JP2012159594A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オフセットトナーのクリーニング手段のすり抜けによる記録媒体の汚染等の問題を軽減することのできる定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着ベルト14と加圧ローラ15とによって形成されるニップに記録媒体Pを通して搬送しながらその記録媒体上のトナー画像を定着する定着装置であって、定着ベルト14と加圧ローラ15の少なくとも一方には部材に付着したトナーを除去するクリーニング手段20を備える定着装置において、クリーニング手段20が加圧ローラ15に当接されるウエブ21を備え、該加圧ローラ15にはクリーニング手段20よりも回転方向の下流側にクリーニングローラ30が当接されている。
【選択図】図2
【解決手段】定着ベルト14と加圧ローラ15とによって形成されるニップに記録媒体Pを通して搬送しながらその記録媒体上のトナー画像を定着する定着装置であって、定着ベルト14と加圧ローラ15の少なくとも一方には部材に付着したトナーを除去するクリーニング手段20を備える定着装置において、クリーニング手段20が加圧ローラ15に当接されるウエブ21を備え、該加圧ローラ15にはクリーニング手段20よりも回転方向の下流側にクリーニングローラ30が当接されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、加熱部材と加圧部材とによって形成されるニップに記録媒体を通して搬送しながらその記録媒体上のトナー画像を定着する定着装置及び複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機などの画像形成装置に関するものである。
上記形式の電子写真式の画像形成装置において、トナー画像を担持した記録媒体を加熱部材と加圧部材間に通して搬送しながらその記録媒体上に定着するため定着装置が設けられている。この種の定着装置としては、内部に熱源を持つ定着手段(ローラやベルト)に加圧部材である加圧ローラを圧接し、未定着トナー画像の載った転写紙をローラまたはベルトと加圧ローラとの圧接部を通過させて、トナーを転写紙に定着させるものが主で、同定着部材表面はシリコーンゴムやフッ素コートなど、トナー付着防止のための工夫が施されているが、環境、転写紙などの条件によっては、このトナーが転写紙から若干定着ローラに付着する、オフセットと呼ばれる現象が起こることがある。
オフセットしたトナーは、定着ローラやそれに接触する加圧ローラに残留して、いずれ転写紙に逆転写し、画像を汚すことが知られている。これを防止するために、定着ローラや加圧ローラにはクリーニング手段として塗布ローラが当接されたり、オイルを含んだ巻き取り式のウエブなどが当接される。
微小にオフセットしたトナーは定着ローラや加圧ローラから離型差等により塗布ローラに移行したり、ウエブはローラ回転に対して停止して圧接するのでウエブの表面に付着する。ウエブに付着したオフセットトナーは、巻き取られる事で常に新しい表面が定着ローラや加圧ローラに接触してクリーニングされる。
ウエブの機能として一般的には特許文献1でも示されているように、オイル含浸量が多いとトナーを吸着してクリーニング性を高めることができ、また逆にオイル含浸量が少ないとオイル塗布性が高まってクリーニング性は低下する。そこで、特許文献1ではウエブに2ヶ所の当接部を設けてそれぞれの部分のオイル含浸量を異ならしめることでクリーニング性とオイル塗布性を維持している。しかしながらウエブからのオイル塗布量を増やす事でオイルによる画像スジ等の異常を起こすおそれがある。
反対に単にウエブへのオイル含浸量を少なくするとウエブへのオフセットトナーの吸着(回収)が不十分となり、オフセットトナーの一部はウエブをすり抜けてその一部は転写紙に逆転写したり、また一部は再度ニップを通過して粘度が下がった状態で再びウエブにせき止められ、この部分が固着現象を起こす。この固着部分は定着ローラや加圧ローラと接触しているのでキズの原因となってしまう。
また、冷間状態からの立ち上がりやオフモードからの復帰直後はウエブに溜まったトナーは十分に熱量が与えられていない状態にあり、トナーは熱がかけられてある程度の粘性状態にならないとウエブ表面に吸着固定させることができずにクリーニング性が不十分となる。これは離型剤が多い場合でもウエブからのオイルで定着ローラや加圧ローラにトナーが浮遊状態となるが、その状態で通紙が行われるとこの定着ローラや加圧ローラに浮遊しているオフセットトナーが転写紙に移ってしまい、トナー汚れの原因となってしまう場合がある。この現象は特に立ち上がり時間の短い装置においては顕著に現れやすい。
また、近年、定着装置は、TEC(Typical Electricity Consumption)値の低減や省エネルギー化のため、スタンバイ時には、熱源(ヒータ)への通電をカットし、画像形成の開始にあわせて通電し、トナーを定着させる温度に定着ローラなどを昇温させている。そのため、定着ローラやベルト張架した加熱ローラなどを1mm以下に薄肉化して、温度応答性をよくし、定着可能となるまでの時間を短縮してユーザーの使いやすさと省エネルギーを兼ねた仕様としている。このような構成の場合、定着ローラまたは加熱ローラの熱容量が小さいため、転写紙や、定着ローラや定着ベルトの接触部材への熱移動や、風の流れなどの影響を受けやすく、温度分布が部分によって大きく変化しやすい。
定着ローラの温度分布が不均等になると、定着条件の不一致から起こるオフセットの発生や、熱劣化によるローラの寿命が短くなりやすいことなどがあげられる。この中でも特に深刻なのが、クリーニングローラやウエブに堆積したトナー塊の再溶融による転写紙への逆転写という問題である。これは、通紙可能の最大サイズに比較して、小サイズの場合に顕著に発生する現象である(小サイズは、定着ローラに接する面積が小さいため、定着ローラの狭い範囲でしか温度を奪わず、結果、非通紙部での定着ローラまたは定着ベルトの温度は下がらず、通紙部だけ温度が低下する。すると、その部分に対応した温度検知手段がヒータの点灯を指示するため、非通紙部の温度は不必要に上昇、対応した部分のクリーニングローラに付着したトナーも溶融し、逆転写してしまう)。
つまり、クリーニングローラやウエブへのオフセットトナーの固着量が多くなり、連続通紙やなどによって熱がかけられると、固着トナーが溶解して粘度が下がり、オフセットトナーがクリーニングローラの表面の固着トナーとの間で分断されてしまい、回収能力(接着性≒クリーニング性)が下がったり、せっかくクリーニングローラやウエブに付着したオフセットトナーが再び逆転写してしまう、いわゆる溶け出しが発生してしまう場合がある。オフセットトナーは画像面積が高いほうが発生しやすく、逆転写は連続通紙等によるクリーニングローラやウエブの温度上昇によって発生しやすい。
溶け出し防止として、クリーニングローラやウエブを温度が上がりにくい加圧ローラ側に設けることや、特許文献2では架橋剤をクリーニングローラにコートして溶け出し防止を図っている。これは、クリーニングローラの表面に予め架橋剤を塗布して架橋剤をトナーと反応させ(架橋反応)、トナーを高粘度化させて溶け出しを防止する方法である。架橋剤は固着トナー中に分散することで架橋反応を行っている。これにより、クリーニングローラ上に回収されたトナーは粘性の高い状態にあり、溶け出しに対しては効果的だが前述の立ち上がり直後の転写紙のトナー汚れに対しては逆に不利となる場合がある。
クリーニングローラやウエブを加圧ローラ側に当接した場合、クリーニングローラやウエブに含浸されたオイルは通紙中において紙間でしか画像面側である定着ローラに供給されないため、画像のオイル光沢による画像スジ(オフセット)が起こりやすい。
そのため、ウエブへのオイル含浸量を少なくしてオイルによる画像スジを抑えることが望ましいが、同時にオフセットトナーによる異常画像の発生を抑えてクリーニング性能を維持する装置を提供する必要がある。
本発明は、上記した従来の問題を解消し、オフセットトナーのクリーニング手段のすり抜けによる記録媒体の汚染等の問題を軽減することのできる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、加熱部材と加圧部材とによって形成されるニップに記録媒体を通して搬送しながらその記録媒体上のトナー画像を定着する定着装置であって、前記加熱部材と前記加圧部材の少なくとも一方には部材に付着したトナーを除去するクリーニング手段を備える定着装置において、前記クリーニング手段が被クリーニング部材に当接され、該被クリーニング部材には前記クリーニング手段よりも回転方向の下流側に回転クリーニング部材が当接されていることを特徴とする定着装置を提案する。
なお、本発明は、前記クリーニング手段が巻き取り式のウエブで構成されていると有利である。
さらに、本発明は、前記回転クリーニング部材が加熱手段によって加熱されると有利である。ことを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
さらに、本発明は、前記回転クリーニング部材が加熱手段によって加熱されると有利である。ことを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
さらにまた、本発明は、前記回転クリーニング部材の表面にはトナーと反応する架橋剤がコーティングされていると有利である。
さらにまた、本発明は、前記回転クリーニング部材が前記被クリーニング部材に対して接離する手段をもつと有利である。
さらにまた、本発明は、前記回転クリーニング部材が前記被クリーニング部材に対して接離する手段をもつと有利である。
さらにまた、本発明は、前記回転クリーニング部材は前記被クリーニング部材の温度が一定の温度以上になると離間すると有利である。
さらにまた、本発明は、前記被クリーニング部材が加圧部材であると有利である。
さらにまた、本発明は、前記被クリーニング部材が加圧部材であると有利である。
また、上記目的を達成するため本発明は、前記請求項1乃至7の何れかに記載の定着装置を設けたことを特徴とする画像形成装置を提案する。
本発明によれば、クリーニング手段よりも被クリーニング部材の回転方向の下流側に回転クリーニング部材を設けるので、オフセットトナーのクリーニング手段のすり抜けによる記録媒体の汚染等の問題を軽減することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を用いて説明する。
図1は画像形成装置の一例であるカラープリンタの一部を示す概略図である。ここに示した画像形成装置は、記録媒体上にトナー像を形成する作像装置1と、そのトナー像を記録媒体に定着する定着装置2とを有している。先ず作像装置1の概略について説明する。
図1は画像形成装置の一例であるカラープリンタの一部を示す概略図である。ここに示した画像形成装置は、記録媒体上にトナー像を形成する作像装置1と、そのトナー像を記録媒体に定着する定着装置2とを有している。先ず作像装置1の概略について説明する。
図1に示した作像装置1は、ドラム状の感光体として構成された第1乃至第4の像担持体3Y,3M,3C,3Kを有し、その各像担持体上にイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成される。第1乃至第4の像担持体3Y乃至3Kに対向して転写ベルト4が配置され、この転写ベルト4は、駆動ローラ5と従動ローラ6に巻き掛けられて矢印A方向に走行駆動される。
第1乃至第4の各像担持体3Y,3M,3C,3K上にトナー像を形成する構成と、その作用は実質的に全て同一であるため、第1の像担持体3Yにトナー像を形成する構成だけを説明する。この像担持体3Yは図1における時計方向に回転駆動され、このとき帯電ローラ7によって像担持体表面が所定の極性に均一に帯電される。次いでその帯電面に、レーザ書き込みユニット8から出射する光変調されたレーザビームLが照射される。これによって像担持体3Yに静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置9によってイエロートナー像として可視像化される。
一方、図示していない給紙部から、例えば転写紙又は樹脂シートや樹脂フィルムなどから成る記録媒体Pが給送され、その記録媒体Pが、像担持体3Yと転写ベルト4の間に送り込まれ、転写ベルト4に担持されて搬送される。転写ベルト4を挟んで、像担持体3Yにほぼ対向する位置には転写ローラ10が配置され、その転写ローラ10に対し、像担持体3Y上のトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加され、これによって像担持体3Y上のイエロートナー像が記録媒体P上に転写される。記録媒体Pに転写されず、像担持体3Y上に残された転写残トナーは、クリーニング装置11によって除去される。
全く同様にして、第2乃至第4の像担持体3M,3C,3K上にマゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像が、イエロートナー像の転写された記録媒体P上に順次重ね合されて転写される。
上述のようにして4色のトナー像が形成された記録媒体Pは、定着装置2を通過し、このときそのトナー像が記録媒体P上に定着される。定着装置2を通過した記録媒体は、図示していない排紙トレイ上に排出される。
図2は定着装置2を画像形成装置本体の手前側から見たときの当該定着装置2の正面図である。ここに示した定着装置2は、その定着装置の本体フレーム(図示せず)に回転可能に支持された定着ローラ12と、同じく本体フレームに回転可能に支持された円筒状の加熱ローラ13とを有し、これらのローラ12,13には、無端ベルトより成る定着ベルト14が巻き掛けられている。また、定着ローラ12には、定着ベルト14を介して、円筒状の加圧ローラ15が対向配置され、この加圧ローラ15の内部と、加熱ローラ13の内部には、それぞれヒータ16,17が設けられている。なお、符号18、19は定着ベルト14及び加圧ローラ15にそれぞれ設けられた分離爪である。
加圧ローラ15は後述するように定着ベルト14を介して定着ローラに圧接し、加圧ローラ15が図2における反時計方向に回転駆動される。これによって定着ベルト14が矢印B方向に従動回転し、これに伴って定着ローラ12と加熱ローラ13が図2における時計方向にそれぞれ回転する。このとき、例えばハロゲンヒータからなるヒータ16によって加熱ローラ13が、ヒータ17によって加圧ローラ15がそれぞれ加熱される。
ここで、上述した定着装置2の各構成要素のより具体的な例を説明する。定着ベルト14は、ポリイミド樹脂からなる層厚90μmのベース層上に、弾性層、離型層が順次積層された多層構造の無端ベルトである。定着ベルト14の弾性層は、層厚が200μm程度であって、シリコーンゴム、フッ素ゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性材料で形成されている。定着ベルト14の離型層は、層厚が20μm程度であって、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等で形成されている。定着ベルト14の表層に離型層を設けることにより、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が確保されることになる。
上述のように、本発明の対象としている定着装置2は、図2に示すように、加圧ローラ15に付着したオフセットトナーを回収するためのクリーニング手段20が設けられている。ここに示したクリーニング手段20は、オイル塗布を兼ねた巻き取り式のウエブユニットであり、オイルが含有されたウエブ21を加圧ローラ15に押し付ける押圧ローラ22と、ウエブが巻き付けられている送り出し軸23、送り出されたウエブを張架させた状態で巻き取る巻き取り軸24にて構成されている。
ところで、クリーニング手段20を採用した従来の定着装置においては連続通紙等でウエブへのトナー入力量が多くなると、トナーがウエブ21にせき止られた状態で加圧ローラ15上に残留し、この後電源オフ等で冷却された後再び稼動されると、残留していたトナーがウエブをすり抜けて記録媒体に逆転写してしまうという問題が発生することがあった。
図6はクリーニング手段20にウエブユニットを有する従来の定着装置を示す。
図6において、例えば朝一番のような機械が室温時に立ち上げた際、ウエブ21にせき止められて残留しているオフセットトナーは冷えた状態で温度がM0になっている。オフセットトナーM0は、ウエブ21に回収されずに加圧ローラ15に当接している部材間を自由に移動する場合がある。したがって、低い温度のオフセットトナーM0はウエブ21をすり抜けて定着ベルト14を汚したり、記録媒体の裏面を汚す。さらに、ウエブ21をすり抜けたトナーが再びウエブ21に戻ってくると、トナーは加圧ローラ15に温められ、定着ニップで加熱されて高温で粘度の低いM2状態になる。高温のオフセットトナーM2は、ウエブ21をすり抜けることが殆んどないが、ウエブ21にせき止められてこの部分で固着を起こしてしまう場合がある。この固着トナーは、ウエブの巻き取り動作では十分に回収されずに解け出してしまったり、加圧ローラ15の表面を傷つけてしまったする。このため、ウエブ21をすり抜けるオフセットトナーM0の問題を解決することが要望されている。
図6において、例えば朝一番のような機械が室温時に立ち上げた際、ウエブ21にせき止められて残留しているオフセットトナーは冷えた状態で温度がM0になっている。オフセットトナーM0は、ウエブ21に回収されずに加圧ローラ15に当接している部材間を自由に移動する場合がある。したがって、低い温度のオフセットトナーM0はウエブ21をすり抜けて定着ベルト14を汚したり、記録媒体の裏面を汚す。さらに、ウエブ21をすり抜けたトナーが再びウエブ21に戻ってくると、トナーは加圧ローラ15に温められ、定着ニップで加熱されて高温で粘度の低いM2状態になる。高温のオフセットトナーM2は、ウエブ21をすり抜けることが殆んどないが、ウエブ21にせき止められてこの部分で固着を起こしてしまう場合がある。この固着トナーは、ウエブの巻き取り動作では十分に回収されずに解け出してしまったり、加圧ローラ15の表面を傷つけてしまったする。このため、ウエブ21をすり抜けるオフセットトナーM0の問題を解決することが要望されている。
図3は、冷えた状態から立ち上げた直後の定着装置2を示す説明図である。
図3において、冷えた状態のとき、ウエブ21にせき止められ1たオフセットトナーがあると、該トナーはM0状態であり、このトナーM0はウエブ21に回収されずに加圧ローラ16に当接されている部材間を自由に移動する場合があるので、そのトナーM0の一部がウエブ21をすり抜けてしまうことは先に説明した。本実施形態では、図2及び図3に示すように、ウエブクリーニング手段20の加圧ローラ15の回転方向下流側で定着ニップ部Nまでの間に回転クリーニング部材としてのクリーニングローラ30を当接させている。したがって、すり抜けたトナーM0は加圧ローラ15に温められてM0からM1になり、M1となるとトナー同士が接着するため、すり抜けたりせずにクリーニングローラ30に回収される。よって、オフセットトナーが記録媒体等を汚すこと用の問題を解消することができる。しかし、ウエブ21からクリニングローラ30までの距離が短いので、すり抜けたトナーM0がM1に達っせず、クリーニングローラ30をもすり抜けてしまう虞がある。
図3において、冷えた状態のとき、ウエブ21にせき止められ1たオフセットトナーがあると、該トナーはM0状態であり、このトナーM0はウエブ21に回収されずに加圧ローラ16に当接されている部材間を自由に移動する場合があるので、そのトナーM0の一部がウエブ21をすり抜けてしまうことは先に説明した。本実施形態では、図2及び図3に示すように、ウエブクリーニング手段20の加圧ローラ15の回転方向下流側で定着ニップ部Nまでの間に回転クリーニング部材としてのクリーニングローラ30を当接させている。したがって、すり抜けたトナーM0は加圧ローラ15に温められてM0からM1になり、M1となるとトナー同士が接着するため、すり抜けたりせずにクリーニングローラ30に回収される。よって、オフセットトナーが記録媒体等を汚すこと用の問題を解消することができる。しかし、ウエブ21からクリニングローラ30までの距離が短いので、すり抜けたトナーM0がM1に達っせず、クリーニングローラ30をもすり抜けてしまう虞がある。
そこで、本実施形態のクリーニングローラ30は加熱手段31によって加熱されるように構成している。したがって、立ち上げと同時にクリーニングローラ30を加熱することで、クリニングローラ30に達したトナーがM0であってもここで温められてM1になり、クリニングローラ30によって確実に回収される。なお、図示する加熱手段31は内蔵されたヒータで構成しているが、加熱手段31は内蔵ヒータに限らず、輻射熱を利用するものや誘導加熱コイルを用いるもの等であってもよい。
ところで、機械を立ち上げてある程度の時間が過ぎると、加圧ローラ15もヒータ17によって十分に温まりせき止められているオフセットトナーもM1より高温のM2の状態になる。オフセットトナーが高温のM2になると、すり抜けや浮遊することがなくなり、ウエブ21をすり抜けることがなくウエブ21によって回収されるため、クリーニングローラ30が不要の状況になる。
そこで、クリーニングローラ30を加圧ローラ15に対して接離する接離手段(図示せず)を設け、オフセットトナーが高温のM2になると、図4に示すように、クリーニングローラ30を加圧ローラ15から離間させるようにして、各部材の長寿命化等を図っている。
また、クリーニングローラ30は表面に架橋剤をコーティングすることが好ましく、架橋剤をコーティングしたクリーニングローラは回収したオフセットトナーが架橋反応を起こして粘性が高くなるので溶け出したりすることが防止される。
図5は、冷えた状態から立ち上げた後の加圧ローラ15、クリーニングローラ30及びそれらに付着するトナーの状態を表し、それに対応した各ヒータ及び接離手段のモータのタイミングを表したグラフと各部のタイミングチャートとを組み合わせた図である。
図5において、グラフの横軸t0は常温から立ち上げた時の時間、t2は立ち上がり終了し、印刷可能となる時間を示し、t3はオフセットトナーの温度がM2に達する時間t3を示し、縦軸は温度を取っている。そして、加圧ローラ15の温度及びクリーニングローラ30の及びウエブ21上に付着しているオフセットトナーの温度とクリーニングローラ30上に付着しているオフセットトナーの温度の変化をグラフに表している。
また、図5の下部に示したタイミングチャートでは上部のグラフの時間軸に対応したクリーニングローラ30の加熱手段31および図示しないクリーニングローラ30の接離手段の動作タイミング、および加圧ヒータ17の制御タイミングを表している。このタイミングチャートから明らかなように、立ち上がりと同時にクリーニングローラ30は加圧ローラ4に当接されるともに加熱手段31がONする。さらに加圧ローラ15のヒータ17もONされる。なお、オフセットトナーの温度がM2になる時間t3に達すると、ヒータ17はON状態のままであるが、クリーニングローラ30の加圧ローラ4への当接と加熱手段31はOFFされる。
図5から明らかなように、オフセットトナーは最初温度t0より上昇を開始し、クリーニングローラ30上に回収された場合は温度t1との交点Dになるまで上昇し、印刷可能となる時間t2の時は温度T1に到達してトナーの粘性によってクリーニングローラ30上に固定される。なお、加圧ローラ15は温度t2よりも低い温度で、トナーが溶融し始める温度に達したら回転駆動されるようになっている。
これに対して、クリーニングローラ30の機能を有しない従来の場合は、オフセットトナーはウエブ21及び加圧ローラ15上に残留し、温度T0から温度T1との交点Eのカーブを辿るため、温度T1に到達する時間t3の前に印刷可能時間t2となるため、t3-t2の時間の間は浮遊トナーによる画像汚れが発生してしまう。
本発明ではクリーニングローラ30は時間t3までの間で加圧ローラ4に当接して加熱しているため、浮遊トナーがクリーニング手段20からすりぬけても回収(固着)するためクリーニング機能を果たす役目をしている。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されずに、各種改変することができるものである。
上記実施形態では、クリーニング手段20及びクリーニングローラ30を加圧ローラ側に設けているが、これら部材は定着側に配置することができる。但し、定着側でクリーニングすると、クリーニングの部材で定着部材の表面が傷が付くことがあり、画像品質を低下させてしまうことがあるため、本実施形態では加圧側に設けている。
上記実施形態では、クリーニング手段20及びクリーニングローラ30を加圧ローラ側に設けているが、これら部材は定着側に配置することができる。但し、定着側でクリーニングすると、クリーニングの部材で定着部材の表面が傷が付くことがあり、画像品質を低下させてしまうことがあるため、本実施形態では加圧側に設けている。
また、上記実施形態ではクリーニング手段20としてウエブクリーニング方式を採用しているが、クリーニング手段20はオイル塗布を兼ねたフェルトもしくはクリーニングローラであってもよい。
なお、本発明の定着装置は定着ニップを形成する加熱定着装置ならば、種々の形式の装置、例えば、ローラ定着装置、加圧ベルトを用いる装置等に適用することができるのは当然である。
2 定着装置
15 加圧ローラ
20 クリーニング手段
21 ウエブ
30 クリーニングローラ
31 加熱手段
15 加圧ローラ
20 クリーニング手段
21 ウエブ
30 クリーニングローラ
31 加熱手段
Claims (8)
- 加熱部材と加圧部材とによって形成されるニップに記録媒体を通して搬送しながらその記録媒体上のトナー画像を定着する定着装置であって、前記加熱部材と前記加圧部材の少なくとも一方には部材に付着したトナーを除去するクリーニング手段を備える定着装置において、
前記クリーニング手段が被クリーニング部材に当接され、該被クリーニング部材には前記クリーニング手段よりも回転方向の下流側に回転クリーニング部材が当接されていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、前記クリーニング手段が巻き取り式のウエブで構成されていることを特徴とする定着装置。
- 前記回転クリーニング部材が加熱手段によって加熱されることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
- 前記回転クリーニング部材の表面にはトナーと反応する架橋剤がコーティングされていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の定着装置。
- 前記回転クリーニング部材が前記被クリーニング部材に対して接離する手段をもつことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の定着装置。
- 前記回転クリーニング部材は前記被クリーニング部材の温度が一定の温度以上になると離間することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の定着装置。
- 前記被クリーニング部材が加圧部材であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の定着装置。
- 前記請求項1乃至7の何れかに記載の定着装置を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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Publications (1)
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