JP2012132362A - 燃料噴射弁および内燃機関 - Google Patents

燃料噴射弁および内燃機関 Download PDF

Info

Publication number
JP2012132362A
JP2012132362A JP2010284942A JP2010284942A JP2012132362A JP 2012132362 A JP2012132362 A JP 2012132362A JP 2010284942 A JP2010284942 A JP 2010284942A JP 2010284942 A JP2010284942 A JP 2010284942A JP 2012132362 A JP2012132362 A JP 2012132362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel injection
valve
hole
fuel
injection valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010284942A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5195890B2 (ja
Inventor
Eriko Matsumura
恵理子 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2010284942A priority Critical patent/JP5195890B2/ja
Priority to US13/316,905 priority patent/US8657214B2/en
Priority to CN201110424328.2A priority patent/CN102562397B/zh
Publication of JP2012132362A publication Critical patent/JP2012132362A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5195890B2 publication Critical patent/JP5195890B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M61/00Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
    • F02M61/16Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
    • F02M61/18Injection nozzles, e.g. having valve seats; Details of valve member seated ends, not otherwise provided for
    • F02M61/1806Injection nozzles, e.g. having valve seats; Details of valve member seated ends, not otherwise provided for characterised by the arrangement of discharge orifices, e.g. orientation or size
    • F02M61/1826Discharge orifices having different sizes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M61/00Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
    • F02M61/16Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
    • F02M61/18Injection nozzles, e.g. having valve seats; Details of valve member seated ends, not otherwise provided for
    • F02M61/1806Injection nozzles, e.g. having valve seats; Details of valve member seated ends, not otherwise provided for characterised by the arrangement of discharge orifices, e.g. orientation or size
    • F02M61/1813Discharge orifices having different orientations with respect to valve member direction of movement, e.g. orientations being such that fuel jets emerging from discharge orifices collide with each other
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M61/00Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
    • F02M61/16Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
    • F02M61/18Injection nozzles, e.g. having valve seats; Details of valve member seated ends, not otherwise provided for
    • F02M61/1806Injection nozzles, e.g. having valve seats; Details of valve member seated ends, not otherwise provided for characterised by the arrangement of discharge orifices, e.g. orientation or size
    • F02M61/184Discharge orifices having non circular sections

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】デポジットを燃料噴射弁から積極的に取り除くことを可能にする燃料噴射弁を提供する。
【解決手段】本発明は、弁ボディ12に対する弁部材14の移動により燃料供給を制御する燃料噴射弁10に関する。燃料噴射弁10は、弁ボディ12のサック部12cに開口する第1端部16aと弁ボディ12の外壁に開口する第2端部16bとを有するスリット状噴孔16と、サック部12cに開口する第1端部20aと弁ボディ12の外壁12fに開口する第2端部20bとを有して噴孔16を貫通する貫通孔20とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、弁ボディに対する弁部材の移動により燃料供給を制御可能な燃料噴射弁、および、それを備えた内燃機関に関する。
内燃機関、特に燃料を吸気ポートではなく燃焼室に直接噴射する筒内直噴式エンジンでは、燃料噴射弁から噴射された燃料に由来するデポジット(酸化物、炭化物、分解生成物など)が噴孔およびその周辺に付着し、燃料噴射量の低下や噴霧形状の変化を生じ、燃焼の制御性を悪化させる原因となる。
噴孔内面へのデポジット付着を解消する1つの手段として、燃料噴射弁のサック部から噴孔内へ流入する燃料流のキャビテーションが利用されている。サック部からの燃料は細径の噴孔入口で絞られて高圧化した直後に噴孔内への流入により瞬時に減圧し、これに伴いキャビテーションが発生する。キャビテーションによる衝撃波のエネルギーにより、デポジットが付着せず、また、付着したデポジットは剥離する。
例えば、特許文献1は、扁平な扇型スリット状ノズルの形態である噴孔を備える燃料噴射弁で、キャビテーションによりデポジット付着を抑制することを開示する。そして特許文献1では、キャビテーションの起き難い噴孔内面部分の表面粗さを低減したり、該部分にデポジット付着抑制膜を形成したりすることが提案されている。
特開2009−264193号公報
しかし、特許文献1の提案は、デポジットを付着し難くするものであり、デポジットを積極的に取り除くものではない。
そこで本発明はかかる事情に鑑みて創案されたものであり、その一の目的は、燃料噴射弁にデポジットが付着した場合、そのデポジットを燃料噴射弁から積極的に取り除くことにある。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様によれば、弁ボディに対する弁部材の移動により燃料供給を制御する燃料噴射弁であって、前記弁ボディのサック部に開口する第1端部と前記弁ボディの外壁に開口する第2端部とを有するスリット状噴孔と、前記サック部に開口する第1端部と前記弁ボディの前記外壁に開口する第2端部とを有して前記噴孔を貫通する貫通孔とを備えた、燃料噴射弁が提供される。
かかる構成によれば、弁ボディのサック部に開口する第1端部と弁ボディの外壁に開口する第2端部とを有するスリット状噴孔と、サック部に開口する第1端部と弁ボディの外壁に開口する第2端部とを有して噴孔を貫通する貫通孔とを備えるので、スリット状噴孔にキャビテーションが生じ難い場合であっても、サック部内部に発生する負圧を貫通孔を介して噴孔に積極的に導入することが可能になる。したがって、燃料噴射弁にデポジットが付着した場合、燃料噴射弁からデポジットを積極的に取り除くことが可能になり、また、燃料噴射弁へのデポジットの形成を積極的に抑制することができる。
前記噴孔は、前記サック部の中心から径方向に延びるように形成されているとよい。
前記貫通孔は、直線状に形成されているとよい。
前記噴孔は前記燃料噴射弁の中心線に対して傾くように形成されていて、前記貫通孔の前記第1端部は、前記噴孔の前記第1端部よりも前記燃料噴射弁の前記中心線の近くに位置するとよい。
前記燃料噴射弁の前記中心線および前記貫通孔の軸線を含むように定められる平面において前記噴孔の前記第1端部が該噴孔の前記第2端部よりも前記燃料噴射弁の前記中心線の近くにあるように前記噴孔は形成され、前記平面において、前記噴孔が前記燃料噴射弁の前記中心線となす角は、前記貫通孔が前記燃料噴射弁の前記中心線となす角よりも小さいとよい。
前記弁ボディに前記弁部材が着座する閉鎖位置と、前記弁ボディと該弁ボディから離れた前記弁部材との間に形成されるシート開口部の面積が全噴孔の前記第1端部の開口面積以上である高リフト位置と、前記シート開口部の面積が全噴孔の前記第1端部の前記開口面積未満である低リフト位置とに選択的に前記弁部材が位置付けられるとよい。
本発明の他の態様によれば、上記したような燃料噴射弁を備えた、内燃機関が提供される。
前記燃料噴射弁の作動を制御する燃料噴射制御手段は、前記弁ボディに前記弁部材が着座する閉鎖位置と、前記弁ボディと該弁ボディから離れた前記弁部材との間に形成されるシート開口部の面積が全噴孔の前記第1端部の開口面積以上である高リフト位置と、前記シート開口部の面積が全噴孔の前記第1端部の前記開口面積未満である低リフト位置とに選択的に前記弁部材を移動させて燃料噴射を行うとよい。
前記燃料噴射弁にデポジットが形成されているか否かを判定するデポジット形成判定手段をさらに備える場合、前記燃料噴射制御手段は、該デポジット形成判定手段によりデポジットが形成されていると判定されたとき、前記低リフト位置に前記弁部材を移動させて燃料噴射を行うとよい。
燃料として重質燃料を用いているか否かを判定する燃料判定手段をさらに備える場合、前記燃料噴射制御手段は、該燃料判定手段により重質燃料が用いられていると判定されたとき、前記低リフト位置に前記弁部材を移動させて燃料噴射を行うとよい。
本発明の一実施形態の燃料噴射弁の先端部の模式図であり、弁ボディを断面で表した図である。 図1のII−II線に沿った図1の燃料噴射弁の模式図である。 図1の燃料噴射弁の先端部の模式図である。 図1の燃料噴射弁の先端部の模式図である。 図1の燃料噴射弁における噴孔におけるキャビテーション発生領域と貫通孔との関係を説明するための拡大模式図である。 図1の燃料噴射弁を備えた内燃機関の概略図である。 図6の内燃機関での燃料噴射制御の一例を説明するためのフローチャートである。 図1の燃料噴射弁の弁部材の弁ボディに対するリフトを説明するための模式図である。 図6の内燃機関での燃料噴射制御の他の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき説明する。
図1および図2は、本発明の一実施形態に係る燃料噴射弁10の先端部の断面模式図を示す。なお、燃料噴射弁10は、内燃機関の燃焼室に直接燃料を噴射するための筒内噴射用インジェクタであるが、ポート噴射に用いられることも可能である。
燃料噴射弁10の先端部つまりノズル部は、弁ボディとしてのノズルボディ12と、弁部材としてのニードル14とを有している。
ノズルボディ12は、先端に近づくにつれて内径が小さくなる円錐台状の円錐台面12aに弁座12bを有している。円錐台面12aはノズルボディ12の内壁面である。ノズルボディ12は、ノズルボディ12の円錐台面12aの先端側端部に接続するサック部12cを有している。サック部12cは、ノズルボディ12の内壁面により形成されている。サック部12cは、円錐台面12aと接続する円筒面12dと、円筒面12dの円錐台面12aとは反対側に接続する半球状面12eとから構成されている。
サック部12cには噴孔16の一方の端部(第1端部)16aが開口している。特に、サック部12cを形成するノズルボディ12の半球状面12eに、噴孔16の入口側端部16aが開口している。噴孔16の他方の端部(第2端部)16bはノズルボディ12の外壁12fに開口している。これにより、噴孔16は、ノズルボディ12を貫いてサック部12cとノズルボディ12の外壁12fとを接続している。噴孔16は、ノズルボディ12の中心線つまり燃料噴射弁10の中心線Aに対して傾いて延びている。この噴孔16は中心線Aを横切らない。そして、噴孔16はスリット状に形成されている。特に、噴孔16はここでは扁平なスリット状である。また、噴孔16は入口側から出口側に向けて扇型に拡がるように形成されている(図2参照)。このような噴孔16は、サック部12cの中心、より詳しくは半球状面12eを表面とする球体を定めたときの球体中心から径方向に延びるように形成されている。なお、本実施形態では、燃料噴射弁10は噴孔として1つの噴孔16のみを有するように説明されるが、噴孔16と同様に構成される複数の噴孔を備えることができる。複数の噴孔16を備える場合、例えば、それらは中心線A周りに回転対称性を有するように配置および形成されることができる。
弁部材としてのニードル14は、ノズルボディ12の内側で燃料噴射弁10の中心線A方向へ往復移動可能に、燃料噴射弁10内に収容されている。ニードル14は、ノズルボディ12と概ね同軸上に配置されている。ニードル14は、円錐台面14aおよび円錐面14bを有している。円錐台面14aと円錐面14bとの接続部は、ノズルボディ12の弁座12bに接触可能なシール部14cとなる。円錐台面14aおよび円錐面14bはニードル14の外壁面を形成している。
ノズルボディ12の弁座12bには、ニードル14のシール部14cが着座可能である。ニードル14がノズルボディ12から離座することにより、ニードル14の外壁面とノズルボディ12の内面との間にシート開口部18が形成される。これは、燃料通路の開通を意味する。したがって、このような燃料噴射弁10では、コイル(不図示)への通電によりニードル14がノズルボディ12に対して移動されることで、燃料噴射弁10に所定圧力で供給された燃料が噴射される。つまり、燃料噴射弁10は、ニードル14の図における上下移動によりサック部12cへの燃料供給を制御し、サック部12cに開口した噴孔16から図の下方へ燃料を噴霧する。
さらに、貫通孔20がノズルボディ12に形成されている。貫通孔20の一方の端部(第1端部)20aはサック部12cに開口している。特に、サック部12cを形成するノズルボディ12の半球状面12eに、貫通孔20の第1端部20aが開口している。貫通孔20の他方の端部(第2端部)20bはノズルボディ12の外壁12fに開口している。これにより、貫通孔20は、ノズルボディ12を貫いてサック部12cとノズルボディ12の外壁12fとを接続している。貫通孔20は、細長い直線状の略断面円形の孔であり、ノズルボディ12の中心線つまり燃料噴射弁10の中心線Aに対して傾き、中心線Aを横切らない。
このような貫通孔20は、噴孔16を貫通して延びるように形成されている。換言すると、貫通孔20は、噴孔16に対して関係付けられている。ここで、噴孔16と貫通孔20との関係について図3に基づいて説明する。なお、複数の噴孔16を備える場合、複数の貫通孔20が備えられ、複数の貫通孔20の各々は、対応する噴孔16に対して1対1で関係付けられている。
図3には、燃料噴射弁10の中心線Aを含むように定められる平面であって貫通孔20の軸線Bを含むように定められる平面(以下、第1平面)における燃料噴射弁10が模式的に表されているが、ノズルボディ12のみが断面で表されている。なお、図3は、図1と同じである。第1平面上において噴孔16に沿って延びる線Cが図3にはさらに表されている。図3において線Cは中心線Aと点Dで交わるが、点Dはサック部12cの中心つまり半球状面12eを表面とする球体を定めたときの球体中心である。なお、本実施形態では、線Cを中心として対称に噴孔16は拡がった形状を有するので、図2において図示しない線Cは中心線Aに重なる。
図から明らかなように、貫通孔20の第1端部20aは、噴孔16の第1端部16aよりも燃料噴射弁10の中心線Aの近くに位置し、第1平面上においてもこの関係は明らかである(図1、図3参照)。そして、第1平面において、噴孔16の第1端部16aが噴孔16の第2端部16bよりも燃料噴射弁10の中心線Aの近くにあるように噴孔16は中心線Aに対して傾いて延びている。これは、噴孔16がサック部12cの中心から径方向に延びるように形成されていることに従う。したがって、第1平面において、噴孔16(の線C)が燃料噴射弁10の中心線Aとなす角αは、貫通孔20(の軸線B)が燃料噴射弁10の中心線Aとなす角βよりも小さい。
ここで、さらに図4および図5を用いて、噴孔16と貫通孔20との関係が説明される。図4および図5には、図1〜3に図示された燃料噴射弁10での燃料の流れを調べるために行った実験結果が模式的に表されていて、燃料の流れおよびキャビテーション発生領域等が模式的に表されている。ただし、図5には、噴孔16内のキャビテーション発生領域が表され、貫通孔20が仮想的に表されている。
燃料噴射を行うとき、上記したように、ニードル14がノズルボディ12から離れることでシート開口部18が形成されて、燃料通路が開通する。その結果、シート開口部18を通過した燃料はまずサック部12c内部に導入される。シート開口部18はリング状に形成され、サック部12cは半球状面12eを有するので、サック部12c内部で燃料は図4に模式的に示すように渦流を形成する。このような渦流は、中心線A周りに略リング状に形成される。そして、サック部12c内の燃料は噴孔16に流入する。サック部12c内での渦流の形成は、サック部12cの半球状面12e近傍、特に中心線A付近での燃料流の剥離をもたらし、負圧を生じさせる。このように負圧が生じる領域つまり負圧発生領域は図4に模式的に領域Eとして表されている。サック部12cの半球状面12eの中心線A付近の領域Eに、図から明らかなように、貫通孔20の第1端部20aは開口する。
他方、サック部12cから噴孔16へ流入する燃料は、相対的に狭い第1端部16aつまり入口部で絞られて、高圧化した直後、噴孔16内への流入により瞬時に減圧される。したがって、噴孔16内にキャビテーションが発生する。これは、扇型スリット状である噴孔16では顕著である。しかし、噴孔16内でのキャビテーション発生領域には偏りがある。図5に、第1平面での噴孔16内のキャビテーション発生領域が模式的に表されている。噴孔16における中心線側壁面16c近傍のキャビテーション発生領域Fは第1端部16aつまり入口側に偏在し、これに対して、噴孔16における反中心線側壁面16d近傍のキャビテーション発生領域Gは噴孔16の中ほどに広範囲に拡がる。これは、燃料噴射弁10の中心線Aに対して上記したように噴孔16が傾いて形成されているからであり、中心線側壁面16cと反中心線側壁面16dとで噴孔16へのサック部12cからの燃料の流れ込み方が違うからである。そして図5に示されるように、上記の如くサック部12c内の負圧発生領域Eまたはその近傍に開口する貫通孔20は、それら噴孔16のキャビテーション発生領域F、Gを貫くように延びている。
このような貫通孔20を備えるので、燃料噴射弁10は優れたデポジット除去能力を有する。例えば、噴孔16内にキャビテーションが発生する状況においては、噴孔16に貫通孔20を介してサック部12c内から強い負圧がさらに導入される。したがって、噴孔16内には強いキャビテーションが生じるので、仮に噴孔16にデポジットが形成されたとしてもそのデポジットは積極的に剥離を促され、噴孔16内はきれいに掃除されることになる。他方、燃料噴射弁10の開閉の過渡時や燃料噴射圧が低いときなど噴孔16内に一般にキャビテーションが生じ難い状況においても、噴孔16内にサック部12c内からの負圧が適切に導入される。したがって、このような状況下でも、噴孔16内のデポジットの除去が積極的に促される。
なお、このようなサック部12c内から噴孔16への負圧の導入は、燃料噴射弁10からの噴射燃料の微粒化を促進することができる。これは、内燃機関での燃料の揮発性を高め、燃料の燃焼性を高めることに寄与する。したがって、燃料噴射弁10を備えた内燃機関では排気エミッションが向上すると共にオイルへの燃料の混入が抑制される。
さて、上記した燃料噴射弁10は、内燃機関30に装備される。図6に燃料噴射弁10を備えた内燃機関30の概略構成を示す。同図に示される内燃機関30では、燃料噴射弁10は、シリンダブロック32に形成された対応する燃焼室34に臨むようにシリンダヘッドに配設されている。燃料噴射弁10から直接燃焼室34に噴射供給された燃料と空気との混合気を燃焼室34で燃焼させて、気筒36内でピストン38を往復移動させることにより、内燃機関30は、動力を発生する。図6には1気筒のみが示されるが、内燃機関30は複数気筒を備える。なお、上記燃料噴射弁10は単気筒エンジンにも適用可能である。
各燃焼室34に臨む吸気ポートは、吸気弁Viにより開閉され、吸気マニホールド40に接続されている。この吸気マニホールド40上流側には、順に、サージタンク42および吸気管44が接続されている。吸気管44は、エアクリーナ46を介して図示されない空気取入口に接続されている。そして、吸気管44の中途(サージタンク42とエアクリーナ46との間)には、電子制御式スロットルバルブ48が組み込まれている。それら、例えば、吸気ポート、吸気マニホールド40、サージタンク42、吸気管44のそれぞれは、吸気通路50の一部を区画形成する。
他方、各燃焼室34に臨む排気ポートは、排気弁Veにより開閉され、排気マニホールド52に接続され、この排気マニホールド52には下流側に排気管54が接続されている。排気管54には、三元触媒を含む前段触媒装置56およびNOx吸蔵還元触媒を含む後段触媒装置58が接続されている。それら、例えば、排気ポート、排気マニホールド52、排気管54のそれぞれは、排気通路60の一部を区画形成する。
更に、内燃機関30の各気筒36は、点火プラグ62を有する。各点火プラグ62は、対応する燃焼室34に臨むようにシリンダヘッドに配設されている。
上述の各燃料噴射弁10、スロットルバルブ48、各点火プラグ62等は、内燃機関30の制御装置として実質的に機能する電子制御ユニット(以下、ECU)70に電気的に接続されている。ECU70は、何れも図示されないCPU、ROM、RAM、入出力ポート等を含むものである。ECU70には、各種センサ類がA/D変換器等を介して電気的に接続されていて、例えば吸入空気量を検出するためのエアフローメータ72が接続されている。ECU70は、ROM等の記憶装置に記憶されている各種マップ等を用いると共に各種センサ類を用いて得られる検出値等に基づいて、所望の出力が得られるように、各燃料噴射弁10、スロットルバルブ48、各点火プラグ62等の作動を制御する。
図6に示されるように、ECU70に接続されるセンサ類には、クランクポジションセンサ74が含まれる。なお、内燃機関30では、クランクポジションセンサ74はエンジン回転速度センサとしても用いられる。また、吸気通路50の圧力すなわち吸気圧を検出するために吸気圧センサ76が設けられている。さらに、内燃機関10の冷却水の温度を検出するための水温センサ78や、アクセルペダルの開度を検出するためのアクセルポジションセンサ(不図示)、スロットルバルブ48の開度を検出するためのスロットルポジションセンサが設けられている。また、内燃機関10が搭載された車両の速度(車速)を検出するための車速センサ(不図示)も設けられている。さらに、空燃比センサ(A/Fセンサ)80が排気通路60に設けられている。A/Fセンサ80は、排気通路60の排気中の空燃比に応じた電気信号をECU70に出力する。また、排気通路60に、O2センサ82が設けられている。O2センサ82は、排気中の酸素濃度に応じた電気信号をECU70に出力する。
ECU70のROMは、燃料噴射制御用のルーチン、点火時期制御用のルーチン、スロットルバルブ制御用のルーチン等やそれらに用いられるマップ等のデータを記憶している。ECU70は、ROM等に記憶された上記種々のルーチン等のアプリケーションプログラムに従って、燃料噴射制御、点火制御、スロットル制御等を実行する。つまり、ECU70は、燃料噴射制御手段、点火時期制御手段、スロットル制御手段の各機能を備える。そして、後述するように、ECU70は、さらに、燃料噴射弁10にデポジットが形成されているか否かを判定するデポジット形成判定手段および燃料として重質燃料が用いられているか否かを判定する燃料判定手段の各機能を有する。
例えば、ECU70は予め定められたデータ等に基づいて所定のまたは所望の運転状態になるように燃料噴射制御を実行する。例えば、燃料噴射制御では、ニードル14のノズルボディ12に対する移動量等が制御されると共に、燃料噴射弁10へ供給される燃料の圧力つまり燃圧が負荷に応じて可変制御される。軽負荷運転領域では要求燃料噴射量が相対的に少ないので燃圧は高負荷運転領域のときの燃圧よりも低くされる。また、冷間始動時には、ECU70は、触媒暖機用の制御を行う。冷間始動時か否かは例えば冷却水温が所定温度未満か否かで判定される。冷却水温が所定温度未満であるとき、冷間分割噴射モード用データに基づく燃料噴射制御が行なわれ、具体的には吸気行程および圧縮行程のそれぞれで燃料噴射弁10から燃料を噴射する分割噴射が行なわれる。これにより所謂後燃えが生じ、この作用で排気温度が上昇し、暖機促進作用が高められる。なお、このような触媒暖機用の分割噴射の際、点火時期が所定量遅角されてもよい、つまり点火時期遅角制御が行われてもよい。
しかし、予め定められたデータ等に基づく所定のまたは所望の運転状態になるような制御によっても運転状態がそのような運転状態に推移しない場合がある。例えば、燃料噴射弁10にデポジットが生じ、燃料噴射が適切に行われない場合、所定の運転状態への推移が円滑に行われない。そこで、ECU70は、そのような場合、燃料噴射弁10のデポジットを除去する制御(以下、掃除制御)を行う。以下にその掃除制御が図7のフローチャートに基づいて説明される。
まず、ECU70は、運転状態が軽負荷運転領域であるか否かを判定する(ステップS701)。これは例えばエアフローメータ72、アクセルポジションセンサなどの出力に基づいて行われることができる。軽負荷運転のとき(ステップS701で肯定判定)、燃料噴射弁10からの燃料噴射が停止しているか否かが判定される(ステップS703)。例えば所定時間、所定の運転状態に移行しない状況が続いたとき、ECU70は燃料噴射が停止している、つまり燃料噴射弁10にデポジットが形成されているので適切な燃料噴射が行われていないと判定する(ステップS703で肯定判定)。換言すると、この判定(ステップS703)は、燃料噴射弁10にデポジットが形成されているか否かの判定に相当する。例えば、適切な燃料噴射が行われていないとき、排気空燃比が所定の空燃比に一致し難いので、A/Fセンサ80、O2センサ82などの出力に基づいて、この判定が行われることができる。なお、ステップS701、S703での各判定は、他のセンサ(検出手段)からの出力に基づいて行われてもよい。
ECU70は燃料噴射が停止していると判定したとき(ステップS703で肯定判定)、燃料噴射弁10からのデポジット除去を図るために掃除制御として低リフト制御を実行する(ステップS705)。掃除制御では、燃料噴射をするときのノズルボディ12に対するニードル14の移動量つまりリフト量が、通常時の燃料噴射制御におけるリフト量よりも小さくされる。ノズルボディ12に対するニードル14の移動量つまりリフト量γは、図8に示されるように、ノズルボディ12の弁座12bとニードル14のシール部14cとの間の中心線Aの方向の距離である。
ここで、ノズルボディ12に対するニードル14の位置について説明する。燃料噴射が行われないとき、ニードル14は、ノズルボディ12に着座する位置(閉鎖位置)に移動される。そして、通常の燃料噴射制御における燃料噴射では、弁座12bと弁座12bから離れたシール部14cとの間に形成されるリング状のシート開口部18の面積が噴孔16の第1端部の開口面積(好ましくは最小開口面積)以上となる所定位置(高リフト位置)に、ニードル14は閉鎖位置から動かされる。これに対して、掃除制御として低リフト制御(ステップS705)が実行されたときの燃料噴射では、シート開口部18の面積が噴孔16の第1端部の開口面積未満となる所定位置(低リフト位置)に、ニードル14は閉鎖位置から動かされる。このように、ニードル14はノズルボディ12に対して、閉鎖位置と、高リフト位置(非掃除位置)と、低リフト位置(掃除位置)とに選択的に位置付けられる。なお、高リフト位置は1つの所定位置であってもよいが、それぞれ異なる複数の所定位置の総称としてここでは用いられる。
なお、シート開口部18の面積は、概ね、シール部14cの長さにリフト量γを掛けることで求められる。そして、噴孔16の第1端部の開口面積は、本実施形態では、単一の噴孔16が設けられているので、1つの噴孔16の第1端部の開口面積である。しかし、複数の噴孔16を備える燃料噴射弁においては、シート開口部18の面積と対比される噴孔16の第1端部の開口面積は、全ての噴孔16の第1端部の開口面積の和である。つまり、シート開口部18の面積と対比されるのは、全噴孔16の第1端部の開口面積である。
このようにニードル14を低リフト位置に動かして燃料噴射を行うことで、燃料噴射弁10にデポジットが形成されている場合、燃料噴射弁10のデポジット除去を積極的に促すことができる。リフト量γを小さくすることで、シート開口部18の面積が小さくなり、サック部12c内に生じる負圧発生レベルを高めることが可能になる。したがって、軽負荷であって燃圧が相対的に低い場合であっても、大きな負圧を貫通孔20を介して噴孔16内に導入することができ、それにより噴孔16内に積極的にキャビテーションを誘導して、デポジット剥離を積極的に促すことができる。なお、貫通孔20が無い燃料噴射弁では、そのような低リフト化により噴孔16での圧損が大きくなるので、そのようにニードル14を低リフト位置に位置付けることが実質的にできない。
他方、運転状態が軽負荷運転領域になかったり(ステップS701で否定判定)、または、燃料噴射が停止していなかったりしたとき(ステップS703で否定判定)、通常の燃料噴射制御(通常リフト制御)が実行される(ステップS707)。なお、このとき、ニードル14を上記高リフト位置に位置付けることで、燃料噴射は実行される。
さて、内燃機関30では、燃料噴射弁10の掃除が望まれるときは、このような場合のみではない。具体的には、燃料として重質燃料が用いられている場合、燃料噴射弁10にデポジットを生じ易い。そこで、重質燃料が燃料として用いられている場合、燃料噴射弁10の掃除が積極的に促される。以下に、図9のフローチャートに基づいてそのような掃除制御が説明される。なお、重質燃料は、揮発性の低い燃料であり、例えば重油を含む。
ECU70は、燃料に重質燃料が含まれているか否かを判定する(ステップS901)。重質燃料が使用されている場合にはエンジン回転速度の変動が高まるので、ここでは、エンジン回転速度の変動量が所定量以上か否かが判定される。さらに、重質燃料は揮発性が低いので、重質燃料を用いているときには冷間始動時の燃料噴射量がガソリン等の軽質燃料を用いているときに比べて実質的に少ない。その結果、重質燃料を燃料として用いているとき、軽質燃料を燃料として用いているときに比べて、混合気の燃焼が異なり空燃比が異なり得る。したがって、例えばエンジン回転速度、排気空燃比に基づいて、つまりクランクポジションセンサ74、A/Fセンサ80、O2センサ82のうちの少なくともいずれかの出力に基づいて、燃料に重質燃料が含まれているか否かが判定可能である。
燃料に重質燃料が含まれているとき(ステップS901で肯定判定)、触媒暖機制御中か否かが判定される(ステップS903)。触媒暖機制御中か否かは冷却水温に基づいて判断されてもよいが、ECU70は上記したように吸気行程と圧縮行程とでそれぞれ燃料噴射弁10から燃料を噴射する分割噴射を行なっているとき、触媒暖機制御中と判断する。
触媒暖機制御中と判断されると(ステップS903で肯定判定)、ECU70は、その分割噴射における、ニードル14のリフト量γを掃除位置に相当するリフト量に設定する。つまり、このとき、ニードル14を低リフト位置に動かして燃料噴射を行う、低リフト制御が実行される(ステップS905)。
これにより、吸気行程では、筒内圧が負圧であるので、貫通孔20に積極的に負圧を導入可能になり、貫通孔20内のデポジット除去など、貫通孔20内の掃除を積極的に行うことができる。他方、圧縮行程では、筒内圧が加圧されるので、噴孔16に積極的に負圧を導入して、噴孔16内のデポジット除去など、噴孔16内の掃除を積極的に行うことができる。したがって、触媒暖機制御中にニードル14を低リフト位置に動かして燃料噴射を行うことで、貫通孔20および噴孔16の両方を積極的にきれいにすることができる。
他方、燃料に重質燃料が含まれていなかったり(ステップS901で否定判定)、触媒暖機制御中でなかったりしたとき(ステップS903で否定判定)、通常の燃料噴射制御(通常リフト制御)が実行される(ステップS907)。なお、このとき、ニードル14が上記高リフト位置に位置付けられることで、燃料噴射は実行される。
以上、本発明の好適な実施形態を詳細に述べたが、本発明の実施形態は他にも様々なものが考えられる。例えば、噴孔の形態は上記実施形態では扇形スリット状であったが、他の形態であってもよい。例えば噴孔の形態は三角形状であってもよい。また、貫通孔の断面形状は円形に限らず、楕円でも、四角形でも、多角形であってもよい。また、貫通孔の第1端部は、燃料噴射弁の中心線上に位置してもよい。また、上述の内燃機関は単なる直噴式エンジンであってが、上記した筒内噴射弁に加えてさらにポート噴射用の燃料噴射弁を備えたデュアル噴射式エンジンにも、本発明は適用可能である。なお、本発明は、本発明に係る燃料噴射弁をポート噴射用の燃料噴射弁として用いることを包含する。また、用いられる燃料はガソリンに限らず、本発明は、種々の燃料、例えばアルコール燃料を用いる燃料噴射弁または内燃機関に適用可能である。
本発明の実施例は前述の実施例のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。したがって本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
10 燃料噴射弁
12 ノズルボディ(弁ボディ)
12c サック部
14 ニードル(弁部材)
16 噴孔
16a 第1端部
16b 第2端部
18 シート開口部
20 貫通孔
20a 第1端部
20b 第2端部
A 燃料噴射弁の中心軸線

Claims (10)

  1. 弁ボディに対する弁部材の移動により燃料供給を制御する燃料噴射弁であって、
    前記弁ボディのサック部に開口する第1端部と前記弁ボディの外壁に開口する第2端部とを有するスリット状噴孔と、
    前記サック部に開口する第1端部と前記弁ボディの前記外壁に開口する第2端部とを有して前記噴孔を貫通する貫通孔と
    を備えた、燃料噴射弁。
  2. 前記噴孔は、前記サック部の中心から径方向に延びるように形成されている、請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記貫通孔は、直線状に形成されている、請求項1または2に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記噴孔は前記燃料噴射弁の中心線に対して傾くように形成されていて、
    前記貫通孔の前記第1端部は、前記噴孔の前記第1端部よりも前記燃料噴射弁の前記中心線の近くに位置する、請求項1から3のいずれかに記載の燃料噴射弁。
  5. 前記燃料噴射弁の前記中心線および前記貫通孔の軸線を含むように定められる平面において前記噴孔の前記第1端部が該噴孔の前記第2端部よりも前記燃料噴射弁の前記中心線の近くにあるように前記噴孔は形成され、
    前記平面において、前記噴孔が前記燃料噴射弁の前記中心線となす角は、前記貫通孔が前記燃料噴射弁の前記中心線となす角よりも小さい、
    請求項1から4のいずれかに記載の燃料噴射弁。
  6. 前記弁ボディに前記弁部材が着座する閉鎖位置と、前記弁ボディと該弁ボディから離れた前記弁部材との間に形成されるシート開口部の面積が全噴孔の前記第1端部の開口面積以上である高リフト位置と、前記シート開口部の面積が全噴孔の前記第1端部の前記開口面積未満である低リフト位置とに選択的に前記弁部材が位置付けられる、請求項1から5のいずれかに記載の燃料噴射弁。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の燃料噴射弁を備えた、内燃機関。
  8. 前記燃料噴射弁の作動を制御する燃料噴射制御手段は、前記弁ボディに前記弁部材が着座する閉鎖位置と、前記弁ボディと該弁ボディから離れた前記弁部材との間に形成されるシート開口部の面積が全噴孔の前記第1端部の開口面積以上である高リフト位置と、前記シート開口部の面積が全噴孔の前記第1端部の前記開口面積未満である低リフト位置とに選択的に前記弁部材を移動させて燃料噴射を行う、請求項7に記載の内燃機関。
  9. 前記燃料噴射弁にデポジットが形成されているか否かを判定するデポジット形成判定手段をさらに備え、
    前記燃料噴射制御手段は、該デポジット形成判定手段によりデポジットが形成されていると判定されたとき、前記低リフト位置に前記弁部材を移動させて燃料噴射を行う、
    請求項8に記載の内燃機関。
  10. 燃料として重質燃料を用いているか否かを判定する燃料判定手段をさらに備え、
    前記燃料噴射制御手段は、該燃料判定手段により重質燃料が用いられていると判定されたとき、前記低リフト位置に前記弁部材を移動させて燃料噴射を行う、
    請求項8または9に記載の内燃機関。
JP2010284942A 2010-12-21 2010-12-21 燃料噴射弁および内燃機関 Expired - Fee Related JP5195890B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010284942A JP5195890B2 (ja) 2010-12-21 2010-12-21 燃料噴射弁および内燃機関
US13/316,905 US8657214B2 (en) 2010-12-21 2011-12-12 Fuel injection valve and internal combustion engine
CN201110424328.2A CN102562397B (zh) 2010-12-21 2011-12-16 燃料喷射阀和内燃发动机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010284942A JP5195890B2 (ja) 2010-12-21 2010-12-21 燃料噴射弁および内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012132362A true JP2012132362A (ja) 2012-07-12
JP5195890B2 JP5195890B2 (ja) 2013-05-15

Family

ID=46232693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010284942A Expired - Fee Related JP5195890B2 (ja) 2010-12-21 2010-12-21 燃料噴射弁および内燃機関

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8657214B2 (ja)
JP (1) JP5195890B2 (ja)
CN (1) CN102562397B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014118873A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Toyota Motor Corp 燃料噴射制御装置
JP2016223449A (ja) * 2016-08-11 2016-12-28 株式会社デンソー 燃料噴射制御装置および燃料噴射システム
JP2017210964A (ja) * 2017-09-01 2017-11-30 株式会社デンソー 燃料噴射制御装置および燃料噴射システム

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5842642B2 (ja) * 2012-02-01 2016-01-13 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の燃料噴射制御装置及び燃料噴射方法
JP5853903B2 (ja) * 2012-08-10 2016-02-09 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の燃料噴射装置
CN105189992B (zh) 2013-05-10 2017-12-19 株式会社电装 燃料喷射控制装置和燃料喷射***
JP6109758B2 (ja) * 2014-01-30 2017-04-05 株式会社日本自動車部品総合研究所 燃料噴射ノズル
JP6292188B2 (ja) * 2015-04-09 2018-03-14 株式会社デンソー 燃料噴射装置
JP2017008861A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 株式会社デンソー 燃料噴射ノズル
JP6254122B2 (ja) * 2015-06-24 2017-12-27 株式会社デンソー 燃料噴射ノズル
JP6520897B2 (ja) * 2016-11-16 2019-05-29 トヨタ自動車株式会社 内燃機関
CN110000016A (zh) * 2019-04-26 2019-07-12 江苏巴腾科技有限公司 一种阀座及高压斜入式喷嘴
JP2022110734A (ja) * 2021-01-19 2022-07-29 本田技研工業株式会社 内燃機関

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000303936A (ja) * 1999-04-22 2000-10-31 Toyota Motor Corp 燃料噴射ノズル
JP2004084534A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料噴射弁
JP2004332657A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Denso Corp 燃料噴射弁
JP2006257992A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Toyota Motor Corp 燃料噴射装置

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3559892A (en) * 1968-06-18 1971-02-02 Ambac Ind Fuel injection nozzle with auxiliary spray orifice
US4139158A (en) * 1975-09-01 1979-02-13 Diesel Kiki Co., Ltd. Fuel discharge nozzle
DE3241679A1 (de) * 1982-11-11 1984-05-17 Deutsche Forschungs- und Versuchsanstalt für Luft- und Raumfahrt e.V., 5000 Köln Einspritzeinrichtung, insbesondere bei direkteinspritzenden dieselmotoren
JPH0681754A (ja) * 1992-07-16 1994-03-22 Unisia Jecs Corp 燃料噴射弁
US5540200A (en) * 1993-12-28 1996-07-30 Nissan Motor Co., Ltd. Fuel injection valve
JPH08144894A (ja) 1994-11-14 1996-06-04 Toru Sugiyama 負圧利用による混合気化促進噴射ノズル
JP3323429B2 (ja) * 1997-11-19 2002-09-09 トヨタ自動車株式会社 内燃機関用燃料噴射弁
DE19858345A1 (de) * 1998-01-06 1999-07-08 Mitsubishi Motors Corp Brennstoffeinspritzdüse
JP2000064929A (ja) * 1998-08-24 2000-03-03 Mitsubishi Electric Corp 燃料噴射弁
DE19925380A1 (de) * 1999-06-02 2000-12-07 Volkswagen Ag Kraftstoffeinspritzventil für Brennkraftmaschinen
DE10123859B4 (de) * 2001-05-16 2007-06-21 Robert Bosch Gmbh Brennstoffeinspritzventil
US6698666B2 (en) * 2001-09-20 2004-03-02 Denso Corporation Fuel injection valve
JP2007051624A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Denso Corp 燃料噴射ノズル
JP4595924B2 (ja) * 2006-02-09 2010-12-08 株式会社デンソー 燃料噴射弁
JP4265645B2 (ja) 2006-11-07 2009-05-20 トヨタ自動車株式会社 燃料噴射装置
JP2008151060A (ja) 2006-12-19 2008-07-03 Toyota Motor Corp 燃料噴射弁
JP2009264193A (ja) 2008-04-23 2009-11-12 Toyota Motor Corp 燃料噴射弁

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000303936A (ja) * 1999-04-22 2000-10-31 Toyota Motor Corp 燃料噴射ノズル
JP2004084534A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料噴射弁
JP2004332657A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Denso Corp 燃料噴射弁
JP2006257992A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Toyota Motor Corp 燃料噴射装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014118873A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Toyota Motor Corp 燃料噴射制御装置
JP2016223449A (ja) * 2016-08-11 2016-12-28 株式会社デンソー 燃料噴射制御装置および燃料噴射システム
JP2017210964A (ja) * 2017-09-01 2017-11-30 株式会社デンソー 燃料噴射制御装置および燃料噴射システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5195890B2 (ja) 2013-05-15
US8657214B2 (en) 2014-02-25
CN102562397B (zh) 2014-08-13
CN102562397A (zh) 2012-07-11
US20120152205A1 (en) 2012-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5195890B2 (ja) 燃料噴射弁および内燃機関
JP4615535B2 (ja) 燃料噴射制御装置
US10436134B2 (en) Control device for internal combustion engine
JP2012154209A (ja) 内燃機関の制御装置及び内燃機関
EP2657509A1 (en) Fuel injection valve
JP2006274857A (ja) ディーゼル式内燃機関の制御装置
JP4821750B2 (ja) ピストン往復動型内燃機関の燃料噴射時期制御装置
JP2010281333A (ja) 燃料噴射制御装置
US20120097128A1 (en) Cylinder Injection Engine and Control Device Therefor
JP2007051549A (ja) 燃料噴射弁及びそれを備えた筒内噴射式エンジン
JP6402753B2 (ja) 直噴エンジンの燃焼室構造
JP2010265815A (ja) 内燃機関の燃料噴射システム
JP2017207011A (ja) 内燃機関制御装置
JP2008008223A (ja) 内燃機関の排気温度抑制装置
JP2006037794A (ja) 筒内直接噴射式火花点火内燃機関
WO2019159840A1 (ja) 燃料噴射装置および燃料噴射制御装置
JP5831301B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射システム
JP4968174B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP6908008B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP2006242159A (ja) 燃料噴射弁
JP6750321B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2008202406A (ja) 内燃機関の吸気バルブ制御装置及びこの制御装置を備えた内燃機関
JP2010077825A (ja) 筒内噴射式火花点火内燃機関
JP2010048109A (ja) 内燃機関
JP2010133282A (ja) 筒内噴射式火花点火内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5195890

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees