JP2002325399A - 整流子モータ - Google Patents

整流子モータ

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JP2002325399A
JP2002325399A JP2001126658A JP2001126658A JP2002325399A JP 2002325399 A JP2002325399 A JP 2002325399A JP 2001126658 A JP2001126658 A JP 2001126658A JP 2001126658 A JP2001126658 A JP 2001126658A JP 2002325399 A JP2002325399 A JP 2002325399A
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JP
Japan
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commutator
brush
locking portion
motor
radial direction
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JP2001126658A
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English (en)
Inventor
Norihisa Higuchi
紀久 樋口
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Nidec Shibaura Corp
Original Assignee
Nidec Shibaura Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 品質を向上し、製造工程を簡略化する。 【解決手段】 モータ21は、回転軸線26回りに回転
駆動されるコミュテータ30と、コミュテータ30に半
径方向外方から弾発的に摺接し、半径方向に沿う予め定
める部位に突部42、43が形成されているブラシ38
と、突部42、43と相互に係合可能に構成され、突部
42、43よりも半径方向に沿ってコミュテータ30側
に形成された段差部46、47を有し、ブラシ38を半
径方向に沿って摺動自在に保持するブラシホルダ37と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、整流子モータに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は典型的な第1従来技術の整流子モ
ータ(以下、モータ)1の初期状態のコミュテータ3付
近の断面図であり、図9はブラシ11の磨耗時のモータ
1のコミュテータ3付近の断面図であり、図10はモー
タ1のブラシ11付近の簡略化した斜視図であり、図1
1はブラシ11などの構成例を示す斜視図である。以
下、各図を併せて参照してモータ1の構成について説明
する。本従来例のモータ1の回転軸2にはコミュテータ
3が設けられている。一方、図示しないモータ1のケー
シングには、電気絶縁性材料からなるブラシホルダケー
ス4が固定されている。ブラシホルダケース4は、該ケ
ーシングに取付けられる取付部5と、取付部5から半径
方向内方に延びる中空の保持部6とを有し、保持部6の
内部には仕切部7が形成されている。仕切部7には端子
8が設けられ、取付部5には電気絶性材料からなるブラ
シキャップ9ねじ込まれている。
【0003】前記保持部6内には、金属などの導電性材
料からなる中空のブラシホルダ10が設けられ、内部に
カーボンブラシ(以下、ブラシ)11がコミュテータ3
の半径方向に沿って摺動自在に保持されている。ブラシ
11の半径方向外方端部には端子12が形成され、前記
端子8と湾曲して伸縮可能な導線13で相互に電気的に
接続されている。また、ブラシホルダ10の内部にはス
プリング14が、前記仕切部7とブラシ11との間に設
けられ、ブラシ11をコミュテータ3側にバネ付勢して
いる。これにより、モータ1の回転に伴ってブラシ11
のコミュテータ3側端部が次第に磨耗しても、常にブラ
シ11とコミュテータ3との電気的接触を継続すること
ができる。
【0004】また、前記仕切部7付近には、ブラシホル
ダ10とスプリング14との間に介在され、ブラシホル
ダ10に密着するなどしてブラシホルダ10との電気的
接続が実現されている金属からなる導通部材16が配置
されている。導通部材16の端子8付近は前前記導線1
3に電気的に接続されている。ブラシホルダ10にはリ
ード線17が接続されている。このようにして、リード
線17からブラシホルダ10、導通部材16及び導線1
3を介して、ブラシ11に外部の駆動電流が供給され
る。
【0005】また、従来技術のモータ1においては、図
11(1)及び同図(2)に示されるように、導線13
はブラシ11のコミュテータ11とは反対側端部に接続
される場合もあり、或いは回転軸2の軸線方向側端部に
接続される場合もある。図11(2)のように、導線1
3がブラシ11の回転軸2の軸線方向側端部に接続され
る場合には、ブラシホルダケース4a及びブラシホルダ
10aには、図11(3)に示されるように、前記回転
軸2の軸線方向側に切欠き15が形成される。
【0006】所が、この従来技術であると、ブラシ11
が全て磨耗し尽くすまで、スプリング14はブラシ11
をコミュテータ3にバネ付勢する。従って、図9に示さ
れるように、ブラシ11が全て磨耗してしまって場合で
も、前記端子12や導線13がコミュテータ3に接触し
ながら電気的導通を実現するのでモータ11は回転を継
続し、端子12や導線13とコミュテータ3との摩擦に
より、コミュテータ3が損傷したり、摩擦熱によって焼
損するなどの不具合を発生する。
【0007】更に、このような従来技術であると、ブラ
シホルダケース4やブラシホルダ10のコミュテータ3
側端部は開口した構成であり、ブラシホルダケース4に
ブラシ11を装着する組立工程において、ブラシ11が
ブラシホルダケース4から抜け落ちることになり、作業
が煩雑になると共に、ブラシ11を損傷して品質を低下
させるという不具合を発生する。
【0008】図12は第2従来技術の整流子モータ(以
下、モータ)1aの初期状態のコミュテータ3付近の断
面図であり、図13はブラシ11の磨耗時のモータ1a
のコミュテータ3付近の断面図である。各図を併せて参
照して、モータ1aについて説明する。本従来技術は前
記第1従来技術に類似し、対応する部分には同一の参照
符号を付す。本従来技術の第1従来技術との相違点は、
ブラシホルダ10aが比較的簡便な構成であり、しかも
第1従来技術における導線13を用いず、スプリング1
4でコミュテータ3への駆動電力の供給を行うようにし
ている点である。
【0009】このような従来技術でも、ブラシ11が全
て磨耗するとスプリング14がコミュテータ3に直接接
触することになり、前述したような不具合を発生するこ
とはあきらかである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、いず
れの従来技術であっても、ブラシ11の磨耗によりコミ
ュテータ3が損傷する点で品質が低いという不具合があ
り、また、製造工程において作業が煩雑になると共にブ
ラシ11が損傷することがある点で品質が低下する不具
合が発生する。
【0011】本発明は上記課題を解決すべくなされたも
のであり、その目的は、品質が格段に向上されると共に
製造工程を簡略化することができる整流子モータを提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の整
流子モータは、回転軸線回りに回転駆動されるコミュテ
ータと、コミュテータに半径方向外方から弾発的に摺接
し、半径方向に沿う予め定める部位に第1係止部が形成
されているブラシ部材と、第1係止部と相互に係合可能
に構成され、第1係止部よりも半径方向に沿ってコミュ
テータ側に形成された第2係止部を有し、ブラシ部材を
半径方向に沿って摺動自在に保持するブラシ保持部材と
を備えている。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記第1係止部は、前記半径方向と交差す
る方向に突出した突部を含んで構成され、前記ブラシ保
持部材は、前記コミュテータと反対側に形成された開口
部と、開口部に連なってコミュテータ側に延び、突部を
案内する案内突条とを有し、かつ第2係止部は、案内突
条のコミュテータ側端部付近における突部と係合する段
差部として構成される場合である。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記第1係止部は、前記半径方向と交差す
る方向に突出した突部を含んで構成され、前記ブラシ保
持部材は、前記コミュテータ側に形成された開口部と、
開口部に連なってコミュテータと反対側に延び、突部を
案内する案内切欠きとを有し、かつ第2係止部は、案内
切欠きのコミュテータ側端部付近に形成され、突部と係
合する閉止状態と突部との係合状態が解除された開放状
態との間で変位可能な可動部として構成される場合であ
る。
【0015】
【作 用】請求項1記載の発明の整流子モータにおい
て、ブラシ部材は、ブラシ保持部材によって半径方向に
沿って摺動自在に保持される。このとき、ブラシ部材が
コミュテータとの摩擦で磨耗していない初期状態では、
ブラシ部材の第1係止部はブラシ保持部材の第2係止部
とは相互に間隔を隔てている。使用に伴ってブラシ部材
が磨耗すると、ブラシ部材はコミュテータ側に弾発的に
摺接されているので、前記第1係止部と第2係止部とが
次第に接近する。ブラシ部材が所定の程度だけ磨耗する
と、第1係止部と第2係止部とは相互に係合し、ブラシ
部材のコミュテータ側への変位が阻止される。
【0016】これにより、ブラシ部材の全てが摩耗し
て、ブラシ部材に関連する他の部材がコミュテータに接
触して損傷する事態が防止され、本発明の整流子モータ
の品質を格段に向上することができる。
【0017】また、ブラシ部材の第1係止部よりも、半
径方向に沿ってコミュテータ側にブラシ保持部材の第2
係止部が形成されているので、整流子モータの製造時に
おいて、ブラシ保持部材にブラシ部材を装着する際に、
装着されたブラシ部材がコミュテータ側に脱落する事態
が防止される。これにより、上記脱落の防止を行いつつ
組立て作業を行う必要が解消され、製造工程が簡略化さ
れる。また、ブラシ部材の脱落が防止されるので、ブラ
シ部材の脱落の際に想定されるブラシ部材の損傷が防止
され、この点でも整流子モータの品質を格段に向上する
ことができる。
【0018】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記第1係止部は、前記半径方向と交差
する方向に突出した突部を含んで構成され、前記ブラシ
保持部材は、前記コミュテータと反対側に形成された開
口部と、開口部に連なってコミュテータ側に延び、突部
を案内する案内突条とを有し、かつ第2係止部は、案内
突条のコミュテータ側端部付近における突部と係合する
段差部として構成される場合である。
【0019】このような突部及び段差部によっても、上
述した作用と同様な作用を実現できることはあきらかで
あり、本発明においても上記作用効果と同様な作用効果
を実現することができる。
【0020】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記第1係止部は、前記半径方向と交差
する方向に突出した突部を含んで構成され、前記ブラシ
保持部材は、前記コミュテータ側に形成された開口部
と、開口部に連なってコミュテータと反対側に延び、突
部を案内する案内切欠きとを有し、かつ第2係止部は、
案内切欠きのコミュテータ側端部付近に形成され、突部
と係合する閉止状態と突部との係合状態が解除された開
放状態との間で変位可能な可動部として構成される場合
である。
【0021】このような突部及び可動部によっても、上
述した作用と同様な作用を実現できることはあきらかで
あり、本発明においても上記作用効果と同様な作用効果
を実現することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を併せて参照し
て、本発明の実施例を説明する。図1は本発明の一実施
例の整流子モータ(以下、モータ)21の断面図であ
り、図2は図1のモータ21の左側面図であり、図3は
図1のモータ21の右側面図であり、図4はモータ21
の初期状態のコミュテータ30付近の断面図であり、図
5はカーボンブラシ38付近の簡略化した斜視図であ
り、図6はブラシボルダ37の斜視図である。
【0023】以下、図1を参照して、モ−タ21の構成
について説明する。
【0024】モータ21の例として鉄板などの磁性材料
からなるフレーム22内に、永久磁石23を有する固定
子24と回転子25とが配置されている。回転子25に
固定された回転軸26は、フレーム22の内部に設けら
れた軸受27、28で回転自在に支持される。
【0025】以下、図2〜図6を併せて参照する。
【0026】本実施例のモータ21の回転軸26にはコ
ミュテータ30が設けられている。一方、モータ21の
フレーム22には、電気絶縁性材料からなり、ブラシ保
持部材に含まれるブラシホルダケース31が固定されて
いる。ブラシホルダケース31は、フレーム22に取付
けられる取付部32と、取付部32から半径方向内方に
延びる中空の保持部33とを有し、保持部33の内部に
は仕切部34が形成されている。仕切部34には端子3
5が設けられ、取付部32に電気絶性材料からなるブラ
シキャップ36がねじ込まれている。
【0027】ブラシホルダケース31の内部には、前記
保持部33内に設けられた、金属などの導電性材料から
なり、ブラシ保持部材に含まれる中空のブラシホルダ3
7が配置され、ブラシホルダ37の内部にブラシ部材で
あるカーボンブラシ(以下、ブラシ)38がコミュテー
タ30の半径方向に沿って摺動自在に保持されている。
ブラシ38の半径方向外方端部には端子39が形成さ
れ、湾曲して伸縮可能な導線40で前記端子35と相互
に電気的に接続されている。本実施例のモータ21にお
いては、図7(1)及び同図(2)に示されるように、
導線40はブラシ38のコミュテータ30とは反対側端
部に接続される場合もあり、或いは回転軸26の軸線方
向側端部に接続される場合もある。
【0028】ブラシホルダ37の内部にはスプリング4
1が、前記仕切部34とブラシ38との間に設けられ、
ブラシ38をコミュテータ30側にバネ付勢している。
これにより、モータ21の回転に伴ってブラシ38のコ
ミュテータ30側端部が次第に磨耗しても、常にブラシ
38とコミュテータ30との電気的接触を継続すること
ができる。
【0029】また、前記仕切部34付近には、ブラシホ
ルダ37とスプリング41との間に介在され、ブラシホ
ルダ37に密着するなどしてブラシホルダ37との電気
的接続が実現されている金属からなる導通部材55が配
置されている。導通部材55の端子35付近は前前記導
線40に電気的に接続されている。また、ブラシホルダ
37にはリード線56が接続されている。このようにし
て、リード線56からブラシホルダ37、導通部材55
及び導線40を介して、ブラシ38に外部の駆動電流が
供給される。
【0030】図5に示されるように、ブラシ38には回
転軸26の半径方向と交差する方向の両側に第1係止部
である突部42、43がそれぞれ形成されている。ま
た、ブラシホルダ37は、図6に示されるように、前記
突部42、43に対応する形状で、突部42、43が内
部で前記回転軸26の半径方向(図4及び図6の上下方
向)に沿って摺動自在であるような形状の案内突条4
4、45が形成される。案内突条44、45のコミュテ
ータ30側の各端部には、第2係止部である段差部4
6、47がそれぞれ形成される。また、図6に示される
ように、ブラシホルダ37のコミュテータ30と反対側
には開口部48が形成されている。
【0031】このようなモータ21を製造するには、図
6に示されるブラシホルダ37のコミュテータ30と反
対側の前記開口部48から、図5に示されるような導線
40を介して導通部材55に接続されたブラシ38を挿
入する。このとき、所定程度挿入するとブラシ38の突
部42、43は、ブラシホルダケース31の前記段差部
46、47と係合し、ブラシ38はその係合位置よりも
コミュテータ30側に変位することが阻止される。
【0032】このようなモータ21において、ブラシ3
8がコミュテータ30との摩擦で磨耗していない初期状
態では、ブラシ38の突部42、43はブラシホルダ3
7の段差部46、47とは、前記半径方向に相互に間隔
を隔てている。モータ21の使用に伴ってブラシ38が
磨耗すると、ブラシ38はコミュテータ30側にバネ付
勢されているので、突部42、43と段差部46、47
とが次第に接近する。ブラシ30が所定の程度だけ磨耗
すると、突部42、43と段差部46、47とは相互に
係合し、ブラシ38のコミュテータ30側への変位が阻
止される。
【0033】これにより、従来技術の項で説明したよう
に、ブラシ38の全てが摩耗して、ブラシ38に関連す
る他の部材である端子39、導線40或いはスプリング
41などがコミュテータ30に接触して、コミュテータ
30が損傷する事態が防止され、モータ21の動作品質
を格段に向上することができる。
【0034】また、ブラシ38の突部42、43より
も、半径方向に沿ってコミュテータ30側にブラシホル
ダ37の段差部46、47が形成されているので、モー
タ21の製造時において、ブラシホルダ37にブラシ3
8を装着する際に、装着されたブラシ38がコミュテー
タ30側に脱落する事態が防止される。これにより、上
記脱落の防止を行いつつ組立て作業を行う必要が解消さ
れ、製造工程が簡略化される。また、ブラシ38の脱落
が防止されるので、ブラシ38の脱落の際に想定される
ブラシ38の損傷が防止され、この点でもモータ21の
品質を格段に向上することができる。
【0035】上記実施例におけるブラシホルダ37及び
ブラシ38に代えて、図7に示される変形例を採用する
場合がある。図7は本発明の第2実施例のブラシホルダ
37及びブラシ38の簡略化した斜視図である。本実施
例は。ブラシホルダ37及びブラシ38以外は、前記第
1実施例のモータ21と同様な構成を有するものであ
る。
【0036】本実施例の特徴は以下の通りである。ブラ
シ38の回転軸26の半径方向と交差する一面に突部4
2が形成されている。ブラシホルダ37には、そのコミ
ュテータ30側に開口部50が形成され、開口部50に
連なりコミュテータ30と反対側に延びる案内切欠51
が形成されている。案内切欠51のコミュテータ30側
の端部付近には、例として矩形、楕円形、その他の形状
に形成され、ブラシホルダ37の一部分である可動部5
2が設けられる。
【0037】可動部52は、モータ21の製造時には図
7(3)の初期の閉止状態から図7(2)に示されるよ
うに屈曲されて、案内切欠51を開放状態にする。前記
ブラシ38はブラシホルダ37の図7の下方から挿入さ
れ、突部42が案内切欠51内を摺動して移動する。ブ
ラシ38がブラシホルダ37内に収納されると、前記可
動部52を切欠51を閉止する図7(3)に示される初
期状態に復帰させる。これにより、図7(3)に示され
るように可動部52が、ブラシ38の摩耗時において、
第1係合部である突部42と係合する第2係合部として
の機能を実現する。
【0038】従って、このような実施例においても、第
1実施例において説明したような作用効果と同様な作用
効果を実現できることはあきらかである。
【0039】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の精神を逸脱しない範囲で広範な変形例
を含むものである。
【0040】
【発明の効果】以上のようにして、請求項1の発明の整
流子モータであると、ブラシ部材は、ブラシ保持部材に
よって半径方向に沿って摺動自在に保持される。このと
き、ブラシ部材がコミュテータとの摩擦で磨耗していな
い初期状態では、ブラシ部材の第1係止部はブラシ保持
部材の第2係止部とは相互に間隔を隔てている。使用に
伴ってブラシ部材が磨耗すると、ブラシ部材はコミュテ
ータ側に弾発的に摺接されているので、前記第1係止部
と第2係止部とが次第に接近する。ブラシ部材が所定の
程度だけ磨耗すると、第1係止部と第2係止部とは相互
に係合し、ブラシ部材のコミュテータ側への変位が阻止
される。
【0041】これにより、ブラシ部材の全てが摩耗し
て、ブラシ部材に関連する他の部材がコミュテータに接
触して損傷する事態が防止され、本発明の整流子モータ
の品質を格段に向上することができる。
【0042】また、ブラシ部材の第1係止部よりも、半
径方向に沿ってコミュテータ側にブラシ保持部材の第2
係止部が形成されているので、整流子モータの製造時に
おいて、ブラシ保持部材にブラシ部材を装着する際に、
装着されたブラシ部材がコミュテータ側に脱落する事態
が防止される。これにより、上記脱落の防止を行いつつ
組立て作業を行う必要が解消され、製造工程が簡略化さ
れる。また、ブラシ部材の脱落が防止されるので、ブラ
シ部材の脱落の際に想定されるブラシ部材の損傷が防止
され、この点でも整流子モータの品質を格段に向上する
ことができる。
【0043】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記第1係止部は、前記半径方向と交差
する方向に突出した突部を含んで構成され、前記ブラシ
保持部材は、前記コミュテータと反対側に形成された開
口部と、開口部に連なってコミュテータ側に延び、突部
を案内する案内突条とを有し、かつ第2係止部は、案内
突条のコミュテータ側端部付近における突部と係合する
段差部として構成される場合である。
【0044】このような突部及び段差部によっても、上
述した作用と同様な作用を実現できることはあきらかで
あり、本発明においても上記作用効果と同様な作用効果
を実現することができる。
【0045】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記第1係止部は、前記半径方向と交差
する方向に突出した突部を含んで構成され、前記ブラシ
保持部材は、前記コミュテータ側に形成された開口部
と、開口部に連なってコミュテータと反対側に延び、突
部を案内する案内切欠きとを有し、かつ第2係止部は、
案内切欠きのコミュテータ側端部付近に形成され、突部
と係合する閉止状態と突部との係合状態が解除された開
放状態との間で変位可能な可動部として構成される場合
である。
【0046】このような突部及び可動部によっても、上
述した作用と同様な作用を実現できることはあきらかで
あり、本発明においても上記作用効果と同様な作用効果
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のモータ21の断面図であ
る。
【図2】図1のモータ21の左側面図である。
【図3】図1のモータ21の右側面図である。
【図4】モータ21の初期状態のコミュテータ30付近
の断面図である。
【図5】カーボンブラシ38付近の簡略化した斜視図で
ある。
【図6】ブラシボルダ37の斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例のブラシホルダ37付近の
の簡略化した斜視図である。
【図8】第1従来技術のモータ1の初期状態のコミュテ
ータ3付近の断面図である。
【図9】ブラシ磨耗時のモータ1のコミュテータ3付近
の断面図である。
【図10】モータ1のブラシ11付近の簡略化した斜視
図である。
【図11】ブラシ11などの構成例を示す斜視図であ
る。
【図12】第2従来技術のモータ1aの初期状態のコミ
ュテータ3付近の断面図である。
【図13】ブラシ磨耗時のモータ1aのコミュテータ3
付近の断面図である。
【符号の説明】
21 モータ 25 回転子 26 回転軸 30 コミュテータ 31 ブラシホルダケース 32 取付部 33 保持部 34 仕切部 35、39 端子 36 ブラシキャップ 37 ブラシホルダ 38 カーボンブラシ 40 導線 41 スプリング 42、43 突部 44、45 案内突条 46、47 段差部 48 開口部 50 開口部 51 案内切欠 52 可動部 55 導通部材 56 リード線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸線回りに回転駆動されるコミュテー
    タと、 該コミュテータに半径方向外方から弾発的に摺接し、該
    半径方向に沿う予め定める部位に第1係止部が形成され
    ているブラシ部材と、 該第1係止部と相互に係合可能に構成され、該第1係止
    部よりも該半径方向に沿って該コミュテータ側に形成さ
    れた第2係止部を有し、該ブラシ部材を該半径方向に沿
    って摺動自在に保持するブラシ保持部材と、 を備えることを特徴とする整流子モータ。
  2. 【請求項2】前記第1係止部は、前記半径方向と交差す
    る方向に突出した突部を含んで構成され、 前記ブラシ保持部材は、前記コミュテータと反対側に形
    成された開口部と、該開口部に連なって該コミュテータ
    側に延び、該突部を案内する案内突条とを有し、 かつ該第2係止部は、該案内突条の該コミュテータ側端
    部付近における該突部と係合する段差部として構成され
    ることを特徴とする請求項1記載の整流子モータ。
  3. 【請求項3】前記第1係止部は、前記半径方向と交差す
    る方向に突出した突部を含んで構成され、 前記ブラシ保持部材は、前記コミュテータ側に形成され
    た開口部と、該開口部に連なって該コミュテータと反対
    側に延び、該突部を案内する案内切欠きとを有し、 かつ該第2係止部は、該案内切欠きの該コミュテータ側
    端部付近に形成され、該突部と係合する閉止状態と該突
    部との係合状態が解除された開放状態との間で変位可能
    な可動部として構成されることを特徴とする請求項1記
    載の整流子モータ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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