JP2012108470A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Hitomi Horino
瞳 堀野
Moriyuki Hosokawa
盛幸 細川
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Abstract

【課題】 コストアップを避けながら運転者並びに同乗者の双方が視線を極力動かすことなく表示像を視認することが可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】 出射部46が形成されたハウジング40と、ハウジング40内に収容される液晶表示パネル41cとを有し、液晶表示パネル41cからの表示光Lを出射部46を通じてフロントガラス10に照射して表示を行うヘッドアップディスプレイ装置において、液晶表示パネル41cからの表示光Lを出射部46の非形成領域に透過表示光L1として透過させるとともに液晶表示パネル41cからの表示光Lを出射部46に反射表示光L2として反射させる透過反射部材42と、透過表示光L1を反射させる凹面鏡44とを備え、反射表示光L2は運転席Dに対応するフロントガラス10の第1領域R1に照射されるとともに透過表示光L1は助手席Fに対応するフロントガラス10の第2領域R2に照射される。
【選択図】図2

Description

本発明は、出射部が形成されたハウジングと、このハウジング内に収容される表示素子とを有し、表示素子からの表示光を出射部を通じて車両のフロントガラス(照射部材)に照射して表示を行うヘッドアップディスプレイ装置に関するものである。
従来より、この種のヘッドアップディスプレイ装置にあっては、例えば下記特許文献1に記載されているものが知られている。この特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置は、車両を運転する運転者が着座する運転席の前方となるインストルメントパネル(以下、インパネと言う)内部に配設され、光を出射可能である出射部が上方側に形成されたハウジングと、このハウジング内に収容される表示器と、この表示器から発せられる表示光を反射させるようにハウジングに収容される反射部材とを有し、表示器は、車両情報等を表示する液晶表示パネル(表示素子)と、この液晶表示パネルを照明する光源とからなり、光源の発光に伴い液晶表示パネル(表示器)から発せられる表示光を前記出射部を通じて所定の照射部材である車両のフロントガラスに照射して表示を行うものである。これにより運転者は、運転席の正面前方に表示される車両情報等からなる虚像(表示像)を風景と重畳させて観察することができる。
特開2009−280076号公報
ところで、運転者の他に同乗者が助手席に同乗(着座)しており、助手席に着座している同乗者にも車両情報等からなる前記表示像を視認させたい場合には、前述したヘッドアップディスプレイ装置(つまり運転席用のヘッドアップディスプレイ装置)の他に、助手席に着座する同乗者の前方となるインパネ内部に助手席用の他のヘッドアップディスプレイ装置を別途、配設することが考えられる。
助手席用の他のヘッドアップディスプレイ装置は、その構成部品が前記運転席用のヘッドアップディスプレイ装置の構成部品と同一であって、前記ハウジングに相当する他のハウジングと、前記表示器に相当する他の表示器と、前記反射部材に相当する他の反射部材とから構成され、他の表示器(他の液晶表示パネル)から発せられる表示光を他のハウジングに設けられた他の出射部を通じて車両のフロントガラスに照射して表示を行うものである。これにより助手席に着座している同乗者は、助手席の正面前方に表示される車両情報等からなる他の表示像を風景と重畳させて観察することができる。
なお、前記運転席用のヘッドアップディスプレイ装置の一構成部品である液晶表示パネルの表示意匠と、前記助手席用の他のヘッドアップディスプレイ装置の一構成部品である他の液晶表示パネルの表示意匠とが同一である場合には、運転者が視認する前記表示像は、同乗者が視認する前記他の表示像と同じものになる。
しかしながら、上述のように運転者並びに同乗者の双方に同じ表示像を視認させるにあたって、乗員毎にヘッドアップディスプレイ装置をそれぞれ設置する構成(換言すれば前記運転席用のヘッドアップディスプレイ装置及び前記助手席用の他のヘッドアップディスプレイ装置をインパネ内にそれぞれ配設する構成)では、構成部品が多くなるため、部品費や組付費が嵩み、コストアップになるという問題点がある。
また、かかる問題点を解消するために、運転席と助手席との間となるインパネの中央内部に単一のヘッドアップディスプレイ装置を設置して、運転席に着座している運転者と助手席に着座している同乗者の双方から表示像を見ることができるようにすることも考えられるが、この場合、車両走行中の運転者や助手席に着座している同乗者が、車両情報等の表示された表示像を見るためには、車両情報等の表示された表示像がフロントガラスの中央側に表示されることから、視線を大きく動かさなければならないという煩わしさが生じる。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、コストアップを避けながら運転者並びに同乗者の双方が視線を極力動かすことなく表示像を視認することが可能なヘッドアップディスプレイ装置の提供を目的とするものである。
本発明は、出射部が形成されたハウジングと、前記ハウジング内に収容される表示素子とを有し、前記表示素子からの表示光を前記出射部を通じて所定の照射部材に照射して表示を行うヘッドアップディスプレイ装置において、前記表示素子からの前記表示光を前記出射部の非形成領域に透過表示光として透過させるとともに前記表示素子からの前記表示光を前記出射部に反射表示光として反射させる透過反射部材と、前記透過反射部材を透過する前記透過表示光を前記出射部へと反射させる反射体とを備え、前記反射表示光は前記出射部を通じて車両の運転席に対応する前記照射部材の第1領域に照射されてなるとともに前記透過表示光は前記出射部を通じて車両の助手席に対応する前記照射部材の第2領域に照射されてなることを特徴とする。
また本発明は、出射部が形成されたハウジングと、前記ハウジング内に収容される表示素子とを有し、前記表示素子からの表示光を前記出射部を通じて所定の照射部材に照射して表示を行うヘッドアップディスプレイ装置において、前記表示素子からの前記表示光を前記出射部の非形成領域に透過表示光として透過させるとともに前記表示素子からの前記表示光を前記出射部に反射表示光として反射させる透過反射部材と、前記透過反射部材を透過する前記透過表示光を前記出射部へと反射させる反射体とを備え、前記透過表示光は前記出射部を通じて車両の運転席に対応する前記照射部材の第1領域に照射されてなるとともに前記反射表示光は前記出射部を通じて車両の助手席に対応する前記照射部材の第2領域に照射されてなることを特徴とする。
また本発明は、前記透過反射部材から前記反射体へと至る前記透過表示光の光路中に、前記透過表示光の光透過率を調整するための調光部材を配設してなることを特徴とする。
また本発明は、前記透過反射部材は、ハーフミラーまたはダイクロイックミラーからなることを特徴とする。
本発明によれば、初期の目的を達成でき、コストアップを避けながら運転者並びに同乗者の双方が視線を極力動かすことなく表示像を視認することが可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供できる。
本発明の第1実施形態によるインパネにヘッドアップディスプレイ装置が装着された状態を示すインパネと照射部材の斜視図。 同実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置の断面図。 同実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置から照射部材へと照射される透過表示光及び反射表示光の光路を示す図。 同実施形態による第1表示像及び第2表示像が表示された状態の照射部材の正面図。 本発明の第2実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置の断面図。 図5中、矢印A方向から見たときの表示素子の正面図。 同第2実施形態による第1表示像及び第2表示像が表示された状態の照射部材の正面図。
(第1実施形態)以下、添付図面に基づいて、本発明を車両用のヘッドアップディスプレイ装置に適用した一実施形態を説明する。
図1において、10は照射部材である車両のフロントガラス、20は車両の運転席前方に設置されるスピードメータ等の計器30を配設するために設けられたインパネであり、ヘッドアップディスプレイ装置40はインパネ20における上側壁部21の略中央部に開口形成された略矩形状からなる開口部22の内部に埋設されている(図2参照)。
ヘッドアップディスプレイ装置40は、図2に示すように、インパネ20における開口部22の内部に埋設(配設)され、表示器41と、透過反射部材42と、調光部材43と、凹面鏡(反射体)44と、ハウジング45とから主に構成されている。
表示器41は、所定の配線パターンが施された硬質の回路基板41aと、この回路基板41aの前記配線パターン上に実装(配設)された光源41bと、光源41bからの照明光により透過照明される液晶表示パネル(表示素子)41cとを有し、この場合、光源41bの実装された回路基板41a並びに液晶表示パネル41cは、互いに平行状態をなすように図2中、ハウジング45の内部空間となる空間部45aの右上付近に傾斜配置されている。
光源41bは、適宜色を発するチップ型発光ダイオードからなり、液晶表示パネル41cに照明光を供給する発光体である。
液晶表示パネル41cは、例えば一対の透光性基板に液晶を封入した液晶セルの前後面に偏光膜を各々設けたTFT(薄膜トランジスタ)型の液晶表示素子からなり、光源41bからの照明光を透過して表示光Lを形成するように回路基板41aの前方側に配置されている。
かかる液晶表示パネル41cは、車両に設けられる車速センサ等からの出力信号に基づいて車速等を計測する演算回路(図示せず)並びにこの演算結果に基づいて前記液晶を駆動するパネル駆動回路(図示せず)によって、車両の速度(車速)の計測値を数値として表示することができる。なお、液晶表示パネル41cによって表示される表示情報は、車速に限らず任意であり、例えばエンジン回転数、走行距離情報、ナビゲーション情報、外気温情報であってもよい。
透過反射部材42は、例えば合成樹脂材料からなる基材42aの一方の面(液晶表示パネル41cと対向する面)に金属系薄膜または光干渉膜からなる反射膜42bを形成したハーフミラーからなり、液晶表示パネル41cと調光部材43との間に傾斜した状態で配置されている。
かかる透過反射部材42は、液晶表示パネル41cから発せられる車速表示光である表示光Lをハウジング45の上方側に形成される後述する出射部の非形成領域(つまり空間部45aの右上付近とは対角方向である図2中、空間部45aの左下付近に配設された凹面鏡44側)に透過表示光L1として透過させるとともに、液晶表示パネル41cから発せられる車速表示光である表示光Lをハウジング45に形成される前記出射部側に反射表示光L2として反射させるものである。
なお、この場合、透過反射部材42は、前記出射部から出射(照射)される反射表示光L2を、図3に示すように車両の運転席Dに着座している運転者の正面前方となるフロントガラス10箇所であるフロントガラス10の後述する第1領域に照射可能な位置に傾斜配置されているものとする。
調光部材43は、例えば詳細図示は省略するが、内側に透明導電膜が各々形成された一対の樹脂基板の間に多数の光調整粒子を含む調光層がサンドイッチされた調光フィルタからなり、透過反射部材42から凹面鏡44へと至る透過表示光L1の光路中(つまり透過反射部材42と凹面鏡44との間)に傾斜した状態で配置され、透過反射部材42を透過する透過表示光L1の光透過率を調整する機能を有している。
かかる調光部材43は、前記透明導電膜間に電圧が印加されていない状態では、調光層に含まれている光調整粒子が配向しないため調光部材43に入射する透過表示光L1を遮光し、また前記透明導電膜間に電圧が印加された状態では光調整粒子が配向するため調光部材43に入射する透過表示光L1を凹面鏡44側に透過させることができる。
つまり、調光部材43は、前記透明導電膜間に印加される電圧の値が次第に大きくなるに従って、凹面鏡44側に透過する透過表示光L1の光透過量が増大するので、凹面鏡44側に透過する透過表示光L1の光透過量を適宜調整することができる。
凹面鏡44は、凹面を有するポリカーボネートからなる樹脂基板44aに反射層44bを蒸着形成してなるものである。かかる凹面鏡44は、その反射層44bが調光部材43と向かい合うように傾斜配置され、透過反射部材42を透過した後、調光部材43を通じて光透過量の調整された透過表示光L1を前記出射部へと反射させる反射体からなる。
なお、この場合、凹面鏡44は、前記出射部から出射(照射)される透過表示光L1を、図3に示すように車両の助手席Fに着座している同乗者の正面前方となるフロントガラス10箇所であるフロントガラス10の後述する第2領域に照射可能な位置に傾斜配置されているものとする。
ハウジング45は、例えば黒色の遮光性合成樹脂材料からなり、略箱型形状に形成され、その内部空間である空間部45aに液晶表示パネル41c等を有する表示器41、透過反射部材42、調光部材43及び凹面鏡44を保持して収容するものであり、その前面壁部45bには凹面鏡44によって反射された透過表示光L1及び透過反射部材42によって反射された反射表示光L2をフロントガラス10側へと通過させるための略矩形状の開口窓部45cが形成されている。
またハウジング40の前面壁部45bには、開口窓部45cを塞ぐように出射部46が配設されている。かかる出射部46は、透光性の合成樹脂材料(例えばアクリル樹脂)からなり、凹面鏡44によって反射された前記車速表示光である透過表示光L1並びに透過反射部材42によって反射された前記車速表示光である反射表示光L2が透過(通過)する光透過性部材としての機能を有している。
つまり、この場合、透過反射部材42を透過するとともに調光部材43により光透過率が調整され、その後、凹面鏡44によって反射された透過表示光L1、並びに透過反射部材42によって反射された反射表示光L2は、ともにハウジング45に形成された出射部46を通じてフロントガラス10に出射(照射)される構成となっている。
この際、透過反射部材42は、出射部46から出射される反射表示光L2が前述したように運転席Dに着座している運転者の正面前方となるフロントガラス10箇所(つまり図3中、フロントガラス10の右方側であるフロントガラス10の第1領域R1)に照射されるように空間部45aに傾斜配置されている。
従って、透過反射部材42によって反射され、出射部46から出射される反射表示光L2は、運転席Dに着座している運転者の正面前方となるフロントガラス10箇所(つまり運転席Dに対応するフロントガラス10の第1領域R1)に照射される。これにより運転席Dに着座している運転者は、この照射によって得られた前記車速表示像である第1表示像V1を風景と重畳させて視認することができる(図4参照)。
また、凹面鏡44は、出射部46から出射される透過表示光L1が前述したように助手席Fに着座している同乗者の正面前方となるフロントガラス10箇所(つまり図3中、フロントガラス10の左方側であって、第1領域R1とは異なる領域であるフロントガラス10の第2領域R2)に照射されるように空間部45aに傾斜配置されている。
従って、透過反射部材42を透過するとともに調光部材43により光透過率が調整され、その後、凹面鏡44によって反射され、出射部46から出射される前記車速表示光である透過表示光L1は、助手席Fに着座している同乗者の正面前方となるフロントガラス10箇所(つまり助手席Fに対応するフロントガラス10の第2領域R2)に照射される。これにより助手席Fに着座している同乗者は、第1表示像V1と同一の第2表示像V2を風景と重畳させて視認することができる(図4参照)。
以上のように本実施形態では、出射部46が形成されたハウジング40と、このハウジング40内に収容される液晶表示パネル41cとを有し、液晶表示パネル41cからの表示光Lを出射部46を通じて車両のフロントガラス10に照射して表示を行うヘッドアップディスプレイ装置40において、液晶表示パネル41cからの表示光Lを出射部46の前記非形成領域に透過表示光L1として透過させるとともに液晶表示パネル41cからの表示光Lを出射部46に反射表示光L2として反射させる透過反射部材42と、この透過反射部材42を透過する透過表示光L1を出射部46へと反射させる凹面鏡44とを備え、反射表示光L2は出射部46を通じて車両の運転席Dに対応するフロントガラス10の第1領域R1に照射されてなるとともに透過表示光L1は出射部46を通じて車両の助手席Fに対応するフロントガラス10の第2領域R2に照射されてなるものである。
従って、車両を運転している運転者並びに車両の助手席に同乗している同乗者の双方に同じ表示像を視認させるにあたって、乗員毎にヘッドアップディスプレイ装置を設置することが不要となり、特に、従来では2つずつ使用していたことになる表示器やハウジングは1つずつ使用すればよいので、従来に比べて構成部品が削減され、コストアップを抑制することができる。
しかも、透過反射部材42によって反射される反射表示光L2並びに凹面鏡44によって反射される透過表示光L1を利用して、運転者は運転席の正面前方に表示される第1表示像V1を視認可能となるとともに、同乗者は助手席の正面前方に表示される第2表示像V2を視認可能となることから、運転者と同乗者の双方は、視線を極力動かすことなく表示像を視認することが可能となる。
また本実施形態では、透過反射部材42から凹面鏡44へと至る透過表示光L1の光路中に、透過表示光L1の光透過率を調整するための調光部材43を配設してなることにより、凹面鏡44、出射部46を経てフロントガラス10の第2領域R2に照射される透過表示光L1の輝度(つまり同乗者が第2領域R2にて視認する第2表示像V2の表示輝度)を自由に調整することができるというメリットがある。
(第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態を図5〜図7に基づいて説明するが、前述の第1実施形態と同一もしくは相当個所には同一の符号を用いてその詳細な説明は省略する。この第2実施形態においては、ハーフミラー42に代えてダイクロイックミラー50が透過反射部材として採用された構成となっている(図5参照)。なお、この場合、光源41bは白色光を発するチップ型発光ダイオードからなるとともに、液晶表示パネル41cはフルカラーを表示可能なドットマトリクス型のカラー液晶表示素子となっている。
ここで、図5中、矢印A方向から見たときの液晶表示パネル41cの正面図である図6に示すように、例えば液晶表示パネル41cを左右に等分する仮想ラインBの左側となる(つまり運転席D側に位置する)液晶表示パネル41c箇所である左側エリアX1には車速表示が表示され、仮想ラインBの右側となる(つまり助手席F側に位置する)液晶表示パネル41c箇所である右側エリアX2には外気温表示が表示される。
そして、この場合、運転席D側に位置する液晶表示パネル41cの左側エリアX1からは赤色の車速表示光である赤色表示光M1が発せられるとともに、助手席F側に位置する液晶表示パネル41cの右側エリアX2からは緑色の外気温表示光である緑色表示光M2が発せられるものとする。
また、前述した透過反射部材としてのダイクロイックミラー50は、図5に示すようにガラス基板51の前面(つまり液晶表示パネル41cと向かい合うガラス基板51の面)に蒸着により形成された反射膜52を有してなるもので、液晶表示パネル41cと調光部材43との間に傾斜した状態で配置されている。
かかるダイクロイックミラー50は、反射表示光である前述した赤色表示光M1をハウジング45に設けられた出射部46側に反射させるとともに、透過表示光である前述した緑色表示光M2を出射部46の非形成領域(つまり空間部45aの右上付近とは対角方向である図5中、空間部45aの左下付近に配設された凹面鏡44側)に透過させる機能を有している。ここで、緑色表示光M2は、ダイクロイックミラー50を透過した後、前述した第1実施形態と同様に、調光部材43により光透過率が調整され、さらに凹面鏡44を通じて出射部46側に向けて反射する。
そして、本第2実施形態の場合、ダイクロイックミラー50は、出射部46から出射(照射)される反射表示光である赤色表示光M1を、前述した第1実施形態と同様に、車両の運転席Dに着座している運転者の正面前方となるフロントガラス10箇所であるフロントガラス10の第1領域R1に照射可能な位置に傾斜配置されているものとする。
従って、ダイクロイックミラー50によって反射され、出射部46から出射される赤色の車速表示光である赤色表示光(反射表示光)M1は、運転席Dに着座している運転者の正面前方となるフロントガラス10箇所(つまり運転席Dに対応するフロントガラス10の第1領域R1)に照射される。これにより運転席Dに着座している運転者は、この照射によって得られた赤色の車速表示像である第1表示像V1’を風景と重畳させて視認することができる(図7参照)。
これとは逆にダイクロイックミラー50を透過するとともに調光部材43により光透過率が調整され、その後、凹面鏡44によって反射され、出射部46から出射されることになる緑色の外気温表示光である緑色表示光(透過表示光)M2は、前述した第1実施形態と同様に、助手席Fに着座している同乗者の正面前方となるフロントガラス10箇所(つまり助手席Fに対応するフロントガラス10の第2領域R2)に照射される。これにより助手席Fに着座している同乗者は、緑色の外気温表示像である第2表示像V2’を風景と重畳させて視認することができる(図7参照)。
かかる第2実施形態によれば、反射表示光である赤色表示光M1は出射部46を通じて車両の運転席Dに対応するフロントガラス10の第1領域R1に照射されるとともに透過表示光である緑色表示光M2は出射部46を通じて車両の助手席Fに対応するフロントガラス10の第2領域R2に照射される構成となっている。
従って、ダイクロイックミラー50によって反射される反射表示光(赤色の車速表示光)である赤色表示光M1並びに凹面鏡44によって反射される透過表示光(緑色の外気温表示光)である緑色表示光M2を利用して、運転者は運転席Dの正面前方に表示される赤色の車速表示像である第1表示像V1’を視認可能となるとともに、同乗者は助手席Fの正面前方に表示される緑色の外気温表示像である第2表示像V2’を視認可能となることから、運転者と同乗者の双方は、視線を極力動かすことなく表示像を視認することが可能となり、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また本第2実施形態では、液晶表示パネル41cの左側エリアX1に車速表示(所定の表示情報)が表示されるとともに液晶表示パネル41cの右側エリアX2に車速表示(前記所定の表示情報)とは異なる他の表示情報である外気温表示が表示され、運転者は赤色の車速表示像(所定の表示像)である第1表示像V1’を視認するとともに同乗者は赤色の車速表示像(前記所定の表示像)とは異なる他の表示像である緑色の外気温表示像(第2表示像V2’)を視認する例について説明したが、例えば液晶表示パネル41cの左側エリアX1及び液晶表示パネル41cの右側エリアX2に同一の表示情報(例えば外気温表示)を表示させ、運転者が赤色の外気温表示像である第1表示像V1’を視認するとともに同乗者が緑色の外気温表示像である第2表示像V2’を視認するような構成としてもよい。
また前記各実施形態では、出射部46から出射される反射表示光L2、M1が運転席Dに対応するフロントガラス10の第1領域R1に照射されるとともに出射部46から出射される透過表示光L1、M2が助手席Fに対応するフロントガラス10の第2領域R2に照射される例について説明したが、例えば凹面鏡44によって反射された後、出射部46から出射される透過表示光L1、M2が第1領域R1に照射されるように凹面鏡44を設置(配設)するとともに、透過反射部材42、50によって反射された後、出射部46から出射される反射表示光L2、M1が第2領域R2に照射されるように透過反射部材42、50を設置(配設)し、透過表示光L1、M2が運転席Dに対応する第1領域R1に照射されるとともに反射表示光L2、M1が助手席Fに対応する第2領域R2に照射されるようにしてもよい。
また前記各実施形態では、透過反射部材42、50と凹面鏡44との間に調光部材43が配置されている例について説明したが、例えば調光部材43を廃止して、透過反射部材42、50を透過する透過表示光L1をダイレクトに凹面鏡44に導く構成としてもよい。
なお、前記各実施形態では、出射部46から出射される透過表示光L1、M2並びに反射表示光L2、M1が、照射部材であるフロントガラス10に照射される例について説明したが、例えば反射表示光L2、M1を運転席Dに着座している運転者の方向に良好に反射させるとともに透過表示光L1、M2を助手席Fに着座している同乗者の方向に良好に反射させるコンバイナフィルムをフロントガラス10に設けてもよいし、あるいはフロントガラス10とは別の専用の照射部材を運転席D前方、助手席F前方にそれぞれ設置(配設)し、反射表示光L2、M1を運転席D前方に設置された前記専用の照射部材に照射するとともに、透過表示光L1、M2を助手席F前方に設置された前記専用の照射部材に照射する構成としてもよい。
10 フロントガラス(照射部材)
20 インパネ
30 計器
40 ヘッドアップディスプレイ装置
41 表示器
41b 光源
41c 液晶表示パネル(表示素子)
42 ハーフミラー(透過反射部材)
43 調光部材
44 凹面鏡(反射体)
45 ハウジング
46 出射部
50 ダイクロイックミラー(透過反射部材)
D 運転席
F 助手席
L 表示光
L1 透過表示光
L2 反射表示光
M1 赤色表示光(反射表示光)
M2 緑色表示光(透過表示光)
R1 第1領域
R2 第2領域
V1、V1’ 第1表示像
V2、V2’ 第2表示像

Claims (4)

  1. 出射部が形成されたハウジングと、
    前記ハウジング内に収容される表示素子とを有し、
    前記表示素子からの表示光を前記出射部を通じて所定の照射部材に照射して表示を行うヘッドアップディスプレイ装置において、
    前記表示素子からの前記表示光を前記出射部の非形成領域に透過表示光として透過させるとともに前記表示素子からの前記表示光を前記出射部に反射表示光として反射させる透過反射部材と、
    前記透過反射部材を透過する前記透過表示光を前記出射部へと反射させる反射体とを備え、
    前記反射表示光は前記出射部を通じて車両の運転席に対応する前記照射部材の第1領域に照射されてなるとともに前記透過表示光は前記出射部を通じて車両の助手席に対応する前記照射部材の第2領域に照射されてなることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 出射部が形成されたハウジングと、
    前記ハウジング内に収容される表示素子とを有し、
    前記表示素子からの表示光を前記出射部を通じて所定の照射部材に照射して表示を行うヘッドアップディスプレイ装置において、
    前記表示素子からの前記表示光を前記出射部の非形成領域に透過表示光として透過させるとともに前記表示素子からの前記表示光を前記出射部に反射表示光として反射させる透過反射部材と、
    前記透過反射部材を透過する前記透過表示光を前記出射部へと反射させる反射体とを備え、
    前記透過表示光は前記出射部を通じて車両の運転席に対応する前記照射部材の第1領域に照射されてなるとともに前記反射表示光は前記出射部を通じて車両の助手席に対応する前記照射部材の第2領域に照射されてなることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記透過反射部材から前記反射体へと至る前記透過表示光の光路中に、前記透過表示光の光透過率を調整するための調光部材を配設してなることを特徴とする請求項1または請求項2記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記透過反射部材は、ハーフミラーまたはダイクロイックミラーからなることを特徴とする請求項1から請求項3のうち何れか1つに記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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