JP2002369457A - ブラシ装置 - Google Patents

ブラシ装置

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JP2002369457A
JP2002369457A JP2001166405A JP2001166405A JP2002369457A JP 2002369457 A JP2002369457 A JP 2002369457A JP 2001166405 A JP2001166405 A JP 2001166405A JP 2001166405 A JP2001166405 A JP 2001166405A JP 2002369457 A JP2002369457 A JP 2002369457A
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Japan
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brush
commutator
pressing
tip
side wall
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Application number
JP2001166405A
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English (en)
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Takeshi Tanaka
猛 田中
Seiya Yokoyama
誠也 横山
Kazumitsu Moriya
和満 守屋
Yasuhide Ito
靖英 伊藤
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブラシがブラシホルダに対してコンミテータの
回転方向にがたつくことを抑制することができるブラシ
装置を提供する。 【解決手段】ブラシ装置4は、コンミテータ3の軸直交
方向に延びるブラシホルダ5内にブラシ6が隙間を有し
た状態で収容保持され、該ブラシ6の先端部がコンミテ
ータ3に押圧接触される。ブラシ6の後端側は、該ブラ
シ6の傾斜面6aとコイルスプリング7にて、ブラシホ
ルダ5の回転方向側側壁5bに押圧される。又、ブラシ
6の先端側は、押圧片8の押圧部8aにて、回転方向側
側壁5bに押圧される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシをモータの
コンミテータに当接させるブラシ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、直流モータには、図6に示すよう
なブラシ装置が一対設けられている。このブラシ装置
は、図示しないアーマチャ(回転子)に設けられたコン
ミテータ51の軸直交方向に延びるブラシホルダ52内
にブラシ53が収容保持され、そのブラシ53の後端部
がコイルスプリング54にて付勢されて同ブラシ53の
先端部がコンミテータ51に押圧接触されている。
【0003】このように構成されたブラシ装置では、回
転子の回転時、ブラシ53がコンミテータ51と摺接す
ることから、外部からの駆動電流が回転子にブラシ53
及びコンミテータ51を介して供給される。
【0004】ところで、上記のようなブラシ装置におい
て、ブラシホルダ52の内部(内側面)は、ブラシ53
の熱膨張等を考慮して、冷めた状態(常温)のブラシ5
3を収容しているときには隙間を有するように設定され
ている。よって、回転子の長時間回転時等、ブラシ53
が高温となり膨張してもブラシホルダ52がブラシ53
の前後方向の移動を妨げるといったことは防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなブラシ装置では、例えば、回転子(コンミテータ
51)が回転を開始するとき(起動時)等に、ブラシ5
3がコンミテータ51との摩擦力により、その先端側及
び後端側がコンミテータ51の回転方向にがたつくこと
がある。この場合、ブラシ53の先端部におけるコンミ
テータ51の回転方向の一方の端部がコンミテータ51
に対して離間する(起き上がる)ことになり、ブラシ5
3とコンミテータ51との接触面積が小さくなってしま
う。すると、ブラシ53からコンミテータ51に駆動電
流が正常に流れなくなる。よって、上記のようなモータ
では、特に起動時に、所望の回転特性を得られない虞が
ある。例えば、回転子に駆動電流が供給されていて該回
転子が所定のトルクを発生しながら停止状態にあり、何
らかの条件が満たされることで回転子が回転を開始する
とき、その所定のトルクが一時的に減少してしまうとい
った不具合がある。
【0006】又、ブラシの後端側をブラシホルダにおけ
るコンミテータの回転方向側側壁に押圧して、ブラシの
後端側の前記回転方向のがたつきを低減するものもある
が、ブラシの先端側ががたつくことで上記ブラシ装置と
同様の問題がある。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、ブラシがブラシホル
ダに対してコンミテータの回転方向にがたつくことを抑
制することができるブラシ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、コンミテータの軸直交方向に延びるブラシホルダ内
にブラシが隙間を有した状態で収容保持され、該ブラシ
の先端部が前記コンミテータに押圧接触されるブラシ装
置において、前記ブラシの後端側を前記ブラシホルダに
おける前記コンミテータの回転方向側側壁に押圧する第
1押圧手段と、前記ブラシの先端側を前記回転方向側側
壁に押圧する第2押圧手段とを備えた。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のブラシ装置において、前記第1押圧手段は、前記ブラ
シの後端側を前記コンミテータ側に付勢して該ブラシの
先端部を該コンミテータに押圧するコンミテータ方向付
勢手段を兼ねる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のブラシ装置において、前記第1押圧手段は、前記ブラ
シの後端部に形成され、前記コンミテータの回転方向に
傾斜した傾斜面と、前記ブラシの後方から前記傾斜面と
当接して前記コンミテータ側に付勢する付勢手段とを備
える。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1項に記載のブラシ装置において、前記第2
押圧手段は、前記ブラシホルダの前記コンミテータ側端
部に設けられた押圧片である。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のブラシ装置において、前記押圧片は、前記ブラシホル
ダと一体成形される。請求項6に記載の発明は、請求項
4又は5に記載のブラシ装置において、前記押圧片は、
前記コンミテータ側に向かうほど該コンミテータの回転
方向に向かい、その先端部が前記ブラシの先端側を押圧
する押圧部と、前記押圧部の先端部から更に前記コンミ
テータ側に向かうほど前記ブラシから離間する案内部と
を備える。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
のいずれか1項に記載のブラシ装置において、前記第2
押圧手段の押さえ荷重Aは、前記ブラシを前記コンミテ
ータ側へ押圧するコンミ側荷重をF、前記ブラシと前記
コンミテータとの摩擦係数及び前記ブラシと前記回転方
向側側壁との摩擦係数を共にμ、最低限必要なコンミ側
荷重である最低限荷重をBとして、(F−B)/μ>A
>μFを満たすように設定される。
【0014】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
ブラシは、その後端側が第1押圧手段にてブラシホルダ
におけるコンミテータの回転方向側側壁に押圧され、そ
の先端側が第2押圧手段にてブラシホルダにおけるコン
ミテータの回転方向側側壁に押圧される。よって、例え
ば、コンミテータが回転を開始するとき等に、ブラシの
先端側及び後端側がコンミテータの回転方向にがたつく
ことは抑制される。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、第1押圧
手段は、前記ブラシの後端側を前記コンミテータ側に付
勢して該ブラシの先端部を該コンミテータに押圧するコ
ンミテータ方向付勢手段を兼ねるため、部品点数を低減
することができる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、第1押圧
手段は、前記ブラシの後端部に形成され、前記コンミテ
ータの回転方向に傾斜した傾斜面と、前記ブラシの後方
から前記傾斜面と当接して前記コンミテータ側に付勢す
る付勢手段とを備える。このようにすると、簡単な構成
で、ブラシの後端側をブラシホルダの回転方向側側壁に
押圧しながら、ブラシの先端部をコンミテータに押圧す
ることができる。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、第2押圧
手段は、前記ブラシホルダの前記コンミテータ側端部に
設けられた押圧片であるため、簡単な構成で、ブラシの
先端側を回転方向側側壁に押圧することができる。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、押圧片
は、前記ブラシホルダと一体成形されるため、第2押圧
手段による部品点数の増加がない。請求項6に記載の発
明によれば、押圧片は、前記コンミテータ側に向かうほ
ど該コンミテータの回転方向に向かい、その先端部が前
記ブラシの先端側を押圧する押圧部と、前記押圧部の先
端部から更に前記コンミテータ側に向かうほど前記ブラ
シから離間する案内部とを備える。よって、ブラシの先
端側は、押圧片の押圧部にて回転方向側側壁に押圧され
る。そして、ブラシの組み付け時において、ブラシをコ
ンミテータ側からブラシホルダ内に挿入する際、ブラシ
は案内部にて案内される。よって、簡単な構成で、ブラ
シの先端側を回転方向側側壁に押圧することができると
ともに、ブラシの組み付けが容易となる。
【0019】請求項7に記載の発明によれば、第2押圧
手段の押さえ荷重Aは、前記ブラシを前記コンミテータ
側へ押圧するコンミ側荷重をF、前記ブラシと前記コン
ミテータとの摩擦係数及び前記ブラシと前記回転方向側
側壁との摩擦係数を共にμ、最低限必要なコンミ側荷重
である最低限荷重をBとして、(F−B)/μ>A>μ
Fを満たすように設定される。このようにすると、ブラ
シの先端側がコンミテータの回転方向にがたつくことは
抑制されるとともに、ブラシがコンミテータに良好に押
圧接触されるように、第2押圧手段の押さえ荷重Aを容
易に決定することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を直流モータに具体
化した一実施の形態を図1〜図3に従って説明する。
【0021】図1に示すように、直流モータ1は、回転
軸2と、該回転軸2に固定された略円柱形状のコンミテ
ータ(整流子)3と、該コンミテータ3の近傍に配設さ
れた一対のブラシ装置4とを備えている。そして、各ブ
ラシ装置4は、ブラシホルダ5と、ブラシ6と、付勢手
段としてのコイルスプリング7とを備えている。
【0022】ブラシホルダ5は、樹脂材よりなり、図示
しないモータケースに対して固定されている。このブラ
シホルダ5は、内部にブラシ6及びコイルスプリング7
を収容保持すべくコンミテータ3の径方向に延びて形成
されている。詳しくは、ブラシホルダ5は、コンミテー
タ3の径方向に延び、コンミテータ3の回転方向側に一
対並設された回転方向側側壁5a,5bと、一対の回転
方向側側壁5a,5bの後端側(コンミテータ3の径方
向外側)を繋ぐように形成される後端壁5cと、回転方
向側側壁5a,5b及び後端壁5cの上端及び下端を覆
うように形成される上部及び下部等から構成されてい
る。ここで、一対の回転方向側側壁5a,5bの間隔
は、収容されるブラシ6の熱膨張等を考慮して、冷めた
状態(常温)のブラシ6を収容しているときにはブラシ
6との間に隙間を有するように設定されている。又、図
1では、前記隙間を誇張して模式的に示している。又、
ブラシ6には図示しないピッグテールの一端が埋設さ
れ、そのピッグテールは直流モータ1外部の図示しない
制御装置(電源装置)に接続される。
【0023】そして、図1及び図2に示すように、一方
(図1中、時計回り方向側)の回転方向側側壁5aの先
端側(コンミテータ3の径方向内側)には、コンミテー
タ3の径方向外側に延びる切り欠き部5dが形成されて
いる。そして、その回転方向側側壁5aの切り欠き部5
dが形成された個所の先端部(コンミテータ3側端部)
には、第2押圧手段としての押圧片8が固着されてい
る。この押圧片8は、弾性を有する金属板材よりなり、
金属板材を屈曲させて形成されている。この押圧片8
は、コンミテータ3側に向かうほどコンミテータ3の正
回転方向(図1中、反時計回り方向であって、他方の回
転方向側側壁5b方向)に向かう押圧部8aと、その押
圧部8aの先端部から更にコンミテータ3側に向かうほ
どコンミテータ3の逆回転方向(図1中、時計回り方
向)に向かう案内部8bとを備える。
【0024】そして、ブラシホルダ5内には、コイルス
プリング7が後端壁5cに支持されるように収容される
とともに、ブラシ6がコイルスプリング7と当接するよ
うに収容保持される。詳しくは、ブラシ6の後端部に
は、コンミテータ3の回転方向に傾斜した傾斜面6aが
形成されている。この傾斜面6aは、コンミテータ3の
正回転方向(図1中、反時計回り方向であって、他方の
回転方向側側壁5b方向)に向かうほど、ブラシホルダ
5の後端側に向かうように形成されている。尚、本実施
の形態では、傾斜面6a及びコイルスプリング7が第1
押圧手段及びコンミテータ方向付勢手段を構成してい
る。そして、ブラシ6は、その後端部である傾斜面6a
がコイルスプリング7と当接し、先端部がコンミテータ
3と当接し、一側面6bの先端側が押圧片8における押
圧部8aの先端部と当接するように、後端(傾斜面6
a)側からブラシホルダ5内に挿入されて配置されてい
る。尚、このとき、コイルスプリング7がコンミテータ
3の径方向に圧縮されるように、且つ押圧片8が撓むよ
うに(押圧部8aが図1中、時計回り方向側に撓むよう
に)、各部材の寸法が設定されている。よって、ブラシ
6は、その後端側が傾斜面6a及びコイルスプリング7
により、前記他方の回転方向側側壁5bに押圧されると
ともに、コンミテータ3側に付勢されてその先端部がコ
ンミテータ3に押圧接触される。又、ブラシ6は、その
先端側が押圧片8の押圧部8aにより、前記他方の回転
方向側側壁5bに押圧される。尚、一対のブラシ装置4
は、それぞれのブラシ6が共に前記他方の回転方向側側
壁5bに押圧された状態で、それぞれのブラシ6が対向
するように(180度間隔となるように)配置されてい
る。
【0025】ここで、本実施の形態の押圧片8(押圧部
8a)の押圧力である押さえ荷重Aの決定方法について
以下に記載する。ブラシ6をコンミテータ3側へ押圧す
るコンミ側荷重をF、ブラシ6とコンミテータ3との摩
擦係数をμとすると、ブラシ6の先端部がコンミテータ
3の回転時に連れ回りしないように(がたつかないよう
に)するためには、 A>μF である必要がある。即ち、図3中、A=μFより上側
(左側)である必要がある。
【0026】又、ブラシ6と回転方向側側壁5bとの摩
擦係数をμ、ブラシ6をコンミテータ3に押圧する最低
限必要なコンミ側荷重である最低限荷重をBとすると、 F−μA>B である必要があり、即ち、 A<(F−B)/μ である必要がある。即ち、図3中、A=(F−B)/μ
より下側(右側)である必要がある。
【0027】上記理由より、押圧片8(押圧部8a)の
押さえ荷重Aは、 (F−B)/μ>A>μF を満たすようにその範囲(図3中、範囲Sで示す)が決
定されている。
【0028】そして、本実施の形態では、ブラシ6をコ
ンミテータ3側へ押圧するコンミ側荷重をF、ブラシ6
とコンミテータ3との摩擦係数及びブラシ6と回転方向
側側壁5bとの摩擦係数を共に0.2、最低限必要なコ
ンミ側荷重である最低限荷重を1[N]として、押圧片
8(押圧部8a)の押さえ荷重Aを 5(F−1)>A>0.2F を満たすようにその範囲(図3中、範囲Sで示す)が決
定されている。
【0029】このように構成された直流モータ1(ブラ
シ装置4)では、ブラシ6がコンミテータ3と摺接する
ことから、回転子の回転時においても、制御装置(電源
装置)からブラシ6及びコンミテータ3を介して回転
子、詳しくは図示しない電機子コアに巻着された巻線に
駆動電流が供給される。
【0030】そして、ブラシホルダ5の一対の回転方向
側側壁5a,5bの間隔は、冷めた状態(常温)のブラ
シ6を収容しているときにはブラシ6との間に隙間を有
するように設定されているため、回転子の長時間回転時
等、ブラシ6が高温となり膨張してもブラシホルダ5が
ブラシ6の前後方向の移動を妨げるといったことは防止
される。
【0031】次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果
を以下に記載する。 (1)ブラシ6は、その後端側が傾斜面6a及びコイル
スプリング7により、前記他方の回転方向側側壁5bに
押圧され、その先端側が押圧片8の押圧部8aにより、
同他方の回転方向側側壁5bに押圧される。よって、例
えば、コンミテータ3が回転を開始するとき(起動時)
等に、ブラシ6の先端側及び後端側がコンミテータ3の
回転方向にがたつくことは抑制される。これにより、ブ
ラシ6の先端部とコンミテータ3との接触面積が常に維
持され、回転子、詳しくは図示しない電機子コアに巻着
された巻線への駆動電流の供給が維持される。その結
果、この直流モータ1では、特に起動時に、所望の回転
特性を得ることができる。例えば、回転子に駆動電流が
供給されていて該回転子が所定のトルクを発生しながら
停止状態にあり、何らかの条件が満たされることで回転
子が回転を開始するときにおいても、その所定のトルク
が維持される。
【0032】(2)ブラシ6の傾斜面6a及びコイルス
プリング7は、ブラシ6の後端側を前記他方の回転方向
側側壁5bに押圧する手段(第1押圧手段)と、ブラシ
6の先端部をコンミテータ3に押圧するコンミテータ方
向付勢手段とを兼ねる。このようにすると、部品点数が
少なく、簡単な構成で、ブラシ6の後端側をブラシホル
ダ5の回転方向側側壁5bに押圧しながら、ブラシ6の
先端部をコンミテータ3に押圧することができる。
【0033】(3)ブラシホルダ5の回転方向側側壁5
aの切り欠き部5dが形成された個所の先端部に、ブラ
シ6の先端側を他方の回転方向側側壁5bに押圧する押
圧片8を設けたため、簡単な構成で、ブラシ6の先端側
を回転方向側側壁5bに押圧することができる。
【0034】(4)押圧片8は、コンミテータ3側に向
かうほどコンミテータ3の正回転方向(図1中、反時計
回り方向であって、他方の回転方向側側壁5b方向)に
向かう押圧部8aと、その押圧部8aの先端部から更に
コンミテータ3側に向かうほどコンミテータ3の逆回転
方向(図1中、時計回り方向)に向かう案内部8bとを
備える。よって、ブラシ6の先端側は、押圧片8の押圧
部8aにて回転方向側側壁5bに押圧される。そして、
ブラシ6の組み付け時において、ブラシ6をコンミテー
タ3側からブラシホルダ5内に挿入する際、ブラシ6は
案内部8bにて案内される。言い換えると、ブラシ6を
ブラシホルダ5内に挿入する際に、押圧片8を他の手段
によって撓ませてブラシホルダ5の開口部を広げておく
といった必要がない。よって、簡単な構成で、ブラシ6
の先端側を回転方向側側壁5bに押圧することができる
とともに、ブラシ6の組み付けが容易となる。
【0035】(5)押圧片8(押圧部8a)の押さえ荷
重Aは、ブラシ6をコンミテータ3側へ押圧するコンミ
側荷重をF、ブラシ6とコンミテータ3との摩擦係数及
びブラシ6と回転方向側側壁5bとの摩擦係数とを共に
μ、ブラシ6をコンミテータ3に押圧する最低限必要な
コンミ側荷重である最低限荷重をBとすると、(F−
B)/μ>A>μFを満たすように決定される。このよ
うにすると、ブラシ6の先端側がコンミテータ3の回転
方向にがたつくことは抑制されるとともに、ブラシ6が
コンミテータ3に良好に押圧接触されるように、押圧片
8(押圧部8a)の押さえ荷重Aを容易に決定すること
ができる。
【0036】上記実施の形態は、以下のように変更して
もよい。 ・上記実施の形態では、ブラシ6の傾斜面6a及びコイ
ルスプリング7が、ブラシ6の後端側を前記他方の回転
方向側側壁5bに押圧する手段(第1押圧手段)と、ブ
ラシ6の先端部をコンミテータ3に押圧するコンミテー
タ方向付勢手段とを構成するとしたが、ブラシ6の後端
側を前記他方の回転方向側側壁5bに押圧でき、ブラシ
6の先端部をコンミテータ3に押圧できれば、他の構成
に変更してもよい。又、第1押圧手段とコンミテータ方
向付勢手段とをそれぞれ独立した手段としてもよい。例
えば、ブラシの後端部を傾斜していない平坦面として、
コイルスプリングにて該平坦面を付勢しブラシの先端部
をコンミテータ3に押圧し、ブラシの後端側の一側面に
前記一方の回転方向側側壁5aを押す押圧部材を設けそ
の反力で自身を他方の回転方向側側壁5bに押圧するよ
うに変更してもよい。このようにしても、ブラシの先端
部とコンミテータとの接触面積が常に維持され、回転
子、詳しくは図示しない電機子コアに巻着された巻線へ
の駆動電流の供給が維持される。
【0037】・上記実施の形態では、押圧片8は、金属
板材を屈曲させて形成されているとしたが、前記押圧片
8(押圧部8a)の押さえ荷重Aの条件((F−B)/
μ>A>μF)を満たすべくその形状を適宜変更しても
よい。例えば、上記実施の形態より前記押さえ荷重Aを
小さくする場合、図4に示す押圧片21に変更する。こ
の押圧片21には、その案内部21bから押圧部21a
まで延びるスリット21cが2つ形成されている。この
ように押さえ荷重Aの条件((F−B)/μ>A>μ
F)を満たすべく押圧片を変更しても、上記実施の形態
の効果と同様の効果を得ることができる。又、押圧片2
1では、案内部21bから押圧部21aまで延びるスリ
ット21cを形成することで、上記実施の形態より前記
押さえ荷重Aを小さくしたため、押圧部21aがブラシ
6を押圧する範囲(コンミテータ3の軸線方向の範囲)
が小さくならず、バランス良くブラシ6を押圧すること
ができる。
【0038】・上記実施の形態では、ブラシホルダ5の
回転方向側側壁5aの切り欠き部5dが形成された個所
の先端部に、ブラシ6の先端側を他方の回転方向側側壁
5bに押圧する金属板材よりなる押圧片8を固着した
が、ブラシ6の先端側を他方の回転方向側側壁5bに押
圧できれば、他の構成に変更してもよい。
【0039】・例えば、押圧片8(第2押圧手段)を図
5に示す押圧片31cに変更してもよい。このブラシホ
ルダ31の一方の回転方向側側壁31aには、ブラシ6
の先端側を他方の回転方向側側壁31bに押圧する押圧
片31cが一体成形されている。この押圧片31cは、
コンミテータ3側に向かうほどコンミテータ3の正回転
方向(図5中、反時計回り方向であって、他方の回転方
向側側壁31b方向)に向かう押圧部31dと、その押
圧部31dの先端部から更にコンミテータ3側に向かう
ほどコンミテータ3の逆回転方向(図1中、時計回り方
向)に向かう案内部31eとを備える。このようにして
も、上記実施の形態の効果と同様の効果を得ることがで
きる。しかも、押圧片31cがブラシホルダ31に一体
成形されるため、部品点数が低減されるとともに、その
組み付け工数が低減される。
【0040】・例えば、押圧片8の案内部8bを削除し
た構成に変更してもよい。このようにしても上記実施の
形態の効果(1)〜(3)、(5)と同様の効果を得る
ことができる。又、この場合、押圧片8の押圧部8aの
先端部を上記実施の形態よりコンミテータ3に近い位置
まで配置でき、ブラシ6の先端側がコンミテータ3の回
転方向にがたつくことをより効果的に抑制することがで
きる。尚、コンミテータ3から他方の回転方向側側壁5
bの先端部までの距離を、製造ばらつき等も考慮しなが
ら例えば0.5mm以下に設計し、コンミテータ3から
押圧片8の先端部までの距離を、製造ばらつき等も考慮
しながら例えば0.6mm以下に設計すると、ブラシ6
の先端側がコンミテータ3の回転方向にがたつくことを
効果的に抑制することができる。
【0041】・上記実施の形態の押圧片8(押圧部8
a)の押さえ荷重Aは、ブラシ6をコンミテータ3側へ
押圧するコンミ側荷重をF、ブラシ6とコンミテータ3
との摩擦係数及びブラシ6と回転方向側側壁5bとの摩
擦係数とを共にμ、ブラシ6をコンミテータ3に押圧す
る最低限必要なコンミ側荷重である最低限荷重をBとす
ると、(F−B)/μ>A>μFを満たすように決定さ
れるとしたが、ブラシ6の先端側がコンミテータ3の回
転方向にがたつくことが抑制され、ブラシ6がコンミテ
ータ3に良好に押圧接触されるように決定できれば、他
の方法で決定してもよい。例えば、更に細部の条件を加
えて(細部の力を考慮して)押さえ荷重Aを決定しても
よい。このようにしても上記実施の形態の効果(1)〜
(4)と同様の効果を得ることができる。
【0042】・上記実施の形態では、ブラシ装置4を一
対(2つ)備えたモータに具体化したが、ブラシ装置4
を他の数(例えば3つ)備えるモータ(例えばワイパ用
モータ等)に具体化してもよい。このようにしても、上
記実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0043】上記実施の形態から把握できる技術的思想
について、以下にその効果とともに記載する。 (イ)請求項1乃至7のいずれか1項に記載のブラシ装
置(4)を備えたモータ。このようにすると、ブラシが
ブラシホルダに対してコンミテータの回転方向にがたつ
くことを抑制することができるモータを提供することが
できる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ブラシがブラシホルダに対してコンミテータの回転方向
にがたつくことを抑制することができるブラシ装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のブラシ装置を回転軸線方向から
見た模式図。
【図2】本実施の形態のブラシ装置を回転軸直交方向か
ら見た模式図。
【図3】押圧片の押さえ荷重の決定方法を説明するため
の説明図。
【図4】別例のブラシ装置を回転軸直交方向から見た模
式図。
【図5】別例のブラシ装置を回転軸線方向から見た模式
図。
【図6】従来技術のブラシ装置を回転軸線方向から見た
模式図。
【符号の説明】
3…コンミテータ、5,31…ブラシホルダ、6…ブラ
シ、7…第1押圧手段及びコンミテータ方向付勢手段の
一部を構成するコイルスプリング(付勢手段)、8,2
1,31c…押圧片(第2押圧手段)、5b,31b…
回転方向側側壁6a…第1押圧手段及びコンミテータ方
向付勢手段の一部を構成する傾斜面、8a,21a,3
1d…押圧部、8b,21b,31e…案内部。
フロントページの続き (72)発明者 守屋 和満 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 (72)発明者 伊藤 靖英 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 Fターム(参考) 5H605 AA04 AA05 BB05 BB09 CC07 DD03 EA05 EA11 EA12 EA23 FF06 5H613 AA02 AA03 BB15 BB27 BB30 GA10 GA15 GB01 PP02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンミテータ(3)の軸直交方向に延び
    るブラシホルダ(5,31)内にブラシ(6)が隙間を
    有した状態で収容保持され、該ブラシ(6)の先端部が
    前記コンミテータ(3)に押圧接触されるブラシ装置に
    おいて、前記ブラシ(6)の後端側を前記ブラシホルダ
    (5,31)における前記コンミテータ(3)の回転方
    向側側壁(5b,31b)に押圧する第1押圧手段(6
    a,7)と、 前記ブラシ(6)の先端側を前記回転方向側側壁(5
    b,31b)に押圧する第2押圧手段(8,21,31
    c)とを備えたことを特徴とするブラシ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブラシ装置において、 前記第1押圧手段(6a,7)は、前記ブラシ(6)の
    後端側を前記コンミテータ(3)側に付勢して該ブラシ
    (6)の先端部を該コンミテータ(3)に押圧するコン
    ミテータ方向付勢手段を兼ねることを特徴とするブラシ
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のブラシ装置において、 前記第1押圧手段(6a,7)は、 前記ブラシ(6)の後端部に形成され、前記コンミテー
    タ(3)の回転方向に傾斜した傾斜面(6a)と、 前記ブラシ(6)の後方から前記傾斜面(6a)と当接
    して前記コンミテータ(3)側に付勢する付勢手段
    (7)とを備えることを特徴とするブラシ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    ブラシ装置において、 前記第2押圧手段(8,21,31c)は、前記ブラシ
    ホルダ(5,31)の前記コンミテータ側端部に設けら
    れた押圧片であることを特徴とするブラシ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のブラシ装置において、 前記押圧片(31c)は、前記ブラシホルダ(31)と
    一体成形されたことを特徴とするブラシ装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載のブラシ装置にお
    いて、 前記押圧片(8,21,31c)は、 前記コンミテータ(3)側に向かうほど該コンミテータ
    (3)の回転方向に向かい、その先端部が前記ブラシ
    (6)の先端側を押圧する押圧部(8a,21a,31
    d)と、 前記押圧部(8a,21a,31d)の先端部から更に
    前記コンミテータ(3)側に向かうほど前記ブラシ
    (6)から離間する案内部(8b,21b,31e)と
    を備えることを特徴とするブラシ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    ブラシ装置において、 前記第2押圧手段(8,21,31c)の押さえ荷重A
    は、 前記ブラシ(6)を前記コンミテータ(3)側へ押圧す
    るコンミ側荷重をF、前記ブラシ(6)と前記コンミテ
    ータ(3)との摩擦係数及び前記ブラシ(6)と前記回
    転方向側側壁(5b,31b)との摩擦係数を共にμ、
    最低限必要なコンミ側荷重である最低限荷重をBとし
    て、 (F−B)/μ>A>μF を満たすように設定されたことを特徴とするブラシ装
    置。
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