JP2009122554A - 定着装置、画像形成装置、クリーニングユニットおよびクリーニング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウエブとクリーニングローラとを有するクリーニング手段を有する定着装置において、オフセット現象の発生を防止することのできる定着装置、この定着装置を有する画像形成装置、クリーニングユニットおよび画像形成装置におけるクリーニング方法を提供すること。
【解決手段】加熱ローラをクリーニングするためのクリーニング手段を有する定着装置において、前記クリーニング手段はシート部とクリーニングローラとを有し、前記シート部はロール状に巻取り可能であり、前記シート部の一方の面に前記加熱ローラが当接され、前記シート部の他方の面に前記クリーニングローラが当接されることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】加熱ローラをクリーニングするためのクリーニング手段を有する定着装置において、前記クリーニング手段はシート部とクリーニングローラとを有し、前記シート部はロール状に巻取り可能であり、前記シート部の一方の面に前記加熱ローラが当接され、前記シート部の他方の面に前記クリーニングローラが当接されることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機などの画像形成装置に使用される定着装置に関する。特に、記録媒体に画像を記録する電子写真方式の画像形成装置に使用される定着装置に関し、また、トナー画像転写後の記録媒体を加熱部材と加圧部材間に通してトナー画像を定着する定着装置であって、加熱ローラなどの加熱部材および加圧部材に付着したトナーが記録媒体に移動することを防止する定着装置におけるオフセットトナーのクリーニング技術に関する。
従来の熱定着装置は、内部に熱源を持つ定着ローラと加圧ローラとの間に、未定着トナー画像が載置された転写紙を通過させて、未定着トナー画像が載置された転写紙を加熱加圧することによって定着させている。トナーが定着ローラ側に付着することを防止するため、この定着ローラ表面には離型性を有した膜がコートされている。定着時の環境、転写紙などの条件によって、このトナーが転写紙から定着ローラに付着するオフセットと呼ばれる現象が起こることがある。このオフセットトナーは、定着ローラやそれに接触する加圧ローラに残存し、いずれ他の転写紙などに転写してしまい、画像を汚すことが知られている。
これを防止するために、定着ローラにクリーニングウエブやクリーニングローラなどのクリーニング部材が設けられている。クリーニング部材は定着ローラに加圧接触し、オフセットしてきたトナーを回収する。
たとえばクリーニングウエブ方式の発明として、送り出しローラ巻きつけられているウエブを押圧ローラによって加熱部材と当接させ、巻取り軸で回収しながらクリーニングする発明が知られている(特許文献1参照)。
これを防止するために、定着ローラにクリーニングウエブやクリーニングローラなどのクリーニング部材が設けられている。クリーニング部材は定着ローラに加圧接触し、オフセットしてきたトナーを回収する。
たとえばクリーニングウエブ方式の発明として、送り出しローラ巻きつけられているウエブを押圧ローラによって加熱部材と当接させ、巻取り軸で回収しながらクリーニングする発明が知られている(特許文献1参照)。
近年、定着装置は、ゼロ・エネルギー待機モード(Zero Energy Standby Mode:ZESM)対応や、省エネルギー化のため、スタンバイ時(電源入力後の画像形成プロセス待機中)には、熱源(ヒータ)への通電をカットし、画像形成の開始にあわせて通電し、トナーを定着させる温度に定着ローラなどを昇温させている。そのため、定着ローラなどの肉厚を1mm以下に薄肉化して温度応答性を上げて定着可能となるまでの時間を10秒程度に短縮し、ユーザーの使いやすさと省エネルギーを兼ねた仕様としている。このような構成の場合、定着ローラの熱容量が小さいため、定着ローラの接触部材への熱移動、たとえば転写紙などへの熱移動、周囲の風流などの影響により、定着ローラの温度分布が部分によって大きく変化しやすくなる。定着ローラに温度制御手段を複数設置して温度分布を均一にする方法も存在するが、定着ローラの、各サイズ、あるいは動作モードに合わせて、満遍なく制御するために複数のヒータ配線や温度検知手段の配置は、スペース面およびコスト面などからも不可能である。
定着ローラの温度分布が不均一になると、定着条件の不一致により生じるオフセットの発生、熱の不均一による熱劣化等によるローラの短寿命化など、問題が発生する。特に、重合法を用いたトナーにおけるクリーニングローラに堆積したトナー塊が転写紙に再転写する現象(以下、「逆転写」という)がある。この現象は、通紙可能な最大サイズに比較して、小サイズの場合に顕著に発生する現象である。これは、小サイズの場合には、定着ローラに接する面積が小さいため、定着ローラと狭い面積範囲でしか接触しないためその他の部分では熱を奪わず、その結果、その他の部分での定着ローラの温度は下がらずに、小サイズの通紙部だけ温度が低下することとなる。すると、その小サイズの通紙部分に対応した温度検知手段がヒータの点灯を指示するため、その他の部分である非通紙部の温度は不必要に上昇してしまい、その結果、非通紙部分のクリーニングローラに付着したトナーも溶融し、その後に通過する普通通紙などに転写してしまうこととなる。
一方、使用されるトナーに着目すると、定着装置の省エネルギー化のために使用するトナーも低融点化の普及が進んでいる。
低融点化により定着温度を従来のものより低めに設定可能となったが、これは定着ローラの温度分布に影響されやすくなり、オフセットの発生が起き易くなった。
さらに高画質化のためにトナーの小粒径化、重合トナー化が進み、益々、オフセット化し易くなっている。
またオフセットトナーが多くなると、分離爪やサーミスタにトナーが固着するが、これはウエブが当接されている構成ではその部分から定着ローラに逆転写し、ウエブにトナーは回収されることとなる。しかしウエブでのトナー回収量には限界があり、オフセットトナー量が増加すると、ウエブと定着ローラとでせき止められていたトナーの一部がスリ抜けて画像上に付着するスリ抜け画像が生じる。そのため、ウエブの巻取り量を増加して新しいウエブ面が定着ローラに当接するように対応可能ではある。
しかし、ウエブの巻取り量を多くすると、ウエブユニット自体が大きくなり、ランニングコストも高くなると同時にレイアウト的にもより大きな体積を有する方向となり、不利なものとなる。
低融点化により定着温度を従来のものより低めに設定可能となったが、これは定着ローラの温度分布に影響されやすくなり、オフセットの発生が起き易くなった。
さらに高画質化のためにトナーの小粒径化、重合トナー化が進み、益々、オフセット化し易くなっている。
またオフセットトナーが多くなると、分離爪やサーミスタにトナーが固着するが、これはウエブが当接されている構成ではその部分から定着ローラに逆転写し、ウエブにトナーは回収されることとなる。しかしウエブでのトナー回収量には限界があり、オフセットトナー量が増加すると、ウエブと定着ローラとでせき止められていたトナーの一部がスリ抜けて画像上に付着するスリ抜け画像が生じる。そのため、ウエブの巻取り量を増加して新しいウエブ面が定着ローラに当接するように対応可能ではある。
しかし、ウエブの巻取り量を多くすると、ウエブユニット自体が大きくなり、ランニングコストも高くなると同時にレイアウト的にもより大きな体積を有する方向となり、不利なものとなる。
また、定着ローラにクリーニングローラのみを当接する場合には、クリーニングローラへのオフセットトナーの固着量が多くなると、連続通紙による熱で固着トナーの一部が溶解して分断され、オフセットトナーの回収能力(接着性(貼り付けてオフセットトナーを除去する能力)≒クリーニング性)が下がったり、クリーニングローラの付着により回収された全部のオフセットトナーの一部が再び定着ローラに逆転写して、いわゆる「オフセットトナーの溶け出し」が発生してしまうという問題がある。オフセットトナーは画像面積が広い転写紙のほうが発生しやすく、逆転写は小サイズの転写紙を連続通紙すると、非通紙部分の温度が上昇してクリーニングローラ上から溶け出しが発生しやすい。
たとえば特許文献1には、効果的なクリーニングをする定着装置の発明として、定着ローラ温度が所定温度以下の低い時にはウエブを加熱ローラから離間させ、所定温度以上では当接するような発明が開示されている。
この発明では、定着ローラ上の残留オフセットトナーを回収する際に、待機時などの非通紙時にウエブ(清浄なウエス)を当接したままで空転させると効果的であるが、非通紙時に空回転させると、モータ音や異音が発生するため、極力負荷トルクを下げて回転させるようにする旨開示されている。
たとえば特許文献1には、効果的なクリーニングをする定着装置の発明として、定着ローラ温度が所定温度以下の低い時にはウエブを加熱ローラから離間させ、所定温度以上では当接するような発明が開示されている。
この発明では、定着ローラ上の残留オフセットトナーを回収する際に、待機時などの非通紙時にウエブ(清浄なウエス)を当接したままで空転させると効果的であるが、非通紙時に空回転させると、モータ音や異音が発生するため、極力負荷トルクを下げて回転させるようにする旨開示されている。
また特許文献2には従来のウエブ機構を開示した発明が知られている。
また特許文献3には、クリーニング装置の発明が開示されており、具体的には定着装置の定着用回転体に当接して且つ回転可能に配設されたクリーニングローラと、当該定着用回転体及びクリーニングローラに当接して移動可能に配設されたクリーニングウエブとを有し、クリーンニングウエブが、クリーニングローラよりも当該定着用回転体の回転方向下流側においてその定着用回転体の表面に当接するように配設されるとともに、その定着用回転体の表面に当接した後にクリーニングローラの表面に当接するように移動させられることを特徴としている。
特許第3364555号
特開平10−333480号公報
特許第3572835号
また特許文献3には、クリーニング装置の発明が開示されており、具体的には定着装置の定着用回転体に当接して且つ回転可能に配設されたクリーニングローラと、当該定着用回転体及びクリーニングローラに当接して移動可能に配設されたクリーニングウエブとを有し、クリーンニングウエブが、クリーニングローラよりも当該定着用回転体の回転方向下流側においてその定着用回転体の表面に当接するように配設されるとともに、その定着用回転体の表面に当接した後にクリーニングローラの表面に当接するように移動させられることを特徴としている。
しかしながら、いずれの公報にも、ウエブを使用した加熱ローラ面のクリーニングという点に関しては共通性はあるものの、ウエブの両面を有効に使用する点に関して何ら着目されてはおらず、しかも同時にウエブの清浄面側でクリーニングローラを清浄化する点に関しては何ら示唆されてはいない。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたものであって、ウエブとクリーニングローラとを有するクリーニング手段を有する定着装置において、オフセット現象の発生を防止することのできる定着装置、この定着装置を有する画像形成装置、クリーニングユニットおよび画像形成装置におけるクリーニング方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたものであって、ウエブとクリーニングローラとを有するクリーニング手段を有する定着装置において、オフセット現象の発生を防止することのできる定着装置、この定着装置を有する画像形成装置、クリーニングユニットおよび画像形成装置におけるクリーニング方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、加熱ローラをクリーニングするためのクリーニング手段を有する定着装置において、前記クリーニング手段はシート部とクリーニングローラとを有し、前記シート部はロール状に巻取り可能であり、前記シート部の一方の面に前記加熱ローラが当接され、前記シート部の他方の面に前記クリーニングローラが当接されることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、加熱ローラと一対となる定着ローラ間に紙などの記録媒体を通して前記記録媒体上のトナー画像を前記記録媒体上に定着させる定着装置であり、前記定着装置は前記加熱ローラをクリーニングするクリーニング手段を備え、前記クリーニング手段は巻取り可能なシート部とクリーニングローラとを有し、前記シート部は前記加熱ローラと前記シート部の第1の面と当接され、前記第1の面と異なる前記シート部の第2の面が巻き取られた状態における外周面の状態で前記クリーニングローラと当接されることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、加熱ローラと一対となる定着ローラ間に紙などの記録媒体を通して前記記録媒体上のトナー画像を前記記録媒体上に定着させる定着装置であり、前記定着装置は前記加熱ローラをクリーニングするクリーニング手段を備え、前記クリーニング手段は巻取り可能なシート部とクリーニングローラとを有し、前記シート部は前記加熱ローラと前記シート部の第1の面と当接され、前記第1の面と異なる前記シート部の第2の面が巻き取られた状態における外周面の状態で前記クリーニングローラと当接されることを特徴とする。
また請求項3に記載の発明は、前記クリーニングローラは前記加熱ローラと当接可能であり、回転駆動することを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置である。
また請求項4に記載の発明は、前記クリーニングローラは前記加熱部材に対し接離可能(当接と離間の両方が可能)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の定着装置である。
また請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかの熱定着装置において、前記クリーニングローラは内部に加熱手段を具備し、当該ローラ表面は弾性層が設けられていることを特徴とする。
また請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかの熱定着装置において、前記クリーニングローラは、通紙中は前記加熱ローラに当接し非通紙中は離間することを特徴とする。
また請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかの熱定着装置において、前記クリーニングローラは、通紙中は回転し、非通紙中は開放されることを特徴とする。
また請求項8に記載の発明は、少なくとも巻取り可能なシート体とクリーニングローラとを有するクリーニングユニットであって、画像形成装置本体に着脱自在とすることを特徴とする。
また請求項4に記載の発明は、前記クリーニングローラは前記加熱部材に対し接離可能(当接と離間の両方が可能)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の定着装置である。
また請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかの熱定着装置において、前記クリーニングローラは内部に加熱手段を具備し、当該ローラ表面は弾性層が設けられていることを特徴とする。
また請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかの熱定着装置において、前記クリーニングローラは、通紙中は前記加熱ローラに当接し非通紙中は離間することを特徴とする。
また請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかの熱定着装置において、前記クリーニングローラは、通紙中は回転し、非通紙中は開放されることを特徴とする。
また請求項8に記載の発明は、少なくとも巻取り可能なシート体とクリーニングローラとを有するクリーニングユニットであって、画像形成装置本体に着脱自在とすることを特徴とする。
また請求項9に記載の発明は、請求項1〜7の何れかに記載の定着装置または請求項8に記載のクリーニングユニットを有する画像形成装置を特徴とする。
また請求項10に記載の発明は、加熱ローラと一対となる定着ローラにより紙などの記録媒体上のトナーを定着する定着装置における前記加熱ローラ上のオフセットトナーを含む汚染物を除去するクリーニング方法であって、前記加熱ローラ上の前記オフセットトナーを拭き取るためのシート体と送り手段と巻取り手段とを有するシート部により前記加熱ローラと当接させる工程と、巻き取られたシート体の前記当接面と異なる面である第2の面を外周面とし、前記巻き取られた状態における前記外周面の状態で前記外周面と、前記加熱ローラに接離可能なクリーニングローラとを当接させて前記クリーニングローラを清浄化する工程と、を有することを特徴とする。
また請求項10に記載の発明は、加熱ローラと一対となる定着ローラにより紙などの記録媒体上のトナーを定着する定着装置における前記加熱ローラ上のオフセットトナーを含む汚染物を除去するクリーニング方法であって、前記加熱ローラ上の前記オフセットトナーを拭き取るためのシート体と送り手段と巻取り手段とを有するシート部により前記加熱ローラと当接させる工程と、巻き取られたシート体の前記当接面と異なる面である第2の面を外周面とし、前記巻き取られた状態における前記外周面の状態で前記外周面と、前記加熱ローラに接離可能なクリーニングローラとを当接させて前記クリーニングローラを清浄化する工程と、を有することを特徴とする。
本発明によって、定着ローラ(加熱ローラ)に当接されたウエブの面はウエブ巻取り軸中心に向かって巻き取られていくので、ウエブ巻取り軸外周面は常にその裏面側のクリーンな面が現われ、このクリーンな面でクリーニングローラ上のオフセットトナーを回収させることで、ウエブなどのシート体の両面を無駄なく効果的に利用することができ、ウエブなどの消費を抑えて省スペース化を図ることが可能である。
以下、図面を参照して、本発明の定着装置を実施形態により詳細に説明する。
定着装置
図1(A)は、本発明の定着装置で用いられるクリーニング部を示す要部概略図である。また図1(B)はウエブ巻取り軸を中心にしたウエブにより画像形成に寄与しないトナー(残トナーなど)のクリーニングを説明するために示した図である。
本発明の定着装置は、内部に熱発生手段を有する熱定着ローラ(加熱ローラ)30と、熱定着ローラ30を加圧する加圧ローラ32とを有し、熱定着ローラ30に当接してクリーニング部(図3参照)が設けられている。
クリーニング部150は、図2に示すように、シート状のシート体150aを有している。以下の説明ではシート体150aをウエブを用いて説明する。本発明で使用されるシート体は定着装置に使用されている熱定着ローラの定着面を清掃可能なシート状のシート体が用いられ、好ましくは熱定着ローラ30の加熱温度によって溶融しないような材料が用いられる。また以下の説明でシート体送り軸などをウエブ送り軸などと表記する。このようなウエブ150aと、ウエブ送り軸151と、熱定着ローラ30にシート状のウエブ150aを当接させるための押圧ローラ152と、ウエブ巻取り軸153と、前記シート状ウエブ150aの熱定着ローラ30の当接面と異なる他の面に当接するクリーニングローラ160とを有している。なお、図5に示すように、クリーニング部150を一つのユニットとし、画像形成装置本体に着脱可能にしたもの(クリーニングユニット)としてもよい。このようなクリーニングユニットは、少なくともシート体(ウエブ)とクリーニングローラとを有してなり、本発明の定着装置にクリーニング部150として用いることもできる。
定着装置
図1(A)は、本発明の定着装置で用いられるクリーニング部を示す要部概略図である。また図1(B)はウエブ巻取り軸を中心にしたウエブにより画像形成に寄与しないトナー(残トナーなど)のクリーニングを説明するために示した図である。
本発明の定着装置は、内部に熱発生手段を有する熱定着ローラ(加熱ローラ)30と、熱定着ローラ30を加圧する加圧ローラ32とを有し、熱定着ローラ30に当接してクリーニング部(図3参照)が設けられている。
クリーニング部150は、図2に示すように、シート状のシート体150aを有している。以下の説明ではシート体150aをウエブを用いて説明する。本発明で使用されるシート体は定着装置に使用されている熱定着ローラの定着面を清掃可能なシート状のシート体が用いられ、好ましくは熱定着ローラ30の加熱温度によって溶融しないような材料が用いられる。また以下の説明でシート体送り軸などをウエブ送り軸などと表記する。このようなウエブ150aと、ウエブ送り軸151と、熱定着ローラ30にシート状のウエブ150aを当接させるための押圧ローラ152と、ウエブ巻取り軸153と、前記シート状ウエブ150aの熱定着ローラ30の当接面と異なる他の面に当接するクリーニングローラ160とを有している。なお、図5に示すように、クリーニング部150を一つのユニットとし、画像形成装置本体に着脱可能にしたもの(クリーニングユニット)としてもよい。このようなクリーニングユニットは、少なくともシート体(ウエブ)とクリーニングローラとを有してなり、本発明の定着装置にクリーニング部150として用いることもできる。
図2(A)は、クリーニング部の要部詳細図であり、(B)は図2(A)のa部分(点線で表示した部分)をその軸方向から伝達手段を中心に見た一部詳細図である。
図2に示すように、熱定着ローラ30に当接するクリーニング部150は、その上流側にクリーニングローラ160が熱定着ローラ30に当接させて設けられ、下流側にシート状のウエブ150aが押圧ローラ152により、熱定着ローラ30に当接されている。またウエブ巻取り軸153はウエブ150aの前記した熱定着ローラ30との当接面aを巻き込む様に、巻取り軸(ウエブ巻取りローラ)153の内周面として巻き取り、ウエブの当接面と異なる面(巻き取ったウエブ巻取りローラの外周面)に、クリーニングローラ160が当接されるように構成されている。
図2に示すように、熱定着ローラ30に当接するクリーニング部150は、その上流側にクリーニングローラ160が熱定着ローラ30に当接させて設けられ、下流側にシート状のウエブ150aが押圧ローラ152により、熱定着ローラ30に当接されている。またウエブ巻取り軸153はウエブ150aの前記した熱定着ローラ30との当接面aを巻き込む様に、巻取り軸(ウエブ巻取りローラ)153の内周面として巻き取り、ウエブの当接面と異なる面(巻き取ったウエブ巻取りローラの外周面)に、クリーニングローラ160が当接されるように構成されている。
ウエブ(シート体)150aとしては耐熱性の不織布または織布(清浄なウエスなど)が用いられ、たとえばシリコーンオイル等の離型剤が含浸され、さらに界面活性剤などが含浸されていてもよい。このようなクリーニングウエブ150aのクリーニング面(当接面)は、図1(B)に示すように、巻取り軸(シート体巻取りローラ)153の内周面aとなるように、すなわち当接面が内径側(図1(B)であるa側内周面となる側の面)となって巻き取っており、また、このウエブ巻取り軸(シート体巻取りローラ)153の外周面側bにクリーニングローラ160(引出し線がローラまで達していません:失礼しました。訂正しました。)が当接されている。このため、定着ローラに当接されたウエブ150aの面(図1(B)のa側の面)はウエブ巻取り軸153の中心に向かって巻き取られていくので、ウエブ巻取り軸153に巻き取られた外周面は常にウエブ150aの当接面とは裏側のクリーンな面であり、このクリーンな面bによって、クリーニングローラ160上のオフセットトナーT2が回収され、ウエブ150aの当接面のみでなく、ウエブ150aの両面を無駄なく効果的に効率よく利用することができ、ウエブの消費を抑えて省スペース化に寄与することが可能である。
またクリーニングローラ160は、熱定着ローラ30に当接するとともに、図2(A)に示す矢印方向(この図では時計回り方向)に回転するように駆動される。このため、クリーニングローラ160が熱定着ローラ30に当接されるとともに、回転駆動させることによって、クリーニングローラ160上のオフセットトナーT2をシート体であるウエブ150aに積極的に回収させ、クリーニングローラ160を清浄に保持してクリーニング性を高く維持させることができる。特に高分子がクリーニングローラ160に付着したままであると、クリーニングローラ160が高分子と溶和したりすることにより劣化したり、あるいは除去したはずのトナーの高分子成分が低濃度であっても溶出して全体に広がり、フィルミングを形成するなどの悪化を早期にしかも未然に防止して、新たなオフセットトナーの付着を防止する効果も有する。
なお本発明の定着装置に使用されるシート体は、シート体を熱定着ローラに当接させた後に巻取りローラに前記した熱定着ローラとの当接面を内周面として巻き取り、巻き取られたシート体の、まだ清浄な外周面をクリーニングローラ160と当接させて、このクリーニングローラ160を清浄化するように配置されるようにしているが、巻取りローラ153を送りローラとし、クリーニングローラ160と当接させてクリーニングローラのオフセットトナー由来の汚れを清浄化した後に、清浄な面(153を送りローラとする)のない周面側の面(図1(B)のa側の面を、当接ローラ152により、熱定着ローラ30に当接させて、熱定着ローラ30上のオフセットトナーおよびそのトナーに由来する汚染物を、取るように構成することもできる。
また本発明のクリーニング方法の発明は、加熱ローラと一対となる定着ローラにより紙などの記録媒体上のトナーを定着する定着装置における前記加熱ローラ上のオフセットトナーを含む汚染物を除去するクリーニング方法であって、前記加熱ローラ上の前記オフセットトナーを拭き取るためのシート体と送り手段と巻取り手段とを有するシート部により前記加熱ローラと当接させる工程と、巻き取られたシート体の前記当接面と異なる面である第2の面を外周面とし、前記巻き取られた状態における前記外周面の状態で前記外周面と、前記加熱ローラに接離可能なクリーニングローラとを当接させて前記クリーニングローラを清浄化する工程とを有することを特徴とする。
このような本発明のクリーニング方法の発明において、さらに前記した第1の面を内周面として巻き取る工程または前記第1の面を内周面とするローラを巻開する(巻いてある状態を解包する状態とする)工程の何れかをさらに有することもできる。また前記した第2の面が巻き取られた状態でクリーニングローラと接触した後に巻き取られた状態から解きほぐされてシート状になってシート体の前記第2の面と異なる第1の面が加熱ローラに当接する場合、その当接の際に解包されたシート状のシート体を加熱ローラに当接させるためのローラの表面層は、後述する中空ローラ162の表面部(表面被覆層)と同様のシリコーンゴム、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂などを用いた耐熱弾性層で被覆されていることが好ましい。
このような本発明のクリーニング方法の発明において、さらに前記した第1の面を内周面として巻き取る工程または前記第1の面を内周面とするローラを巻開する(巻いてある状態を解包する状態とする)工程の何れかをさらに有することもできる。また前記した第2の面が巻き取られた状態でクリーニングローラと接触した後に巻き取られた状態から解きほぐされてシート状になってシート体の前記第2の面と異なる第1の面が加熱ローラに当接する場合、その当接の際に解包されたシート状のシート体を加熱ローラに当接させるためのローラの表面層は、後述する中空ローラ162の表面部(表面被覆層)と同様のシリコーンゴム、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂などを用いた耐熱弾性層で被覆されていることが好ましい。
また前記したクリーニングローラ160は熱定着ローラ30と、接離(当接状態と離間状態)可能に構成することができる。図1(A)はクリーニングローラ160の当接の状態を示し、図3(A)は、熱定着ローラ30とΔLの距離(図面上の実際の離間距離と、Lが示す幅が一致していないで離間されている状態を示す図であり、図3(B)は図3(A)のb部分をその軸方向からその伝達手段を中心に見た一部詳細図である。このように、クリーニングローラは定着ローラに対し離間可能(あるいは接離可能)であるので、常に当接している時に比べてクリーニングローラ160の温度が下がるため、クリーニングローラ160からのオフセットトナーの溶出などを防止させることができる。また熱定着ローラの汚れを検出するセンサ(光センサ)を設けて汚れ箇所を検出し、接離を繰り返したり、当接させたりして適宜クリーニングするようにクリーニングを実行させることも本発明の定着装置およびこれを有する画像形成装置は行うことができる。
また本発明の定着装置では、熱定着ローラと、クリーニングローラ160とを前記したように、離間可能とする構成を採用しているので、離間時は押圧ローラ152を中心にウエブ巻取り軸153とクリーニングローラ160とが図3で説明する図では時計周回方向に回転する。ウエブ巻取り軸153は図示しないワンウェイクラッチまたはトルクリミッタを具備しているので、これにより回転動作によって逆回転せずに、ウエブ150aのたるみを有効に防止している。
また本発明の定着装置では、熱定着ローラと、クリーニングローラ160とを前記したように、離間可能とする構成を採用しているので、離間時は押圧ローラ152を中心にウエブ巻取り軸153とクリーニングローラ160とが図3で説明する図では時計周回方向に回転する。ウエブ巻取り軸153は図示しないワンウェイクラッチまたはトルクリミッタを具備しているので、これにより回転動作によって逆回転せずに、ウエブ150aのたるみを有効に防止している。
図1はクリーニングローラ160が加圧手段である加圧スプリング165によってウエブ巻取り軸(シート体巻取りローラ)153(実際には軸153外周のウェブの外周)に加圧されている例を示す。この加圧手段の例は図2(B)、図3(B)にも示すように、クリーニングローラ160が熱定着ローラ(加熱ローラ)30に対して離間されている時でもクリーニングローラ160とウエブ巻取り軸(シート体巻取りローラ)153は当接して設けられているので、加圧状態が維持されるように構成されている。これによって、クリーニングローラ160はウエブ150aに当接されているのでクリーニングローラ160によってクリーニングされたオフセットトナーT2をウエブ150aの当接面(熱定着ローラ30とウエブ150aとが接するウエブの面)と異なる面に回収させて常にクリーニングローラ160のクリーニンング性を高く維持させることができる。
また、図1に示すように、定着ローラ30の表面から回収されたオフセットトナーはウエブ150aによる回収トナーT1と、クリーニングローラ160による回収トナーT2とからなる。回収トナーT1は図1に示すように、ウエブ巻取り軸153中心に向かって巻き取られるウエブ150aの内径側に付着していくので、ウエブ巻取り軸153の外周面はその裏面側のクリーンな面が現われることになる。このクリーンな面にクリーニングローラ160からの回収トナーT2が付着することでクリーニングローラ160表面からのオフセットトナーT1、T2を除去するとともに、ウエブ150aの有効な利用が可能となる。
図4は本発明の定着装置に使用されるクリーニングローラ160の詳細断面図を示す。クリーニングローラ160は、鉄、アルミ系などの金属製の中空ローラ162にヒートパイプ163が、強度部材(ここでは中空ローラ)である外管を加熱膨張させた後、耐食部材である内管(ここではヒートパイプ)を挿入して水圧で加圧拡管し、外管の冷却収縮によって焼嵌め状態の二重管を作る方法である熱拡管法によって圧入されて形成されている。ヒートパイプ163の加熱時には、ヒートパイプ163に内填された熱媒体(水などの液体を含む媒体:ジェル状媒体も含む)が、このクリーニングローラの軸方向に温度を均一に保持する性質により、このローラの軸方向における熱均一性が保持される。
また、中空ローラ162の表面部(表面被覆層)は、シリコーンゴム、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂などを用いた耐熱弾性層164で被覆されている。クリーニングローラ160は内部にヒートパイプ163を有する事で加熱させてこのクリーニングローラの軸方向の温度ムラによる熱不均一性が防止され、溶け出しを防止させるという効果を有する。
耐熱弾性層164は定着ローラ30の表層よりも離型性の劣る材質(換言すれば、定着ローラ30の表層よりも接着あるいは密着性に優れた材質)を選定することで離型性の差を利用してよりクリーニング性能を発揮したクリーニングローラ160を用いることもできる。
また、中空ローラ162の表面部(表面被覆層)は、シリコーンゴム、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂などを用いた耐熱弾性層164で被覆されている。クリーニングローラ160は内部にヒートパイプ163を有する事で加熱させてこのクリーニングローラの軸方向の温度ムラによる熱不均一性が防止され、溶け出しを防止させるという効果を有する。
耐熱弾性層164は定着ローラ30の表層よりも離型性の劣る材質(換言すれば、定着ローラ30の表層よりも接着あるいは密着性に優れた材質)を選定することで離型性の差を利用してよりクリーニング性能を発揮したクリーニングローラ160を用いることもできる。
また、クリーニングローラ160は、通紙中は図5に示すように、定着ローラ30に当接する位置に配設され、非通紙中は図3に示すように、定着ローラ30からΔLの距離、離間する位置に配設されている。この場合に図2(B)に示す定着ローラ30との加圧調整機構である165(制圧手段)に代えて202をクラッチ機構にすることにより、クリーニングローラ160と定着ローラ30との接離を行うこともできる。
またクリーニングローラ160は前記したようにその軸方向に均一にその表面温度がなるように制御されるような構成を採用することができるので、これによって離間時はクリーニングローラ160の温度を下げていることもできる。このように、クリーニングローラ160は通紙時のみ熱定着ローラ30に当接させ、非通紙時は離間させているので、待機中はクリーニングローラ160が冷却されるため熱定着ローラ30のクリーニングにより除去したオフセットトナーT2が溶解あるいは軟化せず、有効に除去したトナーT2の溶け出しを防止させることができる。
またクリーニングローラ160は前記したようにその軸方向に均一にその表面温度がなるように制御されるような構成を採用することができるので、これによって離間時はクリーニングローラ160の温度を下げていることもできる。このように、クリーニングローラ160は通紙時のみ熱定着ローラ30に当接させ、非通紙時は離間させているので、待機中はクリーニングローラ160が冷却されるため熱定着ローラ30のクリーニングにより除去したオフセットトナーT2が溶解あるいは軟化せず、有効に除去したトナーT2の溶け出しを防止させることができる。
またクリーニングローラ160は熱定着ローラ30に当接している時は、図2(B)に示すように、定着ギヤ201からクリーニングローラ駆動ギヤ202に駆動力を伝達して回転駆動させて熱定着ローラ30のオフセットトナーを積極的に回収し、また、非通紙時は図3に示すように、定着ローラ30から離間するとともに定着ギヤ201からの駆動が解除される構成とすることができる。このようにすると、クリーニングローラ160は、非通紙中は回転駆動を解除させることによって待機時のクリーニング動作による空回転を行っても定着駆動モータへのトルクを低く抑えることができ、異音発生などを防止させることができる。また非通紙中に熱定着ローラ30がクリーニング動作による空回転を実施しても図示しない定着駆動モータへのトルクを低く抑えることが可能である。
次に上記したような定着装置を有する画像形成装置について説明する。
図6は、本発明の定着装置を有する画像形成装置の全体概略図を示す。画像形成装置は、本発明の定着装置を有しており、他に、感光体と、転写装置とを少なくとも有して構成される。
図6に示すように、図中符号100は、複写装置本体(画像形成装置本体)である。複写装置本体100は、その上に画像読取装置200が取り付けられ、シートバンク(1以上のカセット)300上に載置されている。
また、画像読取装置200の上には、背面側を支点に上下に開閉自在の自動原稿搬送装置(ADF)400が設けられている。
図6は、本発明の定着装置を有する画像形成装置の全体概略図を示す。画像形成装置は、本発明の定着装置を有しており、他に、感光体と、転写装置とを少なくとも有して構成される。
図6に示すように、図中符号100は、複写装置本体(画像形成装置本体)である。複写装置本体100は、その上に画像読取装置200が取り付けられ、シートバンク(1以上のカセット)300上に載置されている。
また、画像読取装置200の上には、背面側を支点に上下に開閉自在の自動原稿搬送装置(ADF)400が設けられている。
複写装置本体100には、内部に像担持体として、ドラム状の感光体10が備えられている。
感光体10の周囲には、画像形成処理を実施するために、図中左側に配置する帯電装置11から、感光体10の回転方向(反時計方向)Aに沿った順に、下側に現像装置12、右側に転写装置13、上側にクリーニング装置14がそれぞれ、配置されている。
現像装置12では、トナーとして、たとえば重合法により製造した重合トナーが用いられ、そのトナーが現像ローラを用いて感光体10上の静電潜像上に付着して静電潜像が可視像化(現像)される。
また、転写装置13は、上下のローラ15、16の間に転写ベルト17を掛け回して構成され、その転写ベルト17を転写位置Bで感光体10の周面に押し当てるようになっている。
感光体10の周囲には、画像形成処理を実施するために、図中左側に配置する帯電装置11から、感光体10の回転方向(反時計方向)Aに沿った順に、下側に現像装置12、右側に転写装置13、上側にクリーニング装置14がそれぞれ、配置されている。
現像装置12では、トナーとして、たとえば重合法により製造した重合トナーが用いられ、そのトナーが現像ローラを用いて感光体10上の静電潜像上に付着して静電潜像が可視像化(現像)される。
また、転写装置13は、上下のローラ15、16の間に転写ベルト17を掛け回して構成され、その転写ベルト17を転写位置Bで感光体10の周面に押し当てるようになっている。
図6中、帯電装置11およびクリーニング装置14の左側に、現像装置12に新しいトナーを補給するトナー補給装置20が設けられる。
また、複写機装置本体100の内部には、シートバンク300の後述するシートカセット61から送り出したシート(記録媒体:記録紙)Sが転写位置Bを経てスタック位置まで下方から上方へと搬送するシート搬送装置Cが備えられている。
シート搬送装置Cは、供給路R1、手差し供給路R2、およびシート搬送路Rとを有して構成されており、シート搬送路Rには、感光体10の上流位置に一対のレジストローラ21が設けられている。
また、感光体10の下流位置には、前述した本発明の定着装置22を備える。
定着装置22のさらに下流には、排出分岐爪34、排出ローラ35、第1加圧ローラ36、第2加圧ローラ37および腰付ローラ38が設けられ、その先に、画像形成済みのシートをスタックする排出スタック部39が設けられている。
複写機装置本体100には、図中右側面に、スイッチバック装置42が設けられている。
また、複写機装置本体100の内部には、シートバンク300の後述するシートカセット61から送り出したシート(記録媒体:記録紙)Sが転写位置Bを経てスタック位置まで下方から上方へと搬送するシート搬送装置Cが備えられている。
シート搬送装置Cは、供給路R1、手差し供給路R2、およびシート搬送路Rとを有して構成されており、シート搬送路Rには、感光体10の上流位置に一対のレジストローラ21が設けられている。
また、感光体10の下流位置には、前述した本発明の定着装置22を備える。
定着装置22のさらに下流には、排出分岐爪34、排出ローラ35、第1加圧ローラ36、第2加圧ローラ37および腰付ローラ38が設けられ、その先に、画像形成済みのシートをスタックする排出スタック部39が設けられている。
複写機装置本体100には、図中右側面に、スイッチバック装置42が設けられている。
スイッチバック装置42は、シート搬送路Rの排出分岐爪34位置から分岐し、一対のスイッチバックローラ43を備えるスイッチバック位置44まで導く反転路R3と、スイッチバック位置44から、再びシート搬送路Rのレジストローラ21まで導く再搬送路R4とを有するシート搬送装置Dを備える。
シート搬送装置Dには、シートを搬送する複数対のシート搬送ローラ66が備えられている。
現像装置12の図中左側には、レーザ書込装置47が設けられている。
レーザ書込装置47には、たとえばレーザ光源(不図示)、走査用の回転多面鏡48、ポリゴンモータ49、fθレンズ等の走査光学系50などが備えられている。
一方、画像読取装置200には、光源53、複数のミラー54、結像用光学レンズ55、CCD等のイメージセンサ56などが設けられており、上面には、コンタクトガラス57が配置されている。
シート搬送装置Dには、シートを搬送する複数対のシート搬送ローラ66が備えられている。
現像装置12の図中左側には、レーザ書込装置47が設けられている。
レーザ書込装置47には、たとえばレーザ光源(不図示)、走査用の回転多面鏡48、ポリゴンモータ49、fθレンズ等の走査光学系50などが備えられている。
一方、画像読取装置200には、光源53、複数のミラー54、結像用光学レンズ55、CCD等のイメージセンサ56などが設けられており、上面には、コンタクトガラス57が配置されている。
コンタクトガラス57上の自動原稿搬送装置400には、原稿の載置位置に不図示の原稿セット台が設けられるとともに、排出位置に不図示の原稿スタック台が備えられている。また、原稿シートを、原稿セット台から画像読取装置200のコンタクトガラス57上の読取位置を経て原稿スタック台まで搬送する不図示の原稿搬送路を有するシート搬送装置が設けられ、このシート搬送装置に、原稿シートを搬送する不図示のシート搬送ローラが複数配備されている。
他方、シートバンク300には、内部に、記録媒体(記録紙)であるシートSを収納するシートカセット61がたとえば多段に装備されている。
他方、シートバンク300には、内部に、記録媒体(記録紙)であるシートSを収納するシートカセット61がたとえば多段に装備されている。
各シートカセット61には、それぞれ対応して呼出ローラ62、供給ローラ63および分離ローラ64がそれぞれ設けられている。
多段に備えるシートカセット61の図中右側に、装置本体100のシート搬送路Rへと通じる上述した供給路R1が形成されている。
供給路R1にも、シートを搬送するいくつかのシート搬送ローラ66が備えられている。
多段に備えるシートカセット61の図中右側に、装置本体100のシート搬送路Rへと通じる上述した供給路R1が形成されている。
供給路R1にも、シートを搬送するいくつかのシート搬送ローラ66が備えられている。
なお、複写機装置本体100には、図中右側面に、手差し供給部68が設けられており、その手差し供給部68には、手差しトレイ67が開閉自在に設けられているとともに、その手差しトレイ67上にセットした手差しシートを、シート搬送路Rへと導く上述した手差し供給路R2が装備されている。
手差しトレイ67にも同様に、呼出ローラ62、供給ローラ63、分離ローラ64が設けられている。
このような構成の複写機を用いてコピーをとるときは、メインスイッチ(不図示)により電源供給するとともに、自動原稿搬送装置400の原稿セット台に原稿をセットする。
手差しトレイ67にも同様に、呼出ローラ62、供給ローラ63、分離ローラ64が設けられている。
このような構成の複写機を用いてコピーをとるときは、メインスイッチ(不図示)により電源供給するとともに、自動原稿搬送装置400の原稿セット台に原稿をセットする。
ブック原稿のような場合には、自動原稿搬送装置400を開いて画像読取装置200のコンタクトガラス57上に直接原稿をセットし、自動原稿搬送装置400を閉じて押える。
そして、スタートスイッチ(不図示)を押すと、自動原稿搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿をシート搬送ローラにより原稿搬送路を通して、コンタクトガラス57上へと移動するとともに画像読取装置200を駆動し、原稿内容を読み取って原稿スタック台上に排出する。
そして、スタートスイッチ(不図示)を押すと、自動原稿搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿をシート搬送ローラにより原稿搬送路を通して、コンタクトガラス57上へと移動するとともに画像読取装置200を駆動し、原稿内容を読み取って原稿スタック台上に排出する。
一方、コンタクトガラス57上に直接原稿をセットしたときは、直ちに画像読取装置200を駆動する。
画像読取装置200を駆動すると、画像読取装置200は、光源53をコンタクトガラス57に沿って移動するとともに、光源53からの光をコンタクトガラス57上の原稿面に照射して得た反射光を複数のミラー54で反射し、結像用光学レンズ55を経て、イメージセンサ56に入力し、そのイメージセンサ56で原稿内容を読み取る。
この際に、コンタクトガラス57上で原稿を止めて光源53の方を移動して原稿内容を読み取ってもよく、また、原稿を搬送しながら固定光源の光を原稿面に照射して原稿内容を順次読み取るようにしてもよい。
画像読取装置200を駆動すると、画像読取装置200は、光源53をコンタクトガラス57に沿って移動するとともに、光源53からの光をコンタクトガラス57上の原稿面に照射して得た反射光を複数のミラー54で反射し、結像用光学レンズ55を経て、イメージセンサ56に入力し、そのイメージセンサ56で原稿内容を読み取る。
この際に、コンタクトガラス57上で原稿を止めて光源53の方を移動して原稿内容を読み取ってもよく、また、原稿を搬送しながら固定光源の光を原稿面に照射して原稿内容を順次読み取るようにしてもよい。
また、スタートスイッチを押したとき、所定のタイミングで不図示の感光体駆動モータにより感光体10を回転し、まず帯電ローラを用いた帯電装置11により感光体の表面を一様に帯電し、次いで上述の画像読取装置200で読み取った原稿内容に応じてレーザ書込装置47で書込みを行って感光体10の表面に静電潜像を形成し、その後、現像装置12でトナーを付着させてその静電潜像を可視像化(現像)する。
さらに、スタートスイッチを押したとき、所定のタイミングでシートバンク300中に多段に備える複数のシートカセット61中の選択サイズに対応するシートカセット61内から呼出ローラ62によりシートSを送り出し、続く供給ローラ63・分離ローラ64で1枚ずつ分離して搬送しながら供給路R1に入れ、シート搬送ローラ66で搬送してシート搬送路Rへと導き、レジストローラ21に突き当てて止め、上述した感光体10の可視像化したトナー画像の回転にタイミングを合わせてレジストローラ21を回転し、感光体10の右側へと送り込む。
または、手差し給紙部68の手差しトレイ67を開けて、その手差しトレイ67上にセットした手差しシートを呼出ローラ62により送り出し、続く供給ローラ63・分離ローラ64で1枚ずつ分離して搬送しながら手差し供給路R2に入れ、シート搬送ローラ66で搬送してシート搬送路Rへ導き、同じくレジストローラ21で感光体10の回転にタイミングを合わせて感光体10の右側へと送り込む。
さらに、スタートスイッチを押したとき、所定のタイミングでシートバンク300中に多段に備える複数のシートカセット61中の選択サイズに対応するシートカセット61内から呼出ローラ62によりシートSを送り出し、続く供給ローラ63・分離ローラ64で1枚ずつ分離して搬送しながら供給路R1に入れ、シート搬送ローラ66で搬送してシート搬送路Rへと導き、レジストローラ21に突き当てて止め、上述した感光体10の可視像化したトナー画像の回転にタイミングを合わせてレジストローラ21を回転し、感光体10の右側へと送り込む。
または、手差し給紙部68の手差しトレイ67を開けて、その手差しトレイ67上にセットした手差しシートを呼出ローラ62により送り出し、続く供給ローラ63・分離ローラ64で1枚ずつ分離して搬送しながら手差し供給路R2に入れ、シート搬送ローラ66で搬送してシート搬送路Rへ導き、同じくレジストローラ21で感光体10の回転にタイミングを合わせて感光体10の右側へと送り込む。
感光体10の右側へ送り込まれたシートSに、転写装置13により転写位置Bで感光体10上のトナー画像を転写して画像を形成する。画像転写後の感光体10上の残留トナーは定着装置に設けられているクリーニング装置で除去して清掃され、不図示の除電装置で感光体10上の残留電位を除去して帯電からはじまる次の画像形成に備える。
一方、画像転写後のシートSは、転写ベルト17で搬送して定着装置22に入れ、熱定着ローラ30と加圧ローラ32間に通して、回転するそれら熱定着ローラ30と加圧ローラ32とで搬送しながら、熱と圧力を加えてシートS上のトナー画像を定着する。その後、シートSは、排出ローラ35、第1加圧ローラ36、第2加圧ローラ37、腰付ローラ38により、腰をつけて曲げ剛性を高められた状態で排出スタック部39上に排出して積載される。
一方、画像転写後のシートSは、転写ベルト17で搬送して定着装置22に入れ、熱定着ローラ30と加圧ローラ32間に通して、回転するそれら熱定着ローラ30と加圧ローラ32とで搬送しながら、熱と圧力を加えてシートS上のトナー画像を定着する。その後、シートSは、排出ローラ35、第1加圧ローラ36、第2加圧ローラ37、腰付ローラ38により、腰をつけて曲げ剛性を高められた状態で排出スタック部39上に排出して積載される。
本発明の定着装置を有する画像形成装置では、前記した定着の際に定着装置のクリーニング部により、定着装置のクリーニングを同時に行うようにすることが好ましい。たとえば、クリーニングローラ160の接離を定着装置の熱定着ローラ30または加圧ローラ32の動作と連動させ、紙などの記録媒体上にトナーを定着させる定着が行われるときに熱定着ローラ30と当接させ、クリーニング工程を行うようにすることができる。
なお、シートの両面に画像を転写する場合は、排出分岐爪34を切り換える。そして、表面にトナー画像を転写したシートを、シート搬送路Rから反転路R3に入れ、シート搬送ローラ66で搬送してスイッチバック位置44へ入れ、スイッチバックローラ43でスイッチバックすることにより再搬送路R4に入れて反転し、シート搬送ローラ66で搬送して再びシート搬送路Rに導き、前述と同様にしてシートの裏面にも画像を転写することができる。
なお、シートの両面に画像を転写する場合は、排出分岐爪34を切り換える。そして、表面にトナー画像を転写したシートを、シート搬送路Rから反転路R3に入れ、シート搬送ローラ66で搬送してスイッチバック位置44へ入れ、スイッチバックローラ43でスイッチバックすることにより再搬送路R4に入れて反転し、シート搬送ローラ66で搬送して再びシート搬送路Rに導き、前述と同様にしてシートの裏面にも画像を転写することができる。
30 熱定着ローラ(加熱ローラ)、32 加圧ローラ、150 クリーニング部(クリーニング手段)、150a シート体(ウエブ)、151 ウエブ送り軸、152 押圧ローラ、153 ウエブ巻取り軸、160 クリーニングローラ、161a、161b クリーニングローラの軸端部、162 中空ローラ、163 ヒートパイプ、164 中空ローラの表面部(表面層)、165 制圧手段、201 定着ギヤ、202 クリーニングローラ駆動ギヤ、T1、T2 回収トナー(オフセットトナー)
Claims (10)
- 加熱ローラをクリーニングするためのクリーニング手段を有する定着装置において、
前記クリーニング手段はシート部とクリーニングローラとを有し、前記シート部はロール状に巻取り可能であり、前記シート部の一方の面に前記加熱ローラが当接され、前記シート部の他方の面に前記クリーニングローラが当接されることを特徴とする定着装置。 - 加熱ローラと一対となる定着ローラ間に紙などの記録媒体を通して前記記録媒体上のトナー画像を前記記録媒体上に定着させる定着装置であり、
前記定着装置は前記加熱ローラをクリーニングするクリーニング手段を備え、
前記クリーニング手段は巻取り可能なシート部とクリーニングローラとを有し、前記シート部は前記加熱ローラと前記シート部の第1の面と当接され、前記第1の面と異なる前記シート部の第2の面が巻き取られた状態における外周面の状態で前記クリーニングローラと当接されることを特徴とする定着装置。 - 前記クリーニングローラは前記加熱ローラと当接され、回転駆動されることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
- 前記クリーニングローラは前記加熱ローラと接離可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の定着装置。
- 前記クリーニングローラは内部に加熱手段を具備し、当該ローラ表面に弾性層が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の定着装置。
- 前記クリーニングローラは、通紙中は前記加熱ローラに当接し非通紙中は離間していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の定着装置。
- 前記クリーニングローラは、通紙中は回転駆動し非通紙中は回転駆動から開放されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の定着装置。
- 少なくとも巻取り可能なシート体とクリーニングローラとを有するクリーニングユニットであって、画像形成装置本体に着脱自在とすることを特徴とするクリーニングユニット。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の定着装置または請求項8に記載のクリーニングユニットを有することを特徴とする画像形成装置。
- 加熱ローラと一対となる定着ローラにより紙などの記録媒体上のトナーを定着する定着装置における前記加熱ローラ上のオフセットトナーを含む汚染物を除去するクリーニング方法であって、
前記加熱ローラ上の前記オフセットトナーを拭き取るためのシート体と送り手段と巻取り手段とを有するシート部により前記加熱ローラと当接させる工程と、
巻き取られたシート体の前記当接面と異なる面である第2の面を外周面とし、前記巻き取られた状態における前記外周面の状態で前記外周面と、前記加熱ローラに接離可能なクリーニングローラとを当接させて前記クリーニングローラを清浄化する工程と、
を有することを特徴とするクリーニング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007298669A JP2009122554A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 定着装置、画像形成装置、クリーニングユニットおよびクリーニング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007298669A JP2009122554A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 定着装置、画像形成装置、クリーニングユニットおよびクリーニング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009122554A true JP2009122554A (ja) | 2009-06-04 |
Family
ID=40814740
Family Applications (1)
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JP2007298669A Pending JP2009122554A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 定着装置、画像形成装置、クリーニングユニットおよびクリーニング方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009122554A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9207592B2 (en) | 2013-01-09 | 2015-12-08 | Sharp Kabushiki Kaisha | Fixing device capable of preventing temperature drop due to heat absorption and image forming apparatus including same |
-
2007
- 2007-11-16 JP JP2007298669A patent/JP2009122554A/ja active Pending
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