JP2012001365A - シート反転装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動両面印刷を行う画像形成装置に採用されるシート反転装置において、第1面印刷済みのシートを表裏反転するときに装置外部にシートを出さないようにするとともに、表裏反転のための反転搬送路を短く設定可能に構成して、シート反転装置および画像形成装置を小型化する。
【解決手段】両面反転装置15は、片面印刷済みのシートが搬入される搬送路13の搬入口17に、一端部が接続されシートを反転する反転搬送路22と、反転搬送路22と並列配置され、再給紙路搬送路41の再給送口18に、一端部が接続されスイッチバックされたシートを搬送する両面搬送路21とを有し、反転搬送路22の他端部は、湾曲部22cを形成した後、両面搬送路21の一端部側に接続することにより、反転搬送路22および両面搬送路21で上下方向Zに細長状のループ搬送路16を形成し、該ループ搬送路16内でスイッチバックを行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート状の記録媒体(以下、「シート」ともいう)を表裏反転するシート反転装置および一方の面に画像を形成したシートを反転して他方の面に画像を形成する、複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、インクジェット記録装置等またはそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置に関する。
用紙の表裏両面に画像形成・印刷を自動的に行う自動両面印刷機能を有する画像形成装置では、用紙をスイッチバックさせて表裏を反転させるシート反転装置を備えている。
一般的なシート反転装置として、第1面印刷済みの用紙を表裏反転するときに装置の外部に用紙の先端部を一旦露出させた後、正逆転可能な排紙ローラ対で用紙をスイッチバックさせて反転搬送路(両面再給紙搬送路)を搬送することで、第1面印刷済みの用紙を表裏反転し、その後、再び画像形成部で用紙の第2面に印刷を行い、排紙ローラ対で排紙トレイに排出するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
シート反転装置として、用紙を反転搬送路に一旦搬入した後、反転ローラを逆転させて反転搬送路から他の搬送路に搬入して表裏を反転させる方法が既に知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2には、装置幅や高さを増大させることなく長尺の用紙に対応することができる両面搬送ユニットの反転経路を得る目的で、両面搬送ユニット内に片面記録済みの用紙を画像形成部に連結した再給紙口へ向けて搬送する上下方向に延びる再給紙路と、再給紙路と平行して上下方向に延びる反転経路を備え、再給紙路と反転経路とを再給紙口の近傍で合流させる画像形成装置が開示されている。
また、反転搬送路を用いず、用紙を排紙口などから装置外に一旦出した後、再び装置内に搬入することで表裏を反転させる方法も既に知られている(例えば、特許文献3参照)。
更に、デジタル画像形成装置では複数枚の両面印刷を実行するときの生産性を向上させるために、一方の面である第1面を印刷した後に他方の面である第2面に印刷すべく用紙を表裏反転させて再び画像記録部にまで搬送する間の時間を利用する方法として、1枚目の用紙の第1面と第2面の印刷を行う間に、次用紙の印刷を実行する、いわゆるインターリーフ方式の両面印刷方法も既に知られている(例えば、特許文献4参照)。
本発明は、シート反転装置を小型化することを目的とする。
上述した課題を解決するとともに上述した目的を達成するために、請求項ごとの発明では、以下のような特徴ある手段・発明特定事項(以下、「構成」という)を採っている。
請求項1記載の発明は、シートを搬入する搬入口、およびシートを搬出する搬出口を有し、前記搬入口から搬入されるシートの搬送方向を正方向として、シートをループ状に搬送可能なループ搬送路と、前記ループ搬送路内のシートを正逆両方向に搬送させる反転搬送手段を備え、前記搬出口は、前記反転搬送手段により逆方向に搬送されるシートを搬出可能なように形成されていることを特徴とするシート反転装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のシート反転装置において、前記ループ搬送路が、前記正方向における前記搬入口から前記搬出口に至る第1の搬送路と、前記正方向における前記搬出口から前記搬入口に至る第2の搬送路を有し、前記搬出口から搬出されるシートを搬送可能な搬出路を備え、前記搬出口近傍において、前記第2の搬送路と前記搬出路とのなす角度は、前記第1の搬送路と前記搬出路とのなす角度よりも大きいことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のシート反転装置において、前記ループ搬送路が、前記正方向における前記搬入口から前記搬出口に至る第1の搬送路と、前記正方向における前記搬出口から前記搬入口に至る第2の搬送路を有し、前記搬出口から搬出されるシートを搬送可能な搬出路を備え、前記搬出口近傍において、前記第2の搬送路と前記搬出路とのなす角度は、前記第2の搬送路と前記第1の搬送路とのなす角度よりも大きいことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載のシート反転装置において、前記ループ搬送路が、前記正方向における前記搬入口から前記搬出口に至る第1の搬送路と、前記正方向における前記搬出口から前記搬入口に至る第2の搬送路を有するとともに、前記第2の搬送路を前記逆方向に搬送されるシートを、前記第1の搬送路へ逆流することなく、前記搬出口から搬出されるようにガイドするガイド部材を備えたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1記載のシート反転装置において、前記ループ搬送路が、前記搬入口に、一端部が接続された第1の搬送路と、前記搬出口に、一端部が接続され、前記第1の搬送路と並列配置された第2の搬送路を有するとともに、前記第1の搬送路の前記一端部近傍と前記第2の搬送路の他端部近傍とを接続し、かつ、前記第1の搬送路の他端部を第2の搬送路の前記一端部側に接続することで形成されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載のシート反転装置において、前記第1の搬送路の前記他端部を湾曲させて前記第2の搬送路の前記一端部側に接続したことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項5または6記載のシート反転装置において、前記第1の搬送路の前記他端部を、前記第2の搬送路における前記逆方向に搬送されるシートの搬送方向下流側から上流側に向かって、前記反転搬送手段により正方向に搬送されるシートを搬入可能とするように前記第2の搬送路の前記一端部側に接続したことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項5ないし7の何れか一つに記載のシート反転装置において、前記反転搬送手段は、前記第1の搬送路に配置されており、前記第2の搬送路の前記他端部は、前記第1の搬送路の前記一端部近傍の下流側で前記第1の搬送路に接続されており、前記第1の搬送路の前記他端部を湾曲させて前記第2の搬送路の前記一端部側に接続したことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項5ないし7の何れか一つに記載のシート反転装置において、前記反転搬送手段は、前記第1の搬送路に配置されており、前記第2の搬送路の前記他端部は、前記第1の搬送路の前記一端部近傍の下流側で前記第1の搬送路に接続されており、前記第1の搬送路の他端部を、前記第2の搬送路における前記逆方向に搬送されるシートの搬送方向下流側から上流側に向かって前記反転搬送手段により正方向に搬送されるシートを搬入可能とするように前記第2の搬送路の前記一端部側に接続したことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項8または9記載のシート反転装置において、前記搬入口を経由して前記第1の搬送路に搬入されてくるシートと、前記第1の搬送路より前記第2の搬送路の前記他端部に搬入されてくる前記逆方向に搬送されるシートとを同時に互いに逆方向に搬送させる同時搬送手段を有することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項5ないし10の何れか一つに記載のシート反転装置において、前記第1の搬送路は、反転されるシートの最大長さよりも短いことを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項2ないし11の何れか一つに記載のシート反転装置において、前記第1の搬送路および前記第2の搬送路は、上下方向に延在していることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項2ないし12の何れか一つに記載のシート反転装置において、前記第2の搬送路は、前記搬出口にシートを搬送する搬送手段を有し、前記搬送手段は、シートを正逆両方向に搬送可能であることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項5ないし13の何れか一つに記載のシート反転装置において、前記第2の搬送路の前記他端部と前記第1の搬送路の前記一端部近傍との接続部近傍に、シートを検知するシート検知手段を有することを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項2ないし14の何れか一つに記載のシート反転装置において、前記第1の搬送路に搬入された後、前記反転搬送手段により逆方向に搬送されたシートを前記第2の搬送路に導く切替え手段を有することを特徴とする。
請求項16記載の発明は、請求項2ないし15の何れか一つに記載のシート反転装置において、前記搬出口は、前記逆方向に搬送されるシートを再給送する再給送路の一端部に形成されており、前記第1の搬送路の他端部と前記第2の搬送路との接続部には、前記第2の搬送路を形成する第1の搬送ガイド面を備えるとともに前記第1の搬送路を形成する第1の反転ガイド面を備えた第1の案内部材と、前記第1の搬送路を形成すべく第1の反転ガイド面に対向して形成された第2の反転ガイド面、前記再給送路を形成する第1の再給送ガイド面、および第1の反転ガイド面と第1の再給送ガイド面とが合流した頂点部を備えた第2の案内部材と、前記第2の搬送路を形成すべく第1の搬送ガイド面に対向して形成された第2の搬送ガイド面を備えた第3の案内部材とが配設されており、前記頂点部は、第1の搬送ガイド面と第1の再給送ガイド面との各延長平面より前記第2の搬送路および前記再給送路側に突出しない位置となるように、かつ、第2の搬送ガイド面と第2の反転ガイド面側における前記頂点部を通る延長線とのなす角が鋭角になるように、なおかつ、第1の搬送ガイド面の延長面と第1の再給送ガイド面側における前記頂点部を通る延長線とのなす角が鋭角になるように、第1ないし第3の案内部材の位置・形状が設定されることを特徴とする。
請求項17記載の発明は、請求項5ないし16の何れか一つに記載のシート反転装置において、前記第1の搬送路の前記他端部を、前記第2の搬送路の搬送方向下流側から上流側に向かってシートを搬入可能とし、かつ、前記第2の搬送路の搬送方向上流側から下流側に向かって前記逆方向に搬送されるシートを前記搬出口に案内するための弾性ガイド部材を、前記第1の搬送路の他端部と前記第2の搬送路の前記一端部側との接続部に配設したことを特徴とする。
請求項18記載の発明は、請求項1ないし17の何れか一つに記載のシート反転装置において、前記搬入口には、片面印刷済みのシートが搬入され、前記搬出口は、片面印刷済みの前記逆方向に搬送されるシートが再給送される再給送口であることを特徴とする。
請求項19記載の発明は、シートの表裏両面に画像を形成することが可能な画像形成装置において、請求項1ないし18の何れか一つに記載のシート反転装置を有することを特徴とする。
請求項20記載の発明は、請求項19記載の画像形成装置は、複数枚のシートを収容するシート収容部と、該シート収容部の上方に配置され前記シート収容部から搬送されてくるシートに画像形成を行う画像形成部とを備え、該画像形成部で画像形成されたシートを該画像形成部の上方に排出する構成であり、前記シート反転装置の前記第1の搬送路および前記第2の搬送路を上下方向に配置したことを特徴とする。
本発明によれば、反転したシートを逆方向に搬送するための、搬出口に至る搬送路の一部または全てを、シートを正方向に搬送するための搬送路として兼用することができる。これにより、シートを正方向に搬送するための搬送路の専用部分を短くすることができ、全体としてシート反転装置を小型化できる。
本発明の第1の実施形態を示す両面反転装置を備えたプリンタの全体構成図である。 (a)、(b)は、第1の実施形態の両面反転装置でのシートの搬送推移状態を示す動作図である。 (a)、(b)は、第1の実施形態の両面反転装置でのシートのスイッチバック・反転搬送推移状態を示す動作図である。 再給送口近傍において、両面搬送路(第2の搬送路)と再給紙搬送路(搬出路)とのなす角度、反転搬送路(第1の搬送路)と再給紙搬送路とのなす角度、両面搬送路と反転搬送路とのなす角度を、比較説明する図である。 (a)、(b)は、第1の実施形態の湾曲接続部でのシートの異常な案内搬送状態を、(c)、(d)は、同湾曲接続部でのシートの正常な案内搬送状態をそれぞれ示す模式図である。 (a)、(b)は、第1の実施形態の湾曲接続部を形成する各ガイド板の配置・形状を説明する図である。 第1の実施形態の変形例1を示す図であって、湾曲接続部に配置する弾性ガイド部材の動作を表す図である。 第1の実施形態の変形例2を示す図であって、両面反転装置、手差し給紙部を備えたプリンタの全体構成図である。 本発明の第2の実施形態を示す両面反転装置を備えたプリンタの全体構成図である。 第2の実施形態の両面反転装置でのシートの搬送推移状態を示す動作図である。 第2の実施形態の両面反転装置での先行・次シートの搬送推移状態を示す動作図である。 第2の実施形態の両面反転装置での先行・次シートのスイッチバック・反転搬送推移状態を示す動作図である。 第2の実施形態の両面反転装置での先行・次シートのスイッチバック・反転搬送推移状態を示す動作図である。 第2の実施形態の両面反転装置での先行・次シートのスイッチバック・反転搬送推移状態を示す動作図である。 第2の実施形態の両面反転装置での先行・次シートのスイッチバック・反転搬送推移状態を示す動作図である。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施形態を詳細に説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。
(第1の実施形態)
図1〜図6を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。まず、図1を参照して、本発明のシート反転装置および画像形成装置の第1の実施形態に係るフルカラー小型プリンタ(以下、「プリンタ」という)について、全体構成とともに要部動作を説明する。図1は、第1の実施形態に係るプリンタの全体構成図である。
図1に示すプリンタは、装置本体50の内部に、多数枚のシート(図示せず)を収容するシート収容部としての給紙トレイ4と、給紙トレイ4の上方に配置され給紙トレイ4から搬送されてくるシートに画像形成を行う画像形成手段としての作像ユニット2等を具備する画像形成部とを備え、画像形成部で画像形成されたシートを画像形成部の上方に排出する、いわゆるシート縦搬送方式の構成である。同図において、Zは上下方向を示し、紙面の上下方向と同じである。
シートとしては、用紙や記録紙の他、画像形成が可能な例えばシート状の樹脂フィルム等も含まれる。
図1に示すプリンタの上記画像形成部は、従来から一般に用いられているBK(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色トナーで画像形成を行う4つの作像ユニット2と、中間転写ベルト3とを有する中間転写方式のフルカラー電子写真作像システムである。
各作像ユニット2は、像担持体であるドラム状の感光体と、この感光体の周りに配設された帯電装置、露光装置1から感光体に向けて画像情報に応じて照射されるレーザ光(露光)、現像装置、クリーニング装置などを有する。
プリンタの装置本体50の最下部であり、画像形成部の下方には、給紙トレイ4を配置し、給紙トレイ4からシートを1枚ずつ給送するシート給送手段としての給紙ローラ5、分離手段6を有する。分離手段6は、シートに対して高摩擦部材からなるシート状のパッド部材であり、従来から一般に用いられる、いわゆるフリクションパッド方式のシート分離手段である。
本実施形態の小型のプリンタでは、給紙トレイ4は通常ではA6サイズからA4、LT(レター)サイズまで、図示しないトレイ延長手段を用いて最大LG(リーガル)サイズまでのシートを、短辺を先端として搬送する方向に収容することができる。
給紙トレイ4から給送されたシートは、略上下方向Z(以下、「縦方向Z」ともいう)のシート搬送路にガイドされて上方に向かって搬送され、レジストローラ7で作像タイミングとの同期を取って中間転写ベルト3と2次転写ローラ8とからなる画像転写部に搬送される。画像転写部でシートの一方の面に画像を転写し、定着装置9で画像をシートに定着した後に、一対の排紙ローラ10から画像形成部の上方の排紙トレイ11に排出する。プリンタ下部の給紙トレイ4からプリンタ上部の排紙トレイ11に向かって上下方向Zにシートを搬送する縦搬送方式を採ることで、シート搬送路長を短くすることができ、シート搬送開始からシート排出完了までの時間を短時間に行うことができる構成になっている。
シートの一方の面に画像を形成した後に残りの他方の面に画像形成するために、シートの表裏を反転して再び画像転写部にシートを搬送するための、シート反転装置としての両面反転装置15の構成について説明する。
定着装置9から排紙ローラ10へのシート搬送路である片面搬送路14の途中に、排紙ローラ10側への搬送路と両面反転装置15へ連通・接続(以下、単に「接続」という)する搬送路13側にシートの搬送方向を切替える第1の切替え手段としての第1切替え爪12を有する。
第1切替え爪12は、駆動手段としての図示しないソレノイドのオン駆動により軸の回りに回転駆動され、そのオフ駆動により図示しない引張バネ等の付勢手段によって図1に示す位置(例えば初期位置)に保持される。後述する各種切替え爪も、第1切替え爪12と同様の周知の構成で駆動されるものであり、以下、単に図示しないソレノイドで駆動されると簡略的に説明するに留める。図1に示す第1切替え爪12の位置は、片面印刷時の片面印刷済みシート、両面印刷時の両面印刷済みシートを排紙ローラ10側の搬送路へ搬送するための切替え位置である。
両面反転装置15は、一方の面に画像を形成されたシート(以下、「片面印刷済みのシート」ともいう)が搬入される搬送路13の搬入口17に、一端部が接続されシートを反転する第1の搬送路としての反転搬送路22と、反転搬送路22と並列配置され、反転されたシートが装置本体50の内部に再給送される再給送路としての再給紙路搬送路41の再給送口18に、一端部が接続されスイッチバックされたシートを搬送する第2の搬送路としての両面搬送路21とを有する。
ここで、再給送口18は、本発明に係るシートを搬出する搬出口として機能する。再給紙路搬送路41は、搬出口としての再給送口18から搬出されるシートを搬送可能な搬出路として機能する。
搬送路13は、片面搬送路14との接続部(以下、「合流部または合流路」ともいう)から略水平方向に延びて形成されており、片面印刷済みのシートを両面反転装置15へ搬送するためのものである。搬送路13の搬入口17には、反転搬送路22の一端部が接続されている。
搬送路13、両面搬送路21、反転搬送路22、再給紙路搬送路41を始めとして、後述する実施形態の各種搬送路を含め、搬送路は、特に説明しない限り搬送ガイド部材等で適宜囲まれて形成されている。
反転搬送路22と両面搬送路21とは、同図の上下方向Zに延在している。反転搬送路22は、反転されるシートの最大長さよりも短く形成されている。
反転搬送路22の一端部と両面搬送路21の他端部とは、図1の上部で接続され、その接続部17aには第1反転ローラ23が配置されている。接続部17aには、搬入口17を備えた搬送路13の一端部も合流している。
反転搬送路22の他端部である下端部は、反転搬送路22の外郭・外側に凸状に上方に向かって湾曲した後、両面搬送路21の一端部側(本実施形態では一端部である)に接続することにより、反転搬送路22および両面搬送路21で上下方向Zに細長状のループ搬送路16(図1中1点鎖線で示す)を形成している。
換言すれば、ループ搬送路16は、シートを搬入する搬入口17、およびシートを搬出する搬出口としての再給送口18を有し、搬入口17から搬入されるシートの搬送方向を正方向(図1において時計回り方向)として、シートをループ状に搬送可能に形成されている。このように搬入口17から搬入されるシートの搬送方向を正方向(図1において時計回り方向)として定義すると、ループ搬送路16は、前記正方向における搬入口17から再給送口18に至る第1の搬送路としての反転搬送路22と、前記正方向における再給送口18から搬入口17に至る第2の搬送路としての両面搬送路21とを有しているとも表現できる。
図1において、22cは、反転搬送路22の下端部に形成された湾曲部を、18aは、反転搬送路22の他端部と両面搬送路21の一端部と再給送口18を備えた再給紙路搬送路41の一端部との接続部をそれぞれ示す。
後述するように、片面印刷済みのシートの先端および後端の搬送方向を逆にするスイッチバック動作および該シート反転動作は、ループ搬送路16内で行うことが可能になっている。
両面搬送路21には両面搬送ローラ24を、反転搬送路22には第2反転ローラ25を、それぞれ備えている。
第1反転ローラ23および第2反転ローラ25は、ループ搬送路16内のシートを正逆両方向に搬送させる反転搬送手段として機能する。両面搬送ローラ24は、シートを正逆両方向に搬送可能である搬送手段として機能する。
第1切替え爪12から両面反転装置15に向かう搬送路13と両面搬送路21の一端部との接続部(合流部)17aには、第2切替え手段としての第2切替え爪26およびシート検知手段としての反転センサ27を配置している。第2切替え爪26は、図示しないソレノイドにより駆動される。反転センサ27は、例えば反射型のフォトセンサからなり、片面印刷済みのシートの先端および後端の検知等を行う。
両面搬送路21の下端部(一端部)は、レジストローラ7に向かう再給紙搬送路41の再給送口18に接続されており、再給紙搬送路41には再給紙ローラ42が配置されている。
上記各構成要素を備えた両面反転装置の動作は、制御手段としての図示しない制御部によって制御される。この制御部は、CPU、各種駆動系を制御するために必要なプログラムを含む各処理プログラムおよび固定データを記憶・格納したROM、処理データを格納するデータメモリであるRAM、計時手段としての内部タイマ、I/O(入・出力)ポート等を備えたマイクロコンピュータからなる。
上記CPUの入力ポートには、反転センサ27の他、各種トリガー信号等を出力する信号出力装置や操作部(図示せず)等が接続されている。上記CPUの出力ポートには、第1反転ローラ23、第2反転ローラ25、両面搬送ローラ24を駆動する駆動手段としての駆動モータ(図示せず)や電磁クラッチ(図示せず)、第1、第2切替え爪12,26を駆動する各ソレノイド(図示せず)等が接続されている。上記CPUは、反転センサ27からの信号、各種トリガー信号等に基づき、上記図示しない駆動モータ、上記図示しない各ソレノイド等を制御する。
図2および図3を参照して、自動両面印刷を行うときの動作について説明する。両図は、本実施形態の小型プリンタが対応している最大シートサイズであるLGサイズ(シート長さ355.6mm)のシートを反転する場合について図示している。
本実施形態では、後述する実施形態を含め、両面搬送ローラ24、第1、第2反転ローラ23、25共に、シートを上方から下方に搬送する方向、すなわち上述したシートの搬送方向と同じ正方向の駆動を正転駆動とするとともに、図中矢印で示す回転駆動方向を記載しているローラ側が駆動ローラであり、これと対向するローラが駆動ローラに従動して連れ回る従動ローラであることを表している。
一部上述したように、図2(a)において、シートSは給紙トレイ4から給紙ローラ5および分離手段6により1枚ずつ給送され、レジストローラ7に搬送される。レジストローラ7は、露光装置1および作像ユニット2、中間転写ベルト3で形成した画像と同期を取って、シートSを中間転写ベルト3と2次転写ローラ8とからなる画像転写部に搬送する。定着装置9で画像を定着した片面印刷済みのシートS(以下、両面印刷済みのシートとの区別が明らかであるときには単に「シートS」ともいう)が片面搬送路14を経て搬送されてくるタイミングに合わせて、第1切替え爪12を駆動してシートSを両面反転装置15にガイドすべく、搬送路13側に導くよう切替える。
なお、第1切替え爪12の初期位置(排紙ローラ10側の搬送路に導くための位置)から搬送路13側に導く切替えは、例えば、定着装置9と第1切替え爪12との間の片面搬送路14に図示しないセンサ(定着出口センサ、排紙センサなど)を配置する場合では、このセンサによるシート先端の検知をトリガーとして所定のタイミングで切替える。しかしながら、本実施形態のような小型プリンタでは、前記センサから第1切替え爪12までのシート搬送距離が短く、センサによるシート先端の検知情報から切替えるのでは第1切替え爪12の切替えが時間的に間に合わないことがある。この場合は、レジストローラ7から画像転写部へのシートの搬送開始をトリガーとして、所定のタイミングで第1切替え爪12を切替える制御を行う(以下、同じ)。
図2(a)に示すように、両面反転装置15は受け入れたシートSを第1反転ローラ23および第2反転ローラ25の正転駆動により、反転搬送路22を下方に向かって搬送される。ここで、シート長が長いシートSの場合は、シートSの先端Saは反転搬送路22の下端部の湾曲部22cまで到達した後、図2(b)に示すように、湾曲部22cにガイドされつつ接続部18aを経由して両面搬送路21に搬入され、両面搬送路21を下側から上側に向かって進む。換言すれば両面搬送路21において後述するように反転されたシートが搬送される搬送方向下流側から上流側に向かって搬送される。このとき、両面搬送ローラ24はシートSを下方から上方に向かって搬送する方向に逆転駆動してシートを受け入れ、シートSの先端Saをさらに上方へ搬送する。
そして、反転センサ27がシートSの後端Sbを検知(図2(b)参照)したら第1反転ローラ23、第2反転ローラ25、両面搬送ローラ24の駆動を停止してシートSの搬送を一旦停止する。その後、前記一旦停止時間を利用して、第1切替え爪12を駆動して、シートを定着装置9から排紙ローラ10に導く搬送路にガイドする初期位置に戻すとともに、第2切替え爪26を駆動して、反転搬送路22から搬送されるシートを搬送路13の搬入口に戻さず、両面搬送路21に導く位置に移動させる。この後に、図3(a)に示すように、第1反転ローラ23、第2反転ローラ25を逆転方向に、両面搬送ローラ24を正転方向にそれぞれ駆動して、反転搬送路22ではシートSの搬送方向を下方から上方へ、すなわち逆方向に変更することにより、シートSの先端Sa・後端Sbを逆にしてスイッチバックさせ、これによりシートSの後端Sbを先頭にして両面搬送路21に搬入し、両面搬送路21を上方から下方に向かって搬送する。
次いで、図3(b)に示すように、シートSの後端Sbは両面搬送路21の下端部の接続部18aから湾曲した再給紙搬送路41に搬入され、再給紙ローラ42の図中矢印方向の回転駆動によりレジストローラ7に向かって、未印刷・未画像面が他方の面(図3(b)のシートSの後端Sb側の左側の第2面)に、一方の面である片面印刷済みの面が裏面(図3(b)の後端Sb側の右側の第1面)に反転したシートSとして搬送される。そして、レジストローラ7で中間転写ベルト3上の画像と同期を取って画像転写部にシートSの未印刷・表面が搬送され、シートSの他方の面に画像形成・印刷が行われる。表裏両面に画像を印刷したシートSは、排紙ローラ10により排紙トレイ11に排出・積載される。
上述したとおり、第1反転ローラ23、第2反転ローラ25、両面搬送ローラ24は正逆両方向に回転駆動するが、各ローラの駆動方向の組み合わせは常に同じ組み合わせの回転となるので、駆動源として同一の駆動モータで駆動し、各ローラの回転・停止を電磁クラッチで制御することが可能である。駆動源として例えばステッピングモータなどのパルス入力で駆動するモータを用いた場合、シート搬送距離およびこれに伴う各搬送ローラおよび各切替え爪の駆動切替えタイミング等をパルス数で精確に制御することが容易に可能となることは無論である。
ここで、両面搬送路21における両面搬送ローラ24の上下方向Zの位置の設定について補説する。両面搬送ローラ24の上下方向Zの位置は、反転搬送路22にシートSを進入させ、スイッチバック後に、両面搬送路21に案内・搬送するときのシートSの後端Sbをグリップさせるための適切な位置として設定されている。換言すれば、長いシートが反転搬送路22を経由して両面搬送路21の両面搬送ローラ24まで搬入されたときに、シートSの先端Saが両面搬送ローラ24に衝突しないようにするとともに、スイッチバック後においては、両面搬送ローラ24にシートSの後端Sbが衝突しないようにするため、両面搬送ローラ24を正逆転させる構成としている。
上述したことから、スイッチバック時に、反転する最短シート長のシートを安定して搬送するために、第1反転ローラ23(後述の図9に示す第2の実施形態では搬送ローラ31と従動ローラ33とのニップ部中心)から両面搬送ローラ24(のニップ部中心)へのシート搬送距離と、両面搬送ローラ24のニップ部中心から再給紙ローラ42のニップ部中心までのシート搬送距離とは共に最短シート長よりも短くなくてはならないことが分かる。
本実施形態では両面搬送ローラ24を正逆両方向に駆動しているが、反転するシートの最大長さが反転搬送路22から両面搬送路21に進入した後、両面搬送ローラ24に到達しない長さであれば、両面搬送ローラ24はシートを上方から下方に搬送する方向にのみ駆動すればよく、正逆両方向に駆動する必要はない。また、短いシート長のシートの両面印刷は必要がなく、対応するシートサイズの範囲が狭い場合は、両面搬送路21と反転搬送路22との両端部の接続部間に両面搬送ローラを配置しない構成とすることも可能である。
本実施形態では反転搬送手段として第1反転ローラ23、第2反転ローラ25の2つの反転ローラを用いているが、必ずしも2つの反転ローラが必要ではなく、対応・使用するシートサイズの範囲等によりローラ数を決めることができる。
図4を参照して、再給送口18近傍において、両面搬送路21(第2の搬送路)と再給紙搬送路41(搬出路)とのなす角度θa、反転搬送路22(第1の搬送路)と再給紙搬送路41とのなす角度θb、両面搬送路21と反転搬送路22とのなす角度θcを、比較説明する。図4において、破線で示す22dは、再給送口18近傍における反転搬送路22ないし湾曲部22cの中心の延長面を、破線で示す41dは、再給送口18近傍における再給紙搬送路41の中心の延長面を、それぞれ示す。
同図から分かるように、両面搬送路21と再給紙搬送路41とのなす角度θaは、180度を超えており、反転搬送路22と再給紙搬送路41とのなす角度θbよりも大きく形成されている。従って、本実施形態によれば、反転搬送路22(第1の搬送路)を正方向(時計回り方向)に搬送されるシートが再給送口18から搬出されにくく、両面搬送路21(第2の搬送路)を逆方向(反時計回り方向)に搬送されるシートが再給送口18から搬出されやすいという効果を奏する。
また、両面搬送路21と再給紙搬送路41とのなす角度θaは、両面搬送路21と反転搬送路22とのなす角度θcよりも大きく形成されている。従って、本実施形態によれば、両面搬送路21(第2の搬送路)を逆方向(反時計回り方向)に搬送されるシートが反転搬送路22(第1の搬送路)へ逆流しにくく、両面搬送路21(第2の搬送路)を逆方向(反時計回り方向)に搬送されるシートが再給送口18から搬出されやすいという効果を奏する。
本実施形態では、上述したように接続部18aに切替え爪を配設しなくても、図5(a)、図5(b)に示したような異常なシート案内とならずに、図5(c)、図5(d)に示したような正常なシート案内となっていた。すなわち、本実施形態ではシートのコシの強さ(剛性)を利用して、接続部(合流部)18aでのシート搬送方向を案内する方式を採用しており、図5(c)に示すように、反転搬送路22から両面搬送路21に搬送するシートSは上側に、図5(d)に示すように、両面搬送路21を上方から下方に搬送するシートSは反転搬送路22には入らずに、再給紙搬送路41に案内するように合流部分のガイド形状を形成している。
図6を参照して、図5(c)、図5(d)に示した正常なシート案内とする接続部18aの案内部材について補説する。
図6(a)、図6(b)に示すように、反転搬送路22の他端部と両面搬送路21の一端部との接続部(合流部)18aには、両面搬送路21を形成する第1の搬送ガイド面43a(以下、「搬送ガイド面43a」という)を備えるとともに反転搬送路22を形成する第1の反転ガイド面43b(以下、「反転ガイド面43b」という)を備えた第1の案内部材としての湾曲内側ガイド板43と、反転搬送路22を形成すべく反転ガイド面43bに対向して形成された第2の反転ガイド面44a、再給紙搬送路41を形成する第1の再給送ガイド面44b(以下、「再給送ガイド面44b」という)、および反転ガイド面43bと再給送ガイド面44bとが合流した頂点部44cを備えた第2の案内部材としての湾曲外側ガイド板44と、両面搬送路21を形成すべく搬送ガイド面43aに対向して形成された第2の搬送ガイド面45a(以下、「搬送ガイド面45a」という)を備えた第3の案内部材としての両面ガイド板45とが配設されている。
まず、図5(c)、図5(d)に示した正常なシート案内とするには、頂点部44cは、搬送ガイド面43aと再給送ガイド面44bとの各延長平面43p、44p(図中1点鎖線で示す)より両面搬送路21および再給紙搬送路41側に突出しない位置となるように、湾曲内側ガイド板43、湾曲外側ガイド板44および両面ガイド板45の位置・形状が設定されていることが必要である。
上記条件と同時に、図6(a)に示すように、搬送ガイド面45aと反転ガイド面44a側における頂点部44c近傍の接線44d(図中破線で示す)とのなす角θ1が鋭角になるように、なおかつ、図6(b)に示すように、搬送ガイド面43aの延長平面43pと再給送ガイド面44b側における頂点部44c近傍の接線44e(図中破線で示す)とのなす角θ2が鋭角になるように、湾曲内側ガイド板43、湾曲外側ガイド板44および両面ガイド板45の位置・形状が設定されていることが必要である。
(変形例1)
図7に、第1の実施形態の変形例1を示す。この変形例1は、第1の実施形態と比較して、接続部(合流部)18aでのシート搬送方向およびガイド方向をより確実にするために、図7に示すように、例えばマイラシートからなる弾性ガイド部材19を配置・付加した点のみ相違する。弾性ガイド部材19は、両面搬送路21を上方から下方に向かって逆方向に搬送されるシートを、反転搬送路22へ逆流することなく、搬出口としての再給送口18から搬出されるようにガイドするガイド部材として機能する。
弾性ガイド部材19は、基端部が再給送ガイド面44bに固定され、上方の先端部が自由端となっている。弾性ガイド部材19は、通常状態では図中実線で示すように反転搬送路22から両面搬送路21へのシートの進入口を塞ぐ状態になっている。このため、弾性ガイド部材19は両面搬送路21を上方から下方に向かって搬送するシートが合流部18aで反転搬送路22側に進入するのを防止して確実に再給紙搬送路41にガイドすることができる。
一方、反転搬送路22の湾曲部22cを経て合流部18aに搬送するシートは、合流部18aにて弾性ガイド部材19の自由端側にシートの先端が当接し、図中2点鎖線で示すようにシートのコシの強さ(剛性)により弾性ガイド部材19が撓むことで両面搬送路21への進入口を開放し、弾性ガイド部材19はシートを確実に両面搬送路21の上方にガイドすることができる。
後述する第2の実施形態のようにシート長が長いシートでインターリーフ両面印刷を行い、先行シートが両面搬送路21を上方から下方に搬送している状態で次シートが反転搬送路22から合流部18aに搬送された場合でも、弾性ガイド部材19は先行シートに大きな負荷を与えることなく次シートを両面搬送路21の上方にガイドすることが可能である。
なお、接続部(合流部)18aでのシート搬送方向およびガイド方向をより一層確実にするために、第1、第2切替え手段と同様に、搬送路を切替える切替え手段としての切替え爪や分離爪を配置しても良いことは無論である。
上記した変形例1を含め第1の実施形態によれば、上述したとおり、シートを装置外部に出すことなく、反転搬送路22の経路長よりも長いシートを反転することができ、すなわち反転に用いられる最大シート長さのシートを、ループ搬送路16内でスイッチバックし反転することが可能となるので、シート反転装置としての両面反転装置15およびプリンタを小型化することができる。
図1に示した第1の実施形態例では、装置本体50下部の給紙トレイ4からレジストローラ7、画像転写部、定着装置9を経て装置本体50上部の排紙トレイ11にシートを排出するシート縦搬送タイプのプリンタであり、給紙トレイ4、画像形成部、露光装置1、排紙トレイ11を配置するために必要な装置高さ、および排紙トレイ11上に積載するシート枚数により排紙ローラ10の位置が決まり、そのために必要な装置高さとなっていて、片面印刷するためにも必要な装置高さになっている。シートを装置外部に出さずに反転するためにはシート反転装置の高さが大きくなり、従来ではこの装置高さではシートを装置外部に出さずに反転することができず、シートを装置外部に出さずに反転するためには更に装置高さを高くする必要があった。従って、上記実施形態例では両面反転装置(シート反転装置)15の高さを低くしたことによって、従来よりも自動両面印刷機能を有するシート縦搬送タイプのプリンタの装置高さを、後述する第2の実施形態を含め以下に記載する程度低くすることができる。すなわち、LGサイズのシートを装置外に出さずに反転する場合で考えると、従来は反転搬送路の長さがシートの長さ分必要になることから、概略100〜170mm程度低くすることができる。
また、反転に用いられる最大シート長さを超えない範囲で、図1にHで示す空きスペース部に、同図に破線で示すように反転搬送路21の湾曲部22cを下方に延長することも可能である。
(変形例2)
図8に、第1の実施形態の変形例2を示す。この変形例2は、図1に示した第1の実施形態のプリンタと比較して、図1に示す空きスペース部Hおよび両面反転装置15の右側に配設され装置本体50に対して開閉可能なカバー傾斜部20に、手差し給紙部を配置したことのみ相違する。
手差し給紙部の構成自体は、従来から一般に使用されているものである。手差し給紙部は、手差しトレイ51、手差し給紙ローラ52、分離パッド53から構成され、手差しトレイ51に積載されたシート(図示せず)は手差し給紙ローラ52および分離パッド53により1枚ずつに分離して給送され、手差し給紙路54を経て再給紙ローラ42に搬送される。再給紙ローラ42からは、両面搬送路21から搬送されるシートと共通の再給紙搬送路41を経てレジストローラ7に搬送される。
このように、空きスペース部Hに手差し給紙ローラ52、分離パッド53等の給紙手段を配置することができるので、手差し給紙を備えながら従来に比べて装置を小型化できる。
(第2の実施形態)
図9〜図15を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。まず、図9を参照して、本発明のシート反転装置および画像形成装置の第2の実施形態に係るプリンタについて説明する。図9は、第2の実施形態に係るプリンタの全体構成図である。
第2の実施形態のプリンタは、図1に示した第1の実施形態のプリンタと比較して、両面反転装置15に代えて、シート反転装置としての両面反転装置35を用いる点のみ相違し、この相違点以外のプリンタの構成は図1と同様である。
両面反転装置35は、図1の両面反転装置15と比較して、搬入口17および接続部17aに代えて、片面印刷済みのシートが搬入される搬送路13の搬入口34、および搬入口34に反転搬送路22の一端部が接続された接続部34aを形成している点、両面搬送路21の他端部に接続された搬送路28を有する点、両面搬送路21の他端部が搬送路28を介して反転搬送路22の一端部近傍下流側の接続部34aで反転搬送路22に接続・合流している点、接続部17aに配置された第1反転ローラ23に代えて、搬送路13と搬送路28とに配設された1つの搬送ローラ31およびこれと従動する従動ローラ32、33を用いる点、第2切替え爪26に代えて、第2切替え爪29を用いる点、反転センサ27に代えて、反転センサ30を用いる点、ループ搬送路16に代えて、反転搬送路22の他端部が上方に向かって湾曲した後、両面搬送路21の一端部側(本実施形態では一端部である)に接続することにより、反転搬送路22および両面搬送路21で上下方向Zに細長状に形成されたループ搬送路36(図1中1点鎖線で示す)を有する点が主に相違する。
換言すれば、ループ搬送路36は、シートを搬入する搬入口34、およびシートを搬出する搬出口としての再給送口18を有し、搬入口34から搬入されるシートの搬送方向を正方向(図1において時計回り方向)として、シートをループ状に搬送可能に形成されている。このように搬入口34から搬入されるシートの搬送方向を正方向(図1において時計回り方向)として定義すると、ループ搬送路36は、前記正方向における搬入口34から再給送口18に至る第1の搬送路としての反転搬送路22と、前記正方向における再給送口18から搬入口34に至る第2の搬送路としての、搬送路28を含む両面搬送路21とを有しているとも表現できる。
上記相違点以外の両面反転装置35は、図1の両面反転装置15の構成と同様である。ちなみに、両面反転装置35は、両面反転装置15と同様の、反転搬送路22、両面搬送路21、両面搬送路21に配置され搬送手段として機能する両面搬送ローラ24、反転搬送路22に配置され反転搬送手段として機能する反転ローラ25を備えている。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、片面印刷済みのシートの先端および後端の搬送方向を逆にするスイッチバック動作およびシート反転動作は、ループ搬送路36内で行うことが可能になっている。
両面搬送路21における図の上端部である他端部には、搬送路28が形成されている。両面搬送路21の他端部は、搬送路28を介して搬送路13の下側で反転搬送路22の一端部近傍の下流側で反転搬送路22に接続されて、接続部34aが形成されている。反転搬送路22から接続部34a、搬送路28を経て両面搬送路21にスイッチバックされるシートが搬送される。
搬送路13と搬送路28とは、上下方向Zに互いに接近して配置されており、搬送路13と搬送路28とには、駆動回転部材としての1つの駆動ローラからなる搬送ローラ31が配設されている。搬送ローラ31は、搬送路13側と搬送路28側に配設され、搬送ローラ31に従動する従動回転部材としての従動ローラ32、33を当接させて、搬送路13と搬送路28とのシート搬送を同時に互いに逆方向に行う構成にしている。これら3連の回転部材群からなる搬送ローラ31および従動ローラ32、33は、搬送路13の搬入口を経由して反転搬送路22から搬入されてくる片面印刷済みのシートと、反転搬送路22より両面搬送路21の接続部34aから搬送路28に搬入されてくるスイッチバックされたシートとを同時に互いに逆方向に搬送させる同時搬送手段として機能する。
搬送路28と反転搬送路22との接続部(合流部)34には、搬送路13から反転搬送路22へシートを搬入させるときと、反転搬送路22でスイッチバックしたシートを搬送路28に搬出させるときとで、シートのガイド方向・搬送路を切替える第2切替え手段としての第2切替え爪29を配置している。第2切替え爪29は図示しないソレノイドによって駆動される。
反転搬送路22には、搬送路28との接続部(合流部)34近傍の下側に反転センサ30が配置されている。反転センサ30は、例えば反射型のフォトセンサからなり、片面印刷済みのシートの先端および後端の検知等を行う。
上記各構成要素を備えた両面反転装置35の動作は、第1の実施形態と同様に、制御手段としての図示しない制御部(CPU、ROM、RAM、計時手段としての内部タイマ、I/O(入・出力)ポート等を備えたマイクロコンピュータからなる)によって制御される。
上記CPUの入力ポートには、反転センサ30の他、各種トリガー信号等を出力する信号出力装置や操作部(図示せず)等が接続されている。上記CPUの出力ポートには、反転ローラ25、両面搬送ローラ24を駆動する駆動手段としての各駆動モータ(図示せず)や電磁クラッチ(図示せず)、第1、第2切替え爪12,29を駆動する各ソレノイド(図示せず)等が接続されている。上記CPUは、反転センサ30からの信号、各種トリガー信号等に基づき、上記図示しない各駆動モータ、上記図示しない各ソレノイド等を制御する。
図10〜図15を参照して、第2の実施形態におけるインターリーフ両面印刷を行うときの動作について説明する。このインターリーフ両面印刷は、複数枚のシートに連続して両面印刷を行う場合に、先行する1枚のシート(以下、「先行シート」という)の第1面の印刷と第2面の印刷を行う間に次のシート(以下、「次シート」という)の第1面に印刷を行う方式で、片面印刷済みのシートの表裏反転を行っているときに他のシートの印刷を行うことで両面印刷の生産性を向上させることができるものである。
図10〜図15では、本実施形態の小型プリンタが対応している最大シートサイズであるLGサイズ(シート長さ355.6mm)のシートに連続して両面印刷を行う場合について図示している。
初期動作は第1の実施形態と同様に、図10において、図中太い実線で示す先行シートS1は給紙トレイ4から給紙ローラ5および分離手段6により1枚ずつ給送され、レジストローラ7に搬送される。レジストローラ7は、露光装置1および作像ユニット2、中間転写ベルト3で形成した画像と同期を取って、先行シートS1を中間転写ベルト3と2次転写ローラ8とからなる画像転写部に搬送する。画像転写部、定着装置9を経て片面に画像を印刷した先行シートS1が搬送されてくるタイミングに合わせて、第1切替え爪12を駆動して先行シートS1を両面反転装置35にガイドすべく、搬送路13側に導くよう切替える。このとき、搬送ローラ31は図中矢印(時計回り)方向に回転駆動されることにより、先行シートS1を搬送路13から反転搬送路22に搬入・搬送して反転ローラ25に受け渡す。この際、反転ローラ25の正転駆動により、先行シートS1は反転搬送路22を上方から下方に向かって搬送される(図10参照)。
ここで、シート長が長い先行シートS1の場合は、先行シートS1の先端S1aは反転搬送路22の下端部の湾曲部22cまで到達した後、図11に示すように、湾曲部22cにガイドされつつ接続部18aを経由して両面搬送路21に搬入され、両面搬送路21を下側から上側に向かって進む。換言すれば両面搬送路21において後述するように反転されたシート、すなわち逆方向に搬送されるシートが搬送される搬送方向下流側から上流側に向かって搬送される。このとき、両面搬送ローラ24は先行シートS1を下方から上方に向かって搬送する方向に逆転駆動して先行シートS1を受け入れ、先行シートS1の先端S1aをさらに上方へ搬送する。
そして、反転センサ30が先行シートS1の後端S1bを検知したら反転ローラ25、両面搬送ローラ24の駆動を停止して両面反転装置35による先行シートS1の搬送を一時的に停止し、図中太い破線で示す次シートS2を給紙トレイ4から給送してレジストローラ7から画像転写部への搬送を開始し、所定のタイミングになるまで待機する(図11参照)。
次シートS2の搬送が所定のタイミングになったときに、第2切替え爪29を駆動して、先行シートS1を反転搬送路22から搬送路28の方向にガイドする向きに切替え移動させる。上記所定のタイミングとしては、例えば、次シートS2がレジストローラ7から画像転写部へ搬送開始した後、給紙トレイ4からレジストローラ7への搬送路と再給紙搬送路41との合流点より上流側(給紙トレイ4側)のシート長が、待機している先行シートS1が待機位置から上記合流点(再給紙搬送路41と給紙トレイ4からレジストローラ7への搬送路との合流部)に到達するまでの搬送時間と、次シートS2と先行シートS1の第2面印刷との紙間としての必要な時間との、合計の時間で搬送される長さになったタイミングで、待機している先行シートS1の反転駆動を開始する(すなわち、反転した先行シートS1が給紙トレイ4から給送されている次シートS2に追いつかないタイミングで反転駆動を開始する)。これはシートサイズ(シート長)情報,画像転写部へのレジストローラ駆動開始からの経過時間、レジストローラのシート搬送速度、反転ローラ・両面搬送ローラのシート搬送速度、搬送経路長などにより決まるタイミングである。
この後に、図12に示すように、反転ローラ25が逆転駆動開始されることにより、先行シートS1が反転搬送路22の下方から上方に向かって搬送される。同時に、両面搬送ローラ24は正転駆動開始されることにより、先行シートS1は両面搬送路21を上方から下方に搬送される。これにより、先行シートS1における搬送方向の先端S1aと後端S1bとを逆にするスイッチバックが行われ、先行シートS1の後端S1b(先行シートS1を搬送方向から見たときは先端となる。以下、同じ)を先頭にして反転搬送路22から搬送路28を経て両面搬送路21に搬入され、両面搬送路21を上方から下方に向かって搬送する。
ここで、シート長が短いシートの場合は、反転センサ30がシートの後端を検知した後に、第2切替え爪29を駆動して搬送路13から反転搬送路22にシートを受け入れる位置に戻す。シート長が長いシートの場合は、次シートが搬送路13から反転搬送路22に進入する前に第2切替え爪29を駆動して搬送路13から反転搬送路22にシートを受け入れる位置に戻す。このとき、先行シートの先端は反転搬送路22からの搬出が完了されていない場合があるが、第2切替え爪29は搬送路13から反転搬送路22にシートを受け入れる位置(例えば図13参照)でも、第2切替え爪29の揺動変位位置に余裕があり、反転搬送路22から搬送路28への搬送経路を完全に塞ぐことはなく、反転搬送路22から両面搬送路21への先行シートの搬送は問題なく継続できる。
次シートS2は第1切替え爪12により、搬送路13を搬送する方向にガイドされ、搬送ローラ31の図中矢印(時計回り)方向の回転駆動により、反転搬送路22に搬入される。このとき、シート長が長いシートの場合で反転搬送路22から先行シートS1の先端S1a側の搬出が完了されていないときは、反転搬送路22の反転ローラ25よりも上側の部分で、先行シートS1と次シートS2とがすれ違う(図13参照)が、先行シートS1の平面部分と次シートS2との先端S2aとの摺接であるため、両シートS1,S2の搬送はジャム等を発生することなく問題なく継続できる。反転ローラ25は先行シートの先端S1aが反転ローラ25を抜けた後に逆転から正転駆動方向に切替えて、シートを上方から下方に搬送する方向の駆動として次シートS2を受け入れ、搬送する。この反転ローラ25の逆転から正転駆動方向への切替えタイミングは、例えば、先行シートS1を反転搬送路22の下方から上方に向かって搬送するために反転ローラ25を逆転駆動開始した時間からの経過時間、反転ローラ25を駆動するステッピングモータのパルス数(ステップ数)、シートの長さ、反転センサ30から反転ローラ25までの距離、シートの搬送速度等から上記制御部により算出され設定される。
次いで、先行シートS1は両面搬送路21の下端部の合流部18aから湾曲した再給紙搬送路41に搬入され、再給紙ローラ42の図中矢印方向の回転駆動によりレジストローラ7に向かって、未印刷・未画像面が他方の面(図14の先行シートS1の後端1b側の左側の第2面)に、一方の面である片面印刷済みの面が裏面(図14の先行シートS1の後端1b側の右側の第1面)に反転した先行シートS1として搬送される。そして、レジストローラ7で中間転写ベルト3上の画像と同期を取って画像転写部に先行シートS1を搬送し、先行シートS1の他方の面に画像形成・印刷が行われる。次シートS2の先端S2aは、搬送ローラ31および反転ローラ25の図中印方向の回転駆動によって、反転搬送路22の下端部の湾曲部22cにガイドされて両面搬送路21に向かって搬送される。(図14参照)。
次いで、図15に示すように、次シートS2が反転搬送路22下端部の湾曲部22cから両面搬送路21に搬入して両面搬送路21を下方から上方に向かって進むときに、シート長が長いシートの場合は両面搬送路21の両面搬送ローラ24よりも下側の部分で先行シートS1の先端S1a側とすれ違うことになるが、先行シートS1の平面部分と次シートS2との先端S2aとの摺接であるため、両シートS1,S2の搬送はジャム等を発生することなく問題なく継続できる。
両面搬送ローラ24は先行シートS1の先端S1aが両面搬送ローラ24を抜けた後に、駆動方向を正転から逆転に切替えて、次シートS2の先端S2aを下方から上方に搬送する方向の駆動として次シートS2を受け入れる。
上記両面搬送ローラ24の正転から逆転駆動方向への切替えタイミングは、例えば、先行シートS1の先端S1aが反転センサ30によって検知された時間からの経過時間、両面搬送ローラ24を駆動するステッピングモータのパルス数(ステップ数)、シートの長さ、反転センサ30から両面搬送ローラ24までの距離、シートの搬送速度等から上記制御部により算出され設定される。
先行シートS1がレジストローラ7から画像転写部に向かって搬送され第2面に印刷を開始した後、反転搬送路22に搬入中の次シートS2の後端S2bと第2面に印刷を行っている先行シートの後端S1bとの紙間で、第1切替え爪12を駆動して定着装置9から排紙ローラ10にシートをガイドする位置に移動する。第2面の印刷を行った先行シートS1は排紙ローラ10により排紙トレイ11に排出される。次シートS2は反転センサ30が次シートS2の後端S2bを検知した時点で、反転ローラ25、両面搬送ローラ24の駆動を一時的に停止し、次シートS2に続く次シートが給紙トレイ4から給紙されてレジストローラ7から画像転写部に搬送開始されて所定のタイミングになるまで待機する(図11の状態参照)。以上の動作が両面印刷枚数設定分繰り返して実行されることとなる。
本実施形態では、反転ローラ25と両面搬送ローラ24とは正逆の両方向に回転駆動する。この2つのローラの駆動方向の組み合わせは、正転・正転、正転・逆転、逆転・正転の組み合わせがあるため、一つの駆動源だけで両方のローラを駆動することはできない。駆動方法としては、各ローラをそれぞれ専用の駆動モータ(ステッピングモータなど)で駆動する方法や、例えば搬送ローラ31を駆動するモータと再給紙ローラ42を駆動するモータの2つの駆動源から反転ローラ25と両面搬送ローラ24に駆動伝達を行い、電磁クラッチ等でどちらの駆動源からの駆動を連結するかを制御して、各ローラの駆動方向を切替える方法などがある。
本実施形態でも、上記した変形例1や2を適用できることは、無論である。ただし、第2の実施形態において合流部18aに分岐爪や切替え爪等の(切替え手段)を配置する場合は、前述のようにインターリーフ両面印刷を行い、合流部18aで先行シートと次シートがすれ違うことがあるので、分岐爪が反転搬送路22から合流部18aに搬送したシートを両面搬送路21の上方にガイドする位置では、両面搬送路21の下方への搬送路を分岐爪が完全に閉鎖してしまうことなく、両面搬送路21の上方から下方に搬送するシートに大きな負荷を与えないように分岐爪の位置を設定する必要がある。
本実施形態の両面搬送路21における両面搬送ローラ24の上下方向Zの位置の設定について補説する。両面搬送ローラ24の上下方向Zの位置は、第1の実施形態と略同様の考えで設定しているが、第2の実施形態では次のとおりである。すなわち、第2の実施形態ではインターリーフ両面印刷を行うので、図15において、両面搬送ローラ24は最大シート長のシートについて両面搬送路21から画像転写部に再給紙した先行シートS1の先端S1a(先行シートS1の搬送方向から見た場合は後端)抜け後に反転搬送路22の湾曲部22cから両面搬送路21に進入してくる次シートS2の先端S2aを受け入れるタイミング(両面搬送ローラ24の駆動方向を逆転するための時間余裕を含む)となる位置に配置している。この両面搬送ローラ24の適切な位置は、プリンタの生産性・作像タイミング、シート搬送速度、シート搬送経路長・搬送レイアウトなどの関係により決まるものである。
本実施形態によれば、シートを装置外部に出すことなく、反転搬送路22の経路長よりも長いシートを反転することができ、すなわち反転に用いられる最大シート長さのシートを、ループ搬送路36内でスイッチバックし反転することができるので、シート反転装置としての両面反転装置35およびプリンタを小型化することができる。加えて、連続して両面印刷を行う場合にインターリーフ方式が可能となり、両面印刷の生産性を向上させることができる。
上述した実施形態等では、上下(縦)方向に細長状のループ搬送路16、36で説明したが、例えば、水平(横)方向や斜め方向に細長状のループ搬送路を構成してシート反転装置およびこれを備えた画像形成装置の水平(横)方向や斜め方向の装置幅を短縮化することも可能である。ループ搬送路は、細長状に限定されず、適用する装置に対して種々の変形を加えることも勿論可能である。
また、本発明のシート反転装置は、ユニット化して画像形成装置本体に対して着脱自在に構成することにより、商品形態にするようなことも可能である。
上述したとおり、本発明によれば、上記発明の効果欄に記載した効果を奏することは元より、第1および第2の実施形態中で随時記載した効果に加えて以下の効果を奏する。
すなわち、第1に、片面印刷済みのシートを表裏反転するときに装置外部にシートを出さないようにするとともに、表裏反転のための第1の搬送路(例えば反転搬送路)を短く設定可能となることにより、シート反転装置および画像形成装置を小型化することができる。
第2に、複数枚のシートに連続して両面印刷を行うインターリーフ方式を採用することができ、片面印刷済みのシートの表裏反転を行っているときに他のシートの印刷を行うことで両面印刷の生産性を向上させることができる。
第3に、特に、上下方向にシートを搬送する縦搬送タイプのシート反転装置および画像形成装置において装置高さを低くすることができる。
第4に、比較的短いシートから比較的長いシートまで反転可能になる。
第5に、反転搬送手段の搬送方向を逆転させるタイミングを精度よく制御することが可能となる。
第6に、片面印刷済みのシートを確実に第1の搬送路(例えば反転搬送路)から第2の搬送路に搬入することができ、信頼性を向上させることができる。
第7に、前記簡単な構成により、シートのコシの強さ(剛性)を利用して片面印刷済みのシートを第1の搬送路(例えば反転搬送路)から第2の搬送路に搬入することが可能になるとともに、スイッチバックされたシートを第2の搬送路から搬出口(再給送口)に搬入することが可能になる。
第8に、前記簡単な構成により、シートのコシの強さ(剛性)を利用して片面印刷済みのシートを第1の搬送路(例えば反転搬送路)から第2の搬送路に確実に搬入することが可能になるとともに、スイッチバックされたシートを第2の搬送路から搬出口(再給送口)に確実に搬入することが可能になる。
国内優先権主張を伴う本願の先の出願には、以下のような技術に係る手段・構成が記載されていたので、列記しておく。
第1の技術は、片面印刷済みのシートが搬入される搬入口に、一端部が接続された第1の搬送路と、スイッチバックされたシートが再給送される再給送口に、一端部が接続され、第1の搬送路と並列配置された第2の搬送路と、シートを正逆両方向に搬送させる反転搬送手段とを有するシート反転装置において、第1の搬送路の前記一端部近傍と第2の搬送路の他端部近傍とを接続するとともに、第1の搬送路の他端部を第2の搬送路の前記一端部側に接続することにより、第1の搬送路および第2の搬送路でループ搬送路を形成し、該ループ搬送路内でスイッチバックが可能であることを特徴とする。
第2の技術は、第1の技術記載のシート反転装置において、第1の搬送路の前記他端部を湾曲させて第2の搬送路の前記一端部側に接続したことを特徴とする。
第3の技術は、第1の技術記載のシート反転装置において、第1の搬送路の前記他端部を、第2の搬送路における前記スイッチバックされたシート搬送方向下流側から上流側に向かって前記片面印刷済みのシートを搬入可能とするように第2の搬送路の前記一端部側に接続したことを特徴とする。
第4の技術は、第1の技術記載のシート反転装置において、前記反転搬送手段は、第1の搬送路に配置されており、第2の搬送路の前記他端部は、第1の搬送路の前記一端部近傍の下流側で第1の搬送路に接続されており、第1の搬送路の前記他端部を湾曲させて第2の搬送路の前記一端部側に接続したことを特徴とする。
第5の技術は、第1の技術記載のシート反転装置において、前記反転搬送手段は、第1の搬送路に配置されており、第2の搬送路の前記他端部は、第1の搬送路の前記一端部近傍の下流側で第1の搬送路に接続されており、第1の搬送路の他端部を、第2の搬送路における前記スイッチバックされたシート搬送方向下流側から上流側に向かって前記片面印刷済みのシートを搬入可能とするように第2の搬送路の前記一端部側に接続したことを特徴とする。
第6の技術は、第4または第5の技術記載のシート反転装置において、前記搬入口を経由して第1の搬送路に搬入されてくる前記片面印刷済みのシートと、第1の搬送路より第2の搬送路の前記他端部に搬入されてくるスイッチバックされたシートとを同時に互いに逆方向に搬送させる同時搬送手段を有することを特徴とする。
第7の技術は、第1ないし第6の技術の何れか一つに記載のシート反転装置において、第1の搬送路は、反転されるシートの最大長さよりも短いことを特徴とする。
第8の技術は、第1ないし第7の技術の何れか一つに記載のシート反転装置において、第1の搬送路および第2の搬送路は、上下方向に延在していることを特徴とする。
第9の技術は、第1ないし第8の技術の何れか一つに記載のシート反転装置において、第2の搬送路は、前記再給送口にシートを搬送する搬送手段を有し、前記搬送手段は、シートを正逆両方向に搬送可能であることを特徴とする。
第10の技術は、第1ないし第9の技術の何れか一つに記載のシート反転装置において、第2の搬送路の前記他端部と第1の搬送路の前記一端部近傍との接続部近傍に、シートを検知するシート検知手段を有することを特徴とする。
第11の技術は、第1ないし第10の技術の何れか一つに記載のシート反転装置において、第1の搬送路に搬入された後、前記反転搬送手段により逆転搬送されたシートを第2の搬送路に導く切替え手段を有することを特徴とする。
第12の技術は、第1ないし第11の技術の何れか一つに記載のシート反転装置において、前記再給送口は、前記反転されたシートを再給送する再給送路の一端部に形成されており、第1の搬送路の他端部と第2の搬送路との接続部には、第2の搬送路を形成する第1の搬送ガイド面を備えるとともに第1の搬送路を形成する第1の反転ガイド面を備えた第1の案内部材と、第1の搬送路を形成すべく第1の反転ガイド面に対向して形成された第2の反転ガイド面、前記再給送路を形成する第1の再給送ガイド面、および第1の反転ガイド面と第1の再給送ガイド面とが合流した頂点部を備えた第2の案内部材と、第2の搬送路を形成すべく第1の搬送ガイド面に対向して形成された第2の搬送ガイド面を備えた第3の案内部材とが配設されており、前記頂点部は、第1の搬送ガイド面と第1の再給送ガイド面との各延長平面より第2の搬送路および前記再給送路側に突出しない位置となるように、かつ、第2の搬送ガイド面と第2の反転ガイド面側における前記頂点部を通る延長線とのなす角が鋭角になるように、なおかつ、第1の搬送ガイド面の延長面と第1の再給送ガイド面側における前記頂点部を通る延長線とのなす角が鋭角になるように、第1ないし第3の案内部材の位置・形状が設定されることを特徴とする。
第13の技術は、第1ないし第12の技術の何れか一つに記載のシート反転装置において、第1の搬送路の前記他端部を、第2の搬送路の搬送方向下流側から上流側に向かって前記片面印刷済みのシートを搬入可能とし、かつ、第2の搬送路の搬送方向上流側から下流側に向かって搬送される前記スイッチバックされたシートを前記再給送口に案内するための弾性ガイド部材を、第1の搬送路の他端部と第2の搬送路の前記一端部側との接続部に配設したことを特徴とする。
第14の技術は、シートの表裏両面に画像を形成することが可能な画像形成装置において、第1ないし第13の技術の何れか一つに記載のシート反転装置を有することを特徴とする。
第15の技術は、第14の技術記載の画像形成装置は、複数枚のシートを収容するシート収容部と、該シート収容部の上方に配置され前記シート収容部から搬送されてくるシートに画像形成を行う画像形成部とを備え、該画像形成部で画像形成されたシートを該画像形成部の上方に排出する構成であり、前記シート反転装置の第1の搬送路および第2の搬送路を上下方向に配置したことを特徴とする。
以上説明したとおり、本発明を特定の実施形態や変形例等について説明したが、本発明が開示する技術的範囲は、上述した実施形態や変形例あるいは実施例等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
1 露光装置
2 作像ユニット(画像形成部)
3 中間転写ベルト
4 給紙トレイ(シート収容部)
5 給紙ローラ(シート給送手段)
6 分離手段
7 レジストローラ
8 2次転写ローラ
9 定着装置
10 排紙ローラ
11 排紙トレイ
12 第1切替え爪(第1切替え手段)
13、28 搬送路
14 片面搬送路
15、35 両面反転装置(シート反転装置)
16、36 ループ搬送路
17 搬入口
17a、18a、34a 接続部・合流部
18 再給送口(搬出口)
19 弾性ガイド部材(ガイド部材)
21 両面搬送路(第2の搬送路)
22 反転搬送路(第1の搬送路)
22c 湾曲部
26 第2切替え爪(第2切替え手段)
27、30 反転センサ(シート検知手段)
29 切替え爪(切替え手段)
31 搬送ローラ(同時搬送手段)
34 搬入口
41 再給紙搬送路(搬出路、再給送路)
43 湾曲内側ガイド板(第1の案内部材)
44 湾曲外側ガイド板(第2の案内部材)
45 両面ガイド板(第3の案内部材)
50 装置本体
51 手差しトレイ
S シート(シート状記録媒体)
Z 上下方向・縦方向
特開2004−85632号公報 特開平11−92041号公報 特許第3620993号公報 特許第3780193号公報

Claims (20)

  1. シートを搬入する搬入口、およびシートを搬出する搬出口を有し、前記搬入口から搬入されるシートの搬送方向を正方向として、シートをループ状に搬送可能なループ搬送路と、
    前記ループ搬送路内のシートを正逆両方向に搬送させる反転搬送手段を備え、
    前記搬出口は、前記反転搬送手段により逆方向に搬送されるシートを搬出可能なように形成されていることを特徴とするシート反転装置。
  2. 請求項1記載のシート反転装置において、
    前記ループ搬送路が、
    前記正方向における前記搬入口から前記搬出口に至る第1の搬送路と、
    前記正方向における前記搬出口から前記搬入口に至る第2の搬送路を有し、
    前記搬出口から搬出されるシートを搬送可能な搬出路を備え、
    前記搬出口近傍において、前記第2の搬送路と前記搬出路とのなす角度は、前記第1の搬送路と前記搬出路とのなす角度よりも大きいことを特徴とするシート反転装置。
  3. 請求項1または2記載のシート反転装置において、
    前記ループ搬送路が、
    前記正方向における前記搬入口から前記搬出口に至る第1の搬送路と、
    前記正方向における前記搬出口から前記搬入口に至る第2の搬送路を有し、
    前記搬出口から搬出されるシートを搬送可能な搬出路を備え、
    前記搬出口近傍において、前記第2の搬送路と前記搬出路とのなす角度は、前記第2の搬送路と前記第1の搬送路とのなす角度よりも大きいことを特徴とするシート反転装置。
  4. 請求項1記載のシート反転装置において、
    前記ループ搬送路が、
    前記正方向における前記搬入口から前記搬出口に至る第1の搬送路と、
    前記正方向における前記搬出口から前記搬入口に至る第2の搬送路を有するとともに、
    前記第2の搬送路を前記逆方向に搬送されるシートを、前記第1の搬送路へ逆流することなく、前記搬出口から搬出されるようにガイドするガイド部材を備えたことを特徴とするシート反転装置。
  5. 請求項1記載のシート反転装置において、
    前記ループ搬送路が、
    前記搬入口に、一端部が接続された第1の搬送路と、
    前記搬出口に、一端部が接続され、前記第1の搬送路と並列配置された第2の搬送路を有するとともに、
    前記第1の搬送路の前記一端部近傍と前記第2の搬送路の他端部近傍とを接続し、かつ、前記第1の搬送路の他端部を第2の搬送路の前記一端部側に接続することで形成されていることを特徴とするシート反転装置。
  6. 請求項5記載のシート反転装置において、
    前記第1の搬送路の前記他端部を湾曲させて前記第2の搬送路の前記一端部側に接続したことを特徴とするシート反転装置。
  7. 請求項5または6記載のシート反転装置において、
    前記第1の搬送路の前記他端部を、前記第2の搬送路における前記逆方向に搬送されるシートの搬送方向下流側から上流側に向かって、前記反転搬送手段により正方向に搬送されるシートを搬入可能とするように前記第2の搬送路の前記一端部側に接続したことを特徴とするシート反転装置。
  8. 請求項5ないし7の何れか一つに記載のシート反転装置において、
    前記反転搬送手段は、前記第1の搬送路に配置されており、
    前記第2の搬送路の前記他端部は、前記第1の搬送路の前記一端部近傍の下流側で前記第1の搬送路に接続されており、
    前記第1の搬送路の前記他端部を湾曲させて前記第2の搬送路の前記一端部側に接続したことを特徴とするシート反転装置。
  9. 請求項5ないし7の何れか一つに記載のシート反転装置において、
    前記反転搬送手段は、前記第1の搬送路に配置されており、
    前記第2の搬送路の前記他端部は、前記第1の搬送路の前記一端部近傍の下流側で前記第1の搬送路に接続されており、
    前記第1の搬送路の他端部を、前記第2の搬送路における前記逆方向に搬送されるシートの搬送方向下流側から上流側に向かって前記反転搬送手段により正方向に搬送されるシートを搬入可能とするように前記第2の搬送路の前記一端部側に接続したことを特徴とするシート反転装置。
  10. 請求項8または9記載のシート反転装置において、
    前記搬入口を経由して前記第1の搬送路に搬入されてくるシートと、前記第1の搬送路より前記第2の搬送路の前記他端部に搬入されてくる前記逆方向に搬送されるシートとを同時に互いに逆方向に搬送させる同時搬送手段を有することを特徴とするシート反転装置。
  11. 請求項5ないし10の何れか一つに記載のシート反転装置において、
    前記第1の搬送路は、反転されるシートの最大長さよりも短いことを特徴とするシート反転装置。
  12. 請求項2ないし11の何れか一つに記載のシート反転装置において、
    前記第1の搬送路および前記第2の搬送路は、上下方向に延在していることを特徴とするシート反転装置。
  13. 請求項2ないし12の何れか一つに記載のシート反転装置において、
    前記第2の搬送路は、前記搬出口にシートを搬送する搬送手段を有し、
    前記搬送手段は、シートを正逆両方向に搬送可能であることを特徴とするシート反転装置。
  14. 請求項5ないし13の何れか一つに記載のシート反転装置において、
    前記第2の搬送路の前記他端部と前記第1の搬送路の前記一端部近傍との接続部近傍に、シートを検知するシート検知手段を有することを特徴とするシート反転装置。
  15. 請求項2ないし14の何れか一つに記載のシート反転装置において、
    前記第1の搬送路に搬入された後、前記反転搬送手段により逆方向に搬送されたシートを前記第2の搬送路に導く切替え手段を有することを特徴とするシート反転装置。
  16. 請求項2ないし15の何れか一つに記載のシート反転装置において、前記搬出口は、前記逆方向に搬送されるシートを再給送する再給送路の一端部に形成されており、
    前記第1の搬送路の他端部と前記第2の搬送路との接続部には、前記第2の搬送路を形成する第1の搬送ガイド面を備えるとともに前記第1の搬送路を形成する第1の反転ガイド面を備えた第1の案内部材と、前記第1の搬送路を形成すべく第1の反転ガイド面に対向して形成された第2の反転ガイド面、前記再給送路を形成する第1の再給送ガイド面、および第1の反転ガイド面と第1の再給送ガイド面とが合流した頂点部を備えた第2の案内部材と、前記第2の搬送路を形成すべく第1の搬送ガイド面に対向して形成された第2の搬送ガイド面を備えた第3の案内部材とが配設されており、
    前記頂点部は、第1の搬送ガイド面と第1の再給送ガイド面との各延長平面より前記第2の搬送路および前記再給送路側に突出しない位置となるように、かつ、第2の搬送ガイド面と第2の反転ガイド面側における前記頂点部を通る延長線とのなす角が鋭角になるように、なおかつ、第1の搬送ガイド面の延長面と第1の再給送ガイド面側における前記頂点部を通る延長線とのなす角が鋭角になるように、第1ないし第3の案内部材の位置・形状が設定されることを特徴とするシート反転装置。
  17. 請求項5ないし16の何れか一つに記載のシート反転装置において、
    前記第1の搬送路の前記他端部を、前記第2の搬送路の搬送方向下流側から上流側に向かってシートを搬入可能とし、かつ、前記第2の搬送路の搬送方向上流側から下流側に向かって前記逆方向に搬送されるシートを前記搬出口に案内するための弾性ガイド部材を、前記第1の搬送路の他端部と前記第2の搬送路の前記一端部側との接続部に配設したことを特徴とするシート反転装置。
  18. 前記搬入口には、片面印刷済みのシートが搬入され、
    前記搬出口は、片面印刷済みの前記逆方向に搬送されるシートが再給送される再給送口であることを特徴とする請求項1ないし17の何れか一つに記載のシート反転装置。
  19. シートの表裏両面に画像を形成することが可能な画像形成装置において、
    請求項1ないし18の何れか一つに記載のシート反転装置を有することを特徴とする画像形成装置。
  20. 請求項19記載の画像形成装置は、複数枚のシートを収容するシート収容部と、該シート収容部の上方に配置され前記シート収容部から搬送されてくるシートに画像形成を行う画像形成部とを備え、該画像形成部で画像形成されたシートを該画像形成部の上方に排出する構成であり、
    前記シート反転装置の前記第1の搬送路および前記第2の搬送路を上下方向に配置したことを特徴とする画像形成装置。
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