアセチル)アミノを表し(ここで、m=1〜3);
及び、RとRが、適切な場合にはR12又はR13を介して、環を形成する場合、一般式(I)の下記サブユニット:
Figure 2012501983
は、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、1H−インドール−6−イルアミノ、1H−インドール−5−イルアミノ、2−[(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−イル]アミノ、(3−メチル−1,1−ジオキシド−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル)アミノ、(1,1−ジオキシド−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−6−イル)アミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル)アミノ、(4H−1,3−ベンゾジオキシン−7−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−8−イル)アミノ、(2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾチエン−5−イル)アミノ、(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ、[2−(エチルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]アミノ、(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ、1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ、(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル)アミノ、(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−1,3−ベンゾオキサチオール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−5−イル)アミノ、(2−エチル−1,3−ベンゾオキサゾール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)アミノ、(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−6−イル)アミノ、3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−イル)アミノ、[2−(エチルスルホニル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]アミノ、(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ、(2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾチオフェン−5−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル)アミノ、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)アミノ、1H−インダゾール−6−イルアミノであることができ;
は、水素、C−C−アルキル、CHOCH、CHCHOCH、ホルミル、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、ベンジルオキシカルボニル、ベンジル、4−メトキシベンジル、2,4−ジメトキシベンジル、2−ヒドロキシベンジル、置換されていないか若しくは置換されているベンゾイル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−アルケニル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−アルキニル、C−C−アルキルスルフィニル又はC−C−アルキルスルホニルを表し;
ここで、置換基は、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル及びシアノからなる群から選択され;
は、水素、メチル、シアノ、CF、CFH又はCFHを表し;
は、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、Me、SMe、SOMe、SOMe、CFH、CFH又はCFを表し;
は、水素、メチル、エチル、プロパン−1−イル、CHCHOMe又はCHCH=CHを表し;
10は、式(E1)
Figure 2012501983
〔式中、記号は以下で定義されているとおりであり、並びに#は窒素原子への結合点を表す:
11aは、水素又はメチルを表し;
11bは、水素又はC−C−アルキルを表し;
11cは、水素、C−C−アルキル、CN、CHCN、CH(Me)CN、C(Me)CN、CHOH、CHO−(C−C−アルキル)、CHO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)HOH、C(Me)OH、C(Me)HO−(C−C−アルキル)、C(Me)O−(C−C−アルキル)、C(Me)HO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)O−(C−C−ハロアルキル)、CHS−(C−C−アルキル)、C(Me)HS−(C−C−アルキル)、C(Me)S−(C−C−アルキル)、Si(C−C−アルキル)又はC−C−アルケニル(ハロゲン又はCFで置換されていてもよい。)を表す。〕
の基を表し;
又は、
10は、CN、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキルで一置換又は多置換されていてもよいシクロペンチル環又はシクロヘキシル環を表す。
当該記号のうちの1つ以上が下記意味のうちの1つを有する式(I)の化合物及びそれら化合物の農薬的に活性な塩を殺真菌剤としての使用するのが特に好ましい:
は、窒素又はCRを表し;
は、窒素又はCRを表し;
ここで、XとXが両方とも窒素を表すことはなく;
及びRは、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、F又はClを表し;
は、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、シアノ、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、OCHCH=CH、OCHC≡CH、OCONHMe、C−C−ハロアルコキシ、COMe、COH、COEt、CMe(=NOH)、CMe(=NOMe)、SF、S−(C−C)−アルキル、SCF、SCFH、SOMe、SOMe、CO−(C−C−アルキル)、NH、NH−(C−C−アルキル)、N−(C−C−アルキル)、NHCO−(C−C−アルキル)、NHCOH、NMeCO−(C−C−アルキル)、NHCO−(C−C−アルキル)を表し;
及びRは、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、O−(C−C−アルキル)、O−シクロペンチル、OCF、OCFH、OCFCF、OCFCFH、OCONH−(C−C−アルキル)、OCON−(C−C−アルキル)、OCO−(C−C−アルキル)、SH、SF、S−C−C−アルキル、SCF、SCFH、SPh、SOMe、SOMe、SOCHCH=CH、SOCHC≡CH、SOCF、SONMe、ホルミル、CO−(C−C−アルキル)、COCF、COCHCN、CONH−(C−C−アルキル)、CON−(C−C−アルキル)、CONHCHCF、CONHCHCH=CH、CONHCHC≡CH、CONHCHC(=CH)CH、CONHCH(CH)CHOCH、CONH(CHOCH、CONHPh、CONH−シクロプロピル、ピペリジン−1−イルカルボニル、モルホリン−4−イルカルボニル、(4−メチルピペラジン1−イル)カルボニル、COOH、(C−C−アルコキシ)カルボニル、CO(CHOCH、NHCO−(C−C−アルキル)、NHCOCF、N(C)COMe、NHCOCH=CH、NHCOPh、NHCOC(CHCHF、NHCOC(CHCHCl、NHCO(C=CH)CH、NHCOCHOCH、NHCO(CHOCH、N(CH)COCH、NHCHO、NMeCHO、NHCO−(C−C−アルキル)、NHCOPh、NHCOCHCHCl、NMeCOMe、NH、NH−(C−C−アルキル)、N−(C−C−アルキル)、シクロプロピルアミノ、NHCH(CH)CHOCH、アセチル(シクロプロピル)アミノ、[(1−メチルシクロプロピル)カルボニル]アミノ、モルホリン−1−イル、モルホリン−4−イルメチル、NHSOMe、CHCN、CHMeCN、CHSONH−(C−C−アルキル)、CHSON−(C−C−アルキル)、C(Me)HSON−(C−C−アルキル)、CHCOCH、CHCOtertBu、CH(CH)COCH、CHCOCH(CH、CHCO−シクロプロピル、CHCONHtertBu、CHCO−(C−C−アルキル)、CHNHCOOMe、CH=NOMe、C(CH)=NOMe、CH=NOEt、C(CH)=NOEt、CHNHAc、CHNHCOCF、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、1−メトキシシクロプロピル、1−クロロシクロプロピル、3,3−ジメチルブチル、ネオペンチル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルキル、モルホリン−4−イルスルホニル、3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル、3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)メチル、ピペリジン−1−イルスルホニル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イル、3,5−ジメチルピペリジン−1−イル、4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル、5−エトキシ−3,4−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル、アセチル(シクロヘキシル)アミノ、2−フロイルアミノ、(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル、5−エトキシ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル、3−(2−クロロエチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル、1,1−ジオキシドテトラヒドロチオフェン−2−イル、4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−1、2,4−トリアゾール−1−イル、3−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル、2−オキソシクロペンチル、2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル、1−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−3−オキソピラゾリジン−4−イル、テトラヒドロフラン−2−イル、フラン−2−イル、5−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル、(2,2−ジメチルプロパノイル)−(メチル)アミノ、(ジメチルスルファモイル)メチル、(ベンジルスルファモイル)メチル、(フラン−2−イルカルボニル)アミノ、[(1−フェニルエチル)スルファモイル]メチル、5−オキソ−3−(プロパン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、(シクロプロピルカルボニル)アミノ、4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル、3−(1−メチルエチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、3−(2−メチルプロピル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、2−オキソ−3−プロパ−2−エン−1−イルイミダゾリジン−1−イル、3−tert−ブチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、ピロリジン−1−イルスルホニル、2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル、(モルホリン−4−イルスルホニル)メチル、(ピペリジン−1−イルスルホニル)メチル、(ピロリジン−1−イルスルホニル)メチル、2−オキソイミダゾリジン−1−イル、3−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、3,4−ジメチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、1−メチルシクロペンチル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、3,3−ジメチル−2−オキソシクロペンチル、3−オキソ−4,5−ジメチル−2,4−ジヒドロピラゾール−2−イル、3−オキソ−4−エチル−5−メチル−2,4−ジヒドロピラゾール−2−イル、3,5−ジオキソ−4−エチルピラゾリジン−1−イル、3−オキソ−4,4−ジメチルピラゾリジン−1−イル、2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、4−メトキシ−2−オキソ−2、5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル、1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、シクロプロピル(トリフルオロアセチル)アミノを表し;
及び、RとRが、R12又はR13を介して、環を形成する場合、一般式(I)の下記サブユニット:
Figure 2012501983
は、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、1H−インドール−6−イルアミノ、1H−インドール−5−イルアミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−8−イル)アミノ、1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ、(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−5−イル)アミノ、(2−エチル−1,3−ベンゾオキサゾール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−1,3−ベンゾオキサチオール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)アミノ、(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−6−イル)アミノ、[2−(エチルスルホニル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]アミノ、(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)アミノ、(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ、(3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラ−5−イル)アミノ、(2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾチオフェン−5−イル)又は(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノであることができ;
は、水素、Me、エチル、プロパニル、ホルミル、CHOCH、COMe、COCF、COOMe、COOEt、COOtertBu、ベンジルオキシカルボニル、ベンジル、ベンゾイル又は2−メチルベンゾイルを表し;
は、水素、メチル又はCFを表し;
は、塩素、臭素、CF、Me、シアノ、ヨウ素、CFH、CFH、SMe、SOMe又はSOMeを表し;
は、水素、メチル、エチル、プロパン−1−イル、CHCHOMe又はCHCH=CHを表し;
10は、式(E1)
Figure 2012501983
〔式中、記号は以下で定義されているとおりであり、並びに#は窒素原子への結合点を表す:
11aは、水素又はメチルを表し;
11bは、水素又はC−C−アルキルを表し;
11cは、水素、C−C−アルキル、CN、CHCN、CH(Me)CN、CHOH、CHO−(C−C−アルキル)、CHO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)HOH、C(Me)OH、C(Me)HO−(C−C−アルキル)、C(Me)O−(C−C−アルキル)、CHS−(C−C−アルキル)、C(Me)HS−(C−C−アルキル)、C(Me)S−(C−C−アルキル)、SiMe又はC−C−アルケニル(ハロゲン又はCFで置換されていてもよい。)を表す。〕
の基を表し;
又は、
10は、CN、ハロゲン、Me、Et、OMe、CF、OCF、CHOCHで一置換又は多置換されていてもよいシクロペンチル環又はシクロヘキシル環を表す。
当該記号のうちの1つ以上が下記意味のうちの1つを有する式(I)の化合物及びそれら化合物の農薬的に活性な塩を殺真菌剤としての使用するのが極めて特に好ましい:
は、窒素又はCRを表し;
は、窒素又はCRを表し;
ここで、XとXが両方とも窒素を表すことはなく;
及びRは、互いに独立して、水素、メチル、メトキシ又はFを表し;
は、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、シアノ、メチル、エチル、プロパニル、プロパン−2−イル、CF、CFH、CFH、CFCF、ヒドロキシル、OMe、OEt、OPr、OisoPr、OCHCH=CH、OCHC≡CH、OCONHMe、OCF、OCFCF、OCFCFH、COMe、COH、COEt、C(=NOH)Me、C(=NOMe)Me、SF、SMe、SEt、SPr、SiPr、SCF、SCFH、SOMe、SOMe、COCH、COEt、NHMe、NMe、NHEt、NEt、NHCOMe、NHCOH、NMeCOMe、NHCOMe又はNHCOEtを表し;
及びRは、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、OMe、OEt、OPr、OisoPr、OBu、OsecBu、OisoBu、OtertBu、Oシクロペンチル、OCF、OCF
OCFCF、OCFCFH、OCONHMe、OCONHEt、OCONHPr、OCONHisoPr、OCONMe、OCONEt、OCONPr、OCONisoPr、OCOMe、OCOEt、OCOBu、SH、SF、SMe、SEt、SPr、SiPr、SCF、SCFH、SPh、SOMe、SOMe、SOCHCH=CH、SOCHC≡CH、SOCF、SONMe、ホルミル、COMe、COEt、COPr、COisoPr、COCF、COCHCN、CONHMe、CONMe、CONHEt、CONHCHCF、CONEt、CONHPr、CONHisoPr、CONHBu、CONHtertBu、CONHCHCH=CH、CONHCHC=CH、CONHCHC(=CH)CH、CONHCH(CH)CHOCH、CONH(CHOCH、CONHPh、CONH−シクロプロピル、ピペリジン−1−イルカルボニル、モルホリン−4−イルカルボニル、(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル、COOH、COCH、COEt、COPr、COisoPr、CO(CHOCH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOPr、NHCOisoPr、NHCOBu、NHCOisoBu、NHCOCF、NHCOsecBu、NHCOtertBu、N(C)COMe、NHCOCH=CH、NHCOPh、NHCOC(CHCHF、NHCOC(CHCHCCl、NHCO(C=CH)CH、NHCOCHOCH、NHCO(CHOCH、N(CH)COCH、NHCHO、NMeCHO、NHCOMe、NHCOEt、NHCOisoPr、NHCOtertBu、NHCOisoBu、NHCOsecBu、NHCOnBu、NHCOPh、NHCOCHCHCl、NMeCOMe、NH、NHMe、NMe、NHEt、NEt、NHPr、NHisoPr、NHnBu、シクロプロピルアミノ、NHCH(CH)CHOCH、アセチル(シクロプロピル)アミノ、[(1−メチルシクロプロピル)カルボニル]アミノ、モルホリン−1−イル、モルホリン−4−イル−メチル、NHSOMe、CHCN、CHMeCN、CHSONHMe、CHSONHPr、CHCOCH、CHCOtertBu、CH(CH)COCH、CHCOCH(CH、CHCOシクロプロピル、CHCONHtertBu、CHCOEt、CHCOMe、CHNHCOOMe、CH=NOMe、C(CH)=NOMe、CH=NOEt、C(CH)=NOEt、CHNHAc、CHNHCOCF、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、シクロプロピル、1−メトキシシクロプロピル、1−クロロシクロプロピル、シクロブチル、3,3−ジメチルブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ネオペンチル、プロパ−2−エン−1−イル、1−メチルプロパ−2−エン−1−イル、ブタ−3−エン−1−イル、CF、CFH、CF2CF、モルホリン−4−イルスルホニル、3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル、3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)メチル、ピペリジン−1−イルスルホニル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イル、3,5−ジメチルピペリジン−1−イル、4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル、5−エトキシ−3,4−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル、アセチル(シクロヘキシル)アミノ、2−フロイルアミノ、(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル、5−エトキシ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル、3−(2−クロロエチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル、1,1−ジオキシドテトラヒドロチオフェン−2−イル、4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル、3−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル、2−オキソシクロペンチル、2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル、1−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−3−オキソピラゾリジン−4−イル、テトラヒドロフラン−2−イル、フラン−2−イル、5−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル、(2,2−ジメチルプロパノイル)(メチル)アミノ、(ベンジルスルファモイル)メチル、(ジメチルスルファモイル)メチル、(フラン−2−イルカルボニル)アミノ、[(1−フェニルエチル)スルファモイル]メチル、[エチル(メチル)スルファモイル]メチル、[メチル(プロパン−2−イル)スルファモイル]メチル、5−オキソ−3−(プロパン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、5−オキソ−3(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、(シクロプロピルカルボニル)アミノ、3−(1メチルエチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、3−(2−メチルプロピル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、2−オキソ−3−プロパ−2−エン−1−イルイミダゾリジン−1−イル、3−tert−ブチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、ピロリジン−1−イルスルホニル、2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル、(モルホリン−4−イルスルホニル)メチル、(ピペリジン−1−イルスルホニル)メチル、(ピロリジン−1−イルスルホニル)メチル、2−オキソイミダゾリジン−1−イル、3,3ジメチル−2−オキソシクロペンチル、3−オキソ−4,5−ジメチル−2,4−ジヒドロピラゾール−2−イル、3,5−ジオキソ−4−エチルピラゾリジン−1−イル、5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル、1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、シクロプロピル(トリフルオロアセチル)アミノを表し;
及び、RとRが、適切な場合にはR12又はR13を介して、環を形成する場合、一般式(I)の下記サブユニット:
Figure 2012501983
は、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、1H−インドール−6−イルアミノ、1H−インドール−5−イルアミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−8−イル)アミノ、1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ、(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−5−イル)アミノ、(2−エチル−1,3−ベンゾオキサゾール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−1,3−ベンゾオキサチオール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)アミノ、(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−6−イル)アミノ、[2−(エチルスルホニル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]アミノ、(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)アミノ、(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ、(3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラ−5−イル)アミノ、(2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾチオフェン−5−イル)又は(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノであることができ;
は、水素、Me、ホルミル、COMe、COCF、COOMe又はCOOEtを表し;
は、水素を表し;
は、塩素、臭素、CF、Me、シアノ、ヨウ素、CFH、SMe、SOMe又はSOMeを表し;
は、水素、メチル、エチル、プロパン−1−イル、CHCHOMe又はCHCH=CHを表し;
10は、メチル、エチル、プロパニル、プロパン−2−イル、ブタニル、ブタン−2−イル、2−メチルプロパニル、tert−ブチル、ペンタニル、3−メチルブタニル、2−メチルブタニル、2,2−ジメチルプロパニル、ペンタン−2−イル、ペンタン−3−イル、4−メチルペンタン−2−イル、ヘキサン−3−イル、3,3−ジメチルブタン−2−イル、2,4−ジメチルペンタン−3−イル、シクロペンチル、2−メチルシクロペンチル、2−エチルシクロペンチル、2−クロロシクロペンチル、2−フルオロシクロペンチル、2−シアノシクロペンチル、2−メトキシシクロペンチル、2−(メトキシメチル)−シクロペンチル、シクロヘキシル、2−メトキシシクロヘキシル、2−メチルシクロヘキシル、4,4−ジフルオロシクロヘキシル、4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル、プロパ−2−エン−1−イル、2−メチルプロパ−2−エン−1−イル、1−メチルプロパ−2−エン−1−イル、3−メチルブタ−2−エン−1−イル、ブタ−2−エン−1−イル、4,4,4−トリフルオロブタ−2−エン−1−イル、3−クロロブタ−2−エン−1−イル、2−クロロプロパ−2−エン−1−イル、シアノメチル、2−シアノエチル、1−シアノプロパン−2−イル、3−シアノブタン−2−イル、(トリメチルシリル)メチル、1−(トリメチルシリル)エチル、2−ヒドロキシエチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−(トリフルオロメトキシ)エチル、1−ヒドロキシプロパン−2−イル、1−ヒドロキシブタン−2−イル、3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル、2−ヒドロキシ−2メチルプロパニル、3−メトキシ−3−メチルブタン−2−イル、2−メトキシ−2−メチルプロパニル、1−メトキシプロパン−2−イル、1−エトキシプロパン−2−イル、1−トリフルオロメトキシプロパン−2−イル、1−メトキシブタン−2−イル、3−メトキシブタン−2−イル、1−メトキシ−3−メチルブタン−2−イル、1−メトキシペンタン−2−イル、2−(メチルスルファニル)エチル、(2R)−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イル、(2S)−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イル、2−メチル−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イルを表す。
当該記号のうちの1つ以上が下記意味のうちの1つを有する式(I)の化合物及びその農薬的に活性な塩がとりわけ好ましい:
は、CRを表し;
は、窒素又はCRを表し;
及びRは、互いに独立して、水素、メチル、メトキシ又はFを表し;
は、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、プロパニル、プロパン−2−イル、CF、ヒドロキシル、OMe、OEt、OCF、COMe、COEt、SMe、SEt、COCH、COEt、NHMe、NMe、NHEt、NEt又はNHCOMeを表し;
及びRは、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、OMe、OEt、OPr、OisoPr、OBu、、OsecBu、OisoBu、OtertBu、O−シクロペンチル、OCF、OCFCF、OCFCFH、OCONHMe、OCONHEt、OCONHPr、OCONHisoPr、OCONMe、OCONEt、OCONPr、OCONisoPr、OCOMe、OCOEt、OCOBu、SH、SF、SMe、SEt、SPr、SiPr、SCF、SCFH、SPh、SOMe、SOCF、SONMe、ホルミル、COMe、COEt、COPr、COisoPr、COCF、COCHCN、CONHMe、CONMe、CONHEt、CONHCHCF、CONEt、CONHPr、CONHisoPr、CONHBu、CONHtertBu、CONHCHCH=CH、CONHCHC≡CH、CONHCHC(=CH)CH、CONHCH(CH)CHOCH、CONH(CHOCH、CONHPh、CONH−シクロプロピル、ピペリジン−1−イルカルボニル、モルホリン−4−イルカルボニル、COOH、COCH、COEt、COPr、COisoPr、CO(CHOCH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOPr、NHCOisoPr、NHCOBu、NHCOisoBu、NHCOCF、NHCOsecBu、NHCOtertBu、N(C)COMe、NHCOCH=CH、NHCOPh、NHCOC(CHCHF、NHCOC(CHCHCl、NHCO(C=CH)CH、NHCOCHOCH、NHCO(CHOCH、N(CH)COCH、NHCHO、NMeCHO、NHCOMe、NHCOEt、NHCOisoPr、NHCOtertBu、NHCOisoBu、NHCOsecBu、NHCOnBu、NHCOPh、NHCOCHCHCl、NMeCOMe、NH、NHMe、NMe、NHEt、NEt、NHPr、NHisoPr、NHnBu、シクロプロピルアミノ、NHCH(CH)CHOCH、アセチル(シクロプロピル)アミノ、[(1−メチルシクロプロピル)カルボニル]アミノ、モルホリン−1−イル、モルホリン−4−イルメチル、NHSOMe、CHCN、CHMeCN、CHSONHMe、CHSONHPr、CHCOCH、CHCOtertBu、CH(CH)COCH、CHCOCH(CH、CHCO−シクロプロピル、CHCONHtertBu、CHCOEt、CHCOMe、CHNHCOOMe、CHNHAc、CHNHCOCF、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、シクロプロピル、1−メトキシシクロプロピル、1−クロロシクロプロピル、シクロブチル、3−ジメチルブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ネオペンチル、プロパ−2−エン−1−イル、1−メチルプロパ−2−エン−1−イル、ブタ−3−エン−1−イル、CF、CFH、モルホリン−4−イルスルホニル、3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル、3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)メチル、ピペリジン−1−イルスルホニル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3チアゾール−4−イル、3,5−ジメチルピペリジン−1−イル、4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル、アセチル(シクロヘキシル)アミノ、2−フロイルアミノ、3−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、テトラヒドロフラン−2−イル、フラン−2−イル、5−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル、(2,2ジメチルプロパノイル)(メチル)アミノ、(ベンジルスルファモイル)メチル、(ジメチルスルファモイル)メチル、(フラン−2−イルカルボニル)アミノ、[(1−フェニルエチル)スルファモイル]メチル、[エチル(メチル)スルファモイル]メチル、[メチル(プロパン−2−イル)スルファモイル]メチル、5−オキソ−3(プロパン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、(シクロプロピルカルボニル)アミノ、3−(1−メチルエチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、3−(2−メチルプロピル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、2−オキソ−3−プロパ−2−エン−1−イルイミダゾリジン−1−イル、3−tert−ブチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、ピロリジン−1−イルスルホニル、2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル、(モルホリン−4−イルスルホニル)メチル、(ピペリジン−1−イルスルホニル)メチル、(ピロリジン−1−イルスルホニル)メチル、2−オキソイミダゾリジン−1−イル、3,3−ジメチル−2−オキソシクロペンチル、3−オキソ−4,5−ジメチル−2,4−ジヒドロピラゾール−2−イル、3,5−ジオキソ−4−エチルピラゾリジン−1−イル、5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル、1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、シクロプロピル(トリフルオロアセチル)アミノを表し;
及び、RとRが、適切な場合にはR12又はR13を介して、環を形成する場合、一般式(I)の下記サブユニット:
Figure 2012501983
は、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、1H−インドール−6−イルアミノ、1H−インドール−5−イルアミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−8−イル)アミノ、1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ、(2−オキソ−1,3−ベンゾオキサチオール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)アミノ、(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−6−イル)アミノ、(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)アミノ、(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ、(3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラ−5−イル)アミノ、1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノを表すことができ;
は、水素、Me、ホルミル又はCOMeを表し;
は、水素を表し;
は、塩素、臭素、CF、Me、シアノ、ヨウ素又はCFHを表し;
は、水素、メチル、エチル、プロパン−1−イル、CHCHOMe又はCH−CH=CHを表し;
10は、メチル、エチル、プロパニル、プロパン−2−イル、ブタニル、ブタン−2−イル、2−メチルプロパニル、tert−ブチル、ペンタニル、3−メチルブタニル、2−メチルブタニル、2,2−ジメチルプロパニル、ペンタン−2−イル、ペンタン−3−イル、4−メチルペンタン−2−イル、ヘキサン−3−イル、3,3−ジメチルブタン−2−イル、2,4−ジメチルペンタン−3−イル、シクロペンチル、2−メチルシクロペンチル、2−エチルシクロペンチル、2−クロロシクロペンチル、2−フルオロシクロペンチル、2−シアノシクロペンチル、2−メトキシシクロペンチル、2−(メトキシメチル)シクロペンチル、シクロヘキシル、2−メトキシシクロヘキシル、2−メチルシクロヘキシル、4,4−ジフルオロシクロヘキシル、4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル、プロパ−2−エン−1−イル、2−メチルプロパ−2−エン−1−イル、1−メチルプロパ−2−エン−1−イル、3−メチルブタ−2−エン−1−イル、ブタ−2−エン−1−イル、4,4,4−トリフルオロブタ−2−エン−1−イル、3−クロロブタ−2−エン−1−イル、2−クロロプロパ−2−エン−1−イル、シアノメチル、2−シアノエチル、1−シアノプロパン−2−イル、3−シアノブタン−2−イル、(トリメチルシリル)メチル、1−(トリメチルシリル)エチル、2−ヒドロキシエチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−(トリフルオロメトキシ)エチル、1−ヒドロキシプロパン−2−イル、1−ヒドロキシブタン−2−イル、3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロパニル、3−メトキシ−3−メチルブタン−2−イル、2−メトキシ−2−メチルプロパニル、1−メトキシプロパン−2−イル、1−エトキシプロパン−2−イル、1−トリフルオロメトキシプロパン−2−イル、1−メトキシブタン−2−イル、3−メトキシブタン−2−イル、1−メトキシ−3−メチルブタン−2−イル、1−メトキシペンタン−2−イル、2−(メチルスルファニル)エチル、(2R)−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イル、(2S)−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イル、2−メチル−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イルを表す。
さらに、当該記号のうちの1つ以上が下記意味のうちの1つを有する式(I)の化合物及びその農薬的に活性な塩を殺真菌剤としての使用するのもとりわけ好ましい:
は、CRを表し;
は、窒素又はCRを表し;
及びは、互いに独立して、水素、メチル、メトキシ又はFを表し;
は、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、CF、ヒドロキシル、OMe、OEt、OCF、COMe、SMe、COCH、COEt、NHMe、NMe、NHEt、NEt又はNHCOMeを表し;
及びRは、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシル、OMe、OEt、OPr、OisoPr、OCF、OCFCF、OCFCFH、OCONHMe、OCONHEt、OCONHisoPr、OCONMe、SF、SMe、SEt、SPr、SiPr、SCF、SCFH、SOMe、SOCF、SONMe、ホルミル、COMe、COEt、COCF、COCHCN、CONHMe、CONMe、CONHEt、CONEt、CONHPr、CONHisoPr、CONHBu、CONHtertBu、CONHCHCH=CH、CONHCHC≡CH、CONHPh、CONH−シクロプロピル、ピペリジン−1−イルカルボニル、モルホリン−4−イルカルボニル、COCH、COEt、COPr、COisoPr、CO(CHOCH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOPr、NHCOisoPr、NHCOCF、NHCOtertBu、N(C)COMe、NHCOCH=CH、NHCOPh、NHCOC(CHCHF、NHCO(C=CH)CH、N(CH)COCH、NHCHO、NMeCHO、NHCOMe、NHCOEt、NHCOPh、NHMe、NMe、NHEt、NEt、NHPr、NHisoPr、シクロプロピルアミノ、アセチル(シクロプロピル)アミノ、[(1−メチルシクロプロピル)カルボニル]アミノ、モルホリン−1−イル、CHCN、CHMeCN、CHSONHMe、CHSONHPr、CHCOCH、CHCOtertBu、CHCOEt、CHCOMe、CHNHAc、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、プロパ−2−エン−1−イル、CF、CFH、モルホリン−4−イルスルホニル、3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル、3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)メチル、ピペリジン−1−イルスルホニル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イル、3,5−ジメチルピペリジン−1−イル、4−(tert−ブトキシカルボニル)−ピペラジン−1−イル、アセチル(シクロヘキシル)アミノ、2−フロイルアミノ、3−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、テトラヒドロフラン−2−イル、フラン−2−イル、5−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル、(2,2−ジメチルプロパノイル)(メチル)アミノ、(ベンジルスルファモイル)メチル、(ジメチルスルファモイル)メチル、(フラン−2−イルカルボニル)アミノ、[(1−フェニルエチル)スルファモイル]メチル、[エチル(メチル)スルファモイル]メチル、[メチル(プロパン−2−イル)スルファモイル]メチル、5−オキソ−3−(プロパン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、シクロプロピル(トリフルオロアセチル)アミノを表し;
及び、RとRが、適切な場合にはR12又はR13を介して、環を形成する場合、一般式(I)の下記サブユニット:
Figure 2012501983
は、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、1H−インドール−6−イルアミノ、1H−インドール−5−イルアミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−8−イル)アミノ、1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ、(2−オキソ−1,3−ベンゾオキサチオール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)アミノ、(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−6−イル)アミノ、(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)アミノ、(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ、(3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラ−5−イル)アミノ、1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノを表すことができ;
は、水素、Me、ホルミル又はCOMeを表し;
は、水素を表し;
は、塩素、臭素、CF、シアノ、ヨウ素又はCFHを表し;
は、水素、メチル、エチル、プロパン−1−イル又はCHCH=CHを表し;
10は、メチル、エチル、プロパニル、プロパン−2−イル、ブタニル、ブタン−2−イル、2−メチルプロパニル、tert−ブチル、ペンタニル、3−メチルブタニル、2−メチルブタニル、2,2−ジメチルプロパニル、ペンタン−2−イル、ペンタン−3−イル、4−メチルペンタン−2−イル、ヘキサン−3−イル、シクロペンチル、2−メチルシクロペンチル、2−エチルシクロペンチル、2−(メトキシメチル)シクロペンチル、シクロヘキシル、(3−トリフルオロメチル)シクロヘキシル、プロパ−2−エン−1−イル、2−メチルプロパ−2−エン−1−イル、3−メチルブタ−2−エン−1−イル、2−クロロプロパ−2−エン−1−イル、シアノメチル、2−シアノエチル、(トリメチルシリル)メチル、1−(トリメチルシリル)エチル、2−ヒドロキシエチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−(トリフルオロメトキシ)エチル、1−ヒドロキシプロパン−2−イル、1−ヒドロキシブタン−2−イル、1−メトキシプロパン−2−イル、1−エトキシプロパン−2−イル、1−トリフルオロメトキシプロパン−2−イル、1−メトキシブタン−2−イル、3−メトキシブタン−2−イル、1−メトキシ−3−メチルブタン−2−イル、1−メトキシペンタン−2−イル、2−(メチルスルファニル)
エチル、(2R)−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イル、(2S)−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イル、2−メチル−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イルを表す。
さらに、当該記号のうちの1つ以上が下記意味のうちの1つを有する式(I)の化合物及びその農薬的に活性な塩を殺真菌剤としての使用するのもとりわけ好ましい:
は、CRを表し;
は、窒素又はCRを表し;
及びRは、互いに独立して、水素又はFを表し;
は、水素、塩素又はOMeを表し;
は、水素、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシル、OMe、OisoPr、OCF、OCFCFH、SMe、SCF、SCFH、SOMe、SONMe、ホルミル、COMe、COEt、COCHCN、CONHMe、CONMe、CONHtertBu、CONHCHCH=CH、CONHPh、CONH−シクロプロピル、COCH、NHCOMe、NHCOisoPr、NHCOCF、NHCOtertBu、N(C)COMe、N(CH)COCH、NHCHO、NHCOMe、NHCOEt、NEt、シクロプロピルアミノ、[(1−メチルシクロプロピル)カルボニル]アミノ、CHCOCH、CHCOtertBu、CHCOMe、メチル、エチル、1−メチルエチル、CF、モルホリン−4−イルスルホニル、3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル、1,3−チアゾール−4−イル、4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル、アセチル(シクロヘキシル)アミノ、(2,2−ジメチルプロパノイル)(メチル)アミノ又はシクロプロピル(トリフルオロアセチル)アミノを表し;
は、水素、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシル、OMe、OEt、OCF、OCFCFH、OCONHMe、SMe、SONMe、ホルミル、COMe、COEt、COCHCN、CONHMe、CONMe、CONHtertBu、NHCOMe、NHCOisoPr、NHCOtertBu、NHCOC(CHCHF、NHCO(C=CH)CH、N(CH)COCH、NHCHO、NHCOMe、NHCOEt、NHCOPh、[(1−メチルシクロプロピル)カルボニル]アミノ、CHCN、CHCOCH、CHCOtertBu、CHCOMe、メチル、エチル、1−メチルエチル、CF、モルホリン−4−イルスルホニル、(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)メチル、ピペリジン−1−イルスルホニル、(ベンジルスルファモイル)メチル、(ジメチルスルファモイル)メチル、(フラン−2−イルカルボニル)アミノ、[(1−フェニルエチル)スルファモイル]メチル、[エチル(メチル)スルファモイル]メチル又は[メチル(プロパン−2−イル)スルファモイル]メチルを表し;
及び、RとRが環を形成する場合、一般式(I)の下記サブユニット:
Figure 2012501983
は、1H−インドール−6−イルアミノ、1H−インドール−5−イルアミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−8−イル)アミノ、1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ、(2−オキソ−1,3−ベンゾオキサチオール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−6−イル)アミノ、(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)アミノ、(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ、(3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラ−5−イル)アミノ又は1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノであることができ;
は、水素を表し;
は、水素を表し;
は、塩素、臭素、CF又はシアノを表し;
は、水素、メチル又はエチルを表し;
10は、メチル、エチル、プロパニル、プロパン−2−イル、ブタニル、ブタン−2−イル、tert−ブチル、4−メチルペンタン−2−イル、ヘキサン−3−イル、シクロペンチル、シクロヘキシル、プロパ−2−エン−1−イル、シアノメチル、2−ヒドロキシエチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−(トリフルオロメトキシ)エチル、1−ヒドロキシプロパン−2−イル、1−ヒドロキシブタン−2−イル、1−メトキシプロパン−2−イル、1−メトキシブタン−2−イル、1−メトキシ−3−メチルブタン−2−イル、1−メトキシペンタン−2−イル、2−(メチルスルファニル)エチル、(2R)−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イル、(2S)−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イル又は2−メチル−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イルを表す。
さらに、当該記号のうちの1つ以上が下記意味のうちの1つを有する式(I)の化合物及びその農薬的に活性な塩を殺真菌剤としての使用するのも好ましい:
は、CRを表し;
は、CRを表し;
は、水素、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシル、OMe、OisoPr、OCF、OCFCFH、SMe、SCF、SCFH、SOMe、SONMe、ホルミル、COMe、COEt、COCHCN、CONHMe、CONMe、CONHtertBu、CONHCHCH=CH、CONHPh、CONH−シクロプロピル、COCH、NHCOMe、NHCOisoPr、NHCOCF、NHCOtertBu、N(C)COMe、N(CH)COCH、NHCHO、NHCOMe、NHCOEt、NEt、シクロプロピルアミノ、[(1−メチルシクロプロピル)カルボニル]アミノ、CHCOCH、CHCOtertBu、CHCOMe、メチル、エチル、1−メチルエチル、CF、モルホリン−4−イルスルホニル、3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル、1,3−チアゾール−4−イル、4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル、アセチル(シクロヘキシル)アミノ、(2,2−ジメチルプロパノイル)(メチル)アミノ又はシクロプロピル(トリフルオロアセチル)アミノを表し;
ここで、残りの置換基は上記で挙げた意味のうちの1つ以上を有する。
さらに、当該記号のうちの1つ以上が下記意味のうちの1つを有する式(I)の化合物及びその農薬的に活性な塩を殺真菌剤としての使用するのも好ましい:
は、CRを表し;
は、窒素又はCRを表し;
は、水素、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシル、OMe、OEt、OCF、OCFCFH、OCONHMe、SMe、SONMe、ホルミル、COMe、COEt、COCHCN、CONHMe、CONMe、CONHtertBu、NHCOMe、NHCOisoPr、NHCOtertBu、NHCOC(CHCHF、NHCO(C=CH)CH、N(CH)COCH、NHCHO、NHCOMe、NHCOEt、NHCOPh、[(1−メチルシクロプロピル)カルボニル]アミノ、CHCN、CHCOCH、CHCOtertBu、CHCOMe、メチル、エチル、1−メチルエチル、CF、モルホリン−4−イルスルホニル、(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)メチル、ピペリジン−1−イルスルホニル、(ベンジルスルファモイル)メチル、(ジメチルスルファモイル)メチル、(フラン−2−イルカルボニル)アミノ、[(1−フェニルエチル)スルファモイル]メチル、[エチル(メチル)スルファモイル]メチル又は[メチル(プロパン−2−イル)スルファモイル]メチルを表し;
ここで、残りの置換基は上記で挙げた意味のうちの1つ以上を有する。
さらに、当該記号のうちの1つ以上が下記意味のうちの1つを有する式(I)の化合物及びその農薬的に活性な塩を殺真菌剤としての使用するのも好ましい:
は、H、CHO又はCOCHを表し;
は、Hを表し;
は、H、Me又はエチルを表し;
ここで、残りの置換基は上記で挙げた意味のうちの1つ以上を有する。
さらに、当該記号のうちの1つ以上が下記意味のうちの1つを有する式(I)の化合物及びその農薬的に活性な塩を殺真菌剤としての使用するのも好ましい:
は、水素又はフッ素を表し;
は、水素又はフッ素を表し;
ここで、残りの置換基は上記で挙げた意味のうちの1つ以上を有する。
式(I)〔式中、
は、水素を表し;
ここで、残りの置換基は上記で挙げた意味のうちの1つ以上を有する〕
の化合物及びその農薬的に活性な塩を殺真菌剤としての使用するのも好ましい。
さらに、当該記号のうちの1つ以上が下記意味のうちの1つを有する式(I)の化合物及びその農薬的に活性な塩を殺真菌剤としての使用するのも好ましい:
は、水素又はフッ素を表し;
は、水素又はフッ素を表し;
は、CRを表し;及び、
は、CRを表し;
ここで、残りの置換基は上記で挙げた意味のうちの1つ以上を有する。
式(I)〔式中、
は、水素を表し;
ここで、残りの置換基は上記で挙げた意味のうちの1つ以上を有する〕
の化合物及びその農薬的に活性な塩を殺真菌剤としての使用するのも好ましい。
式(I)〔式中、
は、塩素、臭素、CF又はシアノを表し;
ここで、残りの置換基は上記で挙げた意味のうちの1つ以上を有する〕
の化合物及びその農薬的に活性な塩を殺真菌剤としての使用するのも好ましい。
式(I)〔式中、
は、水素、Me又はエチルを表し;
ここで、残りの置換基は上記で挙げた意味のうちの1つ以上を有する〕
の化合物及びその農薬的に活性な塩を殺真菌剤としての使用するのも好ましい。
式(I)〔式中、
10は、メチル、エチル、プロパニル、プロパン−2−イル、ブタニル、ブタン−2−イル、tert−ブチル、4−メチルペンタン−2−イル、ヘキサン−3−イル、シクロペンチル、シクロヘキシル、プロパ−2−エン−1−イル、シアノメチル、2−ヒドロキシエチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−(トリフルオロメトキシ)エチル、1−ヒドロキシプロパン−2−イル、1−ヒドロキシブタン−2−イル、1−メトキシプロパン−2−イル、1−メトキシブタン−2−イル、1−メトキシ−3−メチルブタン−2−イル、1−メトキシペンタン−2−イル、2−(メチルスルファニル)エチル、(2R)−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イル、(2S)−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イル又は2−メチル−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イルを表し;
ここで、残りの置換基は上記で挙げた意味のうちの1つ以上を有する〕
の化合物及びその農薬的に活性な塩を殺真菌剤としての使用するのも好ましい。
式(I)〔式中、
、R、R及びRは、水素を表し;
ここで、残りの置換基は上記で挙げた意味のうちの1つ以上を有する〕
の化合物及びその農薬的に活性な塩を殺真菌剤としての使用するのも好ましい。
上記で記載した基の定義は、必用に応じて互いに組み合わせることができる。さらに、個々の定義は適合しないこともあり得る。
本発明は、式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)の化合物も提供する。
本発明による式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)の化合物並びにそれらの農薬的に活性な塩は、植物病原性の有害な真菌類を防除するのに非常に適している。上記で記載した本発明の化合物は、特に、強力な殺真菌活性を有しており、作物保護において、家庭内及び衛生の分野において、並びに、材料物質の保護において、使用することができる。
式(Ia)
Figure 2012501983
〔式中、
、X、RからR、R、R12及びR13は、上記で与えられている一般的な意味、好ましい意味、特に好ましい意味、極めて特に好ましい意味及びとりわけ好ましい意味を有し;
7aは、水素、C−C−アルキル、シアノ又はC−C−ハロアルキルを表し;
8aは、塩素、ヨウ素、SMe、SOMe、SOMe、CCl、CFH又はCFHを表し;
10aは、式
Figure 2012501983
[式中、記号は以下で定義されているとおりであり、並びに#は窒素原子への結合点を表す:
11aは、水素又はメチルを表し;
11bは、水素又はC−C−アルキルを表し;
11cは、水素、C−C−アルキル、CN、CHCN、CH(Me)CN、C(Me)CN、CHO−(C−C−アルキル)、CHO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)OH、C(Me)HO−(C−C−アルキル)、C(Me)O−(C−C−アルキル)、C(Me)HO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)O−(C−C−ハロアルキル)、CHS−(C−C−アルキル)、C(Me)HS−(C−C−アルキル)、C(Me)S−(C−C−アルキル)、Si−(C−C−アルキル)又はC−C−アルケニル(ハロゲン又はCFで置換されていてもよい。)を表し;
又は、
11cは、CN、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキルで置換されていてもよいシクロペンチル環又はシクロヘキシル環を表す。]
の基E1を表す。〕
の化合物及びそれら化合物の農薬的に活性な塩。
式(Ib)
Figure 2012501983
〔式中、
、X、RからR、R、R12及びR13は、上記で与えられている一般的な意味、好ましい意味、特に好ましい意味、極めて特に好ましい意味及びとりわけ好ましい意味を有し;
8bは、CFを表し;
10bは、下記式
Figure 2012501983
[式中、記号は以下で定義されているとおりであり、並びに#は窒素原子への結合点を表す:
11aは、水素又はメチルを表し;
11bは、水素又はC−C−アルキルを表し;
11cは、水素、C−C−アルキル、CN、CHCN、CH(Me)CN、C(Me)CN、CHO−(C−C−アルキル)、CHO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)OH、C(Me)HO−(C−C−アルキル)、C(Me)O−(C−C−アルキル)、C(Me)HO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)O−(C−C−ハロアルキル)、CHS−(C−C−アルキル)、C(Me)HS−(C−C−アルキル)、C(Me)S−(C−C−アルキル)、Si−(C−C−アルキル)又はC−C−アルケニル(ハロゲン又はCFで置換されていてもよい。)を表し;
又は、
11cは、CN、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキルで置換されていてもよいシクロペンチル環又はシクロヘキシル環を表す。]
の基E1を表す;
[但し、以下の場合を除く:
一般式(Ib)の下記サブユニット
Figure 2012501983
において、
がCRを表し、XがCRを表し、且つ、
とRが、フェニル環と一緒に、1H−2−ヒドロキシインドール−5−イル基又は1H−2−ヒドロキシインドール−6−イル基を形成するか;
又は、RがCON(R12を表し、2つの基R12がそれらが結合している窒素原子と一緒に4−メチル−1,4−ピペラジニル基を形成するか;
又は、RとR、又は、RとRが、塩素を表す。]。〕
の化合物及びそれら化合物の農薬的に活性な塩。
式(Ic)
Figure 2012501983
〔式中、
、X、RからR、R、R12及びR13は、上記で与えられている一般的な意味、好ましい意味、特に好ましい意味、極めて特に好ましい意味及びとりわけ好ましい意味を有し;
8cは、臭素を表し;及び、
10cは、式
Figure 2012501983
[式中、記号は以下で定義されているとおりであり、並びに#は窒素原子への結合点を表す:
11aは、水素又はメチルを表し;
11bは、水素又はC−C−アルキルを表し;
11cは、水素、C−C−アルキル、CN、CHCN、CH(Me)CN、C(Me)CN、CHO−(C−C−アルキル)、CHO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)OH、C(Me)HO−(C−C−アルキル)、C(Me)O−(C−C−アルキル)、C(Me)HO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)O−(C−C−ハロアルキル)、CHS−(C−C−アルキル)、C(Me)HS−(C−C−アルキル)、C(Me)S−(C−C−アルキル)、Si−(C−C−アルキル)又はC−C−アルケニル(ハロゲン又はCFで置換されていてもよい。)を表し;
又は、
11cは、CN、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキルで置換されていてもよいシクロペンチル環又はシクロヘキシル環を表す。]
の基E1を表す;
[但し、以下の場合を除く:
一般式(Ic)の下記サブユニット
Figure 2012501983
において、
がCRを表し、XがCRを表し、且つ、
とRが、フェニル環と一緒に、1H−2−ヒドロキシインドール−5−イル基又は1H−インダゾール−5−イルアミノ基を形成するか;
又は、Rが、OH、SMe、SOMe、SONMe、ピペラジン−1−イル、4−tブチルオキシカルボニルピペラジン−1−イル又は(ピロリジン−1−イル)メチルを表すか;
又は、R若しくはRが、SMeを表す。]。〕
の化合物及びそれら化合物の農薬的に活性な塩。
上記で記載した基の定義は、必用に応じて互いに組み合わせることができる。さらに、個々の定義は適合しないこともあり得る。
式(I)、式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)の化合物は、純粋な形態でも存在し得るし、並びに、種々の可能な異性体形態の混合物として、特に、立体異性体(例えば、E及びZ、トレオ及びエリトロ)の混合物として、及び、さらに、光学異性体(例えば、R及びS異性体又はアトロプ異性体)の混合物として、及び、適切な場合には、さらに、互変異性体の混合物としても存在し得る。特許請求されているのは、E異性体とZ異性体の両方、並びに、トレオとエリトロの両方、さらに、光学異性体、これら異性体の任意の混合物、及び、さらに、可能な互変異性体である。
上記で定義した置換基の種類に応じて、式(I)、式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)の化合物は、酸性特性又は塩基性特性を有していて、塩を形成することが可能であり、適切な場合には、分子内塩を形成することも可能であり、又は、無機酸若しくは有機酸との付加体、若しくは、塩基との付加体、若しくは、金属イオンとの付加体を形成することが可能である。式(I)、式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)の化合物がアミノ基、アルキルアミノ基又は塩基性特性を誘導する別の基を有している場合、そのような化合物は、酸と反応させて塩を生成させることが可能であり、又は、そのような化合物は、その合成において直接的に塩として得られる。式(I)、式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)の化合物がヒドロキシル基、カルボキシル基又は酸性特性を誘導する別の基を有している場合、そのような化合物は、塩基と反応させて塩を生成させることが可能である。適切な塩基は、例えば、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、特に、ナトリウウム、カリウム、マグネシウム及びカルシウムの水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、さらに、アンモニア、(C−C)−アルキル基を有する第1級アミン、第2級アミン及び第3級アミン、(C−C)アルカノールのモノアルカノールアミン、ジアルカノールアミン及びトリアルカノールアミンであり、さらに、コリン及びクロロコリンも適している。
このようにして得ることができる塩も、殺真菌特性を有している。
無機酸の例は、ハロゲン化水素酸(例えば、フッ化水素、塩化水素、臭化水素及びヨウ化水素)、硫酸、リン酸及び硝酸、並びに、酸性塩、例えば、NaHSO及びKHSOなどである。適切な有機酸は、例えば、ギ酸、炭酸及びアルカン酸(例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸及びプロピオン酸)、並びに、さらに、グリコール酸、チオシアン酸、乳酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、シュウ酸、アルキルスルホン酸(1から20個の炭素原子の直鎖又は分枝鎖アルキル基を有しているスルホン酸)、アリールスルホン酸又はアリールジスルホン酸(1又は2のスルホン酸基を有している、フェニル及びナフチルなどの芳香族基)、アルキルホスホン酸(1から20個の炭素原子の直鎖又は分枝鎖アルキル基を有しているホスホン酸)、アリールホスホン酸又はアリールジホスホン酸(1又は2のホスホン酸基を有している、フェニル及びナフチルなどの芳香族基)であり、ここで、前記アルキル基及びアリール基はさらなる置換基を有し得る(例えば、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、2−フェノキシ安息香酸、2−アセトキシ安息香酸など)。
適切な金属イオンは、特に、第2主族の元素(特に、カルシウム及びマグネシウム)のイオン、第3及び第4主族の元素(特に、アルミニウム、錫及び鉛)のイオン、並びに、さらに、第1から第8遷移族の元素(特に、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛など)のイオンである。特に好ましいのは、第4周期の元素の金属イオンである。ここで、該金属は、推定され得るさまざまな原子価で存在することができる。
置換されていてもよい基は、1置換又は多置換されることが可能であり、多置換の場合、当置換基は、同一であっても又は異なっていてもよい。
上記式中に記載されている記号の定義において、概して以下の置換基を表す集合語を使用した:
ハロゲン: フッ素、塩素、臭素及びヨウ素;
アリール: 置換されていないか又は置換されていてもよい5員から15員の部分的に不飽和又は完全に不飽和の単環式、二環式又は三環式の環系〔ここで、該環系は、基C(=O)及び(C=S)から選択される最大で3の環員を有しており、該環系の環のうちの少なくとも1は、完全に不飽和である〕、例えば(限定するものではないが)、ベンゼン、ナフタレン、テトラヒドロナフタレン、アントラセン、インダン、フェナントレン、アズレン;
アルキル: 1から10個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素基、例えば(限定するものではないが)、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、ヘプチル、1−メチルヘキシル、オクチル、1,1−ジメチルヘキシル、2−エチルヘキシル、1−エチルヘキシル、ノニル、1,2,2−トリメチルヘキシル、デシル;
ハロアルキル: 1から4個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキル基(上記で記載したとおり)において、これらの基内の水素原子の一部又は全部が上記で記載したハロゲン原子で置き換えられ得るもの、例えば(限定するものではないが)、C−C−ハロアルキル、例えば、クロロメチル、ブロモメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1−クロロエチル、1ブロモエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル、及び、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イル;
アルケニル: 2から16個の炭素原子を有し且ついずれかの位置に少なくとも1の二重結合を有している直鎖又は分枝鎖の不飽和炭化水素基、例えば(限定するものではないが)、C−C−アルケニル、例えば、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチルエテニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−1−ブテニル、2−メチル−1−ブテニル、3−メチル−1−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、3−メチル−3−ブテニル、1,1−ジメチル−2−プロペニル、1,2−ジメチル−1−プロペニル、1,2−ジメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−プロペニル、1−エチル−2−プロペニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル−1−ペンテニル、2−メチル−1−ペンテニル、3−メチル−1−ペンテニル、4−メチル−1−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−メチル−2−ペンテニル、4−メチル−2−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、3−メチル−3−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、3−メチル−4−ペンテニル、4−メチル−4−ペンテニル、1,1−ジメチル−2−ブテニル、1,1−ジメチル−3−ブテニル、1,2−ジメチル−1−ブテニル、1,2−ジメチル−2−ブテニル、1,2−ジメチル−3−ブテニル、1,3−ジメチル−1−ブテニル、1,3−ジメチル−2−ブテニル、1,3−ジメチル−3−ブテニル、2,2−ジメチル−3−ブテニル、2,3−ジメチル−1−ブテニル、2,3−ジメチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−3−ブテニル、3,3−ジメチル−1−ブテニル、3,3−ジメチル−2−ブテニル、1−エチル−1−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、2−エチル−2−ブテニル、2−エチル−3−ブテニル、1,1,2−トリメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−メチル−2−プロペニル、1−エチル−2−メチル−1−プロペニル、及び、1−エチル−2−メチル−2−プロペニル;
アルキニル: 2から16個の炭素原子を有し且ついずれかの位置に少なくとも1の三重結合を有している直鎖又は分枝鎖の炭化水素基、例えば(限定するものではないが)、C−C−アルキニル、例えば、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−2−ブチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル−3−ブチニル、3−メチル−1−ブチニル、1,1−ジメチル−2−プロピニル、1−エチル−2−プロピニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、1−メチル−2−ペンチニル、1−メチル−3−ペンチニル、1−メチル−4−ペンチニル、2−メチル−3−ペンチニル、2−メチル−4−ペンチニル、3−メチル−1−ペンチニル、3−メチル−4−ペンチニル、4−メチル−1−ペンチニル、4−メチル−2−ペンチニル、1,1−ジメチル−2−ブチニル、1,1−ジメチル−3−ブチニル、1,2−ジメチル−3−ブチニル、2,2−ジメチル−3−ブチニル、3,3−ジメチル−1−ブチニル、1−エチル−2−ブチニル、1−エチル−3−ブチニル、2−エチル−3−ブチニル、及び、1−エチル−1−メチル−2−プロピニル;
アルコキシ: 1から4個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和アルコキシ基、例えば(限定するものではないが)、C−C−アルコキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、1−メチルエトキシ、ブトキシ、1−メチルプロポキシ、2−メチルプロポキシ、1,1−ジメチルエトキシ;
ハロアルコキシ: 1から4個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルコキシ基(上記で記載したとおり)において、これらの基内の水素原子の一部又は全部が上記で記載したハロゲン原子で置き換えられ得るもの、例えば(限定するものではないが)、C−C−ハロアルコキシ、例えば、クロロメトキシ、ブロモメトキシ、ジクロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、クロロフルオロメトキシ、ジクロロフルオロメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、1−クロロエトキシ、1−ブロモエトキシ、1−フルオロエトキシ、2−フルオロエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2−クロロ−2−フルオロエトキシ、2−クロロ−2,2−ジフルオロエトキシ、2,2−ジクロロ−2−フルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、及び、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−オキシ;
チオアルキル: 1から6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和アルキルチオ基、例えば(限定するものではないが)、C−C−アルキルチオ、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、1−メチルエチルチオ、ブチルチオ、1−メチルプロピルチオ、2−メチルプロピルチオ、1,1−ジメチルエチルチオ、ペンチルチオ、1−メチルブチルチオ、2−メチルブチルチオ、3−メチルブチルチオ、2,2−ジメチルプロピルチオ、1−エチルプロピルチオ、ヘキシルチオ、1,1−ジメチルプロピルチオ、1,2−ジメチルプロピルチオ、1−メチルペンチルチオ、2−メチルペンチルチオ、3−メチルペンチルチオ、4−メチルペンチルチオ、1,1−ジメチルブチルチオ、1,2−ジメチルブチルチオ、1,3−ジメチルブチルチオ、2,2−ジメチルブチルチオ、2,3−ジメチルブチルチオ、3,3−ジメチルブチルチオ、1−エチルブチルチオ、2−エチルブチルチオ、1,1,2−トリメチルプロピルチオ、1,2,2−トリメチルプロピルチオ、1−エチル−1−メチルプロピルチオ、及び、1−エチル−2−メチルプロピルチオ;
チオハロアルキル: 1から6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキルチオ基(上記で記載したとおり)において、これらの基内の水素原子の一部又は全部が上記で記載したハロゲン原子で置き換えられ得るもの、例えば(限定するものではないが)、C−C−ハロアルキルチオ、例えば、クロロメチルチオ、ブロモメチルチオ、ジクロロメチルチオ、トリクロロメチルチオ、フルオロメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、クロロフルオロメチルチオ、ジクロロフルオロメチルチオ、クロロジフルオロメチルチオ、1−クロロエチルチオ、1−ブロモエチルチオ、1−フルオロエチルチオ、2−フルオロエチルチオ、2,2−ジフルオロエチルチオ、2,2,2−トリフルオロエチルチオ、2−クロロ−2−フルオロエチルチオ、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチルチオ、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチルチオ、2,2,2−トリクロロエチルチオ、ペンタフルオロエチルチオ、及び、1,1,1−トリフルオロプロパ−2−イルチオ;
シクロアルキル: 3から12個の炭素環員を有する単環式、二環式又は三環式の飽和炭化水素基、例えば(限定するものではないが)、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ビシクロ[1.0.1]ブタン、デカリニル、ノルボリニル;
シクロアルケニル: 5から15個の炭素環員を有し且つ少なくとも1の二重結合を有している単環式、二環式又は三環式の炭化水素基、例えば(限定するものではないが)、シクロペンテン−1−イル、シクロヘキセン−1−イル、シクロヘプタ−1,3−ジエン−1−イル、ノルボルネン−1−イル;
(アルコキシ)カルボニル: カルボニル基(−CO−)を介して当該骨格に結合している、1から4個の炭素原子を有するアルコキシ基(上記で記載したとおり);
ヘテロシクリル: 酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択される1から4個のヘテロ原子を含んでいる3員から15員の飽和又は部分的に不飽和のヘテロ環: 炭素環員に加えて、1から3個の窒素原子及び/又は1個の酸素若しくは硫黄原子又は1個若しくは2個の酸素及び/若しくは硫黄原子を含んでいる、単環式、二環式又は三環式のヘテロ環〔該環が複数の酸素原子を含んでいる場合、それらは直接的に隣接していない。〕、例えば(限定するものではないが)、オキシラニル、アジリジニル、2−テトラヒドロフラニル、3−テトラヒドロフラニル、2−テトラヒドロチエニル、3−テトラヒドロチエニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、3−イソオキサゾリジニル、4−イソオキサゾリジニル、5−イソオキサゾリジニル、3−イソチアゾリジニル、4−イソチアゾリジニル、5−イソチアゾリジニル、3−ピラゾリジニル、4−ピラゾリジニル、5−ピラゾリジニル、2−オキサゾリジニル、4−オキサゾリジニル、5−オキサゾリジニル、2−チアゾリジニル、4−チアゾリジニル、5−チアゾリジニル、2−イミダゾリジニル、4−イミダゾリジニル、1,2,4−オキサジアゾリジン−3−イル、1,2,4−オキサジアゾリジン−5−イル、1,2,4−チアジアゾリジン−3−イル、1,2,4−チアジアゾリジン−5−イル、1,2,4−トリアゾリジン−3−イル、1,3,4−オキサジアゾリジン−2−イル、1,3,4−チアジアゾリジン−2−イル、1,3,4−トリアゾリジン−2−イル、2,3−ジヒドロフラ−2−イル、2,3−ジヒドロフラ−3−イル,2,4−ジヒドロフラ−2−イル、2,4−ジヒドロフラ−3−イル、2,3−ジヒドロチエン−2−イル、2,3−ジヒドロチエン−3−イル、2,4−ジヒドロチエン−2−イル、2,4−ジヒドロチエン−3−イル、2−ピロリン−2−イル、2−ピロリン−3−イル、3−ピロリン−2−イル、3−ピロリン−3−イル、2−イソオキサゾリン−3−イル、3−イソオキサゾリン−3−イル、4−イソオキサゾリン−3−イル、2−イソオキサゾリン−4−イル、3−イソオキサゾリン−4−イル、4−イソオキサゾリン−4−イル、2−イソオキサゾリン−5−イル、3−イソオキサゾリン−5−イル、4−イソオキサゾリン−5−イル、2−イソチアゾリン−3−イル、3−イソチアゾリン−3−イル、4−イソチアゾリン−3−イル、2−イソチアゾリン−4−イル、3−イソチアゾリン−4−イル、4−イソチアゾリン−4−イル、2−イソチアゾリン−5−イル、3−イソチアゾリン−5−イル、4−イソチアゾリン−5−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−1−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−2−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−3−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−4−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−5−イル、3,4−ジヒドロピラゾール−1−イル、3,4−ジヒドロピラゾール−3−イル、3,4−ジヒドロピラゾール−4−イル、3,4−ジヒドロピラゾール−5−イル、4,5−ジヒドロピラゾール−1−イル、4,5−ジヒドロピラゾール−3−イル、4,5−ジヒドロピラゾール−4−イル、4,5−ジヒドロピラゾール−5−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−2−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−3−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−4−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−5−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−2−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−3−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−4−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−5−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−2−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−3−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−4−イル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル、1,3−ジオキサン−5−イル、2−テトラヒドロピラニル、4−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチエニル、3−ヘキサヒドロピリダジニル、4−ヘキサヒドロピリダジニル、2−ヘキサヒドロピリミジニル、4−ヘキサヒドロピリミジニル、5−ヘキサヒドロピリミジニル、2−ピペラジニル、1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン−2−イル、及び、1,2,4−ヘキサヒドロトリアジン−3−イル;
ヘタリール: 酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択される1から4個のヘテロ原子を含んでいる置換されていないか又は置換されていてもよい5員から15員の部分的に不飽和又は完全に不飽和の単環式、二環式又は三環式環系〔ここで、該環系の環のうちの少なくとも1は、完全に不飽和であり、該環が複数の酸素原子を含んでいる場合、それらは直接的に隣接していない。〕;
例えば(限定するものではないが)、
1から4個の窒素原子を含んでいるか又は1から3個の窒素原子と1個の硫黄若しくは酸素原子を含んでいる5員ヘテロアリール: 環員として、炭素原子に加えて、1から4個の窒素原子を含み得るか又は1から3個の窒素原子と1個の硫黄若しくは酸素原子を含み得る、5員ヘテロアリール基、例えば、
2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5−イソチアゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5−ピラゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、及び、1,3,4−トリアゾール−2−イル;
1から3個の窒素原子を含んでいるか又は1個の窒素原子と1個の酸素若しくは硫黄原子を含んでいるベンゾ縮合5員ヘテロアリール: 環員として、炭素原子に加えて、1から4個の窒素原子を含み得るか又は1から3個の窒素原子と1個の硫黄若しくは酸素原子を含むことができ、2つの隣接する炭素環員又は1つの窒素環員と1つの隣接する炭素環員がブタ−1,3−ジエン−1,4−ジイル基〔ここで、1個又は2個の炭素原子は、窒素原子で置き換えられていてもよい。〕で架橋されていてもよい、5員ヘテロアリール基;例えば、ベンゾインドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾフリル;
1から4個の窒素原子を含み且つ窒素を介して結合している5員ヘテロアリール、又は、1から3個の窒素原子を含み且つ窒素を介して結合しているベンゾ縮合5員ヘテロアリール: 環員として、炭素原子に加えて、1から4個の窒素原子を含み得るか又は1から3個の窒素原子を含むことができ、2つの隣接する炭素環員又は1つの窒素環員と1つの隣接する炭素環員がブタ−1,3−ジエン−1,4−ジイル基〔ここで、1個又は2個の炭素原子は、窒素原子で置き換えられていてもよい。〕で架橋されてもよい、5員ヘテロアリール基〔ここで、これらの環は、窒素環員のうちの1つを介して当該骨格に結合している〕、例えば、1−ピロリル、1−ピラゾリル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1−イミダゾリル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,3,4−トリアゾール−1−イル;
1から3個又は1から4個の窒素原子を含んでいる6員ヘテロアリール: 環員として、炭素原子に加えて、1から3個又は1から4個の窒素原子を含み得る、6員ヘテロアリール基、例えば、2−ピリジニル、3−ピリジニル、4−ピリジニル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、2−ピラジニル、1,3,5−トリアジン−2−イル、及び、1,2,4−トリアジン−3−イル。
自然法則に反し、従って、当業者が自身の専門知識に基づいて除外したであろう組合せは含まれない。例えば、隣接する3個以上の酸素原子を有する環構造は除外される。
本発明は、さらに、本発明による式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)のジアミノピリミジンを調製する方法にも関し、ここで、該方法は、以下の段階(a)から段階(f)のうちの少なくとも1を含む:
(a) 下記反応スキーム(スキーム1)に従い、塩基の存在下、適切な場合には溶媒の存在下、及び、適切な場合には触媒の存在下で、式(III)の2,4−ジハロピリミジンを式(II)のアミンと反応させて式(V)の化合物を生成させる段階:
Figure 2012501983
ここで、Y=F、Cl、Br、I;
(b) 下記反応スキーム(スキーム2)に従い、適切な場合には酸の存在下、及び、適切な場合には溶媒の存在下で、式(V)の化合物を式(IV)の(ヘテロ)芳香族アミンと反応させる段階:
Figure 2012501983
ここで、Y=F、Cl、Br、I;
(c) 下記反応スキーム(スキーム3)に従い、適切な場合には酸の存在下、及び、適切な場合には溶媒の存在下で、式(VIb)の化合物を式(IV)の(ヘテロ)芳香族アミンと反応させる段階:
Figure 2012501983
ここで、Hal=F、Cl、Br、I;
(d) 下記反応スキーム(スキーム4)に従い、適切な場合には溶媒の存在下で、式(VII)の化合物をハロゲン化剤と反応させて式(VIII)の化合物を生成させる段階:
Figure 2012501983
下記反応スキーム(スキーム5)に従い、適切な場合には触媒の存在下、及び、適切な場合には溶媒の存在下で、式(IIIb)の化合物を(IV)の(ヘテロ)芳香族アミンと反応させる段階:
Figure 2012501983
ここで、Y=F、Cl、Br、I、及び、R8b=CF
(e) 下記反応スキーム(スキーム6)に従い、塩基の存在下、適切な場合には溶媒の存在下、及び、適切な場合には触媒の存在下で、式(VIII)の化合物を式(II)のアミンと反応させて式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)の化合物を生成させる段階:
Figure 2012501983
ここで、上記スキーム中の基RからR10並びにX及びXの定義は、前記定義に対応し、Y及びHalは、F、Cl、Br、Iを表す。
中間体(V)を調製する一方法がスキーム1に示されている。
式(II)のアルキル−置換アミノ化合物は、市販されているか、又は、文献の方法に準じて調製することができる。適切なアミノ化合物(II)を調製する一方法は、例えば、対応するニトロ化合物を還元すること(例えば、「J.Chem Soc,1947,1474」に記載されている。)、対応するカルボキサミドを還元すること(例えば、「J.Am.Chem Soc,1950,72,2657」に記載されている。)、及び、対応するアジドを還元すること(例えば、「Synth.Commun. 1988,18,1975」に記載されている。)、対応するオキシムを還元すること(例えば、「Org.Lett. 2007,9,2665」に記載されている。)又は対応するニトリルを還元すること(例えば,「Org.Lett. 2005,7,1737」に記載されている。)である。式(II)のアルキル−置換アミノ化合物の合成は、ケトン又はアルデヒドの還元的アミノ化を介して行うことも可能である(例えば、「J.Mol Cat, 1999,146,129」に記載されている。)。(II)を調製するためのさらなる方法は、Gabrielによる対応するフタルイミドの開裂又はハロゲン化アルキルのアミノリシス(例えば,「Tetrahedron Lett. 1999,40,4467」に記載されている。)及び対応する第1級アミンのアルキル化(Tetrahedron Assymm. 2000,11,1165)を包含する。
適切な置換2,4−ジハロピリミジン(III)は、市販されているか、又は、文献の方法に準じて、例えば市販されている置換ウラシルから、調製することができる(例えば、R=CN: J.Org.Chem. 1962,27,2264; J.Chem.Soc. 1955,1834; Chem.Ber. 1909,42,734; R=CF: J.Fluorine Chem. 1996,77,93; WO 2000/047539も参照されたい。)。
最初に、適切な溶媒(例えば、ジオキサン、THF、ジメチルホルムアミド、又は、アセトニトリル)中、−30℃から+80℃の温度で適切な塩基を使用して、アミン(II)を1〜24時間かけて2,4−ジハロピリミジン(III)と反応させる。塩基として使用するのに適しているものは、例えば、無機塩(例えば、NaHCO、NaCO、又は、KCO)、有機金属化合物(例えば、LDA、又は、NaHMDS)、又は、アミン塩基(例えば、エチルジイソプロピルアミン、DBU、DBN、又は、トリ−n−ブチルアミン)である。あるいは、該反応は、例えば「Org.Lett. 2006,8,395」に記載されているように、適切な遷移金属触媒(例えば、パラジウム)を適切なリガンド(例えば、トリフェニルホスフィン、又は、キサントホス)と一緒に用いて、実施することもできる。
式(V)の化合物の一部は新規であり、従って、本発明の対象の一部を形成する。
式(Va)
Figure 2012501983
〔式中、
は、水素を表し;
は、塩素、ヨウ素、SMe、SOMe、SOMe、CF、CCl、CFH又はCFHを表し;
は、上記で定義されている一般的な意味、好ましい意味、特に好ましい意味及び極めて特に好ましい意味を有し;
Y=F、C1、Br又はIであり;
及び、
10は、式
Figure 2012501983
[式中、記号は以下で定義されているとおりであり、並びに#は窒素原子への結合点を表す:
11aは、水素又はメチルを表し;
11bは、水素又はC−C−アルキルを表し;
11cは、C−C−アルキル、CN、CHCN、CH(Me)CN、C(Me)CN、CHO−(C−C−アルキル)、CHO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)OH、C(Me)HO−(C−C−アルキル)、C(Me)O−(C−C−アルキル)、C(Me)HO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)O−(C−C−ハロアルキル)、CHS−(C−C−アルキル)、C(Me)HS(C−C−アルキル)、C(Me)S−(C−C−アルキル)、Si−(C−C−アルキル)又はC−C−アルケニル(ここで、これらは、ハロゲン又はCFで置換されていてもよい。)を表し;
又は、
11cは、シクロペンチル環(ここで、該シクロペンチル環は、CN、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキルで一置換又は多置換されていてもよい。)を表し;
又は、
11cは、シクロヘキシル環(ここで、該シクロヘキシル環は、CN、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルからなる群から選択される基のうちの少なくとも1で置換されている。)を表す。]
の基E1を表す。〕
の化合物は新規である。
化合物(Ia)、化合物(Ib)及び化合物(Ic)を調製する一方法がスキーム2に示されている。
置換(ヘテロ)芳香族アミン(IV)は、市販されているか、又は、文献により知られている方法によって市販されている前駆物質から調製することができる。芳香族部分に1つ以上の同一であるか又は異なっている置換基を有する(ヘテロ)芳香族アミンは、関連する文献に記載されている多くの方法で調製することができる。代表的なものとして、当該方法のうちの幾つかについて以下に記載する。
スルホンアミド置換(ヘテロ)アリールアミン類又はスルホン酸エステル置換(ヘテロ)アリールアミン類は、例えば、市販されているアミノスルホン酸を塩素化剤(例えば、POCl)との文献により知られている反応に付し、次いで、形成されたスルホクロリドをO−求核試薬又はN−求核試薬と反応させることによって、調製することができる。
N−モノアシル化ジアミノ芳香族化合物を調製するための慣習的な2つの方法が、スキーム7において略述されている。かくして、例えば、ニトロアニリン類を、ハロゲン化アシル、クロロギ酸エステル又はイソ(チオ)シアネートを用いる標準的な方法で、対応するN−アシルニトロ芳香族化合物に変換することが可能であり、これを、次いで、文献により知られている手順で還元して、N−アシルアミノ芳香族化合物を生成させることができる。さらなる方法は、アミノハロ芳香族化合物とN−アシル化合物の遷移金属が触媒するクロスカップリングによる上記化合物の調製について記述する(例えば、「J.Am.Chem.Soc. 2001,123,7727」を参照されたい。)。
スキーム7:N−モノアシル化ジアミノ芳香族化合物の合成
Figure 2012501983
窒素を介して結合している環状基R又はRは、例えば、ニトロアミノ芳香族化合物をハロゲン化ハロアルキルカルボニル又はジエステル若しくはジエステル等価物又はラクトンと縮合させることによって調製することが可能である;次に、そのニトロ基を還元することによって、所望の(ヘテロ)芳香族アミンが得られる。Nに結合している基R又はRを合成するさらなる方法は、ニトロアリールヒドラジンをジエステル若しくはジエステル等価物、プロパルギル酸エステル又はケトエステルと縮合させることである。そのニトロ基を還元することによって、当該アニリンが得られる。
置換されている3−アミノピリジン又は4−アミノピリジンは、例えば、適切に置換されているニトロピリジンを還元することによって(例えば、WO2006074147)、対応するピリジンカルボン酸誘導体をホフマン分解又はクルチウス分解に付すことによって(例えば、「Bioorg. Med. Chem. Lett. 2006、16、3484」)、又は、置換ハロピリジンをアミノリシスに付すことによって(例えば、EP228846)、調製することができる。別の方法では、対応するハロアミノピリジンを、O−求核試薬、N−求核試薬又はS−求核試薬との文献により知られている反応に付し(例えば、「Bioorg.Med.Chem. Lett. 2002,12,1517)、さらにまた、C−求核試薬との文献により知られている反応に付す(例えば、「Bioorg.Med.Chem.Lett. 2000,10,2383)。さらなる方法は、アミノハロピリジンの遷移金属が触媒するクロスカップリングによる上記化合物の調製について記述する((WO2006025979)。
中間体(V)を、ブレンステッド酸(例えば、無水塩酸、カンファースルホン酸、又は、p−トルエンスルホン酸)の存在下、適切な溶媒(例えば、ジオキサン、THF、DMSO、DME、2−メトキシエタノール、n−ブタノール、又は、アセトニトリル)中、0℃〜140℃の温度で、(ヘテロ)芳香族アミン(IV)と1〜48時間反応させる。これと同様の方法が、例えば、以下のものに記載されている: Bioorg.Med.Chem.Lett. 2006,16,2689; GB2002 A12369359; Org.Lett. 2005,7,4113。
あるいは、(Ia)、(Ib)又は(Ic)を生成させるための(V)と(IV)の反応は、塩基触媒の元で、即ち、例えば、炭酸塩(例えば、炭酸カリウム)、アルコキシド(例えば、カリウムtert−ブトキシド)又は水素化物(例えば、水素化ナトリウム)などを使用して、実施することもできるが、ここで、遷移金属(例えば、パラジウム)を適切なリガンド(例えば、キサントホス)と一緒に触媒として使用することも有用であり得る。
最後に、(I)を生成させるための(V)と(IV)の反応は、溶媒及び/又はブレンステッド酸の非存在下で実施することが可能である(例えば、以下のものに記載されている: Bioorg.Med.Chem.Lett. 2006,16,108; Bioorg.Med.Chem.Lett. 2005,15,3881)。
式(VII)の化合物を調製する一方法がスキーム3に示されている。
2−ハロ−置換ピリミジン−4−オン(VIb)は、位置選択的加水分解によって、2,4−ジハロ−置換ピリミジンから得ることができる。これについては、例えば、以下のものに記載されている: Russ.J.Org.Chem. 2006,42,580; J.Med.Chem. 1965,8,253。
中間体(VIb)を、ブレンステッド酸(例えば、無水塩酸、カンファースルホン酸、又は、p−トルエンスルホン酸)の存在下、適切な溶媒(例えば、ジオキサン、THF、DMSO、DME、2−メトキシエタノール、n−ブタノール、又は、アセトニトリル)中、0℃〜140℃の温度で、(ヘテロ)芳香族アミン(IV)と1〜48時間反応させる。
あるいは、(VII)を生成させるための(VIb)と(IV)の反応は、塩基触媒の元で、即ち、例えば、炭酸塩(例えば、炭酸カリウム)、アルコキシド(例えば、カリウムtert−ブトキシド)又は水素化物(例えば、水素化ナトリウム)などを使用して、実施することもできるが、ここで、遷移金属(例えば、パラジウム)を適切なリガンド(例えば、キサントホス)と一緒に触媒として使用することも有用であり得る。
最後に、(VII)を生成させるための(VIb)と(IV)の反応は、溶媒及び/又はブレンステッド酸の非存在下で実施することが可能である(例えば、以下のものに記載されている: Bioorg.Med.Chem.Lett. 2006,16,108; Bioorg.Med.Chem.Lett. 2005,15,3881)。
式(VII)の化合物の一部は新規であり、従って、本発明の対象の一部を形成する。
式(VIIa)
Figure 2012501983
〔式中、記号は以下で定義されているとおりである:
、X、RからR、R12及びR13は、上記で与えられている一般的な意味、好ましい意味、特に好ましい意味、極めて特に好ましい意味及びとりわけ好ましい意味を有し;
は、水素を表し;
は、塩素、臭素、ヨウ素、CFH、CFH、CF、CCl、SMe、SOMe又はSOMeを表す;
但し、
=R=R=水素、且つ、X=CH
である場合、
は、水素、COH、(CHOH、SMe、SOMe又はシアノを表すことはなく;
又は、但し、
=R=水素、且つ、X=CH
である場合、
もRも、OH又はCONHを表すことはない。〕
の化合物は新規である。
式(VIII)の化合物を調製する一方法がスキーム4に示されている。
式(VII)の中間体は、適切な場合には適切な溶媒(例えば、トルエン、又は、エタノール)の存在下、及び、適切な場合には適切な塩基(例えば、トリエチルアミン)の存在下で、適切なハロゲン化剤(例えば、塩化チオニル、五酸化リン、又は、塩化ホスホリル、又は、それらの混合物)と反応させることにより、式(VIII)の2−アニリノ−4−クロロピリミジンに変換することができる。これと同様の方法が、例えば、以下のものに記載されている: J.Med.Chem. 1989,32,1667; J.Heterocycl.Chem. 1989,26,313。
式(VIIIb)の化合物を2,4−ジハロピリミジン(IIIb)と芳香族アミン(IV)から調製するためのさらなる方法がスキーム5に示されている。
適切な不活性溶媒(例えば、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、n−ブタノール、tert−ブタノール、ジクロロエタン、又は、ジクロロメタン)の中、−15℃から100℃の温度で、適切なルイス酸又は適切な塩基を用いて、(ヘテロ)芳香族アミン(IV)を2,4−ジハロピリミジン(IIIb)と1−24時間反応させる。塩基として使用するのに適しているものは、例えば、無機塩(例えば、NaHCO、NaCO、又は、KCO)、有機金属化合物(例えば、LDA、又は、NaHMDS)、又は、アミン塩基(例えば、エチルジイソプロピルアミン、DBU、DBN、又は、トリ−n−ブチルアミン)である。ルイス酸として使用するのに適しているものは、例えば(限定するものではないが)、金属亜鉛のハロゲン化物(例えば、ZnCl)、マグネシウムハロゲン化物、銅ハロゲン化物、スズハロゲン化物又はチタンハロゲン化物(例えば、「US 2005/0256145」又は「WO 05/023780」及びそれらの中で引用されている文献を参照されたい。)。
式(VIII)の化合物の一部は新規であり、従って、本発明の対象の一部を形成する。
式(VIIIa)
Figure 2012501983
〔式中、記号は以下で定義されているとおりである:
、X、RからR、R12及びR13は、上記で与えられている一般的な意味、好ましい意味、特に好ましい意味、極めて特に好ましい意味及びとりわけ好ましい意味を有し;
Halは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を表し;
は、塩素、臭素、ヨウ素、Me、CF、CFH、CFH、CCl及びシアノを表し;
、R、R及びRは、水素を表す;
但し、
=CH、且つ、X=CR
である場合、
は、CON(Me)−4−(N−メチルピペリジニル)、N−ピペラジニル、CO−1−(4−メチルピペラジニル)、N−モルホリニル、SOMe、CONH、Me、OMe、COO−ベンジル、COOH、CN、NO、NMe又はClを表すことはなく;
又は、但し、
=CH、且つ、X=CR
である場合、
又はRは、CN、Cl又は5−オキサゾリルを表すことはなく;
又は、但し、
=CR、且つ、X=CR
である場合、
、R及びRは、塩素を表すことはなく;
又は、但し、
=CF
である場合、
とRが一緒に飽和又は部分的不飽和のヘテロ環を形成することはない。〕
の化合物は新規である。
式(Ia)、式(Ib)又は式(Ic)の化合物を調製するさらなる方法がスキーム6に示されている。
式(Ia)、式(Ib)又は式(Ic)の化合物を調製するために、中間体(VIII)を、適切な溶媒(例えば、ジオキサン、THF、DMSO、DME、2−メトキシエタノール、n−ブタノール、又は、アセトニトリル)中で、塩基(例えば、炭酸塩、例えば、炭酸カリウム、アルコキシド、例えば、カリウムtert−ブトキシド、又は、水素化物、例えば、水素化ナトリウム、又は、アミン塩基)の存在下に、0℃〜140℃の温度で、式(II)のアミンと1〜48時間反応させるが、ここで、遷移金属(例えば、パラジウム)を適切なリガンド(例えば、トリフェニルホスフィン、又は、キサントホス)と一緒に触媒として使用することも有用であり得る。
一般に、スキーム8に示されているように、本発明の化合物(Ia)、化合物(Ib)、化合物(Ic)及び化合物(I)を調製するために異なった反応経路を選択することも可能である。
Figure 2012501983
式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)並びに式(I)のジアミノピリミジンを調製するためのさらなる方法がスキーム9に示されている。
Figure 2012501983
4−ハロ−置換2−アミノピリミジン(XII)〔これは、例えば、R−アミンとの反応とそれに続く4位の塩素化によって、(VIa)、(VIb)又は(IX)のタイプの化合物から(VIII)と同様にして調製することができる〕から出発して、アミノ化合物(II)を添加した後、特定のジアミノピリミジン(XIII)を得ることが可能である。これらは、遷移金属が触媒するその後の段階において、ハロゲン化アリール(XIV)と反応させて(例えば、「Org.Lett. 2002,4,3481」に記載されているように反応させて)、所望の標的化合物(Ia)、(Ib)、(Ic)を生成させることができる。
式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)の化合物調製するための本発明による方法は、好ましくは、1種類以上の反応助剤を用いて実施する。
適切な反応助剤は、適切な場合には、慣習的な無機又は有機の塩基又は酸受容体である。そのようなものとしては、好ましくは、以下のものを挙げることができる:アルカリ金属及びアルカリ土類金属の酢酸塩、アミド、炭酸塩、重炭酸塩、水素化物、水酸化物及びアルコキシド、例えば、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム又は酢酸カルシウム、リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミド又はカルシウムアミド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム又は重炭酸カルシウム、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム又は水素化カルシウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化カルシウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムn−プロポキシド、ナトリウムi−プロポキシド、ナトリウムn−ブトキシド、ナトリウムi−ブトキシド、ナトリウムs−ブトキシド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムn−プロポキシド、カリウムi−プロポキシド、カリウムn−ブトキシド、カリウムi−ブトキシド、カリウムs−ブトキシド又はカリウムt−ブトキシド;さらに、塩基性有機窒素化合物、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、エチルジシクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチルベンジルアミン、ピリジン、2−メチルピリジン、3−メチルピリジン、4−メチルピリジン、2,4−ジメチルピリジン、2,6−ジメチルピリジン、3,4−ジメチルピリジン、3,5−ジメチルピリジン、5−エチル−2−メチルピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N−メチルピペリジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)。
本発明による調製方法は、好ましくは、1種類以上の希釈剤を用いて実施する。適切な希釈剤は、実質的に、全ての不活性有機溶媒である。そのようなものとしては、好ましくは、以下のものを挙げることができる:脂肪族及び芳香族のハロゲン化されていてもよい炭化水素、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、石油エーテル、ベンジン、リグロイン、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレン、塩化エチレン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン及びo−ジクロロベンゼン、エーテル類、例えば、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、グリコールジメチルエーテル、ジグリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン及びジオキサン、ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン又はメチルイソブチルケトン、エステル類、例えば、酢酸メチル又は酢酸エチル、ニトリル類、例えば、アセトニトリル又はプロピオニトリル、アミド類、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド及びN−メチルピロリドン、並びに、さらに、ジメチルスルホキシド、テトラメチレンスルホン、ヘキサメチルリン酸トリアミド及びDMPU。
本発明による調製方法において、その反応温度は、比較的広い範囲内で変えることができる。一般に、該調製方法は、0℃から250℃の温度、好ましくは、10℃から185℃の温度で実施する。
本発明による調製方法は、一般に、大気圧下で実施する。しかしながら、高圧下又は減圧下で実施することも可能である。
本発明による調製方法を実施する場合、何れの場合にも、必要とされる出発物質は、一般に、ほぼ等モル量で使用する。しかしながら、いずれの場合にも、用いる成分のうちの1種類を比較的大過剰で使用することも可能である。本発明の調製方法における後処理は、いずれの場合にも、慣習的な方法で行う(cf.調製実施例)。
一般に、式(I)の化合物は、下記スキーム10において略述されているように、例えば、脂肪族アミン(II)及び(ヘテロ)芳香族アミン(IV)を適切な置換ピリミジン(III)に順次求核付加させることによって、調製することができる。
Figure 2012501983
ここで、Yは、何れの場合にも、互いに独立して、適切な脱離基、例えば、ハロゲン原子(Hal=F、Cl、Br、I)、SMe、SOMe、SOMe又はトリフラート(CFSOO:ピリミジンに関しては、WO 05/095386により知られている。)を表す。
式(I)のジアミノピリミジンのスキーム8に準じた合成又は別の反応経路による合成は、多くの異なった事例において、上記文献に記載されている(例えば、以下のものも参照されたい:WO 06/087230、WO 05/111022、WO 05/111023、WO 05/037800、WO 04/065378、WO 04/056786、WO 04/056807、WO 04/048343、WO 03/032997、WO 03/030909、WO 02/096888)。
本発明は、さらに、望ましくない微生物を防除するための、本発明によるジアミノピリミジン類又はそれらの混合物の非医薬的使用も提供する。
本発明は、さらに、本発明による少なくとも1種類のジアミノピリミジンを含んでいる、望ましくない微生物を防除するための組成物も提供する。
さらに、本発明は、望ましくない微生物を防除する方法にも関し、ここで、該方法は、本発明によるジアミノピリミジンを当該微生物及び/又はそれらの生息環境に施用することを特徴とする。
本発明の化合物は、強力な殺微生物作用(microbicidal action)を有しており、作物保護と材料物質(materials)の保護において、望ましくない微生物(例えば、真菌類及び細菌類)を防除するために使用することができる。
本発明による式(I)のジアミノピリミジンは、極めて良好な殺真菌特性を有しており、作物保護において、例えば、ネコブカビ類(Plasmodiophoromycetes)、卵菌類(Oomycetes)、ツボカビ類(Chytridiomycetes)、接合菌類(Zygomycetes)、子嚢菌類(Ascomycetes)、担子菌類(Basidiomycetes)及び不完全菌類(Deuteromycetes)などを防除するために、使用することができる。
作物保護において、殺細菌剤(bactericide)は、シュードモナス科(Pseudomonadaceae)、リゾビウム科(Rhizobiaceae)、腸内細菌科(Enterobacteriaceae)、コリネバクテリウム科(Corynebacteriaceae)及びストレプトミセス科(Streptomycetaceae)を防除するために、使用することができる。
本発明による殺真菌剤組成物は、植物病原性の真菌類を治療的又は保護的に防除するために使用することができる。従って、本発明は、本発明による活性化合物又は組成物を使用して植物病原性の真菌類を防除するための治療的方法又は保護的方法にも関し、ここで、該活性化合物又は組成物は、種子、植物若しくは植物の部分、果実又は植物がそこで生育している土壌に施用される。
作物保護において植物病原性の真菌類を防除するための本発明による組成物は、有効で且つ植物に対して毒性を示さない量の本発明による活性化合物を含んでいる。「有効で且つ植物に対して毒性を示さない量(effective, but non−phytotoxic amount)」は、植物の真菌類病を満足のいくように防除するか又は植物の真菌類病を完全に根絶するのに充分でありながら、同時に、植物毒性の重大などのような症状も引き起こすことのない、本発明組成物の量を意味する。一般に、そのような施用量は、比較的広い範囲内で変動し得る。それは、複数の要因に依存し、例えば、防除対象の真菌類、植物、気候条件及び本発明の組成物の成分などに依存する。
本発明に従って、全ての植物及び植物の部分を処理することができる。ここで、植物というのは、望ましい及び望ましくない野生植物又は作物植物(自然発生した作物植物を包含する。)のような全ての植物及び植物群を意味するものと理解される。作物植物は、慣習的な育種法及び最適化法により、又は、生物工学的方法及び遺伝子工学的方法により、又は、それら方法を組み合わせたものにより得ることが可能な植物であることができる。そのような作物植物には、トランスジェニック植物も包含され、また、品種の所有権により保護することができるか又は保護することができない植物品種も包含される。植物の部分は、植物の地上及び地下の全ての部分及び全ての器官、例えば、枝条、葉、花及び根などを意味するものと理解され、挙げることができる例は、葉、針状葉、茎、幹、花、子実体、果実及び種子などであり、さらに、根、塊茎及び根茎なども挙げることができる。植物の部分には、さらに、収穫されたもの、並びに、栄養繁殖器官及び生殖繁殖器官(vegetative and generative propagation material)、例えば、実生、塊茎、根茎、挿木(cutting)及び種子なども包含される。
本発明に従って処理可能な植物として、以下の植物を挙げることができる: ワタ、アマ、ブドウの木、果実、野菜、例えば、バラ科各種(Rosaceae sp.)(例えば、仁果、例えば、リンゴ及びナシ、さらに、核果、例えば、アンズ、サクラの木、アーモンド及びモモ、並びに、小果樹、例えば、イチゴ)、リベシオイダエ科各種(Ribesioidae sp.)、クルミ科各種(Juglandaceae sp.)、カバノキ科各種(Betulaceae sp.)、ウルシ科各種(Anacardiaceae sp.)、ブナ科各種(Fagaceae sp.)、クワ科各種(Moraceae sp.)、モクセイ科各種(Oleaceae sp.)、マタタビ科各種(Actinidaceae sp.)、クスノキ科各種(Lauraceae sp.)、バショウ科各種(Musaceae sp.)(例えば、バナナの木及びプランテーション)、アカネ科各種(Rubiaceae sp.)(例えば、コーヒー)、ツバキ科各種(Theaceae sp.)、アオギリ科各種(Sterculiceae sp.)、ミカン科各種(Rutaceae sp.)(例えば、レモン、オレンジ及びグレープフルーツ)、ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、トマト)、ユリ科各種(Liliaceae sp.)、キク科各種(Asteraceae sp.)(例えば、レタス)、セリ科各種(Umbelliferae sp.)、アブラナ科各種(Cruciferae sp.)、アカザ科各種(Chenopodiaceae sp.)、ウリ科各種(Cucurbitaceae sp.)(例えば、キュウリ)、ネギ科各種(Alliaceae sp.)(例えば、リーキ、タマネギ)、マメ科各種(Papilionaceae sp.)(例えば、エンドウ); 主要作物植物、例えば、イネ科各種(Gramineae sp.)(例えば、トウモロコシ、芝、禾穀類、例えば、コムギ、ライムギ、イネ、オオムギ、エンバク、アワ及びライコムギ)、キク科各種(Asteraceae sp.)(例えば、ヒマワリ)、アブラナ科各種(Brassicaceae sp.)(例えば、白キャベツ、赤キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、タイサイ、コールラビ、ラディッシュ、さらに、ナタネ、カラシナ、セイヨウワサビ、及び、コショウソウ)、マメ科各種(Fabacae sp.)(例えば、インゲンマメ、エンドウ)、マメ科各種(Papilionaceae sp.)(例えば、ダイズ)、ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、ジャガイモ)、アカザ科各種(Chenopodiaceae sp.)(例えば、テンサイ、飼料ビート、フダンソウ、ビートルート); 庭及び森林における作物植物及び観賞植物;さらに、何れの場合にもこれら植物の遺伝子組み換えが行われた品種。好ましくは、本発明により禾穀類植物を処理する。
本発明に従って治療することが可能な真菌類病の何種類かの病原体について、非限定的に例として挙げることができる:
・ 例えば以下のような、うどんこ病病原体に起因する病害: ブルメリア属各種(Blumeria species)、例えば、ブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis); ポドスファエラ属各種(Podosphaera species)、例えば、ポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha); スファエロテカ属各種(Sphaerotheca species)、例えば、スファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea); ウンシヌラ属各種(Uncinula species)、例えば、ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator);
・ 例えば以下のような、さび病病原体に起因する病害: ギムノスポランギウム属各種(Gymnosporangium species)、例えば、ギムノスポランギウム・サビナエ(Gymnosporangium sabinae); ヘミレイア属各種(Hemileia species)、例えば、ヘミレイア・バスタトリクス(Hemileia vastatrix); ファコプソラ属各種(Phakopsora species)、例えば、ファコプソラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)及びファコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae); プッシニア属各種(Puccinia species)、例えば、プッシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)又はプッシニア・トリシチナ(Puccinia triticina); ウロミセス属各種(Uromyces species)、例えば、ウロミセス・アペンジクラツス(Uromyces appendiculatus);
・ 例えば以下のような、卵菌類(Oomycetes)の群の病原体に起因する病害: ブレミア属各種(Bremia species)、例えば、ブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae); ペロノスポラ属各種(Peronospora species)、例えば、ペロノスポラ・ピシ(Peronospora pisi)又はペロノスポラ・ブラシカエ(P. brassicae); フィトフトラ属各種(Phytophthora species)、例えば、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans); プラスモパラ属各種(Plasmopara species)、例えば、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola); プセウドペロノスポラ属各種(Pseudoperonospora species)、例えば、プセウドペロノスポラ・フムリ(Pseudoperonospora humuli)又はプセウドペロノスポラ・クベンシス(Pseudoperonospora cubensis); ピシウム属各種(Pythium species)、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum);
・ 例えば以下のものに起因する、斑点病(leaf blotch disease)及び萎凋病(leaf wilt disease): アルテルナリア属各種(Alternaria species)、例えば、アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani); セルコスポラ属各種(Cercospora species)、例えば、セルコスポラ・ベチコラ(Cercospora beticola); クラジオスポルム属各種(Cladiosporum species)、例えば、クラジオスポルム・ククメリヌム(Cladiosporium cucumerinum); コクリオボルス属各種(Cochliobolus species)、例えば、コクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)(分生子形態:Drechslera, 同義語:Helminthosporium); コレトトリクム属各種(Colletotrichum species)、例えば、コレトトリクム・リンデムタニウム(Colletotrichum lindemuthanium); シクロコニウム属各種(Cycloconium species)、例えば、シクロコニウム・オレアギヌム(Cycloconium oleaginum); ジアポルテ属各種(Diaporthe species)、例えば、ジアポルテ・シトリ(Diaporthe citri); エルシノエ属各種(Elsinoe species)、例えば、エルシノエ・ファウセッチイ(Elsinoe fawcettii); グロエオスポリウム属各種(Gloeosporium species)、例えば、グロエオスポリウム・ラエチコロル(Gloeosporium laeticolor); グロメレラ属各種(Glomerella species)、例えば、グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata); グイグナルジア属各種(Guignardia species)、例えば、グイグナルジア・ビドウェリ(Guignardia bidwelli); レプトスファエリア属各種(Leptosphaeria species)、例えば、レプトスファエリア・マクランス(Leptosphaeria maculans); マグナポルテ属各種(Magnaporthe species)、例えば、マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea); ミクロドキウム属各種(Microdochium species)、例えば、ミクロドキウム・ニバレ(Microdochium nivale); ミコスファエレラ属各種(Mycosphaerella species)、例えば、ミコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)及びミコスファエレラ・フィジエンシス(M. fijiensis); ファエオスファエリア属各種(Phaeosphaeria species)、例えば、ファエオスファエリア・ノドルム(Phaeosphaeria nodorum); ピレノホラ属各種(Pyrenophora species)、例えば、ピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres); ラムラリア属各種(Ramularia species)、例えば、ラムラリア・コロ−シグニ(Ramularia collo−cygni); リンコスポリウム属各種(Rhynchosporium species)、例えば、リンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis); セプトリア属各種(Septoria species)、例えば、セプトリア・アピイ(Septoria apii); チフラ属各種(Typhula species)、例えば、チフラ・インカルナタ(Typhula incarnata); ベンツリア属各種(Venturia species)、例えば、ベンツリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis);
・ 例えば以下のものに起因する、根及び茎の病害: コルチシウム属各種(Corticium species)、例えば、コルチシウム・グラミネアルム(Corticium graminearum); フサリウム属各種(Fusarium species)、例えば、フサリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum); ガエウマンノミセス属各種(Gaeumannomyces species)、例えば、ガエウマンノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis); リゾクトニア属各種(Rhizoctonia species)、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani); タペシア属各種(Tapesia species)、例えば、タペシア・アクホルミス(Tapesia acuformis); チエラビオプシス属各種(Thielaviopsis species)、例えば、チエラビオプシス・バシコラ(Thielaviopsis basicola);
・ 例えば以下のものに起因する、穂の病害(ear and panicle disease)(トウモロコシの穂軸を包含する。): アルテルナリア属各種(Alternaria species)、例えば、アルテルナリア属種(Alternaria spp.); アスペルギルス属各種(Aspergillus species)、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus); クラドスポリウム属各種(Cladosporium species)、例えば、クラドスポリウム・クラドスポリオイデス(Cladosporium cladosporioides); クラビセプス属各種(Claviceps species)、例えば、クラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea); フサリウム属各種(Fusarium species)、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum); ジベレラ属各種(Gibberella species)、例えば、ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae); モノグラフェラ属各種(Monographella species)、例えば、モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis); セプトリア属各種(Septoria species)、例えば、セプトリア・ノドルム(Septoria nodorum);
・ 例えば以下のものなどの、黒穂病菌類(smut fungi)に起因する病害: スファセロテカ属各種(Sphacelotheca species)、例えば、スファセロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca reiliana); チレチア属各種(Tilletia species)、例えば、チレチア・カリエス(Tilletia caries)、チレチア・コントロベルサ(T. controversa); ウロシスチス属各種(Urocystis species)、例えば、ウロシスチス・オクルタ(Urocystis occulta); ウスチラゴ属各種(Ustilago species)、例えば、ウスチラゴ・ヌダ(Ustilago nuda)、ウスチラゴ・ヌダ・トリシチ(U. nuda tritici);
・ 例えば以下のものに起因する、果実の腐敗(fruit rot): アスペルギルス属各種(Aspergillus species)、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus); ボトリチス属各種(Botrytis species)、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea); ペニシリウム属各種(Penicillium species)、例えば、ペニシリウム・エクスパンスム(Penicillium expansum)及びペニシリウム・プルプロゲヌム(P. purpurogenum); スクレロチニア属各種(Sclerotinia species)、例えば、スクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum); ベルチシリウム属各種(Verticilium species)、例えば、ベルチシリウム・アルボアトルム(Verticilium alboatrum);
・ 例えば以下のものに起因する、種子及び土壌によって媒介される腐敗病及び萎凋病(seed− and soil−borne rot and wilt disease)並びに実生の病害: フサリウム属各種(Fusarium species)、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum); フィトフトラ属各種(Phytophthora species)、例えば、フィトフトラ・カクトルム(Phytophthora cactorum); ピシウム属各種(Pythium species)、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum); リゾクトニア属各種(Rhizoctonia species)、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani); スクレロチウム属各種(Sclerotium species)、例えば、スクレロチウム・ロルフシイ(Sclerotium rolfsii);
・ 例えば以下のものに起因する、癌性病害(cancerous disease)、こぶ(gall)及び天狗巣病(witches’ broom): ネクトリア属各種(Nectria species)、例えば、ネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena);
・ 例えば以下のものに起因する、萎凋病(wilt disease): モニリニア属各種(Monilinia species)、例えば、モニリニア・ラキサ(Monilinia laxa);
・ 例えば以下のものに起因する、葉、花及び果実の奇形: タフリナ属各種(Taphrina species)、例えば、タフリナ・デホルマンス(Taphrina deformans);
・ 例えば以下のものに起因する、木本植物の衰退性病害(degenerative disease): エスカ属各種(Esca species)、例えば、ファエモニエラ・クラミドスポラ(Phaemoniella clamydospora)及びファエオアクレモニウム・アレオフィルム(Phaeoacremonium aleophilum)及びフォミチポリア・メジテラネア(Fomitiporia mediterranea;
・ 例えば以下のものに起因する、花及び種子の病害: ボトリチス属各種(Botrytis species)、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea);
・ 例えば以下のものに起因する、植物塊茎の病害: リゾクトニア属各種(Rhizoctonia species)、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani); ヘルミントスポリウム属各種(Helminthosporium species)、例えば、ヘルミントスポリウム・ソラニ(Helminthosporium solani);
・ 例えば以下のものなどの、細菌性病原体に起因する病害: キサントモナス属各種(Xanthomonas species)、例えば、キサントモナス・カムペストリス pv.オリザエ(Xanthomonas campestris pv. oryzae); シュードモナス属各種(Pseudomonas species)、例えば、シュードモナス・シリンガエ pv.ラクリマンス(Pseudomonas syringae pv. lachrymans); エルビニア属各種(Erwinia species)、例えば、エルビニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)。
好ましいのは、ダイズの以下の病害の防除である:
・ 例えば以下のものに起因する、葉、茎、鞘及び種子の真菌類病:
アルテルナリア斑点病(alternaria leaf spot)(Alternaria spec. atrans tenuissima)、炭疽病(Colletotrichum gloeosporoides dematium var. truncatum)、褐紋病(brown spot)(Septoria glycines)、紫斑病(cercospora leaf spot and blight)(Cercospora kikuchii)、コアネホラ葉枯病(choanephora leaf blight)(Choanephora infundibulifera trispora(Syn.))、ダクツリオホラ斑点病(dactuliophora leaf spot)(Dactuliophora glycines)、べと病(Peronospora manshurica)、ドレクスレラ胴枯病(drechslera blight)(Drechslera glycini)、斑点病(frogeye leaf spot)(Cercospora sojina)、そばかす病(leptosphaerulina leaf spot)(Leptosphaerulina trifolii)、灰星病(phyllostica leaf spot)(Phyllosticta sojaecola)、黒点病(pod and stem blight)(Phomopsis sojae)、うどんこ病(Microsphaera diffusa)、ピレノカエタ斑点病(pyrenochaeta leaf spot)(Pyrenochaeta glycines)、葉腐病(rhizoctonia aerial, foliage, and web blight)(Rhizoctonia solani)、さび病(Phakopsora pachyrhizi, Phakopsora meibomiae)、黒とう病(Sphaceloma glycines)、ステムフィリウム葉枯病(stemphylium leaf blight)(Stemphylium botryosum)、褐色輪紋病(Corynespora cassiicola);
・ 例えば以下のものに起因する、根及び茎基部の真菌類病:
黒根腐病(Calonectria crotalariae)、炭腐病(Macrophomina phaseolina)、赤かび病(fusarium blight or wilt, root rot, and pod and collar rot)(Fusarium oxysporum、Fusarium orthoceras、Fusarium semitectum、Fusarium equiseti)、ミコレプトジスクス根腐病(mycoleptodiscus root rot)(Mycoleptodiscus terrestris)、根腐病(neocosmospora)(Neocosmopspora vasinfecta)、黒点病(Diaporthe phaseolorum)、茎腐爛病(stem canker)(Diaporthe phaseolorum var. caulivora)、茎疫病(phytophthora rot)(Phytophthora megasperma)、落葉病(brown stem rot)(Phialophora gregata)、根茎腐敗病(pythium rot)(Pythium aphanidermatum、Pythium irregulare、Pythium debaryanum、Pythium myriotylum、Pythium ultimum)、リゾクトニア根腐病(rhizoctonia root rot, stem decay, and damping−off)(Rhizoctonia solani)、菌核病(sclerotinia stem decay)(Sclerotinia sclerotiorum)、スクレロチニアサウザンブライト病(sclerotinia southern blight)(Sclerotinia rolfsii)、チエラビオプシス根腐病(thielaviopsis root rot)(Thielaviopsis basicola)。
この場合、望ましくない微生物は、植物病原性の真菌類及び細菌類を意味するものと理解される。従って、処理後ある一定の期間、上記病原体による攻撃から植物を保護するために、本発明の物質を用いることができる。それらの保護がもたらされる期間は、植物が該活性化合物で処理されてから、一般に、1から10日間、好ましくは、1から7日間に及ぶ。
植物病害を防除するために必要とされる濃度の該活性化合物に対して、植物は充分な耐性を有しているという事実により、植物の地上部の処理、栄養繁殖器官及び種子の処理、並びに、土壌の処理が可能である。
これに関連して、本発明の活性化合物は、穀類の病害を防除するために、例えば、エリシフェ属各種(Erysiphe species)、プッシニア属各種(Puccinia)及びフサリウム属各種(Fusaria species)に対して使用して、イネの病害を防除するために、例えば、ピリクラリア属各種(Pyricularia)及びリゾクトニア属各種(Rhizoctonia)に対して使用して、並びに、ブドウ栽培及び果実生産及び野菜生産における病害を防除するために、例えば、ボトリチス属各種(Botrytis species)、ベンツリア属各種(Venturia species)、スファエロテカ属各種(Sphaerotheca species)及びポドスファエラ属各種(Podosphaera species)に対して使用して、特に良好な結果を得ることができる。
本発明の活性化合物は、さらにまた、収量を増大させるのにも適している。さらに、本発明の活性化合物は、毒性も低く、植物も充分な耐性を示す。
適切な場合には、本発明の化合物は、特定の濃度又は特定の施用量において、除草剤、薬害軽減剤、成長調節剤若しくは植物の特性を改善する作用薬としても使用し得るか、又は、殺微生物剤(microbicide)として、例えば、殺真菌剤(fungicide)、抗真菌剤(antimycotic)、殺細菌剤若しくは殺ウイルス剤(これは、ウイロイドに対する作用薬も包含する。)としても使用し得るか、又は、MLO(マイコプラズマ様生物)及びRLO(リケッチア様生物)に対する作用薬としても使用し得る。適切な場合には、それらは、殺虫剤としても使用することができる。適切な場合には、それらは、別の活性化合物を合成するための中間体又は前駆物質としても使用することができる。
適切な場合には、本発明の活性化合物は、特定の濃度及び特定の施用量において、除草剤としても使用可能であり、及び、植物の生長に影響を及ぼためにも使用可能である。適切な場合には、それらは、さらなる活性化合物を合成するための中間体及び前駆物質としても使用することもできる。
本発明による活性化合物は、植物が良好な耐性を示すこと及び温血動物に対する毒性が望ましい程度であること及び環境によって充分に許容されることと相まって、植物及び植物の器官を保護するのに適しており、収穫高を増大させるのに適しており、並びに、農業において、園芸において、畜産業において、森林で、庭園やレジャー施設で、貯蔵生産物や材料物質の保護において、及び、衛生学の分野において、収穫物の質を向上させるのに適している。それらは、好ましくは、植物保護剤として使用する。それらは、通常の感受性種及び抵抗性種に対して有効であり、また、全ての発育段階又は一部の発育段階に対して有効である。
上記活性化合物又は組成物を用いた植物及び植物の部分の本発明による処理は、慣習的な処理方法を用いて、例えば、浸漬、散布、噴霧、灌漑、気化、散粉、煙霧、ばらまき、泡状化、塗布、拡散(spreading−on)、灌水(灌注(drenching))、点滴潅漑などによって、直接的に行うか、又は、該活性化合物又は組成物を植物及び植物の部分の周囲、生息環境若しくは貯蔵空間に作用させることにより行い、また、繁殖器官(propagation material)の場合、特に種子の場合は、さらに、乾燥種子処理用粉末として、湿潤種子処理用溶液として、スラリー処理用水溶性粉末として行うか、また、被覆することによって、1層以上のコーティングを施すことによっても行う。さらに、該活性化合物を微量散布法(ultra−low volume method)によって施用することも可能であり、又は、該活性化合物調製物若しくは活性化合物自体を土壌中に注入することも可能である。
本発明の活性化合物は、さらに、枯葉剤、乾燥剤、茎枯剤(haulm killer)としても使用可能であり、また、特に、除草剤としても使用可能である。雑草は、最も広い意味においては、望まれていない場所で生育している全ての植物を意味するものと理解される。本発明による化合物が、総合的除草剤(total herbicide)として作用するか又は選択性除草剤として作用するかは、本質的に施用する量に依存する。
さらに、本発明の処理によって、収穫物並びにその収穫作物から作られる食料及び飼料におけるマイコトキシンの含有量を低減させることが可能である。ここで、限定するものではないが、特に、以下のマイコトキシンを挙げることができる:デオキシニバレノール(DON)、ニバレノール、15−Ac−DON、3−Ac−DON、T2−トキシン、HT2−トキシン、フモニシン類、ゼアラレノン、モニリホルミン、フザリン、ジアセトキシシルペノール(DAS)、ベアウベリシン(beauvericin)、エンニアチン、フサロプロリフェリン(fusaroproliferin)、フサレノール(fusarenol)、オクラトキシン類、パツリン、エルゴットアルカロイド類及びアフラトキシン類〔これらは、例えば、以下の真菌類によって産生される:とりわけ、フサリウム属各種(Fusarium spec.)、例えば、フサリウム・アクミナツム(Fusarium acuminatum)、フサリウム・アベナセウム(F. avenaceum)、フサリウム・クロオクウェレンセ(F. crookwellense)、フサリウム・クルモルム(F. culmorum)、フサリウム・グラミネアルム(F. graminearum)(ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae))、フサリウム・エクイセチ(F. equiseti)、フサリウム・フジコロイ(F. fujikoroi)、フサリウム・ムサルム(F. musarum)、フサリウム・オキシスポルム(F. oxysporum)、フサリウム・プロリフェラツム(F. proliferatum)、フサリウム・ポアエ(F. poae)、フサリウム・プセウドグラミネアルム(F. pseudograminearum)、フサリウム・サムブシヌム(F. sambucinum)、フサリウム・シルピ(F. scirpi)、フサリウム・セミテクツム(F. semitectum)、フサリウム・ソラニ(F. solani)、フサリウム・スポロトリコイデス(F. sporotrichoides)、フサリウム・ラングセチアエ(F. langsethiae)、フサリウム・セブグルチナンス(F. subglutinans)、フサリウム・トリシンクツム(F. tricinctum)、フサリウム・ベルチシリオイデス(F. verticillioides)など、及び、さらに、とりわけ、アスペルギルス属各種(Aspergillus spec.)、ペニシリウム属各種(Penicillium spec.)、クラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea)、スタキボトリス属各種(Stachybotrys spec.)など〕。
さらに、材料物質の保護においては、望ましくない微生物(例えば、真菌類)による攻撃及び破壊から工業材料を保護するするためにも、本発明の組成物又は活性化合物を用いることができる。
本発明に関連して、工業材料とは、工業技術において使用するために製造された非生体材料を意味するものと理解される。例えば、本発明の活性化合物で微生物による変性又は破壊から保護することが意図されている工業材料は、接着剤、サイズ、紙及び板紙、織物、皮革、木材、塗料及びプラスチック製品、冷却用潤滑油、並びに、微生物によって攻撃又は破壊され得る別の材料などであり得る。微生物の増殖により悪影響を受け得る製造プラントの部品、例えば、冷却水循環路なども、保護すべき材料の範囲内のものとして挙げることができる。本発明の目的に関して好ましく挙げることができる工業材料は、接着剤、サイズ、紙及び板紙、皮革、木材、塗料、冷却用潤滑油及び熱媒液であり、特に好ましくは、材木である。本発明による組成物又は活性化合物は、腐朽、腐敗、変色、脱色又は黴発生などの、不利な効果を防止することができる。
望ましくない真菌類を防除するための本発明による方法は、貯蔵品を保護するために使用することもできる。ここで、貯蔵品は、長期間の保護が望まれる、植物若しくは動物起源の天然物質又は自然起源のそれら天然物質の加工製品を意味するものと理解される。植物起源の貯蔵品、例えば、植物若しくは植物の分部、例えば、茎、葉、塊茎、種子、果実、穀粒などは、新たに収穫されたものを保護することができるか、又は、(予備)乾燥、加湿、粉砕、摩砕、加圧成形又は焙焼によって加工された後で保護することができる。貯蔵品には、さらに、未加工の木材(例えば、建築用木材、電柱及び柵)又は完成品の形態にある木材(例えば、家具)の両方とも包含される。動物起源の貯蔵品は、例えば、皮革、革製品、毛皮及び獣毛などである。本発明による活性化合物組合せは、腐朽、腐敗、変色、脱色又は黴発生などの、不利な効果を防止することができる。
工業材料を劣化又は変性させることができる微生物として挙げることができるものは、例えば、細菌類、真菌類、酵母類、藻類及び粘菌類(slime organisms)などである。本発明の活性化合物は、好ましくは、真菌類、特に、カビ類、材木を変色させる真菌類及び材木を破壊する真菌類(担子菌類(Basidiomycetes))、並びに、粘菌類(slime organisms)及び藻類に対して作用する。以下の属の微生物を例として挙げることができる: アルテルナリア(Alternaria)、例えば、アルテルナリア・テヌイス(Alternaria tenuis); アスペルギルス(Aspergillus)、例えば、アスペルギルス・ニゲル(Aspergillus niger); カエトミウム(Chaetomium)、例えば、カエトミウム・グロボスム(Chaetomium globosum); コニオホラ(Coniophora)、例えば、コニオホラ・プエタナ(Coniophora puetana); レンチヌス(Lentinus)、例えば、レンチヌス・チグリヌス(Lentinus tigrinus); ペニシリウム(Penicillium)、例えば、ペニシリウム・グラウクム(Penicillium glaucum); ポリポルス(Polyporus)、例えば、ポリポルス・ベルシコロル(Polyporus versicolor); アウレオバシジウム(Aureobasidium)、例えば、アウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans); スクレロホマ(Sclerophoma)、例えば、スクレロホマ・ピチオフィラ(Sclerophoma pityophila); トリコデルマ(Trichoderma)、例えば、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride); エシェリキア(Escherichia)、例えば、エシェリキア・コリ(Escherichia coli); シュードモナス(Pseudomonas)、例えば、シュードモナス・アエルギノサ(Pseudomonas aeruginosa); スタフィロコッカス(Staphylococcus)、例えば、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)。
本発明は、さらに、本発明によるジアミノピリミジン類のうちの少なくとも1種類を含んでいる、望ましくない微生物を防除するための組成物にも関する。これらは、好ましくは、農業において使用するのに適した補助剤、溶媒、担体、界面活性剤又は増量剤を含んでいる殺真菌剤組成物である。
本発明によれば、担体は、特に植物又は植物の部分又は種子への施用に関して、適用性を良好にするために、当該活性化合物と混合又は結合させる天然又は合成の有機物質又は無機物質である。このような担体は、固体又は液体であり得るが、一般に、不活性であり、そして、農業において使用するのに適しているべきである。
適切な固体担体は、例えば、アンモニウム塩、及び、粉砕された天然鉱物、例えば、カオリン、クレー、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイト又はケイ藻土、及び、粉砕された合成鉱物、例えば、微粉砕シリカ、アルミナ及びシリケートなどであり; 粒剤に適している固体担体は、例えば、粉砕して分別した天然石、例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石及び苦灰岩、並びに、さらに、無機及び有機の粗挽き粉からなる合成顆粒や、有機材料、例えば、紙、おがくず、ココナッツ殻、トウモロコシ穂軸及びタバコの葉柄などからなる顆粒などであり; 適切な乳化剤及び/又は泡形成剤は、例えば、非イオン性及びアニオン性の乳化剤、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル類、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル類、アルキルスルホネート類、アルキルスルフェート類、アリールスルホネート類、及び、さらに、タンパク質加水分解物などであり; 適切な分散剤は、非イオン性及び/又はイオン性の物質、例えば、アルコール/POE及び/又はPOPエーテル類、酸及び/又はPOP/POEエステル類、アルキルアリール及び/又はPOP/POEエーテル類、脂肪及び/又はPOP/POE付加体、POE及び/又はPOPポリオール誘導体、POE及び/又はPOP/ソルビタン若しくは糖付加体、アルキル若しくはアリールのスルフェート類、アルキル若しくはアリールのスルホネート類及びアルキル若しくはアリールのホスフェート類又はそれらの対応するPOエーテル付加体の類から選ばれたものである。さらに、適切なオリゴマー又はポリマー、例えば、ビニルモノマーから誘導されたもの、アクリル酸から誘導されたもの、EO及び/又はPOの単独又は例えば(ポリ)アルコール類若しくは(ポリ)アミン類と組み合わせたものから誘導されたもの。さらに、リグニン及びそのスルホン酸誘導体、未変性セルロース及び変性セルロース、芳香族及び/又は脂肪族スルホン酸並びにそれらのホルムアルデヒドとの付加体なども使用することができる。
活性化合物は、溶液剤、エマルション剤、水和剤、水性懸濁液剤、油性懸濁液剤、粉末剤(powders)、粉剤(dusts)、ペースト剤、可溶性粉末剤、可溶性顆粒剤、ばらまき用顆粒剤、サスポエマルション製剤、活性化合物を含浸させた天然物質、活性化合物を含浸させた合成物質、肥料、及び、さらに、ポリマー物質中にマイクロカプセル化したもののような、慣習的な製剤に変換することができる。
活性化合物は、それだけでも施用することができるし、その製剤の形態又はそれから調製される使用形態、例えば、即時使用可能な(ready−to−use)溶液剤、エマルション剤、水性懸濁液剤、油性懸濁液剤、粉末剤(powders)、水和剤、ペースト剤、可溶性粉末剤、粉剤(dusts)、可溶性顆粒剤、ばらまき用顆粒剤、サスポエマルション製剤、活性化合物を含浸させた天然物質、活性化合物を含浸させた合成物質、肥料、及び、さらに、ポリマー物質中にマイクロカプセル化したものなどの形態でも施用することができる。施用は、慣習的な方法で、例えば、灌水、散布、噴霧、ばらまき、散粉、泡状散布(foaming)、塗布などにより行う。さらに、本発明の活性化合物は、微量散布法により施用することも可能であり、又は、該活性化合物の調製物若しくは活性化合物自体を土壌に注入することも可能である。植物の種子を処理することも可能である。
上記製剤は、自体公知の方法で、例えば、該活性化合物を少なくとも1種類の慣習的な増量剤、溶媒若しくは稀釈剤、乳化剤、分散剤、及び/又は、結合剤若しくは固定剤、湿潤剤、撥水剤と混合させ、適切な場合には、さらに、乾燥剤及び紫外線安定剤と混合させ、適切な場合には、さらに、染料及び顔料、消泡剤、防腐剤、第2の増粘剤、粘着剤、ジベレリン類、並びに、さらなる加工助剤と混合させることにより、調製することができる。
本発明による組成物には、適切な装置を用いて植物又は種子に対して施用可能で且つ既に使用できる状態にある製剤のみではなく、使用前に水で希釈することが必要な商業的な濃厚物も包含される。
本発明による活性化合物は、それだけで、又は、その(商業用)製剤中に、及び、そのような製剤から調製した使用形態中に、殺虫剤、誘引剤、不妊剤、殺細菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、成長調節剤、除草剤、肥料、薬害軽減剤及び/又は情報化学物質などの別の(既知)活性化合物との混合物として、存在し得る。
補助剤として使用するのに適しているものは、当該組成物自体及び/又はそれから誘導された調製物(例えば、散布液、種子粉衣)に、特定の特性、例えば、特定の技術的特性及び/又特定の生物学的特性などを付与するのに適している物質である。典型的な適する補助剤は、増量剤、溶媒及び担体である。
適切な増量剤は、例えば、水、並びに、極性及び非極性の有機化学的液体、例えば、以下の種類から選択されるものである:芳香族及び非芳香族の炭化水素類(例えば、パラフィン類、アルキルベンゼン類、アルキルナフタレン類、クロロベンゼン類)、アルコール類及びポリオール類(これらは、適切な場合には、置換されていてもよく、エーテル化されていてもよく、及び/又は、エステル化されていてもよい。)、ケトン類(例えば、アセトン、シクロヘキサノン)、エステル類(これは、脂肪類及び油類を包含する。)及び(ポリ)エーテル類、置換されていない及び置換されているアミン類、アミド類、ラクタム類(例えば、N−アルキルピロリドン類)及びラクトン類、スルホン類及びスルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド)。
液化ガス増量剤又は担体は、周囲温度及び大気圧下では気体である液体、例えば、エーロゾル噴射剤、例えば、ハロゲン化炭化水素類、さらに、ブタン、プロパン、窒素及び二酸化炭素などである。
上記製剤において、粘着付与剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、並びに、粉末又は顆粒又はラテックスの形態にある天然ポリマー及び合成ポリマー、例えば、アラビアゴム、ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニル、又は、天然のリン脂質、例えば、セファリン及びレシチン、及び、合成リン脂質などを使用することができる。可能な別の添加剤は、鉱油及び植物油である。
使用する増量剤が水である場合、例えば有機溶媒を補助溶媒として使用することもできる。適する液体溶媒は、本質的に、芳香族化合物、例えば、キシレン、トルエン又はアルキルナフタレン類、塩素化芳香族化合物又は塩素化脂肪族炭化水素、例えば、クロロベンゼン類、クロロエチレン類又は塩化メチレン、脂肪族炭化水素、例えば、シクロヘキサン又はパラフィン類、例えば、鉱油留分、アルコール類、例えば、ブタノール又はグリコールとそれらのエーテル及びエステル、ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノン、強極性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシドなどであり、さらに、水も適している。
本発明の組成物には、例えば界面活性剤などの、さらなる成分も付加的に含有させることができる。適切な界面活性剤は、イオン特性若しくは非イオン特性を有する乳化剤及び/若しくは泡形成剤、分散剤又は湿潤剤であるか、又は、そのような界面活性剤の混合物である。これらの例は、以下のものである:ポリアクリル酸の塩、リグノスルホン酸の塩、フェノールスルホン酸若しくはナフタレンスルホン酸の塩、エチレンオキシドと脂肪アルコールの重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪酸の重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪アミンの重縮合物、置換されているフェノール(特に、アルキルフェノール又はアリールフェノール)、スルホコハク酸エステルの塩、タウリン誘導体(特に、アルキルタウレート)、ポリエトキシル化アルコールのリン酸エステル若しくはポリエトキシル化フェノールのリン酸エステル、ポリオールの脂肪酸エステル、並びに、硫酸アニオン、スルホン酸アニオン及びリン酸アニオンを含んでいる該化合物の誘導体、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル類、アルキルスルホネート類、アルキルスルフェート類、アリールスルホネート類、タンパク質加水分解物、リグノスルファイト廃液及びメチルセルロースなど。該活性化合物のうちの1種類及び/又は該不活性担体のうちの1種類が水不溶性であり且つ施用が水で行われる場合は、界面活性剤を存在させることが必要である。界面活性剤の割合は、本発明組成物の5重量%から40重量%である。
着色剤、例えば、無機顔料、例えば、酸化鉄、酸化チタン及びプルシアンブルー(Prussian Blue)、並びに、有機染料、例えば、アリザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料、並びに、微量栄養素、例えば、鉄塩、マンガン塩、ホウ素塩、銅塩、コバルト塩、モリブデン塩及び亜鉛塩などを使用することができる。
可能な別の添加剤は、芳香物質、適切な場合改質されていてもよい鉱油又は植物油、蝋、並びに、栄養素(微量栄養素を包含する。)、例えば、鉄塩、マンガン塩、ホウ素塩、銅塩、コバルト塩、モリブデン塩及び亜鉛塩などである。
安定剤(例えば、低温安定剤)、防腐剤、酸化防止剤、光安定剤、又は、化学的及び/若しくは物理的安定性を向上させる別の作用剤も存在させることができる。
適切な場合には、付加的な別の成分、例えば、保護コロイド、結合剤、粘着剤、増粘剤、揺変剤、浸透剤、安定化剤、金属イオン封鎖剤、錯体形成物質なども存在させることができる。一般的に、該活性化合物は、製剤目的で慣習的に使用される固体又は液体の任意の添加剤と組み合わせることが可能である。
該製剤は、一般に、0.05から99重量%、0.01から98%重量%、好ましくは、0.1から95重量%、特に好ましくは、0.5から90重量%の活性化合物を含有し、極めて特に好ましくは、10から70重量%の活性化合物を含有する。
上記製剤は、望ましくない微生物を防除するために、本発明の方法で使用することが可能であり、その際、本発明によるジアミノピリミジン類は、当該微生物及び/又はそれらの生息環境に施用される。
本発明による活性化合物は、それだけで、又は、その製剤中に含ませて、例えば活性スペクトルを拡大するために又は抵抗性の発達を防止するために、既知の殺真菌剤、殺細菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤若しくは殺虫剤と混合した状態で使用することもできる。
適切な混合相手剤は、例えば、既知の殺真菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤又は殺細菌剤である(「Pesticide Manual, 13th ed.」も参照されたい。)。
除草剤のような別の既知活性化合物と混合することも可能であり、又は、肥料及び成長調節剤、薬害軽減剤及び/若しくは情報化学物質と混合することも可能である。
施用は、その使用形態に適合させた方法で実施する。
植物病原性の有害な真菌類の防除は、主に、土壌及び植物の地上部を作物保護組成物で処理することによる。環境並びにヒト及び動物の健康に対する当該作物保護組成物の可能性がある影響が予想されることが懸念されるので、施用する活性化合物の量を低減させる努力が成されている。
活性化合物は、そのままでも施用することができるし、その製剤の形態及びそれから調製される使用形態、例えば、即時使用可能な溶液剤、懸濁液剤、水和剤、ペースト剤、可溶性粉末剤、粉剤及び顆粒剤などの形態でも施用することができる。施用は、慣習的な方法で、例えば、灌水、散布、噴霧、ばらまき、散粉、泡状散布(foaming)、塗布などにより行う。さらに、本発明の活性化合物は、微量散布法(ultra−low volume method)により施用することも可能であり、又は、該活性化合物の調製物若しくは活性化合物自体を土壌中に注入することも可能である。植物の種子を処理することも可能である。
本発明の活性化合物を殺真菌剤として使用する場合、その施用量は、施用の種類に応じて、比較的広い範囲内で変えることができる。本発明による活性化合物の施用量は、以下のとおりである:
・ 植物の部分、例えば、葉を処理する場合: 0.1から10000g/ha、好ましくは、10から1000g/ha、特に好ましくは、50から300g/ha(当該施用が灌水又は滴下による場合、特に、ロックウール又はパーライトなどの不活性底土を用いる場合は、上記施用量はさらに低減させることができる。);
・ 種子を処理する場合: 種子100kg当たり2から200g、好ましくは、種子100kg当たり3から150g、特に好ましくは、種子100kg当たり2.5から25g、極めて特に好ましくは、種子100kg当たり2.5から12.5g;
・ 土壌を処理する場合: 0.1から10000g/ha、好ましくは、1から5000g/ha。
上記施用量は、例としてのみ挙げられており、本発明の目的に関して限定するものではない。
本発明による化合物は、さらにまた、海水又は淡海水と接触するもの(例えば、船体、障壁(screen)、網、建造物、係船設備及び信号システム)をコロニー形成に対して保護するために使用することもできる。
本発明の活性化合物は、単独で、又は、別の活性化合物と組み合わせて、汚れ止め剤として用いることもできる。
本発明による処理方法は、遺伝子組換え生物(GMO)、例えば、植物又は種子などを処理するために使用することができる。遺伝子組換え植物(又は、トランスジェニック植物)は、異種遺伝子がゲノムに安定的に組み込まれている植物である。表現「異種遺伝子」は、本質的に、供給されたか又は当該植物の外部で構築された遺伝子であって、核のゲノム、葉緑体のゲノム又はミトコンドリアのゲノムの中に導入されたときに、興味深いタンパク質若しくはポリペプチドを発現することにより、又は、その植物体内に存在している別の1つ若しくは複数の遺伝子をダウンレギュレート若しくはサイレンシングすることにより、当該形質転換された植物に新しい又は改善された作物学的特性又は別の特性を付与する遺伝子を意味する〔例えば、アンチセンス技術、コサプレッション技術又はRNA干渉−RNAi技術などを使用する〕。ゲノム内に位置している異種遺伝子は、導入遺伝子とも称される。植物ゲノム内におけるその特異的な位置によって定義される導入遺伝子は、形質転換又は遺伝子導入イベントと称される。
植物種又は植物品種、それらの生育場所及び生育条件(土壌、気候、生育期、養分(diet))に応じて、本発明の処理により、相加効果を超える効果(「相乗効果」)も生じ得る。かくして、例えば、以下の効果(ここで、該効果は、実際に予期された効果を超える。)などが可能である:本発明により使用し得る活性化合物及び組成物の施用量の低減及び/又は活性スペクトルの拡大及び/又は活性の増強、植物の生育の向上、高温又は低温に対する耐性の向上、渇水又は水中若しくは土壌中に含まれる塩分に対する耐性の向上、開花能力の向上、収穫の容易性の向上、促進された成熟、収穫量の増加、果実の大きさの増大、植物の高さの増大、葉の緑色の向上、より早い開花、収穫された生産物の品質の向上及び/又は栄養価の増加、果実内の糖度の上昇、収穫された生産物の貯蔵安定性の向上及び/又は加工性の向上。
この場合、望ましくない植物病原性の真菌類及び/又は微生物類及び/又はウイルス類は、植物病原性の真菌類、細菌類及びウイルス類を意味するものと理解される。かくして、処理後ある一定の期間、上記病原体による攻撃から植物を保護するために、本発明の物質を用いることができる。保護がもたらされる期間は、植物が該活性化合物で処理されてから、一般に、1から10日間、好ましくは、1から7日間に及ぶ。
本発明に従って処理するのが好ましい植物及び植物品種には、特に有利で有益な特性を植物に付与する遺伝物質を有している全ての植物(育種によって達成されたものであろうと、及び/又は、生物工学が関連しないものであろうと)が包含される。
本発明に従って処理するのが同様に好ましい植物及び植物品種は、1以上の生物的ストレスに対して抵抗性を示す。即ち、そのような植物は、害虫及び有害微生物に対して、例えば、線虫類、昆虫類、ダニ類、植物病原性の真菌類、細菌類、ウイルス類及び/又はウイロイド類などに対して、良好な防御を示す。
本発明に従って同様に処理し得る植物及び植物品種は、1以上の非生物的ストレス因子に対して抵抗性を示す植物である。非生物的なストレス状態としては、例えば、渇水、低温に晒されること、熱に晒されること、浸透ストレス、湛水、土壌中の増大した塩分、より多くの鉱物に晒されること、オゾンに晒されること、強い光に晒されること、利用可能な窒素養分が限られていること、利用可能なリン養分が限られていること、日陰回避などを挙げることができる。
本発明に従って同様に処理し得る植物及び植物品種は、増大した収量特性を特徴とする植物である。そのような植物における増大した収量は、例えば、改善された植物の生理機能、生長及び発育、例えば、水の利用効率、水の保持効率、改善された窒素の利用性、強化された炭素同化作用、改善された光合成、上昇した発芽効率及び促進された成熟などの結果であり得る。収量は、さらに、改善された植物の構成(architecture)によっても影響され得る(ストレス条件下及び非ストレス条件下)。そのような改善された植物の構成としては、早咲き、ハイブリッド種子産生のための開花制御、実生の活力、植物の寸法、節間の数及び距離、根の成長、種子の寸法、果実の寸法、莢の寸法、莢又は穂の数、1つの莢又は穂当たりの種子の数、種子の体積、強化された種子充填、低減された種子分散、低減された莢の裂開及び耐倒伏性などがある。収量についてのさらなる形質としては、種子の組成、例えば、炭水化物含有量、タンパク質含有量、油含有量及び油の組成、栄養価、抗栄養化合物の低減、改善された加工性並びに向上した貯蔵安定性などがある。
本発明に従って処理し得る植物は、雑種強勢又は雑種効果(これは、結果として、一般に、増加した収量、向上した活力、向上した健康状態並びに生物的及び非生物的ストレス因子に対する向上した抵抗性をもたらす)の特性を既に呈しているハイブリッド植物である。そのような植物は、典型的には、雄性不稔交配母体近交系(inbred male sterile parent line)(雌性親)を別の雄性稔***配母体近交系(inbred male fertile parent line)(雄性親)と交雑させることによって作られる。ハイブリッド種子は、典型的には、雄性不稔植物から収穫され、そして、栽培者に販売される。雄性不稔植物は、場合により(例えば、トウモロコシにおいて)、雄穂を除去することによって〔即ち、雄性繁殖器官又は雄花を機械的に除去することによって〕、作ることができる。しかしながら、より典型的には、雄性不稔性は、植物ゲノム内の遺伝的決定基の結果である。その場合、及び、特に種子がハイブリッド植物から収穫される所望の生産物である場合、典型的には、雄性不稔性に関与する遺伝的決定基を含んでいる該ハイブリッド植物において雄性稔性を確実に完全に回復させることは有用である。これは、雄性不稔性に関与する遺伝的決定基を含んでいるハイブリッド植物において雄性稔性を回復させることが可能な適切な稔性回復遺伝子を雄性親が有していることを確実なものとすることによって達成することができる。雄性不稔性に関する遺伝的決定基は、細胞質内に存在し得る。細胞質雄性不稔(CMS)の例は、例えば、アブラナ属各種(Brassica species)に関して記述された。しかしながら、雄性不稔性に関する遺伝的決定基は、核ゲノム内にも存在し得る。雄性不稔性植物は、遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によっても得ることができる。雄性不稔性植物を得る特に有用な方法は、WO 89/10396に記載されており、ここでは、例えば、バルナーゼなどのリボヌクレアーゼを雄ずい内のタペータム細胞において選択的に発現させる。次いで、タペータム細胞内においてバルスターなどのリボヌクレアーゼインヒビターを発現させることによって、稔性を回復させることができる。
本発明に従って処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、除草剤耐性植物、即ち、1種類以上の所与の除草剤に対して耐性にされた植物である。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、当該除草剤耐性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。
除草剤耐性植物は、例えば、グリホセート耐性植物、即ち、除草剤グリホセート又はその塩に対して耐性にされた植物である。例えば、グリホセート耐性植物は、酵素5−エノールピルビルシキミ酸−3−リン酸シンターゼ(EPSPS)をコードする遺伝子で植物を形質転換させることによって得ることができる。そのようなEPSPS遺伝子の例は、以下のものである:細菌サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)のAroA遺伝子(突然変異CT7)、細菌アグロバクテリウム属各種(Agrobacterium sp.)のCP4遺伝子、ペチュニアのEPSPSをコードする遺伝子、トマトのEPSPSをコードする遺伝子又はオヒシバ属(Eleusine)のEPSPSをコードする遺伝子。それは、突然変異EPSPSであることも可能である。グリホセート耐性植物は、さらにまた、グリホセートオキシドレダクターゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物は、さらにまた、グリホセートアセチルトランスフェラーゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物は、さらにまた、上記遺伝子の自然発生突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることもできる。
別の除草剤抵抗性植物は、例えば、酵素グルタミンシンターゼを阻害する除草剤(例えば、ビアラホス、ホスフィノトリシン又はグルホシネート)に対して耐性にされている植物である。そのような植物は、当該除草剤を解毒する酵素を発現させるか、又は、阻害に対して抵抗性を示す突然変異グルタミンシンターゼ酵素を発現させることによって、得ることができる。そのような有効な一解毒酵素は、例えば、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼをコードする酵素である(例えば、ストレプトマイセス属各種(Streptomyces species)に由来するbarタンパク質又はpatタンパク質)。外因性のホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼを発現する植物は、記述されている。
さらなる除草剤耐性植物は、さらにまた、酵素ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する除草剤に対して耐性にされている植物である。ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ類は、パラ−ヒドロキシフェニルピルベート(HPP)がホモゲンチセートに変換される反応を触媒する酵素である。HPPD阻害薬に対して耐性を示す植物は、自然発生抵抗性HPPD酵素をコードする遺伝子を用いて、又は、突然変異HPPD酵素をコードする遺伝子を用いて、形質転換させることができる。HPPD阻害薬に対する耐性は、さらにまた、HPPD阻害薬による天然HPPD酵素の阻害にもかかわらずホモゲンチセートを形成させることが可能な特定の酵素をコードする遺伝子を用いて植物を形質転換させることによっても得ることができる。HPPD阻害薬に対する植物の耐性は、さらにまた、HPPD耐性酵素をコードする遺伝子に加えて酵素プレフェナートデヒドロゲナーゼをコードする遺伝子を用いて植物を形質転換させることによって改善することもできる。
さらなる除草剤抵抗性植物は、アセトラクテートシンターゼ(ALS)阻害薬に対して耐性にされている植物である。既知ALS阻害薬としては、例えば、スルホニル尿素系除草剤、イミダゾリノン系除草剤、トリアゾロピリミジン系除草剤、ピリミジニルオキシ(チオ)ベンゾエート系除草剤、及び/又は、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系除草剤などがある。ALS酵素(「アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)」としても知られている。)における種々の突然変異体は、種々の除草剤及び除草剤の群に対する耐性を付与することが知られている。スルホニル尿素耐性植物及びイミダゾリノン耐性植物の作製については、国際公開WO 1996/033270に記述されている。さらなるスルホニル尿素耐性植物及びイミダゾリノン耐性植物についても、例えば、WO 2007/024782に記述されている。
イミダゾリノン及び/又はスルホニル尿素に対して耐性を示す別の植物は、誘導された突然変異誘発によって得ることができるか、当該除草剤の存在下での細胞培養における選抜によって得ることができるか、又は、突然変異育種によって得ることができる。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、昆虫抵抗性トランスジェニック植物、即ち、特定の標的昆虫による攻撃に対して抵抗性にされた植物である。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような昆虫抵抗性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。
本明細に関連して、用語「昆虫抵抗性トランスジェニック植物」には、以下のものをコードするコード配列を含んでいる少なくとも1の導入遺伝子を含んでいる任意の植物が包含される:
(1) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する殺虫性結晶タンパク質又はその殺虫活性を示す一部分、例えば、オンライン「http://www.lifesci.sussex.ac.uk/Home/Neil_Crickmore/Bt/」において記載されている殺虫性結晶タンパク質又はその殺虫活性を示す一部分、例えば、Cryタンパク質類(Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry2Ab、Cry3Ae、又は、Cry3Bb)のタンパク質又はその殺虫活性を示す一部分;又は、
(2) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する第2の別の結晶タンパク質又はその一部分の存在下において殺虫活性を示す、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する結晶タンパク質又はその一部分、例えば、Cry34結晶タンパク質とCry35結晶タンパク質で構成されているバイナリートキシン;又は、
(3) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する2種類の異なった殺虫性結晶タンパク質の一部分を含んでいる殺虫性ハイブリッドタンパク質、例えば、上記(1)のタンパク質のハイブリッド、又は、上記(2)のタンパク質のハイブリッド、例えば、トウモロコシイベントMON98034で産生されるCry1A.105タンパク質(WO 2007/027777);又は、
(4) 上記(1)から(3)のいずれか1つのタンパク質において、標的昆虫種に対するさらに強い殺虫活性を得るために、及び/又は、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、及び/又は、クローニング若しくは形質転換に際してコード化DNA中に誘導された変化に起因して、幾つかのアミノ酸(特に、1から10のアミノ酸)が別のアミノ酸で置き換えられていているもの、例えば、トウモロコシイベントMON863若しくはMON88017におけるCry3Bb1タンパク質又はトウモロコシイベントMIR604におけるCry3Aタンパク質;又は、
(5) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する殺虫性分泌タンパク質又はその殺虫活性を示す一部分、例えば、「http://www.lifesci.sussex.ac.uk/home/Neil_Crickmore/Bt/vip.html」において挙げられている栄養生長期殺虫性タンパク質(vegetative insecticidal protein)(VIP)、例えば、VIP3Aaタンパク質類のタンパク質;又は、
(6) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する第2の分泌タンパク質の存在下において殺虫活性を示す、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する分泌タンパク質、例えば、VIP1aタンパク質とVIP2Aタンパク質で構成されているバイナリートキシン;又は、
(7) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する異なった分泌タンパク質の一部分を含んでいる殺虫性ハイブリッドタンパク質、例えば、上記(1)のタンパク質のハイブリッド、又は、上記(2)のタンパク質のハイブリッド;又は、
(8) 上記(1)から(3)のいずれか1つのタンパク質において、標的昆虫種に対するさらに強い殺虫活性を得るために、及び/又は、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、及び/又は、クローニング若しくは形質転換に際してコード化DNA中に誘導された変化(それでも、まだ、殺虫性タンパク質をコードしている。)に起因して、幾つかのアミノ酸(特に、1から10のアミノ酸)が別のアミノ酸で置き換えられていているもの、例えば、ワタイベントCOT102におけるVIP3Aaタンパク質。
もちろん、「昆虫抵抗性トランスジェニック植物」は、本明細書中で使用されている場合、上記クラス1から8のいずれか1つのタンパク質をコードする遺伝子の組合せを含んでいる任意の植物も包含する。一実施形態では、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、又は、同一の標的昆虫種に対して殺虫活性を示すが作用機序は異なっている(例えば、当該昆虫体内の異なった受容体結合部位に結合する。)異なったタンパク質を用いることによって当該植物に対する昆虫の抵抗性の発達を遅延させるために、昆虫抵抗性植物は、上記クラス1から8のいずれか1つのタンパク質をコードする2つ以上の導入遺伝子を含んでいる。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、非生物的ストレスに対して耐性を示す。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのようなストレス抵抗性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。特に有用なストレス耐性植物としては、以下のものなどがある:
a. 植物細胞内又は植物体内におけるポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(PARP)遺伝子の発現及び/又は活性を低減させることが可能な導入遺伝子を含んでいる植物;
b. 植物又は植物細胞のPARGコード化遺伝子の発現及び/又は活性を低減させることが可能なストレス耐性を強化する導入遺伝子を含んでいる植物;
c. ニコチンアミダーゼ、ニコチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ、ニコチン酸モノヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼ、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドシンテターゼ又はニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼを包含するニコチンアミドアデニンジヌクレオチドサルベージ生合成経路の植物機能性酵素(plant−functional enzyme)をコードするストレス耐性を強化する導入遺伝子を含んでいる植物。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、収穫された生産物の改変された量、品質及び/若しくは貯蔵安定性、並びに/又は、収穫された生産物の特定の成分の改変された特性を示す。例えば:
(1) 野生型の植物細胞又は植物において合成された澱粉と比較して、その物理化学的特性〔特に、アミロース含有量若しくはアミロース/アミロペクチン比、枝分かれ度、平均鎖長、側鎖分布、粘性挙動、ゲル化強度(gelling strength)、澱粉粒径及び/又は澱粉粒子形態〕において改変されていて、特定の用途により適した変性澱粉を合成するトランスジェニック植物;
(2) 非澱粉炭水化物ポリマーを合成するか、又は、遺伝子組換えがなされていない野生型植物と比較して改変された特性を有する非澱粉炭水化物ポリマーを合成する、トランスジェニック植物〔その例は、ポリフルクトース(特に、イヌリン型及びレバン型のポリフルクトース)を産生する植物、α−1,4−グルカン類を産生する植物、α−1,6−分枝 α−1,4−グルカン類を産生する植物、及び、アルテルナンを産生する植物である〕;
(3) ヒアルロナンを産生するトランスジェニック植物。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得ることができるもの)は、改変された繊維特性を有する植物(例えば、ワタ植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変された繊維特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、以下のものなどがある:
(a) セルロースシンターゼ遺伝子の改変された形態を含んでいる植物(例えば、ワタ植物);
(b) rsw2相同核酸又はrsw3相同核酸の改変された形態を含んでいる植物(例えば、ワタ植物);
(c) スクロースリン酸シンターゼの発現が増大している植物(例えば、ワタ植物);
(d) スクロースシンターゼの発現が増大している植物(例えば、ワタ植物);
(e) 繊維細胞に基づいた原形質連絡のゲーティングのタイミングが(例えば、繊維選択的β−1,3−グルカナーゼのダウンレギュレーションを介して)改変されている植物(例えば、ワタ植物);
(f) 反応性が(例えば、nodCを包含するN−アセチルグルコサミントランスフェラーゼ遺伝子の発現及びキチンシンターゼ遺伝子の発現を介して)改変されている繊維を有する植物(例えば、ワタ植物)。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得ることができるもの)は、改変されたオイルプロフィール特性を有する植物(例えば、ナタネ植物又は関連するアブラナ属植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変されたオイル特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、以下のものなどがある:
(a) オレイン酸含有量が高いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物);
(b) リノレン酸含有量が低いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物);
(c) 飽和脂肪酸のレベルが低いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物)。
本発明に従って処理し得る特に有用なトランスジェニック植物は、1種類以上の毒素をコードする1種類以上の遺伝子を含んでいる植物であり、YIELD GARD(登録商標)(例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、KnockOut(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、BiteGard(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Bt−Xtra(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、StarLink(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Bollgard(登録商標)(ワタ)、Nucotn(登録商標)(ワタ)、Nucotn 33B(登録商標)(ワタ)、NatureGard(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Protecta(登録商標)及びNewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)の商品名で販売されているものである。挙げることができる除草剤耐性植物の例は、Roundup Ready(登録商標)(グリホセートに対する耐性、例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、Liberty Link(登録商標)(ホスフィノトリシンに対する耐性、例えば、ナタネ)、IMI(登録商標)(イミダゾリノン系に対する耐性)及びSCS(登録商標)(スルホニル尿素系に対する耐性、例えば、トウモロコシ)の商品名で販売されているトウモロコシ品種、ワタ品種及びダイズ品種である。挙げることができる除草剤抵抗性植物(除草剤耐性に関して慣習的な方法で品種改良された植物)としては、Clearfield(登録商標)(例えば、トウモロコシ)の商品名で販売されている品種などがある。
本発明に従って処理し得る特に有用なトランスジェニック植物は、形質転換イベント又は形質転換イベントの組合せを含んでいる植物であり、それらは、例えば、国又は地域のさまざまな規制機関に関するデータベースに記載されている〔例えば、「http://gmoinfo.jrc.it/gmp_browse.aspx」及び「http://www.agbios.com/dbase.php」を参照されたい。〕。
本発明によれば、上記で挙げられている植物は、本発明による一般式(I)の化合物又は活性化合物混合物を用いて、特に有利に処理することができる。該活性化合物及び混合物に関して上記で示されている好ましい範囲は、これら植物の処理にも当てはまる。特に重要なのは、本明細書中において具体的に示されている化合物及び混合物を用いた植物の処理である。
本発明の組成物又は活性化合物は、さらにまた、処理後ある一定の期間、上記病原体による攻撃から植物を保護するために用いることもできる。保護がもたらされる期間は、植物が該活性化合物で処理されてから、一般に、1から28日間、好ましくは、1から14日間、特に好ましくは、1から10日間、極めて特に好ましくは、1から7日間に及び、又は、種子処理後、最大で200日間に及ぶ。
下記実施例において、本発明による式(I)の活性化合物の調製及び使用について示す。しかしながら、本発明は、それら実施例に限定されない。
式(V)の出発物質の調製
2,5−ジクロロ−N−(3−メトキシプロパン−2−イル)ピリミジン−4−アミン(V−1)
−10℃で、100mLのアセトニトリルの中の6.00g(32.7mmol)の2,4,5−トリクロロピリミジンの溶液に、5.42g(39.3mmol)の炭酸カリウムを添加する。次いで、3.06g(34.4mmol)の2−アミノ−1−メトキシプロパンをアセトニトリル中の20%強度溶液として滴下して加える。撹拌しながら、その反応混合物を室温まで昇温させる。16時間経過した後、その反応混合物を250mLの氷水/希塩酸(1:1)の中に入れて撹拌する。形成された沈澱物をを濾過し、乾燥させる。これにより、5.10g(64%)の2,5−ジクロロ−N−(3−メトキシプロパン−2−イル)ピリミジン−4−アミン(V−1)(logP(pH2.3):2.10)が得られる。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.02(s,1H),6.03(br. s,1H),4.39−4.33(m,1H),3.48−3.40(m,2H),3.33(s,3H),1.23(d,3H)。
同様の方法で、以下の化合物を調製することができる。
5−ブロモ−2−クロロ−N−(3−メトキシプロパン−2−イル)ピリミジン−4−アミン(V−2)(logP(pH2.3):2.26)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.22(s,1H),6.98(br. d,1H),4.36(br. m,1H),3.48(dd,1H),3.36(dd,1H),3.28(s,1H),1.17(d,3H)。
2,5−ジクロロ−N−(2−メトキシエチル)ピリミジン−4−アミン(V−3)(logP(pH2.3):1.65)。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.02(s,1H),6.23(br. s,1H),3.63−3.59(m,2H),3.55−3.5(m,2H),3.33(s,3H)。
2,5−ジクロロ−N−(1−ヒドロキシブタン−2−イル)ピリミジン−4−アミン(V−4)(logP(pH2.3):1.65)。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.02(s,1H),5.99(br. s,1H),4.14−4.06(m,1H),3.62−3.59(m,2H),2.83−2.80(m,1H),1.72−1.54(m,2H),0.94−0.91(m,3H)。
2,5−ジクロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)ピリミジン−4−アミン(V−5)(logP(pH2.3):0.97)。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.02(s,1H),6.32(br. s,1H),3.69−3.66(m,2H),3.57−3.53(m,2H)。
2,5−ジクロロ−N−[1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イル]ピリミジン−4−アミン(V−6)(logP(pH2.3):2.73)。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.03(s,1H),6.07(br. s,1H),4.42−4.35(m,1H),2.79−2.66(m,2H),2.12(s,3H),1.32(d,3H)。
2,5−ジクロロ−N−[2−メチル−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イル]ピリミジン−4−アミン(V−7)(logP(pH2.3):3.47)。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.03(s,1H),5.89(br. s,1H),3.09(s,2H),2.09(s,3H),1.53(s,6H)。
[(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)アミノ]アセトニトリル(V−8)(logP(pH2.3):1.27)。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.16(s,1H),6.70(br. s,1H),4.35(d,2H)。
2,5−ジクロロ−N−(プロパン−2−イル)ピリミジン−4−アミン(V−9)(logP(pH2.3):2.46)。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=7.99(s,1H),5.92(br. s,1H),4.31−4.23(m,1H),1.25(d,6H)。
5−ブロモ−2−クロロ−N−(プロパン−2−イル)ピリミジン−4−アミン(V−10)(logP(pH2.3):2.62)。H NMR(400MHz,アセトニトリル−d)δ=8.19(s,IH),7.03(br. s,1H),4.25(br. m,1H),1.22(d,6H)。
2,5−ジクロロ−N−メチル−N−(プロパン−2−イル)ピリミジン−4−アミン(V−11)(logP(pH2.3):3.16)。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.04(s,1H),4.82−4.76(m,1H),3.03(s,3H),1.22(d,6H)。
2,5−ジクロロ−N−(シクロペンチル)ピリミジン−4−アミン(V−12)(logP(pH2.3):3.16)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.11−8.09(d,1H),7.36(d,1H),4.36−4.28(m,1H),1.98−1,93(m,2H),1.73−1.67(m,2H),1.64−1.53(m,4H)。
2,5−ジクロロ−N−(プロパ−2−エン−1−イル)ピリミジン−4−アミン(V−13)(logP(pH2.3):2.12)。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.03(s,1H),6.40(br. s,1H),5.98−5.88(m,1H),5.23−5.12(m,2H),4.09−4.06(m,2H)。
2,5−ジクロロ−N−(ブタン−2−イル)ピリミジン−4−アミン(V−14)(logP(pH2.3):2.94)。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=7.99(s,1H),5.90(br. s,1H),4.15−4.08(m,1H),1.67−1.56(m,2H),1.21(d,3H),0.91(t,3H)。
N−(ブタン−2−イル)−2,5−ジクロロ−N−メチルピリミジン−4−アミン(V−15)(logP(pH2.3):3.62)。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.04(s,1H),4.62−4.56(m,1H),3.01(s,3H),1.70−1.52(m,2H),1.21(d,3H),0.84(t,3H)。
N−(ブタン−1−イル)−2,5−ジクロロピリミジン−4−アミン(V−16)(logP(pH2.3):2.91)。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=7.99(s,1H),6.23(br. s,1H),3.47−3.42(m,2H),1.63−1.56(m,2H),1.42−1.33(m,2H),0.92(t,3H)。
N−t−ブチル−2,5−ジクロロピリミジン−4−アミン(V−17)(logP(pH2.3):3.22)。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.00(s,1H),5.73(br. s,1H),1.48(s,9H)。
2,5−ジクロロ−N−シクロヘキシルピリミジン−4−アミン(V−18)(logP(pH2.3):3.47)。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=7.99(s,1H),5.91(br. s,1H),3.99−3.91(m,1H),1.79−1.20(m,10H)。
2,5−ジクロロ−N−エチル−N−メチルピリミジン−4−アミン(V−19)(logP(pH2.3):2.68)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.14(s,1H),3.67(q,2H),3.18(s,3H),1.19(t,3H)。
2,5−ジクロロ−N−エチルピリミジン−4−アミン(V−20)(logP(pH2.3):1.93)。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=7.99(s,1H),6.23(br. s,1H),3.48(q,2H),1.20(t,3H)。
2,5−ジクロロ−N−プロピルピリミジン−4−アミン(V−21):logP(pH2.3):2.42)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.14(s,1H),7.94(br. s,1H),3.30(t,2H),1.58−1.53(m,2H),0.87(t,3H)。
2,5−ジクロロ−N−(3−メチルブチル)ピリミジン−4−アミン(V−22):logP(pH2.3):3.45)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.08(s,1H),7.67(br. s,1H),3.42−3.37(m,2H),1.63−1.56(m,1H),1.49−1.44(m,2H),0.89(d,6H)。
2,5−ジクロロ−N−(2−エチルプロピル)ピリミジン−4−アミン(V−23):logP(pH2.3):3.39)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.09(s,1H),7.17(br. s,1H),3.99−3.93(m,1H),1.62−1.54(m,4H),0.84(t,6H)。
2,5−ジクロロ−N−(2−メチルブチル)ピリミジン−4−アミン(V−24):logP(pH2.3):3.42)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.09(s,1H),7.63(br. s,1H),3.35−3.29(m,1H),3.23−3.11(m,1H),1.77−1.73(m,1H),1.41−1.35(m,1H),1.17−1.10(m,1H),0.90−85(m,6H)。
2,5−ジクロロ−N−メチル−N−プロピルピリミジン−4−アミン(V−25):logP(pH2.3):3.31)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.14(s,1H),3.61(t,2H),3.22(s,3H),1.69−1.60(m,2H),0.87(t,3H)。
2,5−ジクロロ−N−メチル−N−(2−メチルプロピル)ピリミジン−4−アミン(V−26):logP(pH2.3):3.78)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.14(s,1H),3.55(d,2H),3.23(s,3H),2.07−2.00(m,1H),0.86(d,6H)。
2,5−ジクロロ−N−(ペンタ−2−イル)ピリミジン−4−アミン(V−27):logP(pH2.3):3.47)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.09(s,1H),7.26(br.s,1H),4.22−4.14(m,1H),1.67−1.58(m,1H),1.52−1.44(m,1H),1.34−1.18(m,2H),1.12(d,3H),0.88(t,3H)。
2,5−ジクロロ−N−メチル−N−プロピルピリミジン−4−アミン(V−28):logP(pH2.3):3.89)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.13(s,1H),3.64(t,2H),3.20(s,3H),1.64−1.57(m,2H),1.35−1.29(m,2H),0.90(t,3H)。
2,5−ジクロロ−N−(2−メチルプロピル)ピリミジン−4−アミン(V−29):logP(pH2.3):2.93)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.10(s,1H),7.66(br.s,1H),3.21(t,2H),1.99−1.92(m,1H),0.88(d,6H)。
2,5−ジクロロ−N−エチル−N−イソプロピルピリミジン−4−アミン(V−30):logP(pH2.3):3.80)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.16(s,1H),4.77−4.70(m,1H),3.58(q,2H),1.23(d,6H),1.14(t,3H)。
2,5−ジクロロ−N−(ペンチル)ピリミジン−4−アミン(V−31):logP(pH2.3):3.51)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.08(s,1H),7.67(br.s,1H),3.39−3.34(m,2H),1.61−1.54(m,2H),1.36−1.24(m,4H),0.88(t,3H)。
2,5−ジクロロ−N−(2,2−ジメチルプロピル)ピリミジン−4−アミン(V−32):logP(pH2.3):3.44)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.12(s,1H),7.39(br.s,1H),3.28(d,2H),0.90(s,9H)。
2,5−ジクロロ−N−メチル−N−(プロパ−2−エン−1−イル)ピリミジン−4−アミン(V−33)(logP(pH2.3)2.98)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.22(s,1H),5.93−5.85(m,1H),5.23−5.20(m,2H),4.27−4.25(m,2H),3.15(s,3H)。
2−クロロ−N−(3−メトキシプロパン−2−イル)−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−アミン(V−34)
−10℃で、80mLのアセトニトリルの中の2.00g(9.22mmol)の2,4−ジクロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの溶液に1.91g(13.8mmol)の炭酸カリウムを添加する。次いで、0.86g(9.68mmol)の2−アミノ−1−メトキシプロパンをアセトニトリル中の30%強度溶液として滴下して加える。撹拌しながら、その反応混合物を室温まで昇温させる。16時間経過した後、その反応混合物を250mLの氷水の中に入れて撹拌し、ジクロロメタン(3×100mL)で抽出する。有機相を合して分離させ、水(2×100mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、減圧下に溶媒を除去する。得られた粗製生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル)で精製する。これにより、0.75g(26%)の2−クロロ−N−(3−メトキシプロパン−2−イル)−5−トリフルオロメチルピリミジン−4−アミン(V−21)(logP(pH2.3):2.75)が得られる。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.28(s,1H),3.56−3.52(m,3H),3.33−3.32(d,3H),1.24−1.22(q,3H)。
式(IV)の化合物の調製
N−エチル−N−メチル−1−(3−ニトロフェニル)メタンスルホンアミド(IV−1)
5℃で、100mLの酢酸エチル中の5.00g(21.2mmol)の(3−ニトロフェニル)メタンスルホニルクロリドの溶液に、5.00g(84.8mmol)のエチルメチルアミンを酢酸エチル中の40%強度溶液として30分間かけて滴下して加える。次いで、その混合物を60℃で3時間撹拌する。冷却後、その反応混合物を250mLの氷水/希塩酸(1:1)の中に入れて撹拌し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出する。有機相を合して100mLの水で洗浄し、MgSOで脱水し、減圧下に溶媒を除去する。これにより、5.03g(90%)の所望生成物(logP(pH2.3):2.05)が得られる。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.29(s,1H),8.20(d,1H),7.85(d,1H),7.68(dd,1H),4.57(s,2H),3.11(q,2H),2.71(s,3H),1.05(t,3H)。
同様の方法で、以下の化合物を調製することができる。
N−メチル−N−(プロパン−2−イル)−1−(3−ニトロフェニル)メタンスルホンアミド(IV−2)(logP(pH2.3):2.35)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.29(s,1H),8.20(d,1H),7.85(d,1H),7.67(dd,1H),4.55(s,2H),3.93(m,1H),2.63(s,3H),1.05(d,6H)。
N−(1−フェニルエチル)−1−(3−ニトロフェニル)メタンスルホンアミド(IV−3)(logP(pH2.3):2.63)。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.18(d,1H),8.06(s,1H),7.62(d,1H),7.55(dd,1H),7.39−7.27(m,5H),5.83(d,1H),4.52(m,1H),4.21(m,2H),1.43(d,3H)。
N−(ベンジル)−1−(3−ニトロフェニル)メタンスルホンアミド(IV−4)(logP(pH2.3):2.43)。H NMR(400MHz,MeCN−d)δ=8.19(d,1H),8.17(s,1H),7.72(d,1H),7.61(dd,1H),7.37−7.26(m,5H),4.35(s,2H),4.19(d,2H)。
1−(3−アミノフェニル)−N−エチル−N−メチルメタンスルホンアミド(IV−5)
オートクレーブ内で、4.50g(17.4mmol)のN−エチル−N−メチル−1−(3−ニトロフェニル)メタンスルホンアミド及び1gのPd/C(10%)を100mLのメタノールの中に最初に入れ、5バールの水素圧を30℃で加える。10時間経過した後、触媒を濾過し、その濾液を減圧下に濃縮する。これにより、3.45g(87%)の所望生成物(logP(pH2.3):0.71)が得られる。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=6.98(dd,1H),6.60(s,1H),6.55−6.51(m,2H),4.93(br. s,2H),4.13(s,2H),3.04(q,2H),2.68(s,3H),1.03(t,3H)。
同様の方法で、以下の化合物を調製することができる。
1−(3−アミノフェニル)−N−メチル−N−(プロパン−2−イル)メタンスルホンアミド(IV−6)(logP(pH2.3):1.08)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=6.98(dd,1H),6.59(s,1H),6.53−6.50(m,2H),5.01(br. s,2H),4.14(s,2H),3.90(m,1H),2.59(s,3H),1.02(d,6H)。
1−(3−アミノフェニル)−N−(1−フェニルエチル)メタンスルホンアミド(IV−7)(logP(pH2.3):1.53)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=7.42−7.21(m,6H),6.93(dd,1H),6.53−6.49(m,2H),6.38(d,1H),4.86(br. s,2H),4.43(m,1H),3.94−3.84(m,2H),1.37(d,3H)。
1−(3−アミノフェニル)−N−ベンジルメタンスルホンアミド(IV−8)(logP(pH2.3):1.32)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=7.38−7.22(m,6H),6.98(dd,1H),6.58(s,1H),6.55(d,1H),6.49(d,1H),4.91(br. s,2H),4.08(s,2H),4.06(d,2H)。
N−(3−アミノフェニル)−N−メチルプロパンアミド(IV−9)(logP(pH2.3):0.63)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=7.04(dd,1H),6.53(dd,1H),6.44(dd,1H),6.36(dd,1H),5.07(br.s,2H),3.08(s,3H),2.06(q,2H),0.93(t,3H)。
1−(3−アミノベンジル)−3−メチルイミダゾリジン−2−オン(IV−10)
0℃で、50mLのテトラヒドロフランの中の2.04g(20.4mmol)の1−メチルイミダゾリジン−2−オンの溶液に0.96g(24.1mmol)の水素化ナトリウム(パラフィン中60%)を少量ずつ添加し、その反応混合物を30分間撹拌する。その溶液にテトラヒドロフラン中の4.00g(18.5mmol)の3−ニトロベンジルブロミドの溶液を滴下して加え、得られた混合物を室温まで昇温させる。3時間経過した後、その反応混合物を250mLの氷水/希塩酸(1:1)の中に入れて撹拌し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出する。有機相を合して100mLの水で洗浄し、MgSOで脱水し、シリカゲルを通して濾過し、減圧下に溶媒を除去する。これにより、3.56g(81%)の1−メチル−3−(3−ニトロベンジル)イミダゾリジン−2−オン(logP(pH2.3):2.03)〔H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.12(d,1H),8.07(s,1H),7.70(d,1H),7.63(dd,1H),4.40(s,2H),3.30−3.18(m,4H),2.70(s,3H)〕が得られる。これを、100mLのメタノールの中の1gのPd/C(10%)と一緒にオートクレーブ内に最初に入れ、30℃で5バールの水素圧に付す。10時間経過した後、触媒を濾過し、その濾液を減圧下に濃縮する。これにより、2.20g(78%)の1−(3−アミノベンジル)−3−メチルイミダゾリジン−2−オン(IV−5)(logP(pH2.3):0.08)が得られる。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=6.95(dd,1H),6.46(d,1H),6.44(s,1H),6.36(d,1H),4.85(br. s,2H),4.09(s,2H),3.23−3.09(m,4H),2.67(s,3H)。
式(I)、式(1a)、式(1b)及び式(1c)の化合物の調製
スキーム2に準じる方法A
4−({5−クロロ−4−[(1−メトキシプロパン−2−イル)アミノ]ピリミジン−2−イル}アミノ)ベンゼンカルボン酸メチル塩酸塩(化合物38)
室温で、10mLのアセトニトリルの中の250mg(1.06mmol)の2,5−ジクロロ−N−(1−メトキシプロパン−2−イル)ピリミジン−4−アミンと352mg(2.33mmol)の4−アミノ安息香酸メチルの溶液にジオキサン中のHClの4M溶液410μLを添加し、得られた混合物を85℃で加熱する。18時間経過した後、その高温混合物を濾過し、その濾液を撹拌しながら冷却する。その濾液から沈澱した生成物を濾過し、乾燥させる。これにより、282mg(71%)の所望生成物(logP(pH2.3):2.31)が得られる。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.60(br. s,1H),8.02(s,1H),7.86−7.81(m,4H),6.76(d,1H),4.45−4.42(m,1H),3.81(s,3H),3.54−3.50(m,2H),3.41−3.38(m,2H),1.22(d,3H)。
スキーム2に準じる方法B
4−({5−クロロ−4−[(1−メトキシプロパン−2−イル)アミノ]ピリミジン−2−イル}アミノ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド(化合物16)
10mLのジオキサンの中の144mg(0.72mmol)の2,5−ジクロロ−N−(1−メトキシプロパン−2−イル)ピリミジン−4−アミンと141mg(0.69mmol)の4−アミノ−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミドと97mg(0.51mmol)の4−トルエンスルホン酸の混合物を105℃で18時間撹拌する。冷却後、その反応物を減圧下に濃縮し、残渣を取って50mLの酢酸エチルの中に入れる。その有機相を10mLの飽和水性NaHCOで洗浄し、次いで、10mLの水で洗浄し、MgSOで脱水し、減圧下に溶媒を除去する。これにより、99mgの所望生成物(logP(pH2.3):2.25)が得られる。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=10.53(br. s,1H),8.19(s,1H),7.91(d,2H),7.75(br. s,1H),7.69(d,2H),4.48−4.46(m,1H),3.55−3.52(m,1H),3.40−3.37(m,1H),3.26(s,3H),2.59(s,6H),1.22(d,3H)。
スキーム3による式(VII)の出発物質の調製
2−アニリノ−5−クロロピリミジン−4(3H)−オン(VII−1)
10mLのジオキサンの中の500mg(2.73mmol)の2,4,5−トリクロロピリミジンの溶液に3.27mLの1M NaOH水溶液と1mLの水からなる溶液を添加する。室温で4日間撹拌した後、その反応混合物を減圧下に濃縮する。その残渣を取って50mLの酢酸エチルの中に入れ、1N HCl(aq)で中和させる。その有機相を分離し、次いで、10mLの水で洗浄し、MgSOで脱水し、減圧下に溶媒を除去する。得られた粗製生成物を424mg(4.55mmol)のアニリン及び532mg(3.09mmol)の4−トルエンスルホン酸と一緒に10mLのジオキサンの中に入れ、撹拌しながら105℃で加熱する。18時間経過した後、その反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣を取って50mLの酢酸エチルの中に入れる。その有機相を10mLの飽和水性NaHCOで洗浄し、次いで、10mLの水で洗浄し、MgSOで脱水し、減圧下に溶媒を除去する。これにより、1000mgの2−アニリノ−5−クロロピリミジン−4(3H)−オン(VII−1)が得られ、これは、それ以上精製することなく、さらに直接反応させる(logP(pH2.3):1.56)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=7.71−7.68(m,2H),7.51(s,1H),7.49(d,1H),7.16−7.10(m,3H),6.75−6.74(m,1H)。
スキーム8による式(VIII)の出発物質の調製
4,5−ジクロロ−N−フェニルピリミジン−2−アミン(VIII−1)
2mLの塩化ホスホリルの中の400mgの2−アニリノ−5−クロロピリミジン−4(3H)−オンの溶液を95℃で18時間加熱する。冷却後、その反応混合物を減圧下に濃縮し、水に添加し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出する。有機相を合してMgSOで脱水し、減圧下に溶媒を除去する。これにより、450mgの4,5−ジクロロ−N−フェニルピリミジン−2−アミン(VIII−1)(logP(pH2.3):3.52)が得られる。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.31(br, s,1H),8.33(s,1H),7.60−7.57(m,2H),7.40−7.36(m,2H),7.2−7.16(m.,1H)。
同様の方法で、以下の化合物を調製することができる。
5−ブロモ−2−クロロ−N−フェニルピリミジン−2−アミン(VIII−2)(logP(pH2.3):3.64)。
調製方法2d(スキーム8)による式(VIII)の出発物質の調製
4−クロロ−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(VIII−3)
55℃で、22.5mLの氷酢酸の中の1.80g(8.52mmol)の4−アミノ−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(Lit:J.Het.Chem. 1987,24,1305)の溶液に1.76g(25.5mmol)の亜硝酸ナトリウムを少量ずつ添加し、得られた混合物をその温度で18時間撹拌する。その反応混合物を冷却して0℃とし、150mLの水を添加する。その混合物を酢酸エチル(5×50mL)で抽出する。有機相を合してMgSOで脱水し、減圧下に溶媒を除去する。得られた生成物は、4−ヒドロキシ−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−5カルボニトリル(VII−2)である。これは、それ以上後処理することなく、100℃で16mLの塩化ホスホリルと3時間反応させる。その反応混合物を濃縮し、次いで、その残渣に100mLの氷水を添加し、得られた混合物をジクロロメタン(3×30mL)で抽出する。その有機相を合してMgSOで脱水し、減圧下に溶媒を除去する。次いで、得られた粗製生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル)で精製する。これにより、650mg(16%)の4−クロロ−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(VIII−3)(logP(pH2.3):2.66)が得られる。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=10.65(m,1H),8.87−8.83(m,1H),7.70−7.64(m,2H),7.41−7.34(m,2H),7.15−7.115(m,1H)。
スキーム5による式(VIII)の出発物質の調製
4−クロロ−N−[3−(プロパン−2−イル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(VIII−4)
0℃で、20mLのt−ブタノール/ジクロロメタン(1:1)の中の500mg(2.30mmol)の2,4−ジクロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリミジンの溶液にエーテル中の塩化亜鉛の1M溶液2.76mLを添加し、得られた混合物を1時間撹拌する。次いで、10mLのブタノール/ジクロロメタン(1:1)に溶解させた312mg(2.30mmol)の3−イソプロピルアニリンと0.35mL(2.54mmol)のトリエチルアミンを添加し、その反応混合物を室温まで昇温させる。16時間経過した後、減圧下に溶媒を除去し、その残渣に40mLの水を添加し、得られた混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出する。有機相を合してMgSOで脱水し、減圧下に溶媒を除去する。次いで、得られた粗製生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル)で精製する。これにより、140mg(20%)の所望生成物(logP(pH2.3):4.87)が得られる。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=10,38(m,1H),8.74(d,1H),7.56(m,1H),7.51−7.49(m,1H),7.28−7.24(m,1H),6.98(m,1H),2.89−2.84(mt,1H),1.23−1.21(m,6H)。
スキーム6による式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)の化合物の調製
5−クロロ−N −(2−メトキシエチル)−N −メチル−N −フェニルピリミジン−2,4−ジアミン(化合物222)
5mLのジメチルホルムアミドの中の250mg(1.04mmol)の4,5−ジクロロ−N−フェニルピリミジン−2−アミンの溶液に97mg(1.09mmol)のN−(2−メトキシエチル)−N−メチルアミン及び302mg(2.17mmol)の炭酸カリウムを添加し、得られた反応混合物を90℃で16時間加熱する。冷却後、その反応混合物を20mLの水の中に入れて撹拌し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出する。有機相を合してMgSOで脱水し、減圧下に溶媒を除去する。これにより、259mg(78%)の所望生成物(logP(pH2.3):2.02)が得られる。H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ=9.02(s,1H),7.96(s,1H),7.64(d,2H),7.23(dd,2H),6.91(dd,1H),3.80(t,2H),3.59(t,2H),3.26(s,3H),3.22(s,3H)。
2−(フェニルアミノ)−4−(プロピルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリル(化合物68)
5mLのアセトニトリルの中の150mg(0.65mmol)の4−クロロ−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボニトリルの溶液に50mg(0.84mmol)のn−プロピルアミン及び73mg(0.72mmol)のトリエチルアミンを添加し、得られた反応混合物を50℃で5時間加熱する。冷却後、その反応混合物を10mLの水の中に入れて撹拌し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出する。有機相を合してMgSOで脱水し、減圧下に溶媒を除去する。これにより、170mg(95%)の所望生成物(logP(pH2.3):2.68)が得られる。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.52(m,1H),8.29−8.28(m,1H),7.77−7.71(m,2H),7.51(br. s,1H),7.29−7.25(m,2H),7.01−9.97(m,1H),3.40−3.35(m,2H),2.66−2.53(m,2H),0.93−0.88(m,3H)。
−シクロペンチル−N −[3−(プロパン−2−イル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2,4−ジアミン(化合物257)
20mLのアセトニトリルの中の400mg(1.27mmol)の4−クロロ−N−[3−(プロパン−2−イル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミンの溶液に130mg(1.52mmol)のシクロペンチルアミン及び175mg(1.27mmol)の炭酸カリウムを添加し、得られた応混合物を50℃で5時間加熱する。冷却後、その反応混合物を10mLの水の中に入れて撹拌し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出する。有機相を合してMgSOで脱水し、減圧下に溶媒を除去する。これにより、364mg(78%)の所望生成物(logP(pH2.7):5.08)が得られるる。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=9.32−9.29(m,1H),8.15(d,1H),4.70(d,1H),7.19−7.15(m,1H),6.87−6.85(m,1H),6.18−6.16(m,1H),4.58−4.53(m,1H),2.88−2.82(m,1H),2.03−1.96(m,2H),1.74−1.69(m,2H),1.58−1.53(m,4H),1.22−1.20(m,6H)。
実施例
下記表Iに挙げられている式(Ia)、式(Ib)、式(Ic)の化合物も、同様に、上記で記載した方法で得られる。
Figure 2012501983
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下記表IIに挙げられている式(I)の化合物も、同様に、上記で記載した方法で得られる。
Figure 2012501983
Figure 2012501983
logP値は、EEC Directive 79/831 Annex V.A8に従い、下記方法を用いて、逆相カラム(C18)でのHPLC(高性能液体クロマトグラフィー)により測定した:
[a] 測定は、移動相〔0.1%水性リン酸及びアセトニトリル;10%アセトニトリルから95%アセトニトリルまでの直線勾配〕を使用し、pH2.3の酸性範囲内で実施した:
[b] 酸性範囲内におけるLC−MSの測定は、移動相〔0.1%水性ギ酸及びアセトニトリル(0.1%ギ酸含有);10%アセトニトリルから95%アセトニトリルまでの直線勾配〕を使用し、pH2.7で実施した;
[c] 中性範囲内におけるLC−MSの測定は、移動相〔0.001モル重炭酸アンモニウム水溶液及びアセトニトリル;10%アセトニトリルから95%アセトニトリルまでの直線勾配〕を使用し、pH7.8で実施した。
較正は、logP値が知られている非分枝鎖アルカン−2−オン(3個から16個の炭素原子含有)を用いて実施した(logP値は、連続する2種類のアルカノンの間の線形補間を使用し、保持時間により測定)。
ラムダマックス値は、200nmから400nmの紫外線スペクトルを使用し、クロマトグラフシグナルの最大値で決定した。
Figure 2012501983
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化学NMRシフト(ppm)は、400MHzで、特に別途示されていない限り、内部標準としてテトラメチルシランを使用し、溶媒DMSO−d中で、測定した。
以下の略語は、シグナルの分離について記述する:
s=一重線;d=二重線;t=三重線;q=四重線;m=多重線。
実施例A
ベンツリア(Venturia)試験(リンゴ)/保護
溶媒: 24.5重量部のアセトン
24.5重量部のジメチルアセトアミド
乳化剤: 1重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適切な調製物を調製するために、1重量部の活性化合物を上記量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を水で希釈して、所望の濃度とする。
保護活性について試験するために、幼植物に、活性化合物の該調製物を記載されている施用量で噴霧する。噴霧による被膜が乾燥した後、該植物に、リンゴ黒星病の病原菌であるベンツリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis)の分生子の水性懸濁液を用いて接種し、次いで、その植物を、約20℃で相対大気湿度100%のインキュベーション室内に1日間維持する。
次いで、その植物を、約21℃で相対大気湿度約90%の温室内に置く。
評価は、上記接種の10日後に行う。0%は、対照の効力に相当する効力を意味し、100%の効力は、感染が観察されないことを意味する。
この試験において、表Iの実施例番号4、25、36、77、84、93、96、109、113、127、128、130、135、136、137、144、151、183、189、191、192、199、202、203、204、214、245、249及び250は、活性化合物濃度100ppmで、70%以上の効力を示した。
実施例B
アルテルナリア(Alternaria)試験(トマト)/保護
溶媒: 49重量部のN,N−ジメチルホルムアミド
乳化剤: 1重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適切な調製物を調製するために、1重量部の活性化合物を上記量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を水で希釈して、所望の濃度とする。
保護活性について試験するために、トマト幼植物に、活性化合物の該調製物を記載されている施用量で噴霧する。その処理の1日後、該植物に、アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)の胞子の懸濁液を用いて接種し、次いで、その植物を、相対湿度100%で20℃に24時間維持する。次いで、その植物を、相対大気湿度96%で温度20℃に維持する。
評価は、上記接種の7日後に行う。0%は、対照の効力に相当する効力を意味し、100%の効力は、感染が観察されないことを意味する。
この試験において、表Iの実施例番号3、4、29、48、72、74、80、83、85、93、96、107、109、110、113、119、121、122、125、126、128、129、130、131、132、135、136、137、138、139、140、144、188、189、190、191、192、193、195、198、199、203、204、207、212、213、214、232、234、236、238、242、243、245、248、227、249、250、255及び262は、活性化合物濃度500ppmで、70%以上の効力を示した。
実施例C
ピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres)試験(オオムギ)/保護
溶媒: 49重量部のN,N−ジメチルホルムアミド
乳化剤: 1重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適切な調製物を調製するために、1重量部の活性化合物を上記量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を水で希釈して、所望の濃度とする。
保護活性について試験するために、オオムギ幼植物に、活性化合物の該調製物を記載されている施用量で噴霧する。その処理の1日後、該植物に、ピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres)の胞子の水性懸濁液を用いて接種し、次いで、その植物を、相対大気湿度100%で22℃に48時間維持する。次いで、その植物を、相対大気湿度80%で温度20℃の温室内に置く。
評価は、上記接種の7〜9日後に行う。0%は、対照の効力に相当する効力を意味し、100%の効力は、感染が観察されないことを意味する。
この試験において、表Iの実施例番号4、25、47、50、62、65、66、69、70、72、74、79、84、85、86、96、99、101、103、109、110、116、121、122、124、125、128、129、130、131、132、135、136、138、140、143、144、145、152、153、165、166、182、183、186、188、189、192、195、196、197、199、203、204、213、214、216、229、230、232、234、236、238、239、240、241、242、243、245、246、247、250、252、253、254、256、281、283、284、285及び286並びに表IIの実施例II−1及びII−2は、活性化合物濃度500ppmで、70%以上の効力を示した。
実施例D
フサリウム・ニバレ(var.マジュス)(Fusarium nivale (var.majus))試験(コムギ)/保護
溶媒: 50重量部のN,N−ジメチルアセトアミド
乳化剤: 1重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適切な調製物を調製するために、1重量部の活性化合物を上記量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を水で希釈して、所望の濃度とする。
保護活性について試験するために、幼植物に、活性化合物の該調製物を記載されている施用量で噴霧する。噴霧による被膜が乾燥した後、該植物に、フサリウム・ニバレ(var.マジュス)(Fusarium nivale (var.majus))の胞子の懸濁液の胞子を噴霧する。その植物を、半透明なインキュベーションフードの下の10℃で相対大気湿度100%の温室内に置く。
評価は、上記接種の5日後に行う。0%は、対照の効力に相当する効力を意味し、100%の効力は、感染が観察されないことを意味する。
この試験において、表Iの実施例番号25、69、70、74、84、96、110、125、129、130、135、144、173、234、245及び256並びに表IIの実施例II−1は、活性化合物濃度1000ppmで、70%以上の効力を示した。
実施例E
ピリクラリア(Pyricularia)試験(イネ)/保護
溶媒: 28.5重量部のアセトン
乳化剤: 1.5重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適切な調製物を調製するために、1重量部の活性化合物を上記量の溶媒と混合し、得られた濃厚物を水と上記量の乳化剤で希釈して、所望の濃度とする。
保護活性について試験するために、イネ幼植物に、活性化合物の該調製物を記載されている施用量で噴霧する。その処理の1日後、該植物に、ピリクラリア・オリザ(Pyricularia oryza)の胞子の水性懸濁液を用いて接種する。次いで、その植物を、相対大気湿度100%で25℃の温室内に置く。
評価は、上記接種の5日後に行う。0%は、対照の効力に相当する効力を意味し、100%の効力は、感染が観察されないことを意味する。
この試験において、表Iの本発明化合物番号229、236、245、250、252及び255は、活性化合物濃度250ppmで、80%以上の効力を示した。
実施例F
リゾクトニア(Rhizoctonia)試験(イネ)/保護
溶媒: 28.5重量部のアセトン
乳化剤: 1.5重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適切な調製物を調製するために、1重量部の活性化合物を上記量の溶媒と混合し、得られた濃厚物を水と上記量の乳化剤で希釈して、所望の濃度とする。
保護活性について試験するために、イネ幼植物に、活性化合物の該調製物を記載されている施用量で噴霧する。その処理の1日後、該植物に、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)の菌糸を用いて接種する。次いで、その植物を、相対大気湿度100%で25℃の温室内に置く。
評価は、上記接種の4日後に行う。0%は、対照の効力に相当する効力を意味し、100%の効力は、感染が観察されないことを意味する。
この試験において、表Iの実施例番号144、245、250及び255は、活性化合物濃度250ppmで、80%以上の効力を示した。
実施例G
コクリオボルス(Cochliobolus)試験(イネ)/保護
溶媒: 28.5重量部のアセトン
乳化剤: 1.5重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適切な調製物を調製するために、1重量部の活性化合物を上記量の溶媒と混合し、得られた濃厚物を水と上記量の乳化剤で希釈して、所望の濃度とする。
保護活性について試験するために、イネ幼植物に、活性化合物の該調製物を記載されている施用量で噴霧する。その処理の1日後、該植物に、コクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochhobolus miyabeanus)の胞子の水性懸濁液を用いて接種する。次いで、その植物を、相対大気湿度100%で25℃の温室内に置く。
評価は、上記接種の4日後に行う。0%は、対照の効力に相当する効力を意味し、100%の効力は、感染が観察されないことを意味する。
この試験において、表Iの実施例番号236及び255は、活性化合物濃度250ppmで、80%以上の効力を示した。
実施例H
ジベレラ(Gibberella)試験(イネ)/保護
溶媒: 28.5重量部のアセトン
乳化剤: 1.5重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の適切な調製物を調製するために、1重量部の活性化合物を上記量の溶媒と混合し、得られた濃厚物を水と上記量の乳化剤で希釈して、所望の濃度とする。
保護活性について試験するために、イネ幼植物に、活性化合物の該調製物を記載されている施用量で噴霧する。その処理の1日後、該植物に、ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)の胞子の水性懸濁液を用いて接種する。次いで、その植物を、相対大気湿度100%で25℃の温室内に置く。
評価は、上記接種の5日後に行う。0%は、対照の効力に相当する効力を意味し、100%の効力は、感染が観察されないことを意味する。
この試験において、表Iの実施例番号173は、活性化合物濃度250ppmで、80%以上の効力を示した。
実施例J
フサリウム・プロリフェラツム(Fusarium proliferatum)によるフモニシンFB1の産生
使用した方法は、Lopez−Errasquinら「Journal of Microbiological Methods 68 (2007) 312−317」によって記述された方法を用いて、マイクロタイタープレートに適合させた。
フサリウム・プロリフェラツム(Fusarium proliferatum)の胞子の濃厚懸濁液(350000胞子/mL、−160℃で貯蔵)を用いてフモニシン誘導液体培地(Jimenez et al., Int.J.Food Microbiol.(2003),89,185−193)に接種して、最終濃度2000胞子/mLとした。
化合物を溶解させ(100%DMSO中10mM)、HO中で希釈して100μMとした。化合物は、50μMから0.01μMの範囲内の7種の濃度で試験した(10%DMSO中の100μM原液から出発して希釈した)。
希釈された各溶液からの5μLを96−ウェルマイクロアレイプレートのウェル内で95μLの接種された培地と混合させた。そのプレートを覆い、20℃で6日間インキュベートした。
最初と6日後に、OD測定(ウェル当たりOD620複数回読み取り(スクエア:3×3))を実施して、「pI50」増殖を計算した。
6日後、該液体培地のサンプルを10%アセトニトリル中で希釈した。その希釈されたサンプル中のFB1の濃度をHPLC−MS/MSで分析し、その結果を用いて「pI50 FB1」値を計算した。
HPLC−MS/MSは、以下のパラメータを用いて実施した:
質量分析機器: Applied Biosystems API4000 QTrap
HPLC: Agilent 1100
オートサンプラー: CTC HTS PAL
クロマトグラフィーカラム: Waters Atlantis T3(50×2mm)。
測定されたpI50値の例
フサリウム・プロリフェラツム(Fusarium proliferatum)によるフモニシンFB1の産生
Figure 2012501983
実施例K
フサリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)によるDON/アセチル−DONの産生
化合物は、エンバク抽出物(10%)とDMSO(0.5%)を含んでいるDON誘導液体培地(1リットル当たり、1gの(NHHPO、0.2gのMgSO×7HO、3gのKHPO、10gのグリセロール、5gのNaCl、及び、40gのショ糖)の中の0.07μMから50μMの7種の濃度で、マイクロタイタープレート内で試験した。フサリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)の胞子の濃厚懸濁液を用いて接種を実施し、最終濃度を2000胞子/mLとした。
そのプレートを、高大気湿度で、28℃で、7日間インキュベートした。
最初と3日後に、OD520でOD測定を実施して(反復測定:ウェル当たり3×3測定)、増殖阻害を計算した。
7日後、100μLのアセトニトリル/水混合物(84/16)を添加し、次いで、各ウェルから液体培地のサンプルを採取し、10%アセトニトリル中で希釈した(1:100)。そのサンプル中のDONとアセチル−DONの比率をHPLC−MS/MSで分析し、その測定値を用いて、活性化合物非含有対照との比較でDON/AcDON産生の阻害を計算した。
HPLC−MS/MSの測定は、以下のパラメータを用いて実施した:
イオン化の型: ESIネガティブ
イオンスプレー電圧: −4500V
スプレーガス温度: 500℃
デクラスター電位: −40V
衝突エネルギー: −22eV
衝突ガス: N
NMRトレース: 355.0>264.9;
HPLCカラム: Waters Atlantis T3(三官能性C18ボンディング,蓋付き)
粒径: 3μm
カラム寸法: 50×2mm
温度: 40℃
溶媒A: 水/2.5mM NHOAc+0.05%CHCOOH(v/v)
溶媒B: メタノール/2.5mM NHOAc+0.05%CHCOOH(v/v)
流量: 400μL/分
注入量: 11μL
勾配:
Figure 2012501983
DON阻害の例
表Iの実施例番号230は、50μMで、DON/AcDONの80%を超える阻害活性を示した。86%で、50μMにおける実施例番号230のフサリウム・グラミネアルム(Fusarium graminearum)の増殖阻害は、80%を超えていた。

Claims (13)

  1. 殺真菌剤としての、式(I)の化合物の使用
    Figure 2012501983
    〔式中、記号は以下で定義されるとおりである:
    は、窒素又はCRを表し、
    は、窒素又はCRを表し、
    ここで、XとXが両方とも窒素を表すことはなく、
    及びRは、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ又はハロゲンを表し、
    は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、ヒドロキシル、OR12、OCON(R12、COR12、CR12=NOR12、SF、SR12、SOR12、SO12、CO12、N(R12、NR12COR12又はNR12CO13を表し、
    及びRは、互いに独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、3から8員の置換されていないか又は置換されている飽和又は不飽和のN、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を含んでいないか又は最大で4個まで含んでおり、その際、2個の酸素原子が隣接することはない単環、OR12、OCON(R12、OCOR13、SF、SR12、SOR12、SO12、SON(R13、C=OR12、CO(CHCN、CR12=NOR12、CON(R12、COOR12、NR12COR12、NR12CSR13、NR12COOR13、NR12(C=S)OR13、N(R12、NR12SO13、[C(R12CN、(CHSON(R12、(CHSON(R12、(CR12SON(R12、(CHCOOR12、(CHCOR12、[C(R12COR12、(CHCON(R12、[C(R12CON(R12、(CHNR12COR12、(CHNR(12、(CHNR12COOR13、[C(R12NR12COR12、[C(R12NR12COOR13、置換されていないか又は置換されているC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルキルを表し、ここでm=1〜4であり、
    ここで、さらに、RとRは、適切な場合にはR12とR13を介して、一緒に、5から8員の置換されていないか又は置換されている飽和又は不飽和の、N、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を含んでいなくてもよいか又は最大で4個まで含んでいてもよく、その際、2個の酸素原子が隣接することはない単環を形成することもでき、
    ここで、置換基は、互いに独立して、水素、フッ素、塩素及び臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル、オキソ、C−C−ハロアルキル、(C−C−アルキル)カルボニル又はシアノからなる群から選択され、
    は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−(C−C)−アルキル、ホルミル、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−アルケニルオキシ)カルボニル、(C−C−シクロアルキル)カルボニル、(ハロ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、(C−C−ハロアルコキシ)カルボニル、ベンジルオキシカルボニル、置換されていないか若しくは置換されているベンジル、置換されていないか若しくは置換されているベンゾイル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−アルケニル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−アルキニル、C−C−アルキルスルフィニル又はC−C−アルキルスルホニルを表し、
    ここで、置換基は、は、互いに独立して、水素、フッ素、塩素及び臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシル、C−C−ハロアルキル及びシアノからなる群から選択され、
    は、水素、C−C−アルキル、シアノ又はC−C−ハロアルキルを表し、
    は、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、メチル、SMe、SOMe、SOMe、CF、CCl、CFH又はCFHを表し、
    は、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−(C−C)アルキル、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル又はフッ素−、塩素−、臭素−、シアノ−若しくはCF−で置換されていてもよいC−C−アルケニルを表し、
    10は、式
    Figure 2012501983
    [式中、記号は以下で定義されているとおりであり、並びに#は窒素原子への結合点を表す:
    11aは、水素又はメチルを表し、
    11bは、水素又はC−C−アルキルを表し、
    11cは、水素、C−C−アルキル、CN、CHCN、CH(Me)CN、C(Me)CN、CHOH、CHO−(C−C−アルキル)、CHO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)HOH、C(Me)OH、C(Me)HO−(C−C−アルキル)、C(Me)O−(C−C−アルキル)、C(Me)HO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)O−(C−C−ハロアルキル)、CHS−(C−C−アルキル)、C(Me)HS−(C−C−アルキル)、C(Me)S−(C−C−アルキル)、Si(C−C−アルキル)又はC−Cアルケニル(ハロゲン又はCFで置換されていてもよい。)を表す。]
    の基E1を表し、
    又は、
    10は、CN、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキルで一置換又は多置換されていてもよいシクロペンチル環又はシクロヘキシル環を表し、
    12は、同一であるか又は異なっており、そして、水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−シクロアルキル、C−C−トリアルキルシリル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−アルケニル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−アルキニル、置換されていないか若しくは置換されているフェニル、C−C−アルコキシ(C−C)アルキル、置換されていないか若しくは置換されているベンジル又は3から7員の置換されていないか若しくは置換されている飽和若しくは不飽和の、N、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を含んでいなくてもよいか又は最大で4個まで含んでいてもよく、その際、2個の酸素原子が隣接することはない環であり、
    又は、
    2つの基R12が1個の窒素原子に結合している場合、2つの基R12は、3から7員の置換されていないか若しくは置換されている飽和若しくは不飽和の、N、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を最大で4個まで含むことができ、その際、2個の酸素原子が隣接することはない環を形成することができ、
    又は、
    2つの基R12が、基NR12COR12、NR12SOR12、NR12SO12、NR12SONR12、NR12SONR12の中で隣接している場合、2つの基R12は、3から7員の置換されていないか若しくは置換されている飽和若しくは不飽和の、N、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を最大で4個まで含むことができ、その際、2個の酸素原子が隣接することはない環を形成することができ、
    13は、同一であるか又は異なっており、そして、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−トリアルキルシリル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−アルケニル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−アルキニル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−シクロアルキル、置換されていないか若しくは置換されているアリール、C−C−アルコキシ−(C−C)アルキル、置換されていないか若しくは置換されているベンジル又は3から7員の置換されていないか若しくは置換されている飽和若しくは不飽和の、N、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を含んでいなくてもよいか又は最大で4個まで含んでいてもよく、その際、2個の酸素原子が隣接することはない環であり、
    ここで、2つのR13は、3から7員の置換されていないか若しくは置換されている飽和若しくは不飽和の、N、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子を最大で4個まで含むことができ、その際、2個の酸素原子が隣接することはない環を形成することができ;
    及びここで、可能な置換基は以下のリスト:
    フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、CF、CFH、CFH、C、CCl、ヒドロキシル、OMe、OEt、OPr、OisoPr、OBu、OsecBu、OisoBu、OtertBu、O(CHOCH、O(CHOCH、O−シクロペンチル、O−フェニル、OCF、OCFH、OCFCF、OCFCFH、SH、SMe、SEt、SCF、SCFH、SPh、SCF、SOMe、SOCF、SOMe、SOEt、COH、COCH、COEt、COPr、COisoPr、COtertBu、COMe、COCF、NH、NHMe、NMe、NHEt、NEt、NHPr、NHisoPr、NHnBu、NHtertBu、NHisoBu、NHsecBu、シクロプロピルアミノ、ホルミル、CHCN、CHMeCN、CHCOCH、CHOMe、(CHOMe、(CHOMe、CHOH、CHSMe、(CHSMe、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、シクロプロピル、1−メトキシシクロプロピル、1−クロロシクロプロピル、シクロブチル、3−ジメチルブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、ネオペンチル、プロパ−2−エン−1−イル、1−メチルプロパ−2−エン−1−イル、ブタ−3−エン−1−イル、(トリメチルシリル)メチル、フェニル、ベンジル、−CHCH=CH、−CH(CH)CH=CH、−CHC≡CH
    から選択される。〕
    及びその農薬的に活性な塩。
  2. 記号の1以上が以下:
    は、窒素又はCRを表し、
    は、窒素又はCRを表し、
    ここで、XとXが両方とも窒素を表すことはなく、
    及びRは、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、F、Cl又はBrを表し、
    は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、O−(C−C−アルケニル)、O−(C−C−アルキニル)、OCONH−(C−C−アルキル)、OCON−(C−C−アルキル)、C−C−ハロアルコキシ、COH、CO−(C−C−アルキル)、C(=NOH)Me、C(=NO)−(C−C−アルキル)Me、CH(=NO)−(C−C−アルキル)、SF、S−(C−C)−アルキル、S−(C−C)−ハロアルキル、SO−(C−C−アルキル)、SO−(C−C−アルキル)、CO−(C−C−アルキル)、NH、NH−(C−C−アルキル)、N−(C−C−アルキル)、NHCO−(C−C−アルキル)、NHCOH、NMeCO−(C−C−アルキル)又はNHCO−(C−C−アルキル)を表し、
    及びRは、互いに独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、O−(C−C)−アルキル、O−(C−C−シクロアルキル)、O−(C−C−ハロアルキル)、OCONH−(C−C−アルキル)、OCON−(C−C−アルキル)、OCO−(C−C−アルキル)、SH、SF、S−(C−C−アルキル)、S−(C−C−ハロアルキル)、SPh、SO−(C−C−アルキル)、SO−(C−C−アルキル)、SO−(C−C−アルケニル)、SO−(C−C−アルキニル)、SO−(C−C−ハロアルキル)、SON−(C−C−アルキル)、ホルミル、CO−(C−C−アルキル)、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、COCHCN、CONH−(C−C−アルキル)、CON−(C−C−アルキル)、CONH−(C−C−ハロアルキル)、CONH−(C−C−アルケニル)、CONH−(C−C−アルキニル)、CONH−(C−C−シクロアルキル)、CONHCH(CH)CHOCH、CONH(CHO−(C−C−アルキル)、CONHPh、ピペリジン−1−イルカルボニル、モルホリン−4−イルカルボニル、(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル、ピロリジン−1−イルカルボニル、アゼチジン−1−イルカルボニル、アジリジン−1−イルカルボニル、ヘキサメチレンイミン−1−イルカルボニル、モルホリン−1−イルカルボニル、チオモルホリン−1−イルカルボニル、COOH、(C−C−アルコキシ)カルボニル、CO(CHO−(C−C−アルキル)、NHCO−(C−C−アルキル)、NHCO−(C−C−ハロアルキル)、N−(C−C−アルキル)−CO−(C−C−アルキル)、N−(C−C−アルキル)−CS−(C−C−アルキル)、NHCO−(C−C−アルケニル)、NH(C=S)O−(C−C−アルキル)、NHCOPh、NHCO(CHO−(C−C−アルキル)、NHCHO、N−(C−C−アルキル)CHO、NHCO−(C−C−アルキル)、NHCOPh、NHCO−(C−C−ハロアルキル)、N−(C−C−アルキル)−CO−(C−C−アルキル)、NH、NH−(C−C−アルキル)、N−(C−C−アルキル)、シクロプロピルアミノ、NHCH(CH)CHOCH、アセチル(シクロプロピル)アミノ、[(1−メチルシクロプロピル)カルボニル]アミノ、モルホリン−1−イル、モルホリン−4−イルメチル、NHSO−(C−C−アルキル)、CHCN、CHMeCN、CHSONH−(C−C−アルキル)、CHSON−(C−C−アルキル)、C(Me)HSON−(C−C−アルキル)、CHCO−(C−C−アルキル)、CH(CH)COCH、CHCO−(C−C−シクロアルキル)、CHCONH−(C−C−アルキル)、CHCO−(C−C−アルキル)、CHNHCOO−(C−C−アルキル)、CH=NO−(C−C−アルキル)、C(CH)=NO−(C−C−アルキル)、CHNHCO−(C−C−アルキル)、CHNHCO−(C−C−ハロアルキル)、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、1−メトキシシクロプロピル、1−クロロシクロプロピル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルキル、モルホリン−4−イルスルホニル、(3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)、3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)メチル、ピペリジン−1−イルスルホニル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イル、3,5−ジメチルピペリジン−1−イル、4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル、5−エトキシ−3,4−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル、アセチル(シクロヘキシル)アミノ、2−フロイルアミノ、5−エトキシ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル、3−(2−クロロエチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル、1,1−ジオキシドテトラヒドロチオフェン−2−イル、4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル、3−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル、2−オキソシクロペンチル、2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル、1−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−3−オキソピラゾリジン−4−イル、テトラヒドロフラン−2−イル、フラン−2−イル、5−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル、(ベンジルスルファモイル)メチル、(フラン−2−イルカルボニル)アミノ、[(1−フェニルエチル)スルファモイル]メチル、5−オキソ−3−(プロパン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、1H−テトラゾール−5−イル、(シクロプロピル−カルボニル)アミノ、4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル、2,3−ジメチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、5−チオキソ−4,5−ジヒドロ−1H−テトラゾール−1−イル、3−(1−メチルエチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、3−(2−メチルプロピル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、2−オキソ−3−プロパ−2−エン−1−イルイミダゾリジン−1−イル、3−tert−ブチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、ピロリジン−1−イルスルホニル、2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル、(モルホリン−4−イルスルホニル)メチル、(ピペリジン−1−イルスルホニル)−メチル、(ピロリジン−1−イルスルホニル)メチル、2−オキソイミダゾリジン−1−イル、3−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、3,4−ジメチル−5−オキソ−4、5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、1−メチルシクロペンチル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、3,3−ジメチル−2−オキソシクロペンチル、3−オキソ−4,5−ジメチル−2,4−ジヒドロ−ピラゾール−2−イル、3−オキソ−4−エチル−5−メチル−2,4−ジヒドロピラゾール−2−イル、3−オキソ−5−トリフルオロメチル−2,4−ジヒドロピラゾール−2−イル、3−オキソ−5−イソプロピル−2,4−ジヒドロピラゾール−2−イル、3,5−ジオキソ−4,4−ジメチルピラゾリジン−1−イル、3,5−ジオキソ−4−エチルピラゾリジン−1−イル、3−オキソ−4,4−ジメチルピラゾリジン−1−イル、2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、3−オキソブチル、4−メトキシ−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル、1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、シクロプロピル(トリフルオロアセチル)アミノを表し、m=1〜3であり、
    及び、RとRが、適切な場合にはR12又はR13を介して、環を形成する場合、一般式(I)の下記サブユニット:
    Figure 2012501983
    は、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、1H−インドール−6−イルアミノ、1H−インドール−5−イルアミノ、2−[(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−イル]アミノ、(3−メチル−1,1−ジオキシド−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル)アミノ、(1,1−ジオキシド−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−6−イル)アミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル)アミノ、(4H−1,3−ベンゾジオキシン−7−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−8−イル)アミノ、(2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾチエン−5−イル)アミノ、(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノ、[2−(エチルスルホニル)−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]アミノ、(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ、1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ、(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル)アミノ、(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−1,3−ベンゾオキサチオール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−5−イル)アミノ、(2−エチル−1,3−ベンゾオキサゾール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)アミノ、(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−6−イル)アミノ、3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−イル)アミノ、[2−(エチルスルホニル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]アミノ、(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ、(2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾチオフェン−5−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル)アミノ、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)アミノ、1H−インダゾール−6−イルアミノであることができ、
    は、水素、C−C−アルキル、CHOCH、CHCHOCH、ホルミル、(C−C−アルキル)カルボニル、(C−C−ハロアルキル)カルボニル、(C−C−アルコキシ)カルボニル、ベンジルオキシカルボニル、ベンジル、4−メトキシベンジル、2,4−ジメトキシベンジル、2−ヒドロキシベンジル、置換されていないか若しくは置換されているベンゾイル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−アルケニル、置換されていないか若しくは置換されているC−C−アルキニル、C−C−アルキルスルフィニル又はC−C−アルキルスルホニルを表し、
    ここで、置換基は、互いに独立して、水素、フッ素、塩素及び臭素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル及びシアノからなる群から選択され、
    は、水素、メチル、シアノ、CF、CFH又はCFHを表し、
    は、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、Me、SMe、SOMe、SOMe、CFH、CFH又はCFを表し、
    は、水素、メチル、エチル、プロパン−1−イル、CHCHOMe又はCHCH=CHを表し、
    10は、式(E1)
    Figure 2012501983
    〔式中、記号は以下で定義されているとおりであり、並びに#は窒素原子への結合点を表す:
    11aは、水素又はメチルを表し、
    11bは、水素又はC−C−アルキルを表し、
    11cは、水素、C−C−アルキル、CN、CHCN、CH(Me)CN、C(Me)CN、CHOH、CHO−(C−C−アルキル)、CHO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)HOH、C(Me)OH、C(Me)HO−(C−C−アルキル)、C(Me)O−(C−C−アルキル)、C(Me)HO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)O−(C−C−ハロアルキル)、CHS−(C−C−アルキル)、C(Me)HS−(C−C−アルキル)、C(Me)S−(C−C−アルキル)、Si(C−C−アルキル)又はC−C−アルケニル(ハロゲン又はCFで置換されていてもよい。)を表す。〕
    の基を表し、
    又は、
    10は、CN、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキルで一置換又は多置換されていてもよいシクロペンチル環又はシクロヘキシル環を表す
    で定義されているとおりである、請求項1に記載の式(I)の化合物及びそれら化合物の殺真菌活性を有する塩の使用。
  3. 記号の1以上が以下:
    は、窒素又はCRを表し、
    は、窒素又はCRを表し、
    ここで、XとXが両方とも窒素を表すことはなく、
    及びRは、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、F又はClを表し、
    は、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ、シアノ、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、ヒドロキシル、C−C−アルコキシ、OCHCH=CH、OCHC≡CH、OCONHMe、C−C−ハロアルコキシ、COMe、COH、COEt、CMe(=NOH)、CMe(=NOMe)、SF、S−(C−C)−アルキル、SCF、SCFH、SOMe、SOMe、CO−(C−C−アルキル)、NH、NH−(C−C−アルキル)、N−(C−C−アルキル)、NHCO−(C−C−アルキル)、NHCOH、NMeCO−(C−C−アルキル)、NHCO−(C−C−アルキル)を表し、
    及びRは、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、O−(C−C−アルキル)、O−シクロペンチル、OCF、OCFH、OCFCF、OCFCFH、OCONH−(C−C−アルキル)、OCON−(C−C−アルキル)、OCO−(C−C−アルキル)、SH、SF、S−C−C−アルキル、SCF、SCFH、SPh、SOMe、SOMe、SOCHCH=CH、SOCHC≡CH、SOCF、SONMe、ホルミル、CO−(C−C−アルキル)、COCF、COCHCN、CONH−(C−C−アルキル)、CON−(C−C−アルキル)、CONHCHCF、CONHCHCH=CH、CONHCHC≡CH、CONHCHC(=CH)CH、CONHCH(CH)CHOCH、CONH(CHOCH、CONHPh、CONH−シクロプロピル、ピペリジン−1−イルカルボニル、モルホリン−4−イルカルボニル、(4−メチルピペラジン1−イル)カルボニル、COOH、(C−C−アルコキシ)カルボニル、CO(CHOCH、NHCO−(C−C−アルキル)、NHCOCF、N(C)COMe、NHCOCH=CH、NHCOPh、NHCOC(CHCHF、NHCOC(CHCHCl、NHCO(C=CH)CH、NHCOCHOCH、NHCO(CHOCH、N(CH)COCH、NHCHO、NMeCHO、NHCO−(C−C−アルキル)、NHCOPh、NHCOCHCHCl、NMeCOMe、NH、NH−(C−C−アルキル)、N−(C−C−アルキル)、シクロプロピルアミノ、NHCH(CH)CHOCH、アセチル(シクロプロピル)アミノ、[(1−メチルシクロプロピル)カルボニル]アミノ、モルホリン−1−イル、モルホリン−4−イルメチル、NHSOMe、CHCN、CHMeCN、CHSONH−(C−C−アルキル)、CHSON−(C−C−アルキル)、C(Me)HSON−(C−C−アルキル)、CHCOCH、CHCOtertBu、CH(CH)COCH、CHCOCH(CH、CHCO−シクロプロピル、CHCONHtertBu、CHCO−(C−C−アルキル)、CHNHCOOMe、CH=NOMe、C(CH)=NOMe、CH=NOEt、C(CH)=NOEt、CHNHAc、CHNHCOCF、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、1−メトキシシクロプロピル、1−クロロシクロプロピル、3,3−ジメチルブチル、ネオペンチル、C−C−アルケニル、C−C−ハロアルキル、モルホリン−4−イルスルホニル、3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル、3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)メチル、ピペリジン−1−イルスルホニル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イル、3,5−ジメチルピペリジン−1−イル、4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル、5−エトキシ−3,4−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル、アセチル(シクロヘキシル)アミノ、2−フロイルアミノ、(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル、5−エトキシ−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル、3−(2−クロロエチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル、1,1−ジオキシドテトラヒドロチオフェン−2−イル、4−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−1、2,4−トリアゾール−1−イル、3−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル、2−オキソシクロペンチル、2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル、1−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−3−オキソピラゾリジン−4−イル、テトラヒドロフラン−2−イル、フラン−2−イル、5−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル、(2,2−ジメチルプロパノイル)−(メチル)アミノ、(ジメチルスルファモイル)メチル、(ベンジルスルファモイル)メチル、(フラン−2−イルカルボニル)アミノ、[(1−フェニルエチル)スルファモイル]メチル、5−オキソ−3−(プロパン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、(シクロプロピルカルボニル)アミノ、4,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル、3−(1−メチルエチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、3−(2−メチルプロピル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、2−オキソ−3−プロパ−2−エン−1−イルイミダゾリジン−1−イル、3−tert−ブチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、ピロリジン−1−イルスルホニル、2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル、(モルホリン−4−イルスルホニル)メチル、(ピペリジン−1−イルスルホニル)メチル、(ピロリジン−1−イルスルホニル)メチル、2−オキソイミダゾリジン−1−イル、3−メチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、3,4−ジメチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、1−メチルシクロペンチル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、3,3−ジメチル−2−オキソシクロペンチル、3−オキソ−4,5−ジメチル−2,4−ジヒドロピラゾール−2−イル、3−オキソ−4−エチル−5−メチル−2,4−ジヒドロピラゾール−2−イル、3,5−ジオキソ−4−エチルピラゾリジン−1−イル、3−オキソ−4,4−ジメチルピラゾリジン−1−イル、2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、4−メトキシ−2−オキソ−2、5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル、5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル、1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、シクロプロピル(トリフルオロアセチル)アミノを表し、
    及び、RとRが、任意にR12又はR13を介して、環を形成する場合、一般式(I)の下記サブユニット:
    Figure 2012501983
    は、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、1H−インドール−6−イルアミノ、1H−インドール−5−イルアミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−8−イル)アミノ、1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ、(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−5−イル)アミノ、(2−エチル−1,3−ベンゾオキサゾール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−1,3−ベンゾオキサチオール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)アミノ、(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−6−イル)アミノ、[2−(エチルスルホニル)−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル]アミノ、(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)アミノ、(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ、(3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラ−5−イル)アミノ、(2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾチオフェン−5−イル)又は(1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノであることができ、
    は、水素、Me、エチル、プロパニル、ホルミル、CHOCH、COMe、COCF、COOMe、COOEt、COOtertBu、ベンジルオキシカルボニル、ベンジル、ベンゾイル又は2−メチルベンゾイルを表し、
    は、水素、メチル又はCFを表し、
    は、塩素、臭素、CF、Me、シアノ、ヨウ素、CFH、CFH、SMe、SOMe又はSOMeを表し、
    は、水素、メチル、エチル、プロパン−1−イル、CHCHOMe又はCHCH=CHを表し、
    10は、式(E1)
    Figure 2012501983
    〔式中、記号は以下で定義されているとおりであり、並びに#は窒素原子への結合点を表す:
    11aは、水素又はメチルを表し、
    11bは、水素又はC−C−アルキルを表し、
    11cは、水素、C−C−アルキル、CN、CHCN、CH(Me)CN、CHOH、CHO−(C−C−アルキル)、CHO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)HOH、C(Me)OH、C(Me)HO−(C−C−アルキル)、C(Me)O−(C−C−アルキル)、CHS−(C−C−アルキル)、C(Me)HS−(C−C−アルキル)、C(Me)S−(C−C−アルキル)、SiMe又はC−C−アルケニル(ハロゲン又はCFで置換されていてもよい。)を表す。〕
    の基を表し、
    又は、
    10は、CN、ハロゲン、Me、Et、OMe、CF、OCF、CHOCHで一置換又は多置換されていてもよいシクロペンチル環又はシクロヘキシル環を表す
    で定義されているとおりである、請求項1及び2のいずれか又は両方に記載の式(I)の化合物及びそれら化合物の殺真菌活性を有する塩の使用。
  4. 記号の1以上が以下:
    は、CRを表し、
    は、窒素又はCRを表し、
    及びRは、互いに独立して、水素、メチル、メトキシ又はFを表し、
    は、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、プロパニル、プロパン−2−イル、CF、ヒドロキシル、OMe、OEt、OCF、COMe、COEt、SMe、SEt、COCH、COEt、NHMe、NMe、NHEt、NEt又はNHCOMeを表し、
    及びRは、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、OMe、OEt、OPr、OisoPr、OBu、、OsecBu、OisoBu、OtertBu、O−シクロペンチル、OCF、OCFCF、OCFCFH、OCONHMe、OCONHEt、OCONHPr、OCONHisoPr、OCONMe、OCONEt、OCONPr、OCONisoPr、OCOMe、OCOEt、OCOBu、SH、SF、SMe、SEt、SPr、SiPr、SCF、SCFH、SPh、SOMe、SOCF、SONMe、ホルミル、COMe、COEt、COPr、COisoPr、COCF、COCHCN、CONHMe、CONMe、CONHEt、CONHCHCF、CONEt、CONHPr、CONHisoPr、CONHBu、CONHtertBu、CONHCHCH=CH、CONHCHC≡CH、CONHCHC(=CH)CH、CONHCH(CH)CHOCH、CONH(CHOCH、CONHPh、CONH−シクロプロピル、ピペリジン−1−イルカルボニル、モルホリン−4−イルカルボニル、COOH、COCH、COEt、COPr、COisoPr、CO(CHOCH、NHCOMe、NHCOEt、NHCOPr、NHCOisoPr、NHCOBu、NHCOisoBu、NHCOCF、NHCOsecBu、NHCOtertBu、N(C)COMe、NHCOCH=CH、NHCOPh、NHCOC(CHCHF、NHCOC(CHCHCl、NHCO(C=CH)CH、NHCOCHOCH、NHCO(CHOCH、N(CH)COCH、NHCHO、NMeCHO、NHCOMe、NHCOEt、NHCOisoPr、NHCOtertBu、NHCOisoBu、NHCOsecBu、NHCOnBu、NHCOPh、NHCOCHCHCl、NMeCOMe、NH、NHMe、NMe、NHEt、NEt、NHPr、NHisoPr、NHnBu、シクロプロピルアミノ、NHCH(CH)CHOCH、アセチル(シクロプロピル)アミノ、[(1−メチルシクロプロピル)カルボニル]アミノ、モルホリン−1−イル、モルホリン−4−イルメチル、NHSOMe、CHCN、CHMeCN、CHSONHMe、CHSONHPr、CHCOCH、CHCOtertBu、CH(CH)COCH、CHCOCH(CH、CHCO−シクロプロピル、CHCONHtertBu、CHCOEt、CHCOMe、CHNHCOOMe、CHNHAc、CHNHCOCF、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、シクロプロピル、1−メトキシシクロプロピル、1−クロロシクロプロピル、シクロブチル、3−ジメチルブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ネオペンチル、プロパ−2−エン−1−イル、1−メチルプロパ−2−エン−1−イル、ブタ−3−エン−1−イル、CF、CFH、モルホリン−4−イルスルホニル、3−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル、3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、(3−メチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)メチル、ピペリジン−1−イルスルホニル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3チアゾール−4−イル、3,5−ジメチルピペリジン−1−イル、4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル、アセチル(シクロヘキシル)アミノ、2−フロイルアミノ、3−メチル−5−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、テトラヒドロフラン−2−イル、フラン−2−イル、5−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,5−チアジアゾリジン−2−イル、(2,2ジメチルプロパノイル)(メチル)アミノ、(ベンジルスルファモイル)メチル、(ジメチルスルファモイル)メチル、(フラン−2−イルカルボニル)アミノ、[(1−フェニルエチル)スルファモイル]メチル、[エチル(メチル)スルファモイル]メチル、[メチル(プロパン−2−イル)スルファモイル]メチル、5−オキソ−3(プロパン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−イル、(シクロプロピルカルボニル)アミノ、3−(1−メチルエチル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、3−(2−メチルプロピル)−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、2−オキソ−3−プロパ−2−エン−1−イルイミダゾリジン−1−イル、3−tert−ブチル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル、ピロリジン−1−イルスルホニル、2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル、(モルホリン−4−イルスルホニル)メチル、(ピペリジン−1−イルスルホニル)メチル、(ピロリジン−1−イルスルホニル)メチル、2−オキソイミダゾリジン−1−イル、3,3−ジメチル−2−オキソシクロペンチル、3−オキソ−4,5−ジメチル−2,4−ジヒドロピラゾール−2−イル、3,5−ジオキソ−4−エチルピラゾリジン−1−イル、5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−1−イル、1,1−ジオキシド−1,2−チアジナン−2−イル、6−メチル−1,1−ジオキシド−1,2,6−チアジアジナン−2−イル、シクロプロピル(トリフルオロアセチル)アミノを表し、
    及び、RとRが、適切な場合にはR12又はR13を介して、環を形成する場合、一般式(I)の下記サブユニット:
    Figure 2012501983
    は、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、1H−インドール−6−イルアミノ、1H−インドール−5−イルアミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−7−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル)アミノ、(1−アセチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンゾアゼピン−8−イル)アミノ、1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ、(2−オキソ−1,3−ベンゾオキサチオール−5−イル)アミノ、(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)アミノ、(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−イル)アミノ、(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−6−イル)アミノ、(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)アミノ、(2,2,3,3−テトラフルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)アミノ、(3−オキソ−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラ−5−イル)アミノ、1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)アミノを表すことができ、
    は、水素、Me、ホルミル又はCOMeを表し、
    は、水素を表し、
    は、塩素、臭素、CF、Me、シアノ、ヨウ素又はCFHを表し、
    は、水素、メチル、エチル、プロパン−1−イル、CHCHOMe又はCH−CH=CHを表し、
    10は、メチル、エチル、プロパニル、プロパン−2−イル、ブタニル、ブタン−2−イル、2−メチルプロパニル、tert−ブチル、ペンタニル、3−メチルブタニル、2−メチルブタニル、2,2−ジメチルプロパニル、ペンタン−2−イル、ペンタン−3−イル、4−メチルペンタン−2−イル、ヘキサン−3−イル、3,3−ジメチルブタン−2−イル、2,4−ジメチルペンタン−3−イル、シクロペンチル、2−メチルシクロペンチル、2−エチルシクロペンチル、2−クロロシクロペンチル、2−フルオロシクロペンチル、2−シアノシクロペンチル、2−メトキシシクロペンチル、2−(メトキシメチル)シクロペンチル、シクロヘキシル、2−メトキシシクロヘキシル、2−メチルシクロヘキシル、4,4−ジフルオロシクロヘキシル、4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル、プロパ−2−エン−1−イル、2−メチルプロパ−2−エン−1−イル、1−メチルプロパ−2−エン−1−イル、3−メチルブタ−2−エン−1−イル、ブタ−2−エン−1−イル、4,4,4−トリフルオロブタ−2−エン−1−イル、3−クロロブタ−2−エン−1−イル、2−クロロプロパ−2−エン−1−イル、シアノメチル、2−シアノエチル、1−シアノプロパン−2−イル、3−シアノブタン−2−イル、(トリメチルシリル)メチル、1−(トリメチルシリル)エチル、2−ヒドロキシエチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−(トリフルオロメトキシ)エチル、1−ヒドロキシプロパン−2−イル、1−ヒドロキシブタン−2−イル、3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロパニル、3−メトキシ−3−メチルブタン−2−イル、2−メトキシ−2−メチルプロパニル、1−メトキシプロパン−2−イル、1−エトキシプロパン−2−イル、1−トリフルオロメトキシプロパン−2−イル、1−メトキシブタン−2−イル、3−メトキシブタン−2−イル、1−メトキシ−3−メチルブタン−2−イル、1−メトキシペンタン−2−イル、2−(メチルスルファニル)エチル、(2R)−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イル、(2S)−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イル、2−メチル−1−(メチルスルファニル)プロパン−2−イルを表す
    で定義されているとおりである、請求項1から3の1項以上に記載の式(I)の化合物及びその農薬的に活性な塩の使用。
  5. 式(Ia)
    Figure 2012501983
    〔式中、
    、X、RからR、R、R12及びR13は、請求項1で定義されているとおりであり、
    7aは、水素、C−C−アルキル、シアノ又はC−C−ハロアルキルを表し、
    8aは、塩素、ヨウ素、SMe、SOMe、SOMe、CCl、CFH又はCFHを表し、
    10aは、式
    Figure 2012501983
    [式中、記号は以下で定義されているとおりであり、並びに#は窒素原子への結合点を表す:
    11aは、水素又はメチルを表し、
    11bは、水素又はC−C−アルキルを表し;
    11cは、水素、C−C−アルキル、CN、CHCN、CH(Me)CN、C(Me)CN、CHO−(C−C−アルキル)、CHO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)OH、C(Me)HO−(C−C−アルキル)、C(Me)O−(C−C−アルキル)、C(Me)HO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)O−(C−C−ハロアルキル)、CHS−(C−C−アルキル)、C(Me)HS−(C−C−アルキル)、C(Me)S−(C−C−アルキル)、Si−(C−C−アルキル)又はC−C−アルケニル(ハロゲン又はCFで置換されていてもよい。)を表し、
    又は、
    11cは、CN、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキルで置換されていてもよいシクロペンチル環又はシクロヘキシル環を表す。]
    の基E1を表す。〕
    の化合物及びそれら化合物の農薬的に活性な塩。
  6. 式(Ib)
    Figure 2012501983
    〔式中、
    、X、RからR、R、R12及びR13は、請求項1で定義されているとおりであり、
    8bは、CFを表し、
    10bは、下記式
    Figure 2012501983
    [式中、記号は以下で定義されているとおりであり、並びに#は窒素原子への結合点を表す:
    11aは、水素又はメチルを表し、
    11bは、水素又はC−C−アルキルを表し、
    11cは、水素、C−C−アルキル、CN、CHCN、CH(Me)CN、C(Me)CN、CHO−(C−C−アルキル)、CHO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)OH、C(Me)HO−(C−C−アルキル)、C(Me)O−(C−C−アルキル)、C(Me)HO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)O−(C−C−ハロアルキル)、CHS−(C−C−アルキル)、C(Me)HS−(C−C−アルキル)、C(Me)S−(C−C−アルキル)、Si−(C−C−アルキル)又はC−C−アルケニル(ハロゲン又はCFで置換されていてもよい。)を表し、
    又は、
    11cは、CN、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキルで置換されていてもよいシクロペンチル環又はシクロヘキシル環を表す。]
    の基E1を表す
    [但し、以下の場合を除く:
    一般式(Ib)の下記サブユニット
    Figure 2012501983
    において、
    がCRを表し、XがCRを表し、且つ、
    とRが、フェニル環と一緒に、(1H−2−ヒドロキシインドール−5−イル)基又は(1H−2−ヒドロキシインドール−6−イル)基を形成するか;
    又は、RがCON(R12を表し、2つの基R12がそれらが結合している窒素原子と一緒に4−メチル−1,4−ピペラジニル基を形成するか;
    又は、RとR、又は、RとRが、塩素を表す。]。〕
    の化合物及びそれら化合物の農薬的に活性な塩。
  7. 式(Ic)
    Figure 2012501983
    〔式中、
    、X、RからR、R、R12及びR13は、請求項1で定義されているとおりであり、
    8cは、臭素を表し、及び、
    10cは、式
    Figure 2012501983
    [式中、記号は以下で定義されているとおりであり、並びに#は窒素原子への結合点を表す:
    11aは、水素又はメチルを表し、
    11bは、水素又はC−C−アルキルを表し、
    11cは、水素、C−C−アルキル、CN、CHCN、CH(Me)CN、C(Me)CN、CHO−(C−C−アルキル)、CHO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)OH、C(Me)HO−(C−C−アルキル)、C(Me)O−(C−C−アルキル)、C(Me)HO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)O−(C−C−ハロアルキル)、CHS−(C−C−アルキル)、C(Me)HS−(C−C−アルキル)、C(Me)S−(C−C−アルキル)、Si−(C−C−アルキル)又はC−C−アルケニル(ハロゲン又はCFで置換されていてもよい。)を表し、
    又は、
    11cは、CN、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキルで置換されていてもよいシクロペンチル環又はシクロヘキシル環を表す。]
    の基E1を表す
    [但し、以下の場合を除く:
    一般式(Ic)の下記サブユニット
    Figure 2012501983
    において、
    がCRを表し、XがCRを表し、且つ、
    とRが、フェニル環と一緒に、1H−2−ヒドロキシインドール−5−イル基又は1H−インダゾール−5−イルアミノ基を形成するか、
    又は、Rが、OH、SMe、SOMe、SONMe、ピペラジン−1−イル、4−tブチルオキシカルボニルピペラジン−1−イル又は(ピロリジン−1−イル)メチルを表すか;
    又は、R若しくはRが、SMeを表す。]。〕
    の化合物及びそれら化合物の農薬的に活性な塩。
  8. 植物病原性の有害な真菌類を防除するための組成物であって、増量剤及び/又は界面活性剤に加えて請求項5、6又は7のいずれかに記載の記載の式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)から選択される少なくとも1種類のジアミノピリミジンを含んでいることを特徴とする、前記組成物。
  9. 植物病原性の有害な真菌類を防除するための、請求項5、6又は7のいずれかに記載の記載の式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)から選択されるジアミノピリミジンの使用。
  10. 植物病原性の有害な真菌類を防除する方法であって、請求項5、6又は7のいずれかに記載の記載の式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)から選択されるジアミノピリミジンを植物病原性の有害な真菌類及び/又はそれらの生息環境に施用することを特徴とする、前記方法。
  11. 植物病原性の有害な真菌類を防除するための組成物を調製する方法であって、請求項5、6又は7のいずれかに記載の記載の式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)から選択されるジアミノピリミジンを増量剤及び/又は界面活性剤と混合させることを特徴とする、前記組成物。
  12. 本発明による式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)のジアミノピリミジンを調製する方法であって、以下の段階(a)から段階(f)
    (a) 下記反応スキームに従い、塩基の存在下、適切な場合には溶媒の存在下、適切な場合には触媒の存在下で、式(III)の2,4−ジハロピリミジンを式(II)のアミンと反応させて式(V)の化合物を生成させる段階:
    Figure 2012501983
    ここで、Y=F、Cl、Br、I;
    (b) 下記反応スキームに従い、適切な場合には酸の存在下、適切な場合には溶媒の存在下で、式(V)の化合物を式(IV)の(ヘテロ)芳香族アミンと反応させる段階:
    Figure 2012501983
    ここで、Y=F、Cl、Br、I;
    (c) 下記反応スキームに従い、適切な場合には酸の存在下、適切な場合には溶媒の存在下で、式(VIb)の化合物を式(IV)の(ヘテロ)芳香族アミンと反応させる段階:
    Figure 2012501983
    ここで、Hal=F、Cl、Br、I;
    (d) 下記反応スキームに従い、適切な場合には溶媒の存在下で、式(VII)の化合物をハロゲン化剤と反応させて式(VIII)の化合物を生成させる段階:
    Figure 2012501983
    (e)下記反応スキームに従い、適切な場合には触媒の存在下、及び、適切な場合には溶媒の存在下で、式(IIIb)の化合物を(IV)の(ヘテロ)芳香族アミンと反応させる段階:
    Figure 2012501983
    ここで、Y=F、Cl、Br、I、及び、R8b=CF
    (f) 下記反応スキームに従い、塩基の存在下、適切な場合には溶媒の存在下、適切な場合には触媒の存在下で、式(VIII)の化合物を式(II)のアミンと反応させて式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)の化合物を生成させる段階:
    Figure 2012501983
    のうちの少なくとも1を含み、
    ここで、上記スキーム中の基RからR10並びにX及びXの定義は、請求項1による定義に対応し、Y及びHalは、F、Cl、Br、Iを表す、方法。
  13. 式(Va)
    Figure 2012501983
    〔式中、
    は、水素を表し、
    は、塩素、ヨウ素、SMe、SOMe、SOMe、CF、CCl、CFH又はCFHを表し、
    は、上記で定義されている一般的な意味、好ましい意味、特に好ましい意味及び極めて特に好ましい意味を有し、
    Y=F、C1、Br又はIであり、
    及び、
    10は、式
    Figure 2012501983
    [式中、記号は以下で定義されているとおりであり、並びに#は窒素原子への結合点を表す:
    11aは、水素又はメチルを表し、
    11bは、水素又はC−C−アルキルを表し、
    11cは、C−C−アルキル、CN、CHCN、CH(Me)CN、C(Me)CN、CHO−(C−C−アルキル)、CHO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)OH、C(Me)HO−(C−C−アルキル)、C(Me)O−(C−C−アルキル)、C(Me)HO−(C−C−ハロアルキル)、C(Me)O−(C−C−ハロアルキル)、CHS−(C−C−アルキル)、C(Me)HS(C−C−アルキル)、C(Me)S−(C−C−アルキル)、Si−(C−C−アルキル)又はC−C−アルケニル(ハロゲン又はCFで置換されていてもよい。)を表し、
    又は、
    11cは、CN、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキルで一置換又は多置換されていてもよいシクロペンチル環を表し、
    又は、
    11cは、CN、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルからなる群からの基のうちの少なくとも1つで置換されているシクロヘキシル環を表す。]
    の基E1を表す。〕
    の化合物。
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