JP2011234437A - ブラシホルダ装置、モータ及びワイパモータ - Google Patents

ブラシホルダ装置、モータ及びワイパモータ Download PDF

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【課題】モータの出力効率を向上させながらも、ブラシのがたつきを抑制することができるブラシホルダ装置を提供すること。
【解決手段】ブラシホルダ装置は、一対の側壁36a,36b〜38a,38bとそれら側壁の上端を繋ぐ上壁とによって形成される略四角筒状のブラシホルダ部BH1〜BH3と、ブラシホルダ部BH1〜BH3の内部に収容保持される低速用、高速用及び共通用のブラシ39〜41とを備え、ブラシ39〜41は整流子の回転方向にある一方の側壁36a〜38aと対向する側が段差Dのない平面とされつつ他方の側壁36b〜38bと対向する側が段差Dを有することで、整流子側の回転方向の幅が反整流子側の幅より小さく形成される。他方の側壁36b〜38bの整流子側には、ブラシ39〜41の整流子側の回転方向の幅を許容してブラシを加圧しない間隔を有するように一方の側壁36a〜38a側に延びる抑制部36f〜38fが形成される。
【選択図】図5

Description

本発明は、ブラシを保持するブラシホルダ装置、ブラシホルダ装置を備えたモータ及びワイパモータに関するものである。
従来のモータとしては、一対の側壁を含む略四角筒状のブラシホルダ部を有するブラシホルダ装置を備え、ブラシホルダ部の内部に、低速での回転駆動に使用される低速用のブラシ(例えば正極側)と高速での回転駆動に使用される高速用のブラシ(例えば正極側)と、低速用のブラシと高速用のブラシとに共通して使用される共通用のブラシ(例えば、負極側)とがそれぞれ整流子の径方向に沿って移動可能に収容保持されたものがある。そして、例えば、高速用のブラシが、一方の側壁と対向する側が整流子の径方向に沿って段差のない平面とされつつ他方の側壁と対向する側が整流子の径方向に沿って段差を有することで、整流子側の回転方向の幅が反整流子側の回転方向の幅より小さく形成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。このような高速用のブラシでは、その(回転方向の幅が大きい)反整流子側にピッグテールを良好に固定することができる。又、このようなブラシホルダ装置を備えたモータでは、高速用のブラシが使用されていない(低速駆動時の)状態で、該ブラシによって整流子における整流子片が短絡される時間が短くなる。よって、短絡された整流子片間に設けられる巻線には誘起電圧(逆起電力)が生じるが、短絡する時間が短くなることで、その誘起電圧(逆起電力)を小さく抑えることができる。この誘起電圧(逆起電力)は、回転方向と逆方向の力(ブレーキ力)を発生させるものであるので、誘起電圧(逆起電力)が小さくなることで、ブレーキ力が小さく抑えられ、ひいてはモータの出力効率を向上させることができる。
特開2001−231219号公報(図7)
しかしながら、上記したブラシホルダ装置では、単なる略四角筒状のブラシホルダ部の内部に整流子側の回転方向の幅が小さいブラシが収容保持されるため、ブラシが整流子側で大きくがたついてしまう(駆動時に大きな振幅で振動してしまう)という問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、モータの出力効率を向上させながらも、ブラシのがたつきを抑制することができるブラシホルダ装置、モータ及びワイパモータを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、ホルダベース上に立設される一対の側壁とそれら側壁の上端を繋ぐ上壁とによって形成される略四角筒状のブラシホルダ部と、前記ブラシホルダ部の内部に整流子の径方向に沿って移動可能に収容保持される低速用、高速用及び共通用のブラシとを備え、少なくとも1つのブラシが、前記整流子の回転方向にある一方の前記側壁と対向する側が前記整流子の径方向に沿って段差のない平面とされるとともに他方の前記側壁と対向する側は前記整流子の径方向に沿って段差を有することで、前記少なくとも1つのブラシの整流子側の回転方向の幅が反整流子側の回転方向の幅よりも小さく形成されたブラシホルダ装置であって、前記段差と対向する側の他方の前記側壁の整流子側には、前記ブラシの整流子側の回転方向の幅を許容して前記ブラシを加圧しない間隔を有するように前記一方の前記側壁側に向けて延びる抑制部が形成されたことを要旨とする。
同構成によれば、例えば、高速用のブラシが、整流子側の回転方向の幅が反整流子側の回転方向の幅より小さく形成されると、その反整流子側にピッグテールを良好に固定することができるとともに、使用されていない(低速駆動時の)状態で整流子における整流子片を短絡する時間が短くなる。よって、短絡された整流子片間に設けられる巻線には誘起電圧(逆起電力)が生じるが、短絡する時間が短くなることで、その誘起電圧(逆起電力)を小さく抑えることができる。この誘起電圧(逆起電力)は、回転方向と逆方向の力(ブレーキ力)を発生させるものであるので、誘起電圧(逆起電力)が小さくなることで、ブレーキ力が小さく抑えられ、ひいてはモータの出力効率を向上させることができる。しかも、誘起電圧(逆起電力)が小さく抑えられるので、高速用のブラシが整流子片から離れるときの火花の発生が抑えられ、電磁波ノイズや振動の発生を抑えることができる。
又、ブラシは、整流子の回転方向にある一方の側壁と対向する側が整流子の径方向に沿って段差のない平面とされるため、モータ回転時において、広い平面(段差のない面)が一方の側壁の内側面に押し付けられるので、逆の構成に比べて、ブラシホルダ部の内部でのがたつきが抑制される。しかも、段差と対向する側の他方の側壁における整流子側には、一方の側壁側に向けて延びる抑制部が形成されるため、ブラシの整流子側でのがたつきが更に抑制される。又、抑制部は、ブラシの整流子側の回転方向の幅を許容してブラシを加圧しない間隔を有するように一方の側壁側に向けて延びるため、常にブラシを一方の側壁側に押圧するような構成に比べてブラシの径方向に沿った移動を阻害し難い。即ち、常にブラシを一方の側壁側に押圧するような構成とすると、ブラシの径方向に沿った移動の抵抗が大きくなり、ブラシを整流子に安定圧力で押圧接触させるためより大きな付勢力の付勢手段が必要となり高価なものとなってしまうが、これを回避することができる。更に、ブラシが摩耗してくると、ブラシの段差が抑制部と径方向に当接するため、ブラシの整流子側への飛び出しも防止される。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のブラシホルダ装置において、前記抑制部は、前記間隔の公差を含む最小許容値が前記ブラシの整流子側の回転方向の幅の公差を含む最大許容値よりも大きくなるよう形成されたことを要旨とする。
同構成によれば、抑制部と整流子の回転方向にある一方の側壁(ブラシの段差のない平面に対向する側壁)との間の間隔は、その間隔の公差を含む最小許容値がブラシの整流子側の回転方向の幅の公差を含む最大許容値よりも大きくなるように形成されている。そのため、抑制部によって寸法上許容できる範囲内でガタつきを防止して段差を有するブラシを支持し、しかも、設計上、寸法誤差が生じても抑制部によってブラシへの加圧力(側圧)が加えられることはない。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載のブラシホルダ装置において、前記抑制部を含む前記一対の側壁及び前記上壁は、金属板材よりなり前記ホルダベースに固定されるブラシホルダ部材として構成されたことを要旨とする。
同構成によれば、抑制部を含む一対の側壁及び上壁は、金属板材よりなりホルダベースに固定されるブラシホルダ部材として構成されるため、抑制部を含む一対の側壁及び上壁をホルダベース上に樹脂材にて一体成形する場合に比べて、その製造が容易となる。即ち、抑制部を含む一対の側壁及び上壁をホルダベース上に樹脂材にて一体成形しようとすると、抑制部を成形するためにその金型が複雑化して製造が困難となるが、上記構成では、金属板材の打ち抜き折曲等により容易に製造することができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のブラシホルダ装置において、前記抑制部は、先端側に向かうほど整流子側に向かう傾斜面を有することを要旨とする。
同構成によれば、抑制部は、先端側に向かうほど整流子側に向かう傾斜面を有するため、ブラシホルダ部に反整流子側からブラシを挿入して組付けていく際にブラシが傾斜面に案内されることになり、ブラシが抑制部に引っ掛かってしまうことがなく、スムーズに組付けることができる。
請求項5に記載の発明では、モータであって、請求項1乃至4の何れか1項に記載のブラシホルダ装置を有することを要旨とする。
同構成によれば、上記請求項1乃至4のいずれか1項に記載した作用効果を有するモータを得ることができる。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載のモータはワイパモータであって、前記少なくとも1つのブラシは前記高速用のブラシを含み、前記低速用のブラシ又は高速用のブラシに択一的に電源が供給されて、ワイパを低速又は高速にて払拭駆動することを要旨とする。
同構成によれば、ワイパモータの低速用のブラシ又は高速用のブラシに択一的に電源が供給されて駆動力を供給し、ワイパを低速又は高速にて払拭駆動する。このようなワイパモータでは、高速用のブラシは低速用のブラシに比べ使用される頻度は少ないが常に整流子に接触しているため、使用されていない(低速駆動時の)状態では整流子の整流子片を短絡する。この高速用のブラシを請求項1乃至4のいずれか1項に記載のブラシホルダ装置における少なくとも1つの(段差を有する)ブラシとしたので、短絡された整流子片間に設けられる巻線に生じる誘起電圧(逆起電力)を、短絡する時間が短くなり小さく抑えることができる。また、この誘起電圧(逆起電力)は、回転方向と逆方向の力(ブレーキ力)を発生させるものであるので、ブレーキ力が小さく抑えられ、ひいてはワイパモータの出力効率を向上させることができる。さらに、誘起電圧(逆起電力)が小さく抑えられるので、高速用のブラシが整流子片から離れるときの火花の発生が抑えられ、電磁波ノイズや振動の発生も抑えられる。
本発明によれば、モータの出力効率を向上させながらも、ブラシのがたつきを抑制することができるブラシホルダ装置、モータ及びワイパモータを提供することができる。
本実施の形態におけるワイパモータの一部断面図。 本実施の形態におけるブラシホルダ装置の斜視図。 本実施の形態におけるブラシホルダ装置の平面図。 本実施の形態におけるブラシホルダ装置の一部分解斜視図。 本実施の形態におけるブラシホルダ部の一部断面図。 本実施の形態におけるブラシホルダ装置の底面図。 (a)本実施の形態におけるブラシの平面図。(b)本実施の形態におけるブラシホルダ部を径方向内側から見た模式図。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図7に従って説明する。
図1に示すように、モータ1は、車両のフロントガラスに付着した雨滴等を払拭する車両用ワイパ装置の駆動源として用いられるワイパモータ(以下、単にモータと称す)である。このモータ1は、モータ本体2及び減速部3から構成されている。
モータ本体2のヨークハウジング4は、導電性金属材料からなり、略有底円筒状に形成されている。ヨークハウジング4の内周面には対向する二対(計4つ)のマグネット5が固定され、各マグネット5の内側にはアーマチャ(回転子)6が回転可能に収容されている。ヨークハウジング4の底部には、アーマチャ6の回転軸7の基端部を回転可能に支持する軸受8が設けられている。ヨークハウジング4の開口部4aには、減速部3のギヤハウジング10が、突出した回転軸7の先端側を収容するように組み付けられている。
ギヤハウジング10は、アルミニウム合金等の導電性金属材料からなり、ヨークハウジング4の開口部4aとほぼ同形状をなす開口部10aを有している。そして、ギヤハウジング10は、回転軸7の先端側及び図示しないウォームホイール等を収容可能な形状に形成されている。ギヤハウジング10内には、回転軸7の中央部を回転可能に支持する軸受11が設けられるとともに、回転軸7の先端部を回転可能に支持する軸受(図示略)が設けられている。前記軸受11より先端側の回転軸7にはウォーム(図示略)が形成され、そのウォームはウォームホイールと噛合されている。ウォームホイールの軸中心には出力軸(図示略)が設けられ、減速部3では回転軸7の回転を減速して出力可能とされている。尚、このギヤハウジング10は、導電性金属材料からなる図示しない取付ブラケットを介して車両のボディに対して取り付けられて電気的にグランド接続されている。そして、出力軸には、車両用ワイパ装置のリンク機構を介してワイパ(ワイパアーム及びワイパブレード)が駆動連結されることになり、出力軸が回転することにより、ワイパが所定の払拭動作を行うことになる。
又、ギヤハウジング10の開口部10a内には、前記モータ本体2の一部を構成するブラシホルダ装置21(図2〜図4及び図6参照)が組み付けられている。このブラシホルダ装置21は、絶縁材からなり略円環状をなすホルダベース22を備えている。このホルダベース22(ブラシホルダ装置21)は、その中央部に回転軸7及び該回転軸7に固定された整流子6aが挿通されるように配置される。
ホルダベース22には、2つのノイズ防止用のチョークコイル31,32と、3つのブラシ支持ターミナル33〜35と、3つのブラシホルダ部材36〜38と、正極側の低速用のブラシ39及び高速用のブラシ40と、低速用及び高速用のブラシ39,40と共にして使用される負極側のグランド接続された共通用の共通ブラシ41と、3つの捩りコイルばね42〜44と、アースターミナル45と、サーキットブレーカ46とが組付けられる。
チョークコイル31,32は、例えば棒状のフェライト磁心31a,32aにコイルが巻かれたものであり、ホルダベース22に立設された収容部22a内にそれぞれ収容され、その下端部が、ギヤハウジング10のコネクタ部10b(図1参照)にそれぞれ電気的に接続され、このコネクタ部10bには図示しない外部電源の外部コネクタ(その正極側ターミナル)が接続される。
ブラシ支持ターミナル33〜35及びアースターミナル45は、導電性金属板材からプレス装置等により打ち抜かれて折曲形成されてなる。そして、低速用のブラシ39に対応したブラシ支持ターミナル33は、一方のチョークコイル31の上端部に接続されるとともに、低速用のブラシ39と対応した位置まで延びてブラシ支持部33aがホルダベース22の上面に敷設されている。又、高速用のブラシ40に対応したブラシ支持ターミナル34は、他方のチョークコイル32の上端部に接続されるとともに、高速用のブラシ40と対応した位置まで延びてブラシ支持部34aがホルダベース22の上面に敷設されている。又、負極側の共通ブラシ41に対応したブラシ支持ターミナル35は、ホルダベース22のブレーカ保持部22bと対応した位置から負極側の共通ブラシ41と対応した位置まで延びてブラシ支持部35aがホルダベース22の上面に敷設されている。尚、低速用のブラシ39と対応した位置のブラシ支持部33aは、前記チョークコイル31,32から機械的にほぼ180°離間した負極側の共通ブラシ41と対応した位置のブラシ支持部35aに対して回転方向(図3において時計回り方向)に機械的に90°離間した位置に設けられる。又、高速用のブラシ40と対応した位置のブラシ支持部34aは、前記負極側の共通ブラシ41と対応した位置のブラシ支持部35aに対して、前記低速用のブラシ39と対応した位置のブラシ支持部33aの反対側で反回転方向(図3において反時計回り方向)に機械的に90°より大きな角度離間した位置に設けられる。
ブラシホルダ部材36〜38は、導電性金属板材からプレス装置等により打ち抜かれて折曲形成されてなり、ホルダベース22上に立設される一対の平行な側壁36a,36b〜38a,38bとそれらの上端を繋ぐ上壁36c〜38cとからなる。そして、ブラシホルダ部材36〜38は、一対の側壁36a,36b〜38a,38bの下端から突出する固定片36d,36e〜38d,38e(図6参照)が前記ブラシ支持部33a〜35a及びホルダベース22を貫通して該ホルダベース22の底面側で互いに対向する側に折り曲げられた状態とされる(かしめられる)ことで固定されている。ここで、本実施の形態の一方の側壁36a〜38aの固定片36d〜38dと他方の側壁36b〜38bの固定片36e〜38eとは、図6に示すように、径方向の異なる位置に形成されている。詳しくは、整流子6aの回転方向にある一方の側壁36a〜38aの固定片36d〜38dは、径方向の両端側にそれぞれ1つずつ形成され、他方の側壁36b〜38bの固定片36e〜38eは、径方向の中間部に1つのみ形成されている。又、一方の側壁36a〜38aの固定片36d〜38dと他方の側壁36b〜38bの固定片36e〜38eは、共に一対の側壁36a,36b〜38a,38bの間隔(回転方向の幅)の半分より長く形成されている。詳しくは、図6に示すように、一方の側壁36a〜38aの固定片36d〜38dと他方の側壁36b〜38bの固定片36e〜38eのホルダベース22の底面側における長さの和(m+n)は、一方の側壁36a〜38aと他方の側壁36b〜38bとの間隔寸法wよりも大きく(即ち(m+n)>wに)設定されている。そして、各固定片36d,36e〜38d,38eがホルダベース22を貫通して該ホルダベース22の底面側で互いに径方向と直交する内側(互いに対向する側)に折り曲げられた状態とされる(かしめられる)ことでブラシホルダ部材36〜38がホルダベース22に固定されている。そして、各ブラシ39〜41は、図3に示すように、ブラシ支持部33a〜35a(ホルダベース22)とブラシホルダ部材36〜38とで形成される略四角筒状のブラシホルダ部BH1〜BH3内部に径方向に移動可能に収容保持される。
ブラシ39〜41は、図5に示すように、整流子6aの回転方向にある一方の側壁36a〜38aと対向する側が径方向に沿って段差Dのない平面とされつつ他方の側壁36b〜38bと対向する側が径方向に沿って段差Dを有することで、整流子6a側(径方向内側)の回転方向の幅が反整流子6a側(径方向外側)の幅より小さく形成されている。この各ブラシ39〜41の幅の広い反整流子6a側(径方向外側)にはピッグテール39a〜41aの基端側が埋設されて固定接続され、それら各ブラシ39〜41は、それぞれピッグテール39a〜41aを介してブラシ支持部33a〜35aに電気的に確実に接続される。又、各ブラシ39〜41は、ホルダベース22に立設されたばね支持柱22cに外嵌されて支持された捩りコイルばね42〜44によって整流子6a側(径方向内側)に付勢されている。
又、図5に示すように、前記段差Dと対向する側の他方の側壁36b〜38bの整流子6a側(径方向内側)には、ブラシ39〜41の整流子6a側の回転方向の幅を許容して前記ブラシ39〜41を加圧しない間隔を有するように(即ち、自然状態で一対の側壁36a,36b〜38a,38b間の寸法を狭く(小さく)しつつもブラシ39〜41に押圧力を付勢してしまわない間隔に)一方の側壁36a〜38a側に向けて延びる抑制部36f〜38fが形成されている。詳しくは、図7(a)に示すように、ブラシ39〜41の整流子6a側の回転方向の幅は、基準値Aを用いて公差を含む最大許容値がA+aで、公差を含む最小許容値がA+b(但しa>b)に形成されている。又、図7(b)に示すように、前記間隔(抑制部36f〜38fと一方の側壁36a〜38aとの間隔)は、ブラシ39〜41と共通の基準値Aを用いて公差を含む最大許容値がA+cで、公差を含む最小許容値がA+d(但しc>d)に形成されている。そして、前記間隔の公差を含む最小許容値A+dが、ブラシ39〜41の整流子6a側の回転方向の幅の公差を含む最大許容値A+aよりも大きくなるように((A+d)>(A+a)、即ちd>aとなるように)、前記抑制部36f〜38fが形成されている。尚、a〜dは、(A+d)>(A+a)を満たせば、0や負の値でもよく、例えば、dの値が0の場合ではaは負の値となる。この抑制部36f〜38fは、導電性金属板材からプレス装置等により打ち抜かれる際に、側壁36b〜38bに対して独立して折り曲げ可能に形成され、一方の側壁36a〜38a側に折曲形成されてなる。又、この抑制部36f〜38fは、先端側(一方の側壁36a〜38a側)に向かうほど整流子6a側(径方向内側)に向かう傾斜面36g〜38gを有している。
アースターミナル45は、ホルダベース22の前記ブレーカ保持部22bと対応した位置からホルダベース22の取付け部22d(図3参照)と対応した位置まで延びて配置されている。
詳しくは、まず本実施の形態のブレーカ保持部22bは、図2に示すように、ホルダベース22における前記グランド用の共通ブラシ41と前記高速用のブラシ40との間であって負極側の共通ブラシ41寄りで下方が開口した有底四角筒状に上方に膨出するように形成されている。そして、ブレーカ保持部22bには、サーキットブレーカ46が下方から挿入されて保持される。又、この状態で、サーキットブレーカ46の第1及び第2端子46a,46bは、ブレーカ保持部22bの底部(上方を覆う面)を貫通して上方に突出して配置される。又、この第1端子46aには、前記ブラシ支持ターミナル35の端子35bが電気的に接続される。又、前記サーキットブレーカ46は、内部にバイメタルスイッチを収容してなり、過電流により温度が第1設定温度(例えば、170度)まで上昇するとオフ状態となり回路を遮断し、前記第1の設定温度より低い第2設定温度(例えば、130度)まで下降するとオン状態に復帰するものである。
又、取付け部22dは、図3に示すように、ホルダベース22における前記負極側の共通ブラシ41と前記高速用のブラシ40との間であって高速用のブラシ40寄りで上下(表裏)に貫通するとともに径方向外側が開口した形状に形成されている。この取付け部22dには、上下方向に貫通する筒状のゴムブッシュ47が径方向外側から嵌着される。尚、ホルダベース22における前記負極側の共通ブラシ41と前記低速用のブラシ39との間にも、図3に示すように、同様の取付け部22eが形成され、同様のゴムブッシュ48が嵌着されている。
そして、アースターミナル45は、図2及び図4に示すように、サーキットブレーカ46の第2端子46bに接続されるブレーカ側端子45aと、前記ゴムブッシュ47の上面に面接触するグランド側端子45bと、ブレーカ側端子45aとグランド側端子45bとを繋ぐ迂回路部45cとを備える。尚、迂回路部45cは、サーキットブレーカ46(ブレーカ側端子45a)とグランド側(グランド側端子45b)の放熱部品(本実施の形態ではギヤハウジング10)との間の熱伝導を抑制して回路の復帰を遅延すべく迂回した形状とされている。
そして、ホルダベース22(ブラシホルダ装置21)は、前記取付け部22d,22e及びゴムブッシュ47,48を貫通してギヤハウジング10の雌ねじ10c(図1に片方のみ図示)に螺合されるネジ49,50によってギヤハウジング10に固定されている。この際、アースターミナル45のグランド側端子45bは、ネジ49の頭によって締結され、グランド接続された放熱部品としてのギヤハウジング10に接続される(押圧接触されるとともに電気的にも接続される)ことになる。
上記モータ1では、例えば、ワイパスイッチで低速モードが選択されると、外部電源からチョークコイル31、ブラシ支持ターミナル33、低速用のブラシ39を介して整流子6a(アーマチャ6の巻線)に駆動電流が供給され、更にグランド用の共通ブラシ41、ブラシ支持ターミナル35、サーキットブレーカ46、アースターミナル45、ギヤハウジング10の順に電流が流れることになる。すると、ワイパモータとしてのモータ1は、低速で回転駆動されて不図示のリンク機構などを介してワイパが低速で払拭駆動される。
一方、ワイパスイッチで高速モードが選択されると、外部電源からチョークコイル32、ブラシ支持ターミナル34、高速用のブラシ40を介して整流子6a(アーマチャ6の巻線)に駆動電流が供給され、更にグランド用の共通ブラシ41、ブラシ支持ターミナル35、サーキットブレーカ46、アースターミナル45、ギヤハウジング10の順に電流が流れることになる。すると、ワイパモータとしてのモータ1は、高速で回転駆動されて不図示のリンク機構などを介してワイパが高速で払拭駆動される。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)各ブラシ39〜41は、整流子6a側(径方向内側)の回転方向の幅が反整流子6a側(径方向外側)の回転方向の幅より小さく形成される形状であるため、その反整流子6a側にはピッグテール39a〜41aを良好に固定接続することができる。そして、本実施の形態のように高速用のブラシ40において整流子6a側(径方向内側)の回転方向の幅が反整流子6a側(径方向外側)の回転方向の幅よりも小さく形成されると、使用されていない(低速駆動時の)状態で整流子6aにおける整流子片を短絡する時間が短くなる。よって、短絡された整流子片間に設けられる巻線には誘起電圧(逆起電力)が生じるが、短絡する時間が短くなることで、その誘起電圧(逆起電力)を小さく抑えることができる。この誘起電圧(逆起電力)は、回転方向と逆方向の力(ブレーキ力)を発生させるものであるので、誘起電圧(逆起電力)が小さくなることで、ブレーキ力が小さく抑えられ、ひいてはモータ1の出力効率を向上させることができる。しかも、誘起電圧(逆起電力)が小さく抑えられるので、高速用のブラシ40が整流子片から離れるときの火花の発生が抑えられ、電磁波ノイズや振動の発生を抑えることができる。尚、本実施の形態では、低速用のブラシ39についても同様の形状であるため、低速用のブラシ39が使用されていない(高速駆動時の)状態でも同様の作用効果を有する。
又、ブラシ39〜41は、整流子6aの回転方向にある一方の側壁36a〜38aと対向する側が径方向に沿って段差Dのない平面とされるため、モータ回転時において、広い平面(段差Dのない面)が一方の側壁36a〜38aの内側面に押し付けられるので、逆の構成に比べて、ブラシホルダ部BH1〜BH3の内部でのがたつきが抑制される。しかも、段差Dと対向する側の他方の側壁36b〜38bにおける整流子6a側には、一方の側壁36a〜38a側に向けて延びる抑制部36f〜38fが形成されるため、ブラシ39〜41の整流子6a側でのがたつきが更に抑制される。又、抑制部36f〜38fは、ブラシ39〜41の整流子6a側の回転方向の幅を許容してブラシを加圧しない間隔を有するように一方の側壁36a〜38a側に向けて延びるため、常にブラシ39〜41を一方の側壁36a〜38a側に押圧するような構成に比べてブラシ39〜41の径方向に沿った移動を阻害し難い。即ち、常にブラシ39〜41を一方の側壁36a〜38a側に押圧するような構成とすると、ブラシ39〜41の径方向に沿った移動の抵抗が大きくなり、ブラシ39〜41を整流子6aに安定圧力で押圧接触させるためより大きな付勢力の付勢手段(捩りコイルばね42〜44)が必要となり高価なものとなってしまうが、これを回避することができる。更に、ブラシ39〜41が摩耗してくると、ブラシ39〜41の段差Dが抑制部36f〜38fと径方向に当接するため、ブラシ39〜41の整流子6a側への飛び出しも防止される。
(2)抑制部36f〜38fと整流子6aの回転方向にある一方の側壁(ブラシ39〜41の段差Dのない平面に対向する側壁)36a〜38aとの間の間隔は、その間隔の公差を含む最小許容値A+dがブラシ39〜41の整流子6a側の回転方向の幅の公差を含む最大許容値A+aよりも大きくなるように形成されている。そのため、抑制部36f〜38fによって寸法上許容できる範囲内でガタつきを防止して段差Dを有するブラシ39〜41を支持し、しかも、設計上、寸法誤差が生じても抑制部36f〜38fによってブラシ39〜41への加圧力(側圧)が加えられることはない。
(3)抑制部36f〜38fを含む一対の側壁36a,36b〜38a,38b及び上壁36c〜38cは、(導電性)金属板材よりなりホルダベース22に固定されるブラシホルダ部材36〜38として構成されるため、抑制部を含む一対の側壁及び上壁をホルダベース上に樹脂材にて一体成形する場合に比べて、その製造が容易となる。即ち、抑制部を含む一対の側壁及び上壁をホルダベース上に樹脂材にて一体成形しようとすると、抑制部を成形するためにその金型が複雑化して製造が困難となるが、上記構成では、金属板材の打ち抜き折曲等により容易に製造することができる。
(4)抑制部36f〜38fは、先端側に向かうほど整流子6a側に向かう傾斜面36g〜38gを有する。よって、ブラシホルダ部BH1〜BH3に反整流子6a側(径方向外側)からブラシ39〜41を挿入して組付けていく際にブラシ39〜41が傾斜面36g〜38gに案内されることになり、ブラシ39〜41が抑制部36f〜38fに引っ掛かってしまうことがなく、スムーズに組付けることができる。
(5)一方の側壁36a〜38aの固定片36d〜38dと他方の側壁36b〜38bの固定片36e〜38eとは、径方向の異なる位置に形成される。よって、互いに径方向と直交する内側(反対の側壁側)に折り曲げてもぶつかることが無く、その長さを長く(本実施の形態のように、共に一対の側壁36a,36b〜38a,38bの間隔(回転方向の幅)の半分より長く)することができる。よって、特に占有スペースを大きくすることなく、小さな占有スペースで、ブラシホルダ部材36〜38をホルダベース22に良好に固定することができる。
(6)ワイパモータの低速用のブラシ39又は高速用のブラシ40に択一的に電源が供給されて駆動力を供給し、ワイパを低速又は高速にて払拭駆動する。このようなワイパモータでは、高速用のブラシ40は低速用のブラシ39に比べ使用される頻度は少ないが常に整流子6aに接触しているため、使用されていない(低速駆動時の)状態では整流子6aの整流子片を短絡する。この高速用のブラシ40を、段差Dを有し整流子6a側の回転方向の幅が反整流子6a側(径方向外側)の回転方向の幅より小さく形成されたブラシ40としたので、短絡された整流子片間に設けられる巻線に生じる誘起電圧(逆起電力)を、短絡する時間が短くなり小さく抑えることができる。また、この誘起電圧(逆起電力)は、回転方向と逆方向の力(ブレーキ力)を発生させるものであるので、ブレーキ力が小さく抑えられ、ひいてはワイパモータの出力効率を向上させることができる。さらに、誘起電圧(逆起電力)が小さく抑えられるので、高速用のブラシ40が整流子片から離れるときの火花の発生が抑えられ、電磁波ノイズや振動の発生も抑えられる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、抑制部36f〜38fを含む一対の側壁36a,36b〜38a,38b及び上壁36c〜38cは、金属板材よりなりホルダベース22に固定されるブラシホルダ部材36〜38として構成されるとしたが、これに限定されず、例えば、抑制部を含む一対の側壁及び上壁をホルダベース上に樹脂材にて一体成形してもよい。又、例えば、上壁以外を樹脂材にて一体成形し、上壁のみを金属板材よりなるものとしてもよい。
・上記実施の形態では、抑制部36f〜38fは、先端側に向かうほど整流子6a側に向かう傾斜面36g〜38gを有するとしたが、これに限定されず、例えば、他方の側壁36b〜38bの整流子6a側から一方の側壁36a〜38a側に直角に折り曲げられて延びる抑制部としてもよい。
・上記実施の形態では、一方の側壁36a〜38aの固定片36d〜38dと他方の側壁36b〜38bの固定片36e〜38eとが径方向の異なる位置に形成されるとしたが、これに限定されず、両方の側壁36a,36b〜38a,38bの固定片が径方向の同じ位置に形成されたものとしてもよい。
・上記実施の形態では、各ブラシ39〜41は、整流子6a側(径方向内側)の回転方向の幅が反整流子6a側(径方向外側)の幅より小さく形成されるとしたが、例えば、高速用のブラシ40のみをこの形状とし、他のブラシ39,41を単なる略四角柱状の(段差Dを有さない)ものとしてもよい。又、勿論、低速用及び高速用のブラシ39,40のみを整流子6a側(径方向内側)の回転方向の幅が反整流子6a側(径方向外側)の幅より小さく形成されたものとしてもよい。しかし、上記実施の形態の如く、全てのブラシをこの形状とすることで部品の共通化や誤組み付け防止が図れて最も好ましいが、ワイパモータとして適用した場合であっていずれかのブラシをこの形状とする場合には、一般に、使用頻度の低い高速用のブラシ40のみをこの形状とすることが好ましい。
・上記実施の形態では、特に言及していないが、ブラシ39〜41の段差Dの形状を、抑制部36f〜38fの傾斜面36g〜38gに沿った形状としてもよい。このようにすると、例えば、ブラシ39〜41が摩耗してブラシ39〜41の段差Dが抑制部36f〜38f(傾斜面36g〜38g)と当接する際に面接触となり、ブラシ39〜41の姿勢を維持しながらブラシ39〜41の整流子6a側への飛び出しを良好に防止することができる。
・上記実施の形態では、車両用ワイパ装置の駆動源として用いられるワイパモータにモータ1を具体化したが、これに限定されず、他の装置に用いられるモータに具体化してもよい。
上記実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項4に記載のブラシホルダ装置において、前記ブラシの前記段差の形状を、前記抑制部の前記傾斜面に沿った形状としたことを特徴とするブラシホルダ装置。
同構成によれば、ブラシの段差の形状が抑制部の傾斜面に沿った形状とされるため、例えば、ブラシが摩耗してブラシの段差が抑制部(傾斜面)と当接する際に面接触となり、ブラシの姿勢を維持しながらブラシの整流子側への飛び出しを良好に防止することができる。
(ロ)請求項3に記載のブラシホルダ装置において、前記ブラシホルダ部材は、一対の前記側壁の下端からそれぞれ突出する固定片が前記ホルダベースを貫通して該ホルダベースの底面側で折り曲げられた状態とされることで固定されるものであって、一方の前記側壁の前記固定片と他方の前記側壁の前記固定片とは、径方向の異なる位置に形成されたことを特徴とするブラシホルダ装置。
同構成によれば、一方の側壁の固定片と他方の側壁の固定片とは、径方向の異なる位置に形成されるため、互いに径方向と直交する内側に折り曲げてもぶつかることが無く、その長さを長く(例えば、共に一対の側壁の間隔の半分より長く)することができる。よって、特に占有スペースを大きくすることなく、小さな占有スペースで、ブラシホルダ部材をホルダベースに良好に固定することができる。
(ハ)上記(ロ)に記載のブラシホルダ装置において、前記整流子の回転方向にある一方の前記側壁の前記固定片は、他方の前記側壁の前記固定片より多く形成されたことを特徴とするブラシホルダ装置。
同構成によれば、モータ回転時においてブラシが押し付けられる側である整流子の回転方向にある一方の側壁の固定片は、他方の側壁の固定片より多く形成されるため、モータ回転時にブラシを強固に支持することができる。
(ニ)上記(ロ)又は(ハ)に記載のブラシホルダ装置において、前記整流子の回転方向にある一方の前記側壁の前記固定片は、径方向の両端側にそれぞれ形成されたことを特徴とするブラシホルダ装置。
同構成によれば、モータ回転時においてブラシが押し付けられる側である整流子の回転方向にある一方の側壁の固定片は、径方向の両端側にそれぞれ形成されるため、モータ回転時にブラシを強固にバランス良く支持することができる。
(ホ)上記(ロ)に記載のブラシホルダ装置において、前記整流子の回転方向にある一方の前記側壁の前記固定片は、径方向の両端側にそれぞれ1つずつ形成され、他方の前記側壁の前記固定片は、径方向の中間部に1つのみ形成されたことを特徴とするブラシホルダ装置。
同構成によれば、モータ回転時においてブラシが押し付けられる側である整流子の回転方向にある一方の側壁の固定片は、径方向の両端側にそれぞれ1つずつ形成され、他方の側壁の固定片は、径方向の中間部に1つのみ形成されるため、モータ回転時にブラシを強固にバランス良く支持することができる。
6a…整流子、22…ホルダベース、36〜38…ブラシホルダ部材、36a〜38a…一方の側壁、36b〜38b…他方の側壁、36c〜38c…上壁、36f〜38f…抑制部、36g〜38g…傾斜面、39〜41…ブラシ、A+a…幅の公差を含む最大許容値、A+d…間隔の公差を含む最小許容値、D…段差、BH1〜BH3…ブラシホルダ部。

Claims (6)

  1. ホルダベース上に立設される一対の側壁とそれら側壁の上端を繋ぐ上壁とによって形成される略四角筒状のブラシホルダ部と、
    前記ブラシホルダ部の内部に整流子の径方向に沿って移動可能に収容保持される低速用、高速用及び共通用のブラシと
    を備え、少なくとも1つのブラシが、前記整流子の回転方向にある一方の前記側壁と対向する側が前記整流子の径方向に沿って段差のない平面とされるとともに他方の前記側壁と対向する側は前記整流子の径方向に沿って段差を有することで、前記少なくとも1つのブラシの整流子側の回転方向の幅が反整流子側の回転方向の幅よりも小さく形成されたブラシホルダ装置であって、
    前記段差と対向する側の他方の前記側壁の整流子側には、前記ブラシの整流子側の回転方向の幅を許容して前記ブラシを加圧しない間隔を有するように前記一方の前記側壁側に向けて延びる抑制部が形成されたことを特徴とするブラシホルダ装置。
  2. 請求項1に記載のブラシホルダ装置において、
    前記抑制部は、前記間隔の公差を含む最小許容値が前記ブラシの整流子側の回転方向の幅の公差を含む最大許容値よりも大きくなるよう形成されたことを特徴とするブラシホルダ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のブラシホルダ装置において、
    前記抑制部を含む前記一対の側壁及び前記上壁は、金属板材よりなり前記ホルダベースに固定されるブラシホルダ部材として構成されたことを特徴とするブラシホルダ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のブラシホルダ装置において、
    前記抑制部は、先端側に向かうほど整流子側に向かう傾斜面を有することを特徴とするブラシホルダ装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のブラシホルダ装置を有することを特徴とするモータ。
  6. 請求項5に記載のモータは、
    前記少なくとも1つのブラシは前記高速用のブラシを含み、
    前記低速用のブラシ又は高速用のブラシに択一的に電源が供給されて、ワイパを低速又は高速にて払拭駆動することを特徴とするワイパモータ。
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