JP4191659B2 - 定着装置およびそれを備える画像形成装置 - Google Patents

定着装置およびそれを備える画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、定着装置特に定着ローラクリーニング手段を有し該定着ローラクリーニング手段を定着ローラに対して近接離反させる接離手段を含む定着装置およびそれを備える画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いる画像形成においては、一様な電位に帯電された感光体を画像情報に応じた光で露光して静電潜像を形成し、形成された静電潜像を現像剤で現像して可視像化し、可視像化された画像を記録紙などに転写し、転写された記録紙上の現像剤を定着装置で定着させて堅牢な記録画像を形成する。
このような画像形成に用いられる定着装置は、一般的に、加熱ローラと加圧ローラとで構成され、加熱ローラに対して加圧ローラを圧接させることによって形成される両ローラの接触領域(以後、ニップ部と呼ぶことがある)へ、可視像を形成する現像剤の転写された記録紙を通過させる際、加熱ローラによる加熱と加圧ローラによる加圧とによって、未定着現像剤を溶融し固着するように構成される。
定着装置における定着動作時には、前記両ローラによるニップ部で溶融された現像剤が、記録紙上にすべて固着されずに、その一部がローラの表面に付着する、いわゆるホットオフセットの発生することがある。たとえば加熱ローラに付着した現像剤は、後続して定着される記録紙上の本来白地であるべき部分に転写されて画像欠陥を発生させる。
また、加圧ローラでは、たとえば両面印字のように、搬送される記録紙の裏面にすでに固着している現像剤が、ニップ部を通過するときに熱で再溶融し、その一部が転移し付着することがある。このように加圧ローラに付着した現像剤も画像欠陥の原因となり、また記録紙裏面汚染の原因となる。
定着装置におけるホットオフセットによる画像欠陥は、モノクロ印字の場合、形成画像の白地かぶりまたは記録紙裏面汚れなど許容し得る範囲の欠陥にとどまることもあるけれども、フルカラー印字の場合、所定の色とは異なる色の現像剤が前記両ローラから転写されるので実用上許容し得ない欠陥になることが多い。
このような問題を解決する従来技術に、定着装置に備わる前記両ローラに定着ローラクリーニング手段を設けるものがある(特許文献1参照)。
図11は、従来技術の定着装置に備わる定着ローラクリーニング手段1の構成を簡略化して示す図である。図11では、定着装置のうち加熱ローラ2に設けられる定着ローラクリーニング手段1を図示する。
定着ローラクリーニング手段1は、予め巻きまわされた帯状の清掃部材3を送出す送出ローラ4と、送出ローラ4から送出される清掃部材3を巻取る巻取ローラ5と、送出ローラ4と巻取ローラ5との間に清掃部材3を加熱ローラ2に対して押圧するように設けられる圧接ローラ6(ウェブ圧接ローラとも呼ばれる)とを含む構成である。
定着ローラクリーニング手段1は、巻取ローラ5および送出ローラ4と圧接ローラ6とを回転させずに静止させた状態で清掃部材3を矢符7方向に回転駆動する加熱ローラ2に対して押圧し、加熱ローラ2と清掃部材3とを摺擦させることによって、加熱ローラ2の外周面に溶融状態で付着した現像剤8aを除去し、除去した現像剤8bをほぼ溶融状態のまま圧接ローラ6と巻取ローラ5との間に位置する清掃部材3と加熱ローラ2の表面とで形成される間隙に貯留する。
前記間隙に貯留される現像剤8bがある程度の量に達したとき、定着ローラクリーニング手段1は、巻取ローラ5を矢符9方向に巻取動作させて清掃部材3を予め定める長さだけ巻取り、現像剤8bを清掃部材3に付着させた状態で加熱ローラ2表面から離脱させる。
このような従来技術の定着ローラクリーニング手段1は、定着ローラ表面の現像剤を清掃してホットオフセットを防止することができるけれども、定着ローラに対して常時当接された状態で設けられるので、以下のような問題点がある。
定着ローラクリーニング手段1が備えられる定着装置は、通常電子写真方式の画像形成装置に搭載されて稼動される。画像形成装置が画像形成動作を行っているときには、定着ローラも定着設定温度に昇温されている。しかしながら、画像形成動作は、絶えることなく連続で実行されるものではなく、断続動作である。したがって、画像形成動作が行われていないときには、画像形成装置は、低電力消費状態いわゆる省エネルギモード(以後、省エネモードと略記する)になったり、装置電源そのものがOFFにされるシャットオフモードになる。定着装置の定着ローラは、省エネモード時には比較的低温すなわち現像剤の軟化温度または軟化温度よりも低い温度まで降温され、シャットオフモード時には降温されて環境温度である室温まで低下する。
したがって、画像形成動作非実行時には、清掃部材3で捕捉された定着ローラ上の現像剤8bも、軟化温度または軟化温度よりも低い温度まで降温される。このように軟化温度よりも低い温度に降温されたとき、現像剤8bは固化する。現像剤の中でもブラック色の現像剤は、カーボンを含むので、固化すると硬くなる。
このような固化して硬い現像剤が定着ローラと清掃部材3との間に存在する状態で、たとえば装置電源がONされ、定着ローラが定着設定温度に昇温するまでの間に回転を開始すると、固化している現像剤との摺擦によって定着ローラの表面に傷が付く。表面に傷を有する定着ローラを用いて定着を行うと、形成された画像に定着むらが発生するという問題がある。
特開2003−107952号公報
本発明の目的は、定着動作実行時以外は定着ローラ(加熱ローラもしくは加圧ローラ)から定着ローラクリーニング手段を離反させることによって、定着ローラの傷付きを防止することのできる定着装置およびそれを備える画像形成装置を提供することである。
本発明は、未定着現像剤による画像が形成された記録媒体を、一対の回転体である定着ローラで形成される圧接部に通過させることによって、未定着現像剤を記録媒体上に溶融し固着する定着装置であって、
定着ローラの少なくともいずれか一方の表面をクリーニングする定着ローラクリーニング手段と、
定着ローラに対して定着ローラクリーニング手段を近接離反させる接離手段と、
定着ローラの温度を検出する温度センサとを含み、
定着ローラクリーニング手段は、
定着ローラの少なくとも一方に当接するように設けられて定着ローラの表面を清掃する帯状の清掃部材と、
清掃部材が当接される定着ローラに対して清掃部材を押圧するように設けられる圧接ローラと、
予めコイル状に巻きまわされた帯状の清掃部材を送出す送出ローラと、
送出ローラから送出され、定着ローラに当接して定着ローラ表面を清掃した清掃部材を巻取る巻取ローラと、が一体のユニットとして構成されるとともに、接離手段によってユニット全体が定着ローラに対して近接離反するように構成され、
接離手段は、
温度センサの検出出力に応じて定着ローラクリーニング手段を、定着ローラに対して近接離反させるように構成され、温度センサによる検出温度が、予め定める境界温度以上であるとき、温度センサの検出出力に応じて定着ローラクリーニング手段を、定着ローラに対して当接させる定着装置であって、
前記境界温度は、現像剤の軟化温度であることを特徴とする定着装置である。
また本発明は、未定着現像剤による画像が形成された記録媒体を、一対の回転体である定着ローラで形成される圧接部に通過させることによって、未定着現像剤を記録媒体上に溶融し固着する定着装置であって、
定着ローラの少なくともいずれか一方の表面をクリーニングする定着ローラクリーニング手段と、
定着ローラに対して定着ローラクリーニング手段を近接離反させる接離手段と、
定着ローラの温度を検出する温度センサとを含み、
定着ローラクリーニング手段は、
定着ローラの少なくとも一方に当接するように設けられて定着ローラの表面を清掃する帯状の清掃部材と、
清掃部材が当接される定着ローラに対して清掃部材を押圧するように設けられる圧接ローラと、
予めコイル状に巻きまわされた帯状の清掃部材を送出す送出ローラと、
送出ローラから送出され、定着ローラに当接して定着ローラ表面を清掃した清掃部材を巻取る巻取ローラと、が一体のユニットとして構成されるとともに、接離手段によってユニット全体が定着ローラに対して近接離反するように構成され、
接離手段は、
温度センサの検出出力に応じて定着ローラクリーニング手段を、定着ローラに対して近接離反させるように構成され、温度センサによる検出温度が、予め定める境界温度以上であるとき、温度センサの検出出力に応じて定着ローラクリーニング手段を、定着ローラに対して当接させる定着装置であって、
前記境界温度は、未定着現像剤を記録媒体に定着させるために定着ローラが昇温される目標温度である定着設定温度であることを特徴とする定着装置である
また本発明は、定着ローラクリーニング手段は、
送出ローラと圧接ローラとの間および圧接ローラと巻取ローラとの間に、ガイドローラが配置されることを特徴とする。
また本発明は、定着ローラクリーニング手段は、
巻取ローラの外周部に設けられて巻取られる清掃部材の表面上に存在する現像剤を除去する現像剤除去手段をさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、接離手段は、
定着ローラクリーニング手段を保持する保持部材と、
保持部材を定着ローラに対して近接離反するように移動させる接離駆動部とを含むことを特徴とする。
また本発明は、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置であって、前記いずれかの定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
また本発明は、画像情報に応じた光で露光されることによって静電潜像が形成される感光体と、
感光体の回転の有無を検出する感光体回転検出手段と、
感光体回転検出手段により検出される感光体の回転停止後の時間を計数する時間計数手段とを備え、
時間計数手段によって計数される時間が予め定める値になるとき、接離手段が、定着ローラクリーニング手段を定着ローラから離反させることを特徴とする。
また本発明は、画像形成動作の開始指令である印字要求を入力する印字要求入力手段と、
入力された印字要求を検出する印字要求検出手段と、
画像形成動作の終了を検出する印字終了検出手段とを備え、
印字要求検出手段による検出出力に応じて、接離手段が、定着ローラクリーニング手段を定着ローラに当接させ、
印字終了検出手段による検出出力に応じて、接離手段が、定着ローラクリーニング手段を定着ローラから離反させることを特徴とする。
本発明によれば、定着装置は、定着ローラをクリーニングする定着ローラクリーニング手段を有し、さらに定着ローラクリーニング手段を定着ローラに対して近接離反させる接離手段を備えるので、定着動作実行時のみ定着ローラクリーニング手段を定着ローラに対して当接し、定着動作を実行しないときには定着ローラクリーニング手段を定着ローラから離反させることができる。このことによって、定着ローラの温度が定着設定温度よりも低いときには、定着ローラクリーニング手段を定着ローラから離反させることができるので、定着ローラクリーニング手段と定着ローラとの間で固化した硬い現像剤を摺擦することがなくなり、定着ローラにおける傷付きを防止することができる。
また、定着ローラクリーニング手段は、定着ローラに当接するように設けられて定着ローラの表面を清掃する帯状の清掃部材と、清掃部材を定着ローラに押圧するように設けられる圧接ローラと、清掃部材を送出す送出ローラと、定着ローラの表面を清掃した清掃部材を巻取る巻取ローラと、が一体のユニットとして構成されるとともに、接離手段によってユニット全体が定着ローラに対して近接離反する。定着ローラからクリーニング除去した現像剤が清掃部材に蓄積されるのに伴って清掃部材を巻取り、送出ローラから清浄な清掃部材を順次送出すことができるので、クリーニング性能を低下させることなく長期にわたって定着ローラをクリーニングすることができる。
た接離手段は、定着ローラの温度を検出する温度センサの検出出力に応じて定着ローラクリーニング手段を、定着ローラに対して近接離反させることができ、検出温度が、予め定める境界温度として選択される現像剤の軟化温度または定着設定温度以上であるとき、定着ローラクリーニング手段を定着ローラに対して当接させる。このことによって、定着ローラの温度が、少なくとも現像剤軟化温度以上であるときにのみ、接離手段が、定着ローラクリーニング手段を定着ローラに当接させるので、定着ローラは、固化した現像剤と摺擦されることがなく、傷付きの発生が防止される。
また本発明によれば、定着ローラクリーニング手段は、送出ローラと圧接ローラとの間および圧接ローラと巻取ローラとの間に、ガイドローラが配置されるので、清掃部材に適正な張力を加えることが可能になる。このことによって、巻取ローラによる巻取始動時においても、清掃部材が圧接ローラに付着して巻取られることがなくなるので、清掃部材が圧接ローラから離脱する反動による脈動等を発生することなく、その巻取動作をスムースにすることができる。したがって、清掃部材によって除去された現像剤が、巻取始動時に清掃部材から離脱して定着ローラに再付着することが防止されて優れたクリーニング性能が発現される。
また本発明は、定着ローラクリーニング手段が、巻取ローラの外周部に設けられて巻取られる清掃部材の表面上に存在する現像剤を除去する現像剤除去手段をさらに含むので、清掃部材自体を清浄な状態に回復させ、清掃部材を繰返し利用することが可能になる。さらに、清掃部材を清浄にして巻取ることによって、巻取径を清掃部材の厚みに従う設計どおり正確に求めることができるので、巻取ローラおよび送出ローラの回転速度制御を簡単にすることができる。
また本発明によれば、接離手段は、定着ローラクリーニング手段を保持する保持部材と、保持部材を定着ローラに対して近接離反するように移動させる接離駆動部とを含んで構成されるので、定着ローラクリーニング手段を一体的に移動させることが可能であり、移動機構の構造を簡単にすることができる。
また本発明によれば、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置は、前記いずれかの定着装置を備えるので、定着装置の耐久性に優れ、形成画像に定着むらを発生することが防止される。
また本発明によれば、画像形成装置は、感光体の回転停止後の経過時間が予め定める値になるとき、定着ローラクリーニング手段を定着ローラから離反させることができる。このことによって、定着動作時にのみ定着ローラに対して定着ローラクリーニング手段を当接させ、感光体回転停止後の経過時間に応じて設定される、たとえば装置の初期化が行われて画像形成の待機状態である省エネモードまたは装置の主電源がOFFにされて待機電力のみが供給されている状態であるシャットオフモードなどの状態になるときには、定着ローラから定着ローラクリーニング手段を離反させることができる。
また本発明によれば、画像形成装置は、画像形成動作である印字処理を実行しているときにのみ、定着ローラに対して定着ローラクリーニング手段を当接させ、画像形成動作実行時以外では定着ローラから定着ローラクリーニング手段を離反させることができる。
図1は本発明の実施の一形態である定着装置10の構成を簡略化して示す側面図であり、図2は図1に示す定着装置10の加熱ローラ11付近の拡大図であり、図3は図1に示す定着装置10の加熱ローラ11付近を拡大して示す正面図である。
定着装置10は、1対の回転体から成り定着ローラを構成する加熱ローラ11および加圧ローラ12と、加熱ローラ11および加圧ローラ12のそれぞれに当接するように設けられて定着ローラの表面をクリーニングする定着ローラクリーニング手段20と、定着ローラに対して定着ローラクリーニング手段20を近接離反させる接離手段33とを含む。
定着装置10には、不図示であるけれども、加熱ローラ11に備わる熱源である加熱ヒータ13a,13bに電力を供給するヒータ制御電源、加熱ローラ11の温度を検出する温度センサ、加圧ローラ12を加熱ローラ11に対して押圧する押圧手段、加熱ローラ11および加圧ローラ12を回転駆動させる駆動手段など、公知の定着装置に備えられるのと同様の各部が備えられる。
定着装置10は、たとえば電子写真方式の画像形成装置に搭載されて、未定着現像剤による画像が形成された記録媒体を、加熱ローラ11と加圧ローラ12とで形成されるニップ部に通過させることによって、未定着現像剤を記録媒体上に溶融し固着する定着に用いられる。
本実施の形態の定着装置10では、定着ローラクリーニング手段20は、加熱ローラ11と加圧ローラ12との両方に設けられ、それぞれ同一に構成される。したがって、加熱ローラ11側に設けられる定着ローラクリーニング手段20を代表にして構成を説明し、加圧ローラ12側の定着ローラクリーニング手段20の説明を省略する。
定着ローラクリーニング手段20は、加熱ローラ11に当接するように設けられて加熱ローラ11の表面を清掃する帯状の清掃部材23と、清掃部材23が当接される加熱ローラ11に対して清掃部材23を押圧するように設けられる圧接ローラ24と、予めコイル状に巻きまわされた帯状の清掃部材23を送出す送出ローラ25と、送出ローラ25から送出され、加熱ローラ11に当接して加熱ローラ11表面を清掃した清掃部材23を巻取る巻取ローラ26と、上記部材を収納する筐体であるユニットボックス21とを含む。
ユニットボックス21は、略直方体形状を有し、たとえば鋼板からなり、加熱ローラ11を臨む側にのみ開口部が形成される。圧接ローラ24、送出ローラ25および巻取ローラ26は、ユニットボックス21の内部に設けられる軸受によって、ユニットボックス21に回転自在に支持される。またユニットボックス21内には、清掃部材23を介して圧接ローラ24を加熱ローラ11に対して弾性的に押圧する押圧手段も設けられる。ユニットボックス21の前記開口部は、圧接ローラ24で清掃部材23を加熱ローラ11に向けて押圧する側に形成される。
なお、送出ローラ25および巻取ローラ26の駆動手段(不図示)は、ユニットボックス21内に設けられてもよく、またユニットボックス21の外方に、他の可動部材を駆動させるための駆動手段と兼用する形で設けられてもよい。
清掃部材23は、帯状の巻取り巻戻し可能な長い部材であり、加熱ローラ11の表面に溶融状態で付着している現像剤31aを、微細な空間である空気層および/または空気間隙内に含浸(吸引)することができるような構造を有し、定着設定温度である200℃程度の温度における耐熱性を備えるものが用いられ、たとえばノーメックスペーパー(商品名)などが好適である。
圧接ローラ24は、加熱ローラ11に押圧される際にある程度変形し、加熱ローラ11との間に圧接領域32(以後、この圧接領域もニップ部32と呼ぶ)が形成されるように、少なくとも最外層が耐熱性を有する弾性素材によって形成される。圧接ローラ24は、その軸線が加熱ローラ11の軸線と平行になるように、かつ加熱ローラ11との間に介在させる清掃部材23を、不図示の前記押圧手段によって加熱ローラ11の表面に押圧するように設けられる。
送出ローラ25は、リール状の部材であり、予め定める長さの清掃部材23が巻きまわされている。送出ローラ25は、不図示の駆動手段である送出ローラ駆動部に接続され、送出ローラ駆動部によって、可逆回転可能にかつ回転速度制御可能に構成される。巻取ローラ26は、送出ローラ25と同様のリール状の部材であり、送出ローラ25から送出され、圧接ローラ24で加熱ローラ11に押圧されて現像剤31aを清掃した清掃部材23を巻取る。巻取ローラ26も、不図示の駆動手段である巻取ローラ駆動部に接続され、巻取ローラ駆動部によって、可逆回転可能にかつ回転速度制御可能に構成される。
以下定着ローラクリーニング手段20の動作について簡単に説明する。送出ローラ25から清掃部材23を送出し、圧接ローラ24と加熱ローラ21との間で形成されるニップ部32を通過させ、清掃部材23の先端部を巻取ローラ26に噛込ませて巻取る。巻取ローラ26で清掃部材23の先端部を巻取るとき、送出ローラ25にブレーキ機能を発現させることによって、清掃部材23に張力が加えられる。
清掃部材23に張力が加えられた状態で巻取ローラ26の巻取動作も停止し、清掃部材23が静止した状態で、加熱ローラ11が回転動作することによって加熱ローラ11表面と清掃部材23とが摺接し、清掃部材23が加熱ローラ11の表面に付着している現像剤31aを除去清掃する。ある程度の現像剤31aを清掃し、清掃部材23と加熱ローラ11表面との間に現像剤31bが蓄積されたとき、巻取ローラ26が清掃部材23を巻取る巻取動作を実行する。すなわち巻取ローラ26は、間欠回転駆動する。この間欠回転駆動による1度の巻取機会で、巻取ローラ26が回転移動する周方向距離すなわち清掃部材23の移動距離は、加熱ローラ11に圧接ローラ24が押圧されて形成されるニップ部32の周方向距離Lnと同等またはそれ以上に設定されることが好ましい。このように巻取ローラ26で少なくとも距離Ln以上清掃部材23を巻取ることによって、清掃部材23の未使用部分を確実にニップ部32へ送ることができるので、巻取動作ごとに清掃部材23による清掃性能を確実に回復することができる。
接離手段33は、定着ローラクリーニング手段20を保持する保持部材34と、保持部材34を加熱ローラ11に対して近接離反するように移動させる接離駆動部35とを含む。
保持部材34は、金属製の丸棒部材であり、定着ローラクリーニング手段20のユニットボックス21の長手方向の両端面に、それぞれ1本ずつが、加熱ローラ11の軸線方向に延びて固着される。保持部材34のユニットボックス21に固着される端部とは反対側の端部は、定着装置本体に長孔軸受によって軸支される。なお長孔軸受は、長孔が加熱ローラ11の軸線に対して直交する方向に延びるように設けられる。すなわち、ユニットボックス21に一方の端部が固着される保持部材34は、長孔軸受に軸支された状態で、加熱ローラ11に対して近接離反するように可動である。
接離駆動部35は、偏心カム36と、電磁マグネット継手37と、歯車列38と、歯車列38に接続される駆動源であるモータ39とを含む。偏心カム36は、その軸心が保持部材34と平行になるように、かつ保持部材34と加熱ローラ11の芯体部11aとに当接して軸心まわりに回転できるように設けられる。偏心カム36のカム軸部材36aは、電磁マグネット継手37の一方の継手部材37aに装着される。電磁マグネット継手37は、電磁気力を利用して、一方の継手部材37aと他方の継手部材37bとを接続し、また接続を断つことによって動力の伝達を断続させる継手である。
駆動源であるモータ39の出力は、出力軸が接続される歯車列38のうちの第1歯車38aと、第1歯車38aに噛合する第2歯車38bとを介し、第2歯車38bに接続される他方の継手部材37bに伝達される。一方の継手部材37aと他方の継手部材37bとは、上記のように電磁気力を利用して断続されるので、電磁マグネット継手37が接続されたときには、モータ39の駆動力が偏心カム36に伝達され、電磁マグネット継手37の接続が断たれたときには、偏心カム36は停止する。
このように偏心カム36をその軸心まわりに回転させ、また所望の位置で停止させることによって、保持部材34および保持部材34が固着されるユニットボックス21、すなわち定着ローラクリーニング手段20を、加熱ローラ11に対して近接離反させることができる。
図示を省くけれども、偏心カム36には、偏心カム36の回転位置を検出する偏心カム位置センサが装着される。偏心カム位置センサとしては、たとえばメカセンサが用いられ、偏心カム36の回転位置が、定着ローラクリーニング手段20を定着ローラに対して当接させる位置にあるときにON信号を出力し、定着ローラクリーニング手段20を定着ローラから離反させる位置にあるときにOFFになるように設定される。このような偏心カム位置センサを装着させることによって、定着ローラクリーニング手段20が定着ローラに対して当接しているか、または離反しているかを検出することができる。
なお、図1および図2では、煩雑さを避けるために偏心カム36以外の接離駆動部35の図示を省略している。また図3中には、加熱ローラ11を駆動させる駆動源であるモータ40と、モータに接続される歯車および該歯車に噛合し加熱ローラ11の芯体部11aに装着される歯車とを含む歯車列41とが示される。
本実施の形態の定着装置10では、接離手段33は、定着ローラの温度を検出する温度センサの検出出力に応じて定着ローラクリーニング手段20を、定着ローラに対して近接離反させる。このような近接離反動作は、定着装置10にチップを設け、チップのメモリ部に予め境界温度を定めてストアしておき、温度センサによる検出出力をチップへ入力し、チップにおいて検出温度と境界温度とを比較し、検出温度が境界温度以上になるとき、チップから接離手段33の接離駆動部35に対して動作指令を出力することによって実現することができる。なお、定着装置10が画像形成装置に搭載される場合、温度センサの検出出力が、画像形成装置の制御部へ入力され、制御部から接離駆動部35に対して動作指令が出力されるようにしてもよい。
予め定める境界温度として選択される温度は、現像剤の軟化温度、好ましくは定着設定温度であり、検出温度がこの境界温度以上になるとき、接離手段33が定着ローラクリーニング手段20を定着ローラに対して当接させる。このように、定着ローラの温度が少なくとも現像剤の軟化温度以上になるときにのみ、定着ローラクリーニング手段20が定着ローラに当接されることによって、定着ローラが、固化した硬い現像剤によって擦過されることがなくなるので、定着ローラが傷付くことを防止できる。
図4は、本発明の実施の第2形態である定着装置43の構成を簡略化して示す図である。本実施の形態の定着装置43は、実施の第1形態の定着装置10に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。また図4では、定着装置43の加熱ローラ11付近の拡大図のみを示すけれども、加圧ローラ12付近も同一に構成される。
定着装置43は、定着ローラクリーニング手段44に特徴を有する。定着ローラクリーニング手段44は、実施の第1形態に示す定着ローラクリーニング手段20に加えて、送出ローラ25と圧接ローラ24との間および圧接ローラ24と巻取ローラ26との間に、清掃部材23に当接するようにそれぞれ設けられる第1および第2ガイドローラ27,28を含む。
第1および第2ガイドローラ27,28は、たとえば鉄合金、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金などの熱伝導性に優れる金属製のローラであることが好ましい。第1および第2ガイドローラ27,28が熱伝導性に優れる金属から成ることによって、加熱ローラ11の表面を清掃した清掃部材23がガイドローラに接して通過する際、清掃部材23に付着している溶融または軟化状態にある現像剤31bを、ガイドローラへ伝熱損失させることによって容易に固化することができるからである。
第1および第2ガイドローラ27,28は、圧接ローラ24と巻取ローラ26との間、また圧接ローラ24と送出ローラ25との間に張架される清掃部材23をさらに張出すことができるような位置に配置され、好ましくは加熱ローラ11の軸線に垂直な断面において、第1ガイドローラ27と第2ガイドローラ28とに張架される清掃部材23の形成する直線が、加熱ローラ11の外周面に対する接線方向に延びるような位置に配置される。
このように、清掃部材23が、加熱ローラ11の接線方向に延びるように、第1および第2ガイドローラ27,28を配置することによって、清掃部材23に加えられる張力の安定性が向上し、巻取動作中の清掃部材23の振動を効果的に抑制することができる。
このように第1および第2ガイドローラ27,28を設けることによって、巻取ローラ26による巻取始動時においても、清掃部材23が圧接ローラ24に付着して巻取られることがなくなるので、清掃部材23が圧接ローラ24から離脱する反動による脈動等を発生することなく、その巻取動作をスムースにすることができる。したがって、清掃部材23によって除去された現像剤31bが、巻取始動時に清掃部材23から離脱して定着ローラに再付着することが防止されて優れたクリーニング性能が発現される。
図5は、本発明の実施の第3形態である定着装置45の構成を簡略化して示す図である。本実施の形態の定着装置45は、実施の第2形態の定着装置43に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。また図5では、定着装置45の加熱ローラ11付近の拡大図のみを示すけれども、加圧ローラ12付近も同一に構成される。
定着装置45は、定着ローラクリーニング手段46に特徴を有する。定着ローラクリーニング手段46は、巻取ローラ26の外周部に設けられて巻取られる清掃部材23の表面上に存在する現像剤を除去する現像剤除去手段47をさらに含むことを特徴とする。
現像剤除去手段47は、巻取ローラ26に巻取られる清掃部材23にその一端部が当接するように設けられるブレード部材48と、ブレード部材48が清掃部材23の表面から除去した現像剤を回収する回収容器49とを含んで構成される。
ブレード部材48は、弾性を有する金属または樹脂などから成る板状部材であり、巻取ローラ26の軸線方向に延びて、前記軸線に直交する方向の一端部が、巻取ローラ26に巻取られる清掃部材23に当接し、他端部が定着装置45の本体に装着される。回収容器49は、外形が略直方体状であって一面に開口部の形成される中空の容器であり、前記ブレード部材48によって清掃部材23の表面から除去された現像剤が開口部を通して回収されるように配置されて定着装置45の本体に装着される。
このような本実施形態の定着装置45によれば、加熱ローラ11(加圧ローラ12でも同様)の表面から清掃部材23によって除去された溶融状態の現像剤31bは、巻取ローラ26で巻取られるとき、第1ガイドローラ27に摺接して巻取られるので、第1ガイドローラ27への伝熱損失によって容易に固化し、現像剤除去手段47は、固化状態の現像剤31bを清掃部材23から清掃除去するので、極めて容易に除去可能であり、かつ清掃部材23を再使用することができる程度の清浄な状態にすることができる。
したがって、巻取ローラ26は、巻取られる清掃部材23の巻取形状を正確な円筒状にすることができる。すなわち、清掃部材23上の現像剤31bが除去されないまま巻取られると、現像剤31bを巻込むことによって、清掃部材23の巻取形状がいびつになるとともに巻取径が現像剤31bの付着量に応じて異なるようになるけれども、現像剤除去手段47を設けることによって、このような問題を解決することができる。
さらに清浄に清掃された清掃部材23を巻取ることによって、巻取径を巻取速度と清掃部材23の厚みとによって容易に得ることが可能になるので、巻取ローラ26および送出ローラ25の回転速度制御を簡単にすることができる。
たとえば、送出ローラ25の径と巻取ローラ26の径とが同一であり、定着ローラクリーニング手段46の初期状態において、清掃部材23が予め巻きまわされている送出ローラ25側の径と、巻取ローラ26の径との比が、2:1であるとき、すべての清掃部材23を使用して巻取ローラ26に巻取りきった状態においては、送出ローラ25の径と、清掃部材23を巻取った巻取ローラ26側の径との比が、1:2になるので、稼動途中における巻取ローラ26側の径と送出ローラ25側の径との比を正確に算出することが可能になり、上記のように回転速度制御を容易にすることができる。
また、巻取ローラ26および送出ローラ25が、可逆回転可能に構成されるので、清浄にして巻取った清掃部材23を、再使用することができる。なお、図5では図示を省略するけれども、清掃部材23の再使用時には巻取ローラとして作用する送出ローラ25側にも現像剤除去手段を設け、再使用時の清掃部材23も清浄にして巻取ることによって、清掃部材23を繰返し使用することができるので、清掃部材23の交換頻度を低減して作業の煩雑さを軽減するとともに、ランニングコストを低減することができる。
図6は、本発明の他の実施形態である画像形成装置50の構成を簡略化して示す図である。画像形成装置50には、前述の実施の第2形態の定着装置43が備えられる。本実施の形態において例示される画像形成装置50は、電子写真方式のプリンタである。
画像形成装置50は、大略、画像形成装置50の各部に電力を供給する電源装置51と、画像が形成記録される記録媒体である記録紙を供給する用紙供給部52と、画像形成ユニット53と、定着装置43と、外部機器からの画像情報を受入れるとともに画像形成装置50の全体動作を制御する制御部54と、排紙部55と、用紙供給部52から排紙部55へ至る記録紙の搬送をつかさどる用紙搬送系56とを含む構成である。
用紙供給部52は、記録紙を収容する供給トレイ61と、供給トレイ61に収容される記録紙を一枚ずつ用紙搬送系56に送出すためのピックアップローラ62とを備える。なお、用紙供給部52の下方であって画像形成装置本体の下方に、周辺装置として多段用紙トレイを含む用紙供給装置および大量の用紙を収容できる大容量用紙供給装置などが配設されてもよい。このような周辺装置が設けられる場合、周辺装置からの記録紙は、用紙受入部63および拡張用紙受入部64から画像形成装置本体へ供給される。
画像形成ユニット53は、用紙供給部52の上方に配置され、感光体65と、感光体65の外周面に沿って配設される帯電装置66と、光走査ユニット67と、現像ユニット68と、転写装置69と、クリーニングユニット70と、除電ランプ71とを含む。
帯電装置66は、光走査ユニット67によって露光される前の感光体65の表面を均一に帯電させる。光走査ユニット67は、均一に帯電された感光体65上に画像情報に応じた光を走査して静電潜像を形成する。現像ユニット68は、感光体65の表面に形成された静電潜像に対して現像剤供給容器72内の現像剤を供給して可視化された現像剤像を形成する。
転写装置69は、用紙搬送系56における感光体65の上流側に設けられるレジストローラ73によって、感光体65上の現像剤像形成位置に整合するようにタイミングを調整して供給される記録紙に、現像剤像を転写する。
クリーニングユニット70は、記録紙に転写されることなく感光体65に残留する残留現像剤を除去する。除電ランプ71は、感光体65表面の電荷を除去することによって、次に帯電装置66によって均一に帯電することに備える。
用紙搬送系56における転写装置69の下流側に定着装置43が設けられ、記録紙上に転写された現像剤像が定着されて堅牢な記録画像が形成される。
用紙搬送系56における定着装置43のさらに下流側には、搬送ローラ74と切換ゲート75とが配設される。搬送ローラ74は、定着装置43を通過した記録紙を用紙搬送系56のさらに下流側に搬送する。切換ゲート75は、搬送ローラ74によって搬送される記録紙が搬送されるべき搬送路を選択的に開放する。排紙部55は、用紙搬送系56における切換ゲート75のさらに下流側に設けられる排紙ローラ76と、排紙ローラ76によって画像形成装置本体の外方に排出される記録紙を載置する排紙トレイ77とを含む。
制御部54は、たとえば中央処理装置(CPU)を備える処理回路であり、記憶手段であるメモリ、外部機器からの画像情報を受け入れるインタフェースなどが付帯される。制御部54は、画像形成装置50の全体動作を制御し、その制御対象には定着装置43も含まれる。制御部54のメモリには、画像形成装置50の全体動作を制御するためのプログラムおよび動作制御条件が予めストアされる。
以下画像形成装置50における画像形成動作について説明する。たとえばパーソナルコンピュータなどの外部機器によって生成された画像情報が、インターフェイスを介して制御部54に与えられ、該画像情報は制御部54のメモリに格納される。制御部54は、メモリから画像情報を読出し、変換処理などの画像処理を行った後、光走査ユニット67に送る。光走査ユニット67は、帯電装置66によって一様な電位に帯電された感光体65の表面を、画像情報に応じた光で露光し、静電潜像を形成する。
感光体65表面に形成された静電潜像は、現像ユニット68で現像されて現像剤像となる。転写装置69は、用紙供給部52から供給されてレジストローラ73でタイミング調整して送込まれる記録紙上に、感光体65に形成された現像剤像を転写させる。現像剤像が転写された記録紙は、定着装置43で定着され、その後排紙ローラ76によって排紙トレイ77へ排出される。
一方、転写装置69によって現像剤像が離脱された感光体65は、クリーニングユニット70で残留現像剤がクリーニングされ、除電ランプ71で除電される。画像形成装置50は、上記の画像形成動作を繰返すことができる。
画像形成装置50に搭載される定着装置43は、記録紙上の現像剤を溶融軟化させて定着させるように動作するけれども、複数の記録紙に対する定着動作の繰返しによって、定着ローラに現像剤が付着するので、前述のように定着ローラクリーニング手段44の清掃部材23で定着ローラを清掃する。さらに清掃によって清掃部材23と定着ローラとの間隙に、定着ローラから除去した現像剤がある程度蓄積されると、巻取ローラ26を回転駆動させ、一定長さの清掃部材23を巻取り、清掃部材23の清浄な部分を定着ローラに新たに摺接させることによって、清掃部材23の清掃能力を回復させて定着ローラの清掃を継続する。
図7は、画像形成装置50における定着装置43の接離手段33の動作に係る電気的構成を示すブロック図である。
画像形成装置50では、メモリ88を備える制御部54の入力側に、印字要求の入力部81、定着ローラの温度を検出する温度センサ82、接離手段33の偏心カム36の回転位置を検出する偏心カム位置センサ83、感光体65の回転の有無を検出する感光体回転検出手段84、排紙部55における排紙動作を検出する排紙検出手段85、時間計数手段である計時部86が接続され、制御部54の出力側に、加熱ローラ11の加熱ヒータ13に電力供給するヒータ制御電源87、接離手段33の接離駆動部35が接続される。なお、制御部54には、図7に示す各部以外に、画像形成装置50を動作させるための各種の入力系と出力系とが接続されるけれども、図の煩雑さを避けるために省略する。
画像形成装置50は、図7に示す電気的構成を備えることによって、前述したような境界温度のみを基準にして、定着装置43の定着ローラクリーニング手段44を定着ローラに対して近接離反させるだけでなく、以下のような近接離反動作を行うことが可能になる。
画像形成装置50は、感光体回転検出手段84によって感光体65の回転停止を検出し、計時部86によって感光体回転停止後の経過時間を計数し、計数される時間が予め定める値になるとき、制御部54によって接離駆動部35に動作指令を出力して定着ローラクリーニング手段44を定着ローラから離反させることができる。
図8は、定着ローラの温度推移と感光体65の回転動作との関係を示すタイミングチャートである。以下図8のタイミングチャートを参照し、感光体65の回転動作と、定着ローラの温度と、接離手段33の動作とについて説明する。
図8中のライン91が、横軸を時間、縦軸を温度として示す温度センサ82による定着ローラの温度検出結果の例である。時刻T0で装置の主電源がonされたとき、定着ローラの温度は、室温である。主電源がonされると同時に、装置初期化動作の一環として加熱ローラ11の熱源である加熱ヒータ13に電力供給するヒータ制御電源87がonされて、定着ローラが昇温を開始する。またこのとき感光体65も回転動作を開始する。
定着ローラの温度が昇温されて現像剤の軟化温度に達するとき、定着ローラを駆動させるローラ駆動部であるモータがonされて定着ローラが回転を開始する。さらに定着ローラの昇温が継続されて現像剤の溶融温度以上の定着設定温度に達する時刻T11では、温度センサ82の検出出力に応答して制御部54が、ヒータ制御電源87をon/off制御し、定着ローラの温度が定着設定温度でほぼ一定になるようにする。
時刻T11以降においては、画像形成ユニット53で形成された画像が、定着装置43で定着されて排紙されるという画像形成動作が実行される。
画像形成ユニット53における画像形成動作が終了すると、時刻T12において感光体65の回転が停止され、この回転停止は感光体回転検出手段84で検出されて制御部54に入力される。画像形成ユニット53における画像形成動作の終了は、たとえば画像形成指示信号である印字要求で指定される画像形成枚数と、画像形成ユニット53を通過した枚数をカウントしたカウント値とを比較することによって検出可能であり、この検出結果に基づいて制御部54が感光体65に対して回転停止信号を出力し、実際に感光体65が回転停止したことを、感光体回転検出手段84が検出する。
画像形成ユニット53で画像の形成された記録紙が定着装置43に搬送されて定着されるので、感光体65が時刻T12で回転を停止した後も、定着装置43では、定着動作を実行できるように、しばらくの間定着ローラの駆動部であるモータが回転動作を継続し、また加熱ヒータ13(正確にはヒータ制御電源87)のon/off制御が継続される。画像形成された最後の記録紙が、画像形成ユニット53から定着装置43に搬送されて定着されるために必要な時間、すなわち時刻T12から時刻T13までの時間t1が経過すると、制御部54が、ヒータ制御電源87をoffにし、定着ローラの回転も停止させて省エネモードにする。
この感光体65が、回転停止後、省エネモードになるまでの時間t1は、画像形成装置50の能力に見合った設計仕様として予め定められてメモリ88にストアされる。
制御部54は、感光体回転検出手段84による感光体65の回転停止の検出結果と、計時部86からの計数時間とに基づいて、感光体65の回転停止後の経過時間を求め、該経過時間とメモリ88に予めストアされている予め定める基準時間t1とを比較し、経過時間が基準時間t1に達するとき、装置を省エネモードにするとともに、接離駆動部35に動作指令を出力して接離手段33を動作させ、定着ローラクリーニング手段44を定着ローラから離反させる。
この感光体65が回転動作を停止して以後の経過時間に基づいて接離手段33の動作を制御するという方法は、種々の変形例を許容することができる。
たとえば、装置が省エネモードになった後、定着ローラの温度が下降するけれども、省エネモードは、画像形成指令があれば短時間で画像形成を再開できるような待機状態であり、定着ローラの温度を室温まで下げるのではなく現像剤の軟化温度で維持するので、定着ローラの温度が現像剤の軟化温度に達した時点で、定着ローラクリーニング手段44を定着ローラから離反させることもできる。
図8中では、時刻T13で省エネモードになった後、定着ローラの温度は下降して時刻T14で軟化温度に達するので、この時刻T14で定着ローラクリーニング手段44を定着ローラから離反させるのが、上記の接離手段33の動作制御方法である。なお、省エネモードでは、定着ローラの温度を軟化温度に維持するためにヒータ制御電源87はon/off制御される。
また、装置が省エネモードになった後、予め定めるもう一つの基準時間t2経過するまでの間に、画像形成指令が与えられず画像形成動作が行われないとき、制御部54が電源装置51の動作を制御して装置に待機電力のみが通電されるシャットオフモードにするとともに、接離手段33の動作を制御して定着ローラクリーニング手段44を定着ローラから離反させるように制御する方法をとってもよい。この省エネモードになった後、シャットオフモードにするまでの基準時間t2、図8中では時刻T13から時刻T15までの経過時間は、予め定められてメモリ88にストアされる。
図9は、感光体65の回転停止後の経過時間に基づく制御部54による接離手段33の動作制御を説明するフローチャートである。図9を参照し、前述の制御方法の変形例のうち、定着ローラの温度が現像剤の軟化温度に達した時点で、定着ローラクリーニング手段44を定着ローラから離反させる制御方法について説明する。
ステップs0のスタートでは、たとえば先にパーソナルコンピュータなどで創生された画像情報が、画像形成装置50に与えられ、画像形成装置の制御部54のメモリ88にストアされ、画像形成装置50に印字要求が入力されることによって、メモリ88から読み出される画像を印字および定着することができる状態である。
ステップs1では、画像形成装置50の主電源が操作者によってONされる。ステップs2では、制御部54が、偏心カム位置センサ83の検出出力に基づいて、定着ローラクリーニング手段44(フローチャートでは定着ローラクリーニングユニットと表記)が定着ローラから離反しているか否かが判断される。定着ローラクリーニング手段44が、定着ローラから離反しているときステップs4へ進み、定着ローラから離反していないときステップs3へ進む。ステップs3では、制御部54が、接離駆動部35に動作指令を出力して動作させ、定着ローラクリーニング手段44を定着ローラから離反させる。
ステップs4では、画像形成装置50の初期化を行う。ここで画像形成装置50の初期化とは、感光体65の残留電位の除去、定着ローラの所定温度への昇温など、画像形成装置50が画像形成を行うための一連の準備動作を言う。初期化には、上記の定着ローラの所定温度への昇温など、定着装置43の初期化動作も含まれるので、ステップs4中には、定着装置43の初期化に関する動作ステップのみステップs41〜s43として示す。
ステップs41では、先の図8に示すように、ヒータ制御電源87がonにされて定着ローラの昇温が開始される。ステップs42では、定着ローラの温度が、現像剤の軟化点以上であるか否かが判断される。定着装置43が搭載される画像形成装置50の場合、この判断は、制御部54が、温度センサ82の検出出力をメモリ88に予めストアされる現像剤の軟化温度と比較することによって行う。定着ローラの温度が、現像剤の軟化温度以上であるときステップs43へ進み、現像剤の軟化温度未満であるときステップs42を繰返す、すなわち軟化温度になるまで定着ローラの昇温と温度検出とを繰返し実行する。ステップs43では、制御部54が、接離駆動部35に動作指令を出力して定着ローラクリーニング手段44を定着ローラに当接させる。
次にステップs5へ進む。ステップs5では、装置の初期化が終了したか否かが判断される。この判断は、制御部54が、装置全体の動作制御プログラムに従って行う。初期化が終了していないときステップs4に戻り、初期化が終了したときステップs6へ進む。
ステップs6では、たとえば操作者による画像形成指令である印字要求に基づき、動作制御プログラムに従って一連の画像形成処理である印字処理が実行される。ステップs7では、感光体回転検出手段84による検出出力に基づいて、制御部54が、感光体65の回転が停止されたか否かを判断する。感光体65が停止していないとき、印字要求にある印字処理が未だ終了していないので、ステップs6へ戻り、残りの印字要求を実行する。感光体65が停止したとき、ステップs8へ進む。
ステップs8では、感光体65の回転停止後、予め定める基準時間t1が経過したとき、制御部54が装置を省エネモードにする。ステップs9では、制御部54は、装置が省エネモードになったか否かを判断する。省エネモードになっていないときステップs9を繰返し、省エネモードになったときステップs10へ進む。ステップs10では、制御部54が、温度センサ82の検出結果に基づいて、定着ローラの温度が現像剤の軟化温度以下であるか否かが判断される。定着ローラの温度が、現像剤の軟化温度以下であるときステップs11へ進み、現像剤の軟化温度を超えているときステップs10を繰返す。ステップs11では、制御部54が、接離駆動部35に動作指令を出力して動作させ、定着ローラクリーニング手段44を定着ローラから離反させてステップs12のエンドへ進む。
ステップs12のエンドでは、省エネモードで次の印字要求を待つ待機状態、または省エネモードで基準時間t2以上経過した場合には主電源がOFFで待機電力のみが供給されるシャットオフモードの状態になる。エンドにおける省エネモードの待機状態で印字要求が入力された場合、フローチャートのステップs6から動作を開始する。一方、エンドにおけるシャットオフモードの状態で印字する場合、フローチャートのステップs1から動作を開始する。
また画像形成装置50は、印字要求に応じて接離手段33が、定着ローラクリーニング手段44を定着ローラに当接させ、印字処理の終了に応じて接離手段33が、定着ローラクリーニング手段20を定着ローラから離反させることができる。
画像形成装置50に備わる印字要求入力手段である入力部81から、たとえば操作者によって入力される印字要求を、印字要求検出手段である制御部54が受信し、接離手段33に動作指令を出力して定着ローラクリーニング手段44を定着ローラに当接させ、画像形成動作である印字処理の終了を印字終了検出手段によって検出し、該検出出力に応答して、制御部54が、接離手段33に動作指令を出力して定着ローラから定着ローラクリーニング手段44を離反させる。
本実施の形態の画像形成装置50では、印字終了検出手段は、排紙検出手段85と計時部86とによって構成される。排紙検出手段85は、排紙部55に設けられ、画像形成ユニット53で画像形成され、定着装置43で定着処理されて、排紙部55の排紙トレイ77に排出される記録紙を検出する。排紙部55の排紙トレイ77に記録紙が排出されたことが検出されてから、計時部86で計数する時間が、予め定める時間を経過したにも関らず、次の記録紙が排出されないとき、制御部54は、印字処理の終了と判断する。
図10は、印字処理に基づく制御部54による接離手段33の動作制御を説明するフローチャートである。図10を参照し、印字処理に基づく制御部54による接離手段33の動作制御を説明する。図10のフローチャートは、図9に示す感光体65の回転停止後の経過時間に基づく制御部54による接離手段33の動作制御を説明するフローチャートに類似し、同一の動作を表すステップについては説明を省略する。
ステップs0〜ステップs3については、先の図9のフローチャートに同じである。ステップs4の装置の初期化において、定着装置43は、定着ローラを加熱するウォームアップ、たとえば現像剤の軟化温度まで昇温を行うのみであり、定着ローラに対して定着ローラクリーニング手段44を当接させる動作は行わない。ステップs5では、装置の初期化が終了したか否かが、制御部54によって判断される。初期化が終了していないときステップs4に戻り、初期化が終了したときステップs6へ進む。
ステップs6では、たとえば操作者により画像形成指令である印字要求が入力されたか否かが印字要求検出手段でもある制御部54によって判断される。印字要求が検出されるとステップs22へ進み、印字要求が検出されないと、ステップs21を繰返す、すなわち初期化された状態で印字要求を待つ待機状態になる。
ステップs22では、制御部54によって、定着ローラの温度が、現像剤の軟化点以上であるか否かが判断される。定着ローラの温度が、現像剤の軟化温度以上であるときステップs23へ進み、印字処理のうち定着処理を可能にするべく、制御部54が、接離駆動部35に動作指令を出力して定着ローラクリーニング手段44を定着ローラに当接させる。定着ローラの温度が、現像剤の軟化温度未満であるときステップs22を繰返す、すなわち定着ローラの温度が、少なくとも軟化温度になるまで、定着ローラの昇温と定着ローラの温度検出とを繰返し実行する。
ステップs24では、画像形成装置50の動作制御プログラムに従い、制御部54が動作制御して印字処理を実行する。ステップs25では、印字終了検出手段である排紙検出手段85と計時部86との出力に基づいて、制御部54は、印字処理が終了したか否かを判断する。印字処理が終了していないとき、残余の印字を継続するべくステップs24に戻る。印字処理が終了したとき、ステップs11に進み定着ローラクリーニング手段44を定着ローラから離反させる。ステップs11およびステップs12のエンドは、先の図9に示すフローチャートに同じである。
接離手段33の動作を、感光体65の回転停止後の経過時間に基づいて制御するか、印字処理に基づいて制御するかについては、画像形成装置50の基本動作設定として、メモリ88に予めストアされる動作制御プログラムから選択設定することができる。
本発明の実施の一形態である定着装置10の構成を簡略化して示す側面図である。 図1に示す定着装置10の加熱ローラ11付近の拡大図である。 図1に示す定着装置10の加熱ローラ11付近を拡大して示す正面図である。 本発明の実施の第2形態である定着装置43の構成を簡略化して示す図である。 本発明の実施の第3形態である定着装置45の構成を簡略化して示す図である。 本発明の他の実施形態である画像形成装置50の構成を簡略化して示す図である。 画像形成装置50における定着装置43の接離手段33の動作に係る電気的構成を示すブロック図である。 定着ローラの温度推移と感光体65の回転動作との関係を示すタイムチャートである。 感光体65の回転停止後の経過時間に基づく制御部54による接離手段33の動作制御を説明するフローチャートである。 印字処理に基づく制御部54による接離手段33の動作制御を説明するフローチャートである。 従来技術の定着装置に備わる定着ローラクリーニング手段1の構成を簡略化して示す図である。
符号の説明
10,43,45 定着装置
11 加熱ローラ
12 加圧ローラ
20,44,46 定着ローラクリーニング手段
21 ユニットボックス
23 清掃部材
24 圧接ローラ
25 送出ローラ
26 巻取ローラ
27 第1ガイドローラ
28 第2ガイドローラ
31 現像剤
32 ニップ部
33 接離手段
34 保持部材
35 接離駆動部
36 偏心カム
47 現像剤除去手段
50 画像形成装置
51 電源装置
52 用紙供給部
53 画像形成ユニット
54 制御部
55 排紙部
56 用紙搬送系
81 入力部
82 温度センサ
83 偏心カム位置センサ
84 感光体回転検出手段
85 計時部
86 ヒータ制御電源
88 メモリ

Claims (8)

  1. 未定着現像剤による画像が形成された記録媒体を、一対の回転体である定着ローラで形成される圧接部に通過させることによって、未定着現像剤を記録媒体上に溶融し固着する定着装置であって、
    定着ローラの少なくともいずれか一方の表面をクリーニングする定着ローラクリーニング手段と、
    定着ローラに対して定着ローラクリーニング手段を近接離反させる接離手段と、
    定着ローラの温度を検出する温度センサとを含み、
    定着ローラクリーニング手段は、
    定着ローラの少なくとも一方に当接するように設けられて定着ローラの表面を清掃する帯状の清掃部材と、
    清掃部材が当接される定着ローラに対して清掃部材を押圧するように設けられる圧接ローラと、
    予めコイル状に巻きまわされた帯状の清掃部材を送出す送出ローラと、
    送出ローラから送出され、定着ローラに当接して定着ローラ表面を清掃した清掃部材を巻取る巻取ローラと、が一体のユニットとして構成されるとともに、接離手段によってユニット全体が定着ローラに対して近接離反するように構成され、
    接離手段は、
    温度センサの検出出力に応じて定着ローラクリーニング手段を、定着ローラに対して近接離反させるように構成され、温度センサによる検出温度が、予め定める境界温度以上であるとき、温度センサの検出出力に応じて定着ローラクリーニング手段を、定着ローラに対して当接させる定着装置であって、
    前記境界温度は、現像剤の軟化温度であることを特徴とする定着装置。
  2. 未定着現像剤による画像が形成された記録媒体を、一対の回転体である定着ローラで形成される圧接部に通過させることによって、未定着現像剤を記録媒体上に溶融し固着する定着装置であって、
    定着ローラの少なくともいずれか一方の表面をクリーニングする定着ローラクリーニング手段と、
    定着ローラに対して定着ローラクリーニング手段を近接離反させる接離手段と、
    定着ローラの温度を検出する温度センサとを含み、
    定着ローラクリーニング手段は、
    定着ローラの少なくとも一方に当接するように設けられて定着ローラの表面を清掃する帯状の清掃部材と、
    清掃部材が当接される定着ローラに対して清掃部材を押圧するように設けられる圧接ローラと、
    予めコイル状に巻きまわされた帯状の清掃部材を送出す送出ローラと、
    送出ローラから送出され、定着ローラに当接して定着ローラ表面を清掃した清掃部材を巻取る巻取ローラと、が一体のユニットとして構成されるとともに、接離手段によってユニット全体が定着ローラに対して近接離反するように構成され、
    接離手段は、
    温度センサの検出出力に応じて定着ローラクリーニング手段を、定着ローラに対して近接離反させるように構成され、温度センサによる検出温度が、予め定める境界温度以上であるとき、温度センサの検出出力に応じて定着ローラクリーニング手段を、定着ローラに対して当接させる定着装置であって、
    前記境界温度は、未定着現像剤を記録媒体に定着させるために定着ローラが昇温される目標温度である定着設定温度であることを特徴とする定着装置。
  3. 定着ローラクリーニング手段は、
    送出ローラと圧接ローラとの間および圧接ローラと巻取ローラとの間に、ガイドローラが配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 定着ローラクリーニング手段は、
    巻取ローラの外周部に設けられて巻取られる清掃部材の表面上に存在する現像剤を除去する現像剤除去手段をさらに含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の定着装置。
  5. 接離手段は、
    定着ローラクリーニング手段を保持する保持部材と、
    保持部材を定着ローラに対して近接離反するように移動させる接離駆動部とを含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の定着装置。
  6. 電子写真方式で画像を形成する画像形成装置であって、請求項1〜のいずれか1つの定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 画像情報に応じた光で露光されることによって静電潜像が形成される感光体と、
    感光体の回転の有無を検出する感光体回転検出手段と、
    感光体回転検出手段により検出される感光体の回転停止後の時間を計数する時間計数手段とを備え、
    時間計数手段によって計数される時間が予め定める値になるとき、接離手段が、定着ローラクリーニング手段を定着ローラから離反させることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 画像形成動作の開始指令である印字要求を入力する印字要求入力手段と、
    入力された印字要求を検出する印字要求検出手段と、
    画像形成動作の終了を検出する印字終了検出手段とを備え、
    印字要求検出手段による検出出力に応じて、接離手段が、定着ローラクリーニング手段を定着ローラに当接させ、
    印字終了検出手段による検出出力に応じて、接離手段が、定着ローラクリーニング手段を定着ローラから離反させることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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